【今回レビューする内容】2025年 お掃除ロボットの性能とおすすめ・選び方:機種の違いや人気ランキング
【比較する製品型番】iRobot ルンバ105 コンボ Y311260 Y311060 コンボ +AutoEmpty Y351260 Y351060 コンボ Essential robot Y011260 Y011060 ルンバ コンボ 2 Essential robot +AutoEmpty Y051260 Y051060 ルンバ205 DustCompactor Combo L121260 121060 コンボ i5+ i557860 i5 i515860 i5+ i555860 ルンバ Plus 505 Combo N185060 G185060 コンボ j5 j517860 j5+ j557860 ルンバ j7 j715860 j7+ j755860 j9 j915860 j9+ j955860 ルンバ Max 705 Vac W155060 コンボ 10 Max robot +AutoWash X085860 X055860 j9+ c975860 c955860 エコバックス DEEBOT T9 DLX13 T9+ DLX13-54 OZMO T8 T8+ DLX11-54 DEEBOT N20 PRO PLUS N10 DBX41 N10 PLUS DBX41-12AE N8 DEEBOT Y1 PRO DEEBOT X2 X1 DEEBOT T30 OMNI DEEBOT T20e T20 DEEBOT T10 PLUS シャオミ Xiaomi S20 CDZD106 E10 B112 S20+ B108GL X20+ X20 Pro D102GL X20 Max D109GL TP-Link Tapo RV20 Mop ダイソン Dyson 360 Vis Nav RB03 BN ANKER Eufy Robot Vacuum Omni S1 Pro T2080511 Eufy X8 Pro with Self-Empty Station T2266513 T2276513 eufy RoboVac 11S Roborock Q Revo QR52-04 ほか
今回のお題
賢い!ロボット式掃除機のおすすめはどれ?
ども、Atlasです。
今日は、2025年5月現在、最新のロボット式掃除機の比較です。
マッピングによる自動運転を「賢く」行うために重要なセンサーや人工知能(AI)の精度や、吸引力の違いに注目しながら、各社の最新機をみていきます。
1・ルンバなどロボット掃除機の比較
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:ルンバ 〈入門機〉
2・ルンバなどロボット掃除機の比較
2-1:ルンバ 〈中級機〉
2-2:ルンバ 〈上級機〉
3・アンカーのロボット掃除機の比較
3-1:アンカー
4・Ecovacsのロボット掃除機の比較
4-1:エコバックス 〈1〉
5・Ecovacsのロボット掃除機の比較
5-1:エコバックス 〈2〉
6・RoboRockのロボット掃除機の比較
6-1:ロボロック
7・世界のロボット掃除機の比較
7-1:ダイソン
7-2:TP-Link・シャオミ
8・ロボット掃除機の比較
8-1:最終的なおすすめの提案【結論】
記事では、はじめに全体の導入として、スペック面の「選び方の基本」を説明します。
その上で、最古参でまた人気もある、米国のルンバ の製品から順番に紹介していきます。
そのあと、エコバックス・ダイソン・ロボロックなど海外勢の各製品をみていくという構成になります。
日本勢(パナソニック・日立・シャープ)が近年、ロボット掃除機ジャンルから軒並み撤退したので、グローバル色がだいぶ強い状況ですし、いつもより詳しく説明していきます。
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センサーの性能 ★★★★★
掃除のスピード ★★★★★
すきま対応力 ★★★★★
バッテリー ★★★★★
総合評価 ★★★★★
また、最終回記事(こちら)では、結論として、目的別・価格別の「Atlasのおすすめ機種」を提案します。
よろしくお願いします。
1-1・ロボット掃除機の選び方の基本!
はじめに「ロボット掃除機の選び方の基本」の紹介です。
ロボット掃除機は、自動車の「自動運転技術」などとも関わる最先端の技術が関係する最先端の家電です。
各国の企業もぞくぞく参入してきており、ラインナップが複雑化しています。
デンキヤでは、「ビリヤード台」のような場所で「実演競争」が行われています。
ただ、実機を見ただけで「性能」が分かることは絶対にありません。
ロボット掃除機は、掃除機の要素だけでなく、ロボット技術・AI技術・自動運転技術が合わさった、相当複雑なハイブリッド家電だからです。
そのため(調べるのが嫌いな方でも)スペックをしっかり見ることがとても重要です。
1・マッピング
2・障害物の回避(壁)
3・障害物の識別(小物)
4・床面・ゴミ検知
5・吸引力
6・水ふき
7・ゴミ収集ステーション
「最も賢いロボット」を「パートナー」としたい場合、注目するべきスペックは、この3点です。
重要なので、以下、順番にあらかじめ少し詳しめに解説しておきます。
1・マッピングの精度
はじめに、ロボット掃除機の「マッピング」に関わる精度についてです。
最近のロボット掃除機の場合、それほど高価な製品ではない入門機でも、センサーで、部屋の形状を把握し、リアルタイムで自動マッピングしてくれます。
また、中級機では、各部屋の自動的なエリア分け、進入禁止エリアの設定などができるのが普通です。
一方、この部分の機能を大きく分けると言えるのが、位置情報センサー(レーダー)です。
精度が悪いと「ゴミの取り残し」が多くなるほか、清掃時間も長くかかります。
また、リアルタイムで素早くマッピングできないと、障害物との衝突の危険性も増します。
とくに、清掃時間については、ロボット掃除機はそれなりの騒音があるので、掃除を短時間で完璧に終わらせるために重要です。
1・カメラ式
2・レーザー式
3・ジャイロ式
位置センサー(レーダー)は、大きく分けると、以上の3種類に分けられます。
各機は、取得したデータを人口知能(AI)で分析し、地図化しています。
ただ、精度が大きく変わるので、それぞれのセンサーの性質を簡単に解説しておきます。
