Top 無線LANルーター 比較2023’【〜1万円】激安Wi-Fiルーター55機の性能とおすすめ・選び方 (3-1)

2023年07月27日

比較2023’【〜1万円】激安Wi-Fiルーター55機の性能とおすすめ・選び方 (3-1)

【今回レビューする内容】2023年 1万円以下の激安 無線LANルーターの性能とおすすめ・Wi-Fiルーター・親機・無線ブロードバンドルーター:ワンルーム用・1人暮らし向けのルーター

【比較する製品型番】バッファロー WSR-300HP WSR-1166DHPL2 WSR-1166DHPL2/N WSR-1166DHPL2/D WSR-1166DHP4-BK WSR-1166DHP4-WH WSR-1800AX4B-BK WSR-1800AX4B-WH WSR-1800AX4B/NBK WSR-1800AX4B/NWH WSR-1800AX4S/NBK WSR-1500AX2B/NBK WSR-1500AX2B/NWH WSR-1500AX2B-BK WSR-1500AX2B-WH WSR-1500AX2S/NBK NEC PA-WG1200CR PA-WG1200HP4 PA-WG1200HP3 PA-WG1200HS4 PA-WG1200HS3 PA-WG1800HP4 PA-WG1900HP2 WX1500HP AM-AX1500HP PA-WX1500HP エレコム WRC-1167GHBK2-S WRC-1167GST2 WMC-X1800GST-B WRC-X1800GS-B WRC-X1800GSA-B WRC-X1800GS-B

今回のお題
1万円以内のWi-FiLルーターのおすすめはどの機種?

 ども、Atlasです。

 今日は、2023年7月現在、最新の無線LANルーターの比較です。

 通信速度はもちろん、接続時の安定性設定のしやすさセキュリティなどに注目しながら各機を分析していきます。

 初心者でも「おすすめの理由」ができるだけ分かるように書きました。

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1・高速な無線LANルーターの比較
 速度:1733~ 2402Mbps
 予算:7000円〜1.5万円
 用途:2LDK・一戸建て
2・超高速なWi-Fi 6ルーターの比較
 速度: 4804Mbps(×2)
 予算:1.5万円-6万円
 用途:大家族・ゲーマー・トレーダー
3・格安な無線LANルーターの比較
 速度:866~1300Mbps
 予算:1万円以下
 用途:1LDK・ワンルーム
4・多人数向けメッシュWi-Fiの比較
 速度:~ 2492Mbps×2
 予算:3万円-7万円
 用途:旅館・自営業・3F建ての家庭
5・おすすめの無線LANルーター 【結論】
 =予算別・目的別のおすすめ機種の提案

 このブログには、無線LANルータ関連の記事が、全部で5本あります。

 今回は、3回目の記事となります。

 「激安だけど高性能」をキーワードにして、3000円~1万円ほどで買える価格帯の製品を紹介しました。

 とくに、ワンルームマンションや、隣接した2部屋程度の1Kで利用する場合に「おすすめ」のグレードです。 

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 なお、2DKクラスのマンションや一軒家でお使いの場合は、1万円以下の機器だと心許ない部分もあります。

 そのため、こうした場合は、1万円以上の機種を比較している1回目記事となる【高速な無線LANルーターの比較記事】をご覧ください。

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 また、1回目記事の冒頭では「無線ルーターの選び方の基本」を色々書きました。

 そのため、お時間がある方は、 1回目記事こちら)からお読みいただければ、より分かりやすいかと思います。

 よろしくお願いします。

ーーー

対応人数   ワンルーム向き
速度(ネット)★★★★★
速度(宅内) ★★★★★
無線の安定性 ★★★★★
設定の容易さ ★★★★★
総合評価   ★★★★★

 以下では、各社の製品を一機ずつ紹介していきます。

 そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、価格別・性能別にAtlasのおすすめ機種を提案していきます。

1・激安なWi-Fiルーターの比較

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 というわけで、3000円代から購入できる格安のWi-Fiルーターの比較に入ります。

1・激安な無線ルーターの比較 (1)
 1-1:バッファロー 〈日本〉
 1-2:NEC〈日本〉
 1-3:エレコム〈日本〉
2・激安な無線ルーターの比較 (2)
 2-1:アイオーデータ〈日本〉
 2-2:ASUS〈台湾〉
 2-3:TP-LINK〈中国〉
 2-4:LINKSIS〈アメリカ〉ほか
3・無線ルーターの比較 (3) 【結論】
 =最終的なおすすめ機種の提案

 数があるので、今回は、以上のような順番で、メーカー別に製品を紹介します。

1-1・バッファローの無線ルーター

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 はじめに、バッファローのルーターです。

 日本の家庭市場における無線ルーターのシェアはトップで、ラインナップが最も多い名古屋の企業です。

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 以下の本文では、Atlasのおすすめポイントは赤字系で、イマイチだと思う部分は青字系で書いていきます。


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 【2014年発売】

 【通常型番】WSR-300HP/N同等品

 1・バッファロー WSR-300HP
  ¥3,600 楽天市場 (7/27執筆時)

Wi-Fi規格:Wi-Fi 4(11n)
ネット最高速度:300Mbps
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:
有線LAN:1000BASE-T ×4
WAN:1000BASE-T  
メッシュ:
USB:
IPv6:
WPA3:

 WHR-300HPは、バッファローAirStationシリーズでは最も安い製品です。

 また、最も長い期間販売されているロングセラー機でもあります。

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 本体サイズは、幅140x高さ140x奥行31mmです。

 超小型と言ってもよいサイズで、設置性も良いです。

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 無線の最大速度は、300Mbps(約38メガバイト/秒)です。

 格安機なので仕方ないですが、「快適水準」ではないです。

 特に本機については、2.4GHz帯の電波だけ対応です。

 電波干渉に強い特長のある5.0GHz帯の電波を送受信できません。

 スマホやPCで、2.4GHz帯の電波だけ対応という機種はあまりないので、こうした仕様にしています。

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 インターネット速度は、Wi-Fiを利用する場合、300Mbps(約38メガバイト/秒)です。

 ただ、光ファイバーの終端装置から、この無線LANルーターまで(WAN)は、1000Mbpsで入ってくるので、有線LANならば、(理論上)その速度でPCに向かうでしょう。

 なお、IPv6には未対応です。

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 インターネット速度は、理論値でも100Mbps(12.5メガバイト秒)に止まります。

 ご家庭の光ファイバーの終端装置(モデム)から、このルーターまでの間のLANケーブル(=WAN)は、規格上100Mbps(12.5メガバイト/秒)が最高速度だからです。

 これがボトルネックとなり、実際のインターネット速度はここまで落ちます

 無線の安定性も、特段の技術はないです。

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 有線LANポートは、4つ搭載されます。

 戦術のように、1000BASE-T(最大速度1000Mbps)と高速であり、利用上、問題ありません。

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 Buffalo QRsetup
  ¥0 Apple AppStore

 Buffalo QRsetup
  ¥0 Google Play

 簡単設定機能は、BUFFALO機は定評があります。

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 スマホ(iOS/Android)については、QRコードを撮影するだけで接続が可能なQRセットアップが付属します。

 パソコンについても、バッファロー社の「売り」である「AOSS機能」が付属します。

 業界共通仕様のWPSと同じですが、つなげるだけではなく、WPA2/WPAによる強力なセキュリティが自動設定でき、情報漏洩対策などに効果的です。

 IPv6は、対応です。

 これは、IPoEとも呼ばれ、プロバイダ側の混雑に強くなる技術です。

 ただ、光ファイバー業者に回線業者に追加料金が必要であることもあり、使いたい方だけが知っておけば良い知識です。

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 サポートは、特に初心者の場合、気にしても良い部分です。

 自宅の環境によっては、中級者以上でもすんなりとつながらないことはありますから。

 電話のつながりやすさはAtlasは分かりませんが、対応品質は(サポートセンターが日本で、日本語が通じるという点を含めて)同社を含めた国内各社には安心感があります。

 バッファローの場合、スマホを含めて比較的電話料金が安い、050電話番号が公開されているほか、日曜日も朝からサポートがある点が評価できます。

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 以上、バッファローのWHR-300HP2の紹介でした。

 ただ「Wi-Fiが使えれば良い」ならば、小型ですし、消費電力も5.8Wと他機の半分ですし、本機で良いでしょう。

 ネットは社会的インフラなので、この程度の価格の機種をしっかりだす社会的意義もあります。

 ただ、5GHz帯の電波を受けられない部分で、相当に「陳腐化」はしているので、性能で選ぶならば、ワンルームでも、上位機でしょう。


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 【2020年発売】

 【通常型番】

 2・BUFFALO WSR-1166DHPL2
   ¥4,000 楽天市場 (7/27執筆時)

 【Amazon限定型番】

 3・BUFFALO WSR-1166DHPL2/N
   ¥4,580 Amazon.co.jp (7/27執筆時)

 【特定店限定型番】

 4・BUFFALO WSR-1166DHPL2/D
   ¥4,526 楽天市場 (7/27執筆時)

Wi-Fi規格:Wi-Fi5(11ac)
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:867Mbps
有線LAN:1000BASE-T ×3
WAN:1000BASE-T  
メッシュ:
USB:   
IPv6:(対応)
WPA3:

 WSR-1166DHP3は、バッファローの入門用ルーターでは「真ん中」のグレードの製品です。

 限定モデルなど多数ありますが、基本仕様はどれも同じです。

 値段で決めて良いでしょう。

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 無線の最大速度は、2つの帯域ごとで異なります。

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 5.0GHz帯の電波は、最大867Mbps(約217メガバイト/秒)です。

 電子レンジや近所のWi-Fiなどからの電波干渉に強い特長のある電波です。

 アンテナは、2本です。

 2.4GHz帯の電波は 最大300Mbps(約38メガバイト/秒)です。

 電波の到達距離が長い特長のある電波です。アンテナは2本です。

 利用目的に沿って、好きな帯域を選んでOKです。

 一方、バッファロー機の場合、アンテナは、各帯域専用ではなく、5GHz帯と2GHz帯の共用アンテナが2本です。

 各帯域に専用アンテナを装備する他社機などに比べると、イマイチな構成です。

 ただ、このクラスは、2DKなどのマンションではそもそも向かないので、一般人のワンルーム用ならば、5GHz帯が「そこそこ強い」ですし、一般的には問題ないです。

 インターネット速度は、867Mbps(約217メガバイト/秒)です。

 下位機種と違いWANがボトルネックにならないギガビット級(1000BASE-T )だからです。

 有線LANでつなげるならば、1000Mbpsまで、理論上出せます。

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 無線の安定性は、ビームフォーミング技術が見どころです。 

 スマホ等の小型端末のある方向を特定し、電波をその方向に発信できる機能です。

 この場合、動画や音声が停止してしまう動画閲覧などが有利になります。スマホ側の対応が必要ですが、iPhoneはどの機種も標準搭載になっています。

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 有線LANポートは、3つ搭載し、いずれも、1000BASE-Tに対応します。

 簡単設定機能は、QRsetupほか、AOSSにも対応です。

 PCでもスマホでも、わりと簡単でしょう。

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 以上、バッファローのWSR-1166DHP3 の紹介でした。

 この価格帯のルーターの場合、NECやエレコムなど他社も優秀で、性能面であまり差はないです。

 そのため、比較は必要ですが、バッファローは設定が楽なので、初心者に向くモデルであるとは言えます。

 ただ、性能で選ぶならば、もう1グレード上でも良いかとも思います。

ーーー

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 【2019年発売】

 5・BUFFALO WSR-1166DHP4-BK
 6・BUFFALO WSR-1166DHP4-WH
   ¥6,780 Amazon.co.jp (7/27執筆時)

Wi-Fi規格:Wi-Fi5(11ac)
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:867Mbps
有線LAN:1000BASE-T ×4
WAN:1000BASE-T  
メッシュ:
USB:   
IPv6:(対応)
WPA3:

 なお、WSR-1166DHP4シリーズは、ルーター本体の形状が少し違うのですが、グレードは、ほとんど同じといってよい機種です。

 あえて言えば、有線LAN端子4つと本機が多く、ペアレンツ機能(キッズタイマーとi-フィルター)付きます。

 あとは変わりません。


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 【2022年発売】

 【通常型番】

 7・バッファロー WSR-1800AX4B-BK
 7・バッファロー WSR-1800AX4B-WH
   ¥7,053 楽天市場 (7/27執筆時)

 【特定店用型番】

 8・バッファロー WSR-1800AX4B/DBK
 8・バッファロー WSR-1800AX4B/DWH
   ¥6,280 楽天市場 (7/27執筆時)

 【Amazon限定】

 9・バッファロー WSR-1800AX4B/NBK  
 9・バッファロー WSR-1800AX4B/NWH   
   ¥8,280 Amazon.co.jp (7/27執筆時)

 【2021年発売】

 【通常型番】

 10・バッファロー WSR-1800AX4S-BK
 10・バッファロー WSR-1800AX4S-WH
   ¥7,029 楽天市場 (7/27執筆時)

 【特定店用型番】

 11・バッファロー WSR-1800AX4S/DBK
 11・バッファロー WSR-1800AX4S/DWH
   ¥6,280 楽天市場 (7/27執筆時)

 【Amazon限定】

 12・バッファロー WSR-1800AX4S/NBK  
 12・バッファロー WSR-1800AX4S/NWH  
   ¥7,980 Amazon.co.jp (7/27執筆時)

Wi-Fi規格:Wi-Fi6(11ax)
2.4GHz帯速度:573Mbps
5.0GHz帯速度:1201Mbps
有線LAN:1000BASE-T×4
WAN:1000BASE-T  
メッシュ:EasyMesh
USB:
IPv6:対応
WPA3:対応

  WSR-1800AX4Bシリーズも、バッファローが発売するWi-Fiルーターです。

 入門機の中では「ちょっと良い」製品です。こちらについては、特定店用やAmazon限定型番がありますが、基本性能は同じです。

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 また、新旧両機種ありますが、違いは付帯サービスの部分す。

 新機種は、子供向けのコンテンツ視聴制限のため「iフィルター for BUFFALO(60日無料)」が付属です(年3,300円)。

 旧機種は、ルーター用の総合的なセキュリティサービスの「ネット脅威ブロッカー」の1年間利用権でした(ペアレンタル機能はなし)。

 IOT家電を守れるメリットがありますが、PCだと【ウイルス対策ソフトの比較記事】で紹介したような専用ソフトと機能が重複しますし、基本不要だと思います。

 結論的にいえば、新旧かかわらず、値段で決めてOKでしょう。

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 無線速度は、本機は、注目に値します。

 なぜなら、他機のようなWi-Fi5ではなく、最新のWi-Fi6(11ax)に対応するからです。

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 無線の最大速度は、Wi-Fi6は、アンテナ本数による速度体系がWi-Fi5とは異なります。

 5GHz帯は、専用アンテナ2本で、1201Mbps(約150メガバイト/秒)です。

 2.4GHz帯も、専用アンテナ2本で、573Mbps(約72メガバイト/秒)です。

 iPhone(12以降)など、Wi-Fi6規格に対応する端末との間の通信は、この速度が出ます。

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 未対応端末の場合は、Wi-Fi5の「アンテナ2本」の速度になります。

 ただ、すでに、Wi-Fi6は普及しているので、、将来への投資とは言えるでしょう。

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 現状でWi-Fi6に対応する主な機種について補足しておきます。

 iPhoneは、2019年発売のiPhone11以降の機種は、基本Wi-Fi6に対応します。

 MacBook iMacは、2020年末のApple M1プロセッサ搭載型から対応させてきました。

 Windows系は、Microsoft Surfaceは、2020年以降のノートPCは「対応」です。

 他社PCでも、HP製など、昨年から「ちらほら」搭載機が見られてきました。

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 メッシュは、業界の標準規格のEasyMesh対応です。

 メッシュは、ご自宅に、複数のWi-Fiルーターを置く場合の「機器間の通信技術」なので、今回の「1ルーム向け」という趣旨ではあまり意味がないです。

 ただ、大きな一軒家の方が、「サテライト(2台目)」ルーターとして買うには、本機は向きます。

 インターネット速度は、繰り返しますが、1000Mbpsが最大です。

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 無線の安定性は、先述のビームフォーミングほか、バンドステアリングLiteに対応です。

 これは、電波強度の強い帯域に自動で移動することで、スマホの断線を未然に防ぐものです。

 同社の上位機と違って、帯域の混雑状況は見れませんが、スマホでの動画視聴などに有利です。

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 また、Wi-Fi6なので、その業界共通仕様として、アンテナごと複数の端末に同時通信できるMU-MIMOと、帯域ごと同時通信するOFDMAも装備します。

 MU-MIMOは、従来のWi-Fi5もでもあった技術ですが、送信時にも対応する点でより高度と言えます。

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 結論的にいえば、回線安定性の部分だけで言えば「1万円以上の機種と同等」です。

 あえて言えば、処理に使うCPUが(おそらく)下位ですが、そもそも多人数でつかうグレードの製品ではないので、ここは問題ないです。

 有線LANポートは、4つ搭載です。

 仕様も、1000BASE-Tであるため問題ありません。

 簡単設定機能は、WPSほか、自社技術のAOSSに対応です。

 繰り返しますが、バッファローは、設定が初心者向きです。

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 セキュリティは、同社の場合、Wi-Fi6搭載機は最新のWPA3に対応です。

 iPhoneなども対応がはじまっている新しい暗号化で、従来のWPA2の通信暗号化より強固で、実際的に突破は無理と言われる規格です。

 また、Kasperskyと組んで「ネット脅威ブロッカーベーシック」という、セキュリティ機能が組み込まれた点です。

 ただ、1年経過後は1980円の利用料がかかるほか、ウイルス除去機能はないので、セキュリティソフトは実際には別に必要になります。

 IOT家電が増加する中、一定の意義はあるでしょう。

 ただ、PCについては【ウイルス対策ソフトの比較記事】で紹介したような専用ソフトと機能が重複しますし、極限までセキュアにしたい方以外は不要でしょう。

 そのほか、ペアレンタルコントロールができるi-フィルター for BUFFALOの試用版が付きます。ただ、セキュリティソフトと「機能が被り」ますし、年間3,300円は高いです。

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 以上、バッファローのWSR-1800AX4Bシリーズの紹介でした。

 「1人暮らしの1Kまで」という条件下で縛ると、本機は、バランスがとれて良い機種です。

 無意味に速度だけ速くても、マンションの光回線程度なら速度的に意味はないです。その点で言えば、とくに、スマホに有利な無線の安定化技術が多い本機は、かなり良い構成です。

  Wi-Fi6も、新しいスマホやPCでは「標準装備」となってきた現状をふまえても「1人暮らし向けのちょっと良い機種」として、本機はおすすめです。

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 【2022年発売】

 【Amazon型番】

 13・バッファロー WSR-1500AX2B/NBK
 13・バッファロー WSR-1500AX2B/NWH
   ¥5,880 Amazon.co.jp (7/27執筆時)

 【通常型番】

 14・バッファロー WSR-1500AX2B-BK
 14・バッファロー WSR-1500AX2B-WH
   ¥5,409 楽天市場 (7/27執筆時)

 【特定店用型番】

 15・バッファロー WSR-1500AX2B/DBK
 15・バッファロー WSR-1500AX2B/DWH
   ¥5,480 楽天市場 (7/27執筆時)

 【2021年発売】

 【Amazon型番】

 16・バッファロー WSR-1500AX2S/NBK
 16・バッファロー WSR-1500AX2S/NWH
   ¥5,580 Amazon.co.jp (7/27執筆時)

 【通常型番】

 17・バッファロー WSR-1500AX2S-BK
 17・バッファロー WSR-1500AX2S-WH
   ¥4,859 楽天市場 (7/27執筆時)

Wi-Fi規格:Wi-Fi6(11ax)
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:1201Mbps
有線LAN:1000BASE-T×3
WAN:1000BASE-T
メッシュ:EasyMesh
USB:
IPv6:対応
WPA3:対応  

 なお、本機の下位機種となるWSR-1500AX2Bシリーズもあります。

 新旧両機種ありますが、違いは、1つ上でみた上位機と同じで、付属セキュリティサービスの違いだけです。

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 一方、本機は、5GHz帯は同じ速度ですが、2.4GHz帯だけ、Wi-Fi6でなくWi-Fi4(11n)なので、安いという製品です。

 アンテナも、先ほどの機種は、帯域ごと専用でしたが、こちらは、両帯域の共用ですので、(多少ですが)性能が落ちます。

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 位置づけとしては、EasyMesh対応の廉価版です。

 おそらく、サテライトとして利用して、5GHzを約600Mbpsで中継するような用途を想定しているように思えます。

 メイン機として考えるならば、選択肢にならないでしょう。

1-2・NECの無線ルーター

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 続いて、NEC(NECプラットフォーム)の、Atermシリーズの紹介です。

 プロバイダ提供の終端装置で、よく見るブランドですが、家庭用もバッファローと並んで強いです。


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 【2018年発売】

 18・NEC Aterm PA-WG1200CR
   ¥3,232 Amazon.co.jp
(7/27執筆時)

Wi-Fi規格:Wi-Fi5(11ac)
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:867Mbps
有線LAN:1000BASE-T ×1
WAN:1000BASE-T
USB:
IPv6:
WPA3:

 NEC Aterm WG1200 は、NECでは最も安い製品です。

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 端末のサイズは、約41×108.5×110mmです。

 バッファローの超小型を除けば、業界でも最小クラスのWi-Fiルーターです。

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 無線の最大速度は、5GHz帯867Mbpsで、2.4GHz帯300Mbpsです。

 いずれの帯域も専用アンテナで、それぞれ2本です。

 1人暮らしなら、5GHz帯が「そこそこ強い」この仕様で問題ないです。

 インターネット速度は、1000Mbpsが最大です。

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 無線の安定性は、スマホとの通信を最適化するビームフォーミング対応します。

 スマホ側の対応が必要ですが、最近の機種なら対応するでしょう。

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 そのほかの上位技術は、非搭載です。

 ただ、NECの場合、360度方向への放射能力に定評がある同社のμSRアンテナを装備する点は言及に値します。

 小型機だけで比べれば、わりと電波の跳びが良く、途切れにくいです。

 有線LANポートは、1000BASE-T(最大速度1000Mbps)が、1つのみ搭載です。

 基本的に有線をあまり使わない人向けの小型モデルです。

 簡単設定機能は、らくらく無線スタートと、らくらくQRスタートに対応します。

 バッファローと同じく、NECも、初心者向けの配慮は高めと言えます。

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 サポートは、NECについては、無料通話の手段はないです。

 ただ、市外局番は公開されているので、ご契約の通話プランによっては、高額になりがちなナビダイヤル(0570)よりだいぶ安く済みます。

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 以上、PA-WF1200CRの紹介でした。

 バッファローの小型と同様に、主にスマホ・タブレットで生活している方向けの「超格安」製品です。

 ただ、本機については、有線LANで接続する場合に速度的なボトルネックがないので、PC1台に有線LAN接続をする場合などの汎用性は、すこし優れるといえそうです。


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 【2020年発売】

 19・NEC Aterm PA-WG1200HP4
  ¥5,687 楽天市場 (7/27執筆時)

 【2018年発売】

 20・NEC Aterm PA-WG1200HP3
  ¥5,178 Amazon.co.jp (7/27執筆時)

Wi-Fi規格:Wi-Fi5(11ac)
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:867Mbps
有線LAN:1000BT ×3
WAN:1000BASE-T  
メッシュ:あり(自社方式)
USB:
IPv6:対応
WPA3:対応

 WG1200HP4は、NECの1万円以下の価格の製品では、やや価格が高めの中級機です。

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 新旧両機種あります。

 新しいPA-WG1200HP3は、中継機やメッシュ(サテライト)として利用できます。

 加えてWPA3にも新機種だけが対応ですが、1人暮らし用ならどちらでも良いかと思います。

 端末のサイズは、幅33×奥行87×高さ146mmです。

 先ほどの機種よりはやや大きいですが、それでも薄型・小型で設置しやすい部類です。

 無線の最大速度は、5GHz帯867Mbpsで、2.4GHz帯300Mbpsです。

 アンテナは専用アンテナが帯域ごとに2本で、先ほどの機種と同じです。

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 インターネット速度も、WANについて、1000BASE-Tなので、Wi-Fiでは、理論上、867Mbpsは出せます。

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 無線の安定性は、本機については、バンドステアリング・ビームフォーミング・Mu-Mimoという、スマホに有効な、高性能機の「三本柱」といえる技術を網羅します。

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 その上で、PC接続時に、PCを混雑していないチャンネルに自動的に変更するオートチャネルセレクト機能が装備されます。

 その上、のμSRアンテナを装備するので、格安機では、バッファローの最上位機同様に、通信安定性は高いです。

 有線LANポートは、1000BASE-Tを3つ搭載します。

 簡単設定機能は、下位機種同様に搭載です。

 セキュリティは、バッファロー機にもありましたが、最新のWPA3に対応です。

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 以上、PA-WG1200HP4 の紹介でした。

 バッファローの上位機と性能は帆どんど同じで、1万円前後の製品では候補にしやすい機種です。

 本機については、Wi-Fi5(11ac)ながら、ハンドステアリング機能オートチャネルセレクト機能が付く点で、通信安定性はより高いです。

 ただ、Wi-Fi6(11ax)も既に普及しつつあるため、iPhone11以降のiPhoneや、M1搭載Macなど、すでに搭載機を持っているならば、バッファロー機が無難でしょう。

 そうでもないならば、本機で良いかと思います。

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 【下位機種】

 【2020】PA-WG1200HS4-G86

 21・NEC Aterm PA-WG1200HS4
  ¥4,378 楽天市場 (7/27執筆時)

 【2018】(WPA3非対応)

 22・NEC Aterm PA-WG1200HS3
   ¥4,861 Amazon.co.jp (7/27執筆時)

Wi-Fi規格:Wi-Fi5(11ac)
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:867Mbps
有線LAN:1000BT ×3
WAN:1000BASE-T  
メッシュ:
USB:   
IPv6:対応
WPA3:対応

 なお、こちらには下位機種があります。

 さほど価格は変わりませんが、バンドステアリング機能とオートチャネルセレクト機能が未付属になります。

 価格差もさほどありませんし、選ぶ必要はなさそうです。


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 【2018年発売】

 23・NEC Aterm PA-WG1800HP4
  ¥6,598 Amazon.co.jp (7/27執筆時)

Wi-Fi規格:Wi-Fi5(11ac)
2.4GHz帯速度:450Mbps
5.0GHz帯速度:1300Mbps

 24・NEC Aterm PA-WG1900HP2
  ¥6,679 Amazon.co.jp (7/27執筆時)

Wi-Fi規格:Wi-Fi5(11ac)
2.4GHz帯速度:600Mbps
5.0GHz帯速度:1300Mbps

有線LAN:1000BASE-T ×4
WAN:1000BASE-T  
メッシュ:
USB:   
IPv6:対応
WPA3:

 PA-WG1800HP4は、NECの1万円以下の入門機では、上位機といえる製品です。

 なお、WG1900HP2は、速度的にすこし速いのですが、生産は終息しました。

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 無線の最大速度は、5GHz帯1301Mbpsで、2.4GHz帯400Mbpsです。

 本機は、アンテナが1本多い、3本なのでWi-Fi5(11ac)ながら、5Ghz帯で速度が出ます。も

 他社と違い、NECは、どのグレードも帯域ごとの「専用アンテナ」ですが、本機もそうです。

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 この点で言えば、(インテルCPUの)MacBookなど、3アンテナ搭載PCとの接続は、少し速いでしょう。

 無線の安定性は、ただ、ビームフォーミングのみ対応です。

 WG1800HP4は、MU-MIMOやオートチャンネルセレクトには非対応なので、速度以外は、必ずしも「上位」でもないです。

 その他の部分は、メッシュに対応しない部分、LAN端子が1ポート多い部分以外は、下位機種と同じです。

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 結論的にいえば、本機は(安さが売りの)「入門機」ではないものの、上級機とも言えず、現状では少し選びにくいでしょう。


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 【2022年発売】

 【Amazon限定型番】

 25・NEC Aterm AM-AX1500HP
   ¥9,328 Amazon.co.jp (7/27執筆時)

 【通常型番】(性能は同じ)

 26・NEC Aterm PA-WX1500HP
  ¥5,638 楽天市場 (7/27執筆時)

Wi-Fi規格:Wi-Fi6(11ax)
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:1201Mbps
有線LAN:1000BT ×3
WAN:1000BASE-T  
メッシュ:あり(自社方式)
USB:
IPv6:対応
WPA3:対応

 Aterm WX1500HPは、NECの格安機では、唯一のWi-Fi6対応機です。

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 端末のサイズは、幅46×奥行145×高さ145mmです。

 NECの下位機は伝統的にU字型の省スペース設計でしたが、本機は正方形であり、存在感は従来機以上にあります。

 ただ、設置が難しいというレベルではないです。

 先ほどの機種よりはやや大きいですが、それでも薄型・小型で設置しやすい部類です。

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 速度は、先ほども説明したように、端末側がWi-Fi6に対応する場合、同じアンテナ数でも、Wi-Fi5より速いです。

 無線の最大速度は、本機の場合、5GHz帯1201Mbps(約150メガバイト/秒)です。

 202111032141.jpg  

 2.4GHz帯は、ただし300Mbpsです。

 いずれの帯域も専用アンテナが2本ですが、本機は、2.4GHz帯だけ、Wi-Fi5の水準なので、300Mbpsになります。

 なお、スマホやPC側がWi-Fi6に対応しない場合、5GHz帯でも867Mbpsが理論上の最速になります。

 インターネット速度も、WANについて、1000BASE-Tなので、Wi-Fiでは、理論上、1201Mbpsは出せます。

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 無線の安定性は、本機については、バンドステアリング・ビームフォーミング・Mu-Mimo・オートチャネルセレクトと、ここまでみたNEC機の特長は網羅します。

 また、形は変わりますが、定評のあるアンテナシステムはそのまま採用です。

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 一方、本機は「リモートワークWi-Fi」と言う新機能があります。

 ネットワーク名(SSID)を2つ別にして仕事用とプライベート用のアクセスポイントを分けることで、セキュリティレベルを上げる機能です。

 ただ、「ネットワーク分離機能」として、従来のNEC機にもあったもので、それが「工場出荷時の標準」となったという話に止まります。 

 有線LANポートは、1000BASE-Tを3つ搭載します。

 簡単設定機能は、下位機種同様に搭載です。

 セキュリティは、最新のWPA3に対応です。

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 以上、NECのAterm WX1500HPの紹介でした。

 バッファロー機でもっとも安いものは、2.4GHz帯でもWi-Fi6対応だったので、速度仕様面で少し物足りない感じがします。

 先述のように、5GHz帯の電波は遠くまで飛ばないので、どうせ対応するならば、両バンドとも対応していた方が良いですから。

1-3・エレコムの無線ルーター

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 つづいて、エレコムのルーターです。

 名古屋のBUFFALOのライバルとなる、大阪のPC周辺機器メーカーです。

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 なお、今回でも以下の本文では、Atlasのおすすめポイントは赤字系で、イマイチだと思う部分は青字系で書いていきます。


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 【2017年発売】

 27・エレコム WRC-1167GHBK2-S
  ¥6,640 Amazon.co.jp
(7/27執筆時)

Wi-Fi規格:Wi-Fi5(11ac)
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:867Mbps
有線LAN:1000BASE-T ×4
WAN:1000BASE-T
メッシュ:
USB:
IPv6:
WPA3:

 RC-1167GHBK2は、エレコムから発売されている入門用のWi-Fiルーターです。

 本体サイズは、幅26x奥行130x高さ182mmです。

 設置性は、他社の入門機と同じで良いです。

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 無線の最大速度は、2つの帯域ごとで異なります。

 5.0GHz帯は、最大867Mbps(約217メガバイト/秒)です。

 電子レンジや近所のWi-Fiなどからの電波干渉に強い特長のある電波です。

 アンテナは、帯域専用で2本です。

 2.4GHz帯は 最大300Mbps(約38メガバイト/秒)です。

 電波の到達距離が長い特長のある電波です。

 アンテナは、帯域専用で2本です。

 他の入門機の多くとほぼ同じ構成で、やはりWi-Fi5(11ac)です。

 インターネット速度は、867Mbps(約217メガバイト/秒)です。

 ただし、有線LANでつなげるならば、1000Mbpsが最大です。

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 無線の安定性は、ビームフォーミングZMU-MIMOに対応します。

 他社でも見ましたが、スマホとの通信、複数端末との同時接続時に通信が安定化する技術です。

 一方、通信安定化の「三本柱」といえる、あと1つの、バンドステアリングには非対応です。ただ、値段からすると優秀でしょう。CPUもデュアルコアです。

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 一方、エレコムは、ハードウェアNAT処理に対応し、実効スループットを高めています。

 この方式は昔からあります。

 ただ、ネットゲームなどで、通信が間断的になるなどの弊害が過去にはあり、搭載を止めた会社もありました。ただ、おそらく、問題は解決されたのだとは思います。

 有線LANポートは、4つ搭載です。

 速度も1000BASE-Tですし、問題ありません。

 簡単設定機能は、NECやバッファローほどは充実しません。

 ただ、WPS機能はありますし、スマホでの設定もわりと楽です。

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 サポートは、エレコムは、ナビダイヤル(0570)のみです。

 他の電話手段よりも割高で、特にスマホしか通話手段がない方は、(実質的な意味で)「数百円の相談料」になるといえます。

 最近は、某社の宅配便もそうですが、コスト削減のために、本当にこの方式が増えました。他社の比較する場合、意外と見えない部分と言えます。

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 以上、WRC-1167GHBK2-S の紹介でした。

 先述のように、超小型機を除いた5000円以内の製品は、機能面で他社機とさほど大きな差はないです。

 その点では本機も(値段が安ければ)候補となるでしょう。ただ、性能で選ぶならば、1人暮らしでも、もう少し上位でも良いかと思います。

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 【2018年発売】

 28・エレコム WRC-1167GST2
  ¥4,400 Amazon.co.jp
(7/27執筆時)

Wi-Fi規格:Wi-Fi5(11ac)
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:867Mbps
有線LAN:1000BASE-T ×4
WAN:1000BASE-T
メッシュ:
USB:
IPv6:対応
WPA3:

 なお、エレコムからは先ほどの機種の「上位版」としてWRC-1167GST2という製品が販売されています

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 主な価格差は、トレンドマイクロ社のスマートホームネットワーク機能が使える点です。

 「ざっくり」と言えば、セキュリティソフトの役割がルーターに内蔵されていると考えてください。IOT家電など、ソフト対策ができない製品の防護には効果はあります。

 ただ、ルーター内蔵型のセキュリティは、通信トラブルの原因ともなるので、Atlasはこういったシステムについては、(トラブルを自分で何とかできる)中級者以上にしかオススメしません。

 その他は、IPv6対応が挙げられますが、初心者は、あまり重視しなくても良い部分です。


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 【2020年発売】

 29・エレコム WMC-X1800GST-B
  ¥4,600 Amazon.co.jp (7/27執筆時)

Wi-Fi規格:Wi-Fi6(11ax)
2.4GHz帯速度:574Mbps
5.0GHz帯速度:1201Mbps
有線LAN:1000BASE-T×4
WAN:1000BASE-T
メッシュ:e-Mesh(自社方式)
USB:
IPv6:対応   
WPA3:対応

  WMC-X1800GSTエレコムが発売する無線LANルーターです。

 まだ、入門機グレードですが「中級機の入口」位の製品です。

 本体サイズは、幅36.5x奥行151x高さ160mmです。

 下位機種より存在感はありますが、まだまだ小型です。

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 無線の最大速度は、Wi-Fi6なので、そこそこ良いです。

 5GHz帯1201Mbps(約150メガバイト/秒)で、2.4GHz帯573Mbps(約72メガバイト/秒)です。

 各帯域とも2本のアンテナですが、NECの用に「専用アンテナで2本」なので、わりと優秀です。

 インターネット速度は、WAN側のケーブルのボトルネックがあるので、1000Mbpsが最大です。

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 メッシュは、自社のe-Meshに対応します。

 今回は「ワンルーム用」の話なので関係ないでしょうが、専用中継機をを導入すれば、メッシュネットワークが組める製品です。

 無線の安定性は、ビームフォーミング・バンドステアリング・MU-MIMOという、「三本柱」の技術はどれも装備です。

 CPUも、しっかりデュアルコアCPUを搭載し、ハードウェアNATも実装です。

 有線LANポートは、4つ搭載です。

 仕様も、1000BASE-Tであるため問題ありません。

 簡単設定機能は、下位機種同様です。

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 セキュリティは、エレコムの場合も、Wi-Fi6搭載機は最新のWPA3に対応です。

 また、この機種も、トレンドマイクロ社のスマートホームネットワーク機能が使えるため、ルーターでセキュリティ対策ができます。

 ただ、発売後5年間の限定サービスですし、通信断など余計なトラブルを抱えることもあるため、一長一短です。

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 以上、エレコム WMC-X1800GST-Bの紹介でした。

 バッファローにもあった、最新の11ax(Wi-Fi6)規格に対応する(上級の)入門機です。

 そちらで書いたのと同じで、対応するスマホ・PCをお持ちの場合ほか、将来的な投資の意味で、導入する価値はあるでしょう。

 一方、機能面では、バッファローと特段有意の差はない状況です。ただ、設定の容易さと、サポート面ほか、販売価格で多少不利とは言えます。

ーーー

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 【2021年発売】

 【上位機種】(2同じ性能)

 30・エレコム WRC-X1800GS-B
  ¥7,007 楽天市場 (7/27執筆時)

 31・エレコム WRC-X1800GSA-B
  ¥7,980 Amazon.co.jp (7/27執筆時)

2.4GHz帯速度:574Mbps
5.0GHz帯速度:1201Mbps

 【下位機種】(2023年追加)

 32・エレコム WRC-X1800GS-B
  ¥7,686 Amazon.co.jp (7/27執筆時)

2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:1201Mbps

Wi-Fi規格:Wi-Fi6(11ax)
有線LAN:1000BASE-T×4
WAN:1000BASE-T
メッシュ:
USB:
IPv6:対応   
WPA3:対応  

 なお、同じ仕様の姉妹機と言えるのが、WRC-X1800GS-Bです。 

 202304151916.jpg

 また、2023年にその下位機で、2.4GHz帯だけWi-Fi5300Mbps)にした下位機も出ています。おそらく、上で見たWi-Fi5機だけの機種が終息したあと、同社の入門機(最下位機)になるモデルだと思います。

 両機とも、先述の「メッシュ機能」がない点が1つ上でみた機種との違いです。

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 その代わりに「通信分断機能」を装備します。

 聞き慣れない機能です。

 ようするに、テレワークなどで、自宅に業務用のPCを置いた際、私的なネットワークと独立したセキュアな環境を構築することを目指すものです。

 一般人が、自宅で役に立つとすると、友人が来客の際、Wi-Fiにつなげた場合、プライベートネットワークのPCにアクセスされない点などでしょうか。

 PC単位でも設定できる部分ですし、スマホOSもこの部分は堅牢ですが、汎用のストレージなら、まあ役に立つ気もします。

 いずれにしても、完全に業務用端末と、プライベート端末とを自宅内で切り離してPCを運用していないと、意味のない機能です。ただ、時代が時代だけに、テレワークなど、マイナーなニーズはあるでしょう。

 後は同じです。一般ユーザーにとっては、「メッシュ機能がない分、安い」という機種かと思います。

次回に続く
格安なWi-Fiルーターのおすすめは結論的にこれ!

 というわけで、今回は実売価格が1万円までの家庭用無線LANルーターを紹介してきました。

 しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。

   201802211529.jpg

2・激安な無線ルーターの比較 (2)
 2-1:アイオーデータ〈日本〉
 2-2:ASUS〈台湾〉
 2-3:TP-LINK〈中国〉
 2-4:LINKSIS〈アメリカ〉
3・無線ルーターの比較 (3) 【結論】
 =最終的なおすすめ機種の提案

 続く、2回目記事こちら)では、今回紹介できなかった、上記メーカーの1万円以下のWi-Fiルーターを追加で紹介します。

対応人数   世帯向き
速度(ネット)★★★★★
速度(宅内) ★★★★★
無線の安定性 ★★★★★
設定の容易さ ★★★★★
総合評価   ★★★★★

 その上で、最終回となる「結論編」(こちら)では、このブログで紹介した全機種から、価格別・目的別にAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。

 引き続き、よろしくお願いします!

 2回目記事は→こちら

posted by Atlas at 22:13 | 無線LANルーター

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