【今回レビューする製品】2025年 10合対応高性能大型炊飯器の性能とおすすめ(1リットル大容量炊飯 一升炊き ):極め炊き 大きめ炊飯器の性能の違いと人気ランキング:IH・圧力IH・スチーム圧力IH:
【比較する製品型番】パナソニック SR-X918D-K SR-X918D-H SR-V18BB SR-V18BB-K SR-V18BB-H SR-V18BA-K SR-V18BA-H 象印 極め炊き NX-AA18-BZ NX-AA18-WZ NW-WA18-BZ NW-NA18-BZ NW-FC18-BZ NW-FC18-WZ NW-JY18-BA NW-JZ18-BA 炎舞炊き NW-FA18-WZ NW-FA18-BZ NW-FB18 NW-PV18-BZ NW-NH18E4-BA タイガー ご泡火炊き JRI-G180-KO JRI-H180-K JRI-G180-WO JRI-A180 JRI-B180
今回のお題
高性能な10合炊き炊飯器のおすすめはどれ?
どもAtlasです。
今日は、2025年10月現在、最新の10合炊きの大きめ炊飯器を紹介します。

1・一升炊きの格安炊飯器の比較
価格:1万円〜
2・一升炊きの高性能炊飯器の比較
価格:3.5万円〜
予算別に2つの記事に分けています。
今回は2回目記事です。
主に「3.5万円以上」で、「高級でより高性能な炊飯器」を紹介します。
「3.5万円以下」で、「安くて高性能な炊飯器」については、1回目記事(こちら)をご覧ください。
よろしくお願いします。
もちもち炊飯 ★★★★★
しゃっきり炊飯 ★★★★★
炊飯時間 ★★★★★
ご飯の甘み ★★★★★
手入れの手軽さ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、いつものように、各機種を紹介します。
そして、本編の最後では「結論」として、価格や性能から「おすすめの機種」をいくつか提案していきます。
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1・5合炊きの高級炊飯器の比較
予算:3.5万円〜
2・5合炊きの格安炊飯器の比較
予算:1万円〜
3・一升炊きの高級炊飯器の比較
予算:3.5万円〜
4・一升炊きの格安炊飯器の比較
予算:1万円〜
5・3合炊き小型炊飯器の比較
予算:5千円〜
6・糖質カット炊飯器の比較
予算:1万円〜
7・おすすめ炊飯器の選び方【まとめ】
=選び方についての補足的な解説
なお、今回の記事は このブログの炊飯器の比較記事全体としては、第3回目記事として書きました。
1-1・炊飯器の選び方の基本!

1・沸騰温度の持続性
2・加熱方式
3・内釜の素材と厚さ
4・ご飯の炊き分け機能
5・炊飯器のサイズ
はじめに、「3万円台以上」の一升炊きの高級炊飯機の「選び方の基本」の紹介です。
このグレードの製品で、「美味しく炊ける」炊飯器を選ぶための「4つのポイント」は、上表の通りです。
これらは、デンキヤの量販店で店員さんと相談しながら購入する場合でも、最低限おさえて置いた方がよいと言えるポイントです。
そのため「手短に」解説しておきます。
1・沸騰温度の持続性

第1に、炊飯器の沸騰温度の持続性です。
炊飯機で美味しいご飯を炊くためには、炊飯の中盤行程で沸騰温度を長時間維持できること、そして、水の少なくなる終盤行程でも、釜内の高温状態を維持できることが重要です。
そのために重要な装備はいくつかありますが、基本となるのはヒーターのパワーです。
各社とも、パワフルなIHヒーターを全周に回したり(パナソニック)、独特のローテーションヒーターを採用したり(象印)、この部分に工夫を凝らします。
また、ヒーターの熱を逃しにくく筐体の断熱性を高める工夫(三菱)や、沸騰水をこぼさず貯め戻す仕組みなど、ヒーターの力を逃さないための工夫も多いです。
いずれにしても 「火力」が味の優劣を生みますので、今回は、こうしたヒーターの本数や種類に注目して比較します。
2・炊飯器の加熱方式

第2に、炊飯器の加熱方式です。
これらは、沸騰温度・釜内温度の持続性にも関係します。
しかし、炊飯の味の方向性(個性)を決める要素でもあると、Atlasは考えています。

覚えておくとよい「加熱方式」と「味の傾向」は、上表の4つです。
方式別に得意とする味の傾向は、(ざっくりですが)上表の通りです。
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IH式炊飯器は、お米の銘柄の味がダイレクトでる方式です。
硬めの炊飯が得意であるほか、(お米をいじらないので)お米の品質や銘柄の個性がストレートに出るので、銘柄の違いが楽しめます。
ただ、例外はあるものの食感や堅さの炊き分けが苦手で、お米の粘りも出しにくいと言えます。
圧力IH炊飯器は、ご飯の甘みや粘りをよく引き出せます。
しかし、銘柄に関わらず同じような味になりがちで、個性を楽しみにくい、とも言えます。
可変圧力IH式は、複数の圧力段階が表現できるので、食感の炊き分けがしやすいといえます。
炊飯中盤で沸騰時間が持続しやすく、終盤も庫内を高温にしやすいので、高級機だと可変圧力を採用する企業が多いと言えます。
スチームIH式は、高温スチームの噴射で、沸騰時間の持続性を高める方式です。
味は可変圧力式に似ますが、お米の粘りより、ハリを重視した「内柔外硬」な味になりやすいといえます。
より細かくは、該当製品を紹介する中で、詳しくふれます。
3・内釜の素材と厚さ

第3に、内釜の素材と厚さです。
高級炊飯器は、内釜の部品代が本体価格の大部分を占めているものもあるほど、各メーカーは重要視しています。
内釜の厚さは、中級機までの場合、とくに重要です。
例外はありますが、厚ければ厚いほど、沸騰温度の維持や温度の均質性において有利であり、味の面でプラス作用があると考えてください。
とくに、底面に火力が集中する機種は、釜底の厚みが重要になります。

内釜の構造や材質も、重要です。
企業によって、本当の萬古焼の土鍋(タイガー)を採用したり、本当の炭から削り出した本炭釜(三菱)を採用し、かまど炊き、土鍋炊きのリアルな再現を目指す製品もあります。
ただし、こうしたものは部品代が高く、(かなりレアケースですが)割れるので、採用は一部企業の上位機に限られます。
他の企業は、金属を複合的に利用したり、中空構造を作ったり、外装コートを工夫し蓄熱性や熱伝導性を高めます。やはり、「かまど炊きや土鍋での炊飯」狙ったもので、目指すところは同じです。
この部分は、とくにメーカー間の力の入れ方に差があるので、今回の記事では、釜の品質にも比重をおいてを置いて調査します。
4・ご飯の炊き分け

第4に、ご飯の炊き分け機能です。
炊飯器の多くは、「かため・ふつう・やわらかめ」など、ご飯の堅さを指標にした炊き分けが可能です。
高級機だと「しゃっきり」「もちもち」など食感系の指標も加わり、上図のように、立体的にご飯の炊き分けが可能な機種もあります。
自分の好みのお米の「堅さ」「食感」が表現できる方は、炊飯器の炊き分け機能の有無を重要視するべきでしょう.。
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一方、最近の高級な炊飯器は「どんなお米でも、希望通りの食感で美味しく炊けてしまう」傾向にあります。言い方を変えると、お米の銘柄本来の個性が分かりにくいともいえます。
その部分で言えば、最近は「お米の銘柄ごとに炊き分ける機能」搭載する機種が増えてきました。
今回は、この部分も比較していきます。
5・炊飯器のサイズ

第5に、炊飯器のサイズです。
この部分は、「選び方の基本」というより、一升炊きを選んで良いか、という話になります。
基本原則を言えば、一升炊きで5合以下の少量のご飯を炊くのと、5合炊きでそれを炊くのでは、後者の方が味がだいぶ良いです。
炊飯器は、基本的に、その定格容量水準で美味しく炊けるように構造設計されているからです。
電気代は大きく変わりませんが、毎日食べるものですし「来客に備えて大きめのものを」という選び方は基本的におすすめしません。

そういう緊急時には、冷凍庫にご飯を小分けして保存しておくか、【炊飯土鍋の比較記事】で紹介したような、ガスコンロで炊飯できるものを予備に持っておくようなほうが、良いかと思います。
少し小さなモデルの方が良い場合は【5.5合炊きの高性能炊飯器の比較記事】をご覧ください。今回紹介するものと同グレードの製品の紹介です。
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以上、3万円以上の一升炊き炊飯器の「選び方の基本」を4点紹介しました。
今回は、これを基準としつつ、「長時間保温機能」や、「蒸気レス機能」・「お手入れの手軽さ」など、利便性に関わる部分を含めて比較します。
1・10合炊き高級炊飯機の比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:パナソニック
1-3:象印
2・10合炊き高級炊飯機の比較 (2)
2-1:タイガー
2-2:最終的なおすすめの提案【結論】
それでは、比較をはじめます。
あらかじめ断っておくと、10合炊き高級機というのは「数が極端に少ない」です。
少子化の影響もあると思いますが、高級機は一部企業のみ展開です。
とはいえ、良い機種も多いですし、大家族ほか、小料理屋などお店向けの需要はありそうです。
1-2・パナソニックの高級炊飯器

はじめにパナソニックの炊飯器です。
同社は、「可変圧力炊飯」にこだわるメーカーですが、一部の上位機は、「スチーム」を使った炊飯も併用する点がユニークです。
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なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記しています。

【2025年9月発売】
1・パナソニック ビストロ SR-X918D-K
2・パナソニック ビストロ SR-X918D-H
¥104,940 Amazon.co.jp (10/4執筆時)
【2024年発売】
3・パナソニック ビストロ SR-V18BB-K
4・パナソニック ビストロ SR-V18BB-H
¥67,320 Amazon.co.jp (10/4執筆時)
【2023年発売】
5・パナソニック ビストロ SR-V18BA-K
6・パナソニック ビストロ SR-V18BA-H
¥88,050 Amazon.co.jp (10/4執筆時)
炊飯方法:可変圧力IH炊飯(急減圧)
圧力炊飯:1.2気圧
内釜素材:ダイヤモンド竈釜
内釜厚さ:2.2mm
内釜保証:5年保証
保温機能:うるおい循環保温
堅さ調整:12通り+銘柄炊き
ビストロ SR-X918Dは、パナソニックの「Bistro」シリーズに属する炊飯器の最上位機です。23年に完全な「新作」として登場し、24年機を経て、25年に第3世代になりました。
旧機との違いを確認しておきます。

2025年機は、新センサーの採用が最も目立つ違いです。
このシリーズは、複数センサーの情報を、マイコン(ビストロ匠技AI)が統合して賢く炊飯を進めるのがポイントです。
この点で、新たに側面に非接触の「リアルタイム赤外線センサー」を備えました。
普通の炊飯器の場合釜底の温度センサーだけで判断しますが、側面の温度もみることで、火加減・圧力加減を「より精密に」判断できるようになったと言えます。
そのほか、新センサーの効果で、最大保温時間が30時間に伸びました。
2024年機は、赤外線センサーが未搭載です。
そのため、炊飯の判断精度と保温仕様に新機種との違いがあります。
もっとも、保温はこの世代でも別の工夫がありました。
マイコン(ビストロ匠技AI)が、炊飯工程で得た諸情報に応じて、保温温度を微調整する仕組みです。
とはいえ、最大時間は24時間でしたので、新機種と差はあります。

2023年機は、炊き込みコースで投入できる具材量が、24年機以降より少なめでした。
2024年機からは2倍(1カップあたり150g)になっています。
個人的に、カオマンガイ・海南鶏飯(鶏肉を乗せて炊くアジア風炊き込み)はよく作るので、割と嬉しい変更でした。

保温は、一方、この世代も最大24時間まででした。
ただし方式は異なり、保温時に「うまみ循環タンク(ふた)」に溜まった水分(蒸気)を、に溜まった水分を所定タイミングで戻すことで、うるおいを保つ方式でした。24年機で廃止された理由は不明ですが、湿度ムラや、ふた部分のメンテ不足に伴うにおいなどのリスクが要因だった可能性があります。
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結論的にいえば、2025年機は、新センサーによる制御精度の進化でご飯の味は「進化」したといえます。同社の発表だと、新米で「甘み約8%UP」とされます。保温も先述のとおり改善しました。
ただ、価格差はありますので、今のところ2024年機がお買得でしょう。
後で書くように24年機も複数センサーを備えますし、表記上の火加減・圧力加減の調整数(約9,600通り)も新機種と同じです。
2023年機も、保温が半日程度で足りるなら(価格次第で)候補にして問題ないでしょう。
あとは、だいたい共通なので、全機種を同時にみていきます。

外観は、丸みを帯びたおひつ型で、同社の従来機とガラッと変えてきました。
昔の電子ジャーの形状に先祖返りした感じもありますが、一回り回れば「新しい」ということで、実際、モダンです。

炊飯方式は、可変圧力IH炊飯です。
最大1.2気圧です。
一定の気圧(圧力)が掛けられるだけでなく、炊飯中に加圧・減圧をフレキシブルにできるのが特長です。
とくに、可変圧力式は炊飯の終盤で一気に減圧できるため、「中はふっくら・もちもちで、外にハリがある」という美味しいご飯ができやすいという特性があります。そのため、通常の圧力式がやや苦手とする「かため」のご飯も(わりと)上手に炊けます。

その上で、高速相互対流ができます。
上図のように、コイルを高速で切り替えることで、外向きと内向きの激しい交互対流を発生させ、「釜底全体から強力な泡の熱対流を起こすことで、お米をおどらせる」仕組みです。
同社の炊飯器の源流の1つである旧三洋の「おどり炊き」は、釜の内部で対流や細かい泡を生み出すことで、炊飯中の米をかき混ぜ、一粒一粒のお米が立った「ふっくらした」お米の炊飯を炊けるように調整されていました。
その進化形といえる技術で、相互対流を起こすことで、一粒一粒の芯までしっかり加熱でき、ふっくら大きく、よりうまみと甘みが増したおいしいごはんが炊き上がります。
数値的にも説明されており、ご飯粒の大きさも約10%アップします。

高速相互対流と可変圧力という米を踊らせる2つの工夫のことを、同社は「おどり炊き(旧名:Wおどり炊き)」と呼んでいます。
一方、ここまで説明した工夫は「Bistro」になる以前にもありました。
ビストロの新機軸は、急減圧バルブを装備した点です。
圧力を一気に落とし、炊飯中盤における沸騰温度の持続性を高めるための工夫です。米をより「おどらせる」と言いかえても良いでしょう。
この部分を従来機と比べてさらに強化できているため、ご飯の甘みや粘りを引き出すのがより上手になりました。

加えて、、加圧追い焚きポンプ(加圧熱風ポンプ)です。
こちらは、炊飯終盤の追い焚き・蒸らし行程の性能に関わる部分の工夫です。水が少なくなる炊飯終盤に、圧力制御を安定させるための仕組みです。
ポンプで熱風を内釜に吹き込み、飯後半の水蒸気(スチーム)が少ない状況でも、加圧・急減圧ができるようにしています。
これにより、ハリを保ちながら甘みを引き出す効果を狙っています。高度で独自性のある技術といえます。

従来の上位機では、250℃の高圧スチームを噴射して炊飯終盤の高温を維持していましたが、本機ではその方式をポンプに置き換えました(上図)。
スチーム用の給水やメンテナンスが不要となり、同等かそれ以上の効果が見込める点が特徴です。

また、「おねば」を還元する仕組みとして、ふた内部に「旨み循環タンク」を搭載します。ただし、この部分はすでにみた中級機にもみられた技術です。

ヒーターの段数は、全面IHの6段ヒーターです。
パナソニックはIHヒーターを自社製造しており、この火力性能には特にこだわりが見られます。
消費電力は、1210Wです。
IIHヒーターは効率が高いため、他社に比べて低めの水準です。ご家庭のブレーカー容量が少ない場合には安心できる仕様といえます。
一方で、象印と同様にパナソニックも、省エネ達成率(政府基準)の関係から、出荷時設定を「エコ炊飯」としており、電気代試算もこの条件で算出されています。エコ炊飯は味の点で確実に劣ります。
普通に炊く場合の年間の消費電力量(電気代)を算出すると、上表のように、各社の最上位機の「真ん中あたり」になります(保温時の電気代除く)。

使われている釜は、2.2mmダイヤモンド竈釜です。
パナソニックらしく複合素材構造をとり、中空層によって熱を逃がさない工夫がされています。
内面は遠赤ダイヤモンドプレミアムコート仕上げで、熱の伝わりを高めています。なお、この仕様は中級機と共通ですが、コーティングに5年保証が付くのは最上位機のみです。

ご飯のかたさ調整は、「かため・やわらか」という堅さ系6段階と、「しゃっきり・もちもち」という食感系6段階、あわせて12通りの炊き分けが可能です(ビストロ炊飯コース)。
圧力センサーの性能が良く、1.2気圧と1気圧の中間に2段階(1.1気圧、1.15気圧)を検知できるため、細やかな制御が可能となっています。
なお、パナソニックの中級機では「かため」に設定した場合、加減圧を使わずに炊く仕様ですが、本機では多段階調整があるため、圧力制御を活かして炊飯します。ただし、いずれの方式でも、仕上がりの部分で大きな差はないでしょう。

銘柄は、73銘柄の炊き分けに対応します。
銘柄炊飯時でも3段階の食感調整が可能です。
ただしIOT機能は備えていないため、新しい銘柄の追加や作付け年度に応じたアップデートには対応しません。
あとからの銘柄の追加や、作付けに合わせた調整には対応しません。

センサーは、4種のセンサーを備えます。
底部の温度センサー、側面の赤外線センサー、さらに側面のリアルタイム圧力センサー、そして、上部の沸騰検知センサーです。
温度・赤外線センサーは似た役割ですが、熱回りを正確に監視するため複数備えています。
側面のリアルタイム圧力センサーは、お米の水分量を炊飯に反映する「鮮度センシング」に利用されます。

古米や夏場のお米、精米から時間が経過したお米は水分率が低下しているため、減圧が早まる現象を利用して鮮度を判定する仕組みです。
加えて、吹きこぼれを防ぎつつ沸騰温度を維持する沸騰検知センサーを備え、4センサー体制となっています。
これらのデータは内蔵マイコン(ビストロ匠技AI)に送られます。そして、例えば3合炊飯の場合では、約9600通りのパターンから適切な圧力と火力が選択されます。
ただし、このAIによる最適制御が発揮されるのは、硬さや銘柄を指定せずに「完全おまかせ」で炊飯する「ビストロ炊飯」モードを利用する場合に限られます。
銘柄炊きや硬さ指定を選ぶ場合には、センサーの効果は限定的です。「完全におまかせしたい」という方に便利な機能性と考えてください。

炊飯モードは、すし、カレー、冷凍ご飯用、炊き込み、もち米(赤飯/おこわ)などに対応しています。
引き続き、しっかり「おこげ」にも対応できます。
雑穀・健康米は、玄米・麦ごはん・金芽ロウカット・発芽米・雑穀米などを搭載しています。
ただ、やはりご飯以外の炊飯の注目点は、先述の「炊き込みコース」で、他社機に比べても材料が多く乗せられる点でしょう。

ご飯の保温は、うるおいキープ保温が搭載です。
これはリアルタイム赤外線センサーが保温中のご飯量を検知し、温度を適切に調整することで実現したものです。
世代ごとに改良が重ねられ、現行機では最大30時間となりました。
ネットワーク機能は、Wi-Fiは非搭載です。

お手入れは、洗浄が必要なのは内釜(加熱板)と内ぶたセットのみで、簡単です。
特にふた部分は食洗機対応で、日常的お手入れがしやすい仕様です。
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以上、パナソニックのビストロ SR-X918D-K の紹介でした。
炊飯技術の面では、「Wおどり炊き」時代から受け継ぐ全面IH加熱と可変圧力の長所を活かしつつ、急減圧バルブなどの新しい工夫を加えて進化してきた点が評価できます。
本機は旧シリーズと異なりスチーム方式ではありませんが、炊飯では加圧追い焚きポンプ(加圧熱風ポンプ)、保温ではリアルタイム赤外線センサーがその役割を十分に担っています。
スチームタンクの給水やメンテナンスが不要となり、従来機に比べて「全面的な進化」と言えるでしょう。旧上位機からの買い替えを検討している方も安心できそうです。
また、鮮度センシングは、パナソニックだけの独自機能です。
お米の鮮度低下という従来軽視されがちだった要素に踏み込んだ点が高く評価できます。さらに、銘柄・鮮度・食感といった多面的な炊き分けに対応できる点も、高級機を求める層には強い魅力となるでしょう。
一方で、パナソニックの「Bistro」ブランドの調理家電と共通する特徴として、自動化(おまかせ調理)の完成度が高いことも挙げられます。硬さや銘柄を指定せず「完全おまかせ」で炊いた場合には、センサー群とAI学習の成果を活かし、メーカーが推奨する最適な美味しさを安定して引き出せるでしょう。
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【2024年7月発売】(黒・白)
7・パナソニック おどり炊き SR-M18B-K
7・パナソニック おどり炊き SR-M18B-W
¥42,000 Amazon.co.jp (10/4執筆時)
【特定店向け型番】(2024年) SR-M18E3-T後継機
8・パナソニック おどり炊き SR-M18E4-W
¥(35,800) 楽天市場 (10/4執筆時)
【2023年発売】(黒・茶)
9・パナソニック SR-M18A-K
9・パナソニック SR-M18A-T
¥56,311 楽天市場 (10/4執筆時)
炊飯方法:可変圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.2気圧
内釜素材:ダイヤモンドかまど釜
内釜厚さ:2.6mm
内釜保証:3年保証
保温機能:
堅さ調整:3段階
なお、パナソニックの18型の可変圧力IHの場合、1クラス下位の機種は、だいぶ価格差があります。
ビストロと比べると、ふつうのセンサーで、高速相互対流を含む沸騰温度の持続性に関わる「おどり炊き」の方向性での工夫にも非対応です。
ヒーターもIH5段なので差はありますが、予算を少し抑えて考えたい場合、性能は良いといえわりと良い候補の1つでしょう。
このブログだと【10合炊きの格安炊飯器の比較記事】の方で、詳しい情報を載せました。
興味のある方はそちらもご確認ください。
1-3・象印の高級炊飯器

続いて、「高圧力での炊飯」にこだわった人気炊飯器を多く出す「象印」です。
機能面では、ご飯の保温機能が充実した機種が多いメーカーです。

【2024年9月発売】
10・象印 極め炊き NW-WA18-BZ
¥48,300 Amazon.co.jp (10/4執筆時)
【2023年発売】
11・象印 極め炊き NW-JZ18-BA
¥41,800 楽天市場 (10/4執筆時)
【2022年発売】
12・象印 極め炊き NW-JY18-BA
¥38,599 楽天市場 (10/4執筆時)
炊飯方法:圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.3気圧
内釜素材:豪炎かまど釜
内釜厚さ:2.2mm
内釜保証:3年保証
保温機能:極め保温
堅さ調整:81通り
NW-WA18は、象印の極め炊きシリーズに属する中級製品です。

象印の場合、このグレードだと圧力の強さと火力に力点を置いた機種が多いです。
旧機種が多く残ります。
2024年機は、おかゆが2種類(粒立ち/普通)が選択できるようになった程度の違いです。
2023年機は、色を除けば、それ以外は新機種と同じです。
2022年機は、保温機能部分で若干装備が良かったといえます。
後ほど説明しますが、この世代までは底(温度)センサーだけでなく、ふた開閉センサーの情報をふまえて温度を監視していました(保温見張り番)。
長時間保温をする場合、若干ですが装備が「良かった」部分はあります。
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結論的にいえば、各年度ともそう大きな変化でもないため、買われる際の値段で決めてOKです。

炊飯方式は、圧力IH炊飯です。
かけられる圧力は、最高1.3気圧と、最高水準です。
象印の場合、気圧調整は、主に米の硬さ・食感を調整するために使われ、基本的に、炊きたいご飯の硬さに応じて、一定の気圧をかけ続けます。
可変機構はないですが、これが「とびきり甘みを出す」という同社の素晴らしい個性を生んでいます。。

ヒーターの段数は、底面にIH2段です。
中段に(Wではない)1重の胴リングヒーターと、ふたヒーターという「4重加熱」構成です。
炊飯器の値段からすると、平均的な火力です。
消費電力は、1370Wとパナソニックと同じ程度です。
ただ、象印の場合、かために炊ける「エコ炊飯」モードでの数字であり、最大値ではないです。とはいえ、一般的なコンセントの許容容量(1500W)は超えません。

使われている釜は、「鉄(くろがね仕込み)豪炎かまど釜」(左図)です。
蓄熱性の高い鉄素材と、熱伝導性の高いアルミ素材を複合的に利用した製品です。釜の厚みは、圧力炊飯器としては優秀で、2.2mmの厚み(フチは3mm)と十分です。
先述のように、火力は平均的ですが、それを十分補える実力のある釜だと言えます。
釜のコーティング素材は、プラチナコートです。
プラチナナノ粒子は、水を弱アルカリ性にする効果があります。
東京農大の検証では、甘み成分がアップ(45%)するようです。粘りがあり「ふっくら・甘みのある」ご飯の炊飯が可能です。

ご飯の堅さは、象印の場合「わが家炊きメニュー」という機能があります。
堅さは7段階、粘りは9段階選べ、総計で81通りの炊き分けが可能です。
多すぎる気もしますが、AI搭載で、液晶モニターにその日のご飯の評価を入力していくと、次の炊飯に反映していく仕組みがあり、便利です。
そのほか、時間をかけるプレミアム炊飯(熟成炊き)や、高速炊飯などが可能です。おこげご飯も「鉄器おこげ」として対応できます。
健康米は、雑穀米・玄米・麦飯などに対応し、それぞれ食感も2-3種選択できます。

ご飯の保温は、極め保温がポイントです。
ふたセンサーが温度を見張り最大40時間までの保温を可能にするというものです。
制御的には、人工知能AIとふた開閉センサー(うるおいセンサー)がご飯の残量を推測して、底部の火加減を調整する仕組みです(保温見張り番)。
お手入れも手軽です。
構造が単純なので、圧力IH炊飯器にしてはかなり掃除がしやすいといえます。

お手入れも手軽です。
構造が単純なので、圧力IH炊飯器にしてはかなり掃除がしやすいといえます。
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以上、極め炊き NW-WA18の紹介でした。
高圧が甘みを引き出すので、(それが自然かは別として)とにかく「ふっくら・甘い」ご飯が好きという方におすすめにできます。
一方、炊き分けはできるものの、普段に「しゃっきり・かため」のご飯を炊きたいご家庭ならば、あえて本機を選ぶ意味性は薄いかと思います。

【2025年6月発売】
13・象印 炎舞炊き NX-AA18-BZ
14・象印 炎舞炊き NX-AA18-WZ
¥118,000 Amazon.co.jp (10/4執筆時)
炊飯方法:可変圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.3気圧
内釜素材:業炎かまど釜
内釜厚さ:2.2mm
内釜保証:5年保証
保温機能:極め保温 (底)
堅さ調整:121通り
NX-AA18は、象印の最上位機です。
炎舞炊きという固有名があるモデルとなります。
なお、こちらは、旧機が安めで残ります。
ただ、今年は、例年にも増してかなり機構が変わったと言えます。そのため、こちらの新機種をみたあと、それに続いて、旧機の説明をなします。
また、もう1ランク下の「炎舞炊き」もありますが、そちらもあとで別に見ます。

デザインは、スクエア型でかなり良いです。
2022年以降、カラータッチパネル式になって格好良さが増しました。
タッチパネルの画面密度も上々で、情報も見やすいです。
炊飯方式は、象印の最上位機は可変圧力IH炊飯です。
パナソニックなどと同じです。
0.05気圧ごとに圧を調整できる、圧力チューナーの記述があります。
かけられる圧力は、同じく1.3気圧です。

搭載されるIHヒーターは、かなり独特な方式です。
底IHヒーターを6つ搭載し、独立制御させるローテーションIH式です。
この場合、内釜の中に、複数の複雑な対流が生じ、米が「激しくおどり」ます。
(本当の)かまどのごはんは、炊飯中「炎がゆらぐ」わけでその再現を目指す方向性です。複数のIHヒーターを「ローテーション」させることで、底面の複雑な「熱対流」を再現しています。
この熱対流は、米を「おどらせる」ため、「美味しいご飯を炊く秘訣」に適う方法です。

とくに2020年以降の「炎舞炊き」は、独立制御させるローテーションIHが、以前の3基から倍増の6機に進化しました。
2機ずつローテーションさせることで、同時に2カ所同時加熱させることで、より自然に近い「複雑な」対流の再現を狙っています。
消費電力は、最大で1460Wです。
昨年モデルまで1370Wでしたが、今年からパワーアップしました。
最近の各社のハイエンド機の傾向といえます。なお、利用しようとしているコンセント(1500W)と、ご家庭のブレーカーが「よく落ちる」ご家庭は、ここは注意してください。

火力アップは、一方、味の面でどのように作用するのかあまり詳しい説明はないです。
ただ、従来よりコイルを小型化し密に巻くことで 部分的な集中加熱を追求したとの説明です。
おそらくですが、純粋に加熱にかかる時短が短くなったことで、従来から得意の「もっちり、粘る系」の炊飯はもちろん、今回の仕様だと「シャッキリ系」もわりと上手に炊けるようになったと言えます。
加えて、同じ理由から(最近各社で重要視される)炊き上がりのお米の粒立ちの良さの部分でもも、よし高品質になったといえそうです。

使われている釜は、「業炎かまど釜」です。
アルミ・鉄・ステンレス複数素材を利用したハイブリッド式で、2.2mmの厚さの製品です。24年機から、鉄は純度の高いものになりました。
昔の象印の最上位機は「南部鉄器極め羽釜」という鋳鉄製の「伝統工芸」とも言える釜を使っていましたが、最近は費用や機能性を重視し、複合素材になっています。
ローテーションIH式以前の時代の話ですし、熱伝導率は相当にパワーアップしています。新機種との対照実験(サーモグラフィ)でそれが示されています。
なお、Atlasは、鋳鉄(南部鉄器)である技術的必然性について象印から説明がなく、効果に「疑問」がありました。その点でも、新機種の「進化」は、とても良いものだったと思います。
象印が大事にしてきた羽釜形状も、厚め「ふち」をつける形で、継承しています。

ご飯の堅さは、自在に選べる仕様です。
堅さは11段階、粘りは11段階選べ、総計で121通りの炊き分けが可能です。

食感評価をすることで、次回の炊飯で微調整する「わが家炊き」も搭載です。
メニューも、メーカーおすすめのプレミアム炊飯となる「熟成炊き」ほか、「炊きこみ、すしめし・おかゆ(食感2種)、冷凍ご飯、お弁当用」ほか、多くのコースがあります。
また、食感や焼き加減は調整できませんが、「おこげご飯(鉄器おこげ)」も炊けます。
健康米は、雑穀米(食感3種)、麦ごはん(食感2種)、玄米(食感2種とおかゆ)に対応です。
種類としては、上位機らしく多めですが、他社と比べると、そこまで機能性は強調しません。

ご飯の保温は、極め保温です。
以前からある機能名ですが、25年機から仕様が変わりました。
今年の説明だと、保温時は「底(温度)センサーで温度をコントロール」という表記で、最大40時間まで「おいしく」保温できるとされます。
旧機の同名の機能性の説明(NW-FC)だと、複数の他のセンサー、例えば、底センサーほか、ふたのうるおいセンサー(湿度センサー)も併用していました。

その上で、旧機は「人工知能AI炊飯」機能の一環として、内蔵AIがそれらセンサーの情報を総合して(付け合わせて)保温する機能性がありました。
今回は、これらの機能性の説明がなく、底(温度)センサーのみ情報で制御されるようです。
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結論的にいえば、旧機同様「40時間」は保つのですが、その精度は劣るでしょう。
少なくとも、保温回りの機能性について、象印は、いつもより「言葉少な」ですし、底センサーだけの制御となると、既に見た同社の下位シリーズとも同じですから。
なお、販売店サイトの一部だと、従来と仕様が同じように書いている場合がありました。ただ、公式情報では追えないので、おそらく「変わるのでは」と思います(調査予定あり)。
とはいえ、あとで書きますが、Atlasの感じだとユーザー経験からして「過剰装備」だったので、修正した感じかなとは思っています。
ただ「人工知能AI炊飯」は、炊飯時にも、水温と室温の違いをみての調整をしていました。
その部分の機能性が新機種は未記載なのは、多少気にはなります。
蒸気セーブ機能は、(一応)対応です。
ただ、蒸気セーブ炊飯利用時のみ、約80%蒸気セーブができるというものです。
時間と味は落ちます。

お手入れの際、洗う必要があるのは、ご飯のお釜と内ぶたの2点です。
数世代前ですが、内ぶたをシンプルにしたため、掃除の手間が減っています。
ふたが「食洗機対応」というのもポイントです。
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以上、象印の炎舞炊き NX-AA18の紹介でした。
象印が強い「加圧」に加えて、ローテーションIH式というオリジナルの新機軸を採用した炊飯器です。
また、2025年のコイル改良で、火力も強化され、特に「シャッキリ、硬い」系のご飯も、内柔外硬に仕上がるようになったと言えます。
もともと「もっちり、粘る」系は、得意でしたので、炊き分けがより上手になったと言えます。ご飯の粒立ちの良さも、これによりアップしました。
保温機能は、先述のように、若干「退化」がみられる気がします。ただ、「40時間も保温しない」ならば(正直)そこまでの問題ではないです。このクラスの炊飯器を買われる方ならば、残りは、冷蔵庫(冷凍庫)で保存する方も多いでしょうし、そこまで問題には思いません。
なお、先ほどもふれたように、象印の高級機はどれも、(省エネ達成度の関係で)工場出荷時に「白米・エコ炊飯」を「標準モード」にしています。
この炊き方だと「あっさりより(かため)」になりますが、専門誌のレビューで、この側面で同社の製品評価が辛い場合、この設定が影響している可能性はあります。
実際は、(設定で)粘りと甘みは従来機よりだいぶ出ます。

【2024年6月発売】
15・象印 炎舞炊き NW-FC18-BZ
16・象印 炎舞炊き NW-FC18-WZ
¥89,800 Amazon.co.jp (10/4執筆時)
【2023年6月発売】
17・象印 炎舞炊き NW-FB18-BZ
18・象印 炎舞炊き NW-FB18-WZ
¥82,089 楽天市場 (10/4執筆時)
【2022年発売】
19・象印 炎舞炊き NW-FA18-BZ
20・象印 炎舞炊き NW-FA18-WZ
¥77,000 楽天市場 (10/4執筆時)
炊飯方法:可変圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.3気圧
内釜素材:業炎かまど釜
内釜厚さ:2.2mm
内釜保証:5年保証
保温機能:極め保温
堅さ調整:121通り
なお、本機の旧機が残ります。

2024年機は、上で書いたように、25年新機種と違って、出力が1370Wだった世代です。
ただ、コルクの配置と巻き方は異なりますが、6つのIHヒーターからなる、ローテーションIH式であるのは、同じです。
一方、立ち上げ時の火力の違いもあるので、とくに、「しゃっきり、硬め」の炊飯については新機種のが仕上がりが良いでしょう。
ただ、「もっちり、粘る」系は、もともと得意だったので、新機種とほぼ仕上がりは変わらないように思います。あえて言えば、粒立ちは少し新機種のが良いかもしれません。

使われている釜は、「業炎かまど釜」です。
新機種と釜自体は同じです。
釜のコーティングは、ただ、旧機は、内釜の内面にうまみプラチナコートがありました(うまみプラス)。
同社の下位シリーズにあった「プラチナコート」に加え、遠赤コートもなしており、甘みのほか、うまみ(アミノ酸)の強化をはかるものです。
新機種は「火力重視」な部分もあり、この機能性は不要と判断されたものかと思います。

保温性能は、機能名としては、新機種と同じ「極め保温」です。
ただ、先述のように、使用するセンサーの部分で、旧機のがやや高度だったと思われます。
底センサーとふたセンサー(湿度センサー)などのデータを見ながら、AIが状況判断して、保温していましたので。
モニターは、旧機だと単色で、画面密度もやや粗めです。
次回の炊飯で微調整する「わが家炊き」や、使い方のヘルプ機能なも、新機種より若干ですが「旧式」になります。
あとは、目立つ違いはないです。
2023年機は、24年機より、内鍋の鉄の純度が低いとされます。
ただ、数字で示せるほどの違いはなくマイナーチェンジです。あとは「粒立ちがゆ」というメニューが加わった程度の違いです。
2022年機は、さらに蒸気センサーが旧式です。
その関係で、沸騰状況(中パッパ)以後の火力が5%弱いです。
あとは、UI面の若干の利便性と雑穀米の食感調整ができないほどの違いです。
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結論的にいえば、2024年機、あるいは2023年機は、今の値段だと「お買得感」があります。
先ほどみた新機種と比べても、とくに「もっちり、粘る」系、あるいは「やわらか系」の炊飯が好きな方は、こちらでもよいでしょう。
もちろん、「しゃっきり、硬い系」も、超高級機なので、中級機に比べたら上手にできます。しっかり分かるように炊き分けてくれるでしょう。

【2024年発売】
21・象印 炎舞炊き NW-NA18-BZ
¥79,989 Amazon.co.jp (10/4執筆時)
(エディオン系限定)
22・象印 炎舞炊き NW-NH18E4-BA
¥87,500 楽天市場 (10/4執筆時)
【2023年発売】
23・象印 炎舞炊き NW-PV18-BZ
¥77,325 楽天市場 (10/4執筆時)
炊飯方法:可変圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.3気圧
内釜素材:業炎かまど釜
内釜厚さ:2.2mm
内釜保証:5年保証
保温機能:極め保温
堅さ調整:81通り
NW-NA18は、象印の「炎舞炊き」シリーズに属する製品です。
最上位機の1つ下のグレードで、同社だと上から2番目のグレードです。
3世代の旧機種があります。
2024年機は、おかゆが2種類(粒立ち/普通)が選択できるようになった点と、1合を16分で炊き上げる「白米特急メニュー」が追加された程度の違いです。
2023年機以前は、色構成とデザインが異なります。
この時代と持ちはこび用のハンドルがある仕様でしたが、現行機は、最上位機と同じで、本体の持ち手を使って運ぶ形式です。
生活スタイルの変化を反映し、 最近は各社ともこのデザインが多いです。
基本性能の部分で差は新機種とどの世代も差がありません。あえて言えば、23年機以降だけ、雑穀米の食感調整に対応したほどです。
一方、エディオン限定(24年版)は、後述する、内釜のプラチナ粒子が増量されるほか、保証年数が1年長くなる「おまけ」があります。ただ、増量された量やその効果は示されないので、同じほどの価格ならば、選んでも良いかという程度、といえます。
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結論的にいえば、旧品のセールに注意しつつ、全機から、その時の値段で決めてOKです。
あとは同じなので、同時にみていきます。
炊飯方式は、最上位機と同じで可変圧力IH炊飯です。
かけられる圧力も、やはり同じく1.3気圧です。

搭載されるIHヒーターは、ただ、最上位機と異なる部分です。
同じく、象印独自のローテーションヒーターですが、6個ではなく4個です。
ただ、対角線上の2機を同時に対流させる構造であり、ムラのない複雑な対流を生み出すという意味では、発想は同じです。
実際この仕組みが登場した初代の最上位機は3個で、それでも美味しいご飯が炊けていたわけで、実力は十分です。
消費電力は、1240Wです。
上位機とパワーも同じです。
使われている釜は、「業炎かまど釜」です。
上位機と同じですが、口の部分の厚みが上位機(11mm)より浅い3mmです。
釜のコーティング素材は、最上位機と同じく、うまみプラチナコートです(うまみプラス)。

ご飯の堅さは、自在に選べる仕様です。
上位機(121通り)に比べれば少なめの81通りですが、十分以上でしょう。
なお、上位機同様に銘柄での炊き分けはできません。
炊飯メニューはだいたい同じです。
おこげご飯も炊けますし、玄米・麦飯・雑穀米なども同じように炊けます。

一方、食べたあとの感想の提出で次回の食感を変える、象印お馴染みの「わが家炊き」機能はあります。ただ、ディスプレイ部分が下位仕様なので、入力しやすさは(炎舞炊きでない)中級機相当です。
ご飯の保温は、こちらも極め保温という機能性があります。
2つのセンサーで、最大40時間まで賢く保温します。
あとは、蒸気セーブを含めて、上位機と同じです。
パネルはタッチパネル不採用ですが、そこは妥協するべきでしょう。
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以上、象印のNW-NA18の紹介でした。
上位機とはしっかり差はありますが、特に型落ちは、ローテーションIHと工夫のある内釜という新機軸を、比較的安価で楽しめる機種です。
優れた保温機能もありますし、この価格帯では、バランスが取れた良い製品に思えます。
次回に続く!
高性能10合炊き炊飯器のおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、比較的価格の高い10合炊きの炊飯器の比較の1回目記事でした。
しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。

2・10合炊き高級炊飯機の比較 (2)
2-1:タイガー
2-2:最終的なおすすめの提案【結論】
もちもち炊飯 ★★★★★
しゃっきり炊飯 ★★★★★
炊飯時間 ★★★★★
ご飯の甘み ★★★★★
手入れの手軽さ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
次回の2回目記事【こちら】では、タイガーの10合炊きを追加で紹介します。
その上で、ここまで紹介してきた全機種の中から、目的別・予算別に最終的なおすすめ機種についてまとめていきます。
引き続き、よろしくお願いします。
2回目記事は→こちら
