【今回レビューする内容】2024年 家庭用の小型電気ケトルの性能とおすすめ・選び方:蒸気レス 温度設定対応 人気機種の違いと性能ランキング
【比較する製品型番】T-fal アプレシア ロック KO6401JP KO640AJP KO6408JP KO5408JP KO5401JP KO630AJP KO6301JP KO8001JP ロックコンロトール KO8401JP KO8418JP ディスプレイ ロック コントロール 1.0L KO8568JP KO8548JP KO2611JP KO2618JP ジャスティンプラスロック KO4411JP KO4418JP KO5908JP KO5901JP ロックコントロール KO823AJ KO823NJP KO823AJPA KO823NJPA KO7551JP KO7558JP テイエール BJ8158JP BJ813DJP タイガー 6SAFE+ PCJ-A082 PCJ-A102 5SAFE+ PCL-A101 PCL-A121 PCM-A061 PCM-A081 PCK-A080 PCK-A081 7SAFE+ PTQ-A100 QUICK&SAFE+ PCS-A080 PCS-A100 デロンギ KBS1200J ZJX650J KBOV1200J KBIN1200J KBLA1200J KBY1210J KBY1200J ZWILLING 53103-800 ENFINIGY 53105-201 象印 CK-KA10-BM CK-KA10-WM CK-AX08-BA K-AX08-WA CK-AX10-BA K-AX10-RA CK-AJ08 CK-CH08 CK-DB08 CK-DB10 CK-VA12 CK-VA15 CK-DB08AM-BM CK-DB10AM-BM CK-SA06-HZ CK-SA06-GZ CK-SA08-HZ CK-SA08-TZ ドリテック PO-151BKDI アイリス IKEB-800-W IKEB-800-W KET-800 ラッセルホブス 7013JP 7013JP-BK MK TK-G10 ブラウン WK304AJ-WK3000 HARIO Craft Tea Maker ETM-600-W シロカ SK-A151 ツヴィリング ENFINIGY 53110-201 ドウシシャ EKZ-102MS ピーコック WGK-08-W ほか
今回のお題
安全で清潔な小型電気ケトルのおすすめはどの機種?
どもAtlasです。
今日は、2024年9月現在、最新の小型電気ケトルの比較です。
清潔性・安全性などの機能面に注目しながら、各社の製品を比較します。
特に、2024年秋からの法律改正(PSE規制)で、電気ケトルの安全装備の必須要件が変わったので、新基準に合わせる形で記事を大きく修正しました。
1・定番の電気ケトルの比較 (1)
1-1:選び方の基本の解説【導入】
1-2: T-Fal〈フランス〉
1-3:タイガー 1〈日本〉
2・定番の電気ケトルの比較 (2)
2-1:タイガー 2〈日本〉
2-2:デロンギ〈イタリア〉
2-3:象印〈日本〉
2-4:ドリテック〈日本〉
3・定番の電気ケトルの比較 (2)
3-1:アイリスオーヤマ〈日本〉
3-2:他の企業〈各社〉
4・コーヒー向け電気ケトルの比較
4-1:ラッセルホブズ〈英国〉
4-2:バルミューダ〈日本〉
4-3:シロカ〈日本〉
4-4:ハリオ〈日本〉
4-5:他の企業 〈各社〉
5・定番の電気ケトルの選び方 【結論】
=最終的な「おすすめ機種」の提案
記事では、ケトルの選び方の基本を紹介したあと、T-falとタイガーから企業順にみていきます。
電気ケトルの展開数が多い2強なので、比べる基準になるため最初に紹介しています。
ただ「コーヒー」に向く、注ぎ口が細く、アール(カーブ)がある製品は、3回目記事(こちら)で、まとめての比較としました。
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軽量性 ★★★★★
清潔性 ★★★★★
安全性 ★★★★★
デザイン ★★★★★
温度調整 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、いつものように各機種を詳しく紹介します。
そして、最後の結論編」(こちら)では、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。
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なお、今回の記事は、このブログの「湯沸かし家電」比較記事全体としては、2回目記事として書きました。1-1・電気ケトルの選び方の基本
1・安全性
2・清潔性
3・注ぎ口の形状
4・給水量
はじめに、電気ケトルの「選び方の基本」の紹介です。
「お湯を沸かす」という機能のシンプルな家電なので、電気ケトルは「どれも同じ」と思われがちです。しかし、じっくり見ると「品質や機能の差」は意外と多いです。
以下、上表に示した4つのポイントについて、順番に解説しておきます。
第1に、 電気ケトルの安全性です。
上表7点は、各社の製品における電気ケトルの安全性に関わる装備を列記したものです。
皆さんが最も気になる部分でしょうから、簡単にですが、以下で、順番に説明しておきます。
(1)空だき防止と、(2)沸騰後自動オフは、日本の電気用品安全法(PSE規格)の定めがあるので、今回紹介するどの電気ケトルでも基本装備です。
(3)転倒時のお湯漏れ防止と(4)給水ロックボタンも、今だと(事実上)基本装備です。
いずれも、子供の安全のための装備です。
ただ、2024年9月以前は、電気用品安全法(PSE)の要件でなかったので未装備の機種があります。
正確に言えば、給水ロックボタンは、必要条件ではなく、他の仕組みでも、転倒時試験時50mL以下の流水ならばクリアです。ただ、一部の例外を除けば、この方式が普通です。
いずれにしても、この部分は最近の注目点ですし、今回の記事では、この基準の対応は触れていく予定です。
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以上4点が、今のところ日本の法律で定められた安全装備です。
これらの機能性がない製品の販売は規制されていると考えてください。
一方、これらに加えて、安全性の高い電気ケトルの場合、企業が自主的に安全装備を加えている場合があります。
こちらも詳しく見ておきます。
(5)本体二重構造は、T-Falやタイガーなどの一部機種が装備します。
いわゆる「魔法びん構造」で、外装を熱くなりにくくして、やけどを防ぐ工夫です。
電気ケトルの場合、逆にガラス製のおしゃれなケトルもあります。
こうしたものは表面が熱くなるので、お子さんやペットがいるご家庭には向きません。
(6)蒸気レス構造は、その名の通り、沸騰時に蒸気を発生しにくくする仕組みです。
タイガー・象印など、100%蒸気レスにできる製品と、T-Falなど、蒸気の軽減を目指す機種とに分けられます。
前者が良いように思います。
しかし、本編で詳しく書くように、両者ともパッキンが消耗品になる部分と、象印だとカルキ抜きの部分などで課題もあります。
(7)傾斜ふたロックは、タイガーの上位機のみ装備する機能です。
内蔵ボールの工夫で、転倒時だけでなく、不意に傾いた状態でも、こぼれにくくしたものです。
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以上、電気ケトルの安全装備についてみてきました。
小さなお子さんやペットがいるご家庭ほか、デスクワーク中などに使う場合で、不意に書類などを濡らしたくない場合など、これらの機能性を重視すると良いでしょう。
また、個人的には大人でも気をつけるべきだと思っています。
第2に、清潔性です。
外観がプラスチック(ポリプロビレン樹脂)のケトルの場合、内装全体が金属素材(ステンレス)という製品はあまりないです。
ただ、心ある製品は、水あか(カルキ)が付きやすい底面は金属素材にして、メンテ性を高める工夫があります。
一方、プラスチック部分は、以前だと、マイクロバンなど、プラスチックに銀イオン(Ag+)を練り込んだ抗菌プラスチックを使う製品がありました(T-Falほか)。ただ、最近は、銀イオンを敬遠される方が増えたようで、採用例は減っています。
そのため、プラスチック部分の清潔性を気にされる方は、内装全体が金属素材の製品を選ぶと良いように思います。
あとは、注ぎ口に「ホコリが入らない工夫」があると、安心感は増すでしょう。
第3に、注ぎ口の形状です。
細口でアール形状のもの(左図)は、基本、細入れするためのコーヒードリップ専用です。
水の吐出量が少ないので、使いにくいですし例えば、カップラーメンにお湯を差しても(なぜか)美味しくできません。
一方、通常の「くちばし型」の注ぎ口の製品(右図)でも、形状の工夫で、コーヒードリップ向きの細入れがしやすい機種はあります。
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結論的にいえば、コーヒーとその他の用途の兼用を考える場合、こうした工夫がある機種を選ぶのは、意味があるでしょう。
このほか、「お茶・紅茶」に向くものなど今回の記事では、色々見ていくつもりです。
1・0.6リットルサイズ
=1-2人用
2・0.8リットルサイズ
=1-3人用
3・1.0リットルサイズ
=2-4人用
4・1.2リットルサイズ
=3-5人用
第4に、給水量です。
各社の製品を見渡すと、上表の容量の製品が多いです。
要不要で良いですが、無駄に大きいと邪魔ですし、同じ容量を沸かす場合も、沸騰時間も余計かかります。
さしあたって、コーヒーカップ1杯が0.14Lと考えれば、必要なサイズのイメージも「沸く」でしょう。
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以上、電気ケトルの選び方の基本の紹介でした。
このほか、記事では、こうした部分に注意しながら、沸騰時間の短さや消費電力など、このほかの部分にも注目して、冒頭示した企業順に各機の製品をみていきます。
1-2・T-falの電気ケトルの比較
はじめに、フランスのティファールの電気ケトルです。
「とにかくシリーズ数が多い」ので、最初にまとめて見ることにしました。
給水量が0.8Lと小型なモデルから、1L・1.5Lの大きなモデルという順番でみていきます。
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なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【0.8リットル】
【2024年発売】
白:KO6401JP 黄:KO640AJP 黒:KO6408JP
1・T-fal アプレシア ロック
¥5,818 Amazon.co.jp (9/19執筆時)
【2022年発売】
黒:KO5408JP・白:KO5401JP
2・T-fal アプレシア プラスロック
¥5,045 Amazon.co.jp (9/19執筆時)
【2016年発売】
黒:KO4301JP 白:KO4308JP 赤KO4305JP
3・T-fal アプレシア エージープラスロック
¥3,980 Amazon.co.jp (9/19執筆時)
蒸気レス:50%カット
清潔性能:
安全性能:新PSE基準
定格消費電力:1250W
温度設定:
重さ:970g(台座なし770g)
アプレシア プラスロックは、T-Falの電気ケトルの入門機です。
旧機種が残ります。
アプレシアプラスロックは、1世代前の製品です。
外観デザインほか、注ぎ口が旧式で、湯量のコントロールは新機種が良いです。
アプレシア エージープラスロックは、2世代前の製品です。
この世代は、内装プラスチックに銀イオン配合の抗菌素材のマイクロバンR抗菌がなされます。
その後の世代にはないです。ただ、AG+(銀イオン)の利用は敬遠する方もいるので、それに合わせて、その後の世代ではなくなったのだと思います。
実際、電気ケトルは水を沸騰(殺菌)させて使う用途なので、ここまでは不要でしょうし改悪ではないと思います。
このあたりは踏み込みませんが、旧機は若干安いです。マイクロバン自体も まな板などにも使われる、調理器具ではお馴染みの抗菌素材ですし、問題点の指摘もないです。
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結論的にいえば、少なくとも価格が安いうちは、2世代前の旧機でもOKでしょう。
あとは同じなので、同時にみていきます。
重さは、970gです。
台座込みの重さですので、本体だけだと、約770gです。
このサイズのケトルでは、すこし軽めでしょう。
給水量は、0.8リットルです。
1〜2人ほどでの利用に最適な分量です。
パワーは、1250Wです。
同社の製品はだいたいこの程度です。
コーヒー1杯で65秒、満水時の場合も4分9秒と、十分速いと言えます。
安全面は、「選び方の基本」で書いた、法律で必要な1-4の装備は網羅します。
転倒防止のため、しっかりプッシュ式の給水ロックが付属しますので。
蒸気カットも、対応です。
ただ、完全カットではなく、同社の従来型(アプレシアプラス)に対して50%カットですが、配慮があるのは、プラス材料です。
タイガー蒸気レスなど、ゴムパッキンを使うタイプを除けばですが、優秀です。
一方、やけどしにくい本体二重構造など、追加装備は不採用です。
とはいえ、外装がガラス製などではないので、大人が使うならば全く問題ないです。
開閉は、写真のように、ふたをつまんで開けるタイプです。
温度設定は、非対応です。
保温機能もないので、沸騰させて冷めないうちに使うタイプです。
清潔性は、底の部分を水あかが付きにくいウルトラポリッシュ底面にしているほか、フタの部分の工夫で、ホコリが混入しにくい仕様にしています。
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以上、アプレシア・ プラス ロックの紹介でした。
1人用で飲むコーヒー・お茶用にはよい0.8Lのサイズで、実際その用途におすすめです。
安全性・清潔性に問題ない上で、同社の定番モデル(形状)だけで、使い勝手も良くおすすめできます。
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なお、T-Falの0.8Lサイズの電気ケトルには、以下のような旧機もあります。
順番にみておきます。
【2020年発売】
【0.8リットル】
茶:KO630AJP 白: KO6301JP ピンク:KO6307JP
4・T-fal アプレシア プラス KO630AJP
¥3,691 Amazon.co.jp (9/19執筆時)
赤:KO1535JP 白:KO1531JP
4・T-fal パフォーマ KO1538JP
¥3,025 Amazon.co.jp (9/19執筆時)
蒸気レス:
清潔性能:
安全性能:旧PSE基準
定格消費電力:1250W
温度設定:
重さ:840g(台座含む)
第1に、アプレシアプラスです。
形状は先ほどの機種と同じ方向性の、昔からある「アプレシア形状」です。
本機のふたは、ワンプッシュで開く方式で楽です。
安全面では、ただ、給水ロックボタンが未装備です。
ようするに「選び方の基本」で書いた、新安全喜寿に満たない製品ゆえに、生産完了になった製品です。
大人が使う分には問題ない安全性である上で、本体もすこし軽めになりますが、対応機と価格差もないので、現在選ぶならば、新機種でしょう。
なお、「オンライン限定デザイン 」となるパフォーマは、少し安い、アプレシアの変種です。
しかし、安い分、のぞき窓がなく、水量は、本体が開けないと見えない仕様です。
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【2019年発売】
【0.8リットル】
5・T-fal ウォッシャブル KO8001JP
¥6,977 Amazon.co.jp (9/19執筆時)
蒸気レス:
清潔性能:マイクロバン抗菌
安全性能:旧PSE基準
定格消費電力:1250W
温度設定:
重さ:1110g(台座含む)
第2に、ウォッシャブルです。
同じく、0.8Lの「アプレシア形状」の製品です。
しかしこちらは、IPX5の耐水性を持たせてあるため、本体が丸洗いできます。
洗剤も利用可能です。中のプラスチックには、先述のマイクロバン加工もあります。
ただ、やはり、給水ロックと転倒時のお湯漏れ防止機能はない旧基準の安全装備なので、その部分が注意点になります。
【0.8リットル】
【2022年発売】白:KO8401JP 黒:KO8418JP
6・T-fal アプレシア ロック コンロトール 0.8L
¥9,166 Amazon.co.jp (9/19執筆時)
7・T-fal アプレシア ロック コンロトール エコ 0.8L
¥8,638 Amazon.co.jp (9/19執筆時)
【2021年発売】黒:KO7208JP 白:KO7201JP
8・T-fal アプレシア コンロトール 0.8L
¥6,980 Amazon.co.jp (9/19執筆時)
蒸気レス:
清潔性能:
安全性能:新PSE基準
定格消費電力:1250W
温度設定:40〜100度
重さ:1250g(台座含む)
アプレシア ロック コンロトール は、「アプレシア形状」の上位モデルです。
後述するように温度調整に対応できる製品です。
いくつか種類があります。
アプレシア ロックコンロトールエコは、本体が黒です。
こちらのみ植物由来のエコプラスチック素材を使っていますが、明示的な機能差はないです。
アプレシア コンロトールは、旧機種になります。
名前から分かるように、給水ロックがない仕様で、先述のPSEの
新安全基準を満たしません。
その代わり、片手で1アクションで開けられるので楽とは言えます。先述のように、この回平方式の機種は在庫限りで「終わり」なので、欲しいならば早めが良いでしょう。
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結論的にいえば、今選ぶならば、やはり新機種でしょう。
以下、新機種をベースに説明をします。
重さは、1250gです。
ただ、構造的に重いのは台座の部分ですから、本体の部分は、アプレシアプラス同水準です。
デザイン面でいえば台座部分がスッキリしており見た目も良いです。
給水量は、0.8Lサイズです。
パワーは、1250Wです。
これらの部分では、下位機種と変わりません。
沸騰に要する時間は、コーヒー1杯で1分8秒、満水時は4分5秒です。
許容範囲内でしょう。
開閉は、はじめに見た「ロックタイプのアプレシア」と変わりません。
温度設定は、対応です。
本体底部にコントロールパネルがあり、沸騰温度が40度〜100度の間で8段階設定できます。
旧機は60度からでしたが、40度はハチミツを溶かすなどの場合に使うようです。
保温ボタンも搭載です。
このボタンを押して水を温める場合、95度以下の設定した温度で、最大60分間保温が可能です。
そのため、例えば、ドリップコーヒーで苦みを強調させたくない場合は70度、強調させたい場合は95度、煎茶は80度、紅茶は90度など、最適と言われる温度に調整できます。
味にこだわりたい方は、非常に良い機種です。また、粉ミルクの調乳にも良いと思います。
ただし、100度以下設定の場合、沸騰してから冷めるわけではないので、煮沸してからのような利用法は想定していないです。
安全面は、本機も、PSEの新安全基準の装備は網羅します。
追加装備としては、本機も、(同社比で)蒸気50%カットの新構造の言及があります。
一方、二重構造などは不採用ですので、沸騰時、外装はそれなりに熱くなります。
清潔性は、こちらも、ウルトラポリッシュ底面、ホコリの入りにくい注ぎ口の工夫があります。
また、下位機種と同じで、プラスチック部分に抗菌材は使われません。
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以上、アプレシア プラス コントロールの紹介でした。
伝統的で、使いやすいアプレシア形状でありつつ、温度コントロールのできる機種です。飲みものの温度にこだわりたい方には良いでしょう。
ただ、このタイプの他社機と同じで、沸騰(カルキ抜き)したあとに温度を戻すわけでないので、ご家庭では、浄水器などで濾してから使うのが基本にはなります。
とはいえ、性能面やデザイン性はで文句を付ける部分はないので、買って後悔することは少ないだろう機種です。
【1リットル】
【2022年発売】KO8568JP KO8548JP
9・T-fal ディスプレイ ロック コントロール 1.0L
¥14,778 Amazon.co.jp (9/19執筆時)
(旧機種)
10・T-fal ディスプレイ コントロール 1.0L
¥12,400 Amazon.co.jp (9/19執筆時)
蒸気レス:
清潔性能:内装ステンレス
安全性能:新PSE基準+本体二重構造
定格消費電力:1250W
温度設定:60〜100度
重さ:1310g(台座含む)
ディスプレイ ロック コントロールは、T-Falの1Lモデルです。
こちらも、温度調整に対応できる製品です。
旧機が残りますが、他機と同じように、「ロック」がない形状で、PSEの新安全基準に非対応になります。
今ならば、新機種がよいでしょう。
本体色は、ブラック( KO8548JP)のみです。
ただ、デジタルティスプレイが本体に内蔵される部分が目を引きます。
欧米では1.7Lのモデル(KO853840 )が先行していましたが、日本では小型化して、本機をだしてきました。
重さは、台座込みで1310gです。
軽くないです。
ディスプレイを保護するため、構造的に厚みを出さないといけないための副作用と言えます。
給水量は、先述のように1Lです。
パワーは、1250Wです。
日本のコンセント事情に合わせる意味もありつつですが、下位機種同様です。
沸騰時間は、コーヒー1杯で63秒、満水時で4分で沸騰します。
温度設定は、本機は5段階です。
60・80・90・95・100℃になります。
設定温度は、ハンドル部分で設定した上で、側面のディスプレイに表示されます。
保温ボタンも搭載です。
最大60分間保温が可能です。
安全面では、本機も、転倒ロックほか4つのPSEの新安全基準を満たします。
その上で独自要素として、本体二重構造を採用するので、触っても熱くない構造です。
一方、蒸気カットについての言及はないです。
清潔性は、本機は、お湯を張る内装全体がステンレスです。
上級の仕様であり、ワンポイントです。
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以上、T-Falのディスプレイ コントロール 1Lの紹介でした。
スッキリした見映えです。温度温度設定できるモデルでは、(ディスプレイがない分)台座がスッキリでキッチン映えすると言えます。
また、内装ステンレスで、本体二重構造ですから、安全面でも清潔性の部分でも上位です。
あえて言えば、構造的に重めなのがネックですが、水場が近いようならば問題ないでしょう。
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なお、同社からは、以下のような1Lモデルも販売があります。
順番にみておきます。
【1リットル】
【2018年発売】
11・T-fal セーフ・トゥ・タッチ KO2611JP
11・T-fal セーフ・トゥ・タッチ KO2618JP
¥4,675 Amazon.co.jp (9/19執筆時)
蒸気レス:
清潔性能:内装ステンレス
安全性能:旧PSE基準+本体二重構造
定格消費電力:1250W
温度設定:
重さ:1130g(台座含む)
第1に、セーフ・トゥ・タッチです。
同社の旧モデルになります。
こちらは、温度設定はできないですが、給水量は、1Lで、消費電力も同じですので、沸騰時間を含めて、先ほどの機種とさほど変わりません。
また、本体二重構造と内装ステンレスという、先ほどの機種重要なポイントをおさえる機種です。
特に本機の場合、二重構造で中空がある関係で、電機を使わずとも、30分後でも80度の温度をキープできることも示されています。
その上で先ほどの機種より少し軽めですので温度設定が不要ならば、(かなり)「おすすめ」できる機種です。
ただ、こちらは、開閉ロックがなく、転倒時のお湯漏れ防止に配慮がない製品です。
ようするに、24年の法律改正で、終息にせざるを得なかった旧製品です。
ただ、開閉時は、ワンタッチで開くので、その部分は便利です。
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結論的にいえば、安全装備の部分では現段階では、(自分用としてはともかく)広くはおすすめできない機種になっています。
良い仕様の製品だとは思うので、PSEの新安全基準を満たした後継機が出て欲しいところです。
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【1リットル】
12・T-fal メゾン KI271FJP
12・T-fal メゾン KI271DJP
¥5,198 Amazon.co.jp (9/19執筆時)
蒸気レス:
清潔性能:内装ステンレス
安全性能:旧PSE基準+二重構造
定格消費電力:1250W
温度設定:
重さ:1000g(台座含む)
第2に、メゾンです。
こちらも、本体二重構造で、内装ステンレスの製品です。
しかし、中級構造は採用されず、保温温度の保証がない製品です。
その上で、PSEの新安全基準も満たさないですし、今だと選べないでしょう。
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【1リットル】
【2020年発売】
13・T-fal マチネ アイボリー KO323AJP
13・T-fal マチネ ピスタチオ KO3233JP
¥5,590 Amazon.co.jp (9/19執筆時)
定格消費電力:1250W
重さ:950g(台座含む)
第3に、マチネです。
同じく1Lサイズですが、デザイン重視の製品で、オシャレなフタとクロムベルトを採用したモデルになります。
一方、本機は、つまみをもって開ける仕様です。
ここまでお読みの方は想像できると思いますが、これだと、PSE新安全基準に非対応ですので、やはりおすすめしません。
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このほか、T-Falの1リットルサイズだと、アール(カーブ)注ぎ口のものがあります。
ただ、コーヒー専用なので、冒頭書いたように【コーヒー専用電気ケトルの比較記事】で、他社の同じタイプと一緒に後ほど見る予定です。
【2017年発売】
【1リットル】
14・T-fal ジャスティン・プラス ロック
¥3,616 Amazon.co.jp (9/19執筆時)
【1.2リットル】(24年追加)
15・T-fal ジャスティン ロック
¥3,616 Amazon.co.jp (9/19執筆時)
【1.2リットル】(21年追加)
16・T-Fal ジャスティンプラス KO490
¥3,210 楽天市場 (9/19執筆時)
1L(ジャスティンブラスロック)
ホワイト:KO4411JP レッド:KO4415JP
ブラック:KO4418JP
1.2L(ジャスティンロック)
ブラック:KO5908JP ホワイト:KO5901JP
アイボリ:KO590AJP ブラウン:KO5902JP
グリーン:KO5903JP
蒸気レス:省スチーム設計
清潔性能:
安全性能:新PSE基準
定格消費電力:1250W
温度設定:
重さ:1030g/ 1200g(台座含む)
ジャスティンプラスロック 1Lは、T-Falの大きめの展開となる「ジャスティン」形状の製品です。
給水量が多めでも使いやすいような配慮があるシリーズで、アプレシアと同様に「定番」です。
1.2Lと少し大きめの「ジャスティンロック」も、仕様が似るので同時にみます。
一方、1.2Lには「ジャスティンブラス」という旧機があります(写真)。
こちらだけは、先ほどの小型の「アプレシア」の場合と同じで、ワンタッチ開閉です。
先述のように、ふたロック構造の部分で、PSEの新安全基準に非対応なので、今だとおすすめしません。以下、そちらは除いて紹介していくことにします。
給水量は、1Lと1.2Lが選べます。
冒頭「選び方の基本」でも書きましたが、1.2Lは、3-5人用といえ多めです。
保温を前提とした家電でもないですし、基本は、職場用に思えます。
重さは、1Lモデルが1030g、1.2Lモデルが1200gです。
充電台座を含む重さですが、1.2Lモデルは軽くはないです。
パワーは、いずれも、1250Wです。
1Lモデルだと、コーヒー1杯ならば54秒で、満水時なら、4分15秒で沸きます。
1.2Lモデルだと、コーヒ1杯で70秒、満水で5分40秒です。
ここまで見てきたように、同社は1250Wで統一するので、基本的に大サイズだと、沸騰に要する時間は延びます。
清潔性は、本機も、ウルトラポリッシュ底面と、ホコリの入りにくい注ぎ口の工夫はあります。
ただ、アプレシアと同じで、内装全体がステンレスではないです。ただ、残り水で水あかが付くのは、底面という部分をふまえれば、必要十分ではあります。
温度設定は、非対応です。
安全面では、新PSE基準に沿った性能(1〜4)は網羅します。
一方、蒸気の部分では省スチーム設計ですが、本体二重構造などは採用しません。
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以上、ジャスティンプラスロック 1Lの紹介でした。
アプレシア系の高いデザイン性をキープしたまま、大型化した製品です。多めの給水量でも使いやすいような形状で、使いやすいと言えます。
1Lモデルは、先ほどディスプレイ コントロールもあり、機能的にはそちらが上位です。しかし、価格ほか、重さの部分を含めて、温度設定が不要ならば、こちらでも良いように思います。
一方、1.2Lは家庭用には大きすぎる気がしますので、本当に(毎日のように)そのサイズが必要でないならば、1Lがおすすめです。
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【1.2リットル】
【2023年発売】
【通常型番】白:KO823AJ 黒:KO823NJP
17・T-fal ジャスティン ロック コントロール 白
17・T-fal ジャスティン ロック コントロール 黒
¥8,868 楽天市場 (9/19執筆時)
【Amazon限定】白:KO823AJPA 黒:KO823NJPA
18・T-fal ジャスティン ロック コントロール 白
18・T-fal ジャスティン ロック コントロール 黒
¥11,500 Amazon.co.jp (9/19執筆時)
【2019年発売】白:KO7551JP 黒:KO7558JP
19・T-fal ジャスティン プラス コントロール
¥9,849 Amazon.co.jp (9/19執筆時)
蒸気レス:省スチーム設計
清潔性能:
安全性能:新PSE基準
定格消費電力:1250W
温度設定:40〜100度
重さ:1150g(台座含む)
なお、ジャスティン ロック コントロール 1.2Lは、「ジャスティン形状」の上位機です。
アプレシア形状の場合と同じで、温度設定可能な製品となります。
なお、現行機はAmazon限定モデルがありますが、こちらのみ専用洗浄剤のおまけ付きです。
性能は同じです。
一方、201年旧機が残ります。
ただ、開閉ロックがない点で、PSEの新安全基準に非対応です。
その上で、パネル形状なども旧式で、沸騰時間も現行機よりすこし長めですし、今選ぶならば、新機種でしょう。
給水量は、1.2Lです。
このシリーズだと、1Lの展開はないです。
温度制御の可能な製品としては、同社で最も大きいです。
パワーは、1250Wです。
下位機種同様ですが、コーヒー1杯ならば1分18秒、満水時は5分55秒です。
多少ですが、時間がかかります。
温度は、40度〜100度の間で8段階設定できます。
刻みは、40・60・70・80・85・90・95・100℃です。
保温モードも、搭載です。
このボタンを押して水を温める場合、95度以下の設定した温度で、最大60分間保温が可能です。
沸騰してから冷めるわけではないので、煮沸(カルキ抜き)してからのような利用法はできません。
後述するように、他社(シロカなど)にはそのようなモードが用意されている機種はあります。
清潔性・安全性は、1つ上の機種と仕様は同じです。
やはり、新PSE安全基準は満たしますが、本体二重構造などの上位仕様ではないです。
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結論的にいえば、温度設定ができるため、その部分にこだわりのある方にはおすすめできます。
満水時の沸騰時間は若干長めですが、容量を考えれば気になるほどではないでしょう。
【1.5リットル】
【2024年発売】BJ8158JP
20・T-fal テイエール ロックコントロール 1.5L
¥10,000 Amazon.co.jp (9/19執筆時)
【2021年発売】
21・T-fal テイエール 1.5L BJ813DJP
¥9,790 楽天市場 (9/19執筆時)
蒸気レス:省スチーム設計
清潔性能:耐熱強化ガラス
安全性能:新PSE基準
定格消費電力:1250W
温度設定:40〜100度
重さ1620g/1920g(台座含む)
T-fal テイエール ロックコントロール は、T-falのケトルでは最大サイズとなるケトルです。
旧機種が残ります。
ただ、ふた構造的に、転倒時のお湯漏れ防止ができないので、新PSE安全基準に非対応です。
形状(重さ)の改良もありますし、ガラス製という部分を含めて、新機種が良いでしょう。
給水量は、1.5Lの大容量です。
ここまでの容量ならば、一見すると電気まほうびんでも良さそうです。
ただ、写真のように、本機は茶こしをセットして煮出せます。煮出しは、10分までのタイマー設定が可能ですし、何らかのニーズはありそうです。
温度設定は、本機も40〜100度の幅で対応です(8段階)。
パワーは、本機も、1250Wです。
コーヒー1杯ならば1分22秒、満水時は7分33秒です。
さすがに、このサイズだとだいぶ時間がかかりますが、仕方ないでしょう。
チャイムなどで設定温度になったことのお知らせはないですが、60分まで保温はできるため、そこは問題ないかと思います。
安全性は、PSEの新安全基準は満たします。
ただ、本機の場合、耐熱強化ガラスなので、外装は熱くなりやすいでしょう。
(当たり前ですが)落としたら割れます。
清潔性は、一方、ガラスなどで、清潔です。
茶こしも底を外して洗えるので、メンテは楽です。
ただし、底はそれなりに深いですが、間口は広めですし、掃除は問題ないです。
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以上、テイエールの紹介でした。
見かけが良いので結構人気がある機種です。
上で書いたように、ガラス製である部分に由来する注意点はありますが、そこが問題ない場合、お茶などを煮出す用途に主に利用するならば、選択肢になるでしょう。
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【2018年発売】
【1.5リットル】黒:KO1545JP 白:KO1541JP
22・T-fal パフォーマ KO1548JP
¥3,523 Amazon.co.jp (9/19執筆時)
なお、同社のパフォーマにも、1.5Lサイズがあります。
ただ、こちらは、下位機で見た同シリーズと同じで、PSEの新安全基準に対応できない製品です。
安めではありますが、今だと選べないでしょう。
1-3・タイガーの電気ケトルの比較
続いては、タイガー社の電気ケトル「わく子」について書いていきたいと思います。
国産製品では、唯一T-fal社に対抗できている(売れている)製品です。
【0.8リットル】
【2022年発売】黒:PCK-A081-KM 白: PCK-A081-WM
23・TIGER 蒸気レス電気ケトル PCK-A081
¥8,001 Amazon.co.jp (9/19執筆時)
【2013年発売】PCK-G080KP PCK-G080WP
23・TIGER 蒸気レス電気ケトル PCK-G080
¥6,802 Amazon.co.jp (9/19執筆時)
蒸気レス:100%軽減
清潔性能:内装フッ素 ステンレス
安全性能:新PSE基準+本体二重構造
定格消費電力:1300W
温度設定:
重さ:1100g(台座含む)
PCK-A081は、タイガーの6SAFE+系列の製品です。
新旧両機種あります。
2013年機は、2世代前の旧モデルです(左図)。
こちらはハンドルやフタの形状が新機種(右図)と異なります。
新機種は、ハンドル形状を含めて、わりとモダンなデザインになりました。
ただ、後ほど説明する蒸気レス構造を含めて安全装備は新機種と同じです。
なお、この間に2019年機(PCK-A080)がありましたが、そちらはハンドルに抗菌加工がされた以外は、新機種と同じでした。ただすでに、在庫はないです。
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結論的にいえば、値段ほか、デザイン的な好みとして旧機種でも良い場合は、旧機でもOKでしょう。あとは、だいたい同じなので、同時にみていきます。
重さは、1.1kgです。
T-Falと同じで台座込みの重さです。
台座を除いた本体の重さは、850gとなりますので、多少ですが、T-Falの0.8Lより重めです。
ただ、 気にする必要はないレベルで、また、重いだけの理由もあります。
給水量は、0.8リットルです。
1-3人用といったところでしょう。
パワーは、1300Wです。
T-fal(1250W)よりも多少ですが強いです。
実際、本機は沸騰が速いです。
コーヒー1杯(140cc)ならば45秒、満水でも3分で沸騰します。
同社によると、一般的なヒーター(シーズヒーター)ではなく、プリントヒーターを利用した上で、上部のスピード蒸気検知(センサー)で、正確な沸騰を把握するため、この時間を達成しているということです。
安全面は、タイガーは相当昔からここを「重視」していた企業と言えます。
そのため、旧機を含めて、PSEの新安全基準(1〜4)はクリアしていました。
その上で、上表の傾斜ふたロックを除く、全ての安全装備を備えます。
少し詳しく見ておきます。
第1に、給湯ロックボタンです。
PSEの新安全基準の絶対条件ですので、しっかり装備です。
転倒時のお湯漏れ防止のためです。
開閉は、その代わりワンタッチではないですが、これは、PSEの新安全基準に合致する機種だとどれもそうでしょう。
第2に、本体二重構造です。
T-Falでも一部機種で採用していましたが、外装を触ってもやけどしにくいです。
第3に、蒸気カット構造です。
タイガーの場合、(ほぼ)100%蒸気カットです。同社と象印を除けば、この値を出せる企業はほかにないです。
発生した蒸気を冷却し、内容器に戻す構造を採用しているため、蒸気が出ません。
一度は沸騰させているために、カルキは抜けます。安全面でもレベルが高いですが、結露に悩んでいるご家庭にはこのような点でもオススメです。
タイガー PCF1100
¥673 楽天市場 (9/19執筆時)
ただし、密閉するために装備されるパッキンが消耗品です。
約1年での交換が推奨されますが、ようするに、蒸気漏れが起きた時が替え時となります。
この部分の交換を怠ると、本機を選ぶ意味が薄れるのが、難しいところです。
なお、こうした安全面の工夫が合計で6つある点から、6SAFE+というシリーズ名を付けています。
清潔性は、配慮があります。
なぜなら、内装にフッ素加工されたステンレス材を採用するからです。
水あかが付きにくい上で、掃除もしやすい仕様です。
温度設定は、対応しません。
保温は、一方、本機は鋼板ケース二重構造です。
(電力なしで)多少長めの保温も効きます。
旧機記載の数字だと、満了時、1時間経過後も約82℃でした
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以上、タイガーのPCK-A081の紹介でした。
安全性・清潔性・利便性において、現行機ではトップレベルと言えます。
唯一、パッキンが消耗品になる点はネックとなるので、仕方ないにせよ、そこが注意点です。
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【2022年発売】
【0.8リットル】
24・TIGER 6SAFE+ PCJ-A082
¥4,896 楽天市場 (9/19執筆時)
【1リットル】
24・TIGER 6SAFE+ PCJ-A102
¥5,586 楽天市場 (9/19執筆時)
蒸気レス:100%軽減
清潔性能:
安全性能:新PSE基準+本体二重構造
定格消費電力:1300W
温度設定:
重さ:900g/933g(台座含む)
なお、すでに在庫限りですが、本機の下位機となるのが以上の製品です。
こちらのみ、やや大きめの1Lもあります。
比較する場合、本機は、内装は底面以外は樹脂です。
また、同じく蒸気レスです、本体二重構造ですが、中空構造でないので、先述のような保温についての特性はないです。
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結論的にいえば、多少価格差はありますが、0.8Lで足りるならば、先ほどの機種が良いでしょう。1Lが欲しい場合は、次に紹介する機種が良いです。
【2022年発売】
【1リットル】
黒:PTQ-A100KO 赤 PTQ-A100RR 白 PTQ-A100HS
25・TIGER 7SAFE+ PTQ-A100
¥9,594 Amazon.co.jp (9/19執筆時)
蒸気レス:100%軽減
清潔性能:内装フッ素 ステンレス
安全性能:新PSE基準+本体二重構造
定格消費電力:1300W
温度設定:50〜100℃
重さ:1300g(台座含む)
PTQ-A100は、タイガーの1Lサイズの上位機です。
7SAFE+という別のシリーズ名が付いています。
詳しく後で書くように温度調整ができるほか、安全面でより高度になりました。
給水量は、1Lです。
外観は、同社の従来のケトルと比べると、かなりスマートでデザイン性重視です。
結構、練ってデザインしたように思えます。
重さは、一方、1.3kgです。
1Lなので仕方ない部分はありますが、台座を取った本体だけでも1.1kgです。
T-Falの同容量と比べても、軽くはないです。
パワーは、1300Wです。
下位機種と変わりません。
コーヒー1杯(140cc)ならば45秒、満水で5分で沸騰します。
下位機と同じ工夫ですが、ここは同社のセールスポイントです。
温度調整は、対応です。
ただ、デジタルモニターはないです。
温度は、50℃から100℃まで6段階です。
温度は(だいたいの)目安とされますが、この部分の精度は、他社とは比較できません。
500ML以上で沸かす場合、それなりの精度で沸くようです。
ただし、T-Falと同じで、沸騰したあとでその温度になるわけではないですので、カルキは抜けません。
コーヒーは、写真のようなガイドスリットとリブで細入れできるような配慮はあります。
専用品を除けば、配慮があります。ただ、基本的には、お茶・紅茶などにメインで使いたい製品と言えます。
安全性は、本機は、高い配慮があります。
先ほどみた蒸気レスの下位機種でも6つの安全機能(6SAFE+)は網羅です。
本機はそれに「傾斜ふたロック」が加わり7SAFE+となります。
給湯ロックをかけて置いている状態で、不意に倒したり、傾けてしまっても、内蔵ボールの働きで「こぼれにくく」するという仕組みです。
使い勝手の部分も、ふたのロック構造が改良されています。
下位機種とちがってつまみを押さえずとも、ふたを持ち上げるだけでロックが外れる新構造(イージープルアップ構造)です。
このほか、下位機種は(蒸気レスなので)上図のように、給水後にふたをする際ふたのロック操作が必要な仕様でした(カチッとロック)
本機はそれが不要な構造で、自動で給水ロックもかかるので、ここも便利です。
「選び方の基本」で書いたように、転倒時のお湯漏れ防止のためにロックの基準は2024年から厳しくなりました。
密閉式でこの基準に適応する機種だけで言えば、本機は開閉が最も楽と言えます。
あとの部分は、清潔性の部分も含めて、下位機種と同じです。
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以上、タイガーのPTQ-A100の紹介でした。
安全性も注目要素ですが、ある程度の温度設定ができる部分と、給水動作が簡単になった利便性の方に目が行く製品です。
同社の「ハイエンド機」らしく、しっかりとした「違い」のある製品に仕上がっているので、選ぶ意義はあります。
一方、持った感じのバランスは良いですが、重さを重視する方は、1L用としても少し重めである部分は注意してください。
次回に続く!
小型電気ケトルのおすすめは結論的にこれ!
以上、今回は、家庭用の小型電気ケトルの1回目記事でした。
しかし、記事は、まだまだ「続き」ます。
2・定番の電気ケトルの比較 (2)
2-1:タイガー 2〈日本〉
2-2:デロンギ〈イタリア〉
2-3:象印〈日本〉
2-4:ドリテック〈日本〉
3・定番の電気ケトルの比較 (2)
3-1:アイリスオーヤマ〈日本〉
3-2:他の企業〈各社〉
4・コーヒー向け電気ケトルの比較
4-1:ラッセルホブズ〈英国〉
4-2:バルミューダ〈日本〉
4-3:シロカ〈日本〉
4-4:ハリオ〈日本〉
4-5:他の企業 〈各社〉
5・定番の電気ケトルの選び方 【結論】
=最終的な「おすすめ機種」の提案
つづく2回目記事(こちら)では、タイガーの残りの製品をみたあと、デロンギの「定番」 ケーミックス ZJX650Jをはじめとする、今回紹介しきれなかった各社のケトルを紹介します。
軽量性 ★★★★★
清潔性 ★★★★★
安全性 ★★★★★
デザイン ★★★★★
温度調整 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回の結論編(こちら)で、今回紹介した全機種から、いつものように、目的別にAtlasのオススメ機種を選定していきます。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら!
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