Top 食料品 比較2022’【銘柄別】特Aブランド米54種の味とおすすめ・選び方(1)

2022年01月13日

比較2022’【銘柄別】特Aブランド米54種の味とおすすめ・選び方(1)

【今回レビューする内容】2021年秋 令和3年産の特A評価の新米・食味試験 食味ランキングからの産地別・品種別・県別おすすめ: Amazonのお米(新米)の食味値特A評価全銘柄の紹介:令和3年最新情報

【比較する主なお米】ゆめぴりか ふっくりんこ あきたこまち いちほまれ にこまる つや姫 銀河のしずく コシヒカリ 雪若丸 ひとめぼれ さがびより あきほなみ ななつぼし 青天の霹靂 おいでまい なつほのか 彩のきずな はえぬき 元気つくし 夢しずく

今回のお題
食味値評価が良い、美味しいブランド米はどの銘柄?

 どもAtlasです。

 今日は、2022年1月現在、最新のブランド米の比較です。

 令和3年秋収穫のお米が出そろったので、それをふまえて書いています。

  

1・特Aブランド米の比較
2・特Aコシヒカリの比較
3・珍しい地方米の比較 〈東日本〉
4・珍しい地方米の比較 〈西日本〉
5・おすすめのブランド米 【結論】

 このブログ「モノマニア」には、お米に関する記事が5本あります。

 今回は、1回目の記事です。

 日本穀物検定協会 が、昨年2月に発表した、全国の産地別・銘柄別の「食味ランキング試験」で「特A」を受賞した、ブランド米を順番に紹介していきます。

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1・もっちり・甘い系
2・しっかり・甘い系
3・しっかり・あっさり系
4・バランス重視系

 以下では、特A受賞米を食感別に「4タイプ」に分けながら比較していきます。

 その上で、最後の「結論編」(こちら)では「今買うべき、最も美味しいお米」を提案していきます。

 長い記事ですが、よろしくお願いします。

0・特A米の選び方の基本


 具体的なお米の紹介にはいる前に、「ブランド米」の選び方の基本について、あらかじめ記しておきます。

0-1・おこめの食味値とは?

 はじめに、今回の記事で注目する「食味ランキング試験」についてです。

 この試験は、日本穀物検定協会が毎年実施しているものです。

 農水省や農協とは別の「公正な第三者検定機関」です。

 試験では、「炊飯した白飯を実際に試食して評価する食味官能試験」を行い、「お米のプロ」が米の味の等級分けを行っています。

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特A(53種)>A(77種)> A’(24種)

 上表のように、特に味の良い銘柄を「特A評価」とし、以下、「A評価」「Aダッシュ評価」・「B評価」・「C評価」の順でランキングを付けます。

 Aダッシュ評価が、各地のコシヒカリのブレンド米とおおむね同等の味」との評価です。

 それより美味しいかどうかで、お米の味を判定しています。

 食味値は、平成元年に「特A」という基準が加えられましたが、起源は昭和46年までさかのぼる歴史ある指標です。

 毎年2月下旬になると「なに県の何という銘柄のお米が特Aを取った!」と報道されます。

0-2・今年の特Aブランド米

特A受賞品種(53銘柄)
コシヒカリ  福島・長野・新潟(魚沼など)15地区
ななつぼし  北海道
ゆめぴりか  北海道
ふっくりんこ 北海道
青天の霹靂  青森県
ひとめぼれ  福島・秋田県
銀河のしずく 岩手県
つや姫    山形・宮城・島根県
はえぬき   山形県
雪若丸    山形県
いちほまれ  福井県
彩のきずな  埼玉県
にこまる   静岡・高知・愛媛・長崎県
ミネアサヒ  愛知県
きぬむすめ  静岡・兵庫・岡山県
あきさかり  広島県
おいでまい  香川県
ヒノヒカリ  高知・宮崎県
元気つくし  福岡
さがびより  佐賀県
夢しずく   佐賀県
なつほのか  長崎県
あきほなみ  鹿児島県

特A受賞【参考品種】【1銘柄】
いなほっこり 群馬県

 さて、今年度の試験結果についてです。

 上表で朱色で示した銘柄が、今回めでたく「特A初受賞」したお米とその生産地です。

 10年ほど前は、特Aを獲れるお米は、各県の「コシヒカリ」ばかりでした。

 しかし、各地の試験場や農家の方の努力で、地域色溢れる「ブランド米」が多くラインナップされるようになっています。

  

 実際、コシヒカリは15産地だけの受賞と、味の進化が著しい新興勢力に対して劣勢です。「お米の戦国時代」と言えるかもしれません。

 他の「ブランド米」について言えば、2020年の検定では、新指定になった特A米は3種とほとんどなかった状況です。産地の移動もあまり見られませんでした。

 ここ数年、ブランド米の「産地の固定化」ないし「品質の安定化」が見られてきたともいえます。

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 【白米】

 ・愛知県産 ミネアサヒ 5kg
  ¥2,912 Amazon.co.jp (1/13執筆時)

 一方、Atlasが最もが注目した特A銘柄は、愛知県の「ミネアサヒ」です。

 歴史の古い品種ですが、40年以上の歴史がある食味試験で、愛知県では今回が初の受賞でした。

 あっさり・小粒なお米で、かために炊くと美味しく、また、綺麗に仕上がります。初受賞という話題性もありますし、おすすめです。

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 魚沼産 こしひかり 5kg
   ¥3,790 Amazon.co.jp (1/13執筆時)

