【今回レビューする内容】2023年 最新脱臭機の性能とおすすめ・選び方:ペット臭・タバコ・トイレ臭・犬猫用 家庭用消臭機 介護向け:富士通 パナソニック 東芝 マクセル シャープ 次亜塩素酸 ジアイーノ エアリオン オゾネオ 三菱 低濃度オゾン消臭器
【比較する製品型番】富士通ゼネラル DAS-15K DAS-303K HDS-302G HDS-3000G マクセル MXAP-DAE280 MXAP-AE270 MXAP-FAE275R MXAP-FAE275T MXAP-ARD200 MXAP-ARD100 MXAP-AE400 MXAP-AEA255 シャープ DY-S01-W パナソニック ジアイーノ F-MV1300 F-MV1300-W F-MV1100-W F-MV2300-WZ F-MV2100-WZ F-MV4300 F-MV4100 F-JML30 F-JDL50 F-JCT30 F-JDU55 F-JDU75 F-MV5400-SZ 日立 ジアクリン ZP-GA1000T ピュアクリエ HLF-Z5000 ダイキン LOOP STREAMER DSA10W cado SAP-001 カルテック ターンド・ケイ KL-W01 KL-P01 KL-P02 三菱電機 デオダッシュ DA-8000A-W 東芝エアリオン DC-230(W) DAC-2400(W) 東芝 Uvish CSD-B03 カルテック SPOT AIR KL-S01
今回のお題
ペット・トイレ・タバコ臭に強い脱臭機のおすすめはどれ?
どもAtlasです。
今日は、2023年9月現在、最新の脱臭機を比較します。
信頼性の高い日本メーカーの製品に限定し、各機のスペックを調査していきます。
後述するように、脱臭方法はメーカーごと異なり、諸方式があります。
それにより、脱臭力ほか、ランニングコストや、必要なメンテ頻度も変わってくるため、その部分を含めて説明していきます。
ペット・トイレ・タバコのニオイが得意な機種から、料理や生ゴミ、介護に伴うニオイまで対応する、高性能な脱臭機・消臭機まで、色々なモデルを取りあげました。
1・最新の脱臭機の比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:富士通〈日本〉
1-3:マクセル〈日本〉
1-4:シャープ〈日本〉
1-5:パナソニック〈日本〉
2・最新の脱臭機の比較 (2)
2-1:日立〈日本〉
2-2:ダイキン〈日本〉
2-3:カドー〈日本〉
2-4:カルテック〈日本〉
2-5:三菱電機〈日本〉
2-6:東芝〈日本〉
2-7:最終的なおすすめの提案【結論】
記事では、選び方の基本をはじめに説明します。
その上で、上表のように、メーカーごと各社の製品を比較していきます。
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適応畳数 12畳まで
脱臭パワー ★★★★★
脱臭スピード ★★★★★
消耗品コスト ★★★★★
花粉対策 ★★★★★
お手入れ ★★★★★
コンパクトさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ機種!を数機種提案する形式で書いていきます。
なお、今回は、Atlasもこれまで、各社の製品を4機を所有し、長期間利用してきました。その成果を取り入れた記事になります。
1-1・脱臭機の選び方の基本!
具体的な製品の比較に入る前に、「脱臭機の選び方の基本」の説明からです。
脱臭機は、日本の大手家電メーカーだけでも20機種近い販売数があります。
しかし、脱臭方式の違いから分類すると、メーカーごと大きく5つの方式に分けられます。
1・各社の脱臭機の脱臭方式の違い
それぞれの仕組みについては、各機の詳しい紹介をする際に、改めて説明します。
なお、メーカーで異なる複数の形式を同時に扱っている場合(例:東芝:消臭剤式と光触媒式)もあるので、上図は、ざっくりとした「情報」です。
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しかし、結論的にいえば、消臭・脱臭性能だけで言えば、富士通の「金属触媒加熱式」とパナソニックの「次亜塩素酸方式」、東芝の「消臭剤式」が優秀です。
ただ、優れた方式の機種は、本体価格が高いほか、定期的に消耗品の交換が必要な場合もあります。
そのため、「脱臭機の選び方」は、家電の中でもかなり難しいジャンルです。
そこで、今回の記事では、Atlas自身の調査と経験をふまえて、「予算や目的にに応じて」タバコやペットの脱臭に強い機種を提案していきます。
(安心して)読み進めて頂ければと思います。
2・空清機と脱臭機の違い
脱臭機に似た家電として、空浄機があります。
両者は、類似して捉えられますが、決定的に異なる部分があるので注意が必要です。
あらかじめ解説しておきましょう。
第1に、空浄機です。
高性能なモデルには、「ほこり吸着フィルター」のほか、活性炭を利用する「ニオイ除去フィルター」が搭載されています。
そのため、ペットやトイレのニオイの除臭も可能です。
しかし、アンモニア臭などの強烈なニオイについては専門機ほど除臭ができません。
また、一部の例外的機種を除いて、脱臭触媒が再生しないため、ニオイ対策として使うと、フィルターが数年で「駄目」になります。
結論的にいえば、ニオイ対策はできるが、徹底的にはできないと言えます。
第2に、脱臭機です。
この場合、高性能な「ほこりフィルター」が搭載されないないので、花粉・ハウスダストには効果ありません。
また、タバコもニオイは除去できますが、(ほとんどの製品は)「ほこりフィルター」が搭載されないないので、煙の粒状物分を濾し取ることはできません。
ただし、脱臭機は、徹底した仕組みで、アンモニア臭などの強烈なニオイを高度に分解できます。もちろん、料理臭や生活臭全般も、空浄機より高い効果が期待できます。
また、脱臭機は、経年劣化によるニオイの吸収性の劣化もほとんどありませんので、「ニオイ専用」としては、相当な効果を期待できます。
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タバコ臭の対策
=高性能空浄機
トイレ臭・ペット臭・生活臭
=脱臭機・消臭機
結論的に言えば、タバコ対策の場合は、どちらかと言えば、(お持ちでないならば)空清機を選んだ方が総合的には良いと言えます。
逆に、アンモニアなどの強い臭い・生活臭対策の場合、脱臭機は極めて向いていると言えます。
1・加湿空気清浄機の比較 (1)
:パナソニック・ダイキン
2・加湿空気清浄機の比較 (2)
:シャープ
3・加湿空気清浄機の比較 (3)
:日立・アイリスオーヤマ・ダイソン
4・空気清浄機の比較 (1)
:シャープ
:パナソニック・ダイキン
5・空気清浄機の比較 (2)
:日立・アイリスオーヤマ
:バルミューダ・
:無印良品・カドー
6・空気清浄機の比較 (3)
:ブルーエア
:エレクトロラックス
7・空気清浄機の比較 (4)
:ダイソン・エアドッグ
:シャオミ・象印ほか
8・加湿 / 空気清浄機の選び方【結論】
:全体からのおすすめの提案
なお、空浄機については、このブログでは、別に上のような別記事を書いています。
タバコの場合など、皆さんの用途から「脱臭機では対応できなそう」という方は、上記の記事をご覧ください。その場合、さしあたって、5番の記事から読むと良いでしょう
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というわけで、各社の脱臭機の比較に入ります。
冒頭でも書いたように、今回は、メーカーごと、順番に比較をします。
1-2・富士通の脱臭機
はじめに、富士通ゼネラルのプラズィオン脱臭機です。
Atlasもこの系統を1台持っています。
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なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記しています。
【2019年発売】
1・富士通ゼネラル DAS-15K-W
2・富士通ゼネラル DAS-15K-B
¥16,344 楽天市場 (9/14執筆時)
適応面積:10畳まで
脱臭方式:金属触媒加熱+オゾン
電気代:2.0円/1時間
消耗品:不要
サイズ:幅174×高さ282×奥行178mm
DAS-15Kは、富士通の「PLAZION」では、最も小型の脱臭機になります。
本体のサイズは、幅174×高さ282× 行178mmです。
かなりの小型といえ、トイレのような狭いスペースでも無理なく導入できます。
適応面積は、最大10畳です。
そのため、一般的な部屋でも、このサイズで対応できます。
脱臭の仕組みは、金属の酸化作用を利用するものです。
本機は、金属に酸化触媒をコーティングしたフィルターを備えます。
そこに臭い成分を吸着させ、無臭分子などに「科学的に」分解しています。
脱臭の持続性は、この方式は期待できます。
なぜなら、酸化触媒は、ヒーターで加熱すれば脱臭効果が回復するからです。
本機は、24時間に1回フィルターを加熱し、ニオイを加熱分解します。
結果、フィルター交換不要で10年間以上効果が持続します。
オゾン脱臭機能も、富士通の脱臭機は備えます。
オゾンは、壁などにこびり付く付着臭の脱臭効果もあります。
すでに、吸着して脱臭機で吸い込めないニオイの対策と言えます。
オゾン発生量は、0.03ppm以下です。
業界団体(日本オゾン協会)の設定する安全基準(0.06ppm)より、濃度は半分以下です。
さらに、富士通の場合、最終的に酸化分解する仕組みなので、トイレなど狭い空間でも安全です。
脱臭力は、非常に強力です。
個人的にもトイレで利用していますが、効果を感じています。
センサーは、未搭載です。
ニオイを検知できないため、本機は常時稼働で、一定の風を出し続けます。
ただ、消費電力は4Wで、電気代は1日付けっぱなしでも2円ほどと経済的です。
花粉やほこりの除去は、非対応です。
専用の紙フィルターを搭載しないためです。
こうした用途が意識された製品ではありません。
静音性は、弱運転で20デシベル(ささやきより小さな音)です。
うるささは感じないでしょう。
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以上、富士通のDAS-15Kの紹介でした。
本機は、小型で設置性が良く、10畳程度まで使えるパワーを兼ね備える機種です。
そのため、1カ所の除臭ならば、この機種だけで十分でしょう。比較的価格は安いですが、効果は期待できます。
脱臭方式は、独自性の強い仕組みであり、ニオイを除去する力は非常に効果的な製品です。
ただ、繰り返しますが、花粉などの吸着は「基本的には不可能」です。ニオイに特化した家電ですから、その点だけは誤解なさらないようにしてください。
なお、Atlasの場合、1週間ほど連続稼働させたら、ニオイが全く気にならなくなりました。
【2019年発売】
3・富士通ゼネラル DAS-303K-W
4・富士通ゼネラル DAS-303K-T
¥24,200 楽天市場 (9/14執筆時)
適応面積:20畳まで
脱臭方式:金属触媒加熱+オゾン
電気代:2.0円/1時間
消耗品:不要
サイズ:幅300×奥行276×高さ446mm
DAS-303Kは、富士通のプラズィオン脱臭機の中位機種です。
