【今回レビューする内容】 2023年 最新ホットカーペットの性能とおすすめ・選び方:1畳用・2畳用・3畳用電気カーペット:パナソニック 山善 広電 アイリスオーヤマ KOIZUMI かんたん床暖 人気機種の違いと性能ランキング
【評価する製品型番】Panasonic DC-2NKC1 DC-3NKC1 DC-2NKC2 DC-3NKC2 DC-2NKC10 DC-3NKC10 DC-2NK DC-3NK DC-2HAC1 DC-3HAC1 DC-2HAC4 DC-3HAC4 DC-2HA DC-3HA DC-2V4 DC-3V4R 広電 KODEN VWU2015 VWU301 5 VWU2015S VWU3015S VWU2015V VWU3015V VWU2015-J VWU3015-J VWU2015-HFND VWU3015-HFND VWU2015S-DFM VWU3015S-DFM VWU2015-HUV VWU3015-HUV VWU2015-BFZJ VWU2015-NKR VWU3015-NKR CWC207C CWC307C VWU2025 VWU3025 VWU4025 山善 DBR LBR SUEF-S203 UEF-S303 NUMF-E206 NUMF-E306 SUS-204 SUS-304 AUB-150 AUB-200 UB-201 SUB-301 AUB-300
今回のお題
最新のホットカーペットのおすすめはどれ?
どもAtlasです。
今回は、2023年1月現在、最新のホットカーペットの比較をします。
1・ホットカーペットの比較 (1)
1-1:パナソニック
1-2:KODEN
1-3:山善
2・ホットカーペットの比較 (2)
2-1:山善〈続き〉
2-2:コイズミ
2-3:アイリスオーヤマ
2-4:その他の企業〈各社〉
2-5:最終的なおすすめ機種の提案
ホットカーペットの場合、日立と富士通ゼネラルが撤退したので、シェアの上で「4大メーカー」となるのは、パナソニック・KODEN(広電)・コイズミ・山善です。
これらの製品は、フローリング調、じゅうたん調、ヒーターのみの製品を含めて、網羅して紹介しました。
3・1畳までの足元暖房の比較
パナソニック ほか
なお、今回は、2畳以上のリビング用のホットカーペットの紹介となります。
そのため、1畳用のホットカーペットと机の下やキッチンなどで使うミニサイズのホットカーペットは、別の記事での取り扱いです。
お手数ですが、上記3番の【おすすめ足下暖房の比較記事】をご覧ください。
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生地の品質 ★★★★★
暖かさ ★★★★★
省エネ性能 ★★★★★
清潔性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、いつものように各製品をレビューします。
そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。
よろしくお願いします。
0・ホットカーペットの選び方の基本!
ホットカーペットは、 デンキヤの暖房家電売り場の「ひっそり」売られている家電です。
たいてい説明書も不十分で、(柄とサイズ以外)選ぶ基準が不明瞭です。
しかし、しっかり調査すれば、以下の3点については、明確な機能差があり、選ぶ際に重要なポイントとなってきます。
1・電気代の安さ
=断熱構造や搭載センサーの優秀さ
2・抗菌性の高さ
=ダニ対策機能の充実度
3・じゅうたん生地のグレード
= 手触り・編み方
今回は、以上3点を中心に比較します。
なお、絨緞生地については、「家電」というより「インテリア」部門で、仕様表を読んでも比較できないと言えます。
そのため、Atlasは可能なものは現物を確認し、手触りの確認をしました。
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なお、ネットで「激安品」を狙っている方に1点だけ「注意」です。
値段の安いものの多くは「絨緞が付属しない」下地の部分だけの製品です。直では(低温やけどの可能性もあるため)使えない点は注意してください。
今回の記事では、この点がハッキリ分かるようにしています。
1-1・Panasonicのホットカーペットの比較
はじめに、大手家電メーカーであるパナソニックのホットカーペットを紹介します。
なお、同社には、フローリング調のカーペットもありますので、それも合わせての紹介です。
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なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【マイヤー編み】
【2021年発売】
1・パナソニック DC-2NKC1-C 【2畳】
¥15,300 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
1・パナソニック DC-3NKC1-C 【3畳】
¥25,418 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
【ボア編み】
【2021年発売】
2・パナソニック DC-2NKC2-H 【2畳】
¥20,394 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
2・パナソニック DC-3NKC2-H 【3畳】
¥30,400 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
【マイヤー(マイクロファイバー)】
【2021年発売】
3・パナソニック DC-2NKC10-A 【2畳】
¥18,509 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
3・パナソニック DC-3NKC10-A 【3畳】
¥27,000 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
カバー:あり(マイヤーほか)
消費電力: 530W/740W
タイマー:切タイマー(2-4h)
消し忘れ防止:8時間OFF
センサー:室温センサー
暖房面切替:2面・3通り
断熱対策:あり(3層)
遮音対策:
清潔性:丸洗い・ダニ対策
収納性: 12折
DC-2NK は、パナソニックでは最も安いホットカーペットです。
パナソニックは、2021年発売モデルが、2022年も現行製品です。
本体サイズは、正方形の2畳用と、長方形の3畳用がラインナップされます。
各社ともサイズは規格化していて、どれを選んでもあまり変わりません。
絨毯は、3種類から選択可能です。
生地としては、カービングボア(毛の長いアクリルのような生地)と、マイヤー編み(タオル毛布のような多層編みの生地)のモデル、そして、マイヤー編みのマイクロファイバーがあります。
第1に、マイヤー編みのカーペットです。
手触りがなめらかで、アクリル毛布に似た質感で暖かいです。
毛布ほど毛羽が長くないので、「暑苦しく」ないです。商品写真だと、硬質な絨毯にみえますが、実際は手触りが良く、柔らかいです。
また、メーカーのカタログだと、かなり色のメリハリがありますが、実際は、右の写真のように、淡い色なので、どのようなタイプの部屋にも合いそうです。
第2に、カービングボアのカーペットです。
マイヤー編みとほとんど質感は同じで、アクリル毛布のようです。
模様のデザインの違い程度に考えて良いと思います。
こちらも手触りはなめらかです。模様は右の写真のような色合いで、マイヤーのモデルよりはメリハリがあります。
第2に、マイクロファイバー(マイヤー)のモデルです。
このなかで繊維としてはおそらく最も暖かいです。また、手触りが「最もなめらか」で、高級シルク毛布のようなしっとりとした感触です。
単色ですが、サイドの縫製もしっかりしているため、どの部屋に置いても高級感を感じられると思います。
なお、写真は、過年度の配色の茶色ですが、色以外は今年も同じです。
サイズは、3種類とも同じです。
正方形の2畳用(タテ176×ヨコ176cm)と、長方形の3畳用(タテ235×ヨコ195cm)です。この部分は各メーカーとも規格化されているようです。
パワーは、2畳用が530W、3畳用が740Wです。
後ほど見る広電の製品に較べると、わずかですが消費電力が多いです。
ただ、パナソニックの場合、節電対応モデル(上位)が別にあり、そちらはより優秀です。速暖機能は、広電社同様に搭載されます。
本体の断熱は、トリプル断熱構造となります。
他社モデルと比べると複層的です。
底面に厚めの断熱マットを採用し、また、上部にアルミ均熱シートを貼り、熱をシートに伝える仕組みです。
0.6cmという十分な厚みがあることを考えても、パナソニックの断熱性は優秀と言えます。
また、底面にアクリルコーティングがなされ、滑りにくい構造です。
センサーも、室温センサーを搭載します。
温度に応じた省エネ運転が可能です。
なお、ホットカーペットの場合、暖まった後の低温運転時は1/3程度の出力になります。
そのため、エコセンサー付属の有無で1ヶ月当たり数百円は電気代が変わってきます。そのため、Atlasは室温センサーが付いている機種をおすすめします。
暖房面切替は、業界標準となっている、2面の暖房面切替に対応します。
清潔面では、ダニ退治機能も搭載され、機能面で抜かりはありません
さらに、カバー部分の洗濯可能という点は見逃せないでしょう。
特に2畳用の場合は、【おすすめ縦型洗濯機の比較記事】で紹介したような、7キロの洗濯機ならば丸洗いができます。そのため、清潔性能が高いと言えます。
なお、3畳用は手洗いか、クリーニング店でのシャンプークリーニングには対応します。(無保証ながら)コインランドリーの業務用の大型洗濯機ならば可能でしょう。
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以上、パナソニックのホットカーペットの紹介でした。
比較的高価な製品とはなりますが、カーペット生地の品質は高く、ヒーター性能も高いです。
また、洗濯に対応する点は、長年利用するにあたっては、有用性が高いと言えます。予算があれば、「選んで後悔しない」製品だと思います。
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【絨毯なし】
4・パナソニック DC-2NK 【2畳】
¥12,038 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
4・パナソニック DC-3NK 【3畳】
¥14,180 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
カバー:絨緞なし
消費電力: 530W/740W
タイマー:切タイマー(2-4h)
消し忘れ防止:8時間OFF
センサー:室温センサー
暖房面切替:2面・3通り
断熱対策:あり(3層)
遮音対策:
清潔性:ダニ対策
収納性: 12折
なお、パナソニックについては、じゅうたんカバー未付属(電気カーペット部分のみ)のモデルもあります。
仕様は同じです。ご自宅にある場合、あるいは、自分で好きなカバーを別に欲しい場合にこうしたモデルを選びます。
【カービングボア】
【2020年発売】
5・パナソニック DC-2HAC1-C【2畳】
¥24,450 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
5・パナソニック DC-3HAC1-C【3畳】
¥32,627 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
【マイヤー編み】
【2020年発売】
6・パナソニック DC-2HAC4-T 【2畳】
¥26,764 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
6・パナソニック DC-3HAC4-T 【3畳】
¥32,482 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
【高品質マイヤー】
7・パナソニック DC-2HAB5-T 【2畳】
¥32,729 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
7・パナソニック DC-3HAB5-T 【3畳】
¥41,918 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
【高品質モケット】
8・パナソニック DC-2HAB10-K【2畳】
¥46,460 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
8・パナソニック DC-3HAB10-K 【3畳】
¥53,611 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
【絨毯カバーなし】
9・パナソニック DC-2HA 【2畳】
¥16,682 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
9・パナソニック DC-3HA 【3畳】
¥24,991 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
カバー:あり(マイヤーほか)
消費電力: 480W /700W
タイマー:切タイマー(2,4h)
消し忘れ防止:8時間OFF
センサー:室温センサー
暖房面切替:3面・7通り
断熱対策:あり(3層)
遮音対策:あり
清潔性:ダニ対策・丸洗い(一部)
収納性: 12折
HAシリーズは、パナソニックの「プレミアム」なホットカーペットになります。
「最高級クラス」のラインナップになります。
使用されている生地については、下位機種と一部被りますが、本体の基本性能がこちらのほうが上になります。
なお、こちらは「じゅうたんカバーなし」も同時に見ていきます。
カービングボアやカービングマイヤーは、先ほど書いたように、柔らかい手触りで、アクリル毛布に近いやや柔らかい質感です。
モケットは、下位機種にはないモデルです。
モケットは、摩擦に強くハイグレードな絨毯によくある仕様です。模様は立体的に編まれており、とても高級感があるデザインです。
サイズは、下位機種の場合と同じです。
正方形の2畳用(タテ176×ヨコ176cm)と、長方形の3畳用(タテ235×ヨコ195cm)です。
この部分は各メーカーとも規格化されているようです。
パワーは、2畳用で480W、3畳用で700Wです。
節電性はかなり良いです。広電の上位機も省エネ性が高かったですが、2畳用は9円ほど、3畳用は14円ほどの光熱費でした。
こちらは、1時間あたり、2畳用は8.6円ほど、3畳用は12.4円とさらに光熱費が安いです。
もちろん、速暖機能もあります。
本体の断熱は、下位機種と同じくトリプル断熱構造となります。
この部分は下位機と共通です。
なお、この製品は、マットへの防音処理で、遮音性が従来機よりも高まっています。2階などでの利用は良いでしょう。
センサーも、室温センサーを搭載します。この部分も同じです。
暖房面切替は、下位機種は2面の暖房面切替でした。
しかし、こちらは、カーペットの面積を3つに分けて、どの部分を暖房するか選択できる3面切替え7通り暖房に対応します。
清潔面では、ダニ退治機能に加えて、カバー・コントローラ部分もこちらは抗菌加工がなされています。
なお、洗濯機カバーの洗濯は、 カービングボア・マイヤー編みの2畳モデルは対応です。
それ以外も、クリーニング店での「シャンプークリーニング」は可能です。
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以上、パナソニックのHAシリーズの紹介でした。
ご覧のように、基本性能が、かなり充実したホットカーペットです。ただ、下位と比較した場合、2畳モデルの電気代の差は、1日最大10円程度です。
秋冬シーズンフルに使って約5年前後で電気代と本体の総費用は逆転するでしょう。
ただ、過去の例を考えて、5年ほどで買い替えている方は、下位機種でも良いかもしれません。10年スパンならば、こちらですね。
【2畳用:タテ176×ヨコ176cm】
10・パナソニック DC-2V4-MC 【ベージュ】
10・パナソニック DC-2V4-MT 【ブラウン】
¥33,000 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
【3畳用:タテ195×ヨコ240cm】
11・パナソニック DC-3V4R-MC 【ベージュ】
11・パナソニック DC-3V4R-MT 【ブラウン】
¥44,582 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
カバー:塩ビシート
消費電力: 700W/1000W
タイマー:
消し忘れ防止:8時間OFF
センサー:室温センサー
暖房面切替:2面・3通り
断熱対策:
遮音対策:あり
清潔性:ダニ対策・防かび・防汚加工
収納性:丸めて収納
こちらは、パナソニックの「かんたん床暖」です。
ここまで紹介した製品と異なり、絨緞ではなく、フローリング調の製品です。
フローリングタイプのホットカーペットとしては、最も良く知られているシリーズであり、よく売れています。
パワーは、2畳用が700W、3畳用が1000Wです。
フローリング調のモデルはある程度パワーの余力が無いと、暖かさの点で難がありますので、寒冷地で対応させるにはこれくらいの余力は必要です。
なお、1時間の電気代は、2畳用で16.2円、3畳用で18.1円ほどです。
センサーは、室温センサーを搭載します。
そのため、電気代の無駄を省けます。高出力モデルなので、このセンサーの搭載は重要だと思います。
タイマーは、8時間の自動オフ機能が搭載されますが、切タイマーはありません。
暖房面切替は、2面3通りの切替に対応します。
絨毯モデルは3面方式がありましたが、フローリング調は2面が「最高」です。
清潔性の点では、当然表面は防水加工です。
また、それに加えて、抗菌加工と防かび・防汚加工がなされます。筐体もコントローラ部分を含めて抗菌仕様です。また、静音性の点では、遮音性を高めたモデルです。
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以上、パナソニックの「かんたん床暖」の紹介でした。
1モデルの展開ですが、同じタイプの他社機に比べても、パワーが強く、暖房力が高いのが魅力ですね。フローリング調モデルとしては、最もおすすめできる製品だと思います。
1-2・広電のホットカーペットの比較
続いて、日本の暖房器具メーカー広電(KODEN)の「じゅうたんタイプ」の製品を紹介します。
国産のホットカーペットではシェア率が多く、デンキヤでもお馴染みです。
OEMでの大手メーカー供給もしますが、ホットカーペットについては、高性能なヒーターユニットを搭載する機種を自社で売り出すなど、力を入れています。
【2019年発売】
【絨緞なし】
12・広電 電気カーペットVWU2015
¥8,897 楽天市場 (1/6執筆時)
【3畳用】
13・広電 電気カーペットVWU3015
¥8,899 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
【絨緞なし+消臭繊維】
【2畳用】
14・広電 電気カーペット VWU2015S
¥9,000 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
【3畳用】
15・広電 電気カーペットVWU3015S
¥9,980 楽天市場 (1/6執筆時)
カバー:絨緞なし
消費電力: 480W/720W/850W
タイマー:
消し忘れ防止:8時間OFF
センサー:なし
暖房面切替:2面・3通り
断熱対策:
遮音対策:
清潔性:ダニ対策
収納性: 24折(2畳)
これらは、広電のホットカーペットです。
2種類あり、型番末尾にSが付くモデルは、消臭繊維(デオテックスプレミア)を使った上位製品になります。
本体サイズは、正方形の2畳用と、長方形の3畳用がラインナップされます。
「やわらかい電気カーペット」というブランド名です。
絨毯は、付属しない製品です。
上にカバーとしてご家庭にある絨毯を引いて使う製品です。
ただ、この製品に、じゅうたんを付属させた製品も併売されているので、後ほど紹介します。
パワーは、2畳用が480W、3畳用が720Wです。
とくに、可もなく不可もないスペックです。
なお、電気カーペット全般に言えることですが、面積が広くなるほど、発熱に必要な電力量(電気代)は上がります。
そのため適切なサイズをしっかり考えた上で、あまり大きくないモデルを買う方が電気代の節約になります。
本体の断熱は、1層構造なので、特に工夫はありません。
複層構造のカーペットだと、上面への放熱面で有利で、電気代の節約になりますが、価格的に仕方ないですが、こちらは付属しません。
ただ、逆転の発想で、収納時に24枚折り(2畳は16枚折り)まで細かく折りたためる点を売りにしています。
センサーは、未付属です。
暖房面切替は、2畳用に付属し、A・B・いずれかの部分暖房にして、電気代を節約できます。
清潔面では、熱によるダニクリーン機能が付き、安心感があります。
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以上、広電の電気カーペットの紹介でした。
5000円前後で手に入る電気カーペットはさほど選択肢がないですが、その中でも、部分暖房ができること、収納時に細かく折りたためる点が良い部分です。
一方、表面が薄い生地なので、収納性はよいものの、断熱性はさほど良くないので、光熱費が高くなる部分は注意点です。
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【2022年発売】
【絨緞なし+消臭+抗ウイルス加工】
【2畳用】
16・広電 電気カーペット VWU2015V
¥6,575 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
【3畳用】
17・広電 電気カーペット VWU3015V
¥8,888 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
【絨緞なし+あったかシート】
【2畳用】
18・広電 電気カーペット VWU2015-J
¥6,680 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
【3畳用】
19・広電 電気カーペットVWU3015-J
¥------- 楽天市場 (1/6執筆時)
カバー:絨緞なし
消費電力: 480W/720W/850W
タイマー:
消し忘れ防止:8時間OFF
センサー:なし
暖房面切替:2面・3通り
断熱対策:(断熱シート)
遮音対策:
清潔性:丸洗い・ダニ対策(消臭/抗ウイルス)
収納性: 24折(2畳)
なお、広電については、先ほどみた機種と同じヒーターユニットを装備しつつ、機能性の面で別仕様にしたモデルをいくつかだします。
第1に、VWU2015Vは、消臭だけでなく、繊維を抗ウイルス仕様を施したものにしたモデルです。
検証については、JIS基準の試験(JIS L 1922)をクリアしていますが、具体的な機能性繊維の名前や、何がどう作用して、どれだけ減るのかは不明です。
じゅうたん本体ではないですし、意味性は乏しいでしょう。
第2に、VWU2015-Jは、さらに下に敷くアルミの蒸着の断熱シート(あったかシート)を添付させたものです。
同社によると10%の省エネ性の向上が見込めるようです。
ただ、通常モデルベースなので、抗菌・消臭性ともにないです。
【2畳用 ・3畳用】
東和産業 断熱マット シルバー
¥1,483 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
また、この部分について言えば、普通の断熱シートを別に買うのとあまり変わらないでしょう。
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結論的にいえば、いずれの製品共に、値段にもよりますが、先ほどのモデルで十分かと思います。
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一方、先述のように、ここまでみた基本ユニットには、じゅうたんカバーをセットにした製品もいくつか展開があります。
いくつか紹介しておきます。
【フランネル(灰)+加工なし】
【2畳用】
20・広電 電気カーペットVWU2015-HFND
¥9,350 楽天市場 (1/6執筆時)
【3畳用】
20・広電 電気カーペットVWU3015-HFND
¥19,249 楽天市場 (1/6執筆時)
カバー:あり(フランネル)
消費電力: 480W/720W/850W
タイマー:
消し忘れ防止:8時間OFF
センサー:なし
暖房面切替:2面・3通り
断熱対策:
遮音対策:
清潔性:丸洗い可・ダニ対策
収納性: 24折(2畳)
第1に、機能性のない普通のカーペットにじゅうたんを付けたモデルです。
記事は、フランネル素材のカバーをセットした製品です。
つまり「ネルシャツ」と同じ編みで、手触りが柔らかくふかふかする感じの冬系素材です。柔らかく保温性に、起毛を感じる暖かい質感です。材質はポリエステルです。
カバーは丸洗い対応です。
ただ、中材がウレタンフォームなので、「へたり」はあるでしょう
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【2020年発売】
【フランネル(赤)+消臭繊維】
【2畳用】
21・広電 電気カーペット VWU2015S-DFM
¥10,483 楽天市場 (1/6執筆時)
【3畳用】
21・広電 電気カーペット VWU3015S-DFM
¥11,800 楽天市場 (1/6執筆時)
【フランネル(灰)+消臭/抗ウイルス】
【2畳用】
22・広電 電気カーペット VWU2015-HUV
¥11,000 楽天市場 (1/6執筆時)
【3畳用】
22・広電 電気カーペット VWU3015-HUV
¥16,280 楽天市場 (1/6執筆時)
【フランネル(茶)+あったかシート】
23・広電 電気カーペットVWU2015-BFZJ
¥9,643 楽天市場 (1/6執筆時)
カバー:あり(フランネル)
消費電力: 480W/720W/850W
タイマー:
消し忘れ防止:8時間OFF
センサー:なし
暖房面切替:2面・3通り
断熱対策:(断熱シート)
遮音対策:
清潔性:丸洗い・ダニ対策(消臭/抗ウイルス)
収納性: 24折(2畳)
第2に、「上級仕様」の機能性を持つモデルです。
先ほど書いた消臭繊維モデル・抗ウイルス加工モデル・あったかシートモデルそれぞれに、じゅうたんカバーをつけた製品になります。
カバー素材は、こちらも、フランネル素材です。
したがって、丸洗いできる点は先ほどと同じです。
やはり、中材はウレタンフォームです。基本ポリエステルかアクリルのパナソニックと違って、洗っていると「へたって」はいくでしょう。
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【2021年発売】
【フランネル(青)+防汚加工】
24・広電 電気カーペットVWU2015-NKR
¥(21,140) 楽天市場 (1/6執筆時)
【3畳用:パイル生地】
25・広電 電気カーペットVWU3015-NKR
¥13,120 楽天市場 (1/6執筆時)
カバー:あり(フランネル)
消費電力: 480W/720W/850W
タイマー:
消し忘れ防止:8時間OFF
センサー:なし
暖房面切替:2面・3通り
断熱対策:
遮音対策:
清潔性:丸洗い可・ダニ対策・防汚加工
収納性: 24折(2畳)
第3に、カバー部分に防汚加工を施したモデルです。
こちらについては、じゅうたんカバーの工夫で、こぼれても(洗わずとも)拭き取りやすい機能性があります。
素材自体は、同じくネル素材で、丸洗い対応です。
ただし、カバーの中身はウレタンフォームです。
【2017年】
【2畳用:フェルト絨毯】
26・広電 電気カーペット CWC207C
¥9,878 楽天市場 (1/6執筆時)
【3畳用:フェルト絨毯】
27・広電 電気カーペット CWC307C
¥20,400 楽天市場 (1/6執筆時)
カバー:絨緞なし
消費電力: 480W/720W
タイマー:
消し忘れ防止:8時間OFF
センサー:なし
暖房面切替:2面・3通り
断熱対策:あり(21mm)
遮音対策:
清潔性:ダニ対策
収納性:
これらは、広電のホットカーペットです。こちらは「ふかふか電気カーペット 」というシリーズ名で売られます。
絨毯は、未付属です。
ただ、カーペットそのものの厚さを21mmとして、薄いカバーでも利用しやすくしたものです。
むろん、普通のカバーと一緒に使えば、クッション性がより確保されます。
サイズは、正方形の2畳用と、長方形の3畳用がラインナップされます。
パワーは、2畳用が480W、3畳用が720Wです。下位機種と同じです。
本体の断熱は、期待値は高いです。
なぜなら、こちらは3倍の厚みを持ち、絨毯のような「ふかふか感」をだした仕様だからです。断熱性を期待できる積層フェルトが採用されます。
センサーは、未付属です。この価格では仕方ないでしょう。
暖房面切替は、2畳用に付属し、A・B・いずれかの部分暖房にして、電気代を節約できます。
清潔面では、熱によるダニクリーン機能が付きます。
ただし、カバーは洗えません。
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以上、広電の「ふかふか電気カーペット 」の紹介でした。
価格は安く実用度だけなら高い製品です。ただ、色目的に、絨緞代わりの家庭用として利用するのはやはり相応しくないでしょう。
【2畳:絨毯なし】
28・KODEN VWU2025
¥9,200 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
【3畳:絨毯なし】
29・KODEN VWU3025
¥15,600 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
【4畳:絨毯なし】
30・KODEN VWU4025
¥19,800 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
カバー:絨緞なし
消費電力: 480W・720W・850W
タイマー:
消し忘れ防止:8時間OFF
センサー:室温センサー
暖房面切替:2面・3通り
断熱対策:あり(蓄熱加工)
遮音対策:
清潔性:ダニ対策
収納性:16折り(2畳)
VWU2025は、広電のホットカーペットの最上位機種です。
絨毯カバーは、付属しません。
以前は付属モデルがありましたが、廃盤となりました。
基本的に市販のラグなどを自分で用意して下に引きたい方のための製品です。
サイズは、こちらも正方形の2畳用(176×176cm)と、長方形の3畳用(235×195cm)のほか、長方形の4畳用(290×195cm)があります。
パワーは、2畳用が480W、3畳用が720W、4畳用が850Wです。
この点では、下位機種と同等です。
ただ、この機種は、速暖機能があり、電源投入時から設定温度までの時間が短くて済みます。
本体の断熱は、下位機種よりも工夫されています。
上面のフェルト層が異なり、遠赤加工がなされます。そのため、蓄熱効果が高く、「ぽかぽか暖かく」感じられます。
センサーも、広電のこの機種は、室温センサーを搭載します。
十分暖まっている場合は、電気をセーブしますので、光熱費は下位機種よりも優れます。本体価格に数年間の光熱費を含めれば、数年間で、下位機種と総経費は逆転するでしょう。
暖房面切替や、ダニクリーン機能は、下位機種同様に搭載です。
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以上、広電の電気カーペットの最上位機種の紹介でした。
広電の製品としては最も性能面で高度な製品です。販売価格も総合家電メーカーの製品よりも5000円前後安いため、コスパ重視ならば選ぶ価値があります。
例えば、ホームセンターなどで上物はデザインの気に入ったラグを選びたい場合は選択肢です。
ユニット性能も良いですし、良コスパです。
1-3・山善のホットカーペット
続いて、日本の山善のホットカーペットです。
日本の輸入商社で上場企業です。季節家電に強みがあります。
【2022年モデル】
【絨緞なし】【厚さ4倍級】
31・YAMAZEN SUEF-S203【2畳】
¥12,800 楽天市場 (1/6執筆時)
31・YAMAZEN SUEF-S303【3畳】
¥16,800 楽天市場 (1/6執筆時)
カバー:絨緞なし
消費電力: 520W・740W
タイマー:入タイマー(6時間後)
消し忘れ防止:6時間OFF
センサー:室温(省エネ運転可)
暖房面切替:2面・3通り
断熱対策:あり(15mm)
遮音対策:あり
清潔性:ダニ対策・消臭加工
収納性:
SUEF-Sシリーズは、山善のホットカーペットです。
カバーは、未付属のタイプのみの展開です。
パワーは、2畳用が520W、3畳用が740Wです。
同じ格安ラインの広電と比べると、消費電力がすこし高いです。
本体の断熱は、工夫があります。
「とっても省エネふわふわタイプ」として売りますが、断熱用のフェルト層に15mmほどの厚みがあり、床面への熱の逃げを防ぐ構造です。
パナソニックが10mmの厚みなので、それと比べても1.5倍ですし、実際「特厚」でしょう。この部分で最大37%の節電効果とされます。
そのほか、階下への足音の響きも軽減されます。
ちなみに、昨年はさらに「6倍厚」のモデルもありました。あくまで「下敷き」ですし、ここまではやり過ぎのような気がしていましたが、やはり「短命」だったようです。
センサーは、上位機のみ、室温センサーが付属します。
室温に応じて節電できるため、未搭載機に対しては約25%の節電効果があります。
収納については、広電の様に、小さく折りたためる点が優れます。
加えて、省電力モードを搭載します。
150秒間隔で、弱通電と強通電を切替えて省エネする方式です。
正確に1/2の電力になるわけでないですが、割と意味はあるでしょう。
暖房面切替は、2面3通りの切替に対応します。
タイマーは、6時間後のみですが、入切タイマーともに付属です。
ダニ対策も対応です。
清潔性については、言及に値します。
本機は、通称「空気をキレイにする ホットカーペット」です。
これは、住江織物の「トリプルフレッシュ加工」を生地に施しているという意味です。
光触媒と異なり、酸素で反応するため、日の当たらないカーペットでも有効とされます。
実験データを見ると、(縦横約14cmの絨緞について試験管実験ながら)効果は期待できる数値が出ています。
実際、市販のカーテンやカーペットに使われている実績は長く、安全性も高いとされます。
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以上、山善のホットカーペットの紹介でした。
厚みの薄い方のSUEF-Sについては、結構良い製品に思えます。
断熱性に配慮がありつつ、室温センサーで省エネ運転できるので、性能的に上位機といえます。
消臭繊維もある程度まで説得力があるかと思います。
スミノエによれば、2畳用カーペットで6畳の部屋の消臭が可能なレベルとされますので、過度の期待は禁物ですが、あるニコしたことはないと思います。
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【絨緞/室温センサーなし】【厚さ4倍級】
32・YAMAZEN NUMF-E206【2畳】
¥13,004 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
32・YAMAZEN NUMF-E306【3畳】
¥17,045 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
カバー:絨緞なし
消費電力: 520W・740W
タイマー:
消し忘れ防止:6時間OFF
センサー:室温センサー
暖房面切替:2面・3通り
断熱対策:あり(15mm)
遮音対策:あり
清潔性:ダニ対策
収納性:
なお、NUMF-Eシリーズは、同じ「極厚4倍マット」を採用する下位機です。
ただ、入りタイマー・省エネモードほか、消臭加工(トリプルフレッシュ)がない部分で「廉価版」です。
従来比で、40%の節電性とあり、先ほどの機種(37%)より高いのですが、生地質の違いで消費電力が若干低くなった結果という話になります。
消臭繊維の採用は山善の「売り」ですし、選ぶならば、先ほどの機種でしょう。
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【2022年発売予定】
【絨緞なし】
33・YAMAZEN SUE-S203【2畳】
¥10,081 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
33・YAMAZEN SUE-S303【3畳】
¥12,700 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
【絨緞なし・室温センサーなし】
34・YAMAZEN SUS-204 【2畳】
¥8,980 楽天市場 (1/6執筆時)
34・YAMAZEN SUS-304 【3畳】
¥9,980 楽天市場 (1/6執筆時)
【絨緞なし・室温センサ−・消臭なし】
35・YAMAZEN SUB-201 【2畳】
¥6,980 楽天市場 (1/6執筆時)
35・YAMAZEN SUB-301 【3畳】
¥10,779 楽天市場 (1/6執筆時)
【絨緞なし・室温センサ−・消臭なし】
36・YAMAZEN AUB-150【1.5畳】
¥4,980 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
36・YAMAZEN AUB-200【2畳】
¥6,030 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
36・YAMAZEN AUB-300【3畳】
¥7,480 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
カバー:絨緞なし
消費電力: 520W・740W
タイマー:入タイマー(6時間後)
消し忘れ防止:6時間OFF
センサー:室温(省エネ運転可)
暖房面切替:2面・3通り
断熱対策:
遮音対策:あり
清潔性:ダニ対策・消臭加工
収納性:
※ SUE-Sシリーズのスペック
一方このシリーズには、「4倍厚」ではなく、普通の厚みの下位機種もあります。
SUE-S203は、消臭繊維・室温センサー・タイマーともに搭載です。
省エネモードも、極厚仕様の上位機と同じなので、優秀と言えます。
省エネ効果は25%と「4倍厚」には及ばないものの、そこそこあります。
カーペットを、必要以上にあふわふわにしたくない場合は、こちらを選んでも良いでしょう
SUS-204は、消臭繊維・タイマーは採用ですが、室温センサーがない機種です。
その代わり、上図のように、全面を30分間隔で強弱にするタイプの節電機能が付きます。
ただ、山善によれば、省エネ効果は、他機より劣る10%に止まりますし、実際的には下位機種です。
SUB-201は、消臭機能を含めた全機能がない、シンプルな廉価版です。
辛うじて暖房面の切替はできますが、機能性はそれに止まります。
なお、AUB-200は、Amazon限定型番ですが、仕様はSUB-201と同じです。
次回に続く!
ホットカーペットのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、各社のホットカーペットを比較しました。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。
2・ホットカーペットの比較 (2)
2-1:山善〈続き〉
2-2:コイズミ
2-3:アイリスオーヤマ
2-4:その他の企業〈各社〉
2-5:最終的なおすすめ機種の提案
生地の品質 ★★★★★
暖かさ ★★★★★
省エネ性能 ★★★★★
清潔性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
続く、2回目記事【こちら】では、 今回紹介できなかった製品を追加で紹介します。
その上で、ここまで紹介した製品全てから、用途別・目的別のAtlasのおすすめ商品を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら
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