【今回レビューする内容】 2025年 1人暮らし向け小型洗濯機の性能とおすすめ・選び方:水道光熱費の安い洗濯機 4.5kg 5kg 5.5kg 6kg 3.8kg
【比較する製品型番】東芝 AW-5GA2-W AW-45GA2-W AW-6GA2-W ハイアール JW-U45B JW-U55B JW-U60B JW-UD55B W-HS45C(W) アクア AQW-S5R-W AQW-S6R-W AQW-S5E2(W) AQW-S4P-W AQW-S6PBK(FS) AQW-S50E4(W) AQW-S6RBK-W AQW-S6RBK-W 日立 NW-50K-W パナソニック NA-F5B3-H NA-F6B3-C NA-F5BE4-W シャープ S-GE5J-W ES-GE6H-N ES-GE5H-W ES-GE6J-S アイリスオーヤマ TNI-45A1-B ITW-60A01 AW-T503E-W IAW-T502EN IAW-T504 IAW-T451 IAW-T605WL IAW-T605BL IAW-T604E IAW-T606 ハイセンス HW-G55E4K HW-K60J HW-T60J HW-T55J HW-55E4W HW-55E4W HW-K45E HW-T55H HW-K55E HW55E2W maxzen JW50WP01WH W55WP01WH JW60WP01WH 山善 YWMB-38(W) YWM-60 A-Stage WM01A-50WT WM01A-50DG SKジャパン SW-K45A(W) SW-K55A(W) コンフィー Comfee' CAC06EW55/W-S1 CAC06EW55/T-S1 CAC06EW60/W-S1 CAC06EW60/T-S1 ほか
今回のお題
水道光熱費が安い!1人暮らし向け小型洗濯機のおすすめはどれ?
ども、Atlasです。
今日は、2025年4月現在、最新の小型洗濯機の比較です。
本体価格ほか、気になる水道光熱費(電気代・水道代)や、洗浄力に注目しながら、各社の洗濯機を分析していきます。
サイズは、4.2kgから6kgまでを扱に限定して比較します。
1人暮らしにはもっとも一般的なサイズで、ワンルームマンションの洗濯台に設置できます。「まとめ洗い」しないご家庭ならば、2人程度でもOKです。
1・小型洗濯機の比較記事 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:東芝
1-3:ハイアール
1-4:アクア
1-5:日立
1-6:パナソニック
1-7:シャープ
2・小型洗濯機の比較記事 (2)
2-1:アイリスオーヤマ
2-2:ハイセンス
2-3:Maxzen
2-4;Comfee'・山善 ほか
3・小型洗濯機の比較記事 (3)
3-1:最終的なおすすめの提案【結論】
というわけで、記事では、はじめに、小型洗濯機の「選び方の基本」を説明します。
その上で、上表のような順番で各社の製品をみていくつもりです。
洗浄力の強さ ★★★★★
カビ対策 ★★★★★
光熱費の安さ ★★★★★
静音性 ★★★★★
使いやすさ ★★★★☆
総合評価 ★★★★★
そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。
よろしくお願いします。
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1・タテ型の小型洗濯機 の比較
洗濯容量:4.kg〜6kg
乾燥:送風
2・タテ型の中型洗濯機の比較
洗濯容量:7kg〜16kg
乾燥:送風
3・タテ型の洗濯乾燥機の比較
洗濯容量:7kg〜12kg
乾燥:ヒーター
4・ドラム式洗濯乾燥機の比較
洗濯容量:7kg〜13kg
乾燥:ヒーター or熱交換
なお、今回は、このブログの洗濯機の比較全体としては1回目記事として書きました。
ヒーター乾燥のできるドラム式洗濯機や縦型洗濯乾燥機 は、小型機でも別記事なので、以上のリンクをご利用ください。
1-1・小型洗濯機の選び方の基本!