第1に、カメラ式です(Visual SLAM)。
基本的な仕組みは、内蔵カメラを写す画像をAIが解析しマッピングするというものです。
したがって、カメラの種類で精度が変わります。
例えば、ダイソンは360度カメラで広範囲の情報を取得することを優先する作りです。
主な弱点は、カメラなので暗い場所です。
各社ともLEDライトを付けたり、夜間に強いHDRカメラを採用したり対策がありますが、夜間はやはり苦手です。
搭載機の価格は、5万円以上の機種が多いです。
ただ、近年は、開発費用の部分で、搭載機自体が減ってきています。
ロボット掃除機の場合、素早くマッピングし、状況を把握しないと衝突すると言えます。
カメラは(映像だけに)情報量が多いので、素早く処理するために高性能なエンジンやソフトの開発が必要です。
その部分で、次に見るレーザー式の方が、ロボット掃除機には向いていて、開発に要する費用が安く済むためといえます。
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結論的にいえば、事務所の夜間清掃や、留守中の暗い部屋で運行を考える場合やや「難あり」なセンサーです。
ただし、日中は、情報量の多さを活かして大活躍できるタイプです。家庭用だと、カメラセンサーは悪くないです。
第2に、レーザー式です(LiDAR SLAM)。
価格は、今だと、3万円台のロボット掃除機から搭載がみられます。
基本的な仕組みは、内蔵の光学式レーザーを、壁などに反射させた光を自機が検知し距離を測り、マッピングしていというものです。
車の自動運転技術でも使われる技術です。
カメラ式と違い暗い場所に強いため、最近ではこの方式が主流です。前方10Mまで一気に情報が撮れるのでマッピングも素早いです。
限られた情報を素早く処理するため、素早い処理では、(情報量が多い)カメラは適わないといえます。
そのため、最近は高級機でもこの方式が増えています。
なお、より細かく言えば、レーザー式は2つのグレードに分けられます。
順番にみておきます。
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1つ目は、LDSセンサー(LDS LiDAR)です。
主に、格安機で採用されます。
色々な言い方がありますが、仕様書にLDS(Laser Distance Sensor)、レーザーレーダー(Laser Radar)、ライダーセンサー(LiDAR Sensor)、クリアビューライダー(ClearView LiDAR)などとあれば、こちらです。
仕組みは、掃除機の上のボッチが360度クルクル回りながら、壁などの物体に向けて光(レーザーパルス)を照射し、その光の跳ね返りで距離を測るというものです。
これで全周の2D(平面方向)の距離を測ります。1分に300回転ほどです。
測距は、ただ平面方向のみにほぼ限ります。
その部分で、2D距離センサーと言っても良いでしょう。
回転によるタイムロスがあるため、リアルタイムマッピングは、やや苦手とします。
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2つ目は、D-ToFセンサーです(D-ToF LiDAR)。
各社の中級機以上で採用例が見られます。
仕組みは、側面から、レーザー(赤外線)を放射し、距離を測るというものです。
この場合、平行・垂直両方向にセンシングできるため、3D距離センサーと言えます。
上面に、出っ張りがないのですき間に入りこむスキルも上がるという利点もあります。
測距は、ただし、前方に限られる弱点があります。
そのため、センサーを複数搭載することで、検知範囲を広める工夫をする機種もあります。
この方式の場合、立体方向(3D)の情報も得られる点で、自機位置把握がより素早いです。
リアルタイムマッピングによる障害回避には有利と言えます。
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結論的にいえば、マッピングで、現在的に精度が出せるのがレーザー式です。
ただし、レーザーは、ガラスや大理石など光が透過するものは苦手です。そのため、情報量の部分で、3D対応のD-ToF方式のほうが精度は出ると言えます。
カメラ方式も情報量が多く取れて優秀です。
しかし、リアルタイムの障害物回避は、素早く処理できる点でレーダーがやや優位と言えます。
第3に、ジャイロ式距離センサーです(Gyro SLAM)。
価格は、3万円台以下の入門機でも採用されるセンサーです。
底面に配置されていて、ロボットの進行方向と移動量を検知します。
これだけでもマッピングは可能です。
しかし、壁からの自己位置推定になるので精度は、カメラやレーザーほど出せません。
入門機だと、人工知能(AI)の部分でも差があるので、しっかりエリア認識できず、「ざっくり」とした地図しか描けないものもあります。
障害物の回避は、このセンサーは(むろん)非対応です。
そのため、後ほどみる、赤外線センサーなどが補助センサーとして加わります。。
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結論的にいえば、入門機としても、今だと距離センサーを搭載するのが、いまだと最低減です。
その上で、描ける地図の精度(=AIの賢さ)にも注目して選ぶと良いかなと思います。なお、今だと、自己位置推定ができないロボット掃除機は、入門機でもほぼ「淘汰」されました。
例えば、【Xiaomiなどのロボット掃除機の比較】でみた、Xiaomiの製品だと、3万円未満でもレーザーセンサーを搭載した機種がでていますし、そのような時代です。
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以上、マッピングについて、主にセンサー部分から説明してきました。
「ざっくり」区分ですので例外はありますが、一般人が選ぶ場合、この区分を知っておけばだいたい大丈夫です。
2・障害物の回避
続いて、壁や障害物の回避精度についでです。
先述のように、ここまで見たマッピング用のセンサー(レーザー・カメラ)も、リアルタイム情報で、物体回避にも使われます。
しかし、1つのセンサーだけだと十分に障害物を回避できないので、他のセンサーも複合的に積むのが普通です。
1・赤外線センサー
2・超音波センサー
3・特殊カメラセンサー
ここでは、壁との衝突回避に使われる代表的センサー2種について解説します。