基本「脱臭機」なのですが、加湿もできるので「加湿脱臭機」というジャンルの製品として売られます。
本体のサイズは、幅300× 奥行276× 高さ446mmです。
先ほどの小型機に比べると倍ほどのサイズで、特に背の高さはそれなりです。
適応面積は、20畳までの脱臭が可能です。
10畳以上のリビングの場合や、ペットなどが動き回る場所を広範にカバーしたいのならば、導入のメリット性は高いです。
脱臭の仕組みは、基本的に下位機種と同じです。
金属の酸化作用とオゾン脱臭機能を使うダブル方式です。
加えて、本機は、同社のマイナスイオン発生器である、プラズマイオンも付属します。
風が当たる範囲においての静電気や不着臭の除去効果は「オマケ的」ながら、期待できます。
脱臭力は、本体が大きい分脱臭力は高いです。
同じ畳数で使うならば、下位機種の2倍です。
センサーは、本機は、ニオイセンサー付属です。
ニオイを検知して自動運転が可能です
節電になりますし、静音性の点でも安心だと言えます。
花粉やほこりの除去は、本機は、脱臭機としては「例外的に可能」です。
なぜなら別に集塵フィルターが付属するからです。
フィルターは、メンテナンスについては、1年に1度水洗いするだけで良い仕様です。
ただ、水洗フィルターは基本的に目が粗いため、PM2.5・花粉・タバコの粉じんなどの粒子を完全に捕まえることはできない性能です。
高機能集じんフィルターDAS-30HSFB
¥2,982 Amazon.co.jp (9/14執筆時)
一方、こちらの機種は、本格的な紙フィルターも搭載「可能」です。
このフィルタは別売品で、フィルターは1年ごとの交換が必要です。この場合、やや高いですが、PM2.5などの細かい汚染物質にも対応できます。
加湿運転も、本機は、対応します。
ヒーターを使わず、水車で水を蒸発させていく「気化式」なので、電気代は安いです。
加湿機能のため、温湿度センサーを搭載しているため、結露するような状況は避けやすいd酢。
水タンクは2.6リットルです。
そこそこ大きいので、7〜10時間程度の連続運転が可能です。
静音性は、弱運転で20デシベル(ささやきより小さな音)です。
うるささは感じないと思います。
安全性の面でも、電源ケーブルが二重皮膜で、かみ癖のあるペットにも安心です。
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以上、富士通ゼネラルのDAS-30Kの紹介でした。
脱臭機の域を超えた多機能な機種です。
ただ、脱臭機能がメインで、その他は専用機に比べると「オマケ」的」です。
脱臭力は「太鼓判」が推せるレベルです。20畳まで対応できるペットやゴミなどの強力脱臭機として、存在価値があるかと思います。
センサー運転ができるため、常に臭うわけではないという場合にも適当な機種でしょう。
【2017年発売】
5・富士通ゼネラル HDS-302G
¥21,128 楽天市場 (9/14執筆時)
適応面積:20畳まで
脱臭方式:金属触媒加熱+オゾン
電気代:2.0円/1時間
消耗品:不要
サイズ:幅274 × 奥行262 × 高さ643mm
HDS-302Gは、富士通ゼネラルのプラズィオン脱臭機の1つです。
本体のサイズは、幅274× 奥行262× 高さ643mmです。
幅と奥行が狭いスリムサイズで、壁際設置しやすい製品です。
別売の壁掛け金具(DAS-T1) を使えば、壁設置も可能です。
適応面積は、最大20畳です。
この部分では、先ほどの機種と同じです。
脱臭の仕組みは、本機も同様です。
金属の酸化作用とオゾン脱臭機能を使うダブル方式です。
ただし、マイナスイオン発生装置は、本機は未装備です。
脱臭力は、形状は違いますが、先ほどのAS-30Kと同じパワーと考えて良いです。
搭載されるセンサーは、注意が必要です。
本機は、ニオイセンサーが付属しません。
常に回し続けるタイプの常用型です。
電気代は、1日3.6円さほどかかりません。
花粉やほこりの除去は、交換不要の水洗い対応フィルターだけ付属します。
ただ、先ほどの機種と同じで、別売の紙フィルターを使ったとしても、花粉に完全対応しきれる水準には及ばないでしょう。
加湿運転は、非対応です。
静音性は、弱運転で19デシベル(ささやきより小さな音)です。
強運転の際の静音性も45dbとそこそこ優秀です。
安全性も、電源ケーブルが二重皮膜なので、かみ癖のあるペットにも安心です。
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以上、富士通ゼネラルのHDS-302Gの紹介でした。
先ほど紹介したDAS-30Eに比べると、多少スリム化した点だけがメリットです。
実際、ニオイセンサーなど重要な部分が省略されていることから考えても、この機種を選択するメリット性はさほどないでしょう。
【2017年発売】
6・富士通ゼネラル HDS-3000G
¥37,800 楽天市場 (9/14執筆時)
適応面積:20畳まで
脱臭方式:金属触媒加熱+オゾン
電気代:2.0円/1時間
消耗品:不要
サイズ:幅274 × 奥行262 × 高さ643mm
HDS-3000Gは、富士通のプラズィオン脱臭機の最上位機種です。
本体のサイズは、幅274× 奥行262×高さ643mmとです。
形状としては先ほど紹介したHDS-302Gと全く同じサイズです。
こちらも、別売の壁掛け金具(DAS-T1) を使えば、壁設置が可能です。
適応面積は、20畳までです。
こちらも同様です。
脱臭の仕組みは、金属の酸化作用とオゾン脱臭機能を使うダブル方式です。
同社の中位機にみられた、プラズマイオン(マイナスイオン)発生装置も、本機は装備します。
消耗品となるうるおいカセット(HDS-UC1)を付けると、ビタミンC誘導体も放散できます。
抗酸化作用があり、肌に良い「可能性」があります。
ただ、実証試験は極限られた密閉空間(1m3ボックス内)のものです。
脱臭機能とは無関係ですので、なくても良いでしょう。
脱臭力は、基本的に下位機種と同等です。
搭載されるセンサーは、本機は、ニオイセンサーが付属します。
ニオイに合わせて、運転が切り替わるため、節電にもなりますし、静音性の点でも安心です。
電気代は、イオン発生装置が付属する分、1時間4.6円と多少アップしています。
花粉やほこりの除去は、交換不要の水洗い対応フィルターが付属します。
こちらの場合、浮遊菌の除去効果を謳うカテキン抗菌フィルターです。
ただ、繰り返しますが、こうしたフィルターは、花粉やPM2.5に対応できる水準ではないです。
加湿運転は、非対応です。
静音性は、先ほどの機種と同じ騒音値で、静かです。
安全性の面でも、電源ケーブルが二重皮膜です。
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以上、HDS-3000Gの紹介でした。
「イオン発生装置」と「うるおいカセット」が目玉機能ですが、両方とも脱臭機能には本質的に不要と言えるものです。
スリムタイプである必要がないならば、加湿機能の有無にかかわらず、中位機のDAS-303を選ぶべきでしょう。
1-3・マクセルの脱臭機
つづいて、マクセルから発売されている脱臭機を紹介します。
バッテリーを得意とする企業というブランドイメージですが、オゾネオブランドの「除菌消臭機」にも力を入れます。
【2021年発売】
7・マクセル MXAP-DAE280WH
8・マクセル MXAP-DAE280BK
¥14,146 楽天市場 (9/14執筆時)
適応面積:20畳まで
脱臭方式:低濃度オゾン
電気代:0.1円/1時間
消耗品:不要
サイズ:幅212×奥行76×高さ205mm
MXAP-AE280は、マクセルが「オゾネオエアロプラス」という製品名で売る製品です。
ジャンルとしては「低濃度オゾン除菌消臭器」になります。
本体のサイズは、幅212×奥行76×高さ205mmです。
富士通の脱臭機の小型モデルと同じほどで、設置性は良いです。
なお、本体パネル上部にデジタル湿温度系が付きますが、なにかしらの、連動運転をするわけでなく、単純な確認用です。そのほか、本体に抗菌加工があります。
適応畳数は、最大で20畳までの対応となります。
富士通ゼネラルの中型機ほどのパワーです。
脱臭の仕組みは、オゾンを放出するというものです。
低濃度オゾンを放出し、その酸化作用でニオイを分解します。
一方、富士通ゼネラルの製品と異なり、オゾンを酸化分解する機構はないです。
そのため 密閉空間での利用は、注意が必要です。
オゾンの発生量は、最大で5mg/hです。
結構な濃度ですが、強弱を3段階とすることで1畳から20畳まで対応としています。
ただし、風量中は6畳以上から、風量強は12畳以上からで、0.05ppmの濃度を超えてしまいます。
また、いずれの畳数の場合も、1時間に部屋の容積の半分の空気が換気されることが、この水準に収まる条件です。
極度に気密性が高い部屋に、分解を伴わないオゾンは合いませんので、利用には注意が必要です。
なお、同社では、オゾンのウイルスの除菌効果(風邪予防)を示しています。
ただ、実証試験は6畳の「密閉試験空間」内に行われたものなのである点は、注意するべきでしょう。
脱臭力は、オゾン方式でも、アンモニアなどの悪臭に対して効果があります。
ただ、この方式の場合、大型化しても、「除臭」というよりも「低減」レベルです。
本質的な面では、金属の酸化作用を利用する富士通の脱臭機に敵いません。
結論的にいえば、本機は、今あるニオイを強力脱臭というよりも、部屋に常時置きニオイを予防、または、少しずつ緩和することを、目指すタイプの製品です。
静音性は、本機はファンを装備しますから、無音ではないです。
中運転で35dbというデータですので、あまりうるさくはないでしょう。
ただ、強運転時のスペックを出さない点は、不安要素であり、相当程度、不親切です。
なお、同社が以前売っていた小型機は、「多重リング式コロナ放電」と利用するため、ファンレスでもオゾンが部屋の中に拡散する方式でした。
電気代は、24時間利用して月額最大約82円とのことです。
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以上、マクセルのオゾネオエアロプラスの紹介でした。
家庭向けに売られているオゾン発生機では、20畳までと「かなり強力」です。
ただ、他社製品も含めてですが、強力なモデルは、説明書にある適応畳数と運転速度を守り、かつ換気にも配慮しないといけない点で、面倒といえばそうです。
また、空調家電に多く搭載されるイオン発生装置(プラズマクラスターなど)も微量ながらオゾンは発生しているので、重複しない部分で配慮も必要です。
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【2020年発売】
9・マクセル MXAP-AE270WH
10・マクセル MXAP-AE270BK
¥8,980 楽天市場 (9/14執筆時)
適応面積:20畳まで
脱臭方式:低濃度オゾン
電気代:0.1円/1時間
消耗品:不要
サイズ:幅210×奥行85×高さ210mm
なお、本機については、昨年モデル(オゾネオエアロ)が残ります。
違いは、温湿度計と本体の抗菌加工がなされない部分だけです。
その分、消費電力は少なめですし、オゾネオが欲しいなら、本機を選んでも良いかと思います。
【2021年発売】
【操作部抗菌加工あり】
11・マクセル MXAP-FAE275R
¥12,659 楽天市場 (9/14執筆時)
【操作部抗菌加工なし】
12・マクセル MXAP-FAE275T
¥21,780 マクセル公式 (9/14執筆時)
適応面積:20畳まで
脱臭方式:低濃度オゾン
電気代:0.1円/1時間
消耗品:不要
サイズ:幅210×奥行85×高さ210mm
MXAP-FAE275Rは、オゾネオアロマとして売られる、マクセルの製品です。
オゾン量は、最大で5mg/hです。
風量も3段階調節なので、消臭面での基本仕様は、上で紹介したオゾネオエアロプラスと同じです。
一方、本機は、アロマディフューザーとしての機能があります。
オゾンは、良い匂いも「脱臭」するので、切替式で利用することとなります。
【20ml】
・シトラスCLear BOZAR01971
・ハーバルRefresh BOZAR01972
・フローラルRelax BOZAR01973
¥2,124 楽天市場 (9/14執筆時)
エッセンシャルオイルは、フレーバーライフとのコラボで、以上のオイルが推奨です。
付属の空ボトルに、他社のものを入れることもできます。ただし、精油100%のみ対応で、合成香料を使ったものはNGです。
消臭と芳香は、「相性が良くない」ので、「おでむかえモード」という機能が付きます。
ボタンを押した後、11時間動作し、その後1時間、「アロマ」して止まるという機能です。
ただ、時間設定ができない部分を含めて、価格の割に、利便性が詰められていない家電に思えます。
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以上、MXAP-FAE275Rの紹介でした。
デンキヤの店頭では、香りの部分で実演での訴求力がありそうです。
一方、トイレなどの芳香消臭剤のイメージで、「芳香+消臭」は「あり」のように思ってしまいますが、やはり、脱臭機としては、相反するでしょう。
先述の「おでむかえモード」を拡充し、タイマーなり、IOT化しスマホで外出先から操作できるような機能がつけば、また違う評価はありえます。
しかし、現状では「無理やりなハイブリッド化」と言わざるを得ないと思います。消費者からしても、誤解しやすさがある家電だと思います。
【2021年発売】
13・マクセル MXAP-ARD200
¥6,921 Amazon.co.jp (9/14執筆時)
適応面積:16畳まで
脱臭方式:低濃度オゾン
電気代:
消耗品:不要
サイズ:幅250×奥行250×高さ197mm
MXAP-ARD200(WH)は、部屋干し用オゾネオネクストとして、日立マクセルが販売する「家庭用」製品です。
本機は、風量は最大でも4.5m/sなので、人が涼むためのものではないです。
部屋干し時の洗濯物の生乾き臭を、低濃度オゾンで防止するための送風機です。
首振り機能もあり、3段階で風量を調整できます。
また、衣類カバーが付属するので、右図のような「衣類ダイレクトショット」が可能です。範囲を制限してのショットなので、効果はあるでしょう。
オゾンの発生量は、最大で10mg/hです。
したがって、かなり強力です。
しかし、風量を強くすることで、0.06ppm以下になるように設計されており、業界基準を満たします。
ただし、トイレなどの密閉空間や、換気の悪い場所での利用は使用しないようにとの注意書きがあります。
静音性は、ファンがあるので、期待できない製品です。
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以上、日立マクセルの部屋干し用オゾネオの紹介でした。
下位機種よりも、強いオゾン消臭機です。
ただし、「部屋干し」との注意がある点は重要です。普段の除臭など、目的外利用の場合の保障性がないのは、必ず意識してください。
一方、生乾き臭について言えば、このブログの【除湿機の比較記事】で書いたような、乾燥対応製品で、「さっさと乾かす」方が効果的ではないか、と思います。
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【2018年発売】
14・マクセル MXAP-ARD100
¥5,480 Amazon.co.jp (9/14執筆時)
適応面積:16畳まで
脱臭方式:低濃度オゾン
電気代:1.5円/1時間
消耗品:不要
サイズ:幅250×奥行250×高さ197mm
なお、本機の旧型が残ります。
こちらについては、衣類カバーが付属しませんので、「衣類ダイレクトショット」に非対応です。
それ以外は、モーターの使用が少し変わった程度で、ほぼ同じです。
【法人向け限定】
【30畳まで】
15・マクセル MXAP-AE400
¥22,800 Amazon.co.jp (9/14執筆時)
【20畳まで】
16・マクセル MXAP-AEA255
¥30,000 楽天市場 (9/14執筆時)
適応面積:30畳まで
脱臭方式:低濃度オゾン
電気代:
消耗品:不要
サイズ:幅340×奥行110×高さ370mm
なお、マクセルは「オゾネオアルファ」という名前の業務用製品もだします。
上位機のMXAP-AE400は、30畳対応で「法人限定」で売られる製品です。
また、どちらかというと、脱臭・消臭より、「除菌」の部分で売っている製品でもあります。
適応畳数は、最大で30畳です。
10畳・20畳・30畳と3段階で切り替えて運転させるタイプです。
また、ターボモードを備えるほか、富士通のように、ニオイセンサーを備え、運転強度を自動で変えます。
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なお「法人用」としているのは、先述のように、オゾンは適切な濃度範囲で使う必要があるからです。
