1回目記事からの続きです→こちら
2-1・日立の炊飯器の比較

2回目記事のトップバッターは、日立の炊飯器です。
日立は、パナソニックと似ており、「圧力」と「スチーム」にこだわったメーカーです。
1・5.5合炊き格安炊飯器の比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:パナソニック
1-3:象印
2・5.5合炊き格安炊飯器の比較 (2)
2-1:日立
2-2:アイリスオーヤマ
2-3:三菱電機
3・5.5合炊き格安炊飯器の比較 (3)
3-1:タイガー
3-2:ティファール
4・5.5合炊き格安炊飯器の比較 (4)
4-1:東芝
4-2:シャープ
5・5.5合炊き格安炊飯器の比較 (5)
5-1:最終的なおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた「選び方の基本」に沿って、各機を比較していきます。
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なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。

【2024年発売】
(通常型番)
24・日立 RZ-Y100HJ-C
24・日立 RZ-Y100HJ-H
¥27,998 楽天市場 (7/30執筆時)
(特定店向け型番)
24・日立 RZ-A100HJ W
24・日立 RZ-A100HJ H
¥31,316 Amazon.co.jp (7/30執筆時)
(ヤマダデンキ系列向け)25年追加
25・日立 RZ-YMD100HJ(K)
¥28,200 楽天市場 (7/30執筆時)
炊飯方法:圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.3気圧
内釜素材:黒厚鉄釜
内釜厚さ:
内釜保証:3年保証
保温機能:
堅さ調整:3段階
RZ-Y100HJは、日立の圧力IHタイプの炊飯器です。
同社は、現行ラインアップに通常のIH式やマイコン式を用意していないため、本機が同社の入門機となります。
特定店向けの型番もありますが、基本的な性能は同じです。ヤマダデンキ系列向けも、限定色のフロストブラックになる以外は同じです。
炊飯方式は、圧力IH炊飯です。
かけられる圧力は、1.3気圧までです(107℃)
圧力だけでいえば、象印の上位クラスと同じ水準でありつつ、価格は少し安めです。

ヒーターは、「3重構成」です。
性能の良いIHヒーターは底面の1段のみです。そのため、2段以上のIHヒーターを使うパナソニックに比べると加熱構成は簡素です。
しかし、ふたとボディに空気断熱層などを設けた全周断熱構造とすることで、熱を逃がしにくくしています。

使われている釜は、黒熱鉄釜です。
IHによる発熱効率の高い鉄素材と、熱伝導性のよいアルミ層を組み合わせています。
内釜の厚さは非公開です。
同名の釜を採用していた旧機には最厚部2.2mmのモデルもありましたが、本機はやや軽量になるため、この部分はスペックからは判断できません。
内面のフッ素加工には3年保証が付きます。
ご飯の堅さは、しゃっきり・ふつう・もちもちの3通りから選べます。
そのほか、おこわ・炊き込み・おかゆ・冷凍用などの各コースがあります。
健康米系は、雑穀米・玄米・発芽玄米・麦ごはんに対応します。
一方、おこげご飯は、炊き込みを含めて、明示的に炊くコースは未装備です。

ご飯の保温は、特別な機能性はないです。
「保温低」と「保温高」の2種類が選択でき、最大24時間ですが、美味しさを保つ特別な工夫はないです。

お手入れは、内釜、ふた加熱板、フィルターの3点です。
ふた加熱板は食洗機にも対応します。
近年は各社とも、ふた周辺の凹凸を減らす方向にあり、圧力式としては掃除しやすい構造の製品が増えました。
それをふまえれば、本機は、楽でもたいへんでもない、中庸な性能です。

蒸気カット機能は、ありません。
ただし、フィルターなどの工夫による「蒸気セーブ」に対応します。
通常の白米炊飯では、標準水量に対して外部に排出される蒸気量を約1.8%まで抑えます。
本機のワンポイントです。
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以上、日立のRZ-Y100HJなどの紹介でした。
比較的安めの圧力IH炊飯器です。内釜、火力、炊き分けともに、スタンダードクラスとして及第点といえる工夫があります。
そのうえで、蒸気がかなり抑えられる点が、本機の「売り」といえます。
蒸気口の上に十分な空間を確保して使えば、周囲の結露も抑えやすいでしょう。その分、洗う部品としてフィルターが1点増えますが、蒸気の少なさを重視する場合は、特に選択肢になります。
ただし、保温機能は標準的であり、この部分はやや物足りません。

【2020年発売】(在庫限り)
26・日立 ふっくら御膳 RZ-X100DM-W
¥32,700 楽天市場 (7/30執筆時)
炊飯方法:スチーム圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.3気圧
内釜素材:黒厚鉄釜
内釜厚さ:(2.2mm)
内釜保証:6年保証
保温機能:スチーム保温
堅さ調整:3段階
RZ-X100DM は、日立のふっくら御膳シリーズの炊飯器です。
先ほどみた製品の1ランク上になります。
ただ、発売時期の関係で(今のところ)そちらより安めに買えるという感じです。
本機は、後継機の発表がなく廃止されるようですが、日立の炊飯器は旧機が割と長いこと市場に残る傾向なので、すぐ手に入らなくなることもないかと思います。

炊飯方式は、こちらは、スチーム圧力IH炊飯です。
同社の上位機と同じです。
かけられる圧力は、1.3気圧までです(107℃)
象印と並んで、炊飯器では業界最高水準です。
スチームは、パナソニックが撤退したので、現在では日立だけです。
方式は独立の水タンクを要したパナソニックと違って、炊飯時の蒸気を上フタで貯めて、蒸らしの時にご飯に還元する「給水レスオートスチーマー」式です。
現行機で言えば、パナソニック・三菱の下位機の「うまみ循環タンク・うまさカードリッジ」の拡大版といった工夫といえます。

スチームは、溜めた水分を炊飯終盤の「蒸らし」行程で放出するというものです。
一義的には高温の持続性のための工夫でしょうが、おねば(甘み)の還元もねらったものでしょう。
スチームの温度は最高107℃です。炊飯過程の終盤で水が少なくなった段階だと、圧による高温の維持が難しいので、その際に放出することで、釜内の高温の維持を図る工夫です。
これにより、「外硬内軟(外はしっかり、中は柔らか)」という、発売当時の日立が理想としていたご飯の味の実現を目指します。なお、圧力機構は可変せず、炊飯時の加圧・減圧はしません。
日立の場合、炊飯中盤で沸騰時間を維持するために備えています。
ヒーターの段数は、非公開です。
見た感じでは2段IHで、側面にシーズヒーターが1本だと思います。
いずれにしても、火力自慢の機種ではないです。

使われている釜は、本機も黒熱鉄釜です。
厚みは非開示ですが、旧機は厚さ2.2mmでした。
その水準で、軽量化した下位機よりは厚いといえます。
いずれにしても厚み自慢ではないですが、内釜は6年保証ですし、コートは頑丈でしょう。
ご飯の堅さは 標準モードのほかに、(極上)しゃっきり・ふつう・もちもちが選べます。
あとは、雑穀米を含めて、下位機とは発売時期の関係で冷凍ご飯用がないほどの違いです。

ご飯の保温は、スチーム保温モードが搭載されます。
スチームを使って効果的にご飯の乾燥を防ぐことが可能です。
一度に炊きあげて、保温しておく人には欠かせない機能でしょう。
この点では、この機種も高機能といって良いです。最大24時間まで対応します。

お手入れは、洗う必要があるのは、ご飯のお釜のほか、給水レスオートスチーマープレート・蒸気キャップなど3点です。
点数は3点ですが、加熱板とプレートを分ける方式なので、実際的には洗浄を要する部品点数は1点多いです。

蒸気カット機能は、機能として搭載です。
同社の高級機は「ほぼ完全にカット」を謳い「蒸気カット」という表現を使います。
本機は、完全にカットするわけではないので下位機同様に「蒸気セーブ」という表現です。
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以上、日立の RZ-X100DMの紹介でした。
火力と内釜の工夫は、この価格帯の平均値といったところです。しかし、メリット性が大きいスチーム圧力IH炊飯方式という部分が目を惹く製品です。
炊飯傾向としては、「外硬内軟(外はしっかり、中は柔らか)」という同社の宣伝文句が示すように、お米が粒だってハリがあり、噛むと甘い性質です。
しゃっきり系でハリのあるご飯が好きな方は、特に、選択する価値があるでしょう。
そうした炊飯器は他にもライバルがあるわけですが「蒸気セーブ機能」と「スチーム保温モード」があるのは、本機のプラスアルファです。
この機能があると便利なご家庭は、実際多いと思います。実際、家電店ではあまり目立たない機種ですが、個人的には佳作機であり、良作に思います。
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なお、日立の炊飯器の場合、ネットで型落ちが長いこと安く売られる傾向にあります。
そのため、このブログの【高級炊飯器の比較記事】の(冒頭あたりの中級機として)紹介した1ランク上の製品でも、型落ちならば、3万円以内で買える時期はあります。
炊飯プログラムが上位になるほか、蒸気カットに完全対応です。
スチーム圧力に興味を持った方は、後ほどそちらとも見比べてみてください。
2-2・アイリスオーヤマの炊飯器

つづいて、日本の家電メーカーであるアイリスオーヤマの炊飯器を紹介します。
同社は、2016年からの炊飯器への参入です。シャープの技術者を受け入れて、白物家電の開発力を強化したそうです。

【2020年発売】
27・アイリス 銘柄炊き RC-IK50-B
27・アイリス 銘柄炊き RC-IK50-W
¥19,400 Amazon.co.jp (7/30執筆時)
【2025年発売】
(廉価版)銘柄炊き・9通りの炊き分け・低糖質など非対応)
27・アイリス 銘柄炊き RC-IKB50-B
¥12,780 楽天市場 (7/30執筆時)
27・アイリス 銘柄炊き RC-IK50AZ-B
¥11,452 Amazon.co.jp (7/30執筆時)
炊飯方法:IH式炊飯
圧力炊飯:
内釜素材:極厚火釜
内釜厚さ:3mm
内釜保証:なし(本体のみ1年)
保温機能:
堅さ調整:9通り+40銘柄炊き
RC-IK50は、アイリスオーヤマのIH式炊飯器です。
なお、後発のRC-IKB50などは、形状がほぼ同じ廉価版です。
銘柄炊きと、かたさ・食感を組み合わせる9通りの炊き分けには非対応で、白米の炊き分けもの3段階のみです。麦飯・おこわ・低糖質などのメニューも省略されます。その分安いですが、比較する場合は注意してください。
あとは大きく変わらないので、以下では上位機をベースに説明を続けます。

炊飯方式は、IH方式です。
ヒーターは、底面とふた側に1つずつ配置した上下IH方式です。
上下から釜全体を均一に加熱することで、炊きムラを抑える構成です。
底面からの加熱だけでなく、ふた側からも加熱することで、釜内の温度差を抑え、炊きムラを少なくする構成です。
この構造を採用した詳しい理由は公表されていません。
ただ、アイリスオーヤマは翌2021年、釜全体の温度差を抑えて水の対流を減らし、米を「おどらせない」ことで、米同士の摩擦による損傷を防ぎ、粒立ちをよくするという炊飯思想を明確に打ち出しました。
パナソニックの「おどり炊き」とは正反対の考え方で、実質的な批判とも受け取れる、当時としては注目された見解です。
本機に、その設計思想が直接反映されているかは不明です。ただ、上下から釜全体を均一に加熱し、温度差を抑える方向性には、後に同社が示した考え方と共通する要素があります。

使われている釜は、3mmの極厚火釜です。
アルミニウムとステンレスのプレス釜です。
ステンレス層をIHで発熱させ、熱伝導性のよいアルミニウム層で釜全体に熱を広げる、IH炊飯器では一般的な構成です。
ただし、一般的な炊飯器より厚みを持たせることで、ある程度の蓄熱性も確保している部分は目を引きます。
コートは、内面はフッ素加工ですが、遠赤コートなどの付加加工はありません。
この部分でいえば、底面IHとふたヒーターによる加熱と、内釜の厚みに重点を置き、そのほかの要素をコスト面の理由で削った構成に見えます。

ご飯の堅さは、調整可能です。
3通りの「かたさ系」の指標と、3通りの「食感系」の調整が可能です。
組み合わせとしては、9通りの炊き分けが可能です。

銘柄炊き分けも、対応です。
格安な炊飯器では、比較的早い時期からこの機能を搭載していたシリーズです。
操作パネルでは、「こしひかり・あきたこまち・つや姫・ゆめぴりか・ひとめぼれ・ヒノヒカリ」の6種類から選びます。
メーカーは40銘柄に対応するとしていますが、そのほかの銘柄は、性質の近い代表6銘柄のいずれかに振り分けて炊く仕組みです。
説明書には、各銘柄でどのモードを選ぶかが示されていますが、実質的には6系統の炊き分けといえます。炊き分けとの併用もできません。
そのほか、炊き込みご飯・おかゆ・おこわの各メニューがありますが、おこげご飯は非対応です。

健康米は、麦飯・玄米・雑穀米のほか、低糖質というモードがあります。
低糖質メニューは、通常より多くの水分を米に含ませることで、同じ重量のご飯に含まれる糖質を約10%減らす仕組みです。最大2.5合まで炊飯できます。
もっとも、ご飯の水分比率を高める仕組みなので、通常炊飯よりやわらかく、味も薄く感じやすいでしょう。
ご飯の保温は、特別高度な機能はないです。
お手入れ は、毎回洗うのは内釜・内ぶた・蒸気口キャップです。
3点の掃除は必要ですが、手入れはさほど難しくありません。
一方、製品保証は1年ですが、内釜のコーティングは消耗品として保証対象外です。
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以上、アイリスオーヤマのRC-IK50の紹介でした。
物価高のなか、IH式としては比較的値ごろ感を保っている機種です。
保温機能と内釜コーティングの保証には課題がありますが、厚さ3mmの内釜を採用するほか、底面IHとふたヒーターによる加熱など、性能面での個性も見られます。
そのうえで、9通りの食感調整と40銘柄の炊き分けに対応するため、炊き分け機能の充実度でも他社機と勝負できている機種です。
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なお、同社のIH式には、他にもバリエーションがあります。
順番にみておきます。

【2025年発売】RC-IL50後継機
(通常色:各色)
28・アイリスオーヤマ 炊飯器 RC-ILA50
¥11,800 Amazon.co.jp (7/30執筆時)
ホワイト:RC-ILA50-W
ブラック:RC-ILA50-B
グレー: RC-ILA50-H
グリーン: RC-ILA50-G
クレイベージュ: RC-ILA50-HC
炊飯方法:IH式炊飯
圧力炊飯:
内釜素材:極厚火釜
内釜厚さ:2mm
内釜保証:なし(本体のみ1年)
保温機能:
堅さ調整:3通り+銘柄炊き
第1に、RC-IAL50です。
同社に多い、炊飯器の枠組みに止まらないタイプのIH式炊飯器です。

形状は、コンパクトで邪魔になりにくいモデルです。
5合炊きですが、一般的な3合炊きとほぼ同じサイズです。
ただし、ハンドルがない仕様で、持ちはこびは前提にしない製品です。最近は、生活スタイルの変化もあり、このタイプが増えています。

炊飯方式は、IH式です。
火力は、IHの段数、補助ヒーターの数などは非公開です。
若干、消費電力が少なめの表記なので、同社の他機と変わっている可能性はあります。
内鍋は、2mmの極厚火釜です。
アイリスオーヤマは割と厚めの場合が多いですが、コンパクト化の犠牲でしょう。
ただ、フッ素層の内側に耐久性を高めるためプライマー層(下地)を設けるなど(熱伝導などはともかく)耐久性には配慮があります。

機能面での特徴は、調理機能がある点です。
メニュー構成はこのグレードの旧機(RC-IL50)と異なり、ローストビーフやサラダチキンを作れるような低温調理メニューはありません。
上表のような主食系のメニューと、パン・スイーツのメニューに変わっています。
炊き分けは、「やわらか・ふつう・かため」の調整です。
粘り(もちもち)などの指標で調整できない点は注意点でしょう。
健康米は、玄米と麦版・雑穀米のみ対応です。
銘柄炊きは、本機も、食感調整と併用不可ですが、可能です。
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結論的にいえば、炊飯機能の部分では、ご飯の味に関わる工夫は少なめです。どちらかと言えば、コンパクトなサイズ感と、料理機能に注目して選ばれる機種でしょう。
ただし、「低温調理器」的には使いにくい仕様ですし、そちらの機能性もそこまで本格的ではないと言えます。
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【2023年発売】
29・アイリス 銘柄炊き SHK-LS110-B
¥13,800 楽天市場 (7/30執筆時)
【エディオン限定】SHKED50E3W
29・アイリス 銘柄炊き SHK-ED50E3-W
¥12,800 楽天市場 (7/30執筆時)
炊飯方法:IH式炊飯
圧力炊飯:
内釜素材:極厚火釜
内釜厚さ:(3mm)
内釜保証:なし(本体のみ1年)
保温機能:
堅さ調整:3通り+銘柄炊き(併用不可)
第2に、SHK-LS110です。

同じく、極厚火釜を採用するモデルですが、特定店向けです。
23年モデルは釜の厚みの言及がないです。
ただ、同じシリーズ名ですので、構成を極端に換えることは誠実さに欠けますので、それは(おそらく)ないと思います。3mm前後でしょう。
食感炊き分けは、かため、ふつう、やわらかと3通りです。
銘柄炊きは50種ですが、先述のように、実際は6銘柄です。
また、このグレードは、触感と銘柄の併用もできません。
雑穀系も、麦飯・玄米・雑穀米のみで、低糖質がないです。
一方、限定版が複数あります。

エディオン限定モデルは、色がホワイトです。
その上で、冷凍ご飯に最適な炊飯モードと、「煮込み・発酵・パン/ケーキ・炊飯系」の4系統について、自動調理メニューがあります(20レシピ)。
詳しいレシピは【アイリスオーヤマのサイト】で確認できます。
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結論的にいえば、機能面をシンプル化して、調達価格を抑えた製品と言えそうです。
値段が安ければ、選択肢になるでしょう。
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【2023年発売】
30・アイリス 銘柄炊き RC-IGA50-C
30・アイリス 銘柄炊き RC-IGA50-HA
¥14,121 Amazon.co.jp (7/30執筆時)
30・アイリス 銘柄炊き RC-IGA50-W
¥13,979 楽天市場 (7/30執筆時)
【Amazon限定色(青)】
31・アイリス 銘柄炊き RC-IGA50AZ-DA
¥12,380 Amazon.co.jp (7/30執筆時)
炊飯方法:IH式炊飯
圧力炊飯:
内釜素材:極厚火釜
内釜厚さ:(3mm)
内釜保証:なし(本体のみ1年)
保温機能:
堅さ調整:4通り+銘柄炊き(併用不可)
第3に、SHK-LS110です。
こちらは、炊飯には、ここまでの機種とほぼ同じですが、調理の自動メニューを充実させたモデルです。

メニューは、【アイリスオーヤマのサイト】に詳しいですが、40レシピです。
材料を仕掛けておけば、自動で調理されるもので、このブログの【全自動調理機の比較記事】のライト版のようなものになります。

調理パターンは、炊く、煮る、(パンの)ベークの自動調理ほか、手動を含む温度調理(40-95度)に対応するので、お肉など低温調理系レシピが充実するのが売りです。
95度での煮込みにも利用できますので、スロークッカー的にも使えます。

加えて、「フェイクライス」の炊飯ができます。
野菜や豆腐を利用した、ご飯が炊けます。むろん、美味しく食べるむけではなく、目的があって食べるものです。
内鍋は、こちらも、極厚火釜です。
厚みは、非開示ですが、おそらく、3mm前後でしょう。

炊き分けは、銘柄50種類です。
銘柄は、こちらも「こしひかり・あきたこまち・つやひめ・ゆめぴりか・ひとめぼれ・ヒノヒカリ」だけの選択で、その他の米は、これらのお米の性質に似たモードを利用することになります。また、選んだ場合、食感調整も、同時にできないものです。
食感調整は、4種類です。
ふんわり、もっちり、ふつうと、炒飯などに適する「粒立ち」という炊き方です。
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結論的にいえば、むしろライバルは、アイリスオーヤマの製品を含めて、【全自動調理機の比較記事】に書いたような製品です。
炊飯器としては、IH式の1万円前後の炊飯器としてであり、下位機との価格差は、自動調理ができる部分だけです。
「炊飯の味が中心」の設計ではあるので、自動調理を目当てに買う場合良いでしょうが、おかずを作ると同時に炊飯できない部分は、選ぶ場合の注意点です。
とはいえ、ご飯を冷凍(冷蔵)しておけば、良いかなと思います。そのために本機に「冷凍ご飯モード」があるのだとも言えます。
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【2023年発売】
【Amazon.co.jp限定】
32・アイリス RC-ISA50AZ-HA
¥11,800 Amazon.co.jp (7/30執筆時)
32・アイリス RC-ISA50-B
32・アイリス RC-ISA50-W
¥12,700 楽天市場 (7/30執筆時)
炊飯方法:IH式炊飯
圧力炊飯:
内釜素材:極厚火釜
内釜厚さ:(3mm)
内釜保証:なし(本体のみ1年)
保温機能:
堅さ調整:3通り+銘柄炊き(併用不可)
第4に、RC-ISA50AZ-HAです。

同じく、極厚火釜を採用するモデルです。
しかし、他社にも見られる「おひつ形状」です。
1つ上で見た製品と同じ、50銘柄(実際は6銘柄)で、食感「かため、ふつう、やわらか」の炊き分けなので、中身は、同じと考えて良いでしょう。
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【2023年発売】
33・アイリスオーヤマ RC-MDA50B-B
33・アイリスオーヤマ RC-MDA50B-W
¥7,980 楽天市場 (7/30執筆時)
【Amazon限定色】(黒)
33・アイリスオーヤマ RC-MDA50AZ
¥8,280 Amazon.co.jp (7/30執筆時)

【2025年発売】(銘柄炊き分けなし)
33・アイリス 銘柄炊き RC-BMA50-B
33・アイリス 銘柄炊き RC-BMA50-W
¥7,990 Amazon.co.jp (7/30執筆時)
炊飯方法:マイコン式
圧力炊飯:
内釜素材:極厚火釜
内釜厚さ:3mm
内釜保証:なし(本体のみ1年)
保温機能:
堅さ調整:3通り+銘柄炊き(併用不可)
第5に、 RC-MDA50Bなどです。
比較的安めですがマイコン式です。
火力も(上下ヒーターながら)約半分の645W(角形650W)となります。
価格相当の差があるので、おすすめはしません。
なお、RC-BMA50はその下位機種で、銘柄炊き分けもないです。
いずれにしても、味の部分で、選択肢に加える必要はないでしょう。

【2020年発売】
【極厚銅釜 3mm】
34・アイリスオーヤマ KRC-PD50-T
¥22,800 楽天市場 (7/30執筆時)
【極厚火釜】
34・アイリスオーヤマ RC-PD50-B
¥18,330 Amazon.co.jp (7/30執筆時)
【極厚火釜 3mm】
34・アイリスオーヤマ RC-PDA50-B
¥15,500 Amazon.co.jp (7/30執筆時)
炊飯方法:圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.25気圧
内釜素材:極厚銅釜
内釜厚さ:3mm
内釜保証:なし(本体のみ1年)
保温機能:
堅さ調整:9通り+銘柄炊き
KRC-PD50などは、アイリスオーヤマの圧力IH炊飯器では、上位仕様となる製品です。
今回取り上げるのは、3機種です。

KRC-PD50-Tは、この中では上位機と言えます。
内釜は、厚さ3mmの4層極厚銅釜です。
銅は熱伝導性が高いため、釜全体に熱が回りやすく、炊きムラを抑える点で下位機より有利です。
そのほか、付属品として、洗米棒も付きます。
KRC-PD50は、中位機です。
内釜は、銅コートを省いた極厚火釜です。アルミニウムとステンレスを組み合わせた構成で、熱伝導性とIHによる発熱性を両立させています。
内釜の正確な厚さは、公式資料では確認できません。ただ、本機も、おそらく3mmという理解で良いでしょう。
RC-PA50は、2022年に追加された後発機です。
内釜は厚さ3mmの極厚火釜で、表記上、銘柄炊きの対応数が40銘柄から50銘柄に増えています。
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結論的にいえば、銅コートの採用は熱の回り方に関わるため、無視できない違いです。
価格差が大きくない場合は、この中では上位機のKRC-PD50がよいかと思います。

炊飯方式は、圧力IH方式です。
かけられる圧力は、最大1.25気圧(約105度)です。
通常のIH炊飯器に比べて、ふっくらとして粘りのあるご飯を炊くのが得意な方式です。
この方式を採用する炊飯器としては、かなり安めと得ます。
ヒーターは、底面のIHヒーターと、ふた側のIHヒーターを組み合わせた構成です。
先ほど書いたように、近年のアイリスオーヤマ気は、上と下にIHヒーターを配置して挟む形式に、変更しているようです。
使われている釜は、4層極厚銅釜です。
銅コートほか、ステンレス・アルミニウム・フッ素加工からなる構成です。
そのほかの機種は、ステンレスとアルミニウムを組み合わせた極厚火釜です。
この価格帯の圧力IH炊飯器で厚さ3mmの内釜を採用する点は、評価できます。

ご飯の堅さは、かたさ系と食感系を組み合わせて、9通りから選べます。
銘柄炊きにも、対応します。
ただし、前にみたIH式と同じく、銘柄ごとに独立した炊飯モードがあるわけではなく、性質の近い代表的なモードに振り分ける簡易的な仕組みです。
そのほか、おむすび・カレー・丼・すし飯・冷凍ご飯など、用途に合わせた専用メニューも備えます。
健康米は、玄米・麦飯・雑穀米などに対応します。
通常のお米の糖質を落とす、低糖質炊飯も対応です。
本機も、おこげご飯には非対応です。
ご飯の保温は、引き続き、弱い部分です。
特別な保温機能はありません。

お手入れ は、内釜・内ぶた・蒸気口セットの3点です。
内ぶたには調圧弁や蒸気口フィルターがあるため、非圧力式に比べると手間が増えます。他社の圧力IH炊飯器は構造が単純化してきていますが、本機は、内ぶたにやや突起が多い構造です。
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以上、アイリスオーヤマの KRC-PD50などの紹介でした。
この価格帯の3合炊きで圧力IH式を採用し、厚みのある内釜と複数の炊き分けを組み合わせた点は、高く評価できます。
甘く・粘る系の炊飯が得意なので、そうした食感が好みの方には向くでしょう。
一方、保温機能と内ぶたなどのメンテ性に課題が見られるほか、内釜のコーティングに他社のような長期保証がない部分が注意点です。本機の場合、内側のフッ素もハードコートではなく、説明書でも洗米は「ボウル」で行うような指示がありますし、丁寧に扱う方が良いでしょう。
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【2024年発売】
【極厚銅釜 2mm】
35・アイリスオーヤマ RC-PGA50-W
35・アイリスオーヤマ RC-PGA50-B
¥19,900 Amazon.co.jp (7/30執筆時)
炊飯方法:圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.2気圧
内釜素材:極厚火釜
内釜厚さ:2mm
内釜保証:なし(本体のみ1年)
保温機能:
堅さ調整:4通り+銘柄炊き
なお、アイリスオーヤマからは、2024年にRC-PGA50という別の圧力炊飯器が出ています。

こちらは、圧力が1.2気圧、内釜が「2mmの極厚火釜」で、火力も1130Wです。
この部分で言えば、少なくとも、炊飯部分は先ほどの機種の廉価版です。

銘柄炊き分けは、50種類です。
しかし、先述のように、基本となる6種類のお米以外は、似た特徴のお米に「合わせる」表が説明書に記載されるものであり、同じです。
逆に食感調整が4種類に減っています。

あえていえば、自動調理(31種)・温度調理(95℃と40−75℃)ができる部分が売りですが、特段、低圧が出せる部分を活かしたレシピでもないので、訴求がイマイチです。
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結論的にいえば、少なくとも、ご飯の味を期待する場合、アイリス機を選ぶとしても他機が良いでしょう。

【2022年発売】
【極厚銅釜】
36・アイリス 技炎かまど炊き KRC-ICA50-B
¥20,520 楽天市場 (7/30執筆時)
内釜素材:極厚火釜
内釜保証:不明(製品保証1年)
【極厚火釜】
36・アイリス 技炎かまど炊き RC-ICA50-H
¥21,900 Amazon.co.jp (7/30執筆時)
内釜素材:極厚銅釜 ほか
内釜厚さ:3mm
炊飯方法:IH炊飯
圧力炊飯:
内釜保証:なし(本体のみ1年))
保温機能:
堅さ調整:3段階
KRC-ICA50などは、アイリスオーヤマの炊飯器では、やや特殊なモデルです
技炎かまど炊きというシリーズ名です。
流通ルートによって型番と色が変わります。
基本的な炊飯性能や機能は共通ですが、内釜は異なります。RC-ICA50-Hは、極厚火釜になるので、実質的に「下位機相当」になります。

注目機能は、量り炊きです。
米の重量と銘柄から、適切な水量を知らせる機能です。
ただ、米の水分量は、銘柄だけでなく、季節や保存状態によっても変わります。そのため、この表示だけで常に最適な水加減になるとは限らないでしょう。
ただ、よそったご飯の量を計測し、推定カロリーを表示する機能は、意味がありそうです。

炊飯方式は、圧力を使わないIH式です。
以前は「量り炊き」の圧力IH(KRC-PCA5)ありましたが、現在は生産終了です。
炊飯時の消費電力は1130Wです。
5.5合炊きのIH式としてはクラス相応で、火力自体に特別な強みはありません。

加熱は、本機も、底面のIHヒーターとふたヒーターを組み合わせたWヒーターです。
底面だけでなく、ふた側からも釜を加熱することで、釜内の温度差を抑え、炊きムラを少なくする構成です。
炊飯プログラムは、かまど炊きの温度推移を再現する方向です。
また、内釜内の水温と、室温を検知する2つのセンサーを備え、周囲の温度に応じて火力を調整します。

使われている釜は、上位機は、3mmの極厚銅釜です。
アルミとステンレスをプレスした釜に、熱伝導率の高い銅をコーティングした構造です。銅によって熱を素早く釜全体へ広げ、炊きムラを抑えます。
中空層などを設けた複雑な多層釜ではありませんが、厚さは十分です。価格を考えれば、ここは悪くありません。
一方、RC-ICA50-Hは、銅コートを採用しない、下位機種にも見られたふつうの「極厚火釜」です。

ご飯の堅さは、ふんわり・ふつう・もっちりの3段階で炊き分けられます。
銘柄炊きは50銘柄に対応しますが、50通りの独立した炊飯プログラムではなく、特徴の近い銘柄を代表的な系統に分類し、説明書をみて選ぶ方式です。
高度ではないです。
また、銘柄炊きと堅さ調整の併用もできません。
調理機能も、搭載です。
先ほどのIH機でも見た、ローストビーフなどが作れる低温調理機能ほか、普通のご飯より食物繊維量を増やす食物繊維米モードも搭載します。
ただし、おこげご飯には対応しません。
健康米は、玄米・麦飯・雑穀米に対応します。
そのほか、先述の低糖質ごはんの炊飯もできます。
ご飯の保温は、引き続き、弱い部分です。
最大24時間の保温には対応しますが、温度を切り替えるような特別な機能はありません。
お手入れは、特に問題はないでしょう。
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以上、アイリスオーヤマのKRC-ICA50などの紹介でした。
現状では、圧力式の量り炊きモデルは生産を終えています。そのため、計量機能を除けば、本機を同社の最上位クラスと評価しにくい点には注意が必要です。
食食感の炊き分けを含むメニューの多さは評価できます。また、KRC-ICA50-Bは、極厚銅釜を採用する点も強みです。ただし、ご飯そのものの味を優先する場合、必ずしも同社で最も炊飯性能に優れた選択肢とはいえません。
よそったご飯の重量から推定カロリーを表示できる機能も、スマホの健康管理アプリが進化した現在では、以前ほど大きな優位性ではなくなっています。
2-3・三菱電機の炊飯器の比較

続いて、三菱電機の製品です。
同社は、IH方式の炊飯器にこだわって、圧力機構を使わない炊飯を、入門機から最上位機までの炊飯器を展開する企業です。

【2026年9月発売】
37・三菱電機 備長炭 炭炊釜 NJ-VS10J-W
37・三菱電機 備長炭 炭炊釜 NJ-VS10J-B
¥38,168 楽天市場 (7/30執筆時)
【2025年発売】
37・三菱電機 備長炭 炭炊釜 NJ-VS10H-W
37・三菱電機 備長炭 炭炊釜 NJ-VS10H-B
¥25,149 楽天市場 (7/30執筆時)
【Amazon限定】(25年モデルと同じ)
37・三菱電機 備長炭 炭炊釜 NJ-VS10GA-W
37・三菱電機 備長炭 炭炊釜 NJ-VS10GA-B
¥25,350 Amazon.co.jp (7/30執筆時)
炊飯方法:IH炊飯+うまみ還元
圧力炊飯:
内釜素材:ダブル備長炭コート熾火炭炊釜
内釜厚さ:2mm
内釜保証:3年保証
保温機能:たべごろ保温(40時間)
堅さ調整:3段階+銘柄炊き(10種)
NJ-VS10Jは、三菱電機の炊飯器の入門機です。
同社は「圧力を使う炊飯は不自然」という哲学があり、IH式を突き詰めた機種を展開します。
旧機種が残ります。
2026年機は、新たに「銘柄芳潤炊き」に対応しました。
また、本体と内釜の隙間から熱が逃げるのを抑える「熱密封構造」を採用しています。
低温調理も、従来の65〜75℃から、57℃・62℃と65〜85℃へ設定範囲が広がりました。保温機能も、(美味しく食べられる保証はないものの)従来の最大24時間から、最大40時間に伸びました。
一方、旧機にあった放熱板(内ぶた)の炭コートは、2026年機では省略されました。
なお、Amazon限定モデルは、2026年発売ですが、仕様は2025年モデル相当です。
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結論的にいえば、「銘柄芳潤炊き」は食感調整と併用できないため、対応銘柄が増えたことに、さほど大きな意味は感じません。
一方、熱密封構造を加えた点は機能的進化として見逃せないものの、内釜や七重全面加熱などの基本仕様は同等ですので、全体としてはそこまで大きな進化にも思えません。
旧仕様の製品が大幅に安い状況では、Amazon限定モデルを含む旧機を値段で選んでもよいでしょう。
あとは変わりませんので、新機種をベースに、以下では同時にみていきます。
炊飯方式は、IH式です。
三菱電機は、「かまど炊き」にならい、あえて圧力を加えず、米粒をつぶさずに炊くことを重視しています。この考え方は、10万円を超える最上位機まで共通します。
炊き分けには対応しますが、とくに得意とするのは、しゃっきりとして、かためでハリのあるご飯です。

一方、ふた部分には、うまみを還元するためのカートリッジがあります。
炊飯中に吹き上がる「おねば」を受け止め、蒸らしの際に、そのうまみをご飯へ戻す仕組みです。
同時に、吹きこぼれを抑えながら強火を維持できるため、「沸騰時間の持続」のための装置でもあります。
その上で、内釜と本体の隙間を熱密封リングでふさぎ、熱を逃がしにくくする構造も採用します。 圧力をかけず、IHの火力と密閉性によって強い沸騰を維持するという考え方です。
ただし、本機は、蒸気レス機ではなく、通常炊飯では蒸気が出ます。

ヒーターは、7重全面加熱です。
「7重」とは、IHとシーズヒーターを合計して「7本」という意味です。
IHヒーターは下面に3段で、側面とふたに、シーズヒーターを4本搭載します。
パナソニック同様の「火力重視」の炊飯器ですが、パナソニックは「IHヒーターだけで5本」なので、実際の性能は、パナソニックのほうが上位でしょう。
とはいえ、三菱はタイガーのような底面加熱を重視しつつ、パナソニックのような全面加熱も併用する、中間的な哲学であるとも表現可能です。
いずれにしても火力は十分に期待できます。

使われている釜は、「ダブル備長炭コート熾火炭炊釜」です。
金属製の2層厚釜の外面を、備長炭を使ったコートで二重に覆っています。
胴回りにも炭コートを施し、釜全体へ熱を広げやすくするとともに、遠赤外線によって米を包み込むように加熱する構成です。
釜の厚さは、2mmです。
スタンダード機としては標準的な厚さで、次から見る上位機では、内釜の厚さや構造がより上位になります。比較は必要でしょう。

炊き分けは、食感としてかため・ふつう・やわらかの3段階です。
堅さの調整は、火加減ほか、三菱独自の技術「可変超音波浸水」技術でなされます。
浸水時間を長く取らなくても米の芯まで吸水させ、ハリを残しながら、甘みやうまみを引き出すための技術です。
一方、「おこげご飯」は対応しません。

銘柄炊きは、10銘柄の「銘柄芳潤炊き」に対応します。
ただし、銘柄を選んだ場合の食感は固定され、食感調整とは併用できません。

健康米系は、モードで言えば、玄米・麦飯のみです。
発芽米・雑穀米にも対応できますが、専用モードはなく、他のモードで炊きます。
そのほか、珍しいところでは粘りを控えめに炊く、炒飯モードがあります。
ご飯の保温は、「たべごろ保温」に対応します(最大40時間)。
これは、時間による温度調整だけで、簡易的な機能で高機能ではないです。

このほか、低温調理機能も搭載です。
食材と調味料をジッパー付き食品保存袋へ入れ、内釜で湯せん調理する方式です。
57℃・62℃と65℃〜85℃で調理可能で、レシピ(サラダチキンなど)の調理ができます。
なお、本体底部の底センサーに加えて、ふた側にはダイレクトセンサーを備えます。沸騰温度を直接検知し、炊飯量や温度に応じて火加減を調整します。
このセンサーは、季節や保存状態によって変動する米の水分量を炊飯中の温度変化から見極め、炊き上がりのばらつきを「ならす」ためにも使われます。パナソニックの「鮮度センシング」を、ごく簡単にしたようなものです。

お手入れは、内釜と、カートリッジが一体になった内ぶたの2点です。
カードリッジもワンボタンで開くため手入れは簡単です。ただ、この部分のパーツは金属製ではないので、洗う際にやや気をつける必要はあるでしょう。
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以上、 三菱電機のNJ-VS10Jの紹介でした。
基本的には、ハリのある、かためのご飯が好きな方に合う製品です。
ただ、「うまみカートリッジ」や超音波吸水を備えることで、非圧力IH式としては、食感の調整力もあります。
かためのご飯だけでなく、やわらかめの炊飯にも無難に対応できますし、甘みやうまみを引き出すための工夫も十分です。
一方、もちもちとして粘りの強いご飯を含め、幅広い食感で高い完成度を求める場合は、圧力式、あるいは、可変圧力IH式の製品も比較したほうがよいでしょう。
一方、健康米の炊飯や、保温部分は弱いので、そこは注意点です。

【2026年9月発売】
38・三菱電機 炭炊釜 NJ-VP10J-B
38・三菱電機 炭炊釜 NJ-VP10J-W
¥48,579 楽天市場 (7/30執筆時)
【2025年発売】
38・三菱電機 炭炊釜 NJ-VP10H-B
38・三菱電機 炭炊釜 NJ-VP10H-W
¥28,500 楽天市場 (7/30執筆時)
【Amazon限定】(25年モデルと同じ)
38・三菱電機 備長炭 炭炊釜 NJ-VP10GA-B
38・三菱電機 備長炭 炭炊釜 NJ-VP10GA-W
¥36,800 Amazon.co.jp (7/30執筆時)
炊飯方法:IH炊飯+うまみ還元
圧力炊飯:
内釜素材:ダブル炭コート5層圧釜
内釜厚さ:3.5mm
内釜保証:3年保証
保温機能:たべごろ保温(40時間)
堅さ調整:3段階+銘柄炊き(20種)
NJ-VP10Jも、三菱電機の炊飯器です。
先ほどの製品の上位機です。
旧機種が残ります。
2026年機は、「銘柄芳潤炊き」の選択肢が、7銘柄から20銘柄に増えたのが主な違いです。
そのほか、下位機と同じく、低温調理で57℃・62℃を選べるようになり、従来の65〜75℃から、65〜85℃まで設定範囲が広がりました。「たべごろ保温」の最長時間も、24時間から40時間に延びています。
Amazon限定モデルは、2026年発売ですが、仕様は2025年機と同等です。
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結論的にいえば、ご飯の味に関わる基本的な部分は、ほぼ変わっていません。
銘柄炊きも、食感調整と併用できない方式なので、対応銘柄が増えたことに、さほど大きな魅力は感じません。 保温も、40時間を通して低温でおいしく保つわけではありません。
そのため、Amazon限定モデルを含め、購入時に安いものを選んでよいでしょう。
あとは、変わらないので、以下では同時にみていきます。

ヒーターは、下位機との違いです。
本機は、八重全面加熱です
底面のトリプルリングIHが3段、胴回りとふた側のシーズヒーターが5段で、合計8重となります。
下位機より周囲のヒーターが1段多く、釜全体へ熱を回しやすい構成です。

また、内釜や胴回りだけでなく、内ぶたにも炭コートを施し、遠赤効果を高めています。
現行機同士で比べると、下位のNJ-VS10Jには内ぶたの炭コートがないため、この部分も差になります。
ヒーターと内釜の仕様を含め、炊飯構造は下位機より明確に1グレード上です。

内釜は、同社の上位機(本炭釜)には及びませんが、先ほどの下位機より上等です。
厚さ3.5mmの極厚釜で、5層構造の金属釜を採用します。
外側には「ダブル備長炭コート熾火」を施し、胴回りと内ぶたにも炭コートを採用します。
本機は、釜を厚くするとともに多層化することで、蓄熱性と熱の広がりを高めています。
下位機よりも、ご飯をふっくらと炊き上げる能力が期待できます。

ちなみにこのグレードより1ランク上だと(本当の炭から作られる)本炭釜です。【5.5合の高級炊飯器の比較記事】の方で取りあげている製品です。
本機は、コスト的に本炭釜までは採用できない一方、プレス技術で、できるだけそれに近い加熱を目指した製品といえるでしょう。

その上で、先述の「超音波吸水」も引き続き搭載します。
超音波振動で米の吸水を促し、選んだ炊き方に応じて超音波を調整します。

炊き分けは、かため・ふつう・やわらかの3種類です。
銘柄炊きは、20種類です。
ただ、このグレードも、説明書などで銘柄に割り当てられた番号を確認して設定する方式で、面倒です。
銘柄構成は、時代を反映して、カルローズやブレンド米も選択肢に含まれます。
ただし、これらは特定の国産米の銘柄というより、米の種類や分類に近いものです。どのような基準で炊飯制御を変えているのかは、不明瞭です。
本機も、銘柄炊きと食感調整は併用できません。

健康米は、専用モードでいえば、玄米と麦飯に対応します。
時間をかけて玄米を炊く「玄米芳潤炊き」と、冷凍後の食感を考慮した「玄米冷凍用モード」もい備えます。
ジャスミン米などを炊くための長粒米モードも備えます。
料理機能は、低温調理に対応です。
そのほかは、一つ上で見た下位機と共通するため、説明は省略します。
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以上、三菱電機のNJ-VP10Jなどの紹介でした。
価格は若干高めですが、下位機よりヒーターを増やしたうえで、内釜も厚さ3.5mmの5層構造に強化しています。内釜・胴回り・内ぶたへの炭コートも含め、下位機とは明確な性能差があります。
三菱は圧力を使わない炊飯方式なので、火力、蓄熱性、熱の広がりを高めるこうした工夫は、とくに重要です。
かためでしゃっきりとしたご飯だけでなく、ふっくらとして甘みのあるご飯まで、下位機種より、ワンランク上の炊飯が期待できるでしょう。
今回の結論
5.5合炊きの炊飯器のおすすめは、結論的にこれ!
というわけで、今回は、比較的安めの5.5合炊き炊飯器の比較の2回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。
3・5.5合炊き格安炊飯器の比較 (3)
3-1:タイガー
3-2:ティファール
4・5.5合炊き格安炊飯器の比較 (4)
4-1:東芝
4-2:シャープ
5・5.5合炊き格安炊飯器の比較 (5)
5-1:最終的なおすすめの提案【結論】
続く3回目記事(こちら)では、タイガーとティファールの製品を引き続き紹介します。
もちもち炊飯 ★★★★★
しゃっきり炊飯 ★★★★★
ご飯の甘み ★★★★★
保温性能 ★★★★★
手入れの手軽さ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回となる5回目記事(こちら)では、「結論」として、全機種から目的別・予算別に最もオススメでできる機種を選定していきます。
引き続きよろしくお願いします。
3回目記事は→こちら
