【今回レビューする内容】2025年 最新脱臭機の性能とおすすめ・選び方:ペット臭・タバコ・トイレ臭・犬猫用 家庭用消臭機 介護向け:機種の違いと性能ランキング
【比較する製品型番】富士通ゼネラルPLAZION DAS-15R-W DAS-15R-T DAS-303R-W DAS-303R-T HDS-302R DS-3000R パナソニック ジアイーノ ペットエディション F-MV4420-WZ F-MV1300 F-MV1300-W F-MV2300-WZ F-MV2100-WZ F-MV4300 F-JML30 F-JDL50 F-JCT30 F-JDU55 F-JDU75 F-MV5400-SZ F-ML4000B マクセル MXAP-DAE280 MXAP-AE270 MXAP-FAE275R MXAP-FAE275T MXAP-ARD200 MXAP-AE400 MXAP-AEA255 シャープ DY-S01-W cado SAP-003 カルテック ターンド・ケイ KL-W01 KL-W01P KL-P01 KL-P02 三菱電機 デオダッシュ DA-8000A-W 東芝 Uvish CSD-B03 カルテック SPOT AIR KL-S01 サンスター QAIS-air- 03-DD01AAW QAIS-air- 04A1J-OW OP-W QAIS-air- 04A1J-OW-2P ほか
今回のお題
ペット・トイレ・タバコ臭に強い脱臭機のおすすめはどれ?
どもAtlasです。
今日は、2025年5月現在、最新の脱臭機を比較します。
脱臭機といっても、脱臭方法はメーカーごと異なります。
それにより、脱臭力のほか、消耗品コストや、必要なメンテ頻度も変わるので、その部分を含めて説明します。
1・最新の脱臭機の比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:富士通
1-3:パナソニック
1-4:マクセル
2・最新の脱臭機の比較 (2)
2-1:マクセル〈続き〉
2-2:シャープ
2-3:カドー
2-4:カルテック
2-5:三菱電機
2-6:東芝
2-7:サンスター
2・最新の脱臭機の比較 (3)
3-1:最終的なおすすめの提案【結論】
記事では、選び方の基本をはじめに説明します。
その上で、上表のように、メーカーごと各社の製品を比較していきます。
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脱臭パワー ★★★★★
脱臭スピード ★★★★★
消耗品コスト ★★★★★
花粉対策 ★★★★★
お手入れ ★★★★★
コンパクトさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ機種!を数機種提案する形式で書いていきます。
よろしくお願いします。
1-1・脱臭機の選び方の基本!
具体的な製品の比較に入る前に、「脱臭機の選び方の基本」の説明からです。
1・脱臭方式の違い
脱臭機は、日本企業の製品だけでもかなりの数が販売されます。
ただ、脱臭方式の違いに注目すると、上表の5つの方式に分類可能です。
主要企業名だけ出しましたが、他企業が生産している場合もあります。
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以下、これら5方式の、良い部分とイマイチな部分について、簡単に確認していきます。
第1に、金属触媒加熱式です。
富士通が家庭用では有名です。
そのほか、三菱電機、Cadoもこの方式を使った機種を出します。
仕組みは、吸引した「臭い物質」を、酸化触媒をコートした金属フィルターに吸着させ、酸化分解させて無臭分子にしていくというものです。
消耗品費は、不要です。
なぜなら、吸着した物質を1日一回ヒーターで加熱分解して、自動再生するからです。
脱臭力は、強力です。
仕組み的に、小型機が作りやすいので、家庭用には向く方式といえます。
本体価格も安めなので、最初に検討してよい方式です。
第2に、次亜塩素酸方式です。
日立も出していましたが、いまはパナソニック(ジアイーノ)のみです。
仕組みは、タンクに入れた水と投入した塩タブレットを電気分解して、次亜塩素酸を発生させる方式です。
脱臭力は、強力ですし、安全な方式です。
もともと法人用だったので、60畳用モデルまであります。
ただ、タバコ臭は、この方式は対応しません。ペット臭、生活臭対策むけです。
消耗品費は、必要です。
塩タブレット自体は安いです。
しかし、電極・フィルタ・保護エレメントなどの消耗品が必要です。1年あたりのコストは、家庭用の10畳程度のモデルで5000円ほど、リビング向けで1万円弱と考えてください。
メンテは、日々のメンテはほぼ不要です。
ただ水を用いる家電なので、気化式の加湿器と同じで、年1回ほどフィルタと水経路の掃除が必要です。ただ、乾かす時間を考慮しなければ、30分以内で終わります。
第3に、低濃度オゾン方式です。
脱臭機だと、マクセルが用いる方式です。
仕組みは、電極により低濃度のオゾンを生成し、その酸化作用でニオイを消すというものです。
金属触媒式と似ます。しかし、違いは、オゾンを外気に出す点です。
イオンは濃度が高いと有害であり、オゾン臭もします。
そのため、換気できない部屋や、マイナスイオン発生機ほか、微量オゾンが発生する家電がすでに部屋にある場合、注意を要します。
脱臭力は、オゾン濃度によります。
業務用の大畳数モデルの場合、次亜塩素酸並のパワーが期待できます。
ただ、家庭用は先述の事情で電極を増やせないので、普通程度です。
消耗品費は、基本、不要です。
第4に、光触媒方式です。
カルテックほか、サンスターもこの方式を併用しています。
仕組みは、光触媒に付着したニオイ物質を、紫外線(UV)LEDライトを照射することで、酸化分解させる方式です。
消耗品費は、基本不要です。
光触媒は、光で再生するためです。
脱臭力は、標準的な水準はあります。
ただ、仕組み的な限界で、時間がかかります。
その点でこのタイプは、あまり人の動きなく、ニオイが滞留するような場所の消臭に向きます。
ユニット的に小型化しやすいので、不着臭の防止目的などに導入したいならば有効な方式です。
メンテは、必要です。
数ヶ月おきに、フィルタを水洗いして乾かす必要があります。
これを怠ると仕組み的に、除臭効果は極端に弱くなります。
第4に、光触媒+フィルタ方式です。
仕組みは、市販の脱臭剤などと同じで、活性炭の脱臭力を使う形です。
活性炭フィルタはニオイ物質がつくと、しだいに効果が弱まります。
ただ、先述の光触媒方式を併用することで、活性炭フィルタに付いたニオイを分解する仕組みをとります。
消耗品費は、不要です。
活性炭フィルタだけだと寿命がありますが、効果の光触媒が減衰を緩和するからです。
ただ、シャープの場合、マイナスイオン(プラズマクラスター)も併用するので、そちらの電極が消耗品費になります。ただ、そこまではかかりません。
脱臭力は、こちらは、活性炭なので、光触媒に比べて即効性があります。
タバコ、生活臭、ペット臭にバランス良く効果を発揮し、問題ないです。
メンテは、特に必要ではないです。
ほこりの掃除ほどです。
一方、仕組み的に本体がやや大きくなる点と、フィルタでニオイを濾す方式なので、利用時、ファン音大きくなりがちなのが、難点でしょう。
利用場所を選ぶ部分があります。
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以上、脱臭機の諸方式の説明でした。
それぞれ甲乙があります。
ただ、あえて言えば、比較的格安で買えて家庭向きなのは、金属触媒加熱でしょう。
ただ、タバコに対応する必要がない場合、次亜塩素酸方式は、かなり強力で抜群の効果の効果があります。
業務用ほか、続きのリビングなど広い空間の場合、候補にできます。
一方、光触媒をふくめた他の方式も、他方式との併用で、上でしてきた弱点を緩和している機種はあります。
そういった部分については、本編で詳しく書きます。
2・タバコ対策について
最後に、タバコ対策について、追加で説明しておきます。
脱臭機は、どの方式でも、アンモニア臭、ペット臭、生活臭には、効果が見込めます。
しかし、脱臭機を探している理由が「タバコ」の場合、すこし「立ち止まって考えて」も良いです。
なぜなら、タバコが「大得意」といえる製品は、脱臭機には基本ないからです。
次亜塩素酸方式を除けば、脱臭機でも、タバコ臭は速度の差はあれ除去できます。
ただ、煙に含まれる粒状物質は除けないなので、タバコによる部屋の汚れ、あるいは、有害物質の除去はできません。
これを濾し取るには「ほこり吸着フィルター」が必ず必要です。
搭載する脱臭機はあるにはあるので、今回もいくつかみています。
ただ、性能はそこまで良くないです。
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結論的にいえば、この部分の対策を考える場合、空浄機をむしろ選ぶべきです。
こちらの場合、高性能機だと、ホコリ用の集塵フィルタと、ニオイ用の活性炭フィルタを備えるので、タバコ対策においては、「二重丸」な性能を期待できます。
風を大風量で巻き込む方式なので、煙の除去スピードも速いと言えます。
1・空気清浄機の選び方(まとめ記事)
2・空気清浄機の比較
3・加湿空気清浄機の比較
空浄機は、このブログでは、別に上のような別記事を書いています。
皆さん考える用途から「脱臭機では対応できなそう」という方は、上記の記事をご覧ください。
さしあたって「まとめ記事」からお読みいただくのがわかりやすいかと思います。
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というわけで、各社の脱臭機の比較に入ります。
1・最新の脱臭機の比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:富士通
1-3:パナソニック
1-4:マクセル
2・最新の脱臭機の比較 (2)
2-1:マクセル〈続き〉
2-2:シャープ
2-3:カドー
2-4:カルテック
2-5:三菱電機
2-6:東芝
2-7:サンスター
2・最新の脱臭機の比較 (3)
3-1:最終的なおすすめの提案【結論】
以上のような順番に、メーカーごとに、各製品の説明をしていきます。
1-2・富士通の脱臭機
はじめに、富士通ゼネラルのプラズィオン脱臭機です。
Atlasもこの系統を1台持っています。
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なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記しています。
【2023年発売】
1・富士通ゼネラル DAS-15R-W
2・富士通ゼネラル DAS-15R-B
¥22,686 楽天市場 (5/22執筆時)
適用畳数:10畳まで
脱臭方式:金属触媒加熱+オゾン
電気代:2.0円/1時間
消耗品:不要
サイズ:幅174×高さ282×奥行178mm
DAS-15Rは、富士通の「PLAZION」では、最も小型の脱臭機になります。
本体のサイズは、幅174×高さ282× 行178mmです。
かなりの小型といえ、トイレのような狭いスペースでも無理なく導入できます。
適用畳数は、最大10畳です。
そのため、一般的な部屋でも、このサイズで対応できます。
脱臭の仕組みは、金属触媒方式です。
冒頭で書いたように、金属の酸化作用を利用するものです。
本機は、金属に酸化触媒をコーティングしたフィルターを備えます。
そこに臭い成分を吸着させ、無臭分子などに「科学的に」分解しています。
脱臭の持続性は、この方式は期待できます。
なぜなら、酸化触媒は、ヒーターで加熱すれば脱臭効果が回復するからです。
本機は、24時間に1回フィルターを加熱し、ニオイを加熱分解します。
結果、フィルター交換不要で10年間以上効果が持続します。
オゾン脱臭機能も、富士通の脱臭機は備えます。
オゾンは、壁などにこびり付く付着臭の脱臭効果もあります。
すでに、吸着して脱臭機で吸い込めないニオイの対策と言えます。
オゾン発生量は、0.03ppm以下です。
業界団体(日本オゾン協会)の設定する安全基準(0.06ppm)より、濃度は半分以下です。
さらに、富士通の場合、最終的に酸化分解する仕組みなので、トイレなど狭い空間でも安全です。
脱臭力は、非常に強力です。
個人的にもトイレで利用していますが、効果を感じています。
センサーは、未搭載です。
ニオイを検知できないため、本機は常時稼働で、一定の風を出し続けます。
ただ、消費電力は4Wで、電気代は1日付けっぱなしでも2円ほどと経済的です。
花粉やほこりの除去は、非対応です。
専用の紙フィルターを搭載しないためです。
こうした用途が意識された製品ではありません。
静音性は、弱運転で20デシベル(ささやきより小さな音)です。
うるささは感じないでしょう。
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以上、富士通のDAS-15Kの紹介でした。
本機は、小型で設置性が良く、10畳程度まで使えるパワーを兼ね備える機種です。
そのため、1カ所の除臭ならば、この機種だけで十分でしょう。比較的価格は安いですが、効果は期待できます。
脱臭方式は、独自性の強い仕組みであり、ニオイを除去する力は非常に効果的な製品です。
ただ、繰り返しますが、花粉などの吸着は「基本的には不可能」です。ニオイに特化した家電ですから、その点だけは誤解なさらないようにしてください。
なお、Atlasの場合、1週間ほど連続稼働させたら、ニオイが全く気にならなくなりました。
【2023年発売】
3・富士通ゼネラル DAS-303R-W
4・富士通ゼネラル DAS-303R-T
¥31,809 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
適用畳数:20畳まで
脱臭方式:金属触媒加熱+オゾン
電気代:2.0円/1時間
消耗品:不要
サイズ:幅300×奥行276×高さ446mm
DAS-303Rは、富士通のプラズィオン脱臭機の中位機種です。
基本「脱臭機」なのですが、加湿もできるので「加湿脱臭機」というジャンルの製品として売られます。
本体のサイズは、幅300× 奥行276× 高さ446mmです。
先ほどの小型機に比べると倍ほどのサイズで、特に背の高さはそれなりです。
適用畳数は、20畳までの脱臭が可能です。
10畳以上のリビングの場合や、ペットなどが動き回る場所を広範にカバーしたいのならば、導入のメリット性は高いです。
脱臭の仕組みは、基本的に下位機種と同じです。
金属の酸化作用とオゾン脱臭機能を使うダブル方式です。
加えて、本機は、同社のマイナスイオン発生器である、プラズマイオンも付属します。
風が当たる範囲においての静電気や不着臭の除去効果は「オマケ的」ながら、期待できます。
脱臭力は、本体が大きい分脱臭力は高いです。
同じ畳数で使うならば、下位機種の2倍です。
センサーは、本機は、ニオイセンサー付属です。
ニオイを検知して自動運転が可能です
節電になりますし、静音性の点でも安心だと言えます。
花粉やほこりの除去は、本機は、脱臭機としては「例外的に可能」です。
なぜなら別に集塵フィルターが付属するからです。
フィルターは、メンテナンスについては、1年に1度水洗いするだけで良い仕様です。
ただ、水洗フィルターは基本的に目が粗いため、PM2.5・花粉・タバコの粉じんなどの粒子を完全に捕まえることはできない性能です。
高機能集じんフィルターDAS-30HSFB
¥3,069 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
一方、こちらの機種は、本格的な紙フィルターも搭載「可能」です。
このフィルタは別売品で、フィルターは1年ごとの交換が必要です。この場合、やや高いですが、PM2.5などの細かい汚染物質にも対応できます。
加湿運転も、本機は、対応します。
ヒーターを使わず、水車で水を蒸発させていく「気化式」なので、電気代は安いです。
加湿機能のため、温湿度センサーを搭載しているため、結露するような状況は避けやすいd酢。
水タンクは2.6リットルです。
そこそこ大きいので、7〜10時間程度の連続運転が可能です。
静音性は、弱運転で20デシベル(ささやきより小さな音)です。
うるささは感じないと思います。
安全性の面でも、電源ケーブルが二重皮膜で、かみ癖のあるペットにも安心です。
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以上、富士通ゼネラルのDAS-303Rの紹介でした。
脱臭機の域を超えた多機能な機種です。
ただ、脱臭機能がメインで、その他は専用機に比べると「オマケ」的」です。
脱臭力は「太鼓判」が推せるレベルです。20畳まで対応できるペットやゴミなどの強力脱臭機として、存在価値があるかと思います。
センサー運転ができるため、常に臭うわけではないという場合にも適当な機種でしょう。
【2024年発売】HDS-302G後継機
5・富士通ゼネラル HDS-302R
¥30,907 楽天市場 (5/22執筆時)
適用畳数:20畳まで
脱臭方式:金属触媒加熱+オゾン
電気代:2.0円/1時間
消耗品:不要
サイズ:幅274 × 奥行262 × 高さ643mm
HDS-302Rは、富士通ゼネラルのプラズィオン脱臭機の1つです。
本体のサイズは、幅274× 奥行262× 高さ643mmです。
幅と奥行が狭いスリムサイズで、壁際設置しやすい製品です。
別売の壁掛け金具(DAS-T1) を使えば、壁設置も可能です。
適用畳数は、最大20畳です。
この部分では、先ほどの機種と同じです。
脱臭の仕組みは、本機も同様です。
金属の酸化作用とオゾン脱臭機能を使うダブル方式です。
ただし、マイナスイオン発生装置は、本機は未装備です。
脱臭力は、形状は違いますが、先ほどのAS-30Kと同じパワーと考えて良いです。
搭載されるセンサーは、注意が必要です。
本機は、ニオイセンサーが付属しません。
常に回し続けるタイプの常用型です。
電気代は、1日3.6円さほどかかりません。
花粉やほこりの除去は、交換不要の水洗い対応フィルターだけ付属します。
ただ、先ほどの機種と同じで、別売の紙フィルターを使ったとしても、花粉に完全対応しきれる水準には及ばないでしょう。
加湿運転は、非対応です。
静音性は、弱運転で19デシベル(ささやきより小さな音)です。
強運転の際の静音性も45dbとそこそこ優秀です。
安全性も、電源ケーブルが二重皮膜なので、かみ癖のあるペットにも安心です。
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以上、富士通ゼネラルのHDS-302Rの紹介でした。
先ほど紹介した下位機に比べると、多少スリム化した点だけがメリットです。
実際、ニオイセンサーなど重要な部分が省略されていることから考えても、この機種を選択するメリット性はさほどないでしょう。
【2024年発売】HDS-3000G後継機
6・富士通ゼネラル HDS-3000R
¥39,800 楽天市場 (5/22執筆時)
適用畳数:20畳まで
脱臭方式:金属触媒加熱+オゾン
電気代:2.0円/1時間
消耗品:不要
サイズ:幅274 × 奥行262 × 高さ643mm
HDS-3000Rは、富士通のプラズィオン脱臭機の最上位機種です。
本体のサイズは、幅274× 奥行262×高さ643mmとです。
形状としては先ほど紹介したHDS-302Gと全く同じサイズです。
こちらも、別売の壁掛け金具(DAS-T1) を使えば、壁設置が可能です。
適用畳数は、20畳までです。
こちらも同様です。
脱臭の仕組みは、金属の酸化作用とオゾン脱臭機能を使うダブル方式です。
同社の中位機にみられた、プラズマイオン(マイナスイオン)発生装置も、本機は装備します。
消耗品となるうるおいカセット(HDS-UC1)を付けると、ビタミンC誘導体も放散できます。
抗酸化作用があり、肌に良い「可能性」があります。
ただ、実証試験は極限られた密閉空間(1m3ボックス内)のものです。
脱臭機能とは無関係ですので、なくても良いでしょう。
脱臭力は、基本的に下位機種と同等です。
搭載されるセンサーは、本機は、ニオイセンサーが付属します。
ニオイに合わせて、運転が切り替わるため、節電にもなりますし、静音性の点でも安心です。
電気代は、イオン発生装置が付属する分、1時間4.6円と多少アップしています。
花粉やほこりの除去は、交換不要の水洗い対応フィルターが付属します。
こちらの場合、浮遊菌の除去効果を謳うカテキン抗菌フィルターです。
ただ、繰り返しますが、こうしたフィルターは、花粉やPM2.5に対応できる水準ではないです。
加湿運転は、非対応です。
静音性は、先ほどの機種と同じ騒音値で、静かです。
安全性の面でも、電源ケーブルが二重皮膜です。
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以上、HDS-3000Gの紹介でした。
「イオン発生装置」と「うるおいカセット」が目玉機能ですが、両方とも脱臭機能には本質的に不要と言えるものです。
スリムタイプである必要がないならば、加湿機能の有無にかかわらず、中位機のDAS-303を選ぶべきでしょう。
1-3・パナソニックの脱臭機
つづいて、次亜塩素酸を利用するパナソニックの脱臭機の比較です。
パナソニックの最新技術を使った製品で、、創業100周年時に発表されました。
後ほどみるように、2021年に日立がジアクリンという後発品をだしましたが、数世代の改良の成果もあり、完成度は高いです。
【2021年発売】
7・パナソニック ジアイーノ F-MV1300-W
¥50,980 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
7・パナソニック ジアイーノ F-MVB13-W
¥89,800 楽天市場 (5/22執筆時)
適用畳数:9畳まで
脱臭方式:次亜塩素酸式
電気代:0.7円/1時間
消耗品:必要
サイズ:幅360×奥行230×高さ580mm
ジアイーノは、パナソニックが販売する、脱臭機です。
後述するように、タブレット状の「次亜塩素酸」を使う点で、ユニークな製品です。
複数製品型番がありますが、基本性能は同じです。値段で決めてOKです。
本体のサイズは、高さ580×幅360×奥行230mmです。
ワンサイズ大きな製品も後ほど紹介しますが、そちらは脱臭機としては大きめです。
こちらは、(割とコンパクトな)「勉強部屋用」として最適なサイズです。
適用畳数は、9畳までの脱臭が可能です。
富士通の脱臭機に比べるとやや狭いです。
脱臭方式は、次亜塩素酸方式です。
日立がやめたので、この方式はパナソニック独自です。
タンクに入れた水と投入した塩タブレットを電気分解し、次亜塩素酸をつくります。
そして、本体内部の除菌フィルターでニオイをこした後、次亜塩素酸を含む空気を大気に放出するというサイクルです。
同社の業務用で長いことあった技術を家庭用に応用した形です。
安全性は、コロナ以後、他社から格安な「次亜塩素酸水の噴霧器」がでたことで、注目する人も多い部分です。
ただ、【パナソニックのサイト】でも説明されるように、本機は2006年から業務用で展開されてきた「塩」から精製する従来式です。
噴霧器のように次亜塩素酸水の液体(ミスト噴霧)ではなく、揮発させた気体状の次亜塩素酸です。
実際、発生時は約10ppmですが、放出時は、環境基準の0.1ppm以内となりますし、問題を感じません。
・ジアイーノ用 塩タブレット F-ZVC03
¥3,500 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
脱臭の持続性も、塩タブレットを利用する形式なので、優秀です。
消耗品を取り替えている限り、機械としての能力の減衰はないでしょう。
塩タブレットは消耗品です。
1本300粒入っており、10畳用の場合、300回分です。
あくまで「塩」なのでコスパは良いです。
このほか、除菌フィルタ・防かびユニットが5年、(ほこりからの)保護エレメント(F-ZVF1000)3年で交換です。
全て合わせて考えると、1年あたり5,000円ほどのランニングコストでしょう。
使用時のお手入れは、一方、他機よりは一手間かかります。
水タンク式の製品となるため、加湿器と同様に、1ヶ月に約1度の加湿フィルターの押し洗いと、フロートの排水と水ゆすぎが必要です。
ただ、防かびユニットが付属していること、また、そもそも除菌を目的にした機器であることから、掃除不足によるニオイ発生という問題は発生しにくいと思います。
実際、十分手軽ですので、お手入れ面で購入を躊躇する必要はないでしょう。
脱臭力は、気になる部分です。
しかし、富士通のようなフィルターを使うタイプにくらべてより本格的です。
とくに、脱臭効果の即効性はより高く、脱臭効果も感じられやすい製品です。
ただ、この製品はタバコ臭には効かない類のものであり、喫煙環境での仕様も推奨されません。
一方、次亜塩素酸は、プールの消毒のようなニオイをわずかに持ちます。
苦手な人は注意してください。ただ、これは「空気が綺麗になっている証」として、実感性を高める効果があるでしょう。電解強度も3段階で設定できますので、一般的に問題ないです。
搭載されるセンサーは、ニオイセンサーと温湿度・照度センサーです。
ニオイセンサーによる自動運転に対応です。
加温湿度センサーは、温度によって電界強度を変えるために装備されています。
照度センサーは、おやすみ時に本体照明を落とし、風量も控えるための省エネセンサーです。
花粉やほこりの除去は、未対応です。
紙フィルターを装備しないからです。
一方、次亜塩素酸は、マイナスイオン発生装置などと違って、科学的に検証されたウイルス除菌機能があります。
そのた、繊維などに付着したウイルスに対しては効果が示されます。
実際、本機は「家庭用」ですが、「業務用」として医療機関や学習塾の自習室などで導入されてきた実績もあります。
加湿機能は、非搭載です。
水を使う構造上、「なされている」とも言えますが、明確な機能はないです。
なお、タンクは、1.8Lで、強運転で10時間、静音運転で36時間で給水です。
静音性は、強運転時に約46dBです。
富士通の脱臭機とあまり変わらないレベルです。
電気代も、強運転で0.7円/時、弱で0.2円/時で、安いです。
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以上、パナソニックのジアイーノの紹介でした。
今回は、あくまで「脱臭機」の範疇での評価ですが、今までの家庭用になかった仕組みで、期待値は高いです。価格は正直「高い」製品です。
しかし、脱臭以外の効果(インフルエンザ対策)などを含めて考えるならば、導入意義は高いでしょう。
【12畳まで】
【2021年発売】F-MVB23-WZ同等品
8・パナソニック ジアイーノ F-MV2300-WZ
¥87,219 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
【2019年発売】(旧機種)
9・パナソニック ジアイーノ F-MV2100-WZ
¥88,916 楽天市場 (5/22執筆時)
適用畳数:12畳まで
電気代:0.6円/1時間
【18畳まで】(後継機あり)
【2021年発売】
10・パナソニック ジアイーノ F-MV4300-SZ
10・パナソニック ジアイーノ F-MV4300-WZ
¥117,152 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
適用畳数:18畳まで
電気代:1.7円/1時間
【21畳まで】【集中クリーンモード】
11・パナソニック ジアイーノ F-MV5400-SZ
¥157,920 楽天市場 (5/22執筆時)
適用畳数:21畳まで
電気代:1.9円/1時間
脱臭方式:次亜塩素酸式
消耗品:必要
サイズ:幅398×奥行270×高さ710mm
ジアイーノ F-MV2300と F-MV4300などは「家庭用」ジアイーノシリーズの最上位機です。
2019年発売の旧機種は、Atlasも某所で2-3日実験したことがあり「なじみ」です。
21年登場の新機種は、それよりやや奥行が増しました。また、タンクが4Lと倍増し、駆動時間が長くなりました。その上で、明示的な加湿機能と空気清浄機能が加わりましたので、大きな変更があったと言えます。
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結論的にいえば、値段差はあるので、加湿・空気清浄機能は不要ならば下位機種として旧機を選ぶのは「あり」です。水の補給頻度は増えますが、値段差は無視できません。
本体のサイズは、どれも高さ710×幅398×奥行270mmです。
リビング向けで、とくに高さ方面では、かなり存在感があります。
ただ、キャスター付きで、移動は容易です。
適用畳数は、上位機は、18畳までの脱臭が可能です。
脱臭の仕組みは、下位機種と同じです。
ただ、21畳型のみ「集中クリーンモード」を搭載します。
脱臭に使う次亜塩素酸の濃度を(安全圏内の0.1 ppm未満で)一時的に高める機能です。半分「法人」向けといえるサイズだからと言えます。
脱臭の持続性は、強運転時、12畳用で16時間、18畳用で11.4時間です。
旧機種は2.1Lタンクだったのですが、4Lに倍増したため、水替えの頻度は短くなりました。運転モードを中にすると、5割ほど稼働時間がさらに延びます。
【5年間】
HEPAフィルター F-ZVF4300
¥4,864 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
花粉やほこりの除去は、原則的に対応です。
ただし、本機は「集塵フィルター」ではなく「保護エレメント」という表記であることです。
そして、この表記の違いは、メーカーとしての「意図」があり、また、その意図を少し考える値打ちはあるように思います。
以下、少し詳しく書いてみます。
パナソニックの定義によれば、このパーツ(=保護エレメント)は、機能的に「空気清浄」はできるものの、あくまで、機器保護のため混入する「ほこり」から保護するためのパーツになります。
しかし、空清機といえる集塵性能(8畳/11分)が示されることからも分かるように、このパーツは、事実上、空浄機と「同じ」作用をするものとと、同社は説明しています。
検証の数字も、同社の空浄機と同じ効果の測定基準(JIS規格)の試験方法での数字であり、信頼もあります。つまり、花粉対応力については、問題ない水準と言えます。
ただし、本機は【加湿空気清浄機の比較記事】で紹介ような同社の専門機と、次の2点相異します。
第1に、制菌加工などのプラスαの、フィルタの表面加工がなされない点です。
第2に、脱臭用の活性炭フィルタが未装備である点です。
後者は、「次亜塩素酸」でニオイを脱臭する方式なので、一見すると問題ないです。しかし、一部のタバコなどの含有物質の除去は、次亜塩素酸方式では対応しきれないとは言えます。
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結論的にいえば、「タバコ対応」の部分が「集塵フィルタ」ではなく「保護エレメント」という(ある意味)曖昧な機能名を、本機が使わざるを得なかった理由だと思います。
つまり、花粉やPM2.5など細かい粒状物質について、本機はしっかり除去できると考えてよいです。脱臭も、タバコ関係の一部のニオイ物質を除けば、次亜塩素酸で力に処理できるでしょう。
フィルタ寿命は、同社の空浄機のような10年寿命ではなく、1日12時間利用で5年間です。
しかし、フィルタ価格は、その分安く良心的です。ここも、やはり問題ないです。
センサーは、下位機種と同じで、ニオイ・温湿度・照度センサーです。
この部分で言えば、普通の空気清浄機と違い、ホコリを検知するホコリセンサーがないので、花粉などの粒状物質を検知しての運転はしません。
これは、次亜塩素酸を使う方式からして、当然と言えばそうです。
加湿量は、12畳用で430mL/h、18畳用で650mL/hです。
仕組み的に旧機でも加湿はするでしょうが、2021年機から明示的な加湿機能を示すようになりました。
それぞれ、適用畳数にふさわしい加湿量を得られます。
ただ、この加湿量を得たい場合は、「加湿・多め」に設定する必要があるため、持続時間(水の交換頻度)は、強運転時、12畳用で9.3時間、18畳用で6.1時間です。
とはいえ、8畳程度ならば、「加湿・標準」でOKなので、先ほどの機種と同じ持続時間です。
お手入れは、本機の場合、下位機とことなり、加湿のための回転水車があります。
ただ、下位機と同じで水車部分のフィルターの押し洗いができる仕様です。
嫌なニオイの原因となりやすい部分なので、この部分の仕様は評価できます。経路の水のヌメリも、次亜塩素酸による除菌で強力な対策があるので、全体的に清潔です。
電気代は、18畳用の強運転でも、1.7円/時となります。
一方、これらの上位機は、ともに「塩タブレット自動投入機能」が付属します。
下位機種は、通常、水タンクの補充に合わせてタブレットも入れる必要がありました。
しかし本機は、約70粒まで詰められるため、1ヶ月以上は、タブレット投入が不要です。
ある意味、ジアイーノの「面倒な部分」が改善されているため、よい進化です。普段は、給水のみでこの部分のメンテ不要なので、家庭ほか、企業や、特に(ニオイが課題の)ホテル個室などの装備に良さそうです。
そのほかの点は、下位機種と能力は変わりません。
静音性も、同じほどの水準で、一般的な空浄機ほどのファン音はあります。
ただ、ホワイトノイズの類なので、気になりにくいです。
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以上、ジアイーノの F-MV2300などの紹介でした。
下位機に比べると、次亜塩素酸による脱臭に加えて、加湿・空気清浄機能が追加になるのがポイントです。塩タブレットの自動投入も便利でしょう。
本体は決して小さくないですので、基本的には「強力脱臭」が欲しい方向けの製品です。ただ、リビングに何度も空調家電を置くのは難しいでしょうし、ハイブリッド機として、加湿・脱臭・空気清浄用を1台置きたい場合、特に良いかなと思います。ただし、タバコ臭の除去は、次亜塩素酸ではできないので、そこだけは注意してください。
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なお、ジアイーノには、家庭用・業務用を含めて、他にもラインナップがかなりあります。
代表的なモデルを、以下でみておきます。
【18畳まで】
【2023年発売】
12・ジアイーノ ペットエディション F-MV4420-WZ
¥127,000 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
適用畳数:18畳まで
脱臭方式:次亜塩素酸式
電気代:1.7円/1時間
消耗品:必要
サイズ:幅398×奥行270×高さ710mm
第1に、F-MV4420です。
2023年にジアイーノ ペットエディションという製品が追加で出ています。
基本的に、21年の「18畳モデル」がベースで、ペット用にマイナーな改良を加えたという感じです。
もともと、ジアイーノは「ペット向け」に人気があったので、その方面を強化したモデルにです。
風質は、通常機(21年機)に比べて、風量切替時の風温アップを「ゆるやか」にして、ペットを驚かせないという工夫が加わります。
モードは、スピード脱臭運転モードが加わります。
電解強度「強」、風量「強」という最高出力で1時間運転させる専用ボタンです。
通常機でも、2ボタン押せば手動設定できますが、通常機は電解強度の変更ボタンがサイドパネル内なので、緊急脱臭が必要な場合に「便利」です。
【5年間】
HEPAフィルター(肉球) F-ZVF4420
¥7,180 楽天市場 (5/22執筆時)
HEPAフィルター F-ZVF4300
¥4,864 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
あとは、標準フィルター(保護エレメント)が変更で、汚れると肉球の絵が浮き出る特別仕様です。ただ、単価は上がるので、さきほどみた通常品を使うのも良いでしょう。
除去スピードは、8畳/11分です。
保ちは、通常で5年です。
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結論的にいえば、本体は同じですし、通常機に対して、地味な改良ではあるのですが、ペット向きに「有用な改良」でもあります。とくに、スピード脱臭運転モードは、あると便利でしょう。
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【2024年発売】
【18畳まで】
13・ジアイーノジアイーノ F-ML4000B-W
14・ジアイーノジアイーノ F-ML4000B-H
¥73,570 楽天市場 (5/22執筆時)
適用畳数:18畳まで
脱臭方式:次亜塩素酸式
電気代:0.8円/1時間
消耗品:必要
サイズ:幅280×奥行185×高さ450mm
第2に、 F-ML4000Bです。
サイズは、注目点で、幅280×奥行185×高さ450mmです。
従来の18畳用と比べて、設置性が良いです。
背も低いですが、特にA4サイズの設置面積で済む部分がポイントです。
一方、本機は水タンクが小さめ(0.9L)なので、明示的な加湿性能は、ないです。
HEPAフィルター F-ZLF400B
¥5,795 楽天市場 (10/29執筆時)
花粉やほこりの除去は、HEPAフィルター(保護エレメント)は装備です。
ただし、8畳/30分です。ただ、正確に言えばこちらは「集塵フィルター」ではないです。先ほど書いた「保護エレメント」の定義はご一読ください。
(脱臭部分が)同じ適応畳数の先ほどの機種は8畳/11分でしたので、より弱めです。
本格的なフィルタではなく、空気清浄の適応畳数はスペック的に最大8畳となり、花粉対策としては弱いです。フィルターの耐用期間も、3.5年と短くなります。
また、センサー(ニオイ)も省略です。
連続運転時間は、強で10時間、中で10.5時間ですので、従来機と同じです。
パワーが弱くなるものの、静音運転d、23.5時間ですので、主に家庭で導入しやすく改良したと言えます。
静音性も、小型な部分で少し良くなっています(強で48dB)
タブレットの補充も、8ヶ月に1回なので、問題ないです。
お手入れは、このタイプは水車ではなく、パナソニックのFusion繊維なので、フィルタが押し洗いできます。
メンテ性は、本機は良いですし、この部分の消耗品の交換頻度も2年長い7年です。
あとは、(夜用の)照度センサーがない程度です。
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結論的にいえば、例えば、ご自宅に、加湿機なり、空気清浄機なりがあって、「脱臭」だけ強化したい場合に、本機は、機能が重複しないので選択肢として良いと言えます。
逆に言えば、ハイブリッド化されていない部分は、選ぶ際の注意点でしょう。
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【2022年発売】
【30畳】
15・パナソニック ジアイーノ F-JDU35-W
¥194,716 楽天市場 (5/22執筆時)
【45畳】
16・パナソニック ジアイーノ F-JDU55-W
16・パナソニック ジアイーノ F-JDU55-K
¥243,000 楽天市場 (5/22執筆時)
【60畳】
17・パナソニック ジアイーノ F-JDU75-W
17・パナソニック ジアイーノ F-JDU75-K
¥304,000 楽天市場 (5/22執筆時)
適用畳数:30-60畳
脱臭方式:次亜塩素酸式
電気代:1.9円/1時間
消耗品:必要
サイズ:幅400×奥行280×高さ670mm (30畳用)
第3に、 F-JDU35はなどです。
ジアイーノの業務用の大型機の現行モデルです。
こちらは、塩タブレット自動投入に加え、次亜塩素酸の生成と除菌脱臭とも別室にする「ジアチャージ方式」として、次亜塩素酸の生成濃度の安定化を図っています。
大畳数向きの新機能です。
【30畳用】
F-JDU35 交換用フィルター F-ZVF1000
¥4,127 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
空気清浄は、対応です。
高精度のHEPAフィルタも装備しる本格派です。
気化した次亜塩素酸がフィルターにかかる際、付着したウイルスを抑制するという効能も示されます。
フィルタは、3年で交換です(1日タバコ5本相当で)。
次亜塩素酸は(そもそも)タバコ対策には向かないので、喫煙環境で使わないという部分をふまえると、納得水準の使用年限と価格です。
風量は、30畳用で4.2㎣/分・45畳用6.2㎣/分・60畳用8.1㎣/分)です。
一般的な空気清浄機と比べると適用畳数に対する風力が弱いように思います。
ただ、本機は脱臭フィルタがない構造なので、これでも示される適用畳数に相当する効果はあるということのようです。むろん、コンクリのオフィスで使うとしての話です。
センサーは、ニオイセンサーのみで、あとは温湿度センサーです。
ほこりセンサーはないですが、(花粉対策というわけでないならば)オフィス用として問題ないです。
加湿機能は、(仕組み的に加湿はされるでしょうが)適用畳数からして多少なので、明示的な機能としてはないです。
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結論的にいえば、オゾンを使うものなど、オフィス用の大畳数モデルは他社にも多くありますが、安全性や効果を考えると、個人的にはこれが良いように思います。
課題は月1のメンテが必要な部分ですが、そこさえ厭わなければ選んで良いでしょう。
また、特段うるさいわけではない(強風で44dB)ので、(サイズが問題ないならば)かなり広いご自宅で使っても問題ないでしょう。
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【24畳】(在庫限り)
18・パナソニック ジアイーノ F-JML30-W
¥78,800 楽天市場 (5/22執筆時)
【50畳】
19・パナソニック ジアイーノ F-JDL50-W
¥150,056 楽天市場 (5/22執筆時)
【26畳】(水道直結タイプ)
20・パナソニック ジアイーノ F-JCT30-WZ
¥125,630 楽天市場 (5/22執筆時)
適用畳数:24畳〜50畳
脱臭方式:次亜塩素酸式
電気代:1.9円/1時間
消耗品:必要
サイズ:幅400×奥行250×高さ600mm(24畳)
第3に、F-JML30などです。
業務用の旧モデルです。
加湿・空気清浄がないシンプルな「次亜塩素酸脱臭機」となります。また、「ジアチャージ方式」も採用しない世代です。
その部分では新機種に見劣りします。
ただ、F-JCT30は、給水配管仕様で、給水も不要です。塩タブレット自動投入機能と合わせて、1ヶ月メンテフリーになります。
水源が確保できれば、学習塾・病院などで活躍しそうですが、設置環境に関わる制限はあります。
1-4・マクセルの脱臭機
つづいて、マクセルから発売されている脱臭機を紹介します。
バッテリーを得意とする企業というブランドイメージですが、オゾネオブランドの「除菌消臭機」にも力を入れます。
【2021年発売】
21・マクセル MXAP-DAE280WH
22・マクセル MXAP-DAE280BK
¥14,080 楽天市場 (5/22執筆時)
適用畳数:20畳まで
脱臭方式:低濃度オゾン
電気代:0.1円/1時間
消耗品:不要
サイズ:幅212×奥行76×高さ205mm
MXAP-AE280は、マクセルが「オゾネオエアロプラス」という製品名で売る製品です。
ジャンルとしては「低濃度オゾン除菌消臭器」になります。
本体のサイズは、幅212×奥行76×高さ205mmです。
富士通の脱臭機の小型モデルと同じほどで、設置性は良いです。
なお、本体パネル上部にデジタル湿温度系が付きますが、なにかしらの、連動運転をするわけでなく、単純な確認用です。そのほか、本体に抗菌加工があります。
適用畳数は、最大で20畳までの対応となります。
富士通ゼネラルの中型機ほどのパワーです。
脱臭の仕組みは、低濃度オゾン方式です。
電極で、空中の酸素から生成した低濃度オゾンを放出し、その酸化作用でニオイを分解します。
一方、富士通ゼネラルの製品と異なり、オゾンを酸化分解する機構はないです。
そのため 密閉空間での利用は、注意が必要です。
オゾンの発生量は、最大で5mg/hです。
結構な濃度ですが、強弱を3段階とすることで1畳から20畳まで対応としています。
ただし、風量中は6畳以上から、風量強は12畳以上からで、0.05ppmの濃度を超えてしまいます。
また、いずれの畳数の場合も、1時間に部屋の容積の半分の空気が換気されることが、この水準に収まる条件です。
極度に気密性が高い部屋に、分解を伴わないオゾンは合いませんので、利用には注意が必要です。
なお、同社では、オゾンのウイルスの除菌効果(風邪予防)を示しています。
ただ、実証試験は6畳の「密閉試験空間」内に行われたものなのである点は、注意するべきでしょう。
脱臭力は、オゾン方式でも、アンモニアなどの悪臭に対して効果があります。
ただ、この方式の場合、大型化しても、「除臭」というよりも「低減」レベルです。
本質的な面では、金属の酸化作用を利用する富士通の脱臭機に敵いません。
結論的にいえば、本機は、今あるニオイを強力脱臭というよりも、部屋に常時置きニオイを予防、または、少しずつ緩和することを、目指すタイプの製品です。
静音性は、本機はファンを装備しますから、無音ではないです。
中運転で35dbというデータですので、あまりうるさくはないでしょう。
ただ、強運転時のスペックを出さない点は、不安要素であり、相当程度、不親切です。
なお、同社が以前売っていた小型機は、「多重リング式コロナ放電」と利用するため、ファンレスでもオゾンが部屋の中に拡散する方式でした。
電気代は、24時間利用して月額最大約82円とのことです。
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以上、マクセルのオゾネオエアロプラスの紹介でした。
家庭向けに売られているオゾン発生機では、20畳までと「かなり強力」です。
ただ、他社製品も含めてですが、強力なモデルは、説明書にある適用畳数と運転速度を守り、かつ換気にも配慮しないといけない点で、面倒といえばそうです。
また、空調家電に多く搭載されるイオン発生装置(プラズマクラスターなど)も微量ながらオゾンは発生しているので、重複しない部分で配慮も必要です。
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【2020年発売】
23・マクセル MXAP-AE270WH
24・マクセル MXAP-AE270BK
¥11,000 楽天市場 (5/22執筆時)
適用畳数:20畳まで
脱臭方式:低濃度オゾン
電気代:0.1円/1時間
消耗品:不要
サイズ:幅210×奥行85×高さ210mm
なお、本機は、旧モデル(オゾネオエアロ)が残ります。
違いは、温湿度計と本体の抗菌加工がなされない部分だけです。
その分、消費電力は少なめですし、オゾネオが欲しいなら、本機を選んでも良いかと思います。
今回の結論
強力な脱臭機のおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今日は、脱臭機の比較の1回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。
2・最新の脱臭機の比較 (2)
2-1:マクセル〈続き〉
2-2:シャープ
2-3:カドー
2-4:カルテック
2-5:三菱電機
2-6:東芝
2-7:サンスター
2・最新の脱臭機の比較 (3)
3-1:最終的なおすすめの提案【結論】
次回の2回目記事(こちら)では、マクセルの残りの機種を見たあと、今回紹介できなかった、上記の製品をまとめて紹介します。
脱臭パワー ★★★★★
脱臭スピード ★★★★★
消耗品コスト ★★★★★
花粉対策 ★★★★★
お手入れ ★★★★★
コンパクトさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、3回目記事(こちら)で、ここまで紹介してきた全機種から、Atlasのおすすめ機種!を最終的に提案していきます。
2回目記事は→こちら
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