比較2019' 【A3対応】カラープリンター28機の性能とおすすめ・選び方:EPSON・CANON・ブラザー・HP (1)

2019年08月16日

比較2019' 【A3対応】カラープリンター28機の性能とおすすめ・選び方:EPSON・CANON・ブラザー・HP (1)

【今回レビューする内容】 2019年 最新A3カラーインクジェット複合機の価格・性能とおすすめ・選び方:A3カラープリンター: エプソン カラリオ ブラザー プリビオ Canon インクジェットプリンター PIXUS :A3が印刷できるコンパクトなインクジェット複合機の性能の違いレビューと人気機種ランキングWidows 10 Mac OSX 10.13対応

【比較する製品型番】Colorio EP-982A3 EP-979A3 EP-10VA プロセレクション SC-PX5VII SC-PX3V PIXUS iP8730 iP6830 プリビオ L-J6000CDW MFC-J6980CDW HP プリンターOfficejet 7612 G1X85A#ABJ

今回のお題
A3対応カラープリンタのおすすめ機種はどれ?

 ども、Atlasです。

 今回は、2019年8月現在、最新のA3の印刷ができるカラープリンタと複合機をレビューします。

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 「画質」「印刷速度」のほか、「インク代の安さ」には特にこだわって比較しました。

1・インクコスト ★★★★★
2・画質(普通紙)★★★★★
3・画質(写真) ★★★★★ 
4・印刷スピード ★★★★★
5・設置性の良さ ★★★★★
6・総合評価   ★★★★★

 以下では、いつものように、各社のプリンターを一機ずつ比較していきます。

 そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、予算別・目的別にAtlasの「おすすめ機種」をいくつか提案していくつもりです。

3・A3カラープリンタの種類と選び方

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 このブログでは、A3対応カラープリンターを、全部で28機種を比較しています。

1・A3家庭用インクジェット複合機
2・A3ビジネスインクジェット
3・エコタンク搭載プリンタ
4・A3カラーレーザープリンタ

 もちろん、一度には紹介できませんので、4つの記事に分けています。

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 今回は、1回目の記事で、家庭向けのA3インクジェットプリンターと複合機を比較します。

 A3印刷に対応し、年賀状から大判の写真印刷まで使える便利なモデルです。「全色染料インク」を使うため、写真の印刷に強いモデルも多いです。

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 「仕事用」で考えている方は、「A3インクジェットプリンター」でも、10万枚以上の耐久性を誇る、【A3ビジネスインクジェットプリンター】が選択肢になるでしょう。

 「全色顔料インク」を使うため、文字がにじまず、ビジネスカラー文書に最適機種が多いです。

 こちらは【2回目】の記事で特集しました。

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 一方、価格は高めですが、オフィス業務用の「A3カラーレーザープリンター 」をお探しだった方は、お手数ですが【4回目】の記事をご覧ください。

1・エプソンのA3プリンタの比較

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 では、具体的な比較に入ります。最初に紹介するのは、エプソンA3対応プリンターです。

 なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントについては赤字で、イマイチと思う部分については、青字で書いています。


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 Windows 7〜10 Mac 10.6〜10.14

 【2019年発売】

 1・EPSON Colorio EP-982A3
  ¥32,382 Amazon.co.jp (8/16執筆時)  

 【2016年発売】

 2・EPSON Colorio EP-979A3
  ¥25,559 Amazon.co.jp (8/16執筆時)  

インク種類:染料インク
カラーインク数:5色
黒インク数: 1色
印刷速度:5.5枚/分(A4普通紙)
サイズ:479x148x356mm
自動両面印刷:対応(A4)  

 EP-982A3 は「ふだんはA4、ときどきA3」のCMで有名な、EPSON「カラリオ」のA3印刷対応プリンターです。

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1・スマホアプリの進化
2・逆光補正の強化
3・色鮮やかモードの採用
4・メンテナンス性の向上
5・Wi-Fi接続時の安定性の向上

 3年降りに「新機種」が出ました。新機種の大きな変更点は、以上の5点です。

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 第1に、スマホアプリの進化です。

 写真以外に、スマホ上の文書などの印刷設定が細かくできるようになりました。

 第2に、逆光補正の強化です。

 エプソン機は、写真をプリンターする際に、「オートフォトファインEX」という、自動補整機能を持ちます。

 第3に、色鮮やかモードの搭載です。

 印刷の際に、彩度を高めに調整してくれる機能です。

 その他は、長期利用時に棄てる必要がある廃液タンクについてのメンテナンス性が向上と、従来の2.4GHz帯に加え、電子レンジなどとの干渉に強い、5GHz帯へのWi-Fi対応が変更点です。

 さすがに「3年ぶり」ですので、細かい部分で、色々変わっています。

 ただ、筐体は同じで、利用するインクも同じ、さらに、印刷速度など搬送構造も同じなので、「マイナーチェンジ」です。

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 結論的にいえば、現状のでの「価格差」をふまえても、値下がりした旧機種を選ぶべき、と言えます。

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 本体のサイズは、479x148x356mmとなります。

 A3対応のプリンターいえば、本体が大きく家庭用向きではありませんでした。

 しかしこちらの機種は、A3インクジェットプリンターとしては格段の小型化が図られました。

 A4プリンタと較べても遜色のないコンパクトサイズです。特に奥行については、A4プリンター並の省スペースで、家庭でも邪魔にならないサイズです。

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 液晶は感覚的に操作できるタッチパネル液晶式です。

 さらに、電源がONになると自動で排紙トレイ・用紙カバー・操作パネルが開き、印刷が終わると自動で収納される自動オープン機能が搭載されます。

 電源についても、パソコンから印刷が指令されると、連動して自動的にスリープ状態から起動して印刷を開始する自動電源オン・オフ機能も搭載されます。

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 インクの色数は、6色インクです。

 シアン・マゼンダ・ブラック・イエローという標準色に加えて、ライトシアンマゼンダという中間色を加えています。全て写真向きの「染料インク」です。

 そのため、とくに、写真印刷時の発色については、他社機に比べても能力は高いです。

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 カラー印刷のクオリティは、高いです。

 他社のインクは、4色インクとなっています。クオリティ重視でカラー印刷をしたければ、4色インクは性能的に限界があるので、6色インクはクオリティ上、優位性があります。

 エプソンは、6色以上のインクを搭載する機種を「エプソンカラー」として、同社の「プレミアモデル」としています。

 モノクロ印刷のクオリティは、注意が必要です。

 なぜなら、黒インクも「染料インク」のため、ビジネス文書を普通紙に印刷する場合、やや文字が滲みやすいからです。

 その点で言えば「写真は得意だが、ビジネス文書はそこそこ」な機種です。

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 EPSON ICBK80L ブラック 増量
  ¥1,064 Amazon.co.jp (8/16執筆時)

 EPSON IC6CL80L 6色セット  
  ¥6,810 Amazon.co.jp (8/16執筆時)  

 純正インクの単価は、こちらになります。

 世の中には、他社製の「互換インク」もあります。しかし、エプソンの高画質モデルは、インクが特別なので、互換インクだと十分な性能が発揮できない場合が多いです。

 また、それらを使うと1年保証も得られなくなるので、画質重視の場合は、ネットの特売を利用しながら、純正品を買うのが良いでしょう。

メーカー公表印刷コスト
 L判光沢紙:約19.9円
実際の印刷コスト
 L判光沢紙:約15.5円
 フォト年賀状印刷:約29.3円
 A4 Photoカラー:約85.7円

 インクのコストパフォーマンスは Amazonでの実売価格をふまえると、上表のようになります。

 写真印刷のコストは、L版写真約15.5円フォト年賀状約29.3円A4縁なし写真印刷約85.7円です。

 画質重視の「6色インク」のため、他社の4色モデルよりも高めのコスト水準です。ただし、クオリティとコストは反比例するため、ある程度は仕方ないでしょう。

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 普通紙印刷のコストは、エプソンは非公開です。

 しかし、用紙サイズや印刷密度から試算すれば、A4普通紙印刷では(多く見積もって)約21円ほど、A4白黒印刷では、約9円ほどで済むでしょう。

 こういった印刷ならば、比較的低コストです。

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 印刷速度は、メーカー公表値から、A3の光沢印刷で1分55秒で、L版写真で13秒になります。