第1に、赤外線センサーです。
マッピングができない入門機をふくめて、ほぼ全ての製品が装備するセンサーです。
壁際の検知(衝突防止)、段差の検知(落下防止)などの目的で、複数搭載されます。検知範囲は1m未満です。そのため、マッピングにはほぼ使われないタイプです。
しかし、情報量が限られ点で素早く処理(危険回避)できるので、上位機でも搭載します。
赤外線ですから暗い場所(夜間)が得意です。
カメラの苦手分野を補完するため、メインセンサーが「カメラ」の機種は重用している場合が多いと言えます。
一方、ガラス面・黒い家具・光の強い場所での検知が苦手です。衝突回避の部分で、このセンサーだけ採用の格安機だと、割とガシガシ当たります。
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結論的にいえば、現状において言えば、(搭載数はともかく)このセンサーの搭載は普通です。そのため(逆に)、このセンサー「だけ」しか衝突回避のためのセンサーの説明がない激安ロボット掃除機には注意するべきといえます。
第2に、超音波センサーです。
赤外線センサーを補うセンサーとして、一部の機種に採用します。
赤外線が苦手なガラスや暗い色あいの家具にも対応できるからです。
また、床質(カーペット)もしきい値の違いで検知できるので、カーペットでの運転強度を替えたり、水拭きをしないようにしたりするため、、搭載される場合もあるセンサーです。
壁の検知力は、イマイチです。
ただ、他のセンサーの「サポート」役なので、問題ないです。
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結論的にいえば、赤外線ほど目立たないセンサーですが、複合的に搭載されている場合、評価して良いといえるものです。
第3に、特殊なカメラセンサーです。
こちらは、マッピングの項目でみた(写真が撮れる)カメラではなく、物体回避専用に使われるため装備されるものです。
より細かく分けて、3種類あります。
順番にみていきます。
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1つめは、赤外線カメラ式です。
こちらは、入門機の一部で見られます。
壁回避のための赤外線センサーと違い、5cmほどの小さな障害物の識別(認識)ができます。
ただ、そこまで精度は高くなく、50cm前方ほどの進行方向の物体が見えるだけです。
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2つめは、ToFカメラ式です。
最近は、比較的安い機種でも採用例があります。
本体から照射された光をカメラが検知することで、物体を見つけ、回避行動に入るものです。
距離センサーの1つとしてマッピングに使われる場合もあります。
しかし最近のロボット掃除機の場合、物体回避のための装備と考えたほうが良いかと思います。
赤外線にくらべると、物体の回避性はその10倍です。
3つめは、構造化ライト式です。
こちらは、搭載機は中級機からに限られます。
ストライプ状に発光する赤外線の3D構造化ライト(ストラクチャードライト)を利用し、撮影画像自体をカメラが分析し、物体形状やサイズを理解します。
距離も測定できますが、普通のカメラ式と違い遠くまで見通すことは不可(1m未満)です。強い光も苦手とします。
こうした性質から、このセンサーも、ロボット掃除機だと、即座の衝突回避目的に限定的に使われます。マッピング自体にはメインでは使われません。
ほどよい加減の情報量なので、処理速度・処理精度の面で優れます。ぶつかる危険がある際に「素早く」物体把握と回避行動をれる方式で、回避性能技術としては最先端です。
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以上、衝突、障害回避のためのセンサー類について見てきました。
結論的にいえば、最近だと、中級機ではToFカメラ式、高級機では、構造化ライト式を採用する機種が、衝突回避において「最先端」といえます。
こういったセンサーが補助する機種は、回避能力の部分で、1段階上位と言えますので。
5万円以下のロボット掃除機でもしっかり選べば、これらのセンサーを積みます。車の自動運転技術の進化で技術革新(低コスト化)もはやい分野ですから。
一方、近年は、コストカットのためか、赤外線ほか落下防止寄与する補助センサーを省略する機種が、格安機で増えています。そういった機種は、階段から落ちる(かはともかく)、危険を避けるため、際までうまく寄れない可能性がある点も注意点といえます。
カタログやスペック表には載らない部分でもあるため、記事では、Atlasが分かる限りで詳しく説明するつもりです。
3・障害物の種類の識別(物体識別)
続いて、障害物の種類の識別です。
物体回避と似ますが、机・椅子・スリッパといったもう少し小物な障害物を意味します。
そうした障害物を、物体をAIが認識し専用の回避行動をとるというものです。
諸方式あります。
いずれもカメラの情報をAIが解析し、障害物の回避行動をする部分では同じです。
マッピング用のカメラを使う方式(ルンバ・ダイソン)と、専用のカメラを備える形式(エコバックス)がみられます。
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1・ペットの排泄物
2・コード類
3・スリッパ・靴下・靴
4・ファブリック・衣服
5・リュックサック
6・ペットの食器・おもちゃ
7・猫用トイレ
8・クリスマスツリー
9・動体(猫や犬)
10・排泄物(猫や犬)
現状で把握できる物体は、例えば、ルンバの上位機の検知できる代表的な物体は以上です。
動体(犬や猫)まで検知して、それに応じた回避行動ができるのが最先端です。
エコバックスの上級機もここは優秀です。
この両社が「対応できる物体・動体」ので競っているのが現状です。
ただし、情報分析には、高性能なカメラ部品ほか、高度なAiと処理力の高いCPUが必要です。そのため、10万円以上の「超高級機」に限った話になります。
ただし、カメラを搭載する機が必ずしも、物体検知をするわけではないです。
例えば、ダイソンは、上部に搭載される「超広角の360度カメラ」ですが、画角の関係か物体識別は対応しません。
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結論的にいえば、高級機を選ぶ場合、重視しても良い部分です。
