【今回レビューする製品】2025年 ライスブレッドクッカー・ゴパンのレビューと評価:パナソニックGOPAN SD-RBM1001-W SD-RBM1001-T 生米から炊パン:使用感・旧製品との違い・口コミ・評判ランキング
今回のお題
パナソニックのGOPANの使用感や、できるパンの種類は?
どもAtlasです。
今日は、パナソニックのライスブレッドクッカー「GOPAN」について書きます。
本機は、本当に(生の)お米からできる「唯一の製パン機」として一世を風靡しました。
Atlas家も相当長い間長年愛用し、現在も他機と併用しています。
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しかし、結論的にいえば、本機は、2019年に後継機の登場を待たず、生産終了になりました。
旧三洋時代からの歴史に(ついに)終止符が打たれた形です。「もちもち系のパン」は、結構なブームだけに惜しいですが、本機の復活の兆しはないです。
一方、「モチモチ系」の触感が好きな方、「グルテンフリー」を好む方で、新調などを検討している場合、現実的な代替機を考えないといけません。
その点で言えば、米粉や(炊いた)ご飯から作れる機種は、各メーカーから新製品が多く出ていますので、それを選ぶことになるでしょう。
Atlasもこの系統の味が好きなので、上記1番の【ホームベーカリーの比較記事】で、米系パン対応については、かなり詳しく書きました。
既存ユーザーなどで、買換を検討している方は、そちらをご覧ください。
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なお、以下の、GOPANについての紹介は、材料や使い方なども紹介しているため、既存ユーザーなどのため(しばらく)残します。
また、現状で入手可能なのは、中古のGOPANだけですが、どうしても!という方のために、中古を含む価格も掲載しておきました。1・GOPANの基本機能の紹介
【中古含む】
1・SD-RBM1001-T GOPAN ホワイト
2・SD-RBM1001-W GOPAN ブラウン
¥5,868〜 Amazon.co.jp (5/12執筆時)
生米パンは、かなり「もちもち系のパン」です。
そのためこうした食感のパンが好きな人に特に向いています。
小麦パンは、GOPANでも作ることができます。
イースト投入容器が別にある中麺法の機種ですから、同社の高性能機と同等の品質です。
作れないのは、パン・ド・ミくらいでしょう。
他のホームベーカリーでも、「生米」ではなく、「米粉」や「炊いたご飯」から、米パン風のパンが焼ける機種があります。
しかし、お米を砕くためのカッターが必要なので、生米からパンができるのは「ライスブレッドクッカー」だけです。
具体的な製パン方法は後ほど実例で紹介します。
しかし、生のお米をすりつぶすミルの行程と、それをかき混ぜるねりの行程があるのが、GOPANの特徴です。
以前の機種と比べると、3代目となるこの機種は、ミルカッターを低速で回すことでお米の温度上昇を防ぐ構造を取る点が新機軸です。
生地を傷めずに、しっかりと練ることができます。
また、焼く際の断熱性もしっかりしているため、「皮はカリッと、中はふっくらもちもちと」いうパンができます。
また、以前は不評だった騒音ですが、低速カッターの効果とフタの密閉性の強化により、不快音がだいぶ改善しました。
ただ、ミルで米を砕く最初の10分ほどは騒音があるので、深夜の利用は控えた方が良いと思います。
パンの味の点でも、こうした改良の結果、改善が見られました。
とくに「パンの膨らみ」は、従来機よりもアップしています。米は小麦に比べるとやや重量があるので、膨らみ不足になることが多かったので、この点は嬉しい改良です。
また、先ほど書いたように、ふたの部分に、グルテン・イーストの自動投入容器だけではなく、レーズンやナッツの自動投入容器が付く点もこの機種の良い部分です。
これにより、自動で具材入りのお米食パンが作れるようになりました。
この機械で作れるパンの種類は、以上の通りです。
アレンジ生地コースでは、野菜入りの米パンなども可能になりました。 天然酵母パンも作れます。パナソニックでは、ホシノの天然酵母 を推奨しています。
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以上、パナソニックのSD-RBM1001の紹介でした。
新規ユーザーにとっては、生米からのお米パンを作れる現行機種としては唯一の選択肢です。
旧型ユーザーにとっても、製パン方法自体の変化で、味は向上しているので、買い換え対象と考えて良いと思います。
【中古・新品含む】
3・GOPAN SD-RBM1000-W
¥7,219〜 Amazon.co.jp (5/12執筆時)
なお、念のため紹介しておけば、こちらの機種がGOPANの旧型機です。
具材の中間投入ができない点、騒音がある点、低速カッターを利用していない点などが相違点です。
基本的には新型が良いでしょうが、価格は魅力です。
加えて、小麦パンについても、パナソニックの純正の「パンミックス」粉で、フランスパン粉など使えないものがいくつかあります。基本的には新機種が良いと思います。
【中古含む】
4・東芝 SuiPanDa ABP-R100X(W)
¥6,800 Amazon.co.jp (5/12執筆時)
また、こちらは、以前売られていた東芝のスイパンダです。
東芝の場合、カッターで米を切らず、一度炊飯して柔らかくしてからパンを作る方法でした。そのため、静音性が高い機種でしたが、現在は「在庫限り」で、ほぼ市場にはありません。
2・GOPANの使い方(初級編)
さて、Gopanでのお米パンの作り方ですが、凝れば凝るほど難しくはなりますが、簡単に作ろうと思ったら本当に簡単です。
【SD-PGR10】(2袋10斤分)
Panasonic 小麦グルテン500g ×2個入
¥1,200 Amazon.co.jp (5/12執筆時)
必要な材料は、お米と小麦グルテンのほか、ドライイースト、砂糖、塩、バターです。
小麦グルテンは、スーパーにないので通販で買います。1回50gほど使うので、このパックだと20回分使えます。
米パンの作り方を紹介すると、まずはお米を量って洗米し、
水で洗った米と砂糖・食塩・バターをパンケースに入れます。
同時に、ふた部分ケースに、グルテン・ドライイーストをいれます。
そして、「スタートボタンを押すだけ」です。米を洗うところから初めて、「準備にかかった時間はわずか3分」です。
待つこと数時間。自動でパンが焼けています。あとは付属のミトンで取り出しせば完成です。
なお、できあがりまでに必要な時間は、4時間です。時計が付いた予約タイマー付きで、朝ご飯に合わせてパンを焼き上げることが可能です。グルテンやイーストも、セットしておけば自動投入されます。
細かい工程については、説明書がかなり充実していますので、初心者でも迷うことはないでしょう。
3・GOPANの使い方(中級編)
片付けも簡単です。パンケースとミルをを取り外して、洗浄するだけで済みます。
ただ、テフロン加工をしていますので、手洗いでもほぼ手間がかからず汚れが落とせました。
さて、上では、簡単な方法でお米パンを作る方法を紹介しました。この作り方でも、飽きの来ない美味しいパンが作れますが、そのほかにも色々なパンが焼けます。
「生米」から作ることができるパンは、以上の5種類です。お米と小麦粉を混ぜたものや、玄米食パンも可能です。
特に、小麦グルテンを全く使わない「小麦ゼロお米食パン」も可能です。グルテンフリーなど、グルテンを控えている方に良いです。
粉の場合、グルテンの代わりに上新粉を使います。味としては、より「ご飯に近い」味です。
小麦系パンは、ドライイーストを使わない天然酵母パンも製パン可能です。
天然酵母パンは、麺おこしに使う酵母について、ホシノの天然酵母 を推奨しています。
パン好きには有名なメーカーです。材料の入手方法は後でまとめて紹介します。
そのほか、小麦系の「アレンジパン」としては、以上のようなパンのほか、レシピ集には多くのパンのアイデアが載っていました。
また簡易的ですが、もちなども対応します。
なお、、GOPANは生米からだけではなく、ご飯の残りからパンを作る機能が付きます。ただしその場合は、小麦粉も使う必要があります 。
これ以外にも、ネット上には多彩なレシピが200ほどあります。愛用者も多い製品ですから、ネット上にオリジナルレシピも色々あります。
【中古含む】
GOPANでつくる ごちそうお米パン
¥242〜 Amazon.co.jp (5/12執筆時)
また、こちらレシピ集は個人的に便利に使っています。ヨーグルトを入れたヨーグルト米パンなどAtlasもこの本を参考に作っています。
4・GOPAN以外に必要な機材
製パン時に必要な道具としては、以上のものが指示されています。
ご家庭にない可能性のある道具は、「デジタルはかり」でしょうか。分量が細かい単位なので、アナログのはかりだと対応が難しいです。
なお、デジタル温度計は、米パンを作る分には不要です。
TANITA デジタルクッキングスケール
¥2,599 Amazon.co.jp (5/12執筆時)
ただ、驚くほどは高くありません。1000円台からあります。 国産はかり専門メーカーであるタニタのものが良いでしょう。
もう少し安いモデルもありますが、0.1g単位まで測れる製菓用のモデルが良いでしょう。
貝印 パン切りナイフ&ガイドセット
¥2,400 Amazon.co.jp (5/12執筆時)
パール金属 角型 アミ (足付) H-6563
¥499 Amazon.co.jp (5/12執筆時)
このほか、必須ではありませんが、これらの商品を買い足すと、便利です。ちなみに、アミは、焼き上がったパンの蒸気逃がしに使います。
Blac&Decker 電動ブレッド&マルチカッター
¥3,350 Amazon.co.jp (5/12執筆時)
また、焼きたてあつあつのパンを切りたい場合、電動カッターを使うとうまく切れます。
なお、このブログには【良く切れるパン切り包丁の比較記事】があります。詳しくはこちらをどうぞ。
5・GOPANに必要な食材
続いて、米パンを作るために必要な材料について書いておきます。
普通の「お米食パン」を焼く場合必要な材料は、グルテン・ショートニング・ドライイースト・砂糖・塩です。
【SD-PGR10】(2袋10斤分)
Panasonic 小麦グルテン500g ×2個入
¥1,200 Amazon.co.jp (5/12執筆時)
グルテンは、なかなかスーパーにはないので、ネットで買うのが良いでしょう。
ショートニングは、要するに「油脂」なので、バターやマーガリンで代用できます。
というよりも、バターなどを使った方が風味が出て美味しいです。
この場合の分量も本体の説明書にきちんと説明があります。なお、普通のバターは塩分があるため、塩は控えめに。できれば無塩バターが良いでしょう。
Atlasは発酵バター を愛用しています。特に風味が出るので。
パイオニア ドライイースト徳用 3g×30個
¥1,477 Amazon.co.jp (5/12執筆時)
ドライイーストは、製パンについては、1回あたり3グラム使います。
そのため、分包されているパイオニアのドライイーストが便利です。
ドライイーストは、小分けのモノを買わないと、湿気で駄目になってしまう(膨らまなくなる)ので、こちらが便利です。
砂糖は、ご家庭にあるもので問題ありません。なお、砂糖は、蜂蜜で代替できます。
一方、ダイエットシュガーでは膨らみませんので注意しましょう。
塩も、普通の食卓塩でも問題ありません。ただ、岩塩などを使うと風味がまします。 なお、小麦パンの場合や、その他の発展的な材料については【こちら】で別に紹介しました。お時間があればお読みください。
なお、小麦グルテンを使わない「小麦ゼロお米食パン」には、お米のほか、上新粉(米の粉)とオリーブオイル・ドライイースト・砂糖・塩を利用します。
お米は無洗米でも大丈夫です。通常米の場合は、洗米する必要があります。
なお、GOPANの場合、いわゆる「低アミロース米」(ミルキークイン)や長粒種(ジャスミンライス)だと、上手に炊パンできません。
銘柄米は炊飯ほど味の差は出ませんが、ゆめぴりかや、つや姫あたりが、個人的には美味しかったです。お米についての比較記事もありますので、興味がある方はどうぞ!【こちら】
むしろ、味を変える効果があるのは、「お水」の部分です。炊パンの味を変えることができる市販のミネラルウォーターなどについては、【こちら】で記事を変えています。
例えば、「超軟水」で炊パンするとかなり美味しいです。
今回の結論
GOPANは、結論的に買って良いか?
というわけで、今回は、GOPANの本体とその使い方を紹介してきました。
このブログの毎回の記事では、複数の機種の選択肢から、最後に「Atlasのおすすめ機種!」を提案しています。
しかし、ライスブレッドクッカーは、東芝が撤退して以来、比較対象がなくなってしまいました。
【中古含む】
1・SD-RBM1001-T GOPAN ホワイト
2・SD-RBM1001-W GOPAN ブラウン
¥5,568〜 Amazon.co.jp (5/12執筆時)
1・SD-RBM1001-W GOPAN ホワイト
2・SD-RBM1001-T GOPAN ブラウン
¥11,196〜 楽天市場 (5/12執筆時)
とはいえ、長年の使用者の立場から言えば「買って後悔のない製品」であることは間違いありません。
ホームベーカリーとしても、機能省略がないため、お米に、小麦粉に便利に使えるでしょう。
とくに、「もちもちした」重厚な食感のパンが好きならば、相当「好み」のパンができるでしょう。
また、食べてみて合わなくても「中麺法」を取り入れる高性能ホームベーカリーとして利用できます。損にはならないでしょう。
状態の良い「中古」が手に入ればという前提ですが、現在の「ホームベーカリー」の水準でも、十分な味のパンが焼けると思います。
実際、パナソニックも(再販とは言いませんが)スタートアップか何かで一定量募って売れば、独自性がありますし、需要もあるように思うのですが、どのようなものでしょうか。
【SD-PGR10】(2袋10斤分)
Panasonic 小麦グルテン500g ×2個入
¥1,200 Amazon.co.jp (5/12執筆時)
パイオニア企画 グルテンパウダー 徳用 1kg
¥2,186 Amazon.co.jp (5/12執筆時)
一方、不安要素をあげるとすると、本体の生産完了で、純正の小麦グルテンが今後も手に入るかという部分でしょう。
ただ、グルテン自体は他社からもでており、GOPANでも使えるため、この部分では問題ありません。
補足:ホームベーカリー関連記事の紹介
というわけで、今回は、GOPANを紹介しました!!
1・ホームベーカリーの比較
2・ライスブレッドクッカーの比較
3・ホームベーカリー用材料の比較
4・パン切り包丁の比較
なお、「普通のホームベーカリー」と比較して考えたい方、各社のホームベーカリーを比較している1番の記事をご覧ください。
そのほか、熱々のパンを切りやすい「パン切り包丁」の話題などあります。これらの記事もよろしくお願いします。 ではでは。