1回目記事からの続きです→こちら
2-1・アンカーのバッテリーの比較
はじめに、アンカーのバッテリーのうち、1回目記事で見きれなかったモデルからです。
おもに 20000mAhを超える大容量モデルで、タブレットとスマホを、複数台同時に給電したいようなニーズのための製品です。
1・USBモバイルバッテリーの比較(1)
1-1:選び方の基本の解説 【導入】
1-2・アンカー 1〈米国〉
2・USBモバイルバッテリーの比較(2)
2-1・アンカー 2〈米国〉
2-2:AUKEY〈香港〉
2-3:バッファロー〈日本〉
2-4:エレコム〈日本〉
3・USBモバイルバッテリーの比較(3)
3-1:マクセル〈日本〉
3-2:CLIENA ほか
3-3:最終的なおすすめの提案【結論】
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なお、以下の記事では、Atlasのオススメポイントを赤字系で、イマイチと思う分を青字系で記していきます。
【2019年発売】
10・Anker PowerCore Essential 20000
¥3,743 Amazon.co.jp (3/22執筆時)
ブラック:AK-A1268011
ホワイト:AK-A1268021
蓄電容量: 20000mAh
USB-A出力:2ポート
USB-C出力:
高速給電:
入力 :10W (5V 2A)
出力 :12W (5V 2.4A)
本体重量;約343g
充電用端子: MicroUSB(専用)
パススルー:
低電流モード:搭載
保証期間:2年
サイズ:幅158.0×高74.0×奥行19mm
PowerCore Essential 2000は、米国のアンカー製品では、最も格安な大容量バッテリーです。
蓄電容量は、20000mAh です。
スマホならば、約4回分充電ができるスペックです。
タブレットでも十分な量が充電できると思います。
ただ、ノートPC用には電池容量はともかく、供給電力が足りません。
1回目記事でも書いたように、そういったモデルは、このブログだと【USB-C PDモバイルバッテリーの比較記事】で別にまとめています。
本体の重さは、343グラムです。
このクラスの大容量バッテリーとしてばですが、だいぶ軽いといえます。
サイズは、幅158.0×高74.0×奥行19mmです。
形状的には16cmほどの長さがある、相当横長なバッテリーです。
ポート数は、こちらは、USB-Aポートが2つ付属するモデルです。
出力は、 12W (5V 2.4A)です。
ポートは2個で、いずれも(四角い)普通のUSB-A端子です。
ただし、2ポート同時利用時は、合計で15Wです。
なお、本機、PowerIQ 1.0という最大12Wを標榜する独自のチップを載せます。
ようするに、iOSの独自規格や、QCなどの業界の充電規格に合致させた、サードパーティ製の汎用互換チップです。
それらの規格に「装える」ので、12W(5V 2.4A)までならば、規格上MAXのスピードで充電できると考えてください。
一方、アンカーは、VoltageBoostという、USBケーブルの抵抗値を調整する技術も使われます。
充電速度についての信頼性についても定評があります。
入力(本機への充電)は、専用ポート(USB-B)があり10W (5V 2A)です。
現状水準からいって遅いです。
大容量モデルは充電に時間がかかりますが、本機は10時間以上の充電時間です。
なお、USB用のアダプターは別売ですので、ご自宅にない場合は購入する必要があります。10W以上の出力が可能ならば、どの製品でOKです。
ただし、スマホに初期付属している「サイコロタイプ」の小型アダプタは5Wの場合が多いので、その点は注意しましょう。
耐久性は、他社に比べても十分です。
同社は、日本でも比較的長期の販売を重ねており、信頼性については十分に増しています。
パナソニックやソニーなど「中身の電池が作れる」日本企業がUSBバッテリー販売から撤退したこともあり、「大手メーカー製の安心感」を持つのは同社くらいです。
なお、アンカーは「繰り返し充電の可能回数が非公開」ですが、機械的な故障の場合18ヶ月の保証があり、安全面でもJIS規格に合致します。
安全性は、特別な工夫はないです。
ただ、本機は出力がさほど強くないので、多重防護は不要とも言えるでしょう。PSEマークはありますし、問題ありません。
パススルー機能は、未対応です。
対応する製品は、バッテリーを充電しながらのスマホの充電も可能なのですが、こちらは対応できません。
