【今回レビューする内容】2023年 肌に優しいフィリップス回転式シェーバーの価格・性能・評判とおすすめ・選び方・機種の違いや口コミランキング: Philips 7000 9000シリーズなど
【比較する製品型番】S9000シリーズ 9697/50 S9985/50 S9982/54 S9987/59 S1334/41 S1232/41 S1231/41 S1133/41 S9697/31 S9696/31 3000シリーズ S3132/51 S3232/52 5000シリーズ S5588/25 S5588/30 S5586/50 S5050/05 S5060/05 S5212/12 S7786/50 S7782/57 S7786/54 S7910/16 S5444/03 6000シリーズ S6630/05 9000シリーズ S9161/12 S9041/43 S9031/26 S9031/37 S9781/31 S9186A/12 S8980/11 S9000シリーズ SP9861/13 SP9860/14 SP9820/12
今回のお題
フィリップスのシェーバーのおすすめ機種はどれ?
ども、Atlasです。
今回は、2023年1月現在、最新のフィリップスのシェーバーを比較します。
同社のシェーバーは、 「肌への優しさ」において他社の追随を許さない、高い定評があります。
1・フィリップスシェーバーの比較 (1)
1-1・1000・3000シリーズ
予算: 5000円〜
特徴:お風呂でも使える入門機
1-2・5000シリーズ
予算:1万円〜
特徴:3Dヘッド搭載の標準機
1-3・6000・7000シリーズ
予算:1.5万円〜
特徴:肌に優しい上級機
1-4・9000シリーズ・S9000 Prestige
予算:2万円〜
特徴:深剃りもできる高級機
1-5・S9000シリーズ
予算:3万円〜
特徴:センサーが賢い高級機
2・フィリップスシェーバーの比較 (2)
=最終的な「おすすめ機種」の提案
今回は、上表のように、各シリーズに分けながら、フィリップスの最新機種を全て取り扱う予定です。
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肌の優しさ ★★★★★
シェーブ速度 ★★★★★
深剃り対応 ★★★★★
くせ毛対応 ★★★★★
清潔性 ★★★★★
おふろ剃り ★★★★★
総合評価 ★★★★★
そして、最後の「結論編」(こちら)では、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ機種!を提案していきます。
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1・ラムダッシュ5・6枚刃シェーバー
2・ラムダッシュ3枚刃シェーバー
3・ブラウンの高級シェーバー
4・ブラウンの格安シェーバー
5・フィリップスのシェーバー
6・イズミの低価格シェーバー
7・防水・風呂ぞり対応シェーバー
8・トラベル用・携帯用シェーバー
9・おすすめシェーバーまとめ【結論】
なお、今回の記事は、このブログのシェーバ比較記事全体としては、その5回目記事として書きました。
0・フィリップスのシェーバーの特長
さて、日本でシェアが多いシェーバーは、フィリップスのほか、ブラウンとパナソニックがあります。
パナソニックは日本、ブラウンはドイツ、フィリップスはオランダのメーカーです。
この三大メーカーは、それぞれメーカーごとに以下のようなメーカー独自の個性を持ちます。
1・パナソニック
深剃りと肌の優しさが両立
シェービング速度がダントツ速い。
2・フィリップス
深剃りがイマイチ
そり味が最も優しい
シェービングに最も時間がかかる。
3・ブラウン
深剃りが最も得意でクセ髭に強い。
シェービング速度はパナソニックに次ぐ。
結論的にいえば、フィリップスのシェーバーの特長は、次の3点にまとめられます。
0-1・肌への優しさ
第1に、肌への優しさです。
フィリップスのシェーバーは、大手3社の中では唯一、回転式という独自の方式がとられています。
この方式は、押し当てて、引っ張って切るような形になる、ブラウンやパナソニックの往復式よりも肌に優しいシェーバーとして定評があります。
「肌を優しくなでるような触感」とメーカーは、そり味を表現しています。いずれにしても、肌負けしやすい方には、最もオススメなブランドです。
0-2・刃の耐久性
第2に、刃の耐久性です。
これについては、フィリップスの場合、「回転するたびに内刃が外刃に当たって磨かれ、内刃が一定の角度を保つ仕組み」が取られます。
したがって、刃先は使うたびにシャープに研がれます。フィリップスは、刃の耐久面でも優れています。
なお、回転式は、定期的な注油が不要であり、この点で利便性があるとも言えます。
0-3・シェービングの静音性
第3に、静音性です。
回転式は、剃る際の振動音がとても静かなのも大きな利点です。この点でも、主要3社の中では、最も優れます。
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一方、フィリップスのシェーバーの「弱点」は、シェービングに要する時間です。
優しく剃る分、ブラウンやパナソニックのラムダッシュよりも、シェービングにかかる時間は遅いです。
この点で言えば、時間のゆとりがあり、シェービングを「楽しめる」、ミドル世代以上に特にマッチする製品です。
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こうした点をふまえつつ、以下では、フィリップスから発売されている現行の新機種から、デンキヤで人気のある機種を順番に紹介していきたいと思います。
1-1・入門機1000/3000シリーズの比較
はじめに、フィリップスのシェーバーの中では格安のラインになる1000シリーズと3000シリーズを紹介します。
なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
〈2020年モデル〉
【ポーチなし】(BTE-A1000 PK)
1・ フィリップス 3000 S3132/51
¥5,918 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
【ポーチあり】(在庫なし)
2・ フィリップス 3000 S3232/52
¥(8,480) 楽天市場 (1/16執筆時)
駆動方式:回転式
刃の種類:パワーカット刃×3
ヘッド:4方向可動ヘッド
音波洗浄機:なし
充電時間: 1時間
風呂利用:対応
S3132/51 は、フィリップスの3000シリーズの製品です。
3000シリーズは、1000シリーズとともに、同社の入門用グレードの格安ラインとなります。
本体色は、基本、ブラックモデルのみです。
ただ、特定量販店限定で、青モデルがあります。そちらにのみ、ポーチがおまけで付属します。
シェービングに関する技術は、上位機同様に「3つの回転刃を搭載する回転式」を採用します。
ただし、入門機に採用されるのは、機能性がやや低いパワーカット刃です。
「優しさ控えめ」な名前ですが、それでも往復式よりは、だいぶ優しいです。
深剃りは、やはりさほど得意とは言えないです。
しかし、この刃は、自動研磨システム搭載なので、切れ味の持続性は期待できます。
一方、あごの部分など曲線部については、5方向に可動するヘッドが搭載です。
こうした部分のそり残しは少ないでしょう。
お風呂剃りは、フィリップスが力を入れている部分です。
同社のシェーバーは、一部の廉価版や旅行用を除けば、最上位機種まで防水性を持ちます。
また、泡フォームを使ってもOKです。
充電時間は、1時間の急速充電が可能です。
また、5分の急速充電で1回分のパワーを緊急的に充電可能です。
一方、トリマー刃(キワゾリ刃)は、内蔵されます。
同社の上位機は(ヘッドが大きいので)着脱式ですが、3000シリーズは普通に使えます。
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以上、フィリップスの3000シリーズの紹介でした。
入門者向けの格安機ですが。しかし、肌への優しさという同社の特長は期待できる機種です。その上で、「5方向ヘッド」でアゴなどの曲線部の対応力も高いです。
ただ、フィリップスだけで比較した場合も、深剃りはできず、シェービングも遅い機種ですから、この部分も期待する場合は、同社の上位機が良いでしょう。
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〈2020年モデル〉
【1時間充電】(トリマーあり)
3・フィリップス 1000 S1334/41
¥(5,830) 楽天市場 (1/16執筆時)
【8時間充電】(トリマーあり)
4・フィリップス 1000 S1232/41
¥4,580 楽天市場 (1/16執筆時)
5・フィリップス 1000 S1231/41
¥4,981 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
【8時間充電】(トリマーなし)
6・フィリップス 1000 S1133/41
¥3,373 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
駆動方式:回転式
刃の種類:パワーカット刃×3
ヘッド:5方向可動ヘッド
音波洗浄機:なし
充電時間:上記参照
風呂利用:
なお、下位シリーズとなる1000シリーズが4種でています。
それぞれの機種は、充電時間・トリマー(キワゾリ刃)の有無で、グレードに分かれています。それ以外は、側面のラインの色が異なるだけです。
一方、3000シリーズと比較すると、本機は、ヘッドが前後左右の4方向のみ可動で、上下に沈み込まない仕様です。
また、全体に渡って防水処置をしていないので、刃の部分以外水洗いができないドライ専用となります。細かい部分では、電池残量表示が、1段階のみで、減りが分かりにくいといえます。
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結論的にいえば、回転式のシステムや刃のグレードは同じですが、選ぶならば上位シリーズが良いでしょう。
1-2・中級機の5000シリーズの比較
つづいて、5000シリーズの紹介です。
性能面では、3000シリーズと同様に、入門シリーズとも言えますが、そり味に関しては、一部でより上位の技術が搭載されます。
〈2021年モデル〉
【洗浄機なし】
【充電スタンド付】
7・フィリップス 5000 S5588/25
¥12,000 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
【ソフトケース付】
8・フィリップス 5000 S5588/30
¥12,800 楽天市場 (1/16執筆時)
【洗浄機付】
9・フィリップス 5000 S5586/50
¥13,455 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
駆動方式:回転式
刃の種類:スティールプレシジョン刃
ヘッド:360-Dフレックスヘッド
音波洗浄機:(付属)
充電時間: 1時間
風呂利用:対応
こちらは、フィリップスの5000シリーズに属する製品です。
このシリーズは、2021年にフルモデルチェンジしました。
3機種ありますが、「洗浄機なし」のモデルは、(縦置き)充電スタンドとソフトケースのどちらかの「おまけ」を選ぶことになります。
本体色は、黒のみです。
シェービングに関する技術は、下位機種と異なります。
本機は、外刃は新開発の「スティールプレシジョン刃」です。45枚の刃からなる「切れ味が良い」刃です。
一の上で、内刃はくせ毛対応の「スーパーリフト&カット刃」ですので、3000シリーズより「深ぞりしやすく、くせ毛にも強い」といえます。
ヘッドは、360-Dフレックスヘッドです。
下位機種同様、本機も上下左右360度回転するほか、30度の角度が付けられる「5方向可動ヘッド」です。
ただ、構造変更で「密着性」を高めており、曲線部のそりには下位機種より強いでしょう。
また、「SkinIQテクノロジー」という名前で、ヒゲの密度をセンシングする仕組みが採用です。
ヒゲが薄い部分は自動的にパワーを落とすので、その部分では、下位機より「優しい」といえます。
一方、刃の部分には、「肌への優しさ」についての上位の工夫はないです。
気にされる方は、後ほど紹介する7000シリーズが良いでしょう。
シェーバー用の洗浄機は、上位機のみ付属です。
注意点としては、本機は充電器兼用ではない、洗浄だけの「クイッククリーンポッド」である点です。
充電は、電源ケーブルの直さし必須です。
動力も、シェーバーのモーターを利用する方式ですので、単純に「洗浄剤がはいった容器」と考えてください。
とはいえ、アルコールフリーの潤滑剤入りで、1分間で洗浄完了という速度は魅力でしょう。。同社の他製品や他社に比べて、圧倒的に高速です。
【3個入り】
クリーンポッドカートリッジ CC13/51
¥1,832 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
クリーニング液は、もちろん消耗品です。
1週間に一度の利用で3ヶ月、毎日だと1ヶ月で使い切りです。3個入りなので、一ヶ月で700円ほどです。
3ヶ月で1個消費します。
なお、本機の洗浄機は、「洗浄・充電のみ」対応で、ファンによる乾燥はなされまん。自然乾燥となるため、ニオイ残りが心配です。
洗浄液に「レモンの香り」を付けてマスキングはしていますが。
ちなみに、フィリップスの上位機は洗浄システムが異なり、乾燥機能もあります。
お風呂剃りは、対応です。
本機も防水性能があります。
充電時間は、1時間の急速充電対応です。
一方、3000シリーズより、本体全体の高級感が増しています。
キワゾリ刃は、本機は一体型のポップアップトリマーが付属です。
フィリップスの上位機はワンタッチ着脱式でが、5000シリーズについてはこの仕様です。
問題ないでしょう。
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以上、5000シリーズの紹介でした。
下位機種と比べると、深剃り・くせ毛対応とシェーバとしての本質部分で下位機種と差があります。シェービングにかかる時間もそれに応じて短くて済むでしょう。
一方、「肌への優しさ」という部分では、特段の上位機軸が見られません。その部分を主眼に置くと、下位機種との差はさほどはないでしょう。
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〈2017年モデル〉
10・フィリップス S5050/05
¥9,499 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
10・フィリップス S5060/05
¥12,980 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
駆動方式:回転式
刃の種類:コンフォートカット刃×3
ヘッド:5方向可動ヘッド
音波洗浄機:なし
充電時間: 8時間
風呂利用:対応
なお、5000シリーズは、先述のように、2021年に「大改編」があったので、旧機種が何シリーズか残ります。
S5050/05と S5060/05は、旧シリーズでは、実質的に「下位機種」だったモデルです。
新機種と比べると、キワゾリ刃がないほか、刃が旧式のコンフォートカット刃であるほか、ヘッド形状も旧式の5方向稼働のヘッドで、ヒゲセンサー(SkinIQ)も未装備です。
加えて、バッテリーが8時間充電と使い勝手が良くないです。
その点では、現行で下位機種となる3000シリーズとあまり変わらないと言えます。
ただ、ヘッド形状は、本機の方が、稼働性・密着性が高く「上位」なので、5000円前後の予算で考えるならば、「3000シリーズより本機」でしょう。
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〈2021年モデル〉
11・フィリップス S5444/03
¥7,455 楽天市場 (1/16執筆時)
駆動方式:回転式
刃の種類:パワーカット刃×3
ヘッド:360-Dフレックスヘッド
音波洗浄機:なし
充電時間: 1時間
風呂利用:対応
一方、2021年に特定店向けに出たS5444/03というモデルもあります。
本機も、360-Dフレックスヘッドを採用する点で、確かに新しいほうの「5000シリーズ」の仲間です。
しかし、刃が下位シリーズ相当のパワーカット刃になるほか、ヒゲの濃さを検知するSkinIQとキワゾリ刃が省略です。
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結論的にいえば、特売用の廉価版とみるべきシリーズなので、基本は先ほどの機種がよいでしょう。
1-3・肌に優しい7000シリーズの比較
続いて、フィリップスのシェーバーでは、(ある部分では)最上位機以上に「最も肌に優しい」といえる7000シリーズを紹介していきます。
また、7000シリーズの「マイナーチェンジ」版となる、6000シリーズも同時に紹介します。
〈2021年モデル〉
【洗浄機付】
【通常製品】
12・フィリップス 7000 S7786/50
¥17,990 楽天市場 (1/16執筆時)
【ヒゲトリマー+ノーズカッター付】
13・フィリップス 7000 S7782/57
¥18,800 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
【充電スタンド付】
14・ フィリップス 7000 S7786/54
¥24,845 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
駆動方式:回転式
刃の種類:スティールプレシジョン刃
ヘッド:360-Dフレックスヘッド
音波洗浄機:付属
充電時間: 1時間
風呂利用:対応
7000シリーズは、ニッチなニーズに応える製品ですが、「最もフィリップスらしい」と言える製品です。
本機も、2021年に、大きな改編があり、事実上の「新シリーズ」となりました。
3機種ありますが、どれも洗浄機付きです。
あとは、 S7782/57を基本として、「おまけ」が違うだけです。
本機も、洗浄機で充電はできないので、縦置きしたい方は「充電スタンド」付きが良いでしょう。
交換式トリマー付も見どころですが、本機はキワゾリ刃が内蔵なので、マストではないかもしれません。
シェービングに関する技術は、5000シリーズに比べると、肌への優しさを前面に打ち出した仕様です。
ヘッドは、5方向稼働の 360-D フレックスヘッドで、ヒゲセンサー(SkinIQ)も搭載です。
刃は、5000シリーズと同じ、 スティールプレシジョン刃です。
これらの部分では、下位の5000シリーズと同じです。
しかし、本機は、 次の2点において、「肌への優しさ」が下位機種より優れます。
第1に、「スキンプロテクションテクノロジー」です。
ヘッドに、マイクロビーズでスキングライドコーティングをすることで、肌と摩擦が起こりにくくなっています。
従来から搭載されている技術ですが、「肌への優しさ」を担保する技術です。
同社によると、25%の摩擦低減効果です。
第2に、「ヒゲ密度感知システム」です。
ヒゲの濃さ(密度)をセンサーが感知(500回/秒)し、自動でパワーを調整するものです。
おそらく加圧(回転数)から、プロセッサが密度を推し量る仕組みです。
なお、他社上位機も何かしら似た仕組みがあり毎秒の計測回数が違うのですが、この部分での数値比較はあまり意味がないでしょう。
むろん、本機は優秀です。
第3に、パーソナルシェービングプランです。
スマホを利用して肌に合わせたプランを選択できるモードです。
肌の弱いかた用に「ノーマル肌、敏感肌、超敏感肌」の3段階で調整できます。
使ってみて、仮に「ヒリついた」場合は、モードを変更すればよいでしょう。
また、スマホ機能と連動する形で、本機のシェービング動作検知センサー(モーションセンサー)を内蔵します。
これを使って、効率的なシェービングの「アドバイス」を貰えます。IOT時代のシェーバーですね。
【3個入り】
クリーンポッドカートリッジ CC13/51
¥1,832 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
シェーバー用の洗浄機は、前機種とも付属です。
ただ、5000シリーズと同じで、充電ができない洗浄だけの「クイッククリーンポッド」です。
1分間で高速に洗浄できる利点がある一方、乾燥機能がないため、ニオイの問題からはフリーではないです。
アルコールフリーの潤滑剤入りですが「レモンの香り」でマスキングしています。
お風呂剃りは、7000シリーズも防水設計なので、対応します。
充電時間は、こちらも1時間の急速充電対応です。
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以上、フィリップスの7000シリーズの紹介でした。
上位の9000シリーズも「十分肌に優しい」ですが、深剃りにも傾注しているため、肌への優しさを重視するならば、今も昔も7000シリーズが最高峰でしょう。
肌への優しさを重要視する場合、7000シリーズは最良の選択肢と言えます。
〈2019年モデル〉
【洗浄機なし】【Amazon限定色】
15・フィリップス 7000 S7910/16
¥18,321 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
駆動方式:回転式
刃の種類:ジェントルプレシジョン刃
ヘッド:5方向可動ヘッド
音波洗浄機:搭載機あり
充電時間: 1時間
風呂利用:対応
なお、7000シリーズは、旧機種となる2019年型のうち、洗浄機が付かない、Amazon限定モデルだけまだ残ります。
新機種と比較すると、本機は、新機種も採用するビーズ加工ほか、本機では、刃も肌あたりに配慮した、特別なジェントルプレシジョン刃でした。
新機種は5000シリーズなどと同じ刃になっていますから、(旧機種ながら)「ワンポイント」と言えます。
その上で、パーソナルシェービングプランなど、新機種と同等の機能を持ちます。
ただ、ヘッドが旧式で密着性が劣るほか、「肌への優しさ」に関わると言えるヒゲセンサーの精度がやや劣ります。
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難しいところですが、旧型の7000シリーズでも、総合的には「肌への優しさ」は新機種と同程度と判断できます。
新機種の洗浄機も、先述のように「問題点」といえる部分ががありますし、洗浄機不要ならば「値段の安さ」という部分で、在庫のある内刃、本機を選ぶのは「あり」でしょう。
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〈2019年モデル〉
【洗浄機なし】【ケースなし】
16・フィリップス 6000 S6630/05
¥13,900 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
駆動方式:回転式
刃の種類:マルチプレション刃×3
ヘッド:5方向可動ヘッド
音波洗浄機:なし
充電時間: 1時間
風呂利用:対応
なお、2019年に、7000シリーズの下位機として、6000シリーズが一時的に登場しました。
洗浄機付きなどもありましたが、現状で在庫があるのは、S6630/05だけです。
旧7000シリーズの「下位機種」にあたるのですが、刃が(優しさに配慮があるものではない)マルチプレシジョン刃です。
その上で、ヒゲ密度感知システムも採用されません。また、(下位機種になる)5000シリーズと比べても、ヘッドが旧式ですし、600シリーズは、現状では選ばない方が良いと思います。
1-4・高級な9000シリーズの比較
続いてに、フィリップスの上位シリーズである、9000シリーズと9000プレステージを紹介します。
〈2020年3月モデル〉
【洗浄機なし】
【洗顔ブラシなし】
17・フィリップス 9000 S9161/12
¥17,590 楽天市場 (1/16執筆時)
【洗顔ブラシ付】
18・フィリップス 9000 S9041/43
(¥18,658) Amazon.co.jp (1/16執筆時)
【洗浄機付き】
【耳・鼻・細部用トリマーなし】
19・フィリップス 9000 S9031/26
¥28,800 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
【耳・鼻・細部用トリマー付】
20・フィリップス 9000 S9031/37
¥29,800 楽天市場 (1/16執筆時)
【デジタル表示対応】
21・フィリップス 9000 S9781/31
¥34,400 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
駆動方式:回転式
刃の種類:ダブルVトラック刃×3
ヘッド:8方向フレックスヘッド
音波洗浄機:搭載
充電時間: 1時間
風呂利用:対応
これらは、フィリップスの上位機となる9000シリーズの各機です。
量販店やネット販売店ごと独自の型番で下ろすため、多くの型番があります。
ただ、基本的に本体はどれも同じで、付属品とディスプレイ表示形式だけが異なります。
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結論的にいえば、たいていの方は、【洗浄機の有無】だけに注目し、あとは値段で選べば問題ないでしょう。
シェーバー用の洗浄機は、付属です。
その上で、9000シリーズは、しっかり「電源を取る」洗浄機なので、洗浄に加えて、乾燥と充電にも対応します。
完全に自動化し、翌日使える点で、9000シリーズは優れます。
クリーニング液 JC302/51【2個】
¥1,205 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
洗浄機と洗浄液は、下位機種と同じです。
毎日使った場合、1ヶ月で約1個終わるので、1か月600円ほどです。
説明書では、同社は週1で使うことを推奨していて、それならば約3ヶ月持ちます。
ただ、「毎朝気持ちよく使う」という目的で考えると、この水準で考えた方が良いかと思います。
シェービングに関する技術は、7000シリーズとは異なる部分が多いです。
第1に、ヘッドです。
本機は、前後左右の360度と角度という5方向ではなく、より自由度が高い、8方向フレックスヘッドを搭載します。
要するに、追加で「刃の浮き沈み」をフォローする形ですが、密着性はよりアップします。
フィリップスは、これを輪郭検知テクノロジーと呼んでいます。
優しいそり味を保ちつつ、曲線部のそり残しやそりムラが生じにくい構造にしています。
また、結果として、髭剃りにかかる時間の短縮につながる技術とも言えます。
第2に、回転刃です。
本機の場合、「ダブルVトラック刃」が搭載になります。
内刃と外刃をV字にすることで、従来掴みにくかった平行に生える髭まで、しっかりシェービングできるようになっています。
クセヒゲに特に強いと言えます。
また、深く食い込めるため、従来よりも30%ほど深剃りを可能にする技術です。
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この2点が、9000シリーズに共通する主な改良点です。
フィリップス社のシェーバーは、他社に較べて、シェービングにかかる時間と深剃り対応力が弱いとされてきました。そこで、今回の最上位モデルは、その点を改良しました。
一方、本機の設計思想は、7000シリーズまでとは少し違う「方向性」に思います。
下位機種は、肌の優しさを優先し、ストローク数や密着性を「最優先」で調整しています。
評判の高い回転式の「肌への優しさ」をできるだけキープしつつ、既存の不満点の解消を狙ったものと言えます。
そういった意味で、総合力は相当高い上位機ですが、肌の優しさについては、7000シリーズが多少上でしょう。
実際、9000シリーズは、「ヒゲ密度感知システム」は搭載ですが、スマホを使いながら敏感肌設定ができる、「パーソナルシェービングプラン」は、「省略」です。
お風呂剃りは、下位シリーズと同じで防水仕様です。シェービングフォームにも対応します。
充電時間は、こちらも1時間の急速充電対応です。
使い勝手の部分では、最上位機のみ、100%表記のデジタル表示のディスプレイで、その他は、下位機種にもみられた3段階の電池残量表示です。
この部分は、実用性というよりも、むしろ「高級感」に関わると言えます。どちらでも良いでしょう。
付属品は、どの機種に、もみあげ用のトリマーが付属します。
その上で、バージョンによっては、洗顔ブラシか、耳鼻用のトリマーが付属です。
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以上、9000シリーズの紹介でした。
7000シリーズなどの下位機種に比べると、「肌への優しさ」を一定水準キープしつつ、深剃り・早剃り方面で、他社水準に近づけた機種です。
洗浄機付きモデルについては、特に、このシリーズについては「乾燥機能」が付属するので、便利です。
この点で、フィリップスを「初めて買う」乗換ユーザーには向くでしょう。
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〈2018年10月モデル〉
【洗浄機なし】
【ケースあり】
22・フィリップス 9000 S9186A/12
¥26,416 楽天市場 (1/16執筆時)
【ケースなし】
23・フィリップス 9000 S8980/11
¥21,800 楽天市場 (1/16執筆時)
駆動方式:回転式
刃の種類:ダブルVトラック刃×3
ヘッド:8方向フレックスヘッド
音波洗浄機:搭載機あり
充電時間: 50分
風呂利用:対応
なお、本機も、旧機種があります。
2機は持ちはこび用のセミハードケースの有無が主な違いです。
2020年発売の新機種と較べると「ヒゲ密度感知システム」が省略なので、「肌への優しさ」は、新機種に及ばないでしょう。
〈2018年モデル〉
【トリマー付属】
24・S9000プレステージ SP9861/13
¥43,800 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
【洗顔ブラシ・ヒゲスタイラー付属】
25・S9000プレステージ SP9860/14
¥39,999 楽天市場 (1/16執筆時)
駆動方式:回転式
刃の種類:ナノプレシジョン刃×3
ヘッド:8方向フレックスヘッド
音波洗浄機:なし
充電時間: 1時間
風呂利用:対応
S9000プレステージは、「9000シリーズのプレミアムモデル」です。
本体色は、マッドブラックです。
シェーバー用の洗浄機は、一付属モデルがないです。
あえて言えば、毎回時間をかけて水洗いして「最高の清潔性」を保つことも「楽しみ」とできるエグゼクティブ向け仕様でしょうか。
シェービングに関する技術は、本機も、8方向フレックスヘッドを搭載します。
ただし、刃について、新開発のナノプレシジョン刃を採用します。内刃にナノ粒子技術を新しく採用することで、より深剃りができるように改良されました。
カット精度の部分でも、このグレードについては「高精度サスペンションシステム」を搭載で、さを付けています。
肌への優しさも、配慮があります。
肌との摩擦を減らすスキンコンフォートリングプラス技術と、ヒゲ密度感知システムを搭載し、その部分を緩和しています。
ただし、発売年度の関係でセンシング回数は旧水準の「1秒間15回」に止まります。
7000シリーズにみられたパーソナルシェービングプランは不採用です。ただ、3段階でスピードを調整できるパーソナルコンフォート設定が搭載です。
結論的にいえば、「プレステージ」は、普通の9000シリーズに対して、(優しさに配慮しつつも)深剃りを極める方向性の改良が加えられた機種と言えます。
お風呂剃りは、下位シリーズと同じで防水仕様です。シェービングフォームにも対応します。
充電時間は、こちらも1時間の急速充電対応です。
一方、充電器は、QI規格のワイヤレス充電に対応するため、高性能です。あまりニーズはないでしょうが、QI規格対応のスマホ(最新のiPhoneなど)も充電可能です。
付属品は、通常はもみあげ用のトリマーが付属します。
ただ、Amazonモデルと上位モデルは、トリミングの高さを5段階調節可能な、上位のヒゲスタイラーの付属です。
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以上、S9000プレステージの紹介でした。
刃の改良で、深剃り対応が進んだ機種です。その意味で「万能的な」機種となっています。他社との違いは、「肌への優しさ」も高レベルで維持している点です。
ただし、価格はネックで、洗浄機に関する部分も注意が必要です。
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〈2019年モデル〉
【トリマー付属】
26・S9000プレステージ SP9820/12
¥44,900 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
なお、2019年に「廉価版」として、 SP9820/12が追加販売されました。
こちらについては、機能面ではほとんど同じですが、ワイヤレス充電機が未付属です。
実用的には問題ないものの、本体価格からすると高級感はないと言えます。
1-5・最上位のS9000シリーズの比較
最後に、フィリップスの最新シリーズである、S9000シリーズを紹介します。
位置づけとしては、1つ上でみた9000シリーズほど「深剃り」に特化せず、7000シリーズのように、「肌への優しさ」の方向性に比重をおいたシリーズと言えます。
ただ、最後に改めて書くように「どこまで、肌に優しく深剃りできるか」を安全に試せる点で、かなり面白い製品です。
〈2022年モデル〉
〈洗浄機あり〉
【シルバー】
27・フィリップス S9000 S9985/50
¥28,327 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
【ブラック】+充電台
28・フィリップス S9000 S9982/54
¥40,727 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
【クロム】+充電台&ヒゲスタイラー
29・フィリップス S9000 S9987/59
¥40,230 楽天市場 (1/16執筆時)
〈洗浄機なし〉
【シルバー】
30・フィリップス S9000 S9697/31
¥20,627 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
【ダーククローム】
31・フィリップス S9000 S9697/50
¥32,973 楽天市場 (1/16執筆時)
【ブラック】(Amazon限定色)
32・フィリップス S9000 S9696/31
¥28,820 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
駆動方式:回転式
刃の種類:Dスティールプレシジョン刃
ヘッド:360-Dフレックスヘッド
音波洗浄機:付属モデルあり
充電時間: 1時間
風呂利用:対応
これらは、フィリップスの上位機となるS9000シリーズの各機です。
本機については、「洗浄機付モデル」だけでしたが、あとから「洗浄機なし」もでました。
洗浄機付きは、上位構成だと、「ライト付き充電台」がオマケでつきます。
AC20 ヒゲスタイラー
¥----- Amazon.co.jp (1/16執筆時)
特定量販店だけに出る最上位機は、付け替え式のヒゲスタイラーが付きます。
単品で、まだ市販されていませんが4000円前後の売価かと思います。
シェーバー用の洗浄機は、付属モデルがあります。
ただ、洗浄だけで乾燥まではしない「コードレスクイッククリーンポッド」です。
先ほどみた7000シリーズと同じ方式で、単純に「洗浄剤がはいった容器」です。
この方式は1分間で洗浄完了ですので、他社の往復式シェーバーの洗浄機より楽ですが、本体の充電や、乾燥まではしない点では「簡易的」です。
その点で言えば、「充電台」が付いた上位モデルでないと、シェーバー本体の充電は、電源ケーブルの直さしになるので、ここだけ注意してください。
【3個入り】
クリーンポッドカートリッジ CC13/51
¥1,832 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
クリーニング液は、消耗品です。
1週間に一度の利用で3ヶ月、毎日だと1ヶ月で使い切りです。3個入りなので、一ヶ月で700円ほどです。
洗浄液に「レモンの香り」を付けてマスキングはしていますが、アルコールフリーの潤滑剤入りで、洗浄力は良いです。
シェービングに関する技術は、先ほどみた9000シリーズより、(肌に優しい)7000シリーズに寄せています。
第1に、ヘッドです。
本機は、360-Dフレックスヘッドですので、(肌に優しい)7000シリーズと同じグレードです。
つまり、9000シリーズのように、刃の浮き沈みもする8方向フレックスヘッドをではないです。したがって、肌への密着性については、9000シリーズに及ばないと言えます。
第2に、回転刃です。
本機の場合、「デュアルスティールプレシジョン刃」が搭載になります。
新開発の刃ですが、深剃りを強調している刃です。
ヘッドの部分で密着性が減った分、この部分で「切削力」を強化していると思います。
第3に、スキンプロテクションテクノロジーです。
これは、(肌に優しい)7000シリーズにあって、9000シリーズではなかったものです。
ヘッドのマイクロビーズで肌への摩擦を減らす仕組みです。
先述のように、よく切れる刃なので、この部分で肌を保護するわけです。
第3に、過圧防止センサーです。
この部分は、新型発表時にフィリップスがもっとも説明に力を入れていたと言える部分です。
先述のヒゲ密度感知システムで、ヒゲの密度に応じてパワーを調節する機能は本機も付属です。
その上で「過圧防止センサー」が、シェーバーの「肌への押しつけすぎ」を検知(30回/秒)し、LED灯で警告してくれます。
回転式だからこそ採用できた技術でしょうが、フィリップス独自で、実際効果的でしょう。
同社が理想とする約400gの圧力に対して、弱すぎ(青)、強すぎ(オレンジ)で警告してくれます。
ネットワーク機能は、7000シリーズと同じで、Bluetoothによる、スマホアプリとの連動に対応します。
搭載するモーションセンサーで、シェーバーの動きを把握できるため、正しいシェービングの仕方についての的確なアドバイスを得ることができます。
お風呂剃りは、下位シリーズと同じで防水仕様です。
シェービングフォームにも対応します。
充電時間は、こちらも1時間の急速充電対応です。
付属品は、どの機種に、もみあげ用のポップアップトリマーが付属します。
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以上、フィリップスのS9000シリーズの紹介でした。
調べたり、試してみた印象では、「深剃りも」という9000シリーズより、「肌への優しさ」を強調する7000シリーズに近いと思いました。
ただ、過圧防止センサーや動作検知センサーを採用し、「どこまで優しく、深剃りできるのか」というのをユーザーにアドバイスしてくれる点は、これまでにない面白みを感じます。
実際、「メーカー推奨の剃り方」というのは、従来、写真や動画の見本などしか分からなかったわけで、たいへん面白く、実用的な取り組みでしょう。
個人的に、今使っているモデルがへたったら、欲しいと思う機種です。
次回に続く
フィリップスのシェーバーのおすすめは結論的にこの機種!
ということで、今回は、フィリップス社の回転式シェーバーを全機種を比較してきました。
しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。
2・フィリップスシェーバーの比較 (2)
=最終的な「おすすめ機種」の提案
肌の優しさ ★★★★★
シェーブ速度 ★★☆☆☆
深剃り対応 ★★★★☆
くせ毛対応 ★★★☆☆
清潔性 ★★★★★
おふろ剃り ★★★★★
総合評価 ★★★★☆
続く2回目記事(こちら)では、今回の「結論編」として、いつものように、目的別・予算別にオススメ機種!を提案していきます。
引き続き、よろしくお願いします。
後半記事は→こちら!
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