 A4カラー写真は65秒程度で印刷できるでしょう。  

 また、実測値では、普通紙でビジネス文書を印刷する場合は、5.5枚/分になります。

 より速い機種もありますが、家庭用としては不満のないスペックです。

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 A3印刷は、「手差し対応」になります。

 1枚づつ差していくことになるので、複数枚印刷するビジネス用途には向きません

 しかし、例えば、ショップのチラシやメニュー印刷や、図面印刷には活躍できるでしょう。A4については、トレイで100枚まで対応します。

 自動両面プリントは、対応します。A4までの対応です。


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 スキャナーは、解像度が4800dpiです。

 なかなか高性能で、単品で購入した場合8000円代の単品スキャナーと同等程度の性能になります。

 ただし、コピーやスキャニングの際に読み取る原稿を自動で送るADFは付属しません。また、スキャナーやコピーは、A4までの対応になります。

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 ネットワークは、USBのほか、Wi-Fiと有線LANでの接続に対応します。スマホからの写真印刷もフォローします。

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 以上、EPSONEP-979A3 の紹介でした、キャッチコピー通りで、普段はA4を使うが、「時々A3を使いたい」方に良い機種です。

 画質については、「エプソンカラー機」として、特に写真印刷に向く機種です。写真や年賀状印刷をメインに考えるならば「最適」です。

 手差し給紙でA3用紙が印刷できる構造にしたため、本体もA4機並みに小型であり、設置性も良いです。家庭用A3機として隙がない1台ですね。


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 Windows 7〜10 Mac 10.6〜10.14

 3・EPSON Colorio EP-10VA  
  ¥44,495 Amazon.co.jp (8/16執筆時)  

インク種類:染料インク
カラーインク数:4色
黒インク数: 2色
印刷速度:5.5枚/分(A4普通紙)
サイズ:479x148x395mm
自動両面印刷:対応(A4)

 EP-10VA は、エプソンのA3対応のカラリオの「最上位機」です。

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 本体のサイズは、479x148x395mm となります。

 下位機種より奥行きが4センチほど大きくなっただけ設置性は引き続き良いと言える機種です。こちらも、「格好が良い」自動開閉機能タッチパネル式液晶も付属です。

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 インクの色数は、この機種も6色インクの製品になります。

 ただし、この上位機は色構成が異なり、ライトシアンマゼンダの代わりに、レッドグレーのインクタンクを用います。

 この配色は、エプソンプリンタの最近の特長です。高画質写真の「階調表現」「黒つぶれの軽減」などに寄与します。高性能化したデジカメ画像に対応するための「工夫」となります。

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 カラー印刷のクオリティは、インクの変更の結果、赤色系の発色がたいへん向上しました。最近のテレビもそうですが、赤色の鮮やかさは一種の流行で、それを取り入れている感じがします。

 モノクロ印刷のクオリティも、グレーインクの採用で上がっています。階調表現がより豊かになっています。

 こうした点で、専門の印画紙を使うなどして、一眼レフなどの写真を大きく引き伸ばしたい方にこの機種は向きますね。

 ただし、染料黒インクを利用するため、普通紙に印刷する文字中心のビジネス文書は、「文字が滲みやすく」、カラー/白黒問わず「イマイチ」レベルです。

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 EPSON YTH-BK ブラック
  ¥1,041 Amazon.co.jp (8/16執筆時)  

 EPSON YTH-6CL 6色セット
  ¥4,018 Amazon.co.jp (8/16執筆時)  

 純正インクの単価は、上記の通りです。

 エプソンには大容量インクタンクモデルもありますが、こちらはレギュラーサイズです。ただし、エプソンは、特にこのモデルは「戦略的に」価格を下げているため、コスパはかなり良いです。

メーカー公表印刷コスト
 L判光沢紙:約12.7円
実際の印刷コスト
  L判光沢紙:約7.1円
 フォト年賀状印刷:約18.7円
  A4Photoカラー:約39.0円

 インクのコストパフォーマンスは、Amazonでのインクの実売価格で、上表のようになります。

 写真印刷のコストは、1枚あたり、L版写真約7.1円フォト年賀状約18.7円A4縁なし写真印刷約39.1円です。 

 写真印刷について各サイズともかなり安価に印刷できます。

 本体価格は多少しますが、印刷コストは下位機種の半額程度で済むため、相当写真を印刷する方にこちらはおすすめできます。

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 普通紙印刷のコストは、Atlasの試算では、A4普通紙印刷では約10円ほど、A4白黒印刷では約4円ほどで済むでしょう。この場合も相当低コストです。

