【今回レビューする内容】2023年 家庭用の小型電気ケトルの性能とおすすめ・選び方:蒸気レス 温度設定対応 人気機種の違いと性能ランキング
【比較する製品型番】ティファール ジャスティン プラス 1.2L KO490 +コントロール KO7558JP O7551JP プラス ロック 1L KO4411JP KO4418JP ディスプレイ コントロール 1L KO8548JP アプレシア プラス 0.8L KO630 アプレシア コントロール 0.8L KO7208JP KO7201JP テイエール 1.5L BJ813DJP ロック コントロール エコ0.8L KO8418JP KO8401JP TIGER 6SAFE+ PCJ-A082 PCJ-A102 5SAFE+ PCL-A101 PCL-A121 PCM-A061 PCM-A081 蒸気レス電気ケトル PCK-A080 PCK-A081 7SAFE+ PTQ-A100 ほか
今回のお題
安全で清潔な小型電気ケトルのおすすめはどの機種?
どもAtlasです。
今日は、2023年7月現在、最新の小型電気ケトルの比較です。
人気のT-fal製品を含めて、清潔性・安全性などの機能面に注目しながら、各社の製品を比較します。
1・定番の電気ケトルの比較 (1)
1-1:選び方の基本の解説【導入】
1-2: T-Fal〈フランス〉
1-3:タイガー〈日本〉
2・定番の電気ケトルの比較 (2)
2-1:デロンギ〈イタリア〉
2-2:象印〈日本〉
2-3:ドリテック〈日本〉
2-4:アイリスオーヤマ〈日本〉
2-5:その他〈各社〉
3・コーヒー向け電気ケトルの比較 (3)
3-1:ラッセルホブズ〈英国〉
3-2:バルミューダ〈日本〉
3-3:シロカ〈日本〉
3-4:ハリオ〈日本〉
3-5:その他〈各社〉
4・定番の電気ケトルの選び方 (4) 【結論】
=最終的な「おすすめ機種」の提案
記事では、ケトルの選び方の基本を紹介したあと、T-falとタイガーから企業順にみていきます。
電気ケトルの展開数が多い2強なので、比べる基準になるため最初に紹介しています。
ただ「コーヒー」に向く、注ぎ口が細く、アール(カーブ)がある製品は、3回目記事(こちら)で、まとめての比較としました。
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軽量性 ★★★★★
清潔性 ★★★★★
安全性 ★★★★★
デザイン ★★★★★
温度調整 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、いつものように各機種を詳しく紹介します。
そして、最後の結論編」(こちら)では、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。
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なお、今回の記事は、このブログの「湯沸かし家電」比較記事全体としては、2回目記事として書きました。1-1・電気ケトルの選び方の基本
1・清潔性
2・安全性
3・蒸気レス構造
4・デザイン性
はじめに、電気ケトルの「選び方の基本」の紹介です。
「お湯を沸かす」という機能のシンプルな家電なので、電気ケトルは「どれも同じ」と思われがちです。しかし、じっくり見ると「品質や機能の差」は意外と多いです。
以下、上表に示した4つのポイントについて、順番に解説しておきます。
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第1に、清潔性です。
電気ケトルは、沸騰で滅菌できる家電ではあります。
しかし、温度設定対応の製品や蒸気レスの製品は、必ずしも、沸騰してから湯冷ましする構造ではないです。
そのため、内装素材にもある程度、気を配るのは意味があります。
例えば、ステンレスだったり、抗菌プラスチックの製品は対策があると言えます。
そのほか、注ぎ口に「ホコリが入らない工夫」があると、安心感は増すでしょう。
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第2に、安全性です。
電気ケトルは、自動オフ・空だき防止などJIS基準の安全策はどれも備わります。
しかし、外装が熱くなりにくい二重構造や、給水ロックは、安全装備を「売り」にするような一部機種のみの装備です。
とくに、外装が金属製の製品やガラス製の製品は「格好良い」ですが、どの製品も表面が熱くなる部分は、注意してください。
安全面はお子さんがいる場合などは重視して良いでしょうし、個人的には大人でも気をつけるべきだと思っています。
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第3に、蒸気レスです。
やけどほか安全性に関わるほか、設置場所の柔軟性(結露防止)に関係します。
例えば、タイガーと象印は、100%蒸気レスの電気ケトルを出します。。
個人的には「利便性が優る」と思います。
しかし、タイガーはパッキンが消耗品になる部分、象印はカルキ抜きの部分などで課題があります。
まあ、他社機も含め「蒸気軽減」の電気ケトルは、密閉性が重要になるので、上図のように片手でワンタッチで開閉できないのが、注意点です。
開閉の容易さと蒸気レスと、どちらを「便利」に感じるか、という話になるでしょう。
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第4に、デザイン性です。
電気ケトルの機能に関わるのは、注ぎ口です。
細口でアール形状のもの(左図)は、基本、細入れするためのコーヒードリップ専用です。
水の吐出量が少ないので、(以外に思うかもしれませんが)例えば、カップラーメンにお湯を差しても(なぜか)美味しくできません。
そのため、コーヒー以外との兼用で考える場合、通常の形状でも細く注ぎやすい工夫がある製品(右図)のが良いです。T-falなどが出しています。
他社も、「お茶」「紅茶」に向くものなど色々出します。外観だけでなく、機能面でのデザイン性は注目ポイントです。
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1・0.6リットルサイズ
=1-2人用
2・0.8リットルサイズ
=1-3人用
3・1.0リットルサイズ
=2-4人用
4・1.2リットルサイズ
=3-5人用
以上、電気ケトルの選び方の基本の紹介でした。
以下では、こうした部分を重視しつつ、各製品をメーカーごとに比較します。
なお、サイズですが、上表の容量の製品が多いです。
ここは、必要量で選んで良いです。
さしあたって、コーヒーカップ1杯が0.14Lと考えれば、必要なサイズのイメージも「沸く」でしょう。
1-2・T-falの電気ケトルの比較
はじめに、フランスのティファールの電気ケトルです。
「とにかくシリーズ数が多い」ので、最初にまとめて見ることにしました。
比較的小型なモデルから、大きなモデルという順番でみます。
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なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【2020年発売】
【0.8リットル】
1・T-fal アプレシア プラス KO630AJP
1・T-fal アプレシア プラス KO6301JP
1・T-fal アプレシア プラス KO6307JP
¥4,490 Amazon.co.jp (7/18執筆時)
蒸気レス:
清潔性能:
安全性能:
定格消費電力:1250W
温度設定:
重さ:840g(台座含む)
アプレシアプラスは、T-fal社の人気小型ケトルです。
本体色は、選択肢が多くあります。
デザインは、いずれもフランスのものらしく、どこにおいても見映えがします。
利便性部分で言えば、2020年の改良で口がやや上向きになりました。
コーヒードリップの際の細だしなど、湯量の調整がよりしやすいです。また、フタが90度垂直まで開くようになり、水が入れやすくもなりました。
重さは、840gです。
とくに、充電台座を含めない場合、640gなので、片手で無理なく持てます。
給水量は、0.8Lです。コーヒー3-4杯程度にふさわしいサイズです。
パワーは、1250Wです。
満水時の場合、約3分55秒の沸騰時間です。
ただし、コーヒー一杯(140cc)ならば、47秒で沸きます。その場合の電気代は0.5円ほどです。
清潔性は、T-Falの評価が高い部分です。
間口が広く、また、本体を開けたまま固定できるので、お手入れがしやすいです。
ただ、上位機種と異なって、お湯を淹れる部分に抗菌素材は不採用です。
また、ホコリが入りにくくするための、注ぎ口カバーも付きます。
利便性の面でも、給水や掃除の際、いちいちフタを取り外さずとも、片手で給水できる点は、日常の使い勝手においては高評価できるでしょう。
温度設定は、本機は非対応です。
安全面では、沸騰時に自動的に電源をオフする機能や、空だき防止機能など、JAS規格にマッチする最低限の機能はあります。
ただし、この部分は、同社の上位機種や他社モデルでは、より充実した機能が見られます。
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以上、アプレシアプラスの紹介でした。
Atlasも米国滞在中に、このモデルを使っていました。コーヒー1杯分の水が1分で湧くので、とても重宝していました。1人用として適切なサイズです。
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【2020年発売】
【0.8リットル】
2・T-fal パフォーマ KO1538JP
¥3,035 Amazon.co.jp (7/18執筆時)
【1.5リットル】
3・T-fal パフォーマ KO1548JP
¥3,523 Amazon.co.jp (7/18執筆時)
なお、同時期に「オンライン限定デザイン 」と称するパフォーマが登場しています。
こちらについては、0.8Lモデルのほか、1.5Lと大容量のモデルもあります。
本体色は、ブラックのほか、レッド(KO1535JP KO1545JP)のほか、ホワイト(KO1531JP KO1541JP)です。
ただ、こちらは、外から見えるメモリがなく、水量計は内部のみになります。
絶対必要という機能でもないですが、外観のデザイン性も含めて、選ぶならば上位機かと思います。
【2019年発売】【0.8リットル】
4・T-fal ウォッシャブル KO8001JP
¥7,505 Amazon.co.jp (7/18執筆時)
蒸気レス:
清潔性能:マイクロバン抗菌
安全性能:
定格消費電力:1250W
温度設定:
重さ:1110g(台座含む)
ウォッシャブルは、2019年に登場した製品です。
T-falのケトル販売20周年記念の製品で、形状は「アプレシア」系ながら「ウォッシャブル」と独自の名前です。
重さは、充電台座込みで1100gです。
本体のみでも885gですから、下位機種より重みはあります。
形状は、この機種も、ワンタッチ開閉は不採用です。
給水時にいったんふたを外す仕様となります。
清潔性は、下位機種とのもうひとつの違いです。
本体に、銀イオン配合の抗菌素材のマイクロバンを採用します。
抗菌まな板にも使用される信頼性の高い素材で、細菌による臭いや着色を防ぎます。
24時間で99.9%の菌の減少が確認されています。
その上で、IPX5の耐水性を持たせてあるため、本体が丸洗いできます。洗剤も利用可能です。
「ウォッシャブル」という名の由来です。
経年変化で内部や外装に汚れが付いてくるので、(沸騰器具とはいえ)完全に丸洗いできる点は「嬉しい」と言えます。
それ以外は、アプレシアプラスと同じです。
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以上、T-Falのウォッシャブルの紹介でした。
電気ケトルは沸騰する器具なので、極度に清潔性にこだわる必要はないです。
ただ、経年変化で汚れたとき、洗剤で「ゴシゴシ洗える」のは魅力です。
その点をふまえれば「(水の)安全性」というより、「手入れの手軽さ」を重視したいきれい好きの方にに向く製品です。
日本は水洗いに対するニーズが強いですし、確実に需要があるでしょう。ただ、防水性を持たせたぶん、多少重さが増しているのが難点です。
【0.8リットル】
【2016年発売】
5・T-fal アプレシア エージープラスロック
¥5,700 Amazon.co.jp (7/18執筆時)
【2022年発売】(マイクロバン抗菌なし)
5・T-fal アプレシア プラスロック
¥5,760 Amazon.co.jp (7/18執筆時)
蒸気レス:
清潔性能:マイクロバン抗菌
安全性能:給水ロック
定格消費電力:1250W
温度設定:
重さ:944g
アプレシア・ エージー・プラス ロックは、安全性を重視するタイプのアプレシアの上位機です。
なお、2022年に アプレシア プラスロック(KO5408JP・KO5401JP)という機種が追加されました。おそらく後継機であり、形状が「スリム化」しました。ただ、AG+抗菌加工)(マイクロバンR)が不採用になっています。
その他の新製品もそうなので、欧州のバイオサイド規制の影響かかと思いました。ただ、国際規格・日本工業規格適合ですし、そうでもないようです。
いずれにしても、在庫のあるうちは旧機種で良いかと思います。
本体色は、パールホワイト(KO4301JP)のほか、オニキスブラック(KO4308JP)とルビーレッド(KO4305JP)という選択肢です。
重さは、944gです。
後述するように安全装備が充実するため、本体だけで約730gと(ウォッシャブルほどではないですが)重い水準です。ただ、実用性ではあまり問題ないでしょう。
給水量は、0.8リットルと標準的なサイズです。1人〜3人ほど向きのサイズです。
パワーは、他機と同じ1250Wです。
コーヒー1杯で54秒、満水時の場合も4分7秒と、十分な速度と言えます。
安全面は、プッシュ式の給水ロックが付属します。
この部分が下位機種と異なる部分です。
万一の転倒の際に安全ですので、小さなお子さんがいる家庭に向いています。
利便性の面では、一方、給水時にいったんふたを外す仕様である製品です。
ふたは1秒で簡単に外せますが、やや面倒に感じる部分はあります。
温度設定は、本機も非対応です。
清潔性は、マイクロバンの「進化形」と言える、銀イオン配合の抗菌素材のマイクロバンRを採用します。
加えて、水垢が付きにくいウルトラポリッシュ底面も採用しています。ただし、「ウォッシャブル」と異なり、丸洗いはできません。
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以上、アプレシア・ エージー・プラス ロックの紹介でした。
T-falの定番の「アプレシア」型のフォルムですが、安全性の部分でプラスアルファがある上級機となります。
ただ、下位機種に較べると、給水時のフタを全部取り外す必要のほか、給湯時には、ロック解除操作も必要となってしまっています。
いずれも、時間換算で、1秒余計なだけですが、この部分を面倒と感じる人は一定数います。
【0.8Lサイズ】
【2021年発売】KO7208JP KO7201JP
6・T-fal アプレシア コンロトール 0.8L
6・T-fal アプレシア コンロトール 0.8L
¥7,410 楽天市場 (7/18執筆時)
【2022年発売】KO8401JP
7・T-fal アプレシア ロック コンロトール 0.8L
¥9,882 Amazon.co.jp (7/18執筆時)
【2023年発売】 KO8418JP
7・T-fal アプレシア ロック コンロトール エコ 0.8L
¥9,882 Amazon.co.jp (7/18執筆時)
蒸気レス:
清潔性能:
安全性能:給水ロック
定格消費電力:1250W
温度設定:40〜100度
重さ:982g(台座含む)
アプレシア コンロトール は、アプレシアシリーズの上位モデルです。
後述するように温度調整に対応できる製品です。
なお、バリエーションとして2022年に「アプレシア ロックコンロトール」が登場しています。また、そちらに植物由来プラスチックをつかった「エコ」も2023年に登場です。
温度設定ができない製品にも「ロック」モデルはありました。
簡単に言えば、給水ロックボタンを解除しないと、お湯が出ない仕様になります。その分、蒸気は50%カットです。
一手間必要になる部分はあるので、このあたりは一長一短です。
なお、両機ともAG+抗菌は不採用です。このグレードも以前は「アプレシア エージー・プラス コントロール」という製品がありましたが、生産終了です。
おそらく、EUの規制か何かだと思いますが、2022年に登場した製品の多くはこの仕様になっています。
重さは、982gです。
ただ、構造的に重いのは台座の部分ですから、本体の部分は、アプレシアプラスと同等に軽量でしょう。
デザイン面は、台座部分がスッキリしており見た目も良いです。
給水量は、0.8Lサイズです。
パワーは、1250Wです。
これらの部分では、下位機種とほぼ変わりません。
沸騰に要する時間は、ただし、コーヒー1杯が1分44秒と長い一方、満水時の場合は3分49秒と逆に短くなっています。
利便性の面では、 給水時は、やはりフタを全部取り外す必要がある構造です。
温度設定は、対応です。
本体底部にコントロールパネルがあり、沸騰温度が40度〜100度の間で7段階設定できます。
旧機は60度からですが、40度はハチミツを溶かすなどの場合に使うようです。
保温ボタンも搭載です。
このボタンを押して水を温める場合、95度以下の設定した温度で、最大60分間保温が可能です。
そのため、例えば、ドリップコーヒーで苦みを強調させたくない場合は70度、強調させたい場合は95度、煎茶は80度、紅茶は90度など、最適と言われる温度に調整できます。
味にこだわりたい方は、非常に良い機種です。また、粉ミルクの調乳にも良いと思います。
ただし、100度以下設定の場合、沸騰してから冷めるわけではないので、煮沸してからのような利用法は想定していないです。
安全面では、こちらもプッシュ式の給水ロックが付属している安全性の高いモデルです。
清潔性については、こちらも、銀イオン配合の抗菌素材のマイクロバンRを採用します。加えて、水垢が付きにくいウルトラポリッシュ底面も採用しています。
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以上、アプレシア プラス コントロールの紹介でした。
現在T-falがもっとも力を入れて宣伝しているモデルです。
実際、温度コントロールは、利便性が高く、非常に魅力的です。給水時にふたを外すひつようはあるものの、性能面やデザイン性はで文句を付ける部分はないので、買って後悔することは少ないだろう機種です。
【2022年3月発売】
【0.8Lサイズ】KO8548JP
8・T-fal ディスプレイ コントロール 1.0L
¥9,000 楽天市場 (7/18執筆時)
蒸気レス:
清潔性能:マイクロバン
安全性能:給水ロック
定格消費電力:1250W
温度設定:60〜100度
重さ:1310g(台座含む)
ディスプレイ コントロール 1L KO8548JPも、T-Falの新しい上位機です。
本機も、温度調整に対応できる製品です。
本体色は、ブラック( KO8548JP)のみです。
ただ、デジタルティスプレイが本体に内蔵される部分が目を引きます。
欧米では1.7Lのモデル(KO853840 )が先行していましたが、日本では小型化して、本機をだしてきました。
重さは、ただし、台座込みで1310gです。写真は欧米版ですが、同型でしょう。
ディスプレイを保護するため、構造的に厚みを出さないといけないための副作用と言えます。
給水量は、1Lです。
パワーは、1250Wです。
日本のコンセント事情に合わせる意味もありつつですが、下位機種同様です。
利便性の面では、本機はワンプッシュでの給水でができます。
間口は広めで、内装ステンレスなので、蓋付きでも掃除はしやすいでしょう。
持ち手の上部にプッシュ式のスイッチがあり、温度調整が可能です(40-100度)。
ただし、本機も沸騰してから設定温度まで冷ますわけではないです。
保温ボタンも搭載です。
最大60分間保温が可能です。
安全面では、本機が内装ステンレス・外装ステンレスの二重構造で、触っても熱くないような配慮があります。
清潔性については、ステンレスなので問題ありません。
フィルタも装備です。
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以上、T-Falのディスプレイ コントロール 1Lの紹介でした。
スッキリした見映えで、温度管理できるモデルでは、(ディスプレイがない分)台座がスッキリでキッチン映えするので売れそうです。
ただ、重さがネックであるほか、本体の側面へのディスプレイ配置は、(普通上から見下ろすように置くものですし)必ずしも見やすいかと言われると微妙です。
インテリア性重視で、実用性はイマイチ、といったモデルに見えました。
【2021年発売】
【1.2リットル】
9・T-Fal ジャスティンプラス KO490
¥3,391 楽天市場 (7/18執筆時)
蒸気レス:
清潔性能:注ぎ口フィルター
安全性能:
定格消費電力:1250W
温度設定:
重さ:1020g(台座含む)
ジャスティンプラスは、T-Falの1.2Lサイズの製品です。
ホワイト:KO4901JP
スカイブルー:KO4904JP
サーブル:KO490AJP
シュガーピンク:KO4907JP
ブラック:KO4908JP
本体色は、総計で5色です。
型番で区別が可能です。
給水量は、1.2リットルと大きく、家庭用と言えるサイズです。
アプレシア系だとやや足りなかった方向けの製品で、3-5人ほどに向くサイズです。
重さは、1020gです。
0.8Lタイプより、本体サイズが大きいので増えています。
ただし、本体のみならば800g台なので、「ずっしり」というわけでもありません。
パワーは、1250Wです。
容量は異なりますが、パワーはアプレシア系と同じです。コーヒー1杯ならば59秒で、満水時なら、6分18秒で沸きます。
清潔性は、通常のアプレシアプラスと同じで、お湯を淹れる部分に抗菌素材は不採用です。
もちろん、本体の水洗いも不可です。
利便性の面でも同じです。
ジャスティンプラスの場合も、最下位クラスとなるこちらのみ、ふたを外さなくても開けられる構造で、ちいちフタを取り外さずとも、片手で給水できる製品です。
注ぎ口の形状は、コーヒーなどの細入れしやすいです。アプレシアもでしたが、2020年以降の機種は、この部分の改良がなされています。
温度設定は、本機は非対応です。
安全面では、JIS基準に沿った機能はありますが、上位機に及ばないです。
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以上、ジャスティンプラスの紹介でした。
アプレシア系の高いデザイン性をキープしたまま、大型化した製品です。パワーは下位機種と同じですが、大容量化に伴い、沸騰にかかる時間は、1杯当たり10秒長めの60秒です。
アプレシアプラスが1-3人用であるのに対して、こちらは一般的に3-6人向けのサイズなので、あまり量が必要でないならば、小さなサイズのアプレシアプラスで良いでしょう。
【2017年発売】
【1Lサイズ】
10・T-fal ジャスティン・プラス ロック
¥5,710 Amazon.co.jp (7/18執筆時)
蒸気レス:
清潔性能:マイクロバン抗菌
安全性能:給水ロック
定格消費電力:1250W
温度設定:
重さ:944g(台座含む)
ジャスティン・プラス ロック は、ジャスティン系の上位機となります。
本体色は、ホワイト(KO4411JP)・レッド(KO4415JP)・ブラック(KO4418JP)です。
給水量は、1Lです。
ジャスティンプラスよりは少なめです。
だいたい2−4人に最適な製品です。
パワーは、1250Wです。
コーヒー1杯ならば54秒で、満水時なら、4分15秒で沸きます。
清潔性は、ジャスティンプラスよりグレードが上で、抗菌素材のマイクロバンが採用されます。
利便性の面では、一方で、給水時にフタを全部取り外す必要がある構造です。
温度設定は、対応しません。
安全面は、JIS規格で定められた安全基準に加えて、プッシュ式の給水ロックが付属します。
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以上、ジャスティン・プラス ロックの紹介でした。
ジャスティン系列の本体形状で、抗菌性と安全性を高めた製品となります。一方で、利便性が下位機種よりも悪くなっているため、一長一短がある製品です。
なお、1Lモデルは、次に紹介するような優秀な競合製品が多くあるので、よくよく比較することが重要です。
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【2020年発売】
【1.0リットル】
11・T-fal マチネ アイボリー KO323AJP
12・T-fal マチネ ピスタチオ KO3233JP
¥5,473 Amazon.co.jp (7/18執筆時)
定格消費電力:1250W
重さ:950g(台座含む)
なお、同じ1Lクラスの別デザインのモデルにマチネがあります。
デザイン面の「プレミア機」で、オシャレなフタとクロムベルトで「欲しくなる」デザインです。
つまみがありますが、つまみをもって横開けする仕様です。
機能性の面で、内側にマイクロバン抗菌がないですし、同社のデザイン系は、機能面でやや不利な機種が多い印象です。
また、ロック機構がない点で言えば、機能面ではジャスティン・プラス ロックの下位機種とも言えます。
いずれにしても、ぱっと見「気に入った」人が選ぶべきモデルで、機能性の面で普通という機種です。
【2019年発売】【1.2Lサイズ】
13・T-fal ジャスティン プラス コントロール 白
13・T-fal ジャスティン プラス コントロール 黒
¥7,209 Amazon.co.jp (7/18執筆時)
蒸気レス:
清潔性能:
安全性能:給水ロック
定格消費電力:1250W
温度設定:60〜100度
重さ:1150g(台座含む)
ジャスティン・プラス ロックも、ジャスティン系の上位機となります。
本体色は、ホワイト(KO7551JP)と、ブラック(KO7558JP)の2色展開です。
簡単に言えば、アプレシア系にも見られた「温度コントロール機能」が付属した製品です。
温度は、60度〜100度の間で7段階設定できます。
保温モードも、搭載です。
このボタンを押して水を温める場合、95度以下の設定した温度で、最大60分間保温が可能です。
ただし、沸騰してから冷めるわけではないので、煮沸(カルキ抜き)してからのような利用法はできません。
後述するように、他社(シロカなど)にはそのようなモードが用意されている機種はあります。
給水量は、1.2Lです。
温度制御の可能な製品としては、同社で最も大きいです。
パワーは、1250Wです。
下位機種同様ですが、コーヒー1杯ならば1分55秒、満水時は6分28秒と、いずれも通常タイプよりかなり長めです。
構造的な限界があるのかもしれません。
清潔性は、一方、マイクロバンが不採用です。
滑りにくい、ウルトラポリッシュ底面は採用です。
利便性の面では、本機も、給水時にフタを全部取り外す必要がある構造です。
安全面は、品名に「ロック」の表現がないことから分かるように、給水ロックボタンはありません。
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以上、ジャスティン・プラス ロックの紹介でした。
温度設定ができるため、その部分にこだわりのある方にはおすすめできます。
ただし、沸騰時間がかなり長い点と、煮沸温度に達しない部分で、抗菌性能(AG+)はほしかった気がします。
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【2021年発売】【1.5リットル】
14・T-fal テイエール 1.5L BJ813DJP
¥9,955 楽天市場 (7/18執筆時)
蒸気レス:
清潔性能:耐熱強化ガラス
安全性能:
定格消費電力:1250W
温度設定:対応
重さ:1920g(台座含む)
なお、同じく温度調整対応の製品としてテイエールが、2021年に登場しています。
1.5Lの大容量で、割れにくい耐熱強化ガラス製です。
60度からの7段階の温度設定ができ、5分単位で1時間まで電気保温できます。
本機については、茶こしがあるので、設定温度になったあと、茶こしをセットして煮出せます。煮出しについては、10分までのタイマー設定が可能です。
普通の使い方もできますが、煮出す温度にこだわりたい方に向くでしょう。
ただ、ガラス製なので、水を入れた状態だとサーバーが重い点と、ガラスなので、外装は熱くなりやすい点は注意が必要です。
沸くまでの時間は満水だと約8分です。
チャイムなどで設定温度になったことのお知らせはないですが、先述のように、一定時間保温はできるため、そこは問題ないかと思います。
【2018年発売】
【1.0リットル】
15・T-fal セーフ・トゥ・タッチ KO2611JP
15・T-fal セーフ・トゥ・タッチ KO2618JP
¥5,455 Amazon.co.jp (7/18執筆時)
蒸気レス:
清潔性能:内装ステンレス
安全性能:二重構造
定格消費電力:1250W
温度設定:
重さ:1130g(台座含む)
セーフ・トゥ・タッチは、ジャスティン系とは異なる1Lサイズのモデルです。
重さは、1130gです。
さすがに、台座の重さを割り引いても、900g前後で、「重さを感じる仕様」です。
ただ、後述するように、これには「理由」があります。
給水量は、1リットルです。
こちらも、「2-4人」に対応するサイズです。
パワーは、1250Wです。
ヴィテスネオとは異なり、パワーは同社の他製品と同じです。
ただ、この機種の場合、満水の沸騰時間は4分52秒なので、同容量のヴィテスネオとそうあまり変わりません。
ただし、(訳あって)コーヒー1杯(140cc)などの少量の湯沸かしは、1分40秒と時間が必要です。
利便性は、ふたを取らなくても良い構造を採用するため、シンプルで使いやすいです。
とくに、フタについて、ワンプッシュで開く新型機構を採用され、この点は便利です。
温度設定は、本機は非対応です。
安全面では、一方で、この性雛は、外装と内装の間に空間がある2重構造です。
両手で注ぐ場合などを含めて、手に熱が伝わりにくいという点で、従来機より「安全」です。
さらに、中空構造にした効果で、(電気を使わず)30分後でも80度の温度をキープできる点も魅力です。
なお、少量の沸騰時間が長めで、本体重量が増えているのは、中空構造であるためです。
そのかわり、満水時の沸騰時間が短くて済むのも、中空構造の蓄熱性ゆえでしょう。
清潔性は、内装が完全に「つなぎ目のないステンレス」となっています。
安全性の高い、抗菌素材でも「プラスチックであることに抵抗感がある方」は多いので、この点が嬉しい方は多いと思います。
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以上、セーフ・トゥ・タッチの紹介でした。
T-Falの「新作」ですが、内装にステンレスを採用し保温できる点、二重構造を採用する点で、魅力的です。片手で開けられる「プッシュ式」の機種に限定して考えると、T-Falでは最もレベルが高いで製品しょう。
ステンレス素材ですが、重さはさほど増加していない点も優れていると思います。
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【1.0リットル】
16・T-fal メゾン KI271FJP
16・T-fal メゾン KI271DJP
¥5,455 Amazon.co.jp (7/18執筆時)
蒸気レス:
清潔性能:内装ステンレス
安全性能:二重構造
定格消費電力:1250W
温度設定:
重さ:1000g(台座含む)
一方、内装ステンレスモデルにも、メゾンという「デザインシリーズ」があります。
先ほどのセーフ・トゥ・タッチが、機能面の「プレミア機」とするならば、メゾンは、デザイン面の「プレミア機」です。
形状は、T-falのロングセラー機のアプレシア系のフォルムで、ワンボタンで開く形式です。
ただ、セーフ・トゥ・タッチと違って、中空構造は採用されず、保温機能もありません。
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結論的にいえば、やはりメゾンも「デザイン系」であり、ある程度機能を絞っているため、今回の比較の主旨では、おすすめにしにくいものが多いです。
T-Falは一般モデルでも「機能美」を感じるため、基本的にはそちらをおすすめします。
1-3・タイガーの電気ケトルの比較
続いては、タイガー社の電気ケトル「わく子」について書いていきたいと思います。
国産製品では、唯一T-fal社に対抗できている(売れている)製品です。
【2022年発売】
【0.8Lサイズ】PCJ-A081後継品
17・TIGER 6SAFE+ PCJ-A082
¥6,792 楽天市場 (7/18執筆時)
【1Lサイズ】PCJ-A101後継品
¥6,592 楽天市場 (7/18執筆時)
蒸気レス:100%軽減
清潔性能:
安全性能:二重構造 給水ロック
定格消費電力:1300W
温度設定:
重さ:900g/933g(台座含む)
6SAFE+シリーズは、タイガーのケトルです。
前モデルは「わく子」というシリーズ名でしたが、(諸般の世の中の流れをふまえて)改名となったようです。性能は変わりません。
デザインは、日本の家電デザインの伝統を受け継いだ実用性・汎用性の高いものだと思います。どのような家庭の台所・居間でもマッチするでしょう。
本体色は、グレー(PCJ-A081-H/ PCJ-A101)ホワイト(PCJ-A081-R/ PCJ-A101-R)の2色構成です。レッド(写真)は、今回廃止になりました。
給水量は、0.8リットルと1リットルがラインナップされています。
重さは、0.8Lもでるが900g、1Lでも933gです。
タイガーも台座を含む重さなので、除くと、0.8Lで690g、1Lで720gです。
より軽量な機種はありますが、T-falの同グレードの機と比較しても、負けない重さです。
パワーは、1300Wです。
T-falの標準機よりも多少ですが強いです。
コーヒー1杯(140cc)ならば45秒、満水でも4分(1L機は5分)で沸騰します。
安全面では、この機種は、次の2点でかなり見所のある機種です。
第1に、T-falの「プラス ロックシリーズ」と同じで、給湯ロックボタンが付く点です。
ボタンを押さないと水が出ない構造になっています。また、転倒時に水がこぼれにくい構造になっています。
第2に、T-falの「セーフ・トゥ・タッチ 」と同じで、本体が二重構造(中空構造)になっている点です。
外装が熱くならない構造で、安全です。
このほか、後述する「蒸気レス」の部分を含めて、シリーズ名の由来となる6SAFE+となります。
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結論的にいえば、タイガーの電気ケトルは、これらの安全性能の高さゆえに売れています。
補足しておけば、電気ケトルについては、以前、消費者庁から注意喚起がありました。
乳幼児がケトルをひっくり返し、やけどを負う事故が発生しているようです。タイガーの電気ケトルは、これらの事故を未然に防げるため、お子さんがいる家庭には、安全性能の高い電気ケトルがオススメです。
利便性の面は、この機種は、完全な蒸気レス構造という点が目をひきます。
発生した蒸気を冷却し、内容器に戻す構造を採用しているため、蒸気が出ません。
一度は沸騰させているために、カルキは抜けます。安全面でもレベルが高いですが、結露に悩んでいるご家庭にはこのような点でもオススメです。
一方、注意点も2つあります。
第1に、給水時には、T-falの一部機種のように、上面のフタを取り外さないといけない構造である点です。
ワンタッチで開きますが、給水後もロック動作が必要なので、不便と言えば不便です。
第2に、二重構造を採用しますが、保温性を高める能力については表明がない点です。
T-Falの「セーフ・トゥ・タッチ 」は、30分後に80度という記載があるため、この部分は負けるでしょう。
タイガー PCF1100
¥673 楽天市場 (7/18執筆時)
第3に、密閉するために装備されるパッキンが消耗品ということです。
約1年での交換が推奨されますが、ようするに、蒸気漏れが起きた時が替え時です。
温度設定は、タイガーは、対応しません。
清潔性は、一方で、内装は底面以外は樹脂製です。抗菌素材も使われません。
とはいえ、沸騰させるため、過度な心配は不要です。
お手入れは、逆に底面がフッ素加工される上、ふたが外せるため、洗いやすいと評判です。
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以上、タイガーの6SAFE+シリーズの紹介でした。
「蒸気レス」と「安全性の高さ」を両立している点で、T-Fal優勢の市場の中で存在感があります。
一方で、抗菌素材の不採用はこの機種の欠点です。
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【2022年発売】
【0.6Lサイズ】PCL-A060後継品
18・TIGER 5SAFE+ PCM-A061
¥8,047 楽天市場 (7/18執筆時)
【0.8Lサイズ】PCL-A080後継品
18・TIGER 5SAFE+ PCM-A081
¥4,980 楽天市場 (7/18執筆時)
【1Lサイズ】PCL-A100後継品
18・TIGER 5SAFE+ PCL-A101
¥6,600 楽天市場 (7/18執筆時)
【1.2Lサイズ】PCL-A120後継品
18・TIGER 5SAFE+ PCL-A121
¥6,930 楽天市場 (7/18執筆時)
蒸気レス:
清潔性能:
安全性能:二重構造 給水ロック
定格消費電力:1300W
温度設定:
重さ:
このほかタイガーは、5SAFE+シリーズという下位シリーズも展開します。
本体色は、マットホワイト(PCM-A081-WM PCM-A061-WM)スレートブルー(PCM-A081-WM PCM-A061-WM)の2色です。
さらに、人気のある0.8Lと1.0Lは、上の2色を加えて、4色構成としています。
ただ、これらの製品はどれも、蒸気レスではないです。
また、密閉性の問題で沸騰時間も、カップ一杯60秒と長めとなります。
いずれにしても、機能性から選ぶとすると、この機種は、選択肢にはなりにくいでしょう。
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【2015年発売】
18'・TIGER SAFE+ PCJ-Gシリーズ
¥3,889〜 Amazon.co.jp (7/18執筆時)
一方、タイガーのこのグレードに相当する旧機種も、「アウトレット的な販売」があります。
0.6Lモデル
: PCF-G060-W
: PCF-G060-P
0.8Lモデル
:PCF-G080-W
:PCF-G080-D
1.0L モデル
:PCI-G100-P
:PCI-G100-C
この世代だと、安全機構は上位機と同等のままで、蒸気70%カットでした。
良いように思えます。
ただ、完全にセーブできる新機種と大きな価格差がない部分と、(70%なのに)消耗品のパッキンを交換していくのも、なんとなく「損したような」気分にはなるかもしれません。
【0.8Lサイズ】
【2022年発売】
19・TIGER 蒸気レス電気ケトル PCK-A081
¥8,786 楽天市場 (7/18執筆時)
【2019年発売】
19・TIGER 蒸気レス電気ケトル PCK-A080
¥8,869 Amazon.co.jp (7/18執筆時)
【2013年発売】
19・TIGER 蒸気レス電気ケトル PCK-G080
¥6,515 Amazon.co.jp (7/18執筆時)
蒸気レス:100%軽減
清潔性能:内装フッ素/ステンレス
安全性能:二重構造 給水ロック
定格消費電力:1300W
温度設定:
重さ:1100g(台座含む)
PCK-A080は、タイガーの6SAFE+系列の上位機種です。
新旧両機種あります。
2019年機は、ハンドルに抗菌加工がされた部分ほかの性能差はないです。
2013年機は、2世代前のモデルです。
こちらはハンドルやフタの形状が新機種と異なります。ただ、蒸気レスを含めて安全装備は同じになります。おそらく、保守用の材料を使ったアウトレット販売だと思います。
値段で決めてOKでしょう。
本体色は、ホワイト系( PCK-A081-WM PCK-A080-WM)とブラック系( PCK-A081-KM PCK-A080-KM)の2色構成です。
ハンドル形状を含めて、わりとモダンなデザインといえます。
重さは、0.8Lモデルで1.1kgです。
下位機種よりも重要が多少ですが増しています。台座を除いた本体の重さは、850gとなります。
気にする必要はないレベルとはいえ、電気ケトルとしては多少重量感はあります。
給水量は、0.8リットルです。
1-3人用といったところでしょう。
パワーは、1300Wです。
下位機種と変わりません。
コーヒー1杯(140cc)ならば45秒、満水でも3分で沸騰します。
一方、下位機種との違いは、清潔性と利便性です。
なぜなら、こちらは、内装にフッ素加工されたステンレス材を採用するからです。樹脂製よりも清潔性が高いほか、掃除もしやすいという利便性も期待できます。
さらに、こちらは、鋼板ケース二重構造なので、(電力なしで)多少長めの保温も効きます。旧機記載の数字だと、満了時、1時間経過後も約82℃でした。
100%蒸気レスな構造など、その他の部分は同等です。お子さんなどが熱い蒸気での手のやけどをするリスクも軽減してくれます。
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以上、タイガーの電気ケトルPCK-A080の紹介でした。
「安全性」「清潔性」「利便性」において完全無欠な機種です。
ただ、次に紹介する1Lについては、より高度な機能もあるので、比べる必要はあります。
【2022年発売】
【1Lサイズ】
20・TIGER 7SAFE+ PTQ-A100
¥10,482 Amazon.co.jp (7/18執筆時)
蒸気レス:100%軽減
清潔性能:内装フッ素/ステンレス
安全性能:二重構造 給水ロック
定格消費電力:1300W
温度設定:
重さ:1300g(台座含む)
PTQ-A100は、タイガーの最上位機です。
こちらについては、7SAFE+という別のシリーズ名が付いています。
詳しく後で書くように、温度調整ができるようになったほか、同社の特長と言える安全面でより高度になりました。
本体色は、ブラック(PTQ-A100KO)・レッド(PTQ-A100RR・ホワイト(PTQ-A100HS)という構成です。
同社の従来のケトルと比べると、かなりスマートでデザイン性は高いです。
結構、練ってデザインしたように思えます。
給水量は、1リットルです。
重さは、1.3kgです。
1Lなので仕方ない部分はありますが、台座を取った本代だけでも1.1kgですから、T-Falの同容量と比べても軽くはないです。
パワーは、1300Wです。
下位機種と変わりません。
コーヒー1杯(140cc)ならば45秒、満水で5分で沸騰します。
温度調整は、本機は対応です。
他社の様なデジタルモニターはないですが、アナログの方が高級感があるので、悪くないように思えます。
調整幅は、50度〜100度の6段階です。
コーヒーは、写真のようなガイドスリットとリブで細入れできるような配慮はあります。
ただ、このタイプだと(専用品よりは)微調整はしにくいでしょう。お茶・紅茶などにメインで使いたい製品と言えます。
安全性は、高い配慮があります。
先ほどみた蒸気レスの下位機種でも6つの安全機能(6SAFE+)はありますが、本機はそれに「傾斜ふたロック」が加わり7SAFE+となります。
これは、給湯ロックをかけて置いている状態で、不意に倒したり、傾けてしまっても、内蔵ボールの働きで「こぼれにくく」するという仕組みです。
使い勝手の部分では、下位機種とちがってつまみを押さえずとも、ふたを持ち上げるだけでロックが外れる新構造(イージープルアップ構造)です。
また、下位機種は(蒸気レスなので)、上図の様に給水後にふたをする際ふたのロック操作が必要な仕様でした(カチッとロック)
本機はそれが不要で、自動で給水ロックもかかるので、便利です。
あとの部分は、清潔性の部分も含めて、下位機種と同じです。
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以上、タイガーのPTQ-A100の紹介でした。
安全性も注目要素ですが、やはり、温度調整ができる部分と、給水動作が簡単になった利便性の方に目が行く製品です。
同社の「ハイエンド機」らしく、しっかりとした「違い」のある製品に仕上がっているので、選ぶ意義はあります。
一方、持った感じのバランスは良いですが、重さを重視する方は、少し重めである部分は注意してください。
次回に続く!
小型電気ケトルのおすすめは結論的にこれ!
以上、今回は、家庭用の小型電気ケトルの1回目記事でした。
しかし、記事は、まだまだ「続き」ます。
2・定番の電気ケトルの比較 (2)
2-1:デロンギ〈イタリア〉
2-2:象印〈日本〉
2-3:ドリテック〈日本〉
2-4:アイリスオーヤマ〈日本〉ほか
3・コーヒー向け電気ケトルの比較 (3)
3-1:ラッセルホブズ〈英国〉
3-2:バルミューダ〈日本〉
3-3:シロカ〈日本〉
3-4:ハリオ〈日本〉ほか
4・定番の電気ケトルの選び方 (4) 【結論】
=最終的な「おすすめ機種」の提案
つづく2回目記事(こちら)では、デロンギの「定番」 ケーミックス ZJX650Jを始めとして、今回紹介しきれなかった各社のケトルを紹介します。
軽量性 ★★★★★
清潔性 ★★★★★
安全性 ★★★★★
デザイン ★★★★★
温度調整 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回の結論編(こちら)で、今回紹介した全機種から、いつものように、目的別にAtlasのオススメ機種を選定していきます。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら!
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