Top 生活家電 比較2023’【電気代が安い】除湿機63機の性能とおすすめ・選び方:衣類乾燥除湿機(1)

2023年05月08日

比較2023’【電気代が安い】除湿機63機の性能とおすすめ・選び方:衣類乾燥除湿機(1)

【今回レビューする内容】 2023年 衣類乾燥に強い!人気の除湿機と衣類乾燥除湿機の性能とおすすめ・選び方:デジカント式 ハブリッド式 コンプレッサー式の違い 冷風機・口コミ・性能ランキング

【比較する製品型番】アイリスオーヤマ IJD-H20-A KIJD-H202-S DDB-20 KIJDC-L50 IJD-I50 KIJDC-K80 IJDC-K80 IJD-K80 IJC-H65 KIJC-H652N IJC-J56 IJDC-N50 IJDC-N80 IJDC-P60 KIJDC-N50 IJD-N20 パナソニック F-YZVX60-H F-YZVX60-C F-YZUX60-S F-YZUX60-N F-YZU60-G F-YHVX90-W F-YHVX120-W シャープ CV-P60-W CV-P71-W CV-R71-W 三菱電機 SARARI MJ-M100TX-W MJ-M100VX-W コロナ CD-P6323-W BD-6323-AS CD-P63A2(W) CD-S6323-W

今回のお題
最新の除湿機でおすすめの機種はどれ?

 どもAtlasです。

 今日は、季節家電の話です。

 2023年5月現在、最新の除湿機(除湿乾燥機・除湿器)の比較をします。

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1・除湿機の比較記事 (1)
 1-1・小型の除湿機
  =除湿・衣類乾燥向き(〜15畳)
2・除湿機の比較記事 (2)
 2-1・中型の除湿機
  =広範囲の除湿向き(15畳〜)
 2-2・クール用の除湿機  
  =冷風の送風用
 2-3・ユニークな除湿機 
  =一芸のあるもの
3・除湿機の比較記事 (3)
 3-1:ハイブリッド加湿器
  =除加湿・空気清浄ができるもの
 3-2:目的別のおすすめ機種の提案【結論】

 今回は、サイズに分けながら、除湿力省エネ性ほか、衣類を除湿機で乾燥する際の使い勝手にもこだわって、レビューしていきます。

 全3回の続き記事になります。

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部屋の除湿力 ★★★★★
衣類乾燥   ★★★★★
電気代の安さ ★★★★★
静音性    ★★★★★
総合評価   ★★★★★

 以下では、各製品を一機ずつ比較していきます。

 そして、最後の「結論」部分では、上表のようなポイントから、「Atlasのおすすめ機種!」を提案する形で記事を進めていきます。

1-1・除湿機の選び方と注意点

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 具体的な製品比較にはいる前に、除湿機の「選び方の基本」について説明しておきます。

 除湿機を選ぶ場合に、注意しなければならないのは、除湿方式の違いです。

 上表のように「3方式」あり、電気代や得意な季節などが大きく異なります。

 とくに「電気代」は、方式の違いだけで、2倍以上の差があるので、注意が必要です。

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 除湿方式の違いは、「失敗せずに除湿機を選ぶため」には極めて重要な部分です。

 そのため、今回の記事では、各機種の詳しい比較に入る前に、3つの除湿方式の違いをしっかりと説明します。

1・衣類乾燥が得意!デジカント式

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 第1に、デシカント式(ゼオライト方式)です。

 除湿の仕組みは、乾燥剤に水分を付着させ、それをヒーターの熱で乾燥させることで湿度を下げるというものです。

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 得意な季節は、冬場です。

 ヒーターを使うため、低温度の冬でも安定して除湿できるというメリットがあります。

 年中、素早く乾燥するので、衣類乾燥に使おうとする場合は、最適なタイプと言えます。

 電気代は、一方で、ヒーターを使うため電気代が高い傾向があります。

 例えば、鉄筋19畳・木造9畳のリビング用の機種の場合、衣類乾燥時に1時間で約20円です。

 利用時の問題点は、夏場にやや室温が上がってしまう(3度前後)点です。

 ヒーターを使うので、これは仕方のないことです。

 ただし、デシカント式を夏場に使ったとしても「不快」にはなりません。なぜなら、温度以上に湿度のほうがが落ちるため、不快指数が下がるからです。

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 以上、 デシカント式(ゼオライト方式)の紹介でした。

 衣類乾燥用としてパワフル使いたい場合は、この方式が最良の選択肢でしょう。一方、夏場の酷暑対策として1日中付けっぱなしにするならば、ヒーターを使う点で、やや不利です。電気代も高めです。

2・電気代が安い!コンプレッサー式

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 第2に、コンプレッサー式です。

 除湿の仕組みは、エアコンと同じです。

 冷媒を使って空気を冷やし、空気中の水分を水滴にして除湿するという仕組みです。

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 得意な季節は、夏場です。

 室温が高いほど除湿力が高まりますから。風力が自慢の機種も多いです。

 また、ヒーターを使わないので、夏場に室温が上がりにくいです。

 電気代は、ヒーターを使わないため、安いです。

 例えば、鉄筋23畳・木造11畳の機種の場合、1時間で約10円です。

 また、リビング用の大きな機種同士で比較すると、その差は2倍以上に開きます。

 なお、コンプレッサーを内蔵する除湿機は、西日本(60Hz)だと東日本(50Hz)に比べて、同じ機種でも10%ほどパワーが上がる一方、消費電力も10%あがります。

 今回は(基本)東日本基準で書きますが、どの機種も同じ原則ですので、そう気にしなくて良いかと思います。

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 利用時の問題点は、冬場の低温時には能力が落ちるという点です。

 コンプレッサー式にも「衣類乾燥」を謳った商品があります。

 しかし、年中衣類乾燥に使うならば、デシカント式のほうがおすすめです。

ーー

 以上、コンプレッサー式の紹介でした。

 梅雨の時期から夏にかけて以外は「収納しておく」使い方ならば、電気代が安いコンプレッサー式を推します。

 一方、年中「室内干し」をされるご家庭では、デシカント式が一般的には良いでしょう。

3・年中パワフル!ハイブリッド式

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 第3に、ハイブリッド式です。

 ハイブリッド式は、パナソニックが出しています。

 除湿の仕組みは、季節や気温に応じて、デシカント式とコンプレッサー式の両方の仕組みを併用するものです。

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 得意な季節は、1年中です。

 夏場はコンプレッサーで、冬場はデジカントでと、両者の欠点を補完できるからです。

 電気代は、(やはり)両方式のちょうど中間ほどの水準です。

 例えば、鉄筋23畳・木造11畳のリビング用の機種の場合、除湿(強)に、1時間で約6円前後です。

 冬でもだいたいこの数字ですから、コンプレッサー式と同水準です。

 衣類には、速乾モードで「ヒーター全開」にすれば約19円ですが、通常の衣類乾燥の「強運転」だと約6円前後です。

 利用時の問題点は、両方の機構をそなえるために、本体がやや大きいという点です。また、本体の価格も高めです。


 以上、基本となる、3方式の説明でした。

 結論的に言えば、おすすめは次のようになります。

デシカント式
 =衣類乾燥をメインに年中使う方
コンプレッサー式
 =梅雨から夏にかけて主に使う方
ハイブリット式
 =1年中利用したい方

 改めて言えば、どの方式も「年中使えます」が、「得意な分野が異なる」という感じで理解してください。

 簡潔に言えば、

衣類乾燥重視の場合は、デシカント式
衣類乾燥不要の場合は、コンプレッサ式

 で良いでしょう。

 なお、ハイブリッド式は大きめの機種しかありません。

 和室8畳・洋室12畳以上で、「1年中便利に使いたい」場合にオススメします。

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 というわけで、こうした違いをベースにしながら、以下、除湿機を具体的に紹介していきます。

1-2・小型の除湿機の比較

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 はじめに、木造14畳・鉄筋25畳まで対応できる小型・中型タイプからです。

 家中除湿できるような大きなタイプをお探しでないならば、このサイズが「一般家庭向け」といえます。

 売れ筋で数が多いので、先ほど紹介した、デジカント式コンプレッサー式・ハイブリッド式に分けて説明していきます。

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 なお、除湿機は、供給電力(東は50Hz/西は60Hz)の違いで、西日本では除湿力が5%弱ほど増えます。

 以下では、断りのない限り、低い方の東日本水準に合わせて表記しています。

1・デジカント式の小型除湿機

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 はじめに、1年を通して衣類乾燥に強みを持つ、デジカント式の除湿機からです。

 先述のように、多少電気代がかかるものの、冬場に強い方式です。

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 なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。


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 【2018年発売】

 【通常型番】

 1・アイリスオーヤマ IJD-H20-A
 1・アイリスオーヤマ IJD-H20-P
  ¥12,427 Amazon.co.jp (5/7執筆時)

 【特定量販店用型番】(性能は同じ)

 2・アイリスオーヤマ IJD-N20
  ¥15,339 楽天市場 (5/7執筆時)

 2・アイリスオーヤマ KIJD-H202-S
  ¥14,800 楽天市場 (5/7執筆時)

 【2017年発売】(旧型)

 3・アイリスオーヤマ 除湿機 DDB-20
  ¥12,808 Amazon.co.jp (5/7執筆時)

適応面積:木造 〜3畳/鉄筋 〜6畳
消費電力:300W
除湿量: 2.2リットル/日
センサー:
タンク容量:約2.0L
サイズ:高さ510×幅165×奥行325mm 

 IJD-H20シリーズ は、アイリスオーヤマのデシカント式除湿機です。

 冬でもパワフルで、衣類乾燥に向く方式の除湿機です。

 流通ルートの違いで多くの型番があります。

 2017年機だけは、消費電力が350Wになる割に、除湿力が10%ほど悪いです。選ぶならば、その他のモデルです。

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 適応面積は、木造3畳・鉄筋6畳までです。

 超小型モデルですし、洗面所などで衣類を乾燥するのが「得意」な機種です。

 消費電力は、このサイズとしては、350Wと悪いので、省エネ性はイマイチです。

 除湿力も、1日で2.2Lです。

 強力とは言えない水準です。

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 衣類乾燥機能は、デシカント式なので年中利用できる実力があります。

 センサーは、未搭載です。

 そのため、湿度が下がりすぎたり、衣類が乾いたら停止というような自動運転は不可能です。4時間と8時間の切タイマーのみ付属します。

 水タンクの容量は、2.0Lです。小型・軽量な機種としては標準的サイズです。

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 以上、IJD-H20シリーズの紹介でした。

 値段は安く、お買得です。

 パワーは価格相応ですが、洗面所などで衣類を乾かすなどの目的ならば、十分な性能でしょう。部屋での利用には向きません


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 【2020年発売】KIJD-I50後継品

 【おまかせ運転あり】

 4・アイリスオーヤマ 除湿機 KIJDC-L50
  ¥20,450 楽天市場 (5/7執筆時)

 【おまかせ運転なし】

 5・アイリスオーヤマ 除湿機 IJD-I50
 5・アイリスオーヤマ 除湿機 IJD-I50-WH
  ¥21,162 Amazon.co.jp (5/7執筆時)

 5・アイリスオーヤマ 除湿機 KIJDC-N50
  ¥24,935 楽天市場 (5/7執筆時)

 【廉価版】(旧型)

 6・アイリスオーヤマ 除湿機 IJDC-N50
  ¥23,430 Amazon.co.jp (5/7執筆時)

適応面積:木造 〜6畳/鉄筋 〜13畳
消費電力:590W
除湿量: 5.0リットル/日
センサー:
タンク容量:約2.5L
サイズ:高さ640×幅287×奥行234mm

  KIJDC-L50は、アイリスオーヤマの風量強化タイプの除湿機です。

 複数の機種がありますが、下位機の場合、後述する温湿度センサー未搭載で、おまかせ運転機能がありません。

 そのほか、ここ出していない姉妹機がほかにもあります。

 IJDC-N50は、タンクふたの形状が異なる廉価版です。IJD-JN50は、流通限定品(ジャパネット)で、送風幅が340cmから360cmに拡がっています。

 いずれもセンサーはないです。

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 結論的にいえば、 KIJDC-L50を選ぶのがもっとも良いでしょう。

 あとは、同じ仕様なので、同時に見ていきます。

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 適応面積は、木造6畳で、鉄筋13畳です。

 小部屋ならば利用できるスペックです。

 除湿力は、1日で5.0リットルです。

 適応畳数の上昇と共に、実用的な水準になっています。

 消費電力は、畳数の広さを勘案しても、590Wと省エネ性はイマイチです。

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 衣類乾燥機能は、工夫があります。

 こちらは、強力なファンを搭載するため、風圧で相当の乾燥が期待できるからです。

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 最大90度(340cm幅)の振り幅の「左右」首振り機能もあるため、小型機ですが、広範囲に乾燥対応します。

 洗濯機に「風乾燥モード」というのがありますが、乾いた風ならば、風だけでも洗濯物をある程度乾燥します。それを考えれば、合理的な製品で、メーカーによれば、1/5の乾燥時間とあります。

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 センサーは、温湿度センサーが搭載です。

 空気中の水分量をランプで確認できます。

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 自動運転機能は、搭載です。

 40度〜60度とアバウトな範囲ながら、除湿と送風を切り替えつつ、適湿を保ちます。

 ただ、後述するパナソニック機と違って衣類が乾いたら停止というような運転はできません。

 タイマーは、2・4・8時間の切タイマーのみ付属します。

 水タンクの容量は、2.5Lと常識的なサイズです。

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 以上、アイリスオーヤマの KIJDC-L50の紹介でした。

 洗濯乾燥に特化して考えた場合、風力の強さに特化したこの機種は、機能的に面白いです。

 左右の首振り機能の範囲の広さを含めて、2万円以下の「衣類乾燥に強い」機種としては、優れた製品の1つと言えます。

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 【おまかせ運転なし】

 【2023年発売】(青はIJDC-P60-AH)

 7・アイリスオーヤマ 除湿機 IJDC-P60-C   
  ¥29,800 楽天市場 (5/7執筆時)

適応面積:木造 〜7畳/鉄筋 〜15畳
消費電力:590W
除湿量: 5.8リットル/日
センサー:
タンク容量:約2.5L
サイズ:高さ657×幅279×奥行247mm

 なお、温度センサーがないタイプの後継機となる、 IJDC-P60が登場しました。

 比較する場合、同じ消費電力ながら、除湿量が5.8L/日と14%ほど向上しました。

 良い変化ですが、価格差もあるので旧機種が良いでしょう。


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 【2020年発売】

 【おまかせ運転あり】

 8・アイリスオーヤマ KIJDC-K80
  ¥27,800 楽天市場 (5/7執筆時)

 【おまかせ運転なし】

 9・アイリスオーヤマ IJDC-K80
  ¥27,071 Amazon.co.jp (5/7執筆時)

 10・アイリスオーヤマ IJDC-N80-W
  ¥24,700 楽天市場 (5/7執筆時)

 【首振りなし】IJD-K80-W

 11・アイリスオーヤマ IJD-K80
  ¥17,200 Amazon.co.jp (5/7執筆時)

適応面積:木造 〜10畳/鉄筋 〜20畳
消費電力:720W
除湿量: 8.0リットル/日
センサー:(湿度センサー)
タンク容量:約3.5L
サイズ:高さ739×幅334×奥行285mm 

  KIJDC-K80は、アイリスオーヤマの除湿機です。

 下位機種となるJDC-K80は、温湿度センサーが未搭載で、自動運転ができません。 IJDC-N80はその旧型で、タンクが旧形状です。

  IJD-K80は上部にファンがない廉価版です。個性がないぶん安いと言えます。

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 適応面積は、木造10畳で、鉄筋20畳です。

 同じ形状の下位機種と違ってリビング対応です。

 除湿力は、1日8.0リットルです。

 このクラスでは、ハイブリッド方式の他社機と比べて「そこそこ」ですが、値段差を考えると妥当です。

 消費電力は、720Wです。

 下手な暖房器具より電気代がかかります。

 先述のように、デジカント式は、ヒーターを使うので、冬以外は使いにくいです。

 衣類乾燥機能は、強力なファンを搭載し、風を利用しても乾燥させる方式です。

 同型状の小型機と同じで左右首振りもできます。

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 センサーは、上位機のみ湿度センサーが搭載です。

 先ほどみた機種と同じで、約55%を軸に送風と除湿を切り替えて運転ができます。

 ただ、本機の場合も衣類が乾いたら停止という運転はできない仕様となります。

 タイマーは、2・4・8時間の切タイマーのみ付属します。

 水タンクの容量は、3.5Lと十分です。

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 以上、アイリスオーヤマのKIJDC-K80の紹介でした。

 大きなデジカント式ですが、大型機だと消費電力の高さと部屋の温度の上昇が問題となります。

 その上で、静音性も、パワーとファン形状の部分で注意が必要でしょう。


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 【2021年発売】(2022年追加)

 【ナノイーあり】F-YZUX60後継機

 12・パナソニック ナノイー F-YZVX60-H
 12・パナソニック ナノイー F-YZVX60-C
  ¥25,491 Amazon.co.jp (5/7執筆時)

 【ナノイーなし】

 13・パナソニック F-YZU60-G
 13・パナソニック F-YZU60-P
  ¥29,800 Amazon.co.jp (5/7執筆時)

適応面積:木造 〜7畳/鉄筋 〜14畳
消費電力:290W
除湿量: 5.4リットル/日
静音性:39〜48dB
センサー:湿温度センサー
タンク容量:約2L
サイズ:高さ459×幅178×奥行357mm 

 FF-YZU60は、パナソニックのデシカント式の衣類乾燥除湿機です。

 2機種ありますが、F-YZU60は、後述するナノイー機能が「省略」となる以外は同じです。

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 結論的にいえば、衣類乾燥に主に使う場合、ナノイー機能が付属する新旧2機から、そうでないならば、全機から、値段だけみて決めてOKです。

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 適応面積は、和室7畳・鉄筋14畳です。

 本機は、一般家庭用での使用に向いた除湿機の入門機です。

 サイズも、高さ459×幅178×奥行357mmです。

 十分な小型です。

 洗面所などの設置もできそうです。

 除湿力は、1日で5.4リットルです。

 アイリスオーヤマのデジカント式の上位機より、水準は高いです。

 消費電力も、290Wです。 

 除湿量の多さをふまえると、ヒーターを使う小型デシカント式としては、例外的とも言える「省エネ水準」です。

 除湿時に通常8円弱の水準です。

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 衣類乾燥機能は、この機種の場合、110cmの送風幅です。

 首を振るタイプのアイリスオーヤマの場合、340cm幅でしたので、それよりも負けます

 2キロほどの衣類ならば、108分で乾燥します。Yシャツ2枚ならば、15分で「からっと」仕上がります。

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 静音性は、一方で、最低39dBの音控えめモードが搭載され、夜干しに最適です。

なお、デシカント式はやや騒音があります。アイリスオーヤマは、騒音値が非公開ですが、パナソニックは、最大値も公開している点で好感が持てます。

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 センサーは、温湿度センサー(カラッとセンサー)を搭載します。

 パナソニックの場合、自動運転で、濡れている間は「強く」、乾いたら自動的に運転を停止する運転ができます。

 乾いた後でも一定の湿度をキープする機能(カラッとキープモード)が搭載されます。外出中に洗濯物を乾かし、帰宅時まで省エネで除湿運転をなしたいなどのニーズに最適でしょう。

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 水タンクの容量は2Lです。

 小型機としては、十分な量でしょう。水替えも比較的容易です。

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 マイナスイオン発生機能は、ナノイーXを搭載です。

 ナノイーは風が直接当たる場所について消臭効果があるため、衣類の脱臭効果が期待できます

 実験で効果が確認されているもので、部屋干し臭の除去にはとくに効果的です。

 ただ、部屋全体の除菌ができる類のものではありません。あくまで、風が直接あたっている部分にのみ有効です。

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 以上、パナソニックのF-YZVX60の紹介でした。

 和室7畳・鉄筋14畳まで対応で、コンパクトなので毎年売れている機種です。

 デジカント式としては、他社よりすこし高めです。ただ、消費電力と省エネセンサーはこちらが圧倒的に優位です。衣類乾燥など、年中多用する場合は、コスト面で特に本機を選ぶ価値があります。


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 【2022年発売】

 14・シャープ CV-R60-W
  ¥31,980 楽天市場 (5/7執筆時) 

 【2022年発売】

 14・シャープ CV-P60-W
  ¥20,113 Amazon.co.jp (5/7執筆時)

適応面積:木造 〜7畳/鉄筋 〜14畳
消費電力:510W
除湿量: 5.4リットル/日
静音性:38〜51dB
センサー:湿温度センサー
タンク容量:約1.5L
サイズ:高さ300×幅300×奥行323mm 

 CV-R60は、シャープのデシカント式の衣類乾燥除湿機です。

 新旧両機種ありますが、性能は同じです。

 適応面積は、本機も、和室7畳・鉄筋14畳です。

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 サイズも、高さ300×幅300×奥行323mmです。

 体積で言えば、デジカント式ではもっとも小さいと言えるモデルです。

 とくに、背が低い部分で、ラックの下などに置きやすいです。

 風も、全周吹き出しなので。60-80cmほどの物干しラックには良いかと思います。

 除湿力は、1日で5.4リットルです。

 消費電力は、510Wです(除湿時は480W)。 

 パナソニックほどこの部分は優れません。

 衣類乾燥機能は、送風幅は非開示です。

 ただ、先述のように、360度送風なので60-80cmほどには対応できそうです。

 静音性は、自動運転の除湿時に38dBです。

 センサーは、温湿度センサーを搭載します。

 適湿(60度)に向けて自動調整しつつ運転されます。

 水タンクの容量は、一方、1.5Lです。

 小型化したので、水捨ての頻度は多めです。

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 マイナスイオン発生機能は、シャープのプラズマクラスター7000を搭載です。

 発生の仕組みは異なりますが、パナソニックのナノイーXと同じ消臭効果を期待できます。

 ちなみに、プラズマクラスターは発生量でランクがありますが、本機は一般的な「7000」になります。

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 以上、シャープのCV-P60の紹介でした。

 パナソニック機のデジカント式のライバルでしょう。

 背が低い部分を活かして利用することが便利そうな方に、特に本機は良さそうです。

 一方で、電気代の部分と、水タンクの小ささは負けるので、一長一短はあると言えます。

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 【2020年発売】

 15・シロカ SDD-7D151
  ¥29,700 Amazon.co.jp (5/7執筆時)

適応面積:木造 〜10畳/鉄筋 〜20畳
消費電力:620W
除湿量: 7.6リットル/日
センサー:(湿度センサー)
タンク容量:約2L
サイズ:高さ553×幅357×奥行212mm 

 このほか、日本のシロカもデジカント式の除湿機を出しました。

 個性的な家電をだす企業ですが、本機は、あまり個性はみられず、能力もイマイチです。

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 あえて言えば、小型のデジカント式では珍しく、付属の排水ホースで連続排水ができるのが珍しいです。ただ、後でみる三菱電機のコンプレッサー式もできますので、比較は必要でしょう。

2・コンプレッサー式の小型除湿機

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 続いて、コンプレッサー式の小型機です。

 冬場の衣類乾燥は不得意ながら、デジカント式に較べると、一般的に省エネ性の高い機種が多いです。


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 【2018年発売】

 16・アイリスオーヤマ IJC-H65
  ¥15,800 Amazon.co.jp (5/7執筆時)

 16・アイリスオーヤマ KIJC-H652N
  ¥15,500 楽天市場 (5/7執筆時)

適応面積:木造 〜7畳/鉄筋 〜14畳
消費電力:162W
除湿量: 5.5リットル
センサー:湿度センサー
タンク容量:約2.5L
サイズ:高さ535×幅310×奥行204mm 

 IJC-H65シリーズは、アイリスオーヤマの発売するコンプレッサー式除湿機です。

 流通ルートの違いで2つの型番がありますが、色以外同じです。

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 適応面積は、東日本(50Hz)で木造7畳、鉄筋14畳までです。

 西日本(60Hz)で、木造8畳、鉄筋16畳です。先述のように、コンプレッサ式は、西日本だと能力が10%ほどあがる分、消費電力も同じだけ増えます。

 いずれにしても、小部屋に向くタイプの小型製品です。

 除湿力は、1日5.5リットルの除湿量です。

 小型機としては標準的なスペックといえます。

 消費電力は、162Wです。

 適応面積が同程度のデシカント式に比べる場合、約2倍程度電気代が安くなります。

 光熱費を節約したい場合は、コンプレッサー式はよい選択肢です。

 静音性は、情報が非開示です。

 実際、コンプレッサー式は、夏に温度が上がらないという利点はありますが、エアコンと同方式なので、対策のない機種の騒音は大きめです。

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 衣類乾燥機能も、搭載です。

 ただし、コンプレッサー式除湿機なので、冬場の衣類乾燥力はあまり高くなく、用途的には「不向き」です。

 センサーは、湿度センサーのみです。自動運転はできますが、湿度55%で停止するという単純な仕組みです。

 水タンクの容量は、2.5Lです。

 小型機としては十分な水準です。

 清潔性は、コンプレッサー式の場合、デジカント式より注意が必要です。

 使用後、送風乾燥させないと熱交換器がカビやすく、ニオイの元になるからです。

 対策として一般的に、内部乾燥モードを持つ機種が多いのですが、本機は未装備です。

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 以上、アイリスオーヤマのIJC-H65シリーズの紹介でした。

 衣類乾燥用というより、夏場の部屋全体の除湿に利用するならば、省エネ性型が高く良い機種です。

 ただ、騒音値が非公開な点と、内部乾燥モードがない点、センサーが弱い点は、他機に比べると、やや弱いと言えるでしょう。

ーーー

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 【2020年発売】

 17・アイリスオーヤマ 除湿機 IJC-J56
 17・アイリスオーヤマ 除湿機 KIJC-J56
  ¥15,272 Amazon.co.jp (5/7執筆時)

適応面積:木造 〜6畳/鉄筋 〜13畳
消費電力:140W
除湿量: 5リットル
センサー:湿度センサー
タンク容量:約2L
サイズ:高さ383×幅220×奥行230mm 

 なお、アイリスオーヤマは、より小型な IJC-J56という製品の販売もあります。

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 今までにないほどの小型機で、市場の隙間をついた製品と言えます。

 タンクが2Lと最低限ですが、衣類乾燥などには使わず、さほど湿度がキツくない地域で、ならば、選択肢にはできそうです。

 なお、アイリスオーヤマは騒音値を開示しませんが、仕組み上、対策なしに小型化すると、騒音は上がるため、この部分は注意点です。


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 【2023年発売】CD-P6322後継機

 18・コロナ ホワイトCD-P6323-W
 18・コロナ ブルー BD-6323-AS
  ¥21,400 楽天市場 (5/7執筆時) 

 【Amazon専用型番】

 19・コロナ ホワイト CD-P63A2(W)
  ¥19,620 Amazon.co.jp (5/7執筆時)

適応面積:木造 〜7畳/鉄筋 〜14畳
消費電力:160W
除湿量: 5.6リットル
静音性:38デシベル
センサー:
タンク容量:約3.5L
サイズ:高さ515×幅220×奥行330mm 

 こちらは、コロナのコンプレッサー式の除湿機です。

 定番モデルとしてホームセンターでは、梅雨や夏によく売れる除湿機です。

 なお、Amazon専用型番がありますが、性能は同じです。

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 なお、写真では「超小型」に見えますが、サイズとしては、他社の小型機と同じほどです。

 適応面積は、東日本(50Hz)では木造7畳、鉄筋14畳まで対応になります。

 西日本(60Hz)だと木造8畳、鉄筋16畳です。

 除湿量は、1日5.6リットルです。

 小型機種としては、平均的なパワーです。

 消費電力は、160Wです。

 体積が同程度のアイリスオーヤマの機種とほぼ同水準です。

 静音性も、38dBと静かと言って良い水準の機種ですね。

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 衣類乾燥機は、コンプレッサー式ですから、やはり劣ります。

 冬場の性能はあまり期待できないでしょう。

 センサーは、温湿度センサーがないため乾燥状態を把握できず、自動停止することはありません。

 また、部屋の除湿目的で使う場合も、適湿まで自動運転するという意味での自動運転機能がありません。常に一定量の湿気を取り続けるというタイプの機種になります。

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 水タンクの容量は、3.5Lとかなり大きめなので、水捨ての頻度は少ないでしょう。

 清潔性は、熱交換器に汚れの付きにくいクリアフィンコートがなされます。

 使用後の送風による熱交換器の「内部乾燥モード」も持ちます。経年変化でニオイはつきにくいでしょう。

 カビ防止の部分での対策は充実します。

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 以上、コロナコンプレッサー式の除湿機の紹介でした。

 大きなタンクで、電気代も安め水準の機種です。その上で、清潔性の部分で配慮する部分が多いのが本機の美点です。

 ただ、センサーが弱いので、人が暮らすメインルームには向かないでしょう。しかし、例えば、常に湿気があり続けるようなジメジメした部屋には、こういった機種は良いと思います。

ーーー

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 【2022年発売】

 20・コロナ ホワイト CD-S6323-W
 20・コロナ ピンク CD-S6323-C
  ¥24,200 楽天市場 (5/7執筆時) 

 【2022年発売】

 21・コロナ ホワイト CD-S6322-W
 21・コロナ ピンク CD-S6322-C
  ¥19,447 楽天市場 (5/7執筆時) 

適応面積:木造 〜7畳/鉄筋 〜14畳
消費電力:190W
除湿量: 5.6リットル
静音性:38デシベル
センサー:
タンク容量:約3.5L
サイズ:高さ533×幅170×奥行365mm 

 コロナからは、形状をやや変更した家電量販店向けの姉妹モデルも売られています。

 適応面積などは同じです。

 しかし、形状のスリム化の影響で、タンクが3Lと、0.5L多少小さめです。

 静音性は、36dbと優秀ですが、消費電力190Wと水準が落ちます。

 ややデザイン重視の傾向がある機種なので、実用性をふまえると、あまりオススメできません。

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 【2023年4月発売】

 ・コロナ CDSC-H8023X(W)
  ¥44,844 楽天市場 (5/7執筆時) 

 このほか、コロナは、ファン分離式の面白い構造の製品もだします。

 コンプレッサー式なのですが、衣類乾燥が得意という、少し特殊なタイプなので2回目記事こちら)で詳しくみる予定です。


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 【2023年発売】

  22・シャープ CV-R71-W
  ¥21,480 楽天市場 (5/7執筆時) 

 【2022年発売】

  22・シャープ CV-P71-W
  ¥21,480 楽天市場 (5/7執筆時) 

 【2021年発売】CV-L71-W後継品

  22・シャープ CV-N71-W
  ¥16,000 Amazon.co.jp (5/7執筆時)

適応面積:木造 〜8畳/鉄筋 〜16畳
消費電力:175W
除湿量: 6.3リットル
静音性:35-44デシベル
センサー:湿温度センサー
タンク容量:約2.5L
サイズ:高さ480×幅304×奥行203mm 

 CV-R71は、シャープのコンプレッサー式の除湿機です。

 過去2年分の旧機種が残ります。

 ただ、仕様は同一なので、値段で選んで良いでしょう。 

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 サイズは、幅にはとくにコンパクトなので、洗面所やクローゼットにも向く機種です。

 適応面積は、木造8畳、鉄筋16畳まで対応です。

 シャープも西日本(60Hz)だと10%ほど能力が上がりますが、消費電力も同じほど上がります。

 除湿力は、6.3リットルです。

 同じほどのサイズの他社機よりも強力に除湿できるスペックです。

 消費電力は、175Wです。

 強力にもかかわらず、低水準ですから、光熱費の部分では、優秀な機種と言えるでしょう。

 静音性も、弱運転で36dB、最高でも40dbです。

 コンプレッサー式除湿機としては優秀な水準です。

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 衣類乾燥機能も搭載されます。

 ただし、2キロの衣類乾燥に要する時間は180分です。

 やはり、この用途では、デシカント方式やハイブリッド式が良いです。

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 なお、本機のルーパーは、風を下方向にもあてやすい仕様で、バスマットなど足もとの部分に便利です。

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 マイナスイオン発生機能はプラズマクラスター7000が搭載されます。

 シャープの場合、3グレードありますが、7000は入門機レベルですので、適応畳数は8畳までです。

 とはいえ、静電気除去や衣服の付着臭の除去に効果が期待できるでしょう。

 センサーは、パナソニック同様に、除湿機としては高水準の温湿度センサーが付属します。

 衣類の乾き具合に沿ったおまかせ運転にも対応です。

 202204220852.jpg  

 水タンクの容量は、2.5Lです。

 持ちやすい形状ですし、量も十分です。

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 【1m-10m】

 タカギ 内径15mm ソフトホース
  ¥208〜 Amazon.co.jp (5/7執筆時)

 また、シャープ機の場合、ホースを利用した常時排水ができます。

 内径15mm(外径21mm以内)のホースならば、どれでもOKです。

 清潔性は、専用の「内部乾燥モード」はないです。

 「弱運転+2時間タイマー」で代用できますが、少し不便です。

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 以上、シャープCV-R71の紹介でした。

 小型機としては、温湿度センサーを搭載する点や、省エネ性が高い点、運転音が静かな点で、評価できます。

 あとは、(独立した)内部乾燥モードがあれば、言うことはないという機種です。


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 【2023年発売】

 23・三菱 SARARI MJ-M100VX-W
  ¥28,700 楽天市場 (5/7執筆時)

 【2022年発売】

 23・三菱 SARARI MJ-M100TX-W
  ¥28,700 楽天市場 (5/7執筆時)

 【2021年発売】

 23・三菱 SARARI MJ-M100SX-W
  ¥30,727 Amazon.co.jp (5/7執筆時)

適応面積:木造 〜11畳 鉄筋 〜23畳
消費電力:245W
除湿量: 9リットル
静音性:38-46デシベル
センサー:3D温度センサー
タンク容量:約3.0L
サイズ:高さ534×幅360×奥行210mm 

  MJ-100SX は、三菱電機のコンプレッサー式の除湿機です。

 同社は「 SARARI(サラリ)」というシリーズ名を付けています。

 新旧3年分ありますが、基本性能は同じです。細かく言えば2021年機はフィルターが旧式(銀イオン抗アレルフィルタ)で、2022年機は水位目盛がないですが、その程度です。

 値段で選んで良いでしょう。

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 適応面積は、木造11畳、鉄筋17畳までです。

 家庭のリビングに向く、標準的なパワーの除湿乾燥機です。

 やはり西日本(60Hz)だと少し能力があがります。

 本体サイズは、高さ534×幅360×奥行210mmです。

 他社機同様に、リビング向けはある程度の存在感があります。

 除湿量は、1日9リットルです。

 このサイズの製品としては、それなりに優秀です。

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 消費電力も、245Wです。

 他社のハイブリッド方式に比べれば電力は多めです。

 ただ、送風を併用して時間のかかるエコモードはともかく、後述するセンサーを利用した場合、衣類乾燥時などの節電性は良いです。

 パナソニックの「エコナビ」同様、センサーを利用した節電性は優秀です。

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 センサーは、三菱電機の注目点です。

 本機は、同社のエアコンにも搭載される3Dムーブアイセンサーを搭載します。

 通常の除湿時、窓際などの湿気たまりを発見し、集中的に運転できるので、除湿面で力を発揮するでしょう。

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 衣類乾燥についても、前方529エリアの温度状況をふまえて、ピンポイントで乾いていない洗濯物に送風できます。

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 衣類乾燥機能は、このセンサーの効用で、かなりパワフルと言える機種です。

 パナソニックの上位機のように、ツインルーパーでないので、2段で乾かしたい場合の乾燥容量は負けます。

 上図のように、洗濯物を左右に長く部屋干しする場合には、「この機種が最強」と言えます。衣類は6kgまで一度に乾燥可能です。

 ただし、乾燥にかかる標準時間は非公開です。

 仕組み上、広範囲の洗濯物に対応する機種のため、さほど高速ではないでしょう。

 イオン発生機能は、搭載されません

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 【1m-10m】

 タカギ 内径15mm ソフトホース
  ¥277〜 Amazon.co.jp (5/7執筆時)

 水タンクの容量は、3Lです。

 三菱は、市販の15mm径のホースでの排水にも対応できます。

 シャープとアイリスオーヤマの一部機種も対応する機種がありますが、家庭のほか、最近ホテルなどに多い温泉の脱衣所などでの設置に便利です。

 清潔性は、本機も、使用後の自動の内部乾燥モードを装備します。

---

 以上、三菱のMJ-100RXの紹介でした。

 除湿機としての力は並ですが、センサーの力で、広範囲の洗濯物に対応できる点は、衣類乾燥除湿機として良い部分だと思います。

 ただ、冬場に総じて弱くなるというコンプレッサー式の欠点は持つため、格段に衣類乾燥に優れた機種とも言えない部分はあります。

 むしろ、優秀なセンサーで、窓際などの「湿気たまり」を発見できる点で、夏場の部屋の除湿に力を発揮しそうです。

C・ハイブリッド方式の小型除湿機

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 続いて、ハイブリッド式の小型機です。

 この方式は、機構的に大型の除湿機に向くこともあり、小型除湿機ではラインナップが少なめと言えます。


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 【2022年5月発売】F-YHUX90-H後継品

 24・パナソニック F-YHVX90-W
  ¥(58,300) Amazon.co.jp (5/7執筆時)

適応面積:木造 〜11畳/鉄筋 〜23畳
消費電力:170W
除湿量: 7.8リットル/日
静音性:43〜49dB
センサー:湿温度センサー
タンク容量:約2.4L
サイズ:高さ355×幅470×奥行250mm 

  F-YHVX90は、パナソニックが販売する、ハイブリッド式の除湿機です。

 同社のハイブリッド機は現在一時出荷停止中ですので、売価は3月にみたものです。現在売っていますが、当時との値段差は見てください。

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 適応面積は、東日本(50Hz)だと和室8畳・鉄筋15畳程度です。

 西日本だと鉄筋は16畳ですが、パワフルな分だけ10%消費電力が上がります。

 サイズは、横長の高さ355×幅470×奥行250mmです。

 背を低くしたのは、洗濯物の下に置きやすい点を意識しているでしょう。

 除湿力は、1日で7.8リットルと、小型機としては優秀です。

 消費電力も、170Wです。

 パワーからすると優秀です。

 冬場に速乾モードを利用する場合は、「デジカント式」での運転となるため、ヒーターを最大で利用すれば、535Wです。

 ただ、湿温度センサーを利用するエコナビ搭載ですし、おまかせで利用する分には経済的です。

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 衣類乾燥機能は、この機種の場合、100cmの送風幅です。

 首を振らない構造ですので、乾きムラはないでしょう。

 (ウォーキング)クローゼットなどに向くモードもあり、高級な衣類乾燥除湿機として多機能です。

 2キロほどの衣類ならば、97分で乾燥します。Yシャツ2枚ならば、15分程度で「からっと」仕上がります。

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 静音性は、一方で、43dBからです。

 最大でも49デシベルなので一般的な水準でしょう。音控えめモードも搭載です。

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 センサーは、温湿度センサー(カラッとセンサー)を搭載します。

 同社の下位機種でも見ましたが、乾いた後でも一定の湿度をキープする機能(ケアキープモード)が搭載されます。

 また、センサーを利用して冬場の乾燥させすぎを防ぐ「部屋ケアモード(冬モード)」も搭載です。

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 水タンクの容量は、2.4Lです。

 家庭用としては十分なサイズです。

 一方、背の低い機種ですので、(ふたはありますが)ハンドルもなく水道までタテ持ちできないのは、多少難点かと思います。

 清潔性は、ハイブリッド式も熱交換器を持ちますが、しっかり「内部乾燥」モードを持ちます。

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 マイナスイオン発生機は、同社のデジカント式と同じで搭載です。

 このグレードの場合、2022年機から48兆の新ナノイーXになりました。

 発生量は同社では最高で、同社によると部屋干し時の脱臭スピードが4倍とのことです。

 そのほか、洗濯の際に残る界面活性剤の抑制効果などが、増量効果として示されます。 

 これを利用しつつ、干したフトンに照射する寝具ケアモードも付属です

---

 以上、パナソニックのF-YHVX90の紹介でした。

 ハイブリッド方式で、節電性が良い上でパワフルなので、確実に1年中、衣類乾燥に使う場合は、相当良い選択肢です。

 ネックは、その価格でしょう。一般家庭用としては高いですし、(縦型の大きめならば)次に紹介していく、大型機でも手に入るので。


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 【2022年発売】

 25・パナソニック F-YHVX120-W
  ¥(67,100) 楽天市場 (5/7執筆時)

適応面積:木造 〜11畳/鉄筋 〜23畳
消費電力:225W
除湿量: 9リットル/日
静音性:39〜49dB
センサー:湿温度センサー
タンク容量:約3.5L
サイズ:高さ583×幅370×奥行225mm 

 F-YHVX120も、パナソニックのハイブリッド式の除湿機です。

 本機も、一時出荷停止中ですので、価格は3月調査時のものです。

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 適応面積は、東日本(50Hz)だと木造11畳、鉄筋23畳までです。

 西日本(60Hz)だと木造13畳、鉄筋29畳ですが、パワフルな分、消費電力も同じだけ上がります。違いは、あまり考えなくて良いかと思います。

 ここまで紹介した機種の中では最も広く、リビング向きに売られている製品です。

 本体サイズは、したがって、高さ583×幅370×奥行225mmです。

 リビング向けモデルですので、大きめです。

 強力さだけに注目して、狭い場所に設置するのはあまりオススメできません。

 木造8畳、鉄筋12畳以上のご自宅にオススメできます。

 除湿力は、一方、1日9.6リットルです。

 同社のデシカント方式を大きく上回ります。

 本体はやや大きいですが、タンク容量は3.5リットルあり、水捨ての頻度は少なくて済むでしょう。

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 消費電力は、225Wです。

 除湿に利用する場合は、年中この水準です。

 衣類を速乾させる場合は、通常225W、最大685Wですが、センサー付きなので過度に電気代はかからないでしょう。

 ハイブリッド式の場合、デシカント式に比べると電気代が半分以下に抑えられます。

 本体価格ではデジカント式の大型機種より高いですが、5年間利用すると考えれば、割安なのはこちらです。

 静音性は、さほどよくありません。

 48デシベルとデシカント方式の上位機種よりもわずかに高いです。

 しかし、夜用の消音モードが搭載されているなどの配慮が見られるため、問題はないでしょう。

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 衣類乾燥機能は、こちらも吹き出し口が広いため、165センチまで衣類が乾かせます

 2キロの洗濯物の乾燥時間は75分と、デシカント式よりも20分は速いです。

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 また、2021年機からは、「ツインルーパー」搭載になりました。

 左右のルーパーが独立して稼働するため、扇風機の「リズム風」のような風質にできます。

 この場合、「2列干し」のような詰めた状態の洗濯物でも乾きやすいと言えます。

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 その上で、冬場に部屋の空気を乾燥させ過ぎないよう、部屋の湿度を見ながら乾燥させる「冬モード」と、梅雨の時期の乾燥後の湿気戻りを防ぐため、乾燥後除湿を続ける「梅雨モード」が加わりました。

 また、衣類の付着臭を防ぐナノイーX(除菌イオン)が搭載です。

 201504250842.jpg  

 センサーは、こちらも、温湿度センサー(カラッとセンサー)を搭載します。

 また、こちらの機種には、乾き具合が分かるようなエコナビ表示が付属します。

 清潔性の点では、さらに、この機種は内部乾燥機能がつきます。

 この機能は一見地味ですが、除湿機の内部の水滴で内部がカビてしまう可能性を緩和できるため重要だと思います。

 水タンクの容量は、3.5Lと十分です。

 また、タンクも縦型で、ハンドル付きで、水捨てもしやすいです。

 清潔性は、本機もしっかり内部乾燥モードがあり、熱交換器のカビ対策に配慮があります。

---

 以上、パナソニックのハイブリッド方式のF-YHVX120の紹介でした。

 価格は高いですが、省エネ性は抜群に良い機種です。

 5年間利用することを考えると、電気代は逆転してくるため、リビング用のやや大きめで、年中強力なモデルを選びたいならば、この機種でしょう。

次回に続く!
おすすめの除湿機は結論的にこの機種!

 というわけで、今回は、各社の除湿機を紹介してきました。

 しかし、記事はまだまだ「続き」ます。

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2・除湿機の比較記事 (2)
 2-1・中型の除湿機
  =広範囲の除湿向き(15畳〜)
 2-2・クール用の除湿機  
  =冷風の送風用
 2-3・ユニークな除湿機 
  =一芸のあるもの
3・除湿機の比較記事 (3)
 3-1:ハイブリッド加湿器
  =除加湿・空気清浄ができるもの
 3-2:目的別のおすすめ機種の提案【結論】

 次回の2回目記事こちら】では、少し大きめな機種と冷風特化型の除湿機を見ます。

部屋の除湿力 ★★★★★
衣類乾燥   ★★★★★
電気代の安さ ★★★★★
静音性    ★★★★★
総合評価   ★★★★★

 その上で、最終回となる3回目記事こちら】で、ここまで紹介してきた機種全体から、価格別・目的別にAtlasのオススメ機種を選定していきます。

 引き続き、よろしくお願いします。

 2回目記事は→こちら

posted by Atlas at 13:46 | 生活家電

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