 印刷速度は、メーカー公表スペックによるとA3の光沢印刷で2分23秒になります。

 A4のカラーは、80秒程度で印刷できるでしょう。カラービジネス文書を印刷する場合は、だいたい5枚/分程度です。

 高画質化した分、印刷速度は下位機種よりもやや遅いです。

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 A3印刷は、手差しでの対応です。

 ただし、こちらの場合、手差しトレイから10枚までの連続印刷に対応します。

 また、この機種は自動両面印刷機能を搭載しますが、A3用紙については未対応です。「ときどきA3」モデルなので仕方ないですね。

 スキャナーは、下位機と同じグレードで、A4までの原稿に対応します。

 ネットワークは、USBのほか、Wi-Fiと有線LANでの接続に対応します。スマホからの写真印刷もフォローします。

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 以上、EPSONのA3プリンターのEP-10VAの紹介でした。

 本体価格は高めですが、高画質化デジカメにも最適な「インク構成」としているため、写真印刷の面ではA4プリンターを含めて最上位です。

 インクコストも、下位機種の半額程度と4色モデルを含めて最安クラスで、コスパの点でもとても魅力的な機種です。写真を大きく引き伸ばして印刷するなどクオリティを重視したい方は、こちらがおすすめです。


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 Windows 7〜10 Mac 10.6〜10.14

 【A3ノビ】

 4・EPSON プロセレクション SC-PX5VII
  ¥76,566 Amazon.co.jp (8/16執筆時)  

インク種類:染料インク
カラーインク数:5色
黒インク数: 4色
印刷速度:
サイズ:616×369×228mm (収納時)
自動両面印刷:

  SC-PX5VIIは、エプソンのプロセレクションシリーズという「ハイアマチュア」向けのプリンターです。

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 価格もとびきりします。

 しかし、性能は、「業務用」レベルと言える値段にあった超高画質であり、写真家向け高性能機として、地味ながら、たいへん売れています。なお、こちらは「複合機」ではありません。

 本体のサイズは、616×369×228mmとなります。とくに幅がある製品なので、設置にはは注意が必要です。

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 インクの色数は、この機種の場合、9色インクの製品になります。

 ただし、この上位機は黒色について、光沢系のフォトブラックマットブラックを交換して使えるため、インクは9種類用意されます。タンクは9つあるため、インクの入れ替えは不要です。

 なお、プロセレクションシリーズについては、「全色とも顔料インク」です。

 「カラリオ」は染料インクを利用していましたが、プロ用については、速乾性があり、色温度の調整が容易な「顔料インク」を利用します。

 「全量顔料インク」で彩度や階調を出すためには、「8本ものインクが必要」なわけで、クオリティが出せるのは、高級機のみです。

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 カラー印刷のクオリティは、こちらは黒とグレー系の表現力を高めることで、階調表現を高めると共に、黒つぶれを効果的に防ぐことに注力しています。

 TVの場合もそうですが、黒の表現力(深み)が増すと、カラー部分の階調性が高まるため、全体的な階調性が劇的に改善します。

 モノクロ印刷のクオリティも、高まっており、プロ用の印画紙を用いた展覧会用の印刷も、このグレードならばこなせます。

 一方、理論的には、文字印刷も「得意」となりますが、この目的に使うには「大げさな機種」でしょう。

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 EPSON IC9CL79 9色セット
  ¥17,797 Amazon.co.jp (8/16執筆時)  

 純正インクの単価は、上記の通りです。

 Epson UltraChrome K3インクを9本使うため、消耗品単価は高めです。

 写真の世界で費用がかかるのはアナログの昔からそうなので、これは仕方ないです。

メーカー公表印刷コスト
 L判光沢紙:約18.9円
実際の印刷コスト
  L判光沢紙:約13.5円
 フォト年賀状印刷:約29.3円
  A4Photoカラー:約74.4円

 インクのコストパフォーマンスは、Amazonでの売価をふまえると、上表のようになります。

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 写真印刷のコストは、1枚あたりで、L版の印刷が約13.5円、フォト年賀状が約29.3円、A4縁なし印刷で約74.1円のコストです。 

安価ではないですが、驚くほどは高くないという数字です。

 A3にのばして印刷しても、1回150円ほどのコストなので、ハイアマチュア以上なら、趣味の範囲として許される額でしょう。

 普通紙印刷のコストは、試算すれば、A4普通紙印刷では約16円ほど、A4白黒印刷では約6円ほどです。

 ただ、このプリンターは、フォト用紙への印字に最適化された製品なので、参考程度です。

 印刷速度は、L判の写真用紙の場合37秒というスペックです。

 また、A3ノビの写真用紙を利用する場合、約2分33秒になります。

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 A3印刷は、こちらの場合はA3ノビサイズまで対応です。

 A4を超えるサイズの用紙の場合、こちらも手差し対応です。

 ただ、用紙のズレを効果的に防げる前面給紙を採用し、傾きによりスプリントは少ない仕様です。

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 ただ、用紙については、ロール紙ホルダーが付属し、ロール紙にも対応できます。刷り物に利用する場合には便利でしょう。

 自動両面印刷は、構造的に不可能ですが、CDのレーベル印刷機能などは付属します。

 スキャナーは、こちらはプリンタ専用機のため未付属です。

 ネットワークは、USBのほか、Wi-Fiと有線LANでの接続に対応します。スマホからの写真印刷もフォローします。

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 以上、プロセレクションシリーズ SC-PX5VIIの紹介でした。

 ハイアマチュア向けの超高級機で、画質は過程容器としては最高峰です。ここまでの額をプリンタに投資できる方は限られるでしょう。

 インクコストは、下位機種に比べてさほど高いわけではないです。その点で言えば、初期コストさえなんとかなれば、長期間楽しめるでしょう。

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 Windows 7〜10 Mac 10.6〜10.14

【A2ノビ】

 5・EPSON プロセレクション SC-PX3V
  ¥142,500 Amazon.co.jp (8/16執筆時)  

インク種類:染料インク
カラーインク数:5色
黒インク数: 4色
印刷速度:
サイズ:616×369×228mm (収納時)
自動両面印刷:

 なお、こちらには同型でA2ノビサイズまで対応できるプロセレクション SC-PX3Vという商品もあります。

 同じく8色の顔料インク技術を使う製品ですが、A2サイズということで完全に業務用に向いた品です。注意しましょう。インクタンクの型番も異なります。

2・キヤノンのA3プリンタの比較

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 続いて、CANONのA3対応プリンターを紹介しましょう。


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 Windows 7〜10 Mac 10.10〜10.14

 6・Canon インクジェット PIXUS iP8730
  ¥23,432 Amazon.co.jp (8/16執筆時)  

インク種類:染料+顔料インク
カラーインク数:3色
黒インク数: 3色
印刷速度:A4カラー10枚/分 白黒14.5枚/分
サイズ:590x159x331 mm (収納時)
自動両面印刷:

  PIXUS iP8730は、キヤノンから発売されているA3プリンターです。「A3ノビ」まで対応します。

 こちらも「複合機」ではない機種です。

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 本体のサイズは、590x159x331 mm となります。

 エプソンの「カラリオ」に比べると、横幅がある製品ですので、寸法には注意してください。

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 インクの色数は、合計で6色です。

 エプソンの構成とは異なり、イエローシアンマゼンダブラック・グレーという染料インクと、顔料系のブラックという構成です。

 注目点は、ブラック顔料インクを利用する点です。

 顔料系インクは、速乾性で文字が滲みにくいため、文字の印字に力を発揮します。したがって、例えば、喫茶店のメニューなど、文字混在でカラー印刷する場合は優位性があります。

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 カラー印刷のクオリティは、「顔料黒インク」である点が、ネックです。

 「染料インク」で統一するエプソンの「カラリオ」とは差があります。

 一方、普通紙で文字入りチラシなどを作成する場合は、差はないといえます。

 なお、エプソンの高級機「プロセレクション」は「全量顔料インク」でした。(繰り返しますが)あれは、8色インクという「力業」ゆえの例外であり、基本的に写真は「染料インク」がおすすめです。

 モノクロ印刷のクオリティは、ビジネス文書については、文字の鮮明度の面でこちらがエプソン「カラリオ」より上です。

 なお、グレーインクは採用されますが、「モノクロームな写真」については、「染料インク」で統一するエプソンの「カラリオ」に及びません。

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 BCI-351XL+350XL/6MP 6色セット
  ¥6,628 Amazon.co.jp (8/16執筆時)  

 BCI-350XLPGBK 黒大容量インク
  ¥1,700 Amazon.co.jp (8/16執筆時)  

 純正インクの単価は、上記の通りです。

 6色組のセットが販売されています。

メーカー公表印刷コスト
 L判光沢紙:約15.5円
実際の印刷コスト
  L判光沢紙:約11.7円
 フォト年賀状印刷:約22.8円
  A4Photoカラー:約64.5円

 インクのコストパフォーマンスは、Amazonでのインク価格をふまえた場合、上表のようになります。

 写真印刷のコストは、1枚あたり、L版印刷で約13.5円、フォト年賀状印刷で約29.3円、A4縁なし印刷で約74.1円のコストです。

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 普通紙印刷のコストは、試算すれば、A4普通紙印刷約17円ほど、A4白黒印刷では約7円ほどです。

 エプソンの入門機に比べるとコスパは良いですが、上位機に比べるとやや高めの水準です。もちろん、モノクロの文章印刷は1/10ほどのコストで済むでしょう。  

 印刷速度は、文字中心のビジネス文書をA4印刷する場合、カラーは1分に10枚、モノクロだと1分に14.5枚印刷できます。

 したがって、写真を印刷しない場合については、キャノンのプリンタは、速度面で優秀です。

 ただし、写真用紙で印刷する場合は、L判の光沢紙で30秒A3写真用紙で約2分というスペックです。これは、エプソンに比べると多少遅いといえます。

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 A3印刷は、EPSONのカラリオと異なり、こちらは「後部トレイでA3印刷を標準でサポートする」機種です。同時に150枚まで用紙挿入可能です。

 もちろんその分本体の大きさもやや大きめで、幅も広めです。

 自動両面印刷は、写真印刷専用機であるため、構造的に非対応です。

 スキャナーは、こちらもプリンタ専用機のため未付属です。

 ネットワークは、USBのほか、Wi-Fiでの接続に対応します。スマホからの写真印刷もフォローします。

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 一方、EPSON「カラリオ」と異なり、液晶窓やタッチパネルは装備されません。CDのレーベル印刷ができる程度です。「ストイック」なプリンターです。

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 以上、キヤノンのPIXUS iP8730の紹介でした。

 EPSONのA3プリンタと違って、手差しではなくて後トレイ(150枚)から直接A3が印刷できるのが大きな魅力です。ただ、片面のプリントしかできない機種で、スキャナなども付属しない機種です。筐体もやや大きめです。

 したがって、「ときどきA3」ではなく、「A3をよく印刷する」人向きの機種と言えます。また、ビジネス文書の印刷速度も速いので、業務用に探している方は、選択肢にしても良いかもしれません。


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 Windows 7〜10 Mac 10.10〜10.14

 7・Canon PIXUS iP6830
  ¥23,730 Amazon.co.jp (8/16執筆時)  

インク種類:染料+顔料インク
カラーインク数:3色
黒インク数: 2色
印刷速度:A4カラー10枚/分 白黒14.5枚/分
サイズ:590x159x331 mm (収納時)
自動両面印刷:

  iP6830も、キャノンのA3ノビ対応プリンタです。ただし、上で見た、PIXUS iP8730の廉価版という扱いです。

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 インクの色数は、こちらは、「染料インク」としてイエローシアンマゼンダブラック4色です。

 それに「顔料インク」の黒が加わり、タンクは5本です。上位機と比べると、中間色のグレーインクが欠如します。

 カラー印刷のクオリティは、グレイのインクがないために、写真の階調表現については、上位機種にくらべて劣ります。

 モノクロ印刷のクオリティは、顔料インク採用で、文字印刷のクオリティについては下位機種同様でしょう。

 ただし、グレーインクがない分、階調のあるモノクロ写真などは不得意です。

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 Canon BCI-351XL 5色 大容量
  ¥5,777 Amazon.co.jp (8/16執筆時)  

 Canon BCI-350XLPGBK ブラック 大容量
  ¥1,700 Amazon.co.jp (8/16執筆時)  

 純正インクの単価は、上記の通りです。5色組の大容量のセットが販売されています。

メーカー公表印刷コスト
 L判光沢紙:約14.7円
実際の印刷コスト
  L判光沢紙:約12.1円
 フォト年賀状印刷:約21.6円
  A4Photoカラー:約66.7円

 インクのコストパフォーマンスは、Amazonでの売価をふまえた場合、上表のようになります。

 写真印刷のコストは、インクが少ない割に、上位機種より多少割高です。これはインクの量や、インクの値引率が上位機種の方が良いからでしょう。

 普通紙印刷のコストは、試算すれば、A4普通紙印刷では約17円ほど、A4白黒印刷では約7円ほどです。

 印刷速度は、下位機種と同じです。ビジネス文書をA4印刷する場合、カラーは1分に10枚、モノクロだと1分に14.5枚印刷きます。

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 A3印刷は、こちらも、後トレイから150枚の給紙に対応します。

 本体の使い勝手は、こちらはCDのレーベル印刷ができない点が上位機とは異なります。

 Wi-Fi対応など、その他の部分は同じです。

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 以上、PIXUS iP6830の紹介でした。

 上位機に比べると画質が及ばず、コスト面も悪い機種です。本体価格の差もさほどないため、キヤノンを選ぶならばこの機種ではなく、先ほどの上位機種を選ぶのが正解だと思います。

3・HPのA3プリンタの比較

 つづいて、米国ヒューレットパッカードのA3プリンタを見ておきます。



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 Windows 7〜10 Mac 10.9〜10.14

 8・HP Officejet 7612 G1X85A#ABJ
  
¥28,234 Amazon.co.jp (8/16執筆時) 

インク種類:顔料インク
カラーインク数:3色
黒インク数: 1色
印刷速度:A4カラー20枚/分 白黒22枚/分
サイズ:585 × 419 × 189 mm
自動両面印刷: 対応(A3)

 Officejet 7612 は、HPA3対応プリンタです。「複合機」ではないプリンターです。

 本体のサイズは、585 × 419 × 189 mmと、小型化は重要視していない設計で、この辺は、良かれ悪しかれ「アメリカらしさ」を感じる仕様です。

 インクの色数は、4色で、ブラック・マゼンダ・イエロー・シアンという基本的な4色インクを採用しています。

 この機種は興味深い特長があり、この機種は、全量顔色インクの製品です。このような仕様は、4色インクの家庭向けとしては珍しいでしょう。

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 カラー印刷のクオリティは、カラー文字が滲みにくい点と、印刷自体の耐水性の向上で、ビジネス文書の印刷には最適です。

 モノクロ印刷のクオリティも、したがって文章の印刷は「得意ジャンル」です。

 ただし、写真印刷については、あくまで4色の顔料インクの表現力で、この部分には期待はできません。

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 HP 932XL インクカートリッジ 黒(増量)
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 HP 933XL インクカートリッジ (増量)
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 純正インクの単価は、上記の通りです。こちらは、セット品がないため、4色別に購入する必要があります。

 なお、カラーインクに比べて、黒インクの方が量が多いため、価格が高くなっています。

メーカー公表印刷コスト
 A4普通紙カラー :8.4円
実際の印刷コスト
 A4普通紙カラー :8.3円

 インクのコストパフォーマンスは、HPの場合、A4普通紙カラーのコストしか出しません。その面でのコスパは、ブラザーに比べてもさほど良いわけではありません

 ただ、HPは筐体を割と頑丈に作る傾向にあるため、リサイクル系のインクを使ってガシガシ印刷していくような使い方はありえます。ただ、保証期間中は少なくとも純正を使うべきでしょう。

 また、他機種と異なり、HPは、カラーインクが尽きても、黒インクだけでも黒印刷ができるメリット性があります。

 また、一色だけ尽きた場合も、他の色で補完する技術もあり、印字品質を度外視すれば、この部分で、実際のランニングコストは、より向上する可能性があります。

 印刷速度は、A4カラーで1分間に8枚、A4白黒で15枚となります。

 ブラザーには負けるそこそこなスペックながら、適度に速い機種です。

 A3印刷は、こちらもA3より一回り大きなA3ノビサイズまで印刷できます。この機種も給紙トレイから印字できますが、トレイは1つで、250枚用になります。

 自動両面印刷は、この機種の良い部分で、A4だけでなく、A3に対応します。

 本体の使い勝手は、こちらも無線LANに対応しており、確認用の液晶も付属します。


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 スキャナーは、もう一つの注目点で、こちらは、A3サイズのスキャナが搭載されます。なお、ADF(現行自動送り)が付属しますが、こちらはA4までとなります。

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 以上、HPのOfficejet 7612 の紹介でした。

 大きな筐体ですが、無理に小さくしていない分、ユニットの丈夫さは保証されます。

 印刷速度も過度にあげておあらず、安定性を重視している気もします。

 もちろん、月間推奨印刷枚数は800枚ですので、限界はあるものの、リサイクル系カードリッジで大量にガツガツ印刷していくのに向く機種です。

 全量顔料インクなので、文字のにじみや耐水性の面でも優れる機種です。その他、A3のスキャニングに対応させたい場合もこの機種が選択肢に入るでしょう。

4・ブラザーのA3プリンタの比較

 201807181900.jpg

 続いて、ブラザーのA3プリンターを紹介していきましょう。


 201902081800.jpg

 Windows 7〜10 Mac 10.11〜10.14

 【2018年】

 9・ブラザー First Tank HL-J6000CDW
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インク種類:顔料インク
カラーインク数:3色
黒インク数: 1色
印刷速度:A4カラー20枚/分 白黒22枚/分
サイズ:575×477×315mm
自動両面印刷: 対応(A3)

  HL-J6000CDWは、ブラザーのA3プリンター複合機です。

 ブラザーの場合、近年「家庭用」と「ビジネス用」とを明確に分けなくなったので、この機種はビジネス機とも言えます。

  201811141106.jpg

 本体のサイズは、575×477×315mmと、背の高さがある機種です。

 201807192325.jpg

 インクの色数は、4色です。ブラザーの場合、このモデルは全量顔料インクです。

 201811141038.jpg

 カラー印刷のクオリティは、顔料インクのため、写真については苦手とします。

 しかし、グラフなどのビジネスカラー文書については、にじみやすい染料インクを利用しない分、クッキリハッキリします。

 モノクロ印刷のクオリティも、顔料インク採用ですから、やはり文字がにじみにくい利点がある機種です。

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 【4色別売】

 Brother 交換インク LC3139
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 純正インクの単価は、上記の通りです。

 この機種については、4色組の大容量のセットの販売がありません。

 201811141114.jpg

 そのかわり、大量に印刷できる製品です。ただ、インク自体の耐用期間は、1年未満なので、大量に使う予定がない場合は、あまり向かない機種です。

メーカー公表印刷コスト
 A4普通紙カラー:3.7円
 A4普通紙モノクロ: 0.7円

 インクのコストパフォーマンスは、ブラザーの場合、この機種を「写真印刷用機」としては販売していないため、光沢紙などへの写真印刷に要する費用は非公開です。

 A4普通紙のコストは、インクの実売価格を加味した場合、1枚あたりの普通紙カラーの印刷コストは、約3.7円、モノクロカラーの印刷コストは、約0.7円です。

 他社と比べても、劇的に安いと言えます。

 印刷速度は、こちらはビジネス向き機種として、大きなヘッドを採用し、印刷スピードが劇的に速い機種です。

 A4カラーで1分間に20枚、A4白黒で22枚と、エプソンの2倍以上の高スピードを実現しています。もちろん両面印刷もできます。

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 A3印刷は、この機種の強調するべき点です。

 手差しや後トレイでなく、しっかりとした給紙トレイから差し込める形式です。トレイは、250枚入りで2段に対応します。大量印刷に向きます。

 自動両面印刷も、A3に対応します。

 ネットワークは、USBのほか、Wi-Fi・無線LANでの接続に対応します。液晶窓もあるため、スマホからの写真印刷もフォローできます。

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 以上、ブラザーのMFC-J6580CDWの紹介でした。

 写真印刷にはあまり向かない機種です。一方、ビジネスカラー文書は、コスト面でも、印刷速度面でもかなり優秀ですが、インクの耐用年数を考えると、ここまでのスペックは一般的に不要でしょう。

  201807181818.jpg

 なお、今回は「家庭用A3プリンターの特集」ということで、ブラザー・エプソンを含めて、(筐体が大きめとなる)ファックス・電話付きの機種を除外して掲載しています。

 それを含める場合、この機種と同じく、顔料インク採用でビジネスに向くA3機プリンターの選択肢はかなり増えます。

 インクタンクがもっと小さい機種もあるため、ビジネス用に考える方は【A3ビジネスプリンターの比較記事】もチェックしてください。

後編につづく
A3カラープリンタのおすすめは結論的にこの機種!

 というわけで、今回は、主に家庭向きのA3のインクジェットプリンターについて書いてきました。

 しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。

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1・インクコスト ★★★★☆
2・画質(普通紙)★★★★☆
3・画質(写真) ★★★★★ 
4・印刷スピード ★★★☆☆
5・設置性の良さ ★★★★★
6・総合評価   ★★★★★

 次回の後編記事(こちら)では、ここまで紹介したプリンター全機種から、いつものように、目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。

 引き続きよろしくお願いします。

 後編記事は→こちら

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posted by Atlas at 16:44 | プリンター

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