比較2017’ 高速な無線LANルーター28製品の性能とおすすめ(1);高速・高機能モデルの選び方

2017年06月21日

比較2017’ 高速な無線LANルーター28製品の性能とおすすめ(1);高速・高機能モデルの選び方

今回レビューする製品:2017年夏 無線LANルーターの価格・性能とおすすめ:Wi-Fiルーター・親機・無線ブロードバンドルーター・:Windows Mac対応BUFFALO WXR-1750DHP2 WXR-1751DHP2 WXR-1900DHP3 WXR-1901DHP3 WXR-2533DHP2 WXR-2533DHP-CB NEC AtermWG1800HP2 PA-WG1800HP2 WG2600HP2 PA-WG1900HP APPLE AirMac Extreme ME918J/A ASUS RT-AC87U RT-AC3200 RT-AC88U T-AC85U TP-Link Archer C5400 C3150 スピードと安定性「最強」製品の違いとランキング

今回のお題
電波が強く信頼性の高い無線LANブロードバンドルーターのおすすめはどの機種?

 ども、Atlasです。今回は、無線LANルーターの比較をします。  


  

 なお、このブログ「モノマニア」には、無線LANルータ関連の記事は、以下の2つがあります。

1・高速な無線LANルーター この記事!
2・低価格の無線LANルーター

 今回は、1番の記事です。

 実売価格で1万円以上のハイスペックな高速無線LANルーターを主に紹介します。複数同時にネットを使う方がいるご家庭や、広いマンションや一戸建てにお住まいの方に向くモデルです。現状で、通信速度の問題を抱えているかたもこちらが良いです。

 予算的1万円以下で探しておられる方は、上記「2番のリンク記事」をご覧ください。ワンルームマンションなど、ルーターからの通信距離が1部屋〜2部屋程度の距離で完結する場合は、1万円以下のグレードでも十分と言えます。

 というわけで、以下では、各製品を個別に紹介した後で、最後に結論として「価格別・性能別おすすめ機種を提案する形式」で書きます。

 できるだけ、初心者の方にも分かりやすく書きますが、記事最後の「おすすめ機種」の部分だけ読んでも、ある程度、分かるようにしてあります。

高速無線LANルーターの比較

 というわけで、具体的な機種の紹介にはいります。 なお、以下の本文では、Atlasのおすすめポイントは赤字で、イマイチだと思う部分は青字で書いていきます。


  

 1・BUFFALO WXR-1750DHP2  【2017】 
  ¥11,196 Amazon.co.jp (6/21執筆時)
 1・BUFFALO WXR-1751DHP2   【2017】 
  ¥13,544 Amazon.co.jp (6/21執筆時)

 無線最大速度:1300Mbps
 2.4GHz帯速度:450Mbps
 5.0GHz帯速度:
1300Mbps
 有線LAN:
1000BASE-T ×4
 簡単設定機能 :QRsetup AOSS2

 WXR-1750DHP2は、バッファローの無線LANルーターです。人気のあったWXR-1750DHPの後継機として2017年に登場しました。新型も既に価格的に1万円前後ですが、「高性能機」に分類される売れ筋製品です。

 なお、WXR-1751DHP2は、Amazonなど特定の会社に卸される製品で、型番以外は同じ製品となります。

 1万円を越えるグレードの無線LANルーターの場合、電波の到達距離が長い2.4GHz帯の電波と、さほど到達距離はないが、電子レンジなどの電波干渉や、無線速度の速い5.0GHz帯電波の両方に対応します。

 つまり、ユーザーは、この2種類から、目的に沿ったいずれかを各機器で選択して利用することになります。

 2.4GHz帯電波は、最大450Mbps(約56メガバイト/秒)です。この帯域用に2本のアンテナを搭載します。

 5.0GHz帯電波は、最大1300Mbps(約162メガバイト/秒)です。アンテナが3本搭載されており、その力でこの速度を達成しています。

 インターネット速度は、しかしながら、最大1300Mbpsではつながりません。というのも、無線LANルーターと光ファイバーの終端装置をつなぐケーブル(WAN)が、最大1000Mbps(約125メガバイト/秒)まで対応だからです。もちろん、自宅内無線で完結する通信は、最大までスピードが出せます。

  

 BUFFALO 11ac 無線LANアダプタ WI-U3-866DS
  ¥4,427 Amazon.co.jp (6/21執筆時)

 また、この速度を得るためには、パソコンなどの機器側が11acという規格に対応している必要があります。未対応だと、速度が多少落ちます。お持ちでない場合は、USBタイプの子機もありますので、導入しましょう。

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 無線の安定性は、干渉に強い5.0GHz帯において、3つのアンテナを装備するだけあり、かなり高いです。

 「無線の安定性」、という点では、ビームフォーミングEXに対応する点が注目に値します。これは、スマホなどの端末の位置を特定するソナーを発信する機能です。(手に持つことで)動き回る小さなスマホ等の端末に安定した電波を送ることができる仕組みです。特定の部屋でスマホのWi-Fi電波が弱くなるなどの症状がある方は、無線LANの安定性の改善が期待できます。

 なお、ビームフォーミング機能は、11ac規格以外の規格の通信時も作用します。そのため、ゲーム機などの接続でも下位機種に較べて電波状況の改善が見込めます。

 201606241213.jpg 

 また、複数の端末で、通信速度の優先順位を設定できるアドバンスドQoSに対応します。例えば、動画やゲームに通信量を優先設定しておけば、データが切れてしまうような事態をを防げるでしょう。

 加えて、スマホやタブレットなどについて、空いている周波数帯域に自動で切り替えるバンドステアリング機能を搭載します。同時接続時の回線速度低下に効果があるでしょう。

 無線の到達距離は、機能面で言えば、遠くまで電波を飛ばせる技術であるハイパワーギガに対応します。多少遠くでも、大容量データーの送受信が早く途切れにくい点で有利です。 

 簡単設定機能は、バッファローの機種の場合、スマホさえあれば、PCの動作を含めて全てのネットワーク設定ができる AOSS2が装備されます。この方式の場合、パソコンへのソフトウェアのインストールも不要なので、設定はとても簡単です。また、無線プリンターなどをワンタッチで接続できるWPS機能にも対応です。いずれにしても、他社製品に比して、同社の説明書は分かりやすいので、「難しくて使いこなせない」ということはないと思います。

 有線LANポートは、本体に4つ搭載されます。いずれも1000BASE-T 対応なので、最大(1000Mbps)の速度でつなげることができます。

 そのほか、800MHzの高速デュアルコアCPUを搭載している点も大きな特長です。計算処理が追いつかずに速度が低下してしまうことは少ないでしょう。

 以上、バッファローWXR-1750DHP2の紹介でした。多くのアンテナを装備し、2.4GHz帯についても、5.0GHz帯についても、かなり安定的かつ高速に通信が可能です。同社にはより安価な機種もありますが、ビームフォーミングEXをはじめとする便利な機能は、この機種から搭載になります。その点で、バッファローの「高級機」はこの機種からと言えます。

 価格の安さに加えて、性能も重視したい場合は、この機種は良い選択肢でしょう。

 

  1'・BUFFALO WXR-1750DHP 【2016】 
  ¥10,900 Amazon.co.jp (6/21執筆時)
 2'・BUFFALO WXR-1750DHP/N  【Amazon限定】
  ¥11,106 Amazon.co.jp (6/21執筆時)

 なお、これらの製品には2016年旧モデルが売られています。主な相違点は、バンドステアリング機能に非対応な点です。それ以外に相違点はないのですが、価格差もさほどないですので、新機種が良いと思います。

 2'番については、【アマゾン限定】モデルです。パッケージが簡易包装になっているだけで、機能は同じです。


  
【2017】
   ¥10,270 Amazon.co.jp (6/21執筆時)

 無線最大速度:1300Mbps
 2.4GHz帯速度:
450Mbps
 5.0GHz帯速度:
1300Mbps
 有線LAN:
1000BASE-T ×4
 簡単設定機能 :WPS・QRスタート

 PA-WG1900HPはNECの上位モデルです。価格的にも、性能的にも、上で紹介したバッファローWXR-1750DHP2のライバル機種です。

 無線の最大速度は、速度が速い5.0GHZ帯1300Mbps、遠くまで電波が飛ぶ2.4GHz帯450Mbpsと、アンテナの本数を含めてバッファローと全く同じです。やはり、WANケーブルにボトルネックがあるので、こちらもインターネット速度は1000Mbpsが最大です。

 無線の安定性は、5.0GHz帯について、3つのアンテナを装備するだけあり、この機種もかなり高いです。バッファローと比較する場合、ビームフォーミング機能ハンドステアリング機能は同様に装備されますが、接続の優先性を設定するアドバンスドQoSは不採用ですね。

 なお、形状を見ると、指向性アンテナが上に3本見えているバッファローに対して、こちらは全てのアンテナが内蔵されるモデルです。ただ、指向性アンテナの有無は、見た目のインパクトほどは、実際の電波の「飛び」にはさほど影響を与えないと言うのが通説です。小型化、設置性を考えてNECは外しているのでしょう。

 簡単設定機能は、ワンタッチでプリンターを接続できるWPSや、スマホのQRコードを使ってネット接続ができるスQRスタートが搭載されており、設定も簡単です。説明書も詳しく、迷うことはないでしょう。

 有線LANポートは、こちらも4つ搭載され、1000BASE-T 対応と性能面でも問題ない仕様です。

 以上、PA-WG1900HPの紹介でした。バッファローに比べると、圧倒的なコンパクト性が売りですね。縦置きも、横置きも可能ですので、できるだけ設置スペースを減らしたい方はこの機種がおすすめです。一方、電波の安定性にtついても、現行水準では必要十分を満たします。

ーーー


【2016】
   ¥8,935 Amazon.co.jp (6/21執筆時)

 なお、こちらの機種はPA-WG1800HP2という旧モデルが併売されています。しかし、こちらは、ビームフォーミング機能とハンドステアリング機能に未対応です。基本的に新機種を選ぶ方が良いでしょう。


 

 4・BUFFALO WXR-2533DHP-CB 【2017】
   ¥12,795 Amazon.co.jp (6/21執筆時)

 無線最大速度:1733Mbps
 2.4GHz帯速度:800Mbps
 5.0GHz帯速度:
1733Mbps
 有線LAN:
1000BASE-T ×4
 簡単設定機能 :WPS・QRsetup

 WXR-2533DHP-CB は、2016年末に登場したバッファローの新しい中位機種です。

 無線の最大速度は、この機種の特長で、アンテナを4本搭載した新型のため、速度の速い5.0GHzの11ac規格で1733Mbpsと現状最速のスピードが、遠くまで電波が飛ぶ2.4GHz帯600Mbpsと、1万円前後の機種の中ではスペックが高いと言える機種です。

 こちらの場合も、光ファイバーとの接続に有線ケーブルを使う以上、こちらもインターネット速度は1000Mbpsが最大です。

 しかし、注目するべきは2.4GHz帯です。こちらは、デジタル変調方式「256QAM」を採用することで2.4GHz帯での実効通信速度の大幅な向上に成功し、2.5GHz帯でも、600Mpbsまで高めています。

 

 NEC AtermWL900U PA-WL900U 【256QAM】
  ¥5,380 Amazon.co.jp
(6/21執筆時)

 PCやスマホ側が256QAMに対応しない場合、2.4GHz帯では、最大450Mbpsまでという下位機種と同等の水準の接続速度です。ただ、最新スマホ・タブレットの一部では対応表明されているものが増えているほか、上記のUSB子機も256QAMに対応しています。