とくに、広いご自宅で、動物を飼っている方は、この部分は重要です。
4・床面・ゴミ検知センサーの精度
続いて、床面の検知能力です。
中級機以上の場合、部屋でカーペットなどを見つけた場合、自動で「ブースト運転」 させるため、ゴミや床質を検知するための諸センサーを装備します。
こいtらも、各センサーについて簡単に、順番に解説しておきます。
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第1に、床面検知センサーです。
言いかえれば、圧力センサーです。
掃除機のブラシと床面との負荷を検知し、絨毯などの床面の質を判定します。
最適なパワー・回数で運行できるため、搭載機は、ゴミの取り残しが少ないです。
このほか「水拭き」ができるロボット掃除機について、(濡らしてはいけない)カーペットを検知するため、超音波センサーなどを併用して、複合的に分析する機種もあります。
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第2に、ゴミ検知センサーです。
種類としては、赤外線の発光部と受光部の間のゴミを計測する「光センサー」式と、電気抵抗の変化を計測するピエゾセンサー(圧電センサー)式とが見られます。
いずれの場合も、ゴミの集塵量を把握するためのセンシングに使われます。
ゴミがある場合は掃除を続けるため、やはり、ゴミの取り残しが少なくできます。
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結論的にいえば、とくに、カーペットなど掃除困難な場所が多い場合、これらのセンサーの有無は「重要」です。
5・吸引力の強さ
続いて、吸引力の強さについてです。
吸引力は、ロボット掃除機の場合、真空度(吸付く力)・風量・ブラシ性能の部分で決まります。
キャニスター掃除機と違って、実数として「仕事率」を出すのは、難しいので、どこも出しません。
この部分について、順番に説明していきます。
第1に、真空度です。
真空度(PA)については、エコバックス・アンカー・ロボロックなどの海外企業の場合、(宣伝のため)実数を出す場合が多いです。
現状で、5万円強のもので8000PA以上、入門機でも5000PA以上というのが、最近の平均値です。高級機だと、20000Aに近づいています。
一昔前のロボット掃除機だと2000A前後でしたので、最近は能力の向上が著しいです。
静音性は、ただ、注意するべき点です。
最大出力を強化する場合、往々にして、運転時の静音性が犠牲になります。そのため、選ぶ場合、騒音値が細かく示されるかが重要です。
最大で60dB前後ならば、キャニスター掃除機と同じほどなので問題ないでしょう。
ただ、とくに高級なロボット掃除機は、海外のような大邸宅、あるいはオフィス用にも売られるので、静音性を度外視している機種はあります。
一部機種には、静音モードは付きますが、最大の運転音が大きな機種は往々にして、パワーを弱めてもうるさいか、吸引力は並以下になりやすい感じです。
実際、カタログ上で、静音運転時の吸引力(真空度)と騒音値を共に公開している企業は「見たことがない」です。
つまり、いくら、高級機でパワフルすぎる機種を買っても、日本の一般住宅に向かない場合があるのが、ロボット掃除機における注意点です。
一方、ルンバほか、家庭向きに売られる製品の場合、運転強度が段階的に設定できる上で、スマホでエリアごとに、運転強度を設定できる機種があります。
カーペットを検知して、そこだけブーストすることで騒音に対処できるモデルもあります
このほか、特別な静音構造の説明があるような機種もあります(TP-Linkなど)。
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結論的にいえば、真空度(PA値)はある程度目安にして良いです。
しかし、特に、騒音が問題となる住居で利用する場合は、騒音とバーターであることは理解して選ぶべきです。
ただ、ルンバは値自体を公開しませんし、先述のように、ブラシ形状などその他の部分の性能も吸引力に関わるため、比較が難しいのが悩みどころです。
第2に、ブラシ部分の性能です。
ロボット掃除機は、現行機のほぼ全てが回転ブラシ式です。
以前は、ブラシレスの製品もありましたが、ゴミ残りが多いので最近は見かけません。
流行は、「総ゴム製ローラー」です。
ロボット掃除機の場合、この方式が、「毛絡みによる停止」が起こりにくいため、高級機ではのきなみこの方式です。
ただ、部品コストの関係で、格安機の場合ゴムのほか植毛もされているブラシを使う企業はいくつかあります。
このタイプは、メンテ性ほか、部品寿命も短いのでやや注意が必要です。
形状は、メーカーごとに工夫があります。
例えば、ルンバやロボロックは、ブラシをデュアル搭載します。
V字構造にすることで、毛絡み防止をより防ぐ目的です。実際、細かいゴミは、シングルブラシよりは吸います。コードなども絡まりにくいと言えます。
ダイソンは、スティック式と同じような複合的なブラシを使います。
ある程度荷重がかかる構造にすることで「これまでの人間の掃除方法の進化」を目指すという方向性です。
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結論的にいえば、センサーなどほど差が付かない部分ですが、特に、ペットを飼われている方は、この部分がしっかりした製品を選ぶことは意味があります。
とくに、近年は「水拭きモップ」を背面に備える機種が増えた結果、ローラーサイズやや、風経路が犠牲にされる機種も目立ちはじめました。
ある程度、注意深くみるのをおすすめします。
6・水ぶき機能の精度
つづいて、モップによる水拭き機能についてです。
皆さんが、水ぶき機能が必要か必要でないかにかかわらず、最近のロボット掃除機では「基本装備」になっていますので、この部分をみるも重要です。
ただ、ロボット掃除機の場合、グレードごとに水ぶきの「徹底度」が変わると言えます。
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格安機の場合、単純にモップをセットし、吸引と同時に、水タンクの水で濡らして掃除していくというシンプル構造です。
汚れをゴシゴシ落とすのは無理です。床を「濡らす」感じで掃除をしていきます。
