【今回レビューする内容】 2025年 最新電子レンジ・オーブンレンジ・スチームオーブンの性能からの選び方のまとめ:センサーの違い:水タンク式・カップ式・角皿式の違い、ウォーターオーブンと過熱水蒸気方式の違い、サイズの決め方 ほか
【紹介するブランド名】シャープ ヘルシオ日立 ヘルシーシェフ・東芝 石窯ドーム パナソニック エレック 3つ星 ビストロ 東芝 石窯ドーム アイリスオーヤマ ツインバード 象印 EVERINO バルミューダ など
今回のお題
最新オーブンレンジ・電子レンジのおすすめの選び方は?
どもAtlasです。
今日は、2025年4月現在、最新の電子レンジ・オーブンレンジの選び方のまとめ記事です。
性能・スペック面で「失敗しない」選び方を確認しつつ、予算や目的に応じた現行機のおすすめも提案していきます。
このブログ「家電批評モノマニア」では、一連の電子レンジの比較記事において、現行モデルだけで100機前後、旧機種を含めれば、300機以上比較しました。
今回は、こうした成果を改めてまとめ直したものになります。
1・電子レンジ・オーブンレンジの選び方 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:単機能レンジ
1-3:オーブンレンジ
1-4:スチームオーブンレンジ(小型)
2・電子レンジ・オーブンレンジの選び方 (1)
2-1:スチームオーブンレンジ(中型)
2-1:最終的なおすすめの提案【結論】
記事では、はじめに、スペック面からの電子レンジの「選び方の基本」を説明します。
その上で、単機能レンジ、オーブンレンジ、スチームオーブンレンジのとわけて、各タイプの選び方を、それぞれ解説していきます。
対応人数 4人以上対応
スチーム調理 ★★★★★
自動あたため ★★★★★
解凍 ★★★★★
オーブン ★★★★★
グリル ★★★★★
トースト ★★★★★
総合評価 ★★★★★
また、最後の結論編では、いつものように、予算別・価格別にAtlasの「おすすめ」を提案していきます。
よろしくお願いします。
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1・小型の電子レンジ・オーブンレンジの比較
容量:15L〜18L
人数:1-2人向け
2・中型の電子レンジ・オーブンレンジの比較
容量:20L〜26L
人数:2-4人向け
3・小型のスチームオーブンの比較
容量:18L〜26L
人数:1-2人向け
4・中型のスチームオーブンの比較
容量:30L〜
人数:4人以上(世帯向け)
種類:スチームレンジ(庫内2段)
5・電子レンジ・オーブンレンジの選び方 【まとめ】
=目的別・予算別のおすすめの提案
なお、今回の記事は、このブログの、電子レンジの比較記事全体としては、最終回の5回目記事として書いたものです。
1-1・電子レンジの選び方の基本
1・本体のサイズ
2・電子レンジのセンサー
3・オーブンの火力
4・グリルの火力
5・トースター機能
6・スチーム機能
はじめに、どのグレードの電子レンジを知っておいてほしい「選び方の基本」の解説からです。
以上、6点に分けて、順番に紹介していきます。
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なお、今回も、Atlasが高評価できる部分は赤系の文字色で、イマイチと思う部分は青字で書いています。
1・本体サイズ
はじめに、サイズ面(庫内容量)の選び方からです。
ここは、レンジの購入を考える際、はじめに考えるべき部分です。
以下では、「世帯用・単身者用」に分けて、それぞれに注意するべき点を説明します。
第1に、世帯用レンジの場合です。
各社とも、庫内が1段式の小型モデルと、2段式の中型モデルをだしています。
中型モデルは、けっこうな背の高さがあります。
そこが問題となり市販のレンジ台に設置できない機種があります。
ネットで買われる場合はとくにですが、事前に寸法をみるのがまず「大切」です。
高級機(=スチームオーブン)だと、「壁ピタ」配置で左右とも、廃熱スペース不要という機種が多いです。
中級機(=オーブンレンジ)は、割と広めの廃熱スペースが必要な機種が多いです。
断熱性を差ほど高めていないためです。
設置してみたら「思ったよりスペースが必要」になる場合も多いので、注意してください。
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第2に、単身向けレンジの場合です。
小型冷蔵庫の耐熱天板に置く場合も多いでしょう。
耐熱天板は幅48cmあたりが多いです。
レンジの脚の位置をふまえれば、庫内容量として20Lまでのレンジ・オーブンレンジなら無理なく置けると考えてください。つまり、1-2人用として売られるものはたいてい置けます。
ただ、小型でも、小型のスチームオーブン(22L)は無理な機種が多そうです。
2・センサー性能
つづいて、電子レンジのセンサー性能からの選び方です。
各グレードの電子レンジにおいて、最もメーカー間の性能差がみられる部分です。
粗悪なセンサーだと、自動あたための際や、解凍の際に「加熱ムラ」が生じますから、しっかり、スペックを見て選ぶことが重要です。
とくに1万円以下の格安機は、センサー自体がなく「自動あたため」ができない機種もあるので、注意しましょう。
上表は、1万円〜5万円あたりの価格レンジ製品に見られるセンサーの特徴を示したものです。
以下、各センサー特徴を順番に説明していきます。
