【今回レビューする内容】2025年 デロンギのエスプレッソマシンの価格・性能とおすすめ・選び方:家庭用と業務用の違い:カプチーノ・カフェラテ・ラテアート対応:ネスプレッソ イリーとの違いや性能ランキング De'Longhi
【比較する製品型番】デディカ アルテ EC885J EC885J-BG EC885J-M EC885J-GY スティローザ EC235J ESAM1000SJ ECAM23210B EC200N BCO410J-W ECO310B ECO310W ECO310R EC200N-W EC200N-R EC200N-W マグニフィカ スタート ECAM22062B ECAM22062W ECAM22020B ECAM22020W マグニフィカ S ECAM22112B ECAM22112W ECAM25203 エレッタ カプチーノ ECAM44660BH アクティブ ECP3220J-R ディナミカ ECAM35055B ECAM35035W ECAM35015 プリマドンナ クラス ECAM55085MS エレッタ カプチーノ イーヴォ ECAM46860W ラ・スペシャリスタ・プレスティージオ EC9355J マグニフィカ イーヴォ ECAM29081XTB エレッタ エクスプロア Wi-Fiモデル ECAM45086T ECAM45055G オーテンティカ ETAM29510B ラ・スペシャリスタ・アルテ EC9155J EC9155J/W デロンギ リヴェリア EXAM44055G EXAM44055BG EXAM44035B
今回のお題
デロンギのエスプレッソマシンのおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今日は、2025年4月現在、最新のイタリアのデロンギのエスプレッソメーカーの比較です。
各機の機能やモードの違いに注目しながら、全自動マシンを含めて、Atlasが知る限りの全機種を紹介します。
1・デロンギのエスプレッソメーカーの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:ディディカ・ラスペシャリスタ
抽出:手動(珈琲+ミルク)
価格:2万円〜
1-3:マグニフィカ・ディナミカ
抽出:自動(珈琲)+手動(ミルク)
価格:7万円〜
2・デロンギのエスプレッソメーカーの比較 (2)
2-1:マグニフィカ イーヴォ・スタート
抽出:自動(珈琲+ミルク)
価格:14万円〜
2-2:リヴェリア
抽出:自動(珈琲+ミルク)
価格:18万円〜
2-1:エレッタ
抽出:自動(珈琲+ミルク)
価格:28万円〜
3・デロンギのエスプレッソメーカーの比較 (3)
3-1:最終的なおすすめの提案【結論】
記事では、はじめに、デロンギのエスプレッソメーカーの「選び方の基本」を紹介します。
そのあと、手動抽出でエスプレッソやカプチーノにに対応する入門機から、エスプレッソ抽出は「全自動」できるが、ミルク系はスチームノズルを利用する手動式になる中級機、そして、ミルクコンテナを装備して、ミルクメニューを含めて「完全自動」の高級機という順番で、同社の各機をみていきます。
エスプレッソ ★★★★★
カプチーノ ★★★★★
コーヒー ★★★★★
準備の手軽さ ★★★★★
コンパクトさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
そのうえで、最後の「結論」では、上表のような観点から、予算別・目的別にAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。
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1・紙フィルタ式コーヒーメーカー
2・ペーパーレスコーヒーメーカー
3・全自動コーヒーメーカー
4・ネスレのエスプレッソメーカー
5・デロンギのエスプレッソメーカー
6・他社のエスプレッソメーカー
7・おすすめのコーヒーメーカー 【結論】
なお、今回の記事は、このブログ「モノマニア」では、コーヒーメーカー関連記事の5回目記事として書きました。
1-1・エスプレッソメーカーの選び方の基本
1・コーヒー粉式とカプセル式の違い
2・ミルクの泡立て方法の違い
3・全自動式と手動式の違い
はじめに、デロンギのエスプレッソマシンの「選び方の基本」の説明からです。
主に、エスプレッソマシン初心者のために、デロンギのエスプレッソを選ぶ際に重要になるポイントをあらかじめ説明します。
1・粉式とカプセル式の違い
はじめに、コーヒー粉式とカプセル式の違いについてです。
この項目は、デロンギ機自体の選び方というより、他社のエスプレッソマシンに比べての、デロンギ機の「特長」を示すことを主眼に置いています。
主に、デロンギ機を選ぶか「迷っている方に向けた解説です。
1・エスプレッソマシンの比較 (1)
1-1・デロンギ〈イタリア〉
2・エスプレッソマシンの比較 (2)
2-1・ネスレ〈スイス〉
3・エスプレッソマシンの比較 (3)
3-1・イリー〈イタリア〉
3-2・ガジア〈イタリア〉
3-3・JURA〈スイス〉
3-4・ソリス〈スイス〉
3-5・T-fal〈フランス〉
「デロンギ」製品の比較ですが、エスプレッソメーカーは、デロンギ以外からも、ネスレ(ネスカフェ)ほか、各社から多くの製品が日本展開します。
このブログでも、以上の記事で、デロンギ以外の各社の製品をみています。
抽出方式は、デロンギの場合、どれもコーヒー粉(あるいは豆)を使う方式です。
他企業で言えば、ガジアなどと同じです。
「全自動型」も、豆挽きもタンピングも自動ですが、粉(豆)を使う部分では同じです。
この方式の利点は、コスパです。
コーヒー粉は、1杯あたり10gほど必要です。
豆のグレードにもよりますが、エスプレッソならば20-30円で飲めることになります。
特にエスプレッソは(高級な)アラビカ種ほか、(カフェイン多めで、安価な)ロブスタ種の豆でも美味しくできます。実際、外で飲むエスプレッソはたいてい後者に思います。
そのため、アラビカ種特有のアロマにそこまでこだわらない場合、よりコストは安めにできます。
このほか、コーヒー粉が最初から詰まったカフェポッドも、マニュアル方式の一部機種なら使えます。これについては、後ほど別に説明します。
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一方、ネスレ・イリーの製品は、「専用カプセル」を利用します。
この方式は、準備や後片付けがかなり楽ですが、消耗品コストが課題です。
1杯あたり75円〜110円あたりが相場なので、(多少の手間を厭わないならば)、デロンギ方式は「経済的」といえます。
味の部分も、同様に楽しみが多いです。
(圧を加えない)コーヒーほどではないですが、豆種ほか、その倍鮮度、粒度で「味変」が楽しみやすいです。
カプセル式でも色々な味は楽しめますが、選択の自由度においてはやはり、デロンギ方式が良いです。
2・ミルクの泡立て方法の違い

続いて、ミルクメニューの泡立て方法についてです。
ミルクメニューとは、牛乳を利用するタイプのエスプレッソを意味します。
ようするに、カプチーノやカフェラテなどを意味すると考えてください。
デロンギの場合、ただ、ミルクの泡立ての方法が、機種により変わってきます。
順番にみておきます・
第1に、スチームノズル式です。
デロンギ機では、格安な入門機から、中級機まで広く採用されます。
「マニュアル方式」といえ、ミルクカップを手でノズルに先込み、作成する仕組みです。
ある種の「コツと経験」はいりますが、この方式でも、カプチーノ用の(ふわふわ)のミルクフォームが作れます。
一方、(液状の)カフェラテ用の、スチームミルクは、機種によって対応、非対応が分かれます。
下位仕様の場合、基本的に泡(フロス)量の調整はできない仕様です。
そのため、普通にミルクフォームを作り、泡だけ除いて、スチームを確保する感じです。
つまりスチームミルク(カフェラテ)だけを「狙って」つくることは不可です。
上位仕様の場合、「フロス調整つまみ」があります。
これの上下の入替で、しっかり狙って「スチームミルク」を作れると言えます。
手間もかからず上位ですが、10万円以下だと搭載機はないです。
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第2に、ミルクコンテナ式です。
デロンギ機では、10万円以上の「全自動機」限定の搭載で、その一部に備わります。
見たとおり、一定量のミルクを入れて、完全自動でミルクメニューを作る仕組みです。
コツや経験が不要で、上図にミルクフォーム、スチームミルクが作れます。
とくに、上位機(エレッタほか)だと ホットメニュー、コールドメニューを含めて、全自動で、多くのメニューが作れます。
お手入れは、一方、コンテナ方式はパーツが多少多めなので、スチームノズル式よりは、洗う点数が多いです。
ここは、慣れれば問題ないですが、仕組み上の課題と言えばそうです。
ネスレにも対応する機種はあります。
しかし、デロンギは、「下位機種」からフロストノズルが付くため、比較的低価格の本体代で、「フロスミルク」を使ったカプチーノも楽しめます。
また「コーヒー粉」と「ミルク」の組み合わせで、「手作り」できるのもデロンギだけです。
3・全自動式と手動式の違い
つづいて、抽出方法(操作方法)に関わる部分の話です。
ミルクメニューの場合と同じで、エスプレッソ抽出においても、デロンギは 手動抽出と、全自動抽出と方式が2種類あります。
こちらも、順番に説明しておきます。
第1に、手動抽出方式です。
この場合、写真のようなタンパーに、コーヒー粉を詰めタンピングして粉を平らにセットする必要があります。
抽出中もダイヤル・ボタンなどの操作が必要なので、手を離せないという意味で「マニュアル方式」です。ただ、タンピングは、経験で「上手になる」類のものなので、楽しみとしてできる方は問題ないです。
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¥1,573 Amazon.co.jp (4/19執筆時)
なお、手動抽出方式の機種は、1人用のカフェポッド(44mm E.S.E用)も使えます。
汎用でサードパーティから売られており、粉が飛び散らないので、ある種「カプセル式」のように使えます。
ただ、コスト面では、(カプセル式と比べて)そこまで安くない上で、セットと片付けの容易さも負けるため、本筋ではない気がします。
また、上位機(ラ・スペシャリスタ)だと、レバー操作で、グラインダーがひいた粉を簡単に押し固められる製品もあります。
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第2に、全自動式です。
グラインダーがひいた豆が自動でタンパーにはいり、自動で圧をかけ、抽出まで完全自動となるタイプです。
こちらは、ホテル、コンビニ、会社問わず見慣れている方の方が多いので解説は不要かなと思います。
なお、デロンギの場合、上位機だと、抽出量・ミルク量・豆量はもちろん、水硬度、抽出温度(3段階)豆の引き具合ほか、豆質(豆種、焙煎度、粒度)に応じて、相当細かく、抽出方法を設定できます。
マニュアル抽出も楽しいですが、全自動式も「楽である上で楽しい」要素が多いです。
なお、全自動式も、手動抽出も、デロンギ機は、基本的に15気圧抽出です。
この部分で、機種による違いはないので、格安製品でも「本格的なエスプレッソ」が楽しめることは補記しておきます。
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以上、デロンギのエスプレッソメーカーの「選び方の基本」の説明でした。
このほか、できるメニューやその種類、あるいは、操作系(液晶パネル)など、説明した部分は多いですが、こういった部分は、本編でおいおい説明するつもりです。
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1・デロンギのエスプレッソメーカーの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:ディディカ・ラスペシャリスタ
抽出:手動(珈琲+ミルク)
1-3:マグニフィカ・ディナミカ
抽出:自動(珈琲)+手動(ミルク)
2・デロンギのエスプレッソメーカーの比較 (2)
2-1:マグニフィカイーヴォ・スタート
抽出:自動(珈琲+ミルク)
2-2:リヴェリア
抽出:自動(珈琲+ミルク)
2-1:エレッタ
抽出:自動(珈琲+ミルク)
3・デロンギのエスプレッソメーカーの比較 (3)
3-1:最終的なおすすめの提案【結論】
ここからは、比較的安い入門機から順番に、各機をみていきます。
1-2・手動抽出タイプ(ディディカほか)
はじめに、デロンギのエスプレッソメーカーのうち、「全自動」ではない、マニュアルタイプの比較からです。
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なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【2021年発売】
1・ デロンギ スティローザ EC235J-BK
¥20,727 Amazon.co.jp (4/19執筆時)
エスプレッソ:対応
カプチーノ:対応
ポンプ圧:15気圧
対応:カフェポッド・コーヒー粉
サイズ:幅210×奥行265×高さ300mm
EC235Jは、デロンギのエスプレッソメーカーの入門機です。
昔からあるロングセラーですが、2021年の改良で「スティローザ」とう愛称が付きました。
サイズは、幅210×奥行265×高さ300mmです。
同社の製品では小型です。
一般家庭でも置き場所はあるでしょう。
水タンクの量は、1Lです。
2杯同時抽出にも対応しますが、何度か淹れても、水の補充の心配は少ないでしょう。
抽出方法は、マニュアル方式です。
ホルダーに、コーヒー粉をセットして抽出します。
先述のように、コツは要りますが、手元ボタンで出し入れができる構造なので、簡単です。冒頭書いたように、カフェポッドも対応です。
かけられる気圧は、15気圧(抽出圧力は9気圧)です。
デロンギは、上位機を含めて、この仕様です。
言い換えれば、入門機でも本格的な仕様と言えます。
ミルクメニューは、スチームノズル(フロッサー)方式です。
一方、泡立てやすい二重ノズルの上位機とは、ノズルの仕様は異なります。仕上がりに差はあるでしょう。
また、「選び方の基本」に書いたように、フォームミルクは「狙って」作れますが。
一方(カフェラテに向く)液状のスチームミルクは、仕上がり調整ができないので、フォームミルクの泡の部分を除いて作る感じです。
使用後のお手入れは、構造が単純な機種なので、面倒ではありません。
使った後、フィルターとトレイ部分の手入れをする程度です。
あとは、ミルクを利用した場合はそのノズルの洗浄です。
そのほか、半年に1回、フィルターの分解手入れと、石灰除去を必要に応じて行う程度です。これは、石灰除去剤がなくてもお酢でも可能です。
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以上、デロンギのEC235Jの紹介でした。
下位機種ですが、高圧をかけれる製品で、実力は十分な機種です。
とくに、ミルク関係は利用せず、あくまで「美味しいエスプレッソを飲みたいだけ」という方は、この製品で十分対応できます。
【2018年発売】
2・デロンギ アクティブ ECP3220J-R
3・デロンギ アクティブ ECP3220J-W
4・デロンギ アクティブ ECP3220J-BK
¥19,005〜 Amazon.co.jp (4/19執筆時)
エスプレッソ:対応
カプチーノ:対応
ポンプ圧:15気圧
対応:カフェポッド・コーヒー粉
サイズ:幅210×奥行265×高さ310mm
アクティブ ECP3220Jも、デロンギのマニュアル方式の入門機です。
1つ上のスティローザとほぼ同じ価格ですが、ミルク用のフロッサーの仕様はこちらの方がやや良いです。
アクティブシリーズという、デロンギのトータルコーディネート可能な、家電シリーズの一角として追加されたものです。
サイズは、幅210×奥行265×高さ310mmです。
スティローザと専有面積はあまり変わりません。
スリムで、設置性は良いです。可動式のうけ棚で、大きめのグラスでの抽出も可能です。
水タンクの量は、1.1Lです。
こちらも2杯同時抽出に対応します。
本機も、カフェポッドも公式に利用可能です。
ただし、1杯用の44mmのみ対応で、2杯用の60mmのカフェポッドは非対応です。
使用方法は、マニュアル式で、下位機種と同じです。
コーヒー粉かカフェポッドをセットして抽出します。
かけられる気圧は、15気圧(抽出圧力9気圧)です。
ミルクメニューも対応できます。
構造的に、抽出口までの高さに余裕がありますし、大きめのカプチーノ用のカップも入ります。
ノズルの仕様は、一方、下位機より上位です。きめ細かい泡立てが可能な二重スチームノズルを採用するからです。この部分は、下位機との大きな違いで、仕上がりはより良いでしょう。
ただし、本機も、仕上がり調整はできないため、(カフェラテ向けの)スチームミルクは、泡を除いて自分で作る感じです。
使用後のお手入れは、下位機種とほぼ変わりません。
毎日する必要のあるのは、給油口の掃除程度です。給水タンクも着脱式でメンテがしやすいです。
スチームノズルはミルクにあたるので、もちろん、カプチーノの場合は手入れが必要です。
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以上、 デロンギのECP3220Jの紹介でした。
同じほどの値段ならば、スティローザよりフロッサーの仕様が良い点で、こちらが良いでしょう。
ただ、いずれにしても、ミルクメニューは作らないという場合は、デザイン的な好みで決めても良いかと思います。
【2011年発売】
5・デロンギ ICONA レッド ECO310R
6・デロンギ ICONA ブラック ECO310BK
7・デロンギ ICONA アズーロブルー ECO310B
8・デロンギ ICONA ホワイト ECO310W
¥24,100〜 Amazon.co.jp (4/19執筆時)
エスプレッソ:対応
カプチーノ:対応
ポンプ圧:15気圧
対応:カフェポッド・コーヒー粉
サイズ:幅265×奥行290×高さ325mm
アイコナ ECO310Bも、デロンギのマニュアル方式の入門機です。
シリーズ名がある同社の製品では、大昔からある形状で、超ロングセラーなモデルです。
1950年代のイタリアデザインを取り入れたお洒落な外観が人気の秘密です。
サイズは、幅265×奥行290×高さ325mmです。
下位機種よりわずかに大きいです。
ただ、デザイン性が良く存在感があるので、「キッチン映え」しそうです。
水タンクの量は、1Lです。
この機種も2杯同時抽出に対応します。
使用方法は、マニュアル方式です。
下位機種と同じです。コーヒー粉をセットして抽出します。
なお、本機も、カフェポッド(44-45mm)の利用はできます。
ただ、「選び方の基本」で書いたように、カフェポッドは、コスパがあまり良くないです。
かけられる気圧は、本機も、15気圧(抽出圧力9気圧)です。
ミルクメニューも、対応します。
こちらも、きめ細かい泡立てが可能な二重スチームノズルを採用しています。
ミルクがノズルに接触する構造ですが、掃除の手間はそれほどないです。
マニュアル方式の場合、そこまで需要はないでしょう。
なお、本機もミルクフォームの、泡の「きめ」は調整できない仕様です。スチームミルクは、冒頭書いたように、泡を除いて作る感じです。
装備面では、カップウォーマー搭載です。
カップの温度が低いと、エスプレッソの表面のクレマ(泡立ち)が消えてしまい、美味しさが落ちてしまいます。お湯でカップを温めるなどの動作をせずとも、カップを温められるという仕組みです。
以前は、この仕組みを搭載する機種が多かったのですが、最近は本機ほどです。
使用後のお手入れは、下位機種とほぼ変わりません。
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以上、デロンギのECO310シリーズの紹介でした。
下位機種との大きな違いは、カップウォーマーの搭載です。
あとは、ボタン配置など、構造的な部分だけなので、湯煎をするのが面倒でないならば、値段の部分で、下位機種を選んでも良いでしょう。サイズ的にも、下位機種のほうも設置性も良いですので。
ただ、本機のクラシックな外観は、キッチン映えするという点では相当な魅力です。
【2023年発売】EC680後継機
9・DeLonghi デディカ アルテ EC885J-M
10・DeLonghi デディカ アルテ EC885J-BG
11・DeLonghi デディカ アルテ EC885J-GY
¥50,726 Amazon.co.jp (4/19執筆時)
エスプレッソ:対応
カプチーノ:対応
ポンプ圧:15気圧
対応:カフェポッド・コーヒー粉
サイズ:幅150×奥行330×高さ305mm
デディカ アルテは、同社のマニュアル式では、比較的新しいデザインの中級機です。
サイズは、幅150×奥行330×高さ305mmです。
ポイントは、横にスリムな設計である点です。キッチンの狭い日本市場に向いた仕様と言えます。
とくに、デロンギの場合、全自動機だと廃熱スペースも結構要求されるのですが、マニュアル方式だとそれがないので、設置性は良いです。
水タンクの量は、1Lです。
小型ながら、2杯同時抽出に対応します。
使用方法は、マニュアル式で、下位機種と同じです。
コーヒー粉(あるいはカフェポッド)をセットして抽出します。
味の部分では、本機は、抽出温度と水硬度の設定が可能です。
デフォルトは「温度中」・「軟水」設定ですが、苦みなどを調整したい場合に便利な機能です。
かけられる気圧は、15気圧(抽出圧力9気圧)です。
下位機種と同じです。
ミルクメニューも、対応します。
本機は、ラテアート向く形状に特別な加工がある新ノズルです。
従来方式(二重スチームノズル)に比べて、空気量の調整が容易になりました。ようするに、最近流行のエッチング・ラテアートに対応させるためです。
こちらも、フォームのきめは調整できないので、きめを調整して、スチームミルクだけをつくるのは不可です。
装備面では、カップウォーマーは付きません。
その代わり、スリープモード(オートオフ)が搭載されます。
9分・30分・3時間と設定でき、指定時間経過後に、節電モードに移行します。
使用後のお手入れは、下位機種とほぼ変わりません。
ミルクジャグ 350ml DLSC060
¥3,900 Amazon.co.jp (4/19執筆時)
アクセサリーは、ミルクジャグと手入れ用のピンも初期付属です。
基本装備を充実させることで、ラテアート目当てで買う初心者が、すぐに楽しめるようにしています。
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以上、デディカ アルテ EC885Jの紹介でした。
エスプレッソメーカーは欲しいが、キッチンが狭いという場合、本機ならば「置き場所がある」というご家庭は、一定数ありそうです。
日本向けの「スリムサイズ」である点が魅力として光ります。その上で、ラテアートへの対応度が高いのが、本機の「見どころ」です。
一方、設置場所は問題なく、ラテ絵もとくに興味がない場合は、値段面で下位機でも良いでしょう。
【2011年発売】
12・コンビコーヒーメーカー BCO410J-W
13・コンビコーヒーメーカー BCO410J-B
¥34,701 Amazon.co.jp (4/19執筆時)
エスプレッソ:対応
カプチーノ:対応
ポンプ圧:15気圧
対応:カフェポッド・コーヒー粉
サイズ:幅370×奥行295×高さ320mm
コンビコーヒーメーカーは、デロンギの、すこし特殊なエスプレッソメーカーです。
シリーズ名通り、コーヒーも淹れられる仕様だからです。
サイズは、幅370×奥行295×高さ320mm です。
コーヒー用ポッドがある分、幅が37cmと広い点は、 設置の点で注意するべきです。
水タンクの量は、1.2Lです。この機種も2杯同時抽出に対応します。
その上でコーヒー用の給水タンクが別に1.35L分あり、約10杯までの抽出ができます。
使用方法は、マニュアル式です。
コーヒー粉とカフェポッド式に対応します。
かけられる気圧は、15気圧です。
下位機と変わりません。
味の部分では、温度・硬度設定には、未対応です。
ミルクメニューも、対応します。
スチームノズルも、ここまでの他機同様に、二重スチームノズルです。
コーヒーの抽出は、固定式の23.8金ゴールドフィルターを使用しています。
こちらはスイスのエルフォ社のゴールドフィルターです。
デロンギによれば、ゴールドは「ナイロンや金属、ペーパーフィルター等と比べ、フィルター部独特の雑味がほとんど 混ざらない」という利点があるとのことです。
紙フィルタは、非対応になります。
コーヒーの味は、目が粗いので、コーヒーの油分が良く残るためコクがある感じです。
その意味では、エスプレッソ好きとは相性が良さそうです。
使用後のお手入れは、コーヒーメーカー部分があるため、掃除点数は多いです。
ただ、それぞれの単体機種に比べてより掃除が面倒という部分はありません。
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以上、デロンギのBCO410Jの紹介でした。
コーヒーメーカーとエスプレッソメーカーの同時の利用を考えている場合は、キッチンスペースの節約において大きなメリット性のある機種です。
ただし、コーヒーメーカー部分の仕様はそれなりで、とくに、保温ポッドがガラス製です。
【コーヒーメーカーのまとめ記事】で説明したように、ガラスだと煮詰まります。
そのため、「10杯分」作ったら、作り置きを冷蔵庫にでもいれて、飲みたいときに「チン」する使い方が良いでしょう。
【2022年発売】(執筆時在庫なし)
14・ ラ・スペシャリスタ・プレスティージオ EC9355J
¥(168,000) 楽天市場 (4/19執筆時)
エスプレッソ:対応
カプチーノ:対応
ポンプ圧:15気圧
対応:コーヒー豆・コーヒー粉
サイズ:幅385×奥行370×高さ450mm
EC9355J は、通称「ラ・スペシャリスタ・プレスティージオ」と呼ばれる、マニュアル方式の上位機です。。
次から見るような「全自動タイプ」ではないですが、それ並に高級です。
主にグラインダーの機能性で光るものがあります。
サイズは、幅385×奥行370×高さ450mmです。
豆ホッパーの部分を除くとだいたい「40cmの正方形」の形です。
全自動タイプを含めても、同社で大きめですので、設置場所は考える必要があります。
水タンクの量は、2Lです。
もちろん、2杯同時抽出に対応します。
使用方法は、基本的には「マニュアル式」です。
ただ、本機はグラインダーを装備します。また、挽いたコーヒー粉を、レバー操作でタンピング(押し固め)できる工夫があります。
ホルダに均一に粉を入れる動作は、最もコツが必要なところです。これならば、一番面倒なところがオートメーションなので、「準自動式」といっても良いでしょう。
ホルダ式のが(一手間かかる分)全自動より仕上がりが良いのは間違いないので、ご家庭で(半分趣味で)淹れている方には、欲しいと思わせる製品でしょう。
ミルは、エスプレッソ向けの極細挽きが得意なコーン式です。
粉量はダイヤルで調整できます。焙煎具合でホルダに入る粉量が変わるためです。
粒度も、別のダイヤルで8段階で調整できます。
同じ豆ならば一度設定すれば「全自動化」できるといえます。
かけられる気圧は、15気圧(抽出圧力9気圧)です。
コーヒーの味は、エスプレッソほか、アメリカーノ・スペシャリティが選べます。
味の違いは、次の全自動タイプのところで説明します。
味の部分では、抽出温度(3段階)と水硬度(3段階)が選べます。
とくに、硬度は、付属の水硬度チェッカーで自宅の水道水の硬度を想定し、それに合わせた抽出が可能です。
オートオフも9分・1.5分・3時間で設定できます。
ミルクメニューも、対応します。
本機は、設置できるミルクコンテナは未装備で、下位機種と同じで、二重スチームノズル(フロッサー)で利用します。
ある意味、アナログな楽しさを味わうための機種ですから、問題ありません。
使用後のお手入れは、本機も簡単です。
抽出が終わった後、クリーンボタンを押すことでノズルの掃除ができるため、そのあたりも手軽です。
上部のカップトレイは、ミルの分狭いですが、2脚はおけるスペースがあります。ただ、カップウォーマー機能はないです。
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以上、デロンギの EC9355J の紹介でした。
全自動タイプのように「完全自動」ではないです。
ただ、アナログなエスプレッソメーカーを淹れる際の「楽しさ」を残しつつ、一度設定すれば、味の再現がしやすい部分に魅力を感じます。
こだわれば、味をより美味しくできるという部分が、面白みです。
こうした点で、趣味(あるいは息抜き)でエスプレッソを淹れるのを楽しんでいる上級者にむくでしょう。ただし、タンピングステーションがある分、設置面積は必要な部分が注意点です。
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【2024年発売】EC9155J-W
(ダンピングステーションなし)
15・ ラ・スペシャリスタ・アルテ EC9155J EC9155J/W
¥104,621 楽天市場 (4/19執筆時)
エスプレッソ:対応
カプチーノ:対応
ポンプ圧:15気圧
対応:コーヒー豆・コーヒー粉
サイズ:幅285×奥行370×高さ400mm
なお、このシリーズの「弟分」となるのがARTEです。
見た目からお分かりだと思いますが、左サイドのレバー操作でのダンピングステーションが未付属です。
ようするに、粉のレベリングとダンピングまで手で行いたい方に向けた製品と言えます。上位機と違い、ホルダーとフィルター以外に、ダンピングマットとダンパーも付属なので、買ってそのまま利用できる部分では同じです。
あとは、メニューにスペシャルティがない点(給湯ボタンと入替)と、水タンクが2Lではなく、1.7Lであるほどの違いだけです。
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結論的にいえば、こちらは、しっかりダンピングまで行いたい方向けという意味では、機能面では「弟分」ながら「上級者」向けといったところです。
1-3・自動抽出タイプ(マグニフィカほか)
続いて、ここからは、マグニフィカほか、ミルク部分は「手動」だが、エスプレッソ部分の抽出が「全自動」となるタイプの製品をみていきます。
設置性も割と良いので、同社では(おそらく)最も売れているエスプレッソマシンです。
(同名上位機あり)
【2023年発売】ECAM22020B/W
16・マグニフィカ スタート ECAM22020B
17・マグニフィカ スタート ECAM22020W
¥74,999 楽天市場 (4/19執筆時)
エスプレッソ:対応
カプチーノ:対応
ポンプ圧:15気圧
対応:コーヒー粉・コーヒー豆
サイズ:幅240×奥行430×高さ350mm
マグニフィカ スタート は、現行のデロンギの全自動エスプレッソマシンのエントリーモデルです。
なお、同じシリーズ名で、ミルクタンクが付属する上位機があります。
ただ、そちらは後ほど別にみるつもりです。
サイズは、幅240×奥行430×高さ350mmです。
全自動機ですが、幅が約24cmとだいぶスリムです。
ただし、デロンギの全自動機は、廃熱スペースが必要である点は注意してください。そこまで厳しくはないで鵜が、右側は20cmなので実質的に開放できる場所に設置してください。
これは、今後見ていく、この形状の上位機も同じです。
水タンクの量は、1.8Lです。
やや大きめであり、「家庭用」とはいえ、小規模ホテルなどでの利用も可能そうな量です。
とはいえ、180ccで「コーヒー」的な濃度で作れる機種でもあるため便利でしょう。
この機種も2杯同時抽出に対応します。
使用方法は、この製品の場合、オートメーション式です。
つまり、ボタン1つで、豆のミル挽きから、抽出まで全て手間いらずでやってくれる機種です。
また、それだけではなく、抽出もまでの過程を全て機械がやってくれます。
さらに、ミルは、均一に極細引きができるコーン式ミルです。
タンピングを再現する機構もあるため、「全自動だけど、本格的な味」が実現できます。粒度は7段階でダイヤル調整できます。
「全自動ではない」エスプレッソメーカーは、抽出時に手動での操作が必要です。それも「不要」ですから、素人でもコツが要らずに、美味しいエスプレッソが飲めるマシンです。
一方、全自動機は、どれもコーヒーポッドに未対応です。
また、コーヒー粉の場合は、専用の投入口に都度入れることになります。ミルの性能が良いので、基本「豆での利用」前提です。
濃度(豆量)は、利用する豆量の調整を、ダイヤルで調整できます。
なお、グラインダーの粉の粒度も5段階で設定できます。
エスプレッソの場合は基本「極細挽き」でないと駄目なので、豆の質の関係で抽出ができない場合などだけ、目盛を調整します。
かけられる気圧は、15気圧(抽出圧力9気圧)です。
マニュアル方式と同じです。
抽出杯数は、ボタンで選びます。
ボタンで作る杯数(1-2)を設定していく方式です。
抽出量(水量)は、基本的には30mLです。
好みに合わせて、20mL-180mLの範囲で定量設定(=プログラム)もできます。2杯ボタンは、その倍量の範囲です。
一方、カフェ・ジャポーネについては定量設定不可なので、この部分は次からみる上位機と異なります。
作れるコーヒーの種類は、3種類です。
上表は(ミルク系を除いて)最上位機の作れるコーヒーの種類をしめしたものです。
本機は、エスプレッソ(1種)ほか、2杯までの「カフェ・ジャポーネ」と「スペシャルティ」がボタン操作で自動対応できます。
「カフェ・ジャポーネ」は、エスプレッソの苦みとブラックコーヒースッキリ感が両立された「日本人好みの」中間的コーヒーです。
スペシャルティは、このグレードからです。カフェジャポーネよりライトなコーヒーで、豆の産地特性(テノワール)を寄り味わえるとされます。
抽出量(豆量)は、3段階で調整できます。
ボタンで選択する方式で、操作性は良いです。
水量(コーヒー量)は、各ボタンごと定量設定できる仕様です。
カフェ・ジャポーネや、スペシャルティも設定できるのが下位機との違いです。
抽出温度は、事前設定で、3段階で設定できる仕様です。
イタリアンローストよりも浅煎りの豆などは少し温度が高い方が美味しくなるので、そういった場合に調整ができるメリット性があります。
ただし、切替は、プログラムモード(設定)で行う方式なので、毎回替えるというより調子の悪いときに利用する機能であり、「普段は基本的に固定」するものでしょう。
水硬度も、調整可能です。
ミルクメニューは、対応です。
こちらは、マニュアル方式の多くの機種に見られた「二重スチームノズル」より、さらにきめ細かい泡立てが可能な「 重構造高性能ミルクフロスターを採用しています。
そのため、ミルクフォームの仕上がりは良いです。
カフェラテ向けの(液状の)スチームミルクは、他のスチームノズル式と同じで、作ったあと、泡を除けば作れます。
そのため、レシピではカフェラテも公式的に対応とされます。
使用後のお手入れは、利用後に、トレイ・カップ受け・カス受け・水滴受けのメンテが必要です。
とはいえ、カス受けからカスを出し、水タンクの水を捨て、抽出口を拭き、内部に粉が飛んでいたら拭く、というごくごく簡単なものです。
もちろん、フロッサーを利用した場合は、そのノズルも掃除です。
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以上、マグニフィカ スタート ECAM22020Bの紹介でした。
高価な機種ですが、ボタン一つで、ほぼコツ要らずでエスプレッソが抽出できる機種と言えます。そういった点で、値段は高いですが、おすすめしたい機種です。
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なお、マグニフィカ系だと、次のような旧機も残ります。
違いを順番にみていきます。
【2020年発売】
18・マグニフィカ S ECAM22112B
19・マグニフィカ S ECAM22112W
¥59,300 Amazon.co.jp (4/19執筆時)
エスプレッソ:対応
カプチーノ:対応
ポンプ圧:15気圧
対応:コーヒー粉・コーヒー豆
サイズ:幅238×奥行430×高さ350mm
第1に、ECAM22112です。
本機の旧機と言える入門機です。
まだ、ネットでは売られます。
比較する場合、操作系が旧式でタッチパネルでなかったほか、現在の方式に比べて、とくに細かくプログラムしようとする場合、複雑で面倒な操作系でした。
ただ、機能面では、スペシャルティに対応できない部分ほか、目に付く違いはほぼない(水温が4段階調整になる程度)と言えました。
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結論的にいえば、あまり凝った操作をほぼしない場合は、値段面で本機を選んでもOKです。
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【2019年発売】
【Amazon.co.jp限定】
20・オーテンティカ ETAM29510B
¥74,800 Amazon.co.jp (4/19執筆時)
エスプレッソ:対応
カプチーノ:対応
ポンプ圧:15気圧
対応:コーヒー粉・コーヒー豆
サイズ:幅195×奥行480×高さ335mm
第2に、オーテンティカです。
現在だとAmazon限定で残るだけですが、もとはマグニフィカ系の上位機だったモデルです。
設置性は、幅195×奥行480×高さ335mmです。
マグニフィカより細身です。
ただ、右側の廃熱スペースは30cmになるので、実際の設置面でマグニフィカよりかなり有利ともなりません。
仕様面では、マグニフィカとそこまで大きくは変わりません。
ただ、 濃さ(豆量)や水量ほかの設定は、マグニフィカより細かく、次に見るディナミカ相当です。
コーヒーは、エスプレッソ・カフェ・ジャポーネ・ドッピオという対応幅です。
あとは、そこまで変わりません。
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結論的にいえば、現行のマグニフィカ・スマートに対して、機能面はほとんど有意の差はないです。
そのため、値段が安い場合で、設置性(見栄え)の部分で、スリム型が良い場合はこちらを選んでも良いでしょう。
【2019年発売】
【通常型番】
21・ディナミカ ECAM35035W
¥92,210 楽天市場 (4/19執筆時)
【業務型番】
22・ディナミカ ECAM35015
¥149,000 楽天市場 (4/19執筆時)
エスプレッソ:対応
カプチーノ:対応
ポンプ圧:15気圧
対応:コーヒー粉・コーヒー豆
サイズ:幅240×奥行445×高さ360mm
ディナミカは、2019年に登場した製品です。
マグニフィカ系列と同じ、全自動機の「スタンダード」とされますが、仕様は、多少上位になります。
なお、法人用モデルがありますが、アフターサービスなどの保証系統が異なります。
家庭用として選ぶ必要はないでしょう。
サイズは、幅240×奥行445×高さ360mmです。
本機も設置性重視のスリムタイプです。
ただし、マグニフィカ同様、廃熱用スペースは必要ですので、キッチンに、ちょうど合う隙間に置けるというわけではないです。
水タンクの量も、同じで1.8Lです。
また、2杯同時抽出に対応します。
使用方法は、オートメーション式です。
本機は、図のような液晶ディスプレイが搭載された点で、豆量や給油量などをあらかじめ設定しておく、マイメニューの登録が可能です。
ディスプレイは、英語・イタリア語・日本語表示に対応します。表示があると「自分好みの細かい設定」はしやすいです。
豆ホッパーも、300gと大容量です。
ミルは、豆の切削や粒度設定などを含めて、下位機種と同じ仕様です。
作れるコーヒーの種類は、6種類です。
ここまで紹介した、エスプレッソ(2種)ほか、カフェ・ジャポーネ・スペシャルティに加えて、ドッピオ+・レギュラー(ロングコーヒー)に対応します。
このほか、エスプレッソラージが対応です。
豆量は、(せっていできますが)エスプレッソ同等です。ただ、抽出時間を長めにすることで、濃く、苦く出せます。アイスコーヒーほか、アッフォガート(エスプレッソをかけたデザート)用です。
ここまで紹介していない味で追加されるのは、2種類です。
レギュラーコーヒー(ロング)は、上表が参考になりますが、要するに完全に中間的な性質の味です。
ドッピオ+は、豆の使用量をかなり多めにして、香りを強めに出す濃いめでリッチなエスプレッソです。
なお、スペシャリティ・ドッピオ+・カフェジャポーネは、1杯抽出のみ対応です。
ミルクメニューは、マグニフィカ・スタートと異なる部分です。
こちらは、記事冒頭の「選び方の基本」で書いたフロス調節つまみが搭載されます。
したがって、ワンタッチで、カプチーノ向けのフロスミルクが泡立てミルクだけでなく、泡が少なめで、カフェラテ向きのスチームミルクも「狙って」作れます。
昔は業務用とも言える上位機種だけに搭載される機能でしたが、この新搭載で「喫茶店グレード」のものができると言えます。
濃さ(豆量)は、5段階で設定できます。
3段階のマグニフィカ系より上位です。
水量(コーヒー量)も、下位機同様に調節できます。
使用後のお手入れも、下位機種同様となります。
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以上、ディナミカ ECAM35035Wの紹介でした。
本機は、エスプレッソ部分を「全自動化」もしたいが、さらに「自分好みのエスプレッソ設定」も突き詰めたい方に向く製品です。その上で、ドッピオ+とスペシャルティの両コースが増えていますし、楽しみの幅は拡がるでしょう。
また、ミルクメニューも、フロス調節つまみがある部分で、特にカフェラテ系の仕上がりは良いでしょうし、そこを重視したい方も選ぶ意味はあると言えます。
ただ、後ほど見るように、ミルクメニューも「完全自動」にできる上位機との価格差はみるべきでしょう。後ほど見る予定です。
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【2025年発売】
・デロンギ リヴェリア EXAM44035B
¥188,800 楽天市場 (4/19執筆時)
エスプレッソ:対応
カプチーノ:対応
ポンプ圧:15気圧
対応:コーヒー粉・コーヒー豆
サイズ:幅260×奥行460×高さ385mm
このほか、上位のリヴェリアにも「スチームノズル」式の製品があります。
ただ、こちらは、ミルクコンテナ付の同型機と同時に説明した方が分かりやすいので、後ほど別ににみていきます。
次回につづく!
エスプレッソメーカーのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、デロンギのエスプレッソメーカーの比較の1回目記事でした。
しかし、記事は、まだまだ続きます。
2・デロンギのエスプレッソメーカーの比較 (2)
2-1:マグニフィカ イーヴォ・スタート
抽出:自動(珈琲+ミルク)
価格:14万円〜
2-2:リヴェリア
抽出:自動(珈琲+ミルク)
価格:18万円〜
2-1:エレッタ
抽出:自動(珈琲+ミルク)
価格:28万円〜
3・デロンギのエスプレッソメーカーの比較 (3)
3-1:最終的なおすすめの提案【結論】
続くの2回目記事(こちら)では、今回紹介できなかった、デロンギの、上級のエスプレッソマシンを追加でみていきます。
エスプレッソ ★★★★★
カプチーノ ★★★★★
コーヒー ★★★★★
準備の手軽さ ★★★★★
コンパクトさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回の3回目記事(こちら)では、全体の結論として、予算別、目的別に、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら!
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