【比較する製品型番】JPI-S180 JPW-G180 JPW-A180 JPW-B180 JPK-T180-KV JPI-H180-TD JPI-B180-TP JPI-G180-KL NJ-VEC18-H NJ-VVC18-W JPI-T180-TC JPV-A180 JPV-B180 NJ-VED18 NJ-VVD18
今回のお題
美味しいご飯が炊ける一升炊き炊飯器はどの機種?
どもAtlasです。
今日は、2023年1月現在、最新の一升炊き炊飯器の比較の2回目記事です。
1・一升炊き格安炊飯器の比較 (1)
1-1:象印
1-2:パナソニック
1-3:日立
1-4:アイリスオーヤマ
1-5:東芝
2・一升炊き格安炊飯器の比較 (2)
2-1:タイガー
2-2:三菱電機
2-3:最終的なおすすめの提案
2回目記事では、前回紹介できなかった、タイガー・三菱電機の炊飯器を順番にみていきます。
ただ、炊飯機の「選び方の基本」は、1回目記事の冒頭(こちら)で書きました。
検索エンジンからいらしていただいた方は、そちらからお読みいただくとより分かりやすいかと思います。
よろしくお願いします。
もちもち炊飯 ★★★★★
しゃっきり炊飯 ★★★★★
ご飯の甘み ★★★★★
保温性能 ★★★★★
手入れの手軽さ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、いつものように各製品を紹介します。
そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントからAtlasのおすすめ機種を提案していきます。
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1・5合炊きの高級炊飯器
予算:3.5万円 〜
2・5合炊きの格安炊飯器
予算:1万円 〜
3・一升炊きの高性能炊飯器
予算:3.5万円 〜
4・一升炊きの格安炊飯器
予算:1万円 〜
5・3合炊き小型炊飯器
予算:1万円 〜
6・玄米・麦飯・糖質カット向け炊飯器
予算:1万円 〜
なお、今回は、このブログの炊飯器の比較記事全体としては、4回目の記事の一環として書いたものです。
2-1・タイガーの炊飯器の比較
続いて、タイガーの炊飯器の比較です。
同社は、「底面加熱」にこだわる企業です。
この場合、釜の質(熱伝導性)が結構重要になりますので、その部分の質には注目です。
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なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記しています。
【2022/6】JPW-A180(HD)
31・タイガー 炊きたて JPW-G180
¥27,003 楽天市場 (1/5執筆時)
【2021/6】JPW-A180(NP)
32・タイガー 炊きたて JPW-A180
¥39,303 楽天市場 (1/5執筆時)
炊飯方法:IH炊飯
圧力炊飯:
内釜素材:遠赤3層土鍋コート釜
内釜厚さ:2mm
内釜保証:3年保証
保温機能:
堅さ調整:
JPW-G180シリーズは、タイガーの炊飯器「炊きたて」シリーズ炊飯器です。
新旧両機種あります。
今年は本体色が黒に変更になりました。ただ、それ以外の部分は、しゃもじが抗菌化された程度の違いです。値段で決めてOKです。
炊飯方式は、IH炊飯です。
ヒーターの段数は、タイガーは全機とも非公開です。
ただ、電熱ヒーター(シーズヒーター)は使われないため、「段数」で表現すれば、下側に2段と推定できます。
なお、タイガーの場合、「鍋底130度」の高温度を、熱伝導性の高い釜で全体に回すのが「効率的」と判断しています(剛火IH)。
タイガーは「(ガス火などの)土鍋ご飯の再現」が社是です。
そのため、下火のみで「全面加熱」をしないという考えは、ポリシーとして「納得」です。
使われている釜は、3層遠赤釜です。
遠赤効果がより高い「土鍋コーティング」が表面に採用されます。
実際の土鍋ではありませんが、「遠赤効果」が期待でき、ご飯をより「ふっくら」させる効果があります。
ご飯の堅さは、調整のできないタイプです。
ただし、健康ご飯については、玄米や雑穀米のほか、タイガーが力を入れる「麦めし」モードに対応します。
麦めしは健康によいですが、専用のモードがないと相当不味いので、チャレンジしたいかたには良いでしょう。
そのほか、本機は少量炊飯メニューがわりと充実します。
炊飯器は、少量の炊飯は基本的には不得意(美味しくない)ですが、本機は、専用のプログラムを搭載して、この部分に多少メスを入れました(少量旨火炊き)。
そのほか、冷凍用ご飯が美味しく炊ける専用メニューも搭載です。
10合炊きの場合、1合から炊飯できます。
ただ、本機は、調理機能が付属しています。同社の【レシピ集】にあるメニューが、仕掛けるだけでできるというのが売りです。
相当量のメニューがあって面白いです。
ご飯の保温は、特段、機能性はありません。
お手入れ は、IH炊飯器のため、特段面倒な手入れは不要です。
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以上、タイガーのJPW-A100シリーズの紹介でした。
炊飯器をつかったレシピ提案の多さは面白いと言えます。
特段の個性はないですが、少量炊飯が得意な点と、麦飯系が得意な部分があえて言えばポイントです。
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【2021年】3層遠赤釜
33・タイガー 炊きたて JPW-B180
¥------- 楽天市場 (1/5執筆時)
【2022年】2層遠赤釜 JPW-H180K
33・タイガー 炊きたて JPW-H180
¥21,780 楽天市場 (1/5執筆時)
炊飯方法:IH炊飯
圧力炊飯:
内釜素材:3層遠赤釜
内釜厚さ:1.5mm
内釜保証:1年保証
保温機能:
堅さ調整:
なお、本機の下位機としてJPW-B180も販売があります。
炊飯部分で言えば、本機は1.5mmの3層遠赤釜 ですので、上でみた機種と差があります。
2022年機は、最近の原料高の影響か1.5mmの2層遠赤釜によりグレードダウンしています。
なお、本機も、調理機能が付属しています。同社の【レシピ集】にあるメニューに対応しますが、多少ですが、先ほどの機種より少ないです。
いずれにしても、、ご飯の味は少し犠牲にされる部分はあるため、個人的には、あまりおすすめしません。
【2022年発売】
【5層遠赤特厚釜】JPV-A180KM
34・タイガー 炊きたて JPV-A180-KM
¥31,266 楽天市場 (1/5執筆時)
【3層遠赤特厚釜】PV-B180KA
34・タイガー 炊きたて JPV-B180-KA
¥29,261 楽天市場 (1/5執筆時)
【2021年発売】
【3層遠赤特厚釜】
34・タイガー 炊きたて JPK-T180-KV
¥25,089 Amazon.co.jp (1/5執筆時)
炊飯方法:圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.25気圧
内釜素材:3層遠土鍋コート釜
内釜厚さ:2mm
内釜保証:3年保証
保温機能:
堅さ調整:
JPK-A180は、タイガーの圧力式炊飯器です。
同時に紹介するJPV-B180は、下位機種です。
釜の層が3層に減じられた格安仕様です。寿司・カレー用の炊飯モードがないなど、メニュー構成も少し異なります。
JPK-T180は、下位機種の旧機種です。
こちらについても、(ご飯の炊飯に関係しない)メニュー部分の構成が異なるだけです。
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結論的にいえば、釜の部分の違いだけ意識して、あとは値段で決めてOKです。
炊飯方式は、最大1.25気圧の圧力IH式です。
方式自体は悪くなく、同社のIH式炊飯器の「上位」と言って良いです。
ただ、次にみますが、タイガーは高級機を含めて、「可変圧力IH式」にこだわりを持って開発してきた背景があります。
そのため、可変性がない本機は、同社の製品としては「やや異端」と言えます。
ヒーターの段数は、非公開です。
ただ、実際的には先ほどの機種同様の底面IHヒーター(剛火IH)です。
使われている釜は、3層遠土鍋コート釜です。
先ほどの機種と同じです。
ご飯の堅さは、やはり調整のできないタイプです。
一方、本機については、同社のIH式にもみられた調理機能が付属しています。メニュー構成は圧力式のため、少し異なります。
同社の【レシピ集】をみると、(低)圧力を活かしたメニューや無水調理にも対応します。
なお、【多機能調理機の比較記事】で、ライバルの象印が(逆に)「色々な料理ができつつ、炊飯もできる」という製品を出しています(2.5万円ほど)。
それと比べると、タイガーは「炊飯ができつつ、色々な調理もできる」という、逆のパワーバランスの製品と言えるかと思います。
ご飯の保温 は、本機は「つや艶内ふた」が不採用です。
お手入れは、あくまで圧力式なので、先ほどの機種と同じです。
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以上、タイガーのJPK-S100の紹介でした。
ご飯の味については、やはり、同社ならば(ずっとこだわってきた)可変圧力式が良いかと思います。
ただ、炊飯以外の調理の部分で本機が魅力的なのはたしかです。
なお、その部分に惹かれた方は、【多機能調理機の比較記事】で紹介した、象印機ほかと、ちょっと比べてから購入しても良いかと思います。
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【2022年発売】
35・タイガー 炊きたて JKH-P181-KS
¥39,800 Amazon.co.jp (1/5執筆時)
炊飯方法:圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.25気圧
内釜素材:5層遠赤特厚釜
内釜厚さ:2.5mm
内釜保証:1年保証
保温機能:
堅さ調整:
なお、タイガーについては、家庭用と同じような形の「業務用IHジャー炊飯器」を出しています。
タイガー JKH1945
¥12,000 楽天市場 (1/5執筆時)
今回の記事では「対象外」の機種です。しかし、冷却ファン付きなので、同じ内鍋(JKH1945)を買って、あらかじめ浸水させておけば、連続炊飯が可能という工夫が見どころです。
炊飯時間自体も、2時間浸水したお米について、4合なら20分で炊けるため、営業形態によっては、便利に使えると思います。
ただ、サイズを含めて、家庭用として選択肢にしなくて良いです。
【2022/8】JPI-T180TC
36・タイガー 炊きたて JPI-T180-TC
¥36,500 楽天市場 (1/5執筆時)
【2021/8】
37・タイガー 炊きたて JPI-H180-TD
¥36,800 楽天市場 (1/5執筆時)
【2020/8】
38・タイガー 炊きたて JPI-B180-TP
¥48,566 楽天市場 (1/5執筆時)
炊飯方法:可変圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.25気圧
内釜素材:土鍋コーティング釜
内釜厚さ:3mm
内釜保証:3年保証
保温機能:粒立ち保温プログラム
堅さ調整:
JPI-H1シリーズは、タイガーの炊飯器「炊きたて」の中位機です。
旧機種が3世代分あります。
2022年機は、炊飯プログラムの改良で甘さをより引き出せるようになったほか、保温でも、炊飯用の蒸気センサーを利用する「立ち保温プログラム」が搭載になりました。
そのほか、蓄熱性を高める内部コート(ヒートカットパウダー)も2022年機からです。
ただ、保温は、2021年機まであった、ふたの水分を利用する工夫(つや艶内ふた)が新機種で省略です。そのため、効果は新機種のが高まるでしょうが、大差ではないです。
2020年機は、少量で美味しく炊ける「少量旨火炊き」がないのが、2021年機に対する違いです。ただ、少量炊飯自体はできますので、さほどの差ではないです。
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結論的にいえば、新機種については進化した部分もみられますが、基本的には、旧機種を含めて値段で決めて良いでしょう。
炊飯方式は、最大1.25気圧の可変圧力IH炊飯になります。
圧力炊飯は、鍋の中の高温状態を維持しやすく、コメのアルファ化を促す作用があります。
そのため、通常のIH炊飯器よりも、コメの持つ本来の旨みを効率よく引き出すことができます。コメの甘みを引き出したい人については、圧力炊飯器がオススメです。
さらに、この機種は、通常の圧力炊飯器ではなく、「可変圧力IH炊飯器」です。
通常の圧力IHは、圧力を逃がす弁が1つです。しかし、こちらは2カ所あります。そのため、炊飯中にも圧力を可変的に切り替えられます。
とくに炊きあがり終盤で一気に圧力を抜けるため、「中はふっくらのままで、外側にハリのあるご飯」の炊飯もできます。
そういった点で、タイガーの可変圧力炊飯器は、圧力炊飯器の進化形と言え、同社の上位機の味を決定づける「核心的技術」です。
ヒーターの段数は、非公開です。
ただ、釜包みIHという新型ヒーターで、写真から推定すれば、下面に「2段」でしょう。
いずれにしても、タイガーは、「鍋底130度」の高温度と「内釜の厚み」で勝負するメーカーなので、この部分は重視しなくて良いでしょう。
使われている釜は、5層の土鍋蓄熱コート釜(遠赤5層厚釜)です。
こちらは、厚みが3mmとかなり厚くなっています。圧力IH炊飯器は、厚みを持たせるのが難しいのですが、健闘しています。
内部も5層で、中空ガラスビーズの採用で蓄熱性もあげています。
コーティングも、内側には、遠赤土鍋コート、外側には土鍋蓄熱コートと、下位機種よりも充実します。
その上で、3年間の内釜保証も付与されます。
釜の形状も、熱をよりムラ無く伝えることができる構造になっています。先ほども書いたように、同じ形式の炊飯器ならば、釜の厚みが、最も味に直結する要素です。
ご飯の堅さは、調整のできないタイプです。
「極うまモード」という、時間をかけて甘さを引き出す「プレミア炊飯器能」は付属しますが、細かい調整はできません。しかし、おこげご飯がたけるモードはこちらも搭載されます。
一方、下位機種に較べると「麦めし」メニューが相当充実し、押し麦・もち麦に合わせた炊飯モードのほか、「麦がゆメニュー」も追加されます。
もちろん、玄米や雑穀系メニューもあります。
そのほか、少量炊飯用・冷凍用ご飯のメニューは引き続き充実します。
冷凍ご飯メニューは、「レンジでチン」して美味しく炊けるように、ベタ付きを抑えた炊飯をする方向性です。
ご飯の保温は、炊飯にも利用する蒸気センサーを利用した粒立ち保温プログラムを採用します。
この価格帯の製品で、保温部分で主張がある製品は(保温技術にこだわる東芝を除けば)少ないですし、ワンポイントです。
お手入れは、圧力式なので、通常のIH炊飯器に較べると洗浄するパーツの点数は多いです。
しかし最近の製品は非常にお手入れ性能が向上しています。
この機種も内ぶたに蒸気孔が付属するタイプであり、柔らかいスポンジがあれば簡単にお手入れ可能です。通常のIH炊飯器と洗う点数はほぼ同じで済みます。
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以上、タイガーのJPI-H1シリーズの紹介でした。
この価格帯の製品としては、かけられる圧力や、丸釜の厚みの点で価値が高い機種です。
長時間保温の機能がやや弱いのが難点ですが、ご飯を炊いた後、冷凍するなど長時間保温をしない方ならば、この機種を選ぶと良いでしょう。美味しいおこげご飯が炊けるのも魅力です。
【2022/6】JPI-S180(KT)
39・タイガー ご泡火炊き JPI-S180-KT
¥42,600 楽天市場 (1/5執筆時)
【2021/6】
40・タイガー ご泡火炊き JPI-G180-KL
¥52,143 楽天市場 (1/5執筆時)
炊飯方法:可変圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.25気圧
内釜素材:9層遠赤特厚釜
内釜厚さ:3mm
内釜保証:3年保証
保温機能:つや艶内ふた
堅さ調整:
JPI-A1シリーズも、タイガーの炊飯器の上級機です。
今回の基準からは、やや予算オーバーですが、機能面でこちらで紹介するのが適当なので、紹介しています。
なお、旧機種が残ります。
最新機と性能はほぼ同じですが、最新機で「省略」されてしまった、ふたの親水加工(つや艶内ふた)が付属です。
その点で言えば、保温性能がこちらのが少し良いと言えます。選ぶなば型落ちでしょう。
炊飯方式は、下位機種同様、最大1.25気圧の可変圧力IH炊飯です。
ヒーターの段数も同じで、本機も釜包みIHとなります。
使われている釜は、遠赤9層特厚釜です。
土鍋に近い形状を採用することで、お米の対流をより促す構造です。
2020年機からは「ご泡火炊き」ということで、釜底に凹凸をつけることで、炊き上がりに影響する泡立ちを強化したほか、中空素材を含む、蓄熱素材の採用で、沸騰時の火力を10%向上させています。
厚さは3mmと下位機種と同じですが、実際の性能は上位でしょう。
コーティングは、面白いです。
内側は、下位機種と同じで、遠赤土鍋コーティングです。
外側は、しかし、土鍋蓄熱コーティング & かまどコーティングです。
タイガーは、「(ガスでの)土鍋炊飯の再現」を目指す方向性なので、ご飯の下面からの対流を重視します。本機は、上部(銅)と下部(土鍋)とでコーティングを変えることで、温度差を利用して対流を促進させています。
ご飯の堅さは、本機も調整のできないタイプです。
時間で甘さを引き出すモードは、下位機種同様ありますし、おこげも炊け、雑穀米の炊飯も得意ですが、食感(だけ)は調整できません。
ご飯の保温は、先述のように、旧機種は、つや艶内ふたが採用です。
雫になりにくい親水加工が施され、水分膜を作ることで、保温時の乾きを抑止する仕組みです。センサーなどを使うものではないですが、実際、効果はあります。
お手入れは、下位機種同様です。
パーツは多めですが、(圧力式のなかでは)そう難しくもないです。
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以上、JPI-A1シリーズの紹介でした。
形状・コーティング・層の厚みと三拍子揃う「内釜の品質」でしょう。
タイガーの炊飯器は、先述のように(ガス火などでの)「土鍋」を理想像とするため、底面加熱方式です。その仕組み上、内釜の性能(熱伝導性)は、他社より重要です。
やや価格が高いですが、釜の形状に工夫を加えた機種は、味の上であきらかに「上位」です。
底面加熱のタイガーは内釜の性能で大きく味が変わるため、予算があれば選んでよいでしょう。
2-2・三菱の炊飯器の比較
はじめに、三菱電機の製品です。
三菱電機は面白い形の炊飯器を出しています。
【2022/7】
41・三菱電機 炭炊釜 NJ-VED18-W
¥25,927 楽天市場 (1/5執筆時)
【2021/7】
41・三菱電機 炭炊釜 NJ-VEC18-H
¥23,600 楽天市場 (1/5執筆時)
炊飯方法:IH炊飯+水還元
圧力炊飯:
内釜素材:備長炭コート2層圧釜
内釜厚さ:2.0mm
内釜保証:3年保証
保温機能:
堅さ調整:3通り
NJ-VEシリーズは三菱電機の入門機です。
旧機種が残ります。
性能面では、お手入れモード(水を沸騰させる)が着いたこと、開きボタンの部分を、抗菌仕様にした点が違いです。マイナーチェンジですので、値段で決めてOKです。
炊飯方式は、IH式の炊飯器です。
ただし、こちらは、カードリッジで蒸気化した水分を還元する「うまさカートリッジ」を採用します。
これにより、沸騰温度(100度以上)を従来タイプのIH炊飯器よりも長時間維持でき、旨みを逃さず炊きあげることが可能です。
結果、ご飯のアルファ化をさらに効果的に引き出し、圧力を使わずに「ふっくら・甘みのある」ご飯の炊飯を実現できています。
こちらは、圧力炊飯より新しい技術です。
圧力炊飯器と較べるとより旨みを出すことが可能です。Atlasの感触としては、「しゃっきり系」「かためでハリのある」のご飯は特に得意でしょう。
逆に、「ふっくら系」「甘み」を重視したい場合は、可変圧力炊飯器のほうが良いと思います。
ヒーターの段数は、IHとシーズヒーターを合計して「7本」との数字です。
IHヒーターは下面に3段で、側面とふたに、シーズーヒータを4段搭載します。合わせて、「7重全面加熱」です。
パナソニック同様の「火力重視」の炊飯器ですが、パナソニックは、「IHヒーターだけで5本」なので、実際の火力は、パナソニックのほうが上位でしょう。
とはいえ、三菱は、タイガーのような底面加熱を重視しつつ、パナソニックのような全面加熱も併用する、折衷的な思想を持つとも、表現可能です。
いずれにしても、火力は十分に期待できます。
使われている釜は、三菱の「備長炭コート2層圧釜」になります。
コーティングを炭(炭素)で行うことで熱伝導率を高め、沸騰温度を維持し、旨みを引き出す仕組みです。
釜の厚さも2.0mmの厚みで十分です。
ご飯の堅さは、「普通」「かため」「やわらかめ」の3段階の調整ができるタイプです。
堅さの調整は、三菱独自の技術「可変超音波浸水」機能でなされます。
超音波により米への水分浸透率を調整することで炊き分けることができます。
標準でも甘くふっくらしたご飯を炊けることを考えると、とくに、「かため」で「しゃっきり」したご飯が好みの人には、重要です。
そのほか、目新しいところでは、炒飯モードが搭載です。
ようするに、粘り気を出さないような炊飯プログラムです。面白いですが、炒飯だけのために炊飯することがあるかと言われると、実用度は微妙かもしれません。
ご飯の保温は、ご飯の温度を「低め」に設定することで乾くのを防ぐ「食べ頃保温」モードが付いています。
これは簡易的な機能であまり高機能ではないです。
お手入れは、洗う必要があるのは、ご飯のお釜と放熱板です。
IH式なので洗う点数が少なく楽です。放熱板についているカードリッジは開けて洗う必要がありますが、さほどの手間はかかりません。
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以上、 三菱電機の炭炊釜 NJ-VEシリーズの紹介でした。
超音波により米への水分浸透率を調整することで炊き分けることができますので、「かため」で「しゃっきり」したご飯が好みの人にとくにオススメできます。
また、「内蔵カードリッジ」による沸騰温度持続作用により、圧力IH炊飯器並の沸騰温度が維持できるため、「ふっくら・甘みのある」ご飯の炊飯もたけます。
ですから、日によってご飯の炊き加減を替えたい人にもおすすめできます。
掃除が楽なので、できるだけ食器洗いに時間をかけたくない人にもおすすめできますね。ただ、他機種と同様に、食器洗い乾燥機では洗えません。
【2022/7】
42・三菱電機 炭炊釜 NJ-VVD18-B
¥34,500 楽天市場 (1/5執筆時)
【2021/7】
42・三菱電機 炭炊釜 NJ-VVC18-W
¥29,800 楽天市場 (1/5執筆時)
炊飯方法:IH炊飯+水還元
圧力炊飯:
内釜素材:ダブル炭コート5層圧釜
内釜厚さ:3.5mm
内釜保証:3年保証
保温機能:
堅さ調整:3通り
三菱電機の炭炊釜 NJ-VVシリーズは、同社の中位機です。
下位機種と比べた場合の相違点は、内釜の素材です。
こちらは、5層構造のダブル炭コート5層圧釜を採用し、釜の厚みも3.5mmと相当厚くなっています。
特に、外装に備長炭コートが2重に掛けてあるほか、上部の放熱板にも炭コートがなされるため、さらなる遠赤効果が期待できます。ごはんをよりふっくら炊けるでしょう。
また、下位機種にもある玄米モードに加えて、麦飯モードがあるのも特長です。
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以上、三菱電機の炭炊釜 NJ-VVシリーズの紹介でした。
下位機種との大きな違いは内釜のコーティングと厚さだけです。
ただ、一番最初にも書きましたが、おいしいごはんを炊くためには、釜の厚みはかなり重要な要素です。
そのため、3.5mmの極厚の釜を採用しているこの釜は、性能面でかなり期待できると言えます。
「かため」で「しゃっきり」したご飯から「ふっくら・甘みのある」ご飯の炊飯まで、1万円代の普及価格帯の炊飯器よりもワンランク上の炊飯が可能といえます。
今回の結論
一升炊き炊飯器のおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は3万円台までの一升炊き炊飯器を比較しました。
最後に、いつものように、価格別・目的別にAtlasのおすすめ機種!を提案しておきます。
第1に、1万円台の炊飯器で性能的に最もオススメできるのは、
【2021/11】
【極厚火釜 3.1mm】
18・アイリス 銘柄炊き RC-IK10-B
¥16,542 Amazon.co.jp (1/5執筆時)
【極厚銅釜 3mm】
19・アイリス 銘柄炊き KRC-IK10-T
¥18,785 Amazon.co.jp (1/5執筆時)
炊飯方法:IH式炊飯
圧力炊飯:
内釜素材:極厚火釜
内釜厚さ:3.1mm
内釜保証:1年保証
保温機能:
堅さ調整:
もちもち炊飯 ★★★★☆
しゃっきり炊飯 ★★★☆☆
ご飯の甘み ★★★★☆
保温性能 ★★☆☆☆
手入れの手軽さ ★★★☆☆
総合評価 ★★★★☆
アイリスオーヤマのRC-IK10でしょう。
極厚銅釜採用の上位機もありますが、価格差もありますので、下位機種をおすすめとします。
炊飯方式は、信頼性の高い「IH式炊飯器」です。これを採用する機種としては、激安です。
持続的な沸騰温度の維持も、ふたヒーター+IH2段ヒーターを採用し、火力に配慮があります。
その上で、3.1mmの厚さの極厚火釜ですから、「美味しく炊ける」要素は、1万円前後の予算で選ぶ場合、兼ね備えています。
炊き分けも、3通りで対応する上で、簡易的ながら、銘柄の炊き分けができる点でも面白みがあります。
保温面は、ただし、充実しないので、保温後のご飯の味は「あまり美味しくない」でしょう。
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【2022/9】
1・象印 極め炊き NW-VD18-BA
¥20,566 楽天市場 (1/5執筆時)
【2021/9】
1・象印 極め炊き NW-VC18-TA
¥21,980 楽天市場 (1/5執筆時)
【2020/8】
2・象印 極め炊き NW-VB18-TA
¥17,800 Amazon.co.jp (1/5執筆時)
炊飯方法:IH炊飯
圧力炊飯:
内釜素材:黒まる厚釜
内釜厚さ:1.7mm
内釜保証:年保証
保温機能:うるつや保温
堅さ調整:3とおり
もちもち炊飯 ★★★☆☆
しゃっきり炊飯 ★★★★☆
ご飯の甘み ★★★★☆
保温性能 ★★★★★
手入れの手軽さ ★★★★★
総合評価 ★★★★☆
一升炊きという大きさをふまえて、「朝炊いたご飯を夜も食べる」という場合は、やや高いですが、象印のNP-VJシリーズをむしろ「おすすめ」します。
色目以外同じですから、旧モデルを含めて、値段で決めてOKです。
炊飯方式は、信頼性の高い「IH式炊飯器」で、多段ヒーター搭載で火力は同等でしょう。
炊き分けは、じっくり炊く「熟成炊き」以外できません。
しかし、ご飯の保温については、重量センサーを利用しての「うるつや保温」があり、30時間までの保温を可能にしています。
その点で言えば、「炊きたて」でないご飯を含めての総合的なご飯の美味しさでは、象印だと思います。
第3に、米粒が立った、しゃっきり系のご飯を重要視したい人におすすめの炊飯器は、
【2022/7】
41・三菱電機 炭炊釜 NJ-VED18-W
¥25,927 楽天市場 (1/5執筆時)
【2021/7】
41・三菱電機 炭炊釜 NJ-VEC18-H
¥23,600 楽天市場 (1/5執筆時)
炊飯方法:IH炊飯+水還元
圧力炊飯:
内釜素材:備長炭コート2層圧釜
内釜厚さ:2.0mm
内釜保証:3年保証
保温機能:
堅さ調整:3通り
もちもち炊飯 ★★★☆☆
しゃっきり炊飯 ★★★★★★
ご飯の甘み ★★★★☆
保温性能 ★★★☆☆
手入れの手軽さ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
三菱電機の炭炊釜 NJ-VVシリーズが良いでしょう。
ユニークな技術を採用する上、値段の部分も優秀ですので。
新旧両機種ありますが、炊飯部分の性能差は先述のようにないので、安い方で良いでしょう。
炊飯方式は、IH式炊飯ですが、水カードリッジ還元方式を採用する機種です。
そのため、「米の甘み」を感じられる美味しさを得つつ、「かため」、というか、ハリのある「しゃっきり系」の炊飯に実力を発揮します。
ヒーターも「7重全面加熱」と、IHを全数使うパナソニックを除けば、この価格帯では「最高」です。包み込むような火力で美味しさを引き出すでしょう。
炊き分けも、また、超音波により米への水分浸透率を調整することで炊き分けることができます。
「かため」で「しゃっきり」したご飯だけでなく、「ふっくら・甘みのある」ご飯の炊飯まで、ある程度幅広く対応もできます。
保温機能は、一方、あまり充実しないので、炊きたてをほぼ食べきって、あとは冷蔵庫なりで保存、という利用法のかたに向きます。
いずれにしても、圧力IHを使わず、水蒸気を還元する「内蔵カードリッジ」を使って沸騰温度持続させるという仕組みは新しく野心的なものです。
圧力炊飯器にマンネリ感を感じている人にもおすすめできます。
本体デザインも四角形と斬新で、デザイン家電として優れた製品だと思います。
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【2021/7】
13・パナソニック SR-STS181-W
¥49,800 Amazon.co.jp (1/5執筆時)
【2020/9】
14・パナソニック SR-STS180-W
¥54,980 Amazon.co.jp (1/5執筆時)
炊飯方法:スチームIH炊飯
圧力炊飯:
内釜素材:ダイヤモンド竈釜
内釜厚さ:2.3mm
内釜保証:3年保証
保温機能:スチーム保温
堅さ調整:3通り
もちもち炊飯 ★★★☆☆
しゃっきり炊飯 ★★★★★★
ご飯の甘み ★★★★★
保温性能 ★★★★★
手入れの手軽さ ★★★★★
総合評価 ★★★★★★
ただし、予算が十分にある場合は、パナソニックのスチーム炊飯器のSR-STS0シリーズは期待値がより高いです。
新旧両機種ありますが、保温のマイナーな改良と冷凍用ごはんコースの新設のみの違いですので、旧機種でもOKです。
炊飯方式は、おなじスチーム炊飯ですが、水容器が別に用意される本格的なスチーム炊飯器です。
うまみ(甘み)を閉じ込めつつ、表面は「しゃっきりかため」という、この系統の食感が好きな方には、これ以上のクラスの製品を含めて考えても、これ以上は望めないし、必要もないと思います。
その他の部分も、「全面発熱8段IHヒーター」で火力の水準も高いですし、高品質な材料を使ったダイヤモンドかまど釜も、数ランク期待値が高いです。
今年からの機種なので型落ちがないのが痛いですが、十分に安くなってきたら狙い目でしょう。
第3に、炊飯器で、ふっくら系のご飯を重要視したい方が選ぶべき上位機種は、
【2022/6】JPI-S180(KT)
39・タイガー ご泡火炊き JPI-S180-KT
¥42,600 楽天市場 (1/5執筆時)
【2021/6】
40・タイガー ご泡火炊き JPI-G180-KL
¥52,143 楽天市場 (1/5執筆時)
炊飯方法:可変圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.25気圧
内釜素材:9層遠赤特厚釜
内釜厚さ:3mm
内釜保証:3年保証
保温機能:
堅さ調整:
もちもち炊飯 ★★★★★★
しゃっきり炊飯 ★★★★☆
ご飯の甘み ★★★★★
保温性能 ★★★☆☆
手入れの手軽さ ★★★★☆
総合評価 ★★★★★
タイガーの可変圧力IH炊飯器 であるJPC-A1シリーズでしょう。
先述のように、2022年機は、保温の部分で「つや艶内ふた」が省略なので、選ぶならば、2021年機でしょう。
炊飯方式は、最大1.25気圧の可変圧力IH炊飯です。
タイガーは圧力弁が2種ある点で、炊飯中の圧力の可変が他社より自在です。
この仕組みが、米の甘みと粘りを効果的に引き出します。
使われている釜も、3mmの釜の厚さを確保した「熱流・熱封土鍋コーティング釜」 です。
タイガーは底面加熱で、内釜で熱を全体に伝える方式なので、この部分はとくに重要です。下位機種もありますが、十分な効果が期待できそうなのは、やはりこちらの機種です。
ご飯の炊き分けは、あまり楽しめない機種ですが、その代わりに「麦飯メニュー」と「玄米系」に強いため、健康のために、こうしたご飯も炊こうという方には、より「おすすめ」できます。
また、おこげご飯がたけるモードは、タイガーが最初に開発した機能ですが、レパートリーを増やすという意味で面白いです
保温機能は、他社と較べた場合、旧機を含めて抜きんでているわけではないです。冷蔵庫や冷凍庫を上手く使う必要はあるでしょう。
第4に、大型炊飯器で、長時間保温と時短炊飯が両立する機種は、
【2022/6】
27・東芝 真空IH保温釜 RC-18VST-K
28・東芝 真空IH保温釜 RC-18VST-W
¥34,720 楽天市場 (1/5執筆時)
炊飯方法:可変圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.05気圧
内釜素材:鍛造かまど銅釜
内釜厚さ:5mm(最大)
内釜保証:3年保証
保温機能:真空保温
堅さ調整:5通り
もちもち炊飯 ★★★★★
しゃっきり炊飯 ★★★★☆
ご飯の甘み ★★★★★
保温性能 ★★★★★★★
手入れの手軽さ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
東芝の炊飯器の中位機種となるRC-VSTシリーズが良いでしょう。
炊飯方式は、タイガー同様、可変圧力IH方式です。
その上で、下面に7本のウェーブヒーターを搭載し、かまどのように、強火で炊き上げる構造です。ご飯の味は、3万円前後の機種としても「期待値が高い」です。
底面5mmの鍛造かまど銅釜も、迫力があります。
一方、「忙しいご家庭」によい機能として、「真空技術」と「加圧技術」を応用した「真空αテクノロジー」は強調できます。
お米をといだあとの浸水時間が、真空(0.5気圧)により大幅に節約できます。そのため、浸水まで含めた場合の炊飯時間は、他社機よりもだいぶ短く「炊飯の時短効果」が期待できます。
他社機でも「早炊き機能」はありますが、味の犠牲を伴わないという点で、この機種は優れるでしょう。
保温機能は、真空を利用して、ご飯の鮮度を最大40時間保存できるため、やはり、この部分も忙しいご家庭に向くと思います。
とりあえず、「炊きたてのご飯」が美味しい機種は他にもありますが、「保温したご飯」が美味しい機種は少なく、貴重だと思います。選んで良いでしょう。
補足・その他のジャンルの炊飯器
以上、今回は、10合の低価格な炊飯器の話題でした。
1・5合炊きの高級炊飯器
予算:3.5万円 〜
2・5合炊きの格安炊飯器
予算:1万円 〜
3・一升炊きの高性能炊飯器
予算:3.5万円 〜
4・一升炊きの格安炊飯器
予算:1万円 〜
5・3合炊き小型炊飯器
予算:1万円 〜
6・玄米・麦飯・糖質カット向け炊飯器
予算:1万円 〜
7・おすすめ炊飯器の選び方 【まとめ】
=全体のまとめ
なお、もう少し高級な製品と比較されたい場合は、上記5番の記事をご覧ください。
また、しっかり納得して選びたい方で、スペック面からの炊飯器の比較方法を、もう少し突っ込んで知りたい方は、上記7番の記事もよろしくお願いします。
1・特Aブランド米の比較
2・コシヒカリの比較
3・珍しい地方米の比較 (東日本)
4・珍しい地方米の比較 (西日本)
続いて「お米」についてです。
このブログでは、そういったお米のうち、今年度の検定で【食味値特A評価をうけたお米】も紹介しています。興味のある方は、上のリンク記事をご覧ください。
そのほか炊飯の味を変えることができる【市販のミネラルウォーター】については、【こちら】で、アマゾンで取り扱われている約20種類の天然水ペットボトルを比較する記事を書いています。
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ツインバード MR-E520W
¥16,000 Amazon.co.jp (1/5執筆時)
また、自宅用で、玄米から毎日お米を挽きたいと思っている方、【信頼性の高い精米器】を【こちら】で紹介しています。よろしければご覧ください。
ではでは。