Top 掃除機・掃除用品 比較2024’【高性能】スチームクリーナー35機のおすすめ・選び方:アイリスオーヤマ・ケルヒャーなど (1)

2024年11月17日

比較2024’【高性能】スチームクリーナー35機のおすすめ・選び方:アイリスオーヤマ・ケルヒャーなど (1)

【今回レビューする内容】2024年 最新スチームクリーナーの性能とおすすめ・選び方:ケルヒャー・アイリスオーヤマ スティックタイプスチームクリーナー スチームミット:人気機種の性能の違いと評価・口コミランキング

【比較する製品型番】アイリスオーヤマ STM-305R SM305R-C RNS-300 STM-303 STM-304KC STP-102 STM-410E ケルヒャー SC 4 Delux 1.513-283.0 ケルヒャー SC1 MINI 1.516-451.0 1.516-339.0 SC 3 EasyFix 1.513-117.0 EasyFix プレミアム1.513-164.0 SC 1 EASYFIX 1.516-336.0 SC 2 EASYFIX 1.512-059.0 1.512-093.0 1.512-414.0 SC JTK20 SC 2 EASYFIX W 1.512-611.0 SC 3 EasyFix W 1.513-117.0 Comforday スチームミット FSH10SM FSM1215W Shark 2-IN-1 プロ スチームモップ S3974J S5013J S1000J SA1001J ケルヒャー SC Upright プレミアム 1.513-349.0 1.513-361.0 MYC DEAR BUTLER SW-X1 ANKER MACH V1 Ultra T2770511 T2750511 ほか

今回のお題
家庭用のスチームクリーナーのおすすめはどの機種?

 ども、Atlasです。

 今日は、2024年11月現在、最新の家庭用のスチームクリーナーの比較です。

 世界最大手のドイツの「ケルヒャー」ほか、日本で最も生産数が多い「アイリスオーヤマ」や、米国の「ブラック&デッカー」「シャーク」「アンカー」などの、有名どころを中心に比較します。

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1・スチームクリーナーの比較 (1)
 1-1:選び方の基本の説明【導入】
 1-2:ハンディ型
 1-3:キャニスター型
 1-4:スティック型
2・スチームクリーナーの比較 (2)
 2-1:スティック型(続き)
 2-2:最終的なおすすめの提案【結論】 

 記事では、「選び方の基本」をはじめに示します。

 その上で、本体の使い方から3タイプに分類しつつ、各社製品をみていくという構成です。

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キッチン掃除 ★★★★★
窓・壁の掃除 ★★★★★
フロア床掃除 ★★★★★
準備時間   ★★★★★
総合評価   ★★★★★

 そして、最後の「結論」部分では、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。

 よろしくお願いします。

1・掃除機の比較
2・スティック掃除機の比較
3・高圧洗浄機の比較
4・スチームクリーナーの比較

 なお、今回の記事は、掃除用家電の比較記事全体としては4回目記事として書きました。

1-1・スチームクリーナーの選び方の基本

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 具体的な製品紹介にはいる前に、スチームクリーナーの「選び方の基本」について書いておきます。

1・ハンディ型
2・キャニスター
3・スティック型

 スチームクリーナーは、高温の蒸気の力で、キッチンや床の掃除やそれらの除菌に使う掃除用具です。

 ただ、どれも同じではなく、目的別・用途別に3種類に区分できます。

 そして、それぞれ、得意な掃除分野が異なります。

 以下では、それぞれの特長欠点について、かんたんに紹介しておきたいと思います。


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 第1に、ハンディ型のスチームクリーナーです。 

 最も「売れ筋」で「最も安い」タイプのスチームクリーナーです。

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 得意な掃除ジャンルは、キッチン掃除です。

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 キッチン掃除は、形状的に小回りが利くため「大得意」です。

 換気扇・シンク・ガステーブなど汚れ落としに活躍します。意外なところでは、オーブンレンジのこびり付き汚れにも対応できます。

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 窓掃では、上位機については、対応できます。

 付属の「布カバー」で熱の力で窓汚れを落とせるほか、網戸の掃除などにも対応できます。

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 床掃除は、「苦手」とします。

 対応機種もありますが、ヘッドが小型で時間がかかるほか、徹底度は低めです。 

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 以上、ハンディタイプの特長の紹介でした。

 「低価格」で「コンパクト」な機種なので、主にキッチンでの利用に考えている場合は、このタイプを選ぶとよいでしょう。


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 第2に、キャニスタータイプのスチームクリーナーです。

 大掃除に活躍する、最も「本格的」なスチームクリーナーといえます。

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 得意な掃除ジャンルは、床掃除・キッチン・窓掃除全般です。

 一般的に「床掃除メイン」に思えますが、このタイプは「最上位機」として各社が製造しているため、どの側面も強い仕様です。

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 キッチン掃除は、取り替え式のノズルで対応可能です。

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 窓掃除も、ロングホースに専用のノズルを付属させることで、他方式と同等に作業できます。

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 床掃除は、形状的に言っても「それに特化している機種」であり、この目的で購入する人がおそらく大半だと思います。

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 以上、キャニスター式の紹介でした。

 キャニスター式は「万能に掃除できる」タイプです。「大掃除対応」機と言えるでしょう。

 ただし、価格が高い点、本体が大きい点で、「欠点」と言える部分もあります。導入は、よくよく検討する必要があるでしょう。


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 第3に、スティックタイプのスチームクリーナーです。

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 得意な掃除ジャンルは、床掃除です。

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 キッチン掃除は、専用のアタッチメントが付属する機種もありますが、一般的に不得意です。

 窓掃除は、後述するように、使えそうなパーツが付属し、「対応できそう」な機種はあります。

 しかし、本体形状を考えても、この目的でスティックタイプを選ぶ人は「少数」です。

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 床掃除は、形状的に言っても「それに特化している機種」であり、この目的で購入する人がおそらく大半だと思います。畳に対応できる機種もあります。

ーー

 以上、スティックタイプの特長の紹介でした。

 床掃除に対応できるタイプとしては「低価格」機種が多いです。

 一方、上位機は、キッチンや窓掃除に対応できる機種はあるのですが、その場合も「オマケ的」なので、床用と割り切って買う方に特にオススメなタイプです。

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 というわけで、形状別のスチームクリーナーの「選び方の基本」の解説でした。

 なお、説明した3ジャンル製品は、同じジャンルならば、「どれも同じ」ではないです。

 上表のように、製品ごとスチームの発生方法が違うので、(蒸気が出るまでの)準備時間、(安定利用にかかわる)吐水圧力蒸気量が、異なるからです。

 そのほか、付属パーツの多さなど、他にも見るべきポイントは多いです。ただ、説明が長くなりますし、こうした点は、製品説明でおいおい解説することとします。

1-2・ハンディ型スチームクリーナ

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 はじめに、小型のハンディタイプのスチームクリーナーから比較します。

 冒頭書いたように、小型で収納性が良いので、収納に便利です。キッチン掃除中心ならば、このタイプが特に良いです。

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 以下では、いつものように、高評価する部分は赤系の文字色で、イマイチな点は青色で表記していきます。


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 【2011年発売】

 1・アイリスオーヤマ ホワイト STM-303
  ¥4,600 Amazon.co.jp (11/17執筆時)

方式:ボイラー式
吐水圧力:3気圧
準備時間:5分
最大運転時間:12分
本体重量:1.8kg

 STM-305 は、アイリスオーヤマのスチームクリーナーの入門機です。

 10年を超えるロングセラー機です。

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 スチーム方式は、ボイラー式です。

 そのため、吐水圧力が3気圧まで出せる強力仕様です。

 3気圧だと、内部での蒸気発生時は約130度となります。吐出時は100度前後になるのですが、発生に余裕がある分、パネル式より「安定的な沸騰温度」が維持できます。

 準備時間は、しかしながら、電源投入から利用できるまでに5分と、さほど優秀とは言えません。

 とはいえ、規定温度に達した後、最大12分の連続使用ができます。

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 ホースは、付属はしますが、短い延長ホース(フレキシブルノズル)です。

 多少短いので、換気扇近くの掃除などには、手持ち前提となります。

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 アタッチメントは、充実します。

 キッチンなどに掃除に広く使えるストレートノズルのほか、布用ノズル布カバー、トイレの縁の掃除などに使えるアングルノズルが付属します。

 電子レンジなどをこすりながら掃除できるポイントブラシも付属します。

 布カバーも付属しており、窓掃除などにも一応対応できますが「高レベル」ではありません。

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 以上、アイリスオーヤマのSTM-303の紹介でした。

 最も安いスチームクリーナーの1つです。ホースが短い点が難点です。

 一方、ホースがなく、収納性が良いのはメリットですが、台所の収納に日常置いて使うには、立ち上がりに時間がかかる部分がネックとなりそうです。

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 【2020年発売】

 2・Comforday B00T56FK96
  ¥5,686 Amazon.co.jp (11/17執筆時)

 【2022年発売】 VS-YQ3860後継

 3・ペルソス VS-YQ3870
  ¥3,936 Amazon.co.jp (11/17執筆時)

方式:ボイラー式
吐水圧力:3気圧
準備時間:3-5分
最大運転時間:15分
本体重量:1.3kg〜

 なお、3気圧のボイラー式は、アイリスオーヤマ以外からもいくつか見られます。

 輸入商社経由の海外製品となります。

 主には付属品構成保証面の違いになりますが、この価格帯のボイラー式は、ここからあとで見ていく上位機に比べると、利便性の部分でどれもやはり劣ります。


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 【2022年発売】

 【通常製品】(アイボリー・白)

 4・アイリスオーヤマ STM-305R-C
 4・アイリスオーヤマ STMK-305R-W
  ¥5,986 Amazon.co.jp (11/17執筆時)

 【リンサーセット】(アイボリー)

 5・アイリスオーヤマ RNS-300 + STM-305R
  ¥16,980 Amazon.co.jp (11/17執筆時)

方式:ボイラー式
吐水圧力:3気圧
準備時間:5分
最大運転時間:12分
本体重量:1.7kg

 STM-305R も、アイリスオーヤマのスチームクリーナーです。

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 【RNSK-300同型】

 ・アイリスオーヤマ リンサー RNS-300
  ¥10,469 Amazon.co.jp (11/17執筆時)

 こちらは、単品でも売られるリンサークリーナーとのセット販売もあります。

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 リンサーは、ファブリック掃除に有効な家電です。

 業務用では昔からありますが、家庭用にしたのは珍しいです。

 霧吹きのようなトリガーで、水(40度までのお湯)を手動で吹きつけてから、掃除機のような仕組みで汚れを吸い上げるものです。

 高圧スチームは使わないのですが「家中まるごとおそうじ」という方向性でセット販売は「あり」だと思いました。

 スチーム方式は、ボイラー式です。

 吐出時は100度ですが、こちらも発生時は3気圧・約130度となる点で安定的です。

 ボイラー式でパワーがあるため、キッチン周りのこびり付き汚れに強いと思います。

 準備時間は、一方で、5分かかります。

 一度準備ができれば、12分は連続で使えます。

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 ホースは、こちらの場合、1.2Mのロングホースが付属です。

 この場合、キッチンなどでは、本体を置いてじっくり「面の掃除」が行えます。もちろん、高いところの掃除にも便利です。窓掃除などにも、総じて便利度が上がるでしょう。

 ボイラー式でパワフルなので、ホースの長さによる温度的な減衰も少ないと言えます。

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 アタッチメントは、本体ホースに直結しているガン(銃)タイプのノズルのほか、トイレ掃除に便利なアングルノズル、排水溝掃除用のポイントブラシ、窓サッシ用のスキマブラシ、あるいは換気扇専用ブラシなどです。

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 総計で15種類・23点のアクセサリーが付属になるため、豪華です。用途を全部覚えられないほど多いといえ、家中まるごとおそうじできるでしょう。

 フローリングなどの床掃除を除けば、だいたい対応できます。

 なお、構造的にロングホースは外せない構造ですので、その部分が注意点と言えます。

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 以上、アイリスオーヤマのSTM-305Rの紹介でした。

 1.2Mと長めのホースが付きますので、高所などの掃除を考える場合に便利そうです。また、本体を置きっぱなしで利用できるので、非力な方にも向いているでしょう。

 スチームクリーナーを使いたいシーンで、だいたい家全体をカバーできる製品だと思います。ボイラー式で立ち上がりは遅いですが、「大掃除用」と考えると、問題ないように思います。

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 【2020年発売】

 6・アイリスオーヤマ STM-304KC
  ¥6076 Amazon.co.jp (11/17執筆時)

 【2017年発売】

 7・アイリスオーヤマ STM-304N-W
 8・アイリスオーヤマ STM-304N-D
  ¥6,600 Amazon.co.jp (11/17執筆時)

方式:ボイラー式
吐水圧力:3気圧
準備時間:5分
最大運転時間:12分
本体重量:2kg

 一方、ロングホース式の旧シリーズが残ります。

 本体のパワーは同じですが、やや重めの2kgになります。

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 大きな違いは、付属品です。

 サッシ用のスキマブラシや、シール剥がしなど、新機種に装備されるものの一部が未付属になります。

 このシリーズについては、付属品の便利さが「売り」という部分をふまえると、選ぶならば、新機種でしょう。


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 【2016年発売】

 9・アイリスオーヤマ ホワイト STP-102
  ¥8,314 Amazon.co.jp (11/17執筆時)

方式:パネル式
吐水圧力:1気圧
準備時間:30秒
最大運転時間:10分
本体重量:1.6kg

 STP-102(62-9032-62)も、アイリスオーヤマのコンパクトクリーナーです。

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 スチーム方式は、こちらは「パネル式」です。

 かけられる気圧は1気圧までなので、ボイラー式に較べるとパワーの安定性は落ちます。

 準備時間は、反面、約30秒と高速起動ができ利便性が高いです。

 これらの点で言えば、「ボイラー式」と比較して一長一短があります。

 ただし、キッチン用として考えると、100度でも十分に「強力水準」です。

 また、すぐ使える利便性は捨てがたいものがあるでしょう。

 その点で言えば、台所などに常備して、貰いさびの除去油汚れの除去に日常的に使うなどの場合、この機種のメリット性が高いでしょう。

 多少時間をかければ、こびり付き汚れもきちんと落ちます。

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 ホースは、やや短めのフレキシブルホースです。

 一方、延長パイプが2本あるため、写真のように、床掃除にも利用が可能です。

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 アタッチメントは、豊富です。

 床を含めた「面の掃除」に強い構成です。

 ただ、ポイントブラシなど、「点の掃除」にも対応できます。幅広く使えるでしょう。

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 また、窓掃除について言えば、表面積の広いフロアノズルが窓にも利用できるので、こちらも便利に掃除できそうです。

 同様の理由で、表面の広い壁や机の掃除がより簡単です。

 パッドはマイクロファイバー製で、窓ふき掃除の際は特に効果的です。

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 以上、STP-102の紹介でした。

 フローリングの掃除まで対応できるマルチなスチームクリーナーと言えます。

 パネル式のため最大1気圧となりますが、その分立ち上がりは速いので、普段使いには便利です。

 3種類の利用法ができる点でも、日常的に家中の掃除で便利に使えると思います。

 ただ、フレキシブルホースは、少し短めなので、キッチンの換気扇など高所の掃除については、コツが必要です。


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 【2024年発売】

 10・ケルヒャー SC MINI 1.516-451.0
  ¥10,055 Amazon.co.jp (11/17執筆時)

 【2021年発売】

 11・ケルヒャー SC MINI 1.516-339.0
   ¥9,100 楽天市場 (11/17執筆時)

方式:ボイラー式
吐水圧力:3気圧
準備時間:3分
最大運転時間:6分
本体重量:1.6kg

 KARCHER SC MINI スチームクリーナーは、ドイツのケルヒャーが販売する製品です。

 ハンディタイプは、本機が日本発展開だと思いますが、スティックやキャニスターでは、日本の販売歴も長く世界的なブランドです。

 2024年に型番が変わりました。外形も少し変化がありましたが、基本性能は同じです。

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 スチーム方式は、しっかり「ボイラー式」です。

 本機も発生時、約3気圧となります。

 準備時間は、3分です。

 ボイラー式としては、最短といえます。

 重さもわりと軽めで、本体もコンパクトなので、(このタイプは)後発ながら使いやすさにおいては、さすがの水準があります。

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 付属ホースは、ただし、ありません。

 別売で、写真のような延長スチームホース(2.863-021.0)と買う必要があります。

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 アタッチメントは、基本的にハンドブラシとカバーのみです。

 ようするに、ふき掃除だけできればOKと言う方向けです。

 ゆえに、アクセサリーを含めて収納はコンパクトで済みます。

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 以上、KARCHER SC MINI スチームクリーナーの紹介でした。

 信頼できるメーカー製で安心感があります。

 ただ、本機はハンディタイプでも、日常的に使うだろう「ふき掃除(だけ)」に特化している点をふまえると、起動に時間が必要なボイラー式である必要性は、必ずしもないかもしれません。


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 【2017年発売】(型番:FSH10SM)

 12・ブラック&デッカー スチームミット
  ¥6,045
Amazon.co.jp (11/17執筆時)

方式:パネル式
吐水圧力:1気圧
準備時間:15秒
最大運転時間:
本体重量:

 チームミット FSH10SMは、アメリカの大手家電メーカーである、ブラックアンドデッカーの製品です。

 スチーム方式は、「パネル式」です。

 したがって、発生時、100度 1気圧となります。

 準備時間は、日本のサイトに説明がなかったので調査しましたが、起動時間が15秒と、他のパネル式と較べても「一瞬」で使えます。

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 ホースは、長めのロングホースが付属します。

 一方、こちらは、野球のミットのような形状をしており、手を入れて利用するという新しいアイデアの製品です。

 表に交換式のマイクロファイバー製の布巾が付属しており、熱の力でこそぎ落としつつ、同時に拭いていくため、これはたいへん効率が良いです。

 個人的に利用してみましたが、ガラストップにこびり付いた汚れは「瞬殺」でした。

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 スチームは強力ですが、一方向にしか出ないため、火傷の心配はありません。用途的に油汚れには特に利便性が高く、主にキッチンで利用する場合は、この新形状は強みを発揮します。

 机などの除菌用にも利用できそうです。窓掃除などにも便利に利用できますが、屈まないといけないので疲れはします。

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 マイクロファイバーパッド2枚 FSHSMPA
  ¥1,320 Amazon.co.jp (11/17執筆時)

 なお、パッド部分は消耗品で、洗濯しても油汚れが取れなく取れなくなったら交換です。

 ただ、消耗品費は2枚セットで、わりと安価です。

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 以上、ブラック&デッカーSteaMittの紹介でした。

 発想的に面白い製品です。2017年にUKと日本での先行発売された製品です。

 TVショッピングなどで紹介されれば爆発的に流行る可能性もあるとAtlasは思います。キッチン周りの拭き掃除には「もってこい」ですね。


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 【2020年発売】

 13・Shark SA1001J
  ¥6,060 楽天市場 (11/17執筆時)

方式:パネル式
吐水圧力:1気圧
準備時間:30秒
最大運転時間:
本体重量:1.55kg(本体)

 ハンディスチームクリーナー SA1001J は、アメリカのシャークが販売する製品です。

 近年、掃除用品を中心に日本市場でプレゼンスを発揮しつつある家電企業です。

 スチーム方式は、本機も「パネル式」です。

 準備時間は、30秒とのスペック表記です。

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 ホースは、本機も長めのロングホースが付属します。

 ブラック&デッカーとコンセプトは似ていますが、こちらは、グローブではなく、あくまでハンディモップです。

 そういった機種は他社機にもありますが、モップの部分がマイクロファイバーで、結構本格的なのが、特長でしょう。

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 そのほか、汚れに直接吹き付ける使い方のほか、【衣類スチーマの比較記事】で紹介した専用家電の要に、衣類のシワ取りの提案もなされます。

 ただし、この用途については、専用機と比べた場合、あまり本格的とは言えないでしょう。

 お手入れは、モップの部分は洗えます。

 ただし、粉末洗剤や柔軟剤の利用はできない点、陰干しが必要な点、乾燥機は低温(風乾燥やヒートポンプ式)に限るなど、素材由来の面倒さはあります。

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 以上、シャークSA1001Jの紹介でした。

 モップの部分を強化した面白い製品だと思います。ただ、メンテ性を含めて、まだ課題はあるようにも思えました。

1-3・キャニスター式の比較

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 続いて、掃除機のような形をした床用のキャニスター式スチームクリーナーを紹介します。

 後ほどみていく、各社のスティックタイプと比較すると、大きく邪魔ですが、水タンクが大きいため、モップ時の持続時間が長いのが特長です。


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 【2017年発売】

 14・アイリスオーヤマ STM-410-E
  ¥10,640 楽天市場 (11/17執筆時)

方式:ボイラー式
吐水圧力:3気圧
準備時間:8分
最大運転時間:30分
本体重量:3.5kg

  STM-410は、アイリスオーヤマのキャニスタータイプのスチームクリーナーです。

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 スチーム方式は、「ボイラー式」です。

 ボイラー式の場合、吐水圧力は、約3気圧とパワー重視です。

 3気圧だと、少なくとも発生時に130度以上です。

 準備時間は、約8分です。

 上表のような3気圧の平均値には達しません。

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 ただし、ボイラー式だけに、こびり付き汚れは良く落ちます。むろん、掃除機と違ってゴミを吸いこむのではなく、蒸気を吐き出す構造なので本体のお手入れも簡単です。

 最大運転時間は、1Lタンクを装備し、最大で30分です。

 キャニスタータイプの魅力は、この持続時間でしょう。 

 本体の重さは、水抜きでも、3.5kgです。

 ただ、本体は置いておく形式とはいえ、この形式の製品としてはやや重めです。

 付属ホースは、190cmと相当長いです。

 したがって、窓に対応できるほか、天井の除菌やカビ取りもかなり「得意」です。

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 アタッチメントは、キャニスター型ながら豊富です。

 延長パイプなどのほか、各種カバー・ノズルが付くので、窓や鏡や机など表面積の広い部分の掃除にも使えます。キッチン用のポイントブラシなども付属です。

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 以上、 アイリスオーヤマのSTM-416の紹介でした。

 比較的広いご自宅で「床面の掃除」をする場合はこうしたキャニスタータイプが良いでしょう。価格も比較的安く導入しやすいモデルです。

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 【2023年発売】(追加調査予定)

 15・MYC DEAR BUTLER SW-X1
  ¥5,448 楽天市場 (11/17執筆時)

方式:
吐水圧力:1.5気圧
準備時間:15秒?
最大運転時間:77分(最小モード)
本体重量:3.2lg

 一方、他社ですが、面白い形状のスチームクリーナーが輸入されました。

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 キャニスター式で車輪も突いていますが、同時にひも掛けでショルダー利用もできる製品です。

 一方、詳しい方式の説明はないのですが、準備時間15秒で、発生時最大1.5気圧(約128度)、連続稼働時間77分(最小モード)、タンク1.3Lというスペックです。

 おそらく、以前、香港のLight’n’Easyが出していた製品の仕様に近いので、「改良ボイラー式」に類するものだと思います。

 ただ、温度部分で105度という記載もあり、やや自信がないです。

 ボイラー式としては、吐出圧力は弱めながら、携帯性と準備時間の短さを高めた製品だと思います。もう少し詳しい仕様がわかったら、加筆するかもしれません。

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 付属品は以上のものです。


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 【2019年発売】(24年追加)

 【通常製品】(黄色・白色)

 16・ケルヒャー SC 2 EASYFIX 1.512-059.0
  ¥15,900 Amazon.co.jp (11/17執筆時)

 17・ケルヒャー SC 2 EASYFIX W 1.512-611.0
  ¥22,609 Amazon.co.jp (11/17執筆時)

 【上位モデル】(白色)

 18・SC 2 EASYFIX プレミアム1.512-093.0
  ¥16,500 Amazon.co.jp (11/17執筆時)

方式:強力ボイラー式
吐水圧力:3.2気圧
準備時間:6分
最大運転時間:30分
本体重量:2.9kg

 SC2は、ドイツのケルヒャーの上位機です。

 プレミアム版は、性能は同じですが、マイクロファイバーカバーと、マイクロファイバークロスが2枚ずつ付属している点が相違点です。

 価格的には合わせて2000円程の価値なので、値段で比べると良いでしょう。

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 歴史あるモデルですが、2019年から、スチームモップが「イージーフィックス フロアノズル」となり、性能が向上しています。

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 スチーム方式は、「強力ボイラー式」です。

 この方式の最大値の3.5気圧は無理ながら、3.2気圧まで吐水圧力がだせます。

 現行の最高は3.5気圧ですが、それに準じており、135度前後まで出せるスペックです。

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 基本能力が高いので、より長時間安定的にスチームが得られます。

 キャニスター式は使用時間が長くなるため、この部分は重要です。

 準備時間は、6分です。

 アイリスオーヤマよりも圧が高く、準備時間が短いわけで、これは優秀でしょう。

 最大運転時間は、1Lタンクを装備し、最大で30分です。

 定格時間は1時間ですが、ボイラーとタンクが一体型なので、(熱いので)すぐに水が補給できません。

 一定程度休ませる必要があります。

 本体の重さは、ただ、水抜きで2.9kgです。

 満水時でも4kgを切るため、(アクセサリーの重さを考慮しても)このタイプとしては軽いと言えるでしょう。

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 付属ホースは、2mなので、アイリスオーヤマより少し長いです。

 アタッチメントは、フレキシブルフロアノズルや、そのカバーの他、壁や窓掃除などに使えるハンドブラシとそのカバ−です。

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 ボイラー洗浄剤 3包入り 6.295-982.0
  ¥628 Amazon.co.jp (11/17執筆時)

 なお、こちらにはボイラー洗浄剤が1つ付属します。

 稼働50回に1回ほど使う必要がある湯垢の除去剤です。他社の場合は、市販のクエン酸の利用が推奨されますが、ケルヒャーは専用品があります。

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 以上、ケルヒャーSC2の紹介でした。

 アイリスオーヤマのSTM-416とどちらを選ぶかは難しい部分です。

 気圧は、3.2気圧・143度とスチームのパワーはより高いので、床掃除など長時間連続して利用するようなシーンには有利そうです。

 また、ケルヒャーはこの家電分野の先駆的存在でもあるため、安心感もあります。

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 【2020年発売】

 19・KARCHER SC JTK20
  ¥21,980 ジャパネット通販 (11/17執筆時)

方式:強力ボイラー式
吐水圧力:3.2気圧
準備時間:6分
最大運転時間:30分
本体重量:2.7kg

 なお、ケルヒャーは、 ジャパネットたかたなど流通限定で、SC JTK20という製品を出します。

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 こちらは、本体が、304x231x287mmと縦型でコンパクトな一方、可動式のローラーが付属しない持ちはこびタイプです。

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 付属品は、以上の6点とクロスとカバーです。

 こすり洗い用のブラシが付属する部分が独自と言えます。

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 仕様上、スチームホースの長さの範囲のみの稼働となるので、キャニスター式としての利便性は通常機が上回るでしょう。

 ただ、キッチンのフローリングなど、あまり広くない範囲ならば、重さや収納性の面で、利点が出てくるでしょう。その部分で、家庭通販向きの商材だと思います。


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 【2020年発売】

 【通常製品】(黄色と白色)

 20・ケルヒャー SC 3 EasyFix 1.513-117.0
 21・ケルヒャー SC 3 EasyFix W 1.513-117.0
  ¥24,500 Amazon.co.jp (11/17執筆時)

 【プレミアム版】(白色)1.513-164.0】

 22・ケルヒャー SC 3 EasyFix プレミアム
  ¥29,800 Amazon.co.jp (11/17執筆時)

方式:改良ボイラー式
吐水圧力:3.5気圧
準備時間:35秒
最大運転時間:2時間(給水要)
本体重量:3,1kg

 ケルヒャー SC 3 EasyFixは、ドイツのケルヒャーの製品の中級機です。

 本体性能は同じですが、オマケでカバーが2枚付く「SC 3 EasyFix プレミアム」が特定量販店向けに用意されます。

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 スチーム方式は、こちらは改良ボイラー式です。

 ケルヒャーでは最大の3.5気圧です。

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 準備時間は、見どころです。

 新しい給水システムを採用で、この圧では信じられないことに35秒となります。

 ボイラー式の欠点が完全に払拭されています。

 最大運転時間は、1Lタンクを装備し、一回の給水で最大で30分です。

 水はつぎ足しができるため、最大で2時間まで対応できます。

 本体の重さは、ただ、水抜きで3,1kgと手加減されます。

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 アタッチメントは、下位機種とほとんど同じです。

 一方、スケール(カルキ成分)除去カードリッジがつくのは、本機はSC4などと違って、タンクを外しての丸洗いができない仕様だからです。

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 従来機は基本的に、左図のように外して手入れが必要だったわけですが、本機は、水を入れるだけでOKとされます。キャップすら不要です。

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 スケール除去カードリッジ 2.863-018.0
  ¥2,130 Amazon.co.jp (11/17執筆時)

 ただし、スケール除去カードリッジが必要です。

 50作業時間ごとの消耗品になります。日本の水硬度ではもう少し持ちそうですが、2時間前に交換サインがでて、定刻になるとになると電源が切れます。カウントリセットするまで使えません。

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 以上、ケルヒャー SC 3 EasyFixの紹介でした。

 家庭用で考えた場合、次のSC4はすこし「大げさ」ですので、本機が実質上の「最上位」に思います。

 準備時間の短さと、手間いらずの給水機構をふくめて、ボイラー式では良い機種に思います。

 スケール除去に専用カードリッジが必要ですが、家庭用として買う場合、そうそう頻度多く使うわけでもないでしょうし、問題ないように思います。スケール掃除もこれにより不要なので、その部分でも家庭向きでしょう。


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 【2023年発売】

 23・ケルヒャー SC 4 Delux 1.513-283.0
  ¥56,073 Amazon.co.jp (11/17執筆時)

方式:強力ボイラー式
吐水圧力:3.5気圧
準備時間:4分
最大運転時間:2時間(給水要)
本体重量:5,6kg

 ケルヒャー SC 4 Deluも、ドイツのケルヒャーの最上位機です。

 従来のSC4から大幅にデザインを変えた新型です。

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 重さが、5.6kg米袋クラスで、車輪もなくなりました。

 ただ、形状的には持ち歩きやすいのですが、押し歩いてのふき掃除のような使い方は、SC3のが便利になった部分はあるかもしれません。

 水の重さもあるので、あわせるとそこそこです。

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 スチーム方式は、強力ボイラー式です。

 気圧は、3.5気圧です。

 準備時間も、4分です。

 SC3と仕組みが違うので比較はできませんが、同一方式のSC2より速いです。

 そう不便ではないでしょう。過熱状況を示すLEDランプも新搭載になりました。

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 最大運転時間は、本機の場合、0.5Lのボイラータンクに、1.3Lの取り外せる給水タンクから給水する方式です。

 ボイラータンクと給水タンクが別なので、途中給水ができます。

 構造は異なりますが、SC3と同じく(SC2と違い)定格時間2時間までは連続使用が可能です。

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 アタッチメントは、フロア用のノズルやパットから、ブラシ類まで16種類です。

 収納性にも配慮があります。

 先述のように、給水タンクが外せるため、スケール除去カードリッジは不要です。

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 ボイラー洗浄剤 3包入り 6.295-982.0
  ¥628 Amazon.co.jp (11/17執筆時)

 (50時間ではなく)利用50回ごとに、ボイラー洗浄剤での洗浄は推奨されますが、これは、ボイラー式ならばどれも同じです。

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 以上、ケルヒャーのSC 4 Deluxeの紹介でした。

 同社は別に業務用ラインがあるものの、それに最も近い家庭用でしょう。

 ヘビーで、月に何回も利用する方向きといえます。

1-4・スティック式クリーナーの比較

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  続いて、ここからは、フローリングなどの床掃除に特化したスティックタイプのスチームクリーナーを紹介します。


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 【2019年発売】

 26・ケルヒャー SC 1 EASYFIX 1.516-336.0
   ¥15,480 Amazon.co.jp (11/17執筆時)

方式:ボイラー式
吐水圧力:3気圧
準備時間:3分
最大運転時間:6分
本体重量:1.6kg

 SC 1 は、ドイツのケルヒャーが発売するスティックタイプのスチームクリーナーです。

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 スチーム方式は、こちらは「ボイラー式」です。

 吐出圧力は3気圧(約130度)と安定的なスチーム温度の持続力が期待できます。

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 準備時間も、ボイラー式としては3分と短めです。

 最大運転時間は、一方、200mLタンクを装備し、最大で6分です。

 威力が高い分だけ、持続性は課題になります。

 本体の重さは、ただ、重心が高い設計ですので、1.6kgと軽量です。

 ホース部込みでも2kg前後なので、軽く使えるでしょう。

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 付属ホースは、それなりに長めの延長スチームホースが付属します。

 アイリスオーヤマとは異なる構造ながら、こちらもパイプ部分が取り外し式なので、実際的には、延長スチームホースや、直噴式のノズルを取り付けて利用できる、3WAY仕様です。

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 アタッチメントは、フロア掃除用のイージーフィックスフロアノズルのほか、ハンドブラシノズルヘッドが付属します。

 これらにより、家中の掃除ができる仕様です。

 イージーフィックスフロアノズルは、2019年機からの搭載ですが、スチーム経路を変更し、より均一にスチームが出るほか、クロスのワンタッチ装着に対応します。

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 以上、ケルヒャーのSC1の紹介でした。

 ボイラー式なので準備時間はやや長めですが、スチームのパワーが高いほか、構造的に窓などの高所にも高度に対応できる点では有利でしょう。

 床掃除メインで、「年末の大掃除」などにはキッチンや窓などにも利用したい場合は、良いと思います。


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 【2021年発売】

 【1.513-349.0】

 27・ケルヒャー SC Upright
   ¥16,900 Amazon.co.jp (11/17執筆時)

 【1.513-361.0】

 28・ケルヒャー SC Upright プレミアム
  ¥20,900 楽天市場 (11/17執筆時)

方式:パネル式
吐水圧力:1気圧
準備時間:40秒
最大運転時間:10分
本体重量: 2.9kg

 ケルヒャー SC Upright も、ケルヒャーのスティック型のスチームクリーナーです。

 本機も、SC Upright プレミアムという上位機が用意されますが、通常1枚の交換モップが、3枚に増量されている点が異なります。

 消耗品として2枚買う場合、約1500円なので、買われる際の差額をみて選べば良いでしょう。

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 本機はSC1と違い、完全にフロア掃除専用の「スチームモップ」設計です。

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 スチーム方式は、一方、パネル式です。

 スティックで床専用の場合は、ボイラーでなくて良いかと思います。

 強弱も2段階調整できますし、良い仕様です。

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 準備時間は、40秒で、最大運転時間は、10分です。

 簡単な給水により連続使用は可能ですので、一度に掃除しきれるでしょう。

 また、一体型ですが、6cmまでのスキマに対応できます。

 本体の重さは、2.9kgです。

 SC1より少し重いですが、許容範囲です。

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 アタッチメントは、一方、本機も「イージーフィックス用マイクロファイバークロス」で、SC1と同じです。

 大きめなので動かしやすく、効率も優れます。一方、SC1でみたカーペットに対応するためのカーペットグライダーは使えますが、別売です。

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 以上、ケルヒャー SC Uprightの紹介でした。

 アイリスオーヤマのパネル式のスティック型がライバルでしょう。

 値段差があるので一概に比較はできませんが、専用設計の大きめクロスや、給水しやすい本体構造、2段階の強弱調整など、値段相応に優れた部分は多いです。

 ブランド力がある企業の製品なので、フロア専用で高品質のものを選びたい場合、候補でしょう。


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 【2023年発売】

 【スチームあり】(水拭き・吸引可)

 29・ANKER MACH V1 Ultra T2770511
  ¥174,240 楽天市場 (11/17執筆時)

 【スチームなし】(水拭き・吸引のみ)

 30・ANKER MACH V1 T2750511
  ¥48,180 楽天市場 (11/17執筆時)

方式:ボイラー式
吐水圧力:3気圧?
準備時間:
最大運転時間:15分
本体重量: 5.7kg

 MACH (マッハ) V1 Ultraは、アンカーが販売するスチームモップです。

 しかも、スティック型でも珍しい、バッテリー式の「コードレス仕様」です。

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 バッテリーなどで有名な米国発祥の企業ですが、ロボット中心に掃除用品も多く展開します。ただ、スチーム式は、本機で初めてみました。

 スタートアップ発(Makuake)の製品です。

 なお、下位機(MACH V1)はスチームクリーナーではない(水拭き)なので、今回は上位機の紹介です。

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 本機の特長は、吸引機能も付属することです。

 1回目記事でみたアイリスオーヤマのハンディの「リンサー」搭載機と似ていますが、ゴミを含めて汚れをタンクに吸引もできるオールインワン型です。

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 本機は、上図の3モードを、本体ボタンとカラー液晶とで動作モードを選ぶ方式です。

 第1に、スチームモードです。

 スチームを利用したい場合使います。

 トリガーを引いている間放出される仕組みで、フロアノしつこい汚れの除去力を高めつつ、吸引することをを意図します。

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 第2に、スマートモードです。

 スチームはつかわず、ゴミや汚れを吸引しつつ、タンク内の浄水で水拭きをなし、さらに水残りがないように、暖気乾燥させていく清掃方式です。

 回転ブラシ部分は、利用中にも水でクリーニングされるので「清潔」に拭けます。

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 この部分について言えば、浄水は、電気分解で、除菌力があるオゾン水(Eco-Clean Ozone)にしていますので、万全です。

 オゾン水は、ようするに「歯医者さん」で口をゆすぐ水です。低濃度なので安全性も担保されます。

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 第3に、吸引モードです。

 これは説明の必要はないでしょう。濡らして掃除したくない場合、(水拭き前のペットの毛の始末など)の際に利用します。

 なお、掃除機として示される吸引力は、16800Paですので、かなり強力です。仕事率葉示されないので日本の掃除機とは比べにくいですが、同社のロボットの掃除機との比で言えば6倍です。

 本機は、ディスプレイにカラーバーがあり、床のよごれ具合を表示します。おそらく、ゴミ量センサーかと思いますが、詳しく分かれば補記します。

 スチーム方式は、ボイラー式です。

 吐出圧力は未記載ですが、吹き出し口近くで110度という記載なので、発生時は、3気圧前後だとは思います(要調査)。

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 準備時間は、未記載です。

 ボイラー式なのである程度必要だと思いますが、本機は仕組み的に、最初からマックスでスチームが出ていなくても良いので、問題ないと思います。

 使用可能な場合、モニター、あるいは、音声で、お知らせされます。その後は、トリガーを押せば、洗浄力が強化されることになります。

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 最大運転時間は、スチームモードは、最大15分です。

 水拭きなど通常の掃除(スマートモード)では82分です。

 バッテリーは7400mAhの容量ということで、この稼働時間を担保します。

 浄水タンクが、820mlはいるので、こちらが先になくなることはないでしょう。

 汚水タンクは、720mlです。水性のよごれを吸引するのでなければ問題ないです。

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 【300ml】(約75回分)

 Anker MACH (マッハ) フロアクリーナー
   ¥1,990 Amazon.co.jp (11/17執筆時)

 このほか、水拭き時の洗浄力を高めるため、120mlの洗剤(フロアクリーナー)を搭載します。利用はマストではないですが、30回分の量を浄水タンクに自動投入する機構があるので、便利です。

 専用の洗剤が売っています。

 本体の重さは、5.7kgです。

 ここはあきらかな課題でしょう。水の部分を含めると、さらに重いことになります。

 ただ、床に置きさえすれば、モーターアシストがある自走式ですし、配慮はあります。

 お手入れも、一番嫌と思える汚水の処理の部分で楽そうです。

 回転ブラシはセルフクリーニングで、乾燥もするため、普段はメンテ不要です。不衛生なものや、髪の毛などが絡まった場合は、外して掃除できます。

 あとは、たまのスケール除去と、排気フィルター掃除が必要な程度です。

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 静音性は、ノイズキャンセリングの配慮があります。

 ただ、最大で65dBなので、一般的な掃除機よりは稼働音がします。

 ネットワークは、Wi-Fiを搭載です。

 同社のEufy Cleanアプリと連携します。ただ、本機は、ロボット型の掃除機ではないですし、そこまでは便利に感じません。

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 以上、アンカーMACH V1 Ultraの紹介でした。

 この手の自動水ふき機は、他社にもいろいろあるので別記事で比較しようと(常々)おもっていたのですが、スチーム式がでたため、こちらで急遽みた機種です。

 スチームクリーナーとしてはオーバースペックです。しかし、広範囲のフロアの「始末」用には、法人ほか、家庭でも利用したいシーンはあるように思います。

 実際、コードレスで運用できますし、価値があります。

 課題は、重さだけでしょう。

 スタートアップ発の家電は、(便利だが)なにかしら検証するべき課題(=アーリーアダプタに検証して欲しい課題)を抱えているものが多いですが、本機の場合、ここかなと思いました。

 なお、バキュームクリーナー(リンサー)ではないので、ファブリックの汚れは除去できないのと、主に、衛生面からの理由でアンモニアなどが含まれるような汚れは推奨されていないことは附記しておきます。

 ペット用と言うより、総フローリングのご自宅で、お子さんがいるような家庭に向くかなと思います。

次回に続く
家庭用スチームクリーナーのおすすめは結論的にこの機種!

  というわけで、今回は、家庭用のスチームクリーナーの比較の1回目記事でした。

 しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。

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2・スチームクリーナーの比較 (2)
 2-1:スティック型(続き)
 2-2:最終的なおすすめの提案【結論】 

 続く2回目記事こちら)では、今回紹介できなかったスティック型を引き続き比較します。

キッチン掃除 ★★★★★
窓・壁の掃除 ★★★☆☆
フロア床掃除 ★★★☆☆
準備時間   ★★★☆☆
総合評価   ★★★★☆

 その上で、今回紹介した全機種から、目的別・予算別にAtlasのオススメ機種を提案していきます。

 引き続き、よろしくお願いします。

 2回目記事は→こちら

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posted by Atlas at 18:09 | 掃除機・掃除用品

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