【今回レビューする内容】2023年 スロージューサー 高速ジューサー・ミキサーの性能とおすすめ・選び方:低速ジューサー 料理用ほか 機種の違いと性能ランキング
【比較する製品型番】 パナソニック MJ-L600-H MJ-L400 MJ-H200 MX-XP102 MX-X301 MX-153G MX-153P 日立 HX-C200-W HX-C2000-R ラドンナ K-BD4-AW K-BD4-PA ヒューロム H-300E HAA-BBA17 H-320N K-BD1 H-100-DBAA01 H-100-SBAA0 H200 H-200-DBAA03 H-200-WBAA03 クビンズ JSG-821 SG-622 SG-721 EVO-820 アイリス IBB-600 ビタントニオ VBL-1000 VBL-60-R LOMON NB-500-8S PRO NB-201タイガー SKT-G100-WS SKT-R100-WS SKT-R100-KD SKT-A100-WM SKR-W400 T-Fal BL1431JP BL13AEJP BL13C5JP BL42X1JP クイジナート SPB-650J バイタミックス E310 V1200i A3500i S A2500i S テスコム TMX20A TM856 TM8200 TM8300 TML20B 象印 BM-SS10 BM-SA10 ブラウン JB1160BK JB1168WH JB1169BK ほか
今回のお題
健康ジュースを作れるジューサー・ミキサーのおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今日は、2023年3月現在、最新のジューサー・ミキサーの比較です。
最近の健康志向で「数度目のブーム」を迎えたといえる人気の調理家電です。
1・ジューサー・ミキサーの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:スロージューサー
1-3:ボトルミキサー
2・ジューサー・ミキサーの比較 (2)
2-1:パワージューサー
2-2:パワーミキサー〈中型〉
2-3:料理用ミキサー〈大型〉
3・ジューサー・ミキサーの比較 (3)
3-1:他のミキサー
3-2:最終的なおすすめの提案【結論】
ジューサーは、(同じ名前でも)用途や目指す味の違いで複数のタイプに分かれます。
とくに、「ジューサー系とミキサー系の違い」を理解しないで選んでしまう方も多いため、「選び方の基本」を含めて、紹介していきます。
人気の高速ジューサー・低速ジューサー双方をフォローしますし、料理兼用のパワーブレンダーも紹介します。
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ビタミンの保持 ★★★★★
食物繊維 ★★★★★
レシピの多さ ★★★★★
片付けのしやすさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、いつものように各機種を比較していきます。
そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。
よろしくお願いします。
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なお、主に「料理用」にミキサーを考えている方に向けて、少しだけ注意です。
ハンドブレンダー(左図)は、今回、完全に記事を分けています。
おそれいりますが、上記1番のリンク記事をご覧ください。
フープロ(右図)も、記事が異なります。
大量のミンチ作りなどを考えている方は、2番のリンク記事をご覧ください。
いずれもミキサー(ジューサー)と似ているので、分かりにくい家電ジャンルです。
得意・不得意は、表を用いつつ、それぞれのリンク記事の冒頭で説明しています。
1-1・ジューサーの選び方の基本
具体的な製品の紹介に入る前に、あらかじめ、ジューサー・ミキサー選び方の基本を説明しておきます。
ジューサーを選ぶ場合の基本は、「スロージューサー」・「パワージューサー」・「ジュース用ミキサー」の違いを知ることです。
なぜなら、サイズ面ほか、「できるジュースの種類」・「栄養素の残存性」などの点で、性能が大きく異なるからです。
選ぶにあたってとても重要な部分ですので、以下で詳しく説明しておきます。
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なお、以下では、Atlasが高評価するポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
1・スロージューサーの特長と欠点
第1に、スロージューサー(低速ジューサー)です。
これは、比較的新しいジューサーのジャンルです。
日本では、シャープやパナソニックが牽引する形で、2019年くらいから健康志向の人たちにじわじわ浸透してきました。
基本的な仕組みは、食材を投入し、「臼でゆっくりすりつぶす」というものです。
また、搾汁したあとの「絞りかす」は、別の出口から分離して出る仕様です。
ジュースの味の面では、今までのジューサーと違って、水や氷で薄めずに100%のジュースが搾れる点で魅力です。
また、絞りかすを分離するため、市販のジュースのように「飲みやすい」タイプのジュースができます。
栄養価の面では、回転数を落として臼でゆっくり潰すため、ジュースの栄養素が壊れない点が評判です。
パワージューサーと比較すると、葉酸・ペクチン・ポリフェノール・ビタミンCなどの残存率の点で、とくに優秀です。
加熱していないため天然のビタミンが採れる点が人気で、この製法の飲料を「コールドプレスジュース」と呼んで区別しています。
一方で、「こし取る」方式なので、食物繊維はジューズと分離されます。
搾りカスを食べない限り、この部分の栄養は採れない点は、注意点です。
搾汁に必要な時間は、1杯分(180ml)あたり、1分ほどです。
一度の操作で大量は作れない仕様です。ただ、コップを入れ替えて、10杯以上の連続使用は可能です。
また、ヒューロムなど一部の高級スロージューサーを除けば、バナナジュース・アボガドジュースなど粘性があって水分が少ない食材は、仕組み上、対応できません。
2・パワージューサーの特長と欠点
第1に、パワージューサー(高速ジューサー)です。
基本的な仕組みは、低速ジューサーと同じで切った食材を投入する方式です。
ただし、カッターで「ざく切り」にして、遠心分離で搾りカスを飛ばすという、「アクロバティック」な分離法を取ります。
ジュースの味の面では、低速ジューサーで作るものと変わりません。
栄養素の点では、シャープの調査によれば、低速ジューサーのほうが残存率では有利です。
搾汁に必要な時間は、スロージューサーの半分ほどです。
投下した食材はすぐ砕かれるからです。モーターに定格時間(連続して使える時間)の定めもないので、2Lなど連続して手早く大量に搾汁したい場合に、有利です。
低速ジューサーは、180mlで1分かかりますから。
一方、低速ジューサーと同じで、バナナやアボカドなど粘性が強いものに対応できないほか、遠心分離方式なので、桃やキウイなど、果肉が多くて飛び散りやすいものも、利用に難ありです。
3・ミキサーの特長と欠点
第3に、ミキサーです。
基本的な仕組みは、プロペラカッターでガシガシ切断してジュースとしていく方法です。
つまり、ジューサーとことなり、繊維質を「こしとらない方式」をとります。
JRの駅などにある「Juicer Bar」は、この方式ですね。
ジュースの味の面では、繊維質を液体に残るので、トロッとした食感で、「濃厚な味」のジュースができます。
いわゆる「スムージー」であり、「スッキリ味のジュース」ではありません。ただし、バナナなど、スロージューサーでは難しい食材にも対応できる汎用性はあります。
便利なようですが、欠点もあります。
第1に、ミキサーの場合、100%ジュースができません。
ミキサーには、ジューサーより多くの「水気」が必要です。そのため、氷・水・豆乳・牛乳などを加えないと、ミキサー本体が壊れてしまいます。
第2に、繊維が飲料に残存するため、割と早く変色する点です。
変色すると味も栄養価も悪くなるので、作り置きには向きません。
栄養価の面では、「繊維をこしとらない」方式です。
そ、「食物繊維をジュースで採りたい」という方に向きます。
ただし、カットする際に相当の熱が入るため、ビタミン・ポリフェノールなどは一部が壊れます。そのため残存率は、スロージューサーに及びません。
搾汁に必要な時間は、高速ジューサーよりも短いです。
ミキサーの容量が大きいほど大量の処理ができるでしょう。
本体の大きさは、1Lを超えるような大型商品もあります。
なお、ミキサーは、「ジューサーミキサー」などの名称で、ジューサーを「名乗る」製品があります。
しかし、JISによる定義(JISC 9609)では、明確に違うものとして規定されています。
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なお、今回の記事では、ミキサーは(数が多いので)主にサイズ面の違いで、さらに3つに分類可能です。
第1に、「ボトルミキサー(ボトルブレンダー)」です。
図のように、逆さまにセットする方式を取った小型ミキサーです。
こちらは、「スムージー作りに特化」した製品で、置き場所をさほど取らない収納性の良さの部分で、最近人気があります。
第2に、「パワーミキサー」です。
もっとも普通で、昔からあった形のミキサーです。
500MLほどから1L強の容量で、繊維入りジュースなど作るのに使います。
「パワーブレンダー」とも呼ばれます。
第3に、「料理用ミキサー」です。
主に米国圏が主力になる製品で、「パワーミキサー」の大型版です。
ジュースもできますが、スープ作りなど料理に使いたい方が主に選びます。
容量としては、1.5Lを超えるのが普通です。
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1・ジューサー・ミキサーの比較 (1)
1-2:スロージューサー
1-3:ボトルミキサー〈小型〉
2・ジューサー・ミキサーの比較 (2)
2-1:パワージューサー
2-2:パワーミキサー〈中型〉
2-3:料理用ミキサー〈大型〉
3・ジューサー・ミキサーの比較 (3)
3-1:他のミキサー
3-2:目的別のおすすめ機種の提案【結論】
以下では、これらの区分に沿いながら、各製品をみていきます。
順番にお読み頂いても、リンクを利用して頂いても構いません。
よろしくお願いします。
1-2・スロージューサーの比較
はじめに、野菜や果物の栄養素を残した100%ジュースができるスロージューサー(低速ジューサー)を紹介していきます。
ライフスタイル系の雑誌などで特集される「ジューサー」は全てこのタイプです。
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なお、以下では、Atlasが高評価するポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【2018年発売】
【上位機種】
1・パナソニック MJ-L600-H
¥21,764 Amazon.co.jp (3/17執筆時)
【下位機種】
2・パナソニック MJ-L400
¥19,500 Amazon.co.jp (3/17執筆時)
タイプ:スロージューサー
回転数:45回転
連続運転時間 15分
定格容量:400 mL(ジュースカップ)
サイズ:幅185×奥行176×高さ432mm
ビタミンサーバー MJ-L600は、パナソニックの発売するスロージューサーです。
このタイプは、ジュースの絞りかすが分離できる構造のために、パワージューサーと異なり、水分を入れずに100%ジュースを作ることができます。
本体の大きさは、幅185×奥行176×高さ432mmです。
小型で存在感がないとは言えませんが、縦長なので、キッチンには置きやすいです。
基本的な使い方は、簡単です。
フルーツの場合は、1-2cm角に、野菜なら、10cm×2cmほどに切り、5秒間隔で少しずつ入れるだけです。必要に応じて、付属のプッシャー(押し込み棒)を使います。
なお、水分の多い、葉物野菜の場合は、全体の1/4まで、林檎や柑橘類は1/2までとの制限はありますが、基本ミックスしますし、問題ないでしょう。
定格容量は、400mLです。
パナソニックの場合、ようするにジュースカップの量です。
15分まで連続利用できるので、連続して作れますが、その場合、実際的には
ただ、食材投入口はさほど大きくないタイプで、少しずつ入れていきます。調理時間や(連続利用時の)メンテ可能性を考えると、400mLのカップというのは、想定最大量という「意味」があると思います。
1-2人向けです。
ジューサーの回転数は、毎分45回転です。
後ほど紹介するように、ジューサーには毎分10000回転に及ぶものもあります。
しかし、スロージューサーは、(栄養素を残すため)できるだけゆっくり搾汁することに力点が置かれます。低速なほど摩擦熱が生じないため、栄養素が壊れにくいです。
他社機と較べた場合、(シャープが撤退した)現状では、標準以上の水準であり、問題ないでしょう。
栄養素の点では、パナソニック独自の注目点があります。
スクリューが、固いものでもすりつぶせる点を重視し、ステンレスパーツ一体型スクリューだからです。
そのため、ニンジンなど固い食材を絞りきる力は、かなり高いです。
栄養素を絞りきる力という点では、期待感がより高い製品と言えます。
味の部分でも、「絞りきる力」が活かされ、ジュースに絞りかすが混在しないスッキリ味のジュースが搾汁可能です。
低速ジューサーで作るものは分離しにくく、「濃厚でなめらかな」味のジュースになります。
加えて、上位機種については、あらごしフィルターも付属します。そのため、繊維質の残存した「あらごしジュース」が可能です。
パワージューサーの場合と違って100%搾汁となるので、味の面で独特で面白いです。
レシピの豊富さも、強調できます。
この機種は、フローズン用アタッチメントが付属です。
凍った食材を砕いてジュースにできるのは、料理のレパートリーが増える点で重要な部分です。スムージーだけでなく、フローズンも最近流行りですから。
そのほか、豆腐レシピや、絞りかすを利用した提案系レシピなどが充実します。
お手入れの手軽さは、洗うパーツはやや多いです。
パッキンなどの清掃後の組み立てを考えると、通常のジューサーよりは面倒と言えるかもしれません。
ただ、慣れれば全く問題なく使えます。情報で★があるパーツは、食洗機にも対応します。
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以上、パナソニックのビタミンサーバー MJ-L600の紹介でした。
国内大手メーカー製で、信頼性は高い製品です。
特に、搾汁の強さ・速さ・絞りきる力は、低速ジューサーでも上位です。他方式を含めて、「味」・「栄養素」の面で選択肢になるでしょう。
あえて難点を言えば、片付けの手間です。慣れれば問題ないですが、忙しい朝の「時短」を考えると、後ほど紹介していくミキサータイプのほうが、楽と言えばそうです。
【2020年発売】
3・ラドンナ Toffy K-BD4-AW
3・ラドンナ Toffy K-BD4-PA
¥8,290 楽天市場 (3/17執筆時)
タイプ:スロージューサー
回転数:55回転
連続運転時間 15分
定格容量:500 mL(ジュースカップ)
サイズ:幅124 ×奥行98 ×高さ360mm
Toffy K-BD4は、ラドンナが販売するスロージューサーです。
同社はセレクトショップも展開しますが、電器屋向けにも白物家電の展開を拡げています。
本体の大きさは、 幅124 ×奥行98 ×高さ360mm です。
従来機と比べると「かなり小型」です。
ジューサーはデンキヤで実際見ると「圧迫感」を感じがちですが、本機はさほどでもないです。
本体の使い方は、基本的にパナソニックと同じです。
食材を2-3cmに切って投入します。必要に応じてプッシャーを利用して押し込みます。
ジューサーの回転数は、55回転です。
むろん「ゆっくり」ですが、他社ほどはゆっくり回せていません。
スクリューは、樹脂製です。
安全性とメンテ性は高いですが、固い食材(ニンジンなど)は、多少細かく切った方が良いです。
味の面では、本機は通常フィルターのみです。
フローズンないし、スムージーなどの作り分けは対応できません。
レシピ集は、カラーではないですが、付属します。
お手入れの手軽さは、部品点数としては、他社と同じです。
ただ、カップだけでなく、スクリューやプッシャーを含む全部が、食洗機非対応です
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以上、ラドンナのToffy K-BD4の紹介でした。
部品の点数と、品質(耐熱性)面で、大手とは差があります。
しかし、気軽に試せる値段の安さほか、小型で設置性の良い部分は、多くの低速ジューサーが欠けている部分ですので、そちらも見どころです。
じっくり考えると「割と良い」まとまった製品に思えます。
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【2023年発売】RCJ-1(W)
4・レコルト RCJ-1(GE)
¥8,800 楽天市場 (3/17執筆時)
タイプ:スロージューサー
回転数:60回転
連続運転時間 15分
定格容量:
サイズ:幅130 ×奥行95 ×高さ305mm
なお、ラドンナ同様にセレクトショップで多くの製品をみるレコルトも、小型で設置性を重視した製品を出しました。
かなりシンプルな形状ですが、アタッチメントを利用せずにフローズンもできる仕様です。
投入口が小さく準備に手間がかかるところと、細かいパーツが多いのが少し欠点です。
あとは、耐久性と詰まりですが、この部分はしばらく実使用者のレビューを確認していかないと、何とも言えません。
ただ設置性や値段を含めて、入門用として選択肢にはできる機種でしょう。
5・ヒューロム H-AA-BBA17
¥38,474 楽天市場 (3/17執筆時)
タイプ:スロージューサー
回転数:40回転
連続運転時間 30分
定格容量:450ml
サイズ:幅180×奥行223×高さ407mm
HAA-BBAは、ヒューロムのスロージューサーの入門機です。
本体の大きさは、幅180×奥行223×高さ407mmです。
多少ずんぐりとした形状で、奥行がわりとある部分が注意点です。
本体の使い方は、他社機と同じです。
食材を小さく切り、プッシャーで押し込んで行く方式です。
ただ、搾汁がおわったら、逆回転ボタンを一度押してから停止させる動作が、プラスで必要です。
また、ケールなどの葉物野菜は3cmほどに切ってから投入が必要です。
ジューサーの回転数は、毎分40回転です。
先述のように、ゆっくり回せた方がビタミン残存率の面で良い製品なので、この部分は優秀です。
スクリューは、樹脂製です。
ただ、こちらは、スクリューの形状に工夫(Wスクリュー形状)があります。
ビタミンを残さず、壊さず強力に搾汁できます。
栄養素の点では、こうした強力な搾汁機構が功を奏して、力強い動作が可能でしょう。
味の面で面白いのは、ジュースパッキンの利用法です。
この製品は、450mlまでの搾汁を内蔵ドラムに貯めておけるので、ミックスジュースなどをしっかり混ぜてからガラスに出すこともできます。
他社機もパッキン付きがありますが、これは、フローズンなどを利用する場合に使うもので、「混ぜる」という所作は考えていません。
定格容量は、したがって、450mLです。
絞りかすカップは裏側に内蔵されます。
搾汁レバー(リフトレバー)も注目点です。
この機種は搾汁する際に、パッキンの開閉量を調整する機能が付きます。これにより、食材を好みに合わせて絞りきることができます。
また、この機能を利用して「半開」状態にすることで、従来難しかったバナナなどの食材もジュースにできる点が、ヒューロムの「売り」です。
この方式だと、バナナ・豆などの低水分の食材でもミックスジュースが可能です。
レシピは、充実します。
フローズンについても、付属のフローズンフィルターを利用することで対応可能です。
また、スムージーが作れる、スムージーストレートナーも付属します。
さらに、豆腐用のケースも付属しており、大豆の水煮とにがりで、普通の豆腐や、野菜入り豆腐などに対応できます。
お手入れの手軽さは、ストレーナーの形状など、やや洗いにくい部分はあります。
ただし、ストレーナーの改良で、旧機よりはだいぶ洗いやすいです。
一方、食洗機は「対応」表示ですが、低温に限るという限定条件です。80度以上の温度になる製品はさけた方が良いです。
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以上、HUROM社のH-AAシリーズの紹介でした。
国産品と比べるとやや価格が高めです。
ただ、堅牢な本体と優れた搾汁機構は評価に値するでしょう。
ライバルは搾汁機構を重視するパナソニックとなるでしょう。
比較した場合の優位点は、バナナや、茹でたサツマイモ、ナッツ類など低水分の食材で「オリジナルミックスジュース」を「開発」できる点でしょう。
ほぼ互角ながら、手入れの手軽さではパナソニック、水分の少ない食材と多い食材を合わせてのミックスジュースの作れる点では、ヒューロムでしょう。
また、レパートリーという部分では、豆腐ほか、スムージー風のとろみのあるジュースが作れる点などで、結構たのしめそうです。
【2020年発売】H-200-WBAA03
6・HUROM H200 H-200-DBAA03
¥ 51,800 楽天市場 (3/17執筆時)
タイプ:スロージューサー
回転数:50回転
連続運転時間 30分
定格容量:350ml
サイズ:幅286×奥行176×高さ445mm
H-200は、ヒューロムのスロージューサーの上級機です。
過去にあったアドバンスド100(H-100-DBAA01・H-100-SBAA0)の後継品です。
本体の大きさは、幅286×奥行176×高さ445mmです。
かなり大型な製品です。
相当存在感があるため、キッチンに置き場所は検討が必要です。
ただ、本機は、リンゴ(13.6cm L玉)をまるごと投入できるメガホッパーが採用され、下ごしらえが楽になので、意味はあります。旧機種にはなかった要素です。
ただ、芯や固い皮は剥かないと行けない点、リンゴについても、本機の説明書によれば(種に毒性を持つ可能性があるので)結局切って入れる必要はあります。
ジューサーの回転数は、下位機種と同じです。
定格容量は、350mlです。
連続運転は30分までなので(手入れしつつ)連続利用はできます。
一方、本機は搾汁方式が、ストレーナーではなく、45回転のスクリューと、2種類の樹脂製フィルターでこす「分離搾汁方式」を採用です。
これは、味の部分のためと言うより、掃除をより簡単にするためです。
ボトルがないので、搾汁はかくはんされて出ませんが、全体の利便性は高いでしょう。
お手入れの手軽さは、したがって、大きくパワーアップしたといえます。
味の部分では、搾汁レバー(リフトレバー)を採用するなど、機構が異なるものの、下位機種と同じことができるようにされています。
一方、フローズンフィルターは付属しますが、豆腐やスムージー用のパーツは付属しません。
---以上、 ヒューロムのアドバンスド100の紹介でした。
高級調理家電に関心のある、1人暮らし層を狙った分かりやすい製品です。
高級ですが、このクラスだと中程度の食材を「バンバン」と入れられる点が大きな違いで、面倒な準備時間が短縮できます。
スロージューサーでここまで投入口が広いモデルはないので、使途によっては時短の部分で便利には感じるでしょう。
少し大きめな点だけ留意すれば、掃除も手軽ですし、良いでしょう。
【2022年発売】
【350ml】
7・ヒューロム H-300E
¥ 59,400 楽天市場 (3/17執筆時)
【220ml】
7・ヒューロム H-310A
¥ 34,800 楽天市場 (3/17執筆時)
タイプ:スロージューサー
回転数:60回転
連続運転時間 30分
定格容量:350ml
サイズ:幅293×奥行211×高さ462mm
ワンストップジューサー「H-300E」は、ヒューロムが2022年に出した新製品です。
「全自動」というのが売りの製品です。
H310Aは形状的に、こちらを20%「スリム化」したモデルです。
定格容量の少ない部分は、ドラム内に溜めずに搾汁すれば通常量はできますが、「全自動」ながら、後述するオートリバース・ストップはない点で、差はあります。
サイズと値段が問題なければ、上位機でしょう。
本体色は、黒(H-300E-BBAC03 )のほか、白(H-300E-WBAC03 )が選べます。
H-200は、「分離搾汁方式」を取る機種でした。
フィルタを2種類と、フローズン用フィルタを交換して、食感(果肉感)や味を調整できる点で高度です。
一方、本機は「全自動(オールインワン)」という部分を突き詰めます。
フローズンを含めて、フィルタを1種類として、果肉感の調整もできなくなる代わりに、フローズンを含めて、食材を入れるだけで「完成」させられる点に特長があります。
簡単に言えば、何の食材をいれても、フィルタの種類に悩まず、それなりのジュースに仕上げてくれる点で、「味」より「時短」部分を重視した機種です。
そのために、H200もと同じく大きなメガホッパーを装備するほか、フィルタで目詰まり問題が起こらないように、負荷を検知して自動で正回転・逆回転を繰り返す自動検知モーター(オートリバース・オートストップ)を採用するなど、新しい工夫が見られます。
本体の大きさは、幅229×奥行221×高さ459mmです。
構造がシンプル化した関係で設置性は良くなりました。
ジューサーの回転数は、東日本で60回転(西日本は70回転)です。
インバータでないので、ヘルツ帯で回転数が少し変わります。やや高速です。
ドラムサイズは、350mlです。
なお、ドラム内にこの容量を溜めずに搾汁することが推奨されます。
連続利用は可能で、30分(H310は15分)です。
お手入れは、以外とパーツ構造は単純なので面倒ではないです。
ただ、メガホッパー/ドラムについて、食洗機・乾燥機に非対応になった部分はすこし残念です。
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以上、 ヒューロムのH-300Eの紹介でした。
フィルタの選択など難しいことを考えずに、色々入れてオリジナルジュースを作りたい場合には割と良いでしょう。
(Atlasを含めて)大ざっぱな性格には合いそうですが、食洗機に対応してくれれば、なお良かったかなと思います。
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【2022年発売】
8・ヒューロム H-320N マイスター
¥65,780 楽天市場 (3/17執筆時)
タイプ:スロージューサー
回転数:43回転
連続運転時間 30分
定格容量:600ml
サイズ:幅243×奥行223×高さ462mm
なお、同社の最上位機は、H-320Nです。
本機は、(フィルタ式でなく)ストレーナー式ですが、ドラムが600MLと大量に処理できるモデルです。
H-300Eと同じで、大きな食材が入る「メガホッパー」を採用する上で、(オートリバースはないですが)ドラムに自動的に食材が入る「オートカッティング」に対応する「全自動」系です。
フィルター(ストレーナー)は、粗めと細めの2種で、対応食材の部分も同じです。ただし、フローズン系は非対応です。
一方、本機だけに見られる工夫は、かくはん用の回転ブラシです。
ゆっくり(1分17回)回しつつ、ジュースをかくはんさせてから出すので、ミックスジュースの後処理が不要と言えます。
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結論的にいえば、よく、ミックスジュースを一度に大量に作るという方は、本機を選ぶ価値がありそうです。
味の面でも、もともとHUROMは、「メッシュストレートナー」から展開を始めたメーカーということもあり、最上位機については、「こだわってストレーナーにしている」感じはあります。
実際、「手搾り感」はこの方式のが出るでしょうし、1回の処理能力が多いので、メンテ部分も問題ないかと思います。
【2017年発売】
【上位機種】JSG-721R JSG-721W JSG-721S
9・クビンズ ホールスロージューサー JSG-721
¥ 35,200 Amazon.co.jp (3/17執筆時)
【下位機種(新型)】JSG-821M-R JSG-821M-W
9・クビンズ ホールスロージューサー JSG-821
¥ 39,380 楽天市場 (3/17執筆時)
【下位機種(旧型)】JSG-622-R JSG-622-W
9・クビンズ ホールスロージューサー JSG-622
¥ 31,619 楽天市場 (3/17執筆時)
タイプ:スロージューサー
回転数:60回転
連続運転時間 30分
定格容量:不明
サイズ:幅228×奥行208×高さ446mm
JSG-721は、韓国のクビンズが発売するスロージューサーです。
ヒューロムもですが、同国はジューサーの展開が多い国です。
なお、本機については、類似機が複数あります。
SG-821は、2022年に追加発売になった機種です。
フローズンに対応できないほか、手入れの部分で、シリコンキャップがあるだけ「面倒」になります。実際的に下位機種です。
JSG-622は、SG-821と同級の旧仕様と言えます。
投入口は少し広めですが、やはり、フローズンに対応できない機種です。
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結論的にいえば、汎用性の高いJSG-721がこのなかでは良いでしょう。
本体の大きさは、幅228×奥行208×高さ446mmです。
本機も、平均よりもやや大きめですので、設置場所は検討が必要です。
ジューサーの回転数は、毎分60回転です。
他社機よりも「スローではない」仕様です。
ただ、小リンゴ(76mm)ならばそのまま入るほどの大きめの投入口を持ちます。
昔は、フランスのT-Falが似たようなコンセプトの製品を出していましたが撤退したため、大きめの投入口を持つ製品は、韓国メーカーの高級機に限定されています。
スクリューは、樹脂製(ウルテム樹脂)ですが、サイズ感をふまえてゴツいです。
大きな食材を入れても、しっかり排出される構造です。
シャープのような樹脂スクリューで丁寧に行います。
味の面では、この機種は、ジューサー(コールドプレス)のほか、他社のようにフローズン用のアタッチメントが付属します。
ただし、スムージーについては、ストレーナーが別売です。
栄養素の点では、基本的に他社のスロージューサーと同等です。
レシピは、この機種もしっかりとしたレシピ集が付属です。
こちらは、ストレーナーが2種類付属します。
お手入れの手軽さは、やや特殊な形なので、他社よりは面倒とは言えます。
ただ、付属の回転ブラシなどで手洗いすれば、さほど時間はかからないでしょう。
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以上、クビンズのJSG-721の紹介でした。
大きな食材を「まるごと」入れたい場合は、候補でしょう。ある程度大量に処理したい場合など、この機種の実力が発揮できます。
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【最上位機種】EVO-800後継
10・クビンズ EVO-820
¥ 59,400 楽天市場 (3/17執筆時)
タイプ:スロージューサー
回転数:60回転
連続運転時間 30分
定格容量:不明
サイズ:幅228×奥行208×高さ446mm
なお、クビンズについては、業務用を除けば、本機が値段的には最上位機になります。
「ユーロモデル」として、流通限定での販売ですが、投入口のサイズが82mmと少し大きいほか、繊維質のものを入れた際、排出口が詰まりにくい構造になっている部分が目に付きます。
ただ、基本的にできること(味)は通常機とは変わらないでしょう。主な値段差はその(より格好良い)外観に由来すると言えます。
そのほか、本機は、フローズンには対応できませんが、別売のスクイーザーでの搾汁ができます。
1-3・ボトルブレンダーの比較
続いて、ボトルブレンダーです。
高速回転で材料を切断していくミキサータイプ(パワーブレンダー)です。
ただ、サイズ感からして、メインは「ジュース作り用」として設計されている、小型の製品をです。家電ジャンルとしては、タンブラーミキサーとも呼ばれます。
このタイプはに、上に具材投入口がないので、ボトルを逆さまにして具材を入れて、ボトルにふたをしてから利用します。
この方式だと、小型化しやすいので比較的小さな製品に多いです。
ただ、後から加えるような使い方ができないのが欠点で、回転数調整もできないので、スープは無理で、「ジュースやドレッシング作り」専用のミニ機です。
【2022年発売】【400ml】
11・TIGER ミキサー SKR-W400-KD
11・TIGER ミキサー SKR-W400-WS
¥6,517 楽天市場 (3/17執筆時)
タイプ:高速ミキサー
回転数:9000回転
連続運転時間 1分
定格容量:400ml
サイズ:幅11.9×奥行14.9×高さ32.9cm
SKR-W400は、タイガーの発売するボトルブレンダーです。
同社のTIGER6value+という、機能性を売りにしたシリーズの製品の一角です。
方式は、「ミキサー」になります。
先ほど紹介しましたが、このタイプは、遠心分離でカスを分離する機能はありません。
とはいえ、ジュースを作るのに特化された製品です。Amazonでは、「スムージージューサー」と書いて販売していますが、間違いなくミキサーです。
本体の大きさは、幅11.9×奥行14.9×高さ32.9cmです。
先述のように、ボトルブレンダー型は、容量の割にかなり小さめです。
ドラムの容量は、400mlです。
定格時間が1分ですので、モーターを冷やす時間を考えると連続利用不可です。
1回で、1〜2人分だけつくるという製品です。
回転数は、9000回転と、ミキサーとしては低速です。
なお、スロージューサーは「遅ければ遅いほど良い」と書きましたが、ミキサー方式は基準が異なります。
遅いと作業時間が遅くなるだけなので、高速なほど、または、速度調整ができる方が高級です。
ブレードは、ブラックチタンコート刃です。
刃自体は、ステンレス素材にチタンコートを掛けた普通のものです。
ただ、並刃とギザ刃を組み合わせる工夫が見られます。
先述のように、回転数はイマイチながら、氷などの固い食材の切削力はそれなりに期待できそうです。
栄養素の点では、冒頭書いたように、ミキサー方式は「課題」があります。
繰り返せば、ビタミンC・ポリフェノール・ペクチン・葉酸などの栄養素が多少砕かれてしまうからです。
加えて、スロージューサーに較べると、果汁の分離が早いため、作り置きにも向きません。
味の点では、氷・水・豆乳・牛乳などの水分を加えないと本体が壊れるため、純粋な100%ジュースは作れない仕様です。
これは、ミキサー式の「宿命」で、どれも同じです。
一方、スロージューサーには不得意な、バナナなど粘度の高い食材も扱えます。
こう言った食材は、スロージューサーでは、果実の大半が「かす」として放出されて美味くできません。
お手入れは、基本的にはぬるま湯を入れてボタンを押しシェイクする方式で簡単です。
念を入れたい場合は手洗いです。
カップ部分は、軽量で、食洗機も使えるトライタン樹脂ですので、問題ありません。チタン製の刃の部分を含めて、その他の部分は手洗いになります。
また、トライタンは(変形可能性から)煮沸はできないため、なにかしら清潔を要するような使い方(離乳食ほか)は、ガラス製が良いかもしれません。
静音性は、ミキサー型の場合、気にして良い部分です。
本機の場合、稼働音が65dBと静音化です。
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以上、タイガーのSKR-W400の紹介でした。
低速ジューサーに較べて魅力なのは、導入コストが安いことです。
最先端の工夫は見られないのですが、従来のジューサーの延長線として、1人分のジュースを手軽に作るには良い機種だと思います。
また、パワージューサーとしては、小型で設置製が良い部分ほか、静音性に対する配慮がある点も、魅力と言えます。朝早い時間に利用する婆など、有利でしょう。
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【2019年発売】
【250ml】
12・TIGER ミキサー SKR-V250-AN
13・TIGER ミキサー SKR-V250-WM
¥7,900 Amazon.co.jp (3/17執筆時)
タイプ:高速ミキサー
回転数:9400回転
連続運転時間 1分
定格容量:250ml
サイズ:幅11.6×奥行12.6×高さ28.5cm
なお、本機の旧機種となるのが、こちらです。
400mLの新機種と違って250mlの「1人用」でした。
ただ、大きさはさほど変わらないほか、刃が形状の工夫がないチタン刃で、ボトルも重めのガラス製なので、多方面で差はあります。
煮沸できるガラスボトルである部分にニーズがあるかもしれませんが、一般的には新機種のほうが便利そうです。
【2019年発売】MX-XP102-K
14・Panasonic MX-XP102-W
¥5,745 Amazon.co.jp (3/17執筆時)
タイプ:高速ミキサー
回転数:11,200回転
連続運転時間 4分
定格容量:400ml
サイズ:幅12.3×奥行12.3×高さ32.7cm
タンブラーミキサー MX-XP102は、Panasonicが発売する製品です。比較的小型サイズのミキサーとして、タイガーのライバルと言えます。
方式は、こちらも「ミキサー」になります。
本体の大きさは、幅12.3×奥行12.3×高さ32.7cmです。
タイガーの小型機よりは背が5cmほど高いです。
ただ、同社のスロージューサーやパワージューサーに比べると、ミキサー式は小型です。
ドラムの容量は、400mlです。
「軽めに2人分」一度に取れる製品です。
定格運転時間も4分なので、2回は連続でも使えそうです。
素材はトライタン樹脂で、軽いです。
回転数は、11,200回です。
タイガーの下位機種は速いですが、水準としては、低速です。
作業時間はそれなりにかかりますし、基本的にはジュース用でしょう。
ブレードは、一方で、特段工夫のないステンレスカッターを採用します。
栄養素や味の点では、ミキサー式なので、本機も純粋な100%ジュースは作れない仕様です。
氷などの添加が必要ですが、これは高速ミキサーならばどれもそうです。
お手入れは、本体を外して、それぞれのパーツを洗うのが基本です。
タイガー同様に、水を入れてシェイクしてから行います。
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以上、パナソニックのMX-XP102-0の紹介でした。
昔ながらの「バナナベースのジュース」などを作りたいかたで、2人暮らしの方には向くでしょう。
一方、タイガーに較べると、静音性など、「一芸」がない無個性な製品なので、面白みにはやや欠けるでしょう。
【2019年発売】
15・ アイリスオーヤマ IBB-600
¥3,833 楽天市場 (3/17執筆時)
タイプ:高速ミキサー
回転数:
連続運転時間 1分
定格容量:600ml
サイズ:幅12.6×奥行12.6×高さ35.5cm
IBB-600 は、アイリスオーヤマの販売する製品です。
「ボトルブレンダー」という名前で売られますが、ここまで見た製品と同じで、逆さまにして食材を投入するタイプです。
方式は、こちらも「ミキサー」になります。
本体の大きさは、12.6×奥行12.6×高さ35.5cmです。
やや背が高いですが、こちらは、600mLの大ボトルを付けた場合です。
ドラムの容量は、600mlのボトルほか、330mLの小ボトルも付属します。
簡易的な「水筒」のように使えるキャップも付くので、臨機応変に使えそうです。
定格運転時間ただし、1分です。1分利用後に、1分休止させないとオーバーヒートです。
その場合も、5回繰り返すと30分は使えないので、大容量だから料理に使える、というわけでもなく、用途は限定的です。
回転数は、非開示です。
ブレードも、情報がないです。
ここが問題で、ミキサー方式のものは家庭の氷を入れる場合が多いため、各社気を使っていのですが、それがないです。
お手入れは、本機もボトルは、トライタン樹脂で扱いは楽です。
ただ、ボトル口が他社より結構細めなので、洗うのはやや面倒です。
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以上、アイリスオーヤマのIBB-600の紹介でした。
値段の安さは魅力で、ボトルが2本つくのも便利です。
ただ、外観に値段が見えるほか、ブレードの耐久性の面と、連続運転時間、ボトル形状にやや課題があります。
特にブレードについて言えば、小型のボトルブレンダー型は、ボトルのふたとブレードとが一体成形で、(安全のため)あまりブレードを大きくできない面があります。
そのため、大きなミキサーと違って、何かしらの工夫がない製品は、カッターの耐久性は高くないです。
【2018年発売】
16・日立 VEGEE HX-C2000(W)
16・日立 VEGEE HX-C2000(R)
¥ 4,120 Amazon.co.jp (3/17執筆時)
タイプ:高速ミキサー
回転数:9400回転
連続運転時間 1分
定格容量:600ml
サイズ: 幅126×奥行133×高さ41.6mm
SKR-T250は、日立のボトルブレンダーです。
本機については、真空ブレンダーという表現もできます。
切削方法は「ミキサー」と同じですが、中を「真空」にするというプラスアルファがあるからです。
真空ブレンダーは、かつて人気だったテスコムやシャープの製品が、2021年に終売になりました。
最後に残ったのがこちらと言えます。
方式は、今回の冒頭で示した区分けから言えば、「ミキサー」になります。
そのため、遠心分離や搾汁方法の工夫で、カスを分離する機能はありません。
ただ、料理と言うよりも、ジュースを作るのに特化された製品である部分では、同じです。
本体の大きさは、126cm×133×41.6cmです。
低速ジューサーと同様に背は高いです。
しかし、相当幅が狭くて済むので、圧迫感がないです。
普段出しっぱなしで、毎日ジュース作りに励む場合は良いでしょう。
ドラムの容量は、2種類です。
250mlの小型ボトルのほか、600mlの大きめボトルが付属します。
大きな方を利用すると、家族2人分のジュースを同時に作ることも可能です。
回転数は、9400回転です。
ミキサーの場合、(スロージューサーと違い)回転数と栄養素は関係ないです。
逆に回転数が遅いと、作業時間が長くなど料理向きではなくなるのですが、本機はジュース作り特化型ですので、問題ないでしょう。
実際、さほど高速ではないです。
ブレードは、チタンの4枚刃が果実を粉砕して、ジュース状にする方式です。
カッターに錆びにくく、切れ味が持続しやすい加工がなされているのは、ワンポイントです。
栄養素の点では、一方、日立からは特段の言及がありません。
ただ、この機種は「真空ミキサー」対応です。
図のようにポンプを15回ほど押すことで、0.8気圧に下げることが可能です。ちなみに、0.8気圧は、日立の冷蔵庫(真空チルド)と同水準です。
なお、先発していたテスコムやシャープの「真空」ミキサー(終売)は、低気圧下の効能に言及がありました。
そうした機種の場合、下げられる気圧がこれより低いため、そういった効果がでるのだと推測します。
味は、一方「真空効果」が効果を発揮します。
ジュースの変色の防止や、泡立たずしっかり混ざった「スムージー」にするのに貢献します。
ミキサー式の場合、繊維が混入するため、ジュースは「飲み干す」のが基本ですが、こちらは「しばらく問題ない」という点では優れます。
ただし、ミキサー方式であるのには変わらないので、氷・水・豆乳・牛乳などの水分を加える必要はあります。
純粋な100%ジュースは無理で、基本はスムージーです。
その代わりに、バナナなどの粘性の高い食材を扱えるはメリットでしょう。
したがって、日立は、保存用ボトルに飲み口キャップも付属させて、携帯して飲むような利用法も提案しています。
お手入れは、ミキサー方式の利点で、部品点数は少なめで楽です。
筒の部分も、専用の清掃ブラシが付きますので、それで洗います。
簡単な構造の製品なので、この部分で神経質に成必要はないでしょう。
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以上、日立のVEGEE HX-C2000の紹介でした。
「真空保存」ができる点が「売り」です。味の面でも貢献するので、「アイデア的に面白い」と感じました。
とにかく「小型」で、わりと「安い」ので、ジュース作りの入門用として良いかと思います。ただ、大家族のかたは、本機は、定格運転時間が1分で、連続利用ができない点に注意しましょう。
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ボトルブレンダーは、このほかにも多いのですが、(紹介しきれないので)目に付いたものを「ざっくり」みておきます。
【2021年発売】
【下位機種】
17・LOMON NUTRI BULLET 500 NB-500-8S
¥ 19,800 Amazon.co.jp (3/17執筆時)
【上位機種】
18・NUTRI BULLET PRO NB-201
¥ 27,500 Amazon.co.jp (3/17執筆時)
タイプ:高速ミキサー
回転数:20000万回転
連続運転時間 60秒
定格容量:300ml/550ml
サイズ:幅13.7.4×奥行13.7×高さ20cm
NUTRI BULLET 500 NB-500-8S(ニュートリブレット 500)ボトルブレンダーの仲間です。
LIMONというキッチン用品の輸入商社が中国から輸入して、デンキヤなどで販売しています。なお「真空」ではないです。
300mLと660mLの2つのボトルが付く点と、ボトルがトライタン製で割れない点が良い部分です。
NB-201は、その上位機となります。
違いは、回転数(900W/2.2万回転)で、堅いものでも短時間で砕けるとされます。
ただ、いずれの機種についても他社機より値段が高めです。その分の性能差が、どの部分に由来するのかが、少し分かりにくいです。
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【2022年発売】VBL-60-I VBL-60-Y
19・ビタントニオ マイボトルブレンダー VBL-60-R
¥3,520 楽天市場 (3/17執筆時)
タイプ:高速ミキサー
定格容量:400ml
サイズ:幅11.0×奥行11.0×高さ30.5cm
【2022年発売】RSB-4(PK) RSB-4(W) RSB-4(BL)
20・レコルト ソロブレンダー シエル RSB-4(BL)
¥3,960 Amazon.co.jp (3/17執筆時)
タイプ:高速ミキサー
定格容量:430ml
サイズ:幅8.6×奥行8.5×高さ29.0cm
日本のレコルトとビタントニオも、安めの小型のブレンダーの安いものを展開します。
回転数ほか、当然出すべきスペックも分からず値段相応です。
ただ、作ってそのまま「ボトリング」という基本的な仕組みは同じですので、デザインと値段面では選択肢にできるかと思います。
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【2022年発売】
21・テスコム Pure Natura TML20B-W
¥5,500 楽天市場 (3/17執筆時)
タイプ:高速ミキサー
定格容量:400ml
サイズ:幅10×奥行10×高さ30.0cm
日本の家電メーカーのテスコムもボトルブレンダーを出します。
写真のように、75mlのミルが付くのが特長です。
ウェット対応ミルなので、離乳食ほか、ドレッシングも対応できます。ドライは、コーヒー豆は刃の形状的にうまくは難しいと言えますが、お茶や乾物などは無難にこなせるでしょう。お茶用ケースもつきます。
ただ、ジューサー部分は、「そのままボトル仕様ではない」ので、ボトルブレンダー型である意味は、設置性の良さ以外はないです。
次回の予告!
ジューサー・ミキサーのおすすめは結論的にこれ!
以上、今回は、ダイエットや健康管理に最適なジューサー・真空ミキサーを紹介してきました。
記事は、まだまだ「続き」ます。
2・ジューサー・ミキサーの比較 (2)
2-1:パワージューサー
2-2:パワーミキサー〈中型〉
2-3:料理用ミキサー〈大型〉
3・ジューサー・ミキサーの比較 (3)
3-1:他のミキサー
3-2:最終的なおすすめの提案【結論】
続く2回目記事【こちら】では、100%ジュースもできるパナソニックのパワージューサー型をみたあと、料理にも使いやすい中型・大型ミキサーをみていきます。
ビタミンの保持 ★★★★☆
食物繊維 ★★★★★★
レシピの多さ ★★★★★
片付けのしやすさ ★★★★★★
総合評価 ★★★★★★
その上で、3回目の結論編(こちら)では、今回紹介する全機種から、目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種を提案していきたいと思います。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら!
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