【今回レビューする内容】2024年 お風呂テレビ・防水ポータブルテレビ 浴室液晶テレビの性能とおすすめ・選び方:メーカー別機種の違いやランキング:PX7・地デジ BS・無線・ワイヤレスTV・ワンセグ・フルセグなど画質の違いや性能ランキング
【比較する製品型番】パナソニック プライベート・ビエラ 500GB 15v型 10v型 UN-10L12 UN-15L12H UN-15LD12H UN-15S11 UN-10E10-W UN-15N10-K UN-15TD10-K UN-10E11 UN-10L11 UN-15L11 UN-15LD11 ツインバードVB-BB162W VB-BB162B VB-BB123W VB-BB161W VB-BB161B VB-BB241W VB-BB241B VB-BB321B VB-BB321G リンナイ DS-1600HV-B DS-501 DS-2400HV-B ノーリツ YTVD-501W YTVD-501W YTVD-1601W-RC アーウィンジャパン ABW-7BK
今回のお題
防水性能が高いお風呂テレビ・ポータブルTVでおすすめな機種はどれ?
ども、Atlasです。
今日は、2024年10月現在、最新の防水ポータブルTVの比較です。
各機の画質や、番組表ほかの使い勝手、あるいは重さなどのスペックを比べます。
加えて、このジャンルのテレビは、映像を飛ばす際のネットワーク機能(Wi-Fi)の部分も重要です。
ケーブルの配線方法を含めて、設置のしやすさの部分も詳しめに調査しました。
「お風呂」・「キッチン」、または「野外キャンプ」など、持ち運んで利用できる「持込タイプ」と、(完全に)お風呂に設置する「埋め込みタイプ」双方ともフォローします。
1・防水テレビの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:パナソニック
1-3:ツインバード
1-4:リンナイ
1-5:ノーリツ
1-6:アーウィンジャパンほか
2・防水テレビの比較 (2) 【結論】
=最終的なおすすめ製品の提案
記事は、はじめに、防水テレビの「選び方の基本」を説明します。
その後、パナソニック(プライベートVIERA)から順番にメーカーごとに製品を紹介していきます。
画質 ★★★★★
通信安定性 ★★★★★
ネット動画 ★★★★★
番組録画 ★★★★★
設置性の良さ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
最後の「結論」では、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ機種!を提案していきます。
よろしくお願いします。
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1・10v-15v型の防水TVの比較
用途: お風呂・キッチン用
2・19v-22v型の液晶TVの比較
用途:寝室・個室向け
3・24v型の小型液晶TVの比較
用途:1人暮らし向け(小さめ)
4・32v型の液晶TVの比較
用途:1人暮らし向け(標準)
5・40v型の液晶TVの比較
用途:世帯向け(格安)
6・4K液晶テレビの比較
用途:世帯向け(標準)
7・有機ELテレビの比較
用途:世帯向け(上級)
8・8Kテレビの比較
用途:世帯向け(最高)
9・テレビの選び方まとめ 【結論】
なお、今回の記事は、このブログ「モノマニア」のテレビの比較記事全体としては、1回目記事になります。
1-1・防水テレビの選び方の基本
具体的な製品の比較に入る前に、とくに、「持込タイプ」について、「防水テレビの選び方の基本」について書いておきます。
このカテゴリのテレビは、一部の例外を除いて「超小型」です。
そのため、このブログの【テレビの選び方まとめ】記事で書いたような、「画質」を中心とする選び方は、あまり意味がないです。
むしろ、「機能性」の部分で各機に差が付くので、その部分に注意するのがよいです。
1・防水等級
2・バッテリー持続時間
3・受信感度
結論的にいえば、「持込タイプ」について、お風呂テレビの選び方ポイントは、上表の3点になります。
順番にみておきましょう。
1・防水等級
お風呂テレビの場合、JAS規格の統一基準で防水性能が示されるのが普通です。
ただ、今回紹介する製品は埋め込み式を除けば、少なくとも「IPX6級」をクリアする水準のなので、注意しなくてもよいです。
ただ、パナソニックは、ブランド名(プライベートビエラ)では、防水タイプと非防水タイプは、区別できない状況です。
この部分は注意点ですので、しっかり「お風呂で使える」もでるのみ今回の記事ではみています。
2・バッテリー持続時間
ポータブル型は、だいたいが「照度を落とせば」3時間以上は観れるバッテリー量です。
ただ、一般的な明るさで見る場合、1.5〜2時間となります。いくら「長風呂」する人でも、この部分はあまり問題にならないでしょう。
ただ、キャンプなど持ち運んで利用するシーンでは、バッテリー量の多めの機種を選ぶ意義はあります。
そのため今回は、バッテリー持続時間についても、比較対象にしています。
3・受信感度
受信感度は、ポータブル型の場合、注意して良い部分です。
「接続方法」に関わる話になります。
「持込タイプ」の防水テレビは、ご自宅のアンテナ端子の近くに、上図のようなチューナーを設置し、Wi-Fiで映像を送信する方式です。
したがって、TVまでの「無線電波の到達距離」が問題になります。
接続方法は、3通り考えられます。
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第1に、チューナーとモニターを1対1でつなげる方法です。
最も楽な接続方法ですが、設置環境によって感度があまり良くない場合があります。
なぜなら、電波は、柱や壁で遮られるほか、水に弱いからです。
チューナー設置場所(リビング)とお風呂との間に距離がある場合、安定して受信できない場合があるのが、この場合「注意点」です。
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第2に、ルーターを媒介にする方法です。
この方法は、購入前の動作確認が「簡単」です。
ご自身の「スマホ」を持って、水を張った状態のお風呂にいき、戸を閉めた状態でも十分なWi-Fi電波が立ち、YouTubeが観れたならば、お風呂テレビも使えると(ほぼ)言えます。
ただし、ルーターが古い場合で、家族がネットを並行利用しがちの場合、回線混雑で処理がうまくできず、受信感度が悪いことはありえます。
ただ、最近の新機種は、並行処理に強いため、このブログの【無線LANルーターの比較記事】で紹介したような最新機に更新すると、多くの場合改善が見込るでしょう。
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・中継機 DY-WE20-W
¥11,600 楽天市場 (10/25執筆時)
第3に、「専用の中継機」を導入する方法です。
パナソニックに限ってですが、別売で中継機があります。
それを利用して、自宅のネットワークとは「別」にすることもできます。この方法でも良いでしょう。
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結論的にいえば、ご自宅のアンテナ線の位置、ルーターの状況などを考えつつ、導入を考えるのが良いでしょう。
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以上、お風呂テレビの選び方の基本を3点紹介しました。
これをふまえつつ、冒頭示したように、具体的な製品をメーカー別にみていきます。
なお、「設置タイプ」についても特有の注意点はありますが、それは本文で説明していこうと思います。
1-2・パナソニックのお風呂テレビの比較
はじめに、パナソニックのお風呂テレビの紹介です。
パナソニックの場合は、バッテリー搭載で、浴室に持ち込むタイプとなります。この方式は、シャープも一時出していましたが、現状だとパナソニックのみの展開です。
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なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【2021年発売】
1・パナソニック 10v型 UN-10E11-W
¥42,719 Amazon.co.jp (10/25執筆時)
【2020年発売】
2・パナソニック 10v型 UN-10E10-W
¥44,800 Amazon.co.jp (10/25執筆時)
画面サイズ:10インチ
解像度: 1024×600
バッテリー:約3.5時間
防水性能:IPX6/7相当
ハードディスク:増設可
ブルーレイ:
スピーカー:0.8W×2
重さ:0.78kg
UN-10E11は、パナソニックのプライベート・ビエラシリーズの最も安いモデルです。
新旧両機種ありますが、基本仕様の変更がないです。
値段によっては旧機でもよいですが、現状あまり変わりません。
搭載チューナーは、入門機ですが、地上波とBS/CSの3波に対応します。
また、これは上位機種にも共通しますが、番組表の表示も可能です。
画面サイズは、10V(約18×26cm)です。
タブレットと大体同じサイズで、1人でお風呂で使うには十分なサイズです。
フックに掛けるような利用法も可能です。もちろん、小型スピーカーが付属します。
重さは、0.78kgと軽量です。
防水性能は、IPX6・PX7 相当の防水性能です。
水にモニターを沈めてしまっても30分は大丈夫という品質です。お風呂やお湯ですし、入浴剤もいれるでしょうが、よほどの無茶をしないかぎり問題ないです。
画素数は、1024×600(610万画素)です。
スペック的にハイビジョン画質に及びませんが、10型というサイズを考えれば問題ないでしょう。
バッテリーは、輝度を落として約3.5時間と長く持ちます。
明るい設定でも1.5時間は確保される容量です。なお放電後にフル充電をする場合、約3時間が充電に必要です。
映像配信は、アンテナ線を左図のようなセットボックスに付け、Wi-Fiでお風呂場まで飛ばす仕組みです。
Wi-Fiは、Wi-Fi5(11ac)で、アンテナが2本です。
電波がうまく飛ばなかった場合でも、ルーターを介す方法もとれます。
記事の冒頭書いたような、スマホを利用した「事前の確認方法」でつながれば、たいてい、風呂場まで無理なく電波が届くでしょう。
・中継機 DY-WE20-W
¥11,600 楽天市場 (10/25執筆時)
なお、ルーターを介したくない場合は、コンセント式の専用中継機があります。
この方法なら、(接続トラブルがあった場合も)、同社のサポートは円滑に進むでしょうし、初心者はこちらのほうが、(気持ち的に)楽かもしれません。
付属するリモコンは、防水対応ですので、濡れた手でもTVを変えられます。
そのほか、本体背面にチャンネル・音量調節ができる物理ボタンもあります。
なお、パナソニック機の場合、以上のような映像のモード設定も可能です。
A・分配器+アンテナケーブル 2本セット
¥1,058 Amazon.co.jp (10/25執筆時)
【1m-10m】
B・ELECOM アンテナケーブル
¥1,018 Amazon.co.jp (10/25執筆時)
アンテナ線の配線は、この機種に限っては上位機種より面倒です。
なぜなら、本体にBS/CSと地上波で1つの入力端子しかないため、地上波/BS/CSを全てみたい場合、別売の「混合器」が必要だからです。
上記「A」のような分配器(=混合器)が別に必要です。上位機種はもう少し簡単に接続が可能です。
【Amazon限定】
バッファロー 2TB HD-AD2U3
¥11,480 Amazon.co.jp (10/25執筆時)
録画機能は、USBケーブルで外付けハードディスクをつなげることで、予約番組録画も可能です。
このブログの【外付けハードディスクの比較記事】で書いた製品ならば、基本的に対応します。なお、上記の、バッファローのHDDは公式に動作確認されています。
また、この機種は、「外からどこでもスマホで視聴」に対応します。
つまり、セットボックスで受信している映像や録画画像を、スマホに転送してみることができます。自宅のネットワーク外の外出先で視聴することも可能です。
Panasonic Media Access
¥0 Apple App Store
Panasonic Media Access
¥0 Google Play
そのためには、上記のアプリをインストールするだけでOKです。スマホが防水ならば、もちろんスマホでTVをみることが可能です。
ネット動画サービスは、非対応です。
音声は、総合1.6Wのステレオスピーカーです。
またお風呂では使わないでしょうが、ヘッドホン端子もあります。
一方、音声についてもパナソニック機はモード調整が可能です。お風呂は、音響環境が特殊なので、こうしたモードはわりと有効です。
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以上、パナソニックのUN-10E11の紹介でした。
防水テレビとしては格安ですが、基本的な機能は網羅しています。放送中の番組を見たいだけならば、このグレードで十分でしょう。
【2023年発売】
3・パナソニック 10v型 UN-10L12
¥53,480 Amazon.co.jp (10/25執筆時)
【2021年発売】UN-10N10-K後継
4・パナソニック 10v型 UN-10L11-K
¥42,669 Amazon.co.jp (10/25執筆時)
画面サイズ:10インチ
解像度: 1024×600
バッテリー:約4時間
防水性能:IPX6/7相当
ハードディスク:500GB内蔵
ブルーレイ:
スピーカー:0.8W×2
重さ:0.87kg
【2023年発売】
5・パナソニック 15v型 UN-15L12H
¥48,295 Amazon.co.jp (10/25執筆時)
【2021年発売】UN-15N10-K後継
6・パナソニック 15v型 UN-15L11-K
¥70,000 Amazon.co.jp (10/25執筆時)
画面サイズ:15インチ
解像度: ハイビジョン画質
バッテリー:約3.5時間
防水性能:IP67
ハードディスク:500GB内蔵
ブルーレイ:
スピーカー:0.8W×2
重さ:1.4kg
UN-10L12HとUN-15L12は、パナソニックのプライベート・ビエラの中級機です。
10インチと15インチがありますが、画面サイズ以外の仕様は同じなので同時にみていきます。
一方、各サイズとも旧機種が残ります。
違いは、再生機能の部分です。後述するように本機はHDD内蔵ですが、録画番組について1.6倍の音声付き速見再生と、みたいシーンをサムネイルで探す「プレビューサーチ」に対応した部分です。
旧機でも、1.3倍の早見はできましたが、これらの部分が差です。
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結論的にいえば、この部分の要不要で決めてOKです。ただ、この価格差ならば、値下がりした旧機がだいぶお買得です。
後は同じなので、同時にみていきます。
形状は、両機とも、持ち手を兼ねた、ハンドルが付く形状です。
一方、下位機と較べる場合、本機は写真(右)のような、載せるだけで充電できる充電台が付属になります。
例えば、お風呂で観たあと、そのまま充電しつつの視聴に移行しやすい仕組みです。
加えて、後述する、LINE連携機能ほか、(エアコン操作を除く)IOTハブ機能も加わり、使い勝手が良くなりました。
搭載チューナーは、こちらも、地上波とBS/CSの3波に対応します。
画面サイズは、10v型(約18×26cm)と15v型(約23cm×30cm)の2種類です。
15インチにはお風呂用としてはやや大きめとも言えます。
画素数は、10V型が1024×600(610万画素)で、15V型が1354×760(1020万画素)です。
15V型は画面が大きいですが、ハイビジョン画質なので、粗さは感じず品質は高いでしょう。
しかし、こちらは、「お風呂だけでなく、寝室など家庭中で持ち歩いて使う」というコンセプトだからです。
重さは、15V型でも1.4kgと軽量ですし、持ちはこびに支障はないでしょう。
ただ、あくまで、お風呂だけならば、小さい方でも良いと思います。
防水性能は、IPX6/IPX7 相当の防水性能ですので、お風呂での利用は問題ない水準です。
これらの機種はモニターがタッチパネル対応になっています。
そのため、リモコン使わず、チャンネルの切替などが感覚的に操作できます。
もちろん、小型スピーカーが付属します。なおモニターは、4段階で角度調整できます。
リモコン(別売) DY-RM35
¥2,996 Amazon.co.jp (10/25執筆時)
しかし、防水リモコンは未付属なので、必要な場合は別に購入する必要があります。
バッテリーは、下位機種と同じです。
輝度を落として約3.5時間と長く持ち、明るい設定でも1.5時間は確保される容量です。充電は、10V型が3.5時間、15V型が4時間となります。
映像配信は、この製品もWi-Fiで飛ばす方式であり、下位機種と同じです。
【1m-10m】
B・ELECOM アンテナケーブル
¥1,018 Amazon.co.jp (10/25執筆時)
アンテナ線の配線は、一方、リビングのTV近くに設置する場合、本機は接続が容易です。
なぜなら、地上波とBS/CS用の出力端子と入力端子が別に付いているからです。
この場合、壁のアンテナとテレビの中間(ないし、ご自宅のブルーレイレコーダーとTVの中間)にこの機械を設置するだけで使えます。
簡単に言えば、アンテナケーブルを2本用意すれば、それだけでつなげられます。
録画機能は、ボックス側に500GBのハードディスクが内蔵されます。
外付けUSBHDDを購入することなしに、最長約672.5時間録画できます。
裏番組録画も対応ですが、しかも、15倍の長時間モードも搭載と、機能は充実します。
また、搭載される無線LAN経由ないし、有線LAN経由で、パナソニック製ブルーレイに撮りだめた番組も転送可能です。
これは、お部屋ジャンプリンク機能と言います。対応機種は、最新製品ならば全機種です。
詳しくは、このブログの【パナソニックのブルーレーディーガの最新機種の比較記事】をご覧ください。
その他、こちらについても、外出先のスマホに録画映像や放送中の映像を飛ばせる「外からどこでもスマホで視聴」に対応できます。
ネット動画サービスは、YouTube Dazn dTV hulu・Paraviなどに対応です。
情報端末機能は、一方、本機のもうひとつの特長です。
ネットワークから、時刻ほか天気などの情報を取得して常時表示できるほか、カレンダー機能もあります。
カレンダーについては、スマホのカレンダーから直接予定を取り込むなどは不可です。
ただ、LINE連携機能があるので、それ経由での予定の入力はできます。
加えて、LINEメッセージの通知表示機能があるので、スマホを持ちあら課内、料理中などのシーンには、一定の利便性を感じます。
IOTハブ機能も、本機の特色です。
最近パナソニックが力を入れてきた部分です。【エアコンの比較記事】で紹介した同社製品の設定が、テレビから可能です。
一方、2021年機からは、エアコンだけでなく、レンジほか、同社の白物家電で、Wi-Fiを搭載するものの情報表示端末として、本機は機能します。
文字ほか、音声プッシュ通知で、色々教えてくれます。
総合家電メーカーであり、かつ、住設部門が強いパナソニックは、この部分でかなり将来性があるかと思います。
この部分だけだと、タブレットほか、このブログの【スマートスピーカーの比較】でみたような、AndroidやiOSなどを搭載するAI端末の方が、汎用的な利便性は感じます。
ただ、「アンテナ経由でテレビが見れる」端末はパナソニックだけですし、(タブレットなのではなく)「テレビの進化形」と考えると、(遠い未来はともかく)現状では「あり」だと感じます。
音声は、本機も、総合1.6Wのステレオスピーカーです。
一方、2021年機については、Bluetoothを装備していて、ヘッドホンほか【ネックスピーカーの比較記事】で紹介した首かけ端末での視聴も提案されます。
一方、Bluetoothは映像視聴用に使う場合、音ズレ(口パクのズレ)があるのでコーデック重要です。
本機は遅延が被いSBCだけ対応なので、この部分は大きな課題で、テレビとして考えるとやや実用性に欠けます。
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以上、パナソニックのUN-10L12HとUN-15L12の紹介でした。
下位機種と比べると、BSを含めた配線が非常に楽な点、内蔵HDDに録画ができる点、リモコンなしに操作可能な点、などがパワーアップした部分です。
一方、情報表示端末あるいはIOTハブとしては、発展途上な部分はありますが、パナソニック家電でコーディネートしているようなご家庭ならば、結構便利に使えるかと思います。
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【2022年発売】(下位機種)
7・パナソニック 15v型 UN-15S11-K
¥47,000 Amazon.co.jp (10/25執筆時)
画面サイズ:15インチ
解像度: ハイビジョン画質
バッテリー:約3.5時間
防水性能:IPX6/7相当
ハードディスク:500GB内蔵
ブルーレイ:
スピーカー:0.8W×2
重さ:1.4kg
なお、15インチに限ってですが、筐体部分の性能は同じものの、機能がすこし省略される下位機が発売されています。
先ほどの機種と比べて、You Tubeなどのネット動画サービスに非対応になります。加えて、LINE連携ほか、エアコン連携操作などのIOTハブとしての機能も「省略」になります。あとは、先述の「早見」の部分が非対応になる部分が違いです。
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結論的にいえば、ネット動画対応が不要ならば、こちらでも良いように思えます。
普通に録画した番組や放送中の番組を見たいだけならば、十分だと言えます。
【2023年発売】
8・パナソニック 15v型 UN-15LD12H
¥89,100 Amazon.co.jp (10/25執筆時)
【2021年発売】UN-15TD10-K後継
9・パナソニック 15v型 UN-15LD11-K
¥77,900 Amazon.co.jp (10/25執筆時)
画面サイズ:15インチ
解像度: ハイビジョン画質
バッテリー:約3.5時間
防水性能:IPX6/7相当
ハードディスク:500GB内蔵
ブルーレイ:内蔵
スピーカー:0.8W×2
重さ:1.5kg
UN-15LD12Hは、パナソニックのプライベート・ビエラの最上位機です。
旧機種が残ります。
本機の場合も、1.6倍の速見と、「プレビューサーチ」に対応以外は、変わりません。
一方、1つ上でみた下位機種と比較する場合の違いは、セットボックスにブルーレイが内蔵される点と、Wチューナー搭載で、裏番組録画に対応する点です。
バッテリーは、輝度を落として約3時間の保ちなります。
それ以外の仕様は同じ仕様です。
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以上、パナソニックのUN-15LD12Hの紹介でした。
基本ブルーレイが観たい人が選ぶべきモデルでしょう。
ただ、ドッキング式充電台はかなり便利なので、Atlasも10インチモデルがあれば、その部分だけで、本機を選んだかもしれません。
1-3・ツインバードの浴室TVの比較
続いて、より本格的な、「浴室の壁に設置する防水テレビ」について紹介します。
はじめに、日本のツインバードの製品からです。
基本工事費込みの製品についても紹介します。
【2022年発売】
【取り付け工事費なし】
10・ツインバード 16v型 VB-BB162W
11・ツインバード 16v型 VB-BB162B
¥118,000〜 楽天市場 (10/25執筆時)
【取り付け工事費込み(基本費用)】
10・ツインバード 16v型 VB-BB162W
11・ツインバード 16v型 VB-BB162B
¥179,800〜 楽天市場 (10/25執筆時)
画面サイズ:16V型
バッテリー:
防水性能:IPX6
番組録画:×
タッチパネル:×
スピーカー:1W×2
重さ:
ここまでの機種と違って、浴室の壁から電源を取り、直接設置するタイプです。
ツインバード工業がかなりのシェアを持っています。
設置方法は、有線式で、新規設置の場合、工務店による工事が必要です。
ただ、上記にあるように楽天市場のテナントでは、一部機種について工事費込みのモデルがあります。
工事は(業者によって差がありますが)基本的に全国対応です。
個人で設置する場合は、設備が既設であり、「買い換え」の場合に限られるでしょう。
浴室は壁の防水の問題があるので、よほどのDIY技術がないと相当面倒ですから。詳しくは、【こちら】のPDFの設置図が参考になるでしょう。
アンテナの配線のほか、HDMIも配線できます。
そのため、HDMI対応機器(レコーダーなど)ならば、TVに写すことも可能です。ツインバードではスマホからの伝送を提案しています。
また、【STB機器の比較記事】で紹介した、GoogleのChromecast(5000円ほど)を使えば、無線での伝送も可能です。原理上、Amazon FireTVなどについても可能です。
画面サイズは、16型です。
チューナーは内蔵しており、アンテナから、BS/CS/地上波が受信できます。番組表にも対応です。大きくしっかり見れます。
映像は、フルハイビジョン画質です。
番組表も内蔵です。
リモコンは、付属です。
映像モードについては、以上がリモコンで設定可能です。
防水性は、JIS規格でIPX7相当です。
もちろん、お風呂対応が明示されています。
音声は、自動でのモード変更はできないものの、低音や高音などを設定で調整はできます。
もともとお風呂専用に最適化された製品なのでこれでもOKでしょう。スピーカーも総合2Wのステレオスピーカーなので、お風呂用としては大きめです。
バッテリーは、こちらは不要の設置タイプです。
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以上、ツインバード工業のVB-BB162の紹介でした。
賃貸での導入は難しいでしょうが、持ち家ならば、このタイプを付けることを考えても良いでしょう。既設住宅ならば、Amazonで激安品を購入するのが良いと思います。
新設ならば、工事費込みのモデルが面倒な手続きが要らず、良いでしょう。
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【取り付け工事費なし】(2022年機)
12・ツインバード 12v型 VB-BB123W
¥68,119 Amazon.co.jp (10/25執筆時)
【取り付け工事費込み】(2022年機)
12・ツインバード 12v型 VB-BB123W
¥125,000〜 楽天市場 (10/25執筆時)
画面サイズ:12インチ
【取り付け工事費なし】(2022年機)
13・ツインバード 16v型 VB-BB161W
14・ツインバード 16v型 VB-BB161B
¥97,999〜 楽天市場 (10/25執筆時)
【取り付け工事費込み】(2022年機)
13・ツインバード 16v型 VB-BB161W
14・ツインバード 16v型 VB-BB161B
¥158,000〜 楽天市場 (10/25執筆時)
画面サイズ:16インチ
バッテリー:
防水性能:IPX6
番組録画:×
タッチパネル:×
スピーカー:1W×2
重さ:
なお、本機には、下位機種もあります。
先ほどの機種に対する違いは、HDMI端子が未付属になる部分です。
したがって、レコーダーやスマホとの接続は不可です。
こちらは、小さめの12型があります。
16型と違ってハイビジョン画質ですが、画面が小さい場合、ここは問題になりません。
大きさは1坪程度の家庭のお風呂ならば、12型でも十分見やすいでしょう。
ただ、壁設置なので、目の悪い方が家族にいるならば、ポータブルテレビと違って手元に置けないため、眼鏡をしないで見る場合は考えてください。
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15・ツインバード 24v型 VB-BB241W
16・ツインバード 24v型 VB-BB241B
¥194,800〜 楽天市場 (10/25執筆時)
17・ツインバード 32v型 VB-BB321B
18・ツインバード 32v型 VB-BB321G
¥289,938〜 楽天市場 (10/25執筆時)
なお、ツインバード工業からは、より大きな24v型と32v型も販売されています。
いずれも、パネルの種類は不明ながら、フルHD画質です。
家庭用の中型テレビ並みの大きさで、前者は、58cm×39.5cm、後者は、77.7cm×52cmの大きさがあります。
奥行も3cm以上あるため、どちらかといえば(銭湯など)「業務用」的な製品でしょう。
1-4・リンナイの浴室TVの比較
続いて、リンナイの埋め込み型のお風呂テレビです。
ガス器具メーカーですが、周辺機機として、テレビも売っています。
【2017年発売】
【取り付け工事費なし】
19・リンナイ 16V DS-1600HV-B
20・リンナイ 16V DS-1600HV-W
¥121,621 Amazon.co.jp (10/25執筆時)
【取り付け工事費込み(基本費用)】
19・リンナイ 16V DS-1600HV-B
20・リンナイ 16V DS-1600HV-W
¥141,600〜 楽天市場 (10/25執筆時)
画面サイズ:16インチ
バッテリー:
防水性能:IPX6
番組録画:×
タッチパネル:×
スピーカー:0.5W×2
重さ:
これらは、リンナイの浴室テレビです。
工務店による住設タイプでは、ツインバード工業と「二強」です。ただ、AVメーカーであるツインバード工業に比べると、やや割高な価格です。
設置方法は、有線式です。
中継ケーブルで、アンテナ線と電源を引っ張ってくる方法は、ツインバード工業と同じです。配線もほとんど同様の方式ですので、メーカー間の入れ替えも工務店さんなら容易です。
画面サイズは、16型です。
こちらも、チューナーは内蔵しますが、HDMIは未装備です。
映像も、ハイビジョン画質と、同じ16型でフルハイビジョン画質のツインバード工業より劣ります。
リモコンは、付属です。
音声は、リモコンで画像とともに視聴モードの調整ができます。
スピーカー自体は、総合1Wなので、ツインバード機より弱いです。
バッテリーは、こちらは不要の設置タイプですね。
防水性は、JIS規格でIPX6相当です。そのため、お風呂対応が明示されています。
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以上、リンナイの浴室テレビの紹介でした。
住設メーカーの製品で、AV専業ではない点で、価格と性能のパフォーマンスはツインバード工業に及ばない印象です。
デザインはよいですが、積極的に推すようなポイントはあまりないでしょう。
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なお、リンナイは、主に住設向けに以下のような製品も売っています。
順番にみておきます。
【2017年発売】(執筆時在庫なし)
21・リンナイ 24V DS-2400HV-B
¥(312,800) Amazon.co.jp (10/25執筆時)
画面サイズ:24インチ
バッテリー:
防水性能:IPX6
番組録画:×
タッチパネル:×
スピーカー:1W×2
重さ:
第1に、DS-2400HV-Bです。
シャープから提供を受けてリンナイが売る24インチのお風呂用です。
24型ですから、お風呂用としてはかなり大きいです。
解像度はこちらも、ハイビジョンです。
設置方法は、有線式です。
こちらは、LANで、ホームネットワークと接続もできるタイプで、ご自宅のテレビやレコーダーの映像を、浴室に「飛ばせ」ます。再生機機がDLNA対応ならば、シャープのホームネットワーク対応テレビでなくてもいけます。
一方、ネット動画サービス(AQUOS City)が使えるとされます。
ただ、同社のテレビの場合、だいぶ前に、Google TV(Android TV)に仕組みを移行している関係で、コンテンツ構成がかなり古いです(こちら)
スピーカーも、総計2Wと弱いです。
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結論的にいえば、発売から相当時間が経っており、だいぶ陳腐化がみられると言えます。需要によるのでしょうが、新製品の登場が望まれます。
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【取り付け工事費なし】
22・リンナイ 5V 浴室TV DS-501
¥41,000 Amazon.co.jp (10/25執筆時)
第2に、DS-501です。
5Vの小型機種です。ただし、ワンセグのみ対応です。
あまりおすすめできない機種です。
1-5・ノーリツの浴室TVの比較
最後に、ノーリツの埋め込み型のお風呂テレビです。
同社は、リンナイ同様に、ガス給湯器などガス器具のメーカーです。
【取り付け工事費なし】
23・ノーリツ YTVD-501W
¥30,030 楽天市場 (10/25執筆時)
画面サイズ:5インチ
バッテリー:
防水性能:IPX6
番組録画:×
タッチパネル:×
スピーカー:(ステレオ)
重さ:
YTVD-501Wは、住設メーカーのノーリツが販売する防水テレビです。
本機も、電源などの配線を壁からするタイプですから、基本、工務店さんなどのプロが設置するものです。
設置方法は、有線式です。
画面サイズは、5v型です。
画面が小さいこともあり、本機はワンセグ仕様です。
ただ、ロッドアンテナなどを使うわけでなく、既設のアンテナ線を分配する工事です。
映像も、ハイビジョンに満たない480×270画素です。
見るというより、聴いて使う感じでしょう。
防水性は、本機についてはJIS規格でIPX5相当です。
この基準でも、水没しない限りOKです。なお、本機については、リモコン未付属です。
音声は、ステレオスピーカーですが、出力は非開示です。
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以上、ノーリツのYTVD-501Wの紹介でした。
設置型の小型機というのは、一般市場にあまりないので、ニーズはあるでしょう。
あまり大きくないお風呂への設置は圧迫感が少なく候補になるかもしれません。
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【取り付け工事なし】
24・ノーリツ YTVD-1601W-RC
¥104,480 楽天市場 (10/25執筆時)
画面サイズ:16インチ
バッテリー:
防水性能:IPX5
番組録画:×
タッチパネル:×
スピーカー:(ステレオ)
重さ:
なお、ノーリツからはもう一機、16インチ機も出ています。
ツインバードの同型と同じで、地上波・BS・CS対応チューナーを内蔵しつつ、画質はハイビジョン対応です。HDMI端子及び、リモコンも付属です。
ただ、液晶は視野角の狭いTN液晶であることが明示されます。
ツインバードは種類不明なので比較はできませんが、価格はこちらが少し高めです。
1-6・その他のお風呂テレビの比較
最後に、ここまで見た企業以外の製品を「ざっくり」ですが、みていきます。
【2024年発売】
25・アーウィンジャパン ABW-7BK
¥12,310 Amazon.co.jp (10/25執筆時)
画面サイズ:7インチ
解像度: 1024×600
バッテリー:約4時間20分(テレビ)
防水性能:IPX6
ハードディスク:
ブルーレイ:
スピーカー:1W×2
重さ:360g
ABW-7BK 1は、アーウィンジャパンの販売する防水テレビです。
搭載チューナーは、フルセグ/ワンセグです。
車のカーナビ内蔵のテレビでお馴染みの、地デジのみみられるものです。
フルセグ(16セグ)ならば、地デジ標準の画質を得れますが、ワンセグだと、画質はだいぶ落ちま
画面サイズは、7Vです。
かなり小さいので、お風呂などでも、見入るというような使い方にはむろん不向きです。
ただ、小型スピーカー(1W×2)はあるので、お風呂に入りながら、ちょっと眺める程度ならば良いかもしれません。
重さは、0.38kgと軽量です。
防水性能は、IPX6です。
この水準ならば、お風呂で使えます。
むろんお湯ですし、長時間水没させるような無理な使い方は厳禁ですが。
画素数は、1024×600(610万画素)です。
スペック的にハイビジョン画質に及びませんが、7インチですし、問題ないです。
ただ、パネルの種類や、スペックは分からないので、(非ブランド系の格安機なので)画質自体はなんとも言えません。
バッテリーは、輝度を落として、テレビで約4時間20分と長く持ちます。
本機は、ラジオ(ワイドFM)も内蔵で、そちらを画面オフで使う場合、約9時間とのことです。
その点からは、簡単な防災用としても使えそうです。
充電は、付属のUSB-C to USB-Aケーブルを使います。
パソコンやスマホ用の充電器で対応できるでしょう。
映像配信は、付属のロッドアンテナを利用する方法です。
アンテナ端子(3.5mm)はあるので、自力で用意するならば、外部アンテナも使えます。
一般的にお風呂は(窓・柱が多いですし)電波状態が良くない場所なので、(ワンセグはともかく)フルセグで入るかは微妙かもしれません。
番組表は、EPG(電子番組表)にしっかり対応します。
【128GB】
KIOXIA(旧東芝) microSDXCカード
¥1,293 Amazon.co.jp (10/17執筆時)
録画は、MicroSDカードスロットがあるので、そちらに保存対応とのことです。
128GBまで認識します。
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以上、アーウィンジャパンのABW-7BKの紹介でした。
お風呂で使う場合、多かれ少なかれ、その場の電波状況によって評価は変わってきそうな製品です。
逆に、例えば、農業などの屋外作業にラジオを兼用でつかうような場合は、良い製品でしょう。
次回に続く
防水テレビのおすすめは、結論的にこれ!
ということで、今回は、お風呂テレビ・ポータブルTVの比較の1回目記事でした。
しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。
2・防水テレビの比較 (2)
2-1:最終的なおすすめの提案【結論】
続く2回目記事【こちら】は、「結論編」です。
いつものように、目的別・価格別に「Atlasのおすすめ機種!」を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら!