【今回レビューする内容】2023年 お風呂剃り防水電気シェーバーの耐水性能とおすすめ・選び方:ウェットシェービング向きのシェーバー・シェービングフォーム・シェービングジェル対応 T字カミソリとのウェットシェーブの違い・買換
【比較する製品型番】ブラウン・フィリップス・パナソニック・イズミ:ラムダッシュ ES-LT2B-W ES-LT2B-K ES-LT4B-A ES-LT6B-A ES-LT8B-A 3000シリーズ S3132/51 S3232/52 7000シリーズ シリーズ3 3040s 3080s 3080S-B-P1 A-Drive IZF-V750 シリーズ5 IZF-V750-A IZF-V750-S 50-M1200s 50-R1200s 50-B1000s 50-W1000s ヤーマン HOT SHAVE YJEC0B
今回のお題
お風呂でも使える!シェーバーのおすすめはどれ?
ども、Atlasです。
今回は、2023年1月現在、最新のお風呂で使うタイプの電気シェーバーの比較です。
シェービングフォームを利用したウェットシェーブ派の方や、お風呂剃りをしたいと考えている方に向けて書きました。
また(電気を使わない)T字カミソリからの乗り換え希望者が、同じような使い勝手を期待する場合、どれを選ぶべきかについてもふれていきます。
1・お風呂剃り対応シェーバーの比較 (1)
1-1・パナソニック〈日本〉
1-2・フィリップス〈オランダ〉
1-3・ブラウン〈ドイツ〉
1-4・IZUMI〈日本〉
1-5・日立〈日本〉
1-6・ヤーマン〈日本〉
2・お風呂剃り対応シェーバーの比較 (2)
=最終的なおすすめの提案【結論】
肌の優しさ ★★★★★
シェーブ速度 ★★★★★
深剃り対応 ★★★★★
くせ毛対応 ★★★★★
清潔性 ★★★★★
おふろ剃り ★★★★★
総合評価 ★★★★★
そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ機種!を提案していきます。
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1・ラムダッシュ5・6枚刃シェーバー
2・ラムダッシュ3枚刃シェーバー
3・ブラウンの高級シェーバー
4・ブラウンの格安シェーバー
5・フィリップスのシェーバー
6・イズミの低価格シェーバー
7・防水・風呂ぞり対応シェーバー
8・トラベル用・携帯用シェーバー
9・おすすめシェーバーまとめ【結論】
なお、今回の記事は、このブログの「シェーバー関連記事」の第7回目の記事として書きました。
0・メーカー別のお風呂シェーバーの特長
シェービングフォームを使いつつ、風呂ぞりができるタイプのシェーバーはを出しているのは、大手では、ブラウン・パナソニック・フィリップスが「3大メーカー」です。
パナソニック
形状:T字カミソリに似たシンプル形状
機能:泡剃りに便利な諸機能を搭載
能力・肌への優しさと深剃りは「そこそこ」
フィリップス
形状:回転式で独特形状のシェーバー
機能:泡剃り後のメンテが楽
能力:肌に優しいが、シェービングに時間がかかる
ブラウン
形状:一般的なシェーバーの形状
機能:泡剃り時のメンテ性に配慮あり
能力:深剃りが得意だが、肌負けしやすい
各社のお風呂剃り部分の「だいたいの傾向」を挙げると、上表のように言えます。
結論的にいえば「お風呂剃り」に最も特化させて、シェーバーを開発しているのはパナソニックです。
フィリップスは、構造的にメンテが楽なのでお風呂で使いやすい部分、ブラウンも、一定のメンテ性の配慮があるほか、泡剃りでも、しっかり「深剃り」できる部分に魅力があります。
ただ、この説明にそぐわないモデルもありますので、その他のメーカーの製品を含めて、詳しく見ていくつもりです。
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最後に、防水シェーバーを選ぶにあたって、一点だけ注意です。
このブログで紹介する機種以外にも「防水対応・水洗い対応」と記される、シェーバーは多いです。
しかし、「お風呂剃り対応」と言えるのは、本体を含めて完全防水設計にした上で、(誤った使い方による感電対策で)充電中に使えない仕様にした機種を意味します。
加えて、「シェービングジェル・フォーム」利用についても、構造的に対応しない、あるいは、対応しても使いにくい機種はあるので、それらの部分を含めて、今回は見ていきます。
1-1・パナソニックの風呂剃り防水シェーバー
最初にPanasonicの「お風呂利用向きのシェーバー」の紹介から入ります。
同社は、シェーバーは、型番単位では「50種類以上」の商品展開がありますが、「お風呂剃り」に高度に向く機種は限られます。
今回は、そういった機種をえり抜いて説明します。
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なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチの部分を青字で記していきます。
〈2022年7月モデル〉
1・ラムダッシュ 3枚刃 ES-LT2B-W
2・ラムダッシュ 3枚刃 ES-LT2B-K
¥7,891 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
駆動方式:往復式(リニア駆動)
刃の種類:3枚刃
ヘッド: 固定式(フロート)
音波洗浄機:
充電時間: 1時間
風呂利用:対応(高度)
ES-LT2Bは、パナソニックのお風呂向きモデルでは、最も価格が安いモデルです。
本機の仕組みは、往復式です。
パナソニックは、旅行用を除けば左右に刃が動く往復式(リニア式)だけを出します。
その上で、ストローク数として1.3万回以上持つモデルだけが「ラムダッシュ」と呼ばれます。
本機は、その基準に達している製品ですから、基本的に実力はあります。
刃の枚数は、ただ、3枚刃です。
パナソニックのシェーバーとしては「真ん中」ランクです。
同社の最高峰は6枚刃・5枚刃ですから。
往復式シェーバーの場合、枚数が多いほど、シェービング速度・そり残しのなさ・深剃りしやすさの部分でメリット性がでます。
ただ、刃が多いと重くなるのが欠点です。そのため「T字カミソリのように」使いたい場合、重さの軽い3枚刃には、一定のメリットがあります。
本機も145gであり、200g前後となる6枚刃・5枚刃より操作性が良いです。
ヘッド可動は、注意が必要な部分です。
同社の上位機は、アゴなどの曲がった部分への対応のためにヘッドが稼働します(アクティブサスペンション)。
しかし、本機は、若干の前後の刃の沈み込み(フロート刃)があるだけで、ヘッドは固定で動きません。
ただ、この仕様にも良い部分はあります。
T字カミソリのように持ち、自分で角度調節しながら使いやすいからです。そもそもこの使い方の場合、稼働性の良さの逆に邪魔ですので。
本体形状は、本機は旧機種(写真)を踏襲してシンプルなスティック形状です。
旧機と同じく、新規もスティックに対して傾斜(角度)を付けて固定しているので、シェーバを逆にして、カミソリのように逆さに握れます。
構造がシンプルで、持ち方の自由度が高いと言えます。
そのほか、以下の4点で、パナソニック機には、独創性があります。
第1に、泡スルーヘッド機能です。
旧機(写真左)のようにヘッドに(はっきり分かる)溝のある形状は止めましたが、機能的には引き続き搭載です。
本機は、シェービングフォームなどの泡の利用にも対応します。
Schick ハイドロ シェービングフォーム
¥314 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
例えば、シックのハイドロなど、一般的なシェービングフォームなどを使ってシェービングすることができます。
フォームが使えるのは他社機にもあります。
ただ、それらを含めて、泡ぞりする際に泡を一緒にかきとってしまうことが、共通の問題点でした。
泡スルーヘッド機能は、ここにメスを入れたものです。ヘッドをカミソリを使う場合のように泡をかき取りにくい構造にし、泡を肌によりきちっと届けることが可能です。
実用性の点ではかなり意味のある機能だと思います。
第2に、「ヒゲセンサー(ラムダッシュAI)」の搭載です。
同社の(ドライ用の)5枚刃高級機にも搭載される機能です。
200回/秒、ヒゲ量からヒゲの濃さをセンシングします。
パワー調整で、「肌への優しさ」を高めることが主眼の技術です。
なお、名称に「AI(人工知能)」という言葉はないですが、旧モデルも同種の機能は搭載されていました。
第3に、「泡メイキングモード」です。
スイッチを2秒間長押しをすると発動し、シェーバー用の泡を作るのに適切は強力運転ができる機能です。
以上3点が、パナソニックの「カミソリシェーバーの面白さ」と言えます。
第3に、「ウォータースルー洗浄」です。
写真のように、シャッターを下げて、刃を外さずそのまま洗うことができる機能です。
毎日使うには意外と面倒な部分の「時短」を狙った機能です。
掃除をサボっている場合など、たまには外して洗う必要はありますが、毎日の風呂そりには便利です。
充電時間は、1時間の急速充電対応で、2週間利用できるスペックです。
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以上、パナソニックのES-LT2B の紹介でした。
ヘッドが固定でカミソリのように使える点で、T字カミソリになれた方にスンナリ受け入れられやすい機種だと思います。
T字カミソリの代わりにお風呂で手軽に使いたいと考えている方には、最適な選択肢の1つでしょう。
ただし、逆に言えば、ドライシェーブの際は、ヘッドが固定式なので、利用には「コツが要る」と言えます。
〈2022年8月モデル〉
3・ラムダッシュ 3枚刃 ES-LT4B-A
¥10,727 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
駆動方式:往復式(リニア駆動)
ヘッド: 密着スイングヘッド(1D)
音波洗浄機:
充電時間: 1時間
風呂利用:対応(高度)
ES-LT4Bは、パナソニックのお風呂剃り向きのシェーバーの中位機です。
本体色は、現在1色限りです。
シェービングに関する技術は、刃や駆動部分では、下位機種と同じです。
往復式の3枚刃となります。
しかし、下位機種と比べて次のような独自機能が追加搭載されます。
ヘッド構造は、しかし、大きく異なります。
「密着スイングヘッド」を採用するからです。
図のように、ヘッドが左右に30度ほど動くため、肌に密着しやすく、アゴ周りが剃りやすい構造です。
先述のように、(ドライシェーブはともかく)ウェットシェーブの場合、カミソリのように使いたい場合、稼働性が逆に邪魔に感じる場合はあります。
本機は、スイングロック用のボタンがないの、動かさないという選択肢できません。。
ただ、ジレットなどのT字カミソリ(の一部)もヘッドが動く製品があります。左右だけの細かい移動ならば逆に使いやすそうです。
それ以外の点は、ヘッドの分10gほど重くなる以外、下位機種とほぼ同じです。
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以上、パナソニックのS-LT4Bの紹介でした。
下位機種と比べると、首振り機能が付属している点が大きな違いです。
上位機だと、上下・前後にも動く3Dヘッドなのでさらに性能はよいものの、(すべりやすい)フォームなど泡を利用して使う場合、この程度の稼働性で十分で、また、それに止めたほうが、使いやすい部分はありそうです。
一方、スイングロック用のボタンがないので、固定して(ある種カミソリのように)使いたい場合は、下位機種のが良いでしょう。逆に、たまにしか、ウェットシェーブをしない場合は、次に見る上位機の方が良いかと思います。
〈2022年8月モデル〉
【洗浄機なし】
4・ラムダッシュ 3枚刃 ES-LT6B-A
¥14,945 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
【洗浄機なし】
5・ラムダッシュ 3枚刃 ES-LT8B-A
¥19,464 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
駆動方式:往復式(リニア駆動)
ヘッド: 3Dアクティブサスペンション
音波洗浄機:
充電時間: 1時間
風呂利用:対応(高度)
ES-LT6Bと ES-LT8Bは、ラムダッシュLTシリーズの、ハイグレードモデルです。
本機の場合、シェーバー用の洗浄機が付属するモデルもあります。
シェービングに関する技術は、形状が下位機種と共通していることから分かるように、下位シリーズと基本的な仕組みは同じです。
ヘッドは、しかし、上位の密着3Dヘッド(3Dアクティブサスペンション)です。
先ほどみた同世代の下位機種は「左右だけに動くスイングヘッド(1D)」(左図)でした。
しかし、本機は、上下・左右・上下にヘッド自体がフル稼動します(右図)。
アゴなどの曲線部分での圧の分散がさらにはかれるため「肌への優しさ」の点では下位機種よりも優れます。
ラムダッシュの5枚刃以上は、すでに「5D」以上なのですが、下位機種とは大きな差です。
本体サイズは、本機だけは、ここまでみた下位機より太くなります。
性能の良いヘッドを搭載するためで、どちらかと言うと、同社の5枚刃に近いです。「持ちやすさ」につながるので良いといえます。
ただ、「T字カミソリのような形状」からは離れるので、握りの自由度を追求したい場合は、これより下位機種のが向くと言えます。
一方本機は、キワゾリ刃の上のスイッチで、スイングロックが可能です。
先述のように、中位機は、これができないので、この部分も本機のポイントです。
洗浄機は、5枚刃・6枚刃で利用されているものと、同じ機能です。
パナソニックはファンでの乾燥運転までしてくれるので、次の日「スッキリ爽やかに」使えます。
ライバルのブラウンやフィリップスは、最上位機以外はファンによる乾燥運転をしない仕様ですから、ラムダッシュ3枚刃の「良い部分」の一つです。
洗浄充電器専用洗浄剤(3個) ES-4L03
¥715 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
自動洗浄システムは、消耗品の洗浄液カードリッジが必要です。
30回分の洗浄液が3ヶ月分(90回分)付いての値段ですから、1ヶ月で250円ほどです。
交換時期は、水量の減少を把握し、教えてくれます。
あとは、下位機種と同じです。
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以上、パナソニックのES-LT6Bと ES-LT8Bの紹介でした。
密着3Dヘッドは、ドライシェーブの際に、アゴ周りのそりが素早くできるため、シェービングの時短につながると言えます。
加えて、ヘッドが(ほぼ)動かなくなるスイングロックに対応できるのもポイントです。
(ロックして)泡剃りもしたいが、(泡を使わず)ドライシェーブもしたいという「兼用派」に、本機は良いでしょう。
ただし、「ヘッド固定」のベーシックモデルと比べると、ヘッドが大きめになる関係で、185g(下位機は145g)と重めです。また、握り形状が異なるため、「逆さ持ち」を含め、握り方の自由度は狭まると言えます。
その点で言えば、(T字カミソリのような使い心地で)ヘッドが動く必要もないならば、最も安い固定式のベーシックモデルで良いでしょう。
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1・ラムダッシュ3枚刃シェーバー
2・ラムダッシュ5・6枚刃シェーバー
なお、パナソニックについては、本体構造の上で、「お風呂剃り対応」のモデルは、上位機を含めて、ほかにもあります。
3枚刃は、2022年に(ほぼ10年ぶりに)大幅に改変して新しくなったのですが、旧シリーズも残ります。
詳しくは、上記1番のリンク記事で説明していますので、ご覧ください。
6枚刃・5枚刃の上位機にも、2021年からお風呂剃り対応機が出ています。
ただ、やはり重さがある部分と、形状的な自由度の部分で、能力的に、お風呂剃りに「使える」ものの、「最適」かと問われると、返答に困る部分はあります。
とはいえ、ドライシェーブの実力は「最強」ですし、優先したい能力によれば、選ぶ対象になります。
詳しくは、上記2番のリンク記事で説明していますので、ご覧ください。
1-2・フィリップスの防水シェーバー
続いて、オランダのフィリップスのシェーバーを紹介していきます。
以前は「お風呂剃り特化型」のような製品を出していましたが、最近は「お風呂剃りもできる」といった感じの製品の展開です。
〈2020年モデル〉
【ポーチなし】(BTE-A1000 PK)
6・ フィリップス 3000 S3132/51
¥5,918 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
7・ フィリップス 3000 S3232/52
¥----- 楽天市場 (1/16執筆時)
駆動方式:回転式
刃の種類:パワーカット刃×3
ヘッド:5方向可動ヘッド
音波洗浄機:なし
充電時間: 1時間
風呂利用:対応
S3132/51 は、フィリップスの3000シリーズの入門機となるシェーバーです。
お風呂で利用できる「ウェット&ドライ」の機種では、同社の製品だと、最も安い機種です。
駆動方式は、フィリップスは独特です。
他社と違って「3つの回転刃を搭載する回転式」を採用するからです。
フィリップスは、5万円台の最上位機まで、すべて回転式です。
シェービング速度は、往復式より時間がかかります。しかし、抜群に肌に優しい点が特長となります。
3000シリーズは、入門機に採用される、パワーカット刃を装備します。
上位機は、機能性がより高い特別な刃を装備しますが、このグレードでも、ウェットならば十分な能力でしょう。
深剃り・早剃りは、しかし、他社に比べてさほど得意とは言えないです。
上位機はこの部分にメスをいれた機種もありますが、本機はそうではないです。
ヘッドは、5方向に可動するヘッドが搭載です。
あごの部分など曲線部についての対応力は、この仕組みがあるため割と良いです。
本機は形状的に持ち方が限られるため、ウェット利用時も、この仕組みが合った方がアゴは剃りやすいです。
お風呂剃りは、一方、メンテのしやすさの部分に特徴があります。
他社機に比べて、刃が薄く、構造(凹凸)もあまりないので、サッと開けて、ヒゲクズをサッと捨てられます。
また、ウォーターシェーブをした後、(次の朝など)ドライシェーブをする際、往復式の場合は、(刃物なので)油をさす必要があります。
ドライシェーブだけだと、肌の脂で潤滑するのですが、お風呂剃りや、洗面所でもフォームを使ってシェービングするならば、そうなりません。
しかし、フィリップスの回転式は自動研磨システム搭載です。
そのため、こうしたメンテ意識せず、切れ味の持続性も期待できます。
こうした仕組みもあって、同社のシェーバーは、一部の廉価版や旅行用を除けば、最上位機種までお風呂で利用できる精度の防水性をもたせています。
充電時間は、1時間の急速充電が可能です。
また、5分の急速充電で1回分のパワーを緊急的に充電可能です。
一方、トリマー刃(キワゾリ刃)は、内蔵されます。
同社の一部機種は付け替え式ですが、本機は普通に使えます。
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以上、フィリップスの3000シリーズの紹介でした。
機能面では、他社機に比べ、て肌への優しさが強調できます。
お風呂剃り(あるいは、フォーム剃り)についても、回転式ですのでメンテ性が良い部分が売りです。
パナソニックも「ウォータースルー洗浄」などメンテ性の工夫はありますが、さらに楽なのは、フィリップスと言えそうです。
〈2021年モデル〉
【洗浄機付】
【通常製品】
8・フィリップス 7000 S7786/50
¥17,990 楽天市場 (1/16執筆時)
【ヒゲトリマー+ノーズカッター付】
9・フィリップス 7000 S7782/57
¥18,800 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
【充電スタンド付】
10・ フィリップス 7000 S7786/54
¥24,845 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
駆動方式:回転式
刃の種類:スティールプレシジョン刃
ヘッド:360-Dフレックスヘッド
音波洗浄機:付属
充電時間: 1時間
風呂利用:対応
フィリップス7000シリーズは、同社の防水対応の中級シリーズです。
先述のように、同社の上位機は、全てが防水・風呂ぞり対応です。
しかし、本機は、同社の他の上位機と比べても、肌に優しいと評判です。
肌負けの部分でシェーバーの導入を断念していたカミソリユーザーの評価が高い機種と言えます。
シェーバー用の洗浄機は、付属です。
ただし、洗浄のみ対応です。
例えば、パナソニックの洗浄機は、洗浄から乾燥までしますが、本機は、利用後1分間の洗浄のあと「自力で乾かす」ことになります。
回転式は薄いので、洗浄だけでの問題ないとのことでしょうが、完璧ではないです。
【3個入り】
クリーンポッドカートリッジ CC13/51
¥1,832 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
クリーニング液は消耗品です。
1週間に1回の洗浄を推奨していて、1個あたり1ヶ月使えるので、1か月600円ほどです。
駆動方式は、本機も、回転式です。
ただ、下位機種より、こちらの方が「肌への優しさ」の点でより優れます。
その上で、ヘッドがマイクロビーズでスキン・グライド・コーティングをされており、「肌への優しさ」に配慮があります。
加えて、肌の弱いかた用に「ノーマル肌、敏感肌、超敏感肌」の3段階で調整できるパーソナルシェービングプランなど、同社の製品では、最もこの部分に配慮があります。
お風呂剃りは、その一方で、下位機種に比べて、特殊な機能の追加はありません。
ただ、もともと完成度が高いため、この面での心配は不要でしょう。
充電時間は、このモデルも1時間の急速充電が可能です。
一方、フィリップスは、上位機についてトリマーが着脱式になります。
ただ、本機については、キワゾリ刃が付いており、一般的な仕様です。
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以上、フィリップスの7000シリーズの紹介でした。
シェーバーだと肌負けしやすいので、T字カミソリを利用していたユーザーにオススメの機種です。
実用水準を保った上で、これ以上に優しくそれるシェーバーはないでしょうから。
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1・フィリップス7000シリーズ
2・フィリップス9000シリーズ
3・フィリップス9000Sシリーズ
なお、フィリップスの場合、7000シリーズより上位のモデルについても、お風呂対応・シェービングフォーム対応です。
肌への優しさだけならば7000シリーズでOKですが、時短や(ある程度の)深剃りもしたい場合は、上位機の導入も考える価値があるでしょう。
他機については、【フィリップスのシェーバーの比較記事 】で紹介しましたので、肌への優しさを重視したい方は、ご覧ください。
1-3・ブラウンの防水シェーバーの比較
続いて、ドイツのブラウンの防水・風呂ぞり対応のシェーバーを紹介します。
〈2015年モデル〉
11・ブラウン シリーズ3 3040s
¥6,980 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
〈2018年モデル〉【カミソリ付き】
12・ブラウン シリーズ3 3040S-W-P1
12・ブラウン シリーズ3 3040S-P1
12・ブラウン シリーズ3 3040S-R-P1
¥9,580 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
駆動方式:往復式
刃の種類:3枚刃
ヘッド:フロートヘッド
音波洗浄機:なし
充電時間: 1時間
風呂利用:対応
3040sは、ブラウンのシェーバーの入門機です。
ジレット プログライド シェービングフォーム
865 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
「ウェットシェーブ」に対応できる同社の製品で最も安い製品です。
パナソニック機と同じく、お風呂の利用もできますし、シェービングフォーム・ジェルを利用も可能です。
駆動方式は、パナソニックと同じ往復式です。
刃の枚数は、3枚刃で、仕組みは往復式です。
冒頭で説明した、パナソニックのLTシリーズと同じです。
ただ、パナソニックは、曲線的な「アーク刃」であるのに対して、外刃に傾斜がないです。割と均一に押しつけやすく、同社の特長である「深剃り」を強化しています。
そのほか、「クセ髭トリマー」・「ディープキャッチ網刃」など、同社の核心的技術の一部は搭載し、侮れない実力です。
ただ、「肌への優しさ」に関わるセンシング技術が決定的に弱く、同社の上位機との大きな差になります。
細かく言えば、刃の形状の工夫(マイクロコーム形状など)で一定の配慮はありますが、「早く剃れるからダメージは少なかろう」という方向性になります。
ヘッドは、フロートヘッドです。
ブラウンは「3連サスペンションヘッドシステム」と呼びます。
動くのは刃の部分なので、(パナソニック流に言えば)フロート刃をもつ固定式になります。
本体形状は、パナソニックに比べると、一般的なシェーバーに近いです。
T字カミソリのように、(逆さに持ってそり上げる)など、操作の自由度はパナソニックよりは低めです。代替にはなりにくいかと思います。
機能面も、お風呂剃りに向く工夫はあまりないです。
実際、他社機ほか、次に見るブラウンの上位機と比べて、ウェットシェービングにさほど向くとも言えません。
充電時間は、このモデルも1時間の急速充電が可能です。
もみあげなどを整えるためのキワゾリ刃は搭載です。
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以上、ブラウンの シリーズ3の紹介でした。
深ぞり対応力の部分は定評があり、朝など、ドライシェーブを手早く完璧にしたい方に向くでしょう。
一方、お風呂剃りについて言えば、「風呂剃り独自の工夫」という面ではやや弱い部分があり、その点でいえば「たまに風呂剃り」という方におすすめです。
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〈2016年モデル〉【各色】
13・ブラウン シリーズ3 3080s
¥6,900 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
〈2018年モデル〉【カミソリ付き】
14・ブラウン シリーズ3 3080S-B-P1
15・ブラウン シリーズ3 3080S-S-P1
¥8,100 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
駆動方式:往復式
刃の種類:3枚刃
ヘッド:フロートヘッド
音波洗浄機:なし
充電時間: 1時間
風呂利用:対応
なお、お風呂剃りに対応するシリーズ3の上位機として、3080sもラインナップされます。
ほぼ構造が同じですが、「網刃ロック」機能が搭載されます。
これは、網刃の片方を固定できるスイッチのことで、そりにくい部分を固定してそることができる機能です。
T字カミソリと同じとはいきませんが、カミソリに近い感覚で剃ることは可能です。
パナソニックは、ヘッド固定式の下位機種でも、フロート刃自体はロックできないです。この仕様は多くの場合問題にならないですが、T字カミソリ愛用者で、沈み込みに違和感がある場合は、ブラウンのほうが(少し)良いかもしれません。
ただ、ウェットシェーブ時の機能性を重視するならば、次に紹介する上位機を選択したほうが、より良いかと思います。
〈2020年モデル〉
【通常型番】
16・ブラウン シリーズ5 50-B1200s
17・ブラウン シリーズ5 50-W1200s
¥7,180 楽天市場 (1/16執筆時)
【Amazon限定型番】
18・ブラウン シリーズ5 50-R1200s
19・ブラウン シリーズ5 50-M1200s
¥8,570 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
【旧機種】(キワゾリトリマーなし)
20・ブラウン シリーズ5 50-B1000s
21・ブラウン シリーズ5 50-W1000s
¥10,545 楽天市場 (1/16執筆時)
駆動方式:往復式
刃の種類:3枚刃
ヘッド:フロートヘッド
音波洗浄機:なし
充電時間: 1時間
風呂利用:対応
ブラウンの シリーズ5は、同社の中級機です。
このグレードは従来「ドライシェービング用」と言えるものでした。
しかし、2020年に大きなラインナップ変更があり、ブラウンでは、「最もウェットシェーブが得意な製品」となりました。
シェービングに関する技術は、下位のシリーズ3との差は少ないです。
往復式の3枚刃で、利用される刃も同じです。
ヘッドも、刃の部分だけ上下稼働するフロートヘッド(3連密着ヘッド)ですから、性能は、ほぼ変わらないと言えます。
ただし、中間のトリマーは、高性能化しているので、クセヒゲ対応力は少し上位です。
利便性は、しかし、ウェットシェービング向きな部分があります。
パナソニックにも似た仕組みがありましたが、刃を付けたまま、水洗いしやすいような「クイック洗浄システム」が搭載されます。
刃の取り外しもワンクリック式になので、取り外しての手入れも簡単です。
本体形状も、言及に値します。
新型小型モーターの採用で、3枚刃のなかではヘッドが最も小さく軽量です。
ハンドルがスリムになり、形状・バランス・重さの面で、T字カミソリの使用感に近づいたと言えます。
注意点は、ヘッドの小型化に伴って、ポップアップ式のキワゾリ刃がない点です。
ヘッド交換式でキワゾリトリマー付がでているので、欲しい方は、そのモデルを選びます。本機には、ワンクリックで外せるような工夫があるので、手間はさほどでもないです。
充電時間は、1時間の急速充電が可能です。
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以上、ブラウンの シリーズ5の紹介でした。
同社製品の良い部分である深ぞり対応力を保ちつつ、お風呂での使い勝手の部分に配慮した製品です。
お風呂などでのウェットシェービングに向く製品では、深ぞり部分が強い機種と言えるので、この部分を重視するならば良い選択肢です。
一方、センサー制御で肌への優しさをキープするような仕組みはないため、肌への優しさを重視する場合は、あまり向きません。
ただ、カミソリ負けしたことのない肌質ならば、正しい使い方をすれば問題ないでしょう。
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なおブラウンのシェーバーは、上位ラインであるシリーズ6・シリーズ7にも、シェービングジェルが使える、お風呂ぞり対応機があります。
上位機は、ヘッドの稼働性がさらに良くなるので、ドライシェーブ時は、曲線部のそり残しが減るなど対応力が上がります。
ただ、可動ヘッドは(過度に性能が良いと)滑りすぎてウェットシェービングで邪魔な部分はあります。特に、構造的にヘッドが固定できないので、やはり、お風呂向きなのは、ブラウンだとシリーズ5かなと思います。
興味のある方は、【ブラウンのシェーバーの比較記事】で上位機も紹介しています。
1-4・イズミの防水シェーバーの比較
つづいて、マクセルイズミの防水シェーバーです。
〈2020年モデル〉
22・イズミ IZF-V750-A【ブルー】
22・イズミ IZF-V750-S【シルバー】
¥5,642 楽天市場 (1/16執筆時)
〈2019年モデル〉
22・イズミ IZF-V759-K【ブラック】
22・イズミ IZF-V759-A【ブルー】
¥6,880 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
〈Amazon限定型番〉(性能は同じ)
23・イズミ IZF-V759-A-EA【ブルー】
¥7,980 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
駆動方式:往復式
刃の種類:4枚刃
ヘッド:フロートヘッド
音波洗浄機:なし
充電時間: 2時間
風呂利用:対応
IZF-V750シリーズは、日本のイズミのお風呂剃り対応のシリーズです。
古くからシェーバーを生産してきた日本の会社です。近年、マクセルイズミと改名になりました。
本機は、同社の継続生産中の製品で、お風呂での利用に対応する機種では、最も安いです。
駆動方式は、パナソニック・ブラウンと同じ、往復式です。
刃の枚数は、他社機と較べての注目点です。
なぜなら、本機は、この値段では珍しいと言える、4枚刃だからです。
防水を前面に押し出したシェーバーは、珍しいです。
もちろん、外刃の形状や刃自体の品質の違いなどもあるので、刃の枚数だけでは比べられません。
ただ、刃の枚数(面積)の違いは大きく、シェービング速度・優しさ・くせ毛対応力は、往復式3枚刃に比べて、水準は高いと言えます。
外刃も、水に強いステンレス刃(冷間圧延ステンレス鋼)になっています。
ヘッドは、フロートヘッド(フロート刃)です。
ヘッド自体は固定式で、刃だけ浮き沈みする仕組みです。
パナソニックやブラウンの下位機種と同じです。
そちらでも書きましたが、ヘッドが動かない点は、忙しい時間に行うドライシェーブの際は、マイナスですが、「お風呂剃り」「泡剃り」では、さほど問題にならないと言えます。
また、スイングロックできない機種よりも扱いやすい部分もあります。
キワゾリ刃は、付属です。
その上で、本機は、付属コームが取り付けられる構造でもあります。
お風呂剃りは、泡剃りを含めて「対応」です。
先述のように、刃の部分に泡剃りしやすい工夫もあるため、往復式としては、割と高度です。
ただ、利用後のメンテ性の部分では、パナソニック・ブラウンのような工夫はないので、往復式特有の面倒くささはあります。
ドライシェーブにも使う場合は、最初に油を差す必要もあるでしょう。
本体形状は、一般的なシェーバーと同じです。
重さも186gあるので、T字カミソリのような「逆さ握り」を含めて、持ち方の柔軟度は高くないと言えます。
充電時間は、2時間です。
他社より長めですが、28日間利用できるため、まあ問題ないでしょう。
一方、本機は、縦置きできる充電台が付属します。
それ以外に、お風呂に置きっぱなす方向けに、乾燥用ホルダーも別に装備され、気が利いています。
そのほか、外刃を外さなくても洗えるクリーニングハッチも装備されています。
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以上、イズミのIIZF-V759の紹介でした。
三大メーカーより知名度が劣りますが、4枚刃採用で機能性は高いです。
4枚刃の往復式だけに、シェービング速度・優しさ・くせ毛対応力は高水準ですし、値段も安いので、費用対効果を重視するならば、選んで損はない製品の1つと思います。
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なお、イズミには回転式もあって、そちらもお風呂剃りに対応できます。
詳しくは、【イズミのシェーバーの比較記事】をご覧ください。他にも、(特化型ではないですが)いくつか防水タイプを紹介しています。
1-5・他社の防水シェーバーの比較
続いて、日立のシェーバーです。
日立は近年まで「ロータリーシェーバー」という、独自方式の製品を出していました。
ただ、現在は(事実上)終了させて、往復式についても、展開数を減らしています。
【2020年発売】
24・日立 エスブレード RMH-F470B R
25・日立 エスブレード RMH-F470B A
¥8,990 楽天市場 (1/16執筆時)
駆動方式:往復式
刃の種類:4枚刃
ヘッド:3Dヘッド
音波洗浄機:なし
充電時間: 5時間
風呂利用:対応
RMH-F470Bは、日立の「エスブレードシリーズ」のシェーバーです。
駆動方式は、本機も、パナソニックなどと同じ、一般的な往復式です。
刃の枚数は、イズミと同じで4枚刃のシェーバーです。
この部分は、価格からするとポイントです。
外刃構成は、(普通の)キャッチ刃2本と、(ギザギザの)くせ毛用トリマー刃が2本です。
イズミの4枚刃と比べると、普通の外刃の枚数は少ないので、クセヒゲカットを重視した仕様と言えます。
シェービング速度は、4枚刃のほうが一般的に有利で、時短になります。
ただ、本機の往復運動は10000ストローク/分なので、ストローク数は不明なイズミはともかく、13000ストローク/分のパナソニックと比べると、能力が低いと言えます。
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結論的にいえば、本機は、「4枚刃」と基本スペックが高い一方、ストロークでは負けていると言えますので、総合的にどちらが上とは言いにくいと言えます。
使い方にもよりますが、この構成ならば、(毎日しっかりそっているならば)時短面・深剃りの側面では、3枚刃とそう大きな違いはないと思います。
とはいえ、刃の枚数は「利点」ですので、損ではないです。
ヘッドは、稼働性の良い3Dヘッドです。前後・左右・上下に動きます。
(刃が浮き沈みする)フロートヘッドも採用される点から、曲線部の剃りもふくめて、ドライシェーブの際の期待値は高いです。
ただし、繰り返し述べているように、お風呂剃り(ウェットシェーブ)の際は、稼働性のよいヘッドは(滑りすぎて)逆に使いにくい部分があります。
ただ、前後の動きだけはロックできるので、本機の場合、問題ないです。
肌への優しさは、注意が必要でしょう。
日立は、左右の往復運動だけでなく、前後に「音波振動」させる技術で、(早剃りほか)肌への優しさを高める技術を持っています(W音波振動)。
ただ、本機はその技術が不採用です。
カタログでも「優しく剃る」という方向性の技術は強調されません。
同社のロータリーシェーバーもそうでしたが、この部分では、ブラウンの下位機にに方向性が近いと言えます。
防水性は、本機も、お風呂剃りと泡を使ったウェットシェービングに対応できます。
一方、同社の従来機(上位機)は、外刃を取り外さずとも洗浄できるウォーターウィンドウもを装備していました。
しかし、このクラスでは省略です。したがって、同じ往復式でも、メンテ性の部分で、パナソニックや、イズミに多少及ばない部分があります。
また、本機は、コンセント充電中もシェービングできる仕様です。
他社の「お風呂剃り対応」は(感電防止のため)その使い方ができないようにしている場合が被いです。ただ、本機はそうではないため、ここも注意してください。
バッテリーは、ニッケル水素電池を利用しています。
そのため、充電時間が5時間とかなり必要です。
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以上、日立のRMH-F470B の紹介でした。
先述のように、ラインナップ縮小で最後まで残った機種です。
ただ、ウェットシェーブ・ドライシェーブも、もう少し性能が良かった往復式の上位機があったので、残した機種の選定面でやや残念感は感じます。
1-5・ヤーマンの防水シェーバーの比較
最後に、ヤーマンのシェーバーです。
美容家電では有名な企業で、とくに「熱を入れる」機器に強みがあります。
2022年からシェーバーの展開もはじめました。
【2022年発売】
26・ヤーマン HOT SHAVE YJEC0B
¥38,500 楽天市場 (1/16執筆時)
駆動方式:回転式
刃の種類:パワーカット刃×3
ヘッド:可動ヘッド
音波洗浄機:なし
充電時間:3時間
風呂利用:対応
HOT SHAVE YJEC0Bは、ヤーマンが販売する、回転式シェーバーです。
美容家電では有名な企業ですが、シェーバーは初参入です。
シェーバーは、刃物の技術も必要なので、シェーバーへの新規参入企業は珍しいです。
回転式は(昔から)特許関係が複雑といわれますし、刃については、(確証はないですが)今回も見ている某大手メーカーとの協業かと思います。
駆動方式は、3枚刃の回転式です。
技術としては、イズミとフィリップスがこのタイプを生産していて、このブログでも紹介しています。
一方、美顔器を扱うメーカーらしく、熱に注目し「温剃り」という新しい提案をしています。
理容(床屋さん)では、髭をあたってもらう際に、温めた泡でシェーブしてくれます。その発想は近いと思います。
したがって、本機は、シェービングフォーム(ジェル)の利用が前提といえるシェーバーです。
水分に反応して肌の奥を温めるRF(ラジオ波)で肌の弾力性をあげ、肌とシェーバーを密着させることで、「肌に優しく」「深剃りさせる」という考え方です。
回転式は、そもそも「肌に優しい」のですが、深剃りは苦手です。熱を使い、肌への密着性を高めることで、深剃りに(新たに)対応させた部分が「発明」と言えます。
シェービング速度は、重視した設計ではないです。
そもそも、回転式は遅いですし、フォームを使って熱を入れながら剃る製品なので、落ち着いて使うものです。
美容を意識した製品です、回転数もあまり高めていません。
ヘッドは、稼働方向ついて、詳しい説明はないです。
見た感じ、密着させるため、4方向には稼動しています。フィリップスの旧モデル(下位モデル)に相当すると言えそうです。
一方、本機は「美顔器」としての利用も想定しています。
化粧水を乗ったあと、RF(ラジオ波)で、化粧水の角質への浸透をはかれます。
この部分の性能は実績があるので心配ないでしょう。
例えば、パナソニックとブラウンも、方式は少し違いますが、一部シェーバーで「美顔器」の発想を取り入れた機種を出しました。このブログでも、取り扱いました。
防水性は、IPX7等級です。
洗面所のウェットシェーブだけでなく、お風呂剃りも対応です。
バッテリーは、RFシェーバーモードで、1日3分の利用して、1週間です。
充電は3時間と少し長めです。
トリマー(キワゾリ刃)は、付属ですが着脱式です。
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以上、ヤーマン HOT SHAVE YJEC0B の紹介でした。
シェービングフォームを利用した使い方における工夫の度合いは全メーカーを通じても高いです。万人に「おすすめ」できる機種ではないでしょうが、毎日シェービングフォームを利用する方や、も2台目の専用機」として導入できる方ならば、本機は割と良いかと思います。
もちろん、部分的な加熱にとどまる「温剃り」が、1回3分間の利用で「深剃り」に、実際どの程度の効果があるのかは、評価を少し待つ部分があるでしょう。
しかし、「美顔器」としての機能性ほか、熱を入れてのシェーブが「気持ちいい」のは確かでしょう。その部分を重視するならば、選べる機種の1つに思えます。
ただし、ドライシェーブには、おすすめできません。
本機の「肝」といえる性能が全部削がれます。ヘッドの稼働性とセンシングが共にが良い、フィリップス上位機(7000シリーズ以降)に適わないでしょう。ドライにも使うならばそちらが良いかと思います。
今回の結論
防水シェーバーのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、お風呂剃りに使えるシェーバーを紹介しました。
しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。
1・お風呂剃り対応シェーバーの比較 (1)
1-1・パナソニック〈日本〉
1-2・フィリップス〈オランダ〉
1-3・ブラウン〈ドイツ〉
1-4・IZUMI〈日本〉
1-5・日立〈日本〉
1-6・ヤーマン〈日本〉
2・お風呂剃り対応シェーバーの比較 (2)
=最終的なおすすめの提案【結論】
肌の優しさ ★★★★★
シェーブ速度 ★★★★★
深剃り対応 ★★★★★
くせ毛対応 ★★★★★
清潔性 ★★★★★
おふろ剃り ★★★★★
総合評価 ★★★★★
続く2回目記事(こちら)は結論編です。
いつものように、目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら