【今回レビューする内容】2023年 高品質な静音DCモーター扇風機の性能・おすすめと選び方:高級リビング扇風機 パナソニック バルミューダ グリーンファン カモメファン:静音DCモーター/リビング用・1人暮らし用小型扇風機:機種の違いとレビュー・人気ランキング
【比較する製品型番】バルミューダ The GreenFan EGF-1800 EGF-1700 パナソニック F-CW339 F-CV339 F-CW338 F-CU338 日立 HEF-DL300E SHARP PJ-R2DS PJ-P2DS PJ-P2DS PJ-P2DBG PJ-N2DBG PJ-R3DS PJ-P3DS PJ-N3DS PJ-P3DG PJ-N3DG 三菱電機 R30J-DDC R30J-DDB R30J-DMB R30J-DMA Dyson Pure Cool DP04 Purifier Cool TP07 ツインバード EF-E981 ドウシシャ K-F25AYSI K-F28AY 東芝 TF-30DL26-H シロカSF-V152 SF-V181 SF-HC151 SF-C213 トヨトミ FS-D30NHR 山善 AHX-FGD301 BHX-FGD301 duux Whisper Flex Touch duux Blade DXCF22JP ほか
今回のお題
最新の扇風機のおすすめモデルはどの機種?
ども、Atlasです。
今日は、2023年7月現在、最新の扇風機の比較です。
Atlasが比較のために試した扇風機を中心に、最新モデルを比較します。
1・高性能なDC扇風機の比較
予算:1.2万円〜4万円
2・1万円前後の扇風機の比較
予算:4千円〜1.2万円
3・タワー型スリム扇風機の比較
予算:5千円〜3.5万円
4・ダイソンの空調家電の比較
予算:3万円〜9万円
5・サーキュレーターの比較
予算:3千円〜3万円
なお、今回は5つのカテゴリーにわけての紹介です。
1回目記では、性能部分で定評のある「DC扇風機」の比較です。
見かけは、プロペラを装備する「ごくごく普通」の扇風機です。
しかし、このタイプは、静音DCモーター(直流モーター)を採用します。
従来機(ACモーター)より静音性に優れ、直流なので回転数の制御が巧みです。さらに、「ブラシレス」なので耐久性もあります。
多方面で「扇風機向き」といえる新時代のモーターです。
消費電力も、約2分の1(20W)です。
たしかに強風だけで運転する場合、実使用電力は従来と変わらない部分は指摘されます。
しかし、普通に利用する場合、数字にしっかりと差がみえます。
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価格は、ただし、1万円台半ばからです。
そのため、「1万円以下でも買える良質な扇風機」を探す「企画」となる、2回目記事(こちら)も別に作りました。
格安なDCモーター機、あるいは、ACモーターでも高性能な扇風機はありますから。
どちらから読んでも分かるように書きました。
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直進風の強さ ★★★★★
風当たりの良さ ★★★★★
首振り機能 ★★★★★
静音性の良さ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、いつものように、各社の扇風機を一機ずつ比較していきます。
そして、最後の「結論」では、上表の様なポイントから、予算別・目的別に、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。
1-1・扇風機の選び方の基本
はじめに、このブログにおける扇風機の「選び方の基本」を簡単に説明しておきます。
扇風機は100年の伝統がある「レトロ家電」です。
そのため、一見すると「技術革新」の余地が少ないように見えます。
しかし、各社とも、高級扇風機では、次の3点で独自の特長を出そうと努力しています。
1・風質の快適性
=風質の工夫(羽根形状)
2・風速・風量の強さ
=パワーの強さ(モーター)
3・自動首振り動作
=風向の工夫(立体首振り)
4・静音性(静かさ)
=静音性の工夫(風量制御)
今回の記事では、かくべつに重要視して比較していくつもりです。
なお、風速・風量は、日本工業規格(JIS)に基づくスペックを各社が出しています。
数値から、風あたりの強さと、風の拡散性が推測できるので、重要です。
しかし、最近は、新興企業を中心に数字を出さない企業も増えました。
そのため、Atlasの風速計(Polaris Export BT-GM816)を使って、自分で計測した風速値も出しました。
試験空間で正確な10cmベーン式風速計を使うJIS方式の試験は、Atlasには完全な再現はできません。しかし、(値を出す)パナソニックや日立の数値を基準に誤差修正はしたので、ある程度は「意味のある値」かと思います。
なお、実測値の場合は本文でそのように記しました。
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1・DCモーター扇風機の比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:パナソニック〈日本〉
1-3:日立〈日本〉
1-4:バルミューダ〈日本〉
1-5:シャープ〈日本〉
1-6:三菱電機〈日本〉
1-7:ダイソン〈英国〉
1-8:ツインバード〈日本〉
2・DCモーター扇風機の比較 (2)
2-1:ドウシシャ〈日本〉
2-2:東芝〈日本〉
2-3:シロカ〈日本〉
2-4:その他の企業
3・DCモーター扇風機の比較 (3)
=最終的なおすすめの提案 【結論】
以下では、上表のようなメーカー順で、各社の製品をみていきます。
1-2・パナソニックの扇風機の比較
はじめに、パナソニックのDCモーター搭載機からです。
同社は、伝統的に扇風機に力を入れてきた日本の大手家電メーカーの1つです。
とくに、高性能機では、今でも優秀な機種を出しています。
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なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分は青字で記していきます。
【2023年発売】
1・パナソニック F-CW339-N
¥41,603 Amazon.co.jp (7/17執筆時)
【2022年発売】F-CU339-N後継機
2・パナソニック F-CV339-N
¥38,000 Amazon.co.jp (7/17執筆時)
モーター:DCモーター
羽根:7枚羽根(特殊形状)
羽根径:30cm
左右首振り:60°・75°・90°
上下首振り:20°
立体首振り:対応
風速:2.5m/s
風量:40㎣/分
直進風:
風量調節: 7段階
高さ: 90.5〜110cm
静音性:11dB-49dB
F-CW339は、パナソニックのDCモーター搭載機です。
なお、新旧両機種ありますが、性能は同じです。
扇風機は「ほぼ完成された家電」ですし、これは普通です。
高さは、90.5cmから110cmまで調整できます。
一般的なリビング用扇風機の調整幅は(だいたい)約70-90cmです。
ハイポジション仕様なので、低身長にできない部分は設置場所によっては注意点です。
とはいえ、90cmならば畳部屋などでも対応できる水準ですし、テーブルやソファ生活の場合は、逆に快適な場合も多いです。
風質は、「ムラの少ない直進風」であることが重視されます。
同社の場合、羽根に「ひねり」を加えたなめらか気流7枚羽根する点に特長があります。
羽根先を流線型にし、空気抵抗を無くすことで、不快感をもよおす「気流のムラ」をなくします。
後で見るバルミューダと方式は異なるものの、心地よい直進風が得られるという仕組みです。
パナソニックが使う「なめらか」という表現は、風量のムラの少なさを意味すると言えます。
風量は、7段階で調整できる仕様です。
到達距離を競う風質ではないので、到達距離などのパワーの情報はないです。
ただ、風速は2.5m/秒、風量は40㎣/分ですので、リビング向けとして風量は強いです。
その上で、パナソニックの扇風機は「人にやさしい風」をだせます。
蓼科高原の風のデータに沿ったリズム風(1/fゆらぎ風)を工夫することで、「長時間あたっても疲れにくい」自然風を出すことができるからです。
この部分は、(エアコンを含め)パナソニックの空調機器全体の「こだわり」です。
一方、風を中央に集める羽根形状ゆえに、1m程度の短距離で涼風を広範囲に拡げることは苦手とします。
そのため、例えば、デスクワークなどの際、強風を体全体で感じたい場合、2m程度は扇風機から距離を置く必要があります。
首振り性能は、左右については、60°・75°・90°と3段階で設定可能です。
左右の角度設定が細かくできない機種は高級機でも多いので、本機のポイントです。
75°は2人ほど、90°は3人以上で利用する場合、便利と言えます。
上下も20°の範囲で自動首振りします。
さらに、立体首振りにも対応です(右図)。
上下左右に首を振る仕様で、高級機に特有の機能です。
パナソニックは、羽根の部分で空気の拡散性の部分で課題がありますので、その欠点を克服する技術です。
また、日本の場合、扇風機は、エアコンの補助用に使う場合が多いですが、上下に振れる点は、エアコンの空気を循環させるには非常に便利な機能です。
静音性は、最小風量で11dBです。高級機の指標とも言えるバルミューダ機以上に高いレベルです。
注目するべきは、最大風量運転時でも41dBである点です。
強風時のデータを公開しているのは、同社の自信の表れでしょう。実際静かです。
リモコンは、他社機同様に、赤外線リモコンが付属します。
タイマーは、入・切双方のタイマーが付属です。
その他の特長は、大きく2つ上げられます。
第1に、温度センサーの搭載です。
これにより、部屋の温度を計測し、風量を最適化してくれます。
他社にも似た機能はありますが、パナソニックの場合、25度と28度を停止温度にして、2種類の調整ができる点が「気が利いて」います。
「おやすみモード」と併用すれば、就寝後にも、温度に合わせた快適な涼風をキープできるでしょう。
第2に、イオン発生機能です。
同社のマイナスイオン発生技術であるナノイーに対応する点です。
マイナスイオンは、(ウイルス対策などはともかく)静電気の除菌効果と消臭効果については、科学的に検証されています。
そバコ臭の脱臭に扇風機を使う場合、マイナスイオンの力でより効果的になります。
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以上、パナソニックのF-CW339の紹介でした。
風質の部分での特長は、独自のなめらか気流7枚羽根による「ムラの少ない直進風」であることです。
値段は安いですが、帰宅直後や、風呂上がりの涼感を高レベルで得られるでしょう。
短距離での空気拡散性は課題があります、が「人にやさしいリズム風」を出す工夫や、温度センサーの搭載など独自の仕組みもあり、健康という側面では、高く評価ができるでしょう。
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【2023年発売】F-CU338-C後継
3・パナソニック F-CW338-C
¥22,230 Amazon.co.jp (7/17執筆時)
モーター:DCモーター
羽根:7枚羽根(特殊形状)
羽根径:30cm
左右首振り:60°・75°・90°
上下首振り:20°
立体首振り:対応
風速:2.5m/s
風量:40㎣/分
直進風:
風量調節: 7段階
高さ: 79〜96cm
静音性:11dB-49dB
なお、パナソニックの場合、1つ下位の F-CW338までがDCモーター機です。
上位機と比べると、高さが79〜96cmという一般的なサイズです。
機能面では、ナノイー発生機能が省略される点と、首振りが左右のみになります。あとは、風質やセンサーを含めて、同じです。
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結論的にいえば、空気(空調)のかくはん力は上位機と差があります。
ただ、直風が苦手など首振りをいずれにしても使わない場合は、値段面でこちらでもOKです。
1-3・日立の扇風機の比較
続いて、日立のDCモーター扇風機の紹介です。
日立も古くから扇風機を作っている会社ですが、DCモーター採用の静音モデルの発売は他社より遅めでした。
【2023年発売】HEF-DL300D後継
4・日立 DC扇風機 HEF-DL300E
¥17,800 Amazon.co.jp (7/17執筆時)
モーター:DCモーター
羽根:8枚はね
羽根径:30cm
左右首振り:75°
上下首振り:
立体首振り:
風速:2.8m/s
風量:41㎣/分
直進風:
風量調節:6段階
高さ: 73〜95cm
静音性:
HEF-DL300Eは、日立のDCモーター採用扇風機では最も安い機種です。
昨年モデル(HEF-DL300E HEF-DL300AZ)とデザインが変更されました。
同社の高級機は従来的に、風量などをしめすLEDライトが下部にありました。
しかし、本機は写真のようにスティック部分に移りました。リモコン操作に対応なので、その場合の「見やすさ」を優先したのかと思います。
このタイプは、ゴテゴテに見えがちですが、LED色などの工夫で、見映えは上々です。
なお、手動ですが、LEDは夜間消灯に対応です。
高さは 、73cmから95cmで調整可能です。
90cm程度がリビング用の平均ですから、小部屋からリビングまで 使える柔軟性があります。
風質は、パナソニックと同様に直進風のムラの少なさに特長があります。
日立の場合、8枚羽根を採用することが独自性です。
パナソニックの7枚はねより1枚多いですが、パナソニックの「ひねり構造」のような羽根の特性についての工夫に言及がありません。
面白みには欠けますが、一定の風量を間断なく送風できる点では、従来のプロペラ型5枚羽根などより上位です。
風量は、6段階から選べます。
風の拡散性は、あまり重視されない設計ですから、扇風機はやや離して利用することをおすすめします。
なお、風力の部分では、直進風の到達距離は非開示です。
ただ、風速が2.8m/s、風量が41㎣/分ですので、パナソニックのリビング用より、わずかにスペックは上です。
ただ、日立の場合、「うちわ風」と呼ぶ、超微風が(むしろ)売りです。
風量的に「絶妙な微風」は、かなり考えて調整しており、微風でもしっかり感じられる風圧が「売り」です。
実際的に(静音性を重視するあまり)この部分を軽視している機種もあるため、日立の大きな特長と言えます。
首振り機能は、一方、左右のみ75度の固定です。
上下の角度調整は30度の範囲でできるものの手動です。
また、3D首振りなどの機能も付属しません。
リモコンは、他社機同様に、赤外線リモコンが付属します。
タイマーは、入・切タイマーです。
夜消して、朝つけるなどの同時設定は不可です。
静音性は、スペックは非開示です。
ただ、モーターは日立の得意分野であり、実際、DCモーター採用機種の中でも動作音は静かです。
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以上、日立のHEF-DL300Eの紹介でした。
特別な羽根やセンサーなども搭載されず、全体としてはやや面白みに欠ける機種です。
ただ、「風量を感じさせるうちわ風」は、さすがに「モーターの日立」の調整力で、この部分の期待値は高いです。
また、大手製品のリビング用としては、総じて売価が安いので、DC扇風機を格安に手に入れたい場合は選択肢に入るでしょう。
1-4・バルミューダの扇風機の比較
続いて、バルミューダデザインの扇風機です。
バルミューダデザインは、デザイン性重視の高級生活家電を販売している日本の上場企業です。東急ハンズなどでも見かける機種です。
【2023年発売】【各色】
5・The GreenFan EGF-1800
¥36,700 Amazon.co.jp (7/17執筆時)
【2020年発売】【各色】
6・The GreenFan EGF-1700
¥33,600 Amazon.co.jp (7/17執筆時)
モーター:DCモーター
羽根:14枚羽根
羽根径:30cm
左右首振り:150°(幅調整可)
上下首振り:
立体首振り:
風速:3.1m/s
風量:
直進風:最大11m
風量調節: 4段階
高さ: 87cm/50cm
静音性:14db-
The GreenFanは、デザイン家電を得意とする日本の家電メーカー、バルミューダデザインの発売する扇風機です。
DCモーターと特殊な形状の羽根とを採用した最近の扇風機は、同社のこのシリーズが火付け役なり、家電大手各社に広がりました。
2023年に型番が変わりました。
過去のモデルチェンジでは素材面の変更がありましたが、今回は同じ仕様です。原料高の関係の値段改定だと思います。
値段で決めてOKです。
本体色は、ホワイト×グレー(EGF-1800-WG)・ホワイト×ブラック(EGF-1800-WK)・ダークグレー×ブラック(EGF-1800-DK)です。
2世代前は、GreenFan Japanという名前でしたが、今は名称が変わりました。
ただ、現行モデルも日本製です。
高さは、2段階の固定式です。
スティックを外すことで、約87cmと約50cmの二段階の調整が可能です。
リビング用の標準的な高さは約90cmなので、棒をつければリビング向けに、外せば、小部屋向けです。
一方、病院の待合室のようなハイポジションには非対応です。
なお、冬場の収納についても、小さく分解可能のためスペースを取りません。
風質は、「ムラの少ない直進風」と形容できます。
「グリーンファン」の工夫は、14枚の大小の羽根を組み合わせた部分にあります。
こちらは、大小の羽根で2種類の風を送っています。通常の扇風機は、渦巻き状に回転してしまい風のムラができてしまう点で不自然でした。
グリーンファンは、2種類の羽根の作る風をぶつけることで、風ムラを無くすという仕組みです。こうすることで均質性の高い自然界の直進風に近づけるという哲学です。
風量は、4段階で調整できる仕様です。
DCモーターの場合、もう少し細かくできますが、操作性を考えて4つにしているようです。
最大にする場合、11m先まで届きます。
これは、他社と比べても強めです。
後発メーカーは、その後、別の観点から羽根を工夫しています。しかし、グリーンファンと同じ仕組みの風はなく、オリジナリティは現在でも保たれています。
同時に、その仕組み上、短距離で風は大きく拡散していくため、比較的扇風機の近くでも風を体全体に感じられます。
なお、バルミューダは、JIS規格に基づく風速・風量は非開示です。
冒頭で説明した方法でAtlasが実測したところ、90cm距離で、左右平均3.1m/s前後の数値がでたので、やはり、風力は強いと言えます。
なお、本機は1分あたり775rpmの回転数です。羽根径の同じ他社機は1000-1100rpm程度なので、「羽根の工夫」で、飛距離を稼げているのだとも言えます。
なお、各社とも(法律で決まっているので)羽根部分に「触らないように促すシール」が貼られます。同社の製品も(格好悪くないですが)貼っています。
こうしたデザイン家電の場合、(衝動的に)「剥がしたく」なりますが、シールの重さも含めて空力設計しているので、止めるようにとのアナウンスがあります。
実際(問題ないレベルですが)強風時に揺れがちになります。
首振り性能は、首振りの開始位置と終了位置を自由に設定できる仕様です。
位置センサーを搭載するため、初回にターンする2カ所を指示しておくだけです。
こういった利便性は、他社にはみられないものです。
範囲も最大150度ですから広いです。
ただし、他社が導入する、上下の首振り動作を加えた「立体首振り」には非対応です。
上下の角度調整は手動(上10°・下11°)では可能です。
静音性は、最小風量で13デシベルです。
これは、静音モーターを採用した効果です。最大風量時のデシベル値は非公開です。
ただ、自宅での実測値では50デシベル前後ですので、静粛性に問題ありません。
リモコンは、他社機同様に、赤外線リモコンが付属します。
タイマーは、切タイマーのみ付属です。
本体は、ガード部以外は、プラスチック製です。
10年前発売の本機の「初代」は、光沢のあるプラスチックでした。
そのため、数年使うと日焼け(黄変)しました。
しかし、現在はマット調な素材で、日焼け問題は完全に解決しています。
剛性の部分も、「もろかった」と言える、スティック接合部は相当の研究の跡がみられます。
長持ちするでしょう。
扇風機のガードは、一見どのように開けるか分からない回転開閉式です。
そのため、イタズラ好きな子どもがいても「安全」です。
操作性も、本体の操作スイッチは、扇風機のモーター部分(上部)にあります。
このほうが操作しやすいです。表示パネルは、通常通り下部にあります。
なお、本機は、先述の位置センサーを活かし、運転終了後に「正面のポジション」に自動的に戻る点でも「賢い」です。同様に、再運転時に停止時の角度に戻りますが、(帰宅後すぐ自分に向けたい場合など)「おせっかい」に感じることはあります。
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以上、バルミューダデザインの The GreenFanの紹介でした。
デザイン性が高く、風質の工夫も独自で、また、静音性も高いという「三拍子」揃った扇風機です。
特に、風質は、後発の類似品と比較しても、依然「名風」といえる、あたり心地の良さです。また、堅牢性も数回の改良で増しています。
立体首振りこそできないものの、首振り角度の無段階制御も搭載しており、その点は便利です。あえてあげれば、価格が高いのが唯一の弱点でしょう。
1-5・シャープの扇風機の比較
続いて、シャープのDCモーター採用の扇風機の紹介です。
【2023年発売】
7・SHARP 3Dターン PJ-R2DS-W
7・SHARP 3Dターン PJ-R2DS-T
¥21,659 楽天市場 (7/17執筆時)
【2022年発売】PJ-N2DS-W後継品
8・SHARP 3Dターン PJ-P2DS-W
¥15,800 Amazon.co.jp (7/17執筆時)
8・SHARP 3Dターン PJ-P2DS-T
¥19,200 楽天市場 (7/17執筆時)
モーター:DCモーター
羽根:3枚はね(特殊)
羽根径:18cm
左右首振り:90°
上下首振り:50° 100°
立体首振り:対応
風速:3.5m/s
風量:16㎣/分
直進風:
風量調節: 8段階
高さ: 52.5〜64.5cm(低め)
静音性:17dB-41dB
PJ-R2DSは、シャープの小型モデルです。
新旧両機種ありますが、性能は同じです。値段で決めて良いでしょう。
高さは、52.5cmから64.5cmまで調整できます。
扇風機の平均値(70-90cm)より小さな「コンパクトモデル」といえます。
あとで説明するように、首振り機能の性能が良いので、広いリビングで使えないわけではないですが、基本的に、「8畳程度の部屋用」です。
羽根のサイズも18cmと通常の扇風機(30cm)より小さいです。
風質は、シャープのこの機種も、「ムラの少ない直進風」であることが重視されます。
同社の場合、「逆転の発想」で、羽根の枚数をあえて3枚まで減らしています。
これにより、「直進性に富む風」を出そうとしています。結果、小型ですが、直線で10メートルも届く強い風を出せます。
ちなみに、この羽根の形状は、「アホウドリの羽根」インプレッションを受けたそうです。
風量は、8段階調整と十分です。
一方、短距離での空気拡散性は、羽根の径が小さく、直進風を重視する空力設計のため期待できません。
小部屋用の扇風機ですが、仕事中などに体全体にあてたい場合は、多少離して利用するのが基本です。
本機の場合、風速は3.5m/s、風量は、16㎣/分です。
プロペラが小径なので、総風量は少ないですが、小型機として、風のあたりの強さは「折り紙付」といえます。
首振り性能は、本機は小型機なので、特にポイントになります。
左右については、90°固定です。一方、上下については、左図のような100°(上90°・下10°)のスイングと、右図のような50°(上40°・下10°)のスイングが選べます。
さらに、上下左右の立体首振りも可能です。
先述のように、小径の羽根ですから風量と拡散性に「限界」がありますが、首振り機能の高度化でそれを補います。
空気が効率よくかくはんされるため、「エアコンの補助」としても役立ちそうです。
静音性は、最小値が17デシベル、最大で41デシベルです。
小型で径が小さな羽根を利用するため、最小運転時の音は他社と比べれば大きいですが、この値ならば、深夜でもなければ問題ないレベルです。
DCモーターは基本的に静かですので、十分でしょう。
リモコンは、他社機同様に、赤外線リモコンが付属します。
タイマーは、入・切双方のタイマーが付属です。
モード設定としては、就寝時に徐々に風量をおさえていく「おやすみモード」の搭載が目立ちます。
その他の特長は、プラズマクラスター7000発生機能があげられます。
パナソニックの「ナノイー」と同じく、マイナスイオン発生装置です。
同社の場合、発生量の多さでグレードあります。プラズマクラスター7000は、ベーシックなラインです。ただ、風量があるので、イオンの適応畳数は、「10畳まで」と広めです。
なお、浮遊カビ菌などへの作用を表明していますが、基本的には、衣類の付着臭の除去と静電気除去が主な効能でしょう。
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以上、シャープの PJ-R2DS の紹介でした。
リビング対応の小型のモデルとしては性能が良いです。小部屋にマッチするほか、立体首振り機能を利用して、大きめなリビングの「空気のかくはん効果」が狙える機種です。
また、風質の工夫を含めて見所が多い機種なので、この用途ならば、買って後悔することは少ないでしょう。
【2022年発売】
9・SHARP 3Dファン PJ-P2DBG-C
¥19,750 楽天市場 (7/17執筆時)
【2021年発売】(同じ性能)
10・SHARP 3Dファン PJ-N2DBG-C
¥17,999 Amazon.co.jp (7/17執筆時)
モーター:DCモーター
羽根:3枚はね(特殊)
羽根径:18cm
左右首振り:90°
上下首振り:50° 100°
立体首振り:対応
風速:3m/s
風量:24㎣/分
直進風:
風量調節: 7段階
高さ: 55.6〜67cm(低め)
静音性:17dB-41dB
PJ-P2DBGは、シャープのコンパクト型扇風機の上位機です。
本機は、2022年は後継機がでなかったので、このモデルルが最新です。
高さは、55.5cmから67cmまで調整できる機種です。
高さ部分で、本機もコンパクト型の部類で、1つ上でみた製品と機能は被ります。
そのため、注目するべき相違点のみを列記しましょう。
第1に、風質の工夫です。
こちらは、アホウドリのほか「アマツバメ」の翼の研究を取り入れた、ハイブリッドネイチャーウイングを採用します。
直進風を重視する点では下位機種と同じです。
一方、下位機種と同じ18cmの羽根の機種ですが、羽根がことなるため、風量は24㎣/分で、風速は3m/sです。
風量を強化した分、風速(風当たりの強さ)は、少し弱いです。ただ、平均値からすればそれでも強めですが。ムラのない直進風が得やすいといえます。
いずれにしても、あくまで8畳程度の部屋向けの小型機として「パワフル」という意味です。
第2に、コードレスモードの搭載です。
回転数と風量は落ちますが、それでも14時間をコードレスで利用できます。電源が取れない場所での湿気の拡散など、用途は広いと見込まれます。
第3に、温度・湿度センサーの搭載です。
熱中症予防のため、高温・多湿状況になると、アラームで警報をしてくれます。ただ、パナソニックの温度センサーのように、連動で風量を調整する機能ではありません。
あとは、フットライトを増備する点が違いです。
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以上、シャープのPJ-P2DBGの紹介でした。
価格から考えると、コードレスモードが欲しい方の製品でしょう。
風量については新しい工夫があるとはいえ、方向性としては下位機種と同じですから、この点で考えれば、一般的には下位機種のほうががおすすめです。
【2023年発売】
11・SHARP 3Dファン PJ-R3DS-W
¥20,018 楽天市場 (7/17執筆時)
【2022年発売】
12・SHARP 3Dファン PJ-P3DS-W
¥18,480 Amazon.co.jp (7/17執筆時)
【2021年発売】PJ-L3DS-W後継品
13・SHARP 3Dファン PJ-N3DS-W
¥21,000 Amazon.co.jp (7/17執筆時)
モーター:DCモーター
羽根:14枚羽根相当
羽根径:32cm
左右首振り:50°・70°・90°
上下首振り:
立体首振り:
風速:2.4m/s
風量:50㎣/分
風量調節: 32段階
高さ: 84.5〜110cm
静音性:16dB-42dB
PJ-P3DSは、シャープの標準サイズの扇風機です。
こちらは30cm径の羽根を採用する、普通サイズの扇風機です。
過去3年分の機種がありますが、性能は同じです。値段で決めてOKです。
高さは 、84.5cmから110cmで調整可能です。
パナソニックにもあったハイポジションタイプです。
リビングやキッチンでの立ち仕事の時にも便利でしょう。角度調節をして、空気のかくはんにも有用です。
風質は、下位機種とは異なります。
こちらの羽根は32cmとリビング向けとしてはやや大きめサイズです。
その上で、特殊な7枚羽根が採用されます。
「羽根にうねりとくびれを付けることで、実際的には14枚羽根相当の細やかな風を作ります。
羽根の形状は異なりますが、3種類の風速を作り出している点でグリーンファンと似た哲学です。一方、実際得られる風は、ムラのない心地よい風です。
風量は、32段階です。
ほぼ「無段階」ともいえる細かい調整が可能です。
風速は、2.4m/sと他の国産機をふくめた平均値です。ただ、風量は50㎣/分と、JIS規格の数値を公表している企業では、かなり強いです。
したがって、ムラのない風質をキープした上で、羽根の形状的に短距離で風は広範囲に拡散しやすい性質があると言えます。
デスクワークなどの際に体全体に風をあてたい方のほか、もちろん、リビング用としても向くでしょう。
首振り機能は、左右については、50°・70°・90°と3段階で設定できます。
ただ、上下の首振りは未対応です。
手動で角度が71°(上50°・下21°)で調整できるだけです。したがって、立体首振りも未搭載です。
リモコンは、他社機同様に、赤外線リモコンが付属します。
タイマーは、入・切双方のタイマーが付属です。
静音性は、こちらもDCモーター採用で期待できます。
一方、羽根の形状の面では、2018年旧型(2重羽根)については、16dB-42dBとの騒音値の表記があるのですが、2019年に「騒音値が明示されなくなって」います。
一方、3重羽根を採用する別機は、16dB-45dB表記なので、新型は、(多少ですが)静音性が犠牲になっている可能性が高いです。
そのほか、プラズマクラスターイオンはこちらも搭載です。
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以上、シャープのPJ-P3DSの紹介でした。
風質としては、バルミューダのグリーンファンと似た哲学で、「自然風に近いなめらかさ」が得やすいでしょう。
一方、直進風の力強さは、パナソニックやグリーンファンにやや負けます。
しかし、形状的に、短距離での空気拡散性はこちらが優れますし、必ずしも、劣るわけではありません。最新の風を楽しみたいけれど、予算が制限される場合、この機種はとくにオススメになります。
グリーンファンよりも、ハイポジションにできますし、空気拡散性の良い羽根の形状も、広いリビングならば特にマッチしやすいでしょう。
【2022年発売】
14・SHARP 3Dファン PJ-P3DG-W
¥26,800 楽天市場 (7/17執筆時)
【2021年発売】(同じ性能)
15・SHARP 3Dファン PJ-N3DG-W
¥27,800 Amazon.co.jp (7/17執筆時)
モーター:DCモーター
羽根:21枚羽根相当
羽根径:32cm
左右首振り:50°・70°・90°
上下首振り:
立体首振り:
風速:2.4m/s
風量:61㎣/分
直進風:
風量調節: 32段階
高さ: 84.5〜110cm
静音性:
PJ-P3DGは、1つ上で紹介した製品の上位機です。
本機も、2022年は後継機がでなかったので、このモデルルが最新です。
この製品も、ほぼ仕様は同じなので、下位機種との相違点だけ確認しておきましょう。
第1に、風質の工夫です。
こちらは、独特の形状の32cm径のハイブリッドネイチャーウイングを採用します。
下位機種と同じく独特の「うねり」がある特殊な7枚羽根が採用されます。
しかし、突起部をさらに加えることで、3重の風の発生を可能にし、実際的には21枚羽根相当の細やかな風を作ります。
また、パワフルモードが搭載され。風量を16%ほど強風にできる機能も付属します。
結果、風速は、2.4m/sと下位機種と同じですが、風量は61㎣/分と圧倒的な拡散性です。リビング用として結構「尖って」いて面白い機種です。
第2に、温度センサーの搭載です。
これにより、温度に応じて、自動的に風量を調整してくれます。エアコンと連携を考えると便利な機能です。
なお、パナソニックのセンサー運転は、「設定温度以下で停止」でしたが、シャープは「微風運転」です。
節電性はパナソニックが良いですが、微風でも体感温度は下がるため、シャープ的な発想も「あり」だと思います。
同社の場合も、2パターンの温度変化を付けられます。
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以上、シャープのPJ-N3DG-Nの紹介でした。
新形状の羽根は面白いです。数値的にも、風量が強く、風の拡散性は良いといえるので、首振りが「苦手」な方がいるご家族で、広いリビングの遠くから回すのには最適でしょう。
1-6・三菱電機の扇風機の比較
ここからは、三菱電機の扇風機を紹介します。
割と面白い製品を出しています。
【2021年発売】
16・三菱 R30J-DDC-K ブラック
16・三菱 R30J-DDC-W ホワイト
¥29,763 楽天市場 (7/17執筆時)
【2022年発売】R30J-DDA 後継品
17・三菱 R30J-DDB-K ブラック
17・三菱 R30J-DDB-W ホワイト
¥25,690 楽天市場 (7/17執筆時)
モーター:DCモーター
羽根:7枚はね(特殊形状)
羽根径:30cm
左右首振り:50°・90°・180°
上下首振り:50°・100°
立体首振り:対応
風速:3m/s
風量:24㎣/分
直進風:10m
風量調節:5段階
高さ: 58cm/102cm
静音性:12dB-30dB
R30J-DDAは、三菱電機の「SEASONSシリーズ」に属するDCモーター搭載機です。
新旧ありますが、持ちはこびハンドルの部分が抗菌加工(練込み抗菌)になっただけで、性能は同じです。
なお、同社は、このタイプの改良を白物家電で毎年進めています。
性能面では、こちらも各社の「いいとこ取り」のような機種です。
高さは、バルミューダのGreenFanに近いと言えます。
無段階調整はできないものの、中間スティックを外すことで、高さ58cmの小型扇風機としても使える仕様です。通常サイズの場合は102cmですので、テーブル席でも利用できます。
なお、羽根も小型に見えますが、シャープの小型機(18cm)と異なり、羽根の径は30cmあるため、リビングでも利用できます。
風質は、全体としては、「直進風」を重視する、最近のトレンドに即した風質です。
この機種は、飛行機の翼をもした立体的な曲線を描くエクストラウィングレットファンを採用します。
ただ、こちらについては、「人間の心地よさ」というよりも、「強風時の静音性を確保するための構造」です。
静音性は、したがって、強運転時の静音性は他社より相当静粛で30デシベルです。現行機種では最も優秀です。
例えば、パナソニックの30cm径のリビング扇の場合41デシベルなので、やはり三菱が圧倒します。
一方、「力強い直進風」を出すため、三菱の場合は、ファンガードの部分に工夫をしています。羽根とは反対方向の配置にすることで、風を拡散させず、直進風を出す仕組みです。ユニークな発想です。
風量は、5段階から選べます。リズム風も可能です。
本機の場合、風速は3m/s、風量は24㎣/分ですので、同じく小径シャープの上位機と同水準です。
その上で、三菱は、風の到達距離もだしますが、メーカー公表値で直進風で10mです。
結論的にいえば、本機は直進風は力強いですが、短距離での空気拡散性はイマイチとなります。扇風機と人との間は、他社機よりよけいに離す必要はるでしょう。
首振り機能も、豪華です。
上下2段階、左右3段階で自動首振りの角度調整ができます。
とくに、左右は(普段における実用性は微妙ながら)180°のスイングが可能なのは珍しいです。
もちろん、立体首振り機能が搭載です。
コンパクト型ですし、首振りはシャープ同様に充実させています。
リモコンは、他社機同様に、赤外線リモコンが付属します。
三菱は、首振りボタンと別に、左右の「向き変更」のボタンがあるのが特長です。
寝室や書斎などで微妙な位置調整をしたい場合、便利です。
タイマーは、入・切双方のタイマーが付属です。
一方、温度などのセンサーは未搭載です。同社は、エアコンメーカーであり、センサー技術も高く、恐らく技術的には搭載も可能です。しかし、扇風機には不要、との判断のようです。
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以上、三菱のR30Jシリーズの紹介でした。
言うまでもなく、強風運転時静音性がこの機種の最大の評価ポイントでしょう。
日中に主に使う場合、たいていが強運転ですから、その際の静音性は重要です。
静音性が売りの1つであるGreenFanなどは、「強運転時の騒音」は未公表ですが、あえて公開する点は、三菱電機の「自信」でしょう。
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【2022年発売】R30J-DMA-T後継品
18・三菱 R30J-DMB-T
¥19,800 Amazon.co.jp (7/17執筆時)
なお、三菱電機は、R30J-DMBという本機が昨年までありました。
風質・風量・静音性など基本的なスペックは同じです。
ただ、本機の場合、上下と立体首振りが不採用で、左右の首振りのみです。
本機は羽根径の部分で「小型機」となるため、完全に「1人用」として利用する以外は上位機が良いかと思います。
1-7・ダイソン扇風機の比較
つづいて、 イギリスのダイソンの扇風機を紹介しましょう。
【2018年発売】
19・Dyson Pure Cool DP04
¥33,665 楽天市場 (7/17執筆時)
【2021年発売】
20・Dyson Purifier Cool TP07
¥66,000 楽天市場 (7/17執筆時)
モーター:DCモーター
羽根:0枚羽
羽根径:
首振り:360度回転
風速: 2.26m/s
風量:15.6㎣/分
直進風:10m
風量調節:10段階
高さ:
静音性:
Dyson Pure Coolは、羽根のない「DCモーター扇風機」として売れているモデルです。
周囲の空気を巻き込み気流を増幅させることで波やムラのない、風のような直風を得るためのができる点で、扇風機としてもかなり優秀です。
ファンがないために安全である点も売りの一つでしょう。
1人用のデスクタイプと、リビング用のタワータイプがあります。
なお、扇風機としての単体販売は、アウトレットを除くと終わっています。
現行機で最も安いものは扇風機と空清機の機能を併せ持つTP07となります。
風質は、この製品も「ムラのない直進風」を特長とします。
コアンダ効果を利用することで、プロペラに由来するムラを完全に配所できており、風のような直風を得ることができます。
自然の風と異なり、ムラをあえて生じさせない、まさに直風となりますが、「窓を開けたときのような気持ちの良い風」を得られる点は、大きなメリット性でしょう。
風速は、 大きい方のTP04型で2.26m/s(DP型は2.06)、TP04型で15.6㎣/分(毎秒270L)です。
風の拡散性はなく、風速もプロペラ式より高速というわけではないので、細くまっすぐ直進する風質です。
首振り性能は、360度の回転に対応します。
静音性は、現在の新モデルについては、騒音が大幅に改善されました。
このバージョンでは、ヘルムホルツ式空洞という新方式の技術が使われます。
これは、本体内に設けられた空洞で、1000ヘルツ前後の耳障りな音を中和する技術です。
これによって今回は、最小風速においては、デスク型で22.7dB(デシベル)、タワー型でも27.3dBという実数値をあげています。ただ、羽根をもつ扇風機の場合、最小風速は16デシベルほどが多く、その部分ではやはり敵わないようです。
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以上、ダイソンの「扇風機」の紹介でした。
扇風機として評価する場合、ムラのない直進風を得られる上、設置スペースも狭く済む点で有利です。
ただ、扇風機の単体販売がなくなったため、空清機やヒーターなどとのハイブリッド製品を選ぶ必要があり、扇風機として考えると、多少価格が割高です。
なお、ダイソン製品については、かなりのバリエーションがあります。そのため、このブログでは【ダイソンの扇風機の比較記事】というのを別に書いています。
そちらでは、扇風機以外の機能についても詳しく説明しています。このタイプにも興味のある方は、引き続きそちらをご覧ください。
1-8・ツインバードの扇風機の比較
続いて、日本のツインバード工業の扇風機を紹介します。
同社は、とくに扇風機に力を入れてきたメーカーの1つです。
【2017年発売】EF-E949Wは終売
21・ツインバード コアンダエア EF-E981W
22・ツインバード コアンダエア EF-E981B
¥19,850 Amazon.co.jp (7/17執筆時)
モーター:DCモーター
羽根:10枚羽根(特殊形状)
羽根径:30cm
左右首振り:80°
上下首振り:
立体首振り:
風速:2.67m/s
風量:35㎣/分
直進風:
風量調節:7段階
高さ: 90cm固定
静音性:
COANDA AIRシリーズは、ツインバード工業の扇風機です。
DCモーター採用のブランド扇風機としては歴史が古い「 COANDA AIR」シリーズの製品です。現在は2019年モデルが最新です。
高さは、90cmに固定という構造です。
継ぎ目がなく、本体のデザインをスッキリさせるための措置でしょう。
実際、リビング用サイズとして90cm前後は普通なので、高さについては、大きな問題ではありません。
風質は、やはり、直進風を重視する最近の傾向をふまえた傾向の製品です。
この機種は、コアンダ効果を狙い、扇風機の中心を空洞にするユニークな構造を採用しています。そうすることで、外側の10枚羽根が、ムラのなく力強い直進風を作り出すという仕組みです。
コアンダ効果で風を引き込むという仕組み上、プロペラによる波打つ風の影響を(他モデルより)受けにくいと言えます。こうした風は、風呂上がりにあたると気持ちよいでしょう。
もちろん、ムラが欲しい場合は、リズム風も出せます。
風量は、7段階から選べます。
直進風の到達距離は、スペックを出しません。
ただ、風速は、2.67m/sで、風量は35㎣/分ですので、パワーと拡散性は平均的にあるでしょう。
とはいえ、中抜きの羽根形状で、直進風の力強さとムラのなさを重視するため、短距離での涼風の拡散性はイマイチです。
あくまで、「直進風」を出しやすい製品です。
首振り機能は、左右のみ1段階の80度です。
上下は角度調整(上28°・下14°)のみで、立体首振り機能も非搭載です。
どちらかといえば、首を振らせず、涼しくなるまでずっとあたっていたい類の製品なので、これで良いでしょう。
リモコンは、他社機同様に、赤外線リモコンが付属します。
リモコンを利用しない場合は、支柱に磁石で取り付けられるデザインも面白いです。
タイマーは、切タイマーのみが付属です。
静音性は、スペックは非開示ですが、やはりDCモーター採用ですし、さほど問題とはなりません。
その他、温度などのセンサーは未搭載です。
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以上、ツインバード工業のコアンダエアの紹介でした。
ムラのない直進風がえられる独特の羽根形状が「売り」です。高さの調節はできないですが、その分、本体はスマートなので、デザイン面でもおすすめできる機種ですね。
インテリア的に選びたい場合で、できるだけ低価格のものを探すと、こちらが選択肢となります。
次回に続く
DCモーター扇風機のおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、夏にむけて扇風機を紹介してきました。
しかし、記事は、もう少し続きます。
2-1・ドウシシャ
K-F25AYSI K-F25AYCGD
K-F28AY FKLX-281D
FKLW-231B GY WH
K-F23AY WH GY
2-2・東芝
TF-30DL25-H
2-3・シロカ
SF-V181(W) SF-V181(K)
SF-HC151
SF-C213
2-4・トヨトミ
FS-D30NHR-A FS-D30NHR-W
FS-DS30MHR-W FS-DS30MHR-B
FS-D30NR-W
2-5・山善
AHX-FGD301(W) AHX-FGD301(BK)
BHX-FGD301-W YHX-FGD302-W
2-6・duux
DXCF22JP(GY) DXCF23JP(WT)
DXCF31JP
次回の2回目記事(こちら)では、ドウシシャほか、各社の製品を追加で紹介します。
直進風の強さ ★★★★★
風当たりの良さ ★★★★★
首振り機能 ★★★★★
静音性の良さ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、3回目記事の「結論編」(こちら)で、ここまで紹介した全機種の中から、予算別・目的別にAtlasのおすすめ機種を提案します。
引き続き、よろしくお願いします。
2回目記事は→こちら
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引き続き、よろしくお願いします。