【今回レビューする内容】2023年 料理用セラミックナイフの性能とおすすめ・選び方:ステンレス包丁との違いや人気製品の性能ランキング: ファインキッチンファインレジェンド ファインプレミアサクラブレードファインプレミアエクセレントファインプレミアHIP三徳タイプ 小 シェフズナイフ菜切りナイフ ZKナイフ
【比較する製品型番】kyocera FKR130HIP-FP FKR140HIP-FP FKR160HIP-FP FKR180HIP-FP FKR-140N KR-140GR FKR-140PK FKR-140BU FKR-140YL FKR-140X-FP FKR-140X-GR FKR-140X-PK FKR-140X-YL FKR-140X-OR FKR-110N FKR-110GR FKR-110YL FKR-110PU FKR-110PK FKR-110X-FP FKR-110X-OR FKR-110X-GRFKR-160X-FP FKR-150FL FKR-170FL FKR-180C-N FKR-180CX-FP FKR-180P-N FKR-180PX-FPFKR-P110IPKS FKR-P140IPKR FKR-160N-FPE FKR-110-FPE FKR-160-FPE FKR-140-FPE ZK-160BK-BK ZK-110BK-BK ZK-1116 623740 GF-ZK1116 cocochical CLK-130 CLK-140 CK-140-BK CK-160-BK
今回のお題
切れ味が良い京セラのセラミックナイフでおすすめはどれ?
どもAtlasです。
今日は、2023年7月現在、最新の京セラのセラミックナイフ(包丁)を比較・調査します。
Atlasは同社の製品の長年の愛用者ですが、今回は「限定モデル」を含めて、同社の(ほぼほぼ)全ての製品を網羅的に比較しました。
以下では、いつものように、各製品を比較したあと、最後に、予算や利用目的別に、Atlasのおすすめ製品を提案する形式で書いていきます。
1・セラミックナイフの利点と弱点
セラミックナイフ(セラミック)は、公平を期して言えば、優れた部分と弱点と言える部分があります。
順番に説明していきましょう。
セラミックナイフの良い部分
最初に、金属包丁に比べてのセラミックナイフの利点です。
主に3点あります。
第1に、軽量で、切れ味が非常に長く続く点です。
第2に、ある程度「雑」に使っても、石材なので錆びない点です。
第3に、金属包丁と違って、フルーツなどを切っても包丁の金属の味が移らない点です。
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結論的に言えば、セラミックという素材は、従来の金属包丁の欠点を解決した「次世代の包丁」といえます。
このほかにも、金属包丁と違って、職人技術による差異(名工○○が作った包丁!)が存在しないので、高いクオリティの包丁を安心して購入できるメリットもあります。
「値段に見合った性能が期待できる点」で「買いやすい」と言えます。
セラミックナイフのイマイチな部分
続いて、金属包丁に比べてのセラミックナイフの弱点です。
主に、次の2点です。
第1に、無理な力を加えて刃が欠けると、その部分が切れなくなることです。
これについては、金属包丁に比べてかなりデリケートです。
そういった場合、1000円の研ぎ直し料+返送料を支払うか、製品に付属する「無料研ぎ直し券」を使い、京セラに包丁を送って研ぎ直します。
京セラ 電動ダイヤモンドシヤープナー DS-38
¥3,607 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
とはいえ、最近は、セラミックナイフ用の自動研ぎ器が出たので、こうしたデメリットは改善しました。
研ぎ機は電池式で、刃を研ぎ器に5回往復するだけで素人でも簡単に研げます。0.5mm程度のカケであれば、これで修正可能です。弱点は克服されていると言えるでしょう。
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第2に、冷凍食品やサケなどの大型魚の「相当堅いもの」には向かない点です。
ただ、お肉のブロックや小型魚、冷凍食品でもやわらかめなものならば、刃こぼれせずに利用できます。また、上位機種は、独自の焼成処理がなされており、より強靱です。
実際、そのような特殊用途に利用するならば、専用に金属包丁を別に揃えれば良いだけでしょう。
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以上、セラミックナイフの、メリット性とデメリット性について書きました。デメリットの部分については、京セラも認識しており、上述のように「改善」されています。
この点では、安心して買って良いと思います。個人的にも、メリット性のほうが相当程度優ると考えています。
2・セラミックナイフの「グレード」
というわけで、、ここからは、具体的に京セラのセラミックナイフ製品を紹介していきます。
なお、京セラのセラミックナイフは、「切れ味」という部分では基本的にどれも同じです。
しかし、ブレードの品質と柄の材質の違いで「ファインプレミアエクセレント」を先頭に、以上のように「ランク分け」ができます。
高価になっていくほど、その分材質などのこだわりも増しています。
このほか、直販など流通限定で、以上の2シリーズもあります。
ただ、切れ味の部分で普通の製品と異なり、扱いが少し特殊なので、後半で別に紹介します。
3・セラミック三徳ナイフの比較
はじめに、紹介するのは、万能包丁(三徳ナイフ)です。肉・魚・野菜に何でも使える、オールマイティの包丁です。
その点で言えば、キッチンに1つだけ包丁を置くならば、三徳ナイフが良いでしょう。
なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で書いていきます。
【ファインキッチン】
1・セラミック三徳ナイフ FKR-140-N
¥3,535 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
2・セラミック三徳ナイフ FKR-140
¥4,271 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
サイズ:270×45×20mm
刃渡り:140mm
重さ:90g
柄材質:ポリプロピレン
製品ランク:★★☆☆☆(入門向け)
FKR-140は、京セラの三徳ナイフでは最も安い、「ファインキッチン」というシリーズのセラミック三徳ナイフです。
なお、色つきについては、「カラフルキッチン」という名前ですが、グレードは同じです.
ランクで言えば、最も下の入門用のグレードです。
刃渡りは、三徳ナイフ(三徳包丁)としては標準的な140mmです。
三徳包丁は、何にでも使える万能包丁なので、奇をてらった大きさでない点がむしろ好ましいでしょう。
本体色は、基本となるブラックのほか、多色展開です。
リンク先で好きな色が選べます。
グリップの材質は、ポリプロピレン(熱可塑性樹脂)です。
110度の耐熱温度があるため、食洗機対応です。
一般的ではありますが、上位製品に比べて、握りが滑りやすいという難点はあるでしょう。
【ファインキッチン】
¥4,214 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
4・セラミック三徳ナイフ FKR-160
¥4,850 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
サイズ:290×48×20mm
刃渡り:160mm
重さ:98g
柄材質:ポリプロピレン
製品ランク ★★☆☆☆(入門向け)
FKR-160N も、京セラの「ファインキッチンシリーズ」の三徳ナイフです。
刃渡りは、先ほどよりも長い160mmとなります。
長めが好みの方はこちらでも良いでしょうが、基本的には140mmのほうが、家庭では使いやすそうです。
本体色は、こちらも、多色展開です。リンク先で好きな色が選べます。
グリップの材質は、こちらも、ポリプロピレン(熱可塑性樹脂)です。
【ファインプレミア】
5・セラミック三徳ナイフ FKR-140X-FP
¥3,199 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
6・セラミック三徳ナイフ FKR-140X
¥3,430 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
【サクラブレード】
7・セラミック三徳ナイフ FKR-P140IPKR
¥4,800 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
サイズ:270×45×20mm
刃渡り:140mm
重さ:90g
柄材質:ラバーグリップ
製品ランク ★★★☆☆(一般向け)
FKR-140Xは、「ファインプレミア」シリーズのセラミックナイフです。
京セラのセラミックナイフでは中級で、4番目のランクとなる製品です。
なお、FKR-P140は、別のサクラブレードシリーズの製品ですが、刃の色が違うだけで、ランクとしてみれば同じです。
刃渡りは、標準的な140mmです。
本体色は、こちらも、多色展開です。カラーモデルは、ある程度好きな色が選べます。
グリップの材質は、下位機種との大きな違いです。
こちらは、持ちやすいラバーグリップを採用します。
ラバーの質感があるオレフィン系エラストマー素材を利用する形です。
プラスチックに比べると、ラバーの方が手になじみ、扱いやすいです。また、食洗機に入れて長期間使った場合も、べたつきません。
【ファインプレミア】
¥4,055 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
サイズ:290×48×20mm
刃渡り:160mm/重さ:98g
柄材質:ラバーグリップ
製品ランク ★★★☆☆(一般向け)
FKR-160X-も、「ファインプレミアシリーズ」のセラミックナイフです。
先ほどの製品との違いは刃渡りで、こちらはやや長めの160mmです。
その他の点では「同じ」という製品です。
【ファインレジェンド】
9・ ファインレジェンド 三徳ナイフ FKR-150FL
¥3,968 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
サイズ:270×45×20mm
刃渡り:150mm
重さ:95g
柄材質:ポリプロピレンma
製品ランク ★★★★☆(高機能)
10・ ファインレジェンド 三徳ナイフ FKR-170FL
¥3,980 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
サイズ:303×47×20mm
刃渡り:170mm
重さ:100g
柄材質:ポリプロピレン
製品ランク ★★★★☆(高機能)
FKR-150FLとFKR-170FLは、京セラの上位シリーズです。
上から3つめのランクとなる「ファインレジェンド」という別シリーズの三徳包丁です。
刃渡りは、短いモデルが150mm、長いモデルが170mmです。
いずれも「長め」ですが、このシリーズの場合、包丁の幅は細身になっています。手元の操作性を重視した設計となります。
本体色は、こちらは黒のみです。
グリップの材質は、こちらも、ポリプロピレン(熱可塑性樹脂)です。
ただ、柄の形状は、特にグリップの形状を工夫し小指のホールド感を高めたほか、重心がハンドル側にややかかるように調整してあります。
こうした点から分かるように、こちらは、手が小さな女性にも持ちやすいようにとの視点から開発されています。とくに手元での皮むきなどに向いた形状です。
【ファインプレミアHIP】
11・ファインプレミアHIP 三徳ナイフ FKR140HIP-FP
¥4,980 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
サイズ:270×45×20mm
刃渡り:140mm
重さ:90g
柄材質:ラバーグリップ
製品ランク ★★★★★(高耐久)
12・ファインプレミアHIP 三徳ナイフ FKR160HIP-FP
¥5,000 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
サイズ:290×48×20mm
刃渡り:160mm
重さ:98g
柄材質:ラバーグリップ
製品ランク ★★★★★(高耐久)
FKR140HIPとFKR160HIPは、「ファインプレミアHIPシリーズ」の三徳包丁です。
京セラの上から2番目のグレードの製品となるグレードの製品です。
この製品は、熱間静水圧プレス(HIP)加工をすることで、ここまで紹介したホワイトブレードのモデルよりも、強度(靭性)が20%ほどアップしており、外圧により欠けにくいです。
これは、通常のセラミックに炭素を添加し焼成させることで強度を増す技術です。
黒いのはデザイン性だけ、というわけではありません。Atlasは2010年からこちらのモデルを愛用していますが、デゼイン性も良い上、頑丈で、いまもなお便利に使っています。
刃渡りは、下位機種と同じ構成です。一般的な刃渡り140mmサイズと、やや大きめな160mmが選べます。
本体色は、ブラックのみの構成です。
グリップの材質は、「ファインプレミア」と同じで、滑りにくいラバーグリップが採用されます。
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【ファインプレミアHIP】
13・ファインプレミアHIP FKR140HIP
¥4,675〜 楽天市場 (7/3執筆時)
なお、140mmの三徳包丁に限っては、黒刃のカラーモデルがあります。ただ、色合い的には結構「微妙」はあります。
【ファインプレミアエクセレント】
14・FP excellent 三徳ナイフ FKR-140-FPE
¥5,980 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
サイズ:264×44×18.3mm
刃渡り:160mm
重さ:109g
柄材質:積層強化木
製品ランク ★★★★★★(最高品質)
15・FP excellent 三徳ナイフ FKR-160-FPE
¥28,780 楽天市場 (7/3執筆時)
サイズ:288×48×18.3mm
刃渡り:160mm
重さ:118g
柄材質:積層強化木
製品ランク ★★★★★★(最高品質)
FKR-160-FPEは、京セラの最上位製品の三徳包丁です。
同社の最高級グレードで、「ファインプレミアエクセレント」というシリーズに属します。
こちらも、刃の部分の技術は、熱間静水圧プレス(HIP)加工をする「ファインプレミアHIPシリーズ」と同じです。
グリップの材質は、唯一の相違点で、こちらは積層強化木を用いた木製となります。高価なのは、グリップが「職人手作り」であるからでしょう。
木製なので、食洗機には非対応です。
感触としては問題なかろうと思いますが、繰り返し強度が担保できないためだと思います。
いずれにしても、利用したい場合は、ラバーグリップ製のファインプレミアHIPシリーズが良いと思います。
刃渡りは、やや大きめな160mmと通常の140mmの2種類です。
本体色は、ブラックのみの構成です。
価格的には、一般向けではないでしょう。
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以上、FKR-160-FPEの紹介でした。
最上位機となる「ファインプレミアエクセレント」は、どちらかといえば、「利便性だけでなく、インテリア性を兼ね備えた料理器具をそろえたい」と考えている方向きの製品となります。
その他に、フルーツナイフなども、同シリーズのラインアップがありますが、一式そろえると5万円を超えます。
4・セラミックフルーツナイフの比較
続いて、フルーツナイフの紹介です。
料理の基本となる三徳包丁のほかに、もう1本揃えるとすれば、刃渡り110mmのフルーツナイフや、刃渡り130mmのペティナイフがおすすめです。
いずれも、包丁としては小型なので、一本目にはオススメできません。しかし、二本揃えるなら選択肢になります。
とくに果物類は、金属包丁を使うと「金属味」が付いてしまうところがありますから、材質的にセラミックナイフは最適です。
【ファインキッチン】
16・セラミック フルーツナイフ FKR-110N
¥3,300 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
17・セラミックフルーツナイフ FKR-110
¥2,764 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
サイズ:227×28×19mm
刃渡り:110mm
重さ:51g
柄材質:ポリプロピレン
製品ランク ★★☆☆☆(入門向け)
FKR-110は、三徳包丁でもあった入門用の「ファインキッチン」シリーズのフルーツナイフです。
刃渡りは、110mmとなります。小型ですので、フルーツなどをむく際に向きますね。
本体色は、カラーモデルがあり、グリップが多色展開です。リンク先で好きな色が選べます。
グリップの材質は、こちらも、ポリプロピレン(熱可塑性樹脂)です。
食洗機に対応できる硬質の樹脂ですが、先ほど書いたように、やや滑りやすいのが欠点です。
【ファインプレミア】
18・セラミックフルーツナイフ FKR-110X-FP
¥2,950 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
19・セラミックフルーツナイフFKR-110X
¥2,156 Amazon.co.jp(7/3執筆時)
【サクラブレード】
20・セラミックフルーツナイフ FKR-P110IPKR
¥(2,849) 楽天市場 (7/3執筆時)
サイズ:227×28×19mm
刃渡り:110mm
重さ:51g
柄材質:ラバーグリップ
製品ランク ★★★☆☆(一般向け)
FKR-110Xは、京セラのハイグレードモデルにあたる「ファインプレミア」シリーズのフルーツナイフです。
また、スペックが同じなので、刃が「ピンク」なサクラブレードも一緒に紹介します。
刃渡りは、下位機種と同じ110mmです。
本体色は、こちらも、カラーモデルがあり、比較的自由に色が選べます。
グリップの材質は、その一方で滑りにくいラバーグリップであり、この点が下位機種との大きな違いとなります。
【ファインプレミア】
21・セラミックペティナイフ FKR-130-N
¥2,812 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
サイズ:250×31×19mm
刃渡り:130mm
重さ:59g
柄材質:ラバーグリップ
製品ランク ★★★☆☆(一般向け)
FKR-130も、京セラのファインプレミアシリーズ」のナイフです。
刃渡りは、ペティナイフということで、多少長い130mmです。
本体色は、結構ニッチなもでるだからか、黒のみです。
グリップの材質は、滑りにくいラバーグリップです。先ほども書きましたが、食洗機で使い続けてもべたついてきたりしないのが不思議ですね。
なお、ペティナイフは、フルーツナイフとは刃渡り以外の違いはありません。
長めの刃渡り160nnの三徳ナイフを買う場合は、2本目として、フルーツナイフではなくて、同様に大きめのペティナイフを選んでも良いかと思います。
【ファインプレミアHIP】
22・セラミックペディナイフ FKR130HIP-FP
¥5,020 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
サイズ:250×31×19mm
刃渡り:130mm
重さ:59g
柄材質:ラバーグリップ
製品ランク ★★★★★(高耐久)
FKR130HIP-FPは、京セラの上から2番目のランクの製品となる「ファインプレミアHIPシリーズ」のペディナイフです。
三徳包丁の場合と同じで、熱間静水圧プレス(HIP)加工がなされており、強度が20%ほどアップしています。
刃渡りは、こちらはフルーツナイフのラインアップがなく130mmサイズと、やや大きめです。
本体色は、ブラックのみの構成です。
グリップの材質は、滑りにくいラバーグリップが採用されます。
【ファインプレミアエクセレント】
23・FP excellent フルーツナイフ FKR-110-FPE
¥3,881 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
サイズ:228×31×15.5mm
刃渡り:110mm
重さ:59g
柄材質:積層強化木
製品ランク ★★★★★★(最高品質)
FKR-110-FPEは、京セラの最上位製品でなる「ファインプレミアエクセレントシリーズ」の小型包丁です。
こちらも、熱間静水圧プレス(HIP)加工がなされており、白い刃の製品に較べると強度が20%ほどアップしています。
刃渡りは、フルーツナイフとして標準的な110cmです。一方、他のフルーツナイフに較べると、細身であり、スタイリッシュなデザインに見えます。
本体色は、ブラックのみの構成です。
グリップの材質は、積層強化木です。
三徳包丁の場合と同じで「職人さんの手作りのハンドル」であり、それゆえに価格が上がっています。
5・セラミックシェフズナイフの比較
ここからは、シェフズナイフの紹介です。
日本語では「牛刀」と呼ばれる類のナイフであり、刃渡りが長いです。
Atlasはあまり使わないサイズですが、ブロックの肉をつかう料理などを本格的にする方はよく使われます。
【ファインキッチン】
24・セラミックシェフズナイフ FKR-180C-N
¥4,350 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
サイズ:310×45×20mm
刃渡り:180mm
重さ:93g
柄材質:ポリプロピレン
製品ランク ★★☆☆☆(入門向け)
【ファインプレミア】
25・セラミックシェフズナイフ FKR-180CX-FP
¥4,214 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
サイズ:310×45×20mm
刃渡り:180mm
重さ:93g
柄材質:ラバーグリップ
製品ランク ★★★☆☆(一般向け)
【ファインプレミアHIP】
26・セラミックシェフズナイフ KR180HIP-FP
¥7,495 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
サイズ:310×45×20mm
刃渡り:180mm
重さ:93g
柄材質:ラバーグリップ
製品ランク ★★★★★(高耐久)
セラミックシェフズナイフは、グレードの違いで、3種類のラインナップがあります。
刃渡りは、どれも180mmです。かなり長いので、ブロック肉を切断するような用途に向くでしょう。
本体色は、ニッチな製品と言うこともあり、グリップは、いずれもブラックのみの構成です。
グリップの材質は、ファインプレミアとファインプレミアHIPのみ、滑りにくいラバーグリップが採用されます。
また、ファインプレミアHIPについては、強度が高い熱間静水圧プレス加工が刃に対してなされています。
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以上、シェフズナイフの紹介でした。
本格的に料理する人に向く製品です。ただ、三徳包丁との違いはさほどないので、「揃えるなら3本目以降」となるでしょう。
なお、セラミックナイフは、極度に堅いものに対する柔軟性はクロモリに比べて欠けるので、サケなどの大型魚の解体などには不向きです。
6・セラミック菜切包丁の比較
続いて、やや特殊ですが、「葉切包丁」「菜切りナイフ」を紹介します。
【ファインキッチン】
27・FP excellent 菜切りナイフ FKR-150NK-N
¥4,563 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
サイズ:278×49×19mm
刃渡り:150mm
重さ:104g
柄材質:ポリプロピレン
製品ランク ★★☆☆☆(入門向け)
【ファインプレミア】
28・FP excellent 菜切りナイフ FKR-150HIP-FP
¥2,913 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
サイズ:278×49×19mm
刃渡り:150mm
重さ:104g
柄材質:熱可塑性エラストマー
製品ランク ★★★☆☆(一般向け)
【ファインプレミアエクセレント】
29・FP excellent 菜切りナイフ FKR-160N-FPE
¥23,800 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
サイズ:290×52×18.3mm
刃渡り:150mm
重さ:135g
柄材質:積層強化木
製品ランク ★★★★★★(最高品質)
菜切りナイフも、グレードの違いで、3種類のラインナップがあります。
最上位製品となる「ファインプレミアエクセレントシリーズ」は、熱間静水圧プレス(HIP)加工がなされており、白い刃の製品に較べると強度が20%ほどアップしています。
刃渡りは、最上位製品は三徳包丁と同じ160cmで、そのほかは150cmです。
いずれも、5cmを超える縦の長さがあり、葉物を扱う際に、特に便利な仕様です。
本体色は、ブラックのみの構成です。
グリップの材質は、最上位機は積層強化木です。
この場合でも、110度までの耐熱性があるため、食洗機に対応できます。
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以上、葉切ナイフの紹介でした。
菜切りの用途については、三徳ナイフで代用できるため、欲しい方は限定的かもしれません。
ただ、「あると便利」なのは間違いないですし、これで「すぱっと」野菜を切る感覚は、Atlasは好きです。
7・セラミックパン切りナイフの比較
続いて、波刃を採用するパン切りナイフを紹介します。
【ファインキッチン】
30・セラミックパン切りナイフ FKR-180P-N
¥6,780 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
サイズ:310×33×20mm
刃渡り:180mm
重さ:93g
柄材質:ポリプロピレン
製品ランク ★★☆☆☆(入門向け)
FKR-180P-Nは、パン切り用のセラミックナイフです。
入門用のファインキッチンシリーズの製品です。
刃渡りは、180mmです。
食パンを切りやすいように、長めで細身に作られます。
ナイフの刃先がギザギザの波刃になっており、パンなどの柔らかい素材が切れやすくなっています。
本体色は、ブラックのみの構成です。
グリップの材質は、プラスチックのような質感の、ポリプロピレンです。
したがって、食洗機対応です。
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以上、パン切り用のセラミックナイフの紹介でした。
Atlasもホームベーカリー用に1つ持っています。パンだけではなく、鍋に使う白菜や、サラダ用のトマトや、サンドイッチのパンなど、柔らかい素材がスッと切れるのが快感です。
刃が鋭くないので、怪我もしにくいと思います。なお、ギザギザ刃ですが、京セラの無料研ぎ直し券が付属し、研ぎ直しに対応できます。
【ファインプレミア】(執筆時在庫なし)
31・セラミックパン切りナイフ FKR-180PX-FP
¥(2,673) Amazon.co.jp (7/3執筆時)
サイズ:310×33×20mm
刃渡り:180mm
重さ:93g
柄材質:ラバーグリップ
製品ランク ★★★☆☆(一般向け)
FKR-180PX-FPも、パン切り用のセラミックナイフです。
こちらは、ラバーグリップのファインプレミアシリーズに属します。パン用については本製品が「最高級」です。
刃渡りは、こちらも180mmです。
ただ、下位機種とちがって、左図のような、ギザギザ刃は不採用です。
それでも、パンもや柔らかい食材スッと切れますが、他種の包丁ほどは、定期的な研ぎ直しは必要でしょう。
本体色は、ブラックのみの構成です。
グリップの材質は、ラバーグリップです。
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以上、パン切り用のセラミックナイフの紹介でした。
グレードはこちらの方が上位なのですが、個人的には、ギザギザ刃の下位機種のほうが、メンテ不要で長く切れ味が持続するため、好んでいます。
本製品も優れますが、他の包丁(三徳包丁など)との差異があまりないですし、パン切りナイフについてだけは、「下位シリーズ」を推します。
8・限定モデルの紹介ほか
以上、正規ルートで販売されている、京セラのセラミック包丁を全種類、紹介しました。
一方、このシリーズ以外に、いくつかの販路限定モデルが存在しています。
【2021年発売】
【cocochical】
32・スライスナイフ CLK-125G
¥6,380 楽天市場 (7/3執筆時)
刃渡り:125mm(ノコギリ刃)
32・ペティナイフ CLK-130
¥6,600 楽天市場 (7/3執筆時)
刃渡り:130mm
32・三徳ナイフ CLK-140
¥7,700 楽天市場 (7/3執筆時)
刃渡り:140mm
32・牛刀 18p CLK-180
¥9,130 楽天市場 (7/3執筆時)
刃渡り:125mm
第1に、ココチカルシリーズです。
京セラ直販ほか、販路限定で売られる新しいシリーズです。
各サイズありますが、スライスナイフだけ「ノコギリ刃」で、あとは普通のものです。
ハンドルについては、ファインプレミアと同じ熱可塑性エラストマーですが、一体設計で格好良いです。
むろん、食洗機対応です。
切れ味は、ただし、ここまでみた通常製品と違います。
刃の部分に、新素材となるZ212を採用する点です。
Z212は「耐摩耗性」が自慢です。
ホワイト刃である【ファインキッチン】と比較すると、2倍以上の耐摩耗性があります。
ブラック刃の【ファインプレミアHIP】より強く、「同社最強」と言えます。
ただ、切れ味がかなり特殊で、柔らかいもの(しめ鯖など)を切るのが苦手で、ひしゃげることがままあります。
一般流通させないのは、やはり「特殊」だからです。
セラミックナイフを理解し、「何が切れるか」しっかり分かった方に向くと言えます。
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【ZKナイフシリーズ】
33・ ZKナイフ GF-ZK1116 (2本)
¥9,980 楽天市場 (7/3執筆時)
なお、同じZ212を採用したシリーズにZKシリーズがあります(160BK-BK ZK-110BK-BKのセット)。
海外展開のモデルですが、日本で売られていた時期があり、Atlasも所有しています。
やはり(鈍くなると)ざっくり重くなるので、やはり特殊です。
【2021年登場】
【スタンダード】
34・フルーツナイフ CK-110-BK
¥3,257 楽天市場 (7/3執筆時)
刃渡り:110mm
34・三徳ナイフ CK-140-BK
¥4,849 楽天市場 (7/3執筆時)
刃渡り:140mm
34・三徳ナイフ CK-160-BK
¥5,335 楽天市場 (7/3執筆時)
刃渡り:160mm
第2に、スタンダードシリーズです。
こちらも、硬度の高いZ212を利用したタイプになります。
ココチカルシリーズとの違いは、ハンドルがポリプロピレン樹脂(食洗機対応)になる部分だけです。
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名前はスタンダードですが、切る素材は「選ぶ」ので、スタンダードと言って良いか分かりません。
【ファインキッチン】
35・35周年記念 三徳ナイフ FKR-140-CGY
35・35周年記念 三徳ナイフ FKR-140-OWH
¥4,200 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
刃渡り:140mm(三徳包丁)
35・35周年記念 三徳ナイフ FKR-110-CGY
35・35周年記念 三徳ナイフ FKR-110-OWH
¥6,580 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
刃渡り:110mm(三徳包丁)
第3に、京セラ35周年記念モデルです。
これらの製品は、京セラ35周年記念として2020年に登場した「限定モデル」です。
入門用のファインキッチンシリーズと性能は同じです。
しかし、柄の色が、チャコールグレー・オフホワイトとなっており、これらは期間限定でしか手に入らないということになります。
今回の結論
京セラのセラミックナイフのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、京セラのファインセラミックナイフについて書いてきました。
最後にいつものように、オススメのモデルについて書いていきます。
第1に、一本目のセラミックナイフとして品質的に最もオススメできるのは、
【ファインプレミアHIP】
11・ファインプレミアHIP 三徳ナイフ FKR140HIP-FP
¥4,980 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
サイズ:270×45×20mm
刃渡り:140mm
重さ:90g
柄材質:ラバーグリップ
製品ランク ★★★★★(高耐久)
ファインプレミアシリーズHIPの三徳ナイフがよいでしょう。
刃渡り140mmの三徳ナイフは、サイズ的に取り回しやすいので、最も使い勝手が良いサイズです。
とくにこのシリーズは、独自の焼成処理が加えられており、通常モデルよりも堅牢です。
確かに価格は高めです。
しかし、セラミックナイフは切れ味が落ちにくいし、包丁は1度購入すると10年スパンで買い換えないものですか。グレード高い包丁を購入するのは、メリット性があるでしょう。
また、金属包丁と違って、産地や銘柄での値段差ではなく、純粋に素材のグレードによる価格差ですので、その点も「損した気分」にはならないでしょう。
なお、ラバーグリップですが、食洗機に対応します。この点もオススメできるポイントですね。
第2に、セラミックナイフを安価に試せる最初の一本としてオススメできるのは、
【ファインプレミア】
5・ファインプレミア 三徳ナイフ FKR-140X-FP
¥3,199 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
6・ファインプレミア 三徳ナイフ FKR-140X
¥3,430 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
サイズ:270×45×20mm
刃渡り:140mm
重さ:90g
柄材質:ラバーグリップ
製品ランク ★★★☆☆(一般向け)
ファインプレミアシリーズの三徳ナイフをオススメします。
価格的にはより安いファインキッチンシリーズがあります。
しかし、握り手がラバーグリップのホールド感が良質ですから、価格差以上の効果を期待できるでしょう。
切れ味に関しては、白シリーズも黒色シリーズと同じくらい良いです。違いは先ほど書いたように「耐久性」のみです。
第3に、2本〜3本、セラミックナイフをセットで揃えようと考えている方は、
【ファインプレミアHIP】
11・ファインプレミアHIP 三徳ナイフ FKR140HIP-FP
¥4,980 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
サイズ:270×45×20mm
刃渡り:140mm
重さ:90g
柄材質:ラバーグリップ
製品ランク ★★★★★(高耐久)
22・ファインプレミアHIP 三徳ナイフ FKR130HIP-FP
¥5,020 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
サイズ:250×31×19mm
刃渡り:130mm
重さ:59g
柄材質:ラバーグリップ
製品ランク ★★★★★(高耐久)
26・ファインプレミアHIP シェフズナイフ KR180HIP-FP
¥7,495 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
サイズ:310×45×20mm
刃渡り:180mm
重さ:93g
柄材質:ラバーグリップ
製品ランク ★★★★★(高耐久)
プレミアムなモデルで揃えるならば、ファインプレミアHIP シリーズの3モデルが良いでしょう。
2本買う場合は、セラミックペティナイフとセラミック三徳ナイフ(大)が良いと思います。
3本買う場合は、それにシェフズナイフを加えると、大きさのバランスが整うでしょう。
これに加えて、4本目を購入する余裕があれば、パン切り用のナイフを購入すると良いでしょう。
第4に、2本〜3本のセラミックナイフをできるだけ格安で揃えようと考えている方は、
【ファインプレミア】
5・セラミック三徳ナイフ FKR-140X-FP
¥3,199 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
サイズ:270×45×20mm
刃渡り:140mm
重さ:90g
柄材質:ラバーグリップ
製品ランク ★★★☆☆(一般向け)
18・セラミックフルーツナイフ FKR-110X-FP
¥2,950 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
サイズ:227×28×19mm
刃渡り:110mm
重さ:51g
柄材質:ラバーグリップ
製品ランク ★★★☆☆(一般向け)
25・セラミックシェフズナイフ FKR-180CX-FP
¥4,214 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
サイズ:310×45×20mm
刃渡り:180mm
重さ:93g
柄材質:ラバーグリップ
製品ランク ★★★☆☆(一般向け)
一方、やや予算を抑えたいならば、ラバーグリップを採用する【ファインプレミア】のこれらのモデルを揃えると、バランスが取れます。
補足情報:セラミックナイフ研ぎ機について
というわけで、今回は、セラミックナイフの話でした。最後に「おまけ」で、研ぎ機などの話です。
京セラ 電動ダイヤモンドシヤープナー DS-38
¥3,607 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
アルカリ乾電池 単3形48個パック
¥1,227 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
あと、金属包丁よりも切れ味が落ちにくいために、必ずしも同時に購入しなくても構いません。
しかし、セラミックナイフも研げるダイヤモンドシャープナーがあれば、セラミックナイフの実力をさらに持続させることが可能です。
シャープナー(研ぎ器)は京セラから幾つか出ていますが、安価な機種はセラミック非対応ですので注意が必要です。また、このモデルは、素人でもコツがいらずに研げるのでオススメできます。
なお、単三電池が4本必要ですが、付属していません。同時に購入すると良いでしょう。
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京セラ セラミックキッチンはさみ CH-350L
¥3,800 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
また、包丁ではありませんが、こちらのキッチンはさみもオススメです。キッチンはさみは結構汚れたり、切れ味が落ちるものなので、やはりセラミック製はメリット性が高いです。
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ではでは。