【今回レビューする内容】2022年 テレワーク向き!目が疲れないPC用小型液晶ディスプレイのおすすめ:21.5インチ 22.5インチ 23.0インチ:22インチワイドディスプレイ 製品の違いと人気ランキング 21.5型 小型激安モデル・大きさの違いなど
【比較する製品型番】iiyama XUB2293HS-B4 XU2293HS-B4 XUB2294HS-B1 XU2294HS-B1 XUB2390HS-B5 XU2390HS-B5 LG Electronics 22MN430H-B 22MN430M-BAJP 22MP410-B EIZO FlexScan EV2360-BK EV2360-WT S2133-HBK S2133-HGY LCD-MF224EDB-F-A LCD-MF224EDW-F-A LCD-AH221XDB-A LCD-DF221EDB-A LCD-DF221EDW-A EX-LDH221DB Dell P2223HC SE2222H SE2222HS LCD-AH221EDW-B LCD-AH221EDB-B KH220V-B
今回のお題
目に優しい小型液晶モニターのおすすめはどれ?
ども、Atlasです。
今日は、2022年7月現在、最新のパソコン用液晶モニターの比較です。
1・小型液晶モニターの比較 (1)
1-1:イイヤマ〈日本〉
1-2:LG〈韓国〉
1-3:EIZO〈日本〉
1-4:DELL〈米国〉
1-5:アイオーデータ〈日本〉
2・小型液晶モニターの比較 (2)
2-1:ASUS〈台湾〉
2-2:ACER〈台湾〉
2-3:フィリップス〈欧州〉
2-4:BenQ〈台湾〉
2-5:HP〈米国〉
2-6:その他〈各社〉
2-7:最終的なおすすめ機種の提案
テレワーク用として人気な21.5型液晶モニタを中心に、22.5・23.0型の小型ディスプレイを、メーカー別に比較していきます。
液晶パネルの品質 ★★★★★
スタンドの性能 ★★★★★
動画ゲーム対応 ★★★★★
品質保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
そして、最後の「結論」では、上表のような観点から、「Atlasのオススメ機種」を提案していきます。
ーーー
1・31.5型液晶モニターの比較
2・27型液晶モニターの比較
3・24型液晶モニターの比較
4・23.8型液晶モニターの比較
5・21.5型液晶モニターの比較
なお、今回の記事は、このブログの、サイズ別のモニターの比較記事全体の5回目記事として書きました。
あらかじめ断っておくと、テレワーク用でも、ご自宅の机が、横幅100cmあるなば、モニターの横幅が(5cmほど長く)55cm前後となる、23.8型のほうをAtlasは「おすすめ」しています。
同スペックの製品で比べれば、21.5型と23.8型は値段もあまり変わりませんし、視認性の部分で、快適さが増すからです。
このサイズで検討できそうな場合、【23.8インチ液晶モニターの比較記事】をお読みいただければと思います。
一方、21.5型より「小型」なモニターは、普通のPC用モニターにはほとんどないです。
ただ、こちらの【タッチパネルの比較記事】で紹介したものについては、もうすこし、小さいサイズもあります。
必要に応じて、以上のリンクをご利用ください。よろしくお願いします。
0・目に優しい液晶モニターの選び方
具体的な製品の紹介にはいる前に、「目に優しい小型モニターの選び方の基本」を書いておきます。
仕事用を合わせると、Atlasは、これまでモニターを20機種以上は使い潰し、買い換えてきました。
その経験をふまえると、以下の3つの基本をおさえることが重要です。
0-1・適切な画面の大きさ
第1に、画面の大きさです。
21.5インチ前後の小型モニターを探している場合、値段的な安さの面のほか、「自宅に奥行のある机がない」という理由の方も多そうです。
実際、その判断は目の疲れにくさにおいては「正解」です。
とくに書類仕事では、モニターが大きすぎると目線を移動させる回数が増えるために、眼精疲労が悪化しがちだからです。
21.5インチモニターならば、50cmモニターと目の位置を離せればOKです。
小机でも、たいていの場合問題ないです。
これで無理なら、むしろ、ノートPCを選んだ方が良いでしょう。
画面サイズは、21.5インチで、横47.6cm×縦26.8cmの表示幅です。
23インチだと、横50.9cm×縦28.6cmの表示幅です。
そのため、目との距離も10cmほど長く必要です。
解像度は、縦長の22.5インチを除き、どれも1920×1080(フルHD)です。
10:9の縦横比ですから、ゲームなどをフルスクリーンで表示しても、黒帯は出ません。
作業効率は、13インチノートPCと、だいたい同じと考えてください。
デスクトップは、ノートPCより離れて使うものなので、実感としてはこうなります。
0-2・モニタースタンドの性能
第2に、モニタースタンドの稼働性です。
小型モニターは、格安機が多いため、稼働性の良いモデルが必ずしも多くないです。
ただ、「目の疲れ」に最も大きく影響する要素です。
基本的に、モニターと目線は水平にするのが、目が最も疲れない配置です。
