Top 無線LANルーター 比較2025’【〜1万円】激安Wi-Fiルーター45機の性能とおすすめ・選び方 (1)

2025年04月18日

比較2025’【〜1万円】激安Wi-Fiルーター45機の性能とおすすめ・選び方 (1)

【今回レビューする内容】2025年 1万円以下の激安 無線LANルーターの性能とおすすめ・Wi-Fiルーター・親機・無線ブロードバンドルーター:ワンルーム用・1人暮らし向けのルーター

【比較する製品型番】バッファロー WSR-1500AX2L/N WSR-1800AX4P WSR-1800AX4P/NBK WSR-1800AX4P/NWH WSR-300HP WSR-1166DHPL2 WCR-1166DHPL/N WSR-1166DHPL2/D WSR- WSR-1800AX4B/NWH WSR-1800AX4S/NBK WSR-1500AX2B-WH WSR-1500AX2L AM-AG1200HS4 PA-WG1200CR PA-WG1200HP4 AM-AG1200HP4 WRC-X1800GS2-B WRC-W601-B WRC-X1500GS2-B  PA-WG1200HS4 PA-WG1200HS3 WX1500HP AM-AX1500HP PA-WX1500HP エレコム WMC-X1800GST-B WRC-X1800GS-B WRC-X1800GSA-B WRC-X1800GS-B IODATA WN-SX300FR WN-SX300FR/E WN-DX1200GR WN-DX1200GR/E WN-DEAX1800GR WN-DEAX1800GRW WN-DEAX1800GR/E WN-DAX1800GRN TP-Link Archer C6 V3.2 Archer C50 TL-WR841N Archer C80 Archer C80/A AX20 AX10 Archer AX1800 AX23V AX1500 AX1500/A Archer AC1900 AC1900/A Archer AC1200 AC1200/A HUAWEI WiFi AX2 NEW ほか

今回のお題
1万円以内のWi-FiLルーターのおすすめはどの機種?

 ども、Atlasです。

 今日は、2025年4月現在、最新の無線LANルーターの比較です。

 通信速度はもちろん、接続時の安定性設定のしやすさセキュリティなどに注目しながら各機を分析していきます。

 初心者でも「おすすめの理由」ができるだけ分かるように書きました。

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1・標準の無線LANルーターの比較
 速度: 2402Mbps(最大)
 予算:7500円〜
 用途:2LDK・一戸建て
2・安めの無線LANルーターの比較
 速度:1300Mbps(最大)
 予算:3千円〜
 用途:1LDK・ワンルーム向け
3・高速なWi-Fi 6ルーターの比較
 速度: 4803Mbps(最大)
 予算:1.5万円〜
 用途:大家族・ゲーマー・トレーダー
4・最速なWi-Fi 7 ルーターの比較
 速度: 11520Mbps(最大)
 予算:3万円〜
 用途:高速10G回線ユーザー
5・メッシュWi-Fiルーターの比較
 速度: 11520Mbps(最大)
 予算:3万円〜
 用途:旅館・自営業・3F建ての家庭
6・おすすめの無線LANルーター 【結論】
 =予算別・目的別のおすすめ機種の提案

 このブログには、無線LANルータ関連の記事が、全部で6本あります。

 今回は、2回目の記事となります。

 「激安だけど高性能」をキーワードにして、3000円~1万円ほどで買える価格帯の製品を紹介しました。

 とくに、ワンルームマンションや、隣接した2部屋程度の1Kで利用する場合に「おすすめ」のグレードです。 

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 なお、2DKクラスのマンションや一軒家でお使いの場合は、1万円以下の機器だと心許ない部分もあります。

 そのため、できれば、1万円台の機種を多く比較している1回目記事となる【高速な無線LANルーターの比較記事】をご覧ください。

 そちらでは、初心者向けの「無線ルーターの選び方の基本」を色々書きました。お時間がある方は1回目記事こちら)からお読みいただければ、より分かりやすいかなと思います。

ーーー

対応人数   ワンルーム向き
速度(ネット)★★★★★
速度(宅内) ★★★★★
無線の安定性 ★★★★★
設定の容易さ ★★★★★
総合評価   ★★★★★

 というわけで、以下では、各社の製品を一機ずつ紹介していきます。

 そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、価格別・性能別にAtlasのおすすめ機種を提案していきます。

1・激安なWi-Fiルーターの比較

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 というわけで、3000円代から購入できる格安のWi-Fiルーターの比較に入ります。

1・激安な無線ルーターの比較 (1)
 1-1:バッファロー 〈日本〉
 1-2:NEC〈日本〉
 1-3:エレコム〈日本〉
2・激安な無線ルーターの比較 (2)
 2-1:アイオーデータ〈日本〉
 2-2:ASUS〈台湾〉
 2-3:TP-LINK〈中国〉
 2-4:HUAWEI〈中国〉
3・無線ルーターの比較 (3) 【結論】
 =最終的なおすすめ機種の提案

 数があるので、今回は、以上のような順番で、メーカー別に製品を紹介します。

1-1・バッファローの無線ルーター

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 はじめに、バッファローのルーターです。

 日本の家庭市場における無線ルーターのシェアはトップで、ラインナップが最も多い名古屋の企業です。

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 以下の本文では、Atlasのおすすめポイントは赤系の文字色で、イマイチだと思う部分は青字で書いていきます。


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 【2014年発売】

 【通常型番】WSR-300HP/N同等品

 1・バッファロー WSR-300HP
  ¥2,865 楽天市場 (4/18執筆時)

Wi-Fi規格:Wi-Fi 4(11n)
ネット最高速度:300Mbps
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:
有線LAN:1000BASE-T ×4
WAN:1000BASE-T  
メッシュ:
USB:
IPv6:
WPA3:

 WHR-300HPは、バッファローAirStationシリーズでは最も安い製品です。

 また、最も長い期間販売されているロングセラー機でもあります。

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 本体サイズは、幅140x高さ140x奥行31mmです。

 超小型と言ってもよいサイズで、設置性も良いです。

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 無線の最大速度は、300Mbps(約38メガバイト/秒)です。

 格安機なので仕方ないですが、「快適水準」ではないです。

 特に本機については、2.4GHz帯の電波だけ対応です。

 電波干渉に強い特長のある5.0GHz帯の電波を送受信できません。

 スマホやPCで、2.4GHz帯の電波だけ対応という機種はあまりないので、こうした仕様にしています。

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 インターネット速度は、Wi-Fiを利用する場合、300Mbps(約38メガバイト/秒)です。

 ただ、光ファイバーの終端装置から、この無線LANルーターまで(WAN)は、1000Mbpsで入ってくるので、有線LANならば、(理論上)その速度でPCに向かうでしょう。

 なお、IPv6には未対応です。

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 インターネット速度は、理論値でも100Mbps(12.5メガバイト秒)に止まります。

 ご家庭の光ファイバーの終端装置(モデム)から、このルーターまでの間のLANケーブル(=WAN)は、規格上100Mbps(12.5メガバイト/秒)が最高速度だからです。

 これがボトルネックとなり、実際のインターネット速度はここま落ちます

 無線の安定性も、特段の技術はないです。

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 有線LANポートは、4つ搭載されます。

 戦術のように、1000BASE-T(最大速度1000Mbps)と高速であり、利用上、問題ありません。

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 Buffalo QRsetup
  ¥0 Apple AppStore

 Buffalo QRsetup
  ¥0 Google Play

 簡単設定機能は、BUFFALO機は定評があります。

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 スマホ(iOS/Android)は、QRコードを撮影するだけで接続が可能なQRセットアップが付属します。

 パソコンも、バッファロー社の「売り」である「AOSS機能」が付属します。

 業界共通仕様のWPSと同じですが、つなげるだけではなく、WPA2/WPAによる強力なセキュリティが自動設定でき、情報漏洩対策などに効果的です。

 IPv6は、対応です。

 これは、IPoEとも呼ばれ、プロバイダ側の混雑に強くなる技術です。

 ただ、光ファイバー業者に回線業者に追加料金が必要であることもあり、使いたい方だけが知っておけば良い知識です。

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 以上、バッファローのWHR-300HP2の紹介でした。

 後ほど他社機も見ますが、さすがに5GHz帯に非対応というのは、「約20年前の水準」であり物足りないです。

 同社から選ぶにしても、もう少し上位をおすすめします。


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 【2024年発売】

 【Amazon限定型番】WSR-1166DHPL2/N 後継機

 2・BUFFALO WCR-1166DHPL/N
   ¥3,380 Amazon.co.jp (4/18執筆時)

WPA3:対応

 【2020年発売】

 【通常型番】

 3・BUFFALO WSR-1166DHPL2
   ¥4,284 楽天市場 (4/18執筆時)

 【特定店限定型番】

 4・BUFFALO WSR-1166DHPL2/D
   ¥3,980 楽天市場 (4/18執筆時)

WPA3:

Wi-Fi規格:Wi-Fi5(11ac)
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:867Mbps
有線LAN:1000BASE-T ×3
WAN:1000BASE-T  
メッシュ:
USB:   
IPv6:対応

 WCR-1166DHPLは、バッファローの入門用ルーターでは「真ん中」のグレードの製品です。

 新旧あります。

 新型は少し形状が変わった上で、セキュリティの部分でWPA3に対応します。

 あとの基本仕様はほぼ同じです。なお、Amazonモデルは、クーポンが表示されている磁気があるので、一応確認してください。

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 無線の最大速度は、2つの帯域ごとで異なります。

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 5.0GHz帯の電波は、最大867Mbps(約217メガバイト/秒)です。

 電子レンジや近所のWi-Fiなどからの電波干渉に強い特長のある電波です。

 アンテナは、2本です。

 2.4GHz帯の電波は 最大300Mbps(約38メガバイト/秒)です。

 電波の到達距離が長い特長のある電波です。アンテナは2本です。

 一方、バッファロー機の場合、アンテナは各帯域専用ではないです。

 5GHz帯と2GHz帯の共用アンテナが2本です。

 同社やTP-LINKの一部機種がこの仕様ですが、各帯域に専用アンテナを装備する他社機に比べると、複数端末の接続時の通信安定性の部分で、多少不利です。

 インターネット速度は、867Mbps(約217メガバイト/秒)です。

 WANが本機の最高速度を邪魔しないギガビット級(1000BASE-T )のためです。

 なお、有線LANでつなげるならば、理論上、1000Mbpsまで出せます。

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 無線の安定性は、ビームフォーミングに対応です。

 スマホ等の小型端末のある方向を特定し、電波をその方向に発信できる機能です。

 この場合、動画や音声が停止してしまう動画閲覧などが有利になります。スマホ側の対応が必要ですが、iPhoneはどの機種も標準搭載になっています。

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 有線LANポートは、3つ搭載します。

 いずれも、1000BASE-T(=1000Mbps)の速度まで通せます。

 簡単設定機能は、QRsetupほか、AOSSにも対応です。

 入門者にも簡単な仕様で、PCでもスマホでも、初心者でも簡単につなげられるでしょう。

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 以上、バッファローのWCR-1166DHPLなどの紹介でした。

 先ほどみた下位機と違い、5GHz帯が使える機種です。その点でいえば(20年前の水準ではなく)10年前の水準程度までは「新しい」とはいえます。

 ただ、耐久性のよい家電でもありますし逆に10年先まで使うと考える場合、やはり、陳腐化してしまう時期は早いように思います。

 予算の問題もあるでしょうが、できれば、もう1グレード上の機種を買う方が「安物買いの銭失い」になりにくいと言えます。 


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 【2023年発売】

 【通常型番】

 5・バッファロー WSR-1800AX4P-BK
 6・バッファロー WSR-1800AX4P-WH
   ¥10,300 楽天市場 (4/18執筆時)

 【特定店用型番】

 7・バッファロー WSR-1800AX4P/DBK
 8・バッファロー WSR-1800AX4P/DWH
   ¥9,420 楽天市場 (4/18執筆時)

 【Amazon限定】(在庫限り)

 9・バッファロー WSR-1800AX4P/NBK
   ¥7,980 Amazon.co.jp (4/18執筆時)

 【2021年発売】

 【通常型番】WSR-1800AX4S-BK

 10・バッファロー WSR-1800AX4S-WH
   ¥7,800 楽天市場 (4/18執筆時)

Wi-Fi規格:Wi-Fi6(11ax)
2.4GHz帯速度:573Mbps
5.0GHz帯速度:1201Mbps
有線LAN:1000BASE-T×4
WAN:1000BASE-T  
メッシュ:EasyMesh
USB:
IPv6:対応
WPA3:対応

  WSR-1800AX4Bシリーズも、バッファローが発売するWi-Fiルーターです。

 入門機の中では「ちょっと良い」製品です。こちらについては、特定店用やAmazon限定型番がありますが、基本性能は同じです。

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 また、新旧両機種ありますが、違いは付帯サービスの部分す。

 2023年機は、ネット脅威ブロッカー2 プレミアムという、オンラインセキュリティソフトの「1年間の無料利用権」が付属です。

 2021年機は、カスペルスキーが作っていた初代の「ネット脅威ブロッカー」です。

 新機種だと、IOT家電を守れるメリットがありますが、PCだと【ウイルス対策ソフトの比較記事】で紹介したような専用ソフトと機能が重複しますし、基本不要だと思います。

 結論的にいえば、新旧かかわらず、値段で決めてOKでしょう。

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 無線速度は、本機は、注目に値します。

 なぜなら、他機のようなWi-Fi5ではなく、最新のWi-Fi6(11ax)に対応するからです。

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 無線の最大速度は、Wi-Fi6は、アンテナ本数による速度体系がWi-Fi5とは異なります。

 5GHz帯は、専用アンテナ2本で、1201Mbps(約150メガバイト/秒)です。

 2.4GHz帯も、専用アンテナ2本で、573Mbps(約72メガバイト/秒)です。

 iPhone(12以降)など、Wi-Fi6規格に対応する端末との間の通信は、この速度が出ます。

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 なお、Wi-Fi6未対応端末(スマホ・PC)の場合は、Wi-Fi5の「アンテナ2本」の速度になります。

 ただ、すでにWi-Fi6は十分に普及しているので、今後買われる端末は対応するでしょう。

 少なくとも、将来への投資になります。

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 一応、現状でWi-Fi6に対応する主な機種について補足しておきます。

 iPhoneは、2019年発売のiPhone11以降の機種は、基本Wi-Fi6に対応します。

 MacBook iMacは、2020年末のApple M1プロセッサ搭載型から対応させてきました。

 Windows系は、Microsoft Surfaceは、2020年以降のノートPCは「対応」です。

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 メッシュは、業界の標準規格のEasyMesh対応です。

 メッシュは、ご自宅に、複数のWi-Fiルーターを置く場合の「機器間の通信技術」なので、今回の「1ルーム向け」という趣旨ではあまり意味がないです。

 ただ、大きな一軒家の方が、「サテライト(2台目)」ルーターとして買うには、本機は向きます。

 インターネット速度は、1000Mbps(120メガバイト/秒)が最大です。

 Wi-Fi自体は1201Mbpsですが、電波が入り込む段階(WAN端子)自体が、1000BASE-T規格なので、そこがボトルネックになるからです。

 まあ、入門機ですし、これで全く問題ないです。 

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 無線の安定性は、ビームフォーミングほか、バンドステアリングLiteに対応です。

 後者は、電波強度の強い帯域に自動で移動することで、スマホの断線を未然に防ぐものです。

 同社の上位機と違って、帯域の混雑状況は見れませんが、スマホでの動画視聴などに有利です。

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 また、Wi-Fi6なので、その業界共通仕様として、アンテナごと複数の端末に同時通信できるMU-MIMOと、帯域ごと同時通信するOFDMAも装備します。

 MU-MIMOは、従来のWi-Fi5もでもあった技術ですが、送信時にも対応する点でより高度と言えます。

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 結論的にいえば、回線安定性の部分だけで言えば「1万円以上の機種と同等」です。

 あえて言えば、処理に使うCPUが(おそらく)下位ですが、そもそも多人数でつかうグレードの製品ではないので、ここは問題ないです。

 有線LANポートは、4つ搭載です。

 仕様も、1000BASE-Tであるため、このクラスだと使用上問題ありません。

 簡単設定機能は、WPSほか、自社技術のAOSSに対応です。

 繰り返しますが、バッファローは、設定が初心者向きです。

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 セキュリティは、同社の場合、Wi-Fi6搭載機は最新のWPA3に対応です。

 iPhoneなども対応がはじまっている新しい暗号化で、従来のWPA2の通信暗号化より強固で、実際的に突破は無理と言われる規格です。

 このほか、ネット脅威ブロッカー2 プレミアムという、サードパーティ対応のセキュリティ機能もあります。

 パソコン用のウイルス対策ソフトと違って、IOT家電への侵入が守れるのが良い点です。ただ、1年後有料ですし、本体選びにおいてはあまり重視しなくて良いか思います。

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 以上、バッファローのWSR-1800AX4Bシリーズの紹介でした。

 1人暮らしの1Kまでという条件下で言えば、本機は、バランスがとれて良い機種です。

 無意味に速度だけ速くても、マンションの光回線程度なら速度的に意味はないです。その点で言えば、とくに、スマホに有利な無線の安定化技術が多い本機は、かなり良い構成です。

  Wi-Fi6も新しいスマホやPCでは「標準装備」となってきた現状をふまえても「1人暮らし向けのちょっと良い機種」として、本機はおすすめです。

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 【2024年発売】(付属ソフトなし)

 11・バッファロー AirStation WSR-1500AX2L/N
   ¥5,650 Amazon.co.jp (4/18執筆時)

 12・バッファロー AirStation WSR-1500AX2L
   ¥5,280 楽天市場 (4/18執筆時)

 13・バッファロー AirStation WSR-1500AX2L/D
   ¥5,480 楽天市場 (4/18執筆時)

Wi-Fi規格:Wi-Fi6(11ax)
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:1201Mbps
有線LAN:1000BASE-T×3
WAN:1000BASE-T
メッシュ:EasyMesh
USB:
IPv6:対応
WPA3:対応  

 なお、本機の下位機種となるWSR-1500AX2Lシリーズもあります。

 流通ルートの違いで型番が変わりますが、性能は同じです。

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 無線の最大速度は、5GHz帯の1201Mbpsですので、先ほどの機種と同じです。

 ただ、2.4GHz帯が、Wi-Fi4(11n)なので、300Mbpsと遅くなります。

 アンテナも、先ほどの機種は、帯域ごと専用でしたが、こちらは、両帯域の共用です。

 その部分でも、多少ですが性能が落ちると言えます。

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 位置づけとしては、EasyMesh対応の廉価版です。

 おそらく、サテライトとして利用して、5GHzを約600Mbpsで中継するような用途を想定しているように思えます。

 メイン機として考えるならば、選択肢にならないでしょう。

1-2・NECの無線ルーター

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 続いて、NEC(NECプラットフォーム)の、Atermシリーズの紹介です。

 プロバイダ提供の終端装置で、よく見るブランドですが、家庭用もバッファローと並んで強いです。


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 【2018年発売】

 14・NEC Aterm PA-WG1200CR
   ¥5,174 Amazon.co.jp
(4/18執筆時)

Wi-Fi規格:Wi-Fi5(11ac)
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:867Mbps
有線LAN:1000BASE-T ×1
WAN:1000BASE-T
USB:
IPv6:
WPA3:

 NEC Aterm WG1200 は、NECでは最も安い製品です。

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 端末のサイズは、約41×108.5×110mmです。

 バッファローの超小型を除けば、業界でも最小クラスのWi-Fiルーターです。

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 無線の最大速度は、5GHz帯で867Mbpsで、2.4GHz帯で300Mbpsです。

 いずれの帯域も専用アンテナで、それぞれ2本です。

 ただ、Wi-Fi5の水準ですので、先述のように、「10年前の入門機と同水準」です。

 スペックで選ぶとすると、若干物足りないです。

 インターネット速度は、1000Mbpsが最大です(有線LAN利用時)。

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 無線の安定性は、スマホとの通信を最適化するビームフォーミング対応します。

 スマホ側の対応が必要ですが、最近の機種なら対応するでしょう。

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 そのほか、通信安定性に関わる上位技術は、非搭載です。

 ただ、360度方向への放射能力に定評がある同社のμSRアンテナを装備する点は言及に値します。

 小型機だけで比べれば、わりと電波の跳びが良く途切れにくいです。

 有線LANポートは、1000BASE-T(最大速度1000Mbps)が、1つのみ搭載です。

 基本的に有線をあまり使わない人向けの小型モデルです。

 簡単設定機能は、らくらく無線スタートと、らくらくQRスタートに対応します。

 バッファローと同じく、NECも、初心者向けの配慮は多めです。この部分を重視する場合、同社を含めた国内企業の製品が良いでしょう。

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 以上、NECのPA-WF1200CRの紹介でした。

 他社にもある、主にスマホ・タブレットで生活している方向けの「超格安」製品です。

 ただ、速度的に言って「10年前の入門機の水準」です。将来性を考えるならば、もう少し上のグレードのほうが良いでしょう。


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 【2020年発売】

 15・NEC Aterm PA-WG1200HP4
  ¥7,129 楽天市場 (4/18執筆時)

  (Amazon限定)

 16・NEC Aterm AM-AG1200HP4
  ¥5,478 Amazon.co.jp (4/18執筆時) 

Wi-Fi規格:Wi-Fi5(11ac)
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:867Mbps
有線LAN:1000BT ×3
WAN:1000BASE-T  
メッシュ:あり(自社方式)
USB:
IPv6:対応
WPA3:対応

 WG1200HP4も、NECの格安ルーターです。

 こちらも、1万円を割る価格で買える製品です。

 Amazon限定は、簡易パッケージになる以外は同じです。

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 旧機種がのこります。

 そちらのみ、中継機やメッシュ(サテライト)としては利用できない仕様です。

 WPA3も新機種だけが対応です。

 ただ、単身者が、1台だけ使うならば、新旧どちらでも良いでしょう。あとは、変わらないので、同時にみていきます。

 端末のサイズは、幅33×奥行87×高さ146mmです。

 先ほどの機種よりはやや大きいですが、それでも薄型・小型で設置しやすい部類です。

 無線の最大速度は、5GHz帯867Mbpsで、2.4GHz帯300Mbpsです。

 アンテナは専用アンテナが帯域ごとに2本です。

 NECは、上位機を含めて、共用アンテナを使わず、全機とも専用アンテナです。

 プロバイダ提供のモデムなどもNEC製が多いですが、それを含めて、安定性重視の社風に思います。

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 インターネット速度も、Wi-Fiで、最高速度の867Mbpsは出せます。

 LANならば、WANが1000BASE-Tなので、1000Mbpsです。

 問題ないです。 

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 無線の安定性は、バンドステアリング・ビームフォーミング・Mu-Mimoという、スマホに有効な、高性能機の「三本柱」といえる技術を網羅します。

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 加えて、PC接続時にPCを混雑していないチャンネルに自動的に変更するオートチャネルセレクト機能が装備されます。アンテナも、μSRアンテナを装備します。

 この部分の装備は、格安機に限っていえば、NECは他社より充実しています。

 有線LANポートは、1000BASE-Tを3つ搭載します。

 簡単設定機能は、下位機種同様に搭載です。

 セキュリティは、バッファロー機にもありましたが、最新のWPA3に対応です。

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 以上、NECのPA-WG1200HP4 の紹介でした。

 下位機よりは性能は良いです。

 とくに通信安定性の部分では、本機は入門機としては例外的に高く評価できます。

 ただ、やはりWi-Fi5(11ac)の2本アンテナ機ではあるので「10年前の入門機水準」の性能ではあります。最近は、もう1グレード上のWi-Fi6でも、1万円以下で手に入る点からすれば、性能から選びにくい製品です。

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 【下位機種】

 【2020年発売】PA-WG1200HS4-G86

 17・NEC Aterm PA-WG1200HS4
  ¥4,521 楽天市場 (4/18執筆時)

 17・NEC Aterm AM-AG1200HS4
  ¥5,478 Amazon.co.jp (4/18執筆時) 

 【2018年発売】(WPA3非対応)

 18・NEC Aterm PA-WG1200HS3
   ¥5,450 Amazon.co.jp (4/18執筆時)

Wi-Fi規格:Wi-Fi5(11ac)
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:867Mbps
有線LAN:1000BT ×3
WAN:1000BASE-T  
メッシュ:
USB:   
IPv6:対応
WPA3:対応

 なお、こちらには下位機種があります。

 こちらは、バンドステアリング機能とオートチャネルセレクト機能が未付属になります。

 したがって、上位機より、選びにくい要素は多めです。

 なお、Amazonモデルは、ツメ折れ防止LANケーブルがオマケで付きます。


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 【2022年発売】

 【Amazon限定型番】

 19・NEC Aterm AM-AX1500HP
   ¥9,328 Amazon.co.jp (4/18執筆時)

 【通常型番】(性能は同じ)

 20・NEC Aterm PA-WX1500HP
  ¥5,480 楽天市場 (4/18執筆時)

Wi-Fi規格:Wi-Fi6(11ax)
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:1201Mbps
有線LAN:1000BT ×3
WAN:1000BASE-T  
メッシュ:あり(自社方式)
USB:
IPv6:対応
WPA3:対応

 Aterm WX1500HPは、NECの格安機では、唯一のWi-Fi6対応機です。

 2種類の型番がありますが、性能は同じです。

 Amazonだと、ページ内クーポンがでている磁気があるので、値段は見比べてください。

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 端末のサイズは、幅46×奥行145×高さ145mmです。

 NECの下位機は伝統的にU字型の省スペース設計でしたが、本機は正方形であり、存在感は従来機以上にあります。

 ただ、それでも薄型・小型で設置しやすい部類です。

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 速度は、端末側がWi-Fi6に対応する場合、同じアンテナ数でも、Wi-Fi5より速いです。

 無線の最大速度は、5GHz帯で1201Mbps(約150メガバイト/秒)です。

 2.4GHz帯は、ただ、300Mbpsです。

 いずれの帯域も専用アンテナが2本ですが、上表のような 574Mbpsにはなりません。

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 これは、本機の場合、2.4GHz帯のみ11n水準のアンテナだからです。

 最高速度は300Mbpsになります。

 インターネット速度は、1000Mbpsにボトルネックがあります。

 理由は先ほどと同じで、WAN(モデムとの接続回線)の仕様によります。

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 無線の安定性は、バンドステアリング・ビームフォーミング・Mu-Mimo・オートチャネルセレクトと、ここまでみたNEC機の特長は網羅します。

 また、形は変わりますが、定評のあるアンテナシステムはそのまま採用です。

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 そのほか、本機は「リモートワークWi-Fi」と言う機能があります。

 ネットワーク名(SSID)を2つ別にして仕事用とプライベート用のアクセスポイントを分けることで、セキュリティレベルを上げる機能です。

 これは「ネットワーク分離機能」として、従来のNEC機にもあったものです。それが「工場出荷時の標準」となったという話に止まります。 

 有線LANポートは、1000BASE-Tを3つ搭載します。

 簡単設定機能は、下位機種同様に搭載です。

 セキュリティは、最新のWPA3に対応です。

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 以上、NECのAterm WX1500HPの紹介でした。

 NECの入門機だけで言えば、Wi-Fi6の本機のみが「現行水準の入門機」と言えます。

 ただ、2.4GHz帯の速度がその水準に満たないのは、他社と比べてもすこし物足りないです。

1-3・エレコムの無線ルーター

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 つづいて、エレコムのルーターです。

 名古屋のBUFFALOのライバルとなる、大阪のPC周辺機器メーカーです。


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 【2025年発売】

 21・エレコム WRC-X1800GS2-B
  ¥6,095 楽天市場 (4/18執筆時)

 21・エレコム WRC-W601-B
  ¥5,280 Amazon.co.jp (4/18執筆時)

 【2021年発売】

 22・エレコム WRC-X1800GS-B
  ¥8,070 楽天市場 (4/18執筆時)

 22・エレコム WRC-X1800GSA-B
  ¥5,540 Amazon.co.jp (4/18執筆時)

 【2020年発売】(e-mesh)

 23・エレコム WMC-X1800GST-B
  ¥5,200 Amazon.co.jp (4/18執筆時)

Wi-Fi規格:Wi-Fi6(11ax)
2.4GHz帯速度:574Mbps
5.0GHz帯速度:1201Mbps
有線LAN:1000BASE-T×4
WAN:1000BASE-T
メッシュ:
USB:
IPv6:対応   
WPA3:対応

  WRC-X1800GS2は、エレコムが発売する無線LANルーターの入門機です。

 流通ルートで型番が変わりますが、性能は同じです。

 一方、旧機種があります。

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 25年機は、外観形状が少し変わりました。

 また、内蔵アンテナがDXアンテナと共同設計だったアンテナ(ハイパワー内蔵アンテナ搭載)でない、普通の「内蔵アンテナ」になります。

 これにより、通信安定度に変化があったのかは、不定です。

 21年機は、DXアンテナとの共同開発のアンテナです。

 20年機は、後述する時差分割通信に非対応もに非対応でした。

 そのかわり、同社の自社メッシュ(e-Mesh)に対応でした。ただ、この方式のメッシュは(ほぼ)終息なので、この要素は無視して良いでしょう。

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 結論的にいえば、アンテナ部分は不定ですが、おそらくそこまで性能は変わらないと思います。旧機を含めて、値段で決めてOKです。

 あとは、同じなので、同時にみていきます。

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 本体サイズは、幅36.5x奥行151x高さ160mmです。

 小型と言って良いサイズです。

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 無線の最大速度は、Wi-Fi6なので、そこそこ良いです。

 5GHz帯1201Mbps(約150メガバイト/秒)で、2.4GHz帯573Mbps(約72メガバイト/秒)です。

 各帯域とも2本の専用アンテナですので、信頼性もあり、優秀です。

 インターネット速度は、本機も、WAN側のケーブルのボトルネックがあります。

 そのため、1000Mbpsが最大ですが、まあ、問題ないです。

 メッシュは、21年以降は、先述のように非対応です。

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 無線の安定性は、Wi-Fi6なので、規格要件となるビームフォーミング・バンドステアリング・MU-MIMOという、「三本柱」の技術はどれも装備です。

 同社は「ビームフォーミングZ」という名前ですが、機能性は同じです。

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 一方、エレコムは、ハードウェアNAT処理に対応し、実効スループットを高めています。

 この方式は昔からあります。

 ただ、ネットゲームなどで、通信が間断的になるなどの弊害が過去にはあり、搭載を止めた会社もありました。ただ、おそらく、問題は解決されたのだとは思います。

 有線LANポートは、4つ搭載です。

 仕様も、1000BASE-Tであるため、問題ありません。

 簡単設定機能は、NECやバッファローほどは充実しません。

 ただ、WPS機能はありますし、スマホでの設定もわりと楽です。

 セキュリティは、エレコムの場合も、Wi-Fi6搭載機は最新のWPA3に対応です。

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 なお、エレコム機は「通信分断機能」を装備します。

 ようするに、テレワークなどで、自宅に業務用のPCを置いた際、私的なネットワークと独立したセキュアな環境を構築することを目指すものです。

 一般人が、自宅で役に立つとすると、友人が来客の際、Wi-Fiにつなげた場合、プライベートネットワークのPCにアクセスされない点などでしょう。

 PC単位でも設定できる部分ですし、スマホOSもこの部分は堅牢ですが、汎用のストレージなら、まあ役に立つ気もします。

 いずれにしても、完全に業務用端末と、プライベート端末とを自宅内で切り離してPCを運用していないと、意味のない機能です。ただ、時代が時代だけに、テレワークなど、マイナーなニーズはあるでしょう。

 そのほか、25年機から「離れ家モード」も搭載です。

 電波法で、5GHz帯の一部の周波数帯をWi-Fiを離れに飛ばすと違反になるため、それに抵触しないよう、「おうちの離れ」の中継機に飛ばすという機能性です。

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 以上、エレコム WRC-X1800GS2の紹介でした。

 比較的新しいWi-Fi6規格に対応する(上級の)入門機として、本機も選べるしようです。

 対応するスマホ・PCをお持ちの場合ほか、将来的な投資の意味で導入する価値はあるでしょう。

 一方、機能面や速度面で、同じ仕様の他社機と比べて優位というわけではないため、価格差は比べるべきでしょう。最終的な「おすすめ」は記事の最後で改めて考えます。

ーーー

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 【2025年発売】

 24・エレコム WRC-X1500GS2-B
  ¥5,255 Amazon.co.jp (4/18執筆時)

Wi-Fi規格:Wi-Fi6(11ax)
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:1201Mbps
有線LAN:1000BASE-T×4
WAN:1000BASE-T
メッシュ:
USB:
IPv6:対応
WPA3:対応

 なお、速度面で、同社の最下位機となる廉価版となるのが、WRC-X1500GS2です。 

 こちらも、5GHz帯がWi-Fi6ですが、2.4GHz帯はWi-Fi5です。

 アンテナはそれぞれの帯域ごと専用ですが、この仕様のため、2.4GHzは300Mbps(50メガバイト/秒)です。

 あとは、先ほどの機種と変わりません。

--

 結論的にいえば、ワンルームの1人暮らしなどで、PCのほかはスマホだけ、のような場合、これほどのスペックでも(物足りないものの)足りるとは言えます。

 ただ、そこまでは安くなく、より安くて、速い機種はほかにある感じです。

 一方、値段はともかく、遠くまで飛ぶ、2.4GHz帯が弱い点で言えば、「ネットはほとんど使わないが、家は広い」ような場合は向かないでしょう。

次回に続く
格安なWi-Fiルーターのおすすめは結論的にこれ!

 というわけで、今回は、入門用の家庭用無線LANルーターの比較の1回目記事でした。

 しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。

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2・激安な無線ルーターの比較 (2)
 2-1:アイオーデータ〈日本〉
 2-2:ASUS〈台湾〉
 2-3:TP-LINK〈中国〉
 2-4:HUAWEI〈中国〉
3・無線ルーターの比較 (3) 【結論】
 =最終的なおすすめ機種の提案

 続く、2回目記事こちら)では、今回紹介できなかった、上記メーカーの1万円以下のWi-Fiルーターを追加で紹介します。

対応人数   世帯向き
速度(ネット)★★★★★
速度(宅内) ★★★★★
無線の安定性 ★★★★★
設定の容易さ ★★★★★
総合評価   ★★★★★

 その上で、最終回となる「結論編」(こちら)では、このブログで紹介した全機種から、価格別・目的別にAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。

 引き続き、よろしくお願いします!

 2回目記事は→こちら

posted by Atlas at 17:33 | 無線LANルーター

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