 無線の安定性は、5.0GHz帯について、4つのアンテナを装備するだけあり、この機種もかなり高いです。ただし、バッファローの下位機種と比較する場合、スマホの一を特定するビームフォーミングEX機能は搭載しますが、動画を見る機器(TVなど)のに通信速度を優先させられるアドバンスドQoSに非対応です。また、バンドステアリング機能も未装備です。

 無線の到達距離は、下位機種同様に遠くまで電波を飛ばせる技術であるハイパワーギガに対応します。 

 簡単設定機能は、プリンタなどがワンタッチで接続できるWPSに対応するほかQRsetupにも対応しますので、下位機種同様に初心者にも優しい作りです。

 有線LANポートは、本体に4つ搭載されます。いずれも1000BASE-T 対応なので、最大(1000Mbps)の速度でつなげることができます。

 以上、バッファローのWXR-2533DHPの紹介でした。1万円前後の機種では、無線の最大速度の点で最も高性能な機種です。TVなどでの動画視聴に有利なアドバンスドQoSに非対応である点は残念な部分ですが、こちらはマニュアル設定が必要ですし、中級者以外は基本設定しないでしょう。その点では、セッティングも楽ですし、初心者向けの製品はむしろこちら、と言えそうですね。


   

【2017】 

 5・バッファロー AirStation WXR-1900DHP3
  ¥16,080 Amazon.co.jp
(6/21執筆時)
 5・バッファロー AirStation WXR-1901DHP3
  ¥16,080 Amazon.co.jp
(6/21執筆時)

 無線最大速度:1300Mbps
 2.4GHz帯速度:
600Mbps
 5.0GHz帯速度:
1300Mbps
 有線LAN:
1000BASE-T ×4
 簡単設定機能 :QRsetup AOSS2

 WXR-1900DHP3 は、バッファローの上位機種です。それなりの価格がしますが、発売開始時に、デンキヤの売れ筋ランキング上位に載った人気機種です。やはり、一戸建てや壁の厚いマンションでインターネット配線に苦労しているご家庭が多いからでしょう。

 こちらの場合も2機種有り、WXR-1911DHP3は、Amazonなど特定の会社に卸される製品で、型番以外は同じ製品です。

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 バッファローの下位機種と比較すると、こちらは、さらに高性能なCPUを搭載します。1GHzのデュアルコアCPUを含めて3つのCPUを搭載します。これにより後ほど紹介するしていくように、独自機能が多く搭載できるようになりました。

 無線の最大速度は、速度の速い5.0GHZ帯1300Mbps、到達距離の長い2.4GHz帯600Mbpsです。この点でいえば、先ほど紹介したバッファローのWXR-2533DHPを下回るスペックです。アンテナの本数が少ないためですね。

 ただ、2.4GHz帯は、こちらもデジタル変調方式「256QAM」を採用し、WXR-2533DHPには及ばないものの、600Mbpsまで対応できます。5.0GHZ帯についても、アンテナを4本搭載するPCはデスクトップでもほぼ存在しない点と、WANにボトルネックがあるので、インターネット速度は1000Mbpsが最大という点をふまえれば、このスペックでも問題ないと思います。

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 無線の安定性は、3本の指向性アンテナの装備、というより、CPUのパワーアップが寄与していますが、幾つかのデバイスで大容量の通信を行う場合、CPUに負荷をかけても実効速度は下位機種より落ちにくくなっています。そのため、複数のパソコンを同時に使っているご家庭では、より能力を期待できるでしょう。

 さらに、電子レンジなどの電波を感知した場合、自動的にノイズを回避する干渉波自動回避機能も搭載されます。これは、双方向性のデータ通信が必要なゲームなどの断線対策に有効です。

 その他、速度の安定に貢献するビームフォーミングEX機能や、スマホを空いている帯域に誘導するバンドステアリング機能などは、こちらの機種でも搭載されています。

 また、特定の機器に対して優先的にデータを転送するアドバンスドQoSは、下位機種に比べて進化しており、4K映像を検知した場合、その映像を優先的に配信できるアドバンスドQoS4Kモードを搭載します。TVへの配信にもネットを利用する方には有利です。

 簡単設定機能は、この機種もQRsetupAOSS2が装備されます。高級機とはいえ、初心者向けの便利機能は充実します。

 有線LANポートは、4つ搭載され、1000BASE-T 対応と性能面でも問題ない仕様です。

 以上、バッファローの無線LANルーターのWXR-1900DHP3の紹介でした。新型のパワーアンプが採用された点と、CPUのパワーアップで、CPUに負荷をかけても実効速度は落ちにくくなった点は高く評価できます。

 ただ、より下位グレードに位置づけられるWXR-2533DHPより、最大速度が落ちるのは残念な部分ですが、先ほど書いたように、周辺機器やインターネット側の対応状況の点で、過度のスピードはスペック的に無意味なので、やはり、WXR-1900DHP3に比べると、この機種が「上位機種」であり、価格差を正当化できるほどには、接続安定性は高いでしょう。

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 5'・バッファロー WXR-1900DHP2 【2016】
  ¥14,750 Amazon.co.jp
(6/21執筆時)

 なお、こちらの機種も旧機種が多少安く併売されています。相違点は、バンドステアリング機能とアドバンスドQoS4Kモードを搭載しない点です。その他の点は同じですが、価格差もあまりないので、やはり新製品を選ぶべきでしょう。


 

 6・APPLE AirMac Extreme ME918J/A
  ¥20,407 Amazon.co.jp
(6/21執筆時)

 無線最大速度:1300Mbps
 2.4GHz帯速度:
450Mbps
 5.0GHz帯速度:
1300Mbps
 有線LAN:
1000BASE-T ×4
 簡単設定機能 :

 続いて紹介するのは、アップルAirMac Extremeです。Mac向きのデザインですが、Windows系でも使えます 

 本体のサイズは、通常のルーターと較べてもそれほど大きくないです。むしろ、設置スペース的には有利だと考えます。アップルらしくお洒落に仕上げています。

 無線の最大速度は、5.0GHZ帯1300Mbps2.4GHz帯450Mbpsです。標準的な構成ですね。

 有線LANポートは、3つです。もちろん、全てが1000BASE-T対応です。

 簡単設定機能は、Appleの弱い部分です。Mac本体からの設定は比較的容易ですが、説明書などは最低限です。また、接続のしやすさの点で言えば、Macユーザーでも他社製品の方が容易です。中級者以上に向いた機種と言えそうです。

 そのほか、USBプリンタの共有機能や、ハードディスクの共有機能などが付属します。一方、Appleの下位機種と異なり、音声出力端子がついていない点は、気をつけるべき点です。

 以上、AirMacExtremeの紹介でした。接続に要するユーティリティがOSに既にインストールされているなど、Macと相性も良い製品です。ただ、Windows系やスマホなど複数の機種とつなげる場合は、機能性の高い他社製品に多少太刀打ちできない部分がある製品です。価格も高めですので、スピードと安定性で選ぶならば、Macユーザーでも他社製品が良いと思います。

各社のハイエンドルーターの比較

 ここからは、各社のハイエンド機種のルーターを紹介して行こうと思います。予算的には、2万円前後から購入できます。

 性能面で言えば、5.0GHz帯に4本のアンテナを増量するなど、通信速度と安定性の改善を狙った商品が多いです。

 高価ではありますが、家族で同時にインターネット回線に接続しているような状況のご家庭や、1人暮らしでもネット接続機器が多くあるご家庭は、このクラスを選んでも無駄ではないでしょう。

 また、これから紹介する機種は、現存するルーターで最も高性能なものです。もし、これで電波が届かない場合は、安定性の面で初心者にはおすすめできませんが、中継機を複数導入するか、工事業者に依頼し、光ファイバーケーブルの配線を配線してもらうしかないでしょう。


 

 7・バッファロー WXR-2533DHP2 【2016】
  ¥19,312 Amazon.co.jp
(6/21執筆時)

 無線最大速度:1733Mbps
 2.4GHz帯速度:800Mbps
 5.0GHz帯速度:
1733Mbps
 有線LAN:
1000BASE-T ×4
 簡単設定機能 :QRsetup AOSS2

 WXR-2533DHP2は、バッファローのハイエンドルーターです。こちらは2016年モデルが最新製品です。

 CPUは、下位機種に比べて、高性能な1.4GHzのデュアルコアCPUが搭載されます。それに応じて機能面でパワーアップしています。

 無線の最大速度は、アンテナを4本搭載するために、速度の速い5.0GHzの11ac規格で1733Mbpsと現状最速のスピードがだせるモデルです。電波の到達距離の長い2.4GHz帯についても、アンテナを4本ですので、256QAM接続時に、理論値で最大800Mbpsまで速度を高めています。

 いずれにしても、アンテナの本数が多いため、実行速度だけでなく、安定性・到達距離の面でもパワーアップしている機種です。

 インターネット速度は、やはり、WAN側(機器と光ファイバーの終端装置の間のケーブル)が1000BASE-T(125MB/秒)である以上、それ以上の速度は出ません

 もちろん、自宅内の無線機器の間ならば、5.0GHz帯では1733Mbps2.4GHz帯では800Mbpsまで、理論上はスピードが出ます。

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 BUFFALO 11ac 無線LANアダプタ WI-U3-866D
  ¥3,742 Amazon.co.jp (6/21執筆時)

 ただし、この場合も、ボトルネックはあります。なぜなら、現状で販売されているパソコン・ノートパソコン・タブレット・スマホの場合、これに対応できる2つ以上のアンテナを装備したモデルがないからです。新しく買うにしても、上記のようなアンテナが2つの子機が限度のため、やはり速度は866Mbpsにボトルネックがあります。

 そのため、自宅内で1733Mbpsという最速のスピードを出したい場合は、この機器を2台購入し、2台目とPCを有線LANとを2本以上のケーブルでつなぐ必要があります。不可能ではありませんが、現実的にはかなり難しいと思います。 

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 無線の安定性は、かなり高いです。総計8本のアンテナを装備する利点を生かして、とくに複数機器でインターネットを同時に使用する際にはかなり強い機種です。

 また、この機種からは、MUーMIMOに対応します。下位機種の場合、無線LANと接続する際、1台ずつしか処理できないために、実際は時間をミリ秒単位で区切って通信しています。

 しかしMUーMIMOに対応機種は、3台まで同時に伝送が可能であるため、複数台の機器(スマホ・パソコンなど)を同時に使っても速度低下が極めて起こりにくいメリットがあります。もちろん、これを支えるのは、1.4GHzのデュアルコアCPUです。

 その他、速度の安定に貢献するビームフォーミング機能や、特定の機器に対して優先的にデータを転送するアドバンスドQoS機能が装備は、下位機種と同じくこちらの機種でも採用されています。安定性の面では「最強」といえるルーターです。

 ただし、2016年発売モデルのため、下位機種の2017年モデルに装備されている、スマホを混雑していない回線に導くバンドステアリング機能と、TVなどの4K信号をキャッチして画像を優先的に振り分けるアドバンスドQoS4Kモードは、未対応です。

 有線LANポートは、4つ搭載されます。簡単設定機能は、下位機種と同じく、QRsetupAOSS2が装備されます。ハイエンドですが初心者にも優しい機種です。

 その他の点では、NAS機能の高さも「売り」でしょう。USB3.0規格のハードディスクが2台まで接続でき、ネットワークHDDとして運用できるようになりました。無線の伝送速度に合わせて高速なUSB3.0規格が採用されている点が嬉しいです。

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 以上、バッファローの無線LANルーターの最上位機種 WXR-2533DHP2の紹介でした。接続の安定性は抜群であり、本体性能だけで選ぶならば、最高の機種です。現状でもうすでに通信速度の弱さで困っている方ならば、この機種は良い選択肢でしょう。

 ただ、あえて難点を上げるとすると大きさです。サイズは、316x161x57 mmであり、とくに幅が30センチを越えるサイズのため、置き場所は選ぶでしょう。

 また、同社の下位機種に搭載されるバンドステアリング機能アドバンスドQoS4Kモードの非搭載は、モバイル端末を複数つなげるようなヘビーユーザーに限っては、多少ですが、不利と言えそうです。ただ、前者についていえばMUーMIMOに対応する分、タブレットやスマホ利用時の快適度は、下位機種よりこちらが上でしょう。

 11ac規格で最高速度を得るためには、同じ筐体を2台購入する必要がありますが。MUーMIMOについてはこうした制限を受けません。そのため、複数の機器の同時接続については安定性が最高といえる機種です。やや本体が大きいのが難ですが、性能を重視する場合は、ぜひ選びたい商品の1つです。


 8・NEC Aterm WG2600HP2  【2017】
  ¥16,980 Amazon.co.jp
(6/21執筆時)

 無線最大速度:1733Mbps
 2.4GHz帯速度:800Mbps
 5.0GHz帯速度:
1733Mbps
 有線LAN:
1000BASE-T ×4
 簡単設定機能 :
WPS・QRスタート

 WG2600HP2 は、NECのハイエンドモデルです。

 無線の最大速度は、5GHz帯で1733MHzの転送が可能です。2.4GHz帯についても、256QAM対応ですので、800MHzの転送が可能ですので、これらの点でバッファロー社の WXR-2533DHPと同等と言える、優秀な機種です。

 201505021118.jpg

 一方、NECは小型の高性能アンテナを採用するため、本体サイズも130x38x181 mmと、バッファロー社の WXR-2533DHPと比べるとかなりスリムです。設置性の点で良いと思います。見かけの上で、バッファローと異なり外部アンテナがありませんが、先ほど書いたように、内部アンテナでも外部アンテナでも、見かけほどは性能が変わらないので、この面は心配無用です。

 とくに、このモデルは電波のひずみを反転波でキャンセルする新アンテナシステムを採用し、水平方向への実効速度が旧来より上がっています。

 無線の安定性は、下位機種の場合、バッファローに水をあけられていた部分がありました。しかし、この機種については、特定の端末に向けて電波を飛ばせるビームフォーミングや、バンドステアリング機能のほか、複数台の機器(スマホ・パソコンなど)を同時に使っても速度低下が起こりにくいMU-MIMOにも対応します。そのため、安定性の点でも負ける要素はないでしょう。もちろん、高性能なデュアルコアCPUを搭載しており、CPUの処理速度がボトルネックになることもありません。

 簡単設定機能も、スマホと一発で接続できる「らくらくQRスタート」や、バッファロー社のAOSSに相当する「らくらく無線スタート」が搭載され、初心者にも安心です。

 一方、難点としては、USB3.0対応端子が1つとバッファロー社に較べると少ない点です。ただし、ヘビーユーザー以外にはあまり問題にはならないでしょう。こちらも、USB3.0に対応する高速なハードディスクをつなげてNASとして運用できます。

 以上、NECのWG2600HP2の紹介でした。魅力は、コンパクト性と相対的に安いと言える価格でしょう。性能面でも、伝送スピードはもちろん、ビームフォーミング機能MU-MIMOに両対応している点で、バッファロー社の WXR-2533DHPと比べても遜色ありません。

 こちらも、11ac規格で最大速度のフル性能を発揮するためは、中継機を含めて2台必要ですが、それでも3万円台前半に収まるのは、費用対効果の面で素晴らしいと思います。

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 8'・NEC Aterm WG2200HP
  ¥10,648 Amazon.co.jp (6/21執筆時)

 なお、NECにはWG2200HPという型番の似た機種があります。

 こちらも5GHz帯で1733MHzの転送が可能な機種ですが、2.4GHz帯については450MHzの転送に止まる機種です。また、新アンテナシステムも未採用ですので、こちらは選ばない方が良いと思います。


 

 9・ASUS 無線LANルーター RT-AC88U
  ¥26,188 Amazon.co.jp
(6/21執筆時)

 無線最大速度:2167Mbps
 2.4GHz帯速度:1000Mbps
 5.0GHz帯速度:
2167Mbps
 有線LAN:
1000BASE-T ×8
 簡単設定機能 :
WPS

 RT-AC88Uは、台湾のASUS(エイスース)社の高級無線LANルーターです。同社の製品は、主にハイエンド価格帯の製品が中級者以上に人気があります。以前発売されていたRT-AC88Uの後継機種となります。

 無線の最大速度は、5GHz帯での最大速度は2167Mbpsに対応します。2.4GHz帯についても、256QAMの上位版といえ1024QAMに対応するため、最大1000Mpbsの接続が可能で、現時点では、「最速」といえる仕様です。

 

 ASUS 2167Mbps高速無線アダプタ PCE-AC88
  ¥13,673 Amazon.co.jp (6/21執筆時)

 ASUSの場合、デスクトップPC用に1300Mbps高速無線アダプタが売られています。5.0Ghz帯(11ac)と2.4Ghz帯(1024QAM)に、それぞれ4つのアンテナを持つため、これを設置すれば、11ac規格について2167Mbpsでの高速通信に対応できます。

 もちろん、バッファローやNECのルーターを購入した上で、このアダプタを使うことはできます。ただ、同一社製品の親機と子機を利用した方が、速度は上がりやすい傾向があります。そのため、このパーツを購入するならば、ASUSのルータを買うのが「正解」でしょう。

 無線の安定性も、高いです。なぜなら、5GHz帯・2.4GHz帯のアンテナを、それぞれ4本ずつ計16本搭載しているからです。家庭内の無線LAN同士でのアクセスならば、この高速性は最大限活きるでしょう。

 また、速度低下が起こりにくいMU-MIMOはもちろん、バッファロー社のアドバンスドQoS機能と同じく、通信速度を優先する機器を設定できる、Adaptive QoSにも対応します。加えて、ビームフォーミング機能に相当する、Ai Radar機能も搭載されているので、他メーカーのハイエンド機種と比べても優るとも劣らないスペックです。CPUのクロックも、1.4GHzのデュアルコアCPUであり、バッファローと同等です。

 201610031536.jpg

 家庭外(インターネット)接続については、先ほど書いたWAN側ケーブルの能力の事情で、1000Mbps以上あっても意味がないというのが現状です。

 ただ、こちらは、WTFastという通信経路の最適化機能があります。これは、ゲームなどをする場合、または、ネット配信の4K動画を閲覧する場合、サーバーとの通信経路が最適化されるため、通信先とのタイムラグが抑えられる、という仕組みです。ゲームや動画以外にも、反応速度が要求されるビジネス・金融上の取引などにも有用だと思います。

 簡単設定機能は、PC用のWPSこそ搭載されますが、さほど重要視されておらず、この点では「中上級者向き」製品です。

 以上、ASUSの RT-AC88Uの紹介でした。自作PCなどのデスクトップPCを所有しており、かつ子機を買い直す余裕がある方に、おすすめできる機種です。とくに、ネットワークゲームや、ネット配信の4K動画映像のユーザーのうち、回線の高速性に最大限にこだわりたい方向きの製品です。ただ、初心者向きとは言えない仕様で、多くの方にとっては「オーバスペック気味」の製品です。中級者以上で、しっかり「使いこなせる」方に向いた専門的な製品といえますね。


  

 10・ASUS 無線LANルーター RT-AC3200
  ¥29,970 Amazon.co.jp
(6/21執筆時)

 無線最大速度:1733Mbps
 2.4GHz帯速度:600Mbps
 5.0GHz帯速度:
1733Mbps
 有線LAN:
1000BASE-T ×8
 簡単設定機能 :
WPS

 RT-AC3200は、台湾のASUS(エイスース)社の高級無線LANルーターです。価格としては最も高価な機種です。指向性アンテナが(恐らく)世界最高数の6本あるモデルです。

 無線の最大速度は、5GHz帯での最大速度は1733Mbps2.4GHz帯については、最大600Mpbsで、この点だけ見れば、1つ上で紹介した RT-AC88Uより劣ります。

 201602161739.jpg

 しかしながら、単独で1733Mbps出せる5GHz帯の接続システムを2セット搭載します。そのため、高速な5GHz帯を2台以上で使う場合、AC88Uよりもさらに速度低下が抑制されます。AC88Uに較べると、5GHz帯の最高速度は遅いですが、RT-AC3200は、接続システムが2セット搭載なので、(1セットの帯域を分けて使っているAC88Uに較べて)「同時接続に強い」という理屈です。

 無線の安定性は、MU-MIMOAdaptive QoSAi Radar機能など、安定性を得るために必要な重要機能は下位機種と同じく搭載されます。ただし、WTFastという通信経路の最適化機能は非搭載です。

 簡単設定機能は、やはり、さほど重要視されておらず、この点では「中上級者向き」製品です。その他、USB3.0ポートが1つ付属するため、NASとして運用できます。

 以上、ASUSRT-AC3200の紹介でした。あまり初心者向けではないですが、家庭内に置いて複数同時に高速通信を行いた場合は、スペック上この機種が最高峰です。とくに1300Mbps高速無線アダプタと同時に使う場合は、良い選択肢となりえます。


 

11・ASUS 無線LANルーター RT-AC85U
  ¥15,653 Amazon.co.jp
(6/21執筆時)

 無線最大速度:1734Mbps
 2.4GHz帯速度:800Mbps
 5.0GHz帯速度:
2167Mbps
 有線LAN:
1000BASE-T ×4
 簡単設定機能 :
WPS

 RT-AC85Uは、台湾のASUS(エイスース)社が最近ラインナップに加えた機種です。(目に見える)アンテナを省略して設置性を高めた機種です。

 無線の最大速度は、5GHz帯での最大速度は1734Mbpsに対応し、2.4GHz帯についても、800Mpbsに対応します。設置性の部分では、(アンテナがない)NECのライバルと言えますが、速度スペック的にはほぼ同等ですね。

 ASUS 2167Mbps高速無線アダプタ PCE-AC88
  ¥13,673 Amazon.co.jp (6/21執筆時)

 ただ、ASUSの1300Mbps高速無線アダプタを利用する前提ならば、デスクトップPCの高速化はNEC以上に望めるでしょう。

 無線の安定性も、5GHz帯・2.4GHz帯のアンテナを計16本搭載しており、ASUSのハイエンドとして上位水準です。家庭内の無線LAN同士でのアクセスならば、この高速性は最大限活きるでしょう。

 また、MU-MIMOはもちろん、バッファロー社のアドバンスドQoS機能と同じく、通信速度の優先順位を設定できる、Adaptive QoSにも対応します。加えて、ビームフォーミング機能に相当する、Ai Radar機能も搭載されています。

 一方、CPUのクロックは、880MHzのデュアルコアと、このあたりは同社のハイエンド機種よりも劣ります。また、WTFastはこの機種にも搭載されません

 簡単設定機能は、PC用のWPSのみの搭載です。ASUSはこうした展でやはり「中上級者向き」ですね。

 以上、ASUSの RT-AC85Uの紹介でした。1万円台後半の機種で、アンテナがない機種としては、NECのWG2600HPがライバルです。高速無線アダプタをデスクトップPCに設置する前提ならば、この機種のほうが良いでしょう。ただ、初心者向けの設置の容易性や、価格面ではNECが多少上回ると思います。


 

 12・TP-Link Archer C5400
  ¥29,665 Amazon.co.jp (6/21執筆時)

 無線最大速度:2167Mbps
 2.4GHz帯速度:1000Mbps
 5.0GHz帯速度:
2167Mbps
 有線LAN:
1000BASE-T ×8
 簡単設定機能 :
WPS

 Archer C5400は、中国のTP-Linkの発売するハイエンドルーターです。同社は、ハイエンドルーターでは、最近世界市場でシェアを高めている企業ですね。シェアも高く、信頼性も高いです。「弟分」のArcher C3150と並んで、日本でも注目されつつある製品ですね。

 無線の最大速度は、5GHz帯での最大速度は2167Mbps2.4GHz帯については、1024QAMに対応するために、最大1000Mpbsとなります。この点で、ASUSのRT-AC88U同水準です。さらに、この機種は、単独で27167Mbps出せる5GHz帯の接続システムを2セット搭載します。この点では、ASUSのRT-AC3200と同水準ですね。

 つまり、この点だけ見れば、2つのASUSの上位機種の良い部分を兼ね備えた上位機とも言えます。単独でも複数同時接続でも速度を重視するならば、スペック上「最強の無線LANルーター」でしょう。

 無線の安定性は、MU-MIMOAdaptive QoSなど、他社水準の機能は網羅します。ただ、ASUSに比べると、WTFastなどの通信経路の最適化機能は非搭載です。

 簡単設定機能は、国内メーカーほどは重視されず、「中上級者向き」製品です。その他、有線LANポートが4つ、USB3.0ポートが1つ付属するため、NASとして運用できます。

 201704021050.jpg

 面白い部分では、Wi-Fiのポータル認証の構築機能が標準搭載されることです。この点で、こちらは、ホテルやカフェに設置するには良い機種ですね。

 以上、TP-LinkArcher C54000の紹介でした。速度面を最大限に重視するならば最高の機種です。本体が大きいのは、外国製のハイエンドに共通するネックではありますが、多人数が共有する場合はかなり酔いし機種ですので、家庭だけなく、業務用として個人経営者が導入するのに適した機種ですね。

 

 13・TP-Link Archer C3150
  ¥19,700 Amazon.co.jp (6/21執筆時)

 なお、この機種の下位機種として C3150 も併売されています。速度は同等ですが、5GHz帯の接続システムが1セットですので、同時接続時の安定性・高速性はイマイチです。

今回の結論
高速な無線LANルーターのおすすめは結論的にこの機種!

 というわけで、今回は実売価格が1万円を越える高性能無線LANルーターを10機種ほど紹介してきました。

 最後に、いつものようにAtlasのおすすめ機種!を提案しておきたいと思います。


第1に、2LDK以上のマンションや一軒家の標準的なルーターとしておすすめなのは、

 

 4・BUFFALO WXR-2533DHP-CB   【2017】
   ¥12,795 Amazon.co.jp (6/21執筆時)

 無線最大速度:1733Mbps
 2.4GHz帯速度:800Mbps
 5.0GHz帯速度:
1733Mbps
 有線LAN:
1000BASE-T ×4
 簡単設定機能 :WPS・QRsetup

 総合評価 ★★★★★★★

 バッファローの WXR-2533DHPでしょう。やはり、広いご自宅で、電波の安定性・信頼性を確保したい場合、11acに対応しているに越したことはありません。加えて、遠くまで電波の届きやすい2.4GHz帯について800Mbpsを達成している点で、この機種は優秀です。

 本文で説明したように、光ファイバーの終端装置無線LANとの間の有線ケーブル回線速度の限界から、インターネット利用においては、いずれの無線ルーターも1000Mbps(216MB/秒)が限界です。そのため、こちらの、5.0GHz帯の1733Mbpsというスペックは実質的には「無意味」です。また、家庭内だけで利用する場合も、PC側のアンテナ本数の問題もあります。

 しかし、遠くまで飛び、接続安定性に寄与する2.4GHz帯については、事情が異なります。なぜなら、スマホ機器を含めて、新技術の256QAMは比較的短期間で普及しうると観測できるため、近い将来に力を発揮するだろうからです。無線LANルーターは長く使うものですので、陳腐化の心配がない点でこの機種は、心強いですね。

 スマホやゲーム機などの携帯端末については、このほか、安定的な接続に貢献するビームフォーミングEXが搭載されている点も魅力的です。現状で電波の改善が期待できるでしょう。

 どの機種を購入するか迷っている方は、この機種を購入すれば性能面で後悔はしないでしょう。そういった点では、最もオススメできる機種です。とくに、現在使っているルーターの電波が弱くて悩んでいる方は、この機種を導入することがおすすめです。

 近い将来、新しいPCやスマホを導入することを考えても、1万円前後の機種では、こちらがもっとも長く使えそうです。

ーーー

 

 5・APPLE AirMac Extreme ME918J/A
  ¥20,407 Amazon.co.jp
(6/21執筆時)

 無線最大速度:1300Mbps
 2.4GHz帯速度:
450Mbps
 5.0GHz帯速度:
1300Mbps
 有線LAN:
1000BASE-T ×4
 簡単設定機能 :

 総合評価 ★★★★★★★★

 ただし、Macをメインに使う方ならば、アップル社のAirMacExtremeはおすすめです。圧倒的にデザイン性があり、どこにおいてもおかしくない優れたデザインですから。

 電波干渉に強い5GHz帯に対応し、また、11ac規格では無線最大速度1300Mbpsという太い無線回線で接続ができるので、遜色ない接続を可能にするでしょう。Windowsでももちろん使えます。

 先ほども書きましたが、説明書があまり充実しておらずAOSSなどの接続を支援する機能がないため、初心者にはハードルが高い無線LANルーターではあります。ただ、アップル社自体はサポート体制がしっかりしており、電話をかければ、無料で接続のフォローをしてくれますし、最終的には誰でもつなげられるでしょう。


 第2に、壁の厚いマンションや2階建の家屋で、現状すでに電波が弱く困っている人におすすめの高性能モデルは、

 7・NEC Aterm WG2600HP2  【2017】
  ¥16,980 Amazon.co.jp
(6/21執筆時)


 無線最大速度:1733Mbps
 2.4GHz帯速度:800Mbps
 5.0GHz帯速度:
1733Mbps
 有線LAN:
1000BASE-T ×4
 簡単設定機能 :WPS・QRスタート

 総合評価 ★★★★★★★★

 NECの WG2600HP2 が良いでしょう。5GHzについては4本2.4GHz帯についても3本のアンテナを装備しており、速度・安定性・到達距離の点で現状最高のモデルの1つですから。

 また、特定の機器に向けて電波を強められるビームフォーミング機に加えて、複数機器の同時接続に強いMU-Mimoが搭載されます。接続の安定性に欠かせない重要な2つの機能を網羅している点で、おすすめできる製品です。

 性能面では、バッファロー社の WXR-2533DHP2も同等性能と言えます。しかし、サイズはNECのほうがかなりコンパクトで、1/2程で済みます。また、価格も比較すればNECのほうが安い点と、2017年モデルからアンテナの全面改良を行い、実効速度が大幅向上している点で、こちらを「おすすめ」としました。

 接続についても、「らくらくQRスタート」や、バッファロー社のAOSSに相当する「らくらく無線スタート」が搭載され、初心者にも迷わず設置できます。

ーーー

  

 1・BUFFALO WXR-1750DHP2  【2017】 
  ¥11,196 Amazon.co.jp (6/21執筆時)

 無線最大速度:1300Mbps
 2.4GHz帯速度:450Mbps
 5.0GHz帯速度:
1300Mbps
 有線LAN:
1000BASE-T ×4
 簡単設定機能 :QRsetup AOSS2

 ただし、1Fと3Fなど、相当離れた場所で利用している方で、電波の到達範囲に現状で悩んでいる方については、1つ上で紹介した、バッファローWZR-1750DHP を2台買って、1つを「中継機」として利用した方が改善可能性は高いです。とくに、バッファローの場合、AOSS機能があるため、中継機の無線設定がより楽ですし、おすすめです。

 なお、同社上位のWXR-2533DHP-CBは中継機能が利用できない機種ですので、注意してください。他メーカーでは、NECのWG2600HP も中継機にできるので、こちらの機種を2台購入するのが(予算が許せば)最も効果的です


 第3に、店舗などで、多人数のユーザーが利用する環境に適しているルーターは、

 

 12・TP-Link Archer C5400
  ¥29,665 Amazon.co.jp (6/21執筆時)

 無線最大速度:2167Mbps
 2.4GHz帯速度:1000Mbps
 5.0GHz帯速度:
2167Mbps
 有線LAN:
1000BASE-T ×8
 簡単設定機能 :
WPS

 総合評価 ★★★★★★★

  C5400 でしょう。5Ghz帯だけで2セットの接続システムを搭載するほか、最大速度も最高峰ですから。無線規格も、1024QAMまで対応するので、多少高いですが、将来高性能PC・スマホが出ても長く利用できると思います。

 家庭用としてそのサイズはネックです。また、ご家庭に複数のヘビーユーザーがいない限り、この機種はオーバースペックです。電波状況の改善だけが目的ならば、別の機種で十分です。

 ただ、店舗用としては、ユーザー認証画面の作成も可能ですので、かなり便利に使えるでしょう。


 第4に、ネットゲームやネット4K動画の安定的な受信に「とことん」こだわる方におすすめなのは、

 

 9・ASUS 無線LANルーター RT-AC88U
  ¥26,188 Amazon.co.jp
(6/21執筆時)

 無線最大速度:2167Mbps
 2.4GHz帯速度:1000Mbps
 5.0GHz帯速度:
2167Mbps
 有線LAN:
1000BASE-T ×4
 簡単設定機能 :
WPS

 ASUSRT-AC88U でしょう。ネットワークゲームなど、インターネットの反応速度を重視したい方は、WTFast対応が生きますので、RT-AC88Uのほうが良いと思います。

 また、スペック的に言っても、家庭内LAN、インターネットとも速度的には最も速い機種です。そのため、単体利用ならば、速度的な満足感は最も高いと思います。

 ただ、ASUSの製品は、どちらかと言えば、中級者向けのハイスペック製品です。一般家庭でここまで高性能のルーターを必要とする方は、あまり多くないでしょう。2万円以内のグレードの製品でも十分です。

ーーー

 というわけで、今回は無線LANルーターの比較記事でした。

1・高速な無線LANルーター 今回の記事
2・低価格の無線LANルーター

3・無線LAN子機の比較

 なお、今回は、最低でも予算1万円が必要な製品を紹介しました。もう少し、低予算で考えたい方については、引き続き上記2番の記事をご覧ください。 

 

 NEC AtermWL900U PA-WL900U 【256QAM】
  ¥5,380 Amazon.co.jp
(6/21執筆時)

 また、256QAMに対応した製品が欲しい方、11ac規格に対応しない比較的古いノートパソコンを利用している方で866Mbps以上で高速に接続したい方などは、別売の無線LANアダプタ(子機) が必要です。

 子機については、上記3番の記事【こちら】で13機種ほどの比較記事を書いています。もし、同時にUSBアダプタの購入を検討されていたら、ご覧ください。

 ではでは。

posted by Atlas at 13:04 | Comment(0) | 無線LANルーター

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