【今回レビューする内容】2022年 各社のメンズシェーバーの性能とおすすめ・選び方:深剃り 肌への優しさ 静音性:フィリップス パナソニック ブラウン 6枚刃 5枚刃 4枚刃 3枚刃電気シェーバー 洗浄剤のコストの比較
【評価する製品型番】パナソニック ラムダッシュ フィリップス シリーズ5000 シリーズ6000 シリーズ7000 シリーズ9000 シリーズS9000ブラウン シリーズ 3 シリーズ5 シリーズ7 シリーズ9 各最新モデルなど
今回のお題
最新モデルのシェーバーのおすすめ機種はどれ?
ども、Atlasです。
今回は、2022年3月現在、最新のシェーバーを比較します。
このブログ「モノマニア」では、シェーバーの比較記事を10年近く更新しています。
長年の経験をもとに、今回は「高級シェーバー」から、「激安シェーバー」まで、現在デンキヤで手に入るほぼ全ての機種を分析しました。
1・ラムダッシュ5・6枚刃シェーバー
2・ラムダッシュ3枚刃シェーバー
3・ブラウンの高級シェーバー
4・ブラウンの格安シェーバー
5・フィリップスのシェーバー
6・日立のロータリーシェーバー
7・イズミの低価格シェーバー
8・防水・風呂ぞり対応シェーバー
9・トラベル用・携帯用シェーバー
10・おすすめシェーバーまとめ【結論】
なお、このブログでは、以上の10本の記事で、新機種だけで90機以上、型落ちを含めて200機前後を、比較・紹介してきました。
肌の優しさ ★★★★★
シェーブ速度 ★★★★★
深剃り対応 ★★★★★
くせ毛対応 ★★★★★
清潔性 ★★★★★
おふろ剃り ★★★★★
総合評価 ★★★★★
また、それぞれの記事では、単なる「ランキング形式」ではなく、比較基準を明確にして紹介してきました。
今回の記事は、10回目で、記事の「全体のまとめ」です。
初心者向けにシェーバーの選び方の基本!を解説するとともに、結論として、予算別・目的別に最もオススメと言える機種を「最終提案」します!
「長め」の記事ですが、最後までよろしくお願いします。
1・メーカー別シェーバーの特長と選び方
シェーバーという家電は、工業製品としてみた場合、かなり独特です。
なぜなら、「刃物」と「モーター」という分野の異なる2つ技術が両方必要だからです。
そのため、家電メーカーならどこでも作れるものではありません。
この両方の技術を高レベルで有している「世界3大メーカー」は、パナソニック・ブラウン・フィリップスです。
これに、日本のHITACHI・Maxell IZUMIを加えると、日本のデンキヤで売っているほぼ全ての製品を網羅します。
なお、ブラウンは、ドイツの会社、フィリップスはオランダの会社です。
外国メーカーですが、日本でのシェーバー販売歴は相当長く、サポート体制を含め安心して購入できます。
ーーー
さて、これら「3大メーカー」のシェーバーですが、「ざっくり」とまとめれば、以下のような特長(メリット)と欠点(デメリット)を持ちます。
第1に、各社の上位機について、そり味に関わる部分を比較すると、以上のような傾向があると言えます。
第2に、各社の上位機について、利便性に関わる部分をまとめると、以上のような傾向があります。
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結論的にいえば、以下のようにメーカーを選ぶのが、「基本路線」となります。
1・パナソニック
= バランス重視のそり味と速度を期待したい方
2・フィリップス【回転式】
= 肌負けしないそり味の優しさを重視したい方
3・ブラウン【往復式】
=深剃りとくせ毛処理を優先したい方
ただし、これらは、あくまで各メーカーの「一般的傾向」です。
実際、各メーカー製品のなかには、駆動方式に由来する、メーカー固有の欠点の克服に「成功」している機種もあります。
逆に、低価格帯製品で、メーカー固有の長所が大きく削がれている機種もあります。
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そこで、以下では、これまでの調査の「まとめ」として、予算別・目的別に、おすすめのシェーバーを最終提案します。
3・高級シェーバーのおすすめ【3万円以内】
はじめに、3万円以内の予算で、を選ぶ場合の「おすすめ」を提案します。
あまり高級な機種を探していない方も、高級機にはメーカーの「思想」と「傾向」がよく出ているので、できれば飛ばさずにお読みいただいたほうが、「わかりやすい」かと思います。
というわけで、高級シェーバーから、目的別に「オススメの機種」を3機種あげてみましょう。
第1に、高級シェーバで、「最もバランスが取れている」点でオススメできるのは、
〈2021年モデル〉
【お風呂剃り非対応】
【通常型番】
1・ラムダッシュ 6枚刃 ES-LS9N-K
¥36,344 Amazon.co.jp (3/16執筆時)
【量販店用型番】(性能は同じ)
2・ラムダッシュ 6枚刃 ES-CLS9N-K
¥37,980 楽天市場 (3/16執筆時)
駆動方式:往復式(リニア駆動)
刃の種類:6枚刃
ヘッド: 5Dアクティブサスペンション
音波洗浄機:搭載
充電時間: 1時間
風呂利用:不可
肌の優しさ ★★★★★
シェーブ速度 ★★★★★★
深剃り対応 ★★★★★
くせ毛対応 ★★★★★★
清潔性 ★★★★★
おふろ剃り ☆☆☆☆☆
総合評価 ★★★★★
パナソニックの上位機となる、ラムダッシュ6枚刃モデルでしょう。
流通経路の違いで型番が2つありますが、性能は同じです。
深剃り対応力は、本機は、フィニッシュ刃の性能が良く、性能は期待できます。
刃の部分は、日本のヤスキハガネです。
曲線部分の対応力は、他社に比べても高いです。
なぜなら、パナソニックは、ヘッドの稼働性が良く、上下・左右・前後・軸方向など柔軟に動き回る5Dアクティブサスペンション機能を採用するからです。
加えて、外刃の部分が浮き沈みするフロートヘッドなので、アゴ部分のそり残しについては、高級機では最も少ないと言えます。
肌への優しさは、深剃りと両立しがたい部分です。
しかし、この製品は、過度に押しつけを防止するための「金色の」スムースローラーを装備し、うまく緩和が図れています。
その上で、ヒゲの濃さ(量)を刃の振動量を基に解析し、パワーを制御するラムダッシュAIも搭載します。
5枚刃で肌にあたる面積も広いので、(回転式を除いて)往復式では、「肌に最も優しい」とも言えます。
クセヒゲ対応力は、パナソニックの課題です。
しかし、6枚刃になってから、くせ毛対応力を強化するくせ毛ドリフト刃をダブルで採用するようになり、この弱点を高レベルで緩和できています。
シェービング速度は、ダントツに優れる部分です。
6枚刃で外刃の面積が広い上に、内蔵するリニアモーターにより、内刃が毎分14000回の高速リニア振動で刃が振動します。
加えて、5Dヘッドの効率の良い動きもあり、シェービングにかかる速度が、全メーカーを通しても、最も短くて済みます。
洗浄機も、優秀です。
パナソニックの洗浄機は、充電・洗浄だけでなく、乾燥まで対応できます。
洗浄充電器専用洗浄剤(3個) ES-4L03
¥682 Amazon.co.jp (1/7執筆時)
消耗品コストも、他社よりも洗浄機の洗浄剤が安い(月200円ほど)です。
ブラウンの半分以下のコストです。
アルコールが含まれるため洗浄液の殺菌に対応し、清潔性もキープされます。
替刃も安いので、コストパフォーマンスの点では最も上位です。
パナソニックのシェーバーは、日本刀と同じ鍛造技術でつくられるため外刃の耐久性が比較的高いといえます。
静音性は、期待できません。
これは、往復式シェーバーという仕組み上、仕方ないでしょう。数少ない明確な欠点と言えます。
重さは、幅広のヘッド構造なので、一見すると重そうですが、実際は210gです。
ブラウンの最上位機(シリーズ9 Pro)とほぼ同じで、持ちやすいです。
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【ダントツ優れた部分】
・シェービング速度
【優れた部分】
・肌への優しさ・くせ毛対応力
・深剃り
・安めの消耗品費
【イマイチな部分】
・静音性
・風呂剃り未対応
良い部分とイマイチな部分を改めてまとめれば、上表のようになるでしょう。
結論的にいえば、本機は、シェービング速度が最も自慢で、忙しい朝に最適な機種です。
その上で、深剃り・肌への優しさ・くせ毛対応力などが総合力に優れたバランスの良い機種だと言えます。
いずれにしても、もし、いろいろな機種から購入するシェーバーに迷ったらオススメしたい機種がこれらの機種です。
シェーバーは清潔性の問題からデンキヤで実際に試せない家電の一つです。そういった点でも、バランスの良い(=尖っていない)シェーバーを選ぶのは重要です。
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〈2021年モデル〉
【お風呂剃り対応】
【通常型番】
3・ラムダッシュ 6枚刃 ES-LS5A-K
¥28,981 Amazon.co.jp (3/16執筆時)
【量販店用型番】(性能は同じ)
4・ラムダッシュ 6枚刃 ES-CLS5A-K
¥31,100 楽天市場 (3/16執筆時)
駆動方式:往復式(リニア駆動)
刃の種類:6枚刃
ヘッド: 5Dアクティブサスペンション
音波洗浄機:なし
充電時間: 1時間
風呂利用:対応
肌の優しさ ★★★★★
シェーブ速度 ★★★★★★
深剃り対応 ★★★★★
くせ毛対応 ★★★★★★
清潔性 ★★★★☆
おふろ剃り ☆☆☆☆☆
総合評価 ★★★★★
一方、洗浄機が不要の方は、6枚刃の入門機となるこちらで良いでしょう。
洗浄機がない点を除けば、性能は変わりません。
さきほどの説明を繰り返せば、深剃り対応力と肌への優しさは両立し、シェービング速度は高速です。
洗浄機なしモデルでは最も「まとまった構成」で総合力はダントツです。
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〈2021年モデル〉
【通常型番】
【お風呂剃り非対応】
5・ラムダッシュ 5枚刃 ES-LV7G-T【茶】
¥26,060 Amazon.co.jp (3/16執筆時)
【お風呂そり対応】
6・ラムダッシュ 5枚刃 ES-LV7U-A【青】
¥24,424 Amazon.co.jp (3/16執筆時)
【量販店用型番】(性能は同じ)
【お風呂剃り非対応】
7・ラムダッシュ 5枚刃 ES-CLV7G-T
¥27,033 楽天市場 (3/16執筆時)
【お風呂そり対応】
8・ラムダッシュ 5枚刃 ES-CLV7U-A
¥26,895 楽天市場 (3/16執筆時)
駆動方式:往復式(リニア駆動)
刃の種類:5枚刃
ヘッド: 5Dアクティブサスペンション
音波洗浄機:搭載
充電時間: 1時間
風呂利用:対応(一部)
肌の優しさ ★★★★★
シェーブ速度 ★★★★★★
深剃り対応 ★★★★★
くせ毛対応 ★★★★★
清潔性 ★★★★★
おふろ剃り ★★★★★
総合評価 ★★★★★
ただ、上でみた6枚刃の「洗浄機なし」と、こちらの5枚刃の「洗浄機付き」はだいたい同じ価格です。
本編でも書いたのですが、パナソニックの洗浄機は優秀で、洗浄剤のコスパもよいので、生活の質(QOL)を考えると、むしろ、5枚刃の「洗浄機付き」をオススメします。
洗いたてのシェーバーを毎朝使えるのは、思いのほか快適ですから。
刃の枚数は、1枚少ない5枚刃です。
6枚刃と比べると、クセヒゲトリマー刃が1本となるため、クセヒゲ対応力は6枚刃のが良いです。
ただし、Atlasも5枚刃を所有していますが、全く問題ないレベルです。
一方、5枚刃モデルは「肌に優しさ」に関わる、押しつけ(金色の)スムースローラーが2本と6枚刃より多いです。
その代わりに、ヒゲセンサーが旧式なので一長一短ですが、総合的に「肌の優しさ」は6枚刃相当には優秀です。
あとは、ほとんど同じですし、予算が許せばこちらかと思います。
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〈2021年モデル〉
【通常型番】
9・ラムダッシュ 5枚刃 ES-LV5G-K
10・ラムダッシュ 5枚刃 ES-LV5U-A
¥22,833 Amazon.co.jp (1/7執筆時)
【量販店用型番】(性能はおなじ)
11・ラムダッシュ5枚刃 ES-CLV5G-K
12・ラムダッシュ 5枚刃 ES-CLV5U-A
¥22,243 楽天市場 (1/7執筆時)
駆動方式:往復式(リニア駆動)
刃の種類:5枚刃
ヘッド: 5Dアクティブサスペンション
音波洗浄機:なし
充電時間: 1時間
風呂利用:不可
肌の優しさ ★★★★★
シェーブ速度 ★★★★★★
深剃り対応 ★★★★★
くせ毛対応 ★★★★★
清潔性 ★★★★☆
おふろ剃り ★★★★★
総合評価 ★★★★★
一方、洗浄機は絶対に不要というかたは、5枚刃の入門機となるこちらでも良いでしょう。
下位グレードとして、後ほど、同社の3枚刃もみますが、パナソニックの場合、5枚刃との間には、そり味に関わる大きな性能差があります。
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なお、ラムダッシュについては、以上の記事で、現在手に入る機種を全て比較しています。
もし興味があれば、のちほど、ご確認ください。
第2に、高級シェーバーで、「深剃りやクセヒゲ対応力の高いモデル」としておすすめなのは、
〈2021年モデル〉
【ブラック】
9・ブラウン シリーズ9 Pro 9450cc
¥34,980 Amazon.co.jp (1/7執筆時)
【シルバー】
10・ブラウン シリーズ9 Pro 9457cc
¥33,604 楽天市場 (1/7執筆時)
【シルバー】【Amazon限定型番】
11・ブラウン シリーズ9Pro 9455cc
¥37,146 Amazon.co.jp (1/7執筆時)
駆動方式:往復式
刃の種類:4枚刃
ヘッド:密着3Dヘッド
音波洗浄機:あり
充電時間: 1時間
風呂利用:対応
肌の優しさ ★★★★☆
シェーブ速度 ★★★★★
深剃り対応 ★★★★★★
くせ毛対応 ★★★★★★
清潔性 ★★★★★
おふろ剃り ★★★★★
総合評価 ★★★★★★
ブラウンの高級シェーバー「シリーズ9 Pro」がオススメです。
こちらにはかなり多くの型番があります。
やはり流通経路の違いですので、色が違うだけで性能は同じです。
深剃り対応力は、ダントツです。
同社の場合、音波振動も利用しますが、基本的にはパナソニック同様の【往復式】です。
しかし、ダブルの「ディープキャッチ網刃」や、寝たヒゲやクセヒゲも普通のヒゲと同じ精度で深剃りするための「プロブレード」など、相当部分で、深剃りにこだわる製品です。
深剃りと相反する作用がでてしまう技術は、あまり採用しない方向性で、パナソニックとは異なります。
曲線部分の対応力は、必要十分の水準です。
パナソニックの用に自由自在にヘッドは動きません。
網刃の部分が上下するフロートヘッドのほか、ヘッド自体が前後に首を振る密着3Dヘッドのみですので。
ただ、(勝手に横に滑らしたりして適当に剃るのではなく)このシェーバーに向いた動かし方をすれば、そり残しなく短時間でそれます。
なれれば、問題ないでしょう。
肌への優しさは、ただ、弱い部分です。
最近、ブラウンでは、「一度で剃りきる。だから、肌にやさしい」という宣伝広告を使っています。
しかし、実際、そのように言えるのかは論争的でしょう。同じ往復式でも、ヘッド幅が広い分、パナソニックの方が手早くそれますし、往復式同士ならば、短時間でそれた方が優しいです。
とはいえ、この機種は、3枚刃の中ほどにストレッチスキンガードを採用したことで、ブラウンとしては「最も肌への配慮が見られる」機種です。
実際、(Atlasはそれ程敏感ではないですが)ヒリつかず剃れました。
ほかにも、ヒゲの濃さで振動を調整できるヒゲセンサー(人工知能ターボ音波テクノロジー)を採用するなど配慮があります。
「肌へのあたり」については、人によって見解の相違があります。ただ、Atlasは、押し当て方に気をつければ、肌負けする状況はさほど生じないと思っています。
そういった点では過度に心配する必要はないでしょう。
シェービング速度は、パナソニックに比べれば、やや遅いです。
しかし、往復式シェーバーですし、十分以上のスピードがあります。上位機は、左右往復のほか、音波振動も採用していますし、この点で不満を感じる人はさほどいないと思います。
クセヒゲ対応力は、高いです。
試しそりをした場合、Atlasはブラウンが最も良く切れると思いますし、世間の評価もそのような感じです。
「プロブレード」の採用もあり、そり残しは最も少ないと言えるシェーバーです。
クセヒゲな人が多いといわれる欧米のメーカーらしく、この点で優れます。
洗浄機も、優秀です。
パナソニック同様に、充電・洗浄に加えて、乾燥までできる「全自動機」です。
なお、ブラウンは、(パナソニックと異なって)9000シリーズ以外の下位機は、乾燥ファンが付属せず、自然乾燥です。
冬場など乾ききらない場合もあるため、予算面で、下位機種を選択する場合は注意してください。むろん、本機は9000シリーズなので、乾燥できますし、無問題です。
ブラウン 洗浄液 CCR2 CR (6個入)
¥2,720 Amazon.co.jp (1/7執筆時)
消耗品コストは、毎日使うとして、1ヶ月(30回)で1個ほどの消費です。
毎日使う場合、1ヶ月で約600円ほどとなりますので、少し高めです。
同社の製品もアルコールを含有しており、殺菌効果も期待できます。
静音性は、往復式なので、さほど期待できません。
【ダントツ優れた部分】
・深剃り
【優れた部分】
・くせ毛対応力
・肌への優しさ
【イマイチな部分】
・静音性
・やや高めの洗浄剤
良い部分とイマイチな部分を改めてまとめれば、上表のようになるでしょう。
結論的にいえば、ブラウンの「シリーズ7」は、深剃りとクセヒゲ対応を重視したい場合、選ぶべき機種だと言えます。
また、従来的にブラウンの欠点だった、「肌への優しさ」も、高級機であるこちらは相当程度改善されているため、このグレードの製品を選ぶ分には、過度の心配は不要です。。
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〈2018年/2016年モデル〉
【洗浄機あり】
【通常型番】
12・ ブラウン シリーズ7 7898cc-P
¥21,000 Amazon.co.jp (1/7執筆時)
【ネット限定型番】
13・ ブラウン シリーズ7 7760cc
¥18,108 Amazon.co.jp (1/7執筆時)
〈2018年/2016年モデル〉
【洗浄機なし】
【大手量販店用型番】
14 ブラウン シリーズ7 7893s
¥23,324 Amazon.co.jp (1/7執筆時)
駆動方式:往復式
刃の種類:3枚刃
ヘッド:密着3Dヘッド
音波洗浄機:
充電時間: 1時間
風呂利用:対応
肌の優しさ ★★★☆☆
シェーブ速度 ★★★★★
深剃り対応 ★★★★★★
くせ毛対応 ★★★★☆
清潔性 ★★★★★
おふろ剃り ★★★★★
総合評価 ★★★★★
なお、少し予算を抑えたい場合は、下位のシリーズ7の「旧製品」となるこちらをおすすめします。
シリーズ9と較べた場合、くせ毛対応力や肌の優しさにおいては劣るものの、値段差ほどの性能差はなく、費用対効果が良いからです。
深ぞりについての徹底度も上位機と差はないので、洗浄機が不要ならたいへんお買得です。
なお、ブラウンは、シリーズ9以外の洗浄機は(パナソニックと違って)洗浄までです。
乾燥機能はない点には注意してください。
なお、ブラウンは、シリーズ7を含めて、2020年秋に大々的なモデルチェンジがありました。
とくに、シリーズ7は、最新機と旧機種で仕様が大きく変わったので、新旧のシリーズ7の全てがおすすめとなるわけではないです。
詳しくは、上記3番のリンク記事で、ご確認ください。
第3に、高級シェーバーで「肌へのあたりの優しさ」を重要視した場合おすすめできる機種は、
〈2021年モデル〉
【洗浄機付】
【通常製品】
15・フィリップス 7000 S7786/50
¥19,800 楽天市場 (1/7執筆時)
【ヒゲトリマー+ノーズカッター付】
16・フィリップス 7000 S7782/57
¥21,400 Amazon.co.jp (1/7執筆時)
【充電スタンド付】
17・ フィリップス 7000 S7786/54
¥22,700 Amazon.co.jp (1/7執筆時)
駆動方式:回転式
刃の種類:スティールプレシジョン刃
ヘッド:360-Dフレックスヘッド
音波洗浄機:付属
充電時間: 1時間
風呂利用:対応
肌の優しさ ★★★★★★★★
シェーブ速度 ★★★★☆
深剃り対応 ★★★☆☆
くせ毛対応 ★★★★☆
清潔性 ★★★★★
おふろ剃り ★★★★★
総合評価 ★★★★★★
フィリップスの7000シリーズが良いと思います。
深剃り対応力は、フィリップスの製品だけみると、上位の「9000シリーズ・9000 prestigeシリーズ」のが強いです。
肌への優しさは、しかしながら、上位機や他社機より優れ、最も徹底度が高いです。
回転式は、本来的に往復式より肌に優しいです。
その上で、ヘッドにマイクロビーズでコーティングをすることで、25%の摩擦低減効果を期待できる、「スキンプロテクションテクノロジー」は、同社の製品で唯一本機が搭載です。
曲線部分の対応力は、往復式とはシステムが異なります。
ただ、7000シリーズは、360-Dフレックスヘッドを搭載します。
下左右360度回転するほか、30度の角度がつけられる仕様で、肌に密着します。
キワゾリはしやすく、問題ありません。
シェービング速度・クセヒゲ対応力は、回転式は、機構上の理由から、どうしても往復式に及びません。
ただ、時間をとってゆっくりシェービングすれば十分に対応できます。
朝に時間的ゆとりがある「落ち着いた年代」の方には、安心しておすすめできます。
逆に、過度に肌が敏感な方については、スマホアプリで「ノーマル肌、敏感肌、超敏感肌」の3段階で事前調整可能です。
やはり、この部分を優先した作りです。
静音性は、往復式にくらべて、とても静かです。
洗浄機は、注意が必要です。
7000シリーズの洗浄機は、1分間でと高速で洗浄はできますが、乾燥と充電ができないからです。
【3個入り】
クリーンポッドカートリッジ CC13/51
¥2,200 Amazon.co.jp (1/7執筆時)
消耗品も、毎日使うなら1ヶ月で1個なので、700円ほどですので、少し高めです。
ただ、フィリップスは週1回の利用を推奨していて、その場合、1個で3ヶ月保ちます。
肌への優しさを配慮して、フィリップスは「アルコールフリー」です。
一方、「レモンの香り」が付いているのは、やはり乾燥機能がないための、ニオイのマスキングの意味はありそうです(乾燥式のパナソニックにも香りは付きます)。
お手入れは、楽です。
回転式は、刃が自動的に研磨されるため、定期的なオイルの注油も要りません。その部分でも、(わずかながら)コストは安いと言えます。
【ダントツ優れた部分】
・肌への優しさ・静音性
【優れた部分】
・くせ毛対応力
・消耗品の安さ
【イマイチな部分】
・深剃りの徹底度
良い部分とイマイチな部分を改めてまとめれば、上表のようになるでしょう。
結論的にいえば、フィリップスの7000シリーズは、肌が弱い方で、ある程度、シェービングに時間がる余裕がある方に最適な機種と言えます。
フィリップスは、「肌への優しさ」ではピカイチなので、これで「負けてしまう」ならば、選択肢はないと、言えるレベルです。
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〈2022年2月モデル〉
【洗浄機あり】
【通常製品】
29・フィリップス S9000 S9985/50
¥31,173 Amazon.co.jp (3/16執筆時)
【充電スタンド付き】
30・フィリップス S9000 S9982/54
¥39,000 Amazon.co.jp (3/16執筆時)
【充電スタンド+ヒゲスタイラー】
31・フィリップス S9000 S9987/59
¥45,807 楽天市場 (3/16執筆時)
駆動方式:回転式
刃の種類:Dスティールプレシジョン刃
ヘッド:360-Dフレックスヘッド
音波洗浄機:付属
充電時間: 1時間
風呂利用:対応
肌の優しさ ★★★★★★★
シェーブ速度 ★★★★☆
深剃り対応 ★★★★☆
くせ毛対応 ★★★★☆
清潔性 ★★★★★
おふろ剃り ★★★★★
総合評価 ★★★★★★
一方、予算がある場合は、2022年登場のS9000シリーズが良いです。
7000シリーズには複数の上位機があるのですが、深剃りを強化している機種になるので、「肌への優しさ」の部分でだいたい同等と言えるのは、このシリーズだけです。
7000シリーズと比べると、「過圧防止センサー」が付属します。
押しつけ不足と押しつけ過ぎをLED灯を示してくれるので、「肌を傷めない」で、どれだけ、深剃り・早剃りできるかを、アドバイスしてくれます。
結果的に、シェービング速度の向上にもつながるでしょう。
また、7000シリーズもこの機能はありますが、モーションセンサーを利用して、スマホアプリで、適切なシェービングができているか判定して貰えます。
(回転式はややコツが要る部分があるので)正しいシェービングの仕方を勉強したい方にも向くと言えます。
【3個入り】
クリーンポッドカートリッジ CC13/51
¥2,200 Amazon.co.jp (1/7執筆時)
なお洗浄機などの仕様は同じです。
ーーー
一方、(肌の優しさをある程度キープしつつ)深剃り対応力がより高い「9000シリーズ・9000 prestigeシリーズ」なども、同社からは販売があります。
そちらについては、乾燥機も上位ですので、比較したいかたは上記5番の記事でレビューをしています。
ずっと安価な機種も紹介していますので、よろしければご覧ください。
4・入門機でも優れた機種【1万円前後】
つづいて、最も「売れ筋」である、1万円前後のシェーバーから、オススメ商品を提案していきましょう。
第1に、値頃感のあるバランスの取れたシェーバーとしておすすめできるのは、
〈2016年モデル〉
23・ ラムダッシュ ブラック ES-LT2A-K
¥10,164 Amazon.co.jp (1/7執筆時)
駆動方式:往復式(リニア駆動)
刃の種類:3枚刃
ヘッド: 3Dアクティブサスペンション
音波洗浄機:
充電時間: 1時間
風呂利用:不可
肌の優しさ ★★★★☆
シェーブ速度 ★★★★☆
深剃り対応 ★★★★☆
くせ毛対応 ★★★☆☆
清潔性 ★★★★☆
おふろ剃り ☆☆☆☆☆
総合評価 ★★★★☆
パナソニックの「3枚刃シリーズ」が良いでしょう。
同社の3枚刃には、いくつか、グレード分けがありますが、本機はその「上位機」になります。
深剃り対応力は、刃の数は3枚刃と少ないため、5枚刃の上位機種には負けます。
この側面に相当な実力期待する場合は、他社機か、同社の上位機を選ぶべきです。
シェービング速度は、13,000ストロークの高速駆動に対応したリニアシェーバーで、速いです。
肌への優しさは、同クラスのブラウンの「シリーズ3」よりも、そり味が優しいです。
とくに、ヒゲの濃さ・量を検知する、「ヒゲセンサーモード」は、ブラウンは高級機のみ搭載すしますが、パナソニックは、このグレードでも搭載です。
この部分への力の入れ方を示しています。
クセヒゲ対応力は、イマイチです。
長いヒゲに対応するために、3枚刃の真ん中にクイックスリット刃はありますが、上位機の技術は採用されません。 この部分は、ブラウンが優位です。
曲線部分の対応力は、1万円前後の製品としては、「高性能」です。
5Dヘッドを搭載する同社の上位機には及びませんが、ヘッドが「上下左右全方位に動く3Dトレースヘッド」であり、他社より充実します。
アゴなどの部分もキレイにシェービングできるでしょう。
ーーー
この機種を含めたパナソニックの低価格帯のシェーバーについては上記記事で詳しく紹介しています。
5枚刃とも比較していますので、よろしければご覧ください。
第2に、深剃りやクセヒゲ処理が得意なシェーバーとして値頃感のあるのは、
〈2020年モデル〉
【キワゾリトリマー付】(Amazon限定)
25・ブラウン シリーズ6 60-N1200s
24・ブラウン シリーズ6 60-B1200s
¥11,171 Amazon.co.jp (1/7執筆時)
【キワゾリトリマー・充電スタンド付】
26・ブラウン シリーズ6 60-B4200cs
27・ブラウン シリーズ6 60-N4200cs
¥12,459 楽天市場 (1/7執筆時)
駆動方式:往復式
刃の種類:3枚刃
ヘッド:スイング密着システム
音波洗浄機:なし/あり
充電時間: 1時間
風呂利用:不可
肌の優しさ ★★☆☆☆
シェーブ速度 ★★★★☆
深剃り対応 ★★★★★
くせ毛対応 ★★★★☆
清潔性 ★★★★☆
おふろ剃り ☆☆☆☆☆
総合評価 ★★★★☆
ブラウンの「シリーズ6」が良いでしょう。
深剃り対応力は、もちろん強調できます。
上位機と同じディープキャッチ網刃を採用しており、基礎部分では同様に優れます。
シェービング速度も、上位機同様の4枚刃ですから、優位です。
クセヒゲ対応力は、中心にトリマー刃があり、そこでフォローします。
寝たヒゲも深剃りするには、皮膚に密着することが大事ですが、この部分の性能の良さも、同社の特長です。
肌への優しさは、やはり、課題です。
4枚刃で圧は分散されるのですが、ヒゲセンサー未搭載の部分を含めて、工夫に欠けます。
同社の上位機以上に、この部分は課題となります。
曲線部分の対応力は「スイング密着システム」が搭載す。
外刃の部分が浮き沈みする「フロートヘッド」と、ヘッドが前後に駆動する仕組みです。
上下左右全方位にヘッドが動くパナソニック機の3Dヘッド比べると弱いとはいえます。ただ、正しい使い方をすれば、問題ないレベルでしょう。
なお、このシリーズは、 このシリーズは近年リニューアルされ、小型モーター採用で、取り回しが良くなりました。
代わりに、キワゾリ刃が取り外し式になっている点に注意が必要です。
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これらの機種については、上記記事で詳しく紹介しています。よろしければご覧ください。
第3に、価格以上に「肌に優しい」といえる格安モデルとしておすすめなのは、
〈2016年モデル〉
28・イズミ IZR-N1461-S
¥11,173 Amazon.co.jp (1/7執筆時)
駆動方式:回転式
刃の種類:デュアルトラック刃×3
ヘッド:3Dフレックスヘッド
音波洗浄機:なし
充電時間: 1.5時間
風呂利用:対応
肌の優しさ ★★★★★
シェーブ速度 ★★☆☆☆
深剃り対応 ★★★☆☆
くせ毛対応 ★★★☆☆
清潔性 ★★★★☆
おふろ剃り ★★★★★
総合評価 ★★★★☆
マクセルイズミの【回転式】シェーバである、ZR-N1461が良いでしょう。
「回転式」は、フィリップスのシェアが高いです。
ただ、3つのヘッドを持つ回転式シェーバーは、IZUMIが先行的に特許を持っていました。そのこともあり、格安な下位機種について言えば、性能の割に、比較的格安で販売できています。
肌への優しさは、回転式は最も優秀なので、改めて言及する必要は無いでしょう。
シェービング速度も、3組の内刃と外刃が逆回転する3カットジャイロカットシステムを搭載する点で、回転式としては高速です。
曲線部分などの対応力も、3Dフレックスヘッドを搭載し、アゴ下などの曲線部への対応力は期待できます。
フィリップスの高級機に比べると可動域は限定的ですが、価格を考えれば、優秀です。
クセヒゲ対応力も、問題のない水準です。
なお、フィリップスの場合、もみあげ処理などに利用するキワゾリ刃(=バリカンのようなトリマー刃)が、着脱ですが、IZUMIの場合は、パナソニックやブラウンなどの【往復式】などと同じく、ポップアップ式で本体に内蔵されます。
キワゾリ刃を多用する方は、その点で、IZUMIを選んでもよいでしょう。
なお、IZUMIの製品については、【回転式】だけでなく、格安の【往復式】をふくめて上記の記事でほぼ全機種比較しています。
5000円以下低価格の製品にも良い機種があるため、よろしければご覧ください。
第4に、旅行用に使う小さなシェーバーを探している方には、
【2017】
29・パナソニック ラムダッシュ ES-CT20
¥11,255 Amazon.co.jp (1/7執筆時)
刃の枚数:3枚刃
バッテリー: 充電式
サイズ: 高さ12.8×幅6.5×奥行4.3cm
重さ:150グラム(電池含む)
肌の優しさ ★★★★☆
シェーブ速度 ★★★★★
深剃り対応 ★★★☆☆
くせ毛対応 ★★★☆☆
清潔性 ★★★★☆
おふろ剃り ☆☆☆☆☆
総合評価 ★★★★☆
パナソニックの3枚刃のES-CT20がおすすめです。
Atlasが過去使った出張用シェーバーとしては、最も切れ味が鋭く、深剃りできる機種でした。
機種も小型で、1度充電すれば1週間以上利用できるスタミナです。
旅行用では珍しい3枚刃の上、3Dサスペンション構造でアゴなどの剃りにも強いです。
キレ味を重視するならば、最もおすすめできる機種です。水洗いできる点も清潔で良いでしょう。
もちろん、あくまで出張用であり、普段使いにはシェービングに時間がかかるため向かない機種です。
なお旅行用シェーバーについては、上記記事で詳しく機種を紹介しています。2000円前後でも十分オススメできる機種もあります。
なお、最近、「旅行用の5枚刃ラムダッシュ」もあるので、興味がある方は、ぜひご覧ください。
第5に、主にお風呂でシェービングする場合に最適なモデルとしては、
〈2021年7月モデル〉
【通常型番】
30・ラムダッシュ 3枚刃 ES-ST6T-R
31・ラムダッシュ 3枚刃 ES-ST6T-K
¥12,800 Amazon.co.jp (1/7執筆時)
【特定家電量販店用型番】(同じ性能)
32・ラムダッシュ 3枚刃 ES-CST6T-R
33・ラムダッシュ 3枚刃 ES-CST6T-K
¥12,800 楽天市場 (1/7執筆時)
駆動方式:往復式(リニア駆動)
刃の種類:3枚刃
ヘッド: 密着スイングヘッド(1D)
音波洗浄機:
充電時間: 1時間
風呂利用:対応(高度)
肌の優しさ ★★★☆☆
シェーブ速度 ★★★☆☆
深剃り対応 ★★★☆☆
くせ毛対応 ★★★☆☆
清潔性 ★★★★★
おふろ剃り ★★★★★★
総合評価 ★★★★☆
パナソニックのカミソリシェーバー ES-ST6シリーズでしょう。
お風呂そりに対応できる機種は、ほかにもあります。
ただ、それを主体に考えて、専用に開発されたシェーバーは、他になく、このシリーズが「唯一」と言って良いです。
本体形状も、風呂剃りむきのの形状です。
カミソリのような持ち方でシェービングできる上、石鹸やシェービングフォームなどを使うことも可能です。
その上で、シェービングをする時に、泡をかき取ってしまわない「泡スルーヘッド機能」を搭載するなど、工夫も多いです。
曲線部分などの対応力もウェットシェーブ向け独自開発した「密着スイングヘッド」を搭載します。
肌への優しさも「ヒゲセンサーモード」を搭載するなど配慮があります。
利便性の部分でも、外刃を外さずに、ジェルなどを洗い流せる構造を採用するなど、配慮があります。
なお、お風呂対応シェーバーについては、シェーバーのジャンルとしては多少「特殊」です。
そのため、まとめて上記記事で紹介しています。
対応製品をお探しの方は、上記8番のリンク記事をご覧ください。
補足:シェーバー関連記事の紹介!
以上、今回は、まとめ記事として、目的別・予算別でオススメのシェーバーをあげてみました。
これらの機種や、それ以外の機種の詳しい説明が知りたい方は、以下のリンク記事をご覧ください。
1・ラムダッシュ5・6枚刃シェーバー
2・ラムダッシュ3枚刃シェーバー
3・ブラウンの高級シェーバー
4・ブラウンの格安シェーバー
5・フィリップスのシェーバー
6・日立のロータリーシェーバー
7・イズミの低価格シェーバー
8・防水・風呂ぞり対応シェーバー
9・トラベル用・携帯用シェーバー
10・おすすめシェーバーまとめ【結論】
各メーカーの製品について、今回と同じような形式で、詳しく書いてあります。
というわけで、今回の記事は終了です。
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