 コシヒカリも、新潟県魚沼地区産が、3年連続受賞となり、安定感を完全に取り戻しました。

 20年ぶりに特A評価から陥落した2018年には大きなニュースになりました。

 しかし、その後、生産に関わる皆さんが相当努力し、評価の回復が成し遂げられたことは、残念ながらあまり知られていません。

  

 驚いたのは、「あきたこまち」が秋田全地区で受賞を逃した点です。

 特に県南地区では8年連続で受賞でしたので、やや天候不順だったのかもしれません。

 ただ、秋田県(中央地区)では、ひとめぼれが今年も3年連続で受賞です。

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 以上、簡単に、今年度のお米の注目点を紹介しました。

 しかし、こうしたお米以外にも注目するべき製品は多くあります。

 今回の記事では、特A評価の受賞状況をふまえながら、特Aを受賞した全品種のプロフィールや味を紹介していきます。

0-3・美味しいお米の選び方

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 おこめは、品種ごとに「味の個性」というものがあります。

 最近は、この点がわりと注目されるようになりました。

 例えば、このブログの【炊飯器の比較記事】で紹介したパナソニックのプレミアム機は、4つの指標から、銘柄別に適した制御で炊き分けをする機能を装備しています。

 他社も、(ここまで細かくないですが)銘柄別の炊き分け機能を積極的に搭載してきています。

 

 お米の味は、いうまでもなく、収穫年度・収穫地・天候・お米の作り方・乾燥方法・精米方法・保存方法・炊き方など、さまざまな要素で変わります。

 同じ銘柄・同じ産地でも、味は同じではありません。しかし、それでも、品種に共通する「味の個性」はあります。

 「銘柄による味の違い」を楽しむというのも、「お米の味の楽しみ方の1つ」です。

 信頼できるお米屋さん・農家さんから買っている方も、全国的な多数の種類の食べ分けは、普段食べるのお米の個性や美味しさの「再認識」につながります。

 「新しい品種」にもぜひ挑戦していただきたいという思いから、今回、この記事を書きました。


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1・もっちり・甘い系
2・しっかり・甘い系
3・しっかり・あっさり系
4・バランス重視系

 以上、今回の記事における、美味しいお米の「選び方の基本」の紹介でした。

 冒頭にも書きましたが、今回は、特A受賞米を、食感の観点から3種類に区分して、順番にみていきます。

  

 ただ、こしひかりについては、(特A受賞地域が多いので)2回目記事こちら)で別にまとめています。

 よろしくお願いします。

1・もっちり・甘い系の特A米

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 それでは、比較をはじめます。

 はじめに、「もっちり粘る」米質で、「お米の甘み」も感じられるタイプのお米からです。

 ようするに、コシヒカリ系の食味がこのタイプで、多くの日本人が伝統的に「美味しいお米」と考えてきた味の系譜にあるお米です。


  

 【白米】

 1・北海道産 ゆめぴりか 5kg
  ¥2,880〜 Amazon.co.jp (1/13執筆時)

 今年度評価特A
 特A受賞歴
10年連続10回目(全道)

 性質・「甘みが強い」「ふっくら」「粘りが強い」
 一言・「北海道の誇る人気ブランド米」

 ゆめぴりかは、北海道を代表するブランド米です。

 2008年に生産がはじまり、瞬く間に全国区になりました。

 それ以前、寒い地域でも作れる耐冷品種は、「食味が劣る」と評価されてきました。

 しかし、北海道の代表品種のきらら397に、コシヒカリ・あきたこまち系の本州の「優等生」の系譜を掛け合わせて、素晴らしいお米が誕生しました。

 それが、ゆめぴりかです。

 先祖の経歴は、したがって、そうとう「華麗」です。食味値の良いブランド米を作ろうという意思から、作られたと言えます。

  

 「ふるさと」は、旭川のある上川地方で、名実共に「北海道の米」です。

 お米の特徴は、品質の安定性です。

 特A評価の連続受賞歴が示しているように、出来不出来にかかわらず、食味値の安定性が高いお米です。

 ネットで買っても「ハズレ」が少ないと言えます。

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 味の傾向は、とにまく「もっちり粘る」部分が特長です。

 科学的に見えても、アミロース値が低く、粘りがあるお米です。お米の透明度も高いですし、大粒で、欠け米も少ない傾向です。

 味の違いが分かりやすいので、ブランド米初心者にもおすすめです。

 堅さは「柔らかめ」「ふっくら」と形容されることも多いです。

 しかし、大粒のお米は、炊飯での調整がしやすいため、水量を少なめにすると、「大粒で・コシのあるお米」に変身します。

 ご飯の甘みは、相当強く感じます。

 できが良いものは、しつこいくらいの甘みで、炊飯器の種類によらず、美味しく炊けます。

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 以上、ゆめぴりかの紹介でした。

 甘みや粘りの部分で、コシヒカリと似ているようで、独自の個性があるお米です。

 粒の大きめであるため、品質も安定的ですし、この系統が好きな人は、この品種から「美味しいお米」を見つけるのも良いかと思います。

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 【特別栽培米(減農薬・無化学肥料)】

 1・北海道産 ゆめぴりか 5kg
  ¥2,924 Amazon.co.jp (1/13執筆時)

 一方、今回は基本的に「銘柄」での比較です。しかし、銘柄以外のお米の規格について、少し話しておきます。

 普通のお米と「特別栽培米」と「無農薬米」の違いについてです。

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 第1に、特別栽培米です。

 これは、農薬や化学肥料(窒素肥料)を、その地域が定めた通常量(慣行栽培)より5割以上減らしたお米のことです。

 例えば、上記の「特別栽培米」は、農薬7割減、化学肥料栽培期間中不使用であるため、この規格を名乗れています。

  

 【無農薬(JAS有機栽培)】

 1・ 北海道産 ゆめぴりか 4.5kg
  ¥8,940 Amazon.co.jp (1/13執筆時)

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 第2に、無農薬米です。

 日本のJAS規格では、無農薬・無化学肥料で、3年以上経過した田んぼで作られたお米は、米袋にJAS有機栽培と表記することが認められます。

 また、転換中の場合「転換期間中JAS有機栽培米」との表記も認められます。

 これらは、農水省がJAS法(日本農林規格等に関する法律)で定めています。

 無農薬にこだわる消費者は、(農水省の罰則規定がある)JAS有機栽培の認証を重視しています。ただし、値段は、かなり高めです。

 このほか、上図の様に、特別栽培米として、年度内の栽培期間内に無農薬、あるいは、無化学肥料で栽培したお米は、栽培期間中「特別栽培米(農薬・化学肥料不使用)」という表記も認められています。

 また、(面倒な申請せずに)自主的に無農薬栽培したり、県などが類似の認証を用意したりするパターンもありますが、こういったものは、信頼度の面で、少し安めの場合が多いです。

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 結論的にいえば、農薬や肥料が 味に影響するかの評価は置いておくとしても、「特別栽培米」と「無農薬米」の表記のあるお米は、田んぼが、しっかり手をかけて管理されている証拠になります。

 値段は少し高くなりますが、味にも影響し、品質も上位と言えます。


  

 【白米】【契約栽培米】

 2・北海道産 ふっくりんこ 5kg
  ¥2,842〜 Amazon.co.jp (1/13執筆時)

 今年度評価特A
 特A受賞歴
2年連続4回目(参考品種時含む)

 性質・「炊きあがりがふっくら」「甘みがある」
 一言・「味も、炊き上がりの見映えもよいお米」

 「ふっくりんこ」も、北海道のブランド米です。

 令和元年に、3年ぶりに「特A」に復帰し、そのまま連続受賞と、安定性しています。

 北海道でも、本州に近い函館(道南)で力を入れて栽培しているお米です。

 先祖の経歴は、この品種も、北海道のきらら397が、母系・父系ともにおり、道産品種を軸に、じっくり改良してきたお米です。

 地域で、生産基準を決めており、低レベルな米を出荷しない体制がとられます。

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 味の傾向は、名前通り「炊きあがりがふっくら」しており、味も美味しく、見映えもする品種です。

 ただし、ゆめぴりかと較べると、粘りや甘みはマイルドです。

 粘りがほどほどに強いので、お弁当のおにぎりに向きます。

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 以上、ふっくりんこの紹介でした。

 道産米ですが、ゆめぴりかとは違った「個性」があるお米です。

 価格も値ごろ感があるので、全国にあまり流通しないお米で、高評価のお米を安価に食べたい方にもおすすめできます。

 「粘り気」がありつつ、それを主張しなすぎない点で、色々な料理に合うでしょう。


  

 【白米】

 3・福井県産 いちほまれ 5kg
   ¥3,180 Amazon.co.jp (1/13執筆時)

 今年度評価:特A(参考品種)
 特A受賞歴:4年連続4回目(参考品種2回)

 性質・「つややか」「香り高い」
 一言・「もっちり系の期待の新星」

 いちほまれは、2018年に栽培がはじまったばかりの福井県の新品種です。

 福井県は、地球温暖化問題から耐暑性のある品種改良を目指しており、その中で、良い食味を目指したという品種です。

 去年までは生産量の関係で「参考品種」でした。しかし、生産量が拡大した今年は、「本試験」で特Aでした。

 先祖の経歴は、父は「てんこもり」で、母は「イクヒカリ」です。

 「てんこもり」は、お隣の富山で栽培される特A受賞歴のある晩生品種です。

 後ほど紹介します。

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 味の傾向は、「もっちり粘る系」です。

 粒ぞろいで、表面がつややかなお米です。こうしたお米は、気持ち水加減を抑えて炊くと、その個性がでやすいでしょう

 ご飯の甘みは、割と強めにでます。

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 以上、いちほまれの紹介でした。

 この系統のお米としては、新潟県の「新之助」が強力なライバルです。

 実際どちらも美味しいお米ですが、しっかり特Aを連続受賞している点を評価して、こちらを選ぶのも良いでしょう。

 ただ、ネットでの流通量はさほど多くないのが残念です。


 

 【白米】

 4・高知県産 にこまる 5kg
  ¥3,900〜 Amazon.co.jp (1/13執筆時)

 今年度評価:特A(県北 県西)
 特A受賞歴:4連連続4回目(県北)

 性質・「大粒でとにかくやわらかい」「強い甘み
 一言・「やわらか系のお米好きには、第一の選択肢」

 にこまるは、西日本の多くの地域で栽培されている品種です。

 先祖の経歴は、父は「きぬむすめ」、母は「北陸174号」となります。

 父の「きぬむすめ」は九州を飛び出して中国地方で活躍しています。子の「にこまる」も、九州ではなく、四国で華開いた品種です。

 九州の試験場は耐暑性を重視すると聞きますし、地球温暖化が影響してのことのように思えます。

 高知県(県北)は「4年連続4回目」の特Aと、安定した品質をしめしてきました。県西地区も2年連続でです。

 一方、にこまる自体は、静岡県・愛媛県・長崎県でも特Aを受賞しており、比較的温暖な地域で栽培されるお米としての能力も高そうです。

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 味の傾向は、「もっちり系」です。

 粘りを強く感じますが、触感は(水加減によらず)やわらかめな傾向です。

 粘り気があるごはんがすきで、さらに、やわらかめな傾向が好きならば、親和性が高いと思います。

 ご飯の甘みも、かなり強いです。

 ゆめぴりかのように、「誰でも美味しく感じられる個性」があります。

 ただし、先述のように、炊き加減によらずやわらかい傾向なので、合わない人はとことん合わない部分はあります。

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 以上、にこまるの紹介でした。

 全国的には珍しいお米ですが、特A受賞地域それぞれが「かなり離れた地域」である点に、面白みを感じます。

 もともと、5年連続特Aだった長崎県産の「にこまる」も、今年は評価を戻してきています。温暖な地方の珍しい品種として、一度食べて欲しい品種です。


 

 【白米】

 5・福岡県産 元気つくし 5kg
   ¥3,980〜 Amazon.co.jp (1/13執筆時)

 今年度評価特A評価(全県)
 特A受賞歴
6年ぶり5回目

 性質・「とにかく粘る」「もちもち」
 一言・「大粒でねばる、類例がない面白い個性」

 元気つくしは、2011年から栽培がはじまった、福岡県の品種です。

 特Aは4回受賞の実力派です。しかし、近年はA評価で、多少元気がありませんでした。

 今年は「当たり年」だったのか、6年ぶりに特A復帰です。

 この銘柄は、九州以東だと、ほとんどお店で見かけません。

 先祖の経歴は、父は「つくしろまん」、母は「つくし早生」です。

 福岡県で特Aが多い「夢つくし」や、「キヌヒカリ」が祖父母の代にいますが、郷土色が品種と言えます。 

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 味の傾向は、かなりの「もっちり系」です。

 ただ、大粒で粘りが相当程度強い点にむしろ目がいきます。

 おにぎりのほか、卵かけご飯にも相性は良かったです。

 冷めても味が代わりにくいですが、粘りが相当あるため、お寿司などには不向きです。

 ご飯の甘みは、香りを含めて、それを感じられる十分にあります。

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 以上、夢つくしの紹介でした。

 大粒で粘りのある点で、相当特徴だった珍しい品種です。福岡以外でほとんど見かけないので、ネットで面白い個性のある銘柄を試したい!という場合に、かなりおすすめできます。

 個人的にも好きなお米なので、「西のゆめぴりか」を狙って欲しいと思っています。


 

 【白米】

  6・佐賀県産 夢しずく 5kg
  ¥2,480〜 Amazon.co.jp (1/13執筆時)

 今年度評価特A
 特A受賞歴:4年連続4回目(全県)

 性質・「もっちり」「やわらかめ」
 一言・「やわらかめでも、くずれずしっとり」

 夢しずくは、佐賀県で栽培されている品種です。中島潔のパッケージ絵が目立ちます。

 佐賀県は、「さがびより」という連続で特Aをとり続けている「超優秀ブランド米」がある九州屈指の米どころです。

 それに比べると、夢しずくは、2011年に作付け開始されて以後、最高A評価でした。

 しかし、めでたく2018年から4年連続の特Aの栄光に輝いています。

 同じ県内でもどちらかと言えば、山間部で作付けされる品種ですが、生産量は多いです。

 先祖の経歴は、父は「キヌヒカリ」、母は「ひとめぼれ」となります。

 西日本を代表する品種と、東日本を代表する品種を「大胆に?」合わせた品種です。「さがびより」は割とマイナー路線ですが、こちらは、エリート路線でしょう。

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 味の傾向は、結構な「もっちり系」で、粘ります。

 ここが、あっさりめの「さがびより」と大きく違うところです。

 ご飯の甘みは、一方、「ほどよい」というレベルに止まります。

 米の香りも、どちらかと言えば、控えめです。お米は、にこまるほどではないですが、やわらかめといえます。

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 以上、夢しずくの紹介でした。

 結論的にいえば、どちらかと言えば、柔らかく炊くご飯が好きな方には、親和性が高そうです。やわらかめに炊いても、べちゃっとせず、美味しく食べれるでしょう。

2・しっかり甘い系の特A米


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 続いて、「しっかり・甘い系」のお米の紹介です。ご飯の表面にハリがあり、噛むと甘いタイプです。

 いわゆる「かためご飯」が好きな人にあうといえます。


 

 【特別栽培米(減農薬)】

  7・山形県産 つや姫 5kg
  ¥2,998〜 Amazon.co.jp (1/13執筆時)

 今年度評価特A(村山・置賜)
 特A受賞歴11年連続11回目

 性質・「つやがある」「米の旨みがある」
 一言・「品質のばらつきが少なく、安定した美味しさ」

 つや姫は、山形県を代表するブランド米です。

 2010年度から栽培が始まり、瞬く間に全国的な名声を獲得したお米です。

 山形県では、地区を変えつつも、11年連続で特A受賞です。

 品種の優秀性から他県でも栽培されるようになり、例えば、宮城県や島根県の「つや姫」も、4年連続で特Aを受賞しました。

 

 ちなみに、栽培は、長崎県・島根県・宮城県・大分県に広がっています。

 先祖の経歴は、祖先に「ひとめぼれ」は見られますが、割とマイナーな種が多いです。

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 味の傾向は、米のハリを楽しむタイプです、「堅炊き」に適した米です。

 ただ、炊き方次第で粘りもでるので、「もっちり系」という方もいます。

 「つや姫」の名のごとく、つややかで美しいお米が炊ける点も魅力です。

 粒は細身で長い傾向ですが、粒は大きく、目立って粒ぞろいです。これは、最近評価されるブランド米の傾向です。

 ご飯の甘みは、噛むとしっかり感じられます。

 また、冷めてもおいしいごはんです。粘性の強いお米に向かないお寿司や、お茶漬け用にも高レベルで対応します。

 以上、つや姫の紹介でした。

 噛むと甘みが出てくる硬め炊きに合う「しっかり・甘い系」のお米では、品質にバラツキが少なく、ハズレが少ないお米です。

 ブランド米でも、お米が欠けていたり、不揃いだったりすることがあります。ただ、Atlasが購入した限り、つや姫は、ほとんど欠け米がなく、米粒も大きいです。

 産地で生産管理がなされているほか、米が大きいので欠けにくいのかもしれません。

 この系統のお米で連続特A受賞も格別に評価されるべきです。

 Atlasも良く買うお米の1つです。品質のばらつきが少ないので、最もオススメしたい銘柄の1つです。 


 

 【白米】

  8・山形県産 雪若丸 5kg
  ¥2,650 Amazon.co.jp (1/13執筆時)

 【特別栽培米】

  8・山形県産 雪若丸 5kg
  ¥2,886 Amazon.co.jp (1/13執筆時)

 今年度評価特A(庄内地区)
 特A受賞歴
4年連続4回目

 性質・「白い」「甘みが強い」「しっかり歯ごたえ」
 一言・「大生産地の新品種、ハリのある炊き上がり」

 雪若丸は、2017年に栽培がはじまった、山形県の新品種です。

 「つや姫」をはじめ、超優秀な連続特A米を抱える山形県ですが、地球温暖化の影響で、より耐暑性が高く、美味しい品種をということで栽培がはじまったものです。

 2021年の検定から「庄内地区」と名前が変わりましたが、参考品種時代を含めて4回目の受賞です。

 先祖の経歴は、父は「山形80号」、母は「山形90号」です。

 祖父に「はえぬき」がいるものの、耐暑性を高めようという試験結果から生まれた「雑草魂」的な品種です。

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 味の傾向は、しっかりした、お米のハリが印象的です。

 つや姫よりも米粒がしっかりしていいます。

 しっかりした硬さを持つため、やわらかめがやや苦手な方には、相当「合う」お米でしょう。

 ご飯の甘みは、よく噛みしめると、旨みを強く感じます。

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 以上、雪若丸の紹介でした。

 登場後、2年連続2回目の特A受賞をしたことが示すように、比較的最近登場した「しっかり」「甘い」系のご飯の中では、実力があります。

 この系統の炊き上がりが好きで、珍しい品種を試したいと考えている方には、かなり良い選択肢だと思います。

 ただ、つや姫に比べると、当たり外れはある印象です。


 

 【白米/無洗米】

 9・秋田県産 ひとめぼれ 5kg
   ¥2,520 楽天市場 (1/13執筆時)

 【白米/無洗米】【低温製法米】

 9・宮城県産 ひとめぼれ 5kg
   ¥2,190 Amazon.co.jp (1/13執筆時)

 【超早場米】

 9'・ 沖縄県産 ひとめぼれ 5kg
   ¥3,974 楽天市場 (1/13執筆時)

 今年度評価特A(秋田県中央)
 特A受賞歴
3年連続3回目(宮城は25回)

 性質・「甘い」「炊きやすい」
 一言・「粘り控えめで、甘みを感じやすい」

 ひとめぼれは、宮城県の代表的なブランド米です。

 1992年に登場し、その後、岩手県・秋田県などでも栽培されていきました。

 原産地の宮城は25回の特Aを得ていますが、今年はA評価が最高でした。

 ただ、お隣の秋田県(中央)で3年連続特Aです。

 先祖の経歴は、「コシヒカリ」が父母双方におり、その良食味の改良を目指した品種と言えます。 

 栽培もしやすいため、先ほど書いたササニシキの代替として栽培が進みました。

 なお、この品種が出た当時は、たいへんな人気で、高値安定でした。いまは栽培地もふえ、ポピュラーになっていますが。

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 味の傾向は、ご飯の甘みが強調できます。

 粘りはさほど感じませんが、皆無ではないのでバランス系に近いとも言えます。

 いずれにしても、「飽きのこない味」です。

 このタイプは水加減で炊き分けがしやすいです。

 「あきたこまち」と逆で、このお米は吸水性がよいため、あまり水に浸さずとも美味く炊けます。ご飯を洗ってすぐ炊くような方には、わりと美味しく炊ける品種です。

 なお、早場米として、沖縄県の「ひとめぼれ」は、初夏から手に入ります。

 伊平屋・伊是名両島を含めた県北地域が主産地で、特に夏場は「お米が美味しい地域」で知られます。

 最近は、「ちゅらひかり」など独自品種も育成していますが、メインは、「ひとめぼれ」です。

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 以上、ひとめぼれの紹介でした。

 栽培地が多いので、(あきたこまちほどではないにせよ)、生産地・生産年度による品質のばらつきがあり、低評価のレッテルを受けやすいお米です。

 例えば、宮城県は、一昨年に受賞を逃した結果、同県の農協は改めて細かい生産指導を徹底し、今年は3年連続で特Aを得ています。

 そうした産地をみて、しっかり選べば、美味しいお米に出会えるでしょう。


 

 【白米】

  10・佐賀県産 さがびより 5kg
  ¥2,661〜 Amazon.co.jp (1/13執筆時)

 今年度評価特A
 特A受賞歴
11年連続11回目(全県)

 性質・「つややか」「粒が大きめ」「かため」
 一言・「どのような料理にも合う、使いやすいお米」

 さがびよりは佐賀県のブランド米です。こちらも、遅い収穫のお米ですので、新米の時期は、収穫年度に注意しましょう。

 地域を越えた流通は見られないのですが、11年連続特A受賞と実力のあるお米です。

 生産管理がしっかりなされ、品質のばらつきも押さえられているようです。

 先祖の経歴は、祖先を辿ると、父は「天使の詩」、母は「あいちのかおり」と、あまり有名ではないお米から生まれたお米です。

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 味の傾向は、どちらかといえば「かため」な傾向のお米です。

 もともと粘りが「ほどほど」あるバランスタイプとして評価していたのですが、改めて新米を食べたところ、「しっかり・甘い」系との分類が適当と判断しました。

 ただ、粒が大きくしっかりして弾力があり食べ応えがあり、この系統のお米としては甘みも強いため、炊き方次第では「どのような料理にも合う」という評価は変わりません。

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 以上、さがびよりの紹介でした。 

 特Aを連続受賞している優秀米です。

 一方、以前は、価格が安く値ごろ感があったのですが、最近米価がやや上がり気味に感じます。

 とはいえ、冷めても美味しいのでお弁当にも向いていますし、炊き込みご飯などにもおすすめできます。

3・あっさり系の特A米

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 ここからは、甘みがほどほどで、わりとあっさりした味のお米の紹介です。

 このタイプは、特Aをなかなか取りにくいため、特Aを受賞したブランド米は、「当たり年」の場合が多いです。


  

 【白米】

 11・岩手県産 銀河のしずく 5kg
  ¥2,680 Amazon.co.jp (1/13執筆時)

 今年度評価特A
 特A受賞歴
4回(4年連続)

 性質・「かため」「粒ぞろい」
 一言・「あっさり系で、冷めても美味しい」

 銀河のしずくは、2016年に本格的な栽培がはじまった、岩手県の新品種です。

 同県には「金色の風」という新品種もありますが、こちらは1年先行し、2017年の食味試験では、(栽培量が基準より少ない関係で)「参考品種」ながら特Aを受賞しました。

 Atlasもその時に試食しましたが、かなり美味しいお米でした。生産量も増えた結果、(参考品種時代を含めて)4年連続の特Aを無事ゲットしています。

 先祖の経歴は、父は「北陸208号」、母は「奥羽400号」です。

 試験場の品種が由来です。

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 味の傾向は、バランス系に近いですが、標準よりすこし「あっさりより」です。

 粘りやもっちり感が控えめです。しっかりしたハリもあるため、一つ一つのお米をしっかり感じられるタイプです。

 ご飯の甘みは、上品な甘さで、さほどでもないです。ただ、良く香ります。

---

 以上、銀河のしずくの紹介でした。

 「かためで、上品な甘さ」で、食べ飽きない感じですから、普段使いには抜群に向きそうです。 


 

 【白米】

 12・愛知県産 ミネアサヒ 5kg
  ¥2,912 Amazon.co.jp (1/13執筆時)

 今年度評価:特A評価
 特A受賞歴:初受賞(三河中山間)

 性質・「あっさり」「小粒」「つややか」
 一言・「昔懐かしい、あっさり味」

 ミネアサヒは、愛知県の地域米です。

 1981年登場の歴史のあるお米ですが、2021年の検定で初の特Aを得ました。

 というより、平成元年の開始以来、愛知県で特Aを受賞できたのは、こちらが初めてです。

 意外ですが、ある種の話題性があるお米といえます。三河の山の方で作っています。

 先祖の経歴は、コシヒカリが遠い祖先にいる程度ですので、「雑草魂」的な品種といえます。

 「旭」の名前が入るので、西日本で昔栽培があった「」が祖先に入るかとおもいましたが、そうではないようです。

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 味の傾向は、あっさり系です。

 おとなりの岐阜県の「はつしも」も似た傾向ですが、こちらは明らかに小粒です。

 粘りは、今主流の「ブランド米」に比べたら、ほどほどです。

 ご飯の甘みは、あまり感じず、わりとあっさりしています。

 炊き上がりはふっくらで、綺麗に仕上がります。

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 以上、ミネアサヒの紹介でした。

 あっさり系で小粒と今の流行とは外れるお米です。

 しかし、愛知初受賞という新味と、40年以上の歴史を同時に味わえる点で、話の種としても面白いでしょう。


 

 【白米】

 13・鹿児島県産 あきほなみ 5kg
  ¥2,850〜
Amazon.co.jp (1/13執筆時)

 今年度評価:特A
 特A受賞歴:8年連続8回目(全県)

 性質・「大粒」「味はあっさり」
 一言・「珍しい大粒のあっさり系、炊き分けると面白い」

 あきほなみは、2008年から鹿児島県で栽培されている品種です。

 鹿児島県の北部で作付けされています。

 8年連続特Aと高い実力を持つお米ですが、Atlasの調査に長年漏れていた品種でした。

 焼酎関係の記事を書くための鹿児島旅行の際に、やっと試せた品種です。

 全国にほとんど流通しないので、ネットで買うのが基本です。

 先祖の経歴は、父は「ヒノヒカリ」、母は「西海201号」と「越南179号」の交配種です。

 他の地域もそうですが、美味しく多産だった、九州を代表とするヒノヒカリが、地球温暖化で品質低下してしまった結果、各地の試験場で似た食味の品種を作り出そうとして生まれた品種のひとつです。

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 味の傾向は、「あっさり系」に分類できます。

 ヒノヒカリもそちら寄りですが、それ以上です。

 ただ、大粒でお米がしっかりしているので、噛むほどに粘りが出てくる感じがあります。

 この手のお米は、評価者によって味の評価は代わりそうで、面白い個性があります。

 味についても(目隠しなら区別できない感じで)ヒノヒカリの味を強く感じ、よい後継品種になるのではないか、と思いました。

 ご飯の甘みは、強くは出ず、「ほどほど」というレベルです。

---

 以上、あきほなみの紹介でした。

 こうした性質のお米は、炊飯器による炊き分け機能で、違った個性を割と出しやすいでしょう。高級炊飯器との相性は良さそうです。

4・バランス系の特A米

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 最後に、米の粘りの点で中間的な性質といえるバランスの系のお米」を紹介したいと思います。

 このタイプは、普段の食卓で邪魔にならない「個性控えめ」な味です。飽きがこないタイプで、Atlasは「オールラウンダー系」と呼んでいます。

 なお、上表が変な形になっているのは、「もっちりであっさり」というお米は、世の中に(あまり)ないためです。


   

 【農薬節減米】

 14・北海道産 ななつぼし 5kg
  ¥2,229〜 Amazon.co.jp (1/13執筆時)

 今年度評価特A
 特A受賞歴
11年連続11回目(全道)

 性質・「ほどよい粘り」「甘い」「つやがある」
 一言・「北海道2番手。安定した美味しさ」

 ななつぼしは、2004年に北海道の岩見沢で開発されたお米です。

 先祖の経歴は、遠い先祖に「ひとめぼれ」がいるのが目立つほどです。

 ゆめぴりかほど「エリート家系」ではなく、知名度も低いです。

 しかし、今年も特Aを受賞し、11年連続で「特A」の最高評価を得ました。

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 味の傾向は、尖った部分の少ないバランス系です。

 どのような料理にも合います。ただ、平均値よりは「多少もっちり系」です。

 ご飯の甘みは、水準よりも高めです。

 冷めても甘みが残るので、お弁当にも向きます。

---

 以上、ななつぼしの紹介でした。

 北海道のブランド米であるゆめぴりかに較べると、単位面積あたりの収穫量が多い品種です。

 そのため、価格も高くなりにくいので、家計に優しい特Aブランド米と言えます。


 

 【白米】

  15・青森県産 青天の霹靂 5s
   ¥2,925 Amazon.co.jp (1/13執筆時)

 今年度評価特A(津軽)
 特A受賞歴
6年連続6回目受賞(参考品種1年)

 性質・「つややか」「噛むと甘い」「粒ぞろい」
 一言・「バランス感覚に優れる新しいお米」

 青天の霹靂は、2017年に登場した青森県期待のブランド米です。

 隣接する東北各県や北海道では、それぞれ地域ブランド米が確立しています。

 しかし、青森県のブランド米の「つがるロマン」や「まっしぐら」は、最高Aランクで、全国区にはなれない品種でした。

 そのようななか、青天の霹靂は、同県で初めて特Aが取れたブランド米です。

 生産量の関係で【参考品種】だった1年を含めて、特A評価を6年連続で受賞です

 先祖の経歴は、ほとんど無名の先祖しかおらず、青森の「まっしぐら」が祖父なのが目立つほどです。

 そういった中から超優秀な子孫が出てくるのは、面白く感じます。

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 味の傾向は、最近のお米の平均値から言えば、バランスの良い味と言えます。

 水加減で調整できる範囲は広いですが、どちらかと言えば、堅めに炊くご飯が好きな方に相性が良さそうです。

 ご飯の甘みは、平均よりも強い方です。

 また、状態の良いものにあたると、炊き上がりの米の香りは強烈です。

---

 以上、青天の霹靂の紹介でした。

 どんなご飯・炊飯方式にも合うバランス系のお米で、普段使いにおすすめしたい品種です。

 最近は、生産量の増加で十分買える値段まで値下がりしたので、一度食べてみたいと思っていた方は、チャンスです。

 厳格に生産管理をしているらしく、一般に流通するお米でもかなりレベルが高いため、ネットで買うのにも適した品種とも言えます。


 

 【白米】

 16・山形県産 はえぬき 5kg
   ¥2,294 Amazon.co.jp (1/13執筆時)

 今年度評価:特A評価(最上)
 特A受賞歴:初受賞(全県で21回)

 性質・「ほどよく粘りがある」「小粒」「冷めても美味しい」
 一言・「実力があるが、知る人ぞ知るという米」

 「はえぬき」は、山形県の「古豪」といえる品種です。

 歴史は、同県を代表する「つや姫」より古く、20年以上前から山形県内陸部では特Aを連続受賞、全県でも、昨年まで7年連続受賞してきた優秀なお米です。

 全県でみると、特A自体は21回とベテランですが、地区区分が「最上地区」となって以降は、初受賞です。

 先祖の経歴は、やはり「あきたこまち」の子というのが目立ちます。

 あきたこまちは、栽培が難しいため、病気に強くて、美味しいお米を目指したという成り立ちです。

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 味の傾向は、あきたこまちに似ています。

 近い祖先にあきたこまちがいる品種だから当然でしょう。ただ、「粘り」はほどほどで、何にでも使えるバランス系のお米です。

 最近のブランド米に較べると小粒ですが、冷めても美味しいですし、十分に優秀なお米です。

 おにぎりに向いているお米で、業務用ではその用途でも多く使われるようです。

 以上、はえぬきの紹介でした。

 最近流行するタイプの米質ではないですが、美味しいと言えるお米です。

 ただ、ネットでは比較的安く手に入ることも多いので、一度試しても良いかと思います。


   

 【白米】

 17・埼玉産 彩のきずな 5kg
   ¥2,280 Amazon.co.jp (1/13執筆時)

 今年度評価:特A評価(県北・県西)
 特A受賞歴:3年ぶり2回目

 性質・「もっちり」「あっさり
 一言・「北関東しか流通しないレア品種!」

  彩のきずなは、2014年に開発された埼玉県の地方米です。

 全国でも「夏が非常に暑い」地域なので、九州地域のような高温障害に強いお米を目指して開発されました。

 また、都市近郊で農薬が多く使えないという点で、減農薬にも力を入れている銘柄です。

 2018年は特A評価で注目されましたが、それ以後はA評価が続いていました。

 今年は、県東はA評価でしたが、それ以外の2地域は見事に特Aです。

 先祖の経歴は、父は「愛知108号」、母は「埼455号」という試験品種で、祖父母の代にも有名品種がないという、「雑草魂」な突然変異種です。

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 味の傾向は、ほどよいお米の粘りで「もっちり」感がありました。

 ご飯の甘みは、甘みは強くは出ずに、淡泊です。

---

 以上、彩のきずなの紹介でした。

 埼玉県は、「彩のかがやき」というブランド米が2005年からあり、そちらは「あっさり系」で、特Aの受賞歴はありませんでした。

 したがって、彩のきずなは、短期間で特Aをとれたため、産地で「期待の星」となっているようです。作付面積も全県の10%程に増えてきています。

 今後期待したいブランドです。


 

 【白米】

 18・香川県産 おいでまい 5kg
  ¥2,980 Amazon.co.jp (1/13執筆時)

 今年度評価:特A評価
 特A受賞歴:2年連続5回目

 性質・「ややあっさり」「粒が大きい」「つや」
 一言・「粒ぞろいで、安定して美味しいあっさり系」

 おいでまいは、香川県のブランド米です。

 2014年に登場したお米で、暖かい四国ながら、遅い収穫のお米です。

 平均気温の上昇で多少評価を下げた「讃岐米」ですが、この新しい耐高温品種は、起死回生の一撃となっています。

 晩成種であるため、作付面積は1割程度で、「レア度が高い」ですが、ネットには割と流通します。

 近年はA評価続きでしたが、2年連続で特Aです。

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 味の傾向は、バランス系です。

 水加減や炊飯器の炊き分けで、性質が変わります。

 粘りは適度にあるので、おにぎりに向きます。粒も大きく、丸みを帯びており綺麗なお米です。

 ご飯の甘みは、普通ですが、水を控えめに炊いたら、わりとでました。

---

 以上、おいでまいの紹介でした。

 特A受賞年に取り寄せて、普段食べていましたが、かなり美味しいです。適度に粘りもあるので、普段使いにはおすすめです。


  

 【白米】

 19・長崎県産 なつほのか 1kg
  ¥750〜 楽天市場 (1/13執筆時)

 19・長崎県産 なつほのか 5kg
  ¥2,480 Amazon.co.jp (1/13執筆時)

 今年度評価:特A
 特A受賞歴初受賞

 性質・「粒ぞろい」「やや大粒」
 一言・「今年注目の特A初受賞品種!」

 なつほのかは、鹿児島県で2016年に栽培が開始された新品種です。

 早めの時期にとれるので、早場米としてネットで見かけることがあります。しかし、全国に流通するほどは栽培されていないレア品種です。

 鹿児島県は、食味試験に出していません。

 しかし、長崎県で栽培されたものが、2021年の試験で初出品で初受賞しました。

 先祖の経歴は、父が「にこまる」で、母が高温耐性のある「西南115号」です。

 父の「にこまる」も、耐熱性がある品種ですが、特Aをとったこともある優秀な品種です。

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 味の傾向は、父親は「柔らかくて、大粒」なお米でしたが、なつほのか自体はかなり食感が異なる印象です。

 キレイに炊き上がるお米で、味の面で「強く主張しない」名脇役のような味です。

 水加減で結構加減できるので、典型的な「バランス系」といえます。

 以上、なつほのかの紹介でした。

 おそらく、毎年特Aをとれるタイプのお米ではないです。

 ただ、この手の米質のお米は、業者による当たり外れが少ないので、ネットで買うにはわりと向くように思います。

次回に続く!
美味しい!ブランド米のおすすめは結論的にこれ!

 というわけで、今日は、コシヒカリを除く、全国のブランド米について書きました。

 しかし記事はもう少し「続き」ます。

  

1・特Aブランド米の比較
2・コシヒカリの比較
3・珍しい地方米の比較 〈東日本〉
4・珍しい地方米の比較 〈西日本〉
5・おすすめのブランド米 【結論】

 続く、2回目記事では、今年度産の特Aコシヒカリ、3回目記事以降は、特Aから漏れたブランド米を、紹介していきます。

レア度  ★★★☆☆
減農薬  ★★★★★
食味値  ★★★★★
生産管理 
★★★★☆
総合評価 ★★★★★

 その上で、5回目記事となる結論編こちら)では、上表のような観点から、Atlasの今年度のおすすめ米を最終的に提案していきます。

 結論編は→こちら

 

1・3合炊き小型炊飯器【〜3万円】
2・5合炊きの高級炊飯器【3万円〜】
3・5合炊きの格安炊飯器【〜3万円】
4・一升炊きの高性能炊飯器【3万円〜】
5・一升炊きの格安炊飯器【〜3万円】
6・糖質カット/麦向き炊飯器

7・炊飯器の選び方 【まとめ記事】

 そのほか、これらの記事では、最新の「炊飯器」の性能を巡る現状や、選び方について、Atlasの視点からまとめています。

 今回の記事との関連で言えば、穀物検定協会が「特A」を選ぶ際の食味検査に使っている炊飯器(の後継機)も、最後の記事で紹介しています。

 興味のある方は、こちらの記事もよろしくお願いします。

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posted by Atlas at 16:49 | 食料品

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