【今回レビューする内容】2022年 最新Amazon Kindleタブレットの性能とおすすめ・選び方:第9世代 第10世代キンドルの実機レビュー 4Gモデル 「広告あり」モデルの違いや使い勝手:自炊PDFの閲覧法の説明
【比較する製品型番】第11世代 Kindle Paperwhite シグニチャー エディション 第10世代 Amazon Kindle Paperwhite, voyage,Kindle Oasis,Kindle Paperwhite マンガモデル Kindle Oasis (Newモデル) Amazon Kindle キッズ
今回のお題
Kindle本や自炊PDFの読書にはおすすめなKindle端末はどれ?
ども、Atlasです。
今日は、2022年4月現在、最新のAmazon Kindle端末の比較です。
2021年10月に発売された、新しいKindle Paperwhite シグニチャーエディションもフォローしています。
1・Amazonの読書端末の種類
=初めて買う方に向けた基本の説明
2・Amazon Kindleの選び方
=各機のスペックの違いを細かく解説
3・おすすめ機種の提案
=予算別・目的別の選び方の提案
今回は、以上のような構成で説明していきます。
ーー
第1に、Amazon純正の読書端末の種類についてです。
なお、Amazonからは【Fire HDの比較記事】で書いたように、カラータブレット型の読書端末の発売もあります。
その点で「白黒の電子ペーパー型をわざわざ買う意味はどこにあるのか?」について、主に初めて買う方に向けて解説します。
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第2に、Amazon Kindleの選び方についてです。
現在のところ、Kindleは、3シリーズ・22機の選択が可能です。
ここでは、どれを選ぶべきか、各機のスペックを比較します。
Atlasは、日本発売前からKindleを使っていて、(発売後の)現行機は全シリーズ持っているため、「実際の使用感」に基づいてレビューできると思います。
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液晶の画質 ★★★★★
夜間視認性 ★★★★☆
操作性 ★★★★☆
持ちやすさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
第3に、おすすめ機種の提案です。
ここは、結論編にあたります。
予算別・目的別に「今選ぶべき製品はどれか」を、以上の観点から、まとめていきます。
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4・Kindle系サービスの紹介
=Kindle Unlimitedの利用方法
5・自炊本の閲覧法
=自炊したPDFをKindleで読む方法
そのほか、いつもならば「結論」で記事は終わりなのですが、「補足」として、以上2点に関する話題もフォローするつもりです。
特に、自炊PDFのKindleでの読書については、Atlasが利用している方法を含めて書きます。
比較的長い記事ですが、よろしくお願いします。
1・Amazonの読書端末の種類
はじめに、Amazonの販売する読書端末の種類について、説明しておきます。
皆さんがお探しなのは、Amazon製品のなかでも、白黒の電子書籍リーダーとなる「Kindle」だと思います。
「反射光」を利用して読む電子ペーパー式なので、実際の紙の本に近い感覚で読書が可能です。
また、スマホ・タブレットなどで読書するのと違って、長時間本を読んでも目の疲れない利点があります。
中間色(グレースケール)も出せるので、濃淡のあるマンガもキレイに表示できます。
Amazon Fire HD 8
¥9,980〜 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
一方、Amazonは、カラー液晶を搭載したタブレット端末の販売もあります。
Android系のアプリをインストールできるため、「できること」はKindleより多いです。
iPadやAndroid端末の「Kindleアプリ」と比較しても、Kindle書籍の視認性や操作の軽快性は優れます。
コントラストも、本の表示に最適化されており、(値段の割には)見やすいです。
どちらが「おすすめ」かは、難しい部分です。
しかしながら、読書メインで考える場合、白黒のKindleが(間違いなく)「おすすめ」です。
読書にだけ最適化して作られているので、圧倒的に、目が疲れにくく、バッテリーが長持ちで、軽量で持ちやすいです。
なにより、「余計な機能がない」ので、読書にだけ集中できます。
続き物の小説や、マンガも(読み終わったら)シームレスに次巻に進めるので、読書端末としての没入感も「半端ない」です。
ただし、ライトノベルのカラー挿絵、カラーコミック・雑誌などの表示は不得意です。
この部分を気にする場合は、白黒のKindle端末は止めた方が良いでしょう。
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なお「カラータブレットなKindle」については、このブログでは、別記事となります。
お手数ですが、こちらの【Amazon Fireタブレットの比較記事】をご覧ください。
よろしくお願いします。
3・Kindle端末の種類と選び方