第1に、温度・湿度センサーです。
1万円前後の格安機で、最近よく見かけるタイプです。
名前通り、前者は庫内の温度を、後者は、庫内の湿度を測るものです。
ただ、数値計測が相当アバウトで、また、運転後、計測できるまでかなりの時間がかかる仕組みです。そのため、「自動あたため」の精度は、他方式に比べてほとんど期待できません。
第2に、蒸気センサーです。
ほかに絶対湿度センサーという言い方で呼ぶ企業もあります。
この仕組の場合、利用前の基準湿度を把握できるため、庫内湿度の変化量が正確かつ、素早く測れます。
食品の湿度(絶対湿度)からあたたまりが判定できるので、自動あたための精度は(そこそこ)期待できます。
欠点は、ラップした製品の計測ができない点です。また、肉や魚の解凍は、精度が出せないほか、あらかじめのグラムしても必要と、やや苦手です。
とくに、解凍はあまり精度が出せないので、高級機では蒸気センサーをメインのセンサーとする事例はないです。
第4に、赤外線センサーです。
3万円前後中級機のうち、質の良い機種だけが搭載する上位センサーといえます。
こちらは、食品の表面温度が測れるので、「自動あたため」の精度が高いです。
ラップも気にしませんし、解凍もグラム指定なしに割と正確に行ってくれます。
一部機種は、加熱後の温度設定もできます。
欠点は、熱を測るので、オーブン利用後などに使う場合無力という点です。
ただ、5万円前後までの製品では最も堅実な方式といえます。
第5に、重量センサーです。
文字通り、食品の重さを量るセンサーです。
レンジ、解凍精度も高く、ラップにも左右されにくい部分で良いセンサーです。
欠点は、掃除のしにくさです。
5万円以上の高級機(日立)は例外ですが、格安機はターンテーブル(=回転台)が必ずつきます。
台の部分が「はかり台」の役割をして、重量を計測する仕組みだからです。
最近の製品はお掃除しやすいフラット庫内であるのが普通なので、弱点と言えます。
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以上、センサーの説明でした。
結論的にいえば、1万円〜5万円あたりのレンジで最も質が良いのは、赤外線センサーと言えます。
このブログの個別記事でも、この価格クラスだと、赤外線センサー搭載機を「イチオシ」としている場合が多いと言えます。
一方、5万円以上の高級機(=スチームオーブン)の場合、これらのセンサーを複数搭載し、互いの欠点を補う場合が多いです。
そのほか、高級機だと、赤外線センサーのグレードの違いで、精度がさらに良いものがあります。
この部分は、今回の記事の後半で紹介する該当機の項目で、改めて説明します。
3・オーブンの火力
つづいて、オーブンの火力です。
お肉料理、お魚料理などを作る方、あるいは、ピザを焼きたいような方には、重要となる部分でしょう。
この部分で、重要なのは「最高温度」とその継続時間です。
中級機(5万円以下)は、250℃が数分間だせれば、まずまず合格点です。
高級機(5万円以上)は、250℃以上を長時間継続して出せる製品もあります。
格安機(2万円前後)は、ただ、200℃が最高という製品があります。
200℃でも、市販のピザの調理などは問題ないです。
ただ、こだわって、ピザを「クリスピー」に焼きたい方などは、オーブン性能に注目してください。
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以上、オーブンの選び方の説明でした。
先ほど書いたように、そこまで高い製品を探していない場合、250℃が数分間だせれば、まあ、問題ないと言えます。
高級機(5万円以上)だと、製品と言うより、むしろ企業単位で、力を入れる企業、層でもない企業に分かれるといえます。
詳しくは、後ほどメーカーごとの説明の際、説明します。
3・グリルの火力
つづいて、グリルです。
日本の場合、レンジ選びでここを「重視」する人は意外と少ない印象です。
シンプルにオーブンの実力が強ければ、グリルの実力も高いと思っている方も多そうです。
しかし、例えば、オーブンが力強い仕様で、遠赤効果でお肉の中までしっかり火が通るレンジでも、表面にこんがり焼き目を付ける、グリルが苦手な製品は見られます。
日本のコンセント許容量が1500Wなので、その枠内で、上下の火力を整しないといけないからです。
下位機(3万円以下)は、とくにグリルが弱い機種が多いです。
庫内容量に対して、上火火力がやや弱い傾向の機種が多いです。
庫内上段に角皿を置いても、お肉やお魚、あるいは、グラタンの焦げ目が付きにくいという機種はわりと多いです。
高級機(5万円以上)の場合は、だいたいの機種が、標準以上の上火火力を有します。
とくに、性能の良いものは、上火火力が強い上で、追加の工夫をする機種も多いです。
例えば、レンジのマイクロ波を受けられる専用のグリル皿を準備し、そちらのパワーもグリルにつ買う機種などです。
強いものだと、「ガスコンロの魚グリル」並とも言える強火力を出せる機種もあります。
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以上、グリルの説明でした。
中級機以下だと、メーカーのカタログを見ても、強いのか、弱いのかとても分かりにくいといえる部分です。
ただ、例えば、上火火力の値や、標準的なトーストの焼き時間で、ある程度「推定」はできます。このブログのも、調べた上で性能が良いといえる機種は、高く評価してレビューしています。
また、オーブンの場合と同様に、メーカーごと、グリルへの力のいれ具合に差があります。後ほどメーカーごとの説明の際に説明します。
4・トースト機能
つづいて、トースト機能です。
オーブンレンジの多くに機能として付属します。
焼ける枚数は、小型レンジで2枚、中型レンジで4枚までです。
オーブンで食パンを焼くつもりのか他は、次の2点に注意してください。
第1に、火力です。
先ほどのグリルの話と同じです。
火力が弱い製品は、焼けるまで10分以上という機種があります。
説明書などに、標準の「焼き時間」がしっかり書いていない機種は、この部分が「怪しい」と考えてください。
第2に、両面焼き機能の有無です。
大抵のレンジは、上火火力重視で、下火はあまり強くない仕様です。
そのため、特別な工夫がない機種は、チャイムのお知らせ後、途中で、パンを「裏返す必要」があります。
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結論的にいえば、トースト好きは特に、ですが、オーブンレンジでのトーストはあまりおすすめしません。
なかには、スチーム機能を利用して(そこそこ)「さくふわ」な美味しくトーストしてくれる機種もあります。
しかし、特に格安レンジの場合は、単品のオーブントースターより美味しく焼くのは無理です。
こだわりたい場合は、このブログの【オーブントースターの比較記事】で紹介している単品製品を別に備えることを、Atlasとしてはオススメします。
5・スチーム機能
スチーム機能は、5万円以上のスチームオーブンに備わる機能です。
機能が不要でも、高級機は(ほぼ)スチームオーブンなので、好むと好まざるとに関わらず「備わる機能」」とも言えます。
仕組みは、200℃を遙かに超える過熱水蒸気を吹き付けて、「水で焼く」というものです。
普通のオーブンは、熱(ヒーター)で焼く仕組みです。
そのため、食材表面が過度に乾いてパサつく場合がありえます。
これが防ぎやすいのが、スチームの加熱方式の利点の1つです。
加えて、焼くのと同時に、無駄な脂分と塩分が適度に「落とせる」ので、ヘルシーであるというのが、もうひとつの利点です。
スチームオーブンは各社から販売がありますが、大きくわけて上表の4つの仕組みに分類できます。
以下、順番に説明していきます。
第1に、ウォーターオーブン方式です。
特許絡みもあり、実質的にシャープ(ヘルシオ)だけの機能です。
庫外で生成した水蒸気を、庫内(食材)に噴出し、300℃以上を吹き付けるというものです。
この温度を過熱水蒸気だけで作れる唯一の仕組みです。過熱水蒸気の吹きつけのみで「焦げ目が付けられる」ほどの火力です。
先ほど説明した過熱水蒸気の効果が(ある意味)100%発揮できるのは、この方式だけです。
第2に、過熱水蒸気式です。
シャープ以外の企業のスチームオーブンの多くに見られる方式です。
下部に給水タンクがあるので「水タンク式」と呼ばれる場合もあります。
この方式も(庫内に水を点滴するような機種もありますが)基本、庫外で過熱水蒸気を生成します。しかし、密閉度と過熱力が及ばないので、庫内ヒーターでの過熱も併用します。
そのため、冒頭説明した効果が(なくはないが)ウォーターオーブンより少ないということになります。
第3に、スチームカップ式です。
中級機(5万円以下)の一部のオーブンレンジで採用されます。
過熱水蒸気式は、水タンクからポンプで上げた水を、庫外で蒸気にして、庫内に噴き出す方式です。
しかし、この方式は庫内のスチームカップに水を入れて予湿して、蒸気を発生させる仕組みです。
先ほど説明したスチームの効果はさほどない上に、時間もかかる方式です。
個人的には、このグレードの製品を「スチームオーブン」と呼んで良いか微妙だと思いますが、多くの企業は、普通にそう宣伝して売っています。
第4に、角皿式です。
オーブン用の角皿の隅に、水を入れるというものです。
簡易的であり、冒頭示した効果はほとんど期待できないと言えます。
事実上、濡れても構わない椀もの(茶碗蒸しやプリン)などしか、水蒸気が使えない製品もあります。
なお、スチームは、過熱水蒸気以外の目的にも使われます。
よく見られるのが、解凍、発酵での利用、100度以下で「低温蒸し」での利用、肉まんアドをしっとり加熱する機能などです。
高級機だと、「焼く・煮る・炒める・揚げる」など、多様な料理手法を再現するためにも使われます。
詳しくは、該当機で、後ほど、説明するつもりです。
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以上、スチーム機能の説明でした。
店頭で「スチームオーブン」と書いてある製品でも、カップ式・角皿式だとできることが大幅に制限されるのが注意点です。
説明書や使用を見て、外部に水タンクが見られない機種は、すこし「疑ってかかる」のが良いでしょう。
6・まとめ
というわけで、ここまでは、電子レンジを選ぶ場合に重要視した方がよいポイントを、5点に分けて説明しました。
改めて言えば、赤外線など上位のセンサーを装備した上で、最大250℃の水準のオーブンで、グリル上火の強さが確認できる製品ならば、ベストです。
スチームオーブンの場合は、それに水タンクの有無にも注意が必要です。
1・単機能レンジ
2・オーブンレンジ
3・スチームオーブン
こうしたポイントをおさえつつ、以下では、上表のレンジのジャンルごとに、いくつか代表的なレンジを取りあげながら、より細かい「選び方の基本」を見ていくことにします。
1-2・単機能レンジの選び方
はじめに、単機能の電子レンジの選び方を解説します。
オーブン機能やグリル機能がないタイプです。
「レンチン」機能以外は「不要」という方向けのレンジの選び方になります。
1・ハイアール JM-MH17B-W
¥9,778 楽天市場 (4/2執筆時)
レンジ出力:500W【ヘルツフリー】
庫内容量: 18L(ターンテーブル)
自動あたため:
オーブン機能:
トースト:
センサー:
サイズ: 幅44×奥行32.5×高さ25.8cm
ハイアールの JM-17K-5は、このブログの【小型レンジの比較記事】本編で「おすすめ」にあげた製品の1つです。
そちらでは、ある程度高級な単機能レンジ(2万円台)も取りあげました。
しかし、単機能レンジとしては、「売れ筋」な価格帯であるこちらを、取りあげました。
タイプは、ヘルツフリーの単機能レンジです。
単機能レンジだともっと安い製品はあります。
ただ、そういった製品は、ヘルツフリーではない製品が大半です。中学の社会科でも習いますが、日本は、上図の赤線を境に、東は50Hz西は60Hzに、電気の周波数が分かれます。
別の地域に引っ越す場合電子レンジを「買い直す」必要があるのと、不要になった時、売りにくい上で、低機能な製品しかないです。
そういった機種を除けば、本機は最安水準です。
庫内容量は、18Lです。
単身世帯や、2人ほどまでならば十分な容量です。
サイズは、幅44×奥行32.5×高さ25.8cmです。
冷蔵庫の耐熱天板を含めて、どこでも置けそうな「最小サイズ」です。
というより、格安機の場合、広めの隙間を要求するので、むしろ「冷蔵庫の耐熱天板向き」な製品とも言えます。
性能面では、このクラスの仕様は、ほぼ同じで、先述のセンサーも未搭載です。
ここは、価格的に仕方ないです。
庫内は、回転台のあるターンテーブル式です(写真)。
この方式はフラット庫内の製品に比べ掃除しにくいのが欠点です。また、特大サイズの「コンビニ弁当」だと回らない場合もあります。
ただ、この方式は、回転することで、レンジの加熱ムラを防ぐ効果を期待できます。
格安機では、加熱安定性があるこの方式は悪くないです。
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以上、ハイアールの JM-17K-5の紹介でした。
さほど凝った料理はせず、ご飯のあたためや、冷凍食品の解凍だけできれば良い、という場合は、本機でも良いと思います。
ただ、センサーがなく、ボタンひとつで「自動あたため」ができないのが難点ではあります。外観や内装もイマイチと言われればそうです。
【2024年発売】
2・SHARP RE-TD184-B
¥23,453 楽天市場 (4/2執筆時)
レンジ出力:1000W【ヘルツフリー】
庫内容量: 18L(フラット庫内)
自動あたため:搭載
オーブン機能:
トースト:
センサー:蒸気センサー
サイズ:幅41.5×奥行35.0×32.0cm
ただ、確実に「1クラス上」といえるレンジだと2万円を越えます。
例えば、シャープの RE-TD184-Bです。
本機は、蒸気センサーを積む上で、外観も高級作りで、(部品として高価な)ジョグダイヤル付きで、操作性も良さそうです。
価格は、しかし、2万円は越えてきます。
この予算が出せるならば、次に見る「オーブンレンジ」で安めのものを選んだ方が良いかなと思います。
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1・小型の電子レンジ・オーブンレンジの比較
容量:15L〜18L
人数:1-2人向け
2・中型の電子レンジ・オーブンレンジの比較
容量:20L〜26L
人数:2-4人向け
なお、これらの機種の、より細かいスペックは、以上の本編記事で説明しています。
サイズや用途など、もう少し細かく分けた場合の「おすすめ」機種についても提案しています。興味のある方は、以上のリンクをご利用ください。
1-3・オーブンレンジの選び方
続いて、オーブンレンジの選び方です。
オーブン・グリル機能が搭載され、トースト機能も焼けるタイプのレンジです。
【2024年発売】
3・コイズミ オーブンレンジ KOR-1605/W
¥18,941 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
レンジ出力:900W【ヘルツフリー】
庫内容量:16L(フラット庫内)
自動あたため:搭載
オーブン機能::200度
トースト:2枚まで(片面焼)
センサー:赤外線センサー
サイズ:幅46.1×奥行34.2×高さ29.3cm
コイズミの KOR-1605/Wは、このブログの【小型(オーブン)レンジの比較記事】本編で「おすすめ」にあげた製品の1つです。
比較的安めですが、性能が期待できる機種として取りあげた製品です。
庫内容量は、16Lです。
回転台のないフラット庫内です。
このクラスならば、あえて、ターンテーブルでなくても良いです。
16Lだと基本的に単身者から2人までに向くサイズです。
本体サイズは、幅46.1×奥行34.2×高さ29.3cmです。
本機も、冷蔵庫の上でも問題ないです。
電子レンジ機能は、1眼の赤外線センサーです。
先ほど「選び方の基本」で書いたように、5万円以内クラスでは、最も性能を期待できるセンサーです。
食材の表面温度が把握できるため、加熱も、解凍も精度が高く、ラップした食品も、測れますので。
このクラスだと(良くても)蒸気センサーの機種が多いので、本機は目立ちます。
オーブンは、200℃と弱めです。
グリルも、そこまで、強くないです。
ただ、市販のピザの加熱や、グラタンの焼き目付けほどならば、庫内も小さいモデルなので、(一般的に)問題ないです。
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以上、コイズミの KOR-1605/Wの紹介でした。
グリル、オーブンは、必要最低限の性能です。
ただ、「ちょっと料理好き」な単身者〜2人暮らしならば、このクラスで良いかと思います。
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【2024年9月発売】
4・象印 EVERINO ES-KA18-WM
¥45,000 Amazon.co.jp (10/4執筆時)
レンジ出力:900W【ヘルツフリー】
庫内容量:18L(フラット庫内)
自動あたため:搭載
オーブン機能:250度
トースト:2枚(両面焼き)
センサー:赤外線・温度
サイズ:幅45.9×奥行37.3×高さ33.3cm
ただ、「料理好き」の方で、機能性もある程度求めたい場合は、象印のEVERINO ES-KA18 が良いでしょう。
他社の場合、この価格クラスだと、スチームオーブン(の入門機)になりますが、その機能性があるぶん、センサーなどが、イマイチになります。
その点で、スチーム不要ならば、本機は「推せ」ます。
庫内容量は、18Lです。
本体サイズは、幅45.9×奥行37.3×高さ33.3cmです。
隙間も左右6cmだけで壁ピタできるので、設置性は良いです。
センサーは、赤外線センサーと温度センサーがダブル搭載です。
赤外線は、庫内が加熱すると無力ですので、その場合の補助で、温度センサーも付属です。
「選び方の基本」で書いたように、高級機は、互いの欠点を補うため、こうした方式を取る場合が多いです。
オーブンは、250℃の水準をクリアします。
グリルも、上に2本のヒーター搭載で、値段相応に力強いです。
例えば、グラタンの焼き目は3段階から選べます。
自動メニューは、本機は(メニュー数として)23種類です。
中級機以上だと、ワンボタンで自動調理してくれる機能が付きますが、本機もそうです。
調理技法は、その上で、本機は、とくにユニークです。
本機は 「レンジ→グリル」の手動運転・自動運転ができます。
例えば、ハンバーグの場合、レンジで中身を余熱してからグリルにすることで、手放しで焦げがついたハンバーグができます。
一般的に角皿はレンジ非対応(火花が散る)のですが、本機はセラミック加工なので、レンジしてから、そのままグリルができるという「仕掛け」です。
トーストも、この仕組みで、下部加熱にレンジのマイクロ波が利用できるので、裏返さず、かつ、2枚で4分20秒と高速で焼けます。
このように「ユニーク」な工夫があるレンジが欲しい場合、5万円以上でも(なかなか)難しいのです。
しかし、先述のように、象印は、スチーム機能をざっくり「省略」することで、こうした機能を付けられています。
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【23Lモデル】
【2023年8月発売】
5・象印 EVERINO ES-JA23-BM
5・象印 EVERINO ES-JA23-WA
¥44,500 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
庫内容量:23L(フラット庫内)
トースト:2枚(片面焼)
サイズ:幅47.8×奥行39.8×高さ34.9cm
【26Lモデル】
【2024年8月発売】
6・象印 EVERINO ES-GW26-WA
6・象印 EVERINO ES-GW26-BM
¥55,000 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
庫内容量:26L(フラット庫内)
トースト:4枚(片面焼)
サイズ:幅48.6×奥行39.9×高さ37.0cm
レンジ出力:1000W【ヘルツフリー】
自動あたため:搭載
オーブン機能:250度
センサー:赤外線・温度
なお、このシリーズは、23L、26Lと少し大きめの世帯用ももあります。
小型機で説明した諸機能に加えて、揚げ物の再加熱ををワンボタンで美味しく仕上げる「サクレジ」など、こちらだけ追加される機能性もあります。
また、中型(26Lクラス)ならば、パナソニックも、赤外線系の上位センサーを搭載した製品を出します。
1・小型の電子レンジ・オーブンレンジの比較
容量:15L〜18L
人数:1-2人向け
2・中型の電子レンジ・オーブンレンジの比較
容量:20L〜26L
人数:2-4人向け
以上のリンク記事で、このクラスのオーブンレンジを多くみています。
各記事では、もう少し安めのオーブンレンジや、もう少し大きなオーブンレンジもいくつか見ています。
興味のある方は、ご覧ください。
1-4・スチームオーブンの選び方(小型)
続いて、小型のスチームオーブンレンジの紹介です。
冒頭の「選び方の基本」でも書きましたが、水タンクの水を100度以上の「過熱水蒸気」にすることで、オーブン・グリル調理ができるタイプのレンジです。
ここでは、主に、1〜3人用として向くサイズのみ扱います。
世帯用の中型は、次の項目で別に扱いますが、こちらから読まれても良いかと思います。
1・シャープ
→スチーム調理機能に強い
2・東芝
→ オーブン調理機能に強い
3・日立
→ レンジのセンサーに強い
4・パナソニック
→ グリル調理と解凍に強い
なお、スチームオーブンは、大手だと4社が、各グレードの製品を展開します。
上表はそれを簡単にまとめたものす。
どうしてこのように言えるのか、以下では、各社の現行の小型機を概観しながら、「メーカーごとの個性」を明らかにしていきます。
【2022年9月発売】
7・SHARP ヘルシオ AX-UA30
¥54,500 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
【2021年8月発売】
8・SHARP ヘルシオ AX-UA20
¥49,500 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
庫内容量:22L
レンジ出力:1000W
トースト:2枚まで(両面焼)
スチーム:ウォーターオーブン(水タンク)
センサー:蒸気センサー
オーブン最高温度:250度
外形寸法:幅470x奥行390×高さ340mm
同社は、スチームオーブンをはじめて出したメーカーです。本機は、最新のヘルシオでは、最も小型で、設置性の良さで評判の最新機です。
新旧ありますが、メニューとボタン構成の入替以外、基本性能は同等です。
庫内容量は、22Lです。
このクラスだと、メーカー推奨の仕様人数は「2人」ですが、子を含めた3人家族程度ならばOKでしょう。
スチーム式の場合、これ以上庫内容量が小さいコンパクト機というのはありません。
とはいえ、本機は、(120Lクラスで、幅470cm未満の冷蔵庫を除けば)小型冷蔵庫の耐熱天板の上にも無理なく置けます。
本体サイズは、幅470x奥行390×高さ340mmです。
(スチームのない)オーブンレンジと比べると、幅は同じですが、奥行と高さは必要です。
ただ、この部分は注意が必要です。
というのも、このクラスの「高級機」になると、各社とも、左右と後ろの壁ピタ配置に対応するからです。
とくに後ろのスペースが不要になるので、ボックス収納時はもちろん、普通の棚の上に設置する場合も、スッキリ設置できます。
この部分を考慮すれば、(本体サイズの小さな)オーブンレンジと設置性はそう変わらない場合が多いです。
スチーム機能は、本機は、ウォーターオーブン方式です。
シャープの場合、電熱ヒーターの助けが不要で、過熱水蒸気の熱だけで、オーブン・グリル調理ができる仕様です。
この方式の場合、減油・減塩効果が高く、栄養素が最も残りやすいという利点があります。
他社は、スチーム噴射とヒーター加熱を併用するので、健康効果の部分では同社が優位です。
オーブン・グリル機能も、ある程度優秀です。
過熱水蒸気を使いたくない場合、電熱ヒーターだけの加熱もできます。
オーブンの最高温度は 最大250度です(5分)。
その後も210℃で時間制限なく温度を維持できるため、加熱力は十分と言えます。
電子レンジは、他社と比較した場合、イマイチです。
センサーが蒸気センサーだからです。
先述のように、ラップした食品の温度が正確に検知できません。
そのため、解凍などの際に、グラム単位で重さを指定して加熱する必要があり、やや面倒です。
トースト機能は、裏返す必要なしに2枚まで焼ける機種です。
ただ、2枚焼くのに10分と時間は必要です。
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以上、シャープのAX-CA450 の紹介でした。
過熱水蒸気だけで調理できる点で、スチームオーブン機能は他社を凌駕します。
一方、オーブンや電子レンジの性能は、「そこそこ」ですので、ダイエットや健康を最重要視する方に特化して「おすすめ」すべき機種と言えます。
【2024年8月発売】
9・東芝 石窯ドーム ER-D90A
¥38,886 楽天市場 (4/2執筆時)
【2023年8月発売】
10・東芝 石窯ドーム ER-YD90-K
¥49,980 楽天市場 (4/2執筆時)
庫内容量:26L
レンジ出力:1000W
トースト:2枚(裏返し)
スチーム:過熱水蒸気 (水タンク)
センサー:赤外線・温度センサー
オーブン最高温度:250度
外形寸法:幅480x高さ350x奥行390mm
第2に、東芝の石窯ドームシリーズです。
小型の現行機では、最も性能の良い製品です。
新旧両機種ありますが、「石窯おまかせ焼き」という、時間も分量もしてなしでの「フルオート調理」に対応できるようになったのが見どころです。
(大きめの)中型オーブンの機能の一部が降りてきた感じで、上図のうち、鶏肉・野菜のみの対応ですが、いずれもダイエット食材ですし、欲しい方はいるでしょう。
庫内容量は、26Lです。
1-3人用とすると、シャープよりやや広めです。
本体サイズは、幅480x高さ350x奥行390mmです。
小型とはいえ、幅が少し広めです。
なお、東芝は、後方の壁ピタ配置は対応ですが、上表のように、わずかながら、左右に隔離距離が必要です。
この部分の仕様だけで言えば、シャープに負けます。
スチーム機能は、シャープと仕組みが異なります。
東芝の場合、スチーム(過熱水蒸気)だけではパワーが足りないため、ヒーターによる食材の加熱で補う方式です。
この場合、減塩・減油効果や栄養素の残存性などの点で、シャープには及びません。
一方、東芝機は、100度以下の「蒸し」ができる部分を強調します。
同社の中型上位機と違い50℃から70℃の「野菜蒸し(低温蒸し)」はできませんが、80℃〜100℃は、ヒーターやレンジの補助なしで、スチーム単独できるため「卵料理(高温蒸し)」の部分で、レパートリーが広いです。
発酵や解凍もスチームで可能で、その部分が個性です。
オーブンの性能は、東芝が最も力を入れる部分です。
独自の石窯構造で、オーブン調理の際に、ピザ釜のような遠赤効果を期待できます。
さらに、扉を除く全方位にヒーターを配置し、ムラ無く遠赤外線を放射する仕組みです。
そのため、ピザやお肉などについて、「外はカリッと」「中はふっくりと」加熱できます。ピザなどの洋食調理が多い、若い世代にはとくに人気があります。
グリルの性能は、しかし、イマイチです。
包み込むように加熱する方式なので、上火火力をさほど強力にする必要がないからでしょう。
したがって、肉や魚の「食材の表面に焼き目を入れる」のは、やや苦手とします。
電子レンジの性能は、赤外線センサーと、温度センサーをダブルで付属します。
赤外線センサーのが高度ですが、補助的に温度センサーを持つのは、オーブン用というほか、解凍ムラ解消にも有利だからといえます。
実際、東芝機は、食材の解凍機能は、後ほど見るパナソニックに次いで強いと言えます。
また、これはこ他社機にも言えますが、一般的な「自動あたため」も、上級のセンサー搭載機ほど、食材に合わせた適切な温度で「ゆっくり、じっくり」美味しく温めていくようになります。
蒸気センサーなどしか持たない下位機種は、(少しお馬鹿なので)食材にかかわらず「最大ワット数」で一気にあたためる「力技」な機種が多いので、その部分も差です。
トースト機能は、スチームを併用することでふっくら焼き上げるスチームトーストが可能です。2枚までの対応で、8分15秒で焼き上げます。
ただ、東芝の場合、トースト中に手で裏返さないといけないのが難点です。
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以上、東芝のER-XD90の紹介でした。
東芝のオーブンは、オーブン機能の充実がポイントです。電子レンジ部分もそれなりに優れています。
本編でも書きましたが、肉の調理やピザ焼きを中心に考えるならば、「東芝を指名買いで良い」と言えます。
【2023年8月発売】MRO-S7B W K
11・日立 ヘルシーシェフ MRO-S7B
¥35,500 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
スチーム:過熱水蒸気 (水タンク)
外形寸法:幅483×奥行388x高さ355mm
【2025年2月発売】
12・日立 ヘルシーシェフ MRO-S7CA
¥43,708 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
【2024年8月発売】
12・日立 ヘルシーシェフ MRO-S7C
¥39,800 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
スチーム:スチームカップ式
外形寸法:幅483×奥行355x高さ335mm
庫内容量:27L
レンジ出力:1000W
トースト:2枚(裏返し)
スチーム:過熱水蒸気 (水タンク)
センサー:重量・蒸気・温度
オーブン最高温度:250度
第3に、日立のヘルシーシェフです。同社の人気の小型機となります。
2023年機と、2024年・2025年機があります。
ただ、24年機以降はスチームが、水タンクが廃止で、単純なスチーム小皿式(=スチームカップ式)になりました。形状は変わらないままなくなっているので、単純なコストカットです。
旧機の在庫があるので、今のところそちらを選ぶ意味がないので、以下、旧機をベースに紹介します。
庫内容量は、22Lです。
本体サイズは、幅483×奥行388x高さ340mmです。
おなじ22Lサイズだったシャープ機とほぼ同様です。
日立の場合、後ろ側は壁にはピッタリ寄せられますが、左右は4.5cmのスペースが必要です。
冷蔵庫上などの開放空間なら問題ないでしょうが、ボックス収納の場合は注意点です。
スチームオーブン機能は、東芝と同じく、スチーム噴射とヒーター加熱を併用する過熱水蒸気方式です。
減塩・減油調理などは無難にこなせますが、ヒーター補助が必要ない、シャープほど徹底できません。「高温蒸し」も東芝と違い非対応です。例えば、茶碗蒸しなどはできますが、レンジ加熱併用でつくる方式ですので、仕上がりに差があります。
オーブン機能は、最大250度を5分間出せる実力はあります。
しかし、構造面を含めて、東芝の石窯構造のような独自性には乏しいです。
グリル機能も、上火がさほど強くなく、平凡です。
電子レンジ機能は、しかしながら、日立は非常にユニークです。
なぜなら、重量センサーが付属するからです。
格安機でも重量センサー搭載機はありました。しかし、本機の場合、ターンテーブル不要での採用ですから、レベルは高いです。
これを、蒸気・温度センサーがフォローする形ですから、小型機としては全メーカーを通しても、最もセンサーが力を入れています。
この点で言えば、電子レンジとしての「レンチン」機能を多用する方は、日立が向きます。
解凍は、ただ、スチームを利用した解凍ができないので、お肉やお魚の解凍は、あまり得意ではないです。
トースト機能は、2枚まで対応できます。
トースト中に裏返す必要がありますが、自動で8分(旧機は9分)です。
ただ、6枚切りのみ対応で、あとは手動でもう少し時間がかかりますので、差ほど得意とも言えないです。
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以上、日立のMRO-S7の紹介でした。
