【今回レビューする製品】2025年 10合対応高性能大型炊飯器の性能とおすすめ(1リットル大容量炊飯 一升炊き ):極め炊き 大きめ炊飯器の性能の違いと人気ランキング:IH・圧力IH・スチーム圧力IH:
【比較する製品型番】パナソニック SR-V18BB SR-V18BB-K SR-V18BB-H SR-V18BA-K SR-V18BA-H 象印 極め炊き NW-WA18-BZ NW-NA18-BZ NW-FC18-BZ NW-FC18-WZ NW-JX18-BA NW-JY18-BA NW-JZ18-BA 炎舞炊き NW-FA18-WZ NW-FA18-BZ NW-PU18-BZ NW-FB18 NW-PV18-BZ NW-NH18E4-BA タイガー ご泡火炊き JRI-A180 JRI-B180
今回のお題
高性能な10合炊き炊飯器のおすすめはどれ?
どもAtlasです。
今日は、2025年3月現在、最新の10合炊きの大きめ炊飯器を紹介します。
1・一升炊きの格安炊飯器の比較
価格:1万円〜
2・一升炊きの高性能炊飯器の比較
価格:3.5万円〜
予算別に2つの記事に分けています。
今回は2回目記事です。
主に「3.5万円以上」で、「高級でより高性能な炊飯器」を紹介します。
「3.5万円以下」で、「安くて高性能な炊飯器」については、1回目記事(こちら)をご覧ください。
よろしくお願いします。
もちもち炊飯 ★★★★★
しゃっきり炊飯 ★★★★★
炊飯時間 ★★★★★
ご飯の甘み ★★★★★
手入れの手軽さ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、いつものように、各機種を紹介します。
そして、本編の最後では「結論」として、価格や性能から「おすすめの機種」をいくつか提案していきます。
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1・5合炊きの高級炊飯器の比較
予算:3.5万円〜
2・5合炊きの格安炊飯器の比較
予算:1万円〜
3・一升炊きの高級炊飯器の比較
予算:3.5万円〜
4・一升炊きの格安炊飯器の比較
予算:1万円〜
5・3合炊き小型炊飯器の比較
予算:5千円〜
6・糖質カット炊飯器の比較
予算:1万円〜
7・おすすめ炊飯器の選び方【まとめ】
=選び方についての補足的な解説
なお、今回の記事は このブログの炊飯器の比較記事全体としては、第3回目記事として書きました。
1-1・炊飯器の選び方の基本!
1・沸騰温度の持続性
2・加熱方式
3・内釜の素材と厚さ
4・ご飯の炊き分け機能
5・炊飯器のサイズ
はじめに、「3万円台以上」の一升炊きの高級炊飯機の「選び方の基本」の紹介です。
このグレードの製品で、「美味しく炊ける」炊飯器を選ぶための「4つのポイント」は、上表の通りです。
これらは、デンキヤの量販店で店員さんと相談しながら購入する場合でも、最低限おさえて置いた方がよいと言えるポイントです。
そのため「手短に」解説しておきます。
1・沸騰温度の持続性
第1に、炊飯器の沸騰温度の持続性です。
炊飯機で美味しいご飯を炊くためには、炊飯の中盤行程で沸騰温度を長時間維持できること、そして、水の少なくなる終盤行程でも、釜内の高温状態を維持できることが重要です。
そのために重要な装備はいくつかありますが、基本となるのはヒーターのパワーです。
各社とも、パワフルなIHヒーターを全周に回したり(パナソニック)、独特のローテーションヒーターを採用したり(象印)、この部分に工夫を凝らします。
また、ヒーターの熱を逃しにくく筐体の断熱性を高める工夫(三菱)や、沸騰水をこぼさず貯め戻す仕組みなど、ヒーターの力を逃さないための工夫も多いです。
いずれにしても 「火力」が味の優劣を生みますので、今回は、こうしたヒーターの本数や種類に注目して比較します。
2・炊飯器の加熱方式
第2に、炊飯器の加熱方式です。
これらは、沸騰温度・釜内温度の持続性にも関係します。
しかし、炊飯の味の方向性(個性)を決める要素でもあると、Atlasは考えています。
覚えておくとよい「加熱方式」と「味の傾向」は、上表の4つです。
方式別に得意とする味の傾向は、(ざっくりですが)上表の通りです。
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IH式炊飯器は、お米の銘柄の味がダイレクトでる方式です。
硬めの炊飯が得意であるほか、(お米をいじらないので)お米の品質や銘柄の個性がストレートに出るので、銘柄の違いが楽しめます。
ただ、例外はあるものの食感や堅さの炊き分けが苦手で、お米の粘りも出しにくいと言えます。
圧力IH炊飯器は、ご飯の甘みや粘りをよく引き出せます。
しかし、銘柄に関わらず同じような味になりがちで、個性を楽しみにくい、とも言えます。
可変圧力IH式は、複数の圧力段階が表現できるので、食感の炊き分けがしやすいといえます。