ここからは、大きく3グレードある、現在のKindle端末について、スペック面の違いがどこにあるかを、紹介していきます。
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なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチな部分は青字で説明します。
【2019年4月10日発売】
【4GB】
1・Amazon Kindle 【黒・広告あり】
2・Amazon Kindle 【白・広告あり】
¥8,980 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
【4GB】
3・Amazon Kindle 【黒・広告なし】
4・Amazon Kindle 【白・広告なし】
¥10,980 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
画面サイズ:6インチ
画面密度:167ppi
バックライト:非搭載
記憶容量: 4GB
通信機能:Wi-Fiのみ
重量;174g
1・液晶の画質 ★★☆☆☆
2・夜間視認性 ★★☆☆☆
3・操作性 ★★★★☆
4・持ちやすさ ★★★★★
5・総合評価 ★★★☆☆
Amazon Kindleは、Kindleのなかでは、最も値段が安い製品です。
本体色は、ホワイトとブラックから選択可能です。
ホワイトは、上位機にはない、Kindleだけのカラーです。
ただ、白は経年変化で汚れが目立ってくるため、基本的には「黒」でしょう。
ディスプレイは、6インチの電子ペーパーディスプレイを搭載します。
最上位機よりも1インチ小さいですが、さほど視認性の面では変わりません。
重さは、161gです。
スマホ並みの軽量性です。
画面密度は、しかしながら、注意するべきポイントです。
なぜなら、Kindleは、画面密度が167ppiであり、上位機種(PaperWhite)と比較して、粗い表示しかできないからです。
英語に較べると、日本語は漢字も多く、文字の形状が複雑です。
そのため、視認性において「快適」とは言いがたい部分があります。
バックライトは、今回の「新型」から搭載となりました。
電子ペーパー端末は、(液晶と違い)バックライトなしでも文字が見えます。
しかし、深夜などの光源の少ないところでは補助光がないと見えません。また、日中でも、バックライトは、文字のコントラストがはっきりする点で、視認性において重要な役割を果たします。
ただし、Kindleの場合、光源としてのLEDランプは4個です。Kindle Paperwhiteは5個なので、差を付けています。
両者で画面のサイズ差があるので、一概に比較はできません。しかし、(画面密度の部分を含めて)上位機は、視認性において差があります。
通信機能は、Wi-Fiを装備しています。
それを通じて、ご自宅のルーターと接続する仕様です。端末から、直接、Kindle本をダウンロードします。
なお、(簡易的ながら)Kindleはインターネットブラウザも搭載しますので、Webサイトも見れます。
記憶容量は、4GBです。
文庫本などはこのサイズでも相当量持ち運べます。
ただし、マンガについては、絵があるため、90冊程度までとなります。
広告表示は、この機種は【広告ありモデル】と【広告なしモデル】から選択ができます。
両者の違いについて、簡単に解説しておきます。
第1に、【広告ありモデル】です。
この場合、スクリーンセーバー起動時に本の広告が、ホーム画面表示時に「月替わりセール品」や「 おすすめスポンサー」のキャンペーン情報が入ります。
これらは、本を開いて読書しているとき表示されるものではないため、読書の邪魔にはなりません。
購買記録からの個人情報がスクリーンセーバー時に、他人にバレる!などといった「事故」もありません。
第2に、【広告なしモデル】です。
これらは、広告が入らない代わりに、「2000円本体価格が高い」という製品です。
その他の部分は同じです。
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以上、Kindleの紹介でした。
価格の安さは魅力です。
他社の電子ペーパー端末を含めて、全体としてみても、おそらく「最安」でしょう。ただ、画面の解像度はイマイチであり、次に紹介する上位機種には多くの点で負けています。
【NEWモデル】
【2021年10月発売】
【通常モデル】【8GB】
5・Kindle Paperwhite 【広告あり】
¥14,980 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
6・Kindle Paperwhite 【広告なし】
¥16,980 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
画面サイズ:6.8インチ
画面密度:300ppi
バックライト:搭載
記憶容量: 8GB
通信機能:Wi-Fi
重さ:205g
1・液晶の画質 ★★★★★
2・夜間視認性 ★★★★☆
3・操作性 ★★★★☆
4・持ちやすさ ★★★★★
5・総合評価 ★★★★★
Kindle Paperwhite (8GB)は、Kindleシリーズの中級機になります。
現在発売中のモデルは、2021年10月に登場した「第11世代」です。
本体色は、ブラックです。
1つ前の「第10世代」は色が選べましたが、(少なくとも当初は)黒のみの展開です。
ディスプレイは、6.8インチ電子ペーパーディスプレイです。
ここは前世代は6インチだったので、12%ほど画面が大きくなりました。
重さは、205gです。
下位機種より重くなりますが、まだまだ軽量と言って良い水準です
片手で持てる製品です。
画面密度は、300ppiです。
この部分が、下位機種のKindleより優れる部分です。
約2倍の解像度であり、高詳細です。
Carta電子ペーパーという新技術が採用され、白と黒のコントラストが強く、視認性が良いです。
先述のように「漢字」は複雑な字形ですが、このグレードならば、ストレスなく読めます。
バックライトは、17灯です。
下位機種のKindleは4灯なので、バックライトの数は4倍以上です。
本機の前世代は5灯だったので、大幅なパワーアップでもあります。
暗い場所で読む場合、LEDが多いと画面ムラがなく読みやすいです。
画面全体が明るいほか、明るさが細かく調整できます。
昼間・夜間を問わずに快適に読書が可能です。
完全に消灯できない仕様ですが、問題ないでしょう。
加えて、本機は、LEDの半分ほどが、イエロー系のLEDです。
そのため、明るさのか、色調も変えられます。
実際の本の色合いに近い感じで、好きに調整できるのは良い進化です。
時間帯で色合いを替えるタイマー設定も付属です。
通信機能は、本機も、Wi-Fiを装備します。
記憶容量は、8GBです。
Kindleに比べると2倍です。
広告表示は、広告表示があるタイプ、広告表示がないタイプでが選択可能です。
広告(キャンペーン情報)については、下位機種でも書いたように、読書の時に邪魔になりません。
個人情報の漏洩の心配はありません。
防水性能は、このグレードから、「装備」となります。
IPX8等級なので「完全防水」です。
深さ2mの真水に60分沈めても問題ない等級です。
とはいえ、塩水やお風呂の温水の数値ではないので、むやみに沈めないでください。
そのほか、本機は、本体側端子が、Micro-USBからUSB-Cに変更になっています。旧機種より充電時間も2.5時間と少しだけ短くなりました。
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以上、Kindle Paperwhiteの紹介でした。
見やすさの点で言えば、格安のAmazon Kindleよりも明らかに上位です。
ほぼ毎日利用するようなヘビーユーザーは、こちらを選んだ方が圧倒的に快適でしょう。価格も相当抑えられているので、Kindle Paperwhiteはお買得度がかなり高いと言えます。
Amazonの場合、電子書籍の売上が期待できることと、世界展開されていることで、圧倒的なコスパを実現できるのでしょう。
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【2018年11月7日発売】
【8GB】
7・Kindle Paperwhite
¥13,980 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
【32GB】
8・Kindle Paperwhite
¥15,980 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
【Wi-Fi+4Gモデル】【32GB】
9・Kindle Paperwhite 【広告なし】
¥22,980 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
画面サイズ:6インチ
画面密度:300ppi
バックライト:搭載
通信機能:Wi-Fi/4G
重さ:182g/191g
なお、執筆時現在は、2018年登場の、第10世代旧モデルのKindle Paperwhiteがまだ手に入ります。
・画面サイズ
:6インチ→6.7インチ
・イエローLED
:なし→あり
・LED灯
:5灯→17灯
旧機種と比べて、視認性に影響する部分が大幅に劣るので、性能だけで言えば新機種が良いかと思います。
ただ、8GBも32GBが結構「値引き」されています。
もともと(ノーマルの)Kindleを考えていた方で、予算1万円位としていた方で、あまり暗いところで読まないという方は、(値引きがあれば)第10世代でも構わないかもしれません。
特に 32GBは、容量を食う漫画でも700冊前後は入るため、ヘビーユーザーに良いでしょう。
なお、旧機種だけ、4G/LTE対応モデルがあります。
携帯キャリアの4G回線を無料で利用できるために、読みたくなったとき、どこからでも本をダウンロードできます。
1・日本国外では利用不可
2・マンガなどは利用不可
ただし、利用には制限があります。
日本国内のみ利用可能で、大容量ファイル(一部のマンガなど)は、利用不可となります。あまり便利でもないので、新機種では、ラインアップがなくなったのだと思います。
【NEWモデル】
【2021年11月発売】
【32GB】
【通常モデル】
10・Kindle Paperwhite シグニチャー エディション
¥19,980 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
【ワイヤレス充電対応】(12月1日発売)
11・Kindle Paperwhite シグニチャー エディション
¥22,460 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
画面サイズ:6.8インチ
画面密度:300ppi
バックライト:搭載
記憶容量: 8GB
通信機能:Wi-Fi
重さ:205g
1・液晶の画質 ★★★★★
2・夜間視認性 ★★★★☆
3・操作性 ★★★★☆
4・持ちやすさ ★★★★★
5・総合評価 ★★★★★
Kindle Paperwhite シグニチャー エディション (32GB)は、2021年モデルから登場した新しい中級機です。
基本的には、11世代のKindle Paperwhiteと同じ本体です。
ただ、違いがいくつかあります。
第1に、記憶容量です。
本機は、容量が32GBです。
8GBの下位機でも、小説などの「活字」ならば数千冊は保存できます。
しかし、マンガの場合は約180冊までと少ない状況でした。絵があるマンガは、活字本のように高圧縮できないからです。
本機ならば、700冊前後入るので、大容量「マンガモデル」と言えます。
第2に、明るさの自動調整機能です。
下位機種と同じで、イエローLED装備の17灯ですが、明るさセンサーを備えるので、画面の明るさを自動調整してくれます。
なお、下位機種は、時間で色調を自動変更ができるだけでしたので、この部分で上位です。
(12月1日発売)
Anker ワイヤレス充電スタンド
¥3,480 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
第3に、ワイヤレス充電対応です。
Qi規格ですが、7.5Wのワイヤレス充電対応です。
置くだけで充電でき、3.5時間で満充電です。厚さ4mm以内ならば、カバーを付けたまま充電対応できます。
ただ、電子ペーパー型は、電池をあまり使わず、明るさ13・1日30分の利用として「最大10週間(70日)」保つスペックです。単純計算で、連続45時間です。
普段立てかけないならば、スペースの分だけ無駄な部分はありますが、個人的には、寝室のサイドテーブルに置きたいので、欲しいです。
なお、同梱モデルもありますが、スタンドの発売日のが遅いので、本体だけ先に買って、スタンドを別に買った方が早く届きそうです。
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以上、Kindle Paperwhite シグニチャー エディションの紹介でした。
個人的には上で紹介した3つのポイントはどれも魅力に思えます。導入しても損はないかと思います。
ただ、基本的には32GB欲しい人が狙う機種かとは思います。
【2019年7月24日発売】
【通常モデル】【8GB】
12・Kindle Oasis 【広告あり】
¥29,980 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
13・Kindle Oasis 【広告なし】
¥31,980 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
【通常モデル】【32GB】
14・Kindle Oasis 【広告あり】
¥32,980 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
15・Kindle Oasis 【広告なし】
¥34,980 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
16・Kindle Oasis 4G 【広告なし】
¥40,980 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
画面サイズ:7インチ
画面密度:300ppi
バックライト:搭載
記憶容量: 4GB/32GB
通信機能:Wi-Fi /3G
重さ:194g
1・液晶の画質 ★★★★★★
2・夜間視認性 ★★★★★
3・操作性 ★★★★★★
4・持ちやすさ ★★★★★
5・総合評価 ★★★★★★
Kindle Oasis は、Kindleシリーズの中で、現在最も高価なモデルです。
ディスプレイは、7インチ電子ペーパーです。
(第11世代)6,8インチのKindle Paperwhiteと3%程の画面サイズの差ですし、この部分だけで言えば、僅差です。
防水性は、本機も、IPX8等級の防水性能を持ちます。
水深2mの真水に60分沈めても支障がないため、(故意に付けるのでないならば)「お風呂で利用できるモデル」です。
重さは、194gと軽量です。
端末の厚みも最厚部で8.3mmと優秀です。
また、カバーガラスの改良で、最薄部は3.4mmと相当コンパクトです。
高詳細のCarta電子ペーパーと強化ガラスを採用しているにもかかわらず、この重さを実現できているのは素晴らしいと思います。
一方、本機は、写真のように、本体に傾斜のある端末です。
これは、重心の改良し、「本の背表紙を手の真ん中に持つような感覚」を再現するためです。紙の本の読書が好きな、読書家には最適な形状で、違和感も少ないでしょう。
持ち手は、(端末を逆にして)左右を入れ替えても同じ感覚で使えるよう、設計されています。
寝ながら、片手だけでも操作可能です。
さらに、Kindle Paperwhiteと異なり、持ち手の部分に2つのスイッチがあります。
ページめくり・戻しに利用するボタンで、直感的な操作でページめくりが可能になっています。
本体を逆さにして見ることも可能なので、右手でも左手でも、同じ感覚で「送り」「戻し」ができる便利な仕様です。
なお、旧モデルの上位機は、カーボンと銀を使用した圧力(感圧)センサーでした。しかし、Oasisでは、昔ながらの「物理スイッチ」に戻りました。
本好きには「アナログ派」が多いためでしょう。
実際のところ、しっかり「押した感」があり、「読書の妨げにならない」ので、個人的には、「退化」というより、「改善」だと思っています。
画面密度は、300ppiです。
この部分の性能は、Kindle Paperwhiteと同じです。
しかし、本機は、マイクロエッチング加工がなされた強化ガラス性の表面パネルが採用されます。
そのため、表示される文字の自然さは、下位機種より上質です。
実際Atlasも発売日に購入ましたが、本当に反射がない点に、まずびっくりしました。
バックライトは、LEDのバックライトが25個です。
Kindle Paperwhiteは、17灯ですので、30%多いです。
前モデルのOasisは12個だったので、それと比較すれば倍以上です。
本機も、白以外に、アンバーにも、色味が調整できます。もちろん、明るさの自動調整機能も「付属」します。
Atlasは暗い場所での読書で利用しますが、本機の利用時、違和感は全くなくなりました。
なお、バッテリーは、最下位機種と同じで、数週間保つ仕様です。
通信機能は、基本的にはWi-Fiです。
ただし、【Wi-Fi+4G】モデルについては、携帯キャリアの4G回線が永久に無料で利用できます。
記憶容量は、2種類です。
8GBと32GBバイトから選択すことが可能です。
32GBは、実質的には「マンガモデル」の上位機と言えそうです。
広告表示は、広告表示があるタイプ、と広告表示がないタイプが選択可能です。
なお、発売日の関係もあり、本機についてはワイヤレス充電非対応です。また、充電端子はは従来のMicro-USBです。
加えて、明るい分、電池の保ちは、1日30分の利用で最大6週間(単純計算で連続21時間)です。充電時間も3時間となります。
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以上、Kindle Oasis の紹介でした。
電子ペーパー自体の品質は、Kindle Paperwhiteと同じです。
ただ、ガラスの反射防止加工や、相当数増えたLEDライトにより、実際的な視認性は最上級です。
とくに使い勝手について言えば、ページ送りや本体の重心設計などが「最適化」され、紙の本の読書により近い間隔で利用できる、部分でも優れます。
一方、価格が高いのは、難点です。ヘビーユーザー以外は、下位機種を選べば良いでしょう。
ただし、暗い屋外や、ベッド、夜間の飛行機での読書などの利用については、相当レベルの高い機種です。
こうした用途を中心に考えている方は、(多少無理しても)この機種を選ぶことは、意味があります。
【2019年11月発売】
【キッズモデル】【4GB】
17・Amazon Kindle キッズ
¥10,980 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
画面サイズ:6インチ
画面密度:167ppi
バックライト:非搭載
記憶容量: 8GB
通信機能:Wi-Fiのみ
重量;174g(カバー込288g)
1・液晶の画質 ★★☆☆☆
2・夜間視認性 ★★★☆☆
3・操作性 ★★★★☆
4・持ちやすさ ★★★★★
5・総合評価 ★★★☆☆
18・Amazon Kindle Paperwhite キッズ
¥16,980 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
画面サイズ:6.8インチ
画面密度:300ppi
バックライト:搭載
記憶容量: 8GB
通信機能:Wi-Fi
重さ:205g
1・液晶の画質 ★★★★★
2・夜間視認性 ★★★★☆
3・操作性 ★★★★☆
4・持ちやすさ ★★★★★
5・総合評価 ★★★★★
Amazon Kindleキッズは、「子供用」のKindleです。
本体色は、ブラックのみです。
ただし、子ども向きの絵柄のKindleカバーが特別に付属しますので、それらから選ぶことになります。
基本性能は、2機種で異なります。
ただ、大人用のKindleとKindle Paperwhiteとそれぞれ同じです。
ベースモデルが違うだけなので、性能差も大人用と同じです。
ただし、Kindle キッズ は、8GBの記憶容量なので、大人用より多めです。
いずれにしても、両機とも、他の部分も性能を大人用より落としているなどはないので、お買得感があります。
その上で、Kindle日本語本のなかから1000冊ほどの子ども向け本が無料で読み放題という特典が付属します。
詳しいコンテンツは【こちら】で確認できます。
遊びすぎを防いだり、利用コンテンツを確認できる「見守り設定」もできます。
この権利は1年限定なのですが、その後も、ご家庭がプライム会員の場合は480円、それ以外でも980円の月額で利用を続けることもできます。
そのほか、本機は、2年の限定保証が最初から付属していますので、この部分も通常機よりお得です。
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以上、Kindleキッズの紹介でした。
子ども向け市場の開拓のため、かなり戦略的な価格でAmazonが販売しているとみられ、相当お買得です。
なお、カラー端末のほうにも、同じコンセプトの製品があります。そちらは、もうすこし広範囲な「知育」を視野に入れています。
詳しくは、ブログの【Amazon Fireタブレットの比較記事】で紹介しました。
今回の結論
Amazon Kindle端末のおすすめは、結論的にこれ!
というわけで、今回は、Kindleの全機種を比較してきました。
まだ、補足したい情報はありますが、いったん、予算別・目的別に、Atlasのおすすめ機種!を提案しておきます。
第1に、値段と性能のバランスが良く、現状最もおすすめできるKindle端末は、
【NEWモデル】
【2021年10月発売】
【通常モデル】【8GB】
5・Kindle Paperwhite 【広告あり】
¥14,980 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
6・Kindle Paperwhite 【広告なし】
¥16,980 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
画面サイズ:6.8インチ
画面密度:300ppi
バックライト:搭載
記憶容量: 8GB
通信機能:Wi-Fi
重さ:205g
1・液晶の画質 ★★★★★
2・夜間視認性 ★★★★☆
3・操作性 ★★★★☆
4・持ちやすさ ★★★★★
5・総合評価 ★★★★★
11世代 Kindle Paperwhite の8GBが良いでしょう。
本体容量は、(容量を食う)マンガを大量に持ち運びたい願望がないならば、8GBで十分です。
一方、広告は、Kindle読書の邪魔にならないので、【広告なし】モデルを選ぶ意味をあまり感じません。
こうした点から、モデルは多いですが、【広告あり】の【8GB】のモデルが、お買い得感を最も感じます。
Kindle Paperwhiteは、最上位機のOasisと同じ高詳細な電子ペーパーディスプレイを採用するため、画質面での期待値が高いです。
バックライトに差はありますが、今回のパワーアップで17灯まで増え、差が30%まで縮まりました。
色調調整も対応となりましたし、夜など暗い場所でも使うが、メインは明るい場所、という場合は、最上位機と、値段差ほどの差は感じずに使えると思います。
逆に、(入門機の)Kindleはあきらかに「普及用」で、画質が相当劣ります。多少お金を出しても、Kindle Paperwhiteを選ぶべきでしょう。
「値段の安さ」と「性能」のバランスが良いので、「初めてKindleを購入する方は、この機種を買えば間違いない」と言えるでしょう。
【第11世代用】
ナカバヤシ 液晶保護フィルム
¥1,350 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
なお、本体のガラスは、あまり傷に強くないので、フィルムは付けた方が良いです。
簡単に付けることができます。
【第11世代用】
Amazon レザーカバー
¥4,780 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
運搬時の保護のため、また読書時の持ちやすさのために、専用ケースを購入するのも良いでしょう。付属モデルでは選べない、レザーカバーもあります。
この場合も、防止保護フィルムは貼った方が良いです。カバーの色は多色から選べます。
【第11世代用】
Kindle Paperwhite用 事故保証プラン 2年
¥1,980 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
保証を延長するには、こちらを購入します。
通常版の場合、本体価格はそれ程高くないので、必ずしも入らなくて良いかもしれません。
第2に、漫画をメインに読書する方や、読書家の方で、大量の蔵書を常に持ち歩きたい方は、
【NEWモデル】
【2021年11月発売】
【32GB】
【通常モデル】
10・Kindle Paperwhite シグニチャー エディション
¥19,980 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
【ワイヤレス充電対応】(12月1日発売)
11・Kindle Paperwhite シグニチャー エディション
¥22,460 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
画面サイズ:6.8インチ
画面密度:300ppi
バックライト:搭載
記憶容量: 8GB
通信機能:Wi-Fi
重さ:205g
1・液晶の画質 ★★★★★
2・夜間視認性 ★★★★☆
3・操作性 ★★★★☆
4・持ちやすさ ★★★★★
5・総合評価 ★★★★★
Kindle Paperwhite シグニチャー エディション でしょう。
容量は、32GBですから、マンガのようなデータ量の多い本を読む場合は、たいへん有用だと思います。
そのほか、ワイヤレス充電器対応の部分は不要な方には不要かと思いますが、明るさセンサーによる明るさの自動調整は、移動中に使うにはあっても良いかと思います。
【第11世代用】
Kindle Paperwhite用 事故保証プラン 2年
¥1,980 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
【第11世代用】
Amazon レザーカバー
¥4,780 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
【第11世代用】
ナカバヤシ 液晶保護フィルム
¥1,350 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
保証金額やアクセサリーは、通常のKindle Paperwhiteと同じです。
保護フィルムは、(もしかすると明るさ調整の機能の差か)分けて売られるようです。
第5に、自宅ベッドや夜間飛行機など、照明のない場所で使える最高級機としておすすめなのは、
【2019年7月24日発売】
【通常モデル】【8GB】
12・Kindle Oasis 【広告あり】
¥29,980 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
13・Kindle Oasis 【広告なし】
¥31,980 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
【通常モデル】【32GB】
14・Kindle Oasis 【広告あり】
¥32,980 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
15・Kindle Oasis 【広告なし】
¥34,980 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
【Wi-Fi+4Gモデル】【32GB】
16・Kindle Oasis 4G 【広告なし】
¥40,980 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
画面サイズ:7インチ
画面密度:300ppi
バックライト:搭載
記憶容量: 4GB/32GB
通信機能:Wi-Fi /3G
重さ:194g
1・液晶の画質 ★★★★★★
2・夜間視認性 ★★★★★
3・操作性 ★★★★★★
4・持ちやすさ ★★★★★
5・総合評価 ★★★★★★
新製品のKindle Oasisでしょう。
Kindle Paperwhite と比較すると、本体の持ちやすさ、ページ送りのしやすさなどの利便性が「ワンランク上」です。
その上で、LEDライトが、30%増量されるため、「夜間や飛行機の中での読書」がより快適になっています。
防水性もありますし、読書中毒の方にはどこでも快適に読める点で、相当魅力でしょう。
ラインナップは多いです。
しかし、文庫本中心ならば、【広告あり】の【8GB】、マンガ中心ならば【広告あり】の【32GB】がおすすめです。
【Wi-Fi+4G】モデルはかなり割高です。基本的には、選択肢にはならないでしょう。
一方、この製品は、既存のKindle端末からの「買換」で検討されている方がとても多いと思います。
その場合、2017年発売の「1世代前のOasis」からの買換の場合、調色ができる点のみの「進化」となります。この点が、購入動機になるかは、微妙な部分です。
ただ、2017年以前のOasisからの「久しぶり」の買換を検討している場合、また、Kindle Paperwhiteからのアップグレードを予定している方は、話は別です。
本体の重量バランスや、防水性能、バックライトの増量など、進化している点が相当多いです。そのため、利便性の部分で、満足のいく買い物になると思います。
Kindle Oasis用 事故保証プラン 2年
¥5,480 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
なお、本体価格が高い分、保証金額はやや高めになります。
購入の際は、この部分も検討材料に入れるべきでしょう。
4・Kindleに便利なサービスの紹介
最後に、補足です。
補足は、2点あります。
はじめに、Kindleと同時に利用すると便利なサービスについてです。
第1に、Kindle Unlimited【こちら】についてです。
これは、「月額980円で特定の本・雑誌がで読み放題」というサービスです。
モノ系・家電系の雑誌や、MacやPC系の雑誌がとても多く、Atlasの場合、かなり「コスト削減」になりました。
加入できるユーザーは、Amazonプライム会員です。
「新端末を買ったが、読む本がない」という事態も避けられますね。1ヶ月の試用も可能です【こちら】。
Amazonプライム会員というのは、年会費4,900円で、即日配達(当日お急ぎ便・お急ぎ便)が1年間利用できるというサービスです。
Amazonの配達日数が数日間早くなるほか、多くの場合において、宅配便で配送されるようになるため、輸送の安心感も得れます。
そのほか、2万冊以上の和書、60万冊以上の洋書から、毎月1冊を無料で購入(入手)できる特典があるほか、「プライムビデオ」や「プライムミュージック」が聴き放題・見放題になります。
まだAmazonプライム会員ではない方は、【こちら】でプライム会員の1ヶ月の無料試用の登録を試すのも良いでしょう。
なお、プライムサービスは、年会費は必要ですが送料無料特典のほか、音楽聞き放題、ビデオ見放題なども付帯するためお得です。
第2に、Prime Studentサービスについてです。
これは、プライムサービスの「学生版」です。
大学、大学院、短期大学、専門学校、高等専門学校の学生の方は、Amazonプライム会員と同様のサービスが、割引価格(年間2,450円)で受けられます。
無料の配送特典・音楽・動画などのプライムサービスを得られるほか、さらに本が10%還元という独自特典が付きます。大学に大きな書籍部がない方には特にオススメです。
大学ドメインのメアドがあれば、簡単な情報入力だけで登録できます。
なお、Prime Studentについては【こちら】から申し込めます。サービスや特典については【こちら】でご確認ください。
5・自炊したPDFの表示法
続いて、お持ちのPDFファイルなどを、Kindle本体で表示する方法についての補足です。
1・ドキュメントスキャナーの比較記事
2・ブックスキャナーの比較記事
3・初級者用裁断機の性能比較記事
4・ディスクカッターの比較記事
5・日本語OCRソフトの比較記事
6・英語OCRソフトの比較記事
7・自炊に必要な機材の総まとめ記事 【結論】
このブログ、モノマニアでは、書籍の自炊に関係する記事を、多く書いています。
Atlas自身も、一部の書籍について、自炊した本(PDFファイル)を加工し、Kindleで読める形式に保存して利用しています。
Kindleは、どの端末も、Kindle形式(.mobi,.AZW)と、PDF形式(.pdf)の表示が可能です。
基本となる部分ですし、順番に説明しておきます。
第1に、PDF形式(.pdf)での表示です。
Kindleは、PDF自体の表示機能があります。
そのため、USBケーブル経由で、PDFファイルを送るだけで、PDF表示できます。
上の画像は、自炊で作成したPDFファイルを、Kindle端末に表示した画面を、上からスマホで撮影したものです。
PDFでも十分に読むに足る取り込みができます。
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この方式の場合、大容量ファイルは、KindleのCPUパワーの限界で、快適にページ送りできない場合があります。ただ、「実用には足る」水準ですし、一般的には、この方法で十分です。
第2に、Kindle形式(.mobi,.AZW)での表示です。
この形式は、Kindleに最適化されたアマゾン独自のファイル形式です。 PDFと比較して、ファイルが軽量で、(Amazonで購入した)Kindle本同様の扱いが「可能」です。
変換方法は、(基本的には)簡単です。
Kindle端末購入時、ユーザーは「 000@kindle.com」というユーザー固有の専用メールアドレスが貰えます。
そのアドレスに、「変換」ないし「convert」という標題を付けて添付メールを送れば、PDFや文書ファイル(doc., docx)から、Kindle形式にファイルが自動変換され、Kindle端末に「自炊本」が登録されます。
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ただ、この自動変換は、相当程度「適当」で、満足のいくクオリティが(ほぼ)得れないといえます。
そのため、自炊中級者以上は、ハッキリとクリアな画質で閲覧したい場合は、別の方法で、mobi形式に変換するのが普通です。
calibre for Windows
¥寄附 窓の杜(4/21執筆時)
calibre for Mac
¥寄附 公式英語サイト(4/21執筆時)
その場合、最も便利かつ手軽なのは、calibreというアプリを利用する方法です。
これは、有名な書籍管理ソフトですが、PDFをインプットし、Kindle形式(.mobi)にアプトプットする機能も持ちます。
Mac版、Windows版ともに、アプリは完全に日本語化されています。
出力したいKindle端末の形式を最初に入力するだけでライブラリが起動します。
その後、インターフェースにPDFファイルをドラッグすれば、mobi形式に自動で変換が進みます。
自動でKindle用に最適化されたファイルができますが、よりこだわった手動設定も可能です。
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以上、自炊したPDFの表示法について、補足しました。
改めてまとめれば、本格的にKindleに対応させたい場合は、Kindle形式(.mobi,.AZW)に変換させた方が、(Kindle本と同じ操作ができる点で)完璧です。
しかし、かなり頑張って作業する必要があり、実際、作業量に見合った結果が、現状では得にくいです。
結論的にいえば、そのまま「PDF画像」をそのままKindleで表示するのが、現状では、最も効率的だと思います。
さらに、2点、補足しておきます。
第1に、透明PDFについてです。
なお、自炊中級者以上で、【日本語OCRの比較記事】で紹介したような専門ソフトで、画像の下に文字を埋め込み、検索できるPDF(=透明PDF)を作成している方もいると思います。
その場合、メールでの自動変換では、PDFに埋め込んだ文字だけをKindleが読み取ります。「画像のまま」PDFを表示したい場合は、(必ず)USB経由で転送してください。
第2に、ドキュメントスキャナの設定についてです。
Kindle端末で読みやすいファイルを作る場合ですが、小説は「白黒2値」で、漫画は「グレースケール」で取り込んでください。解像度は300dpi以上は必要でしょう。
1・ドキュメントスキャナの比較
2・ブックスキャナの比較
3・ディスクカッターの比較
4・裁断機の比較
5・自炊に必要な製品【まとめ】
なお、おすすめ機材などを知りたい方は、このブログの上記の関連記事もよろしくお願いします。
ーーーというわけで、今回は、Kindle端末のレビューでした。
今回の記事がお役に立ったようならば幸いです。Twitter Facebook はてなブックマークなどのボタンから話題を共有していただければ嬉しく思います。