【今回比較する内容】2025年 新米(2024年秋 令和6年産)コシヒカリ・コシヒカリ系:特A食味ランキングからの産地別・県別おすすめ Amazon販売の送料無料のお米の食味値 :新潟産・魚沼産の特別栽培米・雪蔵氷温熟成米・無農薬無化学肥料米
【比較する主なお米】こしひかり 魚沼コシヒカリ 流の瞳 いのちの壱 銀の朏 五百川 スーパームーン ほか
今回のお題
新米コシヒカリのおすすめの産地はどこ?
どもAtlasです。
今回は、2025年2月現在、最新の国産米の比較をします。
最も新しい令和6年の新米に対応させつつ更新しました。
1・特Aブランド米の比較〈全国〉
2・コシヒカリの比較〈全国〉
3・各地のお米の比較 〈北海道・東北〉
4・各地のお米の比較 〈関東・中部・北陸〉
5・各地のお米の比較 〈西日本〉
6・おすすめブランド米まとめ 【結論】
今回は、このブログの「お米の比較」全体としては2回目記事です。
産地別に、各地の新米コシヒカリを比較します。
また、こしひかりを両親にもつ(いわば)「スーパーコシヒカリ」と言われる品種もあわせてみていきます。
日本穀物検定協会 が、2025年2月28日に発表した産地別・銘柄別の最新の「食味ランキング試験」の結果を重視しながら、Atlasの試食結果をまじえつつ、各産地のコシヒカリの状況を見ていきます。
特A(39地区)>A(76地区)> Aダッシュ(28地区)
なお、「食味ランキング試験」というのは、農水省や農協とは別の「公正な第三者検定機関」となる日本穀物検定協会が行う、「試食を伴う官能試験」です。
専門化が、味の良いと判断した銘柄のお米を「特A評価」とし、以下、「A評価」・「Aダッシュ評価」・「B評価」・「C評価」の順で、銘柄・産地別にランキングを付けて、公表します。
なお、Aダッシュ評価が、各地のコシヒカリのブレンド米と「おおむね同等の味」として、基準に据えられています。
2-1・食味試験でのコシヒカリの評価
特A受賞こしひかり(8県9地区)
栃木県(県北)
新潟県(魚沼)
長野県(北信・東信)
岐阜県(美濃)
富山県(特A)
三重県(伊賀)
兵庫県(県北)
徳島県(南部)
はじめに、最新の「食味ランキング試験」試験の結果の説明からです。
上表は、「コシヒカリ」を出品して、最高評価である「特A」を得た県と、その生産地域を示したものです。
今年は、全国で23品種(39地区)が、最高位の特A評価を得ました。
特A受賞の約3割が、「コシヒカリ」でしたが、10年前と比べると、新しい銘柄に押されて、コシヒカリの受賞割合は、8県9地区とかなり減ってきました(上表)。
お米の味は試験だけでは分かりませんし、決まりません。ただ、「美味しいコシヒカリ」との出会いは、年々、難しくなっているとは言えるでしょう。
もう少し詳しく、コシヒカリを巡る現況を説明します。
上図は、今年の「食味ランキング試験」で、「コシヒカリ」を試験に出品した地域です。
東北・北海道は、気候条件からコシヒカリは生産しないので、出品しません。
中日本は、コシヒカリの栽培に気候が合うので、大産地の新潟県をはじめ、広い地域で栽培が見られます。
西日本は、初夏に早場米(=早い時期の新米)としてコシヒカリの需要があるので、コシヒカリの出品が広く見られます。
ただ、西日本について言えば、近年、コシヒカリの栽培割合が徐々に減っています。
地球温暖化の結果ですが、耐熱・耐寒・耐倒性を持つほかの「ブランド米」に集中するのが近年の傾向で、実際、そちらのお米のほうが評価が高いです。
上図は、今回の検定において、コシヒカリの出品で最高の「特A」評価を得た県です。
かなり限定的であり、とくに西日本は、徳島以西だと「受賞できていない」と言えます。
一方、特AにA評価を加れば、まだまだ評価を得られる産地は多いです。しかし、コンスタントに毎年、特Aには届かない状況がこれらの県では続きます。
特定の農場のお米ではなく、生産地域各地のお米をブレンドしたものでの試験なので「美味しい農場はある」わけです。
しかし、安定的に特Aコシヒカリを生産できる地域は、(地球温暖化をふまえても)水質・気候条件(テノワール)がこしひかりに向く上で、公の生産管理がしっかりしていると言えます。
言い換えれば、スーパーで買っても「ハズレ」を引きにくい産地だと言えます。籾の保存、精米からの時間ほかの条件もありますが。
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以上、「食味ランキング試験」における、コシヒカリの受賞状況について詳しく見ました。
以下では、こうした状況をふまえながら、「今年度に食べるべきコシヒカリのオススメ地域!」を提案していくことにします。
2-2・コシヒカリの比較
ここからは、各地のコシヒカリの紹介に入ります。
基本的に同じ品種なので、品種としては、味の違いはないです。
ただ、地域性や気候条件(テロワール)や生産管理の違いで味の差は生じます。
Atlasの試食結果などをふまえながら、産地の特徴や、味の特質を説明していきます。
【白米】
1・ 魚沼産 こしひかり 5kg
¥4,644〜 Amazon.co.jp (2/29執筆時)
今年度評価:特A(魚沼)
特A受賞歴:7年連続 34回目(最多)
新米時期:10月半ば
特長:安定の品質・強い粘り・甘み
はじめに、新潟県産米のなかでも「別格」とされる「魚沼産コシヒカリ」です。
名産地であり、新旧のブランド米、あるいは、全国のコシヒカリの「基準作」といえる、ブランド産地のコシヒカリです。
新米の時期は、収穫後市場にお米が出回るのは、10月半ばほどです。
ただ、23年は、天候が良かったのと、「先出し」が多かったので、ネット流通は少し早めでした。
なお、新潟県の中央部の魚沼市や長岡市を中心とする「魚沼地区」で作られたコシヒカリを総称して「魚沼産コシヒカリ」と呼んでいます。
食味試験の評価は、平成元年から27回連続で「特A」評価を連続して受賞してきたという「歴史」があります。
一方、2018年に、歴史上初めて、食味検査における「最高の特A評価」を逃しました。報道でも大きく取り上げられました。
ただ、生産者の方の努力と、地域全体での管理徹底で、2019年からは持ち直しましたその後は「連続で特A」で、総計33回受賞を達成です。
味の傾向は、銘柄は、あくまでコシヒカリなので、他地域と味的には同じ(はず)です。
ただ、生産管理の徹底や、コシヒカリ向きの気候条件から、実際的には、一般的な新潟県産米より、高水準に「もっちり甘い」のはたしかです。
欠け米も少なめです。
食味の秘密は、風土・気候条件(テロワール)のほか、農協の生産指導・流通管理も上げられそうです。
コシヒカリは、米が大粒な新興ブランド米より当たり外れが大きめですが、魚沼産については、ネットで買っても、精米業者の違いで外れる確率は少なめです。
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【特別栽培米】
2・魚沼産 こしひかり 5kg
¥6,280〜 Amazon.co.jp (2/29執筆時)
【無農薬(JAS有機栽培)】
3・ 魚沼産 こしひかり 5kg
¥7,953 楽天市場 (2/29執筆時)
【雪蔵氷温熟成】【特別栽培米】
4・新潟県 魚沼産 雪蔵氷温熟成 4kg
¥6.652 Amazon.co.jp (2/29執筆時)
【雪蔵氷温熟成】【無洗米】
5・新潟県 魚沼産 雪蔵氷温熟成 3kg
¥3,817 Amazon.co.jp (2/29執筆時)
ここで、お米の規格について、少し話しておきます。
主に「特別栽培米」と「無農薬米」についてです。
第1に、特別栽培米です。
農薬や化学肥料(窒素肥料)を、その地域が定めた通常量(慣行栽培)より5割以上減らしたお米のことです。
味に影響するかの評価は置いておくとしても、農薬・化学肥料を控えることは、しっかり手をかけて管理されている証拠です。
この部分で、味にも影響し、品質も上位と言えます。
第2に、無農薬米です。
日本のJAS規格では、無農薬・無化学肥料で、3年以上経過した田んぼで作られたお米は、米袋にJAS有機栽培と表記することが認められます。
また、転換中の場合「転換期間中JAS有機栽培米」との表記も認められます。
これらは、農水省がJAS法(日本農林規格等に関する法律)で定めています。
無農薬にこだわる消費者は、(農水省の罰則規定がある)JAS有機栽培の認証を重視しています。ただし、値段は、かなり高めです。
このほか、上図の様に、特別栽培米として、年度内の栽培期間内に無農薬、あるいは、無化学肥料で栽培したお米は、栽培期間中「特別栽培米(農薬・化学肥料不使用)」という表記も認められています。
また、(面倒な申請せずに)自主的に無農薬栽培したり、県などが類似の認証を用意したりするパターンもありますが、こういったものは、信頼度の面で、少し安めの場合が多いです。
第3に、氷温米(雪蔵氷温熟成米)です。
これは、特段基準とは関わらない、保存方法のことです。
あえて氷温に近い温度で保存・熟成させることでグルタミン酸などの「旨み」「甘み」成分を引き出すという保存技術です。
実際、効果はあるようです。
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以上、魚沼産こしひかりの紹介でした。
(なんだかんだ言われつつも)歴史に裏打ちされた「新潟」「魚沼」ブランドの品質は、今年も不変でしょう。
魚沼産こしひかりでも、「氷温貯蔵米」「特別栽培米」など、産地以外の点で「プラスアルファ」の要素ある銘柄を試したりするのも良いかなと思います。
【白米】
6・新潟県産 こしひかり 5kg
¥4,490〜 Amazon.co.jp (2/29執筆時)
【無洗米】
7・新潟県産 岩船産 こしひかり 5kg
¥4,500 Amazon.co.jp (2/29執筆時)
【特別栽培米】
8・新潟県 こしひかり5kg
¥4,900〜 Amazon.co.jp (2/29執筆時)
今年度評価:A評価(平均)
特A受賞歴: 35回目(県全体)
新米時期:9月半ば
特長:伝統の産地・粘る・甘い
つづいて、「新潟県産こしひかり」です。
新米の時期は、収穫後市場にお米が出回るのは、割と早く9月中旬から見られます。
食味試験の評価は新潟県の場合、岩船・上越・中越・下越・佐渡・魚沼と、かなり細かく分けて出品しています。
今年は、魚沼が特Aで、岩船・上越・中越・佐渡・下越はA評価でした。
魚沼は、普通「魚沼コシヒカリ」として売られますので、今年は、「新潟県産」とあれば、A評価と言ってよいです。
なお、一昨年は、下越がAダッシュでしたので、新潟県産表記ならば、いつも、水準以上ということはないです。
同じ県でも、天候不順の影響などで、例年出来は変わりますから。
食味試験は、「地域全体のブレンド米」なので、自然災害があると 評価が結構動きます。そこで、信頼性の担保されるとも思えますし、たいていの家庭は、農場単位ではなく、産地単位でお米を買うので、消費者目線で「意味がある」と思えます。
味の傾向は、もちろんコシヒカリの味です。
コシヒカリは、アミロース含有率が低い「粘り系」のお米です。
他のブランド米と比較する場合、粘りが強調されたご飯なので、冷めても美味しいと言えます
1回目記事では他の銘柄のブランド米を見ましたが、コシヒカリは、実質的にブランド米の基準であり「こしひかり」より美味しいかどうか?を食味値ランキングでは評価を付ける際の基準の1つにしています。
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以上、「新潟県産こしひかり」の紹介でした。
公平を期して言えば、魚沼地区に限らず、美味しいお米の産地はあります。例えば、Atlasも佐渡のお米を美味しく頂いた経験があります。
ただ、ネットで早場米として出される新潟産コシヒカリに「イマイチ」な味が多いのも事実です。高いお米がよく売れる初秋に出すため、テロワールをやや度外視している部分が、ないこともないと感じます。
【白米】
9・会津産 コシヒカリ 5kg
¥5,036 Amazon.co.jp (2/29執筆時)
【無洗米】
9・会津産 コシヒカリ 5kg
¥3,891 Amazon.co.jp (2/29執筆時)
今年度評価:A評価(会津)
特A受賞歴:26回
新米時期:10月中旬
特長:魚沼の隣接地域・粘る・甘い
続いて紹介するのは、東北の会津のこしひかりです。
福島県のなかでも会津は、コシヒカリの大産地といえ26回受賞となります。
ただ、2024年から2年連続でA評価と、特Aを逃しました。
新米の時期は、ネットで出回る時期は10月半ばほどと遅いです。
食味試験の評価は、「会津地区」として区分されての評価です。
会津は、「秘境鉄道」といわれる只見線で新潟県魚沼地区から東に30キロほど、一山越えた場所にあります。
生産者の努力のほか、魚沼地区と隣接し気候条件が魚沼に近いことも特Aを受賞が多かった要因でしょう。
味の傾向は、コシヒカリの味ですので、他地域と基本同じです。
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以上、「会津産こしひかり」の紹介でした。
今年も残念ながらA評価でしたが、例年評価が高い地域です。また、今年も、2番目の評価となるAですし、実力のある地域です。
価格の面でも新潟などと比べて相当安いことが多く、ネットで買うには「狙い目」といえる地域です。
Amazonでは「定額お得便」の対象で、定期購入では割と安く手に入ります。
【常温定湿乾燥】
10・長野県飯山産 幻の米コシヒカリ 5kg
¥5,691 Amazon.co.jp (2/29執筆時)
11・長野県飯山産 幻の米コシヒカリ 10kg
¥12,110 Amazon.co.jp (2/29執筆時)
今年度評価:特A(北信)
特A受賞歴:2年連続11回目
新米時期:10月中旬
特長:魚沼隣接・はぜかけ米・強い粘り
長野県飯山産の「幻の米」は、インターネットで割と手軽に手に入るお米の1つです。
「幻の米」は、コシヒカリの地域ブランド名です。飯山地区でも特定の産地のコシヒカリのみ、この名称が付けられています。
新米の時期は、多く市場に出回る時期は10月半ばほどで、遅めです。
食味試験の評価は、長野県「北信地区」としての評価で、2021年までは8年連続特A評価を受けています。その後A評価が続きましたが、2024年からは、東信地区とともに、2年連続で特Aです。
中信と南信はAでしたので、「長野県産米」とだけ表記のあるお米でも、今年の評価は(少なくとも)A評価以上です。
食味の秘密は、風土・気候条件(テロワール)でしょう。
名産地の新潟県魚沼から、飯山線で西に30キロほど進むと、長野県飯山地区ですから。
加えて、地域の生産・出荷管理の徹底です。
とくに、乾燥について、一般的な火を使う機械式ではなく、常温定湿乾燥を出荷条件としているそうで、はぜかけ米(天日干し)の美味しさがあります。
ただし、特別栽培米ではありません。
味の傾向は、コシヒカリの味ですので、傾向は基本同じです。
ただ、品質管理がよいためか、魚沼産に近く美味しいです。
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以上、長野県飯山産の「幻の米」の紹介でした。
地域ブランドとして売られているお米であることもあり、欠米が少なく、たいへん美味しいお米でした。
農家さんから直で買うパターンを除けば、こういった「小さい地域単位の米」を買うのは、美味しいお米に出会う、割と良い方法です。
ちなみにAtlasの実家も、飯山のお米を農家から玄米で買っていました。
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12・長野県上伊那産 五百川
¥6,150 Amazon.co.jp (2/29執筆時)
今年度評価:
特A受賞歴:
新米時期:10月中旬
特長:やや小粒・甘さ控えめ・粘る
なお、長野県のこしひかりの話の「ついで」に「五百川」の紹介をしておきます。
長野県では南信で栽培が一定数あります。
お隣の山梨もう早生種として奨励品種なので、そちらのが手が入りやすいようで、今回はそちらを出しました。
経歴は、「こしひかり」の突然変異となります。
福島の鈴木清和氏が見つけ、独自に生育した極早生な早どれ品種で、2010年に品種登録されています。
この手の製品はのちほど「龍の瞳」「いのちの壱」という似たような経歴な製品をみますが、こしひかりは(優秀なので)わりとこうした経歴の「スーパーコシヒカリ」的な製品はあります。
富山の「富富富」も試験場自体出身の育種ですが、(スーパーコシヒカリを目指した部分では)似たような感じです。
味は、こしひかりの系統ですが、若干小粒で、味は多少「あっさり」よりです。
ただ、これは収穫時期に由来するものかもしれません。もう数種、産地の違うところのものを食べてみて加筆します。
【白米】
13・上越 矢代米 こしひかり 5kg
¥4,800〜 楽天市場 (2/29執筆時)
今年度評価:A評価(上越)
特A受賞歴:17回
新米時期:10月上旬
特長:安定した味、強い粘り
つづいて、「新潟県上越産のこしひかり」です。
新米の時期は、収穫後、市場にお米が出回るのは、10月上旬から見られます。
食味試験の評価は、上越地区は、2023年まで3年連続で特Aでした。
ただ、2024年からの2年間は、特Aを逃しA評価です。
一方、このお米は、矢代米(やしろまい)として、上越地方の妙高市、矢代川近辺(矢代地区)に産地が限定されている、こしひかりです。
通常、地域単位(JA)より狭い産地が示されている場合、伝統的な米の産地で、名前で売れる場合が多いです。
実際、「矢代米」も魚沼ほどではないですが、名の通る産地です。
味の傾向は、もちろん、コシヒカリの味です。
特別栽培米ではないですが、この場合も産地が限定されているため、味の安定性はある程度担保されるでしょう。
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以上、「上越 矢代米こしひかり」の紹介でした。
地域としては、妙高は「幻の米」の産地である長野県飯山の近くです。
先ほども書きましたが、地域・気候条件(寒暖の差・水資源の豊かさ)的に、魚沼をはじめとするこのあたりの地区は、こしひかりに適していると言えそうです。
【白米】
14・佐渡産 こしひかり 5kg
¥4,680〜 Amazon.co.jp (2/29執筆時)
【特別栽培米】
15・佐渡産 こしひかり 2kg
¥4,982〜 Amazon.co.jp (2/29執筆時)
今年度評価:A評価(佐渡)
特A受賞歴:26回
新米時期:9月下旬
特長:減農薬農法・安定した品質・甘い
つづいて、「新潟県佐渡産のこしひかり」です。
新米の時期は、9月下旬くらいです。
食味試験の評価は、A評価です。
2020年まで4年連続で特Aでしたが、ここのところとれません。
ただ、過去の受賞回数も、魚沼地区を除けば、新潟では最も多い地区です。
佐渡は、Atlasも行ったことがあります。
夏涼しいという気候条件のほか、朱鷺の繁殖地として野に放している関係で、生き物を利用した伝統的な減農薬農法など、島全体で水田環境の保全に取り組んでいます。
後ほど「コウノトリ」と共生する兵庫県のこしひかりもみますが、「鳥との共生」というのは、間接的に美味しいお米を育むのかもしれません。
食味の秘密は、したがって「トキ」としておきます。
味の傾向は、他のコシヒカリと同じです。
島という点、トキの共生のため、地域的に農薬を削減していることもあってか、特別栽培米が結構安めで手に入ります。
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以上、「新潟県佐渡産のこしひかり」の紹介でした。
個人的に全国の島を旅行していますが、米産地である島で食べるお米は「美味しい」場合が多いです。おそらく、地域が「島で完結」しているためでしょう。
特A受賞歴が示すよう「産地全体」としての実績もある上で値段も安めなので、おすすめできる地区の1つです。
【白米】
16・福井県産 こしひかり 5kg
¥4,880〜 Amazon.co.jp (2/29執筆時)
【無洗米】
16・福井県産 こしひかり 5kg
¥5,005 Amazon.co.jp (2/29執筆時)
今年度評価:A評価(全県)
特A受賞歴:7回
新米時期:9月半ば
特長:隠れた名産地・粘る・甘め
こちらは、福井県のコシヒカリです。
北陸地方は言わずと知れた米どころですが、福井は特に品質の良いお米を作っています。
新米の時期は、だいたい9月半ばが多く、下旬ころから店頭に多く並びはじめます。
ネットでも既に出ていました。
ただ、流通の関係で関西市場に主に流れるようで、関東ではあまり見られないかもしれません。
福井県は、ブランド米では「いちほまれ」という品種を作っていることでも知られます。また、関西圏では「華越前」という早場米もよく見かけます。
食味試験の評価は、2019年までは、7年連続で「特A」の最高評価を得ていました。
しかし、近年は、2番目のA評価に落ちています。
県として力を入れる品種が、前回記事で紹介した「いちほまれ」に変わってきたこともあるかなと思います。
味の傾向は、他のコシヒカリと同じです。
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以上、「福井産コシヒカリ」 の紹介でした。
特A受賞米では例年安くお買得な産地でしたが、今年度はA評価でした。
一方、同県では、【特Aブランド米の比較記事】で取りあげた「いちほまれ」という新品種が特Aを受賞しており、今年度については、そちらのほうが注目になるでしょう。
もちろん、実力がある地域なので、魚沼同様、復帰も近いと思います。
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【特別栽培米(無農薬栽培)】
17・福井県産 こしひかり 5kg
¥---- Amazon.co.jp (2/29執筆時)
なお、福井県は、無農薬栽培米をよくみかける県の1つです。
こちらは、JAS認証をうけないものですが、無農薬・無化学米です。
ただ、出所はしっかり明示され、福井県の独自認証もうけます。
福井県の真ん中の方は、2021年前後に本当によく歩きましたが、「隠し谷」のような扇状地が多い特性が奏功しているのかもしれません。
無農薬栽培は、まわりに田んぼが多すぎる平野では、なかなか難しいでしょうから。
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【白米】
18・富山県産 こしひかり 5kg
¥4,880 Amazon.co.jp (2/29執筆時)
今年度評価:特A(北信)
特A受賞歴:5年ぶり9回目
新米時期:10月初旬
特長:黒部の清流・粘る・甘め
なお、隣県の富山も、黒部ほかのコシヒカリの名産地を抱える米所です。
しばらく評価を落として今したが、2024年は北日本の機構が落ちついていたこともあってか、今年は特Aです。
コシヒカリの改良種で、同県が推す「富富富」より評価が高い部分を含めて、言及に値する産地です。
【白米】
19・ 岐阜県産こしひかり 5kg
¥4,460 Amazon.co.jp (2/29執筆時)
今年度評価:A評価(美濃は特A)
特A受賞歴:3年連続7回目(飛騨は8回)
新米時期:10月初旬
特長:隠れた名産地・粘る・甘め
こちらは、岐阜県のコシヒカリです。
新米の時期は、やや遅めで、10月初旬頃です。
食味試験の評価は、岐阜県は、特A評価は全県評価でなく産地に分かれます。
美濃は、今年も特Aでした。
優秀な生産地ですが、岐阜のもう一方の地域である飛騨は、2年連続で特Aを逃してA評価です。
現状で美濃地区が特定できる製品がみられなかったですが、岐阜県表記ならば、A評価以上とは言えます。
食味の秘密は、やはり気候風土条件です。
高山は、水が綺麗で寒暖の差が強い地域ですが、こうした地域はコシヒカリの生育には良いようです。
味の傾向は、他のコシヒカリと同じです。
お米の種類は、今回紹介したのは、無農薬などではないものの、お米全般の味は折り紙付きです。
ただ、この地区については、以下の「コシヒカリ」を補足的に説明しておく必要があります。
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【白米】
20・岐阜県産 龍の瞳 いのちの壱 2kg
¥8,298 Amazon.co.jp (2/29執筆時)
今年度評価:
特A受賞歴:
新米時期:10月下旬
特長:生産管理・超大粒・強い粘り・甘み
それは、「龍の瞳(いのちの壱)」というコシヒカリの変異種の希少米です。
農業試験場経由ではなく、田んぼで「偶然見つけた」大きいコシヒカリの実をコツコツ増やしていったというエピソードで有名です。
先ほどみた「五百川」と同じような背景となる「スーパーコシヒカリ」の1つです。
昔はプレミアが付いてなかなか手に入りませんでした。
しかし、最近は「そこそこ」の値段で買えるようになりました。
味の傾向は、大粒で、粘りがあるの感じです。
コシヒカリの良い部分を残したまま、最近のブランド米のトレンドに近いため、コシヒカリ好きの方には特に合うでしょう。
なお、「龍の瞳」は商品名で、「いのちの壱」は品種名です。
「龍の瞳」ブランドは、当初の生産組合が母体となった企業で、農薬関係の基準があり、品質は安定的です。
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【白米】
21・いのちの壱 5kg
¥8,280〜 Amazon.co.jp (2/29執筆時)
【白米・特別栽培米】
22・銀の朏 ぎんのみかづき 岐阜県飛騨産 5kg
¥10,480〜 Amazon.co.jp (2/29執筆時)
今年度評価:
特A受賞歴:
新米時期:10月中
特長:超大粒・強い粘り・甘み
一方、「いのちの壱」という名前だけで売られている製品も、同じ品種のお米です。
ただ、岐阜県を「越境」して栽培が広がっているもので、キロ当たりでは、格安なものも多いのが特徴です。Atlasも滋賀県(湖北)で栽培を確認し、食べました。
そのほか、「銀の朏」も同じ品種(いのちの壱)です。
ただ、特定の生産団体がこの品種の栽培基準を定めて、売っている形ですので、信頼性はあるでしょう。
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以上、岐阜県産のコシヒカリと、その変異種である 「いのちの壱」の紹介でした。
やはり、強調したいのは、「いのちの壱」のほうです。コシヒカリの良さを保ちつつ、「びっくりするほど大きくて美味しいお米」なので、機会があれば是非食べてみてください。
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【特別栽培米】
23・長野県産 スーパームーン 5kg
¥5,930〜 Amazon.co.jp (2/29執筆時)
【特別栽培米】
24・長野県産 スーパームーン 5kg
¥5,930〜 楽天市場 (2/29執筆時)
今年度評価:
特A受賞歴:
新米時期:10月中
特長:超大粒・噛み応え・甘め
そのほか、「スーパームーン」も、こしひかりをベースに栽培改良されたお米です。品種としてはまだ未登録ですが、栽培が進みます。
開発は、五百川と同じ福島の鈴木清和氏です。
そちらは、極早生種の開発が目的だったと言えますが、こちらは、龍の瞳(いのちの壱)と同じで、1.5倍な「大粒コシヒカリ」の開発です。「いのちの壱」に比べても大きめで、そこを狙って開発した品種に思えます。
食味もよく、よく粘りました。
ただ、一般中通としては「出はじめ」で、先述のように、品種登録もまだです。また、個体差(産地差)まで、まだ見れていないので、サイズや味については、改めて書きたいと思います。
【特別栽培】(農薬90%減、無化学肥料)
25・兵庫県豊岡産 5kg こしひかり
¥4,702 Amazon.co.jp (2/29執筆時)
【特別栽培米(無農薬・窒素系無化学肥料)】
26・兵庫県豊岡産 5kg こしひかり【白米】
¥6,980 Amazon.co.jp (2/29執筆時)
今年度評価:特A(県北)
特A受賞歴:2年連続11回目
新米時期:9月中旬〜
特長:生産環境重視・強い粘り・強い甘み
こちらは、兵庫県の県北の「こしひかり」になります。
兵庫県は、あっさり系でほんのり甘い「かぐや姫」などの新品種もかかえます。
しかし、主流は今でも「コシヒカリ」でしょう。
新米の時期は、この地域は、収穫は9月からで、9月中旬から店頭に出はじめます。
後述するとある理由から、ネットでの人気が高いのですが、新米予約もできます。
このお米を作る兵庫県の県北地域、豊岡市を含めた但馬地方は日本海側に面しており、風光明媚な土地柄です。
コウノトリの保護でも有名な豊岡などを抱える同地区は、「コウノトリ育むお米」というキャッチフレーズで、生き物との共生をテーマにしている場所です。
食味試験の評価は、今年意外だった地域の1つです。
2023年は9年連続の特A(県北)から一転してA評価でしたが、2024年以降は、しっかり特A復帰です。
お米の種類は、特に、強調するべき部分です。
「コウノトリ育むお米」ブランドの場合、基本的に、特別栽培米(JAS基準で5割以上農薬を削減した特別なお米)以上になるからです。
「コウノトリ育むお米」も、(基準が厳しい)有機JAS(無農薬)はあり、専用袋で売られます。
ただ、レアであり、ほとんど一般市場にでません。
ただ、特別栽培米(無化学/無農薬)の基準に相当するものは多いです。
自治体の認証ブランド(こうのとり育む)の利用にも、栽培方法に対する規定があるので 、信頼性もあります。
いずれにしても、地域全体でこうした取り組みを重視している点で、ネットで農園単位のモノを買っても、スーパーで統一袋のものを買っても、品質のバラツキは少ないと言えます。
食味の秘密は、やはり「コウノトリ」と言うことになるでしょう。
兵庫と言えば「山田錦」などのお酒用の米も有名ですが、山と谷が多い地形は、無農薬にしやすいのだと思います。
味の傾向は、他県のコシヒカリと同じく、低アミロース含有率の「粘り系」のお米です。
その上で、無農薬のお米は、甘みが非常に強く出る傾向にあると言えます。
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以上、 兵庫県但馬産コシヒカリの紹介でした。
「無農薬」でお米を探すと、ネットでは、多く見つかりますが、価格が高い場合が多いです。
一方、生産者単位ではなく、地域単位でそれに取り組むこの地域のコシヒカリは、流通量も多く、価格も値頃感があります。Atlasも定期的に購入している、おすすめ産地の1つです。
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【白米】
28・ 鳥取県産 白米 コシヒカリ 5kg
¥5,994〜 Amazon.co.jp (2/29執筆時)
今年度評価:A評価(全県)
特A受賞歴:2回
新米時期:10月中旬
特長:山陰の名産地・粘り・甘み
なお、兵庫県但馬地域と隣接している、山陰地方の鳥取県も、2年連続でA評価でしたが、それ以前は2年連続の特Aでした。。
【白米】
29・滋賀県産 こしひかり 5kg
¥5,892〜 Amazon.co.jp (2/29執筆時)
今年度評価:A評価(全県)
特A受賞歴:3回
新米時期:9月中旬
特長:関西の米びつ・粘り・甘み
滋賀県のコシヒカリは、関西でよく見られますが、全国的には珍しいといえるコシヒカリです。
新米の時期は、滋賀県は、早場米品種もある地域ですが、コシヒカリについては9月中旬に市場に多く出はじめます。
お米の種類は、価格が値頃な割に、品質の高いと関西では評判です。
なお、琵琶湖に囲まれる穀倉地帯では、こしひかりが主に栽培されてきましたが、最近では「みずかがみ」というブランド米も出はじめています。
味の傾向は、他のコシヒカリと同じです。
食味試験の評価は、A評価です。
2020年からの3年間h特Aでした。それ以前はA評価が多かった地域です。
その意味では、大きく崩れず安定的と言えます。
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以上、滋賀県のコシヒカリの紹介でした。
9月の新米登場時期に、割安で売られることが多い製品です。気候的にも、無理に「早く作っている」わけではないので、実際美味しいです。
また、年間を通して価格が安値安定傾向にあるため、常食する「こしひかり」としてオススメできます。
2・早場米コシヒカリ
続いて、収穫時期の早い地域の早場米のコシヒカリを紹介します。
コシヒカリの早場米は、比較的温暖な地域で栽培されており、例年8月頃から購入可能なお米です。
以前は、温暖な地域のお米は「まずい」というレッテルがありました。
しかし、栽培技術の向上で、差はなくなり、特A評価をえる産地も現れはじめました。
ただ、地元を除けば「早場米」としてだけ流通するため、(ネットでは)比較的早い時期に入手困難になります。
なお、味の傾向は、繰り返しの説明となるため、省略します。
どれも、コシヒカリとしての特性をもちますので。
【白米】【令和6年度早場米】
30・鹿児島県産 コシヒカリ 10kg
¥----- Amazon.co.jp (2/29執筆時)
今年度評価:
特A受賞歴:
新米時期:8月中旬
特長:早場米・控えめな粘り・甘み
最後に、鹿児島県のコシヒカリの紹介です。
新米の時期は、鹿児島も8月中には出回り、全国でも早い地域です。
とくに、種子島のコシヒカリは7月中旬からと「超早場米」なので、Atlas家でも頼むことがあります。
食味試験の評価は、今年は未出品でした。
2024年は、県南でAダッシュの評価を得ていました。
主に県南地区の栽培であるのは、やはり、気候風土というより、「価格相場的なメリット性」ゆえでしょう。
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なお、鹿児島県は「あきほなみ」というブランド米が特A評価を受けており、やはり暖かい地域の米の味のレベルアップを感じます。
【白米】【令和6年度早場米】
31・宮崎県産 こしひかり 5kg
¥------ Amazon.co.jp (2/29執筆時)
今年度評価:A評価(沿岸地域)
特A受賞歴:
新米時期:7月下旬
特長:超早場米の代表格・ほどよい粘り・甘み
こちらは、宮崎産のこしひかりです。
新米の時期は、コシヒカリの早場米としては、同県の日南地域は、全国でも相当早い時期(7月下旬)に出てきます。
流通量も割とあるので、入手しやすいです。
お米の種類は、普通の精米が多いですが、一部、無洗米もみられます。
お米の味は、(俗説だと)西日本のこしひかりのほうが「あっさり」と言われます。
たしかに、水温を含めた生育環境(テノワール)は、一般的に東日本に向く品種ですので、傾向としてそういう向きはないとも言えません。
ただ、山間部ほか、コシヒカリ向きの生育環境と言える場所はありますし、実際美味しいコシヒカリも多いです。さらに言えば、一般的に言って「1年落ちの魚沼」より「西日本の新米」のほうが美味しいでしょう。
食味試験の評価は、A評価です。
Aダッシュが多い地域ですが、2024年から2年はA評価です。
早場米の産地は、温度の問題と(取れてから試験までの期間が長い問題で)特Aを受賞しにくいですが、近年は、安定的に評価を得られるようになっています。
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以上、宮崎県のこしひかりの紹介でした。
かなり早い時期に入手できる産地です。やはり、保水率などの点で新米は美味しいので、8月までにネットで探すならば、良い選択肢でしょう。
【特別栽培米】【令和6年度早場米】
32・ 熊本県 阿蘇 こしひかり 5kg
¥4,880〜 Amazon.co.jp (2/29執筆時)
今年度評価:
特A受賞歴:1回
新米時期:9月初旬
特長:早場米・控えめな粘り・甘み
新米の時期は、熊本も8月末頃から収穫し、9月初旬にはすでに出荷に入ります。
熊本は「米どころ」としてかなり名前を上げている県で、ブランド米「森のくまさん」は3年連続で特A評価を取りました。
食味試験の評価は、今年は未出品でした。
2024年は県北地域のみの出品でAダッシュでした
以上ののお米も、阿蘇地区とあるので、県北産です。
食味の秘密は、コシヒカリの生育環境に適さない九州ですが、産地は意外と寒冷で、水も良いため、ということになると思います。
なお、早場米として全国に流通しますが、夏頃にはあまり出回ることがなくなります。
【白米】【令和6年度早場米】
33・高知県産 こしひかり 10kg
¥----- Amazon.co.jp (2/29執筆時)
今年度評価:Aダッシュ(全県)
特A受賞歴:
新米時期:8月中旬
特長:早場米・控えめな粘り・甘み
続いて、高知県産のコシヒカリです。
Atlas家は毎年、早場米の時期この地域の米を買いますので、「なじみ」です。
新米の時期は、全国的にも収穫が早い地域で、8月中旬には収穫し、8月中には市場に多く出ます。
食味試験の評価は、今年も、昨年に続いてAダッシュ評価でした。
ちなみに、同県の「にこまる」という新品種は、2年連続2回目の特Aを受賞しています。実力がある地域です。
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なお、全国的な流通で言えば、熊本より早くに市場からなくなる「レア」産地です。
【白米】【令和6年度早場米】
34・ 徳島県産 こしひかり 10kg
¥---- Amazon.co.jp (2/29執筆時)
今年度評価:特A(南部)
特A受賞歴:初受賞
新米時期:8月中旬
特長:早場米産地・粘り・甘み
続いて、徳島県産のコシヒカリです。
新米の時期は、同県の南部については、阿波踊りが終わる頃、8月中にコシヒカリが出回りはじめます。
食味試験の評価は、あまり米所のイメージはないですが、徳島県南部は、2025年の試験で初めて特Aでした。
去年もA評価を受けていましたし、伸びている地域と言って良いかと思います。
同県の県北は、コシヒカリ未出品ですが、あきさかりでA評価ですし、気候条件が良かった部分もありそうです。
【白米】
35・三重県伊賀産 こしひかり 10kg
¥5,280 Amazon.co.jp (2/29執筆時)
今年度評価:特A (伊賀)
特A受賞歴:2年連続9回目
今年度評価:Aダッシュ(伊賀は特A)
特A受賞歴:(伊賀は 3年連続10回目)
新米時期:9月上旬
特長:早場米産地・粘り・甘み
こちらは、三重県のコシヒカリです。
新米の時期は、三重も早場米の産地です。
比較的気候が温暖な地域のものは、「早場米」ほどではありませんが、早い時期に限って広範囲にコシヒカリが出回る地域です。
8月末頃に収穫し、9月の早い時期に市場に出ます。
ただ、伊賀米については、少なくとも流通に乗るのは、少し遅めです。
食味試験の評価は、三重県は、伊賀地区が3年連続で特Aでした。
その他の地域もAダッシュなので、食味ランキングを重視したい場合、地域指定で買うとよいでしょう。
【白米】
36・千葉県産 こしひかり 5kg
¥4,580〜 Amazon.co.jp (2/29執筆時)
【白米:産地限定】
37・千葉県産 多古米 こしひかり 5kg
¥6,395 Amazon.co.jp (2/29執筆時)
【白米・産地限定・無洗米】
38・千葉県産 多古米 こしひかり 5kg
¥6,508 Amazon.co.jp (2/29執筆時)
今年度評価:A評価(県北 県南)
特A受賞歴:4回
新米時期:9月初旬
特長:早場米産地・粘り・甘み
こちらは、千葉産のこしひかりです。
千葉県も伝統的な早場米の産地です。
新米の時期は、関東圏では9月初旬から見かけます。
千葉は関東では温暖な土地柄なので、その気候を利用して早場米を多く出しています。
千葉県は、あまり米どころのイメージがないですが、成田あたりから東に向かっていくと大倉地帯が続いています。
お米の種類は、普通の精米が多いです。ただ、価格は安い傾向にあり、手軽に購入できるのが魅力です。
食味試験の評価は、今年は、千葉県北・県南ともでA評価です。
千葉県はこの2地域ですので、千葉県表記があれば、Aと言えます。
次回に続く!
美味しい!ブランド米のおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今日は、お米の比較の2回目記事として、全国のコシヒカリを産地別に比較しました。
しかし記事は、まだまだ「続き」ます。
1・特Aブランド米の比較〈全国〉
2・コシヒカリの比較〈全国〉
3・各地のお米の比較 〈北海道・東北〉
4・各地のお米の比較 〈関東・中部・北陸〉
5・各地のお米の比較 〈西日本〉
6・おすすめブランド米まとめ 【結論】
つづく、3回目記事(こちら)では、北海道・東北地域で栽培されるお米を品種別に見ていきます。
過去に食味試験で受賞歴があるお米にこだわらず、美味しく珍しい品種をみていく予定です。
レア度 ★★★☆☆
減農薬 ★★★★★
食味値 ★★★★★
生産管理 ★★★★☆
総合評価 ★★★★★
その上で、結論編(こちら)では、上表のような観点から、このブログで紹介した全てのお米から、Atlasの今年度のおすすめ米を最終的に提案していきます。
興味のある方は、引き続き、結論編をご覧ください。
結論編は→こちら
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1・3合炊き小型炊飯器【〜3万円】
2・5合炊きの高級炊飯器【3万円〜】
3・5合炊きの格安炊飯器【〜3万円】
4・一升炊きの高性能炊飯器【3万円〜】
5・一升炊きの格安炊飯器【〜3万円】
6・糖質カット/麦向き炊飯器
7・炊飯器の選び方 【まとめ記事】
そのほか、これらの記事では、最新の「炊飯器」の性能を巡る現状や選び方について、Atlasの視点からまとめています。
今回の記事との関連で言えば、穀物検定協会が「特A」を選ぶ際の食味検査に使っている炊飯器(の後継機)も最後の記事で紹介しています。
興味のある方は、こちらの記事もよろしくお願いします。