カーペットを自動で避けて掃除できる機能もない機種もあるので、正直「なくても」よい感じはあります。
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中級機の場合、カーペット検知や、(滴下なしを含む)水量の自動調整、運転時のモップの自動リフトアップに(もちあげ)に対応する機種があります。
この場合、スマホで「水ぶき禁止」エリアを指定すれば、ゴミ掃除と水ふきをある程度「自動化」できます。
清掃力も、モップを振動させて、汚れ落としを強化する機種が出ていきます。5万円強の予算だと、だいたいこの程度の機能があれば「スタンダード」です。
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上級機の場合、モップ自体の形状が変わります。
回転式ローラータイプになり、ある程度「ゴシゴシ」磨いてくれます。
エコバックスが先行していましたが、シャオミなど他機も採用してきました。実際、普通のモップだと、汚れ落としまでは無理なので、前者ともおそらくこの方向に進化していくでしょう。
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最上位機の場合、筒型ローラーが回転して、掃除をしていくタイプがあります(エコバックス)。
この方式が、現状のロボット掃除機では「最新」です。
人間による「モップがけ」に一番近い仕上がりといえます。
消耗品は、製品によりますが、各社とも3〜6ヶ月で交換という場合が多いです。
ただ、一般家庭だと、長時間毎日使うわけではないでしょうし、示される交換期限より長く使える場合がほとんどです。
メーカーにより異なりますが、1年で2回交換しても2,000円で収まる場合が大井です。互換品ならば、より安いでしょう。
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結論的にいえば、徹底的に水ぶきをしたいような方は、現状だと「回転モップ式」を選ぶと満足度が高いと言えます。
こちらならば、5万円前後の機種でも一部採用機がありますので、一般家庭向きでもあります。
7・ゴミ収集ステーション
最後に、ゴミ収集ステーションについてです。
掃除機の充電台に、掃除機用紙パックが仕込まれていて、掃除機のゴミを吸い出して、ゴミ捨ての回数を減らすための工夫です。
消耗品費は、安いです。1年で1,000円かからないほどです。
最近は本体価格3万円台でも、この機能を持つ機種が手に入るようになっています。
サイズも、機種を選べば、邪魔になりにくい小型タイプがでてきました。
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高級機だと、最近は、モップの自動洗浄まで対応できる「全自動機」がでています。
仕組みは、水タンクの水をトレイに流し、スクラブしたと、汚水タンクに水を戻すというものです。
サイズは、結構大きいので、基本的には企業向けですが、エコバックスからは結構小さな機種も出ました。
清潔性は、一方、機種によっては注意点です。
しっかりした高級機の場合、除菌温度の温水(70度前後)を沸かして洗った上で、温風乾燥をなすため、ニオイ残りや、洗浄後の運転で床を汚す心配は少ないです。
しかし、一部、温水洗浄をしない機種、乾燥が常温乾燥のみの機種があります。自動洗浄まで考える場合、この部分をとくにしっかり見てください。
汚水タンクも、注意点です。
数週間から1ヶ月ほどは汚水を貯めても問題ないように、ニオイ対策をした機種が多いです(エコバックスやルンバ ほか)。
しかし、アンカーほか、仕様の都度、汚水を捨てるような指示がある製品があります。かなり面倒で「自動化」の意味が少ないので、この部分の性能も見てください。
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結論的にいえば、ステーション付を選ぶかどうかは、個人のニーズと住宅事情で決めて良いと思います。
ただ、一般的に、ステーションなしでも、ゴミ捨ては「楽」ですし、まめに捨てた方が清潔ではあるので、個人的には、ゴミ収集だけなら、ステーションは「なくても良い」ようには思っています。
一方、モップの自動洗浄までできる場合は「話は別」です。この場合、ふき掃除とほこり掃除ともに自動化できるので、広いスペースの掃除をしたい企業向けなどに、結構ニーズはありそうです。
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1・ルンバなどロボット掃除機の比較
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:ルンバ 〈101, 201〉
2・ルンバなどロボット掃除機の比較
2-1:ルンバ 〈405, 505,,705, J5, J7〉
2-2:ルンバ 〈10Max〉
3・ANKERのロボット掃除機の比較
3-1:アンカー〈Eufy〉
4・Ecovacsのロボット掃除機の比較
4-1:エコバックス〈Deebot〉
5・RoboRockのロボット掃除機の比較
5-1:ロボロック 〈BRT〉
6・世界のロボット掃除機の比較
6-1:ダイソン〈 360 Vis Nav〉
6-2:TP-Link・シャオミ ほか
7・ロボット掃除機の比較
=最終的なおすすめの提案【結論】
以上、ここまでは、スペック面での「選び方の基本」を説明しました。
ゴミステーションの部分ほか、まだ説明し切れていない部分はありますが、それは、本編で、おいおい書こうと思います。
以下、上図のようなメーカー順に各機を見ていくことにします。
1-2・ルンバ入門機の比較
というわけで、アメリカのiRobotのルンバ(Roomba)の比較です。
同社は、はじめてロボット掃除機を開発した企業です。
もとは地雷処理のためのロボット開発の会社でしたが、その技術をロボット掃除機に応用したのが起源です。
日本では「ロボット掃除機の代名詞」的存在で、これまで売れている数も、他社、全企業合わせても、同社がトップという感じです。
同社の場合、かなりの展開数があります。
そのため、安めの入門機から、順番に違いをみていくことにします。
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なお、以下では、高評価できるポイントは赤系の文字色で、イマイチなところは青字で表記していきます。