具体的な小型洗濯機の紹介に入る前に、「小型洗濯機の選び方の基本」について、あらかじめ書いておきます。
1・洗濯機のサイズ
2・洗浄力の高さ
3・電気代と水道代
4・洗濯機の清潔性
5・洗濯機の静音性
10年近く、洗濯機の比較記事を書いてきたAtlasが思うに、選ぶ際に気をつけた方が良いのは、上表の5点です。
重要な部分なので、あらかじめ、順番に解説しておきます。
第1に、洗濯機のサイズです。
洗濯容量は、小型機ならば、4.5k・5kg・5.5kg・6kgのモデルがあります。
おすすめサイズは、男性は4.5kgモデル、女性は5kgモデルです。
これだけあれば、ストレスなく日常生活を送れるでしょう。
2人暮らしの場合や、週末の「まとめ洗い」がある場合は、性別にかかわらず、5.5キロ・6キロを買うと良いでしょう。
2回洗濯になると時間が相当無駄になるからです。
光熱費もそのように言えます。
5kgモデルで、1回の洗濯に光熱費(電気代/水道代)は、23円ほどかかっています。
6kgモデルも、(同じシリーズの製品ならば)光熱費はほぼ変わりません。
したがって、2回洗うより「20円は節約」になります。
年間で2000円以上の差になるので、この使い方ならば「大きめ」でも良いでしょう。
本体サイズは、6kgだと若干大きめの機種がありますが、5kgまでなら(ほぼ)同じです。
一方、洗濯機を屋内設置する場合、防水パンの規格に洗濯機が合うかはみてください。
小型機ならば大抵問題ないですが、一部(最小サイズと言える)奥行540cmの防水パンだと、(継ぎ足などしないと)入らない可能性のある製品があります。
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この部分は、該当する機種について、本編で言及していきます。
第2に、洗浄力の高さです。
洗濯機は、昔からある家電です。
しかし、小型洗濯機は「モーター制御」・「水流の工夫」・「搭載センサー」の違いで、洗浄力が変わってきます。
とくに、小型洗濯機は「安さを追求したモデル」が多いので、下手に選ぶと、洗浄後の「糸残りの問題・洗剤残りの問題」が起こりがちです。
今回の記事でも、各製品の洗浄力に関わる機能は、できるだけ詳しく解説するつもりです。
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第3に、洗濯にかかる水道光熱費です。
今回の記事では、(業界団体が使う)上表のような計算式を基にして、この部分も考慮しつつ比較するつもりです。
電気代は、ただ、各機でほとんど差は付きません。
効率の悪い小型洗濯機でも1回の洗濯あたり2円未満しかかかりませんから。ヒータ乾燥を使わない全自動洗濯機の場合、電気代は、あまり気にしなくて良い部分です。
水道代は、ある程度まで「差」が見えます。
1回の洗濯に100Lほどの水を使うので、小型でも20円-25円ほどかかるからです。
インバーターモーターや穴なし槽など、しっかりした節水機能がない場合、1回あたりの洗濯で、搭載機と非搭載機で10円ほどの差が付く場合もあります。
10円の差があると、1週間に平均3〜5回ほど洗濯するとして、1年で2000円、10年使うとすると2万円ほどの差になります。
ただし、明確な節水機能なしに、節水している洗濯機の場合、糸くずが十分に取れないなど洗浄力が犠牲となります。
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つまり、やみくもに水道光熱費が安ければ良いというものでもないです。難しい部分ですが、今回は、その部分もふまえつつ解説します。
第4に、清潔性です。
洗濯槽の裏は、水に常に使っているわけで容易にカビが生え、不潔です。
そのため、高性能機は、槽をステンレスにしたり、水穴をなくしたりして工夫を凝らしています。
ただ、格安機の場合、この部分が省略されている機種があり、注意が必要です。
第5に、静音性です。
洗濯機は「モーター」で回すので、騒音があります。
ただ、一部のメーカーは低騒音のインバーターDDモーターを採用し、室内置きでも音が気になりにくい製品があります。
なお、騒音値は「デシベル(dB)」という数値で、各メーカーが開示しています。
洗濯・脱水それぞれの音量を出しています。
平均値を示せば、小型の洗濯機の場合、小さい分普通の洗濯機より音はするため、脱水時の音が45デシベルあたりが平均です。そして、50dBを超えると「少しうるさい洗濯機」といえます。
今回は、洗濯時と脱水時の騒音値のスペックも示しつつ、各機を比較するつもりです。
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というわけで、以下では、これらの要素を重視しながら、各メーカーの小型洗濯機を紹介していきたいと思います。
1-2・東芝の小型洗濯機の比較
はじめに、東芝の小型洗濯機からです。
洗濯機の販売に長い歴史を持つ企業ですが、小型でも優秀な機種を出しています。
---なお、以下の記事では、Atlasのおすすめ機種ポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【5kg】
【2024年11月発売】AW-5GA4(W)
1・東芝 全自動洗濯機 AW-5GA4-W
¥37,780 楽天市場 (4/15執筆時)
【2022年12月発売】AW-5GA2(W)
1・東芝 全自動洗濯機 AW-5GA2-W
¥37,780 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
洗濯容量:5.0kg
使用水量: 99L
消費電力量:105Wh
騒音値:37/45db
風呂水ポンプ:
水道光熱費: 29.2円
【6kg】
【2024年11月発売】AW-6GA4(W)
2・東芝 全自動洗濯機 AW-6GA4-W
¥43,000 楽天市場 (4/15執筆時)
【2022年12月発売】AW-6GA2(W)
2・東芝 全自動洗濯機 AW-6GA2-W
¥40,600 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
洗濯容量:6.0kg
使用水量: 107L
消費電力量:105Wh
騒音値:37/45db
風呂水ポンプ:
水道光熱費: 31.3円
センサー:温度・からみまセンサー
ステンレス槽:あり
インバーター:
簡易乾燥:対応
サイズ:幅555×奥行560×高さ970mm
AW-Gシリーズは、東芝から発売されている格安の小型洗濯機です。
新旧ありますが、変更はパネル部分の色だけで、性能は同じです。
値段で決めてOKです。
洗濯容量は、5kgと6kgモデルがあります。
このクラスだと、風呂水ポンプはいずれも付属しません。
サイズは、どちらも同じ、幅555×奥行560×高さ970mmです。
内寸で奥行が540cmの防水パンに入りますので、賃貸の洗濯置き場でも問題ないでしょう。
標準使用水量は、5kgの場合99L、6kgは107Lとなります。
(安い機種だと)水量はあまり節約しすぎると、糸くず残りなどのトラブルが起こります。
極度に節水していない点は、光熱費の上では短所ですが、格安機に限ってはある程度の安心感にもつながります。
水道光熱費は、冒頭示した業界の統一計算式を使って水道代・電気代を合計すると、1回の洗濯で、だいたい31円です。
本機のような、インバーターモーター非搭載の格安機は、50Hz(東日本)・60Hz(西日本)で、通常消費電力(電気代)が変わる場合があります。
しかし、本機の場合、東西で電気代は変わらないという表示です(ポンプ付を除く)。
いずれにしても電気代は、東西で1円未満の差しか付かないので気にしなくて良いです。
ヒーター乾燥機能がない洗濯機の場合、冒頭で書いたように「水道代」で差が付きます。
洗浄力の点では、冒頭で、洗濯機の場合「水流」が重要と説明しました。
この部分をより細かく言えば、「パルセーター(回転盤)の工夫」「洗剤の洗浄力強化」「強力なシャワー」の3点が、重要です。
この部分を少し見てみましょう。
第1に、パルセーターの工夫は、本機は、さほどはないです。
高級機だと、各社何かしらありますが、本機は平凡です。
あえて言えば、洗濯槽内部に凹凸(クリスタルドラム)を作り、こすり洗いができるな水流をだす工夫については、一定の評価ができます。
第2に、洗浄力強化については、浸透パワフル洗浄機能を搭載します。
最初に水を少なくすることで、高濃度の洗浄液を作って、汚れを落としやすくするという機能です。
ただ、他社も基本的に装備する基本機能であり、高度な技術でありません。
第3に、シャワーについては、すすぎ以外に使える水準のものは非搭載です。
高級機だと、上部まで水をポンプアップして出すことで、洗剤が洗濯槽の下部に貯まってしまう問題の解決を図ります。
ただ、小型機だと、スペース的にそういう工夫は難しいため、(小型機だけで比べるならば)この部分は、特段弱点ではないです。
結論的にいえば、格安な小型機としては、際だった個性はないですが、平均点はクリアする水準です。
なお、こちらは、ネットに入れれば、毛布洗浄も可能です。
センサーは、格安機の場合、センサーが使われない機種もあります。しかし、東芝は充実します。
まず、温度によって洗濯時間の短縮をはかる温度センサーを搭載します。
加えて、布の絡み具合をチェックするからみまセンサーも装備されます。
他社の「布量センサー」と基本的には同じ仕組みですが、「布質」も見れるとされます。
そのため、最初の水位調整のほか、脱水後に洗濯物が絡んでしまう状況を、時間制御でコントロールすることができます。
からみまセンサーは、洗濯物を干す際に楽になる機能で、東芝の「売り」と言える機能です。
ステンレス槽は、本機は採用です。
先述のように、搭載機は、カビに強く、清潔です。
静音性は、一方、最もうるさい脱水時に43dBです。
インバーターモーターを搭載しない格安機では「まあまあ優秀」といってよい水準です。
簡易乾燥は、対応です。
風で乾燥させるものですので、化繊にかぎり1kgまでです。
完全に乾かす機能ではないですし、化繊以外はしわになります。この機能が付く場合、たいていの機種では、洗濯槽の乾燥機能が付きますが、そこまで「対策」をする方は希でしょう。
ただ、滞在型ホテルでの清掃などには結構便利には思います。
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以上、東芝のAW-Gシリーズの紹介でした。
センサーが充実しており、低価格機としては性能がそこそこ良いです。また、ステンレス槽が搭載ですし、清潔性の部分でも評価できます。
ただ、光熱費の水準があまり良くないので、月々の維持コストまで節約したい場合は、検討の「対象外」となるでしょう。
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【4.5kg】
【2024年発売】AW-45GA4(W)
3・東芝 全自動洗濯機 AW-45GA4-W
¥35,350 楽天市場 (4/15執筆時)
【2022年発売】AW-45GA2(W)
3・東芝 全自動洗濯機 AW-45GA2-W
¥36,800 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
洗濯容量:4.5kg
使用水量: 99L
消費電力量:90Wh(95Wh)
センサー:布量
ステンレス槽:あり
インバーター:
騒音値:35/45db
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:なし
水道光熱費: 28.7円 (28.9円)
サイズ:幅555×奥行560×高さ945mm
なお、東芝からは、4.5kgモデルも販売されています。
こちらも新旧両機種ありますが、性能は同じです。
一方、上で見たこれより大きな製品と比べる場合、上で紹介した浸透パワフル洗浄機能や、温度センサー・からみまセンサーが不採用です。
これらの点で、本機は選ばない方が良いでしょう。
1-3・ハイアールの小型洗濯機の比較
続いて、中国のハイアールの洗濯機です。グローバル規模の白物家電メーカーです。
日本では、小型洗濯機において特にプレゼンスがあり、性能が良いものを安めの値段で売ります。
日本には、後述する傘下のアクアがあることで、出張保守修理網もありますし、その部分も安心です。
【4.5kg】
【2023年5月発売】
4・ハイアール JW-U45B-W
5・ハイアール JW-U45B-K
¥24,600 楽天市場 (4/15執筆時)
【特定店向け型番】
6・ハイアール JW-HS45C(W)
¥27,800 Amazon.co.jp (4/15執筆時
洗濯容量:4.5kg
使用水量: 73L
消費電力量:67Wh
騒音値:39/51db (60Hz)
水道光熱費: 21.2円
サイズ:幅526×奥行500×高さ890mm
【5.5kg】
【2023年5月発売】
7・ハイアール JW-U55B-W
8・ハイアール JW-U55B-K
¥28,905 楽天市場 (4/15執筆時)
洗濯容量:5.5kg
使用水量:87L
消費電力量:79Wh
騒音値:39/51db (60Hz)
水道光熱費: 24.5円
サイズ:幅526×奥行500×高さ890mm
【6kg】
【2023年6月発売】
9・ハイアール JW-U60B-W
¥36,177 楽天市場 (4/15執筆時)
洗濯容量:6kg
使用水量:91L
消費電力量:88Wh
騒音値:40/54db (60Hz)
水道光熱費: 26.6円
サイズ:幅520×奥行575×高さ970mm
センサー:布量
ステンレス槽:あり
インバーター:
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:なし
JW-Uシリーズは、ハイアールの販売する小型洗濯機です。
中国発の世界的な家電メーカーで、日本ではアクア(旧三洋)もグループです。そのため、国内大手企業と同様に、洗濯機の訪問修理網もあります。
なお、特定店向けにJW-HS45C(W)と製品がみられます。
基本性能部分は同等ですが、パネル部分のデザインが旧式になります。
機能的には、後述のシワケアコースがない程度の違いなので、値段によっては選んでもOKです。
洗濯容量は、4.5lg・5kg・6kgから選べます。
サイズは、幅526×奥行500×高さ890mmです。
ワンルームでも邪魔になりにくいでしょう。
ただし、6kgだけ例外で幅520×奥行575×高さ970mmです。
割と奥行があるのが注意点です。
防水パンは、内寸で、幅510×奥行560mm必要です。
ハイアールは、トラップ位置との兼ね合いで幅要件も示します。
いずれにしても、奥行540mmクラスのパンへの設置は(浮かせないと)難しいでしょう。
むろん、ベランダ設置などならば問題ないです。
標準使用水量は、4.5kgモデルで、73Lです。
他社モデルと較べる場合、節水性は高いです。5kgモデルも、97リットルです。
すすぎは、他社と同じ2回(シャワー+ため)の数値なので、純粋に性能は良いです。
ただ、格安機で、センサーやインバーターなしで、過度に節水しているモデルは、糸くず残り・洗剤残りが発生しがちなのも事実です。
消費電力量は、インバーター非搭載機ながら省エネと評価できます。
水道光熱費は、5.5kgモデルで合計24.5円とはっきりと安いです。
冒頭書いたように、全自動洗濯機ではこの部分で大きな差は出にくいのですが、30円以上かかっている製品に比べれば、1年で1000円前後の差は付きます。
洗浄力は、値段からすると工夫がある方です。
パルセーター(回転盤)は、4.5kgモデルについては4枚羽の普通のものですが、5.5kgモデルは、5枚羽の3Dウィングパルセータを装備します。
図のような「らせん状水流」を引き起こすことで、凹凸のあるチェッカードタンクに、効果的に洗濯物をこすりつけられるため、洗浄力は高いです。
高濃度洗剤によるプレウォッシュ機能もありますし、値段からすると、5.5kgモデルについては、充実度は高いと言えます。
そのほか、毛布洗浄コースが付きます。
センサーは、布量検知センサー以外は不採用です。
この点は、価格が安いだけに、妥協しなければならない部分です。
ステンレス槽は、採用です。
洗濯機はカビやすいので、この点は清潔性の面ではかなり重要です。
そのほか、脱水時間を短縮する「しわケア」モードが付属しますが、1kgまでしか洗濯できないため、これは「オマケ」です。
また、やはり1kgまでに限定ですが、パルセーターの真ん中にある除菌キャップ内の抗菌材を利用して、雑菌を抑制する仕組みがあります(除菌コース)。
通常の洗濯時もそのままでよく、効果は約7年です。
あと面白いところでは、シャツ用の「白さ追求コース」・「ジェルボール用コース」があげられます。さらに、スーツ用の「洗えるスーツコース」はユニークです。
指定された手順で洗濯ネットに上下に畳み入れ「ウォッシャルブルスーツケース」をいれ、洗います。
静音性は、一方、最もうるさい脱水時に51dBです。
さほど静音性は高くないので、室内設置する場合、この部分はネックです。
簡易乾燥は、対応です。
1kgまでの化繊に限る点など、他社と同じです。
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以上、ハイアールのJW-Uシリーズの紹介でした。
本機については、使用水量が少なめな点、ステンレス槽が採用される点は、低価格機としてはかなり魅力です。
1人暮らしはたいへんにお金がかかるものですから、予算を重視するならば、このモデルは、良い選択肢の1つになるでしょう。
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【2023年2月発売】【3.3kg】
10・ハイアール JW-C33B-W
¥28,759 楽天市場 (4/15執筆時)
洗濯容量:4.5kg
使用水量: 72L
消費電力量:67Wh (65wh)
センサー:なし
ステンレス槽:あり
インバーター:
騒音値:42/51db (60Hz)
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:なし
水道光熱費: 20.9円 (20.9円)
サイズ:幅438×奥行480×高さ815mm
なお、ハイアールからは、3.5kgという規格の製品も出ています。
サイズは、幅438×奥行480×高さ815mmです。
同社の4.5kgクラス(485mm)よりさらに設置性が良いと言えます。
「ミニマリスト」や、短期滞在型マンションの備品には良い部分がある気がしましたが、センサー未搭載ですので、自動運転ができない点が注意点です。
量的にも、4.5kgより小さいのは、1人暮らしでも使い勝手が悪いでしょう。
【5.5kg】
【2023年6月発売】
11・ハイアール JW-UD55B-W
¥39,500 楽天市場 (4/15執筆時)
洗濯容量:5.5kg
使用水量:91L
消費電力量:30Wh
センサー:布量
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
騒音値:34/38db
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:なし
水道光熱費: 24.8円
サイズ:幅526×奥行500×高さ895mm
W-UD55B(W)は、ハイアールの上位機です。
小型機では実力のある機種です。
洗濯容量は、小型では、5.5kgモデルのみの展開です。
サイズは、幅526×奥行500×高さ895mmです。
防水パンは、内寸で 幅490×奥行500mmという要件です。
奥行540mmのパンでも(基本)対応できます。
使用水量は、5.5kgモデルで、91Lですから下位機種とほぼ同等です。
消費電力量は、30Whです。
高効率のDDインバーターモーター(交流モーター)を採用するためです。
水道光熱費は、したがって1回の洗濯で24.8円と安めになります。
洗浄力の点では、3Dウィングパルセータをはじめ、下位機種の機能を踏襲します。
ただし、インバーターモーターは、細かい駆動制御ができるので、各種モードの洗浄力の質は、非搭載機に比べて、かなり良いです。
同社は、使用水量が少ない節水タイプですが、細かく駆動が制御されるインバーターならば、「糸くずや洗剤残り」の問題はある程度避けられると思います。
センサーは、布量検知センサーの記載があります。
洗濯量で水量を調整可能になりますし、インバーター搭載とともに重要です。
ステンレス槽は、採用されています。
その他の部分も下位機種を基本踏襲します。
先述の「ジェルボールコース」や「スーツコース」も装備します。
静音性は、一方、最もうるさい脱水時に38dBです。
下位機種よりだいぶ良いのは、静かなインバーターモーター搭載のメリット性が出た形です。
簡易乾燥は、本機も対応です。
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以上、ハイアールのJW-UD55Bの紹介でした。
インバーターモーター搭載で、静音性・洗浄力・消費電力の部分での優秀さが目立ちます。
細かい制御で節水もできていますし、ステンレス槽採用の部分も含めて、3万円前後の機種ではかなり優秀です。室内においてもうるさくないのは、特に良い部分です。
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【2019年発売】(特定店向け)
【5.5kg】URBAN CAFE SERIES
【低騒音タイプ】
12・ハイアール JW-XP2CD55F-XK
¥44,800 楽天市場 (4/15執筆時)
【しわケアタイプ】(下位機)
13・ハイアール JW-XP2C55F-XK
¥34,800 楽天市場 (4/15執筆時
洗濯容量:5.5kg
使用水量:90L
消費電力量:51Wh
センサー:布量
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
騒音値:36/42db
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:なし
水道光熱費: 25.2円
サイズ:幅526×奥行500×高さ895mm
※上位機のスペック
加えて、特定店(ビック系列)向けに「アーバンカフェシリーズ」として卸される5.5kgの洗濯機もハイアールの製造です。
写真のように、「格好良い」外観で、若い(主に男性の)1人暮らし初心者への訴求です。
両機は、既に生産終了のハイアールの旧製品(JW-C55D・JW-C55D)をもとに、外観と若干のコースを変更した機種になります。
新機種で言えば、ここまでみたインバーターなしのJW-U45Bと、インバーター付きのJW-UD55Bの同級品の旧型と考えてください。
ここまでみた同社の新機種と比較する場合、パネル部分が旧式デザインです。
加えてと、インバーター付きの上位機は消費電力量が50Whですので4割の差があるほか、静音性の部分でも差があります。
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結論的にいえば、 インバーター搭載型の上位機は「少し選びにくい」感じがあります。
下位機も、執筆時に見た感じだと、最初にみたインバーター非搭載の同社の新型5.5kgと比べてさほど安くないようには見えます。
むろん、外観素材が異なりますし、割高とは必ずしも言えない部分はありますが、基本性能を重視する今回の比較基準だと、やはり「おすすすめはしにくい」です。
1-4・アクアの全自動洗濯機の比較
続いて、アクアの全自動洗濯機です。
ハイアール傘下ですが、もともとは三洋電機の洗濯機部門がルーツで、完全に別ブランドとして、日本では売っています。
【5kg】
【2024年11月発売】AQW-S5R(W)
14・AQUA AQW-S5R-W
¥39,265 楽天市場 (4/15執筆時)
(エディオン限定型番) 4582678512406
15・AQUA AQWS50E4W AQW-S50E4(W)
¥36,800 楽天市場 (4/15執筆時)
(ビック系限定型番)
16・AQUA AQW-S6RBK-W
¥47,800 楽天市場 (4/15執筆時)
【2023年11月発売】
(エディオン限定型番) 4582678512406
17・AQUA AQW-S5E4(W)
¥36,800 楽天市場 (4/15執筆時)
洗濯容量:5kg
使用水量: 95L
消費電力量:88Wh
騒音値:35/47db
水道光熱費: 27.6円
【6kg】
【2024年11月発売】AQW-S6R(W)
18・AQUA AQW-S6R-W
¥45,999 楽天市場 (4/15執筆時)
(ビック系限定型番)
19・AQUA AQW-S6RBK-W
¥47,800 楽天市場 (4/15執筆時)
洗濯容量:6kg
使用水量: 96L
消費電力量:110Wh (110Wh)
騒音値:35/47db
水道光熱費: 28.3円
センサー:布量
ステンレス槽:あり
インバーター:
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:なし
サイズ:幅525×奥行500×高さ890mm
AQW-S5P(W) などは、アクアの全自動洗濯機です。
各サイズとも、新旧ありますが、色以外の部分で、基本性能は変わりません。
一方、24年機には「特定店向け型番」があります。
エディオン系は、オマケで、脱水長めの「部屋干しコース」が付きます。
ビック系は、時短で少量0.5kgを20分で処理する「ちょっとコース」です。
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結論的にいえば、基本性能に関わる変更はないといえます。ただ、本体価格が同じほどならば、「オマケ」を重視して選んでも良いでしょう。
洗濯容量は、5kと6kgです。
サイズは、両サイズとも同じで、幅525×奥行500×高さ890mmです。
コンパクトであり、問題ないです。
防水パンも、内寸の奥行498mm以上なので、どれでも入りそうです。
一方、この機種の「売り」はそのデザイン性です。
ふたがガラストップで、非常にお洒落です。綺麗なブルーの本体です。
使用水量は、95リットルです。
水準として、5kgモデルとしては優秀です。6kgでも96Lであり節水です。
シャワーすすぎと注水すすぎをしっかりやっての数値です。
消費電力量は、5kgで88Whです。
水道光熱費は、5kgで1回の洗濯で27.6円です。
6kgでも28.3円です。
インバーターモーター不採用の機種としては悪くない値ながら、ハイアール機には負けています。
洗浄力の点では、本機は、ハイアールの上位機と似た構造です。
下部のトールウイングパルセーターが、らせん状の水流を生み出して、ダイヤカットされた洗濯槽にこすりつけることで、「もみ洗い・こすり洗い」をする方式です
機能名としては、3Dアクティブ洗浄と呼ばれます。そのほか、はじめに低水量で洗剤を高濃度に溶かす高濃度クリーン浸透も付属です。
こうした点で洗浄力は平均より高めです。
ただ、先述のように、ハイアールの上位機と比べるとインバーターが非搭載なので、この部分は残念と言えます。
センサーは、本機も布量検知センサーを搭載します。
そのため、水量については、省エネです。
ステンレス槽も、搭載です。
凹凸のある「スクラブドラム」であり、「もみ洗い」の効果を高めます。
静音性は、小型機としては平均的です。
簡易乾燥は、対応です。
1kgまでの化繊に限る点など、こちらも他社と同じです。
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以上、アクアの小型洗濯機の紹介でした。
比較的低価格な5kg機です。
洗浄の点の工夫もあり、使用水量も低い機種です。
ライバルは、同系列のハイアール機でしょうが、インバーターモーターを載せない分、消費電力と静音性の部分で、わずかに不利ではあります。
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【2023年11月発売】
【4.5kg】
(通常型番)
20・AQUA 全自動洗濯機 AQW-S4P-W
¥37,087 楽天市場 (4/15執筆時)
(ビック系限定型番)
21・ AQUA AQW-S5PBK(P)
¥35,789 楽天市場 (4/15執筆時)
洗濯容量:4.5kg
使用水量: 90L
消費電力量:88Wh
センサー:布量
ステンレス槽:あり
インバーター:
騒音値:35/47db
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:なし
水道光熱費: 26.3円
サイズ:幅525×奥行500×高さ890mm
なお、アクアからは、4.5kgの下位機も出ています。
上位機と比較する場合、ガラストップが採用されていない点は、注意するべきでしょう。
1-5・日立の小型洗濯機の比較
続いて、日本の日立の小型洗濯機です。
洗濯機全体で言えば、人気と実力のあるメーカーですが、小型洗濯機については、さほど力を入れません。
【5kg】
【2024年10月発売】NW-50K(W)
22・日立 全自動洗濯機 NW-50K-W
¥44,820 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
洗濯容量:5.0kg
使用水量:122L
消費電力量:105Wh (115Wh)
センサー:布量
ステンレス槽:あり
インバーター:
騒音値:34/54db
簡易乾燥: 対応(風脱水)
風呂水ポンプ:なし
水道光熱費: 35.2円(35.5円)
サイズ:幅539×奥行508×高さ965mm
NW-50Fは、日立の販売する小型洗濯機です。
サイズは、幅539×奥行508×高さ965mmです。
防水パンは、内寸で奥行500mmあれば良いので、どこでも問題ないでしょう。
洗濯容量は、5.0kgのみの展開です。
使用水量は、5kgで122Lです。
節水性は全く重視されておらず、標準より大きく劣ります。
消費電力量も、同様に、水準が良くないです。
水道光熱費は、東日本(50Hz)で35.2円、西日本(60Hz)で35.5円です。
冒頭で5円の違いで年間1000円のコスト差と書きましたが、10円違う場合は(当たり前ですが)2000円前後の差になる計算です。
洗浄力の点では、日立ブランドと考えると、イマイチです。
上手のパルセーターは、同社の高級機となる「ビートウォッシュ」の物です。
そちらは、かなり高度な工夫がありますが、このクラスは、特段の工夫が見られません。
他社にも見られる、あらかじめ洗剤を高濃度で溶かす機能(2ステップウォッシュ)が付属する位です。
ドラムの凹凸で「こすり洗い」を再現するような挙動もしないので、やや残念な製品です。
モーターも、インバーターモーターではないです。
ただ、毛布洗浄コースやおしゃれ着コースなど、一通り付属します。
センサーは、布量検知センサーのみ搭載です。
パルセーターにかかる負荷から、水量を設定するもので、だいたいどの製品にも付きます。
ステンレス槽は、このモデルは採用です。
従来はプラスチック系素材でしたので、進化したと言えます。
静音性は、ただ、脱水時に54dBですから、正直、うるさいです。
簡易乾燥は、対応です(風脱水)。
1kgまでの化繊に限る点や、洗濯乾燥機能など、他社と同じです。
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以上、日立のNW-50Fの紹介でした。
水道光熱費の部分、また、センサーの点など目立ったメリット性がみられない機種です。
あまり魅力的ではないので、選択肢にせずとも良いでしょう。
1-6・パナソニックの小型洗濯機の比較
続いて、パナソニックの小型洗濯機です。
同社の場合も、小型機にはあまり力を入れてはいませんが、古くから製造してきた資産を活かす形で、堅実で、実用的な製品を出しています。
【5kg】
【2024年10月発売】
23・パナソニック NA-F5B3-H
¥41,800 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
(エディオン限定) 4549980874080
24・パナソニック NA-F5BE4-W
¥42,800 楽天市場 (4/15執筆時)
洗濯容量:5.0kg
使用水量:114L
消費電力量:100Wh (90Wh)
騒音値:39/49db
水道光熱費: 32.6円(33.0円)
【6kg】
【2023年10月発売】
25・パナソニック NA-F6B3-C
¥45,729 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
洗濯容量:6.0kg
使用水量: 116L
消費電力量:103Wh (104Wh)
騒音値:37/46db
水道光熱費: 33.6円(33.6円)
センサー:布量
ステンレス槽:あり
インバーター:
簡易乾燥:
風呂水ポンプ:なし
サイズ:幅562×奥行572×高さ880mm
NA-Fシリーズは、パナソニックの小型洗濯機です。
エディオン限定モデルがありますが、色以外同じですので、値段で決めてOKです。
サイズは、いずれも、幅562×奥行572×高さ880mmです。
内寸で奥行540mmの防水パンに入るので、問題ないです。
洗濯容量は、5kgと6kgから選択可能です。
使用水量は、5kgモデルで114L、6kgモデルで116Lです。
標準の2回すすぎ(ため・注水)の数字です。
日立ほどではありませんが、ハイアールや東芝に比べると、やや節水性が「落ちる」仕様です。
ただ、そのぶん、糸くず残りは少ないでしょうし、後述するように、洗浄力については高く期待できます。
なお、この部分について言えば、同社のフィルターは、糸くずにふれずにゴミが捨てられる構造で便利です(楽ポイフィルター)。
消費電力量も、低価格の小型機としては、100wh前後なので、平均値はキープできています。インバーターモーターではないので、限界はありますが。
水道光熱費は、東日本50Hz帯も西日本60Hz帯も33.6円です。
そう良いとは言えません。
洗浄力の点では、わりと工夫があります。
水流の部分では、下部の、ビックウイングパルセーターの採用が魅力です。
ハイアールと方向性は逆ですが、大きめの3枚の羽根が水流のかくはんを促し、洗浄力を高めます。
パナソニックは、使用水量が10Lほど多めです。
しかし、水力とパワーを活かして、洗浄力は他社よりも高いです。
インバーターでない洗濯機の場合、過度に節水するタイプは、糸くずや洗剤残りが問題となりやすいです。
洗い残しを極力避けたいと考えている方は、本機はオススメです。
ステンレス槽は、パナソニックも採用されます。
また、東芝に採用されている、ステンレス槽と槽洗浄のほかに、脱水時に自動的に洗濯槽の裏の洗剤くずを振り落とす「カビクリーンタンク (上図)」を採用しています。
これは、パナソニックの6万円以上の大型高級機にも採用されている高価な技術です。これは他機種に較べて大きなメリットでしょう。
センサーは、布量検知センサーのみです。
同社は、センサーの利用が得意なメーカーですが、このクラスだと高度なものは不採用です。
このほか、脱水後のパルセーターの挙動の工夫で、洗濯物を取り出しやすくする「からみほぐし運転」など小技も効いています。
簡易乾燥は、非対応です。
他社は軒並み対応なのですが、伝統的にパナソニックは採用しません。
1kgまでの化繊に限など制限はあるので、あまり使わないといえばそうです。
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以上、パナソニックの小型洗濯機の紹介でした。
洗浄力は、インバーターを搭載しない機種だけで言えば、小型洗濯機としては最高クラスでしょう。
とくに、糸くずや洗剤などをしっかり落としたい考えている方は、このモデルを選ぶメリットはあると思います。
1-7・シャープの小型洗濯機の比較
続いて、シャープの小型洗濯機です。
同社の場合、節水性に利点のあるモデルがあるのが特徴的と言えます。
【5.5kg】
【2024年11月発売】
(通常製品)
26・SHARP 全自動洗濯機 ES-GE5J-W
¥44,820 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
【2023年発売】
(通常製品)
27・SHARP 全自動洗濯機 ES-GE5H-W
¥42,798 楽天市場 (4/15執筆時)
洗濯容量:5.5kg
使用水量: 98L
消費電力量:98Wh (96Wh)
センサー:布量
ステンレス槽:あり
インバーター:
騒音値:40/48db
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:なし
水道光熱費: 28.7円(28.7円)
サイズ:幅565×奥行550×高さ890mm
ES-GE5シリーズは、シャープの小型洗濯機です。
新旧ありますが、性能は同じです。
サイズは、いずれも、幅565×奥行550×高さ890mmです。
防水パンは、内寸で奥行535mm以上にはいるので、問題ないです。
洗濯容量は、5.5kgです。
使用水量は、5.5kgで98Lです。
東芝並みの水準であり、この部分で不満はありません。
過度に節水しているとも言えない水準ですし、問題ないでしょう。
消費電力量も、抑えられており、光熱費の水準は、最高でないにせよ、優秀です。
水道光熱費は、5.5kgの大きめでも、30円を割っていますし「安いほう」と言って良いでしょう。
洗浄力の点では、しかし、独自の工夫に乏しいです。
特段工夫のないパルセーターです。
高濃度洗剤で洗い始める機能こそ付属しますが、これは他社標準ですし、見所に欠けます。あえて言えば、脱水の最後段階で「ほぐし運転」で、洗濯物が取り出しやすい工夫は、オリジナルでしょう。
モードは、ガンコつけおき(3.5kg以下)・シワ抑え(1kg以下)・毛布などが付属です。
センサーは、布量検知センサーのみです。
先ほど説明したように、洗濯物の量から、使用水量を自動調整するためのものです。
ステンレス槽は、この機種については、パナソニック同様に採用となっています。
ただ、シャープの上位機種と異なり、同社の基幹技術である「穴なし槽」が不採用です。その点は、残念です。
簡易乾燥は、対応です。
1kgまでの化繊に限る点など、他社と同じです。
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以上、シャープのES-GE5シリーズの紹介でした。
光熱費の水準が、国内メーカーの低価格機ではそれなりに安いので、本体価格との総コストを重視するならば、選択肢になり得ます。
ただし、機能面は、特に見所はないため、実際、機能面からは、選びにくい機種ではあります。
【6kg】
【2023年11月発売】
28・SHARP 全自動洗濯機 ES-GE6J-S
¥54,370 楽天市場 (4/15執筆時)
【2023年11月発売】
28・SHARP 全自動洗濯機 ES-GE6H-N
¥49,800 楽天市場 (4/15執筆時)
洗濯容量:6.0kg
使用水量: 80L
消費電力量:90Wh (88Wh)
センサー:布量
ステンレス槽:穴なし槽
インバーター:
騒音値:42/48db
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:なし
水道光熱費: 23.8円(23.7円)
サイズ:幅565×奥行570×高さ890mm
ES-GE6ラインは、シャープの小型洗濯機の上位機です。
新旧ありますが、パネル部分のアクセント色とパネル配置が少し変わったのみです。
どちらでも良いでしょう。
サイズは、幅565×奥行550×高さ890mmです。
こちらは、防水パンの内寸での奥行が560mm以上です。
540mmより若干広めに必要なので、ご自宅を確認してください。
洗濯容量は、6.0kgと少し大きめで、まとめ洗いにも対応できるサイズです。
使用水量は、80Lです。
節水は、シャープが最も「売り」にしている部分です。
シャープの場合、昔から、穴がない独自方式の槽を使っており、これにより高い節水効果を得ています。機能的な裏付けがある節水性ですので、格安機と同等に比較はできません。
節水タイプですが浸される水の量は100Lクラスと同等なので、糸くず問題は発生しにくいでしょう。
穴なし槽は、糸くずも桶から抜けにくいので、トラブルが少なくなるメリットもあります。
消費電力量も、90Wh(西日本88Wh)ですので優秀です。
水道光熱費は、とくに使用水量の部分が効いていて、冒頭書いた業界団体の統一計算式で算出する場合、1回の洗濯で 23.8円と、最安水準です。
洗浄力の点では、引き続き、独自の工夫に乏しいです。
大きめモデルだと、この部分にも、さらなる工夫がありますが、このサイズは展開されていないです。
センサーは、布量検知センサーのみです。
ステンレス槽は、採用です。
しかも、ステンレス槽の「穴なし槽」が採用です。
この仕組みの場合、水が外側にでないため、カビが発生しにくい仕様です。この点では、パナソニックのカビクリーンタンクを上回るでしょう。
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以上、シャープのES-GE6ラインの紹介でした。
穴なしステンレス槽が最大の魅力です。節水方面と、防かび方面両面に貢献する技術で魅力度は高いです。
一方、洗浄力をアップさせる独自の仕組みは不採用ですが、「通常程度」の洗浄力をもち、その上で、水道代の節約とメンテの手間が軽減できるため、特に単身者などは選ぶ価値があります。
次回に続く
小型洗濯機のおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、小型洗濯機の比較の1回目記事でした。
しかし、記事は、まだまだ「続き」ます。
2・小型洗濯機の比較記事 (2)
2-1:アイリスオーヤマ
2-2:ハイセンス
2-3:Maxzen
2-4;Comfee'・山善 ほか
3・小型洗濯機の比較記事 (3)
3-1:最終的なおすすめの提案【結論】
続く2回目記事(こちら)では、日本のアイリスオーヤマほか、ハイセンスとmaxzen(マクスゼン)の洗濯機を追加でみます。
洗浄力の強さ ★★★★★
カビ対策 ★★★★★
光熱費の安さ ★★★★★
静音性 ★★★★★
使いやすさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回の3回目記事(こちら)では、「結論」として、改めて、予算別・目的別に「Atlasのおすすめ機種!」を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら