【今回レビューする内容】2024年 タテ型の全自動洗濯機の性能とおすすめ・選び方:ファミリー用中型・大型洗濯機 水道光熱費の違いや洗浄力ランキング : 7kg 8kg 9kg 10kg 11kg 12kg
【比較する製品型番】日立 BW-V70K-W BW-V70KE4 W BW-V70J-W BW-V70H W BW-G70K W BW-G70J W NW-R705 W BW-V80K-W BW-V80K-V W BW-V100K-W BW-V80J-W W-V80H V BW-X90K-V BW-X100K-V BW-X90J-V BW-X90H W BW-X100J-W BW-X120K-W BW-X120J-W シャープ ES-GV7J-P ES-GV8J-N ES-GV9J-T ES-GV10J-S ES-SW10J-S ES-SW11J-T ES-SW11H-T ES-GE7H-T パナソニック NA-FA7H3-C NA-FA7H2-W NA-FA8H3-W NA-FA10H3-N NA-F7PB2-W NA-F7B2-C NA-JFA8K2-W NA-JFA808 NA-FA8K3-W NA-FA8K2-W NA-FA9K3-W NA-FA9K2-W NA-FA10K2-W NA-FA10K2-W NA-FA11K3-N NA-FA12V3-W NA-F7PB3-W NA-F7B3-C 東芝 AW-7GM2-W AW-10GM3-W AW-8DH4-W AW-9DH4-W AW-7DH4-W AW-7DH3-W W-8DP4-W AW-9DP4-W AW-9DP3-W AW-10DP4-W AW-10DP3-W AW-12DP3-W AW-700Z2 AW-7GM4 ハイアール JW-UD70A-W JW-UD80A-W JW-U70B-W JW-LD75C-W JW-KD85B-W JW-H100A(W) JW-XD80A-W JW-XD90A-W JW-XD100A-W JW-GD140A-H アイリス IAW-T705E IAW-T704 IAW-T804E IAW-T806HA OSH ITW-80A01-W OSH ITW-80A02-W ITW-70A01-W ハイセンス HW-DG75J HW-DG75C HW-DG80C HW-G75C HW-G75C DG80XH HW-DG100XH HW-DG1001 アクア AQW-V7R-W AQW-V8R-W AQW-P7P-W AQW-S7P-W AQW-VA8R-W AQW-VA14R-W AQW-VX14R-W ほか
今回のお題
洗浄力が強い!タテ型洗濯機のおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今日は、2024年11月現在、最新のタテ型の全自動洗濯機の比較です。
本体価格ほか、気になる水道光熱費(電気代・水道代)や、洗浄力に注目しながら、各社の洗濯機を分析していきます。
日本のデンキヤに置かれる、「タテ型全自動洗濯機」の新型を、(ほぼ)全機種紹介します。
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1・タテ型の小型洗濯機 の比較
洗濯容量:4.kg〜6kg
乾燥:送風
2・タテ型の中型洗濯機の比較
洗濯容量:7kg〜16kg
乾燥:送風
3・タテ型の洗濯乾燥機の比較
洗濯容量:7kg〜12kg
乾燥:ヒーター
4・ドラム式洗濯乾燥機の比較
洗濯容量:7kg〜13kg
乾燥:ヒーター or熱交換
今回の記事はは、上表だと、2回目記事となります。
7kg以上をまとめて洗えるタテ型全自動洗濯機の紹介です。
サイズとしては、基本的に、2人暮らし以上に向くサイズです。
1人暮らしで小型機をお探しだった場合は、1回目記事(こちら)で対応しますので、そちらをご覧ください。ドラム式なども別記事です。
よろしくお願いします。
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洗浄力の強さ ★★★★★
カビ対策 ★★★★★
光熱費の安さ ★★★★★
静音性 ★★★★★
使いやすさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、いつものように各製品を比較します。
そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ機種を提案していきます
1-1・全自動洗濯機の選び方の基本
はじめに「全自動洗濯機の選び方の基本」の紹介です。
この種類の洗濯機は、古くから「完成された家電」です。
ただ、「ポイント」を抑えないと、性能に比べて割高な洗濯機を買うはめになるのは、今も同じです。
1・洗濯機のサイズ
2・光熱費の安さ
3・洗浄力と静音性
4・洗剤の自動投入
結論的にいえば、長年洗濯機の比較記事を書いてきたAtlasが考えるに、選ぶ際のポイントは次の4点です。
以下、順番に説明していきます。
第1に、洗濯機のサイズです。
洗濯容量は、1kg刻みで、7kg-12kgのモデルがあります。
育ち盛りの子供が多くいるご家庭を除けば、まとめ洗いをする場合でも、7kg・8kgもあれば十分です。
Atlasも、部屋の圧迫感をふまえて、これらのサイズを推薦する場合が多いです。
ただ、ファミリー世帯で、週末の「まとめ洗い」がある場合は、10kg・12kgを選ぶのは、わりと「おすすめ」です。
2回洗うより、家事の時短効果が高いほか、光熱費の節約になる場合が多いからです。
7kgの場合、1回の洗濯にかかる光熱費(電気代/水道代)は、25円ほどです。
10kgでも、2円前後増えるだけです。2回洗うより「20円以上節約」になります。
年間だと3000円前後の光熱費の差になりますし、耐用年数(6年)だと2万円近く差は付くでしょう。そうそう壊れる家電でもないですし、まとめ洗いなら「大きめ」が良いです。
本体サイズは、一般的なサイズ(7kg〜12kg)の製品ならば、設置面積はさほど変わりません。
大抵が幅60cm×奥行60cmに収まります。
しかし、近年、既設の小さめの防水パン(内寸で奥行540nn)に設置できない機種が出ています。
そのため、東芝などの一部の洗濯機は、脚位置が変則的で、設置できない場合があります。
洗剤自動投入が付くような高性能モデルほか、海外仕様の一部格安機が該当します。
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ここは注意点と言えるので、今回は注目して比較しています。
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第2に、光熱費の安さです。
今回の記事では、(業界団体が使う)上表のような計算式を基にして、この部分も考慮しつつ比較するつもりです。
電気代は、ただ、各機でほとんど差は付きません。
効率の悪い小型洗濯機でも1回の洗濯あたり3円未満しかかかりませんから。
ヒータ乾燥を使わない全自動洗濯機の場合、電気代は、あまり気にしなくて良い部分です。
水道代は、しかし、差が付く部分です。
1回の洗濯に100Lを越える水を使うので、25-30円ほどの水道代がかかるからです。
インバーターモーターや穴なし槽など、しっかりした節水機能がない場合、1回あたりの洗濯で、搭載機と非搭載機で10円以上の差が付く場合もあります。
10円の差があると、1週間に平均3〜5回ほど洗濯だとして、1年で2000円、10年使うとすると2万円ほどの差になります。
ただし、明確な機能なしに、節水だけしている洗濯機だと、糸くずが十分に取れないなど、洗浄力が犠牲となります。
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そのため、結構難しい部分はあるのですが、今回の記事では、上表のような計算式をもとに光熱費の部分を考えつつ、洗浄力の工夫も見極めながら比較するつもりです。
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第3に、洗浄力の高さと静音性です。
洗浄力については、メーカー独自の水流の工夫に注目するべきです。
最近は「水流」へのこだわりのほか、泡をいかに効率的に発生させるかという点に技術革新が見られます。
一方、最近は、高性能で静かなインバーターモーターを採用し、「静音性を高めつつ、いかに洗浄力を高めるか」という点も、注目が集まっています。
なお、騒音値は、「デシベル(dB)」という数値でメーカーが開示しています。
洗濯・脱水それぞれの音量を出しています。
平均値を示せば、縦型洗濯機の場合、脱水時の音が40デシベルを下回っていると、洗濯機として「静かな機種」と言えそうです。
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第4に、洗剤の自動投入機能です。
最近の上位機の「トレンド」で、液体洗剤や柔軟剤を自動で入れられます。
洗濯作業における「時短効果」は、乾燥機能ほどないので、個人的には「なくても(まあ)良い機能」のような気はしています。
構造上、数ヶ月に1度はメンテが必要で、故障につながる特有の問題(液体洗剤の固化する)もありますので。
ただ、一部の製品でIOT化して「スマホアプリで、洗剤の銘柄に応じた分量指定」までできる機種がでてきました。また、経路問題に高度な対策をした機種も出はじめました。
そこまでこだわった機種ならば、高く「評価」できます。
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以上、最近の洗濯機を選ぶ場合のポイントを4点紹介しました。
そのほか、温水洗浄機能や、清潔性に関わるステンレス槽の採用など、注意しないといけない部分は多いですが、それらは本編でおいおい説明します。
1・全自動洗濯機の比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:日立〈日本〉
1-3:シャープ〈日本〉
2・全自動洗濯機の比較 (2)
2-1:パナソニック 〈日本〉
2-2:東芝〈日本〉
3・全自動洗濯機の比較 (3)
3-1:ハイアール〈中国〉
3-2:アクア〈日本〉
4・全自動洗濯機の比較 (4)
4-1:アイリスオーヤマ〈日本〉
4-2:ハイセンス〈日本〉
4-3:Maxzen〈日本〉
5・全自動洗濯機の比較 (5)
5-1:最終的なおすすめの提案【結論】
こうした要素をふまえつつ、以下では、上表のような順番で、具体的な製品を紹介していくつもりです。
1-2・日立の全自動洗濯機の比較
はじめに、日立の全自動洗濯機の比較からです。
縦型の洗濯機では、最も人気のあるメーカーといって良いでしょう。
「モーターの日立」らしく、パワーを活かした洗浄力の高さが売りです。
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なお、以下では、いつものように、高評価できるポイントは赤系の文字色で、イマイチな点は青字で紹介していきます。
【7kg】
【2024年発売】
【通常型番】BW-V70K(W)
1・日立 ビートウォッシュ BW-V70K-W
¥75,385 楽天市場 (11/10執筆時)
【エディオン系型番】BWV70KE4W
2・日立 ビートウォッシュ BW-V70KE4 W
¥92,800 楽天市場 (11/10執筆時)
【2023年発売】
3・日立 ビートウォッシュ BW-V70J-W
¥89,800 Amazon.co.jp (11/10執筆時)
【2022年発売】
4・日立 ビートウォッシュ BW-V70H W
¥55,800 Amazon.co.jp (11/10執筆時)
洗濯容量:7.0kg
使用水量: 86L
消費電力量:40Wh
センサー:布量
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
洗剤自動投入:
騒音値:32/38db
水道光熱費: 23.8円
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:付属
サイズ:幅577×奥行586×高さ980mm
BW-V70Kなどは、日立の「ビートウォッシュ」の入門機です。
縦型洗濯乾燥機では、ここ10年あまり「一番人気」であり続ける、実力の高い機種です。
旧機種が残ります。
23年機は、コースの部分でおしゃれ着コースの時短化(30分)がなされていないほどで、目立つ違いはないです。
22年機は、ただ、パルセーター(プロペラ)が旧式です。
後述するように、洗浄力はその後とほぼ同等といえますが、優しく洗うという部分では、その後とは少し差が付くと考えてください。
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結論的にいえば、安いうちは23年機がお買得です。
22年機も、(優しくという部分では差がありますが)しっかり洗いきる力は同じですし、やはり、価格面では選択肢にできるでしょう。
一方、24年機の特定店向け(Edion系)の限定型番は、以上のようなオマケがつきます。
抗菌加工の部分を含めてそう大きな違いはないので、買われる際の値段で決めて良いでしょう。
あとは、同じなので同時にみていきます。
サイズは、幅577×奥行586×高さ980mmです。
本体自体の幅は55cmであり、コンパクトです。
防水パンも、内寸で奥行530mmあれば入るため、どこでも置けるでしょう。
洗濯容量は、7kg用です。
さほどはまとめ洗いをせず、お子さんもいない2人暮らしなら十分です。
トップコートは、傷が付きにくいガラストップです。
ただ、高級感のあるフラットデザインではないです。
使用する水量は、7kgの洗濯で86Lです。
徹底して節水といえるほどではなく、平均的です。
なお、乾燥機能がない全自動洗濯機は、電気代よりも水道代のが基本高めです。そのため、どちらを重視すればよいかといえば、水量の節水性です。
ただ、「タテ型洗濯機」の場合、構造上の問題で、節水性が「綿ぼこりの残量」に比例するところがあります。
この点で言えば、本機は極度に節水しているわけでない上で、かなり強力な洗浄機能を持つため、綿ぼこりが残りにくさは、全く問題になりません。
消費電力量は、7kgの洗濯で40Whです。
十分に省電力であり、他社機と比べても高性能といえます。
水道光熱費は、合わせて考えると、数字が良いです。
冒頭書いた業界団体の統一計算式に基づくと、25.7円です。
シャープはもう少し安いですが、それでも相当安い水準と言えます。
センサーは、布量センサー以外、特段の記載がありません。
それでも節水性・省エネ性を維持している点は、素晴らしいです。
ただ、同社の上位機(乾燥機付き)では、そうした技術を加えているのも確かで、物足りない部分もあります。
洗浄力は、「ビートウォッシュ」最大の魅力です。
基本となるのは、インバーター式モーターで動かす、ビートウィングという特別な、回転盤(パルセーター)です。
以前の洗濯機は、縦型洗濯機は、「ため洗い」しかしませんでした。
ビートウォッシュは、低水位の水で、たたき洗い(ほぐしあらい)・押し洗い・もみ洗いをドラム式のように再現しています。
「ビートウォッシュ」の名前の由来はここです。先ほど書いた節水性の向上にもつながる技術です。
その上で、注水していく際、上部から「ナイヤガラシャワー」を吹きつけ、洗剤の浸透をさらにはかるという方向性です。
この仕組みと、水を惜しみなく使う部分でで、汚れと「糸くず残り」が防がれるということになります。
「すすぎ」は、 標準では「ため+シャワー」の2回です。ただ、ここでも、上から水流を打ち付ける「ナイヤガラすすぎ」設定が可能です。
稼働時間と使用水量は伸びますが、(満量ためる)「注水すすぎ」ほどではないです。
通常モードでも問題ないですが、洗剤残りが過度に気になる方は、このモードに設定するのが効果的です。
パルセーターは、23年モデルから採用された「ビートウイングプラス」です。
従来モデルより 洗濯の初期段階で高濃度で溶かした洗剤液を効果的に「回す」ことができるようになっています(スピード循環水流)。
同社によると洗浄力の強化しとくに「糸くず残り」のさらなる軽減のための改良です。
ただ、この工夫は、主に液体洗剤の利用を想定した設計変更に思います。
洗剤の自動投入は、ただ、非対応です。
後ほど見る上位機は装備していますので、(部品の共通化によるコスト削減のため)それに合わせたという部分はあるように思います。
とはいえ、粉洗剤だとまずい仕組みというわけでもないですし「あえて言えば」という話です。
ちなみに、こちらは22年機までのパルセーター(ビートウイングX)です。
新機種と比べると、パルセーター中央部の突起(ビートスロープ)の高低差がやや大きいほか、「叩き」部分にかかわる「洗濯板効果」を生むビートボールが付いていました。
これ以後の世代はこの機構がないですが、衣類へのダメージを軽減させるための変更といえます。
「衣類への優しさ」を強調する場合、日立の魅力である「パワフルさ」が犠牲になりそうですが「そこは従来通り」と、日立はしっかり言及しています。
なお、これらの改良に伴って、標準運転の機能名も「衣類長もちナイヤガラビート洗浄」に変わりました。
そのほか、「つけおきナイアガラ ビート洗浄」として、あらかじめ、酸素系漂白剤などで長時間つけ置きさせてから、自動で洗うような設定も可能です。
なお、本機は、インバーターモーター搭載機です。
細かい制御ができる部分を活かし「液体洗剤・粉末洗剤」ボタンがあり、それぞれに適した運転も行えます(洗剤セレクト)。
清潔性は、カビに強いステンレス槽が採用されています。
加えて、洗濯中に、洗濯槽の裏側などの見えない部分に付着した汚れ(皮脂汚れ、洗剤カス、菌、黒カビの胞子など)を、きれいな水で洗い流すという「洗濯槽自動おそうじ」が採用されています。
パナソニック機にも付属する清潔機能ですが、「穴あり槽」の場合は、高級機で必須ともいえる機能です。
静音性は、「モーターの日立」らしくインバーターモーターを採用しており、期待できます。
簡易乾燥は、特殊です。
「エアジェットコース」として、すすぎ後、あるいは、手洗いなどをした衣類(アクリルなどの化繊素材)を、送風で飛ばすコースがあるだけです。
要するに、部屋干しの「時短」を目指す機能ではないです。ただ、本機は脱水がしっかりなので、この仕様で良いと思います。
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以上、日立のビートウォッシュの BW-V70Kなどの紹介でした。
全自動洗濯機では、洗浄力のや部分で定評のある製品です。
実際、水流やパルセーターの工夫ほかで、糸くず残りの少なさを含めて、洗浄力の部分では、この価格帯では最高クラスと言えます。
最近の改良で(洗浄力を保ったまま)優しく洗う部分にもメスがはいったので、おしゃれ着を含めて、洗濯好きにも納得な水準で洗えるようになったと言えます。
光熱費は、若干多めに水を使うのでもっと良い機種はあるものの、しっかり洗いきる力を重視する場合、本機は良い選択肢の1つです。
ただし、後ほどみる上位機と比べると、センシング・洗剤自動投入の部分などで差はあります。本当に最先端の機能を楽しみたい場合は、そちらと比べることも重要です。
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なお、日立は7kg機が他に多くあります。
順番にみておきます。
【2024年6月発売】
5・日立 ビートウォッシュ BW-G70K W
¥73,688 Amazon.co.jp (11/10執筆時)
【2023年6月発売】
6・日立 ビートウォッシュ BW-G70J W
¥72,800 Amazon.co.jp (11/10執筆時)
洗濯容量:7.0kg
使用水量: 95L
消費電力量:45Wh
センサー:布量
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
洗剤自動投入:
騒音値:34/41db
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:
水道光熱費: 26.3円
サイズ:幅577×奥行586×高さ980mm
第1に、BW-G70Kなどです。
7kgのビートウォッシュの廉価版と考えてください。
世界情勢と円安の影響で、機能を押さえて安くしてだしたものです。
旧機があります。
23年機は「おしゃれ着コース」の時短化以外、性能は変わりません。22年機は、先述のパルセーターの変更前の世代なので、洗浄力と消費電力量(50Wh)の部分で若干差がありますす。
・つけおきナイヤガラ
・自動おそうじ
・シワ低減コース
機能面では、先ほどの7kg機と比べた場合、上でみた以上の機能が省略です。
洗浄力は、名前の由来たる「ナイヤガラビート洗浄」は、採用されるものの、すすぎ時の「ナイヤガラすすぎ」に非対応です。
節水性が、95Lと落ちているのは、その関係もあります。
風呂水ポンプも対応しません。
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結論的にいえば、洗浄力に関わる部分で機能性が劣る点で、選びにくいです。せっかく買うならば上位機と言えます。
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【7kg】
【2020年1月発売】(湯取り不可)
7・日立 白い約束 NW-R705 W
¥59,800 Amazon.co.jp (11/10執筆時)
洗濯容量:7.0kg
使用水量: 108L
消費電力量:120Wh
センサー;布量
ステンレス槽:あり
インバーター:
洗剤自動投入:
騒音値:41/46db
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:
水道光熱費: 32.0円
サイズ:幅577×奥行535×高さ980mm
第2に、NW-R705です。
こちらは、「白い約束」という別シリーズの製品です。
上のスペック表を「ビートウォッシュ」と見比べれば良いですが、水道光熱費が高めになります。
洗浄力の部分でも、「たたき洗い」の再現はありませんし、モーターもインバーターではないです。
あえて言えば、少ない水で洗剤を溶かして高濃度洗浄液で洗う機能はありますが、最近では、海外企業を含めてこの仕組みがない機種はないと言えます。
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結論的にいえば、価格面を含めて、このグレードならば、格安の海外機のほうが実際「優秀」と言わざるを得ないといえます。やはり、日立ならば「ビートウォッシュ」です。
【2024年発売】
【8kg】BW-V80K(W) BW-V80K(V)
8・日立 ビートウォッシュ BW-V80K-W
8・日立 ビートウォッシュ BW-V80K-V
¥93,942 楽天市場 (11/10執筆時)
【特定店向け型番】BWV80KE4W
9・日立 ビートウォッシュ BW-V80KE4 W
¥95,000 楽天市場 (11/10執筆時)
洗濯容量:8.0kg
使用水量: 92L
消費電力量:51Wh
騒音値:32/38db
水道光熱費: 25.7円
サイズ:幅608×奥行610×高さ930mm
【10kg】BW-V80K(W)
10・日立 ビートウォッシュ BW-V100K-W
¥108,000 楽天市場 (11/10執筆時)
洗濯容量:10.0kg
使用水量: 103L
消費電力量:53Wh
騒音値:32/39db
水道光熱費: 28.6円
サイズ:幅608×奥行610×高さ1000mm
センサー:布量
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
洗剤自動投入:
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:付属
BW-V80Kなどは、日立の上位機種「ビートウォッシュ」の中級機です。
先ほどの7kg機と比べると、外観が良いです。
ガラストップである上で、大きな透明窓も付いています。
洗剤投入口の改良もあり、仕様は上位です。
なお、特定店向け(Edion系)の限定型番のオマケは、パルセーターの抗菌加工など先ほどの機種と同じです。
そう大きな違いはないので、買われる際の値段で決めて良いでしょう。
洗濯容量は、8kg用・10kg用が発売されています。
サイズは、幅608×奥行610×高さ930mm(10kgは1000mm)です。
奥行に問題がなければ設置できるでしょう。防水パンも530mmで入ります。
水道光熱費は、8kgで28.6円です。
7kg機と同じで、水量は少し多め、電気代は少し安めです。
水を「ケチらない」で洗浄力を高めていると言えます。
洗浄力の工夫は、既に見た7kg機とほぼ同じ仕組みです。
センサーやパルセーターを含めて、冒頭で見た下位機種と変わりません。
しかし、1点のみ「ナイヤガラシャワー」の部分で差があります。
本機の場合、シャワー口が上下2段にあります。
低水位の際、下段シャワーで洗剤をしっかり溶かし、その後、上下の併用で、洗剤液の循環をさらに動かすという工夫です(ナイアガラ2段シャワー)。
8kgモデルは相応に洗濯槽が広いので、こうした工夫は有効と言えます。
実際、洗濯量が多めでも、7kg同様に、パワフルかつ優しく洗っていきます。
洗剤の自動投入は、こちらも、非対応です。
あとの部分の仕様は、冒頭でみた7kg機と大きく変わりませんので、説明は省略します。
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以上、日立のビートウォッシュの BW-V80Kなどの紹介でした。
下位機種同様に、パワフルに優しく洗える機種で、洗浄力に関わる工夫は、各社通して見ても、一二を争います。
一方、ビートウォッシュを指名買いする場合7kg機とどちらにするか迷う機種でしょう。
洗浄力は、ナイアガラ2段シャワーの工夫もあるので、洗濯容量が増えても落ちていないと言えます。
その部分を含めて言えば、お子さんのいる家庭や、1週間のまとめ洗いをする方は、こちらの、8kg機・10kg機を選んだ方が良いと思います。
家事の時短につながるでしょうから。
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【8kg】【2023年発売】
11・日立 ビートウォッシュ BW-V80J-W
¥84,800 Amazon.co.jp (11/10執筆時)
洗濯容量:8.0kg
使用水量: 92L
消費電力量:51Wh
センサー:布量
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
洗剤自動投入:
騒音値:32/38db
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:付属
水道光熱費: 25.4円
サイズ:幅608×奥行610×高さ1000mm
なお、8kgモデルのみですが、このシリーズの旧機が残ります。
写真のように2023年モデルまでの場合、外観は、7kg機と同じで上部に透明窓などがないものでした。
洗浄力も、この世代だと、先述の、上下2段の「ナイアガラ2段シャワー」が不採用で1段です。
この部分で、若干ですが洗浄力が劣ります。
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結論的にいえば、(難しいところですが)現状の値段からすれば、新しい8kg機の「下位機」とみなせば「選べる」機種です。
冒頭で見た新型の8kgと差はあるにせよ、ビートウォッシュの洗浄力はこの世代でも全く問題がなかったと言えます。
ただ、22年機は、先ほど説明したようにパルセーターが旧世代なので、洗浄の「強力さ」のに加えて「優しさ」も欲しい場合は、23年機がよいと思います。
【9kg】
【2024年6月発売】BW-X90K(W)
12・日立 ビートウォッシュ BW-X90K-V
¥110,580 楽天市場 (11/10執筆時)
【エディオン限定型番】BWX90KE4W
13・日立 ビートウォッシュ BW-X90KE4 W
¥132,800 楽天市場 (11/10執筆時)
洗濯容量:9.0kg
使用水量: 99L
消費電力量:52Wh
騒音値:32/38db
水道光熱費: 27.6円
サイズ:幅608×奥行650×高さ1000mm
【10kg】
【2024年6月発売】BW-X100K(W)
14・日立 ビートウォッシュ BW-X100K-V
¥119,000 楽天市場 (11/10執筆時)
【エディオン限定型番】 BWX100KE4W
15・日立 ビートウォッシュ BW-X100KE4 W
¥142,000 楽天市場 (11/10執筆時)
洗濯容量:10.0kg
使用水量: 103L
消費電力量:53Wh
騒音値:32/38db
水道光熱費: 28.6円
サイズ:幅608×奥行650×高さ1000mm
センサー:布量
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
洗剤自動投入:対応
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:付属
BW-X90Kはなどは、日立の「ビートウォッシュ」の上位機です。
ただ、後述する、液体洗剤の自動投入機能があるのが、大きな違いといえるグレードです。
こちらも「オマケ」のあるエディオン限定モデルがあります。
先述のように、あまり値段差がない状況ならば、選択肢にしても良い感じです。
外観は、大きな透明窓が特徴で、すでにみた中級機と同じです。
洗濯容量は、9kg用と10kg用です。
サイズや設置スペースはいずれのサイズも同じです。
防水パンも同じサイズ(530mm)です。
ただ、本機のような自動投入機能付の製品は、非搭載の10kg機より大きめになるので、寸法図はしっかりみてください。
消費電力量は、10kgのモデルで53Whです。
いずれのモデルも節電性は高いです。
使用する水量は、10kgのモデルで103Lです。
少なくはないですが、洗濯容量比で考えると、両モデルとも優秀です。
水道光熱費は、9kg・10kgモデルという部分を考えれば、30円を割る水準なので、平均的です。
センサーは、下位シリーズと同じです。
ようするに、布量センサーのみです。
ただ、日立の場合、先述のように、多めの水量を回しつつしっかり洗う方法です。(乾燥機能がない)全自動洗濯機の場合、ここが充実しなくても、さほど問題ないように思います。
洗剤の自動投入は、搭載です。
タンク容量は、洗剤430mL、柔軟剤530mLです。
普通サイズの詰め替え用洗剤の利用を想定しています。
タンクの洗浄メンテは2-3ヶ月ごとに必要ですが、日立はタンクをバラして洗えるので楽です。
その他の部分は、洗浄力を含めて、すでにみた中域と同じです。
繰り返せば「優しく」かつ「パワフル」に洗う衣類長もちナイアガラ ビート洗浄です。
他社の上位機にに比べても、洗浄力の部分で負けることはないでしょう。
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以上、日立のBW-X90Kはなどの紹介でした。
相当程度まとめ洗いしたいご家庭で、洗剤の自動投入を試したい場合、候補になります。
ただし、他社機も含めてですが、メンテフリーではないです。実際(お気に入りの洗剤を使いたいなどのニーズがなければ)時短要素はジェルボールなどと変わりません。
自動投入は「なくてよい」とも思いませんが、実際便利なのは、Wi-Fiを搭載するIOT家電で、スマホなどで遠隔操作・通知ができる上で、乾燥までできる洗濯機に限られるだろうとは思っています。
そうした製品は本当に乾燥まで「自動化可能」なので、自動投入機には別の意味性がありますが、普通の洗濯機の機能としては、少し贅沢でしょう
個人的には、ビートウォッシュは、基本の洗浄力において信頼性が高い製品だと思っているので、下位機に不足するセンシングの部分を充実させて、設置性の良い小型機な製品がでれば、とても嬉しいです。
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【9kg】
【2023年6月発売】BW-X90J(V)
16・日立 ビートウォッシュ BW-X90J-V
¥98,800 楽天市場 (11/10執筆時)
【2022年8月発売】
16・日立 ビートウォッシュ BW-X90H W
¥128,000 Amazon.co.jp (11/10執筆時)
洗濯容量:9.0kg
使用水量: 99L
消費電力量:52Wh
騒音値:32/38db
水道光熱費: 27.6円
サイズ:幅608×奥行650×高さ1020mm
【10kg】
【2023年6月発売】BW-X100J(W)
17・日立 ビートウォッシュ BW-X100J-W
¥104,800 Amazon.co.jp (11/10執筆時)
洗濯容量:10.0kg
使用水量: 103L
消費電力量:53Wh
騒音値:32/38db
水道光熱費: 28.6円
サイズ:幅608×奥行650×高さ1050mm
センサー:布量
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
洗剤自動投入:対応
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:付属
なお、ビートウォッシュの上位機は旧機種が残ります。
23年機の場合、外観が旧仕様で、写真のように透明な確認窓がない仕様です。
洗浄力の部分でも、洗浄力の「ナイアガラ2段シャワー」非対応で、シャワーは1段です。
あとは、洗剤と柔軟剤の投入量が、それぞれ40ml少なく、洗剤400mL、柔軟剤500mLとなるのが目立つ違いです。
2世代前の22年機の場合は、下位機の場合と同じで、パルセーターが旧式です。
「糸くず残りの少なさ」と「衣類への優しさ」の2点で、その後の世代と多少差があります。
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結論的にいえば、10kg前後の容量が必要なかたで、少し予算を節約したい場合、候補にできるでしょう。
洗浄力の部分で新機種と少し差がありますが、去年まで「上位機」だった機種であり、一般的に言って、洗浄力は十分以上です。
ネットだと、それなりに価格が下がっているので、割と安めに買えそうです。
【12kg】
【2024年6月発売】BW-X120K(W)
18・日立 ビートウォッシュ BW-X120K-W
¥147,000 楽天市場 (11/10執筆時)
【2023年6月発売】BW-X120J(W)
19・日立 ビートウォッシュ BW-X120J W
¥141,451 Amazon.co.jp (11/10執筆時)
洗濯容量:12.0kg
使用水量: 123L
消費電力量:75Wh
センサー:水硬度/水温/布質/布量/すすぎ/脱水
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
洗剤自動投入:対応
騒音値:37/37db
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:付属
水道光熱費: 34.6円
サイズ:幅640×奥行650×高さ1077mm
BW-X120Kは、日立の全自動洗濯機の最上位機です。
旧機種が残ります。
23年機は、洗浄力の部分で「ナイヤガラ2段シャワー」に非対応です。
そのほか、洗剤の自動投入量が40ml少ない点、おしゃれ着洗いが時短ではないが違いです。
ここまで見た機種と同じなので、話として繰り返しですが、価格差はあるため、23年機は選んでもOKに思います。
22年機は、このグレードに限っては、2022年機も新設計のパルセーターでした。
最上位機だったので、22年世代から外観グレードも良かったと言えます。
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結論的にいえば、ここまでの機種以上に、新旧の差は少ないです。値段の安い限り、旧機種でOKです。
洗濯容量は、12kgです。
電気代は健闘しているものの、さすがにこの水準だと、使用水量は多めです。
サイズは、一方、設置幅60cmです。
全自動洗濯機としてはかなり大きいので、防水パンを含めて入るかどうか確認してください。
センサーは、ただ、かなり充実します。
水硬度・水温・布量・布質・光(洗剤)・すすぎ具合・脱水具合・汚れ量をそれぞれ把握することで、洗濯時間や水量を節約できます。
乾燥機能だけではなく、洗濯機能についてもより高機能と言えます。
他社機の場合、主にセンサーは「水道光熱費の節約」のために使うといえます。日立の場合もその要素もありますが、ここまで充実する場合、「よごれ具合に応じて」しっかり適切に洗うための工夫とも言えるでしょう。
他社の場合、センサー運転は、節電性が上がる一方、洗浄力が落ちる場合もあります。
本機は、汚れ量によっては、逆に運転時間を延ばすなど、従来の洗浄力を期待するユーザーを「裏切らない」仕様にしています。
実際、高級ドラム式のセンサー並に精度がよいので、そちらと同じ「AIお洗濯」という機能名を本機にも付けています。
実際、ここまでの数のセンサーが搭載される機種は、日立以外にありません。
ネットワーク機能は、Wi-Fi搭載です。
日立は「洗濯コンコルジュ機能」と呼びますが、他社同様に、オリジナルの洗濯モード設定、洗剤の管理、リモート予約や通知に対応します(洗濯コンシェルジュ)。
IOT対応は、他社と状況が異なります。
日立は、TVなどの「AV家電」を自社では売らなからです。シャープ・パナソニックと違って、自社家電に対する通知の発信は難しいと言えます。
生活家電も(他社と違い)スピーカー搭載機はないですから。
そのため、解決策として、Google Homeに対応させています。
本機は【スマートスピーカーの比較記事】で書いた、Google系の音声AIと連携が取れます。上のリンクでみている、Googleの液晶モニター付きでもOKです。
一方、他社のAIスピーカー(Amazon・Apple)での通知受け取りは現状で非対応です。パナソニック同様、Amazonでの洗剤自動注文(Amazon dash)に対応するだけで、通知は受けられません。今後の課題に思えます。
洗剤の自動投入は、本機も対応です。
あとは、1つ上でみた、同社の中位機とほぼ同じです。
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以上、日立のBW-X120Kの紹介でした。
ここまで見ていただいた方はお気づきかと思いますが、同じ年度のビートウォッシュならば、基本の洗浄力に関わる性能は(ほぼ)同じです。
ただ、本機に限っては、センシングの部分が、ドラム式や乾燥機付きの上位機並みなので、「賢く」洗濯してくれる部分が魅力です。
その上で、「洗濯の自動化」の度合いも下位機種より水準が高くなるのが良い部分です。
洗剤の自動投入に加えて、Wi-Fi搭載ですから。
Atlas的には、ここまで高性能な機種を買われるならば、個人的には、もう少し予算を出し「乾燥機能付き」とし完全自動にしたほうが生活の質は高まると思っています。
ただ、「天日干し派」、あるいは、ガスほか「独立型乾燥機」の愛用者で「乾燥機能は不要」という場合は、有力な候補にできるでしょう。
設置幅も、幅640cm×奥行650cmと、容量を考えればスリムとも言えるので、乾燥機能が不要なだが「大容量のプレミア機」が欲しい方は好捕できるでしょう。
1-3・シャープの全自動洗濯機の比較
続いて、シャープの全自動洗濯機からです。
「穴なし洗濯槽」を採用する関係で、節水性が良い点が「売り」です。
【7kg】
【2024年5月発売】
20・シャープ ES-GV7J-P
¥89,891 Amazon.co.jp (11/10執筆時)
【2023年5月発売】
20・シャープ ES-GV7H-P
¥125,000 楽天市場 (11/10執筆時)
洗濯容量:7.0kg
使用水量: 80L
消費電力量:54Wh
騒音値:35/38db
水道光熱費: 22.6円
【8kg】
【2024年5月発売】
21・シャープ ES-GV8J-N
¥102,455 Amazon.co.jp (11/10執筆時)
【2023年5月発売】
21・シャープ ES-GV8H-N
¥88,000 楽天市場 (11/10執筆時)
【ビック系限定】
21・シャープ ES-G8JBK
¥124,800 楽天市場 (11/10執筆時)
洗濯容量:8.0kg
使用水量: 83L
消費電力量:67Wh
騒音値:35/38db
水道光熱費: 23.8円
【9kg】
【2024年5月発売】
22・シャープ ES-GV9J-T
¥106,536 Amazon.co.jp (11/10執筆時
【2023年5月発売】
22・シャープ ES-GV9H-T
¥98,000 楽天市場 (11/10執筆時)
洗濯容量:9.0kg
使用水量: 95L
消費電力量:90Wh
騒音値:37/38db
水道光熱費: 27.7円
【10kg】
【2024年5月発売】
23・シャープ ES-GV10J-S
¥110,882 Amazon.co.jp (11/10執筆時
【ビック系限定】
23・シャープ ES-S10JBK
¥88,000 楽天市場 (11/10執筆時)
洗濯容量:10.0kg
使用水量: 102L
消費電力量:98Wh
騒音値:38/38db
水道光熱費: 29.8円
センサー:重量・水位センサー
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:付属(7kg除く)
サイズ:幅600×奥行597×高さ1009mm
ES-GVラインは、シャープの全自動洗濯機です。
各サイズとも旧機種が残りますが、性能も色も同じです。
一方、ビックカメラ系は「おまけ機能」として、「ていねいすすぎ(ためすすぎ×3回)」のショートカットボタンがあります。
ただ、他機でも、メモリー登録(自分流)で同じような設定はできますので、安いようならば選ぶという感じでOKでしょう。
サイズは、ドラムサイズにかかわらず全て同じです。
幅600×奥行597×高さ1009mmでので、洗濯容量の小さなモデルは少し大きめと言えます。
本機の場合、奥行540mmの防水パンだと難しい(550mm)点もやや注意です。
洗濯容量は、7kg-10kgのモデル発売されています。
ただし、7kgは、風呂水ポンプが「別売」なので、この点は、注意しましょう。
使用する水量は、売れ筋の8kgモデルで、83Lです。
他のサイズも含めて、シャープは節水性が高いと言えます。
他社同様に、「シャワー+ため」すすぎでの数値なので、細工もないです。
消費電力量は、8kgのモデルで、67whと、ほぼ業界の「平均値」です。
ただし、9kg以上のモデルは、他社平均よりやや悪いです。
水道光熱費は、8kgモデルで23.8円です。
9kg以上も、サイズに比してさほど劣った数字ではないでしょう。
冒頭で書いたように、ヒーターを使わない洗濯機の場合、電気代ではさほど差は付きません。シャープの場合、使用水量が少ないため、特に8kg以下は、とくに安いのだと言えます。
なお、小さめの容量で2回洗うより、1回で済む方が時間も高熱も安いので、必要なのに無理に8kg以下を選ぶ必要はないです。
センサーは、重量センサーと水位センサー(布量センサー)を搭載しています。
同社の洗濯機の経済性が(そこそこ)良いのは、こうしたセンサーを活かしているからです。
加えて、シャープが独自の「穴なし槽」構造を採用しているからでもあります。
穴がない構造はシャープの独自技術です。これは、とくに、水道代の節約に貢献します。
洗浄力は、「ドルフィンパル」という仕組みが強調されます。
先述のように、パルセーター(回転盤)が2023年から第3世代になりました。
従来と比べると、上下向きの水流が強化されたので、衣類のかくはん効果が高まりました。
効果としては標準運転時の最低洗浄時間が15%(7分→6分)短くなったことが示されますが、洗浄力の部分では「洗濯ムラ」の軽減という表現に止まります。
実際、マイナーチェンジに止まるでしょう。
洗い方は従来通りの「もみ洗い・こすり洗い」で、日立の「押す・叩く」という表現より、実際穏やかな感じです。とはいえ、ダイヤカット上の槽内壁に(ある種)たたきつける仕組みはあるので、洗浄力が弱いというわけではないです。
ただ、水流を上からたたきつける仕組み(日立)や、洗剤の泡を使う仕組み(パナ・東芝)のような追加の工夫には乏しいので、総合すると水流部分の工夫は、平均レベルです。
なお、本機も、インバーターモーター搭載なので、細かい制御も期待できます。
センサーは、重量・水位センサーが採用されます。
この点では、東芝と「同等レベル」と言えるでしょう。
清潔性の点では、この機種も、ステンレス槽が採用となっています。
その上で、シャープの場合、カビが生えにくい「穴なし」槽であることが、清潔性にも寄与します。
そのほか、銀イオンによるカビ抑制機構もあり、仕組み的にこの部分は万全です。
この製品は、清潔面でのレベルはかなり高いです。
洗剤の自動投入は、非対応です。
静音性の面では、インバーターモーターを採用します。
静かさもある程度期待できます。
実際、洗濯時も、(最もうるさい)脱水時も40デシベル以下であり、とても優秀です。
簡易乾燥は、対応です(風乾燥)。
30〜3時間まで設定できます。ただ、満量の半分くらい(3-4kg)ならば、干し時間の短縮効果を発揮するでしょう。
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以上、シャープのES-GVラインの紹介でした。
「光熱費の安さが取り柄」の、同社を代表する「穴なしステンレス槽採用の洗濯機」です。
一般的に、節水性が強いタイプは、「綿ぼこり」が取りきれない点が心配です。
しかし、この機種は、節水性は「穴なし槽」に由来するものであり、そのような心配は少ない機種です。とくに8kgモデルは、光熱費の面でバランスが取れた家庭向きの機種でしょう。
【10kg】
【2024年6月発売】
24・シャープ ES-SW10J-S
¥126,610 楽天市場 (11/10執筆時)
洗濯容量:10.0kg
使用水量: 102L
消費電力量:98Wh
騒音値:39/38db
水道光熱費: 29.8円
サイズ:幅600×奥行652×高さ1025mm
【11kg】
【2024年6月発売】
25・シャープ ES-SW11J-T
¥126,610 楽天市場 (11/10執筆時)
【2023年6月発売】
26・シャープ ES-SW11H-T
¥92,800 Amazon.co.jp (11/10執筆時)
洗濯容量:11.0kg
使用水量: 115L
消費電力量:110Wh
騒音値:39/38db
水道光熱費: 33.5円
サイズ:幅600×奥行652×高さ1055mm
センサー:重量・水位センサー
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
洗剤自動投入: 対応
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:付属
ES-SW10Jなどは、シャープの全自動洗濯機の最上位機です。
11kgのみ旧機種がありました。
新機種との違いは、投入口と糸くずフィルターの樹脂部分に抗菌・防カビ加工がなされました。従来からパルセーターなどもされていたので「樹脂採用部分全体」とのことです(槽の樹脂まるごと抗菌・防カビ加工)。
ただ、洗濯槽の大部分はステンレスですし、必須ではないでしょう。値段で決めてOKです。
外観は、こちらもガラストップです。
日立と比べると透明窓のようなものはないシンプルな外観ですが、問題ないです。
洗濯容量は、10kgと11kgが選べます。
図は11kgモデルですが、いずれも幅60cmの設置幅です。
こちらは、540mmの防水パンに入ります。
水道光熱費は、11kgモデルで33.5円です。
10kgは先ほどの下位機と変わりません。
穴なし洗濯槽は、乾燥機付きの場合他社より「高水準」なのですが、全自動洗濯機だと、この部分にさほどの差は生まないと言えます。
洗剤の自動投入は、対応です。
タンク容量は、洗剤600mL、柔軟剤600mLです。
同社のドラム式と同じ逆止弁付きの「ウォーターポンプ方式」です。
この場合、投入過程で水を混ぜるので、粘性の高い一部のブランドの液体洗剤も使えるほか、水経路の詰まりが生じにくいため、流路のメンテ頻度が少なくて済みます(半年に1回ほど)ケースもハンドル式で出し入れもしやすいです。
つまり、この部分の工夫は他社に負けていません。
手入れも、タンクを外して水洗いし、水を入れて経路を洗い流すためおそうじ運転するだけとシンプルです。
ネットワーク機能は、Wi-Fiを装備しており対応です。
最近は他社上位機も対応ですが、独自のコース設定、洗濯状況の通知、外出先からの予約操作などに対応します(COCORO WASH )。
家電のIOT化は、他社と比べても良い方です。
【シャープの4K液晶テレビの比較記事】で紹介した同社のテレビほか、【高級冷蔵庫の比較記事】で紹介した同社の高級冷蔵庫も「喋る」ので、そちらで通知させることも可能です。
一方、他社の音声AIとの連携は課題で、現状でAmazon Alexaと連携ができるだけです。
そのほかの部分は、洗浄力の仕組み、節水の仕組みを含めて、1つ上でみた先ほどの機種と同じです。
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以上、シャープのES-SW10Jなどの紹介でした。
11kgモデルだと、同社の下位機の場合の「取り柄」である、節水性がさほど他社機と変わらないのが、やや注意点です。
ただ、IOT対応の部分は、シャープは他社より先行して色々工夫してきたこともあり、一日の長があるほか、洗剤の自動投入機のメンテ性が、他社と比べても結構良いのは、逆に本機のワンポイントです。
一長一短がありますが、とくに、白物家電ほかをシャープブランドで統一している(あるいは仕様としている)かたは、特に便利な最上位機と言えるでしょう。
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【2023年11月発売】
27・シャープ ES-GE7H-T 【7kg】
¥54,773 Amazon.co.jp (11/10執筆時)
洗濯容量:7.0kg
使用水量: 88L
消費電力量:105Wh
センサー:布量
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
騒音値:42/47db
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:別売
水道光熱費: 30.0円
サイズ:幅565×奥行538×高さ898mm
一方、7kgモデルに限ってですが、同社の下位のES-GEラインの下位機種の洗濯機があります。
ただ、スペック表を見て分かるとおり、センサーやインバータ非搭載で、光熱費の部分で相当な差があるほか、ステンレス槽が採用されない点など、明らかに「作りが安い」です。
水道光熱費も、7kgとしては平均値に止まるため「シャープらしさ」が消えています。選択しない方が良いでしょう。
次回につづく!
全自動洗濯機のおすすめ機種は結論的にこれ!
というわけで、今回は、タテ型の全自動洗濯機の比較の1回目記事でした。
しかし、記事は、まだまだ、続きます。
2・全自動洗濯機の比較 (2)
2-1:パナソニック 〈日本〉
2-2:東芝〈日本〉
3・全自動洗濯機の比較 (3)
3-1:ハイアール〈中国〉
3-2:アクア〈日本〉
4・全自動洗濯機の比較 (4)
4-1:アイリスオーヤマ〈日本〉
4-2:ハイセンス〈日本〉
4-3:Maxzen〈日本〉
5・全自動洗濯機の比較 (5)
5-1:最終的なおすすめの提案【結論】
次回の2回目記事(こちら)は、今回紹介できていないパナソニック・東芝の製品をみていきます。
洗浄力の強さ ★★★★★
カビ対策 ★★★★★
光熱費の安さ ★★★★★
静音性 ★★★★★
使いやすさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回となる5回目記事(こちら )で、全体の「結論」として改めて、予算別・目的別に「Atlasのおすすめ機種!」を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら
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