しかし、角度は調整できても高さが調整できない機種がほとんどです。
そうした機種の場合、「目に優しい」体勢をとろうとすると、椅子の高さを無理に調整する必要がでるため、腰や肩の疲労につながります。
そのため、モニターアームの角度や高さが柔軟に調整できるモデルを選ぶことが大切です。
0-3・液晶パネルの品質
第3に、液晶モニターの品質です。
液晶は、PC用の場合、TNパネル、VAパネル、IPSパネル、ADSパネルという、4種類の液晶方式が主流です。
それぞれ特徴が異なるので、簡単にですが、順番に解説しておきます。
第1に、IPSパネルです。
現状では、最も「目に優しい」です。
視野角が広いので、色味やコントラストが画面を見る角度が変わっても変わらないからです。
他方式より高価なのが難点です。しかし、高級テレビにもよく利用される、信頼ある方式です。
ーー
第2に、TNパネルです。
安いモニターに多く採用されます。
応答速度が出しやすくゲームに向く性質もありますが、視野角が狭く、表示品質も悪く目が疲れやすいです。
ーー
第3に、VAパネルです。
IPS液晶同様に視野角が広く、黒が締まるので、高級テレビにも良く使われます。
しかし、独特の粒状感があり、近接時に目が疲れやすく、PC用としては不向きです。
ーー
第4に、ADSパネルです。
これは、IPSパネルの中国系のジェネリック製品です。
視野角や性質は同等です。
最近、信頼性はたかまってきたものの、格安のADSを「IPS」かのように説明するメーカーもあるので注意が必要です。
ーーー
1・液晶モニターの選び方【まとめ】
2・Mac用モニターの選び方
以上、モニターを選ぶ際に重要なポイントを3点紹介しました。
もっと深く「基本部分の選び方」を知りたい方は、(製品自体の比較ではないですが)以上の記事でもまとめています。
ただ、今回説明する内容だけでも「目に優しいモニター」は選べると思います。
このまま読み進めていただいてOKです。
1・各社の小型液晶モニターの比較
では、各社の小型モニターの比較に移ります。
1・小型液晶モニターの比較 (1)
1-1:イイヤマ〈日本〉
1-2:LG〈韓国〉
1-3:EIZO〈日本〉
1-4:DELL〈米国〉
1-5:アイオーデータ〈日本〉
2・小型液晶モニターの比較 (2)
2-1:ASUS〈台湾〉
2-2:ACER〈台湾〉
2-3:フィリップス〈欧州〉
2-4:BenQ〈台湾〉
2-5:HP〈米国〉
2-6:その他〈各社〉
2-7:最終的なおすすめ機種の提案
今回は、上表のような順番で、メーカーごと製品をみていきます。
また、各社とも、画面サイズの小さなもの、格安なものから順番に並べています。
1-1・イイヤマのモニターの比較
はじめに日本のイイヤマからです。
現在はマウスコンピュータ傘下ですが、古くからあるディスプレイメーカーであり、品質には信頼性があります。
ーー
なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【2021年11月発売】
【21.5インチ】
【上位機種】XUB2293HS-4
1・iiyama 21.5型 XUB2293HS-B4
¥21,192 Amazon.co.jp (7/16執筆時)
スタンド:上下左右高さ回転
【下位機種】XU2293HS-4
21・iiyama 21.5型 XU2293HS-B4
¥20,081 Amazon.co.jp (7/16執筆時)
スタンド:チルト
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:250cd/u
液晶方式:IPS方式 ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:4ms(GTG)
HDR:
USB給電:
接続端子:HDMI D-SUB DP
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(1w×2)
保証期間:3年
XUB2293HS-4は、日本の老舗ディスプレイメーカーであるイイヤマの製品です。
2機種ありますが、後述するように、スタンドの種類が異なります。
液晶パネルは、「IPS方式パネル」という「謎」の表記です。
同社の説明では、IPSパネルの駆動方式と「同等の技術を使用した」と表現になります。ようするに、商標の関係でIPSを名乗れない製品になります。
上表は、IPS系のモニターを生産できる主要メーカーだけ示したものです。
その他の企業の場合もありますが、変則的なスペックでもないですし、上表のLG以外のメーカーのどれかだと思います。
スペック的に視野角(178度)など問題は確認できないため、過度に神経質にはならないでください。
だいたい、上表のADSを目安に考えて貰えれば、OKです。
応答速度は、本機は、オーバードライブ時で4msです。
なかなか速い上に、5段階で、強弱の調整もできるため、それなりに動画には強いでしょう。
また、オーバードライブ未搭載に比べると、残像感が少ない映像が得られます。
自動画質調整は、i-Style Colorという機能が目に付きます。
選択した利用目的に合わせて、コントラストや明るさを自動調整してくれる機能です。
映画・ゲームなどのほか、「テキストモード」が採用されている点は、文書仕事には有利でしょう。
そのほか、ゲームなどで便利なアスペクト比固定も対応です。
画像補正機能は、本機は注意が必要です。
この機種は、LEDバックライトのチラツキを抑制する、フリッカー対策の言及がないです。
ブルーライト抑制機能より(よほど)重要ですので、残念です。
ディスプレイスタンドは、下位機種と上位機種で異なります。
上位機種は、「パーフェクトスタンド」が採用されています。
この場合、上下左右の回転と高さの調節ができる点で高度です。
下位機種は、チルト式です。
この場合、上方向22度 下方向5度のみの調節ができます。
目が疲れないためには、モニタに対して目が水平にするのが原則です。
その点で言えば、上位機の方が、圧倒的に目が疲れにくいです。
接続端子は、 D-SUB・HDMI・Display-portという構成です。
どの機種もそうですが、アナログなD-SUB(VGA)だと画質が悪いので、おすすめしません。
小型モニターの場合、素直に「HDMI」を基本に考えればOKです。
ケーブルは、1.8mのものが3種類とも付属です。
そのほか、本機は、背面にUSBハブを装備します。
ただ、USB2.0なので、マウスなどの周辺機器に使途は限定されるでしょう。
スピーカーは、2Wのステレオスピーカーが搭載されています。
保証期間は、3年です。
十分でしょう。
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以上、XUB2293HS-4の紹介でした。
21.5インチでは、貴重な、「パーフェクトスタンド」が採用機です。その上で、IPSと特性が同じADSパネル採用なので、割と良い構成です。
ただ、品質的には問題ないとはいえ、フリッカー対策の言及がない部分は「目の優しさ」という部分では、不安材料です。
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【2021年】【21.5インチ】
【上位機種】 XUB2294HS-1
3・iiyama 21.5型 XUB2294HS-B1
¥21,000 Amazon.co.jp (7/16執筆時)
【下位機種】 XU2294HS-1
4・iiyama 21.5型 XU2294HS-B1
¥19,999 Amazon.co.jp (7/16執筆時)
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:250cd/u
液晶方式:VA ノングレア
コントラスト比:3000:1
応答速度:4ms(GTG)
HDR:
USB給電:
接続端子:HDMI D-SUB DP
スタンド:上下左右高さ回転
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(1w×2)
保証期間:3年
なお、イイヤマからは似た型番の機種として、以上の機種も販売中です。
2機種ありますが、下位機種の場合、スタンドがチルトのみ対応で、角度調整以外は不可です。
液晶パネルは、いずれも、VA液晶です。
TVによく使われる液晶です。視野角はIPS液晶と同等で、コントラスト比が高くでき、黒が引き締まるという利点があります。
本機は輝度もそれなりにあるので、映像(動画)にはそれなりに強いでしょう。
一方、「ギラツブ」とも呼ばれる独特の粒状感があるので、近接利用となるPCモニターとしては不評です。
とくに、書類仕事やウェブブラウジングには不向きです。
その他の部分の仕様は同等で、スタンドも上位機種「パーフェクトスタンド」です。
また、こちらはフリッカー対策もありますが、VA液晶は、書類仕事ほか、ブラウジングなどにも向くとは言えないので、選ばない方が良いでしょう。
【2019】
【23.0インチ】
【上位機】モデル名:XUB2390HS-5
5・IIYAMA ProLite XUB2390HS-B5
¥24,840 Amazon.co.jp (7/16執筆時)
スタンド:上下左右高さ回転
【下位機】モデル名:XU2390HS-5
6・IIYAMA ProLite XU2390HS-B5
¥19,778 Amazon.co.jp (7/16執筆時)
スタンド:チルト
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:250cd/u
液晶方式:IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:5ms (GTG)
HDR:
USB給電:
接続端子: DVI-D HDMI D-SUB
USB給電:
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(2w×2)
保証期間:3年
XUB2390HS-B5は、イイヤマの23.0インチモニターです。
本機も、上位機種と下位機種があります。
先ほどの機種と同じで、スタンドの稼働性の違いとなります。もちろん、上位機を選ぶべきでしょう。
21.5インチの「1サイズ上」となります。
上下に2-3cmほど拡がるだけなので、60cmも目から距離が取れるならば、このサイズでもOKでしょう。
液晶パネルは、IPSパネル(AH-IPS)です。
互換品ではないのは、最近の同社ではわりと珍しいです。
ノングレア仕様ですしその部分でも目に良いです。
形状も、ベゼル(枠)が薄い、3辺フレームレスです。
マルチモニターも組みやすいです。
応答速度は、本機は、オーバードライブ時で5msです。
ゲームでも、問題ないです。
自動画質調整は、本機もi-Style Color搭載です。
21.5インチ機より、モード数が1つ多いです。
画像補正機能は、本機もフリッカー対策が未装備です。
他社は、下位機も含めて何らかの対策があるのですが、イイヤマの場合はありません。
LED特有のチラツキは、対策がないと目に悪いため、疲れに重要な機能です。
以前、問い合わせたことがあるのですが、どうも、不要だから付けていないという話でもないようです。
ディスプレイスタンドは、21.5インチ機と同じです。
上位機のみ、パーフェクトスタンドが採用されています。
接続端子は、 DVI-D・HDMI・D-SUBです。
ケーブルは1.8mのものが全ての種が付属します。
性能は期待できませんが、スピーカーも付属しているモデルです。
スピーカーは、付属です。
保証期間は、3年です。
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以上、イイヤマのXUB2390HS-B5を紹介しました。
IPS液晶とパーフェクトスタンドと、21.5インチの場合より、基本スペックが良いです。
ただ、カタログ上、フリッカー対策が明言されない点は大きなマイナスです。
1-2・LGのモニターの比較
続いて、LGエレクトロニクスのモニターです。
同社は、自社で(部品としての)IPSが生産できる世界的企業です。性能の良い機種が割安の場合が多いです。
【2020年】【21.5インチ】
【通常型番】
7・LG Electronics 22MN430H-B
¥15,180 Amazon.co.jp (7/16執筆時)
【特定販売店向け】
7・LG Electronics 22MN430M-BAJP
¥16,672 Amazon.co.jp (7/16執筆時)
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:250cd/u
液晶方式:IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:5ms (GTG)
HDR:
USB給電:
接続端子:HDMI D-SUB
スタンド:チルト
VESA:75mm
スピーカー:なし
保証期間:3年
22MN430H-Bは、LGの21.5インチモニターです。
なお、2021年に、Amazonほかの特定店向けに 22MN430M-BAJPという姉妹機も追加で出ました。
こちらだけ、HDMI端子が2系統あり、ゲーム機などの接続を含め利便性が少し増しています。そのかわり、D-SUBケーブルは未付属になりますが、そもそも使わないので、こちらのほうが良いかと思います。
液晶パネルは、IPS液晶です。
LGが他社に供給している、ノングレア仕様のAH-IPSパネルです。
応答速度は、オーバードライブ時で5msです。
かかり方は、3段階で調整可能です。
自動画質調整は、特段強調できるものはないです。
画像補正機能は、フリッカー対策を機能として持ちます。
先ほども紹介しましたが、直流のDC調光という新しい技術を用いることで、画面のちらつきを抑える技術です。
ブルーライト軽減モードが付いています。ただ、これは色調を変えるものであるため、表示の正確性という意味ではあまり使えない機能です。
動画については、解像度の低い動画を補正して鮮明化できる、超解像度技術が採用されています。
映画などの映像再生に有利な、暗いシーンのコントラストを改善するブラックスタビライザー機能の搭載も目立ちます。
モニタースタンドは、チルト角度調整のみです。
あまり性能が良くないです。
VESA規格に対応しますから、あとで、スタンド部分だけ他社製に好感することは可能です。
接続端子は、HDMI・D-SUB(アナログ端子)です。
アナログ接続は、色ムラが生じて「目に悪い」ため、利用は避けましょう。
ケーブルは、HDMIケーブルが付属します。
スピーカーは、内蔵されません。
なお、この機種はスピーカーが未付属です。
保証期間は、3年です。
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以上、LGの22MN430H-Bの紹介でした。
しっかり、IPS液晶ですし、フリッカー対策もあり、基本部分で優秀です。
ただ、スタンドが弱いので、この部分を交換前提でないなら、多少問題はあります。
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【2022年】
7'・LG Electronics 22MP410-B
¥17,091 Amazon.co.jp (7/16執筆時)
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:250cd/u
液晶方式:VA ノングレア
コントラスト比:3000:1
応答速度:20ms (GTG)
HDR:
USB給電:
接続端子:HDMI D-SUB
スタンド:チルト
VESA:75mm
スピーカー:なし
保証期間:3年
なお、LGからは、似た型番のモデルとして、以上の製品もあります。
VA液晶ですので、仕事用には向きません。
一方、FreeSyncに対応し、DASモードなどゲーム用の機能を持つのですが、そちら方面でオススメできるかも、やや微妙ではあります。
応答速度が、20msだからです。
【ゲーミングモニターの比較記事】で書いたように、応答速度は、むやみに高い必要はないですが、速い映像視聴を含めてこの数字だと、影響はあるでしょう。
1-3・EIZOのモニターの比較
続いて、日本のEIZOのモニターです。
液晶専門の日本メーカーで、その品質には絶大な定評があるメーカーです。
【2020年発売】
【22.5インチ】
8・EIZO FlexScan EV2360-BK
8・EIZO FlexScan EV2360-WT
¥33,666 Amazon.co.jp (7/16執筆時)
解像度:WUXGA(1920×1200)
輝度:250cd/u
液晶方式:IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:5ms (GTG)
HDR:
USB給電:
接続端子:DVI HDMI D-sub
スタンド:上下左右高さ
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(1w×2)
保証期間:5年
FlexScan EV2360 は、EIZOの22.5インチモニターです。
本機は、22.5インチですので、少し変則的です。
サイズ的には、23型とだいたい同じに考えて良いです。
本機は、解像度が1920×1200のWUXGAです。
10:9の縦横比のフルHDをちょっと縦長にして、書類を表示しやすくしたもの、と考えてください。
一方、フルスクリーンで利用する場合は、映画の「黒帯」部分は増えるので、実際的には、23.0より多少ですが小さくなります。
液晶パネルは、ノングレアのIPS液晶です。
応答速度は、5msです。
他社同様の水準をキープします。
自動画質調整も、充実します。
EIZOの場合、Screen InStyleというソフトが提供されており、アプリごとに指定したモードに画面を自動変換することができます。
それぞれの画質モードについては、マニュアル調整もできますので、高度です。
ただ、Windows用アプリだけですので、Macユーザーはやや残念です。
画像補正機能は、フリッカー対策・ブルーライトカットなど、他社の主要機能は網羅します。
一方、EIZOの場合、明るさセンサーが搭載される点も重要です。
周囲の明るさを感知し、輝度を自動調整するAuto EcoView機能が利用できるため、PCを利用する時間に応じて、「目に優しい」明るさに調整してくれます。
周囲の明るさがわかるので、特に低輝度に調整した際に、フリッカーを完全にカットすることも可能です。
なお、輝度に関連して言えば、「目の疲れ」の軽減のため輝度は、可能な限り抑えられたが良いと言えます。
その点、この液晶モニターは1cd/uいう低輝度まで落とすことができる貴重なモニターです。
モニタースタンドは、上下左右高さ回転の調整が可能な「パーフェクトスタンド」です。
他社も似た機能を搭載しますが、EIZOは昔からこの部分に力を入れていて、調整幅や、安定性の面で、信頼感が高いです。
とくに、あまり画面が大きくないモニターは、この部分の調整力が、疲れにくさの部分で、決定的に重要です。
VESA規格に対応しているので、別売りの高性能アームに付け替えることもできますが、本機の場合は、不要でしょう。
接続端子は、D-Subx1 HDMI端子・DisplayPortという構成になっています。
なお、(四角い)USB-A形状のUSBハブがあります。
速度的には、USB3.0なので、一部の高速SSDなどを除けば実用水準です。
ケーブルは、DVI-DケーブルとHDMIケーブルが付属します。
それぞれ長さは2Mです。
スピーカーは、付属です。
ただ、他社同様、警告音専用と考えましょう。
音楽を聴くならば、【PC用スピーカーの比較記事】で書いたようなものを別に導入した方が良いでしょう。
保証期間は、5年保証が付属です。
さらに、6ヶ月の無輝点保証まで付けています。
「輝点」とは、画面を黒表示させた時に、画面の1ピクセルが発光してしまうという「不良」です。他社の場合、「液晶固有の性質」とみなし「交換保証対応」にはなりません。
同社は、出荷前に、しっかりキャリブレーションして送るため、品質信頼性は高いです。
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以上、EIZO のFlexScan EV2360 の紹介でした。
モニタースタンドの性能、明るさ調整の柔軟さという部分で、他社よりワンランク上の能力をもつ小型モニターと評価できます。
ビジネスに利用する方で、ある程度の予算がある方については、この機種で良いでしょう。
一方、解像度がフルHDではないです。
書類仕事やブラウジングならば「かえって便利」ですが、ゲームや動画用とも言いにくいため、その用途がメインなら、他機が良いでしょう。
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【2013年発売】
【21.3インチ】
9・EIZO FlexScan S2133-HBK【黒】
9・EIZO FlexScan S2133-HGY【灰】
¥79,805 Amazon.co.jp (7/16執筆時)
解像度:UXGA(1600×1200)
輝度:420cd/u
液晶方式:IPS ノングレア
コントラスト比:1500:1
応答速度:6ms (GTG)
HDR:
USB給電:
接続端子:D-SUB DVI-D DP
スタンド:上下左右高さ回転
VESA:100mm
スピーカー:
保証期間:5年
なお、EIZOは、さらに「特殊なサイズ」と言える、S2133シリーズがあります。
こちらは、ワイドディスプレイではなく、伝統的なスクエアスタイルです。
縦長画面なので、実寸表示でA4を並べて表示できます。
スタンドは、縦回転できるため、A3を実寸で縦表示させることも可能です。
DTPの仕事や図面を扱う方の仕事用として、ニッチなニーズがあります。
接続端子は、 HDMIがない代わりに、 DisplayPortが付属します。
---
結論的にいえば、ただ、本機は「ないと困る人がいる」とはいえ、相当特殊で、割高な製品ですので、一般的には、選択肢から除外してOKです。
1-4・デルのモニターの比較
続いて、「米国勢」となる、デルのモニターです。
米国系は、HPもそうですが、画質調整をPCに任せる構成」にして、価格を少し安くする傾向にあります。
【2021発売】【21.5インチ】
【上位機】
10・Dell SE2222HS
¥20,873 楽天市場 (7/16執筆時)
接続端子:HDMI D-Sub DP
スタンド:チルト・高さ
【下位機】
10・Dell SE2222H
¥16,042 Amazon.co.jp (7/16執筆時)
接続端子:HDMI D-Sub
スタンド:チルト
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:250cd/u
液晶方式:VA ノングレア
コントラスト比:3000:1
応答速度:8ms(GTG)
HDR:
USB給電:
接続端子:HDMI D-Sub
スタンド:チルト
VESA:100mm
スピーカー:
保証期間:3年
SE2222HS は、DELLが販売する、21.5インチモニターです。
値段面ゆえでしょうが、わりと選択肢にされる方も多そうです。
なお、下位機種のSE2222Hについては、上表のように、上下の高さ調整ができないほか、DisplayPortが省略された下位機種となります。
液晶パネルは、VA液晶です。
冒頭に書いたように、コントラスト比が高く「黒が引き締まる」ので、テレビなどでも利用される液晶です。
一方、良いパネルなのですが、近接すると「ギラツブ」とも呼ばれる独特の質感があり、目の疲れにくさにおいては、PC用としてイマイチです。
逆に、動画などの再生は(テレビと同じで)わりと強い仕様です。
応答速度は、オーバードライブ時、8msです。
VAが、IPSより必ずしも遅いわけではないですが、重視はしていません。
画像補正機能は、本機は、フリーカーフリー(ComfortView)や、ブルーライトカットは装備します。
ただ、自動画質調整をふくめて、あまり多機能ではないです。
米国勢は、PC側にまかせ、この部分にあまり力を入れないのが伝統です。
モニターアームは、先述のように、チルトほか、上下のみ稼働する、ミドルクラスの仕様です。
接続端子は、HDMIとD-subです。
シンプルな構成です。
スピーカーは、上位機は付属です。
ケーブルは、HDMIケーブルが付属です。
保証期間は、3年です。
一方、同社の上位品には「常時消灯(輝点)の交換保証」がありますが、本機は、その部分は、保証対象外の機種です。
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以上、DELLのSE2222HS の紹介でした。
格安のモニターですが、テレワーク用としてはVA液晶という部分がネックです。
ただ、もっぱら映像視聴という場合や、格安な店舗用サイネージなど、ふさわしい用途ははあるでしょう。
【2021発売】【21.5インチ】
11・Dell P2223HC
¥34,685 楽天市場 (7/16執筆時)
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:250cd/u
液晶方式:IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:5ms (GTG)
HDR:
USB給電:65W
接続端子:HDMI DP USB-C
スタンド:上下左右高さ回転
VESA:100mm
スピーカー:
保証期間:3年
P2223HCも、DELLが販売する、21.5インチモニターです。
Pからはじまる型番の場合、Dellの「プレミアムモニター」になります。
液晶パネルは、IPS液晶です。
応答速度は、オーバードライブ時5msです(通常14m/s)。
質の良い液晶パネルと応答速度といえ、問題ありません。
輝度も250ニトクラスあれば、この画面サイズの平均です。
画像補正機能は、ただし、DELLの場合、上位機でも充実度は低めです。
やはり、フリーカーフリー・ブルーライトカット(ComfortView Plus)ほどです。
接続端子は、HDMI・D-subと、USB-Cです。
USB-C端子(7番)は65W給電に対応できます。
USB-C給電に対応するノートPCならば、充電速度低下なしに給電可能です。それ以上のノートでも、最大速でないにせよ充電は可能です。
そのほか、従来の(四角い)USB-A端子形状のハブも4ポート装備します。
速度的には、USB3.0クラスですが、実用上問題ありません。
なお、本機については、出力用のDPも装備するので、図のような数珠つなぎ(デイジーチェーン)もできます。
モニターアームは、フルスペックです。
上下左右高さ回転に対応できます。
高さは、しっかり15cm幅で調整可能です。小型モニターの場合高さ調整は結構重要です。
スピーカーは、ありません。
ケーブルは、Dpケーブルと、USB-Cケーブルがそれぞれ1.8mです。
保証期間は、3年です。
本機は、「常時消灯(輝点)の交換保証」があります(プレミアムパネル交換)。
新品ならば、どこで買っても保証対象です。
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以上、DELLのP2223HC の紹介でした。
21.5インチのフルHDモニターで、USB-C対応の製品はレアで貴重です。
パネル部分は他社のIPS機と差はないですが、しっかりしたモニターアームを装備する部分と、パネル保証の部分は力強いです。
少し高めとは言え、普段ノートPCを利用している方のテレワーク用には、実用面での完成度は高いです。
1-5・アイオーデータのモニターの比較
続いて、日本のアイオーデータの製品です。
三菱電機の液晶モニター部門を吸収して、プレゼンスを高めた日本企業です。
【2021年】 【21.5インチ】
12・IODATA LCD-MF224EDB-F-A
12・IODATA LCD-MF224EDW-F-A
¥24,320 楽天市場 (7/16執筆時)
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:250cd/u
液晶方式:ADS ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:5ms(GTG)
HDR:
USB給電:
接続端子:HDMI D-SUB DVI
スタンド:上下左右高さ回転
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(1w×2)
保証期間:5年
LCD-MF224EDB-Fは、アイオーデータの製品です。
液晶パネルは、ADSパネルです。
ADSは、IPS液晶の「ジェネリック」と言えます。
IPSとADSは正確に言えば、中身の仕組みが少し異なりますが、表示傾向は同じです。
なお、ADSは、中国大手のBOE系列が生産しています。
PCモニターでは長い採用実績もあるため、(4Kなどではない)格安パネルの場合でも、信頼性は担保されます。
実際、商標の関係でIPS液晶を名乗れない他の液晶は「IPS系パネル」などごまかし気味な表現でカタログに載せます。
しかし、ADSは、TVにも採用例がありますし、実際「名乗った方が安心感をもたらす」ので、同社のように名乗る場合が多いです。
応答速度は、オーバードライブ時に最大5msです。
オーバードライブは、オン/オフが選択可能です(14ms)。
また、かかり具合も調整可能です。
画像補正機能は、シーン別オート調整モードが付きます。
日本企業の製品はモードが多い傾向です。
画像補正機能は、本機は、フリッカーレス設計の言及がありますし、目には良いでしょう。
ブルーライト抑制機能もあります。
モニタースタンドの性能は、稼働性のよいフリースタイルスタンドです。
細かい調整幅をみると「上位」とも言えませんが十分です。
接続端子は、 ミニD-SUB・HDMI・DVIという構成です。
ケーブルは、1.5Mの DVIとD-SUBケーブルです。
HDMIは未付属です。
スピーカーは、付属です。
保証期間は、5年間です。
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以上、アイオーデータのLCD-MF224EDB-Fの紹介でした。
価格次第ではありますが、ADS液晶で、スタンドの性能が良い部分は評価できます。
あまり欠点もないので、安いようならば選んでも損はしないと思います。
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【2021年】 【21.5インチ】
13・IODATA LCD-DF221EDB-F
13・IODATA LCD-DF221EDW-F
¥23,840 楽天市場 (7/16執筆時)
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:250cd/u
液晶方式:ADS ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:4ms(GTG)
HDR:
USB給電:
接続端子:HDMI DP D-sub
スタンド:上下左右高さ回転
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(1w×2)
保証期間:5年
なお、本機については、スタンド部分の性能が多少ことなる姉妹機があります。
上下左右高さ回転と対応するフルスペックであるのは、同じですが、左右のスイーベルの範囲がやや狭い代わりに、高さ調整の幅は増しています。
おそらく、本機の方が「新型」です。
Windowsのみですが、ジャイロセンサー搭載で、縦表示時にコンテンツも追随するようになりました。
ただし、専用ソフトはWindowsのみの用意です。
それ以外は、オーバードライブ時最大4msと少し性能が良い点と、端子がDVIから、Display Portに変わった点が主な違いです。
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【2021年型番】 【21.5インチ】
【HDMI仕様】
14・IODATA LCD-AH221XDB-B
¥21,780 楽天市場 (7/16執筆時)
14・IODATA LCD-AH221EDB-B
14・IODATA LCD-AH221EDW-B
¥18,600 楽天市場 (7/16執筆時)
14・IODATA LCD-AH221XDB-A
¥16,794 楽天市場 (7/16執筆時)
接続端子:HDMI D-SUB
【DP仕様】
15・IODATA LCD-DF221EDB-A
15・IODATA LCD-DF221EDW-A
¥20,830 楽天市場 (7/16執筆時)
接続端子:HDMI D-SUB DP
【Amazon限定】【3年保証】
16・IODATA EX-LDH221DB
¥15,800 Amazon.co.jp (7/16執筆時)
【特定量販店限定】【3年保証】
16・IODATA KH220V-B
¥18,439 楽天市場 (7/16執筆時)
接続端子:HDMI D-SUB
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:250cd/u
液晶方式:ADS ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:4ms(GTG)
HDR:
USB給電:
接続端子:HDMI D-SUB DP
スタンド:チルト
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(1w×2)
保証期間:5年
また、アイオーデータは、以上の製品もラインナップされます。
かなり多くの型番があるのは、個人用(XD)と文教用(ED)ほか、特定量販店向けのモデルで型番を分けるからです。
ただ、端子構成の部分を除けば、仕様は同じなので、単純に流通経路の違いです。基本的に、値段で決めて良いかと思います。
パネルは、ADSパネルですので、先ほどの機種と同じです。
スタンドは、しかし、いずれの機種もチルト角度調整のみです。
その部分で「価格相応」です。
画像補正機能は、ただし、先ほどみた機種より充実する部分があります。
例えば、画を見る際などに10段階で色域が強化できる、エンハンストカラーほか、ネットの低解像度動画の底上げを図るための超解像技術も搭載します。
また、「目の疲れにくさ」の部分で、画面(画像)の輝度レベルに応じて、明暗を軽減させるコントラストリダクション機能が搭載です。
あとは、端子構成がそれぞれ異なる点と、Amazonモデルだけ保証年数が5年ではない点をふまえれば、見分けが付くでしょう。
HDMIモデルは旧機種もありますが、重さと消費電力が少し変わっただけですので、そちらでも良いかと思います。
ただ、スタンドの貧弱さは、どの機種の場合も、やはりネックです。
次回に続く!
目に優しい小型液晶モニターは結論的にこれ!
というわけで、今日は、21.5インチ前後のモニターを「目に優しい」という観点から比較してみました。
しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。
1・小型液晶モニターの比較 (1)
1-1:イイヤマ〈日本〉
1-2:LG〈韓国〉
1-3:EIZO〈日本〉
1-4:DELL〈米国〉
1-5:アイオーデータ〈日本〉
2・小型液晶モニターの比較 (2)
2-1:ASUS〈台湾〉
2-2:ACER〈台湾〉
2-3:フィリップス〈欧州〉
2-4:BenQ〈台湾〉
2-5:HP〈米国〉
2-6:その他〈各社〉
2-7:最終的なおすすめ機種の提案
液晶パネルの品質 ★★★★★
スタンドの性能 ★★★★★
動画ゲーム対応 ★★★★★
品質保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、今回紹介した製品全てから、「結論」として、予算別・目的別にAtlasのおすすめ機種!を選定していきます。
引き続き、よろしくお願いします。
2回目記事は→こちら!
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