【2025年発売】
【ごみステーションなし】
1・ iRobot ルンバ105 コンボ Y311260
2・ iRobot ルンバ105 コンボ Y311060
¥34,950 Amazon.co.jp (2/20執筆時)
【ごみステーションあり】
3・ ルンバ105 コンボ +AutoEmpty Y351260
4・ ルンバ105 コンボ +AutoEmpty Y351060
¥59,798 Amazon.co.jp (2/20執筆時)
(未発売)ふき掃除なし
5・ ルンバ105 Vac
¥---- Amazon.co.jp (2/20執筆時)
マッピング:レーザー(LDS)
走行:ルート走行
本体サイズ:33.6cm
段差対応:2cm?(調査中)
隙間対応:高さ11cmまで
物体認識:
吸引力:
ステーション: ゴミ収集
床ふき:対応
バッテリー:165分/180分
Roomba 105 Combo ロボットは、2025年登場のルンバの入門機です。
大幅リニューアルされ、従来の入門機より走行性能がかなり高まっています。
3種類ありますが、本体部分は共通です。
上位機だと、ゴミ収集ステーションが付属します。
なお、現状未発売ですが、下位仕様だと後述する「ふき掃除」機能もないです。
あとは変わりませんので、同時にみていきます。
本体サイズは、幅が33.6cmです。
他社機にはより小型な本体もありますが、小回りは聞く方です。
段差は、一方、乗り越えられる高さは非開示です。
おそらく従来機と同じ約2cm(ゴミ掃除時)でしょう。
隙間は、約11cmまで入り込めます。
段差は他社と同じほどの対応力です。
隙間は、後述するセンサーを上部に搭載する関係で1cmほど平均より高めです。
センサーは、メインは、上部のLDSセンサー(ClearView LiDAR)です。
先ほど「選び方の基本」で、仕組みは書きましたが、頭の突起の部分のセンサーが回転し、壁や物体からの距離を測定します。
比較的安価で、部屋の明るさによらず測定精度が担保できるので、エコバックスほか他社では、昔から採用されてきました。それを同社も導入した形です。
そのほか、前方に、壁を把握するための、壁面センサー(ソフトタッチセンサー)がみられますが、基本は、LDSを頼りに位置を掴みます。
一方、落下センサー、段差赤外線センサーの記述がないです。
階段などの段差の検知力(落下防止)は、上位機と比べる場合課題がありそうです。
おそらく、際にそこまで「よらない」感じの制御でしょう。
走行方式は、しっかり、AIによるマッピング方式で、ルート走行をする機種です。
走行データから、地図(ClearView LiDARマップ)を作成し、後述するアプリで、確認できます。
フロアの区分もできますし、部屋の一部を「進入禁止エリア(あるいは、ふき掃除禁止エリア)にも設定できます。
なお、地図は、1マップの複数のエリアを登録できますが、2F、3Fとある場合も、3マップまでは保存できます。
物体識別は、一方、非対応です。
もちろん、ソファなど家具を認識して避けて掃除しますが、物体の種類を認識して賢くは避けられません。また、床に散らばる小物類の把握は、基本できません。
同社の場合、対応は、もう少し上位の製品からです。
ゴミ量センサー(ピエゾセンサ)の記載もないです。
場所のゴミ量に応じて、運転強度を調整することもなく4段階であらかじめ指定できるだけです。ただ、エリアごとアプリで、強度を設定することはできます。
この部分は、あまり「賢くはない」です。
吸引機構は、仕事率や真空度などは同社は非公開です。
ただ、5年以上前の初期型の入門機(Roomba 600シリーズ)に比べて、同社によると「70倍強力」との表記です。
数字の根拠は不明ですが、実際「良く吸う」といえます。見た感じ1世代前(Combo Essential )と比べても、多少パワーアップしているようです。
メインブラシは、シングルアクションブラシです。
後述する同社の上位機は「総ゴム製」の毛絡みしにくいブラシですが、本機は、従来タイプです。
ただ、パワーリフト(真空状態を作り出すエアフロー構造)は上位機と共通ですし、入門機相当の機種では、問題点とは言えません。
4837321 ダストカットフィルター(3個)
¥3,131 Amazon.co.jp (2/20執筆時)
4837322 エッジクリーニングブラシ(3個)
¥2,323 Amazon.co.jp (2/20執筆時)
4837324 マイクロファイバーモップパッド(3枚)
¥3,131 Amazon.co.jp (2/20執筆時)
消耗品は、エッジブラシと、後述するモップパッドと、ゴミフィルターです。
いずれも、3〜6ヶ月ほどで交換との記載です。
ただ、相当広い畳数を毎日掃除した時の数字です。
日本の住宅事情からしたらもっと保つ場合は多いでしょう。
買うとしても、消耗品も、「3回交換分」セットですし、(おすすめしませんが)互換品も出るでしょう。
一方、メインの「シングルアクションブラシ」も交換品で、6〜12ヶ月で交換とされます。まだ、値段が発表されませんが、おそらく3000円前後かと思います(調査中)
ダストボックスは、充電ステーションのみの通常モデルと、ゴミ収集ステーション(AutoEmpty充電ステーション)付のモデルがあります。
通常モデルでも、ダスト用機の取り外しは簡単なので、また割と大きめです。
2-3部屋ならば、1週間ほどは溜められる容量ですし、予算や設置場所によってはそちらでも良いように思います。
4849916 交換用紙パック(3枚)
¥2,222 Amazon.co.jp (2/20執筆時)
ゴミ収集ステーションモデルは、充電時、溜まったゴミが側面にあるダストボックスの専用排出ポートから、ステーションに都度吸引されます。
3パックセットでの販売で、1パックあたり最大75日交換不要とされます。
交換はカバーを開けて、パックを出し入れするだけで、キャニスター式掃除機と変わりません。
バッテリーは、連続稼働時間165分です(ゴミ収集ステーション付は180分)。
なお、水拭きモデルの場合、全社とも水拭き稼働時の持続時間の可能性はあります。
これは、各社、全モデルともそうです。
それでも、普通に使って1時間はあるでしょう。ここまで長い稼働時間は普通不要でしょうし、問題ないです。
リチウムイオン電池で、充電は4時間ほどです。
水ふきは、コンボと名前が付く機種は、同社の場合対応です。。
付属のモップパッドを取り付けると自動検知し、水ふき+ゴミ掃除モードになります。
底面にカーペット検知センサー(段差センサー)があるので、濡らす懸念がある場所は、回避します。先述のように、アプリで、カーペットの位置を指定して「水ぶき禁止エリア」の設定はできます。
一方、他社に比べると「モップ振動・回転」などによる「強拭き」はしません。
【25年新アプリ】
Roomba Home
¥0 Apple Store
Roomba Home
¥0 Google play
ネットワーク機能は、Wi-Fiが標準搭載です。
同社の場合、これ以上の製品はWI-FI5ですが、こちらのみ2.4GHz帯のみフォロー(Wi-Fi4)です。まあ、問題ないです。
アプリは、全機とも共通で、同社のRumba Homeアプリを利用します。
ちなみに、2025年登場機以降の新アプリです。それ以前の旧機は、従来のiRobot Home(Classic)として、そのまま利用になります。
外出先を含めた、タイマー操作やスケジュール運転に対応できます。
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以上、Roomba 105 Combo ロボットの紹介でした。
旧シリーズよりセンサー性能が明らかに伸びました。実際、LDSセンサー搭載は大きく、格安機で先行を許していたエコバックス、アンカーなどの中国勢にも、その部分で追いついたと言えます。
マッピング部分、あるいは、定評ある同社のAIプログラムによる掃除の効率性を含めて、入門機として文句ないです。
一方、ふき掃除、ほこり掃除ともに、同社の上位機には仕様面に及ばないと言えます。また、段差センサーの記述がないのも、利用場所に寄ってはやや不安と言えます。
ただ、「人間による掃除」のアシストとため、日本の一般家庭程度の面積で利用する場合、この程度の性能があれば十分と考える方は多いでしょう。
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【2024年発売】
【ごみステーションなし】
6・ iRobot ルンバ コンボ Essential robot Y011260
6・ iRobot ルンバ コンボ Essential robot Y011060
¥29,697 Amazon.co.jp (2/20執筆時)
【ごみステーションあり】
7・ ルンバ コンボ 2 Essential robot +AutoEmpty Y051260
7・ ルンバ コンボ 2 Essential robot +AutoEmpty Y051060
¥53,700 楽天市場 (2/20執筆時)
マッピング:不可(限定的)
走行:ルート走行
本体サイズ:35.3cm
段差対応:2cmまで
隙間対応:高さ10cmまで
物体認識:
吸引力:
ステーション: ゴミ収集
床ふき:対応
バッテリー:120分
なお、同社の1世代前の旧機となるのがこちらです。
ただ、この世代は、LDSセンサー非搭載で、赤外線センサー(段差センサー・ソフトタッチセンサー)のみの装備でした。
地図は描きますが、壁のみの認識で不正確です。また、地図上で、自機の位置を正確に把握していないタイプです。
そのほか、吸引力も、多少ですが新機種のが良いです。
水拭きも、カーペットセンサーが未装備でした。
利用前に「じゅうたんをあげておけ」という指示で、使いにくかったといえます。
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結論的にいえば、価格をふまえても今おすすめはできない機種です。
ロボット掃除機において、センサーこの部分は「基本中の基本」ですから。
今年は、(例年にも増して)大きなアップグレードだったので、多少安い程度ならば、先ほどの機種を選ぶべきでしょう。
【2025年発売】
8・ ルンバ205 DustCompactor Combo L121260
9・ ルンバ205 DustCompactor Combo L121060
¥49,596 Amazon.co.jp (2/20執筆時)
マッピング:レーザー (DTOF)
走行:ルート走行
本体サイズ:35.9cm
段差対応:2cmまで
隙間対応:高さ10.5cmまで
物体認識:
吸引力:
ステーション: (ゴミ圧縮)
床ふき:対応
バッテリー:185分
Roomba 205 DustCompactor ロボットは、2025年登場のルンバの入門機の「上位モデル」です。
ゴミ収集ステーション付は、現状では、このグレードだと未展開です。その代わり、後述するように本機は「ゴミ圧縮機能」を持たせています。
本体サイズは、幅が35.6cm、高さが10.1cmです。
下位機に比べて、やや幅広ですが、後述するセンサー種の違いにより、上部の突起がないので、すき間対応力はわずかに良いといえます。
段差は、本機も、乗り越えられる高さは非開示です。
ただ、やはり、従来通り2cmとみてよいでしょう。
センサーは、レーザー距離センサー(D-ToF方式)です。
「選び方の基本」で書いたように、下位機種のLDS方式(2D)ではなく、固定ライダーによるD-ToF(3D)方式を採用する上位仕様です。
センサーは、前方の2カ所に付いています。
この方式は、上部に突起がないスリム形状にできるほか、360度回転しないので、その部分で、センシングのタイムロスが少ない点で精度が高いです。
検知幅は360度ではなく前方のみですが、ロボット掃除機の駆動の場合、こちらの方が精度は出るため、他社も上位機ではこの方式です。
このほか、本機は下位機と異なり、段差赤外線センサーの記述も見られます。
走行方式は、本機も、AIによるマッピング方式で、ルート走行をする機種です。
物体識別・ゴミ量センサー・吸引機構などは、下位機と(ほぼ)同じ仕様です。
したがって、下位機より「賢く」駆動しますが、掃除能力自体はあまり変わりません。
メインブラシは、ただ、変わります。
下位機と同じ1ブラシ(シングルアクションブラシ)ですが、植毛がないゴム製ブラシになります。
この場合「毛絡みしにくい」ので、ペットを飼っている場合、特にメリット性が出てきます。
後述する同社の上位機は「総ゴム製」の毛絡みしにくいブラシですが、本機は、従来タイプです。
ただ、パワーリフト(真空状態を作り出すエアフロー構造)は上位機と共通ですし、入門機相当の機種では、問題点とは言えません。
