Top 生活家電 比較2025'【軽い】コードレスアイロン42機の性能とおすすめ・選び方 (2)

2025年05月13日

比較2025'【軽い】コードレスアイロン42機の性能とおすすめ・選び方 (2)

1回目記事からの続きです→こちら

2-1・日立のアイロンの比較

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 2回目記事のトップバッターは、日立のコードレスアイロンです。

 同社の場合、ここまで見た3社ほど高級な製品は未展開です。

 ただ、比較的安めで性能も良い製品が多い印象です。

1・コードレスアイロンの比較 (1)
 1-1:選び方の基本の説明【導入】
 1-2:パナソニック〈日本〉
 1-3:東芝〈日本〉
 1-4:T-Fal〈仏国〉
2・コードレスアイロンの比較 (2)
 2-1:日立〈日本〉
 2-2:アイリスオーヤマ〈日本〉
 2-3:3R〈日本〉ほか
3・コードレスアイロンの比較 (3)
 3-1:最終的なおすすめの提案【結論】

 今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた選び方の基本の説明に沿って解説していきます。

ーーー

 なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。


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 【2021年発売】CSI-301 A後継機

 32・日立 CSI-311 A
  ¥5,231 Amazon.co.jp (5/13執筆時)

かけ面:セラミック
注水量 :80ミリリットル
スチーム量:不明(弱い
ハンガーショット:
重さ :0.81kg

 CSI-311(A)は、日立の販売するコードレスアイロンです。

 昔はVegeeシリーズと呼ばれていたもので、同社のロングセラーな小型アイロンの後継機になります。

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 かけ面のサイズは、約10cm × 20cmです。

 同じ小型機を出す、パナソニックや東芝に比べると、さすがに値段的に、バランスや形状的な工夫は乏しいです。

 割と小さめで、この価格帯では、小回りの効く製品と言えます。

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 本体の重さは、0.78kgです。

 コードレスモデルのなかでもひときわ軽量で、取り回しやすいです。

 軽量性だけで考えれば、こちらは同社の高級機種を含めて最も軽量です。

 「とにかく軽くて安い」ものを探しているならば、最高の選択肢です。

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 かけ面のコーティングセラミックコートです。

 他社のかけ面でも採用がありましたが、それらの中級機で採用される素材です。

 すべりが割と良く、この価格では良い素材と言えます。

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 スチームのパワーは、弱いです。

 実際、アイロンがけをする際のスチーム量の情報は非開示です。

 孔も前方に7孔だけなので、均一性も期待薄です。

 スチームは、温度設定が高温のみで利用可能です。

 毛製品などにはスチーム対応できないでしょう。

 ハンガーショットは、未対応です。

 ショットボタン自体がないです。

 操作部は、高温・中温・低温の切り替えが可能です。

 目詰まり対策は、特別な言及がないです。

 ケースは、冷めてからでないと、ふたができない仕様です。

---

 以上、日立CSI-311の紹介でした。

 とにかく格安で軽量なコードレスを探している場合、良い選択肢です。

 ただし、最近のトレンドであるハンガーショットに未対応など、スチームは明らかに弱いため、この面を期待するならば、より上位の機種をおすすめします。

ーーー

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 【2022年発売】CSI-201後継機

 33・日立 Vegee CSI-211 A
  ¥5,231 Amazon.co.jp (5/13執筆時)   

かけ面:チタン含有コート
注水量 :80ミリリットル
スチーム量:不明(弱い
ハンガーショット:
重さ :0,78kg

 なお、日立については、以上の下位機種もあります。

 新旧ありますが、こちらの場合も、重さのわずかな違いだけです。

 一方、上位機と較べる場合、素材が「チタン含有コート」になります。

 セラミックより下位になります。値段差を考えても本機については、選択外でしょう。


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 【2021年発売】

 34・日立 CSI-315 PN
  ¥8,601 楽天市場 (5/13執筆時)  
 

かけ面:セラミック
注水量:140ミリリットル
スチーム量:不明(弱め
ハンガーショット:対応
重さ :0.95kg  

 CSI-315 は、日立の上位機になります。

 かけ面のサイズは、約10cm × 20cmです。

 下位機種と同じです。

 アイロンとしては小さめで、小回り重視の製品です。

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 本体の重さは、0.92kgです。

 下位機種よりもスチーム力を増した結果、やや重くなっていますが、それでも、コードレス式としては十分軽量な機種です。

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 かけ面のコーティングは、下位機種と同様のセラミックです。

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 スチームのパワーは、非開示です。

 おそらく、業界平均(13g/分)には達しないでしょう。

 下位機と違って、高温と中温でもスチーム対応です。

 ただ、引き続き、低温スチームは不可です。

 つまり、パナソニックや東芝で言えば、マイコン制御のない入門機水準の製品です。

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 ハンガーショットは、対応です。

 パワースチームもできます。

 ただ、パワーはそこまで期待できません。

 ここを期待する場合、T-Falしかないでしょう。

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 霧吹き(スプレー)機能は、付属です。

 パナソニックは中級機からの装備でしたし、ワンポイントです。

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 操作部は、高温・中温・低温の切り替えが可能と標準的です。

 目詰まり対策は、本機も言及がないです。

 ケースは、冷めてからでないと、ふたができない仕様です。

---

 以上、日立 Vegee CSI-315の紹介でした。

 性能的に言えば、各社の入門機ほどの水準はあります。

 そうした機種と比べた場合、セラミックコートのかけ面を採用する部分と、スプレー(霧吹き)があるのが見どころです。

 ただ、かけ面自体の工夫が高度と言うわけではないため、ポイントに欠ける機種ではあります。 

2-2・アイリスのアイロンの比較

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 続いて、日本のアイリスオーヤマのコードレスアイロンです。

 諸分野の家電を展開し、特定の家電分野では中上位機も展開しています。

 ただ、アイロンについては、基本的に格安路線の製品展開に止まる企業です。


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 【2019年発売】

 【ダイヤモンド・セラミック】

 35・アイリスオーヤマ SIR-04CLCD-A
  ¥3,950 Amazon.co.jp (5/13執筆時)
     

かけ面:ダイヤモンドセラミック
注水量:180ミリリットル
スチーム量:不明(弱め
ハンガーショット:対応
重さ :700g

 SIR-04CLCD-Aは、アイリスオーヤマの発売するコードレスアイロンです。

 日本のメーカーが販売するコードレス式では最も安い機種の一つです。

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 かけ面のサイズは、約10cm×20cmです。

 コードレス機としては一般的です。

 本体の重さは、700gです。

 コードレス式は基本的に軽量な作りですが、この機種はとくに軽いです。

 ただ、バランスや持ちやすさについては、特段の工夫はなく、値段なりではあります。

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 かけ面のコーティングは、ダイヤモンドセラミックコーティングです。

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 セラミックと素材は同じで滑りやすさは同程度です。

 ただ、かけ面の耐久性は上がるでしょう。

 ニッケル採用の上級品に匹敵するわけではないものの、この価格では「健闘」と言えます。 

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 スチームのパワーは、数値的には非公開です。 

 孔の数は多いですが、量自体は(コードレス式は特に)気化室構造に左右されますし、この部分は期待できないでしょう。

 格安機ながら、霧吹き機能と、ハンガーショットボタン付属します。

 ただ、ハンガーショットのパワーは期待できません。

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 スチームは、中温・高温で利用できます。

 パワーは、ハーフスチームを含めて2段階の調整が可能です。

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 操作部は、アナログのダイアル式ながら、高温・中温・低温の切り替えが可能と標準的です。

 さすがにこの価格ですしマイコン制御はしないので、温度の安定性はやや弱めです。

 目詰まり対策は、特に、言及がないです。

 ケースは、冷めてからでないと、ふたができない仕様です。

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 以上、アイリスオーヤマのSIR-04CLCD-Aの紹介でした。

 3000円以下の製品として考えると、コーティングを含めて「お値段以上」の性能が搭載されます。

 ただ、本体のデザインは実用重視で、プラスチック部のデザイン性などに、コスト削減の努力が見られます。おそらく、グローバル仕様の激安アイロンの日本仕様だからでしょう。

 いささか、家庭用としては「無骨」なので、どちらかといえば、ビジネスホテルなどの備品として備えるのに向く製品でしょう。

 その部分ではコーティングの耐久性も含めて、性能面では良い選択肢です。

ーーー

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 【2018年発売】

 36・アイリスオーヤマ IRN-CL18CC
  ¥4,700 Amazon.co.jp (5/13執筆時)

かけ面:セラミック
注水量:180ミリリットル
スチーム量:不明(弱め
ハンガーショット:対応
重さ :700g

 【2017年発売】

 37・アイリスオーヤマ IRN-CL30C-W/H
  ¥4,310 Amazon.co.jp (5/13執筆時)

かけ面:セラミック
注水量:300ミリリットル
スチーム量:不明(弱め
ハンガーショット:対応
重さ :1lg

 なお、アイリスオーヤマからは、IIRN-CL18CCという機種の販売もあります。

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 かけ面は、ダイヤモンド粒子を採用しない普通のセラミックです。

 それでも、価格からすると質は良いですし、安いですが、上位機とは差があります。

 IRN-CL30C-W/Hは、その旧機です。

 水タンクがすこし大きいですが、重さが1kgと増えています。

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 結論的にいえば、外観部分を含めて、個人用としてはイマイチでしょう。

 個人で持つと言うより、ホテルの備品などに向きそうに思います。

− 

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 【フッ素コーティング】

 38・アイリスオーヤマ SIR-04CL-A
 39・アイリスオーヤマ SIR-04CL-P
  ¥3,515 Amazon.co.jp (5/13執筆時)

かけ面:フッ素
注水量:180ミリリットル
スチーム量:不明(弱め
ハンガーショット:対応
重さ :700g

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 40・アイリスオーヤマ SIR-03CL-A
  ¥3,280 Amazon.co.jp (5/13執筆時)

かけ面:フッ素
注水量:240ミリリットル
スチーム量:不明(弱め
ハンガーショット:対応
重さ :0.9kg

 このほか、値段があまり異ならない下位機として、SIR-04CLと、その旧品となるSIR-03CLがあります。

 いずれもかけ面が最下位のフッ素コートですし、性能面で選ぶ機種ではないでしょう。

2-3・その他のアイロンの比較

 最後に、3Rがほか、目についた他社のコードレスアイロンもざっくりですが、みていきます。



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 【2024年発売】

 41・ドウシシャ Pieria DCA-2203
  ¥3,980 Amazon.co.jp (5/13執筆時)      

かけ面:フッ素
注水量:140ミリリットル
スチーム量:不明(弱め
ハンガーショット:対応
重さ :1000g

 SIR-04CLCD-Aは、日本の家電が得意商社となるドウシシャがピエリアブランドで販売するアイロンです。

 かけ面のサイズは、約10cm×20cmです。

 先ほどみたアイリスオーヤマ機と同じほどです。

 本体の重さは、表記上、1000gです。

 ただ、スタンド込みの重さなので実際は他社並でしょう。

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 かけ面のコーティングは、フッ素加工です。

 特段、滑りやすさや耐久面での工夫はないです。

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 スチームのパワーは、数値的には非公開です。 

 ハンガーショットの写真だと結構でていますが、何とも言えないです。

 とはいえ、孔自体は、手前を除けば全周で、20ホールほどはあるので、普通に使うぶんには問題ないでしょう。

 スプレーボタンがあり、霧吹き的なポイント処理もできます。

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 操作部は、アナログのダイアル式です。

 フォントやデザインを含めて、おそらく、製造元の海外企業のフォントをそのまま使ったのかなと思う感じで、所有欲が湧く感じはないです。

 温度は、高温・中温・低温の切り替えが可能と標準的です。

 目詰まり対策は、特に、言及がないです。

 ケースは、冷めてからでないと、ふたができない仕様です。

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 以上、ドウシシャおSIR-04CLCD-Aの紹介でした。

 基本的には値段で選ぶ機種でしょう。ただ、コーティングを含めて工夫は並以下です。値段的にも、国内大手の製品とあまり変わらない印象です。

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 【2024年発売】

 42・アビテラックス ACS-LB
  ¥3,350 Amazon.co.jp (5/13執筆時)      

かけ面:セラミック
注水量:70ミリリットル
スチーム量:10g±3g/分
ハンガーショット:
重さ :776g

 SIR-04CLCD-Aは、日本の家電が得意商社となるドウシシャがピエリアブランドで販売するアイロンです。

 このほか、日本のアビテラックス(吉井電気)も、アイロンを出します。老舗の家電販売企業ですし、さすがにしっかりスペックを出します。

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 かけ面は、セラミックと日立の入門機と同じです。

 スチーム量は、10g±3gと多少アバウトな表記です。

 孔の配置はオーソドックスですし、ここが売りという製品でもないでしょう。

 ケースは、冷めてからでないと、ふたができない仕様です。

--

 結論的にいえば、形状も古風と言えますし、やはり値段の安さで選ぶ機種でしょう。

 ただ、かけ面素材としてすべりは良さそうでし、ワンポイントはある格安品です。

次回に続く!
軽量で強力なアイロンのおすすめは結論的にこれ!

 というわけで、今回は、コードレスアイロンの比較の2回目記事でした。

 記事はもうすこしだけ、続きます。

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3・コードレスアイロンの比較 (3)
 =最終的な「おすすめ」の提案

軽さ    ★★★★★
スチーム力 ★★★★★
滑りやすさ ★★★★★
操作性   ★★★★★
総合評価  ★★★★★

 次回、3回目記事の結論編こちら)では、ここまで分析してきたデータに基づいて、価格や性能や使い勝手から、「最もおすすめと言える機種」を選定したいと思います。

 引き続き、よろしくお願いします。

 3回目記事は→こちら

posted by Atlas at 20:07 | 生活家電

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