1回目からの続きです→こちら
3-1・キヤノンのスキャナ〈業務用〉
3回目記事のトップバッターは、キヤノンの業務用ドキュメントスキャナーです。
1・A4ドキュメントスキャナの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:PFU (ScanSnap)
1-3:キヤノン
1-4:エプソン
2・A4ドキュメントスキャナの比較 (2)
2-1:ブラザー
2-2:PFU〈業務用〉
2-3:エプソン〈業務用〉
3・A4ドキュメントスキャナの比較 (3)
3-1:キヤノン 〈業務用〉
3-2:最終的なおすすめの提案【結論】
1回目記事(こちら)で 同社の低価格な家庭用は一通りみました。ここでは、仕事用向けといえる機種だけをみます。
1回目記事の冒頭で書いた「選び方の基本」に沿いながら、今回も比較していきます。
---
また、ここでも、高評価できる点は赤系の文字色で、イマイチな点は青字で書いていきます。
Windows 7〜11 Mac OS 10.14- 15
【2020年発売】
【上位機種】
36・Canon imageFORMULA DR-S150
¥84,277 Amazon.co.jp (5/14執筆時)
【下位機種】
37・Canon imageFORMULA DR-S130
¥------- 楽天市場 (5/14執筆時)
センサー:CIS
原稿枚数:60枚まで
重送検知:超音波式
原稿保護:
自動色判別:カラー・黒・グレー
接続:USB・Wi-Fi
収納サイズ:幅291x高さ232x奥行247mm
DR-S150は、キヤノンの業務用のスタンダード機です。
家庭用としても使えますが、どちらかと言えば業務用です。
本機も近年、Mac用のドライバが登場し、Macでも利用できるようになりました。
DR-S130は筐体は同じで、スキャン速度が異なる下位機種となります。
上位機は、結構値段が高いです。
スキャン速度は、上表の通りです。
値段差の割には、同社の下位機種とあまり変わりません。ただ、カラー300dpiについては、すこし実用性が増しています。
下位機は、上位機より搬送速度が劣ります。
スキャン速度は、やはり300dpiの白黒・グレーの速度が上位機より遅いです。
本機も600dpiだと上位機と同じですが、おそらく、(機械的な)搬送性能というより、CPU処理の限界によるのでしょう。
なお、いずれの機種も、「ビジネス向け」として販売されているので、Macに非対応という残念な仕様です。
原稿分離の性能や重送検知機能は、搭載です。
ただ、他社に比べると、センサーを駆使した原稿保護機能など、業務用グレードとしての独自性はあまりないです。
給紙可能枚数は、60枚(80g/m2紙)まで給紙可能です。
ドライバーは、ISIS/TWAINに対応です。
画質補整機能は、前半でみた、家庭用(個人用)同様に優秀です。
一方、業務用機としては、状態の悪い原稿、色原稿について、OCRのかかりを良くするための二値化技術となる「アクティブスレッショルド」が目立ちます。
従来のテキストエンハスドメントの「業務版」として考えればピンときます。この方面は、キヤノンは強いと思います。
そのほか、斜行補正や白紙スキップ・裏写り・地色除去など、おなじみの機能は網羅します。
原稿自動判別機能は、カラー・モノクロ・グレースケールの自動判別機能を持ちます。
ネットワーク機能は、有線LANとWi-Fiを装備しており、職場などで共有が可能です。
液晶パネルも付きます。
ユーティリティソフトは、ビジネス用に考えられているため、他機にも装備され「CaptureOnTouch Pro」のほか、サーバー用の「CaptureOnTouch Admin」が準備されます。
ただ、本機は、ネットワーク部分では、完全に業務用です。
既に見てきたように、ブラザー・エプソン・PFUの液晶付きモデルは、各社が用意するクラウドサーバーを通して、DropBoxやGoogle Cloudなどクラウドへの転送や、メール転送などをPCレスで行う仕組みがありました。
本機は、あくまで、PCがあることが前提です。
システム管理者がいる企業用で「自社サーバーを用意して、システムを構築してください」、というモデルとなります。
同じ液晶付きですが、「半個人用」といえるも設計にしている他社機との違いといえます。
モバイル用としては、同社の家庭用とは異なる「CaptureOnTouch Job Tool」という別のアプリが用意されます。
ただ、モバイルでは、フル機能の設定はできず、とくに画像補正は、斜行補正以外の設定値をいじれない仕様です。
---
以上、キヤノンのDR-S130の紹介でした。
主には業務用であり、それにおいて便利な部分があるという機種です。
個人用と考える場合は、基本的にネットワーク機能が欲しい方に向く機種といえます。
ただ、似たようなモデルは他社にもありますし、それに比べて明確に優れた部分があるかと言われると、少し困る機種です。繰り返しますが、あくまで業務用として良い機種です。
ーーー
なお、この筐体グレードの製品は、次の2機の上位機の展開があります。
順番にみておきます。
ーー
Windows 7〜11 Mac OS 11-15
【2023年発売】
38・Canon imageFORMULA DR-S250N
¥86,528 Amazon.co.jp (5/14執筆時)
センサー:CIS
原稿枚数:60枚まで
重送検知:超音波式
原稿保護:
自動色判別:カラー・黒・グレー
接続:USB・LAN
収納サイズ:幅291x高さ242x奥行267mm
第1に、DR-S250Nです。

プリント速度は、僅かですが、片面で50枚/分に上昇します。
600dpiでの速度は非公開ですが、おそらく、下位機と同じかと思います。
ただ、本機の場合、ユーティリティ部分の新機軸のほうが目立ちます。
水性ペン・蛍光ペンなどの書込を強調する「有彩色強調」ほか、写真入り文書のについて、写真のコントラストを維持しつつ、文字の可読性を高める「写真入り文書モード」、あるいは、業務用として、書類読込で黒背景が必要な場合に有利な「背景塗りつぶし」が加わります。
基本、特殊な業務用として便利にするための工夫です。ただ、個人用(自炊用)としても、写真入り文書モード」は(透明PDFとする場合は除きますが)、例えば、個人的な「本への書込(注釈)」も残したい場合など、なにかしら使えることはあるかもしれません。
ネットワークは、本機はUSBと有線LANの構成になります。
一方、システム的には一部、新機軸が導入されました。
本機の場合、ドライバー不要で、PC、あるいは、スマホ・タブレットから、直接スキャンできる機能が追加されました(CaptureOnTouch Lite Web)。
PCの場合は、IPアドレスの入力、スマホならば、QRコードの写メにてリンクさせます。
結構「便利」ですが、この仕組みだと、大きなタッチパネル式液晶モニタが不要なので、写真のようなモノクロ有機ELパネルに変更されています。
その上で、ブラザーの既存のスマホ・タブレット用のスキャンアプリ(CaptureOnTouch Job Tool)は利用しない方式になっています。
ただ、いずれも、実際面で問題ない仕様変更であり、改悪ではないでしょう。
--
結論的にいえば、業務用に、以上の仕様変更が便利な方は、選択肢になるだろう機種です。官公庁だと、なにかしらニーズがありそうです。
ーーー
Windows 7〜11 Mac OS 11-15
【2024年11月発売】
39・Canon imageFORMULA DR-S350NW
¥94,917 楽天市場 (5/14執筆時)
センサー:CIS
原稿枚数:60枚まで
重送検知:超音波式
原稿保護:
自動色判別:カラー・黒・グレー
接続:USB・LAN・Wi-Fi
収納サイズ:幅291x高さ242x奥行267mm
第2に、DR-S350NWです。
1つ上のDR-S250Nと、同じ速度、同じ筐体ですが、こちらは、Wi-Fiが搭載される点と、4.3インチのカラー液晶が備わる点で上位です。
液晶パネルは、送信前の(簡単な)プレビュー表示もできるので、白紙ほかスキャンミスの確認にも便利です。そのほか、これは下位機もですが、法人の開発者向けにUIのカスタマイズの手段も提供しています(UIカスタマイズSDK)。
搬送機構は、同じです。
一日の耐用枚数が6,000枚から6,000〜9,000枚に上がっています。しかし、ローラーは同じ消耗品ですし、搬送機構の構造も同じなので、評価法が変わったのかと思います。
---
結論的にいえば、DR-S250Nでみた機能性に加えて、Wi-Fiと、単独運用時に便利なカラー液晶が欲しい場合、こちらを選ぶと良い、という機種です。
逆に不要ならば、下位機で良いですが、Wi-Fiはあった方が設置場所を選ばないですし、こちらの仕様のほう方が一般的に良いようには感じます。
Windows 8.1〜11対応
【2023年発売】
40・Canon imageFORMULA DR-M260L
¥73,919 楽天市場 (5/14執筆時)
Windows 7〜11対応
【2017年発売】
41・Canon imageFORMULA DR-M260
¥103,966 Amazon.co.jp (5/14執筆時)
センサー:CIS
原稿枚数:80枚まで
重送検知:超音波式/リトライ機能
原稿保護:
自動色判別:カラー・黒・グレー
接続:USB
収納サイズ:幅285x高さ231x奥行254mm
DR-M260Lは、キヤノンの業務用のスタンダード機です。
2023年に型番が変わりましたが、性能や付属品を含めて同じです。おそらく、旧機は定価(希望小売価格)があったため、型番を変えたのかなと思います。
いずれにしても、安い方を選んでOKです。
一方、本機は、Mac用のドライバーがない点に注意してください。
スキャン速度は、上表の通りです。
10万円以下と考えれば、特に高解像度時の数字は、かなり「優秀な数字」です。
10万円を超える業務用を除けば、速度はかなり評価できます。
重送検知機能は、もちろん搭載です。
加えて、こちらは、重送が発生した場合、原稿を自動で逆走させ、再度搬送を試みる「リトライ機能」が搭載されています。
他社にはみられない新機軸で、利便性の面で向上しています。
また、付箋を貼ったような原稿で重送検知がなされた場合、スクリーンないし、物理ボタンを押すことでスキャンを継続できるDFR(Double Feed Release)も搭載です。
スキャナとして重要な部分を改良できている点で、本機も魅力があります。
ただ、PFUの上位機より、ホチキスその他からの原稿保護機能は弱く、エプソンのようにガラス汚れ検知はできないので、各社とも一長一短があるとは言えます。
給紙可能枚数は、80枚(80g/m2紙)です。
本機はDR-C240より多く差せます。実際、自炊用としては「贅沢」でしょう。
原稿自動判別機能は、カラー・モノクロ・グレースケールの自動判別機能を持ちます
搭載されるセンサーは、CISです。
ドライバーは、この機種もTwainとiSISに対応になります。
画像処理技術は、こちらも、傾き補正や裏写り・地色除去ほか、重要な補正技術は網羅されます。
ただ、発売時期の関係もあり、先述の「アクティブスレッショルド」には言及がない機種です。ドライバーも独自なので、追加実装もないようです。
ネットワーク機能は、この機種の弱い部分で、Wi-Fi機能が省略されています。
オプション対応もないため、接続はUSBケーブルとなります。
ただし、本体に液晶モニタが付属し、最大99件までジョブ登録できます。また、USB3.1規格での高速転送も対応しますので、個人で利用する場合は、問題はないでしょう。
なお、この機種は、長尺原稿が取り扱えます。
---
以上、キヤノンのDR-M260の紹介でした。
高価格帯の製品として読み取り速度が期待できる点が、大きな魅力です。
それに加えて、利便性の面で、「リトライ機能」の搭載や、給紙可能枚数の多さは、自炊中級者以上にも魅力的といえるでしょう。
AtlasもMac用のドライバさえ用意してくれれば、「メイン機」にしてもよいと思える機種です。
Windows 10〜11対応
【2023年発売】
42・CANON imageFORMULA DR-M140II
¥96,022 Amazon.co.jp (5/14執筆時)
センサー:CIS
原稿枚数:80枚まで
重送検知:超音波式
原稿保護:
自動色判別:カラー・黒・グレー
接続:USB
収納サイズ:幅313x高さ93x奥行181mm
imageFORMULA DR-M140II も、キヤノンの業務用のドキュメントスキャナです。
本機も、Mac用のドライバーがないのでWindows専用です。
サイズは、幅313x高さ93x奥行250mmです。
かなり「スマート」で、実使用時も、高さが165mmになるだけです。
PFUにもありましたが、カウンター業務向きです。
Uターン排紙ですし、壁際におけます。カード類の取り込みもストレート排紙にできるので、問題ないです。
スキャン速度は、上表の通りです。
ただし、600dpiのデータは非開示ですので問い合わせをふまえた参考値です。
いずれにしても、高級機としては「速度自慢」な機種ではないです。
重送検知機能は、搭載です。
一方、機構的にリトライが不可ですが、業務用に一定の意義があるといえる先述のDFR(Double Feed Release)は搭載です。
写真や付箋紙などを貼ったままスキャンしたほうが良い場合などに便利です。
給紙可能枚数は、80枚(80g/m2紙)です。
原稿自動判別機能は、カラー・モノクロ・グレースケールの自動判別機能を持ちます。
搭載されるセンサーは、本機も、CISです。
ドライバーは、この機種もTwainとiSISに対応になります。
画像処理技術は、こちらは、状態の悪い原稿を上手に二値化してOCR処理する「アクティブスレッショルド」がしっかり搭載です。
傾き補正や、モアレ(縞模様)除去、白紙スキップなど、しっかり充実します。
ユーティリティソフトも、同社の上位(CaptureOnTouch Pro)ですので、ファイル処理も巧みです。
ジョブ登録して、作業を自動化できる部分では、エプソンの上位ユーティリティと同じで、細かいです。
ネットワーク機能は、一方、USB接続のみです。
PCを介在した利用を想定する機種と言えます。クラウド転送なども、そのような考えです。
---
以上、キヤノンの imageFORMULA DR-M140II の紹介でした。
カウンター業務用に向く、ちょっと速くて、画像処理にも強い高級機といったところです。ライバルは、すでにみたPFUのfi-800Rで、そちらを高速化した感じでしょう。
拡げた際の設置性は大きくは変わらないので、どちらを選ぶかは難しいところです。
比べると、業務用の書類のOCR処理のための画像処理(二値化技術)は、どちらもよく同じほどです。搬送性能(重送の防止など)工夫は負けると言えます。逆に、速度ほか、原稿台における枚数は、こちらが圧倒します。
結論的にいえば、状態の悪い原稿などの重送による取り込みミスがストレスで、それを減らしたいならばPFUの製品、速度重視で大量処理をするならば、本機の方が「快適」と思えるでしょう。
Windows 10〜11対応
【2024年発売】ScanFront 400 2
43・CANON imageFORMULA ScanFront 400II
¥214,550 楽天市場 (5/14執筆時)
センサー:CIS
原稿枚数:85枚まで
重送検知:超音波式
原稿保護:
自動色判別:カラー・黒・グレー
接続:USB LAN
収納サイズ:幅305x高さ230x奥行282mm
imageFORMULA ScanFront 400IIも、キヤノンの業務用のドキュメントスキャナです。
2016年発売の初代の後継機として発売されました。シリーズとしてはここまでの製品とは別系統で、業務用の「ネットワークスキャナ」として売られます。
ドライバ類も別です。
こちらも、Mac用のドライバーがないのでWindows専用です。ただ、後述するように、本機はそこはあまり問題にならない仕様とは言えます。
サイズは、幅305x高さ230x奥行282mmです。
使用時は、高さが629mmですが、狭いカウンターでの業務でないならば問題ないでしょう。
一方、写真のように10.1インチの大型タッチパネルが付属です。
タブレット用パネルでしょうが、実際、このサイズがあれば、画面に近づいて見つめずとも、パネル操作ができると言えます。
とくに、一時間に何度も個別スキャンを多用するような業務だと便利だと思います。
スキャン速度は、上表の通りです。
こちらも、600dpiのデータは非開示ですので、先ほどと同じで参考値です。
とくにカラーは、200dpiだと白黒・グレート同じですが、300dpi以上だと落ちていくのが、キャンに共通する課題です。
重送検知機能は、搭載です。
しっかり超音波式で、こちらはリトライ機能もあります。
給紙可能枚数は、85枚(80g/m2紙)です。
原稿自動判別機能は、カラー・モノクロ・グレースケールの自動判別機能を持ちます。
搭載されるセンサーは、本機も、CISです。
画像処理技術は、傾き補正・文字向き検知・文字強調・地色除去など実用的な機能は、網羅します。
ただし、先述の「アクティブスレッショルド」は言及がないです。
設定は、大きなタッチパネル画面を活かして、細かい部分もPCレスで行えます。
ジョブ登録もそちらでできますし、メールやサーバーの設定も可能です。
PCレス度の程度は他社よりも高いです。スキャナだけで設定が簡潔できるのは、ドライバにまつわる問題がなくなるともいえます。
その点で言えば、Macユーザーも、問題なく使えると言えそうです。
ドライバーは、TwainとiSISなどの汎用規格には、仕組み上非対応です。
複数のスキャナの管理用ソフト(ScanFront Administration Tool)は付きますが、先述のように、大画面パネルを活かして、本体でいろいろ操作する機種です。
ネットワーク機能は、USBと有線LANです。
Wi-Fiはないのが謎ですが、企業向けとしては不要であるという判断か、セキュリティ面からかと思います。
---
以上、キヤノンのimageFORMULA ScanFront 400IIの紹介でした。
大きなパネルを活かして、操作時にPCなしに使いやすいようにした製品です。スキャン語のデータは、むろん、PCにも送信できるので、仕様は問題ないです。
大画面タッチパネルで、ジョブ設定からなにから完結できるので、PCレスで運用したい場合、利便性でこれ以上便利な機種はないと言えます。個性的で、ニッチではありますが、ニーズはあるでしょう。
今回の結論
A4ドキュメントスキャナのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、全3回にわたって、ドキュメントスキャナーを比較してきました。
最後に、いつものように、目的別・予算別に、Atlasのおすすめ機種を改めて提案していきます。
第1に、高速かつ安定的に取り込みができる自炊用スキャナとして最もおすすめできる機種は、
Windows XP〜11 Mac 10.6〜14
【2020年11月発】
【Wi-Fiあり】
15・EPSON スキャナー DS-571W
¥44,449 Amazon.co.jp (5/14執筆時)
【Wi-Fiなし】
16・EPSON スキャナー DS-531
¥36,500 Amazon.co.jp (5/14執筆時)
センサー:CIS
原稿枚数:50枚まで
重送検知:超音波式
原稿保護:ホチキス/ガラス汚れ検知
自動色判別:カラー/黒・カラー/グレー
接続:USB・Wi-Fi
収納サイズ:幅296x高さ176x奥行169mm
速度(仕事時) ★★★★☆
速度(自炊時) ★★★★☆
画質調整 ★★★★★★
重送のしにくさ ★★★★★★
色の自動判別 ★★★☆☆
クラウド対応 ★★★★☆
総合評価 ★★★★★
現状では、EPSONのDS-531か、そのWi-Fi対応上位機となるDS-571でしょう。
速度は、300dpiについては、ビジネス用・自炊用として、十分な速度があります。
600dpiは、入門機だとどの機種もさほどは高速にはならないですが、水準以上はあります。
とくに、エプソンのドライバは、600dpiほか、400dpiが使えます。
白黒2値の原稿をOCR(文字のテキスト化ソフト)を利用して検索可能にする場合、400dpiでも問題ないので、実際的に便利かと思います。
スキャンの安定面でも、幅広ローラーの採用で、信頼性が高まっています。
その上で、重送検知ほか、「原稿保護(ホチキス検知)機能」と「ガラス汚れ検知」という、他社にみられない独自技術があります。
いずれも、スキャン作業において「イライラしがちな部分」にメスを入れたと言える、とても良い機能です。
今回「おすすめ」にしたのは、この部分の仕様によるところが大きいです。
画像補正性能は、エプソンは、従来から定評があり、この部分でも信頼感があります。
古い原稿の補正は、かなり強いです。
ハード面の「低速モード」も、古くて歪んだ原稿だったり、極端に薄い原稿だったりのスキャンに強いため、とくに、昔の本などの自炊ユーザーには、本機は向きます。
2機種ありますが、DS-571のみにWi-Fiが搭載されています。スマホなどと連携したい場合に便利でしょう。
ーー
1・A4ドキュメントスキャナの比較 (1)
1-3:エプソン
なお、本機は、今回の記事では、1回目記事で、詳しく紹介しました。
第2に、古いコピー原稿などのOCR化を考えている方に「オススメ」なスキャナは、
Windows 7〜11 Mac 10.11〜14
【上位機種】【2015年発売】
13・Canon imageFORMULA DR-C240
¥54,800 Amazon.co.jp (5/14執筆時)
【下位機種】【2019年発売】
14・Canon imageFORMULA DR-C230
¥31,300 Amazon.co.jp (5/14執筆時)
センサー:CIS
原稿枚数:60枚まで
重送検知:超音波式
原稿保護:
自動色判別:カラー・黒・グレー
接続:USB
収納サイズ:幅291x高さ231x奥行253mm
速度(仕事時) ★★★★☆
速度(自炊時) ★★★★☆
画質調整 ★★★★★★★
重送のしにくさ ★★★★★
色の自動判別 ★★★★★
クラウド対応 ★☆☆☆☆
総合評価 ★★★★★
白黒の画像補正の充実したキヤノンのDR-C240が良いと思います。
黄ばみのある古い本や古いマンガなどの取り込みについては、上で「おすすめ」したエプソン機の画像補正でも、同レベルで対応できます。
その上で、搬送性能の部分を含めた総合性能では、エプソンの方が優秀ですので、ビジネスや自炊ユーザーは、基本的に、エプソン機のほうで良いと思います。
しかし、裏移りや汚れが酷い原稿、例えば、 「図書館の本や雑誌をコピーした原稿」「裏移りしやすい新聞の切り抜き」などが大量にある方で、そのままOCR処理してテキストにするならば、キャノンは「選択肢」になります。
画像補正機能として搭載する「テキストエンハンスメント」とその強化版となる「テキストエンハンスメントII」の能力が高いからです。
OCR処理は、ソフト側の問題もあり白黒二値で取り込ばないと精度がでないのですが、その場合に、「強力な汚れ補正力」を発揮する本機は、こうした処理に向きます。
こうした点で、コピーした昔の資料が大量にある方には、本機は選択肢になるでしょう。
速度も、この場合に欲しいと言える「白黒 600dpi」は平均値以上ですし問題ないです。
下位機種のDR-C230も、高解像度利用時の速度は変わらないので、この用途ならば、こちらでも良いでしょう。
ーー
1・A4ドキュメントスキャナの比較 (1)
1-2:キヤノン
なお、本機も、今回の記事では、1回目記事で、詳しく紹介しました。
第3に、職場用として、ネットワークでの共有・使用を考えている方におすすめなのは、
【PFU ScanSnap ix1600シリーズ】
Windows 7〜11 Mac 10.12〜14
【2023年発売】
1・リコー PFU ScanSnap FI-IX1600A
2・リコー PFU ScanSnap FI-IX1600ABK
¥45,044 Amazon.co.jp (5/14執筆時)
【2022年発売】FI-IX1600 FI-IX1600BK 後継品
3・富士通 PFU ScanSnap FI-IX1600A
4・富士通 PFU ScanSnap FI-IX1600ABK
¥49,800 Amazon.co.jp (5/14執筆時)
センサー:CIS
原稿枚数:50枚まで
重送検知:超音波式
原稿保護:
自動色判別:カラー・黒・グレー
接続:USB・Wi-Fi
収納サイズ:幅292x高さ152x奥行161mm
速度(仕事時) ★★★★★★
速度(自炊時) ★★★★☆
画質調整 ★★★★☆
重送のしにくさ ★★★★★
色の自動判別 ★★★★★
クラウド対応 ★★★★★★
総合評価 ★★★★★★
ScanSnap iX1600でしょう。
先述のように、2023年に販売社の変更2系統あります。
ただ、性能も、保証体制も同じですので、買われる際の値段で決めて良いかと思います。
一方、本機については、他社機のライバルが多くあります。
例えば、クラウド部分で強い点で、エプソンのDS-790WN、あるいは、ブラザーのAADS-4700Wです。
ドキュメントスキャナのしての基本部分の性能で言えば 他社機です。
ただ、クラウド部分にだいぶ前から注目し、提携できる独自サービスが多い点で、小規模オフィスなどで、ネットワーク共有して使う場合は、ScanSnap iX1600が最も良いと思います。
スキャン速度は、ここまでならば、文句ないでしょう。
上表は、スペック上の「相当」の部分を除いた表記ですが、これで言っても悪くない数字です。
業務用で最も多用するだろう300dpiの速度は最高速です。
ただ、先述のように、2021年新機種になった段階で、25%の速度アップしたものの、交換ローラーは旧機種と同じで、搬送機構も(みかけは)ほぼ同じでした。
速度アップに対して重送(紙詰まり)をどのようにして防ぐのかについての追加の説明がないので、自炊にはエプソン機を推します。
実際、速度は重送(ないし紙詰まり)とバーターなので、検知機能を含めて「糊の問題」と「紙の厚さの問題」が大きいと言える「自炊」ならば、エプソン機が良いかと思います。
とはいえ、標準の紙の厚みのコピー用紙(普通紙)を主とする仕事用には全く問題なく、この速度は相当活きるでしょう。
その上で、仕事に便利なクラウドサービス対応が相当充実しています。
EvernoteやDropboxなどに対応するのはもちろん、会計・個人情報管理・名刺サービスなど充実したサービスと連携している点も魅力ですから。
Wi-Fiを搭載する下位機種は多くありますが、業務用という観点から「できること」が最も多そうなのはこの機種だと思います。
添付されるソフトも、実売で1万円を超える水準のPDFソフトが付属するなど、魅力度は高いです。
注意点は、ドライバーがTwainとiSISに非対応である点です。
ーーー
1・A4ドキュメントスキャナの比較 (1)
1-1:PFU(ScanSnap)
なお、本機も、今回の記事では、1回目記事で、詳しく紹介しました。
第4に、多めの原稿の同時処理に強いと言える小型ドキュメントスキャナとしては、
Windows 7〜10 Mac 10.14〜14
【2022年発売】
18・BROTHER ADS-4700W
¥41,009 Amazon.co.jp (5/14執筆時)
センサー:CIS
原稿枚数:80枚まで
重送検知:超音波
原稿保護:
自動色判別:カラー・黒・グレー
接続:USB 有線LAN Wi-Fi
収納サイズ:幅299x高さ190x奥行215mm
速度(仕事時) ★★★★★★
速度(自炊時) ★★★★☆
画質調整 ★★★★☆
重送のしにくさ ★★★★★
色の自動判別 ★★★★★
クラウド対応 ★★★★★★
総合評価 ★★★★★
ブラザーのADS-4700Wでしょう。
先述のように、入門機としては原稿搭載枚数が80枚とライバル機より多めです。
速度も(補正前の)ScanSnapと並びますし、多めの原稿の処理に向く機種です。
一方、ローラーの工夫や重送検知機能も見どころですが、ホチキス検知やガラス汚れなどがあるエプソン機に比べると、大量原稿の処理の際の、不意の「事故」の対策は弱い部分はあります。
そのため、状態の良い原稿が主という方に、とくに「おすすめ」としておきます。
一方、「自炊用」にも、原稿搭載量の多さは魅力です。
ただ、高解像度(600dpi)の取り込み速度が遅めである部分と、どちらかと言うと、(本の糊の問題で)ガラス汚れを検知してくれた方が生産性は上がるので、この部分でもエプソンかなと思います。
ただ、繰り返しますが、「仕事用」としては、搭載原稿枚数の多さほか、、大きめのタッチパネルを採用する上で、クラウド連携部分もScanSnap並に強いので、便利に使えると思います。
第5に、カウンター業務ほか、個人机に備えるのに向く、省スペースな仕事用スキャナーとしておすすめできるのは、
Windows 7〜11 Mac 10.12〜14
【2023年発売】
22・リコー PFU GMW568 fi-800R
¥55,411 楽天市場 (5/14執筆時)
【2019年発売】
22・富士通 PFU fi-800R
¥104,343 Amazon.co.jp (5/14執筆時)
センサー:CIS
原稿枚数:20枚まで
重送検知:超音波/アクティプレス
原稿保護:自動スキュー補正
自動色判別:カラー・黒・グレー
接続:USB
収納サイズ:幅296x高さ83x奥行105mm
速度(仕事時) ★★★★☆
速度(自炊時) ★★★★☆
画質調整 ★★★★★★★
重送のしにくさ ★★★★★★
色の自動判別 ★★★★★
クラウド対応 ★☆☆☆☆
総合評価 ★★★★★★
PFUの業務用となるfi-800Rでしょう。
2系統ありますが、同じ製品ですので、どちらでもOKです。
似たような省スペース型は、キヤノンの DR-M140IIもあり、そちらの方が、速度や原稿台の枚数が多いので迷いました。
ただ、搬送部分の工夫で本機が圧倒するのと、値段面の値頃感から、こちらを選びました。
本体サイズは、専用設計でかなり小型という部分がまず評価できます。
その上で、資料が傾いていた場合、(物理的に)1枚ずつ勝手に傾きを直す自動レスキュー補正と、原稿の厚みを判定して原稿に圧力をかけてしっかり分離させるアクティブプレス構造が付属します。
苦痛でストレス菜「やり直しの可能性」が減ると言う部分で、本機はとても優秀です。
これらは、(なかなか進化しない)スキャナのハード面の技術としては「最新」ですし、実際便利だと思います。
搬送速度は、300dpiについては、そこそこ優秀なので家庭用でもいけそうです。
給紙可能枚数が、ただ20枚なので大量処理には向かない製品です。あくまで、カウンター業務におすすめしたい製品です。
ーーー
Windows 10〜11 Mac 11〜15
【2024年発売】
20・BROTHER ADS-1800W
¥33,855 Amazon.co.jp (5/14執筆時)
センサー:CIS
原稿枚数:20枚まで
重送検知:長さ検出
原稿保護:
自動色判別:カラー・黒・グレー
接続:USB Wi-Fi
収納サイズ:幅288x高さ85x奥行101mm
一方、「個人用」の「コンパクトスキャナ」としては、ブラザーのADS-1800Wも候補です。
PFUのスキャンスナップも小型機があります。
しかし、液晶パネルを装備する点と、とくに、運転免許証などのカードスロットを装備する部分で、こちらが便利に思えます。
こちらも、幅288x高さ85x奥行101mmと小型で、デスクトップサイズです。
本編で書いたように、重送検知ができない部分と、紙の分離がパッドユニット式である部分が欠点です。
ただ、小型機ですし、一度に取り込む枚数があまり多くない場合は、問題(ストレス)になりにくいと思いますし、選択肢になります。
1枚ずつならば、本機のオートスタートスキャンも「時短」につながる有効な技術だと思います。
とくに、専用のカードスロットがあるのは、個人用としても便利に感じます。
小型機ながら、Wi-Fiも装備し、クラウド対応もできますし、速度も十分です。
本の自炊など大量処理する場合、本機の仕様は全く向きませんが、こうした用途ならば活躍してくれそうです。
ーーー
2・A4ドキュメントスキャナの比較 (2)
2-1:ブラザー
2-2:PFU〈業務用〉
なお、これらの小型機は、今回の記事では、2回目記事で、詳しく紹介しました。
第6に、自炊上級者の買い換えなど、クオリティにこだわりたい方にオススメと言える機種は、
【2019年発売】
Windows XP〜11 Mac 10.6〜14
【上位機種】
34・EPSON スキャナー DS-970
¥136,800 Amazon.co.jp (5/14執筆時)
【下位機種】
35・EPSON スキャナー DS-870
¥101,418 Amazon.co.jp (5/14執筆時)
センサー:CIS
原稿枚数:100枚まで
重送検知:超音波
原稿保護:ホチキス/ガラス汚れ検知
自動色判別:カラー・モノクロのみ
接続:USB
収納サイズ:幅296x高さ217x奥行212mm
速度(仕事時) ★★★★★★
速度(自炊時) ★★★★★★
画質調整 ★★★★★★
重送のしにくさ ★★★★★★
色の自動判別 ★★★☆☆
クラウド対応 ★★★★★
総合評価 ★★★★★★★
現状では、エプソンのDS-970が、最も良いと思います。
スキャン速度は、(価格を度外視すれば)上位機のDS-970が現状の中位機では「最速」です。
ここまで速ければ、仕事用にせよ、自炊用にせよ、文句はないでしょう。総合的にみて「最速なA4ドキュメントスキャナ」は、現状ではこの機種です。
ただ、さすがに「高い」部分はあるため、10万円以内でおさまるDS-870の方が、一般向けです。
実用度も高いでしょう。
走行ユニットはもともと、エプソンは優秀で、重送は起こりにくいです。
その上で、他社機にはない独自機能、つまり、ホチキス止めの原稿を検知する「原稿保護機能」と「ガラス汚れ検知」は、確実に役に立つ便利機能ですから、総合力は高いです。
EPSON DSBXNW1
¥(16,857) Amazon.co.jp (5/14執筆時)
弱点は、ネットワークユニットがオプションである点と、カラー・モノクロのみの自動判別機能である点です。
これらの点を除けば、本機は、完全無欠の高性能機だと思います。
ーーー
2・A4ドキュメントスキャナの比較 (2)
2-3:エプソン〈業務用〉
なお、本機は、今回の記事では、2回目記事で、詳しく紹介しました。
第7に、本格的な業務用として、仕事用にオススメできるのは、
【2023年発売】(富士通は2022年)
Windows 7〜11 Mac 10.14〜14
【上位機種】
24・リコー PFU GMW564 fi-8190
¥176,480 楽天市場 (5/14執筆時)
【中位機種】
25・リコー PFU GMW565 fi-8170
¥112,998 楽天市場 (5/14執筆時)
センサー:CIS
原稿枚数:100枚まで
重送検知:超音波
原稿保護:音+画像監視
自動色判別:カラー・モノクロのみ
接続:USB 有線LAN
収納サイズ:幅300x高さ163x奥行170mm
速度(仕事時) ★★★★★★
速度(自炊時) ★★★★★★
画質調整 ★★★★★★
重送のしにくさ ★★★★★★
色の自動判別 ★★★★★
クラウド対応 ★★★★★
総合評価 ★★★★★★★
PFUの業務用向けの「中位機種」となる、fi-8170でしょう。
上位機の方が高速ですが、本当に「取り込み専用」の業務があるような場合を除けば、そこまでのスペックは不要でしょう。
中位機の費用対効果は「かなり良い」です。
エプソン・キヤノンの業務用がある意味「ライバル」ですが、業務用で考えると、書類が傷みにくい原稿保護機能が強いPFUが良いです。
また、作業時の時短効果について言えば、斜行が起こりにくく、また、起こった場合、(画像処理だけでなく)物理的にも是正できる左右独立制御など、10万円台の他社機にみられない良い機能が多いです。
この部分を含めて、時短効果は最も高そうです。
取り込み速度が高速な機種ですが、その部分も、自動トルク制御で、紙分離への配慮がしっかり表明されています。
感覚的に使いやすい液晶パネルも装備します。
Wi-Fiに対応せず、有線LANだけですが、これも業務用ならばあまり関係ないでしょう。
本の自炊ユーザーの上級機としては(本の「糊問題」がむしろ深刻なので)「ガラス汚れ検知」があるエプソンのほうが便利に思えます。
しかし、業務用で、糊閉じしてあるような冊子のスキャンをしないならば、本機で間違いないかと思います。
サイズについても、幅300x高さ163x奥行170mmです。
どちらかといえば、法人向けの製品ですが、設置に必要な面積はScanSnapに比べてもそう変わらないです。
とくに速度が必要な場合、職場で、個人用として1台持っても良いかと思います。
ーーー
1・A4ドキュメントスキャナの比較
目的:書類の取込・自炊
画質:普通
速度:高速
2・A4フラットベッドスキャナの比較
用途:書類の取込
画質:普通
速度:1枚ずつ
3・ブックスキャナの比較
用途:非破壊自炊
画質:高い
速度:1枚ずつ
4・書画カメラ型スキャナの比較
用途:非破壊自炊
画質:悪い
速度:速い
5・フィルムスキャナの比較
用途:写真用
画質:最高
速度:1枚ずつ
6・ハンディスキャナの比較
用途:モバイル用
画質:悪い
速度:遅い
7・A3スキャナーの比較
用途:図面の取込など
画質:普通
速度:普通
なお、予算を20万円以上に見積もれるならば、(特に速さで)これ以上のグレードの機種がないわけではないです。
ただ、A3対応になるため、上記の7番の記事で、別に見ています。
A4の取込についてもより高速なものがあります。
補足:スキャナのお手入れ用品について
というわけで、今回はスキャナの選び方について書きました。最後におまけです。
コミックや本の取り込みをする場合、本の糊がスキャナの読み取り面に「本の糊(のり)」などが付いてしまい、光線や線がPDFに入ってしまうことが多いです。
富士通 クリーナF1 FI-C100CF1
¥2,489 Amazon.co.jp (5/14執筆時)
キムワイプ 6箱 (200枚入) S-200
¥1,134 Amazon.co.jp (5/14執筆時)
そこで、日々のメンテナンスのために、この2つのアイテムをスキャナと同時に揃えることをおすすめします。
F1クリーナーは、ScanSnap用のガラス面やローラーなどの専用の液体クリーナーです。これは、他のスキャナでも使えますので、1本持っておくことをオススメします。
こちらはスプレー式ですので、キムワイプを湿らせて読み取り面やローラーを拭き掃除します。かなり大きいので、1度買えば当分持ちます。
なお、キムワイプは、本来実験器具の清掃に使うものですが、ローラーやスキャナの掃除にも適しています。
ゴミが読み取り面に入るので、水道水で湿らせたティッシュペーパーなどでは掃除しないほうがよいです。
ーーー
なお、このブログ「家電批評モノマニア」には自炊関連用品として次のような比較記事もあります。
1・フラットベッドスキャナの比較
2・ドキュメントスキャナの比較
3・ブックスキャナの比較
4・ディスクカッターの比較
5・裁断機の比較
6・自炊に必要な製品【まとめ】
これらの記事も、よろしければご覧ください。例えば、6番の記事では、「自炊初心者向け」に必要な機材について、詳しく説明しています。
とくに、コミックの表紙だけなどならば、その部分だけ、上で紹介しているフラッドベッドスキャナで行った方が効率が良いでしょう。
以上の記事で紹介しています。
---最後になりましたが、今回の記事がもしお役に立ったようならば、Twitter Facebook はてなブックマーク などで話題を共有していただければ嬉しいです。