【今回レビューする内容】2024年 最新の圧力なべの性能・安全性とおすすめ・選び方:初心者 上級者:人気圧力なべ・IH対応 圧力IH鍋 人気機種の違いとランキング
【比較する製品型番】T-fal クリプソ ミニット イージー 6L P4620769 4.5L P4620669 パーフェクト 4.5L P4620635 6L P4620735 デュオ P4704231 P4705132 P4705134 5.2L P4705132 セキュア トレンディ P2584000 P2580704 パール金属 クイックエコ H-5039 H-5040 H-5041 H-5042 HB-377 HB-5972 節約クック H-5434 -5436 フィスラー ビタクイックプレミアム 602-410-11-000 602-410-04-000 602-410-03-000 602-410-02-000 ビタビット プレミアム 622-412-04-070 ワンダーシェフ 魔法のクイック料理 ZQSA30 ZQDA55 AQDA55GRY オースプラス RD 670045 BK 670014 2197-096 2197-087 カルーナ 640734 フルーム YCSA30F エリコム 片手鍋 YCSA30EW 630384 ビタクラフト スーパー圧力鍋α 0622 0623 WMF パーフェクトプラス W0793096440 W0793126440 W0793136440 パーフェクトS W0792596349 W0792626349 フュージョンテック W0516235290 アイリスオーヤマ RAN-3L RAN-5L RAN-SE5 KAR-3L KAR-3LS マイヤー KAT-2.5RD YR-PC4.0 YR-PC5.0 ほか
今回のお題
性能や安全面で圧力鍋のおすすめはどの製品?
どもAtlasです。
今回は、2024年10月現在、最新の圧力鍋を比較します。
基本となる圧の強さほか、開閉の容易さや、鍋自体の質、安全面を重視して書きました。
1・圧力鍋の比較記事
・熱源:ガスコンロ・IH
・最大圧力:140kp 126度
・予算:4,000円〜
2・電気圧力鍋の比較記事
・熱源:電気(コンセント)
・最大圧力:100kpa 121度
・予算:10,000円〜
なお、このブログでは「熱源」の違いで、2つの記事に分けています。
1回目記事(今回)は、ガス火(IH)用だけを扱います。
電気圧力鍋は、2回目記事(こちら)で扱います。
ざっくり言えば「時短調理」においては火力の強いガス火(IH)用が、仕掛けて放っておく「ほったらかし調理」においては、電気圧力鍋が優れる傾向です。
甲乙あるので、皆さんの利用パターンによって選べば良いかと思います。
よろしくお願いします。
1・圧力鍋の比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:T-Fal〈仏国〉
1-3:パール金属〈日本〉
1-4:フィスラー〈ドイツ〉
1-5:ワンダーシェフ〈日本〉
2・圧力鍋の比較 (2)
2-1:ビタクラフト 〈米国〉
2-2:WWF〈ドイツ〉
2-3:アイリスオーヤマ〈日本〉
2-4:マイヤー〈米国〉
2-5:最終的なおすすめの提案【結論】
今回の記事では、はじめに(コンロで使う)圧力鍋の「選び方の基本」を示します。
その上で、以上のようなメーカー別に、圧力鍋をみていきます。
肉魚の高圧料理 ★★★★★
野菜の低圧料理 ★★★★★
安全構造 ★★★★★
準備の手軽さ ★★★★★
手入れしやすさ ★★★★★
蒸気量と騒音 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最後の「結論」部分では、以上の4つの観点から、「Atlasのおすすめ機種」を提案していきます。
1-1・圧力鍋の選び方の基本!
はじめに、自分に合った圧力鍋の「選び方の基本」を確認しておきます。
圧力鍋は、各社から様々な形状のものが売られています。
販売価格もバラツキがあります。
そのため、「どのグレードの製品を選んで良いか?」は、調理器具のなかでも相当分かりにくいジャンルです。
1・かけられる圧力の強さ
2・加圧方式
3・鍋の金属素材
4・圧力鍋の安全装備
5・鍋のサイズ
しかし、基本的には、上記4点に注意すれば、「間違いのない圧力鍋選び」ができると言えます。
以下、順番に解説しておきましょう。
第1に、かけられる圧力の強さです。
業界の圧力鍋の平均値は、70kpa前後で、もっとも「汎用的」な圧と言えます。
この数字より高ければ「高圧」、以下ならば「中圧・低圧」と言えます。
肉などしっかりした食材の「時短」を狙いたい場合は、すこし圧がが高めに出せる製品を選ぶと、満足度が高いでしょう。
とくに、肉類は、短時間で高温で加熱できた方が「柔らかく仕上げやすい」とも言えます。
ただ、圧が高く出せる機種は、構造的に初心者には(安全面・利便性を含め)難しい場合が多いです。
そのため、70kpa前後の製品が「割と多い」と言えますし、「最も使い勝手が良い」とも言えます。
逆に、「野菜の栄養素を残しつつ時短効果」を狙いたい場合、あるいは、魚などの極めて荷崩れしやすい食材の場合は、低圧方面に調整力を持つ機種を選ぶと良いです。
なお、さほど高級機にならなくても、圧を数段階で調整できる機種は多いので、この部分を含めて、今回はみていくつもりです。
第2に、加圧方式です。
3方式がありますが、上表にざっくり示したように、特性が異なります。
おもり式(調圧弁式)は、蒸気が出やすい方式です(上図)。
また、圧力がかかると大きな音がでます。
ただ、逆に言えば、蒸気を目安に火加減を調整すれば良いので、忘れて焦げ付くトラブルは少ないとも言えます。
なお、手入れや操作の容易さは、機種によります。
初心者モデルは、T-Falなど手入れや操作も楽な機種も多いです。
中・上級者向けは、しかし、準備やメンテがやや複雑なものが多いです。
加圧の失敗(蒸気抜け)も多いので、「おもり式」をはじめて買う方は、それが「初心者向け」か見定めるのが重要です。
スプリング式(密閉式)は、蒸気が出にくく、静かな方式です。
火加減は、ノズルのラインをみながら行います。
上級モデルでもメンテも楽で、密閉式で、加圧の失敗も少なめです。
一方、音と蒸気の要素がないので、利用時、調理への集中を要する部分があります。また、仕組み的に100kPaを超える超高圧機のラインナップがないのが注意点です。
ガラスふた式は、事故が起こらないという意味では最も安全です。
ただ、2kPaで基本的に沸騰温度(100度)を維持しやすいだけという製品です。
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結論的にいえば、初心者は「調圧できないおもり式」、調圧を試したい中級者は「スプリング式」が良いかなと思います。超高圧を利用したい場合は、スプリング式にその仕組みを持つモデルがないですから「調圧できるおもり式」が選択肢になります。
ただ、例外はあるので、詳しくは本編で書いていきます。
第3に、圧力鍋の鍋部分の素材です。
なお、鍋部分の素材については、一部格安製品は「硬質アルミ」です。
中級機以上は「ステンレス」あるいは「その複合材」であるのが普通です。珍しいもので「ホーロー」もあります。
安全性(変形耐久性)は、普通に使っている限り、どれでも問題ないです。
ただ、性質は異なりますので、現在確認できる素材を確認しておきます。
第1に、アルミ合金です。
軽量で、価格も安く、調理温度に到達するのが速いです。
蓄熱性が弱いので、熱を入れた後の保温(余熱調理)にはあまり向かない側面があります。
炊飯用の圧力鍋(アルミ鋳物)では高級機もなくはないです。
しかし、家庭の料理向きは、基本的に「格安機」のため、ネットのレシピも(たいがい)ステンレスを前提にしているように思います。
なお、アルミを選ぶ場合(底面に張り地がないならば)IHヒーターに対応できない部分も注意してください。
第2に、ステンレス鋼板です。
重めで、やや焦げ付きやすく、速熱性にも弱い素材です。
ただ、蓄熱性が高いため、煮込みには有利です。圧力鍋向きの素材と言えます。
一方、ステンレス鋼板は重いので、鋼板の工夫で軽量化したモデル(T-Falほか)があります。
このほか、蓄熱性の良さは翻すと底面も焦げ付きやすいといえるので、内鍋の底にアルミとステンレスを複合的に使って対処する機種も多いです(フィスラーほか)。
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第3に、ホーロー(鋼板系)です。
珍しいですが、ドイツのWMFが、最近だしましたので今回も紹介しています(フュージョンテック)。
蓄熱性ほか、熱伝導性が高い素材で、長時間煮込みに向く材質です。
煮込み用のルクルーゼ(ココット)の鍋がホーローであることを思い出せば、分かりやすいと思います。熱伝導性はあまり必要ない圧力鍋に、ホーローは少し「もったないない」素材です。しかし、主に「鍋の内側」の部分では意味はありそうです。
というのも、圧力鍋というのは、例外的な製品を除けば内側にフッ素加工がないです。
そもそも、圧力鍋は、密閉して蒸気を逃がさない仕組みであり底が焦げ付きにくいからです。
しかし、実際、火力や水分量が少ない場合は焦げます。その部分で、ガラス質でわりと焦げ落としがしやすいホーローは有利と言えます。それでも、費用対効果は悪いですけれど。
ちなみ、【電気圧力鍋の比較記事】でみたような、電気式はフッ素加工ほかのコートがある製品は、割と多くあります。圧調理以外に多用途だからでしょう。
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結論的にいえば、ニーズで決めて良いですが、総合的には、複合材を含む「ステンレス」が、調理用としては優秀です。
機能性からあえてアルミを選ぶ方は、ほぼいないと言えます。
第4に、圧力鍋としての安全装備です。
初めての方には気になる部分でしょう。
圧力鍋は、法令でPSC認証を取らないと販売できない仕組みです。
この辺で「しきいが高い」のでノンブランド品は、(Atlasが見る限り)ネットでも見あたらないです。少なくとも、今回フォローする製品はこの認証を受けます。
加えて、製品安全協会の「SGマーク」も基本貼られています。
認可を得るための「家庭用の圧力なべ及び圧力がまのSG基準」が定められています。例えば、ふたや本体の材質、低圧(5kpa以下)でないと開閉できない構造などです。
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結論的にいえば、正しい使い方をする限り「安全」です。
たまに聞く事故は、パッキン劣化や弁の清掃不足によるものですし、しっかり説明書を読んでおけば問題ないです。
それでも心配な初心者の方は、先述の「低圧・中圧」程度で止まる機種から、開閉の容易で、「独自の安全技術」が追加されている機種を選ぶのが良いでしょう。
第5に、鍋のサイズです。
メーカーによりますが、わりと、多いのは、3L・4.5L・6Lでいうサイズです。
ご家庭の普通の鍋に「水を入れて」比較する場合、注意して欲しいのは、あくまで「満水容量」である点です。
水や、食材を鍋いっぱいに入れられるわけではない点にまず注意が必要です。
3L〜3.5Lは、家庭用の中くらいの片手鍋(雪平鍋)と同じほどのサイズです。
大量の汁物などをまとめて作るわけではなく、2-3人前の調理分量で肉などを処理できればOKならば、収納しやすいこのサイズがオススメです。
それ以下だと、少し少なく感じる場合が多いでしょう。
4.5L-5Lは、そこそこ深めで、例えば、家族分のカレーも作れるサイズの鍋です。
皆さんの用途に対して、大きすぎに感じる方もいるかと思います。
ただ、圧力鍋の多くは、蒸し台を利用した調理もできるため、大量にまとめて作りたいほか、色々な料理に挑戦したい場合に、このサイズは向きます。
家庭用として最も多いサイズが4.5Lですし、迷ったらこのサイズが良いでしょう。
5L5-6Lは、出汁とりにも使えるような、相当な大きさの鍋です。
普通の鍋の場合と同じく、圧力鍋も「大は小を兼ねる」とは言いがたいので、かなり特殊なサイズといえます。
大きめの魚を崩さずまるごと、などの用途でないならば、家庭用としては少し大きすぎるでしょう。
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以上、圧力鍋の「選び方の基本」の紹介でした。
あとの部分については、各製品を見ながら、おいおい説明していくことにします。
冒頭示したメーカー順に、各機を見ていきます。
1-2・T-Falの圧力なべの比較
はじめに、フランスのティファールの圧力鍋を紹介します。
同社の製品は底面ステンレスなので、ガス火でもIHでも利用可能です。
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なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【2017年発売】
【4.5L:両手鍋】(型番:P4620635)
1・T-Fal クリプソ ミニット パーフェクト
¥16,690 楽天市場 (10/24執筆時)
【6L:両手鍋】(型番: P4620735)
2・T-Fal クリプソ ミニット パーフェクト
¥19,533 楽天市場 (10/24執筆時)
調圧方式:おもり式(初心者向け)
鍋の材質:ステンレス
圧力の最大値:65kpa
低圧調理:対応
タイマー:加圧タイマー
蒸し台:付属
重さ:2.25kg(4.5L) 2.35kg(6L)
クリプソ ミニット パーフェクトトは、T-Falの主に初心者をターゲットにした、クリプソシリーズの最上位機です。
初めて利用する方向けの「安全性」「利便性」に最も配慮がある機種で、圧力鍋を初めて購入する方には、特におすすめできる機種です。
本体サイズは、2-3人前の調理に最適な4Lモデルと、4-5人分は対応する6Lモデルの2種類です。
鍋の素材は、ステンレスです。
冒頭書きましたが、若干あたたまりが遅い一方、蓄熱性が高いので、圧力鍋との相性は良い素材です。アルミより重い素材ですが、T-Falの場合、ステンレス系は軽量化処理があります(4.5kgで2.25kg)。
そのため、中級機以上の圧力鍋おいては、最もスタンダードな金属です。
かけられる圧力は、T-Falは選択肢がなく、1段階の65kpaのみです。
65度は「ほどほどの高圧」で、他社の平均値といえる70Paに及ばない水準です。
ただ、この気圧でも115度は出る仕様ですから、通常の1/3程度の時短効果も期待できますし、お肉なども十分に柔らかくなります。
また、「ほどほどの高圧」なのが幸いし、1段階でも、魚・野菜でも荷崩れしにくいとも言えます。
しっかり、バランスをとって65kpaとしている部分はあります。
調圧方式は、おもり式です。
先述のように、おもり式は諸方式ありますが、本機は初心者向けです。
後述するように調圧できませんが、その分、構造は簡単で、圧力がかかりすぎないような工夫が多くあります。
本体の開けしめ構造は、構造上、ハンドルをつまんで、鍋ぶた全体を引き上げるアーチ方式を採用します。
視覚的にロック状況が確認できて安全であるほか、片手で開閉できるため、利便性が良いのが良い部分です。
安全性の面も、SGマークを取得する上で、重ねての「多重防御」が施され、ガス式の圧力なべとしては、高レベルである点も「売り」です。
例えば、圧力調整弁が詰まるなどして作動しなかった場合も、安全弁から圧を逃す構造を採用します。
さらに、それも作動しなかった場合は、パッキンから蒸気が排出されるように設計されています。
こうした多重防護策があるのが、この機種の「売り」です。
中身が爆発して、キッチン中掃除するハメになった・・・という失敗談がありますが、この機種は、そうそう心配ないでしょう。
加圧タイマーは、初心者に向けたもうひとつのT-Falの特長です。
圧力鍋本体にタイマーが付いており、ガスコンロを「中火」「弱火」「消化」にするという、火加減調整のタイミングを教えてくれる仕様になっています。
アラームに合わせて、圧力ダイヤルを調整するだけで、簡単に「時短効果」がのぞめます。
レシピ集は、39種類と少し少なめです。
ただ、ネットに掲載(こちら)のものを含めると250種類と、料理好きには嬉しい数となります。
このほか、圧力鍋のレシピはクックパッドなどにも多いです。
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以上、T-Falのクリプソ ミニット・パーフェクトの紹介でした。
加圧時のパワーは平均的ですが、その分「5つの安全設計」など、安全面では折り紙付きです。
加圧タイマーも、初心者のうちは、合った方が確実に便利ですから、T-Falだけから初心者が選ぶならば、こちらでしょう。
もちろん中級者以上の「料理好き」も、安全性を保持しつつ、125度の温度を出せる点で、十分満足のいく機種だと思います。
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【2017年発売】(執筆時青色在庫なし)
【4.5L:両手鍋】(型番:P4620669 P4620670)
3・T-Fal クリプソ ミニット イージー 【赤】
4・T-Fal クリプソ ミニット イージー【青】
¥13,200 楽天市場 (10/24執筆時)
【6L:両手鍋】(型番:P4620769 P4620770)
5・T-Fal クリプソ ミニット イージー 【赤】
6・T-Fal クリプソ ミニット イージー 【青】
¥15,790 Amazon.co.jp (10/24執筆時)
調圧方式:おもり式(初心者向け)
鍋の材質:ステンレス
圧力の最大値:65kpa
低圧調理:対応
タイマー:
蒸し台:付属
重さ:2.2kg(4.5L) 2.3kg(6L)
なお、このシリーズの入門機となるのがミニット・イージーです。
基本的な仕様は、鍋の構サイズも含めて同じです。
圧(65kPA)も、「5つの安全設計」などの部分も同じです。
ただし、先述の加圧タイマーが付属しません。
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結論的にいえば、初心者向け重要な機能といえますし、先ほどの機種のほうがよさそうです。
【4.2L:両手鍋】(型番:P4704231)
7・T-Fal クリプソ ミニット デュオ ルージュ
¥10,633 楽天市場 (10/24執筆時)
【5.2L:両手鍋】(型番:P4705132)
8・T-Fal クリプソ ミニット デュオ ルージュ
¥12,988 楽天市場 (10/24執筆時)
【5.2L:両手鍋】(型番: P4705134)
9・T-Fal クリプソ ミニット デュオ プラム
¥13,800 Amazon.co.jp (10/24執筆時)
調圧方式:おもり式(初心者向け)
鍋の材質:アルミニウム
圧力の最大値:65kpa
低圧調理:対応
タイマー:
蒸し台:付属
重さ:2.3kg(4.2L) 2.6kg(5.2L)
ミニット・デュオ・ルージュは、ティファールのクリプソシリーズのやや特殊な製品です。
本体色は、2色構成です。
パープルは「オンライン販売限定色」です。
鍋の素材は、ただ、アルミです。
軽量素材ですが、T-Falの場合、先述のように、ステンレスを薄型鋼板するなど軽量化しているので、その部分での利点はないです。
基本的な仕様は、鍋の構サイズ成も含めて、上で紹介したクリプソ ミニット・パーフェクトと同じです。
かけられる圧力は、65kpaのみで、「5つの安全設計」など安全面の設計も同等です。
調圧方式も、同じくおもり式です。
構造も同じく、初心者向けと言えます。
ただし、こちらは気圧をかけない状態で、鍋としても利用できるという製品です。
本機は、圧力鍋としては珍しく、フッ素加工が鍋にあります。
冒頭書いたように、圧力鍋は仕組み的に焦げない(焦げにくい)なのでこうした加工はないです。しかし、鍋として利用する本機は例外的になされます。
チタンコーティングですし、ヘラを利用した炒め料理にも対応できます。
1人暮らしなどで、キッチンが狭めな方のニーズを遡及した製品でしょう。ただ、この製品は、タイマーが付かないほか、他の製品に付属する10年保証がない点は注意が必要です。
炒め物に利用すると、どうしてもフッ素コーティングが傷むため、これは仕方のない部分です。
このほか、鍋も他機より容量に対してわずかに、重めです。
レシピ集は、18種類と少なめです。
しかし、先述のように、T-Falの場合ネットでは相当数あるため、問題ないです。
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以上、ミニット・デュオ・ルージュの紹介でした。
2in1であり面白いコンセプトの製品です。ただ、耐久性の面で、この組み合わせが合理的かは微妙なラインです。
やはり、T-Falから選ぶならば、ミニットパーフェクトの完成度が最も高いと言えそうです。
10・T-Fal エクスペリエンス 両手鍋 P4590744
¥29,800 楽天市場 (10/24執筆時)
調圧方式:おもり式
鍋の材質:ステンレス
圧力の最大値:40, 52, 64, 76kpa
低圧調理:対応
タイマー:
蒸し台:付属
重さ:
エクスペリエンスは、T-Falの最上位機種です。
直営店系だと、ニュートリクックというレシピ集だけが違う姉妹品があったのですが、そちらは最近見かけません。
本体サイズは、大きめの6Lモデルのみの展開です。
かけられる圧力は、ダイヤルにて4段階の可変性があります。
野菜などに向く超低圧の40kPa(107度)、ご飯などの炊飯に向く52kpa(112度)、肉などの調理には64kpa(114度)、崩れやすい魚介類に向く76kpa(116度)です。
一方、どちらかといえば、低圧よりにバリエーションを増やしたという機種です。初心者向けのクリプソシリーズに比べても、高圧はさほど望めない機種です。
本体の開けしめ構造は、クリプソシリーズと同じです。ハンドルをつまんで、鍋ぶた全体を引き上げるアーチ方式を採用します。
加圧タイマーは、付属します。
安全性の面も、5つの安全設計」が施され、保証も10年です。
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以上、T-FALのエクスペリエンスの紹介でした。
クリプソシリーズに省略された圧力の可変機構が魅力という機種です。
流通が限定されている製品ですが、とくに、野菜の栄養素を残したいなど、低圧方面に融通が利くのが魅力でしょう。
一方、直営店舗に製品流通が限られるので、全体的な値段がクリプソシリーズに比べて相当割高です。費用対効果は良いとは言えない製品ですね。
【2023年発売】
【3.2L:片手鍋】
11・T-Fal セキュア トレンディ 3.2L P2584000
¥7,460 楽天市場 (10/24執筆時)
【6.2L:片手鍋】
12・T-Fal セキュア トレンディ 6.2L P2580704
¥8,250 楽天市場 (10/24執筆時)
調圧方式:おもり式(中級者向け)
鍋の材質:ステンレス
圧力の最大値:80, 50kpa
低圧調理:対応
タイマー:
蒸し台:付属
重さ:1.96kg(3L) 2.97kg(6L)
セキュア トレンディは、T-FALの同社の片手鍋タイプの圧力鍋です。
2016年登場の「セキュアネオ(P2534045・P2530744)」の後継機となる格安ラインです。
本体サイズは、小容量の調理に最適な3.2Lモデルと、4-5人分対応する6.2Lモデルの2展開です。
重さは、片手鍋形状ですが、特に他機種より軽量ではなく、むしろわずかですが、容量に比して重めです。素材がステンレスだからという部分はあるでしょう。
なお、いずれのモデルも中カゴが付属します。
かけられる圧力は、高圧と言える80kpaと、低圧といってよい50kPaです。
高圧は、お肉の調理などに、低圧は、野菜の栄養素を残しつつ、時短調理したい場合などに重宝します。
加圧調整は、こちらもおもり式です。
調圧式ですが、高圧は出せないタイプなので、メンテや扱いは楽なほうです。
ダイヤルで2調整する方式です。
ダイヤルを合わせたら、あとは調整のない圧力鍋と使い方は変わりません。
本体の開けしめ構造は、スイッチ式で、片手で開けられる開閉ロックで利便性は高いです。
加圧タイマーは、価格的に仕方ないですが、未付属です。
安全性の面は、先述の「5つの安全設計」は網羅します。
T-Falは上位機でも「高圧」でないのは、安全面を重視するからでしょう。
初心者向けにも分かりやすいハンドルの方向表示など、細かい配慮もあります。
レシピ集は、付属しますが、20種類と簡易的な量です。
繰り返しになりますが、T-Falはオンライン上の専用レシピが充実しているため、問題ありません。料理好きには嬉しいでしょう。
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以上、T-FALのセキュア トレンディの紹介でした。
同社の圧力鍋としては比較的安めです。
一方、安全面も諸装備に問題ないですが、同社の製品としては少し作動圧力が高めに出されている点と、タイマー装備がない点で、ターゲット層は、中級者に思えます。
1-3・パール金属の圧力鍋の比較
続いて、パール金属の圧力鍋を紹介します。
金属加工で有名な新潟県の燕(三条市)の企業です。
ホームセンターなどでもよく見かけますが、お買得価格の製品が多いです。日本企業らしく、ユーザーサポートも親切です。
【2005年発売】
【2.5L:片手鍋】
13・パール金属 クイックエコ H-5039
¥4,755 Amazon.co.jp (10/24執筆時)
【3.5L:片手鍋】
14・パール金属 クイックエコ H-5040
¥4,873 Amazon.co.jp (10/24執筆時)
【4.5L:片手鍋】
15・パール金属 クイックエコ H-5041
¥6,780 Amazon.co.jp (10/24執筆時)
【5.5L:片手鍋】
16・パール金属 クイックエコ H-5042
¥6,091 Amazon.co.jp (10/24執筆時)
調圧方式:おもり式(中級者向け)
鍋の材質:ステンレス
圧力の最大値:60, 100kpa
低圧調理:対応
タイマー:
蒸し台:
重さ:2kg(3.5L) 2.7kg(5.5L)
クイックエコは、比較的低価格な圧力鍋としては、圧倒的に売れている人気機種です。
日本のパール金属が発売しています。
本体サイズは、多展開です。
少量向きの2.5Lから、2-3人世帯に向く4.5L、大人数世帯に対応できる5.5Lなど4種類から選択可能です。
重さは、本機の強調できる部分です。
各サイズとも他社機より「軽め」に作られます。
ただ、逆説的に言えば、それゆえに「安い」のだとも言え、厚みの部分で保温性は値段相応でしょう。
鍋の素材は、ステンレスです。
圧力鍋向きで、問題ないです。鍋底についてはアルミ層をいれますが、これはステンレスの蓄熱性を加減して、焦げ付きにくくするための工夫のようです。
かけられる圧力は、中圧といえる60kpaと、高圧と言える100kpaです。
100kpaは、結構「高めの高圧」と言って良いので、お肉などの「時短効果」は期待できます。
加圧調整は、こちらもおもり式です。
本機は、圧力が2段階ですが、調圧はハンドル部のダイヤルで調整する仕組みです。
本体の開けしめ構造は、レバースライド式です。
回しつつ固定する方式ですが、開閉にはややコツが必要です。
安全性の面は、値段相応の部分はあります。
開けしめの際、確実にロックされたか分かるロックボタンなどは未装備です。
また、圧による鍋の爆発に関する多重防衛策もないため、どちらかと言えば、使い慣れている「中級者向き」です。
お手入れは、簡単なほうです。
おもり周りも分解できますし、特別な道具も不要です。
レシピ集は、同社の地元である新潟調理師専門学校監修のレシピ集が付属します。
ただ、掲載点数は14点と最低限です。
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以上、クイックエコの紹介でした。
国産の鍋メーカーが出す製品で金属部分の信頼性は高いと言えます。
また、この価格で切替式の圧力鍋を買えるというのも魅力ですし、高圧対応で時短効果も見込めるでしょう。
一方、開閉構造や、安全装備について言えば、初心者向けと言うよりどちらかと言えば、使い慣れた方向けの製品です。
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なお、パール金属からは、次のような圧力鍋の展開もあります。
順番にみておきます。
【2012年発売】
【3.5L:片手鍋】(他サイズもあり)
17・パール金属 節約クック H-5434
¥5,730 Amazon.co.jp (10/24執筆時)
2.5L:H-5434
3.5L:H-5435
4.5L:H-5436
5.5L:H-5437
調圧方式:おもり式(中級者向け)
鍋の材質:ステンレス
圧力の最大値:60, 100kpa
低圧調理:対応
タイマー:
蒸し台:
重さ:1.7kg(3.5L) 2.5kg(5.5L)
第1に、H-5434などです。
先ほどの機種との違いは、鍋素材です。
鍋の素材は、同じステンレスです。
ただ、先ほどの機種は、シンク周りや調理器具などではお馴染みの錆びにくい18-8 ステンレスです。本機は、本体が16クロムステンレスです。
一方、重さがこちらの方が軽いですが、鍋の底圧が1.2mm(上位機は4.4mm)で、焦げ付き防止のためのアルミ層がないからでしょう。
安全性には問題ないとしても、先ほどの機種のほうが機能性はありそうです。
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【2024年発売】
【3.5L:片手鍋〉
18・パール金属 普段使いの圧力鍋 3L HC-379
¥6,730 Amazon.co.jp (10/24執筆時)
調圧方式:おもり式(中級者向け)
鍋の材質:ステンレス
圧力の最大値:100kpa
低圧調理:対応
タイマー:
蒸し台:
重さ:1.6kg
第2に、HC-379などです。
同じく、16クロムステンレスの本体です。
作動圧力の切替に対応できない廉価版です。
ただ、100kPaですし、シリーズ名通り「ふだん使い」として、シンプルに使うならば、ありなのかもしれません。
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【2024年発売】
【3.0L:片手鍋】
19・パール金属 軽ーいアルミ製IH HB-379
¥6,439 Amazon.co.jp (10/24執筆時)
【3.5L:片手鍋】
19・パール金属 軽ーいアルミ製IH HB-377
¥4,460 Amazon.co.jp (10/24執筆時)
【6L:片手鍋】HB-5972同等品
19・パール金属 軽ーいアルミ製IH HB-378
¥5,680 Amazon.co.jp (10/24執筆時)
調圧方式:おもり式(中級者向け)
鍋の材質:アルミ
圧力の最大値:80kpa
低圧調理:
タイマー:
蒸し台:
重さ:1.28kg(3.5L) 1.8kg(6L)
第3に、HB-379などです。
こちらは、標準的な圧(80kpa)で固定される製品です。
中心に回し開けのレバー式で、シンプルなおもりがあるスタンダードなタイプです。
鍋の素材は、アルミです。
(硬質)アルミなので、軽量いうメリットがあります。
アルミは、熱伝導が良い素材なので、調理温度に至るまでの時間がは短いです。ただし、逆に蓄熱性がほとんどないので、余熱はかけにくいです。
どちらの利便性が優るかは、利用法によります。
ただ、錆ほかのメンテ性、あるいは変形可能性を含む耐久性の部分で、圧力鍋の「高級機はステンレス」とはいえます。先述のように、素材は、他機より圧を低めしている理由とも言えます。
1-4・フィスラーの圧力鍋の比較
ここからは、ドイツのフィスラー社の圧力鍋を紹介します。
刃物や金属加工では定評のあるドイツの製品らしく、かなり本格的かつ使い勝手が良い製品が多いです。
T-Falと違った方向で、ブランド力のあるメーカーで、品質の高さから日本でも人気の製品が多いです。同社の製品も、他メーカー同様にIH調理器具にも対応できます。
【2022年発売】(執筆時一部クーポン割引あり)
【3.5L:片手鍋】602-410-03-000
20・フィスラー ビタクイックプレミアム
¥23,800 Amazon.co.jp (10/24執筆時)
【4.5L:片手鍋】602-410-04-000
20・フィスラー ビタクイックプレミアム
¥25,801 Amazon.co.jp (10/24執筆時)
【4.5L+2.5Lセット】602-410-11-000
21・フィスラー ビタクイックプレミアムセット
¥38,000 Amazon.co.jp (10/24執筆時)
調圧方式:スプリング式(中級者向け)
鍋の材質:ステンレス
圧力の最大値:70, 50kpa
低圧調理:
タイマー:
蒸し台:付属
重さ:2.7kg(3.5L) 2.8kg(4.5L)
ビタクイック(VitacoQuick)は、フィスラーの圧力鍋のなかでは、比較的価格が安い入門モデルです。
最近は、「ビタクイックプレミアム」という名前で売られるようになりました。
このシリーズは同社の圧力鍋では入門用です。
ただ、質実剛健な同社の優れたデザイン性は十分感じられ、調理器具としての高級感は十分ある製品です。
4.5Lは、流通ルートの違いで複数の型番があります。
鍋の素材は、ステンレスです。
鍋底は、フィスラーも焦げ付き防止のため、アルミ層を入れます。
重さは、一方、3.5Lモデルで、約2.7kgですので、T-Falあたりよりは重いです。
かけられる圧力は、2段階です。
魚・野菜などに向く低圧の45kPa(109度)と、平均的で汎用的な70kPa(115度)です。
調圧方式は、スプリング式です。
冒頭で書いたように、おもり式に比べて、蒸気や騒音が少ない点と、構造的に、メンテもしやすい点が良い部分です。
利用上、図の青色の丸の部分は、圧がかかった場合背が伸びてきます。
調圧は、目盛りの高さで2つの圧力帯を判断し、その後、火加減で圧を調整します。
本体の開けしめ構造は、ハンドルロック式です。
この方式は慣れるまでややコツが要ります。ただ、カッチリハマらないと圧がかからない構造ですから、安全度は高いです。
安全性の面は、配慮があります。
例えば、ふたが完全に閉まらないと、安全レバーが「緑」にならず加熱されない仕様です。
先述のように、スプリング式(密閉式)ですから、調理中にスチーム(蒸気)が外にあまり出ません。
お手入れは、楽です。普段洗うべき部品点数はパッキンとメインバルブだけと少ないので。
また、コントロールパネル(メインバルブ)が分解掃除ができる仕様です。
毎回分解して掃除することは求められていませんが、汚れたときは分解して掃除した方が早いため、メリット性が高いです。
ふたの取っての部分も道具なしで外せるので、掃除が楽です。清潔性は最も高いと言えます。
レシピ集は、外国ブランドながら付属します。
和食も意外と多いです。
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以上、フィスラーのビタクイックプレミアムの紹介でした。
ブランド力のある製品なので少し高価ですが、作りはさすがに「フィスラー」で、長く使えそうです。保守パーツも継続的に手に入るでしょう。
方式は、音が静かで、蒸気もでにくいスプリング式で、ふだん使いしやすい部分が良いところです。
調圧(標準圧・低圧)できる部分で、お肉や煮込みだけでなく、崩れやすい魚や、ビタミンを残したい野菜など、いろいろな使い方ができそうです。
値段面では「中級者向け」といえますが、お手入れや安全面でいえば、初心者が使っても問題ないです。
【2022年発売】
【1.8L:片手鍋】型番:622-212-01-000-A
22・Fissler ビタビット プレミアム
¥41,599 楽天市場 (10/24執筆時)
【2.5L:片手鍋】型番:622-212-02-070
23・Fissler ビタビット プレミアム
¥33,800 楽天市場 (10/24執筆時)
【2.5L:片手鍋】型番:622-212-02-070-A
24・Fissler ビタビット プレミアム
¥33,972 Amazon.co.jp (10/24執筆時)
【3.5L:片手鍋】型番:22-412-03-070-A
25・Fissler ビタビット プレミアム
¥53,700 Amazon.co.jp (10/24執筆時)
【4.5L:片手鍋】型番:622-412-04-070-A
26・Fissler ビタビット プレミアム
¥55,000 Amazon.co.jp (10/24執筆時)
【6L:片手鍋】型番:622-412-06-070-A
27・Fissler ビタビット プレミアム
¥49,050 Amazon.co.jp (10/24執筆時)
【4.5L+2.5Lセット】型番:622-412-11-070-A
28・Fissler ビタビット プレミアム セット
¥90,200 Amazon.co.jp (10/24執筆時)
調圧方式:スプリング式(初心者〜中級者)
鍋の材質:ステンレス
圧力の最大値:45 60 70kpa
低圧調理:対応
タイマー:
蒸し台:付属
重さ:3.1kg(3.5L) 3.2kg(4.5L)
「ビタビット プレミアム 」は、フィスラーの上級の圧力鍋です。
以前売られていた「フィスラー プレミアムプラス」の後継機です。
流通ルートで微妙に型番が違う製品がありますが、どれも性能は同じです。
ビタクイックと同じで、2.5Lのスキレット・蒸し器・ガラスふたのセットもあります。
料理好きというよりも、「プロの料理人」に向けた商品構成です。2017年に登場した新機種で、モデルはハンドル部分の厚みが増しています。
本体サイズは、10Lサイズまでの多展開です。
最も売れそうな家庭用サイズは、やはり4.5Lでしょう。
3.5Lは、大量に調理しない方におすすめできるサイズです。
鍋の素材は、こちらもステンレスです。
底面は、アルミ層も含みますが、焦付を防止するため、各社が採用する仕組みです。
重さは、一方、3.5Lモデルで、3.1kgです。
上位モデルだけにしっかりした質感があるので、少し重めです。
かけられる圧力は、本機については3段階です。
魚などに向く低圧の45kPa(110度)と、野菜などの向けの中圧の60kPa(113度)、そして、標準的な75kPa(116度)です。
高圧は出せないですが、一般的に言えば、標準圧でもお肉や煮込みに十分対応できます。その上で、メンテ性が良いのが、先述のように、スプリング式のメリットです。
このほか、加圧せず、蒸し器として100度でのスチーム調理もできます(蒸し台が付きます)。
調圧方式は、こちらも、スプリング式です。
ただ、本機の場合、3段階の加圧用のダイヤルがあります。
ダイアルに合わせたら、緑の線にあわせるように火加減するだけですので、下位機より視認性が良く、火力の調整が楽です。フィスラーの製品としては、初心者にも向いた機種です。
本体の開けしめ構造は、ハンドルロック式です。
コツが要りますが、下位機種の場合と同じで、キッチしまらないと圧かかかりませんから安全です。
また、しっかりロックされると「グリーン」の表示がでるため、分かりやすいです。
安全性は、下位機種同様の堅牢な防護システムを持ちます。
おもり式と違い、蒸気や音で圧の見分けは付かないです。ただ、色分けされた圧力表示で視認できるため、問題ありません。
お手入れは、鍋の内部はエンボス加工がなされ、焦げ付きにくい仕様です。
掃除の手間は、ビタクイック同様にパーツが簡単に外せるため、容易と言えます。
レシピ集は、こちらも付属しますが、他社に比べると、簡単なものです。
ただし、インターネット上で多くの公式レシピが公開されています(こちら)。同社の場合、(ビタクイックプレミアムではなく)こちらを元にしたレシピになります。
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以上、フィスラーのプレミアムプラスの紹介でした。
高級機ですが、本体部分の品質や安全性のほか、下位機より、圧の段階が多いほか、加圧用のダイヤルがある分、実際の使い勝手の部分も上位と言えます。
優れた機種ですし、高品質な「一生もの」な圧力鍋を求める方にオススメです。保守部品をしっかり入手しつつ、長年使えるタイプの製品と言えます。
初心者はやはりT-Falのがよいでしょうが、それでも「料理好きで、しっかり研究しつつ使いたい」初心者には、この機種を選んでも問題なさそうです。
1-5・ワンダーシェフの圧力鍋の比較
つづいて、ワンダーシェフの圧力鍋を紹介します。
平成14年から圧力鍋の製造をしている大阪の伊藤アルミニウム工業が改名し、この名前になりました。
時代的に中国製造ですが、大阪工場で検品しているそうです。
【2020年発売】
【3L:片手鍋】640833
29・ワンダーシェフ 魔法のクイック料理 ZQSA30
¥10,200 楽天市場 (10/24執筆時)
【5.5L:両手鍋】640840
29・ワンダーシェフ 魔法のクイック料理 ZQDA55
¥11,743 Amazon.co.jp (10/24執筆時)
【廉価版】(140kPaのみ)
【5.5L:両手鍋】Amazon限定
30・ワンダーシェフ 魔法のクイック料理 AQDA55GRY
¥10,331 Amazon.co.jp (10/24執筆時)
調圧方式:おもり式(上級者向け)
鍋の材質:ステンレス
圧力の最大値:140kpa 80kPa
低圧調理:
タイマー:
蒸し台:
重さ:2.1kg(3.5L) 2.8kg(5L)
魔法のクイック料理は、大阪の金属製品メーカーのワンダーシェフの圧力なべです。
複数ありますが、Amazon限定モデルは、超高圧(140kPa)のみで切替不可の代わりに安い製品です。
ただ、「お肉専用」など、標準圧を使わないかたは、安めで良いかと思います。
本体サイズは、3Lの片手鍋タイプと、5.5Lの両手鍋タイプです。
片手鍋タイプも、反対側に持ち手はあります。
重さは、片手鍋形状の、3.5Lで2.1kgです。
両手鍋モデルも含めて、このシリーズは軽めです。
鍋の材質も、しっかり、ステンレスです。
鍋底はフィルターなど同じで、アルミ層を含めて、焦げ付きにくくする工夫があります。
かけられる圧力は 、2段階です。
本機は、超高圧の140kpa(2.38気圧/126度)と、高圧の80kPa(117度)という組み合わせです。
法律の安全基準上の作動圧力の上限は、150kPaにおかれるので、最高圧の点で、本機は、限界ギリギリの業界「最高クラス」です。
高圧がかけられると、お肉や魚が骨まで短時間でホロホロに煮ることも可能です。
柔らかい素材も短時間なら煮崩れしにくいというメリットもあります。圧力を高度に使いこなしての時短調理をするなら、この機種が良いでしょう。
ただし、低い方でも80kPaですから(超高圧ではないにせよ)高圧です。
本機は、荷崩れしやすい魚ほか、野菜なども少し苦手とする部分があります。
調圧方式は、おもり式です。
T-Falやパール金属と同じで、蒸気と騒音はあるタイプです。
加えて、本機のように超高圧がだせる部分があるタイプの場合、後述する、メンテ性の部分で、一手間必要で、この部分で「上級者向け」ではあります。
本体の開けしめ構造は、ハンドルロック式です。
ハンドルを回転させた後で、圧力調整のおもりを押し回して取り付けます。
調理後鍋を空ける際にも、おもりを回して開ける構造です。
安全性は、安全弁はもちろん、誤操作に伴う危険性にも配慮が見られます。
高圧がだせるタイプなので、通常機より、より多重の防護策を施し、安全機構はかなりしっかりした機種と言えます。正しく使う限りにおいて安全です。
なお、おもりを外す際の蒸気漏れだけは注意です。
お手入れは、高圧が出せる「おもりタイプ」に共通しますが、手間は多いです。
部品が細かい部分もあり、ノズル部分を掃除ピンで掃除することが必要です。
安全機構が多いので、みるべき部品も多めで、おもり周りほか、ノズル部分とフロート式安全装置の点検・掃除が必要です。
慣れれば問題ないですが、掃除の過程は多いです。
レシピ集は、料理研究家の浜田陽子さんのメニューです。
やはり、高圧ゆえに「おもり」タイプですので、中級者で多段の調整に魅力を感じる方
また、このメーカーもオンラインのレシピ集(こちら)が充実します。
クックパッドなどでも良いですが、圧力の強さに応じて書いてあるため、メーカーのレシピ集は便利です。
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以上、ワンダーシェフの「魔法のクイック料理」の紹介でした。
おもり式は「初心者向け」と「上級者向け」に分かれますが、本機は後者でしょう。
超高圧が使える点で、時短効果は全社通しても最大級ですので、お肉などを短時間で「ほろほろ」にしたい方には向くと思います。
ただし、おもり部分ほか、構造が複雑で、メンテを含めて言えば利用の難易度は高めです。圧が強く使える分、正しい使い方をしないと失敗も多くため、本格的に取り組みたい方が選ぶべきでしょう。
次回に続く!
圧力鍋のおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は圧力鍋の比較の1回目記事でした。
しかし、記事は、まだまだ「続き」ます。
2・圧力鍋の比較 (2)
2-1:ビタクラフト 〈米国〉
2-2:WWF〈ドイツ〉
2-3:アイリスオーヤマ〈日本〉
2-4:マイヤー〈米国〉
2-5:最終的なおすすめの提案【結論】
肉魚の高圧料理 ★★★★★
野菜の低圧料理 ★★★★★★
安全構造 ★★★★★★
準備の手軽さ ★★★★★★
手入れしやすさ ★★★★★★
蒸気量と騒音 ★★★★★★
総合評価 ★★★★★★
続く2回目記事(こちら)では、ワンダーシェフの製品を追加でみます。
その後、米国のビタクラフトやドイツのWMFの製品など紹介していきます。
その上で、紹介した全製品から、目的別・価格別に、Atlasのおすすめ機種を選定していきます。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら
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