Top オーディオ製品 比較2024' 新型!ポータブルアンプ47機の性能とおすすめ・選び方:iPhone Android スマホ PC ハイレゾ対応 (1)

2024年01月14日

比較2024' 新型!ポータブルアンプ47機の性能とおすすめ・選び方:iPhone Android スマホ PC ハイレゾ対応 (1)

【今回レビューする内容】2024年 最新のハイレゾ対応ポータブルヘッドホンアンプの性能とおすすめ・選び方:人気ポタアンの違いと人気ランキング USB  DAC内蔵ポータブルヘッドホンアンプ:有線イヤホンをBluetoothワイヤレス化できる小型アンプ:iPhone iOS Android対応

【比較する製品型番】 FiiO Q11 FIO-Q11-B KA5 FIO-KA5-B BTR7 FIO-BTR15-B FIO-BTR15-L  KA13 FIO-KA13-B FIO-KA13-L FIO-Q3-MQA KA2 TC FIO-KA2-TC FIO-KA2-LT  KA1 TC FIO-KA1-TC KA1 LT FIO-KA1-LT iFi xDSD Gryphon iFi GO blu iFi iFi hip-dac3 hip-dac 2 nano GO bar SHANLING UA3 UA5 UP5 UP4 UA1s H7 H5 iBasso Audio DC04PRO DC03PRO Hidizs DH80S DH80 HiBy FD1 Astell&Kern AK HB1 IRV-AK-HB1 AK HC3 IRV-AK-HC3 AK HC2 IRV-AK-HC2 AK HC2 IRV-AK-HC4 RK-DA70L DA70LK radius Ne RK-DA60CK RK-DA50CKRK-DA70C DA70CK  ikko Audio ITB03 erda ITM01 RADSONE ES100 MK2 CHORD Mojo MOJO-BLK Hugo 2 Mojo 2 カイン Cayin RU7 水月雨 破暁-DAWN PRO ほか

今回のお題
音質の良いポタアンのおすすめはどれ?

 ども、Atlasです。

 今日は、2024年1月現在、最新のポータブルヘッドフォンアンプ(ポタアン)の比較です。

 iOSAndroid系のスマホ向けの超小型機から、デスクトップ向けの「小さめ」まで、音質部分のスペックを重視しながら、メーカーごとみていきます。

 Bluetooth機を含めてハイレゾ対応製品を中心にまとめました。

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1・ポータブルアンプの比較 (1)
 1-1:選び方の基本の説明【導入】
 1-2:FiiO〈中国〉
 1-3:iFI Audio〈台湾〉
2・ポータブルアンプの比較 (2)
 2-1:Shanling〈中国〉
 2-2:iBasso Audio〈中国〉
 2-3:Astell&Kern 〈韓国〉
 2-4:Radius〈日本〉
 2-5:Hidizs〈中国〉
3・ポータブルアンプの比較 (3)
 3-1:ikko Audio〈中国〉
 3-2:CHORD〈イギリス〉
 3-3:他の企業〈各社〉
 3-4:最終的なおすすめの提案【結論】

 記事では、はじめに「ポタアンの選び方の基本」を紹介します。

 そのあと、上図の順番で、メーカーごと各機を詳しく比較します。

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 3-1・SONY
 
:PHA-1A PHA-2A
 :PHA-3
 3-2・ONKYO
 :DAC-HA200(B)
 3-3・TEAC
 :HA-P50SE-B
 :HA-P90SD-R
 3-4・JVC
 :SU-AX01

 ちなみに、上表は、過去に人気だった日本メーカーの製品です。

 市場縮小の結果、2019年頃に、どのメーカーも生産終了(撤退)してしまいました。

 現在は、中国・台湾などの中小のオーディオ企業が設計した製品を、日本の代理店が輸入する形式がほとんどです。デンキヤに並ぶものも、たいていそのような流通ルートです。

 「分かりにくい状況」なので、今回はこのような新状況を整理して、「現在の水準」で比較するつもりです。

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軽量性    ★★★★★
音質の良さ  ★★★★★
対応音源の幅 ★★★★★
スマホ利便性 ★★★★★
バッテリー  ★★★★★
総合評価   ★★★★★

 また、最後の「結論」部分では、上表のようなポイントから、「Atlasのおすすめ機種!」を提案する形で記事を進めていきます。

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1・ハイレゾ対応ヘッドホンの比較
2・ハイレゾ対応イヤホンの比較
3・ハイレゾ対応ポタアンの比較
4・Bluetoothヘッドホンの比較
5・Bluetoothイヤホンの比較
6・完全ワイヤレスイヤホンの比較
7・ノイキャンヘッドホンの比較
8・ノイキャンイヤホンの比較
9・Beatsのヘッドホンの比較
10・ライトニング端子イヤホンの比較
11・ウェアラブルネックスピーカーの比較
12・おすすめヘッドホンの選び方 【結論】

 なお、今回の記事は、このブログのポータブルオーディオ関係の比較記事の3回目記事として書きました。

1-1・ポータブルアンプの選び方の基本

 はじめに、ポータブルアンプの「選び方の基本」の説明からです。

 主に初心者に向けて、現在のポタアンのスペック面の「トレンド」について説明したあと、スマホとの接続を考えている場合の「ケーブル部分の注意点」について、あらかじめ解説します。


 201911131427.jpg

1・サンプリング周波数
 = 384kHz以上
2・ビット数
 = 32bit以上

 第1に、サンプリング周波数とビット数についてです。

 いずれも、ポタアン内蔵のDACに由来するスペックですが、音質面でとても重要なスペックとされます。

 ポータブルアンプは、定期的に「ブーム」があります。

 振り返れば、2015年前後の(第一次)「ハイレゾポタアンブーム」の際は、ポタアンがハイレゾ基準に対応する最低水準(48kHz/24bit)あれば「高性能」でした。

 しかし、現在は、384kHz/32bitが、現在の「平均値」です。

 高スペック機だと768kHz/32bit表記の製品も現れていて、(意味があるかは置いておき)そのあたりが次世代仕様となります。

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 ただ、市販のハイレゾ音源は、ハイレゾ音源(Flac/WAV)は、たいてい96kHz・24bitの音源です。定額音楽サービスも同じで、Amazon MusicのULTRA HD音源も、この水準です。

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 この部分で言えば、最近のポタアンのスペックは過剰であり、(普通に)音楽自体を楽しみたい場合は、やはり「オーバースペック」と言えます。

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 結論的にいえば、数字が多いのは魅力ですが、必要以上にこの部分をみる必要はないです。むしろ、DAC自体のグレードや配線、あるいは、近年流行している「デュアルDAC」採用の有無などに注目した方がよいかと思います。


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 第2に、Bluetooth規格についてです。

 中型機では、USB-DACだけでなく、Bluetooth対応モデルが増えています。

 Bluetoothの場合、スマホ側のコーデック対応がマストです。

 特に、iOS系の場合AAC音質が限界なのでハイレゾ対応は不可です。Android系の場合、XperiaなどLDACに対応できるものはあります。

 とはいえ、移動中の利用などにはやはり便利で、スマホ(あるいはイヤホン)内蔵のDACを利用するより音質は良いです。

 今回の記事でも重視して説明します。


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 【Android向け】

 SHANLING OTGケーブル USB-C to USB-C
  ¥2,475 Amazon.co.jp (1/14執筆時)

 【iOS向け】

 SHANLING OTGケーブル Lightning to USB-C
  ¥2,970 Amazon.co.jp (1/14執筆時)

 FIIO OTGケーブル Lightning to USB-C
  ¥2,500 Amazon.co.jp (1/14執筆時)

 第4に、USB接続についてです。

 主には、ケーブルについての注意点です。

 先述のように、96kHz・24bitを超える高ビットレートで利用したい場合、ポタアンではUSB利用しか選択肢がないです。しかし、市販のどのケーブルでも良い「わけではない」点に注意が必要です。

 高ビットレートを楽しみたい場合、ケーブルが、PC介在なしでも使えるOTG対応(USB On-The-Go)であることを確認してください。

 非対応の場合、高ビットレートは使えないことになります。上記製品(主に自社ポタアン向け)などは対応です。

 スマホ側は、iOS・Androidを含めて、OTG対応なので、ケーブルを注意しておけばOKです。

  201901251151.jpg

 ・アップル カメラアダプタ MD821 AM/A
  ¥4,587 Amazon.co.jp
(1/14執筆時)

 iOS系は、USB-C接続であるiPhone15世代以降ならば、先ほどみた見たOTG対応ケーブルで問題ないです。

 一方、iPhone 14世代以前のLightningの場合、純正だと、上のカメラアダプタがOTG対応です。割と太いですが、純正の安定感はあります。

 なお、USB-C to USB-Cケーブルは、製品に最初から付属のポタアンも多いです。

 ただ、Lightningケーブルが付いているのは「」で、多くの場合、何らかのケーブルの購入が必要になろうかと思います。


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1・出力(=mW)
 = 100mW以上
 = 200mW以上(バランス接続)

2・ノイズフロア(=μV)
 = 5μV以下

 第5に、音質面でのスペックです。

 音質部分は、ポタアンの価格に比例するので、費用対効果の部分ではあまり心配してみずとも、予算だけ工面すれば(基本)OKです。

 ただ、写真(左図)のような超小型ポタアンで、開放型(オープンエア)などで、(Ωの値が極単位多い)高インピーダンスヘッドホンにつなげる場合、出力(最大音量)とノイズフロア(雑音のなさの指標)はみておきましょう。


 201806041239.jpg

1・ハイレゾ対応ヘッドホンの比較
2・ハイレゾ対応イヤホンの比較

 第5に、イヤホン・ヘッドホン側の対応です。

 ハイレゾに対応したいバア、再生端末側もハイレゾ対応のものを選ぶ必要があります。

 業界基準で言えば、各機の高音域の再生周波数帯域が、40kHz以上出せる再生機器(イヤホン/ヘッドフォン)でないと、ポタアンの性能を活かせません

 このブログでは、上記の記事で、詳しく紹介しました。

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 以上、ポータブルアンプの「選び方の基本」について書きました。

 こうした要素をふまえつつ、冒頭で説明した順番で各社のポタアンを細かく比較していきます。

1-2・FiiOのヘッドホンアンプの比較

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 はじめに紹介するのは、FiiOです。

 中国の音響メーカーですが、最近はグローバルに見ても、ポタアン市場の中心です。

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 なお、以下の本文では、Atlasのおすすめポイントを赤字系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。


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 【2023年発売】FiiO BTR5後継機

 1・FiiO BTR15 FIO-BTR15-B
 1・FiiO BTR15 FIO-BTR15-L
  ¥19,800 楽天市場 (1/14執筆時)

サンプリング周波数: 384kHz/32bit
バッテリー:9時間
Bluetooth:対応
コーデック:aptX-HD LDAC ほか
入力端子:USB-C
出力端子:3.5mm + バランス (4.4mm)
音圧:125mW×2(340mW×2)
ノイズフロア:2μV(2.7μV)  
サイズ:72.2x32x12.5mm
重さ:37.3g
対応:iPhone Windows Mac Android

  FiiO BTR15は、中国のFiiO(フィーオ)ポータブルアンプです。

 アキバのオヤイデが長年輸入していたブランドですが、現在はエミライの取扱になっています。Atlasもなじみが深いブランドです。

 本機は、21年発売のFiiO BTR5の後継機となります。DACが変更になり、4.4mmのバランスに対応になりました。全体的にスペックアップと言えます。

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 本機は、Bluetoothを搭載しています。

 そのため、USB有線ほか、スマホなどの再生機器との間は無線で接続することもできるポータブルアンプです。

 重さは、37.3gです。

 小型で、携帯性も良い機種です。

 バッテリーは、シングルエンドで普通につなげた場合、最大で8時間です。

  550mAhのバッテリーが内蔵されます。

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 DACは、米国のESSのDAC+アンプ統合型チップ「ES9219MQを搭載します。

 この部分が旧機(ES9219C)から大きく変わった部分です。

 DACというのは、デジタル音声をアナログ音声に変換する回路です。ポタアンにおいては、音質傾向に影響を与える重要なパーツと言えます。

 パーツ代としてはさほど高いものではないですが、構成により音質は大きく変わります。各メーカーも、このパーツを中心に考えて音を設計する場合が大半です。

 本機の採用するES9219MQは、2022年頃から各社が採用しはじめたG級アンプです。

 音圧は旧機に対して40%向上しました。ノイズフロアなどはほぼ変わらないので、性能向上でしょう。

 また、旧機同様、左右独立構成で2機のDACが搭載です。

 DACをデュアル構成にするのは、入門用のポタアンにおける最近の「流行」です。普通につなげる場合も、解像感の向上効果が期待できます。

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 サンプリング周波数は、USB接続に限りますが、32bit/ 384KHzまで対応できます。

 冒頭書いたように、音源の展開的にここまでは不要(オーバースペック)ではあるのですが、幅が広い分には良いでしょう。

 DSDは、256MHzまで、MQAのデコードも対応します。

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 なお、MQAはハイレゾを超圧縮してストリーミング再生に適応できるようにする規格のことです。

 音圧は、専用ケーブルでヘッドホンとバランス出力する場合は、340mW(340mW×2)です。

 3.5mmステレオ端子でシングルエンド出力する場合は、125mW(125mW×2)です。 

 202312061118.jpg

 シングルエンド接続の時も、2つのDACを活かす構成です

 ライバルのSHANLING UPシリーズDUAL DACブーストモードに相当する構造と言えそうです。

 ノイズフロアは、2μV(バランス時2.7μV)です。

 本機は超小型機ではないのでさほど気にしなくても良いかとは思います。しかし、数字としては悪くないです。

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 FIIO OTGケーブル Lightning to USB-C
  ¥2,500 Amazon.co.jp (1/14執筆時)

 スマホ・PCとは、USB、あるいは、Bluetoothでつなげます。

 ケーブルは、冒頭書いた、OTG対応のUSB-C to USB-Cと、USB-A変換アダプタが付属です。

 iOS用(Lightning)はないので、別売を購入します。上記のような純正があります。

 なお、WindowsでUSBで32bit/ 384KHzを利用したい場合、USB AUDIO 2.0対応ドライバーをインストールしてください。

 行わない場合は、USB AUDIO 1.0ですので96kHz/24bitです。

 Macは、OS標準なので不要ですが、DSDはDSD128(5.6MHz)までです。

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 Bluetoothは、Bluetooth 5.0対応です。

 スマホ側がBluetooth5以上ならば、通信安定性の部分も向上します。

 コーデックは、AAC・SBC・aptX/aptX LL・ aptX HD・LDAC・LHDCと、ほぼフルで対応します。

 ヘッドホン出力は、一般的な3.5mmのステレオミニジャックと、4.4mmのバランス出力もできます。

 バランス出力の方が一般的に音質が良いですが、ヘッドホン(ケーブル)側の対応も必要となります。

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 以上、FiiOBTR15の紹介でした。

 ライバル機は他社にもありますが、割と古くからDACを作っており、定評もあるメーカーである部分での信頼性は強調できます。今回の改良で、音圧も強化されたと言えます。

 Bluetooth接続に対応できる中級機で、バランス出力ができる機種を探しているならば候補になるでしょう。 お気に入りの有線ヘッドホンを「手軽」にワイヤレスにしたい場合にも、便利に思います。


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 【2022年発売】

 2・FiiO BTR7 FIO-BTR7
 2・FiiO BTR7 FIO-BTR7-W
  ¥32,000 Amazon.co.jp (1/14執筆時)

サンプリング周波数: 384kHz/32bit
バッテリー:9時間(Qi対応)
Bluetooth:対応
コーデック:aptX-HD LDAC ほか
入力端子:USB-C
出力端子:3.5mm + バランス (4.4mm)
出力(32Ω):80mW×2(120mW×2)
ノイズフロア:3μV(5.5μV)  
サイズ:83.6x39.6x14.5mm
重さ:68g
対応:iPhone Windows Mac Android

 FiiO BTR7も、中国のFiiO(フィーオ)ポータブルアンプです。

 先ほどみたBTR5の直接の上位機にあたるモデルで、10万円以内のモデルでは、同社の「最上位機」です。

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 はじめて1.3インチのカラー液晶(IPS)を装備しました。

 合成皮革のケースはともかく、使い勝手ほか、高級感が増した印象です。

 また、2023年には「BTR7 White」として新色も追加されました。

 重さは、68gです。

 まだまだ軽いとは言え、下位機種より重量は増えます。

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 Anker PowerWave II Stand 15W
  ¥4,390 Amazon.co.jp (1/14執筆時)

 バッテリーは、シングルエンド(3.5mm)で普通につなげた場合、最大で9時間です。

 バランス接続は、本機は4.4mmになりましたが、そちらで8時間です。

  880mAhのバッテリーが内蔵されます。

 一方、今回、Qiワイヤレス充電に対応できるようになりました。

 その場合の給電力については表示がないのですが、USB(2.0)充電の2倍速(3時間)となるので、おそらく15W給電かと思います。

 上で挙げたAnkerの充電器等ならば、フルスペックで充電できるでしょう。

 202202281013.jpg

 DACは、こちらも「ES9219Cを搭載します。

 独立構成で2基搭載する部分を含めて、DACチップ周りは、下位機種を踏襲しています。

 評判がよかった製品ですし、下手にいじるより良いかなと思います。

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 サンプリング周波数は、本機も、USB接続に限りますが、32bit/ 384KHzまで対応できます。

 DSDは、256MHzまで、MQAのデコードも対応します。

 下位機種と同じです。

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 音圧は、専用ケーブルでヘッドホンと4.4mmバランス出力する場合は、総合320mWです。

 一方、一般的な3.5mmステレオ端子でシングルエンド出力する場合は、本機も片側のみの構成で、80mA(総合160W)になります。

 基本的にこの部分も、下位機種の仕様を踏襲しているようです。

 ノイズフロアは、3μV(バランス時5.5μV)です。

 この部分のスペックは、多少下位機種より悪いですが、問題ない水準です。

 下位機で積んでいたノイズ対策用のFPGA回路の言及はなくなったのでその関係かと思います。Bluetooth Soc自体の世代が上がった(QCC5124)ことによるかもしれません。

 スマホは、iOS系・Android系ともフォローします。

 この部分の仕様は下位機種と同じです。

 PC・Macについても、下位機種同様、利用が可能です。

 USB-DACとしてほか、Bluetooth経由でも使えます。

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 Bluetooth接続は、先述のようにSocが新世代になりました。

 対応するコーデックは、上表全部のコーデックに対応です。とくに、可変ビットレートのaptX Adaptiveにも対応したのは目立ちます。

 ただ端末側(スマホ側)の対応は進んでいないのですが、ハイレゾ対応面のほか、遅延対策ができる部分で、映像視聴時には重要なコーデックになります。

 本機は、Bluetooth 5.1に対応です。

 ヘッドホン出力は、一般的な3.5mmのステレオミニジャックと、4.4mmのバランス出力もできます。

 標準に定められた5極4.4mmバランスの対応化が、本機登場の主要な意義とも言えます。

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 以上、FiiOBTR7の紹介でした。

 利便性は確実に「値段相応」といえ、外観を含めて高級感が増しました。カラー液晶、Qiワイヤレス充電対応を含めて、文句はないです。個人的に欲しいと思えました。

 一方、数値だけで言えば、3.5mmの一般的な接続で言えば、ノイズフロアやセパレーションは下位機種のが良い部分はありますし、そちらで十分かもしれません。

 ただ、4.4mmのバランスを使う場合は話は別で、その部分では目的に適う製品だと思います。

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 【2022年発売】

 3・FiiO Q7 FIO-Q7
  ¥124,636 Amazon.co.jp (1/14執筆時)

サンプリング周波数: 32bit/768kHz
バッテリー:最大11時間
Bluetooth:対応
コーデック:aptX-HD LDAC ほか
入力端子:USB-C 同軸 光
出力端子:3.5mm + バランス (2.5+4.4+6.3mm)  
音圧(32Ω):550mW(1500mW)
ノイズフロア:
サイズ:158.4x 88.5x28.3mm
重さ:620g
対応:iPhone Windows Mac Android

 なお、同社の事実上の「フラグシップ」は、FIO-Q7です。

 相当高額ですが、音圧はバランス時1500mW(DC電源時3000mW)と、相当強力な電源です。

 DACは、ESSののES9038 Proです。

 同社のハイエンドで、部品単価で、1.4万円ほどです。中身も、徹底的なノイズ対策をしており、価格の理由はある製品です。

 202212171615.jpg  

 ただ、重さが620gで、本体も大きいため、ポータブルといえるかは「微妙」です。

 パワーは面白そうな部分もあるのですが、それがポタアンである必然性はないでしょう。サンプリング周波数的の部分で、格安機と最近は差が付かなくなっているので、あまりに高級なモデルは、個人的には選びがたく感じます。

 ただ、市場にあっても良いモデルかなとは思います。


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 【2022年発売】

 4・FiiO Q3 MQA FIO-Q3-MQA
  ¥19,946 Amazon.co.jp (1/14執筆時)

サンプリング周波数: 32bit/768kHz
バッテリー:最大12時間
Bluetooth:
コーデック:
入力端子:USB-C  
出力端子:3.5mm + バランス (2.5+4.4mm)  
音圧(32Ω):160mW(340mW)
ノイズフロア:
サイズ:105x 59x12.5mm
重さ:110g
対応:iPhone Windows Mac Android

 FiiO Q3 MQA も、FiiO(フィーオ)ポータブルアンプです。

 人気機種の最新版で、今バージョンからMQA対応になっています。

 重さは、110gです。

 値段と機能のわりに「軽量」と言えます。

 バッテリーは、シングルエンドで普通につなげた場合、最大で12時間です。

 1800mAhの結構大きめのバッテリーを積んでいるほか、最新の演算チップに換装した結果で、すこし長めと言えます。

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 DACは、旭化成エレクトロニクスのAK4452です。

 2021年機でAK4462に換えた後、今回、以前に戻した形です。

 性能は同じで(チップ自体は)768kHz対応ですが、DSD512(22MHz)もフォローできます。

 ただ、AK4462のほうが世代が新しかったのは確かです。旧機種が2021年上半期在庫がなかったことをふまえると、同社の延岡工場の火災の影響かと思われます。

 なお、新チップはダイナミックレンジが拡がったほか、(帯域外の信号を可とする)低分散ショートディレイフィルタが加わり、6種類のフィルタになった点が強調されてはいました。

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 オペアンプは、THXTHX-AAA28です。

 THX-AAA(Achromatic Audio Amplifier)の下位グレードのチップです。

 高出力時の低歪・低ノイズの部分で品質が期待できます。

 昨年モデルと比べると、今年からこちらがデュアル搭載となりました。

 なお、オペアンプは、アナログ音声を増幅する回路で、やはり音質傾向に影響を与える部品です。

 音圧は、160mW(バランス時330mW)です。

 新機種になって10%ほど強化されています。

 ノイズフロアは、一方、情報非公開になりました。

 旧機種で5.5μVでしたが、今回は、MQAに対応させるため、演算性能の高いチップ(XU316)に換えているため、数値的には多少落ちた可能性はあります。

 202202281003.jpg

 サンプリング周波数は、 768kHz/32bitです。

 冒頭書いたように、現行水準では最大であり、第3世代仕様」です。

 DSDは、DSD512(22MHz)もフォローします。

 ただ、MQAのデコードは、今回から対応です。

 音質は、2016年頃発売の「第1世代」の入門機とは有意の差はあります。

 現在的には、バランス接続でヘッドホンに出した際の解像感は、同社の上位機となるQ5には及ばないものの、ノイズも感じられず、値段以上の性能です。

 2021年機との差については、先述のように、DACチップを戻した部分はありますが、オペアンプ部分の強化が見られるなど、進化を見せていると言えます。

 試聴ができそうならば、補記する予定ですが、有意の差はみられないのではないかと思います。

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 Bluetooth接続は、非対応です。

 スマホ・PCは、したがって、USB-C端子を利用しての接続です。

 制限などは先ほどの機種で説明した通りです。

 Lightningを含めて、3種類のケーブルが付属するので、iOS・Android双方にそのままつながります。

 PC接続も、付属のUSB-Cケーブルを利用します。

 202012031231.jpg

 接続端子は、以前の同社の上級機は、バランス2系統がモジュール交換でした。

 しかし、本機は、今回は、ステレオ端子を含めて「全部入り」になっています。

 ヘッドホン出力は、3.5mmのステレオミニジャックと、2.5mmと4.4mmのバランスヘッドホン出力が選択可能です。

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 以上、FIO Q3 MQAの紹介でした。

 Bluetoothに対応する必要がない方が、音質重視で選ぶポタアンと言えます。

 細かいパーツの変更(に伴う一部データの非開示)は、実際、メーカーを信頼するしかない部分がありますが。ただ、ここのところ定評のあったシリーズの最新作ですし、間違いはないでしょう。

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 【2023年発売】

 5・FiiO Q11 FIO-Q11-B
  ¥15,750 Amazon.co.jp (1/14執筆時)

サンプリング周波数: 32bit/384kHz
バッテリー:最大13.5時間
Bluetooth:
コーデック:
入力端子:USB-C  
出力端子:3.5mm + バランス (2.5+4.4mm)  
音圧(32Ω):165mW(340mW)
ノイズフロア:2.4μV(2.4μV)
サイズ:105.7x 60.5x16mm
重さ:150g
対応:iPhone Windows Mac Android

 なお、バッテリー搭載の中型筐体では最近割と珍しいかと思いますが、2023年に入門機が追加されました。

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 しかも、バランス接続対応です。

 また、真ん中にあいた窓は、LEDの色変化で再生周波数がわかるような工夫でもあります。

 音圧は、160mW(バランス時330mW)です。

 ノイズフロアの数字も良く、最近増えているスマホ用の超軽量型(格安機)との差異化はできています。

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 DACは、Cirrus LogicのH級のCS43198です。

 中音域の充実度が指摘されることの多いものです。

 他社だとこれをデュアルDACにしているところもありますが、さすがにシングルです。

 オペアンプは非公開ですが2系統です。その他、低ノイズレギュレータ等の採用などは、スペックにも表れているように思えます。

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 結論的にいえば、面白さがある入門機に思えます。

 持ち歩く際に必ずしも「ミニマム」でなくとも良いならば、こちらは候補の1つになるでしょう。


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 【2023年発売】FiiO KA3 FIO-KA3後継機

 6・ FiiO KA13 FIO-KA13-B
 6・ FiiO KA13 FIO-KA13-S
  ¥13,200 Amazon.co.jp (1/14執筆時)

サンプリング周波数: 32bit/768kHz
バッテリー:USB給電
Bluetooth:
コーデック:
入力端子:USB-C
出力端子:3.5mm + バランス (4.4mm)   
出力〈32Ω):170mW550mW
ノイズフロア:1.7μV(3.1μV)
サイズ:幅56.3×高さ10.5×奥行22mm
重さ:18.5g
対応:iPhone Windows Mac Android

  FiiO KA13も、中国のFiiO(フィーオ)ポータブルアンプです。

 21年発売のKA3 FIO-KA3の後継機ですが、形状は大きく変わりました。内部については、DACが変更され、パワーも上がりました。

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 重さは、18.5gです。

 スマホ用の超小型機で、あまり邪魔にならずに持ち歩けるというコンセプトの製品です。

 バッテリーは、本機の場合、USB給電です。

 他社機もそうですが、ここまで小型の機種はこの仕様です。

 スマホの電池が相応に減るほか、バッテリー内蔵型よりも、音源の通信安定性は下がります。

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 DACは、小型ではお馴染みのシーラス・ロジック(Cirrus Logic)のCS43131がデュアルです。

 小型で低ノイズでパワーを得られるので、小型のDual DAcものだと採用例が多いです。

 DACは「低消費電力」とされますが、デュアル構成でそれなりにパワーを使うので、スマホのバッテリーにはやや注意を要するかと思います。

 オペアンプは、SGmicroのSGM8262になります。

 サンプリング周波数は、 384kHz/32bitまで対応しています。

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 音圧は、170mW(4.4mmバランス時550mW)です。

 バランス時の音圧が大きいです。ただ、PC(デスクトップ用)を想定していて、モード変更にて対応させた場合の値になります。

 ノイズフロアは、1.7μV(バランス時3.1μV)です。

 バランス時の値は、先述の構造もあり「さほど」という感じです。

 Bluetooth接続は、非対応です。

 スマホ・PCは、USB接続に限定されます。

 ケーブルは、USB-C to USB-Cケーブルと、USB-C to Lightningです。そのまま使えます。

 ヘッドホン出力は、3.5mmのステレオミニジャックと、4.4mmのバランス出力に対応できます。

---

 以上、FiiO KA13の紹介でした。

 小型製品では、PCで能率の悪いヘッドホンが利用できる、4.4mmのDACが利用できるのがポイントと言えそうです。

 DAC部分に目新しさはないですが、音についての信頼性は強調できるメーカーですので、安定感はあるでしょう。

ーー

 なお、このタイプの小型機は、これ以外も複数出ています。

 順番にみておきます。

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 【2022年発売】

 7・FiiO KA5 FIO-KA5-B
  ¥22,000 Amazon.co.jp (1/14執筆時)

サンプリング周波数: 32bit/768kHz
バッテリー:USB給電
Bluetooth:
コーデック:
入力端子:USB-C/Lightning
出力端子:3.5mm+4.4mmバランス
出力〈32Ω):122mW(265mW)
ノイズフロア:1.6μV(1.8μV)
サイズ:幅56.3×高さ12×奥行22mm
重さ:19g
対応:iPhone Windows Mac Android

 第1に、 FiiO KA5です。

 先行発売されていた上位版で、やはり、4.4mmのバランスにも対応する製品です。

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 アンプは、Cirrus LogicのCS43198です。

 中音域の充実度も高いタイプで、こちらもデュアル構成です。

 先ほどの機種と比べると、ノイズフロア値は少し良いですが、バランス時の音圧をアップさせるモードはないです。

 接続は、USB-Cです。

 ケーブルは、USB-C to LightningとUSB-C to USB-C双方とも付くため、問題ないです。

---

 結論的にいえば、あとから、下位機種が出ており、全面的に上位とは言えなくなっているので、今のところ選びにくい機種です。

 「FiiO KA15」などとして、今後後継機が出るかもしれません。

ーーー

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 【2022年発売】

 【USB-Cモデル】

 8・ FiiO KA1 TC FIO-KA1-TC
  ¥8,380 Amazon.co.jp (
1/14執筆時)

 【Lightningモデル】

 8・ FiiO KA1 LT FIO-KA1-LT
  ¥8,580 Amazon.co.jp (1/14執筆時)

サンプリング周波数: 384kHz/32bit
バッテリー:USB給電
Bluetooth:
コーデック:
入力端子:USB-C/Lightning
出力端子:3.5mm
音圧(32Ω):45mW
ノイズフロア:
サイズ:幅40×高さ15×奥行8mm
重さ:10g
対応:iPhone Windows Mac Android

 第2に、 FiiO KA1です。

 このタイプの最廉価版です。

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 アンプは、ESSのヘッドホンアンプ統合型のES9281AC PROです。

 2021年登場のハイグレード向けDACで小型機で採用がちらほらみられるようになってきました。仕様はPDFですが(こちら)で確認できます。

 仕様的に、スマホ向けの格安機で、このグレードは、他社も伝統的に強いので、比較は必要でしょう。最終的なおすすめは、記事の最後で考えます。

ーーー

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 【2022年7月発売】

 【USB-Cモデル】

 9・ FiiO KA2 TC FIO-KA2-TC
  ¥9,727 楽天市場 (1/14執筆時)

 【Lightningモデル】

 9・ FiiO KA2 LT FIO-KA2-LT
  ¥10,780 楽天市場 (1/14執筆時)

サンプリング周波数: 384kHz/32bit
バッテリー:USB給電
Bluetooth:
コーデック:
入力端子:USB-C/Lightning
出力端子:4.4mm
音圧(32Ω):153mW
ノイズフロア:
サイズ:幅40×高さ15×奥行2mm
重さ:12.3g
対応:iPhone Windows Mac Android

 第3に、FiiO KA2です。

 KA1とほぼ同じ筐体を4.4mmバランス接続用としたものです。

 DACは、本機もシーラス・ロジック(Cirrus Logic)のCS43131がデュアルです。

 小型で、バランス特化型は、大手からは今までなかったと思いますし、極小筐体で手軽に音質アップできる点が魅力と言えます。

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 スマホだけでなく、ラップトップ用にもニーズがありそうです。

 アルミ製筐体で、放熱面の配慮もあるほか、インジケーターの色で、音源の種類(ハイレゾ/DSD)が分かる点も気が利いています。

1-3・iFI Audioのヘッドホンアンプの比較

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 続いて、台湾のオーディオメーカーのiFIオーディオの製品の紹介です。

 第1次「ハイレゾポタアンブーム」時代にも目立ったメーカーですが、しっかり、後継品も出しています。


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 【2023年発売】

 10・ iFi audio iFi hip-dac3
  ¥35,200 Amazon.co.jp (1/14執筆時)

 【2021年発売】

 10・ iFi audio iFi hip-dac2
  ¥28,800 Amazon.co.jp (1/14執筆時)

サンプリング周波数: 384kHz/32bit
バッテリー:8時間
Bluetooth:
コーデック:
入力端子:USB-C
出力端子:3.5mm + バランス (4.4mm)    
出力〈32Ω):280mW(400mW)
ノイズフロア:  
サイズ:96x75x19 mm
重さ: 135g
対応:iPhone Windows Mac  

 iFi hip-dac 3は、iFi Audioのハイレゾ対応アンプです。

 同社を代表する標準機の第3世代です。

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 同社が重視する水晶発振器の世代更新されたほか、インイヤーモニター(IEM:高性能イヤホン)用の出力切替(iEMatch)に対応しました。ポートもUSB-Cに更新されましたし、結構、大きな変化でしょう。

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 本体の重さは、135gです。

 同社の他機と同様軽量ですが、本機の場合、それに加えて、薄くて小型なので、持ちはこびに適します。

 バッテリーは、シングルエンドで普通につなげた場合、最大で8時間です。

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 DACは、本機も、バーブラウンのDACです。

 詳しくは書いていませんが、おそらくここは旧機と同じで、DSD1793でしょう。

 オペアンプは、旧機は、OV2637という、同社のオリジナルでした。ここも同じかなと思います。

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 音質は、第1世代(nano iDSD)の傾向を引き継ぎ、ノイズ・干渉に配慮した構成です。

 とくに、3.5mm4極(TRRS)のS-バランス接続に対応する点も独自性です。

 バランス接続でない一般的なステレオミニ端子の接続でも使える「バランス的接続の利点」が得られます。

 要するに、入口はシングルエンドですが、左右を別々のアンプで駆動させる構造にすることで、ノイズ・干渉に強く、クロストーク現象が発生しにくい構造です。音質に影響を与えるDACを同系統にしており、同社のサウンドの特性は引き継いでいる感じです。

 現状だと、この方式をとりいれるメーカーは他にもありますが、やはり同社の「こだわり」です。

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 実際、XBassつまみがあり、それを調整して、低域を「取り戻す」という仕様です。第2世代からありますが、初代(nano iDSD)と思想はやや異なるでしょう。

 それらの点から言えば、現代に求められる音の傾向に合わせつつ、軽量化もなした別系統というのが適当かもしれません。

 音圧は、280mW(400mW)です。

 サイズ感からするとパワフルで、インピーダンスが高めでも鳴らせるでしょう。

 ノイズフロアは、数値は非公開です。

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 サンプリング周波数は、 384kHz/32bitまで対応しています。

 ハイレゾを超圧縮してストリーミング再生に適応できるMQA方式にも対応します。

 Bluetoothは、非対応です。

 USB接続を前提にします。

 ケーブルは、別売です。

 詳しくは今回の記事冒頭の「選び方の基本」に書いていますので、そちらのような対応ケーブル

 ヘッドホン出力は、一方、本機は、3.5mmのステレオミニジャックを1系統のほか、4.4mmのバランス接続にも対応します。

---

 以上、 iFi hip-dac3の紹介でした。

 同社の音質の良さに「持ちやすさ」という要素も加わり、お出かけ用に良さそうです。

 似たような機種が多くなっている最近の状況ですが、S-バランス接続部分のこだわりも感じます。

 第2世代でパワフルさ、第3世代で、音のクリアさにサイド手が入った印象です。

 「名機」だったと言えるiFi nano iDSDの良い部分が、現代化して引き継がれた感じがあり、とくに、3.5mmのステレオで普通に聴く場合、個人的にはおすすめできる機種です。


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 【2021年発売】

 11・ iFi audio iFi GO blu
  ¥25,800 Amazon.co.jp (1/14執筆時)

サンプリング周波数: 96kHz/24bit
バッテリー:8時間
Bluetooth:対応
コーデック:aptX-HD LDAC ほか
入力端子:USB-C
出力端子:3.5mm + バランス (4.4mm)    
出力〈32Ω):165mW(245mW)
ノイズフロア:   
サイズ:幅34x高さ13x奥行55mm
重さ:27g
対応:iPhone Windows Mac Android

  iFi GO blu は、 iFi audioの出した超小型製品です。

 軽量でスマホ向きな製品は、他社からも出ていますが、本機は仕様がユニークです。

 202202281222.jpg

 重さは、27gです。

 ポケットインして利用して苦にならないサイズであり、重さです。

 バッテリーは、シングルエンドで普通につなげた場合、最大で8時間です。

 202202281224.jpg

 DACは、米国のシーラス・ロジック(Cirrus Logic)のCS43131です。

 あとで見るiBassoが同じく超小型機で先行採用していました。

 そちらと違いシングルDACですが、しっかりバランス回路で配線しています。

 オペアンプは、本機も同社のOVシリーズです。

 音圧は、165mW(バランス時245mW)です。

 重さからすると大健闘でしょう。十分です。

 ノイズフロアは、数値は非公開です。

 202202281003.jpg

 サンプリング周波数は、96kHz/24bitです。

 先述のDAC自体のスペックは 384kHz/32bitですが、仕様はこれで間違いないです。

 本機の用途を考えるとBluetoothでつなげるユーザーが多いでしょうし、この仕様で問題ないように思えます。

 ただ、MQAのデコードには対応できません。

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 Bluetooth接続は、対応です。

 ハイレゾ用は、「aptX HD・LDAC・LHDC」に対応可能です。 

 音質は、 iFi hip-dac2と同じく、XBassを備えていて、「低音を取り戻す」こともできます。

 加えて、XSpaceも対応です。

 これは、ヘッドホン特有の「耳の中からきこえてしまう」という位置感覚を是正するための技術で、同社の上位製品に搭載されるものです。

 同社のユニークな技術の1つです。

 スマホ・PC接続は、USB-Cでも対応できます。

 ただ、USB接続の場合は96kHz/24bitですから、その用途はあまり意図していないでしょう。

 基本的に、Bluetoothでつなげるユーザーに向く機種です。

 ヘッドホン出力は、3.5mmのステレオミニジャックほか、4.4mmのバランス出力に対応できます。

---

 以上、 iFi audio iFi GO bluの紹介でした。

 超小型機は他社からも多く出ますが、ハイレゾ対応のBluetoothを装備して、4.4mmのバランス出力ができる機種としては、最小・最軽量機といって良いでしょう。

 その上で、電源回りもパワフルで、バランス回路配線でノイズ対策もあります。その上で、XBassXSpaceというメーカー独自の補整を行うので、スペック部分からは、個性も実力も十分読み取れます。

 問題は、小型機としては少し高めである点ですが、Atlasが持ちはこび用途で今すぐ買うならば、これを選ぶかと思います。


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 【2021年発売】

 12・ iFi audio GO bar
  ¥49,500 Amazon.co.jp (1/14執筆時)

サンプリング周波数: 384kHz/32bit
バッテリー:USB給電
Bluetooth:
コーデック:
入力端子:USB-C
出力端子:3.5mm + バランス (4.4mm)    
出力〈32Ω):300mW(475mW)
ノイズフロア:   
サイズ:幅64x高さ22x奥行13.2mm
重さ:28.5g
対応:iPhone Windows Mac Android

  GO barも、iFi audioの製品です。

 「ポケットサイズで最高に音質の良いポタアン」を目指した点で、 iFi GO bluの上位機になります。

 重さは、28.5gです。

 シンプルな外観にすることで、軽量性を保っています。

 バッテリーは、USB給電です。

 202202281224.jpg

 DACは、米国のシーラス・ロジック(Cirrus Logic)の384kHz/32bit対応のDACです。

 型番については情報がないですが、シングルです。

 オペアンプも同様に情報がないです。

 音圧は、300mW(バランス時475mW)です。

 相当クセのつよいヘッドホンでも対応できそうなパワーです。

 この部分はだいぶ重視していると言えます。

 ノイズフロアは、数値は非公開です。

 202202281003.jpg

 サンプリング周波数は、384kHz/32bitです。

 DSDは256で、MQAフルデコードも対応です。

 音質は、 XBass+でのブーストと、XSpaceに本機も対応です。

 その上で、4種のカスタムデジタルフィルタを搭載し、デジタルフィルタのかかりを調整できます。

 Bluetoothは、非対応です。

 スマホ・PCとは、したがって、USB-Cを利用してつなげます。

 ケーブルは、OTG対応のUSB-C toUSB-C、Lightning to USB-CとUSB-A変換アダプタが初期添付です。初心者に優しいです。

 ヘッドホン出力は、3.5mmのステレオミニジャックほか、4.4mmのバランス出力に対応できます。

---

 以上、 iFi audio GO bar の紹介でした。

 軽量小型であることを前提に、パワフルにならせるという特性を突き詰めた機種でしょう。

 かなりニッチで趣味性が強いのでニーズが合致する方は少なそうです。ただ、「尖った商品」なので、こういったものは試したい誘惑にかられます。

ーーー

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 【2022年発売】

 13・iFi audio GO link
  ¥12,100 Amazon.co.jp (1/14執筆時) 

サンプリング周波数: 384kHz/32bit
バッテリー:USB給電
Bluetooth:
コーデック:
入力端子:USB-C
出力端子:3.5mm
出力〈32Ω):70wW
ノイズフロア:   
サイズ:幅135x高さ12.6x奥行7.6mm
重さ:11g
対応:iPhone Windows Mac Android

 なお、2022年に、ケーブル付きの超小型モデルがでました。

 iFi audioでは、このタイプは記憶がないです。

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 DACは、ESSのES9219MQ/Qです。

 最近採用例が増えつつあるClass Gのアンプです。調整がうまいと思える、同社の調律でどのような音がするのかは、個人的に興味があります。

 同じコンセプトのライバル機に比べて出力は少し弱めですが、堅実に音は鳴らしてくれるでしょう。


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 【2021年発売】

 14・iFi xDSD Gryphon
  ¥82,500 Amazon.co.jp (1/14執筆時)

サンプリング周波数: 768kHz/32bit
バッテリー:6時間?
Bluetooth:対応
コーデック:aptX-HD LDAC ほか
入力端子:USB-C
出力端子:3.5mm + バランス (4.4mm)   
出力〈32Ω):320mW(1000mW)
ノイズフロア:   
サイズ:幅75×高さ19×奥行123mm
重さ:215g
対応:iPhone Windows Mac Android

 xDSD Gryphonは、iFi Audioのハイレゾ対応アンプの上位機です。

 本機は、iFi xDSDの後継機です。

 同社だと、iFi Diablo 2という20万円オーバーのポタアンもあります。ただ、そちらは完全に「趣味人」むけですし、ポタアンとしては大きいです。

 その点で言えば、一般向きの「最上位機」が本機です。

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 重さは、215gです。

 持ち運べないこともないですが、軽量でもありません。

 バッテリーは、時間や量としての表記がないです。

 なお、本機の旧機種は6時間という表記でした。

 後述するように、本機はBluetooth対応ですが、コーデックで時間はかなり大きく変わるので、あえて非開示なのかもしれません。


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 DACは、バーブラウンDSD1793です。

 生産は、テキサスインスツルメンツですが、合併する前のバーブラウンの設計となる「最終モデル」です。

 同社は、バー・ブラウンのチップにこだわりがあり、先述のiDSD Diablo2も 「バーブラウン・トゥルー・ネイティブ・チップ」をデュアルで使います。

 オペアンプは、同社独自のOV2637とOV4627です。

 音圧は、320mW(バランス時1000mW)です。

 値段からすると当然ですが、パワーは相当です。

 ノイズフロアは、数値は非公開です。

 202202281003.jpg

 サンプリング周波数は、 768kHz/32bitまで対応します。

 FiiOの最上位機と同じですが、音源的には完全に「ほぼ皆無」な世界でしょう。

 MQAもフルデコード対応です。

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 音質は、クリアな特性はそのままに、低音の充実度とサラウンド感が調整可能な仕様です。

 とくに、XBass IIシステムの効果で、やや「品の良すぎる」感のあった従来機の特性を改善しています。

 フルバランス回路設計(PureWave)で電源回りもパワフルなので、ハイインピーダンスのヘッドホンにバランス接続するような使い方に向くでしょう。

 そのほか、高感度イヤホン特有のヒスノイズ(サー音)を軽減するiEMatchなどが見どころです。

 加えて、ヘッドホン特有の「耳の中からきこえてしまう」という位置感覚を是正するためのXSpace技術も備わります。

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 Bluetooth接続は、上表にある全てのコーデックに対応です。

 今回は、クアルコムのQCC5100を採用した結果で、今回進化した部分です。

 Bluetoothのバージョンも、Bluetooth5.1ですので、安定性も高いです。

 スマホ・PCへの接続は、USBでも対応です。

 ケーブルは、ただし、別売です。

 必要なケーブルは、同じく「別売」だった先ほどの機種(iFi hip-dac 2)と同じなので、そちらをご覧ください。

 ヘッドホン出力は、3.5mmのステレオミニジャックを2系統装備します。

 バランスについては、4.4mmのバランス接続に対応できます。

 202202281146.jpg

 使い勝手の部分も見やすい有機ELが付きました。

---

 以上、iFi xDSD Gryphon の紹介でした。

 旧機種(iFi xDSD )より重くなった部分はありますが、Bluetooth接続の部分でかなり進化しました。

 主なターゲット層は、従来的なiFi Audioのユーザーでしょう。

 同社がこだわるバーブラウンのDACと、クリスタルクロックに由来する同社の音質が好きな方で「バージョンアップ」を狙う場合は、今回のモデルは良い選択肢です。

 一方、値段の理由の大部分は出力強化にあるので、(少し高いくらいの)ヘッドホン・イヤホンで利用するには、ここまでのスペックは不要には思えます。

 はじめて同社の製品を選ぶ場合は、下位機種でも良いかなと思います。

次回につづく
ポータブルヘッドフォンアンプのおすすめは、結論的にこれ!

 というわけで、今回は、ポータブルヘッドフォンアンプの比較の1回目記事でした。

 しかし、記事はまだまだ「続き」ます。

  202305281104.jpg

2・ポータブルアンプの比較 (2)
 2-1:Shanling〈中国〉
 2-2:iBasso Audio〈中国〉
 2-3:Astell&Kern 〈韓国〉
 2-4:Radius〈日本〉
 2-5:Hidizs〈中国〉
3・ポータブルアンプの比較 (3)
 3-1:ikko Audio〈中国〉
 3-2:CHORD〈イギリス〉
 3-3:他の企業〈各社〉
 3-4:最終的なおすすめの提案【結論】

 続く2回目記事こちら)では、以上の製品を追加で紹介していきます。

軽量性    ★★★★★
音質の良さ  ★★★★★
対応音源の幅 ★★★★★
スマホ利便性 ★★★★★
バッテリー  ★★★★★
総合評価   ★★★★★

 その上で、3回目記事こちら)で、いつものように、ここまで紹介した全機種から、目的別・価格別Atlasのオススメ機種を提案していきます。

 引き続き、よろしくお願いします。

 2回目記事は→こちら

---

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posted by Atlas at 14:27 | オーディオ製品

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