低電流モードは、付属します。
イヤホンなどの充電時、満量判定を間違う場合にこのモードがあると対策できます。
保証期間は、2年です。
ANKERはこの部分がメリット性で、保証が長めです。
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以上、PowerCore Essential 2000の紹介でした。
日本で一定の販売実績があるメーカーの製品で、値段も安い製品です。ただ、パススルーの部分の利便性や同時給電時の出力、充電時間ほか、充電速度の部分を含めて、使いやすいとは言えない機種です。
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【2015年発売】(黒のみ在庫)
11・PowerCore 20100 AK-A1271012
¥5,390 Amazon.co.jp (3/22執筆時)
ブラック: AK-A1271012
ホワイト:AK-A1271021
ブルー:AK-A12710932
レッド: AK-A1271092
蓄電容量:20100mAh
USB-A出力:2ポート
USB-C出力:
高速給電:
入力 :10W (5V 2A)
出力 :12W (5V 2.4A)
本体重量;約356g
充電用端子: MicroUSB(専用)
パススルー:
低電流モード:
保証期間:2年
サイズ:幅166×高さ58×奥行22mm
なお、現状で在庫がないのですが、本機の「少し上位機」といえる機種が、PowerCore 20100です。
こちらの場合、同時給電時に2ポートとも12Wでだせるので、15Wで制限がかかる先ほどの機種より優れます。
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結論的にいえば、その他の部分の難点は共通するので、選べる機種かと言われると微妙です。
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【2016年発売】
12・Anker PowerCore 26800 黒
13・Anker PowerCore 26800 白
¥7,190 Amazon.co.jp (3/22執筆時)
ブラック:AK-A1277011
ホワイト:AK-A1277021
蓄電容量: 26800mAh
USB-A出力:3ポート
USB-C出力:
高速給電:
入力 :10W (5V 2A)
出力 :15W (5V 3A)
本体重量;約495g
充電用端子: MicroUSB(専用)
パススルー:
低電流モード:
保証期間:2年
サイズ:幅168.0×高62.0×奥行22mm
一方、このシリーズで、蓄電容量を約1.3倍に高め 26800mAhとしたPowerCore 26800 という製品もあります。
重さは、495gですので、容量の分、少し重いです。
入力は、最大10Wです。
ただし、MicroUSB端子を2本挿しで高速化するという独特の方法を採用します。
コンセント側の急速充電器は、(1口10W)USB-A端子が2つあるモデルならば、どれでもOKです。
これによって、平均的な睡眠時間(6時間)の枠には収まるので、どうしても容量が必要な場合は選択肢になるでしょう。
出力は、最大15Wです。
PowerIQを利用できない、iOS系は本機も12Wがボトルネックです。
端子構成は、USB-Aが3基です。
ただし、3ポート合計で30Wなので、3台同時の充電には時間は余分にかかるでしょう。
なお、出力が大きいので、本機は、温度制御ほか多重防護があります。
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結論的にいえば、こちらについては、USB-A端子が多めに欲しい方以外は、あまり選択肢にならないと思われる機種です。
その場合も、同時給電で30Wですし、重さを含めて、だいぶニッチな製品に思えます。
【2020年発売】型番: AK-A1287011
14・Anker PowerCore Essential 20000 PD
¥7,790 Amazon.co.jp (3/22執筆時)
蓄電容量: 20000mAh
USB-A出力:1ポート
USB-C出力:1ポート
高速給電:USB-PD
入力 :18W (9V 2A)
出力 :20W (9V 2A)
本体重量;約346g
充電用端子: USB-C(共用)
パススルー:
低電流モード: 搭載
保証期間:2年
サイズ:幅158.0×高74.0×奥行19mm
Anker PowerCore Essential 20000 PDは、アンカーのPowerCoreシリーズ の中位モデルです。
蓄電容量は、20000mAh です。
他機種と同じで、スマホ4回分のフル充電が可能です。
本体の重さは、346グラムです。
下位機種よりもわずかに軽量です。
出力は、四角いUSB-A形状のポートと、丸いUSB-C形状のポートが1つずつです。
USB-Aは、18Wでの給電が可能です。
Anker独自のPowerIQ 2.0というチップを採用するため、通常機の12Wの限界を超えます。
Android系スマホに多く使われるQuick Charge3.0に互換するため、Android系は、理論上、この速度で電力供給が可能です。
iOS系の場合は、スマホ・タブレット側の仕様で12Wのボトルネックがあります。
そのため、この方式の充電の場合、最大でも12Wでしょう。
USB-Cは、USB-C PD規格準拠で、最大20Wの充電速度を得られます。
iOS系の場合は、こちらの端子を使った方が、充電は高速と言えます。
同時給電時は、ただし、合計15Wで制限があります。
入力は、出力端子と共用ですが、USB-Cを利用する方式です。
充電速度は、最大18Wです。
最高速で充電を済ませたい場合は、USB-C PD 18W以上対応の急速充電器が必要です。
Anker PowerPort PD 2 20W
¥2,490 Amazon.co.jp (3/22執筆時)
この仕様の充電器も市場に豊富なので、探すのに困らないでしょう。
安全性は、本機は、温度管理などのマルチプロテクトシステムを搭載します。
ショートなどの事故を未然に防げる点で、ソニーと同等です。アンカーの機種を選ぶ場合は、このような機能の搭載を表明する機種をオススメします。
パススルー機能は、未搭載です。
低電流モードは、搭載します。
保証期間は、本機も最大で2年です。
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以上、Anker PowerCore Essential 20000 PDの紹介でした。
充電時間が常識的な速度(6時間)ですので、下位機種より使い勝手が良い機種です。
USB-C端子も付属する点で将来性もありますし、大容量モデルの入門機として選択肢として割と良い機種かと思います。
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【2022年発売
15・ANKER 335 Power Bank 1288011
16・ANKER 335 Power Bank 1288021
¥7,490 Amazon.co.jp (3/22執筆時)
ブラック:A1288011
ホワイト:A1288021
蓄電容量: 20000mAh
USB-A出力:2ポート
USB-C出力:1ポート
高速給電:USB-PD
入力 :18W (9V 2A)
出力 :20W (9V 2A)
本体重量;約476g
充電用端子: USB-C(共用)
パススルー:
低電流モード: 搭載
保証期間:2年
サイズ:幅167.0×高83.0×奥行24mm
一方、PowerCore 20000については、以上の機種も発売があります。
こちらについては、USB-Cポートほか、USB-Aポートが2つになります。
同時に複数台を給電したい場合に「使える」製品です。
ただ、476gとかなり重く、また大きくなるので、モバイル性は劣ります。
加えて、同時給電時の電力は最大18Wまでとなります。
そのほか、パススルーは非対応で、低電流モードは搭載です。
高出力機なので、安全面での多重防護は備えています。
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結論的にいえば、ANKERが写真で示すように、スマホ+ガジェットのような電源供給に使いたいのならば、候補にできるでしょう。ただ、出張時のガジェットと考えると、パススルーができないのはやはり不便に思えます。
2-1・AUKEYのバッテリーの比較
つづいて、香港のオーキーのモバイルバッテリーです。
わりと以前から日本市場に入ってきている中国メーカーで、デンキヤでの販売もあります。
17・オーキー AUKEY PB-Y32S-BK
¥5,980 楽天市場 (3/22執筆時)
蓄電容量:10000mAh
USB-A出力:1ポート
USB-C出力:1ポート
Qi充電:1ポート
高速給電:USB-PD
入力:18W (9V 2A)
出力 :20W (9V 2.22A)
本体重量:約227g
充電用端子:M-USB or USB-C
パススルー:
低電流モード:
保証期間:2年
サイズ:67×144x17mm
PB-Y32S-BK は、香港のオーキーが販売するモバイルバッテリーです。
充電容量は、10000mAhです。
重さは、227gです。
平均的な重さです。
67×144x17mmですので、大きいスマホ(ファブレット)と同じくらいのサイズです。
充電に要する時間は、充電時間自体のスペックは見あたらないです。
一方、端子については、充電専用のMicro-USB端子と、出力との共用のUSB-Cを持ちます。
スペックは、いずれも18Wですので遅いことはないでしょう。
【USB-C 20W USB-A 12W】
Anker PowerPort PD 2
¥2,990 Amazon.co.jp (2/6執筆時)
【USB-A 24W 2ポート】
Anker PowerPort 2 Elite
¥2,590 Amazon.co.jp (5/8執筆時))
USB-Aの場合は、18Wのものは最近減ってきましたが、PowerPort 2 Eliteは対応できます。
出力は、本機については、ワイヤレスQi充電ができる仕様です。
Qi給電の場合、5W・7.5W・10W・15Wの刻みです。
先述のように、Phoneの場合、スマホ側の仕様上、最大7.5Wです。
USB-Cは、1ポートです。
最大20Wで給電できます。
USB-PD(PD3.0)への対応が明記されます。
USB-Aも、1ポートです。QC3.0互換です。
最大18Wでの給電ですし、この部分については、アンカーのQiと同じです。
合計最大出力は、3ポート同時利用で、22.5Wです。
バッテリーの安全性は、本機も多重保護の言及がある機種です。
パススルー機能は、非搭載です。
低電流モードも、言及がないです。。
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以上、オーキーのPB-Y32S-BKの紹介でした。
同じくQi充電できるアンカーのAnker PowerCore III 10000 Wirelessがライバルでしょう。ただ、あまり性能差はないです。
あえて言えば、USB-Cほか、USB-A(Micro-USB)を充電用に使える部分ですが、パススルーできる機種ならともかく、大きな意味は生じないような気もします。
スタンドやストラップホルダなどを搭載し、「小技」が効いている点で本機は有利です。一方、Qiでもパススルーはできないので、自宅でQi充電器も兼ねるような使い方はAnkerが良いでしょう。
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【2022年発売】Black PB-WL02i-BK同等品
18・オーキー PB-WL02S
¥4,482 楽天市場 (3/22執筆時)
蓄電容量:10000mAh
USB-A出力:1ポート
USB-C出力:1ポート
Qi充電:1ポート
入力:18W (9V 2A)
出力 :20W (9V 2.22A)
本体重量:約242g
充電用端子:USB-C(共用)
パススルー:
低電流モード:
保証期間:2年
サイズ:67×144x17mm
なお、オーキーのQi充電対応機は、PB-WL02Sという製品もあります。
本機については、バッテリーの後部と前部に収納式スタンドがある仕様です。
ようするに、Qi充電しつつ、ゲームや動画を楽しむというコンセプトです。
入力は、Micro-USB端子がなく、USB-Cの出力共用端子のみになります(18W)
出力は、USB-C(18W)とUSB-A(18W)が1ポートずつです。
規格としては、USB PDとQC3.0に対応し、22.5Wの合計最大出力ですので、先ほどの機種と同じです。
Qi充電については、10W ・7.5W ・5Wの刻みで、15W非対応です。
ただ、スマホ側の対応機はさほどないので、これでも良いでしょう。
あとは先ほどの機種と同じです。
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結論的にいえば、本機については、主に、スタンドに魅力を感じる方が選ぶべきと言える製品です。用途がはっきりしていて良いかと思います。
19・AUKEY PB-N67-BK
20・AUKEY PB-N67-WT
¥3,200 楽天市場 (3/22執筆時)
蓄電容量:10000mAh
USB-A出力:2ポート
USB-C出力:1ポート
高速給電:USB-PD
入力:18W (9V 2A)
出力 :20W (9V 2.22A)
本体重量:約200g
充電用端子:M-USB or USB-C
パススルー:対応
低電流モード:対応
保証期間:2年
サイズ:93×63x22mm
Sprint Go series PB-N67も、オーキーの販売するUSBバッテリーです。
こちらについては、Qiには非対応です。
バッテリー容量は、本機も10000mAhです。
サイズは、93×63x22mmです。
ライバルは、アンカーの「PowerCore 10000 PD Redux 25W」あたりでしょうが、太さはあるものの、長さはこちらが短いです。
スマホと重ねるには適しませんが、手にはなじむサイズです。
充電に要する時間は、本機も非開示です。
先ほどの機種と同じくMicro USBかUSB-Cでの給電で、いずれも18Wですので、遅いと言うことはないと思います。
出力は、本機については、USB-C(20W)とUSB-Aポート(18W)です。
先ほどの機種と違って、USB-Aポートが2基ある製品です。
この構成は、アンカーにもないので、ニーズはあると思います。
規格的には、USB-C PD規格に対応します。また、QC3.0も互換するチップです。
合計最大出力は、3ポート同時利用で、15Wです。
バッテリーの安全性は、本機も多重保護の言及がある機種です。
パススルー機能は、対応です。
低電流モードも、対応です。
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以上、オーキーの PB-N67の紹介でした。
給電用のポート数の多さと、パススル−・低電流モードの対応が魅力です。
同時給電時の出力は15Wではありますが、出張時にバッテリーを充電しつつ、複数のデバイスを充電できるのは魅力でしょう。
アンカーに現状欠けるラインナップですし、値段を含めて良い製品に思えます。
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【急速充電器とケーブルセット】
21・AUKEY TK-2S-BK
¥4,900 楽天市場 (3/22執筆時)
【バッテリー単品】
22・AUKEY PB-N83S-BK
23・AUKEY PB-N83S-WT
¥2,980 楽天市場 (3/22執筆時)
蓄電容量:10000mAh
USB-A出力:1ポート
USB-C出力:1ポート
高速給電:USB-PD
入力:18W (9V 2A)
出力 :20W (9V 2.22A)
本体重量:約174g
充電用端子:USB-C(共用)
パススルー:
低電流モード:
保証期間:2年
サイズ:27×57.7x80.5mm
第1に、On The Go Bundle II TK-2Sです。
単品でも販売があるUSBバッテリー(PB-N83S )と、急速充電器とUSBケーブルがセットされたモデルです。
バッテリーは、両端に端子がある変わった形状です。
充電に要する時間は、非開示ですが、18Wですので、本機も速いでしょう。
速いでしょう。
入力は、USB-C端子のみで、出力と共用になります。
USB PD規格対応の18Wで、それようの充電器(コンセント)が付属します。
出力は、USB-C(20W)とUSB-A(18W)が1ポートずつです。
USB-Aには、ファーウェイのSCP高速給電に対応する機器ならば、22.5Wまで対応となります。
合計最大出力は、2ポート合計で最大22.5Wです。
パススルーと低電流モードは非搭載にあんります。
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結論的にいえば、(他社機のように)急速充電器やケーブルとの相性を考えず、マックスの充電速度が得られる部分が魅力でしょう。
ただ、急速充電器はUSB-C端子1つだけですし、パススルー対応でもないので、複数の端末を充電したいヘビーユーザー向けではないです。
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24・AUKEY PB-N66-BK
¥1,980 楽天市場 (3/22執筆時)
蓄電容量:10000mAh
USB-A出力:2ポート
USB-C出力:
高速給電:
入力 :10W (5V 2A)
出力 :12W (5V 2.4A)
本体重量:約180g
充電用端子:Micro USB(専用)
パススルー:
低電流モード:
保証期間:2年
サイズ:90.7×63.3x22.3mm
第2に、PB-N66です。
こちらは、シンプルにUSB-A端子が2ポート付いた「格安機」とみれば問題ありません。
バッテリーへの充電速度(10W)も、スマホへの給電速度(12W)も、5年前くらいと変わらないといえます。
アンカーのPowerCore 10000と性能は変わらないままで安いので、価格重視で考えれば、本機はお買得と言えそうです。
低電流モードはこの出力ならおそらく不要です。
ただし、パススルーは非対応です。
【2022年発売】PB-N74L-BK
25・AUKEY Basix Plus PB-N74L
¥5,480 楽天市場 (3/22執筆時)
蓄電容量:20000mAh
USB-A出力:2ポート
USB-C出力:1ポート
高速給電: USB-PD
入力 :18W (9V 2A)
出力 :18W (9V 2A)
本体重量;約386g
充電用端子: MicroUSB/USB-C/Lightning
パススルー:
低電流モード:対応
保証期間:2年
USB-PD充電器:
サイズ:幅143.7×高さ68,7×奥行26.4mm
Basix Plus PB-N74L は、AUKEY のUSBモバイルバッテリーです。
蓄電容量は、20000mAh です。
大容量タイプとなるので、スマホ4回分のフル充電が可能です。
ただ、繰り返しになりますが、供給電力が不足するので、ノートPCへの給電はこのクラスでも不可です。
本体の重さは、386グラムです。
ポート数は、本機の個性のある部分です。
出力は、専用ポートで、USB-Aタイプが2系統、USB-Cが1系統です。
USB-Aも、QC3.0対応ですので、最大で18W (9V 2A)となります。
同時利用の場合は、合計で22.5Wです。
入力は、独特です。
出力と共用ではない単独の端子で、USB-C・USB-A(MicroUSB)のほか、AppleのLightning端子形状の入力があります。
一見「不要」に思えますが、スマホ充電用に持ち歩くLightningケーブルが、充電にも使えるならば、出張時持ち歩くLightningケーブルが減らせるメリットがあります。
減らさないにしても、このケーブルはダントツで断線しやすいので、故障時に予備に使えるのはメリットです。
充電時間の目安は示されませんが、18W給電なので、6時間ほどでしょう。
安全性は、PSE認証は得ており、出力の強いバッテリーにマストな多重保護もあります。
パススルー機能は、この製品は未搭載です。
低電流モード、は対応です。
保証期間は、2年です。
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以上、UKEY Basix Plus PB-N74L の紹介でした。
先述のように、Lightningでの入力対応という部分に個性があります。
ニッチですが、先ほど書いたように「予備ケーブル化」できる部分で、iPhoneユーザーに便利に感じられる部分はありそうです。
2-2・バッファローのバッテリーの比較
続いて、日本のバッファローのバッテリーです。
日本のPC周辺機器メーカーで、東証上場企業の大手です。
【2020年発売】
26・バッファロー BSMPB10010C2BK
27・バッファロー BSMPB10010C2WH
¥4,536〜 楽天市場 (3/22執筆時)
蓄電容量:10050mAh
USB-A出力:1ポート
USB-C出力:1ポート
高速給電:
入力 :15W (5V 3A)
出力 :18W (9V 2A)
本体重量:約210g
充電用端子: USB-C(共用)
パススルー:
低電流モード:
保証期間:6ヶ月
サイズ:65×115×24mm
BSMPB10010C2も、日本のバッファローが販売するモバイルバッテリーです。
重さは、210gです。
同クラスのアンカーに較べると、やや重めな状況です。
充電容量は、10050mAhです。
【USB-C 20W】
Anker PowerPort III Nano 20W
¥1,780 Amazon.co.jp (3/22執筆時)
充電に要する時間は、3.16時間です。
本機は、USB-C端子での入力ですので、この速度です。
なお、15cmのUSB-Cケーブルは付属しますが、USB-C充電器自体は未付属なので、なければ買い足す必要はあります。
出力は、2系統で、USB-AとUSB-Cが選択可能です。
USB-C端子は、USB-PD規格はフォローしません。
したがって、Android系ではQuick Charge 3.0モードを利用して18W (9V 2A)ですが、iOS系の場合は対応できないので、12Wになるでしょう。
最大18Wということで、USB-PD規格は対応しません。
USB-A端子は、最大15W(5V 3A)です。
「AUTO POWER SELECTモード」利用時との記載ですので、AnkerのPowerIQ 2.0のように、互換チップで、スマホ側に合わせ出力を調整する形式です。
合計最大出力は、2端子総計で15Wになります。
バッテリーの安全性は、最も重要な過電流や過電圧などの保護回路が二重であり充実しています。
500回という充電回数の耐久性目安も開示されます。最近は、この部分を情報開示するメーカーは珍しいです。
パススルー機能は、非対応です。
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以上、バッファローの BSMPB10010C2の紹介でした。
ライバルは、同じ充電スピードが出せる、ANKERのPowerCore Speed 10000QC辺りでしょう。
ただ、価格が高いので、国内企業製という点にどの程度価値を見いだせるか、という話になるでしょう。また、バッファローは保証期間6ヶ月である点で、すこし戦いは厳しいです。
【2022年発売】
28・バッファロー BSMPB10030C3BK
29・バッファロー BSMPB10030C3WH
¥4,580〜 楽天市場 (3/22執筆時)
蓄電容量:10000mAh
USB-A出力:2ポート
USB-C出力:1ポート
高速給電:
入力 :15W (5V 3A)
入力 :15W (5V 3A)
本体重量:約191g
充電用端子: USB-C(共用)
パススルー:
低電流モード:
保証期間:6ヶ月
サイズ:51×102×28mm
なお、2022年になって多少小型のBSMPB10030C3シリーズが登場しました。
USB-C側は、QC3.0対応表記がなく、速度的にUSB-Aの場合と同じ15Wです。
USB-A側は、本機については、2ポートあります。
合計最大出力は、3ポート総計で、3.6Aとの記載なので、並行充電時は、実質的に給電力はスペックより下がります。
そのほか、低電流モードに対応するほか、パススルー充電も対応となります。
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結論的にいえば、USB-Cポートを持つ上で、USB-Aポートを別に2つ持つ点に利便性を感じるならば、選択肢になるでしょう。
とくに、USB-C端子ををコンセントにつなげて、パススルーしつつ、2台充電をすることが(出張時などで)便利に感じる方は、選択肢になりそうです。
2-3・エレコムのUSB-PD対応機
続いて、日本のPC周辺機器メーカーで、エレコムのバッテリーです。
【2022年発売】
30・エレコム DE-C39-12000BK
31・エレコム DE-C39-12000WH
¥5,164 Amazon.co.jp (3/22執筆時)
蓄電容量:12000mAh
USB-A出力:1ポート
USB-C出力:1ポート
高速給電:USB-PD
入力 :20W (12V 1.67A)
出力 :20W (12V 1.67A)
本体重量:約310g
充電用端子: USB-C(共用)
パススルー:対応
低電流モード:搭載
保証期間:1年
サイズ:78×159×17mm
DE-C39-12000シリーズは、エレコムが2022年から展開を始めた新製品です。
注目点は、電池の種類で、こちらはリン酸鉄リチウムイオン電池です。
最近スマホバッテリーで主流のリチウムポリマー電池や、以前からの(コバルト系)リチウムイオン電池より、低発熱・高寿命なので、電気自動車に採用されることが多い電池です。
スマホバッテリーでのこの2つの特長は活きるといえるので、面白い素材を使ったという印象です。
とくに、(パナソニック・ソニー撤退後)通常の2倍となる1000回の充放電対応を、公式に表明したモデルは久しぶりです。
充電容量は、12000mAhです。
重さは、310gです。
重さが少し問題で、モバイル用としては重めです。
(無理やり感がありますが)1グラムあたりの充電容量から、10000mAhに換算しても約250gということになるので、やはりこのように言えるかと思います。
17mmとわりと薄めにはできるようですが、重さにはやや課題がある電池なのかもしれません。
エレコム USB コンセント 充電器 20W
¥1,290 Amazon.co.jp (3/22執筆時)
充電に要する時間は、USB-Cの20W給電ですので、約3時間です。
PD対応の20W以上の給電器を利用した場合の数字になります。
USB-C端子は、給電と共用になります。
出力は、USB-Cは、PD対応で、20W (12V 1.67A)です。
USB-Aは、一方、QC3.0互換ではなく、12Wになります。
同時出力の場合、合計で20Wです。
日本メーカーの場合、あまり汎用チップを載せないので、「中速充電」あたりの対応速度スペックがあまり良くない部分はあります。
バッテリーの安全性は、PSEマークを取得しており、安心です。
耐久性は、1000回です。先述のように、リン酸鉄リチウムイオン電池は、この部分が「最大のメリット」と言えます。
パススルー機能は、対応です。
「まとめて充電」という名前です。
低電流モードは、搭載です。
保証期間は、1年です。
繰り返し充電寿命が長いので、もう少し長めでもいい感じはありますが、仕方ないでしょう。
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以上、エレコムのDE-C39-12000シリーズの紹介でした。
個人的に「中身のバッテリーの信頼性」は重視したいので、候補にしたい機種になります。
パススルー・低電流モードをふくめて、機能面も充実しているので、問題ありません。あとは、電池の製造企業の開示があれば、完璧に思えます。
ただ、先述のように重さが少し課題です。持ち運んで使うには、もうすこし軽いほうが良いと感じます。逆に、出張用・PC兼用だともう少し容量が欲しい部分はあるので、その部分で「中途半端感」は感じました。
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【2022年発売】
32・エレコム Stylxy EC-C06BK
¥3,582 Amazon.co.jp (3/22執筆時)
蓄電容量:10000mAh
USB-A出力:1ポート
USB-C出力:1ポート
高速給電:USB-PD
入力 :20W (12V 1.67A)
出力 :20W (12V 1.67A)
本体重量:約268g
充電用端子: USB-C(共用)
パススルー:対応
低電流モード:搭載
保証期間:1年
サイズ:77×142×17mm
なお、容量を除きほぼ同じ仕様で、革シボとシルバーという「クラシックカメラ風」が外観を持つのがEC-C06BKです。
ただ、本機は、はリン酸鉄リチウムイオン電池ではなく、普通のリチウムイオン電池になります。
したがって、低発熱・高寿命というポイントは「省略」になります。
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【2021年発売】
25・エレコム DE-C31L-10050WH
¥4,013 楽天市場 (3/22執筆時)
蓄電容量:10050mAh
USB-A出力:1ポート
USB-C出力:(充電専用)
高速給電:
入力 :10W (5V 2A)
出力 :12W (5V 2.4A)
本体重量:約230g
充電用端子:Micro USB(専用)
パススルー:対応
低電流モード:
保証期間:6ヶ月
サイズ:63×109×23mm
一方、DE-C31L-10050WHは、USB-A専用の下位機種です。
パススルーこそ対応ですが、速度的な部分では、ほぼ特徴がない機種です。
保証が6ヶ月と短い部分を含めて、あまり競争力は感じない製品です。
今回の結論
USBモバイルバッテリーのおすすめは結論的にこちら!
というわけで、今回は、スマホ向けモバイルバッテリーの比較の2回目記事でした。
しかし、記事は、もう少しだけ「続き」ます。
3・USBモバイルバッテリーの比較(3)
3-1:マクセル〈日本〉
3-2:CLIENA ほか
3-3:最終的なおすすめの提案【結論】
次回の3回目記事【こちら】では、今回紹介しきれなかった上表の各社の製品を引き続き紹介していきます。
電池の容量 ★★★★★
本体の軽さ ★★★★★
充電の速さ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、ここまで紹介してきた機種の中から、目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種!を選定したいと思います。
引き続きよろしくお願いします。
3回目記事は→こちら!
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