4849957 フィルター(3枚)
¥3,131 Amazon.co.jp (2/20執筆時)
4837322 エッジクリーニングブラシ(3個)
¥2,323 Amazon.co.jp (2/20執筆時)
4849958 マイクロファイバーモップパッド(3枚)
¥3,131 Amazon.co.jp (2/20執筆時)
消耗品は、エッジブラシと、モップパッドと、ゴミフィルターです。
エッジブラシ以外は下位機と型番が変わりますが、価格は同じです。
いずれも、3〜6ヶ月ほどで交換との記載で、3回交換分セットです。
一方、メインの「ゴム製シングルアクションブラシ」は、まだ値段が非公開です。
わかったら補記します(調査中)。
なお、6〜12ヶ月で交換ですが、先述のように、一般的な日本の住宅環境だともっと長く保つでしょう。
ダストボックスは、一方、ゴミ収集ステーションが付かないタイプです。
ただ、先述のように、「ゴミ圧縮機能」があります。これにより、(状況によっては)最大60日間のゴミが収集できるとされます。
サイクロン式の圧縮のような仕組みではなく、写真のような圧縮アームを使う物理式の圧縮です。
ゴミ捨ても、とくにアームがあることによっての不便はなさそうです。
清潔面は、(言いかえれば)本体に60日間のゴミを残すため重要です。
ニオイの面では先述のフィルターが重要になるでしょうが、交換時期は、アプリで確認できるため、ニオイについては滅多なことはないでしょう。
バッテリーは、連続稼働時間180分です。
リチウムイオン電池で、充電は4時間ほどです。
あとは、水拭き、利用アプリを含めて、1つ上でみた下位機と同じです。
そちらの説明をご覧ください。
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以上、Roomba 205 DustCompactor ロボットの紹介でした。
上位機と比べるとセンサー性能が良い点で、AIはより賢く回避行動をなすでしょう。
毛絡み防止に配慮がある「ゴムブラシ」の部分を含めて、トラブルによるロボットの「止まりにくさ」の部分で、下位機より上位です。
一方、ゴミ圧縮機能は、湿気を持つゴミもあり得るキッチン回りなどを「禁止エリア」にして使わないならば、あっても良いとは思います。ただ、まめに確認して捨てた方が清潔ではありますし、この部分だけで言えば、下位機の仕様でも良いかなとは思います。
ルンバはゴミ捨てはそもそも簡単なので。
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【2024年発売】
【自動ゴミ収集あり、水ふきあり】
10・iRobot ルンバ コンボ i5+ i557860
¥59,798 Amazon.co.jp (2/20執筆時)
【自動ゴミ収集なし・水ふきなし】
11・iRobot ルンバ i5 i515860
¥45,980 Amazon.co.jp (2/20執筆時)
【自動ゴミ収集あり・水ふきなし】
12・iRobot ルンバ i5+ i555860
¥59,900 Amazon.co.jp (2/20執筆時)
マッピング:ジャイロセンサー
走行:ルート走行
本体サイズ:35.3cm
段差対応:2cmまで
隙間対応:高さ10cmまで
物体認識:
吸引力:
ステーション: ゴミ収集
床ふき: 対応(上位機)
バッテリー:75分
なお、この価格クラスの旧機となるのが、ルンバ コンボ i5+ です。
この世代だと「ゴミ圧縮アーム」付がない変わりに、ゴミ収集ステーション付がありました。
センサーは、ただ、走行系は「ジャイロセンサー」でした。
底部のフロアトラッキングセンサー(光学式)で、移動距離を把握するタイプです。
マッピングはしますが、障害回避を含めて精度は「旧水準」です。
その代わり、ゴミ量センサー(ピエゾではなく光センサー式)を使っての運転強度の調整機能があったほか、メインブラシも、毛絡みがしにくい上で、ゴミをかき出す力も強いゴム製のデュアルアクションブラシでした。
この部分は、旧シリーズの方が、やや良いとは言えます。
【24年までのルンバ用】
iRobot Home (classic)
¥0 Apple Store
iRobot Home (classic)
¥0 Google play
ネットワークは、本機も装備です。
ただ、先述のように、25年以降の同社の製品だと、走行系センサーが一新された関係もあり、アプリが一新されました。
本機は旧仕様のクラシックアプリになるため、今後新機能は加わらないでしょう。
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結論的にいえば、24年までのルンバは、走行系センサーが他社に比べて「陳腐化」していたことをふまえると、相当大きな改良だったと言えます。
アプリ部分を含めて、今後その度合いは広まるでしょうし、アウトレットセールなどの場合でも個人的には(今だと)旧機はおすすめしません。
今回の結論
ロボット式掃除機のおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、ロボット掃除機の比較の1回目記事でした。
しかし、記事は、まだまだ「続き」ます。
2・ルンバなどロボット掃除機の比較
2-1:ルンバ 〈中級機〉
2-2:ルンバ 〈上級機〉
3・アンカーのロボット掃除機の比較
3-1:アンカー
4・Ecovacsのロボット掃除機の比較
4-1:エコバックス 〈1〉
5・Ecovacsのロボット掃除機の比較
5-1:エコバックス 〈2〉
6・RoboRockのロボット掃除機の比較
6-1:ロボロック
7・世界のロボット掃除機の比較
7-1:ダイソン
7-2:TP-Link・シャオミ
8・ロボット掃除機の比較
8-1:最終的なおすすめの提案【結論】
続く、2回目記事(こちら )では、引き続きルンバの上位シリーズ(高級機)をみていきます。
センサーの性能 ★★★★★
掃除のスピード ★★★★★
すきま対応力 ★★★★★
バッテリー ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回記事(こちら)では、全体の結論として、目的別・価格別のAtlasのおすすめ機種を提案ししていきます。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら