Top 生活家電 比較2023'【軽い】コードレスアイロン33機の性能とおすすめ・選び方 (2)

2023年09月16日

比較2023'【軽い】コードレスアイロン33機の性能とおすすめ・選び方 (2)

1回目記事からの続きです→こちら

2-1・日立のアイロンの比較

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 2回目記事のトップバッターは、日立のコードレスアイロンです。

 同社の場合、ここまで見た3社ほど高級な製品は未展開です。

 ただ、比較的安めで性能も良い製品が多い印象です。

1・コードレスアイロンの比較 (1)
 1-1:選び方の基本の説明【導入】
 1-2:パナソニック〈日本〉
 1-3:東芝〈日本〉
 1-4:T-Fal〈仏国〉
2・コードレスアイロンの比較 (2)
 2-1:日立〈日本〉
 2-2:アイリスオーヤマ〈日本〉
 2-3:3R〈日本〉
3・コードレスアイロンの比較 (3)
 3-1:最終的なおすすめの提案【結論】

 今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた選び方の基本の説明に沿って解説していきます。

ーーー

 なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。


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 【2021年発売】

 21・日立 CSI-311 A
  ¥4,123 楽天市場 (9/16執筆時)

 【2018年発売】

 22・日立 CSI-301 A
  ¥6,300 Amazon.co.jp (9/16執筆時)

かけ面:セラミック
コード:コードレス
注水量:80ミリリットル
スチーム量:不明(弱い
重さ :0.81kg

 CSI-311(A)は、日立のアイロンです。

 昔はVegeeシリーズと呼ばれていたもので、同社のロングセラーな小型アイロンの後継機になります。

 旧機種がのこります。

 1世代前のCSI-301は、新機種に比べて多少(50g)軽量です。

 性能面は説明書で見る限り変わりませんし、かけ面サイズなども同じです。おそらく、素材の見直しか、バランス調整かと思います。

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 かけ面のサイズは、約10cm × 20cmです。

 同じ小型機を出す、パナソニックや東芝に比べると、さすがに値段的に、バランスや形状的な工夫は乏しいです。

 割と小さめで、この価格帯では、小回りの効く製品と言えます。

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 本体の重さは、0.78kgです。

 コードレスモデルのなかでもひときわ軽量で、取り回しやすいです。

 軽量性だけで考えれば、こちらは同社の高級機種を含めて最も軽量です。

 「とにかく軽くて安い」ものを探しているならば、最高の選択肢です。

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 かけ面のコーティングセラミックコートです。

 他社のかけ面でも採用がありましたが、それらの中級機で採用される素材です。

 すべりが割と良く、この価格では良い素材と言えます。

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 スチームのパワーは、弱いです。

 とくに、この機種は、ハンガーショットに未対応です。

 一般的なアイロン掛け用のスチームのみの搭載となります。孔の数も7個と少なめです。

 さらに、スチームは、温度設定が高温時のみで利用可能です。毛製品などにはスチーム対応できないでしょう。

 操作部は、高温・中温・低温の切り替えが可能です。

 そのほか、特段便利な機能はありません。

---

 以上、日立CSI-311の紹介でした。

 とにかく格安で軽量なコードレスを探している場合、良い選択肢です。

 ただし、最近のトレンドであるハンガーショットに未対応など、スチームは明らかに弱いため、この面を期待するならば、より上位の機種をおすすめします。

ーーー

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 【2022年発売】

 23・日立 Vegee CSI-211 A
  ¥4,480 Amazon.co.jp (9/16執筆時)   

 【2016年発売】

 24・日立 Vegee CSI-201 A
  ¥6,980 Amazon.co.jp (9/16執筆時)   

かけ面:チタン含有コート
コード:コードレス
注水量:80ミリリットル
スチーム量:不明(弱い
重さ :0,78kg

 なお、日立については、以上の下位機種もあります。

 新旧ありますが、こちらの場合も、重さのわずかな違いだけです。

 一方、上位機と較べる場合、素材が「チタン含有コート」になります。

 セラミックより下位でになります。値段差を考えても本機については、選択外でしょう。


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【セラミックコート】

 【2021年】

 25・日立 CSI-315 PN
  ¥5,364 楽天市場 (9/16執筆時)  

 【2018年】

 26・日立 CSI-305 S
  ¥11,980 Amazon.co.jp (9/16執筆時)   

かけ面:セラミック
コード:コードレス
注水量:140ミリリットル
スチーム量:不明(弱め
重さ :0.95kg  

 CSI-315 は、日立の上位機になります。

 本機も新旧両機種ありますが、(恐らくバランス調整で)多少重さが増えた(30g)以外は同じです。値段で決めて良いかと思います。

 かけ面のサイズは、下位機種を踏襲し、約10cm × 20cmです。

 アイロンとしては小さめで、小回り重視の製品です。

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 本体の重さは、0.92kgです。

 下位機種よりもスチーム力を増した結果、やや重くなっていますが、それでも、コードレス式としては十分軽量な機種です。

 かけ面のコーティングは、下位機種と同様のセラミックです。

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 スチームのパワーは、この機種は、ハンガーショットに対応です。

 もちろん霧吹き(スプレー)機能もあります。

 また、中温と高温でのスチームにも対応できます。その点では下位機種より明らかに高性能です。

 ただ、この価格帯のコードレスはライバルも多く、一概に「最強」とは言えないでしょう。

 とくに、スチームの孔は少なめで、最大スチーム量も非公開ですから、さほどのパワーは期待できないでしょう

 操作部は、高温・中温・低温の切り替えが可能と標準的です。

---

 以上、日立 Vegee CSI-315の紹介でした。

 価格は上がっていますが、下位機種の弱点はほぼ解決されている機種です。ライバルも多い価格帯ですが、平均的な性能はクリアしています。

 その意味、「買って後悔することはない」だろう機種です。

2-2・アイリスのアイロンの比較

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 続いて、日本のアイリスオーヤマのコードレスアイロンです。

 低価格帯で強いメーカーですが、デンキヤで見る「最安」のアイロンも、恐らく同社の製品でしょう。


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 【2019年】

 【ダイヤモンド・セラミック】

 27・アイリスオーヤマ SIR-04CLCD-A
  ¥4,424 Amazon.co.jp (9/16執筆時)
     

かけ面:ダイヤモンドセラミック
コード:コードレス
注水量:180ミリリットル
スチーム量:不明(弱め
重さ :700g

 SIR-04CLCD-Aは、アイリスオーヤマの発売するコードレスアイロンです。

 日本のメーカーが販売するコードレス式では最も安い機種の一つです。

 かけ面のサイズは、約10cm×20cmです。コードレス機としては一般的です。

 本体の重さは、700gです。

 コードレス式は基本的に軽量な作りですが、この機種はとくに軽いです。

 ただ、バランスや持ちやすさについては、特段の工夫はなく、値段なりではあります。

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 かけ面のコーティングは、ダイヤモンドセラミックコーティングです。

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 セラミックと素材は同じで滑りやすさは同程度です。ただ、かけ面の耐久性は上がるでしょう。

 必ずしも、他社の上級品に匹敵するわけではないものの、この価格では「健闘」と言えます。 

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 スチームのパワーは、数値的には非公開です。 

 孔の数は多いですが、量自体は(コードレス式は特に)気化室構造に左右されますし、この部分は期待できないでしょう。

 ただし、格安機ながら、霧吹き機能と、ハンガーショットボタン付属します。

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 スチームは、中温・高温で利用できます。パワーは、ハーフスチームを含めて2段階の調整が可能です。

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 操作部は、アナログのダイアル式ながら、高温・中温・低温の切り替えが可能と標準的です。

 なお、さすがにこの価格ですし、マイコン制御はしないので、温度の安定性はやや弱めです。

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 以上、アイリスオーヤマのSIR-04CLCD-Aの紹介でした。

 3000円以下の製品として考えると、コーティングを含めて、「お値段以上」の性能が搭載されます。

 ただ、本体のデザインは実用重視で、プラスチック部のデザイン性などに、コスト削減の努力が見られます。おそらく、グローバル仕様の激安アイロンの日本仕様だからでしょう。

 いささか、家庭用としては「無骨」なので、どちらかといえば、ビジネスホテルなどの備品として備えるのに向く製品でしょう。

 その部分ではコーティングの耐久性も含めて、性能面では良い選択肢です。

ーーー

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 【セラミック】

 28・アイリスオーヤマ IRN-CL18CC
  ¥4,691 Amazon.co.jp (9/16執筆時)

かけ面:セラミック
コード:コードレス
注水量:180ミリリットル
スチーム量:不明(弱め
重さ :700g

 【セラミック】(旧品)

 29・アイリスオーヤマ IRN-CL30C-W/H
  ¥3,781 Amazon.co.jp (9/16執筆時)

かけ面:セラミック
コード:コードレス
注水量:300ミリリットル
スチーム量:不明(弱め
重さ :1lg

 アイリスオーヤマからは、IIRN-CL18CCという機種の販売もあります。

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 かけ面は、こちらについては、ダイヤモンド粒子を採用しない普通のセラミックです。それでも質は良いですが、耐久性の良いのは、やはり上位機です。

 IRN-CL30C-W/Hは、その旧品でとなり、水タンクがすこし大きい代わりに、重さが1kgという製品です。

 いずれにしても、やはり外観などを含めて、個人で持つと言うより、ホテルの備品などに向きそうです。

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 【フッ素コーティング】

 30・アイリスオーヤマ SIR-04CL-A
 31・アイリスオーヤマ SIR-04CL-P
  ¥3,480 楽天市場 (9/16執筆時)

かけ面:フッ素
コード:コードレス
注水量:180ミリリットル
スチーム量:不明(弱め
重さ :700g

 32・アイリスオーヤマ SIR-03CL-A
  ¥4,000 Amazon.co.jp (9/16執筆時)

かけ面:フッ素
コード:コードレス
注水量:240ミリリットル
スチーム量:不明(弱め
重さ :0.9kg

 なお、値段があまり異ならない下位機として、SIR-04CLと、その旧品となるSIR-03CLがあります。

 いずれもかけ面が最下位のフッ素コートですし、性能面で選ぶ機種ではないでしょう。

2-3・3Rのアイロンの比較

 最後に、3Rが販売するアイロンです。

 一風変わったアイデア商品です。


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 【2022年発売】

 33・3R Qurra ポケツムリ 3R-HMA02
  ¥6,990 Amazon.co.jp (9/16執筆時)      

かけ面;セラミック
コード:コードレス
注水量:
スチーム量:
重さ :315g

 Quura ポケツムリは、スリーアールが販売するユニークなアイロンです。

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 本体の重さは、315gです。

 超軽量モデルで、充電はUSBで行う方式です。

 内蔵バッテリーは、5200mAhとスマホの約1.5倍ほどの容量の電池です。

 【ヘアアイロンの比較記事】でも書いたのですが、発熱する家電の動力源としてバッテリーを利用することが最近増えていて、本機もタイプは違うのですが、方向性は同じです。

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 アイロンの温度は、3段階です。

 100度(弱)・130度(中)・160度(強)の3段階です。

 かけ面の面積を限ることで、ある程度の高温を出せるようにしています。

 ただ、160度は、普通のコードレスアイロンでは「中温」相当なので、がっちりシワが寄ったような太いジーンズや、伸ばしにくい麻に完全に対応できるとは言えません。

 もちろん、用途的には、本機はポータブルなので、問題ないでしょう。

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 かけ面のコーティングは、セラミックです。

 他社もミドルクラスで採用してものです。

 小型ですが、ボタンまわりのポイントプレスができる突起があります。 

 スチームは、未搭載です。

 これは仕方ないでしょう。その代わり、10mlはいるミストスプレー(霧吹き)が付属です。

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 そのほか、片手ですがミトンが付属です。

 軽量性を活かして、ミトンをアイロン台代わりにして、シャツなどを伸ばすというアイデアです。

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 以上、Quura ポケツムリの紹介でした。

 出張先ほか、ウォークインクローゼットなどに置いておくのも良さそうな製品です。

 ライバルはむしろ【衣類スチーマーの比較記事】で書いたような製品でしょう。

 ただ、トラベルサイズで、バッテリー駆動でき、しかも、160度が出せるという製品は「ない」ですし、本機のニーズはあるかと思います。

次回に続く!
軽量で強力なアイロンのおすすめは結論的にこれ!

 というわけで、今回は、コードレスアイロンの比較の2回目記事でした。

 記事はもうすこしだけ、続きます。

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3・コードレスアイロンの比較 (3)
 =最終的な「おすすめ」の提案

軽さ    ★★★★★
スチーム力 ★★★★★
滑りやすさ ★★★★★
作業時間  ★★★★★
総合評価  ★★★★★

 次回、3回目記事の結論編こちら)では、ここまで分析してきたデータに基づいて、価格や性能や使い勝手から、「最もおすすめと言える機種」を選定したいと思います。

 引き続き、よろしくお願いします。

 3回目記事は→こちら

posted by Atlas at 18:30 | 生活家電

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