【今回レビューする内容】2024年 最新のコンベクションオーブンの性能とおすすめ・使い方:コンベクションオーブンとは?基本的な説明や選び方・メーカー別人気機能の紹介 機能の違いや性能ランキングなど
【比較する製品型番】デロンギ EO12562J-WN EO14902J-WN EOB2071J-5W EO90155J シロカ ST-4N231 ST-2D351-W ST-2D451 ST-2D471 アイリスオーヤマ FVC-D15B PFC-D15A TIGER やきたて KAV-A130 KAT-A131-WM FVX-D14A-B FVX-M3B FVX-D3B-S 日立 HMO-F300 B W HMO-F200 F100 TESCOM TSF61A TWINBIRD TS-4119W TS-4179W シャープ RE-WF264 東芝 HTR-R8 HTR-R6 クイジナート TOA-29KJ TOA-29SJ AFR-25J TOA-38SJ TOA-38WJ ラドンナ Toffy K-TS5 ROOMMATE EB-RM1700BK Instant Brands Steam&Heat ISP1020 ほか
今回のお題
最新コンベクションオーブンのおすすめはどれ?
ども、Atlasです。
今日は、2024年11月現在、最新のコンベクションオーブンを比較します。
火力の強さや対応する調理モードの違いはもちろん、掃除のしやすさ・安全性にも注目して、各機を分析します。
1・コンベクションオーブンの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:デロンギ(イタリア)
1-3:シロカ〈日本〉
1-4:タイガー〈日本〉
1-5:日立〈日本〉
1-6:東芝〈日本〉
1-7:シャープ〈日本〉
1-8:アイリスオーヤマ〈日本〉
2・コンベクションオーブンの比較 (2)
2-1:クイジナート〈米国〉
2-2:他の企業
2-3:最終的なおすすめの提案【結論】
記事では「はじめて買う」方のために冒頭で「選び方の基本」を示します。
その後、メーカーごとに最新製品のスペックを順番に紹介していきます。
火力の強さ ★★★★★
オーブン調理 ★★★★★
グリル調理 ★★★★★
スローベーク調理 ★★★★★
庫内容量 ★★★★★
お手入れ ★★★★★
安全性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、予算別・目的別に、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。
よろしくお願いします。
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1・1人暮らし向け電子レンジ
2・小型のスチームオーブン
3・中型のスチームオーブン
4・オーブントースター
5・コンベクションオーブン
6・オーブン全体のおすすめ【結論】
なお、今回の記事は、このブログの調理家電の比較記事全体としては、5回目記事として書きました。
1-1・コンベクションオーブンの選び方の基本
具体的な製品の比較にはいる前に「選び方の基本」からです。
主に、初心者に向けて「コンベクションオーブンにできること」を解説していきます。
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コンベクションオーブンは、オーブントースターとオーブンレンジの中間というべき機能を持つ調理家電です。
相当古くからある家電ですが、(日本ではマイナー家電なので)油を使わない揚げ物などができる点で注目されたテレビ番組などの影響で、近年でも定期的に「プチブーム」がおこる調理家電です。
仕組みは、オーブントースターと似ています。
しかし、扇風機のような内部に対流ファンが付属する点が異なります。
つまり、ファンで熱風を対流させることで、食材を包み込むように焼き上げることができる点が特長です。
したがって、トーストから、ケーキからピザ・グラタン、油を使わない揚げ物まで多彩な料理を作ることができます。
コンベクションオーブンを購入する方は、トーストが焼けて、その上で、ピザなどが美味しく焼けるという点を重視しているようです。
ただ、ピザを焼くだけではなく、いろいろなことができます。
コンベクションオーブンの庫内には、上下に1つずつのヒーターと、熱風を送り出すファンがあります。
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これを使ってできるのは次の4つのパターンの調理です。
1・コンベクション調理
・上下ヒーター+ファン
=熱で包み込むように調理
第1に、コンベクション調理です。
「ローストビーフ」や「油を使わない唐揚げ」「スポンジケーキ」など超高温で全体をむら無く焼き上げると美味しく仕上がる料理に使います。
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2・オーブン調理
・上下ヒーター
=一定温度でじっくり調理
第2に、オーブン調理です。
トーストやピザのほか、 ケーキやチキンなど熱を通すのに時間のかかる料理に使います。蒸し料理などもこちらです。
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3・グリル調理
・上ヒーター(強め)
=焼き目を付けるように調理
第3に、グリル調理です。
魚や肉など焦げ目を付けながら焼く際などに使います。
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4・スローべーク調理
・ 下ヒーター(弱め)
=蒸し料理などよりじっくり調理
第4に、スローべーク調理です。
ロールキャベツなどじっくり火を通す料理に使います。
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トーストは、コンベクション調理でも、オーブン調理でも、グリル調理でも焼けます。
ただし、コンベクションオーブンの特性を最大限活かすとしたら、コンベクション調理を使って、熱風で焼くのも「面白い」でしょう。200度以上の温度設定で、4-5分で表面がかりっと焼けます。
ピザは、「しっとりパンタイプ」ならばオーブン調理で、「クリスピータイプ」ならば、コンベクション調理がよいでしょう。
そのほか、できる料理は多彩ですが、例えばデロンギ社のレシピブック【こちら】では、20種類以上のレシピが公開されています。
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というわけで、コンベクションオーブンの「選び方の基本」の紹介でした。
冒頭書いたような企業順に、各製品を順番に見ていきます。
1-2・デロンギのコンベクションオーブン
はじめに最もラインナップの多いデロンギからです。
デロンギは、イタリアの家電メーカーで、高級なコーヒーメーカーなどの調理家電を日本で販売しています。日本での実績も長く、ブランド力のある企業です。
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以下では、いつものように、Atlasが高評価している点は赤系の文字色で、イマイチと感じている点は青字で書くようにします。
【2019年発売】
1・デロンギ スフォルナトゥット EO12562J-WN
¥24,413 楽天市場 (11/30執筆時)
1・デロンギ スフォルナトゥット EO12562J-WN
¥22,418 Amazon.co.jp (11/30執筆時)
庫内容量:12.5L
温度調節:100〜220度
保温温度:60度
タイマー:120分まで
二段調理:対応
解凍機能:対応
消費電力:1400W
サイズ:幅490×奥行365×高さ240mm
最初に紹介するのは、イタリアのデロンギのEO12562Jです。
EO12562Jは、最も売れている標準的なコンベクションオーブンです。
本体サイズは、幅490×奥行365×高さ240mmです。
家庭用のコンベクションオーブンの平均的なサイズです。
庫内サイズは、寸法としては、 幅315×奥行265×高さ140mmです。
容積でいうと12.5リットルというのがカタログ表記です。
網棚やトレイを使って2段調理も可能です。
対応できる調理は、 コンベクション調理、オーブン調理、グリル調理、スローべーク調理の全てが可能です。ようするに、小型ながらコンベクションオーブンとして「フルスペック」です。
調理温度も、最大で220度までと十分です。
このコンベンションオーブンは3つのスイッチがあります。
上段のつまみは、温度調整のつまみです。
100度から220度まで設定できます。グリル調理(broil)の場合は、最大温度に設定します。
中段のつまみは、タイマー兼用の電源です。最大120分まで調理ができます。
下段のつまみは、ヒーターとファンのオンオフ切り替えボタンです。
調理方法に応じて設定します。デロンギ社のコンベクションオーブンは「解凍機能」を持ちます。
これは、上下ヒーターを付けずに、ファンだけ回して自然解凍を促す機能です。
安全性は、かなり重要視されています。
こちらの機種は調理家電の表面温度の上限を定めたヨーロッパEU基準に準拠します。
耐熱構造の二重構造のドアを持ち表面温度を平均で約30℃低減することができ、調理時の火傷や火災のリスクを下げる役割を果たしています。
コンベクションオーブンは発熱するので、お子さんがいる家庭などでは、こちらのモデルを検討しても良いかもしれません。
清潔性も、高レベルです。
エナメル加工されたトレイとオイルプレートは、経年変化で汚れが目立ちにくいほか、比較的お手入れしやすいです。
くず受けの掃除も、いちいち取り出さずに、「ぬれ布巾」で手入れができるため、長いこと清潔に使えそうです。
付属品は、ピザ焼き用に天然素材(レンガ)を1300℃で焼き上げたピザストーンが付いています。
この蓄熱効果で、生地から作ったお手製ピザも、冷凍ピザもパリッと香ばしく焼き上げることができます。
ピザストーンのサイズは30センチで、Lサイズ(26センチ)程度のピザならば切らずにそのまま焼くことができます。
ほかにも、左図ような多彩なトレイや網が付属します。
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以上、デロンギのコンベクションオーブン EO12562J の紹介でした。
コンベクションオーブンのなかで最も売れているスタンダードモデルです。そういった点での安心感がある機種ですね。付属品や機能も多く、使い勝手の良いモデルです。
【2019年発売】
2・デロンギ EO14902J-WN
¥26,400 Amazon.co.jp (11/30執筆時)
庫内容量 :14L
温度調節:100〜220度
保温温度:60度
タイマー:120分まで
二段調理:対応
解凍機能:対応
消費電力:1400W
サイズ :幅480×奥行360×高さ240mm
EO14902J-WNは、通称「スフォルナトゥット・クラシック 」と呼ばれる、デロンギの中型機です。
本体サイズは、480×奥行360×高さ240mmです。
先ほどの機種とほぼ変わりません。
庫内サイズは、ただし、14リットルに増加しています。
有効寸法でいえば、幅305×奥行300×高さ140mmです。
平面的な面積も、下位機種よりわずかに広いので、多少ですが余裕を持って使えそうす。
対応できる調理は、本機も「フルスペック」です。
コンベクション調理、オーブン調理、グリル調理、スローべーク調理の全てが可能です。
調理温度も、最大で220度までと十分です。
安全性は、こちらもかなり重要視されています。
先ほどの機種と同じで、耐熱構造の二重構造のドアを持ちます。
表面温度が平均で約30℃低減することができ、調理時の火傷や火災のリスクを下げる役割を果たしています。
Atlasも昔、トースターで火傷をしたことがあります。こういった安全性能は、あるに越したことはないです。
清潔性も、下位機種とおなじで高レベルです。
なお、付属するピザストーンも洗えますが、焦げ付いた場合は、金属ヘラでこそいだあと、オーブン機能で5分ほど加熱してから洗うと、清潔性を保てます。
付属品は、基本的に下位機種に付属するものは網羅します。
その上で、トレイについては、こちらのモデルのみ4cmの深皿タイプも付属します。
もちろん、30センチのピザストーンも付属します。
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以上、デロンギのEO1490J-WNの紹介でした。
下位機種ともっとも違う点は最大温度と庫内の広さです。
ピザの加熱やお肉のグリルなどは温度があるにこしたことはないため、パワーの点でこちらを選ぶのも良いです。
【2018年発売】
3・デロンギ EOB2071J-5W
¥44,964 Amazon.co.jp (11/30執筆時)
庫内容量 :20L
温度調節:60〜245度
保温温度:60度
タイマー:120分まで
二段調理:対応
解凍機能:対応
消費電力:1400W
サイズ :幅515×奥行405×高さ300mm
EOB2071J-5Wは、「スフォルナトゥット 」シリーズの大型上位機です。
本体サイズは、幅515×奥行405×高さ300mmです。
本機については、スチームオーブンレンジ並に大きいです。
庫内サイズは、幅320×奥行315×高さ200mmです。
容積として20Lですので、下位機種より3割は広いです。
もちろん、2段調理に対応です。
「リストランテ」仕様という言葉が示すように、家庭のリビングに置くにはいくぶん大きめです。
価格も高いですし、どちらかと言えば、多用する上級者におすすめしたい機種です。
対応できる調理は、本機も、もちろん「フルスペック」です。
調理温度は、同じ消費電力で大型化していますが、下位機種同様に220度までとなります。
安全性は、こちらも配慮が行き届き、下位機種同様に、耐熱構造の二重構造のドアを持ちます。
清潔性も、同様に配慮があり、汚れがちな「くず受け」も、ヒーターを持ち上げつつ掃除が可能です。
付属品ついては、こちらの機種にも30センチのピザストーンが付属します。
その上で、この機種には「ヨーロッパ的」な丸形のホームメイドパンを焼く機能が付属する関係で、写真のようなパドル付きのパンボウルが付属します。
パンについては、21種類の自動調理プログラムと11種類のセミオートプログラムが付属しています。
EOB2071J-5W用 EOB-PBL
¥9,680 Amazon.co.jp (11/30執筆時)
なお、付属のパンボウルは500gサイズですが、EOB-PBLという1kg対応のボウルも市販されます。
パドル(へら)がついており、自動で「こねる」機能と、指定時間発酵させる機能があるため、記事から自動で製パンできます。
以前【ホームベーカリー】の記事で比較した、ホームベーカリーの最新機よりもレパートリーは少ないです。しかし、簡単なホームベーカリーも欲しい方は、「一挙両得」を狙うこともありでしょう。
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以上、デロンギ社のコンベクションオーブン スフォルナトゥット EOB2071J-5Wの紹介でした。
庫内容量が広いだけでなく、「パンも焼ける」という点が便利な機種です。
ただ、本体が大きいため、どちらかと言えば、広いキッチンで使う、「セミプロ」に向いた機種です。最新機能を余すところなく、本格的に堪能したい方は、選んで良いでしょう。
【2020年発売】
4・デロンギ EO90155J
¥17,625 楽天市場 (11/30執筆時)
庫内容量 :8.5リットル
温度調節:100〜230度
保温温度:60度
タイマー:45分まで
二段調理:対応
解凍機能:対応
消費電力:1400W
サイズ :440×奥行265×高さ245mm
EO14902J-WNは、通称「スフォルナトゥット・イーヴォ 」と呼ばれる、デロンギの小型機です。
2020年からの新型機となります。
本体サイズは、幅440×奥行265×高さ245mmです。
デロンギでは最もコンパクトです。
とくに、奥行は25.5cmですので、これまで設置できなかった方には、朗報といえる機種です。
庫内サイズは、幅265×奥行245×高さ115mmです。
容積(庫内容量)は、8.5Lです。
本機については2段調理できない構造です。編み位置の上下移動は可能です。
庫内の幅は24.5cmあるので、食パンは4枚まで焼けます。
基本性能は、本機は、コンベクション調理、オーブン調理、グリル調理が可能です。
一方、本機は下火で長時間のスローベーク調理には非対応です。
それもあり、タイマーは最大45分までと短めです。その代わり、上下ヒーターでの45分保温と、ファンだけの自然解凍機能を持ちます。
調理温度は、230度まで出せます。
新型ファン・ファンカバーを採用したほか、二重庫内構造を活かした形です。
安全性は、本機はガラス部分以外、本体全体が二重庫内構造です。
1400Wと大型機並みの出力の小型機なので、さらに高い配慮があります。
清潔性も、下位機種同様に、高レベルです。
付属品は、本機もピザストーンが付いています。
この蓄熱効果で、生地から作ったお手製ピザも、冷凍ピザもパリッと香ばしく焼き上げることができます。
サイズは26×24センチですが、日本ハムのチルドピザの石窯工房は「23cm」なので、切らずに焼けそうです。
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以上、デロンギのスフォルナトゥット・イーヴォ EO90155Jの紹介でした。
小型で設置性が良いのが良い部分です。トースト利用をメインに「ちょっと高性能」な小型高級機を探しているかたには、本機は良いでしょう。
1-3・シロカのコンベクションオーブン
つづいて、日本の調理家電メーカーであるシロカの製品です。
同社の場合、「トースト機能」に重きを置いた、入門向けの製品といえます。
【2022年発売】ST-2D251後継品
5・シロカ すばやきトースター ST-2D451-W
5・シロカ すばやきトースター ST-2D451-K
¥19,800 Amazon.co.jp (11/30執筆時)
5・シロカ すばやき とっておき ST-2D471
¥22,800 Amazon.co.jp (11/30執筆時)
トースト枚数:2枚
ヒーター:遠赤外線×3 熱風
消費電力:1400W
庫内広さ:29× 20.1× 10cm
火力調節: 40℃~280℃
寸法:幅35×奥行28.6×高さ23cm
ST-2D451は、シロカのコンベクションオーブンです。
同社は、国内のコンベクションオーブンにわりと長いこと取り組んでいますが、どちらかというと「トースターより」の本シリーズのみの展開です。
ただ、機能的に「コンベクションオーブンの仲間」とも言えますので、こちらでも見ています。
なお、「すばやきトースターとっておき」という名前で、直販限定色が別にでました。色だけ異なり、性能は同じです。
本体サイズは、幅35×奥行28.6×高さ23cm です。
設置性は良いです。
庫内容量は、焼き網より上の部分(有効サイズ)として、幅29×奥行20×高さ10cmです。
実際の容積は非開示ですが、立方体として計算すればや約5リットル程になります。
したがって、パンは2枚までの対応です。
一応料理は対応できますが、唐揚げ250g程度の容量です。
ピザだと16cmまでになります。
対応できる調理は、本機については、注意が必要です。
上火・下火・両方とマニュアル切替はできるのですが、ファン稼動の有無は選択できません。
その部分で、熱対流は常時しているので、実質上で見た、4つの調理パターンを全て再現できる機種ではないです。
基本的には、パンを除けば、唐揚げとグラタンくらいのような感じです。
一方、 トーストの自動調理ボタンは相当多く、トースト・アレンジトースト・チーズトースト・フランスパン・フレンチトーストなど10種類です。それぞれ冷凍からも対応です。
なお、本機のトースト部分については【オーブントースターの比較記事の2回目記事】で、かなり詳しく書きました。素早く焼き上げるため、「サクふわ」に仕上がる点で良い製品です。
火力について言えば、一般的なオーブンに採用されるガラス管ヒーターではなく、疎密構造の遠赤外線ヒーター(カーボンヒーター)を3本搭載します。
遠赤は表面を素早く加熱させる一方、内部加熱は少し弱いので、本機は、ヒーター部分でも純粋なコンベクションオーブンとしては、少し「クセがある」といえます。
調理温度は、庫内容量の狭さをある意味活かして、最大設定温度は280度とかなりパワフルです。
ただし、火力が強い分、設置スペースは割とシビアで、他社機より空間が広めに必要です。
安全性は、本機は安全性というより熱を逃がさないためにですが「二重ガラス」です。
安全性は問題ない水準です。
とはいえ、258度まで温度が出る製品ですから、加熱後に扉や本体に素手で触るのは控えましょう。設置については、しっかり前後左右を開ける必要はありますが、気をつければ問題ないでしょう。
清潔性は、この製品は、くず受けへのアクセスが容易です。
わりと掃除しやすいでしょう。ただし、トレーを含めて、焦げ付きには弱そうです。
付属品は、受け皿トレーのほか、網が2種類です。
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以上、シロカのST-2D451の紹介でした。
コンベンションオーブンとしての評価はあまり高くできない機種です。
この機種は、トーストの自動調理機能がメインの設計ですので、仕方ないでしょう。
とくに、トーストは、280度の高熱を活かして、「表面をカリッと、中身をふわっと」仕上げられるため、評判が良いです。
オーブン機能が「オマケ的」でも良いならば、1人暮らし用としては良い選択肢でしょう。先述のように、本機のトースターとしての能力は、【オーブントースターの比較記事の2回目記事】で書いています。
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【2021年発売】ST-2D351-K
6・シロカ すばやき ST-2D351-W
¥12,000 Amazon.co.jp (11/30執筆時)
トースト枚数:2枚
ヒーター:遠赤外線×3 熱風
消費電力:1400W
庫内広さ:29× 20.1× 10cm
火力調節: 40℃~280℃
寸法:幅35×奥行28.6×高さ23cm
なお、シロカからは同シリーズの下位機種として、「自動調理機能」が省略された、製品も展開があります。
ただし、やはり「パン焼き」に最適化されており、グリルとスローベークには対応しません。その点で、料理を楽しむのをメインに考える場合、やや物足りないでしょう。
【パン4枚まで】【各色】
7・シロカ ST-4N231-W
7・シロカ ST-4N231-R
¥11,880 Amazon.co.jp (11/30執筆時)
庫内容量 :4.2リットル(約)
温度調節:100-250度
タイマー:60分まで
二段調理:×
解凍機能:×
消費電力:1200W
サイズ :幅38×奥行31×高さ24cm
一方、T-4N231は、「すばやき」の名前を持たない、ある種の廉価版です。
したがって、ヒーターは普通のガラス管で遠赤外線ヒーター(カーボンヒーター)は不採用で「すばやく」焼けない機種です。
ただ、本機はファンと、上下のヒーターを個別制御できるので、スローベーク・グリルを含めて調理できる点では、(すばやきと違い)コンベクションオーブンとはっきりと言えます。
とはいえ、他社機とくらべると、あまり個性的ではないです。
1-4・タイガーのコンベクションオーブン
続いて、タイガーです。
日本の老舗の調理家電企業です。
コンベクションオーブンについては、シロカ同様にトースト機能に重きを置いた展開です。
【2024年発売】KAV-A130(WM) KAV-A130(KM)
8・TIGER やきたて KAV-A130-WM
8・TIGER やきたて KAV-A130-KM
¥22,000 楽天市場 (11/30執筆時)
【2022年発売】
8・TIGER やきたて KAT-A131-WM
¥16,217 Amazon.co.jp (11/30執筆時)
庫内容量 :8.8リットル
温度調節:80-250度
保温温度:不明
タイマー:30分まで
二段調理:
解凍機能:
消費電力:1312W
サイズ :幅377×奥行385×高さ245 mm
KAV-A130は、通称「 やきたて 」で、タイガーのコンベクショントースターです。
シロカ同等に、こちらもトースト機能が重視されるタイプです。
新機種
フライ・総菜パン・クロワッサン・もち
旧機種
フライ・グラタン・パン・ピザ・もち
旧機種が残ります。
トースト(冷凍・常温)系以外の自動メニューの入替があり、リベイク(パンや総菜の再加熱)に注目した5種になりました。
旧機でも、フライのリベイク(冷凍フライ・冷蔵フライや、常温パンのリベイク(クロワッサン・フランスパン)はできます。ただ、冷凍を含む総菜パン(ソーセージ・コロッケ)と、冷凍クロワッサンの、自動対応ができるようになった部分が、新しいと言えます。
生活スタイルの変化に合わせたもので、良いと思いました。その代わり、ピザとグラタンは手動になりましたが、トースターだと追加加熱せざるを得ない場合が多いので、問題ないでしょう。
新機種でも暖めたあとに「こんがり上火」ボタンを使えば、自動で焦げ目もつくので。
一方、旧機は、同社の「まほうびん」技術を活かし、ガラス部分に断熱Wガラスを採用していました。
焼きムラの低下に効果を発揮するとされますが、新機種では不採用です。ここはコストカットかと思います。
そのほか、旧機だと調理トレイに、焼き付き防止のシリコン加工(黒)がありましたが、新機種でなくなりました。シリコーンは(一般的に)耐熱性もあり特段問題ない素材で調理器具ではお馴染みですし、まあ、コストカットかなと思います。
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結論的にいえば、装備の違いはありますが、基本的には機能の要不要で決めて良いでしょう。あえて言えば、(コストコなどの)冷凍クロワッサンを食べる場合は新機種、そうでもなければ、二重ガラス採用の旧機で良いかと思います。
本体サイズは、377×293×245 mmです。
小型機と言え、設置性は良さそうでうです。
庫内容量は、8.8Lと小さめです。
網を下段に置いたとして使えるのは、325×260×100mmのスペースです。
基本性能は、250度までの温度設定が可能と優れます。
ただ、コンベンション調理の他は、上ヒーターだけつかうグリル調理が可能に止まります。
スローベーク調理と、オーブン調理ができないので、本格的なコンベンションオーブンとは言えません。
面白い部分は、先述のように、自動調理ボタンがある点です。
現行機だと「トースト・フライ・総菜パン・クロワッサン・もち」の各ボタンです。
餅を除いて、冷凍調理も対応できる仕様です。
トーストは、3枚までですが、1枚〜3枚までのボタンが付属します。
冷凍トーストにも対応です。
こうした点では、多機能なオーブントースターといったほうが性能を表していると思います。
本機も、ヒーター構成は特殊です。
上面に遠赤外線ヒーター(黒遠赤ヒーター)が1本、下面にガラス管ヒーター(石英管)を2本を搭載します。
先述のように、上火のヒーターはグリルには向くので、この部分はワンポイントです。
安全性は、先述のように本機は「二重ガラス」は新機種だと不採用です。
その上で、(もちろん)サーモスタットを搭載しますし、他社並みの水準はあるでしょう。
清潔性は、この機種も、引きだし式のパンくずトレーが付属します。
凹みがある構造で、デロンギやシロカと同じで、掃除は容易です。
付属品は、深皿の調理トレイが付きます。
シリコン加工されて掃除しやすいため、別に皿を用意しなくても良い点は、利便性があります。
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以上、タイガーのKAV-A130の紹介でした。
本格的なコンベクションオーブンとはいえません。
ただ、トースターとしての利用がメインで、おまけ機能としてコンベクションオーブンが欲しい方には、よい選択肢になるでしょう。
同じようなコンセプトのシロカの「すばやき」と比べると、火力とパンメニューの多さではシロカ、パン以外の自動メニューの多彩さと、庫内の広さではタイガーです。
どちらが良いかは、最後の結論で改めて考えます。
1-5・日立のコンベクションオーブン
日本の大手家電メーカーの日立の製品です。
同社もトースト機能がメインですが、自動調理の部分にも注目した製品展開です。
【2022年発売】(後継機あり)
9・日立 VEGEE HMO-F200 (B) 【黒】
9・日立 VEGEE HMO-F200 (W) 【白】
¥12,000 Amazon.co.jp (11/30執筆時)
【2016年発売】
9・日立 VEGEE HMO-F100 (R) 【赤】
9・日立 VEGEE HMO-F100 (B) 【白】
¥17,370 Amazon.co.jp (11/30執筆時)
庫内容量 :約11リットル
温度調節:40〜250度
保温温度:
タイマー:10秒〜30分まで
二段調理:
解凍機能:
消費電力:1300W
サイズ :幅376×高さ249×奥行413 mm
VEGEE HMO-F200 は、日立のコンベクションオーブンです。
新旧両機種ありますが、本体色の構成が変わった以外、性能は変わりません。
一方、新しい2023年機が出ているのですが、やや仕様が変わるので、これらの説明のあとに補足します。
本体サイズは、幅376×高さ249×奥行413 mmです。
シロカと同じほどですし、設置性には問題ないでしょう。
庫内容量は、サイズとしては、幅322×高さ101×奥行324mmです。
容積は非開示ですが、庫内が立方体であるとして、11Lです。
奥行と幅があるため、食パンならば4枚まで同時に焼けます。
対応できる調理は、本機は、コンベクション調理、オーブン調理、グリル調理、スローべーク調理全てに対応します。
調理温度は、最高温度が250度です。
オーブンとして優秀です。その上で、最低温度に40度の設定ができる点が人気です。
この温度だと、特に、パンの発酵やバターやチーズの融解に使えるのが便利です。日立は、最近、調理家電における「パン焼き」に力を入れており、その一環で発売された製品です。
つまみ構成は、ヒーター切り替え、温度設定、タイマーです。タイマーは、デジタル式で視認性が良いです。
自動調理機能は、もうひとつの注目点です。
本機は、トースト用の自動調理ボタンが付属するほか、ピザ・グラタン・のフライなどのボタンも付属します。
マイコンを搭載し、多彩な自動調理に対応しているところが大手家電メーカーらしく、人気の秘密なのでしょう。
なお、メニューボタンは6つです。
しかし、ピザ・グラタンにおける、常温と冷凍設定、ノンフライ調理における唐揚げ・とんかつ設定、などボタンとダイヤルで選択できるので、総計14種類と表記です。
安全性は、国内他社と同水準でしょう。
清潔性は、下部のパンくずトレイは引き出し式でアクセスしやすいです。庫内もフラットですし、オーブン皿を含めて、お手入れには配慮がある製品です。
付属品は、オーブン皿です。
こちらは、ホーロー加工がなされます。
その他、焼き網とレシピブックが付属します。一方、ピザは25センチのLサイズまで焼けます。ホーロー(鋳物)ですし、水準高く焼けるでしょう。
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以上、日立のVEGEE HMO-F200 の紹介でした。
購買ターゲットは、タイガーと同じく、トースターからの買替え需要だと思います。
その意味では、マイコンを利用したトースト・ピザ・グラタンその他の多彩な自動メニューは魅力でしょう。また、グリル調理、スローべーク調理にも対応する点で、タイガーよりも現状、優秀です。
なお、本機の類似機が東芝からでているので、次に紹介します。
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【2023年発売】(執筆時白のみ在庫)
10・日立 VEGEE HMO-F300 (B) 【黒】
10・日立 VEGEE HMO-F300 (W) 【白】
¥14,666 Amazon.co.jp (11/30執筆時)
庫内容量 :約11リットル
温度調節:40〜250度
保温温度:
タイマー:10秒〜5時間まで
二段調理:
解凍機能:
消費電力:1300W
サイズ :幅376×高さ249×奥行413 mm
なお、先述のように、後継機となるHMO-F300 が登場しています。
相違点は、取り外せる焼き網が2枚付く点です。
これは、主に、ドライフード作りの際に「2段」利用することを想定します。
また、この変更にともない、自動メニューの入替がありました。
新機種は、「グラタン」とトンカツや唐揚げの調理用の「ノンフライ」が省略され、冷凍パンと、ドライフード向けの定温調理になりました。
ただ、いわば「ショートカット」が入れ替わっただけななので、 グラタンなら「オーブン調理」、ノンフライなら「コンベクション調理」で手動で普通にできます。
グラタンと揚げ物は、いずれにしても、加熱を「様子見」する率が高いこともあり、入れ替えたのかと思います。問題ないです。
あとは、ドライフード作り向けに、タイマーを最長5時間までに延長した点が違いです。
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結論的にいえば、ドライフルーツ(ドライフード)を多く作りたい場合、は本機でしょう。レシピ集にも、フルーツだけでなく、ジャーキー系やドライトマト、切り干し大根など、色々な提案があります。
1-6・東芝のコンベクションオーブン
大手家電メーカーの東芝の製品です。
2021年からコンベンションオーブンに新規参入しました。
【2021年発売】
11・東芝 HTR-R8(K)
¥12,207 Amazon.co.jp (11/30執筆時)
庫内容量 :約13リットル
温度調節:40〜250度
保温温度:
タイマー:10秒〜30分まで
二段調理:
解凍機能:
消費電力:1300W
サイズ :幅376×高さ249×奥行404mm
HTR-R8は、東芝の新しいコンベクションオーブンです。
本体サイズは、幅376×高さ249×奥行404 mmです。
サイズ感は、本機の場合も、シロカや日立と変わりません。
庫内容量は、約13リットルです。
有効寸法として言えば、幅322×奥行324×高さ128mmになります。
高さがあるため、容積の数字は大きいです。
奥行と幅はただ、日立と同じなので、だいたい同じクラスとみてください。
したがって、食パンならば4枚まで同時に焼けます。
対応できる調理は、コンベクション調理、オーブン調理、グリル調理、スローべーク調理全てに対応します。
加えて、トーストモードがあるので、「5つの調理モード」との表記です。
調理温度は、最高温度が40-250度です。
日立と同じです。東芝は上ヒーターが遠赤ヒーターであることが強調しますが、日立を含めて、だいたいどこも上火は遠赤で、下ヒーターが石英管です。
トースターではよくある構成で、内部への熱の浸透性に効果があるとされます。
つまみ構成は、ヒーター切り替え、温度設定、タイマー、自動メニューボタンです。タイマーは、本機もデジタル式です。
自動調理機能は、8種類です。
基本となるものは網羅しており、日立に引けをとりません。
安全性は、同等水準です。
清潔性も、日立と同じ水準です。
角皿もやはり同じく付属します。
角皿は、日立はホーローでしたが、東芝は、セラミック加工との表記です。
セラミック加工のほうが、汚れの手入れは多少楽です。
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以上、東芝のコンベクションオーブンの紹介でした。
恐らくですが、日立と設計と製造が同じOEMで、概観や自動メニューの仕様が異なる、という、両社の最近の調理家電でよく見られる関係性の商品です。
発売時期の関係で値段差がありますが、この2機だけならば、値段で選んでも良いかと思います。
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【2021年発売】
12・東芝 HTR-R6
¥10,067 楽天市場 (11/30執筆時)
庫内容量 :約13リットル
温度調節:70〜230度
保温温度:
タイマー:30分まで
二段調理:
解凍機能:
消費電力:1300W
サイズ :幅376×高さ249×奥行404mm
なお、ほぼ同時発売になる HTR-R6は、下位機種です。
こちらは、トーストを含めて自動メニューがない、シンプルなコンベンションオーブンです。
そのほか、受け皿がホーロー加工となる点、タイマーがアナログ式になる点が相違点です。
値段差を含めて考えても、選ぶならば上位機でしょう。
1-7・シャープのコンベクションオーブン
続いて、シャープのコンベクションオーブンです。
同社の場合は、レンジ機能もある「ハイブリッド兼用機」の展開です。
【2023年発売】
13・ シャープ PLAINLY RE-WF264-W
14・ シャープ PLAINLY RE-WF264-B
¥40,075 楽天市場 (11/30執筆時)
庫内容量 :26リットル
温度調節:110〜250度(210度)
保温温度:
タイマー:1分〜2.5時間まで
二段調理:対応
解凍機能:対応
消費電力:1300W
サイズ :幅487x高さ367x奥行450mm
RE-WF264は、シャープが「2段熱風コンベクションオーブン」として販売している製品です。
本機は、「レンジ機能(レンチン)」と簡易的な角皿を利用した「スチーム発生機能」もあるので、「過熱水蒸気オーブンレンジ」というカテゴリーにも入ります。
そのため、このブログでは、【小型スチームオーブンの比較記事】でも本機を紹介しています。
レンジ機能やグリル機能は、そちらで詳しく書いたので、ここでは(あくまで)「コンベクションオーブン」として評価してみます。
本体サイズは、幅487x高さ367x奥行450mmです。
レンジ機能もあるので、コンベクションオーブンとしては、あまり小型ではないです。
ただ、左右後方の壁ピタ配置ができますし、レンジとしては設置性が良いです。
庫内サイズは、26Lです。
有効寸法として言えば、幅388×奥行304×高さ216mmですので、実際広いです。
オーブンとしても2段調理できるため、利用の幅は広いでしょう。
対応できる調理は、一方、本機は特殊です。
(オーブンレンジなので)オーブン調理・グリル調理は対応です。
ただ、オーブン時、熱風を標準で使うため、オーブン調理とコンベクション調理の使い分けはできません。
オーブンとして使えないわけではなく、ピザを含めてオーブン調理に適した「自動メニュー」は存在しますが、市販のレシピ集を元に使う場合、区分けがされないのは、すこし不便かもしれません。
また、電子レンジでは普通ですが、250度運転は最大5分で、その後は210度になる点も注意です。
安全性は、基本「レンジ」ですので問題ないです。
清潔性も、同様です。
付属品は、2段調理に利用するワイド角皿が付属です。
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以上、シャープの熱風コンベクションオーブンの紹介でした。
名前は「コンベクションオーブン」で確かに機能的にもそうですが、(レシピ的な意味で)他のコンベクションオーブンと同じには必ずしも使えないと言えます。
一応、レンジ部分については、このブログの【小型スチームオーブンの比較記事】で紹介しましたが、やはり、さほど高性能ではないです。
ハイブリッド調理家電として存在感はありますが、それぞれの機能について中途半端感は結構感じます。
1-8・アイリスのコンベクションオーブン
つづいて、日本のアイリスオーヤマのコンベンションオーブンです。
企業柄、格安モデルも出しますが、わりとユニークなコンベンションオーブンも出します。
【2014年発売】
【スチーム用水皿付属】
15・アイリスオーヤマ FVC-D15B-S
¥8,481 楽天市場 (11/30執筆時)
【スチーム用水皿なし】
16・アイリスオーヤマ PFC-D15A-W
¥7,038 Amazon.co.jp (11/30執筆時)
庫内容量 :約11リットル
温度調節:60〜250度
保温温度:
タイマー:60分まで
二段調理 :
解凍機能:
消費電力:1300W
サイズ:幅417×奥行329×高さ285mm
FVC-D15Bは、アイリスオーヤマから販売されている格安モデルのコンベクションオーブンです。
2機種ありますが、本体色のほか、後述するスチーム機能の有無が相違点です。
本体サイズは、幅417×奥行329×高さ285mmです。
日本メーカーだけあり、コンパクトさには配慮があります。
庫内容量は、非開示ですが、だいたい11リットルです。
下段に網を入れた場合の、有効寸法は、幅290×奥行270×高さ145mmですので、中が完全に立方体と考えれば11Lということです。
面積として言えば、ワイドに広いので、食パンなら3枚まで同時に調理可能です。
ただ、オーブンは1段調理しかできません。
対応できる調理は、 コンベクション調理、オーブン調理、グリル調理、スローべーク調理で、「フルスペック」です。
温度調整も、60-250度広いです。
つまみは、温度、ヒーター切替・タイマーと、しっかり独立します。
安全性は、デロンギなどに較べると特に強調する部分はありません。
清潔性は、この機種も、引きだし式のパンくずトレーが付属します。
トレーは多少の凹凸があり、多少、掃除に対する配慮があります。
なお、他社の場合もそうですが、トレーの掃除を怠ると、焦げ付きや焼きムラの原因になります。
付属品は、上位機のFVC-D15Bの場合、水受けが「売り」です。
これにより、水受け皿からのスチーム発生機能があるため、パンをしっとり焼くことができます。
高級トースターでは最近流行な機能です。ただ、そうしたものと比較すると、百均で小さな耐熱皿を買えば同じことができるレベルであり、簡易的でしょう。
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以上、アイリスオーヤマのコンベクションオーブンの紹介でした。
価格的に値頃感がありますが、十分な庫内容量がある上で、コンベクションオーブンの基本となる調理技法については、全対応です。
温度調整の幅も広めなので、低予算で探している場合、候補にできそうです。
【2020年発売】
【上位機】
17・IRIS リクック熱風オーブン FVX-M3B-B
¥24,650 Amazon.co.jp (11/30執筆時)
温度調節:80-200度
タイマー:30分まで
消費電力:1312W
サイズ :幅341×奥行325×高さ345mm
【下位機】
18・IRIS 熱風オーブン FVX-D14A-B
¥15,000 Amazon.co.jp (11/30執筆時)
温度調節:60-230度
タイマー:60分まで
消費電力:1300W
サイズ :幅384×奥行381×高さ36mm
庫内容量 :約3.4L
保温温度:不明
二段調理:
解凍機能:
後述する、お惣菜の「リクック機能」が売りの製品です。
なお、 FVX-D14A-Bは下位機種です。「リクック機能」ありますが、総菜ごとの自動調理(リクックメニュー)がない下位版です。
そうなると、普通の「縦型コンベクションオーブン」なので、今回は、上位機の方をみることにします。
本体サイズは、幅341×奥行325×高さ345mm です。
さほど大きくはないですが、背丈があるので、配置時の圧迫感はそれなりにあるでしょう。
庫内容量は、未公表ですが、コンベクションオーブンとして利用する場合3.4Lほどです(グリル利用時は約5L)
有効寸法で言うと、幅220×奥行220×高さ70mmですので、主に高さの部分が不利ゆえの数字です。
言い換えれば、面積は広めなのでトーストは4枚対応ですし、かさが低い料理ならば、さほど少ないわけでもないです。
例えば、エビフライは6本、唐揚げは300グラムまでの対応できます。
対応できる調理は、本機は、コンベクション調理のみです。
調理温度も、最大200度です。
熱だけでみると、強力なコンベクションオーブンではありません。
ただ、本機は、上下4本の蛍光管タイプの電熱線があるほか、渦巻き型のヒーターが上部に搭載され、その上にファンが搭載される仕組みです。
そのハイパワーの熱風を使って、揚げ物などを短時間で仕上げることが可能です。
ピザは25cmまで焼けます。
ただ、こちらは、オーブン機能を利用して網で焼くタイプです。
コンベンションオーブンの熱風を利用しながら、ピザストーンで焼けないため、こうした用途ならば、デロンギに及びません。
面白い部分は、名前の由来ともなっている「リクック機能」です。
搭載されている温度センサーで庫内の温度を計測し、スイッチ一つで揚げ物などの温め直しができる機能です。
生活スタイル的に、総菜の温め直しも多い方にはおすすめです。
また、揚げ直しだけではなく、コロッケ・唐揚げ・エビフライなどのについては、センサーを使った自動調理も可能です。
安全性は、同社の下位機種と同水準です。最大熱量が低い分、逆説的ですが、安全性は高いでしょう。
清潔性は、こちらも、パンくずトレイは引き出し式でアクセスしやすいです。受け皿などもフッ素加工で洗いやすいです。
なお、本体はヒーターの関係でかなりの大型(幅 約341 × 奥行 約325 × 高さ 約345mm)で構造上、上部を中心に発熱します。棚の中などに置くような使い方はこの機種は難しそうです。
本機も、パンを焼く際に水皿に水を補給することで「カリふわ」な食感のパンを焼けるような工夫はあります。
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以上、アイリスオーヤマのリクック熱風オーブンの紹介でした。
ノンフライ調理を中心に考えるならば、この機種は選択肢に入ります。ただ、最大温度が200度までと低く、構造自体がコンベンションオーブンと異なります。
火加減などの異なるために、コンベンションオーブンのレシピ集が活用できないなどのデメリットはあるでしょう。
次回に続く
コンベクションオーブンのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回はコンベクションオーブンの比較の1回目記事でした。
しかし記事はもう少しだけ「続き」ます。
2・コンベクションオーブンの比較 (2)
2-1:クイジナート〈米国〉
2-2:他の企業
2-3:最終的なおすすめの提案【結論】
火力の強さ ★★★★★
オーブン調理 ★★★★★
グリル調理 ★★★★★
スローベーク調理 ★★★★★
庫内容量 ★★★★★
お手入れ ★★★★★
安全性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
続く2回目記事(こちら)では、今回紹介できなかった、アメリカのクイジナートなどの製品を追加で紹介します。
その上で、ここまで見てきた全製品から、目的別・予算別に「Atlasのおすすめ機種」を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら
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