マクセルは、家庭での利用は「オゾネオエアロ」としっかり分けてくれているので、素直にそうしてください。
1-4・シャープの脱臭機
つづいて、2019年にシャープが発売を開始する脱臭機についてです。
【2019年発売】
17・シャープ DY-S01-W
¥24,169 楽天市場 (9/14執筆時)
適応面積:15畳まで
脱臭方式:光触媒式
電気代:1.6円/1時間
消耗品:不要
サイズ:径233mm × 高さ570mm
DY-S01-Wは、シャープが、プラズマクラスター除菌脱臭機として、シャープの販売する製品です。
本体のサイズは、径233mm × 高さ570mmです。
体積として言えば、同クラスの適応畳数の富士通の小型脱臭機より大きく、存在感はあります。
適応畳数は、15畳です。
脱臭の仕組みは、基本的には、(空清機のように)脱臭フィルターを利用する形式です。
詳しい説明はないですが、活性炭を利用する方式です。
その上で、光触媒が、フィルターに付着した臭いを分解するという仕組みです。
光触媒をフィルター再生に利用する方式は、【空気清浄機の選び方】の記事でも紹介した、Cadoが空気清浄機に利用していました。
この方式は、フィルターが介在するため、経年変化による脱臭力の減衰はあります。
ただ、光触媒の効果で、同社によれば「10年後でも94%持続」との数値が公開されます。
本機は、フィルタを利用する方式の利点で、VOCなどのガスの吸塵力もあります。
大きな道路に近い場合は、有利に働きます。
イオン発生機能は、本機は、プラズマクラスターNEXTを搭載します。
同社のシャープの「プラズマクラスター(マイナスイオン発生器)」の最上版で、イオン放出量が最も多いタイプです。
低濃度オゾン同様に、こちらも脱臭に効果があります。
ただ、公開されている試験内容は、吹き出し口から50cmのスペックです。
ゆえに、「直接風が当たる場所で使う」という前提での話とです。
さらに「通常の風を当てた場合」との比較でなく、「自然減衰」との比較データなので、(風の力による減衰を除いて)プラズマクラスター自体が大きな効果を持つと言えるのかは、評価が分かれるでしょう。
とはいえ、プラズマクラスターは密閉空間での効果は示されるので、狭い場所ならば、ある程度の消臭効果は期待できます。
そのほか、密閉された試験空間の話ですが、付着ニオイ原因菌の7畳間・10日間での減衰効果が示されます。
結論的にいえば、こうしたイオン発生装置は効果を課題評価することはできませんが、無意味ではありません。
なお、プラズマクラスターの電極は(基本)消耗品です。
24時間使い続けると、2-3年程度で交換です。
この製品の交換パーツ(IZ-C100S1)は、3500円ほどとなります
脱臭力は、(プラズマクラスターではなく)脱臭フィルターの部分を評価するべきです。
光触媒による再生成もあるため、本機は「強力」と言って良いでしょう。
センサーは、一方、搭載されないので、自動運転しません。
ニオイの強度によらず、常に同じ風力で動く機種です。
静音性は、ファンを使う方式なので強運転で48dB・標準で30dB・静音で24dBです。
この部分では、適応畳数が同レベルの富士通のDAS-15に負けます。
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以上、プラズマクラスター除菌脱臭機の紹介でした。
まず、脱臭機としての「メイン」はイオンではなく、脱臭フィルターと光触媒であるという点を、理解して買うべき製品です。
フィルターを利用する方式なので本体が大きくなるのが欠点で、(空浄機に比して)コンパクト化できるという脱臭機の利点は削がれます。
また、消耗品としてのフィルターは10年保つので良いですが、プラズマクラスター発生器(電極)は消耗品ですから、この点も注意が必要です。
一方、こうした難点があるとは言え、フィルタがさほど減衰せずに10年保つ点と、富士通と違って、再生に熱を使わないため、(再生時間は1日1時間とはいえ)、加熱による部屋の温度上昇がない点は、評価できるでしょう。
1-5・パナソニックの脱臭機
つづいて、次亜塩素酸を利用するパナソニックの脱臭機の比較です。
パナソニックの最新技術を使った製品で、、創業100周年時に発表されました。
後ほどみるように、2021年に日立がジアクリンという後発品をだしましたが、数世代の改良の成果もあり、完成度は高いです。
【2021年発売】F-MVB13-W同等品
18・パナソニック ジアイーノ F-MV1300-W
¥65,939 楽天市場 (9/14執筆時)
【2019年発売】
19・パナソニック ジアイーノ F-MV1100-W
¥48,980 Amazon.co.jp (9/14執筆時)
適応面積:9畳まで
脱臭方式:次亜塩素酸式
電気代:0.7円/1時間
消耗品:必要
サイズ:幅360×奥行230×高さ580mm
ジアイーノは、パナソニックが販売する、脱臭機です。
後述するように、タブレット状の「次亜塩素酸」を使う点で、ユニークな製品です。
なお、2021年に新機種に更新されます。
後述するように、上位機は加湿機能が新搭載ですが、本機については基本性能は変わらないため、値下がりしている旧機種でOKです。
本体のサイズは、高さ580×幅360×奥行230mmです。
ワンサイズ大きな製品も後ほど紹介しますが、そちらは脱臭機としては大きめです。
こちらは、(割とコンパクトな)「勉強部屋用」として最適なサイズです。
適応面積は、9畳までの脱臭が可能です。
富士通の脱臭機に比べるとやや狭いです。
脱臭の仕組みは、これまで家庭用ではみられなかった仕組みです。
本機は、タンクに入れた水と投入した塩タブレットを電気分解し、次亜塩素酸をつくります。
そして、本体内部の除菌フィルターでニオイをこした後、次亜塩素酸を含む空気を大気に放出するというサイクルです。
安全性は、コロナ以後、他社から格安な「次亜塩素酸水の噴霧器」がでたことで、注目する人も多い部分です。
ただ、【パナソニックのサイト】でも説明されるように、本機は2006年から業務用で点開始されてきた「塩」から精製する従来式です。
さらに、噴霧器のように、次亜塩素酸水の液体(ミスト噴霧)ではなく、揮発させた気体状の次亜塩素酸です。
実際、発生時は約10ppmですが、放出時は、環境基準の0.1ppm以内となりますし、問題を感じません。
・ジアイーノ用 塩タブレット F-ZVC03
¥3,762 Amazon.co.jp (9/14執筆時)
脱臭の持続性も、塩タブレットを利用する形式なので、優秀です。
消耗品を取り替えている限り、機械としての能力の減衰はないでしょう。
塩タブレットは消耗品です。
1本300粒入っており、10畳用の場合、300回分です。
あくまで「塩」なのでコスパは良いです。
内部フィルターは5年間保ち、交換品も1700円程度と安いので、ランニングコストは心配ない製品です。
使用時のお手入れは、一方、他機よりは面倒です。
水タンク式の製品となるため、加湿器と同様に、1ヶ月に1度の加湿フィルターの押し洗いと、フロートの水ゆすぎが必要です。
ただ、防かびユニットが付属していること、また、そもそも除菌を目的にした機器であることから、掃除不足によるニオイ発生という問題は発生しにくいと思います。
実際、十分手軽ですので、お手入れ面で購入を躊躇する必要はないでしょう。
脱臭力は、気になる部分です。
しかし、富士通のようなフィルターを使うタイプにくらべてより本格的です。
とくに、脱臭効果の即効性はより高く、脱臭効果も感じられやすい製品です。
ただ、この製品は、タバコ臭には効かない類のものであり、喫煙環境での仕様も推奨されません。
一方、次亜塩素酸は、プールの消毒のようなニオイをわずかに持ちます。
苦手な人は注意してください。ただ、これは「空気が綺麗になっている証」として、実感性を高める効果があるでしょう。
搭載されるセンサーは、ニオイセンサーが付属し、自動運転に対応です。
加えて、温湿度センサーも付属します。
これは、温度によって電界強度が変わるために装備されています。一方、照度センサーは、おやすみ時に本体照明を落とし、風量も控えるための省エネセンサーです。
花粉やほこりの除去は、未対応です。
ただし、次亜塩素酸は、マイナスイオン発生装置などと違って、科学的に検証されたウイルス除菌機能があります。
そのため、繊維などに付着したウイルスに対しては、効果があります。
実際、本機は「家庭用」ですが、「業務用」として医療機関や学習塾の自習室などで導入されてきた実績もあります。
ただし、新型コロナウイルスについては「実証実験がない」ので未定です。
加湿機能は、「非搭載」です。
水を使う構造上、「なされている」とも言えますが、明確な機能はないです。
なお、タンクは、1.8Lで、強運転で10時間、静音運転で36時間で給水です。
静音性は、強運転時約46dBです。
富士通の脱臭機とあまり変わらないレベルです。
電気代も、強運転で0.7円/時、弱で0.2円/時で、安いです。
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以上、パナソニックのジアイーノの紹介でした。
今回は、あくまで「脱臭機」の範疇での評価ですが、今までの家庭用になかった仕組みで、期待値は高いです。価格は正直「高い」製品です。
しかし、脱臭以外の効果(インフルエンザ対策)などを含めて考えるならば、導入意義は高いでしょう。
【12畳まで】
【2021年発売】F-MVB23-WZ同等品
20・パナソニック ジアイーノ F-MV2300-WZ
¥94,000 楽天市場 (9/14執筆時)
【2019年発売】
21・パナソニック ジアイーノ F-MV2100-WZ
¥68,354 楽天市場 (9/14執筆時)
適応面積:12畳まで
電気代:0.6円/1時間
【18畳まで】
【2021年発売】
22・パナソニック ジアイーノ F-MV4300-SZ
22・パナソニック ジアイーノ F-MV4300-WZ
¥128,000 楽天市場 (9/14執筆時)
【2019年発売】
23・パナソニック ジアイーノ F-MV4100-SZ
¥73,000 楽天市場 (9/14執筆時)
適応面積:18畳まで
電気代:1.7円/1時間
【21畳まで】
【2022年発売】(集中クリーンモード)
24・パナソニック ジアイーノ F-MV5400-SZ
¥169,200 楽天市場 (9/14執筆時)
適応面積:21畳まで
電気代:1.9円/1時間
脱臭方式:次亜塩素酸式
消耗品:必要
サイズ:幅398×奥行270×高さ710mm
2021年9月に新機種がでました。
新機種は、やや奥行が増したのですが、タンクが4Lと倍増し、駆動時間が長くなりました。その上で、明示的な加湿機能が加わりましたので、大きな変更があったと言えます。
なお、21畳型のみ「集中クリーンモード」を搭載し、脱臭に使う次亜塩素酸の濃度を(安全圏内の0.1 ppm未満で)一時的に高める機能が付属します。半分「法人」向けといえるサイズだからと言えます。
本体のサイズは、どれも高さ710×幅398×奥行270mmです。
リビング向けで、とくに高さ方面では、かなり存在感があります。
ただ、キャスター付きで、移動は容易です。
適応面積は、上位機は、18畳までの脱臭が可能です。
脱臭の仕組みは、下位機種と同じです。
脱臭の持続性は、強運転時、12畳用で16時間、18畳用で11.4時間です。
旧機種は2.1Lタンクだったのですが、4Lに倍増したため、水替えの頻度は短くなりました。運転モードを中にすると、5割ほど稼働時間がさらに延びます。
加えて、この機種は、2021年機から明示的な加湿機能をもつようになりました。
加湿量は、ただ、12畳用で430mL/h、18畳用で650mL/hです。
それぞれ、適応畳数にふさわしい加湿量を得られます。
ただ、この加湿量を得たい場合は、「加湿・多め」に設定する必要があるため、持続時間(水の交換頻度)は、強運転時、12畳用で9.3時間、18畳用で6.1時間です。
とはいえ、8畳程度ならば、「加湿・標準」でOKなので、先ほどの機種と同じ持続時間です。
一方、まだ内部構造の情報がでていないのですが、除菌フィルターが押し洗い非対応になった可能性があります。
この部分は、追加情報を加筆します。
電気代は、18畳用の強運転でも、1.7円/時となります。
一方、これらの上位機は、ともに「塩タブレット自動投入機能」が付属します。
下位機種は、通常、水タンクの補充に合わせてタブレットも入れる必要がありました。
しかし本機は、約70粒まで詰められるため、1ヶ月以上は、タブレット投入が不要です。
ある意味、ジアイーノの「面倒な部分」が改善されているため、よい進化です。
そのほかの点は、下位機種と能力は変わりません。
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以上、ジアイーノの上位機の紹介でした。
大きさと、値段の高さを度外視すれば、塩タブレットの自動投入は便利でしょう。
日常のメンテの「時短」に重きを置く方は、本機が選択肢になります。
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【24畳】
25・パナソニック ジアイーノ F-JML30-W
¥48,000 楽天市場 (9/14執筆時)
【50畳】
26・パナソニック ジアイーノ F-JDL50-W
¥170,700 楽天市場 (9/14執筆時)
【26畳】(水道直結タイプ)
27・パナソニック ジアイーノ F-JCT30-WZ
¥187,700 楽天市場 (9/14執筆時)
そのほか、「業務用」としては、さらに上位のジアイーノが売られています。
水タンクも倍増され、オフィスなどに導入する場合は、これらが選択肢です。
とくに、2020年から展開されたF-JCT30は、給水配管使用で、塩タブレット自動投入機能と合わせて、1ヶ月メンテフリーになります。
水源が確保できれば、学習塾・病院などで活躍しそうですが、もちろん、家庭用としてはオーバースペックです。
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【2022年発売】
【45畳】
28・パナソニック ジアイーノ F-JDU35-W
¥197,400 楽天市場 (9/14執筆時)
【45畳】黒はF-JDU55-K
29・パナソニック ジアイーノ F-JDU55-W
¥273,900 楽天市場 (9/14執筆時)
【60畳】黒はF-JDU75-K
30・パナソニック ジアイーノ F-JDU75-W
¥291,800 楽天市場 (9/14執筆時)
なお、価格的に今回の記事の対象外ですが、パナソニックにはこれらの上位機を2022年に発売しました。完全に業務用です。
こちらは、塩タブレット自動投入に加え、次亜塩素酸の生成と除菌脱臭とも別室にする「ジアチャージ方式」として、次亜塩素酸の生成濃度の安定化を図っています。大畳数向きの新機能です。
加えて、空気清浄用(花粉ほか)のHEPAフィルタも装備させました。気化した次亜塩素酸がフィルターにかかる際、付着したウイルスを抑制するという効能も示されます。
このフィルタの消耗品費(交換までの標準年数)が不明なので、ランニングコストは、後日補記します。
一方、本機の風量が風速8.1㎣/分(45畳用6.2㎣/分)と、【空気清浄機の比較記事】で紹介した同じほどの大畳数モデルと比べて、適応畳数に対する風力が弱いように思います。
そのため、次亜塩素酸の効果範囲は適応畳数通りとしても、空気清浄の部分は、それに満たない可能性がある点も、確認が必要です。
脱臭フィルターがない構造なのでこの風量で問題ない可能性はありますが、少なくとも、花粉などを取り切るまでの時間は、専用機より長めでしょう。(いずれ確認します)
次回に続く!
脱臭機・消臭機のおすすめは、結論的にこの機種!
というわけで、今日は、各社の脱臭機を比較しました。
しかし、記事はまだまだ「続き」す。
2・最新の脱臭機の比較 (2)
2-1:日立〈日本〉
2-2:ダイキン〈日本〉
2-3:カドー〈日本〉
2-4:カルテック〈日本〉
2-5:三菱電機〈日本〉
2-6:東芝〈日本〉
2-7:最終的なおすすめの提案【結論】
次回の2回目記事(こちら)では、日立のジアクリンや、東芝のエアリオン消臭機をはじめ、今回紹介できなかった、上記の製品をまとめて紹介します。
適応畳数 12畳まで
脱臭パワー ★★★★★
脱臭スピード ★★★★★
消耗品コスト ★★★★★
花粉対策 ★★★★★
お手入れ ★★★★★
コンパクトさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、ここまで紹介してきた全機種から、Atlasのおすすめ機種!を最終的に提案していきます。
2回目記事は→こちら
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