【今回レビューする内容】2023年 ネスレのコーヒー・エスプレッソマシンの性能・種類とおすすめ:カプセル式ネスカフェ ドルチェグスト インスタント式バリスタ ゴールドブレンド編:人気機種の違いや性能別ランキング
【紹介する製品型番】 ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタシンプル SPM9636 HPM9636 バリスタ 50 HPM9639 HPM9634 PM9631 バリスタ W HPM9638-PR HPM9638-WB SPM9638 バリスタ デュオ HPM963 ネスカフェ ドルチェグスト ジェニオ エス EF1058RM EF1058SG ジェニオ アイ MD9747S-CR -WH エスペルタ MD9779-RM -TI
今回のお題
ネスレのエスプレッソ対応コーヒーマシンのおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今日は、2023年1月現在、最新のカプセル式コーヒーメーカーの比較です。
カプセル式では「世界シェアNO1」であるスイスのネスレの発売する製品を、基本的に「全機種」紹介する予定です。
1・ネスレのコーヒーマシンの比較 (1)
1-1:ネスカフェバリスタ
予算:5000円〜
1-2:ドルチェグスト
予算:1万円〜
2・ネスレのコーヒーマシンの比較 (2)
2-1:ネスプレッソ
予算:1.5万円〜
2-2:ヴァーチュオ
予算:2万円〜
3・ネスレのコーヒーマシンの比較 (3)
= 最終的なおすすめの提案【結論】
ネスレのコーヒーメーカーは、大きく4シリーズあります。
今回は、全3回の記事で、全てのシリーズを網羅します。
エスプレッソ ★★★★★
カプチーノ ★★★★★
コーヒー ★★★★★
準備の手軽さ ★★★★★
豆コストの安さ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、いつものように、各機種を紹介します。
そして、最後の「結論」では、上表のような観点から、予算別・目的別にAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。
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1・紙フィルタ式コーヒーメーカー
2・ミル付きコーヒーメーカー
3・全自動コーヒーメーカー
4・ペーパーレスコーヒーメーカー
5・ネスレのエスプレッソメーカー
6・デロンギのエスプレッソメーカー
7・他社のエスプレッソメーカー
8・おすすめのコーヒーメーカー 【結論】
なお、今回の記事は、このブログ「モノマニア」のコーヒー関連記事の第5回目記事として書きました。
0・ネスレのコーヒーマシンの選び方の基本
1:ネスカフェバリスタ
2:ドルチェグスト
3:ネスプレッソ
4:ヴァーチュオ
はじめに、ネスレのコーヒーマシンの「選び方の基本」について、あらかじめ説明します。
冒頭でも書きましたが、同社のマシンは、大きく分けて4種類あります。
同じメーカーの製品ですが、味やコストが、シリーズごと異なります。
なお、上表では☆(白星)マークが最上位の評価です。
どうしてこのように言えるのか、以下、詳しく説明しておきます。
0-1・ネスカフェ・バリスタ
第1に、ネスカフェ・バリスタです。
本体価格は、5千円前後からと安く導入できます。
コーヒー1杯あたりの単価もコーヒー1杯あたりの単価も約15円と安い点で魅力です。
選べる味の選択肢は、一方で5種類ほどと面白みは少ないでしょう。
コーヒーの味は、一方、専用ポットにコーヒー粉を詰め替える方式なので、味は「普通レベル」です。
エスプレッソの味も、本格的な圧がかけられない点で、「劣り」ます。
カプチーノの味も、脱脂ミルクしか利用できない点で「普通レベル」です。
ーー
結論的にいえば、コスパを優先して「ちょっと美味しい」コーヒーを手軽に飲みたい場合に、バリスタはオススメです。
味についても、「アロマ(香)」と「クレマ(泡)」のレベルは、コンビニコーヒーなどに比しても高いです。ランニングコストは「最強」でしょう。
0-2・ネスカフェ・ドルチェグスト
第2に、ネスカフェ ドルチェグストです。
本体価格は、1万円前後からです。
コーヒー1杯あたりの単価は、約50円と、平均的です。
選べるカプセルの選択肢も、20種類ほどと十分楽しめます。
コーヒーの味は、鮮度が高いカプセル式であり「高レベル」です。カプセルを選べば、最大200mlのマグサイズのコーヒーも抽出可能です。
エスプレッソの味も、15気圧までかけられるため「本格的」と言えます。
カプチーノの味は、バリスタより上位ですが、生ミルクを利用できない点では「普通」です。
ーー
結論的にいえば、エスプレッソ・コーヒー用としては「及第点以上」と言えます。
本体価格も安めなので、一般的にはドルチェグストシリーズが良いでしょう。ネスレのコーヒーマシンで「専門店の味!」の再現を狙うならば、「ドルチェグスト」は良い選択肢です。
ただし、カプチーノ系については(カプセル式で手軽である一方)、生ミルクに対応できないため、次に紹介するネスプレッソが選択肢です。
0-3・ネスプレッソ・オリジナル
第3に、ネスプレッソ・オリジナルです。
本体価格は、1万円以上です。
コーヒー1杯あたりの単価も、約60円以上と決して安くはありません。
選べるカプセルの選択肢は、ネスプレッソについては「世界的に売れている」ため、純正以外に互換品も多数あり、かなり楽しめます。
コーヒーの味は、こちらも鮮度が高いカプセル式であり、ドルチェグルストと同様に「高レベル」です。
ただ、ドルチェグスト(200ml)に比べると、1カプセル120mlの水量のコーヒー(ルンゴ)です。単純な量で考えればコスパは悪いでしょう。
エスプレッソの味も、19気圧まで対応でより「本格的」と言えます。
気圧が高いとクレマ(泡)の質が向上するため、ドルチェグルストより質は良いです。
カプチーノの味は、エアロチーノやフロストノズルで生ミルクを利用した、本格的な飲料が自作できます。
なお、泡立てについては、よく冷えた、120度前後の短時間殺菌の普通の牛乳(高温殺菌)が最適です。パス殺菌(低温殺菌牛乳)は泡立ちにくいので。
0-4・ネスプレッソ・ヴァーチュオ Next
第4に、ネスプレッソ・ヴァーチュオ・ネクストです。
2020年に登場した、新しい系統のカプセルを利用する新シリーズです。
本体価格は、こちらも、2万円前後です。
コーヒー1杯あたりの単価は、約100円以上と現状でネスレでは最も高い水準です。
選べるカプセルの選択肢は、20種類以上あります。
特に、本機については、440ml抽出のアルトを含め、大容量対応カプセルが多いです。
コーヒーの味は、こちらも鮮度が高いカプセル式です。
エスプレッソの味は、一方、本機はセントリフュージョン(遠心力抽出法)方式です。
圧を掛けないため、味はネスプレッソなどに及びません。
カプチーノの味は、本機もエアロチーノで生ミルクが使えるため、上々です。
結論的にいえば、この方式は、たっぷりの量のコーヒーが抽出でき、質の良いクレマ(泡)を多めに得ることをができる製品です。
大きめマグカップでクレマたっぷりのコーヒーを飲みたい場合には、従来機より向いています。
0-5・今回の記事構成について
というわけで、ここまでは「導入編」として、ネスレのコーヒーマシンの「選び方の基本」を書きました。
こうした全体の特徴ををふまえながら、以下では、それぞれの製品について、個別に詳しく説明していきます。
1・ネスレのコーヒーマシンの比較 (1)
1-1:ネスカフェバリスタ
1-2:ドルチェグスト
2・ネスレのコーヒーマシンの比較 (2)
2-1:ネスプレッソ
2-2:ヴァーチュオ
3・ネスレのコーヒーマシンの比較 (3)
= 全機種からのおすすめ機種の提案
なお、冒頭でも書きましたが、今回は紹介する機種が相当多いので、記事は全3回に分けました。
1回目記事となる今回は、ネスレの「格安な入門用」といえるバリスタとドルチェグストの比較です。
本体価格や消耗品コストの面で「本格的」といえるネスプレッソとヴァーチュオは、2回目記事で扱います。
そちらを限定で探している方は、2回目記事となる【ネスプレッソ・ヴァーチュオの比較記事】からご覧ください。
よろしくお願いします。
1-1・ネスカフェバリスタの比較
はじめに紹介するのは、ネスカフェ・バリスタです。
ネスレで、コーヒーメーカー本体や、消耗品(コーヒー豆)の価格が最も安いのは、このシリーズです。
仕組みは、正確には「カプセル式」ではなく、ネスレが最近開発した廉価タイプの「エコパック式」です。
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なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【2018年発売】
1・ネスカフェ バリスタシンプル SPM9636
1・ネスカフェ バリスタシンプル HPM9636
¥5,020 Amazon.co.jp (1/8執筆時)
水容量:1リットル
オートストップ機能:あり(140ml)
大きさ:幅15.5x高さ37.6x奥行き29cm
ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタシンプルは、ネスレの入門モデルです。
本体色は、ホワイトとレッドの2色展開ですが、性能はいずれも同じです。
水タンクは、1Lの容量です。
この場合、コーヒーだと、約6杯分を、一度の給水でまかなうことが可能です。
使用方法は、ネスレの専用の詰め替えパックを本体に開けて、自動的にコーヒーを抽出という仕組みです。
この点で言えば、ネスカフェ バリスタは、「半自動のインスタントコーヒーメーカー」です。
パック本体は押し込むと内側のフィルムが破れて、重力で勝手に落ちていく方式で手軽です。
コーヒータンクの容量は、110グラムです。
そのため、一気に入れてしまうことができます。
しかし、豆の鮮度の問題があるため、一ヶ月以内に使い切る必要があります。
1袋(105グラム)で約52.5杯のコーヒーが淹れられます。
かけられる気圧は、この機種の場合圧力機構がないため、「1気圧」です。
それでもクレマ(泡)が見られるのは、独特の抽出構造によります。
【通常】
ゴールドブレンド エコ&システムパック 95g
¥870〜 Amazon.co.jp (1/8執筆時)
【標準製品】1杯18円ほど
1・ゴールドブレンド
:通常製品
:コク深め
:香り華やぐ
2・ネスカフェ・エクセラ
3・カフェインレス
【中級製品】 1杯20円ほど
4・ネスカフェ 香味焙煎
:豊香
:柔香
【上級製品】 1杯27円ほど
5・ネスカフェ・プレジデント
6・ネスカフェ・ロースタリー
コーヒーの味は、「詰め替えパック」の種類で異なります。
バリスタは、微粉砕コーヒー粉(レギュラーソリュブルコーヒー)です。
「挽き豆包み製法」により、粉の酸化を防いでいるため、一般的なインスタントコーヒーとは味の面で相当差があり、コーヒーのアロマが感じられます。
専用のエコ&システムパックは、現状で、6系統9種類の味の選択肢があります。
濃度の調整は、注意が必要です。
この入門機は、レバーを右に引くとコーヒーが140ml、左右に1回ずつ引くと、カフェラテが140ml作れるようなシンプル構造です。
シニア世代にも使いやすいような配慮でしょう。
一般的な180mlのコーヒーカップには便利です。
濃さについては、淹れた後のボタン操作で、「水量だけ」での調整です。
水量を減らすと、コーヒーの抽出量が140mlより少なくなります。
この点で言えば、「細かい調整は面倒」なので、ネスレが指定する「量と味」をそのまま簡単に楽しみたいという方向けの機種です。
ランニングコストは、最も標準的な「ネスカフェゴールド」ならば、1杯あたり15円以下ですみます。
ネスレ ブライト 400g×2袋
¥739 Amazon.co.jp (1/8執筆時)
カフェラテやカプチーノも、すこし「力技」ながら、対応できます。
その場合、牛乳や、ネスレブライトが別に必要です。
あらかじめカップの中にこれらを入れておき、レバーを押した際に上から吹き出す気圧のかかった熱湯ジェットで泡立てるという仕組みです。
使用後のお手入れは、かなり簡単です。
1日の終わりに、コーヒー抽出部の部品と給水タンクのメンテを行うだけです。
コーヒー豆タンクは、コーヒーを使い切ったところで、簡単な「掃除」をすることが推奨されます。
使用するたびにコーヒーかすを捨てることは不要のため、メンテナンスは手軽です。ネスレバリスタの最大の利点は、こうしたメンテの容易さにあると言えます。
ネットワーク機能は、新機種に名手Bluetoothを搭載しました。
それにともない、同社のネスカフェアプリ(iOS/Android)に対応になりました。
このアプリは、本来的に、水量や泡立ち量などを細かく指定できる便利なアプリなのですが、入門機については、湯量の調整(濃さ調整)のみ対応します。
ただし、先述のように、濃くした場合は、抽出量自体が減るので、実用度は、上位機に比べるとイマイチでしょう。
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以上、ネスカフェ バリスタシンプルの紹介でした。
エスプレッソには対応できないものの、十分なクレマ(泡)とアロマ(香り)を感じられるという不思議な機種です。
1杯15円という低価格でクレマ(泡)の立った本格的なコーヒーが楽しめるのは、このシリーズだけです。デンキヤの試飲を経て導入する人が多いのも、「味に比したコスパの良さ」を反映しています。
もちろん、公平を期して言えば、「高級コーヒーメーカー」の味には及びませんし、コーヒー粉を自由に選べないのは、楽しみにかけます。
また、同シリーズの上位機に比べると、味の面で調整しにくいのも欠点です。どちらかと言えば、機械の苦手なシニア世代や、職場の共有スペース用に開発されたシンプルモデルですから。
ただ、クオリティの高いコーヒーを、簡単かつ格安で楽しめるのは、この機種独自の利点です。
【2021年発売】
2・ネスカフェ バリスタ 50 SPM9639
2・ネスカフェ バリスタ 50 HPM9639
¥6,480 Amazon.co.jp (1/8執筆時)
【2021年発売】
3・ネスカフェ バリスタ 50 HPM9639-PR
3・ネスカフェ バリスタ 50 HPM9639-PW
3・ネスカフェ バリスタ 50 HPM9639-WB
¥9,750 ビックカメラ.com (1/8執筆時)
水容量:1リットル
オートストップ機能:あり
大きさ:幅15.5x高さ32.3x奥行き30.7cm
バリスタ フィフティ [Fifty] は、ネスカフェゴールドブレンドバリスタシリーズの中位機です。
本体色は、レッド・ホワイト・ブラウンの3色展開です。
なお、赤のみ複数の型番がありますが、流通ルートの違いで性能は同じです。
サイズは、幅15.5x高さ32.3x奥行き30.7cmです。
下位機種よりも背が低く、設置性が良いです。
また、操作パネル系がスイッチ式から、ボタン式に「進化」した上で、メニューも増えました。
作れる自動メニューを確認しておきます。
第1に、210mlのマグサイズブラックコーヒーです。
抽出量が140ml固定だった下位機と異なり、多めに飲みたい時、最大300mLまでワンボタンで入れられます。
第2に、「エスプレッソタイプ/アイスメニュー」です。
いうまでもなく、通常よりも濃いめに抽出させるボタンとなります。
なお、本機は、気圧をかけられないので、「タイプ」という表現がなされます。
第3に、カフェラテとカプチーノです。
対応自体は、下位機種でもできます。
しかし、本機は、アプリでカプチーノの濃さが調整できるため、味の調整は下位機種より巧みです。
なお、いずれの場合も、濃さも細かく調整できます。
ネットワーク機能は、Bluetooth搭載です。
また、下位機種より、細かい調整が可能です。
スマホアプリ(iOS/Android)で、コーヒー量・水量・泡立ちを細かく制御できます。そのほか、タイマー設定で、「毎朝コーヒーの香りで目覚める」というような使い方も提案されます。
水タンクは、0.8Lです。
約5杯までとなり、さほど大きくはないです。
どちらかと言えば、設置面積を優先した家庭向けの上位機です。
使用方法は、下位機種と同じです。
使用する豆も同じで、仕上がりにかかる速度も同じです。
かけられる気圧は、(あえて言えば)1気圧(大気圧)です。
先述のように、気圧はかけられないので、抽出量の調整だけによります。
それでも、クレマを伴う疑似的な「エスプレッソタイプコーヒー」はできます。
そのほかの部分は、下位機種の「ネスカフェ バリスタシンプル」と同じです。
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以上、バリスタ 50 [Fifty] の紹介でした。
バリスタシンプルと比較すると、水量・泡立ち量・濃さなどが、本体ボタンやアプリで細かく指定できる点が「売り」です。
このシステムは、豆の選択肢が少ないので、こうした部分で調整できるのは、飲み飽きないために良い工夫でしょう。家庭用として選ぶならば、このグレードでしょう。
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【2017年発売】
4・ネスカフェ バリスタ 50 HPM9634
¥9,800 Amazon.co.jp (1/8執筆時)
なお、本機の旧型がまだ販売されています。
本体色は、赤(SPM9634-R)・クリーム(HPM9634-CG)・ブラウン(PM9634-WB)と新機種と異なりますが、形状は同じです。
ただ、本機については、「エスプレッソタイプ/アイスメニュー」のショートカットボタンが未搭載です。
正確には、抽出量ボタンをいじれば、同じ濃度は出せますが、面倒でしょう。
【2020年発売】
5・ネスカフェ バリスタ W HPM9638-PR
5・ネスカフェ バリスタ W HPM9638-WB
¥11,780 Amazon.co.jp (1/8執筆時)
6・ネスカフェ バリスタ W SPM9638
¥10,881 Amazon.co.jp (1/8執筆時)
水容量:0.8リットル
オートストップ機能:あり
寸法:幅16.3x高さ35.1x奥行き28.9cm
バリスタ ダブリューは、ネスカフェゴールドブレンドバリスタシリーズの上位機です。
本体色は、レッド・プレミアムレッド・ウッディブラウンの3色展開です。
赤は、こちらも2系統の型番がありますが、流通ルートの違いです。塗装をシンプルにしつつ、Amazonほか、スーパーなどにも卸して、値段面で導入しやすくしています。
サイズは、幅16.3x高さ35.1x奥行き28.9cmです。
設置において特に問題に感じるシーンはないでしょう。
水タンクは、1Lです。
6杯程度とれます。
ネットワーク機能は、一方、本機は、Bluetoothに加えて、Wi-Fiを搭載です。
IOT家電的に、直接ネスレ社のサーバーと接続し、コーヒー残量を知らせます。残量が減ったら、スマホに通知があり、注文が促される仕組みです(マイペースお届け便)。
粉の残量のほか、注文数に合わせた在庫数も管理するため、割と便利です。
ただ、ネットなどと、値段を比較して購入したい場合、この機能は不要でしょう。
使用方法は、下位機種と同じです。
使用する豆も同じで、仕上がりにかかる速度も同じです。
利便性の部分では、コーヒー豆残量ほか、給水督促ランプが付属して、すこし便利になりましたが、その程度の違いです。
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以上、バリスタWの紹介でした。
基本的に、Wi-Fiの有無が下位機種との一番大きな差異です。
残量に合わせて購入通知がくるのが便利に感じるならば本機が、ネットで安い粉を探したい方は、下位機種が良いでしょう。
【2019年発売】
7・ネスカフェ バリスタ デュオ HPM9637-PB
7・ネスカフェ バリスタ デュオ HPM9637-PW
¥17,800 Amazon.co.jp (1/8執筆時)
水容量:2リットル
オートストップ機能:あり
寸法:幅18x高さ43.4x奥行き30.4cm
バリスタ デュオ [Duo] は、バリスタシリーズの最上位機です。
なお、レンタル品としては、「ゴールドブレンド バリスタ Duo+」という最上位機もあります。そちらは、本機に消耗品のための「キャッシュレス決済」機能をつけている法人用です。
そのため、個人向けでは本機種が最上位機ですが、下位機種にはみられない面白い機能を加えています。
本体色は、ブラック・ホワイトの2色展開です。
サイズは、幅18x高さ43.4x奥行き30.4cmです。
下位機種よりタンクが大きいこともあり、大きめの製品です。
ただ、幅は18cmですから、キッチンでも設置性はよさそうです。
コーヒーのメニューは、 基本的に下位機種と同じです。
アイス系は、本機は独立した「アイスボタン」があり、それと各ボタンを組み合わせて作ります。
そのため、アイスカフェラテや、マグサイズのアイスコーヒーなども、自動でできます。
この点で言えば、アイス系の各メニューは下位機種より気軽に作れます。
ネットワーク機能は、Bluetooth搭載です。
本機については、Wi-Fiは搭載しません。
水タンクは、2Lです。
本体サイズを反映して、やや大きくなっています。
使用方法は、本機も、ネスレの専用のエコ&システムパックを購入して、それを利用する形式です。
ただ、この機種は、(粉乳の)ミルクタンクが装備されます。
そのため、カフェラテ・カプチーノも自動で作れます。
ネスレ ブライト エクスクリーミー 110g
¥1,042 Amazon.co.jp (1/8執筆時)
ミルクは、先ほど紹介したネスレブライトも利用できます。
しかし「ラテ感」出すためには、エクスクリーミーの利用をネスレは推奨します。
それ以外の製品(他社製)の保証はないです。
かけられる気圧は、下位機種同様に、1気圧(大気圧)です。
そのほかの部分は、基本的には下位機種に準じます。
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以上、バリスタ デュオ [Duo] の紹介でした。
「ラテやカフェラテも、手軽に安く楽しみたい方」に良いでしょう。
また、水タンクの容量も大きめなので、小規模オフィスの備品などにも向くと思います。
