Top 調理家電 比較2024’【結論】ホットプレート64機の性能とおすすめ・選び方 (1)

2024年09月18日

比較2024’【結論】ホットプレート64機の性能とおすすめ・選び方 (1)

【今回レビューする内容】2024年 美味しく焼ける!最新ホットプレートの性能とおすすめ・選び方:家庭用・1人用・サイズ別・性能の違い:煙が少ない焼肉用ホットプレート

【比較する製品型番】 象印 EA-HA30-HZ EJ-DE30-BA EA-KK30 EA-KF20 EA-KB10 EA-GZ30 EA-DF10 EA-DE10-BA EA-DD10-AMTA EA-GW30-XB EA-GV35-TD EA-JB20-SA EA-KJ30-BA EA-KE20-BA EA-KA10-BA STAN. EA-FA10 EA-EV30-TA EA-DF10AM-BA EA-KK30AM-BA タイガー CRC-B302 CRC-B202 CRC-B102 CRV-G301 CRV-G201 CRL-A201 CRC-A300-T CRV-G301-T Aladdin CAG-G13B-G AEG-G13A-W パナソニック NF-HM310-K NF-HM310 NF-W300 NF-W300-S BALMUDA The Plate Pro K10A-BK ブラウン CG7040 デロンギ CGH1011DJ アイリスオーヤマ IHA-A30-B IHA-A20-B IHU-A10-B DPOL-W31 KDPOL-W31 DPOL-301 SWHP-012 SWHP-011 SWHPK-012 MHP-R102 APA-137-B PA-136-B DPO-133 WHPK-022 WHPK-021 ブルーノ BRUNO BOE021 BOE026 BOE130 レコルト RHP-1(R) ラドンナ Toffy K-HP1-AR K-HP1-ARSET ザイグル NC-400 ゼピールl MPP-950L-GRG KOIZUMI KSG-1201/H KSG-1220/C MK TK-H315K J-FUN abien MAGIC GRILL JF-MG02 山善 YGMC-FXT130 YHP-TX130(B) ラドンナ Toffy K-GP2-PA ほか

今回のお題
掃除が手軽で、収納性も良いホットプレートのおすすめ機種はどれ?

 ども、Atlasです。

 今日は、2024年9月現在、最新のホットプレートの比較です。

 機能面では、熱ムラ対策のための温度制御減煙対策の有無を重視します。

 その上で、各機のプレート形状・サイズに注目し、利用目的・家族の人数・キッチンの収納力に合わせて、各家庭に適切な製品が選べるように説明していきます。

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 とくに、最近は、伝統形状のホットプレートだけでなく、深鍋型シングルプレート型焼肉特化型など、機能性見映えの良い、新世代の製品が多く出ています。

 こうした製品と伝統形状の製品とを比べた場合の違いや、特有の「注意点」を含めて、詳しく書きました。

1・ホットプレートの比較 (1)
 1-1:選び方の基本の説明【導入】
 1-2:象印〈日本〉
 1-3:タイガー〈日本〉
 1-4;アラジン〈日本〉
 1-5:バルミューダ 〈日本〉
2・ホットプレートの比較 (2)
 2-1:ブラウン・デロンギ〈独・伊〉
 2-2:パナソニック〈日本〉
 2-3:アイリスオーヤマ〈日本〉
 2-4:BRUNO〈日本〉
 2-5:レコルト〈日本〉
3・ホットプレートの比較 (3)
 3-1:山善〈日本〉
 3-2:ザイグル〈韓国〉
 3-3:その他の製品〈各社〉
4・ホットプレートの比較( 4)
 4-1:最終的なおすすめの提案 【結論】

 記事では、はじめに、ホットプレートの「選び方の基本」を説明します。

 その後、この分野の老舗と言える象印・タイガーの製品から、順番にみていきます。

焼肉の仕上がり ★★★★★
煙・油はね対策 ★★★★★
掃除のしやすさ ★★★★★
収納性     ★★★★★
温度ムラのなさ ★★★★★
調理の多彩性  ★★★★★
総合評価    ★★★★★

 また、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ商品!を提案していきます。

 よろしくお願いします。

1-1・ホットプレートの選び方の基本!

 具体的な比較にはいる前に、はじめに、ホットプレートの「選び方の基本」について書いておきます。

 ホットプレートは、大きさやサイズの違いで、多すぎて「どれを選んで良いか分からない」方も多いでしょう。

 しかし、Atlasの経験から言えば、上表の4点がとても重要です。

 順番にみていきます。

1・加熱方式からの選び方

1・電熱線ヒーター
2・遠赤ヒーター
3・シートヒーター
4・IHヒーター【廃止】

 はじめに、ホットプレートの加熱方式からの選び方からです。

 以前あったIHヒーター式は、ファンの騒音や価格面の問題から、市場から淘汰されました。

 そのため今選べるのは、上表の3種です。 

 ホットプレートの基本部分ですし、それぞれの方式の「良い部分」「イマイチな部分」について、細かく解説しておきます。


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 第1に、電熱線ヒーター式です。

 象印・タイガー・アイリスオーヤマなどが展開する方式です。

 古くからある方式で棒状のシーズヒーターを熱源に焼きます。

 一般的に、「ホットプレート」と言えばこの仕組みです。

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 本体価格がわりと安く、付属プレートも多くできるのが良い部分です。

 また、たこ焼き・お好み焼き・焼肉はもちろん、プレスができるものなど、結構ユニークな展開も多いです。

 一方、仕組み的に加熱ムラが生じやすい点と、特に焼肉の際は、片付けがやや面倒な点が難点です。

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 第2に、遠赤ヒーター式です。

 英国のアラジンや韓国のザイグルなどが、最近売り出している新しいタイプです。

 上面に高速加熱対応の遠赤外線ヒーター(グラファイトヒーター)を装備して、遠赤効果で焼く方式です。

 この場合、遠赤効果で、とくにお肉が美味しく焼ける点と、メンテが楽な点です。

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 一方、例外もありますが、やや大きめの製品が多い点と、焼肉専用になる点がネックです。

 機種によっては(遠赤)グリルに使える機種もありますが、炒め・煮込み・たこ焼きなど、従来のホットプレートができたものに対応できない機種が多いです。

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 第3に、シートヒーター式(薄型サーキットヒーター)です。

 2020年代に出てきた面状発熱体を利用する新方式です。

 後ほど見る、新興ベンチャーの J-FUN abienアイリスなどが使う方式です。

 薄型シートヒータを前面に回すことで、電熱線式の弱点である熱ムラを防ぐとともに、外観を格好良くできる点で、受けています。

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 一方、深鍋方式の展開もでて、調理法も段々多彩になってはいますが、今だと、基本的には焼肉(グリル)専用であるのが難点でしょう。

 また、これは構造面に由来しますが、煙軽減や油落とし構造をもつ製品展開ないほか、ガードがない製品が多いので油の飛び散りが多めというのが今のところの弱点です。

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 以上、加熱方式からの「選び方の基本」の説明でした。

 主に「焼肉特化」で考える場合、昔ながらの電熱線ヒーター式以外に良い方法があると言えます。

 一方、お好み焼き・たこ焼きなど、ファミリー向けの汎用性は、他の方式は及ばないため、このあたりは要不要です。

 こうした現状で言えば、焼肉は別に専用品を買って「2つ備える」のが良いでしょうが、日本の家庭事情だとそうはいかないでしょう。

 記事でも、その辺は考慮して「おすすめ」を提案するつもりです。

2・ホットプレーの形状からの選び方

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 次に、ホットプレートの形状からの選び方です。

 特殊な「焼肉専用ホットプレート」ではなく、複数のプレートが付属する「ファミリー用」の話です。近年、この形状の場合、深さが3-4cmある深鍋構造の製品が流行しています。

 極度に深くないので、お好み焼きなども作れる上で、煮込む・炊く系の料理にも使える汎用性があります。

 また、深鍋構造だと、ガードが高い関係で、油の飛び散りにくさの部分でも有利になります。

 その分、収納性が多少犠牲になる部分はありますが、個人的にはこの方式の方が「今どき」であり、便利だと思います。

3・掃除のしやすさからの選び方

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 最後に、掃除のしやすさからの選び方です。 

 プレート表面に「グレードの高い」フッ素加工が施されている製品のお手入れが楽なのは、皆さんもお分かりでしょう。

 しかし、より重要視するべきは洗いやすさです。

 この部分で、以下の2点を注意する必要があります。

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 第1に、鉄板が取り外せるかです。

 格安製品や外国製品の一部は、片付けの際に、鉄板プレートを外して水洗いできない製品があります。

 ふき掃除だけで油を落とすのはたいへんですし、長期保管だと「べたつく」ことが多いです。

 今回は、この部分もよくみて比較します。

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 第2に、焼肉プレートの油落とし構造です。

 今回見る製品だと、焼肉プレートに穴がある製品が多いです。

 油を落として、油切れを良くし、また、煙を抑えるための工夫です。

 一方、穴の部分が洗いにくいほか、水受けや反射板など洗い物の点数が増える欠点があります。

 個人的には、味付け肉など、煙が発生しやすいお肉をよく焼かないならば、片付けやすい「穴なし」でも良いかなと思います。

 ただ、ここは、一長一短です。また、後ほど見ていく、焼肉専用ホットプレートの場合、別の工夫で、欠点の克服を試みている製品もあります。

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 以上、ホットプレートの購入にあたって注意するべき点を3点解説しました。

 以下ではでは、これらの点に特に注意しながら、冒頭示したような企業順で、各メーカーの機種を比較していきます。

1-2・象印のホットプレート

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 では、比較をはじめます。

 はじめに、象印のホットプレートです。

 同社は、比較的安い製品から高級機まで、ラインナップが広いので、とりあえず、価格の安い製品から順番に紹介します。

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 なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。


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 【2022年発売】(後継機あり)

 【深鍋+焼肉+たこ焼き】

 1・象印 やきやき EA-KK30-BA
  ¥13,755 Amazon.co.jp (9/18執筆時)

 1・象印 やきやき EA-KK30AM-BA
  ¥14,192 Amazon.co.jp (9/18執筆時)

 1・象印 やきやき EA-KJ30-BA
  ¥11,350 楽天市場 (9/18執筆時)

 【深鍋+焼肉】

 2・象印 やきやき EA-KF20-BA
  ¥12,753 Amazon.co.jp (9/18執筆時)

 2・象印 やきやき EA-KE20-BA
  ¥9,869 楽天市場 (9/18執筆時)

 【深鍋のみ】

 3・象印 やきやき EA-KB10-BA
  ¥10,500 Amazon.co.jp (9/18執筆時)

 3・象印 やきやき EA-KA10-BA
  ¥8,570 楽天市場 (9/18執筆時)

対応人数:2-4人程度
加熱方式:電熱ヒーター
表面加工: トリプルチタンセラミック
プレート寸法:幅40.5×奥行27cm
焼肉:波形プレート(傾斜)
たこ焼き:30個 (43mm)

 A-KK30などは、象印のホットプレートのスタンダードモデルです。

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 最近のホットプレートでは最も売れている形状といえる、深なべタイプです。

 従来の利用法でも使えます。その場合、とくに油が飛び散りにくい部分で、形状面での利点があります。

 本機は、付属品の違いで3系統ありますが、いずれも深型プレートは付属です。

 一方、同じ付属品の製品でも型番が複数あります。

 AM-BAは、Amazon専用型番で、KE20-BAは、在庫限りの2020年旧モデルです。

 結論的にいえば、どれも性能は同じですから、付属品だけみて値段で決めてOKです。

 このほか、2024年に後継機が出ましたが、仕様が少し変わっているので、後ほど別に見ます。

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 本体サイズは、幅48cm×奥行33cm×高さ14cmです。

 設置幅は、普通のホットプレートとあまり変わりません。

 あえて言えば、深皿プレートに対応するため高さは少しあります。

 加熱方式は、電熱線ヒーターを使った方式です。

 冒頭書いたように、ホットプレートでは、これがもっともオーソドックスです。

 加熱ムラが生じやすい点と、温度調節の面でややファジーな点が難点です。

 ただ、ホットプレート調理で細かい温度調節は必ずしも必要ではないので、十分安心して使える製品です。

 ちなみに、こうした事情で、(精密な温度制御ができる)IHヒーター式のセットは、最近みられなくなっています。

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 付属するプレートは、基本の深型プレートのほか、最大3枚です。

 深型プレートは、幅40.5×奥行27cmのサイズです。

 また、3.5cmの深さです。後述する「深なべ特化型」に比べると浅めです。

 汁気の多い料理などには注意が必要でしょう。これは、最大3プレートを収納するための構造的な限界だったのかと思います。

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 焼肉プレートは、「傾斜溝つき焼肉プレート」です。

 油はねは、プレートが深い分、少し有利な構造です。その上で、ジンギスカン鍋ほどではないですが、溝とそれなりの傾斜があります。

 この構造により、昔の、同社の穴なし(溝あり)のプレートと比較して、50%油ぎれ・油の飛び散らなさが改善されています。

 一方、本機の場合、溝はありますが、穴はなく、下部に水受けがない方式です。油が水に落ちないので、味付け肉などを「無茶に」焼きつづけると、油が焦げて煙が出やすい欠点はやはりあります。

 ここは、やや注意は必要そうです。

 その代わり、穴や水受けがないので、終わった後の片付けは楽と言えます。

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 たこ焼きプレートは、43mmのたこ焼きが30個です。

 「中の大」くらいのサイズで、ライバルのタイガー(44mm)とほぼ同じです。

 ただ、象印の場合、区切り線付きで、簡単に丸めやすくする工夫があります。

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 表面加工は、深型プレートは遠赤トリプルチタンセラミックコートです。

 ダイヤカットディンプル仕上げで、金属へらが使えますし、良い仕様です。

 他のプレートは、普通のフッ素加工(遠赤チタンセラミックコート)で、金属ヘラは禁止です。

 本体のお手入れは、構造が単純なので、掃除がしやすいモデルです。

 ユニット分解して掃除ができるので、問題ありません。

 本体の収納性は、特別な収納ケースなどは付属しません。

 ご家庭の収納場所は、買う前に検討しても良いでしょう。

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 安全面では、一定の配慮があります。

 プレートを本体にしっかり装着できていない状態では、電源部分が抜き差しできない構造だからです。これで、万一の自己を防げるようにしています。

 象印の機種はどれもありますが、大手が出すホットプレートは、安全性の面での配慮が行き届いてます。

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 以上、象印のEA-KJ30-BA ほかの紹介でした。

 最近流行の深型です。

 深型プレートが欲しいが、焼肉もしたい!というニーズに叶う製品です。

 一方、ハイブリッド機のある意味「宿命」で、焼肉・深鍋双方において最高性能ではないですが、焼肉に、煮物に、炒め物に、「そこそこ色々に使える」のは良い部分です。

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 【2024年発売】

 【深鍋+穴あき焼肉+たこ焼き】

 4・象印 やきやき EA-HA30-HZ
  ¥20,384 Amazon.co.jp (9/18執筆時)

対応人数:2-4人程度
加熱方式:電熱ヒーター
表面加工: トリプルチタンセラミック(平面)
プレート寸法:幅40.6×奥行27.2cm
焼肉:穴あきプレート
たこ焼き:30個 (43mm)

 なお、先述のように、2024年に上位機の後継機として、EA-HA30がでました。

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 本体サイズは、幅48.5cm×奥行31.5cm×高さ16cmです。

 ごくわずかに、本体幅と高さが大きくなっていますが、気にするほどの差ではないです。

 最も大きな違いは、焼肉プレートの改良です。

 先ほどの機種は、傾斜プレートでしたが、穴はないタイプでした。

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 こちらの新型は、深型穴あき焼肉プレートで穴があります。

 象印によると、油の飛び散り約90%カット、煙は半分との宣伝です。

 ただ1つ上の旧機との比較ではないです。(焼肉用ではない)深鍋平面プレートとの比較です。

 先ほどの機種の場合(少なくとも)焼肉用プレート同士の比較で、油の飛び散り約50%カットとの表記だったので、基準が異なります。90%という値を出したい、宣伝のためでしょう。

 ただ、これは「あえて言えば」という話です。

 似た仕組みを取る他社機を参考にしても、煙の減少も、ある程度の油の飛び散りも旧機より防げるでしょう。

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 しかし、一方、穴あきプレートなので、下に水受けが必要です。

 弊害となる温度低下や、熱プレートを配置して温度低下を防止する工夫があります。水も蒸発しにくくなるので、2時間ほどならば補給は不要というアナウンスです。

 ただし、この仕組みの場合、水受けほか反射板も洗う必要があるので、片付けの手間が少し増えるとはいえます。穴がある分、プレート洗いもやや時間がかかるでしょう。

 あとは、気になる違いはありません。

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 結論的にいえば、焼肉時の油の飛び散り・煙の少なさを重視したい場合、新機種が良いです。一方、片付けの手間は、旧機の方式が優秀です。どちらを重視したいかで良いでしょう。

 ただ、さきほどみた旧機も、深鍋構造でガードが高いのと、油を流す傾斜はあるので、油の飛び散りに対する配慮があります。

 この点で、一度に味付け肉をたくさん焼いて焼きっぱなしにするなど無茶な使い方をしなければ、旧方式でも良いかなとは思います。


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 【2022年発売】

 5・象印 やきやき EA-GZ30-XB
  ¥18,650 楽天市場 (9/18執筆時)

 【2019年発売】

 6・象印 やきやき EA-GW30-XB
  ¥15,780 楽天市場 (9/18執筆時)

 【流通限定:廉価版】(2022)

 7・象印 やきやき EA-EV30-TA
  ¥14,935 楽天市場 (9/18執筆時)

対応人数:2-4人程度
加熱方式:電熱ヒーター
表面加工: トリプルチタンセラミック
プレート寸法:幅43×奥行31cm
焼肉:波形プレート(穴あき)
たこ焼き:30個 (43mm)

 EA-GW30-XB も、象印のホットプレードです。

 こちらは、実質的に同社の旧機で、深鍋を採用しない従来タイプになります。

 新旧両機種ありますが、性能は変わりません。

 ただ、流通限定のモデル(EA-EV30)は、後述する収納ホルダがないほか、セラミック層が1層になる点で差が見られます。

 本体サイズは、収納時、幅54cm×奥行37.5cm×高さ12cmです。

 結構大きめですが、後述するように収納面の工夫はあります。

 加熱方式は、こちらも電熱ヒーター式です。

 問題ありません。

 付属するプレートは、同じく、3枚です。

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 遠赤平面プレートは、幅43×奥行31cmです。

 先述のように2.1cmの浅型ですので、お好み焼き・焼きそばなどに向きます。

 表面加工は、金属ヘラ対応の、ディンプル仕上げの遠赤トリプルチタンセラミックコートである部分を含めて、

 先ほどの機種と変わりません。

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 遠赤穴あき焼肉プレートは、穴から水受けに油が落ちる方式です。

 一方、先ほどみた深型(新機種)と同じです。

 水受け・反射板・穴あきプレートと掃除する必要があるので片付けは手間な一方、煙は少なくなる方式です。ただし、深鍋構造ではないので、油の飛び散りはそちらに負けるでしょう。

 たこ焼きプレートは、43mmの30個ですので、他機と同じです。

 金属へらも使えます。

 本体のお手入れは、本機も、ヒーターセットが外せるため、丸洗いできます。

 ただ、先述のように、水受け・反射板・穴あきプレートと、焼肉時の洗い物は多めです。

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 本体収納は、専用収納が付属です。

 幅・奥行・高さ54x45x20cmある場所ならば、台所のすきまに収納可能でしょう。

 安全面も、先ほどの機種同様の、配慮があります。

 プレートをしっかり取り付けないと、電源が装着できない構造で安心です。

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 以上、象印EA-GW30-XB の紹介でした。

 深鍋構造でない部分をどう評価するかという製品です。

 個人的には、深鍋形状でも、お好み焼きなどは作れますし、焼肉時の飛び散りがガードで防げる部分があるので、そちらが良いかとは思います。ただ、使い慣れた浅型が良い場合は、こちらも良いでしょう。

 ただ、焼肉時については、水受け式ですので、先述のように「煙の少なさ」をとるのか「片付けの手間のなさ」を取るかは、考えて良いかと思います。

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 なお、象印の浅型にはバリエーションがありますので、まとめて説明しておきます。

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 【2014年発売】

 8・象印 EA-JB20-SA
  ¥11,625 楽天市場 (9/18執筆時)

対応人数:2−3人
加熱方式:電熱ヒーター
表面加工: トリプルチタンセラミック
プレート寸法:幅36.9×奥行24.9cm
焼肉:波形プレート(穴あき)
たこ焼き:

 第1に、EA-JB20は、多少安い「浅型」のホットプレートの下位機種です。

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 本体サイズは、幅48cm×奥行31cm×高さ12cmです。

 「焼き肉屋さんサイズ」という触れ込みですが 上位機より小型で、2-3人向きでしょう。

 付属するプレートは、遠赤平面プレート遠赤穴あき焼肉プレートのみです。

 本体サイズが小さい分、各プレートは、幅36.9×奥行24.9cmと多少小型です。

 あとは、収納ケースが未付属になる点が違いです。

 上位機ほど大きくはないので用意されないのだとも言えます。

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 結論的にいえば、「パーティ用」というわけでなく、浅型でお探しの場合は、値段面でこちらを選んで良いかと思います。

 上位機同様に、遠赤平面プレート遠赤穴あき焼肉プレートが付属しますので、焼肉やホットプレート調理は、一通りできる製品ですから

 表面加工もしっかりしているので、あまり大きなプレートは不要という場合は、値段部分でも選択肢となるでしょう。

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 【2022年発売】

 9・象印 EA-DF10-BA   
  ¥11,742
楽天市場 (9/18執筆時)

 【2020年発売】

 10・象印 EA-DE10-BA   
  ¥9,600
楽天市場 (9/18執筆時)

 【Amazon限定型番】

 11・象印 EA-DF10AM-BA
  ¥14,500
Amazon.co.jp (9/18執筆時)

対応人数:5人以上対応
加熱方式:電熱ヒーター
表面加工: トリプルチタンセラミック
プレート寸法:幅48×奥行31cm
焼肉:平面プレート
たこ焼き:

 第2に、EA-DE10-TAです。

 「浅型」の1枚プレートですが、超ワイドサイズのホットプレートです。

 本機にはいくつかの旧機種とAmazon限定モデルがありますが、塗装色以外は同じです。

 本体サイズは、幅66.6 x 奥行44.8 x高さ 17 cmです。

 相当大きい製品です。

 家庭用というより、子供会や町内会の「集まり」で多人数で使うために常備したい製品です。

 平面プレートは、幅48×奥行31cmです。 

 普通の43センチのホットプレートよりも一回り大きいため、パーティーサイズです。

 収納ケースは、未付属です。

 あとは、加熱方式などを含めて、他機と同じです。

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 結論的にいえば、普段使いには大きいので、本機は「行事専用」と言えるかと思います。例えば、地域行事などには便利でしょう。


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 【2019年発売】

 12・象印 STAN. ホットプレート EA-FA10
  ¥14,200 Amazon.co.jp (9/18執筆時)

対応人数:2−4人
加熱方式:電熱ヒーター
表面加工: トリプルチタンセラミック
プレート寸法:幅36×奥行33cm
焼肉:
たこ焼き:(別売20個)

 象印A-FA10 は、象印が2019年に発売したホットプレートです。

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 今年から展開するSTAN. by zojirushiという同社のデザイン家電シリーズの一角を担う製品で、主に少人数世帯に向けたモデルです。

 本体サイズは、幅44.5 x奥行30.5x高さ14 cmです。

 サイズとしては、象印のホットプレートでは最も小さいです。

 ただ、焼肉用途で利用するものでもないので、2-4人用とは言えるでしょう。

 加熱方式は、こちらも電熱線ヒーターを使った方式です。

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 付属するプレートは、幅36×奥行33cm×深さ4cmの深皿プレートです。

 明らかに「SNS映え」を意識したものです。

 深皿形態というコンセプトとしては、後述するBRUNOが先行していましたが、同社も追随してきた形です。

 なお、別売でたこ焼きだけプレート(EA-YF01)があります(20個分)。

 表面加工は、上位機と同じで、トリプルチタンセラミックコートです。

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 本体のお手入れは、本体とガードが一緒に洗えるので、掃除がしやすいモデルです。

 本体の収納性は、収納ケースなどは未付属になります。

 安全面の面でも、下位機種と同じ配慮があり、問題ないでしょう。

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 以上、象印のA-FA10の紹介でした。

 STANシリーズは2019年からの展開で、デザイン重視の家電として、ライフスタイル系の(意識高い系)雑誌を似合わせています。

 この形状の製品は、他社からも出ているため比較は必要ですが、料理のレパートリーは拡がりそうです。


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 【2023年発売】

 【深鍋+焼肉】

 13・象印 デイリーコンパクトプレート EJ-DE30-BA
  ¥14,220 Amazon.co.jp (9/18執筆時)

対応人数:1−3人
加熱方式:電熱ヒーター
表面加工: トリプルチタンセラミック
プレート寸法:28.5×19cm
焼肉:
たこ焼き:26個

  EJ-DE30-BA は、2022年に登場した、象印の「深鍋タイプ」の新製品です。

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 先ほどみたSTANシリーズは、外部のプロダクトデザイナーを入れた「外観重視」のタイプでした。

 こちらは、どちらかと言うと「機能性重視」モデルです。

 本体サイズは、深鍋利用時に、幅35.5 x奥行26x高さ17,5cmです。

 横幅はSTANよりかなりコンパクトです。高さは少しありますが、問題ないです。

 加熱方式は、やはり、電熱線ヒーターを使った方式です。

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 付属するプレートは、深鍋・平面・たこ焼きの各プレートです。

 深鍋プレートは、内寸で幅28.5×奥行19×深さ5.5cmです。

 縦横はSTANより小さめで、そのかわり、より深いと言えます。

 鍋の容積は、31Lです。鍋としては2-4人家族向けです。

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 一方、本機は、フタに特徴があります。

 重いダイキャスト製のフタなので、無水調理ができます。

 ただ、収納時の総重量は6kgで収まりますし、出し入れが面倒なレベルではないです。STANでも、5kgくらいはあるので。

 そのほか、たこ焼きは24個、平面プレートは、内寸で、幅28.5×奥行19cm×深さ2.8cmです。

 平面プレートは、ディンプル加工がありますが、焼肉には向きません。

 また、プレートの縦横は、STANと比べても一回り小さいので、平面プレートはで料理する場合は、2-3人家族向けくらいに考えた方が良いかと思います。

 表面加工は、平面プレートは、遠赤トリプルチタンセラミックコートです。

 深鍋はシンプルな「フッ素コート」です。

 しかし、本機の場合、平面プレートがそこそこ深い2.8cmです(写真)。パエリア程度ならそちらでできる仕様です。

 そのため、炒め系の調理、あるいは、金属ヘラに対応する必要がないので(セラミックより手入れが楽な)「フッ素コート」にしているのだと思います。問題ありません。

 本体のお手入れは、本ガードを含めて分解でき丸洗い対応なので、掃除がしやすいモデルです。

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 本体の収納性は、収納ケースなどは未付属になります。

 ただ、名前通り「コンパクト」なので、出しっぱなしでも良いかと思います。

 重さは先述のように、6kgです。

 安全面の面でも、下位機種と同じ配慮があり、問題ないでしょう。

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 以上、象印のEJ-DE30-BA の紹介でした。

 基本的には、煮込みが得意なホットプレートです。「無水調理」と「鍋」に使いたい方向きの製品です。無水調理については、これまで対応できる製品はなく、新規性があります。

 焼肉利用が無理という部分と、平面プレート利用時はやや小さめ(28.5×19cm)という部分に問題を感じなければ、選んで良いかと思います。

1-3・タイガーのホットプレート

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 続いて、タイガーの製品です。

 最近は新興メーカーも多いですが、象印・タイガーは、ホットプレートにおける「国内2強メーカー」です。

 製品傾向は象印に似ていて、いずれも、電熱線ヒーター(シーズヒーター式)です。こちらも、付属品が多く、収納性に配慮した機種を出しています。


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 【3枚:平面・穴あき波形・たこ焼きプレート】

 (2022年発売)CRC-B301-T後継品

 14・TIGER これ1台 CRC-B302-T
  ¥12,152 楽天市場 (9/18執筆時)

 (2013年発売Amazon限定

 14・TIGER もう1枚 CRC-A300-T
  ¥14,486 Amazon.co.jp (9/18執筆時)

 【2枚:平面・穴あき波形プレート】

 (2022年発売)

 15・TIGER プレート1枚 CRC-B202-T
  ¥12,000 楽天市場 (9/18執筆時)

 (2017年発売)

 15・TIGER もう1枚 CRC-B201-T
  ¥8,700 Amazon.co.jp (9/18執筆時)

 【1枚:平面プレートのみ】

 (2022年発売)CRC-B101-T後継機

 16・TIGER もう1枚 CRC-B102-T
  ¥9,750 楽天市場 (9/18執筆時)

対応人数:1−2人
加熱方式:電熱ヒーター
表面加工: セラミックスフッ素コート
プレート寸法:幅35.0×奥行28cm
焼肉:波形プレート(穴あき)
たこ焼き:30個

 CRC-Bシリーズは、タイガーのホットプレートでは、最も安価な製品です。

 一部サイズに旧製品が残ります。

 2013年機( CRC-A300)は、流通限定で売られているアウトレットです。

 新機種とはコーティングが異なり「3層遠赤土鍋コ一テイング」です。

 新機種のセラミックフッ素コートと同じく汚れ落ちが良い上で、遠赤効果はより高い部分があります。一方、食材の焦げ付きにくさでは、少し負ける感じです。あとは、コードが1.8Mと、3Mのその後の機種より短めです。

 2017年機は、最新型と性能は同じです。

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 結論的にいえば、コートの違いは一長一短に思えます。

 ただ、あえて言えば、コストカットではなく、機能面で素材を替えたように見えるので、セラミックコートのが一般的には良いでしょう。

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 本体サイズは、幅51.1 x奥行35.1x高さ5.5cmです。

 形状は、オーソドックスな「浅型」です。

 サイズは、多少スマートで、だいたい2人程度まで便利に対応できる小型サイズです。

 加熱方式は、象印と同じで、電熱線ヒーターを使った方式です。

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 付属するプレートは、最大3枚です。

 平面プレートは、サイズが35cmです。

 家庭用の標準サイズといえます。パーティーにはやや小さめですが、収納性は良いでしょう。

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 穴あき波形プレートは、一方、象印と発想が少し異なります。

 タイガーの場合、傾斜で油落としは中央のみです。

 既にみた象印の全面穴あきモデルと比べると、油落としや煙防止は象印に負けるでしょう。

 一方、構造的に下部の水受けが小さくて済む点と、反射板がない構造(水受けのふたはある)で、後片付けがな部分で、優ります。

 あえて言えば、象印の「穴なし・傾斜」モデルと、象印の「全面穴あり」モデルとの、ちょうど真ん中あたりの性質です。

 どっちつかずとも言えますが、バランスが良い方式とも言えます。

 たこ焼きプレートは、44mmサイズが30個です。

 象印(43mm)と変わらず、「中の大」といえるサイズです。

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 表面加工は、平面プレートは、 硬質セラミックスハードフッ素コーティングです。

 穴あき波形プレートは、2層遠赤土鍋コ一テイングです。

 金属ヘラも使えますが、耐久性は平面プレートのコートよりやや落ちます。

 本体のお手入れは、構造上、水受け皿を掃除する一手間が必要になります。

 ただし、焼肉の美味しさには欠かせない部分ですから、手間をかける意味はあります。

 本体の収納性は、収納ケースなどは未付属になります。

 安全面は、象印と同じで、一定の配慮があります。

 しっかり、遮熱板と本体が組み合っていないと、感熱棒(電源)が入らない仕組みです。

 タイガーも、上位機をふくめてこうした構造があり、象印同様にやはり安心感があります。

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 以上、タイガーのホットプレートCRC-Bシリーズの紹介でした。

 2−3人程度まで対応できる標準サイズのプレートをお探しの方には、値段の面で、「おすすめ」です。

 とくに、焼き肉について言えば、象印に較べて、上述の「油キャッチャー」機能が付いている分、こちらの機種が良いかなと思います。

 ただ、焼き肉用に使わないならば、コーティングを含めて甲乙つけがたいので、象印のホットプレートと値段で決めれば良いでしょう。性能差はなさそうです。


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 【たこ焼きあり】

 (2022年発売)CRV-G300-SN後継機

 17・TIGER これ1台 CRV-G301-T
  ¥16,800 楽天市場 (9/18執筆時)

 (2013年発売)

 17・TIGER これ1台 CRV-A300-T
  ¥16,800 Amazon.co.jp (9/18執筆時)

 【たこ焼きなし】

 (2022年発売)

 18・TIGER もう1枚 CRV-G201-T
  ¥15,950
楽天市場 (9/18執筆時)

 (2017年発売)

 18TIGER もう1枚 CRV-G200-SN 
  ¥14,800
楽天市場 (9/18執筆時)

対応人数:2−4人
加熱方式:電熱ヒーター
表面加工: セラミックスフッ素コート
プレート寸法:幅42.1×奥行30.9cm
焼肉:波形プレート(穴あき)
たこ焼き:30個(44mm)

 CRV-G300シリーズは、タイガーの深皿ではないホットプレートでは、最も高機能な製品です。

 本機も、新旧両機種あります。

 2017年モデルは、ふたの外観色が変わっただけで、性能は変わりません

 基本的には、最近の原料高での型番変更と思われます。

 2013年モデルは、流通限定のアウトレットモデルです。

 補修用在庫を利用していると思いますが、1つ上の機種と同じで表面コートコード長が旧式です。その上で、縦置き収納時の寸法が、これ以降の機種より多少厚みがでます。

 結論的にいえば、相当価格差がある状況でもないならば、基本的には2017年以降のモデルで良いかと思います。

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 本体サイズは、幅52.3 x奥行38.5x高さ12.7cmです。

 同サイズが象印にもありましたが、ホームパーティ用の大きめでワイドプレート規格の製品です。

 たこ焼きなら30個焼けるほどの大きなプレートに対応できます。4人家族でも余裕でしょう。

 加熱方式は、こちらも一般的な電熱線ヒーターを使った方式です。

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 付属するプレートは、たこ焼きプレートの有無で2種類から選べます。

 平面プレートは、幅42.1×奥行30.9cmです。

 割と大きめで、ファミリーサイズです。

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 穴あき波形プレートは、本機も、水受け方式です。

 先述のように一長一短はあります。

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 表面加工は、 硬質セラミックスハードフッ素コーティングです。

 中間層にセラミックを含む素材を採用することで、フッ素樹脂を剥がれにくくした製品です。おもに耐久面で高い効果を発揮しそうです。

 金属へらも使えます。

 本体のお手入れは、水受け皿を掃除する一手間が必要になります。

 ただ、これは、同じ仕組みの他社機と同じで、電熱線のホットプレートの「宿命」です。

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 本体の収納性は、垂直縦置きが可能な構造です。

 タイガーで縦置きに対応するのはこの製品のみです。

 安全面では、下位機種に配慮がある機種です。

---

 以上、タイガーのCRV-G300シリーズの紹介でした。

 象印の「浅型」の上位機とコーティングの部分をふくめて、ほぼ互角といえ、どちらにするべきか迷う製品です。

 ただ、実際焼肉を焼く場合の穴の形状は、多少象印の方式のほうが、油が落ちる気がします。とはいえ僅差なので、値段で選んでも良いでしょう。


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 【2022年発売】CRL-A200-KI後継機

 19・TIGER CRL-A201-KI
 19・TIGER CRL-A201-WC
  ¥11,930 楽天市場 (9/18執筆時)

対応人数:1−2人
加熱方式:電熱ヒーター
表面加工::フッ素コーティング
プレート寸法:幅26×奥行19.6cm
焼肉:グリルプレート
たこ焼き:

 CRL-A200 は、タイガーが「ダイニングプレート」として販売するホットプレートです

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 象印のSTAN. とほぼ同時期に展開された、「深皿タイプ」のホットプレートとなります。

 先述のように「SNS映え」するようなデザイン性の高さで、最近人気のジャンルです。

 本体サイズは、幅38.7 x奥行24.9x高さ17.7 cmです。

 面積的には、象印よりさらに小型で、1-2人用の設計と思われます。

 加熱方式は、こちらも電熱線ヒーターを使った方式です。

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 付属するプレートは、幅36×奥行33cmの深皿プレート(なべ)と、26.4cm×19.6cmのグリルプレートです。

 深皿プレート(なべ)は、象印より深い4.6cmなので、煮込みが得意です。

 グリルプレートは、象印にない装備ですが、焼き目を付けるような用途に使えます。

 わりと深いので、油の飛び跳ねも少ないでしょう。

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 表面加工は、黒色吸熱加工及び、メタリックフッ素コーティングです。

 掃除のしやすさや遠赤効果というより耐久性を重視しており、3年のコーティング保証がなされます。

 本体のお手入れは、構造的に単純なので、掃除がしやすいモデルです。

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 本体の収納性は、収納ケースなどは未付属になります。

 ただし、さほど大きくないので、邪魔ではないでしょう。

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 以上、タイガーのCRL-A200 の紹介でした。

 あきらかに、象印のSTANシリーズがライバルでしょう。

 どちらを選ぶかは難しい部分です。こちらは、深なべ・グリルとして利用できる汎用性がある一方、やや小さめなので、2人程度の少人数家庭ならばこちらでしょうか。

 大きさがある程度欲しい場合や、「浅型」に近い使い勝手も欲しいならば、象印が選択肢です。

1-4・アラジンのホットプレートの比較

 続いて、アラジンの製品です。

 イギリス由来のメーカーですが、今では日本企業です。

 各社の(ほぼ)焼き肉(グリル)に特化したホットプレートをだします。


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 【2019年発売】

 20・アラジン グラファイトグリラー CAG-G13B-G
   ¥14,120 楽天市場 (9/18執筆時)

対応人数:2−4人
加熱方式:グラファイト
表面加工:フッ素コート
プレート寸法:46cm×29cm
焼肉:マジックプレート(穴あき)
たこ焼き:

 アラジングラファイトグリラーは、赤外線を利用する焼肉向けのホットプレートです

 202212091120.jpg

 本体サイズは、幅55cm×奥行31cm×高さ31.4cmです。

 結構大きめです。

 上にヒーターユニットもあるので、それなりに圧迫感はあります。

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 加熱方式は、赤外線ヒーター方式です。上部にヒーターを搭載し肉を焼く仕組みを採用します。

 上部にヒーターを搭載し、遠赤外線で肉を焼いていく仕組みです。

 輻射熱を併用する方式なので、けむりが出にくく、家庭での焼肉の最も嫌な部分を緩和できます。また、プレートが高温にならないので、肉の焦げ付きなども控えめです。

 このタイプは、直上から温める方式なので、焼き上がりにかかるまでの時間は若干長い部分があります。

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 アラジンのヒーターは、正確には、グラファイトヒーターです。

 下部の電熱線式(シーズー)に比べると、0.2秒で加熱される速暖性をもちます。

 遠赤効果も高いので、上面の熱源と鉄板からの輻射熱だけで焼けます

 結果、炭火で肉を焼くような効果が得られ、肉の柔らかみも増します。また、下に熱源がないため、油の落ちも良く、カロリーカットにも貢献しやすい仕様です。

 一定温度到達後の、焼きにかかる時間も、遅くはないです。熱ムラも生じにくいです。

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 付属するプレートは、2種類です。

 焼肉などに使う曲線的なマジックプレートと、魚などを焼く、平面的なヘルシーネット(焼網)です。

 前者は、中央部分が盛り上がった形状で、周囲でソースなどの液体系の調理も可能です。

 焼面は30cm弱なのでホットプレートとして考えれば平均サイズでしょう。

 2−3人までに向くサイズです。

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 このほか、マジックプレートを利用する場合の【レシピ集】も付属し、「焼き」に限らず、「炙り」「焼き」を含めて、多彩な料理が提案されています。

 煙の少なさは、本機の特長です。

 この機種は上からの熱だけで焼くため、下に落ちた油が気化せず煙が出にくいというメリット性があります。

 よく考えられた製品だと思います。

 本体のお手入れは、構造的に「全面穴あき」なので、水受けの手入れは必要です。

 ただ、熱源は上だけなので、水による温度低下の心配はないですし、反射板もないので、さほど手入れに手間はかからないでしょう。

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 収納性も考えられており、付属の収納バッグや、風呂敷型のカバーにコンパクトに収納できる設計です。

 ただし、「屋根部分」は折り曲げられないので、サイズ感は変わりません。

 本体サイズは、幅55.0×奥行31.0×高さ31.4cmです。

 安全面では、電源がマグネットプラグです。

 引っかかって抜けても、事故につながりにくい利点があるでしょう。その上で、トレイをはめ込まないと通電しない仕組みや、から焼き防止センサーなど、工夫は多いです。

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 以上、アラジングラファイトグリラーの紹介でした。

 近年のホットプレートでは、かなり「尖った発想の製品」で、Atlasとしても注目してきた製品です。

 難点は、やはり価格でしょう。ただ、実勢価格で、2万円台前半ならば、売れ筋になりそうです。

ーーー

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 【2019年発売】

 21・グラファイトグリラー AEG-G13A-W
   ¥11,138 Amazon.co.jp (9/18執筆時)

対応人数:2−4人
加熱方式:グラファイト
表面加工:フッ素コート
プレート寸法:34×20cm
焼肉:波形プレート(穴あき)
たこ焼き:

 なお、下位機種として AEG-G13A-W(白)が同時に発表されています。

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 上位機と較べると、マジックプレートが不採用で、平面的な穴あきプレート(グリルプレート)が付属です。

 したがって、液体の調理には対応できません。ただ、火力は同じで、プレート下部まで洗える点も同じです。

 結論的にいえば、焼肉メインならば性能面で差が付かないため、こちらでも良いと思います。

ーーー

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 【2022年発売】CAG-MG7A

 22・アラジン グラファイトミニグリラー
   ¥15,530 楽天市場 (9/18執筆時)

対応人数:1−2人
加熱方式:グラファイト
表面加工:フッ素コート
プレート寸法:34cm×23cm
焼肉:波形プレート(穴あき)
たこ焼き:

 加えて、2022年に「屋根」を取っ払った CAG-MG7A(G)という製品がでました。

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 サイズは、幅35.5×奥行×25.5×高さ12.2cmです。

 上位機が、幅55.0×奥行31.0×高さ31.4cmでしたの。

 利用時と言うより、とくに、収納時に有利かなと思います。

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 火力は、下火になりますが、本機も速暖性がある遠赤グラファイトです。

 上位機の約半分の最大750Wの火力ですが、距離とサイズを考えれば問題ないと思います。

 一方、売りの「煙対策」は、水トレイに落とすだけの工夫になるので、他社機との差異(優位性)が、ややなくなる部分はあります。

 火力は、強火(220-280度)と弱火(150-190度)のほか減煙(180-230度)で調整できます。

 この部分は、煙対策でしょう。

 掃除は、引き出し式の水トレイです。

 問題ありません。ただし、食洗機は使えません。

 結論的にいえば、本機の場合、設置性の良さが評価できます。

 以外と、「1人焼肉」に向く小型機というのはないので、そうしたニーズには良いように思います。

1-6・バルミューダのホットプレートの比較

 続いて、バルミューダのホットプレートです。

 日本におけるデザイン家電メーカーの草分けで、年々レパートリーを増やしています。

 ホットプレートは2023年からの展開です。


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 【2023年発売】

 23・BALMUDA The Plate Pro K10A-BK
   ¥40,800 Amazon.co.jp (9/18執筆時)

対応人数:2−4人
加熱方式:電熱ヒーター
表面加工:(ステンレス)
プレート寸法:46cm×29cm
焼肉:(対応)
たこ焼き:(18個)

 BALMUDA The Plate Proは、バルミューダの販売するホットプレートです。

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 本体サイズは、本体の幅573×高さ88x奥行334 mmです。

 プレート自体は普通サイズですが、余白があるので設置幅は必要です。

 ただ、さすがに格好良いです。

一方、形状的に言って、主には鉄板焼きのようで、主にはステーキ用を意識していると言えます。

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 もちろん、焼肉もできます。ガードがないので若干跳ねそうに思えますが、そのために、厚めのベゼルにしているとは言えそうです。油も周囲から油受けに落ちるでしょう。

 加熱方式は、一般的な電熱ヒーター式です。

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 付属するプレートは、上部の6.6o厚の3層クラッドプレートです。

 蓄熱性の高いステンレスと、熱伝導性の高いアルミを挟み込んだプレートです。

 安定温度まで達するには厚みの関係で時間がかかるものの、その後の温度の安定性は逆に良いと言えます。

 なお、塗装はありますが、フッ素加工はないタイプです。

 手入れは、ヘラで焼き焦げを落とした後、磨き粉や金属たわしでこそぎ落とすことになります。外し洗いできますし、形状的にもフッ素加工がないタイプとしては、手入れは「」に思えます。

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  型番: MTB2069-QW006-0

  ・BALMUDA Griddle & Cover
    ¥10,120 楽天市場 (9/18執筆時)

  型番: K10-B100

  ・BALMUDA たこやきプレート
    ¥7,150 楽天市場 (9/18執筆時)

 プレートは、付属するのは、先述のクラッドプレートのみです。

 しかし、焼肉ほか、、餃子・お好み焼きなども使えるフチ付きプレート(幅46.5cm×奥行24.8cm)と、18個ですが、たこ焼きプレートが別売にあります。

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  ・BALMUDA K10-E100
    ¥3,960

 収納ケースは、別売です。

 安全面では、電源はマグネット式ではなく、直結です。

 ひっかけには若干気をつける必要はあるでしょう。

---

 以上、BALMUDA The Plate Proの紹介でした。

 特に、ステーキを焼くには、これ以上の家庭用はないように思います。デザイン性も良いですし、所有欲が沸くデザインです。

次回に続く!
ホットプレートのおすすめは結論的にこの機種!

 というわけで、今回は、ホットプレートの比較の1回目記事でした。

 しかし、記事はまだまだ「続き」ます。

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2・ホットプレートの比較 (2)
 2-1:デロンギ〈イタリア〉
 2-2:パナソニック〈日本〉
 2-3:アイリスオーヤマ〈日本〉
 2-4:BRUNO〈日本〉
 2-5:レコルト〈日本〉
3・ホットプレートの比較 (3)
 3-1:山善〈日本〉
 3-2:ザイグル〈韓国〉
 3-3:その他の製品〈各社〉
4・ホットプレートの比較( 4)
 4-1:最終的なおすすめの提案 【結論】

 続く、2回目記事こちら)では、ここまで紹介した以外のブランドのホットプレートを紹介します。

 新興メーカーが多いですが、SNSで話題になりそうな、大手にはないユニークな形状の製品も多いです。

焼肉の仕上がり ★★★★★
煙・油はね対策 ★★★★★
掃除のしやすさ ★★★★★
収納性     ★★★★★
温度ムラのなさ ★★★★★
調理の多彩性  ★★★★★
総合評価    ★★★★★

 その上で、最終回の4回目記事こちら)で、今回紹介する全機種から、目的別・用途別に「おすすめ機種」を提案していくつもりです。

 引き続き、よろしくお願いします。

 2回目記事は→こちら

posted by Atlas at 17:10 | 調理家電

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