【今回レビューする内容】2025年 東芝のレグザブルーレイレコーダーの性能とおすすめ・選び方:タイムシフトマシン・時短レグザ:機能の違いや人気機種のレビュー 性能ランキング:4Kレグザブルーレイ レグザタイムシフトマシン・レグザサーバー
【比較する製品型番】DBR-4KZ200 DBR-4KZ400 DBR-4KZ600 REGZA DBR-W1010 DBR-W2010 DBR-T1010 DBR-T2010 DBR-M4010 DBR-M3010 DBR-T1008 DBR-T1007 DBR-T2007 DBR-T3007 DBR-M3009
今回のお題
東芝のレグザブルーレイのおすすめはどれ?
ども、Atlasです。
今日は、2025年4月現在、最新の東芝のブルーレイレコーダーを比較します。
画質補正や録画性能の違いなどに注目しながら、全録対応の「タイムシフトマシン」まで、全機種を紹介します。
画質の良さ ★★★★★
おまかせ録画 ★★★★★
スマホ視聴 ★★★★★
同時録画数 ★★★★★
4K対応度 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
以下の記事では、東芝機の「選び方の基本」を示したあと、シリーズごと各機種を順番に比較します。
そして、最後の「結論」では、上表のポイントをふまえながら、目的別・価格別にAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。
よろしくお願いします。
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1・SONYのブルーレイレコーダー
2・パナソニックのブルーレイディーガ
3・東芝のレグザブルーレイ
4・シャープのアクオスブルーレイ
5・おすすめブルーレイレコーダー 【結論】
なお、今回の記事は、このブログ「モノマニア」のブルーレイ関連記事の3回目記事として書きました。
1・レグザブルーレイの選び方の基本
1-1・画質補正
1-2・録画・再生機能
1-3・時短再生
1-4・スマホ視聴
具体的な製品の紹介にはいる前に、東芝レコーダーの「選び方の基本」を書いておきます。
他社のレコーダーと比較して、同社の「強み」や「弱点」がどこにあるのかを含めて、あらかじめ、以上の5点を順番に説明します。
1-1・画質補正の特長
レグザの画質補正は、本体価格のグレードにより大きく変わります。
順番に説明します。
第1に、下位機の場合です。
通常機だと「レグザブルーレイ」、全録機だと「レグザタイムシフトマシン」というシリーズ名の機種になります。
これらの場合、高度な画像補正は未搭載です。
以前問い合わせたことがありますが、旧来的な「XDE」を使った画像補正は機能とあります。しかし、東芝のテレビが搭載するような、高度な超解像技術は、不採用です。
第2に、上位機(4Kレグザブルーレイ)の場合です。
こちらは、しっかりと、地デジなどを含めたコンテンツの4Kアップコンバート出力に対応します。
その上で、優れた「レグザレコーダーエンジンRR1」を利用して、輝度・色信号を向上させる技術も搭載となります(=レゾリューションプラス for レコーダー)。
ほかにも、HDRに関わる輝度調整ほか、ブロックノイズ処理(MPEGノイズリダクション)も行います。
ただし、この部分に「すごみ」がある同社のテレビと異なって、フレーム間処理をともなうような高度な超解像処理などは非対応です。
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結論的にいえば、東芝の場合、入門機については画質処理にこだわる2社(ソニー・パナソニック)に比べると、この部分にはあまり注力していない印象です。
ただ、この部分は「テレビまかせ」で構わないので、最近の東芝の4Kレグザなどをお持ちなら、さほど重視しなくても構わないと言えます。
東芝としても、主要なターゲットは、大人気の同社のテレビ(REGZA)ユーザーでしょうし、「そちらに任せて!」という方針でしょう。
その点で言えば、同社のテレビ(4Kレグザ)の機能と連携し、画質強化するクラウドAI高画質連携が、入門機から利用できるようにしています。
いずれにしても、東芝で問題になるのは、補正力が弱い古めのTVで利用する場合や、プロジェクターを利用している場合でしょう。そういった場合は、他社機も合わせて検討しましょう。
1-2・録画・再生機能
レグザの録画・再生機能は、「速さ」をとにかく意識した設計といえます。
UI(ユーザーインターフェース)も、したがって、かなりシンプルで「軽い」作りで、操作性に犠牲がでないような配慮を感じます。
本体の起動速度も、約1秒です。
ソニーに次いで、起動が速いと言えます。
番組表は、中級機までは、さほど多機能ではなく、やはり速度重視です。
最上位の4Kレグザブルーレイは4K解像度の番組表で見やすいものの、それ以上に強調できる部分はないです。
おまかせ録画は、充実するソニーに比べると、さほど多機能ではないです。
あまり凝ったものにして「操作を重く」しないように心がけているように思えます。
「サッカー」・「NHK交響楽団」など自分の好きなキーワードを登録し、合致したコンテンツを自動で録画することはむろん可能です。ただ、全機とも、再放送の除外は不可です。
この部分に注力するソニーは、人物データベースなどを搭載し「うまく」引っかけますが、東芝は「ほどほど」です。
東芝の場合、全録機(タイムシフト)の展開があるので、「全チャン寝る録れば、取り逃がしが避けられるよね?」という方向性だと言えます。
外付けハードディスク録画は、全機とも対応します。
8台まで登録でき、このうち、4台まで同時接続可能です。
他社は、同時接続可能台数が1台まで(=そのたび外して使う)ということを考えると、この点では東芝が優秀です。
ただ、「全録(=タイムシフト録画)」対応機種で、タイムシフトマシンとして外付けUSBハードディスクを運用する場合は、同時接続台数は、2台までです。
詳しくは、各機の説明で後述します。
1-3・時短再生に関する機能
レグザの時短再生機能は、同社の「目玉」と言えます。
同社が注力する全録(タイムシフト)の場合は、ざっとした「早見・飛ばし見」のニーズが多いので、そこを強化した形です。
近年の生活スタイルにマッチする部分もあって、最近は、「全録非対応」の通常モデルも、この機能が搭載されます。
諸モードがあります。
第1に、らく早見です。
画質や音声への影響を最小限にしつつ、1.3倍速で高速再生するモードです。
ドラマなど、しっかり音声付きで全編みたいニーズにも適います。
第2に、らく見です。
とくに人気の機能です。
標準速度での再生ですが、自動的にチャプターを選択して「不要なあれ」を実質的にスキップ再生します。
第3に、飛ばし見です。
音楽番組などで、見たいアーティストのシーンにたどりつくために便利な機能です。
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こうした機能は、(らく見を除けば)単独なら他社でも持つ機種があります。
ただ、全種類を専用のインターフェイスで便利に制御できるのが、東芝も「見どころ」です。
先述のようなシステムの「軽さ」を重視するのも、突き詰めれば、この機能の操作性を優先するためにも思えます。全社通しても、突出して東芝が優れる部分です。
1-4・スマホ視聴
スマホdeレグザ
¥0 Apple App Store
スマホdeレグザ
¥0 Google Play
レグザでのスマホ視聴は、部分的に他社より「充実」していると言えます。
第1に、録画予約です。
上記の専用アプリ経由で、番組表からの予約に対応します。
視聴はスマホのギガ(転送量)を使いますが、基本的にどこからでも視聴可能です。
録画番組・放送中の番組共に対応します。
第2に、外出先での再生(視聴)機能です。
先ほどのアプリで視聴する形です。LTEでもWi-Fiでも可能です。
外出先からの場合でも、通常再生と約1.4倍速再生(速見)が可能です。
この機能はパナソニックなども持ちますが、東芝がユニークなのは、録画番組や放送中の番組ほか、録画中の番組の「追っかけ再生」も対応する点でしょう。
まだやっているスポーツ中継などを通勤中に最初からチェックしたい場合には良いでしょう。
ここは、東芝独自です。
第3に、スマホへの録画データ転送です。
他社も普通対応しますが、録画した番組を、スマホ・タブレットの内部ストレージに保存して外出先で見れます。
この方法だと、Wi-FiやLTE回線を使わないので、スマホの「ギガ(転送量)の節約」になります。
画質は、最大で12MbpsのWXGA (1280×720)なので、スマホ以外に、タブレットでも「そこそこ」の画質的に見れると言えます。
他社は、フルHDまで送れる場合が多いですが、東芝は「時短」があるためか、このスペックです。
なお、逆に、スマホで使う場合ほか、そこまで解像度を必要としない場合、画質(解像度)をおとして、ストレージを節約することもできます。
録画番組の転送は、録画時転送用のファイルを同時に作る設定も可能です。
転送作業に時間はさほどかかりません。自動転送ができる、パナソニック上位機を除けば、優秀です。
なお、パナソニックやソニーと異なり、PCでコンテンツを見る方法は、用意がないです。
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というわけで、ここまでは、レグザブルーレイの「選び方の基本」として、共通する特長を見てきました。
東芝機は、画質補正は「そこそこ」ですが、サクサク動き、速見も得意と言えます。
この点で、入門機にせよ、全録機にせよ、大量のコンテンツを短時間で消費したい方に向くと言えそうです。
・"時短"レグザ
価格:3万円〜
・レグザタイムシフトマシン
価格:7万円〜
・4Kレグザブルーレイ(全録)
価格:10万円〜
以下では、以上のような順番で、東芝のレグザを入門機から順番に紹介していきます。
2・レグザブルーレイの比較
はじめに、同社のスタンダードモデルとなる「時短」レグザブルーレイからです。
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なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
〈2021年夏モデル〉
【1TB】
1・東芝 REGZA DBR-W1010
¥59,999 Amazon.co.jp (4/9執筆時)
【2TB】
2・東芝 REGZA DBR-W2010
¥65,780 楽天市場 (4/9執筆時)
チューナー数:2
【1TB】
3・東芝 REGZA DBR-T1010
¥57,080 楽天市場 (4/9執筆時)
【2TB】
4・東芝 REGZA DBR-T2010
¥65,940 楽天市場 (4/9執筆時)
チューナー数:3
4Kチューナー:
長時間録画:最大12倍
ネットワーク:有線LAN・Wi-Fi
ドライブ:ブルーレイ
画像処理:★★★☆☆
DBR-W1010などは、同社の入門機となる「レグザブルーレイ」シリーズの製品です。
東芝と言えば「タイムシフト(全録)」というイメージがあります。
しかし、本機は「普通の」ブルーレイレコーダーで、全録は非対応です。
チューナー数は、2基・3基から選択できます。
TV側のチューナーもあるので、個人的には「2番組同時録画」ができる2基モデルで良いように思います。
なお、4K対応チューナーは非搭載なので、新4K放送の受信は不可です。
ハードディスクの容量は、1TB・2TBからの選択肢となります。
東芝は、「12倍の長時間録画モード」が搭載されます。
例えば、2TBならば、地上波放送で、2181時間保存できます。
そこまで高倍率だと画質は犠牲になる部分はありますが、一般的には1TBの容量でも「まずまず便利」に使えると思います。
外付けHDDは、接続可能です。
冒頭書いたように、8TBまで認識し、最大4台まで使えます。
1台は、SeeeQVaultに対応可能です。
その場合、レコーダーを買い替えた際、新しいレコーダでそのまま再生できます。
【2020年発売】【2TB-8TB】
・エレコム ELD-QEN2020UBK
¥13,490〜 Amazon.co.jp (4/9執筆時)
ただし、上位機のようなSeeeQVaultに対応する外付けUSBハードディスクが必須です。
また、1度に記録できる番組は1番組だけです。
無線LANは、しっかり搭載です。
Wi-Fi5ですし、速度も十分です。また、有線LANも付属します。
スマホでの視聴は、対応します。
冒頭で詳しく説明したように、「早見」をふくめ、使い勝手は良いです。
画質向上機能は、テレビに任せる方向性で「あっさり」です。
ただ、東芝は2020年以降の上位テレビに、レグザエンジン Cloudを搭載しました。
これは、現在見ている番組情報をネットから取得し、適切にテレビの画質を調整するという、(テレビの)独自の機能です。
本機の場合、クラウドAI高画質連携として、対応テレビを利用している場合、本機で録画した番組でも、クラウドから番組情報を引き出して高画質化が図れます。
従来のレコーダーの場合も「レグザコンビネーション高画質」として、同社のテレビに適切な映像信号を送る仕組みはありました。しかし、クラウド処理に対応したことが「新しい」ということになります。
1・4K液晶テレビの比較
2・有機ELテレビの比較
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以上、東芝のDBR-Wシリーズの紹介でした。
先述のように、「全録」はできない機種です。
しかし、今回の記事の冒頭の「選び方の基本」で書いた、東芝が得意な「時短再生」には、高度に対応できます。
この部分が他社の入門機に較べた場合の利点となるでしょう。
時短再生でニュースやドラマを見たい場合は良い選択肢です。
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〈2019年冬モデル〉
【1TB】
5・東芝 REGZA DBR-UT109
¥65,000 Amazon.co.jp (4/9執筆時)
【2TB】(中古価格)
6・東芝 REGZA DBR-UT209
¥(51,212) Amazon.co.jp (4/9執筆時)
【3TB】
7・東芝 REGZA DBR-UT309
¥(69,000) Amazon.co.jp (4/9執筆時)
チューナー数:3
4Kチューナー:
長時間録画:最大12倍
ネットワーク:有線LAN・Wi-Fi
ドライブ:UHDブルーレイ
画像処理:★★★☆☆
なお、すでに生産終了で「在庫限り」ですが、本機の「上位機」といえるラインだったのがDBR-UTシリーズです。
先ほどの機種と比較すると、同じく、新4K放送のチューナーは非搭載です。
しかし、ドライブ部分で、4Kが扱えるUHDブルーレイドライブが採用でした。
ただ、価格的に言って、この価格ならば、他社機の場合、UHDブルーレイに加えて4Kチューナーを搭載したモデルも射程にはいります。
発売年の関係で、「クラウドAI高画質連携」に非対応の世代でもありました。
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結論的にいえば、本機は、今選べる機種ではないでしょう。
3・レグザタイムシフトマシン
つづいて、東芝の「売り」ともいえるタイムシフト(全録)に対応する「レグザタイムシフトマシン」を紹介します。
ちなみに「タイムシフト」とは、設定した全チャンネルの番組を自動録画し、好きな時間に遡って見たり、指定した番組を録画保存したりできる機能です。
TVの番組表から、ボタン1つで「過ぎ去った時刻の番組でも観れるレコーダー」と考えてください。
録画番組なので、ニュースやドラマなどの「早見」も可能です。
〈2021年春モデル〉
【3TB】
8・東芝 REGZAサーバー DBR-M3010
¥86,200 Amazon.co.jp (4/9執筆時)
チューナー数:7
4Kチューナー:
長時間録画:最大11日(6ch)
ネットワーク:有線LAN・Wi-Fi
ドライブ:ブルーレイ
画像処理:★★★☆☆
DBR-M3010 は、現行の「全録」対応のタイムシフトマシンの入門機です。
ドライブは、普通のブルーレイです。
4Kが扱えるUHDブルーレイは不採用で、フルHD画質までとなります。
同じく、4Kチューナーも不採用ですので、従来放送専用機となります。
チューナー数は、合計7つです。
構成が少しややこしいので、詳しく説明します。
本機は「タイムシフト専用チューナー」と「通常録画との兼用チューナー」が別枠となります。
前者として、3波対応チューナーが3つと、地上波専用チューナーが1つ搭載です。
後者として、3波対応チューナーが3つ搭載です。
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結論的に言えば、全録に最大限振りわける場合、地上波は最大7ch、BS/CSは最大6ch録画できます。
全録できる時間も、カタログを見ても「ややこしい」部分です。
3TBの内蔵ハードディスク容量のうち、最大量となる全体の約88%(2626GB)をタイムシフト領域とし、「375GB」を通常録画用とする場合、6チャンネルを最大11日分録画できます。
ただし「スマホ長時間画質モード」という、テレビ向きではない低画質(12倍録画)の場合です。
「そこそこのTV用」と言える「AVC高画質」の場合、6チャンネルを最大5日分です。
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結論的にいえば、1週間分録りきることはできないため、チャンネルと時間を絞らないと(このままでは)「一週間分の週末まとめみ」は無理でしょう。
外付けHDDは、しかし、増設可能です。
1台につき8TBまで、合計で4台まで当時につながります。
このうち、最大2台を、タイムシフトに利用することが可能です。
レコーダー本体背面には、USB端子が2系統あります。
USB接続をタイムシフトにふる場合、上図の様に、それぞれ、2チャンネル、1チャンネル分の録画しかできません。
つかり、6チャンネル録画する場合、内蔵HDDで3ch、外付け2系統で合計3chという設定になります。
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結論的にいえば、この構成にすれば、TV画質で、6チャンネルを最大10日分録画できる計算です。
ただ、周辺機器を別に買う必要もあり、この運用法は、「かなり面倒」でしょう。
そのため、「週末に1週間分まとめみ」ならば、後ほど紹介する、内蔵ハードディスク量の多い上位機を選んだほうが良い部分はあります。
USB端子は、ハブを介して数珠つなぎにすれば、最大4台の「同時接続」できます。
ただし、全録用に使う場合は、先述のように「2台」までです。
通常録画の場合、1台は(別のレコーダーに移せる)SeeQVault対応にできます。
【4TB】【タイムシフト対応】
I-O DATA AVHD-AS4/E 【4TB】
¥20,980 Amazon.co.jp (4/9執筆時)
一方、「全録用」にHDDを買う場合ですが、基本的には「全録用」として売られる、中身のHDDの耐久性が担保されるタイプを買うのを「おすすめ」します。
全録は、ほぼ常時「回しっぱなし」になるので、耐久性が大きな問題になるので。
こうした製品は、このブログの【TV向け外付けハードディスクの比較記事】で紹介しています。
無線LAN(Wi-Fi)は、しっかり搭載です(Wi-Fi 5)。
外出先での再生も、下位機種同様に対応です。
その上で、全録機なので「タイムシフト録画番組の再生」にも対応できます。
そのほかの部分は、「速見」や「クラウドAI高画質連携」を含めて、1つ上で見た、全録機でない下位機種と同じです。
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以上、東芝のDBR-M3010 の紹介でした。
東芝は、タイムシフトマシン販売の歴史が長く、使い勝手の部分で、他社の全録より優れる部分が多いです。
スマホアプリで、外出先から「時短」と「タイムシフト」も使えますし、東芝機では「最も東芝らしい」同社を代表する機種と言えます。
ただ内蔵ハードディスクの量がさほどではないのがネックです。、外付けHDDの運用を前提としないならば、基本的に「2チャンネル程度」あるいは「数チャンネル」の全録で良いという、ライト層に向けた全録の入門機といえます。
〈2021年春モデル〉
【4TB】
9・東芝 REGZAサーバー DBR-M4010
¥92,499 Amazon.co.jp (4/9執筆時)
チューナー数:7
4Kチューナー:
長時間録画:最大15日(6ch)
ネットワーク:有線LAN・Wi-Fi
ドライブ:ブルーレイ
画像処理:★★★☆☆
DBR-M4010は、「全録」対応のタイムシフトマシンの上位機です。
本機も、4Kチューナーや、UHDブルーレイを搭載しない製品です。
チューナー構成は、下位機種と同じです。
地上波は最大7ch、BS/CSは最大6ch録画できます。
全録できる時間は、HDDが多い分、下位機種より柔軟度は高いです。
4TBの内蔵ハードディスクの容量から、「500GB」を通常録画・保存用に残して、残り約88%(3500GB)をタイムシフト領域とした場合、6チャンネルで約15日分録画できます。
ただし、やはり「スマホ長時間画質モード」の場合の数字です。
とはいえ、TV用のAVC高画質でも、6チャンネルで約6.5日分、多少劣るAVC中画質では、6チャンネルで約9.5日分です。
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結論的にいえば、このクラスならば、外付けHDDを購入せずとも、本体だけで6チャンネル分の「一週間分の週末まとめみ」が可能です。
増設ハードディスクは、入門者にはハードルが高いでしょうし、本体価格の多少の高さは我慢しても、この機種を選んでしまったほうが良いと思います。
【4TB】【タイムシフト対応】
I-O DATA AVHD-AS4/E 【4TB】
¥20,980 Amazon.co.jp (4/9執筆時)
USBハードディスクは、こちらも増設に対応します(8TBまでのHDDを最大4台)。
下位機種で説明した場合と同じ仕様です。
本体端子2つから2台増設すると、本体を含めて、TV画質で6チャンネルで最大12日分、全録できる計算です。
なお、タイムシフトは「スマホ画質」で良い場合は、増設すれば、6ch・1ヶ月の録画ができるため、相当長期間の「まとめみ」にも対応します。
その他の部分の仕様は、下位機種と同じです。
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以上、東芝のDBR-M4010の紹介でした。
先述のように、内蔵ハードディスクのみで「6チャンネルの1週間のまとめみ」をしたい場合、下位機種に外付けHDDを増設するより、こちらを選んだ方が良いでしょう。
初心者で「本体だけでタイムシフト」という方はこの機種が良いと思います。
4・(全録)4Kレグザブルーレイ
つづいて、東芝の新4K放送対応チューナー内蔵型のブルーレイです。
東芝の場合、現状で4Kチューナーを搭載するのは、タイムシフトマシン(全録)だけです。
ただ、エンジンスペックの限界で、新4K放送は全録できないので、「4Kレグザタイムシフトマシン」という名前にしていない点は、注意点です。
〈2022年春モデル〉
【2TB】
10・東芝 REGZAサーバー DBR-4KZ200
¥74,060 楽天市場 (4/9執筆時)
長時間録画:最大2.5日(6ch)
【4TB】
11・東芝 REGZAサーバー DBR-4KZ400
¥90,150 楽天市場 (4/9執筆時)
長時間録画:最大5.5日(6ch)
【6TB】
12・東芝 REGZAサーバー DBR-4KZ600
¥119,800 楽天市場 (4/9執筆時)
長時間録画:最大8.5日(6ch)
チューナー数:6
4Kチューナー:2 (共用)
ネットワーク:有線LAN・Wi-Fi
ドライブ:UHDブルーレイ
画像処理:★★★★☆
これらは、2022年1月登場の4Kレグザブルーレイシリーズの製品です。
ドライブは、先述のように、東芝は、このグレードのみUHDブルーレイ対応です。
チューナー数は、6つです。
新4K放送チューナーも搭載ですが、全録には使用不可です。
全録(タイムシフト)は、地上波・BS・CSの3波のみ対象で、最大6chまでになります。
構成は、下位機同様、「タイムシフト専用チューナー」と「通常録画との兼用チューナー」が別枠となります。
前者として、3波対応チューナーが2つと、地上波専用チューナーが3つ搭載です。
後者として、3波対応チューナーが1つ搭載です。
--
結論的に言えば、全録する場合、地上波は最大6ch、BS/CSは最大3ch録画できます。
1つ上でみた、タイムシフトマシン専用機よりチャンネルが減っているのは、4Kチューナーを搭載する必要があったからでしょう。
値段面ほか、エンジン・HDDの限界もあったように思います。
全録できる時間は、こちらも「ややこしい」部分です。
カタログにある数字は、ゴールデンタイムに録画を制限した場合の目安です。
(ほぼ)24時間録画の場合の数字は異なります。
最大量の6TB内蔵の機種に内蔵HDDの87.5%を全録に割り当てた場合に、約8.5日です。
4TBで5.5日、2TBで2.5日です。
総録画時間は、4K未対応のタイムシフトマシンと比べて、やや「短め」です。
これは、内蔵する6つのチューナーのうち、地上波専用の3チューナーが、圧縮非対応(DR画質のみ)だからです。
圧縮というのは内蔵エンジンを圧迫する作業なので、4K対応にする部分でそうせざるを得なかったと言えます。
ただ、逆に言えば、「地上波3ch」は「最高画質」(あとはスマホ画質)で録画しても、6TBで約8.5日です。
また、メーカーが提案するように、ゴールデンタイムと夜など、ある程度「時間制限」すれば、「1週間以上のまとめ見」は可能でしょう。
その用途で考えれば、少なくとも、4TB以上が「実用的」だと思います。
通常録画と4K録画は、これ以外に、2基の共用チューナーを搭載します。
新4K放送は、こちらを利用した通常録画のみ対応です。
USBハードディスクは、最大7台まで増設可能です。
1台につき8TBまで、合計で4台まで当時につながります。
本機の場合も、このうち1台を、タイムシフト用に利用することも可能です。
先ほどみた(4Kでない)タイムシフトマシンの場合と同じですが、タイムシフトマシンのUSB端子に1台取り付ける方式です。
4TBの外付けHDDを増設した場合、約5日分の録画日数の延長が見込めます。
【2020年発売】【2TB-8TB】
・エレコム ELD-QEN2020UBK
¥13,490〜 Amazon.co.jp (4/9執筆時)
通常録画用は別のUSB端子でつなげられます。
1台は、SeeQVaultに対応できますので、タイムシフトマシンで「DR画質」で撮ったものなどを保存するには良いでしょう。
この場合、レコーダーが壊れても他機で再生できますので。もちろん、SeeQVaultに対応するHDDである必要はあります。
【2024年発売・タイムシフト対応】
【2TB-4TB】 HDDタイプ
I-O DATA AVHD-AS4/E 【4TB】
¥20,980 Amazon.co.jp (4/9執筆時)
【1TB〜2TB】SSDタイプ
IODATA AVSSD-RS1
¥19,032〜 Amazon.co.jp (4/9執筆時)
全録用に増設するならば、耐久性の部分で担保がある、専用HDDが良いかと思います。
なお、24時間(ほぼ)常時稼動になるタイムシフト録画を運用する場合、常時録画に対応表明のあるストレージを選ぶのが無難です。
容量・コスパ・設置台数を重視する場合は外付けHDD型、設置性を重視する場合、超小型のSSD型があります。PC周辺機器メーカーのアイオーデータが積極的に出します。
興味のある方は、後ほど、以上の記事で、対応機をご覧ください。
1・4K液晶テレビの比較
2・有機ELテレビの比較
一方、「タイムシフトマシン連携」も言及に値します。
このブログの、以上の記事で紹介した東芝の最新型テレビの上位機は、(外付けHDDを増設すれば)テレビ自体にタイムシフト機能を持たせられます。
そちらで物足りないヘビーユーザーの場合、TVの部分と本機を連携させて、「超多チャンネル同時録画」環境を作れます。
この機能が便利なのは、過去番組表が両機で共有される点です。
どちらの録画か意識せずに利用できます。
無線LANは、11ac(Wi-Fi5)に対応です。
4Kですが、Wi-Fi6対応は持ち越しです。
外出先での再生は、本機も対応です。
スマホやタブレットに対して、持ち出し機能が利用可能です。「タイムシフト録画番組の再生」にも対応です。
画質補正面では、冒頭書いたように、4Kレグザブルーレイに限っては、割と強めです。
すぐれたエンジン(RR1)の効果ですが、地デジなどのコンテンツの4Kアップコンバートに対応するほか、輝度と色信号を向上させる「レゾリューションプラス」を機能として持ちます。
もちろん、フレーム間超解像などを持つ高度な東芝テレビほどの機能性はないです。実際、「超解像度」という表現を避けて宣伝しています。
しかし、同社のテレビと連携しつつ、クラウドで取得した番組情報を参照できる「クラウドAI高画質連携」は対応ですし、同社のテレビとの相性は抜群に良いでしょう。
そのほかの部分は、下位機種と同じです。
もちろん、東芝の「自慢」である時短機能もフル装備です。
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以上、東芝の4Kレグザブルーレイシリーズの紹介でした。
先述のように、タイムシフトの部分でやや制限はあります。
ただ、本機のメインユーザーは、おそらく東芝TVユーザーでしょうし、そちらと「タイムシフトマシン連携」すれば、あまり問題ないでしょう。
下位機種同様、時短機能も充実しますし、優れた画像処理・4K画質の番組表など、欲しい部分は網羅される製品です。
現状で「タイムシフトマシン」を買うならば、このグレードが良いように思います。
今回の結論
レグザブルーレイのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、東芝のブルーレイレコーダーを比較してきました。
最後に、いつものように、価格別・目的別に、Atlasのおすすめ機種を提案しておきます。
第1に、「タイムシフト」も通常録画も必要な方にもっともおすすめなのは、
〈2021年春モデル〉
【3TB】
8・東芝 REGZAサーバー DBR-M3010
¥86,200 Amazon.co.jp (4/9執筆時)
チューナー数:7
4Kチューナー:
長時間録画:最大11日(6ch)
ネットワーク:有線LAN・Wi-Fi
ドライブ:ブルーレイ
画質の良さ ★★★☆☆
おまかせ録画 ★★★☆☆
スマホ視聴 ★★★★★
同時録画数 ★★★★★★
4K対応度 ★★☆☆☆
総合評価 ★★★★☆
東芝のタイムシフトマシンのDBR-M3010でしょう。
全録機は、チューナー数と記憶容量が重要です。
その点、3TBと余裕のある記憶容量で、3波で6チャンネルの録画が可能です。
そのため、多チャンネル録画でも、「1週間分まとめみ」に対応可能です。
全録が欲しいと考える、ヘビーユーザーには、これくらいのスペックは欲しいところでしょう。
【2024年発売・タイムシフト対応】
【2TB-4TB】 HDDタイプ
I-O DATA AVHD-AS4/E 【4TB】
¥20,980 Amazon.co.jp (4/9執筆時)
【1TB〜2TB】SSDタイプ
IODATA AVSSD-RS1
¥19,032〜 Amazon.co.jp (4/9執筆時)
なお、全録で外付けを増設する場合は、HDDが常に駆動することになるため、耐久性の面で、専用製品を買った方が良いかと思います。
第2に、多チャンネルの「全録」を考えているヘビーユーザーにおすすめできるのは、
〈2022年春モデル〉
【2TB】
10・東芝 REGZAサーバー DBR-4KZ200
¥74,060 楽天市場 (4/9執筆時)
長時間録画:最大2.5日(6ch)
【4TB】
11・東芝 REGZAサーバー DBR-4KZ400
¥90,150 楽天市場 (4/9執筆時)
長時間録画:最大5.5日(6ch)
【6TB】
12・東芝 REGZAサーバー DBR-4KZ600
¥119,800 楽天市場 (4/9執筆時)
長時間録画:最大8.5日(6ch)
チューナー数:6
4Kチューナー:2 (共用)
ネットワーク:有線LAN・Wi-Fi
ドライブ:UHDブルーレイ
画質の良さ ★★★★☆
おまかせ録画 ★★★☆☆
スマホ視聴 ★★★★★
同時録画数 ★★★★★★
4K対応度 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
4Kレグザブルーレイでしょう。
ただ、総録画時間の部分で2TBは結構不便なんどえ、4TB以上に限って「おすすめ」とします。
本編で書いたように、新4K放送の全録はできません。
しかし、画質向上機能、4K番組表、東芝テレビとの連携面をはじめ、ハイエンド機にふさわしい総合力を持ちます。
とくに、全録の部分では、(4K非対応の)タイムシフトマシンは、全録できる部分以外は、非対応のスタンダード機とあまり性能差はないので、本機は上位機として魅力があります。
画質部分も、東芝製の対応テレビとの組み合わせならば、画質面の★は1つは増えます。
同時録画数は、ヘビーユーザーの場合は不満に感じる可能性はあります。
ただ、(将来的な話を含め)東芝レグザを買って連携すれば、その部分の不満もないかと思います。
なお、TVで「納得できる画質」で、「1週間分まとめみ」をしたい場合、4TBの内蔵ハードディスクは、最低必要ですので、DBR-4KZ400が良いでしょう。
第3に「全録」は不要だが、「時短再生」に優れた東芝製レコーダーを選びたいならば、
〈2021年夏モデル〉
【1TB】
1・東芝 REGZA DBR-W1010
¥59,999 Amazon.co.jp (4/9執筆時)
【2TB】
2・東芝 REGZA DBR-W2010
¥65,780 楽天市場 (4/9執筆時)
チューナー数:2
【1TB】
3・東芝 REGZA DBR-T1010
¥57,080 楽天市場 (4/9執筆時)
【2TB】
4・東芝 REGZA DBR-T2010
¥65,940 楽天市場 (4/9執筆時)
チューナー数:3
4Kチューナー:
長時間録画:最大12倍
ネットワーク:有線LAN・Wi-Fi
ドライブ:ブルーレイ
画質の良さ ★★★☆☆
おまかせ録画 ★★★☆☆
スマホ視聴 ★★★★★
同時録画数 ★★★★☆
4K対応度 ★★☆☆☆
総合評価 ★★★★☆
価格面から、2021年モデルのレグザブルーレイが良いかと思います。
チューナーは2つあれば、基本的には十分です。
ただ、3チューナーモデルのほうが安い場合があるので、比較はしてください。
他社機の入門機と比較した場合、東芝機は、時短再生がとにかく強いです。
上の評価軸に「速さ・時短」というものを付ければ、間違いなく五つ星です。
その上で、東芝の対応TVを使っている場合、レコーダーも東芝にすれば、「クラウドAI高画質連携」使えるほか、テレビ側のリモコンや番組表で録画ができるようになるため、利便性がより向上します。
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というわけで、今回は東芝のブルーレイレコーダーの話でした。
1・SONYのブルーレイレコーダー
2・パナソニックのブルーレイディーガ
3・東芝の全録レグザブルーレイ
4・シャープのアクオスブルーレイ
5・おすすめブルーレイレコーダー【結論】
なお、他メーカー機種と比較したい方は、引き続き、以上の関連記事をご覧ください。
とくに、全メーカーの新機種から、おすすめできる機種(予算別)について知りたい方は、5回目記事がお役に立つかもしれません。
補足:ブルーレイレコーダーの周辺機器
そして、最後に「おまけ」で、ブルーレイディスクの話などです。
三菱ケミカル Virbatim BD-R 25GB 50枚パック
¥2,480 Amazon.co.jp (4/9執筆時)
第1に、ブルーレイディスクについてです。
最初に購入するのは、アマゾンでかなり安く売っている三菱化学の製品をおすすめします。
海外生産(台湾)ですが、三菱ケミカルのグループの製品で品質は長期間安定的ですので。値段も割と安めです。
【2024年発売・タイムシフト対応】
【2TB-4TB】 HDDタイプ
I-O DATA AVHD-AS4/E 【4TB】
¥20,980 Amazon.co.jp (4/9執筆時)
【1TB〜2TB】SSDタイプ
IODATA AVSSD-RS1
¥19,032〜 Amazon.co.jp (4/9執筆時)
第2に、外部ストレージについてです。
先述のように、全録機については、タイムシフト専用の製品を買えば良いでしょう。
ポータブルSSDタイプだと、価格が高めですが、多チャンネル常時録画(タイムシフト)に対応できる上で、小型の製品が登場しています。
1・外付けHDDの比較記事
2・ポータブルHDDの比較記事
3・ポータブルSSDの比較記事
詳しくは、以上の記事をご覧ください。
なお、全録ではないスタンダード機(時短レグザ)は、レコーダーを買い替えても使えSeeQVault対応機を選ぶのがおすすめです。
ただ、現状でSeeQVault対応機は外付けHDDにしかない点だけ注意してください。
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ELECOM 120枚収納 CCD-F120NBK
¥1,264 Amazon.co.jp (4/9執筆時)
第3に、収納ケースについてです。
また、どんどん溜まっていく、ブルーレイディスクの整理には、こうしたケースを利用するのが有効です。
ケースが透明なので視認性も高く、スペースを取りません。こちらも量販店よりもだいぶ安くなっています。
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1・10v-15v型液晶TVの比較
2・19v型液晶TVの比較
3・24v型小型液晶TVの比較
4・32v型中型液晶TVの比較
5・40v型のFHD液晶TVの比較
6・4K液晶テレビの比較
7・有機ELテレビの比較
8・8Kテレビの比較
9・テレビの選び方まとめ 【結論】
そのほか、テレビも同時に探している方は、サイズ別のこちらの記事もどうぞ!
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