【今回レビューする内容】2023年 タテ型の全自動洗濯機の性能とおすすめ・選び方:世帯用の中型・大型の洗濯機の紹介・ランキング : 7kg 8kg 9kg 10kg 11kg 12kg
【紹介する主な型番】日立 ビートウォッシュBW-V70H BW-V70G W BW-V80H BW-V80G N BW-G70H BW-X90H-W BW-X100H-V BW-X100G-W BW-X120G-W BW-X120H-W 白い約束 NW-70G NW-70G-W シャープ ES-GV7G-P ES-GV8G-S ES-GV9G-N ES-GV10G-N ES-GW11G-S ES-GE7G-W パナソニック NA-FA7H1-W NA-FA8H1-N NA-JFA808 NA-F7PB1-C NA-FA8K1-W NA-FA9K1-W NA-FA10K1-W NA-FA10K1-N NA-FA11K1-N NA-FA12V1-W
今回のお題
洗浄力が強い!タテ型洗濯機のおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今日は、2023年2月現在、最新のタテ型の全自動洗濯機の比較です。
本体価格ほか、気になる水道光熱費(電気代・水道代)や、洗浄力に注目しながら、各社の洗濯機を分析していきます。
日本のデンキヤに置かれる、「タテ型全自動洗濯機」の新型を、(ほぼ)全機種紹介します。
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1・タテ型の小型洗濯機 の比較
2・タテ型の中型洗濯機の比較
3・タテ型の洗濯乾燥機の比較
4・ドラム式洗濯乾燥機の比較
今回の記事はは、上表だと、2回目記事となります。
7kg以上をまとめて洗えるタテ型全自動洗濯機の紹介です。
サイズとしては、基本的に、2人暮らし以上に向くサイズです。
1人暮らしで小型機をお探しだった場合は、1回目記事(こちら)で対応しますので、そちらをご覧ください。
また、タテ型でも、ヒーター乾燥を伴うタイプは、3回目記事(こちら)でのフォローです。
よろしくお願いします。
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洗浄力の強さ ★★★★★
カビ対策 ★★★★★
光熱費の安さ ★★★★★
静音性 ★★★★★
使いやすさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、いつものように各製品を比較します。
そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ機種を提案していきます
1・全自動洗濯機の選び方の基本
はじめに「全自動洗濯機の選び方の基本」の紹介です。
この種類の洗濯機は、古くから「完成された家電」です。
ただ、「ポイント」を抑えないと、性能に比べて割高な洗濯機を買うはめになるのは、今も同じです。
1・洗濯機のサイズ
2・光熱費の安さ
3・洗浄力と静音性
4・洗剤の自動投入
結論的にいえば、長年洗濯機の比較記事を書いてきたAtlasが考えるに、選ぶ際のポイントは次の4点です。
以下、順番に説明していきます。
第1に、洗濯機のサイズです。
洗濯容量は、1kg刻みで、7kg-12kgのモデルがあります。
育ち盛りの子供が多くいるご家庭を除けば、まとめ洗いをする場合でも、7kg・8kgもあれば十分です。
Atlasも、部屋の圧迫感をふまえて、これらのサイズを推薦する場合が多いです。
ただ、ファミリー世帯で、週末の「まとめ洗い」がある場合は、10kg・12kgを選ぶのは、わりと「おすすめ」です。
2回洗うより、家事の時短効果が高いほか、光熱費の節約になる場合が多いからです。
7kgの場合、1回の洗濯にかかる光熱費(電気代/水道代)は、25円ほどです。
10kgでも、2円前後増えるだけです。2回洗うより「20円以上節約」になります。
年間だと3000円前後の光熱費の差になりますし、耐用年数(6年)だと2万円近く差は付くでしょう。そうそう壊れる家電でもないですし、まとめ洗いなら「大きめ」が良いです。
本体サイズは、7kgでも10kgでも洗濯機の底面寸法はどれもほぼ同じです。
防水パンの規格があるからです。したがって、洗濯容量で変わるのは、洗濯機本体の高さ(背丈)だけです。
メーカー間で比べても、同じ容量ならば、サイズはあまり変わりません。
例えば、12kgでも小さめの防水パン(540mm)に入るモデルがほとんどです。
ただ、底面以外の縦横は広くなるので、設置場所と寸法図は事前にチェックしましょう。
第2に、光熱費の安さです。
今回の記事では、(業界団体が使う)上表のような計算式を基にして、この部分も考慮しつつ比較するつもりです。
電気代は、ただ、各機でほとんど差は付きません。
効率の悪い小型洗濯機でも1回の洗濯あたり3円未満しかかかりませんから。
ヒータ乾燥を使わない全自動洗濯機の場合、電気代は、あまり気にしなくて良い部分です。
水道代は、しかし、差が付く部分です。
1回の洗濯に100Lを越える水を使うので、25-30円ほどの水道代がかかるからです。
インバーターモーターや穴なし槽など、しっかりした節水機能がない場合、1回あたりの洗濯で、搭載機と非搭載機で10円以上の差が付く場合もあります。
10円の差があると、1週間に平均3〜5回ほど洗濯だとして、1年で2000円、10年使うとすると2万円ほどの差になります。
ただし、明確な機能なしに、節水だけしている洗濯機だと、糸くずが十分に取れないなど、洗浄力が犠牲となります。
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そのため、結構難しい部分はあるのですが、今回の記事では、上表のような計算式をもとに光熱費の部分を考えつつ、洗浄力の工夫も見極めながら比較するつもりです。
第3に、洗浄力の高さと静音性です。
洗浄力については、メーカー独自の水流の工夫に注目するべきです。
最近は「水流」へのこだわりのほか、泡をいかに効率的に発生させるかという点に技術革新が見られます。
一方、最近は、高性能で静かなインバーターモーターを採用し、「静音性を高めつつ、いかに洗浄力を高めるか」という点も、注目が集まっています。
なお、騒音値は、「デシベル(dB)」という数値でメーカーが開示しています。
洗濯・脱水それぞれの音量を出しています。
平均値を示せば、縦型洗濯機の場合、脱水時の音が40デシベルを下回っていると、洗濯機として「静かな機種」と言えそうです。
第4に、洗剤の自動投入機能です。
最近の上位機の「トレンド」で、液体洗剤や柔軟剤を自動で入れられます。
洗濯作業における「時短効果」は、乾燥機能ほどないので、個人的には「なくても(まあ)良い機能」のような気はしています。
構造上、数ヶ月に1度はメンテが必要で、故障につながる特有の問題(液体洗剤の固化する)もありますので。
ただ、一部の製品でIOT化して「スマホアプリで、洗剤の銘柄に応じた分量指定」までできる機種がでてきました。また、経路問題に高度な対策をした機種も出はじめました。
そこまでこだわった機種ならば、高く「評価」できます。
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以上、最近の洗濯機を選ぶ場合のポイントを4点紹介しました。
そのほか、温水洗浄機能や、清潔性に関わるステンレス槽の採用など、注意しないといけない部分は多いですが、それらは本編でおいおい説明します。
1・全自動洗濯機の比較 (1)
1-1:日立〈日本〉
1-2:シャープ〈日本〉
1-3:パナソニック〈日本〉
2・全自動洗濯機の比較 (2)
2-1:東芝〈日本〉
2-2:ハイアール〈中国〉
2-3:アクア〈日本〉
2-4:Maxzen〈日本〉
3・全自動洗濯機の比較 (3)
3-1:アイリスオーヤマ〈日本〉
3-2:ハイセンス〈日本〉
3-3:サンコー〈日本〉
3-4:最終的な「おすすめ」機種の提案
こうした要素をふまえつつ、以下では、上表のような順番で、具体的な製品を紹介していくつもりです。
1-1・日立の全自動洗濯機の比較
はじめに、日立の全自動洗濯機の比較からです。
縦型の洗濯機では、最も人気のあるメーカーといって良いでしょう。
「モーターの日立」らしく、パワーを活かした洗浄力の高さが売りです。
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なお、以下では、いつものように、高評価できるポイントについては「赤字」で、イマイチな点は「青字」で紹介していきます。
【7kg】
【2021年発売】NW-70F 後継機
1・日立 白い約束 NW-70G-W
¥62,440 楽天市場 (2/1執筆時)
【2020年1月発売】(湯取り不可)
1・日立 白い約束 NW-R705 W
¥57,800 Amazon.co.jp (2/1執筆時)
洗濯容量:7.0kg
使用水量: 108L
消費電力量:120Wh
センサー;布量
ステンレス槽:あり
インバーター:
騒音値:41/46db
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:付属
水道光熱費: 32.0円
「白い約束」シリーズは、日立の洗濯機の入門機です。
ただ、相当な人気のある、日立の「ビートウォッシュシリーズ」とは洗浄方法が異なる下位機種のある点派、注意が必要です。
なお、NW-R705は、風呂からのお湯取り不可口がない廉価版になります。
洗濯容量は、7kgのみです。
以前は8kgもありましたが終息しました。
いずれにしても、3-4人程度の世帯ならば、7kgで良いです。
使用する水量は、108Lです。
決して、節水タイプの洗濯機ではないですが、昔に比べれば「さほど無駄遣い」もしておらず、標準的な水量と言えます。
消費電力量は、120Whです。
水道光熱費は、平均値といえる30円を少し超えて32円です。
高くも感じませんが、あまり強調もできません。
洗浄力の点では、シャワー浸透洗浄という機能が搭載される点がポイントです。
これは、「少ない水で溶かした高濃度洗剤液を衣類にしみ込ませたあと、シャワーをかけながらしっかり洗う」という機能です。
こうした機能は10年以上前の洗濯機から導入されていているものなので、まあ、お馴染みでしょう。
一方、本機のような格安機の場合、上位機と違って、インバーター(交流モーター)非搭載です。
消費電力の面でやや不利があるほか、稼働時の細かい制御ができないため、洗浄力に影響を与えます。
価格的には仕方ないですが、モーター部分は「入門機」の水準です。
センサーは、布量検知センサーは搭載です。
パルセーター(プロペラ)下のモーターにかかる負荷から、洗濯量を推測し、使用水量を自動設定する、昔ながらのものです。
高度なセンサーは不採用です。
清潔性の面では、この機種はステンレス槽を採用です。
最近は各社とも下位機種から採用されており、日立も搭載しています。
カビが発生しにくいので、この部分は、わりと重要です。
静音性は、脱水時に、46dBという数字で、ややうるさいです。
先述のインバーターモーターが搭載されない機種の場合、騒音値も大きめとなります。
簡易乾燥も、対応です(風脱水)。
たいだいのメーカーが付属させますが、脱水後、洗濯槽の回転で湿った空気を飛ばすことで、干した際に乾きやすくするものです。もちろん、しっかり干さないと乾きませんし、2kgまでの化繊に限られます。
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以上、 日立の洗濯機の紹介でした。
価格面ではかなり安くお買得なので、とりあえず、洗えれば良い格安の洗濯機を探している方にはオススメできます。
ただ、高度なセンサーは未搭載ですし、洗浄面でも独自機能は少なく、機能的にはイマイチです。
【7kg】
【2022年発売】
2・日立 ビートウォッシュ BW-V70H-W
¥87,999 楽天市場 (2/1執筆時)
【2021年発売】
2・日立 ビートウォッシュ BW-V70G W
¥75,294 Amazon.co.jp (2/1執筆時)
洗濯容量:7.0kg
使用水量: 86L
消費電力量:45Wh
騒音値:32/38db
水道光熱費: 23.9円
【8kg】
【2022年発売】
3・日立 ビートウォッシュ BW-V80H-W
3・日立 ビートウォッシュ BW-V80H-V
¥91,500 楽天市場 (2/1執筆時)
【2021年発売】
4・日立 ビートウォッシュ BW-V80G N
4・日立 ビートウォッシュ BW-V80G W
¥75,636 Amazon.co.jp (2/1執筆時)
洗濯容量:8.0kg
使用水量: 92L
消費電力量:59Wh
騒音値:32/38db
水道光熱費: 25.9円
センサー:布量
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:付属
BW-Vシリーズは、日立の上位機種「ビートウォッシュ」の標準機です。
比較的価格の高い、縦型洗濯乾燥機では、ここ10年あまり「一番人気」であり続ける、実力の高い機種です。
新旧両機種あります
新機種は、糸くずフィルタが抗菌化されたほか、P&Gのリノア(柔軟剤)に最適化された「シワ低減洗濯」コースの新設が新しい部分です。
基本的にマイナーチェンジですので、値段で決めてOKです。
洗濯容量は、7kg用・8kg用が発売されています。
いずれも本体幅は57cmで収まるスリムサイズです。
トップコートは傷が付きにくいガラストップです。ただ、高級感のあるフラットデザインではないです。
使用する水量は、8kgのモデルで、92Lです。
日立の場合、洗濯機のサイズが大きいほど節水性が良い傾向です。
実際、後ほど見る10kgモデルになると、この部分に強い「穴なし槽」のシャープと並ぶ水準となります。本機も十分に良いと言えます。
なお、洗濯は、(乾燥を伴わない限り)1回にかかる光熱費は、電気代よりも水道代のが高いものです。
そのため、どちらを重視すればよいかといえば、水量の節水性です。
しかし、「タテ型洗濯機」の場合、構造上の問題で、節水性が「綿ぼこりの残量」に比例するところがあります。
この点で言えば、日立は、かなり強力な洗浄機能を持つため、綿ぼこりが残りにくさについては、全く問題になりません。
消費電力量は、8kgのモデルで、59Whです。
十分に省電力であり、他社機と比べても高性能といえます。
水道光熱費は、したがって、数字が良いです。
冒頭書いた業界団体の統一計算式に基づくと、7kgで23.9円、8kgでも25.9円です。
下位機種より安いのはもちろん、他社と比べても相当安い水準と言えます。
センサーは、布量センサー以外、特段の記載がありません。
それでも節水性・省エネ性を維持している点は、素晴らしいです。
ただ、同社の上位機(乾燥機付き)では、そうした技術を加えているのも確かで、物足りない部分もあります。
洗浄力については、複数の仕組みがあります。
基本となるのは、インバーター式モーターで動かす、ビートウィングXという特別な、回転盤(パルセーター)です。
「ビートウォッシュ」の名前の由来はここです。
以前の洗濯機は、縦型洗濯機は、「ため洗い」しかしませんでした。
ビートウォッシュは、低水位の水で、たたき洗い(ほぐしあらい)・押し洗い・もみ洗いをドラム式のように再現しています。
その上で、注水していく際、上部から「ナイヤガラシャワー」を吹きつけ、洗剤の浸透をさらにはかるという方向性です。
この際、水を惜しみなく使うので、汚れと「糸くず残り」が防がれるという仕組みです。
「すすぎ」は、 標準では「ため+シャワー」の2回です。ただ、ここでも、上から水流を打ち付ける「ナイヤガラすすぎ」設定が可能です。
稼働時間と使用水量は伸びますが、(満量ためる)「注水すすぎ」ほどではないです。通常モードでも問題ないですが、洗剤残りが過度に気になる方は、このモードに設定するのが効果的です。
そのほか、「つけおきナイアガラ ビート洗浄」として、あらかじめ、酸素系漂白剤などで長時間つけ置きさせてから、自動で洗うような設定も可能です。
なお、本機は、インバーターモーター搭載機です。
細かい制御ができる部分を活かし「液体洗剤・粉末洗剤」ボタンがあり、それぞれに適した運転も行えます(洗剤セレクト)。
清潔性の点では、カビに強いステンレス槽が採用されています。
加えて、洗濯中に、洗濯槽の裏側などの見えない部分に付着した汚れ(皮脂汚れ、洗剤カス、菌、黒カビの胞子など)を、きれいな水で洗い流すという「自動お掃除機能」が採用されています。
パナソニック機にも付属する清潔機能ですが、「穴あり槽」の場合は、高級機で必須ともいえる機能です。
静音性の面では、こちらも、インバーターモーターを採用しており、期待できます。
簡易乾燥は、特殊です。
「エアジェットコース」として、すすぎ後、あるいは、手洗いなどをした衣類(アクリルなどの化繊素材)を、送風で飛ばすコースがあるだけです。
要するに、部屋干しの「時短」を目指す機能ではないです。ただ、本機は脱水がしっかりなので、この仕様で良いと思います。
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以上、日立のビートウォッシュの BW-Vシリーズの紹介でした。
洗浄力の点では、洗浄力の点では最も定評がある機種です。Atlasも利用経験が長いですが、力強く汚れを落としきる力は一番です。
その上で、節水性・節電性も「そこそこ優秀」な機種です。
一方、日立については、大型機のみですが、2020年からXシリーズを投入しているためそちらとの比較は重要です。
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【2022年6月発売】(廉価版)
5・日立 ビートウォッシュ BW-G70H-W
¥69,200 楽天市場 (2/1執筆時)
洗濯容量:7.0kg
使用水量: 95L
消費電力量:50W
センサー:布量
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
騒音値:32/38db
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:
水道光熱費: 26.4円
一方、2022年から、ビートウォッシュブランドの「廉価版」がでました。
世界情勢と円安の影響でしょうが、機能を押さえて安くした感じです。
・つけおきナイヤガラ
・自動おそうじ
・シワ低減コース
機能面では、「つけおきナイヤガラ洗浄」ほか、上でみた以上の機能が省略です。
洗浄部分では、名前の由来たる「ナイヤガラビート洗浄」は、採用されるものの、すすぎ時の「ナイヤガラすすぎ」に非対応です。
節水性が、95Lと少し結構落ちているのは、その関係もあります。
風呂水ポンプも対応しません。
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結論的にいえば、洗浄力に関わる部分で機能性が劣る点で、選びにくいです。せっかく買うならば上位機と言えます。
【9kg】
【2022年8月発売】
6・日立 ビートウォッシュ BW-X90H-W
¥110,498 楽天市場 (2/1執筆時)
洗濯容量:9.0kg
使用水量: 99L
消費電力量:60Wh
騒音値:32/38db
水道光熱費: 27.8円
【10kg】
【2022年8月発売】
7・日立 ビートウォッシュ BW-X100H-V
¥125,878 楽天市場 (2/1執筆時)
【2021年8月発売】
7・日立 ビートウォッシュ BW-X100G-W
¥115,000 Amazon.co.jp (2/1執筆時)
洗濯容量:10.0kg
使用水量: 103L
消費電力量:61Wh
騒音値:32/38db
水道光熱費: 28.9円
センサー:布量
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
騒音値:32/38db
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:付属
BW-Xシリーズは、日立の「ビートウォッシュ」の上位機です。
旧機種があります。
新旧の違いは、下位機種の場合と同じです。つまりリノアとの共同開発の「シワ低減洗濯」コースの追加と、糸くずフィルタが抗菌化された点です。
マイナーチェンジですので、値段で決めてOKでしょう。
洗濯容量は、9kg用と10kg用が現行機です。
設置に必要なスペースは、9kgで608×650mmです。
また、53cm以上の防水パンが必要なので、従来の10kgサイズからの買換えの場合は、寸法に留意しましょう。
消費電力量は、10kgのモデルで61Whです。
いずれのモデルも節電性は高いです。
使用する水量は、10kgのモデルで103Lです。
節水性も、洗濯容量を考えると、両モデルとも優秀です。
水道光熱費は、9kg・10kgモデルという部分を考えれば、30円を割る水準なので、そこそこ優秀でしょう。
センサーは、下位シリーズと同じです。
洗剤の自動投入は、このシリーズのもうひとつ目玉であり、搭載です。
タンク容量は、洗剤400mL、柔軟剤500mLです。
普通サイズの詰め替え用洗剤の利用を想定しています。
タンクの洗浄メンテは2-3ヶ月ごとに必要ですが、日立はタンクをバラして洗えるので楽です。
その他の部分は、洗浄力を含めて、下位機と同じです。
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以上、日立のビートウォッシュの紹介でした。
洗剤の自動投入は、他社機も含めてですが、メンテフリーでなく、また、時短効果もさほど期待できなく、機能面で割高感があります。
乾燥機能付き洗濯機は、本当に乾燥まで「自動化可能」なので、自動投入機には別の意味性がありますが、普通の洗濯機の機能としては、少し贅沢な気もします。
個人的には、ビートウォッシュは、基本の洗浄力において信頼性が高い製品だと思っているので、下位機に不足するセンシングの部分を充実させて、設置性の良い小型機な製品がでれば、とても嬉しいです。
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【12kg】
【2022年8月発売】
8・日立 ビートウォッシュ BW-X120H-W
¥158,827 Amazon.co.jp (2/1執筆時)
【2021年8月発売】
8・日立 ビートウォッシュ BW-X120G-W
¥135,371 Amazon.co.jp (2/1執筆時)
洗濯容量:12.0kg
使用水量: 123L
消費電力量:75Wh
センサー:水硬度/水温/布質/布量/すすぎ/脱水
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
騒音値:37/37db
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:付属
水道光熱費: 34.6円
一方、このグレードには12kgモデルもあります。
こちらも、洗剤の自動投入機能が付きます。
新旧両機種ありますが、大きく仕様が変わります。
外観は、新機種の場合、ガラストップパネルの上部に大きなウィンドウができて、格好良くなっているほか、投入口が拡がり、毛布などの出し入れがしやすくなりました。
洗浄力も、従来は下位機種と同じだったのですが、今回からパルセーターの形状が本機だけ変わりました。
従来のビートウイングXに比べると、液体洗剤優先の設計にしたと言えると思います。粉洗剤と違って、液体は洗剤を溶かす所作は不要です。
そのため、むしろモーターの回転数とパルセーターの形状の調整で、洗濯物に均等に洗剤が行き渡るという部分を重視した水流(スピード浸透水流)にしています。
洗剤自動投入のある機種なので、この仕様で良いと思います。
粉洗剤なども使えます。ただ、「叩き」部分はパルセーターにその機能性(洗濯板効果を生むビートボール)がなくなったので、やはり、「液体洗剤優先のパルセーター」だど思います。
その他は、先述の、「シワ低減コース」が新設された以外は、糸くずフィルターの抗菌化くらいの違いです。
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結論的にいえば、新機種と旧機種は大きな違いがあるので、実際は、上位機・下位機の関係と考えるべきといえます。
一方、旧機種をふくめて、ここまでみた下位機種との違いはセンサーです。
センサーは、本機のみ、水硬度・水温・布量・布質・光(洗剤)・すすぎ具合・脱水具合・汚れ具合・汚れ量を測れる、各種センサーを装備するからです。
これらのセンサーによるセンシングで、洗剤量表示、使用水量、洗濯時間を調整します。つまり、乾燥機能だけではなく、洗濯機能についてもより高機能と言えます。
こうした点で、日立は「AIお洗濯」という総称を新しく付けています。
いずれにしても、ここまでの数のセンサーが搭載される機種は、日立以外にありません。
センサー運転は、節電性が上がる一方、洗浄力が落ちる場合もあります。
ただ、本機の場合、汚れ量によっては、逆に運転時間を延ばすなど、従来の洗浄力を期待するユーザーを「裏切らない」仕様にしています。
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結論的にいえば、特に新型については、かなり乾燥機能がない縦型洗濯機では格段に性能が良いと言えます。とくに、パルセーターは今回新型です。
洗濯機の場合、ヒーターを使う洗濯乾燥機とちがって衣服を舞いあげてふんわり化膿させる所作が不要なので、乾燥機付き上位機でも採用されない特別なものですので、そちらに比べても良い部分はあるように思えます。
設置幅も新機種からは、幅640cm×奥行650cmとスリム化したので、かなり置きやすくなったと言えます。
1-2・シャープの全自動洗濯機の比較
続いて、シャープの全自動洗濯機からです。
「穴なし洗濯槽」を採用する関係で、節水性が良い点が「売り」です。
【7kg】
【2022年8月発売】ES-GV7F-P後継
9・シャープ ES-GV7G-P
¥90,000 Amazon.co.jp (2/1執筆時)
洗濯容量:7.0kg
使用水量: 80L
消費電力量:54Wh
騒音値:35/38db
水道光熱費: 22.6円
【8kg】
【2022年8月発売】ES-GV8F-S後継
10・シャープ ES-GV8G-S
¥91,727 Amazon.co.jp (2/1執筆時)
洗濯容量:8.0kg
使用水量: 83L
消費電力量:67Wh
騒音値:35/38db
水道光熱費: 23.8円
【9kg】
【2022年8月発売】ES-GV9F-N後継
11・シャープ ES-GV9G-N
¥126,618 Amazon.co.jp (2/1執筆時)
洗濯容量:9.0kg
使用水量: 95L
消費電力量:90Wh
騒音値:37/38db
水道光熱費: 27.7円
【10kg】
【2022年8月発売】
11・シャープ ES-GV10G-N
¥114,240 Amazon.co.jp (2/1執筆時)
洗濯容量:10.0kg
使用水量: 102L
消費電力量:98Wh
騒音値:38/38db
水道光熱費: 29.8円
センサー:重量・水位センサー
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:付属
ES-GVラインは、シャープの全自動洗濯機です。
洗濯容量は、7kg-10kgのモデル発売されています。
ただし、7kgは、風呂水ポンプが「別売」なので、この点は、注意しましょう。
使用する水量は、売れ筋の8kgモデルで、83Lです。
他のサイズも含めて、シャープは節水性が高いと言えます。
他社同様に、「シャワー+ため」すすぎでの数値なので、細工もないです。
消費電力量は、8kgのモデルで、67whと、ほぼ業界の「平均値」です。
ただし、9kg以上のモデルは、他社平均よりやや悪いです。
水道光熱費は、8kgモデルで23.8円です。
9kg以上も、サイズに比してさほど劣った数字ではないでしょう。
冒頭で書いたように、ヒーターを使わない洗濯機の場合、電気代ではさほど差は付きません。シャープの場合、使用水量が少ないため、特に8kg以下は、とくに安いのだと言えます。
なお、小さめの容量で2回洗うより、1回で済む方が時間も高熱も安いので、必要なのに無理に8kg以下を選ぶ必要はないです。
センサーは、重量センサーと水位センサー(布量センサー)を搭載しています。
同社の洗濯機の経済性が(そこそこ)良いのは、こうしたセンサーを活かしているからです。
加えて、シャープが独自の「穴なし槽」構造を採用しているからでもあります。
穴がない構造はシャープの独自技術です。これは、とくに、水道代の節約に貢献します。
洗浄力の点では、「ドルフィンパル」という仕組みが強調されます。
これは、パルセーター(回転盤)で上方に巻き上げるような水流を起こすことで、「もみ洗い・こすり洗い」を行うものです。
日立の「押す・叩く」という表現より穏やかですが、ダイヤカット上の槽内壁に(ある種)たたきつける仕組みはあるので、洗浄力は決して弱くないです。
ただ、水流を上からたたきつける仕組み(日立)や、洗剤の泡を使う仕組み(パナ・東芝)のような追加の工夫には乏しいので、総合するとこの部分は平均値です。
なお、本機も、インバーターモーター搭載なので、細かい制御も期待できます。
センサーは、重量・水位センサーが採用されます。
この点では、東芝と「同等レベル」と言えるでしょう。
清潔性の点では、この機種も、ステンレス槽が採用となっています。
その上で、シャープの場合、カビが生えにくい「穴なし」槽であることが、清潔性にも寄与します。
そのほか、銀イオンによるカビ抑制機構もあり、仕組み的にこの部分は万全です。
この製品は、清潔面でのレベルはかなり高いです。
静音性の面では、インバーターモーターを採用します。
静かさもある程度期待できます。
実際、洗濯時も、(最もうるさい)脱水時も40デシベル以下であり、とても優秀です。
簡易乾燥は、対応です(風乾燥)。
30〜3時間まで設定できます。ただ、満量の半分くらい(3-4kg)ならば、干し時間の短縮効果を発揮するでしょう。
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以上、シャープのES-GVラインの紹介でした。
「光熱費の安さが取り柄」の、同社を代表する「穴なしステンレス槽採用の洗濯機」です。
一般的に、節水性が強いタイプは、「綿ぼこり」が取りきれない点が心配です。
しかし、この機種は、節水性は「穴なし槽」に由来するものであり、そのような心配は少ない機種です。
多少価格が高い面は残念ですが、とくに88gモデルは、光熱費の面でバランスが取れた家庭向きの機種でしょう。
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【11kg】
【2022年6月発売】
12・シャープ ES-GW11G-S
¥114,573 Amazon.co.jp (2/1執筆時)
【2021年6月発売】
12・シャープ ES-GW11F-S
¥119,800 Amazon.co.jp (2/1執筆時)
洗濯容量:11.0kg
使用水量: 115L
消費電力量:110Wh
センサー:重量・水位センサー
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
騒音値:39/38db
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:付属
水道光熱費: 33.5円
なお、本シリーズには、最上位機として、ES-GW11Fという11kgタイプがあります。
旧機種もありますが、性能は同じです。
また、上で見た下位機種とも基本仕様はほぼ同じで、横幅も同じです。
ただ、本機に限っては、Wi-Fiが搭載され、スマホアプリCOCORO WASHに対応可能です。
スマホに、洗濯終了時刻などを通知できるほか、洗い方のコースを細かくスマホで設定できます。予約設定も可能です。
スピーカを備えるため、洗濯機を起動すると、洗濯機が「花粉が多いから外干しやめたら?」などと、お喋りで教えてくれます。
そのほか、洗濯をおわった後に、スマホで気になった点を入力することで、次回の仕上がりを少しずつ調整していくコース(AI標準コース)も装備します。
本機はWi-Fiを内蔵するため、このブログの【スマートスピーカーの比較記事】で紹介した、Amazon系と連携できます。なお、Google系は、対話アクションが2023年6月で終了になるので、使えなくなる見込みです(こちら)。
なお、シャープは、IOT家電の連携面は、他社よりかなり力を入れて強力です。
同社製の様々な家電をAIスピーカーほか、このブログの【4K液晶テレビの比較記事】で紹介したような、同社のテレビをハブに管理できるなど、日本企業では、この部分がかなり進みます。
そのほかの部分は、少し使用水量が多めで、水道光熱費が33.5円と多少増えるのが気になると言えばそうですが、槽内にLEDライトが付いた点が目立つ部分で、あとは同じです。
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【2022年11月発売】
13・シャープ ES-GE7G-W 【7kg】
¥64,000 楽天市場 (2/1執筆時)
【2021年11月発売】
13・シャープ ES-GE7F-W 【7kg】
¥52,800 Amazon.co.jp (2/1執筆時)
洗濯容量:7.0kg
使用水量: 88L
消費電力量:105Wh
センサー:布量
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
騒音値:42/47db
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:別売
水道光熱費: 30.0円
一方、、7kgモデルに限ってですが、同社の下位のES-GEラインの下位機種の洗濯機があります。
ただ、スペック表を見て分かるとおり、センサーやインバータ非搭載で、光熱費の部分で相当な差があるほか、ステンレス槽が採用されない点など、明らかに「作りが安い」です。
水道光熱費も、7kgとしては平均値に止まるため「シャープらしさ」が消えています。選択しない方が良いでしょう。
1-3・パナソニックの全自動洗濯機の比較
続いて、パナソニックの全自動洗濯機を紹介していきます。
総合家電メーカーとして洗濯機も古くから展開しますが、複数の洗浄機能を複合的に利用して、洗浄力を高める方向性です。
【7kg】
【2022年6月発売】
14・パナソニック NA-FA7H1-W
¥80,800 Amazon.co.jp (2/1執筆時)
洗濯容量:7.0kg
使用水量: 92L
消費電力量:54Wh (60Hz)
騒音値:32/39db
水道光熱費: 25.8円
【8kg】
【2022年6月発売】
15・パナソニック NA-FA8H1-N
¥84,026 Amazon.co.jp (2/1執筆時)
洗濯容量:8.0kg
使用水量: 97L
消費電力量:55Wh (60Hz)
騒音値:32/39db
水道光熱費: 27.1円
センサー:水温・布量センサー
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:付属
NA-FAHシリーズは、パナソニックのエコナビ搭載の全自動洗濯機です。
洗濯容量は、7kg用と8kg用が発売されています。
使用する水量は、8kgモデルの場合で、97Lです。
シャープより多少水量を使いますが、それでも業界水準よりも良く、一定の節水性があります。
消費電力量は、8kgモデルの場合、55Whです。
水道光熱費は、8kgで27.1円です。
問題ない水準ですが、シャープほどは安くはなく、日立に続く感じです。
センサーは、水位を決める布量センサーのほか、水温センサーを搭載します。
それを利用して、節電・節水機能で省エネを実現しています。
なお、水温センサーを搭載するシステムを、同社ではエコナビと呼んでいます。
洗浄力は、パナソニックは「泡洗浄」と名付ける独特の仕組みがあります。
上図の様に「3要素」を複合的に組み合わせるシステムです。
第1に、ジェットバブルシステムです。
泡立て用の特別な水路設計で、水を高圧で吹き付けることで、洗剤の泡をやく3秒で発生させる構造を意味します。
それにより、洗剤の浸透力を初期から高める工夫です。
第2に、パワフル立体水流です。
3枚のパルセーター(回転盤)の工夫で、水を上下と、内外(左右)にかくはんさせています
仕組みはシャープに似ています。タンクの壁がダイヤモンド状にカットされ、こすり洗いも再現しています。
第2に、2段階シャワーです。
一方、日立(ビートウォッシュ)のナイアガラシャワーのように、上からシャワー水流を出す仕組みもあります。
本機は、2段となっていて、かくはん性を高めています。
洗濯中に、左右の吐出口から泡を含んだ水を出し続け、泡をムラ無く浸透させる構造となっています。
日立の場合もそうですが、シャワーは、洗剤液が槽の下部に集中してしまうという、縦型洗濯機共通の弱点を克服しており、優れた工夫です。
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結論的にいえば、パナソニックは、パルセーター・シャワー・泡という「3つの技術」で、洗浄力を強化しています。
汚れ落ちに定評がある、日立に負けない工夫があります。
(標準コースではなく)念入りに洗いたい場合も、つけおきほか、パワフル滝洗いやすすぎ3回のパワフル滝すすぎも選べます。
ただし、7kgモデルは、パルセーターの構造が異なるので、選ぶならばそれ以外がよいです。
清潔性の点では、ステンレス槽が採用されています。
また、カビが生えにくいように、洗濯ごとに自動で洗浄する機能と、カビに強いカビクリーンタンクも搭載され、総合的にシャープの「穴なし槽」に勝るとも劣らない性能、と言えます。
静音性の面では、本機も、インバーターモーターを採用しており、静かさも期待できるでしょう。
シャープと同水準で、脱水時でも39デシベルと相当静かです。
簡易乾燥は、対応です(風乾燥)。
日立と同じで、洗濯後「自動」ではなく、すすぎ後(あるいは手洗い後)デリケートな衣類(化繊)を風で乾かすために付きます。1時間・3時間の設定です。
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以上、パナソニックのエコナビ搭載の、全自動洗濯機の紹介でした。
非常にバランスの取れた製品で、ステンレス槽・エコナビ(省電力・節水)・特長のある洗浄機能という、タテ型洗濯機として備わって欲しい機能を網羅しています。
その上で、専用の機構を施した「泡浄機能」も技術的に面白いですし、カビに強いカビクリーンタンクも魅力です。
なお、この機種は、節水性も高いですが、水流を工夫することで節水、節電を行う仕組みのため、糸くずの取り残しの問題は、起こりません。
機能的にもバランスがとれていますし、現状では「買って間違いないモデルの一つ」と言えます。
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【8kg】
【2021年6月発売】
18・JコンセプトNA-JFA808
¥123,390 Amazon.co.jp (2/1執筆時)
洗濯容量:8.0kg
使用水量: 109L
消費電力量:58Wh (60Hz)
センサー:水温・布量センサー
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
騒音値:32/41db
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:付属
水道光熱費: 30.4円
なお、パナソニックからは、「お年寄り向け」の「Jコンセプトシリーズ」として、このグレードの改良版もあります。
洗浄力は、本機も、新型のパルセーターで、パワフル立体水流に対応します。
その上でユニット形状の変更で、腰を曲げなくても、出し入れしやすい改良がなされています。
そのほか、見やすく分かりやすい液晶の採用などが見所です。
一方、形状変更に伴って、このグレードならば各社とも標準装備されることがある「送風乾燥」が省略です。
確実に「あった方が良い」洗濯機ジャンルですが、ニッチ製品で価格も高いのがネックでしょう。水道光熱費の水準も、30.4円ですので、さほどは良くないです。
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【7kg】
【2021年11月発売】
19・パナソニック NA-F7PB1-C
¥61,400 Amazon.co.jp (2/1執筆時)
【2021年11月発売】
19・パナソニック NA-F70PB15-T
¥69,800 Amazon.co.jp (2/1執筆時)
洗濯容量:7.0kg
使用水量: 119L
消費電力量:117Wh (112Wh)
センサー:布量
ステンレス槽:あり
インバーター:
騒音値:37/46db
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:付属
水道光熱費: 34.8円 (34.7円)
一方、パナソニックの「最安クラス」は、こちらのFシリーズの7kgになります。
ただ、インバーターモーター非搭載なので、使用水量・電力量・静音性の水準が、先ほどのシリーズよりだいぶ悪いです。
洗浄力も、同社の洗浄力の決め手と言える「泡洗浄機能」が未搭載です。
上位機との値段差をふまえても、7kg以上では本機を選ぶ意味はあまりないでしょう。
なお、新旧の違いは、利用後1時間の風乾燥でカビを防ぐ「槽乾燥」コースと洗濯前のプレ洗浄( サッと槽すすぎコース)の新設のみです。
【8kg】
【2022年6月発売】
20・パナソニック NA-FA8K1-W
¥94,000 Amazon.co.jp (2/1執筆時)
洗濯容量:8.0kg
使用水量: 97L
消費電力量:55Wh
水道光熱費:27.1円
【9kg】
【2022年6月発売】
21・パナソニック NA-FA9K1-W
¥116,000 Amazon.co.jp (2/1執筆時)
洗濯容量:9.0kg
使用水量: 102L
消費電力量:57Wh
水道光熱費:28.5円
【10kg】
【2022年6月発売】
22・パナソニック NA-FA10K1-W
22・パナソニック NA-FA10K1-N
¥108,700 楽天市場 (2/1執筆時)
洗濯容量:10.0kg
使用水量: 110L
消費電力量:60Wh
水道光熱費: 30.7円
センサー:水温・布量センサー
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
騒音値:32/39db
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:付属
FA-Vシリーズは、パナソニックの洗濯機の最上位機種です。
洗濯容量は、8kg〜11kgの展開です。
外観は、このグレードから、上部にビッグクリアウィンドウを採用します。
高級感があるほか、稼働中の洗濯槽の中身が確認できます。
フラットデザインは、タテ型の高級機で最近流行しています。
洗剤の自動投入は、同社では、このグレードから「洗剤自動投入」に対応です。
1つ上でみた下位シリーズと比較する場合、この部分が大きな違いです。
投入量は、洗剤450mL、柔軟剤560mLです。
日立に比べて、多少ですが容量が多めです。
なお、洗剤投入の部分は、メンテフリーではなく、3ヶ月ごとにタンクの水道での水洗いと、自動の流路おそうじ(4分間)が必要です。
使用する水量は、8kgモデルで、97Lです。
消費電力量は、8kgモデルで、55Whです。
水道光熱費は、他社比では「ほどほど」な水準です。
先ほどみた同社の下位機種と変わりません。
センサーも、同じ構成で、水温センサーが装備です。
次亜除菌コース専用錠剤 (20錠)N-Z1
¥495 楽天市場 (2/1執筆時
洗浄も同じで、「泡洗浄」と「パワフル立体水流」機能をもちます。
一方、洗浄コースについては「次亜除菌コース」が目立ちます。
これは専用の次亜塩素酸のタブレットを手動投入し、ニオイ対策をするというものです。
新機軸ですが、このブログの【脱臭機の比較記事】で紹介した同社の製品で長年使ってきた方法の応用となります。
ためすすぎの1回目での投入になるので、洗剤に処方される「除菌」成分より強力な対策になるでしょう。どうしても「洗剤ではとれないニオイ」というのはたまにあるので、割とよい進化でしょう。
消耗品も安めです。色柄にも使えますが、塩素系なので反応して変色する金属パーツ(ホックやファスナー)がある場合は使えません。
清潔性と静音性の面では、下位機種と同じ水準です。
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以上、パナソニックのFAシリーズの紹介でした。
下位機種ともっとも大きな違いは、「洗剤の自動投入」でしょう。
この部分では日立ほかも対応しますので、その他の比較が必要です。最終的なおすすめは、記事の最後で改めて考えていきます。
【11kg】
【2022年6月発売】
23・パナソニック NA-FA11K1-N
¥139,800 楽天市場 (2/1執筆時)
洗濯容量:11.0kg
使用水量: 145L
消費電力量:90Wh (60Hz)
水道光熱費: 40.8円
【12kg】(温水洗浄あり)
【2022年6月発売】
24・パナソニック NA-FA12V1-W
¥161,900 楽天市場 (2/1執筆時)
洗濯容量:12.0kg
使用水量: 150L
消費電力量:98Wh (60Hz)
水道光熱費: 42.3円
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
騒音値:37/39db
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:付属
NA-FA11K1などは、パナソニックのフラッグシップ機です。
基本的な機能は、1つ上で見た下位シリーズに搭載される機能は網羅します。
しかし、次の部分でパワーアップしています。
第1に、「温水泡洗浄」機能です。
本機は温水を利用して洗浄力を強化できます。
注意点としては、40度以上のコインランドリークラスの温水にする場合に、光熱費が高い点と、洗濯容量が6kgに制限される点、運転時間が長めの点です。
ただ、温水の洗浄効果は、コンランドリーと同等で、相当程度が高いため、それでも導入したい方は、多いでしょう。
一方、いずれの機種も「温水機能」を搭載させるための設計変更に由来する部分もあってか、温水を伴わない場合も「使用水量は平均より多め」です。
この部分は注意が必要です。
第2に、「Wi-Fiの搭載」です。
同社の専用アプリ(スマホで洗濯)を外出先から運転の予約ができるほか、洗濯終了時の通知の受け取りにも対応です。
ただ、もっとも便利なのは、洗剤・柔軟剤の自動投入量について「銘柄に合わせた設定」が簡単にできる部分でしょう。
第3に、「洗剤の自動投入量」です。
下位機種より多く、洗剤920mL、柔軟剤590mLが入ります。
その他の部分は、下位機種とほぼ同じです。
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以上、NA-FA11K1などの紹介でした。
洗剤の自動投入ができる上で、「温水」を使えるという新機軸が魅力です。
同社のドラム式洗濯機では先行的に採用されていた技術をタテ型にも持ってきた形ですが、洗浄力は期待できるでしょう。
一方、温水を伴わない通常の洗濯時でも、水道光熱費は40円を超えるので高めです。先述のように、10円の違いで年間2000円ほど変わる計算です。
この部分を気にする場合は、本機はあまり向かないでしょう。ドラム式ではみられない「弱点」ですので、やはり形状的な限界があるのだと思います。
次回につづく!
全自動洗濯機のおすすめ機種は結論的にこれ!
というわけで、今回は、タテ型の全自動洗濯機を紹介してきました。
しかし、記事は、まだまだ、続きます。
2・全自動洗濯機の比較 (2)
2-1:東芝〈日本〉
2-2:ハイアール〈中国〉
2-3:アクア〈日本〉
2-4:Maxzen〈日本〉
3・全自動洗濯機の比較 (3)
3-1:アイリスオーヤマ〈日本〉
3-2:ハイセンス〈日本〉
3-3:サンコー〈日本〉
3-4:最終的な「おすすめ」機種の提案
次回の2回目記事(こちら)では、今回紹介できなかった東芝・ハイアール・アクアなどのメーカーの製品を追加で紹介します。
洗浄力の強さ ★★★★★
カビ対策 ★★★★★
光熱費の安さ ★★★★★
静音性 ★★★★★
使いやすさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、3回目記事の「結論編」(こちら)では、改めて、予算別・目的別に「Atlasのおすすめ機種!」を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら
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