Top 炊飯器 比較2023'【高性能】10合炊き炊飯器17機のおすすめ・選び方(1)

2023年04月11日

比較2023'【高性能】10合炊き炊飯器17機のおすすめ・選び方(1)

【今回レビューする製品】2023年 10合対応高性能大型炊飯器の性能とおすすめ(1リットル大容量炊飯 一升炊き ):極め炊き 大きめ炊飯器の性能の違いと人気ランキング:IH・圧力IH・スチーム圧力IH:象印・パナソニック

【比較する製品型番】パナソニック SR-MPA182-K SR-MPA182-T SR-MPA181-K SR-MPA181-T SR-MPA180-T SR-MPW181-W SR-MPW182-W NW-FA18-BZ SR-VSX181-K SR-VSX181-W 象印 極め炊き NW-JX18-BA NW-JW18-BA NW-JY18-BA 炎舞炊き NW-LB18-BZ NW-PS18-BZNW-FA18-WZ NW-FA18-BZ NW-PT18-BZ NW-PU18-BZ

今回のお題
高性能な10合炊き炊飯器のおすすめはどれ?

 どもAtlasです。

 今日は、2023年4月現在、最新の10合炊きの大きめ炊飯器を紹介します。

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1・一升炊きの格安炊飯器の比較
 価格:1万円〜
2・一升炊きの高性能炊飯器の比較
 価格:3万円〜

 予算別に2つの記事に分けています。

 今回は2回目記事です。

 「3万円以上」で、「高級でより高性能な炊飯器」を紹介します。

 「3万円以下」で、「安くて高性能な炊飯器」については、1回目記事こちら)をご覧ください。

 よろしくお願いします。

もちもち炊飯  ★★★★★
しゃっきり炊飯 ★★★★★
炊飯時間    ★★★★★
ご飯の甘み   ★★★★★
手入れの手軽さ ★★★★★
総合評価    ★★★★★

 というわけで、以下では、いつものように、各機種を紹介します。

 そして、本編の最後では「結論」として、価格や性能から「おすすめの機種」をいくつか提案していきます。

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1・5合炊きの高級炊飯器の比較
 人数:2-4人用
 予算:3.5万円〜10万円
2・5合炊きの格安炊飯器の比較
 人数:2-4人用
 予算:1万円〜3.5万円
3・一升炊きの高級炊飯器の比較
 人数:5人以上
 予算:3.5万円〜10万円
4・一升炊きの格安炊飯器の比較
 人数:5人以上
 予算:1万円〜3.5万円
5・3合炊き小型炊飯器の比較
 人数:1-2人用
 予算:5千円〜5万円
6・糖質カット炊飯器の比較
 人数:1-4人用
 予算:1万円〜3.5万円
7・おすすめ炊飯器の選び方 【まとめ】
  
 =全体のまとめ

 なお、今回の記事は このブログの炊飯器の比較記事全体としては、第3回目記事として書きました。

0・炊飯器の選び方の基本!

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1・沸騰温度の持続性
2・加熱方式
3・内釜の素材と厚さ
4・ご飯の炊き分け機能
5・炊飯器のサイズ

 はじめに、「3万円台以上」の一升炊きの高級炊飯機の「選び方の基本」の紹介です。

 このグレードの製品で、「美味しく炊ける」炊飯器を選ぶための「4つのポイント」は、上表の通りです。

 これらは、デンキヤの量販店で店員さんと相談しながら購入する場合でも、最低限おさえて置いた方がよいと言えるポイントです。 

 そのため「手短に」解説しておきます。

0-1・沸騰温度の持続性

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 第1に、炊飯器の沸騰温度の持続性です。

 炊飯器で美味しいご飯を炊くには、100度以上の温度を長く続けられることが最大のポイントです。

 しかし、ヒーター1本ではパワーが弱く、持続的な沸騰温度の維持ができないといえます。そのため、性能の高い高級機は、複数のIHヒーターや、補助的な電熱ヒーターを、複数装備します。

 例えば、上図は、底面にIHヒーターが1段と、側面とふたに電熱ヒーターが3本の、総計「4重ヒーター」です。

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 「火力」が味の優劣を生みますので、今回は、こうしたヒーターの本数や種類に注目して比較します。

0-2・炊飯器の加熱方式

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 第2に、炊飯器の加熱方式です。

 これらは、上述の沸騰温度の持続性にも寄与します。しかし、むしろ、炊飯の味の方向性(個性)を決める要素と、Atlasは考えています。

  覚えておくとよい「加熱方式」と「味の傾向」は、次の4つです。

1・IH方式  
 =お米の銘柄の個性が出やすい
2・圧力IH方式
  =ふっくら/もちもち系の炊飯が得意
3・可変圧力IH式
 =かたさの炊き分けが得意
4・スチームIH炊飯方式
  =しゃっきり/かため系の炊飯が得意
5・スチーム圧力IH炊飯方式
  =お米のハリと甘みが楽しみやすい

 具体的な仕組みや得意とするの傾向は、上表の通りです。

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 また、機種やメーカーによって差が大きいので出そうか迷いましたが、(ざっくり)これらの傾向を表にする場合、以上のようになります。

 IH式炊飯器は、硬めの炊飯が得意であるほか、(お米をいじらないので)お米の品質や銘柄の個性がストレートに出るので、銘柄の違いが楽しめます。

 しかし、食感や堅さの炊き分けが苦手で、お米の粘りも出しにくいと言えます。

 圧力IH炊飯器は、ご飯の甘みや粘りをよく引き出せます。

 しかし、どのような銘柄のお米も同じような味になりがちで、個性を楽しみにくい、ということになります。

 他方式については、各製品を紹介する中で、詳しくふれたいと思います。

0-3・内釜の素材と厚さ

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 第3に、内釜の素材と厚さです。

 高級炊飯器は、内釜の部品代が本体価格の大部分を占めているものもあるほど、各メーカーは重要視しています。

 とくに、「内釜の厚さ」は、比較する場合、とくに重要な要素です。

 基本的に、厚ければ厚いほど、沸騰温度の維持や温度の均質性において有利であり、味の面でプラス作用があります。

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内釜の構造や材質」も、重要といえます。

 高級機は、様々な素材の工夫で、釜を独特の形状に加工することで、蓄熱性や熱伝導性を高めています。

 そうすることで「かまど炊きや土鍋での炊飯の再現」を狙った商品が多く出ています。

 今回の記事では、釜の品質にも比重をおいてを置いて調査します。

0-4・ご飯の炊き分け

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 第4に、ご飯の炊き分け機能です。

 このグレードの炊飯器の多くは、「かため」「ふつう」「やわらかめ」など、ご飯の堅さを指標にした炊き分けが可能です。

 高級機だと、さらに、「しゃっきり」「もちもち」などご飯の食感も指標に加えます。

 上図のように、立体的にご飯の炊き分けが可能な機種もあります。

 自分の好みのお米の「堅さ」「食感」が表現できる方は、炊飯器の炊き分け機能の有無を重要視するべきでしょう。その他、「おこげご飯」の炊飯ができる機種あります。

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 なお、最近の高級な炊飯器は「どんなお米でも、希望通りの食感で美味しく炊けてしまう」傾向にあります。

 これは「嬉しい」一方で、言い方を変えると、お米本来の個性が分かりにくいともいえます。

 一方で、最近のブランド米ブームで、色々な銘柄のお米の個性をハッキリ感じたい方も増えています。それをふまえて、「お米の銘柄ごとに炊き分ける機能も近年の高級機では流行しています。

 今回は、こうした部分も比較要素に加えています。

0-5・炊飯器のサイズ

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 第5に、炊飯器のサイズです。

 この部分は、「選び方の基本」というより、一升炊きを選んで良いか、という話になります。

 基本原則を言えば、一升炊きで5合以下の少量のご飯を炊くのと、5合炊きでそれを炊くのでは、後者の方が味がだいぶ良いです。

 炊飯器は、基本的に、その定格容量水準で美味しく炊けるように構造設計されているからです。

 電気代は大きく変わりませんが、毎日食べるものですし「来客に備えて大きめのものを」という選び方は基本的におすすめしません

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 そういう緊急時には、冷凍庫にご飯を小分けして保存しておくか、【炊飯土鍋の比較記事】で紹介したような、ガスコンロで炊飯できるものを予備に持っておくようなほうが、良いかと思います。

 少し小さなモデルの方が良い場合は【5.5合炊きの高性能炊飯器の比較記事】をご覧ください。今回紹介するものと同グレードの製品の紹介です。

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 以上、3万円以上の一升炊き炊飯器の「選び方の基本」を4点紹介しました。

 今回は、これを基準としつつ、「長時間保温機能」や、「蒸気レス機能」・「お手入れの手軽さ」など、利便性に関わる部分を含めて比較します。

1・10合炊き高級炊飯器の比較

1・10合炊き高級炊飯機の比較 (1)
 1-1:パナソニック
 1-2:象印
2・10合炊き高級炊飯機の比較 (2)

 =最終的なおすすめ機種の提案

 それでは、比較をはじめます。

 あらかじめ断っておくと、10合炊き高級機というのは「数が極端に少ない」です。 

 少子化の影響もあると思いますが、高級機は、パナソニック象印のみの展開です。

 とはいえ、良い機種も多いですし、大家族ほか、小料理屋などお店向けの需要はありそうです。

1-1・パナソニックの高性能炊飯器

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 はじめにパナソニックの炊飯器です。

 同社は、「可変圧力炊飯」にこだわるメーカーですが、一部の上位機は、「スチーム」を使った炊飯も併用する点がユニークです。

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 なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記しています。


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 【2022年9月発売】

 1・パナソニック SR-MPA182-K
 2・パナソニック SR-MPA182-T
  ¥41,067 楽天市場 (4/11執筆時)

 【2021年発売】

 3・パナソニック SR-MPA181-K
 4・パナソニック SR-MPA181-T
  ¥39,400 楽天市場 (4/11執筆時)

炊飯方法:可変圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.2気圧
内釜素材:ダイヤモンドかまど釜
内釜厚さ:2.6mm
内釜保証:3年保証
保温機能:  
堅さ調整:3種類(しゃっきり〜もちもち)

 SR-MPA182は、パナソニックの炊飯器です。

 「おどり炊き」という相性で、旧三洋電機時代からの人気シリーズです。

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 金芽ロウカット玄米 4kg
  ¥3,140 Amazon.co.jp (4/11執筆時)

 新旧両機種あります。

 比較する場合、新機種は、内ふたが食洗機で洗えるようになった点と、東洋ライスの『金芽ロウカット玄米』専用コースが加わった点が違いです。

 ただ、2021年機も汎用的な「玄米・発芽/分づき米」コースはあるので、今年はマイナーチェンジです。

 結論的にいえば、値段で決めてOKでしょう。

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 炊飯方式は、可変圧力IH炊飯です。

 パナソニックの場合、一定の気圧(圧力)が掛けられるだけでなく、炊飯中に加圧・減圧をフレキシブルにできるのが特長です。

 同社は、これを可変圧力IH式と呼んで、普通の圧力式と差を付けています。

 可変圧力IH式は、炊飯の終盤で一気に減圧できるため、「中はふっくら・もちもちで、外にハリがある」という美味しいご飯ができやすいという特性があります。

 また、通常の圧力式がやや苦手とする「しゃっきり・かため」のご飯も(わりと)上手に炊けます。

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 かけられる圧力は、最大1.2気圧です。

 業界最高峰は象印の1.3気圧なので、「最高」ではありません。

 ただ、「おどり炊き」の場合は、炊飯時にお米を「対流」させて、均一に炊く目的で「圧力」を使っています

 そのため、単純に他社と比較はできません。

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 なお、パナソニックは、お米の内部対流を起こすことが、米の味を増す大きな要素となるという「哲学」を持ちます。

 圧力でほどほどに甘みを引き出しつつ、一粒一粒のお米が立った「ふっくらした」お米の炊飯を炊けるように調整されています。

 結果として、ご飯が他社よりも大粒に炊きあがります。

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 圧力の工夫のほか「うまみ循環タンク」も言及に値します。

 蒸気から「おねば」を戻すことで、ご飯の甘み成分を戻す仕組みです。

 加えて、割と各社とも協調しないご飯表面の「ハリ」について独自の制御(新制御おどり炊き)がなされているのも、パナソニックの見どころです。


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 搭載されるIHヒーターは、ふたから底まで5段階で加熱される「5段IH」と高性能です。

 同社の炊飯器の注目ポイントです。

 高価な「IHヒータを」全面に配置できるのは、IHヒーターの生産技術を持つ同社だけです。他社は、普通の「シーズヒーター」を併用します。

 なお、他社の場合、シーズヒーター併用の場合は「」ではなく、「」という表現で表記します。

 消費電力は、1400Wとなります。

 1升炊きだとこの程度のモデルが多いです。

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 使われている釜は、ダイヤモンドかまど釜です。

 厚さは2.4cmと価格相応に厚く、実力が期待できます。

 より厚みのある製品は他社機にあります。

 しかし、パナソニック機は、釜を多層にし、中空素材を入れ込むことで蓄熱性を増す工夫が見られます。

 形状は、「かまど」で使う羽釜の形を摸すことでも、発熱効率を向上させています。

 釜のコーティングは、ダイヤモンドハードコートです。

 炭素系素材は、熱伝導性を良くするため、各社ともよく使います。

 パナソニックの場合、釜は中空構造になっており、蓄熱性(断熱性)にも配慮があります。

 なお、内釜は3年保証が付きます。

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 ご飯の堅さは、「かため」「ふつう」「やわらかめ」と3通りの選択肢があります。

 焦げ目を付けた「おこげご飯」にも対応します。

 また、パナソニックは独自の「おどり吸水」という技術があります。沸騰前のご飯の吸水時に、圧を調整することでお米への水の浸透率を調整し、堅さを調整します。

 こちらも三洋電機時代からの伝統的な方法で、定評があります。

 「おどり炊き」は可変圧力IH炊飯器の中では、「かたい」・「しゃっきりした」ご飯の炊飯も無難にこなせるといえます。

 もちろん「甘く・ふっくら系」のお米は代の得意の機種になります。

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 このほか、玄米のほか、麦飯(押し麦・もち麦)専用のコースが付属しました。

 ご飯の保温は、 いきいき保温機能を持ちます。

 他社にもありますが、簡易的な保温機能で、食べごろ温度より少し低めに保温するだけの機能です。ご飯の「再加熱」機能も付きますが、簡易的なレベルに止まります。

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 お手入れは、洗う必要があるのは、ご飯のお釜内ぶたセット蒸気ガイドです。

 圧力IH炊飯器にしては掃除が手軽で、こちらも掃除がしやすいモデルといえます。

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 以上、パナソニックSR-MPA2シリーズ の紹介でした。

 この価格帯の製品だけで言えば、甘く、ハリもあり、大粒なご飯が炊けるという部分で優秀と言えます。

 可変圧力式で炊き分けもできるので、食感部分で変化を付けられるのも見どころです。

 一方、弱めと言えるのは保温部分です。炊きたて時以外のご飯の味にこだわりたい場合、(ZIPロックコンテナなどで)冷蔵・冷凍保存する必要はあるでしょう。


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 【2021年8月発売】

 5・パナソニック SR-MPW182-W
  ¥45,540 Amazon.co.jp (4/11執筆時)

 【2021年発売】

 6・パナソニック SR-MPW181-W
  ¥50,000 Amazon.co.jp (4/11執筆時)

炊飯方法:可変圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.2気圧
内釜素材:ダイヤモンド竈釜
内釜厚さ:2.4mm
内釜保証:3年保証
保温機能:エコナビ保温  
堅さ調整:3種類(しゃっきり〜もちもち)

 SR-MPW182は、パナソニックの炊飯器の 「大火力おどり炊き」シリーズに属する上位の炊飯器です。

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 本機も、新旧両機種あります。

 相違点は、1つ上の機種と同じで、内ふたの食洗機対応と、(東洋ライスの)ロウカット玄米モードの新設です。

 先述のように、旧機種でも、玄米・分付き米は対応できるので、値段で決めてOKです。

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 炊飯方式は、下位機と同じく、可変IH圧力炊飯器です。

 ただし、高速相互対流という上位機能が採用されます。

 高速相互対流とは、上図のように、コイルを高速で切り替えることで、外向きと内向きの激しい交互対流を発生させ、「釜底全体から強力な泡の熱対流を起こすことで、お米をおどらせる」仕組みです。

 旧三洋の「おどり炊き」は、釜の内部で対流や細かい泡を生み出すことで、炊飯中の米をかき混ぜ、一粒一粒のお米が立った「ふっくらした」お米の炊飯を炊けるように調整されていました。

 その進化形といえ、相互対流を起こすことで、一粒一粒の芯までしっかり加熱でき、ふっくら大きく、よりうまみと甘みが増したおいしいごはんが炊き上がります。

 「ふっくら」効果は、数値的にも証明されており、ご飯粒の大きさも、約10%アップします。

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 これらの、高速相互対流可変圧力という米を踊らせる2つの工夫がなされていることから、この炊飯器には「Wおどり炊き」というブランド名が付いています。

 同社の下位機種や、他社の可変圧力炊飯器と比べても、1つ1つの米に火が通りやすいため、お米はより美味しくなります。

 ヒーターの段数は、1段多い6段のIHヒーターを採用しています。

 その点で言っても、総合的な火力ではこちらの方が優位と言えます。

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 使われている釜は、「ダイヤモンド竈釜」です。

 下位機種と同じく2.4mmの厚さです。

 釜は、1つ上の機種の説明と同じですので、説明は省略します。

 ご飯の堅さは、「かため」「ふつう」「やわらかめ」と3通りの選択ができます。

 本機は、先述のWおどり炊きの効果もあり「ふっくら・甘い・粘る」炊飯が大得意です。

 ただ、「しゃっきりした・ハリのある」ご飯も、この機構が活かされるようで、高レベルで炊飯できます。

 下面に大火力のコイルが使用されているため、おこげご飯も作れます。

 雑穀は、本機も、玄米(ロウカット)のほか、麦ごはんコース(押し麦・もち麦)が追加されています。

 ご飯の保温は、さほど高機能とは言えない「いきいき保温」が搭載です。

 先述のように、パナソニックは「保温するより冷凍した方が美味しいよ」という方向性ですので、ここは「あっさり」です。

 蒸気セーブ機能は、搭載されません。

 結露などの面では配慮が必要です。

 お手入れは、洗う必要があるのは、ご飯のお釜内ぶたセット蒸気ガイドです。

 炊飯器としては標準的でとりたてて面倒でも楽でもないレベルです。

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 以上、パナソニックの炊飯器SR-MPW182の紹介でした。

 三洋の炊飯器とパナソニックの炊飯器の技術的なコラボレーションが見られる非常に優れた炊飯器です。

 「ふっくら甘い」系のご飯も、「しゃっきり」系のご飯も、高レベルで炊き分けられるでしょう


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 【2021年発売】

 【通常型番】

 7・パナソニック SR-VSX181-K
 7・パナソニック SR-VSX181-W
  ¥94,000 Amazon.co.jp (4/11執筆時)

炊飯方法:スチーム圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.2気圧
内釜素材:ダイヤモンド竈釜
内釜厚さ:2.5mm
内釜保証:3年保証
保温機能:スチーム保温
堅さ調整:12種類(しゃっきり〜もちもち)

 SR-VSX181はパナソニックの最上位機です。

 パナソニックだけは下位機シリーズと同じブランド名(おどり炊き)ですが、「プレミアムモデル」として機能はかなり洗練されます。

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 炊飯方式は、パナソニック機自慢のスチーム圧力IH炊飯です。

 本機も、高速相互対流と最大1.2気圧の可変圧力もかけられる構造になっている「Wおどり炊き」仕様です。

 ここまでは、同社の下位機種と同じです。

 その上で、この機種は、スチームを使って炊飯をする機能を併せ持ちます。

 そのため、炊飯器の分類としては、スチーム圧力IH炊飯器ないし、スチームW可変圧力IH炊飯器とも呼ぶべき製品です。

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 スチーム炊飯器の、本体横に水を入れる容器があります。

 炊飯時にはそこに水を差します。その水が熱で250度のスチームとなります。

 追い炊きの時、内釜にそのスチームを吹き付けることで高温状態をキープする仕組みです。

 これによって、ごはんのはり、つや、甘みを引き出すことができます。

 また、メーカーによると、「スチームがごはんの表面をコーティングし、冷めても硬くなりにくく、ふっくら感をキープ」する効果もあります。

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 また、炊飯の過程で、フタの部分に逃げ出した水蒸気をキャッチして還元できるため、お米の「おねば」に含まれる旨みも同時に釜に戻し、還元できます。

 メーカーも「濃いおねばがだせる」ことを強調しています。

 そのほか、お米の浸水時(炊飯前半)の温度を高く設定する新・酵素活性浸水などが搭載される点は、パナソニックの下位機種と同じです。

 いずれにしても、スチーム式は、圧力だけに頼らず高温状態を出せるため、「かたい系」「しゃっきり系」の美味しいご飯がやや不得意な(可変)圧力炊飯器の弱点を補う効果があるでしょう。

 ヒーターの段数は、全面IHの6段ヒーターです。

 パナソニックは、IHヒーターを自社製造している関係で、これによる火力にかなりこだわりがあります。

 消費電力は1400Wです。

 先述のように、一升炊きだとこの程度が平均です。

 年間電気代は(政府の省エネ達成率基準があるので)各社ともあまりかわりません。

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 使われている釜は、下位機種と同じな前で、ダイヤモンド竈釜です。

 しかし、こちらは中空面を複数持たせ、また高断熱素材を多数使用することで、構造の内釜の断熱性がさらにアップしています。

 また、底面も凹みを付けたディンブル加工がなされ、米を踊らせる大きな泡を発生させやすくしています。

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 ご飯の堅さは この機種の場合、こだわりがあります。

 なぜなら、「ブランド米」の種類ごとに、銘柄に適した火加減で細かくご飯を炊き分ける機能が付属するからです。新機種では、63銘柄のお米が登録されます。

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 その上で、パナソニック機の場合、他社に見られない「鮮度センシング」ができるのが「売り」です。

 圧力センサーで、精米後の「米の鮮度の落ち」を計測し、炊飯を最適化する仕組みです。

 米が乾燥するほど炊飯器内の減圧が加速する現象を利用した独自技術です。

 精米から時間が経ったお米の美味しさが担保されると言えます。

 調整は、スチーム温度(180度-250度)ほか、圧力と火力で行われます。

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 ご飯のかたさ調整は、「かため・やわらか」という堅さ系6段階の指標と、「しゃっきり・もちもち」という食感系6段階の指標で、計12通りの炊き分けが可能です。

 圧力センサーの性能が良く、1.2気圧と1気圧の中間に2段階(1.1気圧、1.15気圧)を検知できるため、細かく制御できています。

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 ご飯の保温は、スチーム保温機能が付きます。

 スチームを吹き付けつつ保温するため、ご飯が乾きにくいです。長時間保温した後でも美味しくご飯が食べられる機種です。

 なお、2020年機までは、上表のように2回の噴射でしたが、12時間で10回の噴射に改良されました。

 そのほか、重量センサーを用いて保温温度を調整するエコナビ保温機能が付きます。味と言うより、節電が目的で、5%ほどの節電になります。

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 ネットワーク機能は、2021年機からWi-Fi搭載です。

 Wi-Fiを利用して、パナソニックのサーバーから、その年の作柄に応じたアップデータを取得できる出来栄え炊き分け(今年流)が目玉機能です。

 水分保有率のデータなどを利用するのでしょうが、まあ「おまけ」です。なお、炊飯器のファームウェア自体を書き換えるわけではないため、炊飯プログラムが「毎年進化」するわけではないです。

 ただ、外出先からの炊き上がり時間を変更できる部分には、かなり魅力を感じます。 

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 お手入れは、洗う必要があるのは、ご飯のお釜内ぶたセット水容器です。

 圧力機能と旨み還元機能がつくため、下位機種にくらべて内ぶたに凹凸があります。

 また、中央部分のフィルターを取り外して洗浄する必要があるため、一手間余計にかかります。ただ、そうたいへんではなく、問題ないレベルです。

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 以上、SR-VSX181の紹介でした。

 圧力IHの機能とスチームIHの機能が高度にミックスされた高級機です。

 その上で、鮮度センシングなど、同社が得意とするセンサーを活かして、お米の鮮度低下という要素に「メスを入れた」独自性も評価できます。

 銘柄・鮮度・食感と、色々な要素で炊き分けできる部分は、高級機を買おうとする購買層にはかなり魅力に感じるでしょう。

 予算があれば、買って後悔することはない機種の1つです。  

2-2・象印の高性能炊飯器

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 続いて、「高圧力での炊飯」にこだわった人気炊飯器を多く出す「象印」です。

 機能面では、ご飯の保温機能が充実した機種が多いメーカーです。


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 【2021年発売】

 8・象印 極め炊き NW-JY18-BA
  ¥43,900 楽天市場 (4/11執筆時)

 【2021年発売】

 9・象印 極め炊き NW-JX18-BA
  ¥37,800 楽天市場 (4/11執筆時)

 【2020年発売】

 10・象印 極め炊き NW-JW18-BA
  ¥57011 楽天市場 (4/11執筆時)

炊飯方法:圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.3気圧
内釜素材:豪炎かまど釜
内釜厚さ:2.2mm
内釜保証:3年保証
保温機能:極め保温
堅さ調整:9種類(しゃっきり〜もちもち)

 NW-JY18は、象印極め炊きシリーズに属する中級製品です。

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 新旧両機種あります。

 2020年機は、麦ごはんの炊き分けが1種類(新機種は2種)ですが、その代わり、液晶のバックライトがオレンジで、新機種より見やすいです。

 結論的にいえば、値段も安いですが、在庫があるうちは旧機種が良いでしょう。

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 炊飯方式は、圧力IH炊飯です。

 かけられる圧力は、最高1.3気圧と、最高水準です。

 象印の場合、気圧調整は、主に米の硬さ・食感を調整するために使われ、基本的に、炊きたいご飯の硬さに応じて、一定の気圧をかけ続けます。

 可変機構はないですが、これが「とびきり甘みを出す」という同社の素晴らしい個性を生んでいます。。

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 ヒーターの段数は、底面にIH2段です。

 中段に(Wではない)1重の胴リングヒーターと、ふたヒーターという「4重加熱」構成です。

 炊飯器の値段からすると、平均的な火力です。

 消費電力は、1370Wとパナソニックと同じ程度です。

 ただ、象印の場合、かために炊ける「エコ炊飯」モードでの数字であり、最大値ではないです。とはいえ、一般的なコンセントの許容容量(1500W)は超えません。

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 使われている釜は、2「鉄(くろがね仕込み)豪炎かまど釜」(左図)です。

 蓄熱性の高い鉄素材と、熱伝導性の高いアルミ素材を複合的に利用した製品です。釜の厚みは、圧力炊飯器としては優秀で、2.2mmの厚み(フチは3mm)と十分です。

 先述のように、火力は平均的ですが、それを十分補える実力のある釜だと言えます。

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 釜のコーティング素材は、プラチナコートです。

 プラチナナノ粒子を混ぜたもので、象印が昔から出しています。

 プラチナは、水を弱アルカリ性にする効果があり、東京農大の検証では、甘み成分がアップ(45%)するようです。粘りがあり「ふっくら・甘みのある」ご飯の炊飯が可能です。

 ただし、2020年機からは、先述のように赤外線を出す炭素系のコーティング(うまみプラス)が省略されています。

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 ご飯の堅さは、象印の場合「わが家炊きメニュー」という機能があります。

 堅さは7段階、粘りは9段階選べ、総計で81通りの炊き分けが可能です。

 多すぎる気もしますが、AI搭載で、液晶モニターにその日のご飯の評価を入力していくと、次の炊飯に反映していく仕組みです。

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 ご飯の保温は、工夫が多いです。

 人工知能AIとふた開閉センサーでご飯の温度をセンサーで監視する「保温見張り番」機能が装備されます。

 さらに「おひつボール」を上部に配置することで水分が逃げにくくする「極め保温」機能が搭載されます。前日に炊いたご飯も美味しく食べられる仕組みです。

 また、内ぶたの工夫により、水分の蒸発量を約40%抑制し、つやのあるご飯を長時間保つことを可能にしています。

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 お手入れも手軽です。

 構造が単純なので、圧力IH炊飯器にしてはかなり掃除がしやすいといえます。

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 以上、極め炊き NW-JY18の紹介でした。

 高圧が甘みを引き出すので、(それが自然かは別として)とにかく「ふっくら・甘い」ご飯が好きという方におすすめにできます。

 一方、炊き分けはできるものの、普段に「しゃっきり・かため」のご飯を炊きたいご家庭ならば、あえて本機を選ぶ意味性は薄いかと思います。


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 【2022年発売】

 11・象印 炎舞炊き NW-FA18-BZ
 12・象印 炎舞炊き NW-FA18-WZ
  ¥81,500 楽天市場 (4/11執筆時)

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 【2021年発売】

 13・象印 炎舞炊き NW-LB18-BZ
 14・象印 炎舞炊き NW-LB18-WZ
  ¥67,912 Amazon.co.jp (4/11執筆時)

炊飯方法:可変圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.3気圧
内釜素材:業炎かまど釜
内釜厚さ:2.2mm
内釜保証:5年保証
保温機能:極め保温
堅さ調整:121通り

 NW-Lシリーズは、象印の最上位機です。

 「炎舞炊き」という固有名があるモデルとなります。

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 新旧機種があります。

 2022年モデルは、写真のように、外観のデザインを親しみやすい形状に変えました。

 また、トップパネルを情報量の多いタッチパネル式液晶にしています。

 2021年モデルまでは、従来のボタン操作だったので、2022年機は主に操作性の部分の 改良です。 

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 結論的にいえば、操作性の向上は魅力ながら、値段から言えば2021年モデルでしょう。外観が大きく変わった年は、値段が大きく下がる傾向があるので、とくにお買得です。

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 炊飯方式は、最上位機の場合、可変圧力IH炊飯です。

 0.05気圧ごとに圧を調整できる、圧力チューナーの記述があります。

 かけられる圧力は、1.3気圧です。

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 搭載されるIHヒーターは、象印は相当程度に独特な方式です。

 底IHヒーターを6つ搭載し、独立制御させるローテーションIH式です。

 この場合、内釜の中に、複数の複雑な対流が生じ、米が「激しくおどり」ます。

 (本当の)かまどのごはんは、炊飯中「炎がゆらぐ」わけでその再現を目指す方向性です。複数のIHヒーターを「ローテーション」させることで、底面の複雑な「熱対流」を再現しています。

 この熱対流は、米を「おどらせる」ため、「美味しいご飯を炊く秘訣」に適う方法です。

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 とくに、2020年以降の「炎舞炊き」は、独立制御させるローテーションIHが、以前の3基から倍増の6機に進化しました。

 2機ずつローテーションさせることで、同時に2カ所同時加熱させることで、より自然に近い「複雑な」対流の再現を狙っています。

 消費電力は、1370Wです。

 下位機種でも書きましたが、象印は(政府の省エネ達成率に合わせる必要もありつつ)かために炊ける(=炊けてしまう)エコ炊飯モードを「標準モード(初期設定)」として、その消費電力を出しています。

 なお、これは他社機もそうですが、市販のレンジ台に置く場合、2口のコンセントがあっても、合計で1500Wの場合が多いため、設置場所は気をつけましょう。

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 使われている釜は、「業炎かまど釜」です。

 アルミ・鉄・ステンレス複数素材を利用したハイブリッド式で、2.2mmの厚さの製品です。 

 なお、象印の最上位機の場合、昔は「南部鉄器極め羽釜」という鋳鉄製の「伝統工芸」とも言える釜を使っていました。比較すると、こちらは工業製品で、釜も薄めです。

 ローテーションIH式以前の時代の話ですし、熱伝導率は相当にパワーアップしています。新機種との対照実験(サーモグラフィ)でそれが示されています。

 なお、Atlasは、鋳鉄(南部鉄器)である技術的必然性について象印から説明がなく、効果に「疑問」がありました。その点でも、新機種の「進化」は、とても良いものだったと思います。

 象印が大事にしてきた羽釜形状も、厚め「ふち」をつける形で、継承しています。

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 釜のコーティング素材は、うまみプラチナコートです。

 下位シリーズにもあった「プラチナコート」に加え、遠赤コートもなしており、甘みのほか、うまみ(アミノ酸)の強化をはかっています。

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 ご飯の堅さは、自在に選べる仕様です。

 堅さは11段階、粘りは11段階選べ、総計で121通りの炊き分けが可能です。

 AI搭載で、液晶モニターにその日のご飯の評価を入力していくと、次の炊飯に反映していく仕組みです。

 なお、「おこげご飯」が炊けますが、タイガーのように焼き加減は調整できません。

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 ご飯の保温は、極め保温という機能性があります。

 これは、底とふたに搭載のうるおいセンサー(湿度センサー)を利用して、ご飯の残量を推測しつつ最大40時間まで「おいしく」保温できる機能です。

 AI(人工知能)を利用しこれを制御しています。

 なお、AIは、保温だけではなく、炊飯についても、センサーから得られるデータで、季節や炊飯器の経年変化に応じて、微調整する目的にも使われます(人工知能AI炊飯)。

 いずれにしても、ご飯の乾燥を防ぐのにとても効果的です。

 蒸気セーブ機能は、搭載されます。

 ただ、この機能は、「蒸気セーブ炊飯」という特殊なモードで炊飯した場合に、約80%蒸気セーブができるというものです。

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 お手入れの際、洗う必要があるのは、ご飯のお釜内ぶたセット蒸気口です。 

 従来は、2種のフタだったものが、1つに統一されて、掃除の手間が減っています。

 圧力式としては手入れは楽な方でしょう。

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 以上、象印の「炎舞炊き」の紹介でした。

 象印が強い「加圧」に加えて、ローテーションIH式という、びっくりする新機軸を採用した炊飯器です。他社に類似の機種がないですし、理に適ったシステムでもあります。

 家電好きとしては「技術の進化」を感じさせるこの機種に、とても好感を持ちました。味も確かです。

 なお、先ほどもふれたように、象印の高級機はどれも、(省エネ達成度の関係で)工場出荷時に「白米・エコ炊飯」を「標準モード」にしています。

 この炊き方だと「あっさりより(かため)」になりますが、専門誌のレビューで、この側面で同社の製品評価が辛い場合、この設定が影響している可能性はあります。

 実機を試していますが、実際は、(設定で)粘りと甘みは従来機より出ます。

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 【2022年発売】

 15・象印 炎舞炊き NW-PU18-BZ
  ¥54,900 楽天市場 (4/11執筆時)

 【2021年発売】

 16・象印 炎舞炊き NW-PT18-BZ
  ¥52,500 Amazon.co.jp (4/11執筆時)

 【2020年発売】

 17・象印 炎舞炊き NW-PS18-BZ
  ¥77,800 楽天市場 (4/11執筆時)

炊飯方法:可変圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.3気圧
内釜素材:業炎かまど釜
内釜厚さ:2.2mm
内釜保証:5年保証
保温機能:極め保温
堅さ調整:81通り

 なお「炎舞炊き」は下位シリーズもあります。

 新旧については、本体部分の性能差はありません。

 本体色は、濃炭(NW-PT10-BZ)と胡桃(NW-PT10-HZ)です。

 一方、ここまで見た上位機との主な違いは、2点です。

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 第1に、ローテーションIHの数です。

 上位機は6個でしたが、本機は4個と減っています。

 ただ、対角線上の2機を同時に対流させる構造であり、ムラのない複雑な対流を生み出すという意味では、発想は同じです。

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 第2に、内釜です。

 本機もハイブリッド素材を利用した「豪炎かまど窯」です。

 ただ、口の部分の厚みが上位機(11mm)より浅い3mmです。

 その他の部分は、炊き分けが81通りになる点を除けば、優れた保温を含めて、上で書いた基本仕様、タッチパネル不採用の2021年モデルの上位機と同じです。

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 結論的にいえば、上位機と差はありますが、ローテーションIH工夫のある内釜という新機軸を、比較的安価で楽しめる機種です。

 優れた保温機能もありますし、この価格帯では、バランスが取れた良い製品に思えます。

次回に続く!
高性能10合炊き炊飯器のおすすめは、結論的にこれ!

 というわけで、今回は、比較的価格の高い10合炊きの炊飯器について比較しました。

 しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。

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1・10合炊き高級炊飯機の比較 (1)
 1-1:パナソニック
 1-2:象印
2・10合炊き高級炊飯機の比較 (2)

 =最終的なおすすめ機種の提案

もちもち炊飯  ★★★★★
しゃっきり炊飯 ★★★★★
炊飯時間    ★★★★★
ご飯の甘み   ★★★★★
手入れの手軽さ ★★★★★
総合評価    ★★★★★

 次回の2回目記事こちら】では、ここまで紹介してきた全機種の中から、目的別・予算別に最終的なおすすめ機種についてまとめておきたいと思います。

 2回目記事は→こちら

posted by Atlas at 11:31 | 炊飯器

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