【今回レビューする内容】2025年 1万円以下の激安 無線LANルーターの性能とおすすめ・Wi-Fiルーター・親機・無線ブロードバンドルーター:ワンルーム用・1人暮らし向けのルーター
【比較する製品型番】バッファロー WSR-1500AX2L/N WSR-1800AX4P WSR-1800AX4P/NBK WSR-1800AX4P/NWH WSR-300HP WSR-1166DHPL2 WCR-1166DHPL/N WSR-1166DHPL2/D WSR- WSR-1800AX4B/NWH WSR-1800AX4S/NBK WSR-1500AX2B-WH WSR-1500AX2L AM-AG1200HS4 PA-WG1200CR PA-WG1200HP4 AM-AG1200HP4 WRC-X1800GS2-B WRC-W601-B WRC-X1500GS2-B PA-WG1200HS4 PA-WG1200HS3 WX1500HP AM-AX1500HP PA-WX1500HP エレコム WMC-X1800GST-B WRC-X1800GS-B WRC-X1800GSA-B WRC-X1800GS-B IODATA WN-SX300FR WN-SX300FR/E WN-DX1200GR WN-DX1200GR/E WN-DEAX1800GR WN-DEAX1800GRW WN-DEAX1800GR/E WN-DAX1800GRN TP-Link Archer C6 V3.2 Archer C50 TL-WR841N Archer C80 Archer C80/A AX20 AX10 Archer AX1800 AX23V AX1500 AX1500/A Archer AC1900 AC1900/A Archer AC1200 AC1200/A HUAWEI WiFi AX2 NEW ほか
今回のお題
1万円以内のWi-FiLルーターのおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今日は、2025年4月現在、最新の無線LANルーターの比較です。
通信速度はもちろん、接続時の安定性や設定のしやすさ、セキュリティなどに注目しながら各機を分析していきます。
初心者でも「おすすめの理由」ができるだけ分かるように書きました。
1・標準の無線LANルーターの比較
速度: 2402Mbps(最大)
予算:7500円〜
用途:2LDK・一戸建て
2・安めの無線LANルーターの比較
速度:1300Mbps(最大)
予算:3千円〜
用途:1LDK・ワンルーム向け
3・高速なWi-Fi 6ルーターの比較
速度: 4803Mbps(最大)
予算:1.5万円〜
用途:大家族・ゲーマー・トレーダー
4・最速なWi-Fi 7 ルーターの比較
速度: 11520Mbps(最大)
予算:3万円〜
用途:高速10G回線ユーザー
5・メッシュWi-Fiルーターの比較
速度: 11520Mbps(最大)
予算:3万円〜
用途:旅館・自営業・3F建ての家庭
6・おすすめの無線LANルーター 【結論】
=予算別・目的別のおすすめ機種の提案
このブログには、無線LANルータ関連の記事が、全部で6本あります。
今回は、2回目の記事となります。
「激安だけど高性能」をキーワードにして、3000円~1万円ほどで買える価格帯の製品を紹介しました。
とくに、ワンルームマンションや、隣接した2部屋程度の1Kで利用する場合に「おすすめ」のグレードです。
なお、2DKクラスのマンションや一軒家でお使いの場合は、1万円以下の機器だと心許ない部分もあります。
そのため、できれば、1万円台の機種を多く比較している1回目記事となる【高速な無線LANルーターの比較記事】をご覧ください。
そちらでは、初心者向けの「無線ルーターの選び方の基本」を色々書きました。お時間がある方は1回目記事(こちら)からお読みいただければ、より分かりやすいかなと思います。
ーーー
対応人数 ワンルーム向き
速度(ネット)★★★★★
速度(宅内) ★★★★★
無線の安定性 ★★★★★
設定の容易さ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、各社の製品を一機ずつ紹介していきます。
そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、価格別・性能別にAtlasのおすすめ機種を提案していきます。
1・激安なWi-Fiルーターの比較
というわけで、3000円代から購入できる格安のWi-Fiルーターの比較に入ります。
1・激安な無線ルーターの比較 (1)
1-1:バッファロー 〈日本〉
1-2:NEC〈日本〉
1-3:エレコム〈日本〉
2・激安な無線ルーターの比較 (2)
2-1:アイオーデータ〈日本〉
2-2:ASUS〈台湾〉
2-3:TP-LINK〈中国〉
2-4:HUAWEI〈中国〉
3・無線ルーターの比較 (3) 【結論】
=最終的なおすすめ機種の提案
数があるので、今回は、以上のような順番で、メーカー別に製品を紹介します。
1-1・バッファローの無線ルーター
はじめに、バッファローのルーターです。
日本の家庭市場における無線ルーターのシェアはトップで、ラインナップが最も多い名古屋の企業です。
---
以下の本文では、Atlasのおすすめポイントは赤系の文字色で、イマイチだと思う部分は青字で書いていきます。
【2014年発売】
【通常型番】WSR-300HP/N同等品
1・バッファロー WSR-300HP
¥2,865 楽天市場 (4/18執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi 4(11n)
ネット最高速度:300Mbps
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:
有線LAN:1000BASE-T ×4
WAN:1000BASE-T
メッシュ:
USB:
IPv6:
WPA3:
WHR-300HPは、バッファローのAirStationシリーズでは最も安い製品です。
また、最も長い期間販売されているロングセラー機でもあります。
本体サイズは、幅140x高さ140x奥行31mmです。
超小型と言ってもよいサイズで、設置性も良いです。
無線の最大速度は、300Mbps(約38メガバイト/秒)です。
格安機なので仕方ないですが、「快適水準」ではないです。
特に本機については、2.4GHz帯の電波だけ対応です。
電波干渉に強い特長のある5.0GHz帯の電波を送受信できません。
スマホやPCで、2.4GHz帯の電波だけ対応という機種はあまりないので、こうした仕様にしています。
インターネット速度は、Wi-Fiを利用する場合、300Mbps(約38メガバイト/秒)です。
ただ、光ファイバーの終端装置から、この無線LANルーターまで(WAN)は、1000Mbpsで入ってくるので、有線LANならば、(理論上)その速度でPCに向かうでしょう。
なお、IPv6には未対応です。
インターネット速度は、理論値でも100Mbps(12.5メガバイト秒)に止まります。
ご家庭の光ファイバーの終端装置(モデム)から、このルーターまでの間のLANケーブル(=WAN)は、規格上100Mbps(12.5メガバイト/秒)が最高速度だからです。
これがボトルネックとなり、実際のインターネット速度はここまで落ちます。
無線の安定性も、特段の技術はないです。
有線LANポートは、4つ搭載されます。
戦術のように、1000BASE-T(最大速度1000Mbps)と高速であり、利用上、問題ありません。
Buffalo QRsetup
¥0 Apple AppStore
Buffalo QRsetup
¥0 Google Play
簡単設定機能は、BUFFALO機は定評があります。
スマホ(iOS/Android)は、QRコードを撮影するだけで接続が可能なQRセットアップが付属します。
パソコンも、バッファロー社の「売り」である「AOSS機能」が付属します。
業界共通仕様のWPSと同じですが、つなげるだけではなく、WPA2/WPAによる強力なセキュリティが自動設定でき、情報漏洩対策などに効果的です。
IPv6は、対応です。
これは、IPoEとも呼ばれ、プロバイダ側の混雑に強くなる技術です。
ただ、光ファイバー業者に回線業者に追加料金が必要であることもあり、使いたい方だけが知っておけば良い知識です。
---
以上、バッファローのWHR-300HP2の紹介でした。
後ほど他社機も見ますが、さすがに5GHz帯に非対応というのは、「約20年前の水準」であり物足りないです。
同社から選ぶにしても、もう少し上位をおすすめします。
【2024年発売】
【Amazon限定型番】WSR-1166DHPL2/N 後継機
2・BUFFALO WCR-1166DHPL/N
¥3,380 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
WPA3:対応
【2020年発売】
【通常型番】
3・BUFFALO WSR-1166DHPL2
¥4,284 楽天市場 (4/18執筆時)
【特定店限定型番】
4・BUFFALO WSR-1166DHPL2/D
¥3,980 楽天市場 (4/18執筆時)
WPA3:
Wi-Fi規格:Wi-Fi5(11ac)
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:867Mbps
有線LAN:1000BASE-T ×3
WAN:1000BASE-T
メッシュ:
USB:
IPv6:対応
WCR-1166DHPLは、バッファローの入門用ルーターでは「真ん中」のグレードの製品です。
新旧あります。
新型は少し形状が変わった上で、セキュリティの部分でWPA3に対応します。
あとの基本仕様はほぼ同じです。なお、Amazonモデルは、クーポンが表示されている磁気があるので、一応確認してください。
無線の最大速度は、2つの帯域ごとで異なります。
5.0GHz帯の電波は、最大867Mbps(約217メガバイト/秒)です。
電子レンジや近所のWi-Fiなどからの電波干渉に強い特長のある電波です。
アンテナは、2本です。
2.4GHz帯の電波は 最大300Mbps(約38メガバイト/秒)です。
電波の到達距離が長い特長のある電波です。アンテナは2本です。
一方、バッファロー機の場合、アンテナは各帯域専用ではないです。
5GHz帯と2GHz帯の共用アンテナが2本です。
同社やTP-LINKの一部機種がこの仕様ですが、各帯域に専用アンテナを装備する他社機に比べると、複数端末の接続時の通信安定性の部分で、多少不利です。
インターネット速度は、867Mbps(約217メガバイト/秒)です。
WANが本機の最高速度を邪魔しないギガビット級(1000BASE-T )のためです。
なお、有線LANでつなげるならば、理論上、1000Mbpsまで出せます。
無線の安定性は、ビームフォーミングに対応です。
スマホ等の小型端末のある方向を特定し、電波をその方向に発信できる機能です。
この場合、動画や音声が停止してしまう動画閲覧などが有利になります。スマホ側の対応が必要ですが、iPhoneはどの機種も標準搭載になっています。
有線LANポートは、3つ搭載します。
いずれも、1000BASE-T(=1000Mbps)の速度まで通せます。
簡単設定機能は、QRsetupほか、AOSSにも対応です。
入門者にも簡単な仕様で、PCでもスマホでも、初心者でも簡単につなげられるでしょう。
---
以上、バッファローのWCR-1166DHPLなどの紹介でした。
先ほどみた下位機と違い、5GHz帯が使える機種です。その点でいえば(20年前の水準ではなく)10年前の水準程度までは「新しい」とはいえます。
ただ、耐久性のよい家電でもありますし逆に10年先まで使うと考える場合、やはり、陳腐化してしまう時期は早いように思います。
予算の問題もあるでしょうが、できれば、もう1グレード上の機種を買う方が「安物買いの銭失い」になりにくいと言えます。
【2023年発売】
【通常型番】
5・バッファロー WSR-1800AX4P-BK
6・バッファロー WSR-1800AX4P-WH
¥10,300 楽天市場 (4/18執筆時)
【特定店用型番】
7・バッファロー WSR-1800AX4P/DBK
8・バッファロー WSR-1800AX4P/DWH
¥9,420 楽天市場 (4/18執筆時)
【Amazon限定】(在庫限り)
9・バッファロー WSR-1800AX4P/NBK
¥7,980 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
【2021年発売】
【通常型番】WSR-1800AX4S-BK
10・バッファロー WSR-1800AX4S-WH
¥7,800 楽天市場 (4/18執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi6(11ax)
2.4GHz帯速度:573Mbps
5.0GHz帯速度:1201Mbps
有線LAN:1000BASE-T×4
WAN:1000BASE-T
メッシュ:EasyMesh
USB:
IPv6:対応
WPA3:対応
WSR-1800AX4Bシリーズも、バッファローが発売するWi-Fiルーターです。
入門機の中では「ちょっと良い」製品です。こちらについては、特定店用やAmazon限定型番がありますが、基本性能は同じです。
また、新旧両機種ありますが、違いは付帯サービスの部分す。
2023年機は、ネット脅威ブロッカー2 プレミアムという、オンラインセキュリティソフトの「1年間の無料利用権」が付属です。
2021年機は、カスペルスキーが作っていた初代の「ネット脅威ブロッカー」です。
新機種だと、IOT家電を守れるメリットがありますが、PCだと【ウイルス対策ソフトの比較記事】で紹介したような専用ソフトと機能が重複しますし、基本不要だと思います。
結論的にいえば、新旧かかわらず、値段で決めてOKでしょう。
無線速度は、本機は、注目に値します。
なぜなら、他機のようなWi-Fi5ではなく、最新のWi-Fi6(11ax)に対応するからです。
無線の最大速度は、Wi-Fi6は、アンテナ本数による速度体系がWi-Fi5とは異なります。
5GHz帯は、専用アンテナ2本で、1201Mbps(約150メガバイト/秒)です。
2.4GHz帯も、専用アンテナ2本で、573Mbps(約72メガバイト/秒)です。
iPhone(12以降)など、Wi-Fi6規格に対応する端末との間の通信は、この速度が出ます。
なお、Wi-Fi6未対応端末(スマホ・PC)の場合は、Wi-Fi5の「アンテナ2本」の速度になります。
ただ、すでにWi-Fi6は十分に普及しているので、今後買われる端末は対応するでしょう。
少なくとも、将来への投資になります。
一応、現状でWi-Fi6に対応する主な機種について補足しておきます。
iPhoneは、2019年発売のiPhone11以降の機種は、基本Wi-Fi6に対応します。
MacBook iMacは、2020年末のApple M1プロセッサ搭載型から対応させてきました。
Windows系は、Microsoft Surfaceは、2020年以降のノートPCは「対応」です。
メッシュは、業界の標準規格のEasyMesh対応です。
メッシュは、ご自宅に、複数のWi-Fiルーターを置く場合の「機器間の通信技術」なので、今回の「1ルーム向け」という趣旨ではあまり意味がないです。
ただ、大きな一軒家の方が、「サテライト(2台目)」ルーターとして買うには、本機は向きます。
インターネット速度は、1000Mbps(120メガバイト/秒)が最大です。
Wi-Fi自体は1201Mbpsですが、電波が入り込む段階(WAN端子)自体が、1000BASE-T規格なので、そこがボトルネックになるからです。
まあ、入門機ですし、これで全く問題ないです。
無線の安定性は、ビームフォーミングほか、バンドステアリングLiteに対応です。
後者は、電波強度の強い帯域に自動で移動することで、スマホの断線を未然に防ぐものです。
同社の上位機と違って、帯域の混雑状況は見れませんが、スマホでの動画視聴などに有利です。
また、Wi-Fi6なので、その業界共通仕様として、アンテナごと複数の端末に同時通信できるMU-MIMOと、帯域ごと同時通信するOFDMAも装備します。
MU-MIMOは、従来のWi-Fi5もでもあった技術ですが、送信時にも対応する点でより高度と言えます。
---
結論的にいえば、回線安定性の部分だけで言えば「1万円以上の機種と同等」です。
あえて言えば、処理に使うCPUが(おそらく)下位ですが、そもそも多人数でつかうグレードの製品ではないので、ここは問題ないです。
有線LANポートは、4つ搭載です。
仕様も、1000BASE-Tであるため、このクラスだと使用上問題ありません。
簡単設定機能は、WPSほか、自社技術のAOSSに対応です。
繰り返しますが、バッファローは、設定が初心者向きです。
セキュリティは、同社の場合、Wi-Fi6搭載機は最新のWPA3に対応です。
iPhoneなども対応がはじまっている新しい暗号化で、従来のWPA2の通信暗号化より強固で、実際的に突破は無理と言われる規格です。
このほか、ネット脅威ブロッカー2 プレミアムという、サードパーティ対応のセキュリティ機能もあります。
パソコン用のウイルス対策ソフトと違って、IOT家電への侵入が守れるのが良い点です。ただ、1年後有料ですし、本体選びにおいてはあまり重視しなくて良いか思います。
---
以上、バッファローのWSR-1800AX4Bシリーズの紹介でした。
1人暮らしの1Kまでという条件下で言えば、本機は、バランスがとれて良い機種です。
無意味に速度だけ速くても、マンションの光回線程度なら速度的に意味はないです。その点で言えば、とくに、スマホに有利な無線の安定化技術が多い本機は、かなり良い構成です。
Wi-Fi6も新しいスマホやPCでは「標準装備」となってきた現状をふまえても「1人暮らし向けのちょっと良い機種」として、本機はおすすめです。
ーーーー
【2024年発売】(付属ソフトなし)
11・バッファロー AirStation WSR-1500AX2L/N
¥5,650 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
12・バッファロー AirStation WSR-1500AX2L
¥5,280 楽天市場 (4/18執筆時)
13・バッファロー AirStation WSR-1500AX2L/D
¥5,480 楽天市場 (4/18執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi6(11ax)
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:1201Mbps
有線LAN:1000BASE-T×3
WAN:1000BASE-T
メッシュ:EasyMesh
USB:
IPv6:対応
WPA3:対応
なお、本機の下位機種となるWSR-1500AX2Lシリーズもあります。
流通ルートの違いで型番が変わりますが、性能は同じです。
無線の最大速度は、5GHz帯の1201Mbpsですので、先ほどの機種と同じです。
ただ、2.4GHz帯が、Wi-Fi4(11n)なので、300Mbpsと遅くなります。
アンテナも、先ほどの機種は、帯域ごと専用でしたが、こちらは、両帯域の共用です。
その部分でも、多少ですが性能が落ちると言えます。
位置づけとしては、EasyMesh対応の廉価版です。
おそらく、サテライトとして利用して、5GHzを約600Mbpsで中継するような用途を想定しているように思えます。
メイン機として考えるならば、選択肢にならないでしょう。
1-2・NECの無線ルーター
続いて、NEC(NECプラットフォーム)の、Atermシリーズの紹介です。
プロバイダ提供の終端装置で、よく見るブランドですが、家庭用もバッファローと並んで強いです。
【2018年発売】
14・NEC Aterm PA-WG1200CR
¥5,174 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi5(11ac)
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:867Mbps
有線LAN:1000BASE-T ×1
WAN:1000BASE-T
USB:
IPv6:
WPA3:
NEC Aterm WG1200 は、NECでは最も安い製品です。
端末のサイズは、約41×108.5×110mmです。
バッファローの超小型を除けば、業界でも最小クラスのWi-Fiルーターです。
無線の最大速度は、5GHz帯で867Mbpsで、2.4GHz帯で300Mbpsです。
いずれの帯域も専用アンテナで、それぞれ2本です。
ただ、Wi-Fi5の水準ですので、先述のように、「10年前の入門機と同水準」です。
スペックで選ぶとすると、若干物足りないです。
インターネット速度は、1000Mbpsが最大です(有線LAN利用時)。
無線の安定性は、スマホとの通信を最適化するビームフォーミングに対応します。
スマホ側の対応が必要ですが、最近の機種なら対応するでしょう。
そのほか、通信安定性に関わる上位技術は、非搭載です。
ただ、360度方向への放射能力に定評がある同社のμSRアンテナを装備する点は言及に値します。
小型機だけで比べれば、わりと電波の跳びが良く途切れにくいです。
有線LANポートは、1000BASE-T(最大速度1000Mbps)が、1つのみ搭載です。
基本的に有線をあまり使わない人向けの小型モデルです。
簡単設定機能は、らくらく無線スタートと、らくらくQRスタートに対応します。
バッファローと同じく、NECも、初心者向けの配慮は多めです。この部分を重視する場合、同社を含めた国内企業の製品が良いでしょう。
---
以上、NECのPA-WF1200CRの紹介でした。
他社にもある、主にスマホ・タブレットで生活している方向けの「超格安」製品です。
ただ、速度的に言って「10年前の入門機の水準」です。将来性を考えるならば、もう少し上のグレードのほうが良いでしょう。
【2020年発売】
15・NEC Aterm PA-WG1200HP4
¥7,129 楽天市場 (4/18執筆時)
(Amazon限定)
16・NEC Aterm AM-AG1200HP4
¥5,478 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi5(11ac)
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:867Mbps
有線LAN:1000BT ×3
WAN:1000BASE-T
メッシュ:あり(自社方式)
USB:
IPv6:対応
WPA3:対応
WG1200HP4も、NECの格安ルーターです。
こちらも、1万円を割る価格で買える製品です。
Amazon限定は、簡易パッケージになる以外は同じです。
旧機種がのこります。
そちらのみ、中継機やメッシュ(サテライト)としては利用できない仕様です。
WPA3も新機種だけが対応です。
ただ、単身者が、1台だけ使うならば、新旧どちらでも良いでしょう。あとは、変わらないので、同時にみていきます。
端末のサイズは、幅33×奥行87×高さ146mmです。
先ほどの機種よりはやや大きいですが、それでも薄型・小型で設置しやすい部類です。
無線の最大速度は、5GHz帯で867Mbpsで、2.4GHz帯で300Mbpsです。
アンテナは専用アンテナが帯域ごとに2本です。
NECは、上位機を含めて、共用アンテナを使わず、全機とも専用アンテナです。
プロバイダ提供のモデムなどもNEC製が多いですが、それを含めて、安定性重視の社風に思います。
インターネット速度も、Wi-Fiで、最高速度の867Mbpsは出せます。
LANならば、WANが1000BASE-Tなので、1000Mbpsです。
問題ないです。
無線の安定性は、バンドステアリング・ビームフォーミング・Mu-Mimoという、スマホに有効な、高性能機の「三本柱」といえる技術を網羅します。
加えて、PC接続時にPCを混雑していないチャンネルに自動的に変更するオートチャネルセレクト機能が装備されます。アンテナも、μSRアンテナを装備します。
この部分の装備は、格安機に限っていえば、NECは他社より充実しています。
有線LANポートは、1000BASE-Tを3つ搭載します。
簡単設定機能は、下位機種同様に搭載です。
セキュリティは、バッファロー機にもありましたが、最新のWPA3に対応です。
---
以上、NECのPA-WG1200HP4 の紹介でした。
下位機よりは性能は良いです。
とくに通信安定性の部分では、本機は入門機としては例外的に高く評価できます。
ただ、やはりWi-Fi5(11ac)の2本アンテナ機ではあるので「10年前の入門機水準」の性能ではあります。最近は、もう1グレード上のWi-Fi6でも、1万円以下で手に入る点からすれば、性能から選びにくい製品です。
ーー
【下位機種】
【2020年発売】PA-WG1200HS4-G86
17・NEC Aterm PA-WG1200HS4
¥4,521 楽天市場 (4/18執筆時)
17・NEC Aterm AM-AG1200HS4
¥5,478 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
【2018年発売】(WPA3非対応)
18・NEC Aterm PA-WG1200HS3
¥5,450 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi5(11ac)
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:867Mbps
有線LAN:1000BT ×3
WAN:1000BASE-T
メッシュ:
USB:
IPv6:対応
WPA3:対応
なお、こちらには下位機種があります。
こちらは、バンドステアリング機能とオートチャネルセレクト機能が未付属になります。
したがって、上位機より、選びにくい要素は多めです。
なお、Amazonモデルは、ツメ折れ防止LANケーブルがオマケで付きます。
【2022年発売】
【Amazon限定型番】
19・NEC Aterm AM-AX1500HP
¥9,328 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
【通常型番】(性能は同じ)
20・NEC Aterm PA-WX1500HP
¥5,480 楽天市場 (4/18執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi6(11ax)
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:1201Mbps
有線LAN:1000BT ×3
WAN:1000BASE-T
メッシュ:あり(自社方式)
USB:
IPv6:対応
WPA3:対応
Aterm WX1500HPは、NECの格安機では、唯一のWi-Fi6対応機です。
2種類の型番がありますが、性能は同じです。
Amazonだと、ページ内クーポンがでている磁気があるので、値段は見比べてください。
端末のサイズは、幅46×奥行145×高さ145mmです。
NECの下位機は伝統的にU字型の省スペース設計でしたが、本機は正方形であり、存在感は従来機以上にあります。
ただ、それでも薄型・小型で設置しやすい部類です。
速度は、端末側がWi-Fi6に対応する場合、同じアンテナ数でも、Wi-Fi5より速いです。
無線の最大速度は、5GHz帯で1201Mbps(約150メガバイト/秒)です。
2.4GHz帯は、ただ、300Mbpsです。
いずれの帯域も専用アンテナが2本ですが、上表のような 574Mbpsにはなりません。
これは、本機の場合、2.4GHz帯のみ11n水準のアンテナだからです。
最高速度は300Mbpsになります。
インターネット速度は、1000Mbpsにボトルネックがあります。
理由は先ほどと同じで、WAN(モデムとの接続回線)の仕様によります。
無線の安定性は、バンドステアリング・ビームフォーミング・Mu-Mimo・オートチャネルセレクトと、ここまでみたNEC機の特長は網羅します。
また、形は変わりますが、定評のあるアンテナシステムはそのまま採用です。
そのほか、本機は「リモートワークWi-Fi」と言う機能があります。
ネットワーク名(SSID)を2つ別にして仕事用とプライベート用のアクセスポイントを分けることで、セキュリティレベルを上げる機能です。
これは「ネットワーク分離機能」として、従来のNEC機にもあったものです。それが「工場出荷時の標準」となったという話に止まります。
有線LANポートは、1000BASE-Tを3つ搭載します。
簡単設定機能は、下位機種同様に搭載です。
セキュリティは、最新のWPA3に対応です。
---
以上、NECのAterm WX1500HPの紹介でした。
NECの入門機だけで言えば、Wi-Fi6の本機のみが「現行水準の入門機」と言えます。
ただ、2.4GHz帯の速度がその水準に満たないのは、他社と比べてもすこし物足りないです。
1-3・エレコムの無線ルーター
つづいて、エレコムのルーターです。
名古屋のBUFFALOのライバルとなる、大阪のPC周辺機器メーカーです。
【2025年発売】
21・エレコム WRC-X1800GS2-B
¥6,095 楽天市場 (4/18執筆時)
21・エレコム WRC-W601-B
¥5,280 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
【2021年発売】
22・エレコム WRC-X1800GS-B
¥8,070 楽天市場 (4/18執筆時)
22・エレコム WRC-X1800GSA-B
¥5,540 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
【2020年発売】(e-mesh)
23・エレコム WMC-X1800GST-B
¥5,200 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi6(11ax)
2.4GHz帯速度:574Mbps
5.0GHz帯速度:1201Mbps
有線LAN:1000BASE-T×4
WAN:1000BASE-T
メッシュ:
USB:
IPv6:対応
WPA3:対応
WRC-X1800GS2は、エレコムが発売する無線LANルーターの入門機です。
流通ルートで型番が変わりますが、性能は同じです。
一方、旧機種があります。
25年機は、外観形状が少し変わりました。
また、内蔵アンテナがDXアンテナと共同設計だったアンテナ(ハイパワー内蔵アンテナ搭載)でない、普通の「内蔵アンテナ」になります。
これにより、通信安定度に変化があったのかは、不定です。
21年機は、DXアンテナとの共同開発のアンテナです。
20年機は、後述する時差分割通信に非対応もに非対応でした。
そのかわり、同社の自社メッシュ(e-Mesh)に対応でした。ただ、この方式のメッシュは(ほぼ)終息なので、この要素は無視して良いでしょう。
--
結論的にいえば、アンテナ部分は不定ですが、おそらくそこまで性能は変わらないと思います。旧機を含めて、値段で決めてOKです。
あとは、同じなので、同時にみていきます。
本体サイズは、幅36.5x奥行151x高さ160mmです。
小型と言って良いサイズです。
無線の最大速度は、Wi-Fi6なので、そこそこ良いです。
5GHz帯は1201Mbps(約150メガバイト/秒)で、2.4GHz帯で573Mbps(約72メガバイト/秒)です。
各帯域とも2本の専用アンテナですので、信頼性もあり、優秀です。
インターネット速度は、本機も、WAN側のケーブルのボトルネックがあります。
そのため、1000Mbpsが最大ですが、まあ、問題ないです。
メッシュは、21年以降は、先述のように非対応です。
無線の安定性は、Wi-Fi6なので、規格要件となるビームフォーミング・バンドステアリング・MU-MIMOという、「三本柱」の技術はどれも装備です。
同社は「ビームフォーミングZ」という名前ですが、機能性は同じです。
一方、エレコムは、ハードウェアNAT処理に対応し、実効スループットを高めています。
この方式は昔からあります。
ただ、ネットゲームなどで、通信が間断的になるなどの弊害が過去にはあり、搭載を止めた会社もありました。ただ、おそらく、問題は解決されたのだとは思います。
有線LANポートは、4つ搭載です。
仕様も、1000BASE-Tであるため、問題ありません。
簡単設定機能は、NECやバッファローほどは充実しません。
ただ、WPS機能はありますし、スマホでの設定もわりと楽です。
セキュリティは、エレコムの場合も、Wi-Fi6搭載機は最新のWPA3に対応です。
なお、エレコム機は「通信分断機能」を装備します。
ようするに、テレワークなどで、自宅に業務用のPCを置いた際、私的なネットワークと独立したセキュアな環境を構築することを目指すものです。
一般人が、自宅で役に立つとすると、友人が来客の際、Wi-Fiにつなげた場合、プライベートネットワークのPCにアクセスされない点などでしょう。
PC単位でも設定できる部分ですし、スマホOSもこの部分は堅牢ですが、汎用のストレージなら、まあ役に立つ気もします。
いずれにしても、完全に業務用端末と、プライベート端末とを自宅内で切り離してPCを運用していないと、意味のない機能です。ただ、時代が時代だけに、テレワークなど、マイナーなニーズはあるでしょう。
そのほか、25年機から「離れ家モード」も搭載です。
電波法で、5GHz帯の一部の周波数帯をWi-Fiを離れに飛ばすと違反になるため、それに抵触しないよう、「おうちの離れ」の中継機に飛ばすという機能性です。
---
以上、エレコム WRC-X1800GS2の紹介でした。
比較的新しいWi-Fi6規格に対応する(上級の)入門機として、本機も選べるしようです。
対応するスマホ・PCをお持ちの場合ほか、将来的な投資の意味で導入する価値はあるでしょう。
一方、機能面や速度面で、同じ仕様の他社機と比べて優位というわけではないため、価格差は比べるべきでしょう。最終的な「おすすめ」は記事の最後で改めて考えます。
ーーー
【2025年発売】
24・エレコム WRC-X1500GS2-B
¥5,255 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi6(11ax)
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:1201Mbps
有線LAN:1000BASE-T×4
WAN:1000BASE-T
メッシュ:
USB:
IPv6:対応
WPA3:対応
なお、速度面で、同社の最下位機となる廉価版となるのが、WRC-X1500GS2です。
こちらも、5GHz帯がWi-Fi6ですが、2.4GHz帯はWi-Fi5です。
アンテナはそれぞれの帯域ごと専用ですが、この仕様のため、2.4GHzは300Mbps(50メガバイト/秒)です。
あとは、先ほどの機種と変わりません。
--
結論的にいえば、ワンルームの1人暮らしなどで、PCのほかはスマホだけ、のような場合、これほどのスペックでも(物足りないものの)足りるとは言えます。
ただ、そこまでは安くなく、より安くて、速い機種はほかにある感じです。
一方、値段はともかく、遠くまで飛ぶ、2.4GHz帯が弱い点で言えば、「ネットはほとんど使わないが、家は広い」ような場合は向かないでしょう。
次回に続く
格安なWi-Fiルーターのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、入門用の家庭用無線LANルーターの比較の1回目記事でした。
しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。
2・激安な無線ルーターの比較 (2)
2-1:アイオーデータ〈日本〉
2-2:ASUS〈台湾〉
2-3:TP-LINK〈中国〉
2-4:HUAWEI〈中国〉
3・無線ルーターの比較 (3) 【結論】
=最終的なおすすめ機種の提案
続く、2回目記事(こちら)では、今回紹介できなかった、上記メーカーの1万円以下のWi-Fiルーターを追加で紹介します。
対応人数 世帯向き
速度(ネット)★★★★★
速度(宅内) ★★★★★
無線の安定性 ★★★★★
設定の容易さ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回となる「結論編」(こちら)では、このブログで紹介した全機種から、価格別・目的別にAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。
引き続き、よろしくお願いします!
2回目記事は→こちら