繰り返せば、電子レンジ機能が他社が追いつけないほど充実している点に特長があります。電子レンジの加熱ムラや加熱不足は、ほぼ生じないでしょう。
ある意味、「電子レンジとしての王道」路線を地でいっており、「レンジとしての本質を見失っていない」点がAtlasとしては好ましいと思います。
普段は総菜や冷凍食品などの「あたため」中心で、土日だけ「凝った料理」という生活スタイルならば、総合的な満足度は、この機種は最も高そうです。
【2024年発売】
14・パナソニックビストロ NE-BS6C-K
¥81,300 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
庫内容量:25L
レンジ出力:1000W
トースト:4枚(両面対応)
スチーム:(水タンク式)
センサー:スイングサーチ赤外線
オーブン最高温度:250度
外形寸法:幅500×高さ347×奥行400mm
第4に、パナソニックの三つ星ビストロです。
本機は、同社の小型モデルでは、最も性能が良いものです。
大きめのカラー液晶と、高ふわっと「丁寧に」締まるソフトダンパードアを採用ていて、高級感があります。
庫内容量は、26Lです。
サイズは、幅500×高さ347×奥行400mmです。
他社の小型スチームオーブンに比べると、やや幅広です。
120Lの小型冷蔵庫だとやや厳しく、150Lサイズ以上なら乗るだろうという感じです。
一方、本機も、後側の壁ピタ配置は可能です。しかし、上部10cmほか、吸気口がある関係で左右も2cmあける必要はあります。
スチームオーブンは、東芝・日立と同じ方式です。
スチーム噴射とオーブン(電熱線)による加熱を併用する過熱水蒸気方式です。
一方、パナソニックは、他社と異なり、「塩サバ・塩鮭・アジの開き・肉巻き野菜」の自動調理メニュー以外過熱水蒸気調理を利用できない仕様です。
鶏肉の唐揚げなどのノンフライ調理はできますが、減油・減塩料理という部分は他社より機能が控えめです。
オーブン機能は、最低限です。
(水を利用しない場合の)最高温度は「250度」ですが、維持時間は5分までです。
能力として悪くはなく実用水準とは言えます。しかし、他社に比べると、独自性がありません。
グリル機能は、逆に相当力を入れています。
パナソニックは、上面に強火力の遠赤Wヒーターを搭載し「グリル機能」を強化しています。
簡単に言えば、肉や坂などの表面に、焼き目を付けるこんがり系の料理がとくに得意な製品です。誤解を恐れずに言えば、同社が目指しているのは、「石窯」でなく「炭火焼」の方向性だと思います。
また、上図のような「ビストログリル皿」を添付し、電子レンジのマイクロ波を照射することで、「両面焼きグリル」を再現するなど、「焼くこと」をとにかく重視します。
電子レンジは、赤外線センサーを搭載します。
先述のように、赤外線センサー方式は、グレードがあります。格安機だと、1眼ですが、本機は「ちょっと良い」スイング赤外線になります。
赤外線センサーを高度化し、広い範囲を測れるようにしたセンサーです。このため、赤外線センサーの弱点だった加熱ムラが軽減します。
小型のスチームレンジでは、重量センサーを使う日立の次に良いセンサーといえます。
解凍機能は、センシングした上で、ムラのないサイクロンウェーブ加熱とスチームを併用する形式です。
冷凍されたお肉やお魚の解凍については、小型機では本機が最も優秀です。
トーストは、こちらは、4枚同時の調理が可能です。
また、プレートの改良などで、裏返す必要なしに両面を焼けるようになりました。
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以上、パナソニックのNE-BS600の紹介でした。
同社は、この機種以外も「こんがり系」のグリル調理を重視しています。電子レンジセンサーも日立に次ぐ水準なので、総合的な性能バランスは最も高いと言えそうです。総合家電メーカーらしいです。
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以上、主要4メーカーの小型のスチームオーブンの比較でした。
3・小型のスチームオーブンの比較
容量:18L〜26L
人数:1-2人向け
なお、これらのオーブンは、以上のリンク先ページで詳しく比較しています。「小型」と書きましたが、1-3人家族程度までなら十分なサイズです。
(食べ盛り前の)子供さんならば、4人位までOKでしょう。
次回につづく
オーブンレンジ・電子レンジのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、電子レンジとオーブンレンジの選び方についてまとめました。
しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。
2・電子レンジ・オーブンレンジの選び方 (1)
2-1:スチームオーブンレンジ(中型)
2-1:最終的なおすすめの提案【結論】
対応人数 4人以上対応
スチーム調理 ★★★★★
自動あたため ★★★★★
解凍 ★★★★★
オーブン ★★★★★
グリル ★★★★★
トースト ★★★★★
総合評価 ★★★★★
続く2回目記事(こちら)では、世帯用で大きめといえるスチームオーブンの「選び方の基本」について説明します。
その上で、「全体のまとめ」として、予算別にAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。
引き続き、よろしくお願いします。
2回目記事は→こちら