1-2・ドルチェグストの比較
続いて、ネスカフェ・ドルチェグストシリーズの紹介です。
このシリーズは、ネスレの定番製品の1つです。
最新のドロップ・エクリプス・ルミオシリーズをはじめ、複数の機種があります。
しかし、全機種とも「基本的な仕組みは同じ」です。
そのため、はじめに「ドルチェグストシリーズ」に共通する特長を説明することからはじめます。
ドルチェグスト専用カプセル (16個)
¥1,078〜 Amazon.co.jp (1/8執筆時)
使用方法は、1回ごとに専用のカプセルを使ってコーヒーを淹れる方式です。
コーヒーの味は、カプセルが真空パックであり、鮮度が保証されるので、より美味しいコーヒーが楽しめます。
使うことのできるカプセルは、「定番」と言えるものだけで、総計18種類あります。
コーヒーの種類は、200mlのカップに入れるレギュラーサイズだけで、3種類のカプセルがあります。
これに、カフェオレとカフェインレスのカフェオレを加えれば、5種類の選択肢となります。
かけられる気圧は、ポンプ圧として15気圧です。
かなり本格的な気圧がかけられるので、50mlの抽出量となるエスプレッソ系のカプセルも用意されます。アイスコーヒー用のカプセルもあります。
一方、中間的な圧をかけて抽出する120ml用のカプセルもあります。
いわゆる「エスプレッソ的なブラックコーヒー」である「ルンゴ」が作れます。
カフェラテやカプチーノは、対応カプセルが多数あります。
この場合、「コーヒーカプセル」と「ミルクカプセル」が2つ付属する形式です。
生ミルクを利用しない点は、注意点でしょう。
そのような意味で、より本格的な味をだしたい場合、次に紹介する「ネスプレッソ」が必須です。
【定額お得便可能】
ドルチェグスト 17種 × 2杯
¥4,480 Amazon.co.jp (1/8執筆時)
なお、カプセルには、「セット」もあります。
好みのカプセルを探すまでは最適でしょう。
【2019年発売】
ネスレ スターバックス カプセル(10種)
¥1,077〜 楽天市場(ネスレ) (1/8執筆時)
・スターバックス ハウス ブレンド
・スターバックス ライトノート ブレンド
・スターバックス コロンビア
・スターバックス カプチーノ
・スターバックス ラテマキアート
・スターバックス キャラメルマキアート
加えて、ネスレは、米国のスターバックスと業務提携をした関係で、スターバックス系統のカプセルも6種類販売があります。
購買ターゲット層は「かぶる」でしょうし、良い提携に思います。
カプセルのランニングコストは、ブラック・エスプレッソ系で1杯65円、カプチーノ系で120円でほどです。
先述の「ネスカフェバリスタ」は18円前後でしたので、「割高」ではあります。
ただし、カプセル式のコーヒーの味は「格段に良く」、本格的な喫茶店のコーヒーを除けば、「美味い」といえる水準です。
コンビニで100円コーヒーを飲むより、ずいぶん良いでしょう。
使用後のお手入れは、使用毎に手入れする必要があるのはカプセルホルダーだけです。
つまり、カプセルを取り出して、必要があればゆすぐだけで、ほぼメンテナンスの不要な構造です。この手軽さが、カプセル式が普及している大きな理由の1つです。
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以上、ネスカフェ・ドルチェグストシリーズの仕様の紹介でした。
先ほどのネスカフェ・バリスタシリーズと較べると、コーヒー1杯当たりのコストは高いです。ただ、味は格段に美味しいですし、コンビニなどのコーヒーに較べると半額近いです。
食後の「小さな楽しみ」として、導入するのは、決してお金の無駄ではないでしょう。
では、ネスカフェ・ドルチェグストシリーズのラインナップを紹介していきます。
【2019年3月】
8・ジェニオ アイ GENIO I MD9747S-CR
8・ジェニオ アイ GENIO I MD9747S-WH
¥9,400 Amazon.co.jp (1/8執筆時)
水容量:0.6リットル
オートストップ機能:あり
寸法:幅16.4×高さ30×奥行き23.1cm
ジェニオアイは、ペンギンのような形状の「ジェニオ」シリーズの最新機です。
本体色は、レッドとホワイトの2色展開です。
サイズは、カプセル式だけに設置性は良く、幅は16cmです。
水タンクは、0.6L入ります。
設置性が良い分、やや小さめですが、コーヒーだと3-4杯分です。
ただ、給水自体は手軽なので、家庭用としてはこれで良いでしょう。
使用方法は、オートストップ機能があるため簡単です。
この機能は、抽出量を自動で機械が判断し、制御してくれるというものです。
カプセルには、上表のような「目盛り」が書いてあります。
目盛り表示通りに、タッチパネルの目盛りを合わせれば、自動的に注水量を判断してくれます。
ネットワーク機能は、Bluetoothを搭載します。
バリスタ系と同じ、ネスカフェアプリを使用します。一度決めた湯量・温度・抽出方法の設定を保存できるので、カプセルごとの設定が、ワンボタンで可能です。
このほかの特徴は、冒頭に書いたように、他機種と同じです。
なお、上部の赤と青のボタンは抽出に温水・常温水のいずれを利用するかを選択するものです。
しかし、日本では「常温水」を利用するカプセル(ミロなど)は(ずっと)未発売です。すすぎに利用する位ですね。
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以上、ジェニオアイの紹介でした。
ジェニオシリーズは、ドルチェグストで最も人気あるシリーズで、家庭向きの小型設計です。
オートストップも対応するので、家庭用として色々迷った場合は、第1の選択肢にすると良いでしょう。
【2021年発売】
9・ドルチェグスト ジェニオ エス EF1058RM
9・ドルチェグスト ジェニオ エス EF1058SG
¥18,639 Amazon.co.jp (1/8執筆時)
水容量:0.6リットル
オートストップ機能:あり
寸法:幅11.2×高さ28.7×奥行き28.7cm
GENIO Sは、細長い形状である同社の「ジェニオ」シリーズの最新上位機です。
本体色は、レッドとホワイトの2色展開です。
サイズは、幅11.2×高さ28.7×奥行き28.7cmです。
下位機種と比較すると、幅がより狭く11.2cmになります。
その分、奥行はでますが、隙間スペースへの設置性が良いと言えますし、日本向きの仕様です。
水タンクは、0.8L入ります。
約6杯分の水量です。
使用方法は、本機も、オートストップ機能があるため簡単です。
カプセルの目盛に合わせて、設定するだけでOKです。このグレードはタッチパネル式なので、操作も楽です。
一方、下位機種に付属しない機能が、3つ搭載されます。
第1に、 本体での3段階での温度調節です。
下位機と違って、本体のボタンでも操作できます。
色々なカプセルを換えて使っている方で、苦みなどをその場で調整したい上級者に向きます。
第2に、「ハンドドリップモード」です。
抽出時間を3-5分と長めにすることでアロマを引き出す機能です。カプセルの表示目盛が4以上の、マグサイズのコーヒーを作るときに利用できます。
ちなみにこれは「日本仕様」で、外国の場合は、目盛3以下の味を引き出す「エスプレッソブースト」が代わりに付きます。。
第3に、予約抽出機能です。
アプリで設定したスケジュールで抽出を行う機能です。
あまり使い途はないかと思いましたが、コーヒーの香りをトリガーに休憩に入るような形は、わりとありかなと思います。
ネットワーク機能は、本機も、Bluetoothを搭載します。
下位機種のできることに加えて、温度調整・予約操作についても、対応できます。
このほかの特徴は、冒頭に書いたように、他機種と同じです。
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以上、GENIO Sの紹介でした。
ジェニオの新型ですが、久しぶりに味に関わる新機能が加わりました。
温度調整は味に変化を与えられますし、とくに、苦みを出した方がよいアイスコーヒーや、逆に控えたい、ミルク系の飲料など、楽しみの幅は拡がりました。
やや高いですが、本機を導入する意義は結構あります。
【2019年3月】
10・ドルチェ グスト エスペルタ MD9779-RM
10・ドルチェ グスト エスペルタ MD9779-TI
¥12,390 Amazon.co.jp (1/8執筆時)
水容量:1.4リットル
オートストップ機能:あり
寸法:幅21.5×高さ36.5×奥行き26.7cm
エスペルタ(Esperta)は、サイフォン式のような形状を採用したモデルです。
本体色は、レッドとチタンの2色展開です。
サイズは、幅は21.5cmです。
高さもあるため、設置性を優先した設計ではないでしょう。
また、独特のフラスコ形状ですが、この部分にコーヒーが戻るわけではないので、デザインについては、あくまで、(味のためではなく)インテリア性に由来します。
水タンクは、一方、1.4L入ります。
これは、エスプレッソだけでなく、水量の多いコーヒーにもこだわる機種だからです。
使用方法は、基本的には、オートストップ機能が付いた多機種と同じです。
目盛りに合わせて抽出するのが基本です。
一方、本機は、ハンドドリップモードのほかエスプレッソブーストも利用できます。
エスプレッソブーストは、45秒程度かけてゆっくり抽出する方式です。
カプセルの表示目盛が3以下の、エスプレッソ系カプセルに利用できます。
ハンドドリップモードも、付属するので、どのサイズでもアロマは引き出しやすいといえます。
一方、発売時期の関係もあり、本機については、温度調整はアプリで対応で、予約抽出機能もないです。
そのほかの部部分は、ネットワーク関係を含めて下位機種と同じです。
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以上、エスペルタ(Esperta)の紹介でした。
本体が大きめで、水量が多い点で、コーヒーを「マグ飲み」するような個人にも良いでしょう。
エスプレッソブーストとハンドドリップモードを両方搭載するので、味の面の調整も優位です。
温度調整機能は「スマホのみ」ですが、基本的に同じカプセルを(セット使い切るまで)使うような方は、この仕様でも良いかなと思います。
【2019年発売】
11・ピッコロ XS MD9781-DR
11・ピッコロ XS MD9781-WH
¥5,959 Amazon.co.jp (1/8執筆時)
【2010年発売】
12・ピッコロプレミアム MD9744-PR
12・ピッコロプレミアム MD9744-PB
¥7,400 Amazon.co.jp (1/8執筆時)
水容量: 0.8リットル
オートストップ機能:なし
寸法:幅13.7×高さ27.6×奥行き26.3cm
ピッコロXSは、ドルチェグルストでは、最も安い製品です。
旧機種としてピッコロプレミアムが残っていますが、やや大ぶりで、水容量も0.6Lです。
水タンクは、0.8Lです。
コーヒー、5杯分のサイズです。
使用方法は、一方、上位モデルと大きな違いがあります。
なぜなら、この機種は、オートストップ機能が付いていないマニュアル式だからです。抽出にあたっては、自分でレバーを動かして制御する必要があります。
そのため、カップの水量を自分で推測して、抽出ボタンを手で止めなければいけません。
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以上、ピッコロXSの紹介でした。
「濃さを自由に決められる」ある意味上級者向けの製品です。
いずれにしても、自動化されていない点では、初心者には向かないでしょう。Bluetoothも未付属です。
以上、ネスカフェのドルチェグストシリーズを紹介しました。
先ほど見た、ネスカフェバリスタシリーズに比べると、鮮度が保証されるカプセル式で、ブラックコーヒー・エスプレッソの味が格段によい点と、抽出と後片付けが極めて楽という点が「売り」です。
こうした点で言えば、生ミルクを使ったカプチーノ系にあまり興味がないのならば、「ドルチェグルスト指名買い」で良いと思います。
それ以外は、カプチーノ系以外は、ネスプレッソとあまり差異はありませんから。
次回に続く!
ネスレのコーヒーマシンのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、ネスカフェのカプセル式コーヒーマシンを紹介しました。
記事は、もう少し続きます。
1・ネスレのコーヒーマシンの比較 (1)
1-1:ネスカフェバリスタ
予算:5000円〜
1-2:ドルチェグスト
予算:1万円〜
2・ネスレのコーヒーマシンの比較 (2)
2-1:ネスプレッソ
予算:1.5万円〜
2-2:ヴァーチュオ
予算:2万円〜
3・ネスレのコーヒーマシンの比較 (3)
= 最終的なおすすめの提案【結論】
つづく、2回目記事(こちら)では、上位ラインとなる、ネスプレッソ・ヴァーチュオについて、詳しく見ます。
エスプレッソ ★★★★★
カプチーノ ★★★★★
コーヒー ★★★★★
準備の手軽さ ★★★★★
豆コストの安さ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、3回目記事ととなる結論編(こちら)で、紹介した全機種から、最終的に、Atlasがオススメしたい機種を、予算別・目的別に提案します。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら