【今回レビューする内容】2024-2025年 高性能オーブントースターの性能とおすすめ・選び方:トースト・ピザ ・オーブン調理 2枚・4枚焼き メーカー別の人気機種の違いと性能ランキング
【比較する製品型番】パナソニック NT-D700 NT-D700-K NT-T501 バルミューダ The Toaster Pro K05A-SE K05A K11A K11A-SE ReBaker KTT01JP アラジン AET-GP14B AGT-G13B AET-GS13C 三菱電機 TO-ST1-T TO-ST1L-W 象印 EQ-JA22 ET-GP30 ET-GN30 ET-GU30- ET-GC30 EQ-AM22-BA EQ-FA22 Q-SB22 タイガー KAV-A130 KAT-A131WM KAV-B130 KAT-B131KM KAM-S132 KAM-R132 KAE-G13N KAK-G102 KAK-H102 シロカ ST-2D451 ST-2D471 ST-2D351-W ST-2D351-W ST-211 シャープ AX-WT1-B AX-GR2 東芝 HTR-W7 HTR-PZ3 HTR-P3 ツインバード TS-D486B TS-D048B ビタントニオ VOT-100 アイリス MOT-401 SOT-401 KSOT-401 コイズミ KOS-1236/K KOS-1330/K KOS-1301/K abien DCT37 ほか
今回のお題
美味しく焼ける!オーブントースターのおすすめはどの製品?
どもAtlasです。
今日は、2024年8月現在、最新のオーブントースターの比です。
パンを焼くため「トースト機能」を重視したい方、料理用に「オーブン機能」を重視したい方、双方に対応するように書きました。
もちろん、どちらの側面も優秀で便利に使える機種も、多くみるつもりです。
トースト機能については、中は「ふわっと」外は「さくっと」という「トーストの美味しさの基本」を再現するための機能的な「工夫」に注目します。
お馴染みの「スチーム」を用いるものから、特別な「加熱制御」で「さくふわ」な食感を実現している機種など、色々みていきます。
オーブン機能については、料理に重要な「火力(最大温度)」ほか、温度の安定に欠かせないマイコン制御技術に主に注目します。
50機種以上と結構な数がありますが、デンキヤで見かける機種はほぼ網羅できたと思います。
1・オーブントースターの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:パナソニック(日本)
1-3:バルミューダ〈日本〉
1-4:アラジン〈日本〉
1-5:象印〈日本〉
2・オーブントースターの比較 (2)
2-1:三菱電機〈日本〉
2-2:タイガー〈日本〉
2-3:シロカ〈日本〉
2-4:シャープ〈日本〉
2-5:東芝〈日本〉
3・オーブントースターの比較 (3)
3-1:ツインバード工業〈日本〉
3-2:ビタントニオ〈日本〉
3-3:アイリスオーヤマ〈日本〉
3-4:他の企業〈コイズミ 山善 ほか〉
4・オーブントースターの比較 (4)
4-1:最終的なおすすめの提案【結論】
記事では、はじめに、オーブントースターの「選び方の基本」の説明をします。
そのあと、以上のようなメーカー順に各機をみていくという構成になります。
サックリ(火力) ★★★★★
ふっくら(保水) ★★★★★
ピザ焼き ★★★★★
チーズトースト ★★★★★
冷凍パン ★★★★★
すばやさ(時短) ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最後の「結論」部分では、上表のようなポイントから、「Atlasのおすすめ機種!」を提案する形で記事を進めていきます。
よろしくお願いします。
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1・1人暮らし向け電子レンジ
2・小型のスチームオーブン
3・中型のスチームオーブン
4・オーブントースター
5・コンベクションオーブン
6・オーブン全体のおすすめ【結論】
なお、今回の記事は、このブログの調理家電の比較記事船隊としては4回目記事として書きました。
1-1・オーブントースターの選び方の基本!
1・トースト調理技術
2・オーブン調理技術
3・その他の注意点
はじめに、近年のトースターの「進化」をふまえつつ、オーブントースターの「選び方の基本」について書いておきます。
「トーストを美味しくするための最新技術」と「オーブンを便利に使うための最新技術」にわけて、説明していきます。
1・美味しい!トーストのための技術
はじめに、「トーストを美味しくするための最新技術」についてです。
カタログをみれば分かりますが、各社の目指す「トーストの味」は、このブログの【炊飯器の選び方の記事】で説明したような炊飯器と違って、各社ともほとんど同じです。
結論的にいえば、「表面はサクッと、中はしっとり、ふわっと」した食感のトーストです。
この食感を再現するため、各社で技術を競っていると言えます。
また、メーカー横断的にみる場合、革新となる技術は、以下の、3点にまとめられます。
第1に、スチーム技術です。
近年のトースターブームの火付け役になったバルミューダのThe Toasterにおいては「コア技術」です。
上図のように、上から5ccの水を入れ、加熱水蒸気で食パンの表面に水分の膜をはります。
その働きでパンのバターや水分の味を逃がないようにした上で、ある程度の時間をかけて、表面をサクッと焼き上げていく仕組みです。
ただし、「スチーム技術」についていえば、最近、各社とも採用しなくなってきています。
「火力」と「水気」を合わせて制御するのは難しく、仕上がりにバラツキが生じやすいからでしょう。
なお、少し方向性が異なりますが、三菱電機からは、(ワッフルのように)ふたをして焼く仕組みで、パンから生じる水分を利用する機種があります。
こちらは、スチーム式の「進化形」といえる部分があります。
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第2に、ヒーティング技術です。
格安オーブントースターは、ガラス管ヒーターを併用する機種が多いです。
トーストの場合、ガラス管ヒーターだと、焼き目を付けるのに時間がかかるため、結果として中身の水分が飛んで、ふんわり感がなくなる場合があります。
そのため、「トーストが美味しい」と評判の機種は、表面をこんがり焼きやすい、少し高級な遠赤ヒーター(カーボンヒーター)を使用します。
高級機になると、いろいろな種類のヒーターを組み合わせ、この部分の工夫を強めます。
例えば、パナソニックは、浸透性のある近赤ヒーターと、表面を温めやすい遠赤ヒーターを併用する両面加熱で、加熱時間の時短を図っています。
アラジンは「速熱姓」が高い遠赤グラファイトヒーターを搭載し、とにかく速く焼き上げることで、内部の水分を飛ぶのを防いでいます。
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結論的にいえば、こうした部分に、何らかの工夫がある機種を選ぶと、美味しいトーストが焼きやすいと言えます。
とくに、この部分に細かい工夫をした機種が最近多いので、比較する場合は「注目点」です。
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第3に、温度制御技術です。
格安なオーブントースターは、設定した時間、同じ温度で加熱するだけです。
しかし、高級機は、マイコン制御を伴います。
プログラムに基づき、ヒーターを制御し、トーストの仕上がりを良くしています。
このうち「最先端」といえるのは、パナソニックの「インテリジェント制御」です。
温度センサーを搭載するので、庫内の温度状況を見ることができます。時間や温度を適切に自動制御してくれるので、仕上がりにムラが生じにくくなります。
パンの厚みの違いや、パンの状態(冷蔵・冷凍)に合わせた「調理」をしてくる点では、同社の高級機は、高性能レンジに近いとも言えます。
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以上、「トーストを美味しくするための最新技術」を3点見ました。
こうした技術を多く搭載する機種が、現在的に「性能が良いトースター」といえます。
こうした技術トレンドをふまえつつ、今回は比較していくつもりです。
2・使いやすい!オーブン調理の技術
続いて、「オーブンを便利に使うための最新技術」についてです。
オーブントースターを、ピザ焼きや、揚げ物の加熱に利用する場合に重要になる話です。
この部分について言えば、トースト技術に「特化」しすぎた機種ほど、オーブン性能や、利用時の利便性が「低くなる」という傾向があります。
逆に言えば、象印は、「高火力スイッチヒーティング」という独自の方式で、オーブン機能を相当強化しています。しかし、トースト部分は多くの見所はないと言えます。
パナソニックの最上位機など双方優れる機種もありますが、その場合、値段も高くなります。
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結論的にいえば、この部分は、皆さんが、トースト機能とオーブン機能の「どちらを優先したいか」という話になります。
3・その他の注意点
最後に、その他の注意点です。
とくに、コンベクションオーブンについて、振れておきます。
コンベクションオーブンとは、ざっくり言えば 「ファン付のオーブントースター」です。
強めのヒーターに加えて、大きなファンが内蔵されるため、「トースト」「オーブン加熱」のほか、グリル調理・熱風調理・スローベーク調理も対応します。
調理技法が増えるため、調理可能なレシピ数、格段に多くなります。
とくに、オーブン・グリル機能の実力が高いため、「冷凍ピザもより美味しく焼ける」とも言えます。
トーストも、焼き上げ品質は、専門特化した高級オーブントースターを除けば、火力の分だけ上級とも言えます。
小型機では、オーブントースターほどのサイズの機種もあり、「料理好き」に人気です。1万円以下の機種もあります。
仕組みが異なるので、今回とは別の記事で紹介しています。
比較したい方は【コンベクションオーブンの比較記事】で特集しましたので、後ほどご覧ください。
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以上、オーブントースターの選び方の基本でした。
ここからは、冒頭書いたように、メーカー順に各社の製品を順番に見ていきます。
1-2・パナソニックのオーブントースター
はじめに、パナソニックのオーブントースターからです。
誰でも知っている、日本の総合家電メーカーです。
上位機は、同社の得意とするセンサーとマイコン制御を活かしたユニークな製品を展開します。
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なお、以下の本文では、高評価できるポイントについては赤系の文字色で、イマイチな点は青字で紹介していきます。
【2020年発売】
1・パナソニック NT-T501-W
2・パナソニック NT-T501-H
¥7,855 Amazon.co.jp (11/30執筆時)
トースト枚数:4枚
ヒーター:ガラス管×4
消費電力:1200W
庫内広さ:28.4cm×27.4cm×8.7cm
火力調節: 5段階
寸法:幅34.5×奥行32.9×高さ21.9cm
NT-T501は、パナソニックのオーブントースターのスタンダード機です。
設置寸法は、幅34.5×奥行32.9×高さ21.9cmです。
本機は、パン4枚焼きですが、コンパクトでかなり設置性は良いです。
デザインは、独自性という意味ではイマイチながら、後ほど紹介するバルミューダ機を思わせる点で、流行を取り入れたと言えます。
パワーは、1200Wです。
他社のオーブントースター入門機に比べると、(値段にふさわしく)十分です。
ヒーターは、しかし、合計4本ながら、いずれもガラス管ヒーターです。
本機は、後ほどみる同社の上位機と比べても、加熱面であまり工夫がない機種です。
庫内の広さは、奥行27.4cmです。
これはオーブントースターとして言えば、広めと言えます。
そのため、パンが4枚まで同時に焼けます。
ピザを焼く場合も、24センチまで対応可能です。
火加減の調節は、5段階調節です。
30分タイマーが付属するので、単純に「トーストを焼く」意外にもいろいろ使えそうです。
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以上、パナソニックのNT-T501の紹介でした。
デザイン性は(新味はないですが)かなり良い機種です。
ただ、パンの美味しさの部分に工夫がない機種です。どちらかというと、デンキヤの店頭やネットで写真をみて「オシャレさ」で選ばせる機種でしょう。
いずれにしても、機能面であまりおすすめできません。
【2020年発売】
3・パナソニック ビストロ NT-D700-K
¥28,000 Amazon.co.jp (11/30執筆時)
トースト枚数:2枚
ヒーター:遠赤外線×2 近赤外線×1
消費電力:1300W
庫内広さ:26.0×25.0×9.5cm
火力調節: 8段階(120〜260℃)
寸法:幅34.1×奥行32.8×高さ26.9cm
NT-D700-は、パナソニックの「オーブントースター ビストロ」 シリーズの製品です。
同社のオーブントースターの新しい最上位機です。
設置寸法は、幅34.1×奥行32.8×高さ26.9cmです。
適度にコンパクトであり、冷蔵庫の上などにも置きやすい仕様です。
パワーは、最大1300Wです。
ヒーターは、3本の「遠近トリプルヒーター」です。
上面と下面に、それぞれWの遠赤外線ヒーターを配置します。
その上で、近赤外線ヒーターとパナソニックが呼ぶものを上面にもう1本加える方式です。
遠赤外線ヒーターは、表面を「こんがり」焼くのが得意で、トースターには欠かせないといえるヒーターです。
ただ、内部の加熱は少し不得意なので、近赤外線ヒーターに「食材内部の加熱力」をフォローさせるという工夫です。
それぞれのヒーターの特性をふまえて調整するので、普通のトーストから、具材のせトーストまで高度にフォローできる仕組みであり、同社のオーブントースターの個性です。
ちなみに、この方式は、パナソニックの5万円台のオーブンレンジにも見られる独自技術です。
火加減の調節は、8段階のデジタル式です。
一方、本機については、単純なサーモスタット(限界温度センサー)ではなく、庫内の現温度がわかる温度センサー内蔵です。
そのため、120度〜260度という数値で温度設定が可能であるほか、このセンサーを活かして、調理時に、かなり高度なマイコン制御をします。
自動調理機能は、したがって、多彩です。
15種類のオートメニューが選択できる点が見どころです。
トーストだけでも5種類(厚切り・薄切り・冷凍厚切り・冷凍薄切り・アレンジトースト)あり、先述の温度センサーで内部の加熱を制御しながら、適切に焼いていきます。
適切な温度制御で焼き上げる「インテリジェント制御」は、本機の見どころです。
パンのほか、そうざいの温め直しや、焼き芋、お餅など、ニーズの多い調理についても自動ボタンがあります。
そのほか、手動加熱にはなりますが、グラタンやグリル野菜などのレシピが見られます。
「遠近トリプルヒーター」方式は、上火が割と強いので(ちょっとした)グリルとして、上図に焼き目も付けられるのは、もうひとつの本機の魅力です。
ピザ・トースト以外のパンについても自動温め用ボタンが付いています。フライや、餅の暖めボタンも付いています。
ジョグダイヤルと液晶で、焼き色なども微調整できる仕様です。
庫内の広さは、奥行が25cmあります。
ピザならば、23センチまで、トーストは2枚までの対応です。
日本ハムの石窯工房(チルドピザ)がちょうど入るサイズです。
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以上、パナソニックのNT-D700の紹介でした。
シリーズ名に【スチームオーブンレンジの比較記事】で紹介したのと同じ「ビストロ」という名前を付けたのは、「レンジ機能がないだけのビストロ」を目指したからだと思います。
実際、実温度指定できる温度センサーを搭載し、同社の特長でもある「強い上火」も期待できるので、名前負けしていないです。
もちろん、他社の高級機とも比較すべきですが「家庭のレンジの上火が弱くて焼き目が付かない」など、グリルやオーブンの部分に不満があり、オーブントースターを購入しようと考えている方には、本機は、良いと思います。
その上で、近赤外線ヒーターが、内部加熱が必要な食材をフォローするため、色々な調理に使うのならば、本機以上の製品はなかなかないでしょう。
パンの美味しさの部分も、「火力」に注目するメーカーは最近増えましたが、「センサー制御」での「調理過程」に注目するのは本機だけで、かなり新しいです。
「スチーム」から「火力」へと向かったトースターのトレンドは、次は、「調理過程の制御技術」に向かうことを予期させる、近未来的な製品に思います。
上火の強さゆえに、チーズを含め、上に色々載せたアレンジパンも作りやすいですし、総合力は高いです。予算が許せば、買って損のない機種と言えます。
1-3・バルミューダのオーブントースター
続いて、バルミューダのオーブントースターです。
ワンポイントの機能性があるデザイン家電と得意とする日本企業です。
トースターについても「スチーム」を利用するというアイデアを最初に広めました。
【2023年発売】
【上位機種】K05A-SE後継機
4・BALMUDA The Toaster Pro K11A-SE
¥38,500 Amazon.co.jp (11/30執筆時)
【下位機種】K05A後継機
5・BALMUDA The Toaster K11A
¥29,700 Amazon.co.jp (11/30執筆時)
トースト枚数:2枚
ヒーター:遠赤外線×2
消費電力:1300W
庫内広さ:27.5× 22.4× 17.8cm
火力調節: 3段階
寸法:幅35.7×奥行32.1×高さ20.9cm
BALMUDA The Toaster Proは、バルミューダが販売するトースターです。
大人気だった2017年発売の初代K01Eから数えて4代目です。
上位機・下位機とありますが、その違いは、後述する「サラマンダーモード」の有無だけです。
本体色は、上位機は、ブラック(K011A-SE-BK)・ホワイト(K11A-SE-WH)の2色です。
下位機は、ブラック(K011A-BK)・ホワイト(K11A-WH)とピンク系のショコラ(K05A-CW)という色目です。
パワーは、この機種も、最大1300Wです。
最大温度のスペックも開示で、230度と相当でます。
3段階の温度設定(170/200/230度)が可能です。
加えて、上位機(2022年機)は、サラマンダーモードが搭載です。
上火を強く照射して、焼き目をすばやく付けることを意図します。
厨房用の専用器具が名前の由来のようですが、家庭用のガスオーブンでいうところのBroilボタンのようなイメージで良いかと思います。
ただし、ガラス管ヒーターを「オーバーブースト」できるのは、最大3分です。
主には、パン以外の利用(グラタンほか)の焼き目を付けるためにあります。焦げたパンの味が好きな方に、追加で「焼き」を入れたい場合に重宝する機能です。
なお、上位機と下位機種の違いはここだけです。
調理には、(庫内面積が狭いので)そもそも得意ではないため、どちらかと言うと、パンにしっかり焦げ目を付けたい場合、上位機を選択したら良いかと思います。
ヒーターは、遠赤外線ヒーターが上面と下面に付いているだけです。
これだけ見ると、(少し高級な)普通のトースターに普通に見られるような構成に止まります。
しかし、ヒーター意外の部分で、パンの焼き方に特別なこだわりがあります。
こちらのトースターの工夫は、写真のように上部から5ccの水を入れる部分にあります。
加えた水分が下部のヒーターで加熱水蒸気となります。
この水分は、パンの表面を被って中の水分を保ちますが、遠赤ヒーターにより表面は焼き目が付きます。
この方法だと、パンの中に元々ある水分やバターが飛ばないため、美味しいパンが焼き上がるという仕組みです。水膜があるので、加熱に時間のかかる遠赤ヒーターだけでも、水分が飛ばないという理屈です。
火加減の調節も、温度センサーによって温度制御されます。
特に、デンプン質のアルファ化が促される60度、焦げ目が付く160度、焦げ付きがはじまる220度の状況を注視し、きめ細やかに制御しながらパンが焼かれます。
庫内の広さは、奥行が20cmと、ピザを焼くには多少小さな仕様です。
トーストも2枚までです。冷凍パンも対応できます。
自動調理機能は、パンに特化したものですが、上図の様なものが付属です。
パンの種類については、専用のダイヤルがあり、パンに合わせた調理が可能です。
例えば、チーズトーストの場合は「上火を強化」、フランスパンの場合は「弱火でじっくり」など、マイコン調整します。
なお、スチームを使った電気釜は、パン屋さんの釜でも使われているもので、それを参考に商品化したのがこの商品です。
多彩なレシピが可能なのですが、とくにチーズトーストとの相性は抜群です。
Atlasもホームベーカリーで作ったパンで試しましたが、美味しかったです。「チーズ好きにはたまらない」クオリティの高いトーストができました。
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以上、バルミューダのThe Toasterの紹介でした。
パンの味は、旧機(Pro)を試しましたが、定評通りで「美味しい」です。
先述のチーズパンほか、特にバター多めのリッチパンの仕上がりは良いです。
技術的にも、売りの「スチーム」以外に、火力と温度制御の部分でも工夫が見られますので、値段相応の実力はあります。
一方、「水」という不確定要素が入る分、パンの厚み・鮮度(乾き方)によって、できが左右されることはあります。製品レビューの評価がばらつきやすいのは、このためでしょう。
なお、2022年のプロ版の登場で、調理の幅が拡がりましたが、庫内寸法が従来と変わらず、特に天井が低い部分で使いにくい部分は残ります。
やはり、筐体サイズ自体を再設計しない限り、本機は(その名前通り)基本トースト専用機であり、調理は「オマケ」に思います。
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【2024年発売】
6・バルミューダ ReBaker KTT01JP-WH
6・バルミューダ ReBaker KTT01JP-BK
¥25,300 Amazon.co.jp (11/30執筆時)
トースト枚数:2枚
ヒーター:遠赤外線×2
消費電力:1300W
庫内広さ:27.5× 22.4× 17.8cm
火力調節:
寸法:幅34.7×奥行33.0×高さ21.6cm
なお、2024年に同社から、BALMUDA Rebaker KTT01JPという製品が出ています。
価格的には下位機ですが、少しコンセプトが変わります。
形状は、先ほどの機種とほぼ同じで、庫内容量・パワー・ヒーターは全く同じです。
機能は、ただ、スチーム機能(ボイラー)が省略です。
また、手動での、3段階の温度調整もできない仕様になります。
火加減の調節は、本機も温度センサーが搭載です。
先述の6つの温度帯に注目し、トーストをします。
自動調理機能は、一方、相違点です。
詳しく見ておきます。
第1に、トースト・チーズトーストモードです。
上位機同様に装備します。
ただ、スチームを利用しないので味は異なるでしょう。調理時間など同じなので、本機専用のプログラム調整なのか、スチーム用と共用なのかは不明です。
第2に、リベイクモードです。
上位機のフランスパン・クロワッサンの各モードを統合したものです。どちらかといえば、フランスパン系優先でしょう。
第3に、オーブンモードです。
先述のように、本機は温度設定ができない製品です。しかし、
このモードで、240度の庫内温度が出せるので、グラタンなどオーブンとしての利用をするためのものです。
上位機より10度高いですが、さほど変わらないでしょう。
第4に、フライドモードです。
こちらは、本機独自で唐揚げ・コロッケ・フライドポテトなどの再加熱を行うためです。
170-200度あたりの所定温度を均一に出せるよう、プログラムされているのだと思います。
なお、フライドモードで、油落ちの恐れのある製品を加熱する場合、専用のステンレストレイも別売で用意されます(2420円)。
サラマンダーモード(グリル)はないです。
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結論的にいえば、実質的に、スチーム・温度調整を省いた下位機として出された製品と言えます。
フライドモードは独自ですが、上位機でも、手動で170度/200度は出せます。また、火力部分で、専用の工夫があり揚げ物が得意な機種は他社にもある印象です。
その点で言えば、他社との比較も重要です。
1-4・アラジンのオーブントースター
続いて、アラジンのオーブントースターです。
英国発祥の企業ですが、今では、日本エー・アイ・シーが、調理家電や暖房家電を展開しています。
【2枚焼き】
【2022年発売】
7・アラジン AET-GS13C(G) 【緑】
7・アラジン AET-GS13C(W) 【白】
¥11,440 Amazon.co.jp (11/30執筆時)
トースト枚数:2枚
寸法:幅36.0×奥行35.5×高さ25.0cm
【4枚焼き】
【2023年発売】
8・アラジン AGT-G13B(G) 【緑】
8・アラジン AGT-G13B(W) 【白】
¥22,000 Amazon.co.jp (11/30執筆時)
【2018年発売】
8・アラジン AGT-G13A(G) 【緑】
8・アラジン AGT-G13A(W) 【白】
¥17,800 Amazon.co.jp (11/30執筆時)
トースト枚数:4枚
寸法:幅36.0×奥行35.5×高さ25.0cm
ヒーター:グラファイト×1 石英ガラス管×1
消費電力:1300W
庫内広さ:31× 23.5× 8.7cm
火力調節:10段階( 100℃~280℃)
AET-GS13Cなどは、Aladdinのグラファイト トースターです。
同社はイギリス発祥のメーカーで、日本では特に寒い地域のストーブについてシェアがあります。
なお、4枚焼と2枚焼がありますが、火力自体は同じです。
ただ、 4枚焼のみグリルパン(写真)が付属です。
グリル鍋を使うと、オーブンよりも高熱な330度の庫内温度を出せるため、唐揚げなどについて油を使わないノンオイル料理ができるというメリットがあります。
また、グリルは、水気のものを貼ることで「蒸し料理」も可能です。例えば、レシピ集には、パエリヤや、蒸しプリンなどのレシピがあります。
一方、4枚焼だけ、旧機が残ります。
旧機は焼き網が持ち上げられるような構造になり、手入れしやすくなりました。グリルパンも新しくセラミック系塗装がなされ、こびり付きが軽減された部分が、新機種の改良点です。
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結論的にいえば、料理に使える部分が不要と考える場合、2枚焼でも「トーストの味は同じ」ですので、そちらで良いかなと思います。
4枚焼きは、料理にも使いたい場合、選ぶと良いでしょう。その場合、ノンスティック塗装がある部分で、お手入れのしやすい新機種を推します。
パワーは、バルミューダ同様に最大1300Wです。
ヒーターは、一方、従来的な石英管ヒーター1本を下面においた上で、上面に遠赤グラファイトヒーターを搭載します。
遠赤グラファイトヒーターは、遠赤ヒーターと同種のヒーターです。
ただ、素材にカーボンではなく黒鉛を利用していて、遠赤の発生効率を上げているほか、特に、その速暖性の良さを活かして、庫内温度を30%ほど速くあげることが可能です。
したがって、ヒーターの強力さでは、バルミューダを上回り、高火力で「サクふわ」なトーストを一気に焼き上げるという仕組みです。
トーストの美味しさは互角だと思いますが、約2分間で焦げ目が付くという速度面では、こちらが上位です。
火加減の調節は、100℃~280℃まで設定可能です。
トーストは2枚まで、高火力で焼くと美味しいピザは、小型機で20pまで、大型機では27cm程まで対応できる余裕の広さです。
自動調理機能は、一方で、高級機ながら付属しません。
他社の高級機は、マイコン制御で、その社が「最高!」と思う火加減でトーストを焼く機能がありますが、この部分で、この機種は多少「アナログ」です。
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以上、アラジンのグラファイト トースターの紹介でした。
マイコン制御をしない従来のオーブントースターの延長線上にある機種として、これまでより「火力のスペックが格段に高い」点が売りです。
実際、グリル機能を搭載できた点は、この火力ゆえでしょう。
一方、トーストについては、熱源の性質あり、上に色々載せたアレンジトーストは、バルミューダなどに比べて作りにくい部分がありそうです。厚切りトーストの場合、ヒーターの種類的に、やや焦げやすいかと思います。
また、出来不出来は、「ユーザーの火力設定と時間設定のさじ加減」に依存しますので、その部分を含めて、毎日楽しめる方が向く製品です。
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【4枚焼き】
【2023年発売】
9・アラジン AET-GP14B(G)
9・アラジン AET-GP14B(W)
¥31,580 楽天市場 (11/30執筆時)
トースト枚数:4枚
ヒーター:グラファイト×1 石英管×1
消費電力:1430W
庫内広さ:31× 27.7× 10.7cm
火力調節:10段階( 100℃~280℃)
寸法:幅39.1×奥行27.8×高さ27.6cm
なお、AET-GP14Bは、アラジンの上級機になります。
1つ上で見た下位機種との違いは、大きく2点です。
第1に、温度センサーとマイコン制御機能の搭載です。
パナソニックほど細かい制御はしていないようですが、絶対温度が把握できる点で、パンの味は確実に良化するでしょう。
新機種だと、焼き色も5段階で調整できます。
第2に、自動調理メニューの対応です。
マイコン制御に関わりますが、トースト・冷凍トースト・温め・オーブン・高温グリル・「煮る・蒸す」・低温調理・発酵・炊飯と、8つのメニューです。
こうした調理パターンに対応させるために、本体形状を改良し「容量2倍のグリルパン」が入るように改良されています。
流行の「低温調理」ボタンが割と目に付きます。ローストビーフ作りなどに使えます。
炊飯は、付属の「2合用の炊飯釜」を使います。ただ、釜はアルミ製ですし火力を含めて、味は期待できないでしょう。これについては、「不要なオマケ」に感じます。
このほか、2023年のリニューアルで、さらにピザトーストなどを作るための「調理トースト」、ベーカリーパンの温め直しのための「リベイク」、クロワッサンなどの冷凍生地の調理のための「冷凍生地焼成」も加わりました。
2ステップ調理として、低温と高温を入れ替えて使えるメニューが加わっています。焼き芋など、表面加熱と内部加熱で火加減を変えたい食品での利用を想定します。
このほか、本機は、表記上、320度の高温(下位機は280度)が出せるので、上火の強さがポイントとなるグリル調理については、下位機種以上に性能は期待できます。
ただし、電源は1430Wとコンセント許容範囲ギリギリまで使うので、コンセントの「たこ足配線」は厳禁です。利用時は、ご自宅のブレーカーにも気をつけてください。
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結論的にいえば、もともと「火力は自慢」の機種だった部分に、「センサーとマイコンによる制御」を加えた点で、確実に進化したと言えます。
ただ、炊飯もですが、そのほかの自動調理メニューも、高性能レンジと機能面で被るところが多いので、なんというか、純粋に「便利」なのかは微妙な部分があります。
「レンジとオーブントースターの用途を分ける」という部分では、パナソニックの自動調理メニュー構成のほうが合理的な気はします。
また、今回12種類にメニューが増えましたが、アラジンは(デザインはクラシックで好きですが)モニターのないダイヤル式なので、12メニューもあるのは逆に使いにくい(覚えにくい)部分は感じました。
簡単な文字表示ができるモニターがあった方が良い気がします。
1-5・象印のオーブントースター
続いて、日本の老舗調理家電メーカーである象印のオーブントースターです。
同社の場合、「火力」に注目する機種を昔から展開します。
【2019年発売】
11・象印 こんがり倶楽部 EQ-JA22-BA
¥12,880 Amazon.co.jp (11/30執筆時)
トースト枚数:2枚
ヒーター:遠赤×2 ガラス管×2
消費電力:(2000W)
庫内広さ:27x23.5x11cm
火力調節:18段階(80-250度)
寸法:幅33.5×奥行29×高さ26cm
EQ-JA22は、象印のオーブントースターでは、最上位機になります。
パワーは、最大1032Wです。
この部分だけみると、上位機種として「弱い」ということになりますが、ちょっとした細工があるためです。
ヒーターは、上に遠赤ヒーターが2機、下にガラス管ヒーターが2機の構成です。
その上で、この機種は、上下に1000Wのヒーター(合計2000W)を搭載し「交互に切り替えながら」温めていく、高火力スイッチヒーティング式を採用します。
方式は違いますが、他社と同じく、高火力を活かして、食材の表面を「サクサク」させつつ、中まで温める方向です。
象印の得意とする「マイコン制御技術」を活かした面白い製品です。
コンセントでは、1500W出力以上は無理なので、よく考えたなあと思いました。
特に得意なのは「揚げ物」の温め直しと「ピザ」です。
スイッチヒーティングで、「こがさず」に表面を「サックリ」できるため、おいしく仕上がります。ピザについては、裏面も焦げ目が付けます。
一方、「パン焼き」について言えば、下面が石英管(ガラス管)ヒーターなので、(マイコン制御とはいえ)両面同じように加熱されるわけではないです。
アラジンなどもそうですが、下面は、揚げものをする場合にトレイが置かれるため、遠赤ヒーターを採用できなかったのでしょう。
火加減の調節は、80℃~250℃まで設定可能です。
パナソニック機と同じで、温度センサー搭載で細かい温度設定が可能です。
パンの焼き色が選べる点も同じです。
庫内の広さは、27x23.5x11cmです。
そのため、ピザならば、23センチサイズまで焼けます。トーストは、2枚まです。
清潔性は、象印の下位機種と同じです。オーブントースターの扉や、焼き網は外して丸洗いができます。
自動調理機能も、搭載します。
モノクロ液晶が付き視認性が良いです。
トースト、冷凍トースト、サクふわトースト、サクサクフライあたため、窯焼き冷蔵ピザ、窯焼き冷凍ピザ、窯焼き手作りピザ、手作りパンの各コースが選べます。
同社の下位機種同様に「サクふわ」な食感のトーストがマイコン制御で可能です。
もちろん「高火力スイッチヒーティング式」に適応した形で制御されるため、味はこちらが上位でしょう。
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以上、象印の、EQ-JA22の紹介でした。
パナソニックの最上位機と同じで、スーパーで買ってきた、揚げ物の「温め直し」とピザの加熱を中心に考えた場合、選択肢になるでしょう。
一方、パン焼きの部分にも一定の工夫が見られますが、ヒーター構成としては、パナソニックのほうがパン焼きには向くでしょう。
とくに「サクふわ」な食感のトーストを作る場合は2枚で、4.5-7分と多少時間がかかりますから。
逆に、揚げ物のあたためや、ピザについては、高火力スイッチヒーティング式を採用する本機が、潜在的な火力が強いぶん、優秀かと感じます。
ただ、差はわずかなので、どちらを優先したいか、という話にはなるでしょう。
【2022年発売】
12・象印 こんがり倶楽部 ET-GP30-BZ
¥9,750 楽天市場 (11/30執筆時)
【2019年発売】ET-GM30-BZ後継
13・象印 こんがり倶楽部 ET-GN30-BZ
¥9,980 Amazon.co.jp (11/30執筆時)
トースト枚数:4枚
ヒーター:遠赤外線×2 ガラス管×3
消費電力:1300W
庫内広さ:27x29.5x9cm
火力調節;10段階(80〜250℃)
寸法:幅39.5×奥行34.5×高さ22.5cm
ET-GP30は、象印の中級機です。
旧機種が3世代残りますが、ヒーター構成などを含め仕様は同じです。
設置寸法は、幅39.5×奥行34.5×高さ22.5cmです。
本機は、やや大きめですが、これは、庫内寸法が広い世帯用だからです。
パワーは、最大1300Wです。
ヒーターは、遠赤外線ヒータが採用されます。
また、本機はヒーターの本数が多く、上面2本が遠赤外線ヒーターで、下面3本はガラス管ヒーターになります。
上面に遠赤ヒーターが2機搭載なので、パンの表面を加熱する火力は強いです。トーストも遠赤でさっくり仕上げることができるでしょう。
火加減の調節も、80度から250度までダイヤル調整できる仕様です。
庫内の広さは、奥行が29.5cmあります。
そのため、ピザならば、25センチのLサイズまで焼けます。トーストについても、4枚までの対応です。
清潔性は、象印の下位機種と同じです。オーブントースターの扉や、焼き網は外して丸洗いができます。
また、ピザなどを焼くためのトレーも付属しますが、これはシリコン加工がなされていて、汚れが落ちやすい加工がなされています。
自動調理機能も、搭載します。このグレードになると、マイコンが搭載されます。
トーストの焼き色調節がマイコン制御で可能です。自動モードの場合、象印は、「常に最大温度」ではなく、中間段階を「中温」にすることで、「カリッと」感じられるパンの表層をコントロールしています。
単に加熱するだけでなく、工夫を凝らした制御が「パンの味を引き立てる」点は、この製品を含めた上級トースターの魅力でしょう。
そのほか、ピザについても、冷凍と冷蔵の区別がある自動調理メニューが付属します。こちらのヒーターは遠赤外線ヒーターですし、ピザ焼きに向いた機種です。
また、手作りパンコースが評判です。
この機種の最大のセールスポイントです。
生地を作った後、2次発酵から焼き上げまでの行程が簡単にできます。レシピにはロールパン・チョコパン・フォカッチャなどが載っていますので挑戦するのも良いでしょう。
そのほか、デジタルタイマーが搭載で、30分までのタイマー設定はかなり正確にできる機種です。
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以上、象印の ET-GP30の紹介でした。
象印のなかでは最も性能も高い機種です。手作りパンコースは料理好きには魅力的でしょう。また、外観のデザインも、トースターにありがちな安っぽさがなく、デザイン性も高いと言えます。
主には、世帯用、ないし、オーブントースターを料理にも使う方用で言えますすが、予算が十分あれば、この機種はオススメです。
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【2022年発売】
【火力10段階調節】ET-GT30-VD後継
14・象印 こんがり倶楽部 ET-GU30-VD
¥7,590 楽天市場 (11/30執筆時)
【火力3段階調節】ET-GB30-RZ後継
15・象印 こんがり倶楽部 ET-GC30-BZ
¥8,220 Amazon.co.jp (11/30執筆時)
トースト枚数:4枚
ヒーター:ガラス管×5
消費電力:1300W
庫内広さ:27×29.5×9cm
火力調節:上記参照
寸法:幅39.5×奥行34.5×高さ22.5cm
なお、象印には、1万円以下の下位機種がいくつかあります。
ET-GU30とET-GC30は、先ほどの機種と同じ1300W機です。
ただし、5本のヒーターが、すべてガラス管(石英管)ヒーターです。
この価格帯の製品としては、パンの表面を「カリッと」仕上げられる赤外線ヒーター(遠赤ヒーター)を採用せず、性能面ではイマイチです。
そのほか、先述の「自動調理」機能も省略なので、かなりシンプルなトースターと言えます。
その上で、 ET-GC30は、火力の調整が、無段階ではなく3段階となります。
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結論的にいえば、1つ上で見た機種とは値段差以上の性能差を感じるため、あまりオススメしません。
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【2022年発売】
【火力5段階調節】
16・象印 こんがり倶楽部 EQ-AH22-BZ
¥5,350 楽天市場 (11/30執筆時)
【火力1段階調節】
17・象印 こんがり倶楽部 EQ-AB22-N
¥4,146 楽天市場 (11/30執筆時)
【火力1段階調節】750W
18・象印 こんがり倶楽部 EQ-EH17-BA
¥3,980 楽天市場 (11/30執筆時)
【火力無段階調節】(Amazon限定)
19・象印 こんがり倶楽部 EQ-AM22-BA
¥5,500 Amazon.co.jp (11/30執筆時)
【火力5段階調節】ET-VB22-TM同型
20・象印 こんがり倶楽部 ET-AH22-BZ
¥5,920 Amazon.co.jp (11/30執筆時)
トースト枚数:2枚
ヒーター:ガラス管×2
消費電力:1000W
庫内広さ:26×22×10.5cm
火力調節:上記参照
寸法:
EQ-AH22-は、寸法が多少小さめモデルです。
他社にもありますが、パンなら2枚、ピザなら、20cmクラスです。
4機種ありますが、火力調整の幅が異なります。
また、1段階調整のEQ-EH17については、2枚焼きですが、火力自体も他機より低い750Wの特売用ですので、注意が必要です。
Amazon限定とある2機は多少形が異なる旧型ベースです。
ただ、特に EQ-AM22-は、火力調整の幅が広い部分で、実質的には上位機種です。
ただ、どの機種もガラス管ヒーターなので、パンを美味しく焼くという部分で、工夫に欠けるのは確かです。
【2022年発売】
21・象印 STAN. EQ-FA22-BA
¥19,600 Amazon.co.jp (11/30執筆時)
トースト枚数:2枚
ヒーター:遠赤外線×1 ガラス管×1
消費電力:1000W
庫内広さ:27x23x10.5cm
火力調節;17段階(80〜250℃)
寸法:幅33.5×奥行30×高さ26.5cm
EQ-FA22-BAは、象印 STAN.シリーズのオーブントースターです。
同社は通常機の場合「こんがり倶楽部」という名前ですが、外部デザイナーに委託した「デザイン家電」については、STAN.というシリーズ名を付けています。
設置寸法は、幅33.5×奥行30×高さ26.5cm です。
2枚焼きモデルとしては、やや背丈が高い形状です。
パワーは、最大1000Wです。
ヒーターは、上面に遠赤外線ヒーターを1本、下面にガラス管ヒーター(石英管)です。
パワーと仕様は、5000円台の機種の構成と同じですので、特段強調できません。
火加減の調節は、無段階で80度から250度です。
庫内の広さは、27x23x10.5cmです。
トーストは2枚、ピザはレシピだと15cmですが、もう少し大きい20cmでも行けると思います。
清潔性は、象印の下位機種と同じです。オーブントースターの扉や、焼き網は外して丸洗いができます。
自動調理機能も、搭載します。
上表は先ほどみた「こんがり倶楽部」のほうの自動メニューですが、これと同じ構成に加えて、クロワッサンのスイッチがあるだけであとは同じです。
手作りパンコースも同様にあります。
あとは、独自の専用レシピ本が付く点が、先ほどの機種との違いです。
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以上、象印の EQ-FA22-BAの紹介でした。
家電のトータルコーディネートが可能なSTAN.シリーズは、(家電によっては)機能面に独自性がないものが多い印象ですが、本機もそう思います。
デザインも側面の形状を含めて、正面以外からの角度で見た場合がイマイチで、さほどこだわった様子がみられないですし、選ばなくて良いかと思います。
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【2022年発売】
22・象印 こんがり倶楽部 EQ-SB22
¥6,380 楽天市場 (11/30執筆時)
トースト枚数:2枚
ヒーター:遠赤外線×1 ガラス管×1
消費電力:1000W
庫内広さ:27x23x11cm
火力調節;10段階(80〜240℃)
寸法:幅33.5×奥行29×高さ26cm
なお、ほぼ同じ形状の通常機がこちらです。
自動メニューは「全省略」になりますが、あとは機能面では変わりません。
次回に続く!
オーブントースターのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、オーブントースターの比較の1回目記事でした。
しかし、記事は、まだまだ続きます。
2・オーブントースターの比較 (2)
2-1:三菱電機〈日本〉
2-2:タイガー〈日本〉
2-3:シロカ〈日本〉
2-4:シャープ〈日本〉
2-5:東芝〈日本〉
3・オーブントースターの比較 (3)
3-1:ツインバード工業〈日本〉
3-2:ビタントニオ〈日本〉
3-3:アイリスオーヤマ〈日本〉
3-4:他の企業〈コイズミ 山善 ほか〉
4・オーブントースターの比較 (4)
4-1:最終的なおすすめの提案【結論】
次回の2回目記事(こちら)では、三菱の「トースト専用」機をみたあと、タイガー・シャープほか、今回紹介できなかった以上の製品を紹介します。
サックリ(火力) ★★★★★
ふっくら(保水) ★★★★★
ピザ焼き ★★★★★
チーズトースト ★★★★★
冷凍パン ★★★★★
すばやさ(時短) ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、4回目記事(こちら)は、今回の記事全体の「結論」として、いつものように、予算別、目的別にAtlasのおすすめ機種を数機種、提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら!
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