炊飯中盤で沸騰時間が持続しやすく、終盤も庫内を高温にしやすいので、高級機だと可変圧力を採用する企業が多いと言えます。
スチームIH式は、高温スチームの噴射で、沸騰時間の持続性を高める方式です。
味は可変圧力式に似ますが、お米の粘りより、ハリを重視した「内柔外硬」な味になりやすいといえます。
より細かくは、該当製品を紹介する中で、詳しくふれます。
3・内釜の素材と厚さ
第3に、内釜の素材と厚さです。
高級炊飯器は、内釜の部品代が本体価格の大部分を占めているものもあるほど、各メーカーは重要視しています。
内釜の厚さは、中級機までの場合、とくに重要です。
例外はありますが、厚ければ厚いほど、沸騰温度の維持や温度の均質性において有利であり、味の面でプラス作用があると考えてください。
とくに、底面に火力が集中する機種は、釜底の厚みが重要になります。
内釜の構造や材質も、重要です。
企業によって、本当の萬古焼の土鍋(タイガー)を採用したり、本当の炭から削り出した本炭釜(三菱)を採用し、かまど炊き、土鍋炊きのリアルな再現を目指す製品もあります。
ただし、こうしたものは部品代が高く、(かなりレアケースですが)割れるので、採用は一部企業の上位機に限られます。
他の企業は、金属を複合的に利用したり、中空構造を作ったり、外装コートを工夫し蓄熱性や熱伝導性を高めます。やはり、「かまど炊きや土鍋での炊飯」狙ったもので、目指すところは同じです。
この部分は、とくにメーカー間の力の入れ方に差があるので、今回の記事では、釜の品質にも比重をおいてを置いて調査します。
4・ご飯の炊き分け
第4に、ご飯の炊き分け機能です。
炊飯器の多くは、「かため・ふつう・やわらかめ」など、ご飯の堅さを指標にした炊き分けが可能です。
高級機だと「しゃっきり」「もちもち」など食感系の指標も加わり、上図のように、立体的にご飯の炊き分けが可能な機種もあります。
自分の好みのお米の「堅さ」「食感」が表現できる方は、炊飯器の炊き分け機能の有無を重要視するべきでしょう.。
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一方、最近の高級な炊飯器は「どんなお米でも、希望通りの食感で美味しく炊けてしまう」傾向にあります。言い方を変えると、お米の銘柄本来の個性が分かりにくいともいえます。
その部分で言えば、最近は「お米の銘柄ごとに炊き分ける機能」搭載する機種が増えてきました。
今回は、この部分も比較していきます。
5・炊飯器のサイズ
第5に、炊飯器のサイズです。
この部分は、「選び方の基本」というより、一升炊きを選んで良いか、という話になります。
基本原則を言えば、一升炊きで5合以下の少量のご飯を炊くのと、5合炊きでそれを炊くのでは、後者の方が味がだいぶ良いです。
炊飯器は、基本的に、その定格容量水準で美味しく炊けるように構造設計されているからです。
電気代は大きく変わりませんが、毎日食べるものですし「来客に備えて大きめのものを」という選び方は基本的におすすめしません。
そういう緊急時には、冷凍庫にご飯を小分けして保存しておくか、【炊飯土鍋の比較記事】で紹介したような、ガスコンロで炊飯できるものを予備に持っておくようなほうが、良いかと思います。
少し小さなモデルの方が良い場合は【5.5合炊きの高性能炊飯器の比較記事】をご覧ください。今回紹介するものと同グレードの製品の紹介です。
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以上、3万円以上の一升炊き炊飯器の「選び方の基本」を4点紹介しました。
今回は、これを基準としつつ、「長時間保温機能」や、「蒸気レス機能」・「お手入れの手軽さ」など、利便性に関わる部分を含めて比較します。
1・10合炊き高級炊飯機の比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:パナソニック
1-3:象印
2・10合炊き高級炊飯機の比較 (2)
2-1:タイガー
2-2:最終的なおすすめの提案【結論】
それでは、比較をはじめます。
あらかじめ断っておくと、10合炊き高級機というのは「数が極端に少ない」です。
少子化の影響もあると思いますが、高級機は一部企業のみ展開です。
とはいえ、良い機種も多いですし、大家族ほか、小料理屋などお店向けの需要はありそうです。
1-2・パナソニックの高級炊飯器
はじめにパナソニックの炊飯器です。
同社は、「可変圧力炊飯」にこだわるメーカーですが、一部の上位機は、「スチーム」を使った炊飯も併用する点がユニークです。
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なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記しています。
【2024年9月発売】
1・パナソニック ビストロ SR-V18BB-K
2・パナソニック ビストロ SR-V18BB-H
¥98,900 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
【2023年発売】
3・パナソニック ビストロ SR-V18BA-K
4・パナソニック ビストロ SR-V18BA-H
¥78,000 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
炊飯方法:可変圧力IH炊飯(急減圧)
圧力炊飯:1.2気圧
内釜素材:ダイヤモンド竈釜
内釜厚さ:2.2mm
内釜保証:5年保証
保温機能:うるおい循環保温
堅さ調整:12通り+銘柄炊き
ビストロ SR-V18BBは、パナソニックの「Bistro」シリーズに属する炊飯器の最上位機です
23年に完全な「新作」として登場し、24年に改良を加えた第2世代になりました。
新旧の違いは、主に、保温部分です( うるおいキープ保温 24時間)。
従来機も、搭載の人工知能(ビストロ匠技AI)に、炊飯過程の火加減・圧力加減の学習制御はさせていました。
新機種は、その後の保温状態(水分率の低下)の情報も学習させ、ご飯の重量(合数)に合わせて、炊飯の後半(追い焚き・蒸らし)のプログラムを微調整する機能が加わります。
「ややこしい」話ですが、簡単に言えば、炊きたてのご飯の味は(基本)変わりません。食べつつ12時間後の水分残存率が、初代より約0.5%UPしたという話になります。
示されるグラフでは「相当アップ」に見えますが、縦軸(Y軸)の取り方でそう見えるという「グラフのマジック」です。とはいえ、ご飯の6割が水分であることをふまえれば無視できないといえ、進化には違いないでしょう。
このほかは、炊き込みコースで投入できる具材量が2杯(1カップあたり150g)になったのが違いです。個人的に、カオマンガイ・海南鶏飯(鶏肉を乗せて炊くアジア風炊き込み)はよく作るので、割と嬉しいです。
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結論的にいえば、今年については、プログラムの微調整に止まると言えるので、進化とは言えますが、新旧の違いはわずかです。少なくとも、1万円以上の価格差がある場合、旧機のほうが費用対効果は高いでしょう。
あとは、だいたい同じなので、同時にみていきます。
外観は、丸みを帯びたおひつ型で、同社の従来機とガラッと変えてきました。
昔の電子ジャーの形状に先祖返りした感じもありますが、一回り回れば「新しい」ということで、実際、モダンです。
炊飯方式は、可変圧力IH炊飯です。
最大1.2気圧です。
一定の気圧(圧力)が掛けられるだけでなく、炊飯中に加圧・減圧をフレキシブルにできるのが特長です。
とくに、可変圧力式は炊飯の終盤で一気に減圧できるため、「中はふっくら・もちもちで、外にハリがある」という美味しいご飯ができやすいという特性があります。そのため、通常の圧力式がやや苦手とする「かため」のご飯も(わりと)上手に炊けます。
その上で、高速相互対流ができます。
上図のように、コイルを高速で切り替えることで、外向きと内向きの激しい交互対流を発生させ、「釜底全体から強力な泡の熱対流を起こすことで、お米をおどらせる」仕組みです。
同社の炊飯器の源流の1つである旧三洋の「おどり炊き」は、釜の内部で対流や細かい泡を生み出すことで、炊飯中の米をかき混ぜ、一粒一粒のお米が立った「ふっくらした」お米の炊飯を炊けるように調整されていました。
その進化形といえる技術で、相互対流を起こすことで、一粒一粒の芯までしっかり加熱でき、ふっくら大きく、よりうまみと甘みが増したおいしいごはんが炊き上がります。
数値的にも説明されており、ご飯粒の大きさも約10%アップします。
高速相互対流と可変圧力という米を踊らせる2つの工夫のことを、同社は「おどり炊き(旧名:Wおどり炊き)」と呼んでいます。
一方、ここまで説明した工夫は「Bistro」になる以前にもありました。
ビストロの新機軸は、急減圧バルブを装備した点です。
圧力を一気に落とし、炊飯中盤における沸騰温度の持続性を高めるための工夫です。米をより「おどらせる」と言いかえても良いでしょう。
この部分を従来機と比べてさらに強化できているため、ご飯の甘みや粘りを引き出すのがより上手になりました。
加えて、加圧追い焚きポンプ(加圧熱風ポンプ)、装備です。
こちらは、炊飯終盤の追い焚き・蒸らし行程の性能に関わる部分の工夫です。
水が少なくなる炊飯終盤では、圧の可変機構だけでは圧調整が難しいと言えます。
そのための工夫で、ポンプで熱風を内鍋に吹き込むことで、炊飯後半の水蒸気(スチーム)が少ない状況でも、加圧・急減圧ができるようにしています。
これにより、ハリを維持したまま、甘さが引き出せるといえます。
工夫として、独自で、高度です。
なお、同社の旧来の上位機の場合、250度の高圧スチームを噴射することで、炊飯の終盤(追い炊き)のときに、高温を維持するために装備されていました(上図)。
それをポンプに置き換えたのが、本機と言えます。
スチーム部分の給水・メンテ不要で、同等かそれいじょうの効果が見込めるための採用と言えます。
「おねば」を還元する仕組みは、ふた内蔵の「旨み循環タンク」によります。
同社の中級機と同等の技術水準です。
ヒーターの段数は、全面IHの6段ヒーターです。
パナソニックは、IHヒーターを自社製造している関係で、これによる火力にかなりこだわりがあります。
消費電力は、1210Wです。
IHヒーターは効率が良いため、低めです。なお、年間電気代は(政府の省エネ達成率基準があるので)各社ともあまりかわりません。
一方、象印同様、パナソニックも、出荷時設定を(味の劣る)「エコ炊飯」にしているので、普通に炊く場合の消費電力量(電気代)は、気持ち多めにはなるでしょう。
先述のように、炊飯器の省エネ達成率は、他の家電と違い意味のある数字にならないので、廃止するか、実際的な数字で比べられるように、法改正したほうが良いようには思います。
いずれにしても、気にしない方が良いです。
使われている釜は、2.2mmダイヤモンド竈釜です。
厚みは並ですが、パナソニックらしい複合素材で熱を逃さない中空層をもつ釜です。とはいえ、内装は、遠赤ダイヤモンドプレミアムコートで、熱の入りをよくしています。
ご飯のかたさ調整は、「かため・やわらか」という堅さ系6段階の指標と、「しゃっきり・もちもち」という食感系6段階の指標で、計12通りの炊き分けが可能です。
圧力センサーの性能が良く、1.2気圧と1気圧の中間に2段階(1.1気圧、1.15気圧)を検知できるため、細かく制御できています。
なお、パナソニックの場合、多段階の食感調整をしない中級機だと、「かため」だと圧力(加減圧)を使わないで炊きますが、このグレードだと、段階調整があるので、使って炊きます。
ただ、どちらでも、とくに問題ないです。
銘柄は、73銘柄の炊き分けに対応します。
一方、本機は、IOT家電ではないので、従来機と違って、あとからの銘柄の追加や、作付けに合わせた調整には対応しません。
センサーは、強調して良い部分です。
パナソニック機の場合、他社に見られない「鮮度センシング」ができるのが「売り」です。
水分率をみるための圧力センサーのことで、精米後の「米の鮮度の落ち」を計測し、炊飯を最適化する仕組みです。
米が乾燥するほど炊飯器内の減圧が加速する現象を利用した独自技術です。精米から時間が経ったお米の美味しさが担保されると言えます。
このほか、重量センサーはないですが、底面の温度センサーと上面の沸騰検知センサーとを含めて3種のセンサーを備えます。
これらセンサーのデータをAIが分析し、自動で火加減・圧力加減を調整していきます(ビストロ匠技AI)
約9600通りからAIが判断という記載です(3合炊き時)。5合炊いた場合でもそれなりの数のデータベースから判断されるのだと思います。
炊飯器には不得意な少量炊きのほうが(構造的に)データ数はは活かせそうなので、この部分はこれで良いように思います。
ただ、センサーとAIの利用は、硬さを含め、完全に炊飯器に「おまかせ」する自動炊飯(=ビストロ炊飯)時で炊いた場合に限る話です。
つまり、硬さでの炊き分け、銘柄炊きを選ぶ場合は、「ビストロ匠技AI」は必ずしも有効になりません。
炊飯モードは、このほか、すし、カレー、冷凍ご飯用、炊き込みご飯、もち米(赤飯/おこわ)などに対応です。
しっかり「おこげ」にも対応できます。
雑穀・健康米は、玄米・麦ごはん・金芽ロウカット・発芽米・雑穀米などのメニューがあります。
ただ、やはりご飯以外の炊飯の注目点は、先述の「炊き込みコース」で、材料が多く乗せられる点でしょう。
ご飯の保温は、うるおいキープ保温(24時間)が搭載です。
冒頭書いたように、2代目で改良があり、機能名がうるおい循環保温から変わりました。
基本的には旧機同様に、タンクに残った水分を利用しつつ、水分量を均一にする仕組みです。
説明書によれば、約5-6時間後と、約10-12時間後に、熱風ポンプを利用した調湿・温度調整も行われるようです。
先述のように、新機種はビストロ匠技AIが、合数に合わせて、水分率が保持できるよう炊飯後半過程で調整もします。
上位機らしい、しっかりした対策はあります。
ネットワーク機能は、Wi-Fiは非搭載です。
お手入れは、洗う必要があるのは、ご飯のお釜(加熱板)と内ぶたセットです。
簡単と言えます。面倒なふたは食洗機対応です。
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以上、パナソニックのビストロ SR-V18BBの紹介でした。
機能部分では、パナソニックもかなりの独自進化をしており評価できます。
とくに、鮮度センシングなど、同社が得意とするセンサーは見どころです。お米の鮮度低下という要素に「メスを入れた」独自性も評価できます。
銘柄・鮮度・食感と、色々な要素で炊き分けできる部分は、高級機を買おうとする購買層にはかなり魅力に感じるでしょう。
その上で「自動化(おまかせ炊飯)」の部分が見どころです。
硬さや銘柄を未指定で、自動炊飯で「完全おまかせ」で炊く場合、本機は、高度なセンシングとAI学習の成果を活かし「メーカー推奨の美味しさ」を特に出しやすそうです。
保温もある程度強いですし、若い世代(現役世代)に知名度がある「Bistro」ブランドで出した理由かなと思いました。
外観デザインのスマートさほか、スチーム機構がない分お手入れも楽で、家事の時短にもつながる点で、現代亭に思います。
ただ、世代の話で言えば、Wi-Fi未搭載で、IOT家電でないのは、ターゲット世代の状況をふまえるとやや違和感は感じました。
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【2024年7月発売】(黒・白)
5・パナソニック おどり炊き SR-M18B-K
6・パナソニック おどり炊き SR-M18B-W
¥39,000 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
【特定店向け型番】(2024年) SR-M18E3-T後継機
7・パナソニック おどり炊き SR-M18E4-W
¥43,100 楽天市場 (3/31執筆時)
【2023年発売】(黒・茶)
8・パナソニック SR-M18A-K
10・パナソニック SR-M18A-T
¥38,680 楽天市場 (3/31執筆時)
炊飯方法:可変圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.2気圧
内釜素材:ダイヤモンドかまど釜
内釜厚さ:2.6mm
内釜保証:3年保証
保温機能:
堅さ調整:3段階
なお、パナソニックの18型の可変圧力IHの場合、1クラス下位の機種は、だいぶ価格差があります。
ビストロと比べると、ふつうのセンサーで、高速相互対流を含む沸騰温度の持続性に関わる「おどり炊き」の方向性での工夫にも非対応です。
ヒーターもIH5段なので差はありますが、予算を少し抑えて考えたい場合、性能は良いといえわりと良い候補の1つでしょう。
このブログだと【10合炊きの格安炊飯器の比較記事】の方で、詳しい情報を載せました。
興味のある方はそちらもご確認ください。
1-3・象印の高級炊飯器
続いて、「高圧力での炊飯」にこだわった人気炊飯器を多く出す「象印」です。
機能面では、ご飯の保温機能が充実した機種が多いメーカーです。
【2024年発売】
11・象印 極め炊き NW-WA18-BZ
¥46,368 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
【2023年発売】
12・象印 極め炊き NW-JZ18-BA
¥44,800 楽天市場 (3/31執筆時)
【2022年発売】
13・象印 極め炊き NW-JY18-BA
¥38,800 楽天市場 (3/31執筆時)
【2021年発売】
14・象印 極め炊き NW-JX18-BA
¥57,996 楽天市場 (3/31執筆時)
炊飯方法:圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.3気圧
内釜素材:豪炎かまど釜
内釜厚さ:2.2mm
内釜保証:3年保証
保温機能:極め保温
堅さ調整:81通り
NW-WA18は、象印の極め炊きシリーズに属する中級製品です。
象印の場合、このグレードだと圧力の強さに力点を置いた機種が多いです。
旧機種が多く残ります。
2024年機は、おかゆが2種類(粒立ち/普通)が選択できるようになった程度の違いです。
2022-23年機は、色を除けば、それ以外新機種と同じです。
2020年機は、麦ごはんの炊き分けが1つ少ない1種類です。
代わりに、液晶のバックライトがオレンジで見やすいです。
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結論的にいえば、各年度ともそう大きな変化でもないため、買われる際の値段で決めてOKです。
炊飯方式は、圧力IH炊飯です。
かけられる圧力は、最高1.3気圧と、最高水準です。
象印の場合、気圧調整は、主に米の硬さ・食感を調整するために使われ、基本的に、炊きたいご飯の硬さに応じて、一定の気圧をかけ続けます。
可変機構はないですが、これが「とびきり甘みを出す」という同社の素晴らしい個性を生んでいます。。
ヒーターの段数は、底面にIH2段です。
中段に(Wではない)1重の胴リングヒーターと、ふたヒーターという「4重加熱」構成です。
炊飯器の値段からすると、平均的な火力です。
消費電力は、1370Wとパナソニックと同じ程度です。
ただ、象印の場合、かために炊ける「エコ炊飯」モードでの数字であり、最大値ではないです。とはいえ、一般的なコンセントの許容容量(1500W)は超えません。
使われている釜は、「鉄(くろがね仕込み)豪炎かまど釜」(左図)です。
蓄熱性の高い鉄素材と、熱伝導性の高いアルミ素材を複合的に利用した製品です。釜の厚みは、圧力炊飯器としては優秀で、2.2mmの厚み(フチは3mm)と十分です。
先述のように、火力は平均的ですが、それを十分補える実力のある釜だと言えます。
釜のコーティング素材は、プラチナコートです。
プラチナナノ粒子は、水を弱アルカリ性にする効果があります。
東京農大の検証では、甘み成分がアップ(45%)するようです。粘りがあり「ふっくら・甘みのある」ご飯の炊飯が可能です。
ご飯の堅さは、象印の場合「わが家炊きメニュー」という機能があります。
堅さは7段階、粘りは9段階選べ、総計で81通りの炊き分けが可能です。
多すぎる気もしますが、AI搭載で、液晶モニターにその日のご飯の評価を入力していくと、次の炊飯に反映していく仕組みがあり、便利です。
そのほか、時間をかけるプレミアム炊飯(熟成炊き)や、高速炊飯などが可能です。おこげご飯も「鉄器おこげ」として対応できます。
健康米は、雑穀米・玄米・麦飯などに対応し、それぞれ食感も2-3種選択できます。
ご飯の保温は、極め保温がポイントです。
ふたセンサーが温度を見張り最大40時間までの保温を可能にするというものです。
制御的には、人工知能AIとふた開閉センサー(うるおいセンサー)がご飯の残量を推測して、底部の火加減を調整する仕組みです(保温見張り番)。
お手入れも手軽です。
構造が単純なので、圧力IH炊飯器にしてはかなり掃除がしやすいといえます。
お手入れも手軽です。
構造が単純なので、圧力IH炊飯器にしてはかなり掃除がしやすいといえます。
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以上、極め炊き NW-WA18の紹介でした。
高圧が甘みを引き出すので、(それが自然かは別として)とにかく「ふっくら・甘い」ご飯が好きという方におすすめにできます。
一方、炊き分けはできるものの、普段に「しゃっきり・かため」のご飯を炊きたいご家庭ならば、あえて本機を選ぶ意味性は薄いかと思います。
【2024年6月発売】
15・象印 炎舞炊き NW-FC18-BZ
16・象印 炎舞炊き NW-FC18-WZ
¥98,000 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
【2023年6月発売】
17・象印 炎舞炊き NW-FB18-BZ
18・象印 炎舞炊き NW-FB18-WZ
¥84,800 楽天市場 (3/31執筆時)
【2022年発売】
19・象印 炎舞炊き NW-FA18-BZ
20・象印 炎舞炊き NW-FA18-WZ
¥104,388 楽天市場 (3/31執筆時)
炊飯方法:可変圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.3気圧
内釜素材:業炎かまど釜
内釜厚さ:2.2mm
内釜保証:5年保証
保温機能:極め保温
堅さ調整:121通り
NW-FC18は、象印の最上位機です。 「炎舞炊き」という固有名があるモデルとなります。
旧機種が残ります。
2023年機は、新機種より後述する内鍋の鉄の純度が低いとされます。
ただ、数字で示せるほどの違いはなくマイナーチェンジです。あとは「粒立ちがゆ」というメニューが加わった程度の違いです。
2022年機は、さらに蒸気センサーが旧式です。
その関係で、沸騰状況(中パッパ)以後の火力が5%弱いです。
あとは、UI面の若干の利便性と雑穀米の食感調整ができないほどの違いです。
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結論的にいえば、火力の強化は味に関係する部分です。
その部分で言えば23年機以降です。しかし、本質的な改良と言うよりマイナーチェンジですので、それ以前の機種でも値段で選んで良いかと思います。
あとは、主要機能にかわりないので、同時にみていきます。
デザインは、スクエア型でかなり良いです。
2022年以降、タッチパネル式になって格好良さが増しました。
炊飯方式は、象印も最上位機は可変圧力IH炊飯です。
0.05気圧ごとに圧を調整できる、圧力チューナーの記述があります。
かけられる圧力は、同じく1.3気圧です。
搭載されるIHヒーターは、かなり独特な方式です。
底IHヒーターを6つ搭載し、独立制御させるローテーションIH式です。
この場合、内釜の中に、複数の複雑な対流が生じ、米が「激しくおどり」ます。
(本当の)かまどのごはんは、炊飯中「炎がゆらぐ」わけでその再現を目指す方向性です。複数のIHヒーターを「ローテーション」させることで、底面の複雑な「熱対流」を再現しています。
この熱対流は、米を「おどらせる」ため、「美味しいご飯を炊く秘訣」に適う方法です。
とくに、2020年以降の「炎舞炊き」は、独立制御させるローテーションIHが、以前の3基から倍増の6機に進化しました。
2機ずつローテーションさせることで、同時に2カ所同時加熱させることで、より自然に近い「複雑な」対流の再現を狙っています。
消費電力は、最大で1240Wです。
なお、消費電力量(省エネ達成率=電気代)は各社とも変わりません。
一方、象印はかために炊ける(=炊けてしまう)エコ炊飯モードを「標準モード(出荷時設定)」としているので、普通に炊くと達成率は下がるでしょう。
基準に合わせるためのトリックですが他社も行いますし、そもそも、炊飯器で省エネ達成率を定めること自体、あまり意味がないように思います。あまり考えなくて良いです。
使われている釜は、「業炎かまど釜」です。
アルミ・鉄・ステンレス複数素材を利用したハイブリッド式で、2.2mmの厚さの製品です。24年機から、鉄は純度の高いものになりました。
昔の象印の最上位機は「南部鉄器極め羽釜」という鋳鉄製の「伝統工芸」とも言える釜を使っていましたが、最近は費用や機能性を重視し、複合素材になっています。
ローテーションIH式以前の時代の話ですし、熱伝導率は相当にパワーアップしています。新機種との対照実験(サーモグラフィ)でそれが示されています。
なお、Atlasは、鋳鉄(南部鉄器)である技術的必然性について象印から説明がなく、効果に「疑問」がありました。その点でも、新機種の「進化」は、とても良いものだったと思います。
象印が大事にしてきた羽釜形状も、厚め「ふち」をつける形で、継承しています。
釜のコーティング素材は、うまみプラチナコートです(うまみプラス)。
下位シリーズにもあった「プラチナコート」に加え、遠赤コートもなしており、甘みのほか、うまみ(アミノ酸)の強化をはかっています。
ご飯の堅さは、自在に選べる仕様です。
堅さは11段階、粘りは11段階選べ、総計で121通りの炊き分けが可能です。
食感評価をすることで、次回の炊飯で微調整する「わが家炊き」も搭載です。
メニューも、メーカーおすすめのプレミアム炊飯となる「熟成炊き」ほか、「炊きこみ、すしめし・おかゆ(食感2種)、冷凍ご飯、お弁当用」ほか、多くのコースがあります。
また、食感や焼き加減は調整できませんが、「おこげご飯(鉄器おこげ)」も炊けます。
健康米は、雑穀米(食感3種)、麦ごはん(食感2種)、玄米(食感2種とおかゆ)に対応です。
種類としては、上位機らしく多めですが、他社と比べると、そこまで機能性は強調しません。
ご飯の保温は、極め保温という機能性があります。
これは、底とふたに搭載のうるおいセンサー(湿度センサー)を利用して、ご飯の残量を推測しつつ最大40時間まで「おいしく」保温できる機能です。
AI(人工知能)を利用しこれを制御しています。
なお、AIは、保温だけではなく、炊飯についても、センサーから得られるデータで、季節や炊飯器の経年変化に応じて、微調整する目的にも使われます(人工知能AI炊飯)。
いずれにしても、ご飯の乾燥を防ぐのにとても効果的です。
蒸気セーブ機能は、搭載されます。
ただ、この機能は、「蒸気セーブ炊飯」という特殊なモードで炊飯した場合に、約80%蒸気セーブができるというものです。
お手入れの際、洗う必要があるのは、ご飯のお釜と内ぶたセットと蒸気口です。
従来は、2種のフタだったものが、1つに統一されて、掃除の手間が減っています。
圧力式としては手入れは楽な方でしょう。
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以上、象印の炎舞炊き NW-FC18の紹介でした。
象印が強い「加圧」に加えて、ローテーションIH式というオリジナルの新機軸を採用した炊飯器です。他社に類似の機種がないですし、理に適ったシステムでもあります。
家電好きとしては、味の部分に注目した「技術の進化」として注目しています。味も確かです。
なお、先ほどもふれたように、象印の高級機はどれも、(省エネ達成度の関係で)工場出荷時に「白米・エコ炊飯」を「標準モード」にしています。
この炊き方だと「あっさりより(かため)」になりますが、専門誌のレビューで、この側面で同社の製品評価が辛い場合、この設定が影響している可能性はあります。
実機を試していますが、実際は、(設定で)粘りと甘みは従来機よりだいぶ出ます。
【2024年発売】
21・象印 炎舞炊き NW-NA18-BZ
¥88,000 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
(エディオン系限定)
22・象印 炎舞炊き NW-NH18E4-BA
¥90,500 楽天市場 (3/31執筆時)
【2023年発売】
23・象印 炎舞炊き NW-PV18-BZ
¥75,775 楽天市場 (3/31執筆時)
【2022年発売】
24・象印 炎舞炊き NW-PU18-BZ
¥68,800 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
炊飯方法:可変圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.3気圧
内釜素材:業炎かまど釜
内釜厚さ:2.2mm
内釜保証:5年保証
保温機能:極め保温
堅さ調整:81通り
NW-NA18は、象印の「炎舞炊き」シリーズに属する製品です。
最上位機の1つ下のグレードで、同社だと上から2番目のグレードです。
3世代の旧機種があります。
2024年機は、おかゆが2種類(粒立ち/普通)が選択できるようになった点と、1合を16分で炊き上げる「白米特急メニュー」が追加された程度の違いです。
2023年機以前は、色構成とデザインが異なります。
この時代と持ちはこび用のハンドルがある仕様でしたが、現行機は、最上位機と同じで、本体の持ち手を使って運ぶ形式です。
基本性能の部分で差は新機種とどの世代も差がありません。あえて言えば、23年機以降だけ、雑穀米の食感調整に対応したほどです。
一方、エディオン限定(24年版)は、後述する、内釜のプラチナ粒子が増量されるほか、保証年数が1年長くなる「おまけ」があります。ただ、増量された量やその効果は示されないので、同じほどの価格ならば、選んでも良いかという程度、といえます。
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結論的にいえば、旧品のセールに注意しつつ、その時の値段で決めてOKです。
あとは同じなので、同時にみていきます。
炊飯方式は、最上位機と同じで可変圧力IH炊飯です。
かけられる圧力も、やはり同じく1.3気圧です。
搭載されるIHヒーターは、ただ、最上位機と異なる部分です。
同じく、象印独自のローテーションヒーターですが、6個ではなく4個です。
ただ、対角線上の2機を同時に対流させる構造であり、ムラのない複雑な対流を生み出すという意味では、発想は同じです。
実際この仕組みが登場した初代の最上位機は3個で、それでも美味しいご飯が炊けていたわけで、実力は十分です。
消費電力は、1240Wです。
上位機とパワーも同じです。
使われている釜は、「業炎かまど釜」です。
上位機と同じですが、口の部分の厚みが上位機(11mm)より浅い3mmです。
釜のコーティング素材は、最上位機と同じく、うまみプラチナコートです(うまみプラス)。
ご飯の堅さは、自在に選べる仕様です。
上位機(121通り)に比べれば少なめの81通りですが、十分以上でしょう。
なお、上位機同様に銘柄での炊き分けはできません。
炊飯メニューはだいたい同じです。
おこげご飯も炊けますし、玄米・麦飯・雑穀米なども同じように炊けます。
一方、食べたあとの感想の提出で次回の食感を変える、象印お馴染みの「わが家炊き」機能はあります。ただ、ディスプレイ部分が下位仕様なので、入力しやすさは(炎舞炊きでない)中級機相当です。
ご飯の保温は、こちらも極め保温という機能性があります。
2つのセンサーで、最大40時間まで賢く保温します。
あとは、蒸気セーブを含めて、上位機と同じです。
パネルはタッチパネル不採用ですが、そこは妥協するべきでしょう。
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以上、象印のNW-NA18の紹介でした。
上位機とはしっかり差はありますが、特に型落ちは、ローテーションIHと工夫のある内釜という新機軸を、比較的安価で楽しめる機種です。
優れた保温機能もありますし、この価格帯では、バランスが取れた良い製品に思えます。
次回に続く!
高性能10合炊き炊飯器のおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、比較的価格の高い10合炊きの炊飯器の比較の1回目記事でした。
しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。
2・10合炊き高級炊飯機の比較 (2)
2-1:タイガー
2-2:最終的なおすすめの提案【結論】
もちもち炊飯 ★★★★★
しゃっきり炊飯 ★★★★★
炊飯時間 ★★★★★
ご飯の甘み ★★★★★
手入れの手軽さ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
次回の2回目記事【こちら】では、タイガーの10合炊きを追加で紹介します。
その上で、ここまで紹介してきた全機種の中から、目的別・予算別に最終的なおすすめ機種についてまとめていきます。
引き続き、よろしくお願いします。
2回目記事は→こちら