【今回レビューする内容】2023年 冷めない!真空断熱タンブラー・断熱マグの性能とおすすめ・選び方:保冷・保温対応真空断熱マグカップ 真空断熱ジョッキ対応:ビール・コーヒーが冷めにくいステンレスタンブラー ホット・コールド対応
【比較する製品型番】Thermos 320ml JDA-320 S JCY-320 SM JDA-400 S JMO-GP2 JDA-600 S JDE-341C JDE-421C JDE-421C ドウシシャ ON℃ZONE 氷点下ジョッキ タンブラー 象印 SX-FA45 SX-DN30-NC SX-DN30-AC SX-DN45-NC X-DN45-AC SX-DB45-XA SX-DN60-NC SX-DN60-AC SX-DB60-XA ROD-001 MDB ROD-001 S JDI-300 S JDI-350 S JDI-400 S JDK-720 S1 S2 JDH-280 JDH-360 DD-301 DD-401 JDM-340 JDM-420 TUM 京セラ CTB-300 CTB-420 CBジャパン GOMUGMAX GOMUG M GOMUG S
今回のお題
冷めない!真空断熱タンブラーのおすすめはどれ?
どもAtlasです。
今日は、2023年1月現在、最新の真空断熱タンブラー・マグカップ・ジョッキの比較です。
1・真空断熱タンブラー・マグの比較 (1)
1-1・サーモス〈日本〉
1-2・象印〈日本〉
2・真空断熱タンブラー・マグの比較 (2)
2-1・京セラ〈日本〉
2-2・ドウシシャ〈日本〉
2-3・CB JAPAN〈日本〉
2-4・最終的なおすすめ機種の提案
様々な形の製品がありますが、今回は、ビールなどの冷たい飲み物に向いた製品と、コーヒーなどの温かい飲み物に向いた製品双方を、以上のような順番で紹介します。
また、主な飲みものの「容量」や「断熱能力」などの要素で、各社の製品を分析しています。
冷たい飲みもの ★★★★★
暖かい飲みもの ★★★★★
ビールの保冷 ★★★★★
内容量 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
以下では、いつものように、各機種を比較します。
そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ製品!を提案していきます。
長い記事ですが、よろしくお願いします。
0・真空断熱製品の選び方の基本
具体的な製品紹介にはいる前に、タンブラー・マグ・ジョッキなどの真空断熱タイプの諸製品の「選び方の基本」を記しておきます。
はじめに、どうしてこの手の製品が「年中売れているのか」、つまり、導入のメリット性について説明したあと、「選ぶ際の注意点」をまとめようと思います。
0-1・夏に売れる理由
まず、夏向きの冷たい飲み物用としてよく売れる理由です。
第1に、保冷能力です。
室温20度で4度の飲み物が、1時間で7度までしか上がらないという能力があります。
サントリーによれば、ビールの美味しい温度は、「夏なら4〜6℃、冬なら6〜8℃がおすすめ」とのことですので、ほぼ最適温度に長時間保ってくれるわけです。
第2に、結露しないという点です。
ステンレスという性質を活かして、手が濡れずに、ビールを持つことができます。
第3に、デザイン性です。
独特の丸みを帯びたフォルムは、日本製の類似製品にはみられない、「オシャレさ」です。和室、洋室にもマッチしますし、来客用にも気が利いています。
0-1・冬にも売れる理由
つづいて、冬に、コーヒーやお茶などの温かい飲み物用としてよく売れる理由についてです。
第1に、保温能力が優れるからです。
沸騰温度に近いお湯でも1時間放置するとほぼ常温に戻りますが、真空断熱タンブラーを用いた場合、約55度までの低下に止まります。
そのため、コーヒーを用としても最近売れはじめました。
第2に、断熱性に優れるからす。
熱い飲み物を入れても、真空構造のため外側が熱くないから持ちやすいです。
0-3・形状に関する注意点

続いて、「選ぶ際の注意点」について書いておきます。
あらかじめ断っておくと、断熱構造を持つ製品ならば、「コールド」でも「ホット」でも兼用で使えます。
「冷たいものは冷たいまま」で、「温かいものは温かいままで」保温できるからです。
ただ、Atlasは、「兼用するのはおすすめしかねる」部分があります。
とくに、飲み口(口にあたる部分)の形状で、飲みものによって「合う」・「合わない」があると感じるからです。
この理由について、上表のような4カテゴリーに分けつつ、説明します。
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第1に、「薄め(薄め)」のタンブラー型です。
サーモスなどが販売しています。
この場合、口を付け部分が図のように、ガラスのような「うすはり」です。
この部分で、ガラス製の「高級うすはりグラス」のように、余計な金属の味が付きにくいと言え、ビールやハウスワインなどの味の邪魔になりにくいと言えます。
逆に、コーヒーなど「ホット」を注ぐ場合、陶器製のカップとの「口あたり」の微妙な違いから、とくに最初は、違和感を感じやすいという難点があります。
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第2に、飲み口の部分が「厚め」のタンブラー型です。
象印などが発売しています。
陶器製のマグのように、飲み口が(うすはりでなく)やや厚めに作られた製品です。この場合、コーヒーなど「ホット」飲料を注ぐ場合、違和感が生じにくいです。
逆に、ビールほか「コールド」製品を注ぐ場合、やや「もっさり」した口当たりで、違和感があります。
ーーー
第3に、ジョッキ型です。
「コールド」向きとして売られる製品で各社が出します。
ただ、飲み口は各社異なりますが、中くらい〜厚いものが多いです。
分厚くて重い、陶器のマグに似せたものはとくに、(陶器との質感の違いで)コールドでも少し違和感があります。
また、重さはともかく、取っ手が(陶器製やガラス製に比べてどうしても細く)形状的に持ちにくく、滑りやすいものが多いので、個人的には(コールドでも)あまり使いたくない感じがあります。
お客さんが来たとき「見映えはする」のですが、実用面でそれ以上の効果は乏しいです。
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第4に、マグ型です。
利点は、「こぼれにくい」点につきます。
目指す部分が違うので、このタイプならば、「コールド」でも「ホット」でも自由に使って良いでしょうが、むろん、ビールなど、アルコールを入れるものではないです。
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以上、真空断熱製品の種類を確認しました。
結論的にいえば、この手の製品は兼用は可能だが (口があたる)部分の飲み口の違いで、「コールド」と「ホット」は、分けて考えた方が、満足度が高いといえます。
0-4・そのほかの注意点
最後に、形状の部分以外について、2点だけ注意点を追加で書いておきます。ーー
第1に、製品のサイズです。
普通のグラスやコップと同じで、飲みものの種類で、適切な用量が変わります。
市販のビールやコーヒーの容量を示しましたので、それに合わせた適切な容量を選ぶのが「もうひとつの「コツ」です。
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第2に、製品の塗装です。
サイトに「塗装」についても注意を喚起しておきます。
塗装された製品については、一部「食洗機に対応できない」モデルがあります。
また、色の薄い塗装モデルは、食洗機対応でも、経年変化で「塗装剥げ」が目立ってくることもあります。
できるだけ長期間使いたい場合は、(そもそも剥げない)塗装なしの銀色の製品にするか、もしくは、塗装色が濃いものを個人的には「おすすめ」します。
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1・真空断熱タンブラー・マグの比較 (1)
1-1・サーモス〈日本〉
1-2・象印〈日本〉
2・真空断熱タンブラー・マグの比較 (2)
2-1・京セラ〈日本〉
2-2・ドウシシャ〈日本〉
2-3・CB JAPAN〈日本〉
2-4・最終的なおすすめ機種の提案
以上、真空断熱系製品の「選び方の基本」でした。
改めて言えば、兼用は可能だが (口があたる)部分の飲み口の違いで、「コールド」と「ホット」は、分けて考えた方が、満足度が高いという話です。
ただ、(物事には何でもつきものですが)例外と言える製品もありますので、 最後の「結論」では、そのあたりも含めたことを書くつもりです。
というわけで、以上のような順番で、各社の製品をみていこうと思います。
1-1・サーモスの製品
はじめに、サーモスの真空断熱製品からです。
ドイツに起源を持つ会社で、今は日本に本社を置く「水筒メーカー」になります。
同社は、このようなデザインの断熱カップをはじめて出した最初のメーカーです。
したがって、製品の数がとにかく多いので、先ほど見た表の順番に、すこし分けながらみていきます。
1・真空断熱ジョッキ(うすめ)
はじめに、ビールや、アイスコーヒー、焼酎のロックなど冷たい飲み物用としてオススメできる飲み口が「うすはり(薄め)」の「タンブラー型」からです。
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なお、以下の本文では、Atlasのおすすめポイントを赤字系で、イマイチと思うポイントを青字系で記していきます。
【340mL】
1・サーモス 真空断熱タンブラー JDE-340
¥1,258 Amazon.co.jp (1/24執筆時)
【330mL】
2・サーモス 真空断熱タンブラー JCY-320
¥1,815 Amazon.co.jp (1/24執筆時)
タイプ:タンブラー型(薄め)
重さ:200g
保冷力:7度(1時間後)
保温力:約45度(1時間後)
耐久性:食洗機・つけ洗い対応
こちらは、サーモス(Thermos)の真空断熱タンブラーです。
断熱カップは今や各社から出ています。
保温器具で世界トップの生産量を誇る同社の技術水準は高く、現在も最も売れているモデルです。
本体色は、1番のJDA-340は「ステンレス」、JCY-320 SMは、「ステンレスミラー」、になります。
前者は、ステンレスに鏡面処理をしていないマットな感じ、後者は、より光沢がある感じです。
持ちやすさなどには影響がないですが、ステンレスモデルは、「落ち着いている感じ」で、ミラーモデルは、ワインなどにも合う「やや華やか」といえる製品です。
本体サイズは、色の違いで、340ミリリットルと320ミリリットルの2サイズです。
実際の使用感は、ただ、さほど変わらないでしょう。
本体の重さは、200gです。
同サイズのグラスジョッキと比べると、6割ほど軽量で、重さを感じず持ちやすいです。
一度に注げるビールの量は、最大340ml(シルバーは320ml)です。
上表のように、ビールの小瓶は333ミリリットルで、ビールの大瓶は、633ミリリットルです。
計算上は、小瓶、ないし大瓶を2人で分ける場合も注げます。しかし、泡の分量があるため、うまく入りきるかは、多少微妙なラインです。
結論的にいえば、ビール用として考える場合、もうすこし大きなサイズが良いかもしれません。
どちらかと言えば、氷を入れてアイスコーヒーなどを飲む用途として適切なサイズだと思います。
保冷力は、4度の飲みものを入れる場合、1時間後に7度です。
氷は6時間後でも溶け残るレベルなので、遮熱性は相当と言えます。
保温力も、充分です。
コーヒーを飲みきるまで、充分な適温を保持できます。
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【新製品】
フタ JDE Lid
¥516 Amazon.co.jp (1/24執筆時)
オプションパーツも、充実します。
オフィスのデスクでアイスコーヒーなどを飲む際に便利な、フタが別売りで手に入ります。
利用する場合、1時間後の保温温度は約80度と、(当たり前ですが)だいぶ強化されます。
【新製品】
ソコカバー JDE BottomCover
¥513 Amazon.co.jp (1/24執筆時)
また、滑り止め用のゴム製の「そこカバー」も発売されました。ただ、本体だけでもさほど滑りやすくないので、オシャレ用ですね。
食洗機には、対応です。
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以上、サーモスの真空断熱タンブラーの紹介でした。
真空断熱構造で、保冷性・保温性相当とも高いスペックを期待できます。
サイズとしては、どちらかと言えば、お酒なら焼酎、飲みものならコーヒーやアイスコーヒーに適したサイズです。
ビールの場合は、(泡込みで考えると)多少小さめですから、もう1サイズ上のものを揃えた方が良いかと思います。
【サーモス】
【420mL】
3・サーモス 真空断熱タンブラー JDE-420
¥1,442 Amazon.co.jp (1/24執筆時)
【400mL】
4・サーモス 真空断熱タンブラー JCY-400
¥2,180 Amazon.co.jp (1/24執筆時)
タイプ:タンブラー型(薄め)
重さ:200g
保冷力:7度(1時間後)
保温力:
耐久性:食洗機・つけ洗い対応
JDE-420は、サーモスの1つ大きなサイズの真空断熱タンブラーです。
本体サイズは、400mlと420mlのモデルがあります。
誤差の範囲の容量差ですので、気にしなくて良いでしょう。
本体色は、2種類です。
JDA-400 SがマットなステンレスモデルでJCY-400 SMが鏡面処理をしているステンレスミラーモデルになります。
本体の重さは、200gです。
下位機種と重さは同等で軽いのは、断熱層をもつからでしょう。
サイズは若干大きめですが、手になじみます。
一度に注げるビールの量は、最大420mlです。
ビールの小瓶は333ミリリットルで、ビールの小缶は350ミリリットルですから、いずれも完全に注げます。
また、ビールの大瓶は633ミリリットルですから、それらを2人で分ける場合も良いでしょう。
適切な入れ方をすれば、こぼれず綺麗に注ぎきれます。
ちなみに、居酒屋の「生中」は435ミリリットルが平均のため、これより少しだけ大きくなります。
アクセサリーは、下位機種と形状が同じなので、フタとそこカバーは同じものが付けられます。
保冷力と保温力は、スペック的に、下位機種と同じで、十分な性能です。
保温力は、別売のふたをすれば、もちろん強化されます。
食洗機にも対応します。
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以上、サーモスのJDE-420の紹介でした。
各サイズ所有していますが、主にビール用に利用する場合、Atlasはこのサイズが適していると思います。
アイスコーヒーなども、多めに飲む場合は、このサイズが良いでしょう。
【600mL】
5・サーモス 真空断熱タンブラー JDE-600
¥1,645 Amazon.co.jp (1/24執筆時)
タイプ:タンブラー型(薄め)
重さ:200g
保冷力:7度(1時間後)
保温力:
耐久性:食洗機・つけ洗い対応
JDE-600は、サーモスの大きめの真空断熱タンブラーです。
本体サイズは、600mlです。
居酒屋の「生中」ジョッキほどのサイズ感です。
本体の重さは、しかし、下位機種と同じ200gであり、重量感はありません。
同じサイズのガラス製のグラスは500グラムは優に超えます。それと比べるとかなり軽いです。
一度に注げるビールの量は、最大600mlです。
ビールのロング缶は500ミリリットルですから、泡を含めてそれが入れきりできるというビッグサイズです。
保冷力と保温力は、スペック的に、下位機種と同じで、十分な性能です。
1時間後の保冷能力は7度以下と優秀です。
ちなみに、コーヒー中毒のAtlasは、カップ3倍分ほどのコーヒーを朝淹れて、数時間かけて飲んでいます。
フタなしでも、なかなか冷めないので、重宝しています。
食洗機にも対応します。
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以上、サーモスのJDE-600の紹介でした。
保冷性能を活かして「大ジョッキ」的に使いたい場合には魅力です。
ビール以外に使いにくいのが難点ですが、専用と考えれば、これくらい豪快でも良いでしょう。
そのほか、Atlasのように、「午前中一杯のコーヒー用」と考えれば、このサイズが良いでしょう。例えば、「クラフトボス」などのボトルアイスコーヒーは500mlですから、だいたい同じ分量となります。
【2020年発売】
【340mL】
6・サーモス 真空断熱タンブラー JDM-340
¥1,673 Amazon.co.jp (1/24執筆時)
【420mL】
7・サーモス 真空断熱タンブラー JDM-420
¥1,673 Amazon.co.jp (1/24執筆時)
タイプ:タンブラー型(薄め)
重さ:129/180g
保冷力:7度(1時間後)
保温力:
耐久性:食洗機・つけ洗い対応
JDMシリーズは、2020年に登場した、新しい真空断熱タンブラーです。
今までになかった陶器調のカップで、デザイン性の高さが売りです。
通常モデルはステンレス調で「格好良い系」ですが、こちらは、「日本的」というか、日常にマッチしやすいデザインで差異化されています。
本体のサイズは、340mlと420mlの2種類がラインアップされます。
サイズで、色合いを変えており、ターゲット層を明確に変える戦略です。
保冷力と保温力は、同社の通常製品と同等に、1時間後に7度です。
また、グラフ表記では、下位機種よりも保温性能が良く5度程度に表記されているため、性能はさらに良いとも言えます。
食洗機は、本機も対応します。
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以上、サーモスのJDMシリーズの紹介でした。
保冷(保温)性能を落とさずに、デザイン性を向上させた製品です。
ステンレス製も飽きが来ないでAtlasは好きですが、すこし「ワイルド」に感じていた方は、本機がおすすめです。
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【2021年発売】
【340mL】
8・サーモス JDE-341C
¥1,717 Amazon.co.jp (1/24執筆時)
【420mL】
9・サーモス JDE-421C
¥1,791 Amazon.co.jp (1/24執筆時)
【600mL】
10・サーモス JDE-421C
¥2,048 Amazon.co.jp (1/24執筆時)
タイプ:タンブラー型(薄め)
重さ:200g
保冷力:7度(1時間後)
保温力:
耐久性:食洗機・つけ洗い対応
なお、同じく「カラフル」な製品としてJDEシリーズがあります。
同じ系統は過去にもありましたが、2021年のアップデートで塗装が変わり、食洗機と付け洗いに対応になりました。
ややトロピカルなデザインですが、カクテルやアイス系ティーなど用途がはまれば、結構良いかもしれません。
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【2022年発売】
【340mL】
11・サーモス JDE-341LTD
¥2,039 Amazon.co.jp (1/24執筆時)
【420mL】
12・サーモス JDE-421LTD
¥2,250 Amazon.co.jp (1/24執筆時)
【600mL】
13・サーモス JDE-601LTD
¥2,489 Amazon.co.jp (1/24執筆時)
同じタイプのの2022年の新色は以上になります。
【サーモス】
【 1個のみ】
【300mL】
14・サーモス JDI-300 S
¥686 Amazon.co.jp (1/24執筆時)
【350mL】
15・サーモス JDI-350 S
¥682 Amazon.co.jp (1/24執筆時)
【400mL】
16・サーモス JDI-400 S
¥870 Amazon.co.jp (1/24執筆時)
【 2個セット】
【300mL】
17・サーモス JDI-300P S
¥1,176 Amazon.co.jp (1/24執筆時)
【400mL】
18・サーモス JDI-400P S
¥1,506 Amazon.co.jp (1/24執筆時)
タイプ:タンブラー型(薄め)
重さ:200g
保冷力:7度(1時間後)
保温力:
耐久性:食洗機・つけ洗い非対応
JDIシリーズは、サーモスの真空断熱タンブラーの(事実上の)下位機種です。
本体のサイズは、300mlと350mlと400mlの3種類がラインアップされます。
保冷力と保温力は、しかし、注意が必要です。
1時間後に7度といく記載こそありますが、飲み口や断熱構造の関係で、先述の上位機に比べて、能力が低いからです。
食洗機についても、底面に保護シートを利用する構造で熱に弱いため非対応です。
なお、上位機は、この部分が保護板でした。
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以上、サーモスのJDIシリーズの紹介でした。
たいへん安い機種ですが、定価ベースで半額以下というのには「理由もある」製品です。基本的には選ばない方が良いでしょう。
2・真空断熱ジョッキ
続いて、Thermosの製品のうち、ビールなどに利用する「格好良い」が、「重め」のジョッキ型です。
冒頭書いたように、個人的には、とって形状などから、あまり好きではないタイプではあります。
【720mL】
19・サーモス 真空断熱ジョッキ JDK-720 S1
19・サーモス 真空断熱ジョッキ JDK-720 S2
¥2,167 Amazon.co.jp (1/24執筆時)
【600mL】
20・サーモス 真空断熱ジョッキ JDK-600 S1
20・サーモス 真空断熱ジョッキ JDK-600 S2
¥2,167 Amazon.co.jp (1/24執筆時)
タイプ:ジョッキ型
重さ:300g/400g
保冷力:7度(1時間後)
保温力:
耐久性:食洗機・つけ洗い対応
JDK-720は、2019年末に登場した、サーモスの新製品であり真空断熱ジョッキとなります。
2系統ありますが、シンプルなS1と、立体的な造形があるS2です。
工業デザイン的には、甲乙つけがたいのです、好みで選びましょう。
本体サイズは、600mlのほか、720mlがあります。
サーモスとしては「最大サイズ」です。
居酒屋の大ジョッキサイズです。
本体の重さは、サイズ的にハンドルが必要なサイズなので、700mlの場合、400gと重いです。
ただ、この点は注意が必要です、居酒屋などのこのサイズのグラスは、1kgを超えるものもあることを考えると「軽く感じる」と言えます。
一度に注げるビールの量は、最大600mlです。
ビールならば(泡をうまく処理できれば)大瓶が入りきりますし、氷を入れて、「メガジョッキ・ハイボール」も再現可能でしょう
保冷力と保温力は、スペック的に、下位機種と同じで、十分な性能です。
1時間後の保冷能力は7度以下と優秀です。
食洗機にも対応します。
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以上、サーモスのJDK-720の紹介でした。
一般的に「普段使い」には大きすぎるでしょうが、気分良く「がぶ飲み」したい場合には選択肢になるでしょう。
幸い、保冷力が自慢なので、一度セットしたら、美味しい状態で飲み続けられます。来客用にセットで揃えたり、プレゼントしたり、ニーズはありそうです。
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【720mL】
21・サーモス 真空断熱ジョッキ JDK-720C
¥2,709 Amazon.co.jp (1/24執筆時)
【600mL】
22・サーモス 真空断熱ジョッキ JDK-600C
¥2,480 Amazon.co.jp (1/24執筆時)
なお、ジョッキについても、塗装タイプが出ました。
こちらも食洗機に対応しますし、好みで選んでOKです。
4・真空断熱マグカップ

つづいて、サーモスの真空断熱マグカップです。
基本的に「ホット向け」が多いですが、氷を入れて「コールド」にしやすい製品もあります。
【280mL】
23・サーモス 真空断熱マグ JCP-280C CAC
23・サーモス 真空断熱マグ JCP-280C CBW
23・サーモス 真空断熱マグ JCP-280C BK
¥1,291 Amazon.co.jp (1/24執筆時)
タイプ:マグカップ型
重さ:200g
保冷力:9度(1時間後)
保温力:71度(1時間後)
耐久性:食洗機・つけ洗い一部対応
こちらは、Thermosの真空断熱マグです。
本体サイズは、280ミリリットルです。
珈琲一杯が約180MLなので、大きめのマグカップ相当と言えます。
真空断熱マグは結露しない徳性もあるため、紙類を扱うオフィスでコーヒーを飲むために開発された製品です。
保冷力は、1時間後に9度ですので、さほど強調できません。
保温力は、一方、真空断熱構造を持つ上で、フタがついているため、1時間後でも71度です。
サイズ的に、ドリッパーを上に置いて淹れるというアイデアも面白いです。
食洗機は、一方、フタとパッキンの部分は対応しますが、本体部分は、やはり底カバーの関係で、非対応です。
つけ洗いも同様です。
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以上、Thermosの真空断熱マグの紹介でした。
ふた付きなので、家庭用としては逆に使いにくいでしょうが、オフィスで利用する場合は、相当良い選択肢でしょう。
コーヒー好きにはオススメしたいモデルです。
【240mL】
24・サーモス 保温マグカップ JDC-241
¥1,364 Amazon.co.jp (1/24執筆時)
【350mL】
25・サーモス 保温マグカップ JDC-351
¥1,460 Amazon.co.jp (1/24執筆時)
タイプ:マグカップ型
重さ:200g/200g
保冷力:
保温力:
耐久性:食洗機・つけ洗い対応
これらは、Thermosの保温マグカップシリーズの製品です。
本体サイズは、サイズは240mlと350mlの2種類あります。
前者は、コーヒー1杯分、後者は、マグカップとしてはたっぷり入る大きめサイズです。
保温力と保冷力は、一方、真空層がある製品ですが、保温効力が同社の基準に達しないため「真空断熱マグ」の名前は付けられません。
したがって、どちらかと言えば「結露しない」「外側が熱くならない」という機能面を期待して買うものでしょう。
食洗機は、断熱構造ではないため対応です。
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以上、Thermosの保温マグカップシリーズの紹介でした。
カジュアルでデザイン性が高い製品ですが、真空断熱構造ではない点は注意しましょう。
ただ、30分程度で飲みきるなら十分でしょうし、もともと大きなマグではないので、これほどでも良いとの判断かもしれません。
【470mL】
【国内正規品】【食洗機非対応】
26・サーモス ROD-001 MDB
26・サーモス ROD-001 S
26・サーモス ROD-001 CRB
¥2,519 楽天市場 (1/24執筆時)
【並行輸入品】【食洗機対応】
27・King 16-Ounce Leak-Proof Travel Mug
¥6,900 Amazon.co.jp (1/24執筆時)
タイプ:マグカップ型
重さ:400g
保冷力:5度(1時間後)
保温力:61度(1時間後)
耐久性:食洗機・つけ洗い非対応
King 16-Ounce Leak-Proof Travel Mugは、サーモスが販売するトラベルマグです。
米国では十数年前から存在する「定番モデル」ですが、日本では2019年に(やっと)限定ながら、販売となりました。
本体サイズは、リットル換算だと、約470ミリリットルです。
コーヒー2.5杯分なので、一度を淹れれば、半日は飲み続けるサイズです。
保冷力は、とても高いです。
レバー式のフタで、レバーを回せば、飲み口の開閉ができる構造のため、1時間後でも約5度をキープします。
保温力も、1時間後に61度ですので、なかなか高いです。
こぼれにくい飲み口なので、図書館で読書をしながら、または、自宅で作ったコーヒーをスタジアムで飲む際に、Atlasも重宝しました。
剛性も十分で、どっしりしているので転倒したことは一度もありません。スタバのボトルとは安定感が違います。持ちはこびの際、こぼれたこともないです。
氷を淹れれば、アイスコーヒーもできますし、(例えば碁石茶やプーアル茶のような)大きめの茶葉ならば、フタの部分が茶こしの役割をしてくれます。
また、ティーフックが付属するので、ティーバッグも使いやすいです。
食洗機は、一方、日本で販売される製品については、上図の様に、食洗機は(パッキン以外)非対応の表示です。
しかし、米国の並行輸入品については、(洗剤や温度に対する注意はあるものの)top-rack dishwasher safeで対応です。
ただ、これは、製品が異なると言うよりも、各国で消費者保護の基準が異なるゆえの表記の相違と思われます。
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以上、King 16-Ounce Leak-Proof Travel Mugの紹介でした。
なぜ日本で売られないのか、長年「謎」の製品ですが、やっと入手の目処が立ちました。Atlasも、長年利用してきましたので、手に入るのは嬉しいことです。
【280mL×1個】
28・サーモス 真空断熱カップ JDH-280
28・サーモス 真空断熱カップ JDH-280C
¥787 Amazon.co.jp (1/24執筆時)
【280mL×2個】
29・サーモス 真空断熱カップ JDH-280P
¥1,414 Amazon.co.jp (1/24執筆時)
【350mL×1個】
30・サーモス 真空断熱カップ JDH-360
30・サーモス 真空断熱カップ JDH-360C
¥868 Amazon.co.jp (1/24執筆時)
【350mL×2個】
31・サーモス 真空断熱カップ JDH-360P
¥1,616 Amazon.co.jp (1/24執筆時)
タイプ:カップ型
重さ:100g/200g
保冷力:8度(1時間後)
保温力:
耐久性:食洗機・つけ洗い非対応
これらは、Thermosの真空断熱カップシリーズの製品です。
複数の型番がありますが、末尾に「C」が付く型番が「カラーモデル」で、付かないのがステンレスという区分けです
本体サイズは、280mlと350mlの2種類あります。
いずれも、ハンドルがない「湯飲み」タイプになります。
断熱構造なので、手持ちも問題ないですし、飲み口も丸みを帯びた形状です。
前者は、コーヒー1杯分、後者は、マグカップとしてはたっぷり入る大きめサイズです。
保温力と保冷力は、本製品の場合「真空断熱」の名前を冠しており、保冷力も、1時間後で8度と明示があります。小型にしては性能が良いです。
保温力は、サーモスは非開示です。
食洗機は、一方、保護シートが貼られる構造なので、非対応です。
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以上、Thermosの真空断熱カップの紹介でした。
同一サイズの象印製品に較べて、「和風な」使い方にはあまり適さないグローバルなデザインです。
ただ、キャンプ用など、割とハマりそうな場所はあるでしょう。
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【300mL】 【1個】
32・サーモス 真空断熱カップ JDD-301
¥1,145 Amazon.co.jp (1/24執筆時)
【400mL】 【1個】
33・サーモス 真空断熱カップ JDD-401
¥1,286 Amazon.co.jp (1/24執筆時)
タイプ:カップ型
重さ:100g/200g
保冷力:
保温力:
耐久性:食洗機・つけ洗い対応
なお、真空断熱カップは、間口の広いバージョンもあります。
可愛らしく、コーヒーカップとしても利用できます。
また、スタッキング(重ねおき)対応ですから、収納力も高いです。また、食洗機に対応する点も、カップ式では珍しいです。
一方、口が広い構造のため、保冷力は弱いようで、1時間後の保冷力は公開されていません。この点は、注意点でしょう。
1-2・象印の製品
続いて、日本の象印の製品です。
サーモスほど展開数はないですが、サーモスにない、「厚め」タイプのタンブラーを出しており、その部分で、プレゼンスがあります。です。
【300ml】
34・象印 タンブラー 銅 SX-DN30-NC
34・象印 タンブラー 青 SX-DN30-AC
¥1,350 Amazon.co.jp (1/24執筆時)
タイプ:タンブラー型(厚め)
重さ:130g
保冷力:8度(1時間後)
保温力:42度(1時間後)
耐久性:食洗機・つけ洗い非対応
SX-DN30シリーズは、象印のステンレスタンブラーでは最も小さいモデルです。
先述のように、同社の製品は、タンブラー型としては「飲み口が厚め」です。
そのため、サーモスの「うすはり」型のタンブラーと比べて、ホット飲料を飲んだとき、違和感を感じにくいです。
本体サイズは、300mlです。
コーヒーをベースに考えると、大きめのコーヒーマグのサイズです。
お茶やアイスコーヒーと兼用するには最も便利なサイズと思います。
本体の重さは、130gです。
小型とは言え、かなり軽量です。
保冷力は、象印も良いです。
1時間後の保冷スペックは8度で、サーモスに1度及びませんが、サイズ感に由来する誤差でしょう。
保温力も、95度のお湯について1時間後に42度以上と、サーモスと異なりしっかりスペックを公開します。
形状的にも、この部分ではおそらくサーモスよりわずかに優秀だと思います。
食洗機の対応は、一方、不可です。
サーモスの下位機種と同じく、底部が保護板ではなく、保護シートのためです。
したがって、つけ洗いも対応しないため、強度はさほど高くないです。
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象印のSX-DN30シリーズの紹介でした。
先述のように、温かい飲みものをたっぷり注ぐには割と良い製品だと思います。
食洗機に対応しないのは、痛い部分ですが、一般的に、コーヒー用の汎用カップとして良い製品だと思います。
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【450mL】
35・象印 タンブラー 銅色 SX-DN45-NC
35・象印 タンブラー 青色 SX-DN45-AC
35・象印 タンブラー 銀色 SX-DB45-XA
¥1,378 Amazon.co.jp (1/24執筆時)
タイプ:タンブラー型(厚め)
重さ:180g
保冷力:7度(1時間後)
保温力:42度(1時間後)
耐久性:食洗機・つけ洗い非対応
【600mL】
36・象印 タンブラー 銅色 SX-DN60-NC
36・象印 タンブラー 青色 SX-DN60-AC
36・象印 タンブラー 銀色 SX-DB60-XA
¥1,681 Amazon.co.jp (1/24執筆時)
タイプ:タンブラー型(厚め)
重さ:230g
保冷力:7度(1時間後)
保温力:49度/55度(1時間後)
耐久性:食洗機・つけ洗い非対応
なお、象印からは、同じシリーズで大きめのモデルが2種類発売されています。
本体サイズは、450MLと600MLですから、最大サイズはサーモスと同じです。
サイズだけで言えば、ビールなどには向くでしょう。
また、本体が大きな分、冷めにくく暖まりにくいので、600MLならば、1時間後で55度とかなり優秀です。
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以上、象印の大きめモデルの紹介でした。
温かい飲みものを一度に注ぎたい場合に、かなりおすすめできるモデルです。
Atlasは食洗機を利用しているので、この機種は使えませんが、そうした制限がない場合は、サーモスよりもこちらの方が、(温かい飲みものには)良いと考えます。
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【2021年】
【450mL】【各色】
37・象印 ステンレスタンブラー SX-FA45
¥2,333 Amazon.co.jp (1/24執筆時)
タイプ:タンブラー型(フタ付)
重さ:240g
保冷力:7度(1時間後)
保温力:81度(1時間後)
耐久性:食洗機非対応
なお、象印については、フタ付きモデルを2021年に投入しました。
本体色は、ブラック(SX-FA45-BM)・ホワイト(SX-FA45-WM)・ピンク(SX-FA45-PZ,)・グリーン(SX-FA45-GZ)と通常機と色を変えています。
サーモスの別売のふたと同じ使途ですが、こちらは「回し開け」なので密封性が高く、1時間後の保温温度は、81度とサーモスより少し高いです。
一方、分解洗いできて清潔である点が強調されますが、引き続き食洗機非対応なのはネックです。
次回につづく!
真空断熱タンブラーのおすすめは結論的にこれ!
以上、今回は、各社の真空断熱タンブラーと真空断熱マグ・真空断熱ジョッキを見てきました。
しかし、記事は、もう少しだけ「続き」ます。
2・真空断熱タンブラー・マグの比較 (2)
2-1・京セラ〈日本〉
2-2・ドウシシャ〈日本〉
2-3・CB JAPAN〈日本〉
2-4・最終的なおすすめ機種の提案
冷たい飲みもの ★★★★★
暖かい飲みもの ★★★★☆
ビールの保冷 ★★★★★
内容量 ★★★★☆
総合評価 ★★★★★
続く2回目記事(こちら)では、今回紹介できなかった、京セラやドウシシャなどの製品を紹介します。
その上で、いつものように、目的別・予算別に、Atlasのオススメ製品をあげていきます。
引き続き、よろしくお願いします。
2回目記事は→こちら