【今回紹介する内容】2022年 Mac mini最新モデルの性能とおすすめ・選び方:8コアCPU 8コアGPU Apple M1チップ搭載 :周辺機器やメモリー増設・性能の違い
【比較する製品型番】MGNR3J/A MGNT3J/A MXNG2J/A MXNF2J/A MRTR2J/AMRTT2J/A MD389J/A MD388J/A MD387J/A
今回のお題
Mac miniの新機種のラインナップと機種ごとの性能の違いは?
ども、Atlasです。
今日は、2022年3月現在、最新のMac miniの比較です。
現在のところの最新機種は、2020年11月に発表された製品です。
CPUがインテル系から、アーム社系のApple M1チップに変更となった、初めての機種です。
後ほど、ベンチマークを出しますが、CPUやGPUは、IntelCPU時代から「凄まじく向上」しました。
今までは、Macの中では「性能の低い廉価版」だったMac miniですが、位置づけが大きく変わったと言えます。
今回の記事では、この新しい状況をふまえながら、最新機の機能の違いや選び方を説明していくつもりです。
処理能力 ★★★★★
画像処理 ★★★★★
拡張性 ★★★★★
価格 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最後に「Atlasのおすすめ機種!」を提案していきます。
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1・Macbookの比較
2・iMacの比較
3・Mac miniの比較
4・Mac Studioの比較
なお、今回の記事は、このブログのMac比較シリーズの3回目記事として書きました。
1・Mac miniのラインナップと機能
というわけで、Mac miniの比較を進めていきます。
1-1・ラインナップ
1-2・CPU
1-3・グラフィック
1-4・メモリー
1-5・ストレージ
1-6・接続端子
1-7・ディスプレイとの接続
1-8・ネットワークとの接続
1-9・その他のパーツ構成
はじめに「ラインナップ」を紹介したあと、以上のような項目に分けながら、各機のスペックを見ていきます。
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以下、いつものように、Atlasのおすすめポイントを赤字系で、イマイチと思う部分を青字系で記していきます。
1-1・MacMiniのラインナップ
【M1搭載機】
【2020年11月発売】
【256GB SSD】
1・Mac mini M1チップ MGNR3J/A
¥79,800 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
CPU:Apple M1 3.2GHz
メモリ:8GB(増設不可)
ストレージ:256GB SSD(増設不可)
GPU:Apple M1 GPU
接続端子:Thunderbolt3×4 USB3.1×2 HDMI
ネットワーク:Wi-Fi6(11ax)・Bluetooth 5
有線LAN:1000Base-T×1
サイズ:幅19.7×奥行19.7×高さ3.6cm
【M1搭載機】
【2020年11月発売】
【512GB SSD】
2・Mac mini M1チップ MGNT3J/A
¥101,800 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
CPU:Apple M1 3.2GHz
メモリ:8GB(増設不可)
ストレージ:512GB SSD(増設不可)
GPU:Apple M1 GPU
接続端子:Thunderbolt3×4 USB3.1×2 HDMI
ネットワーク:Wi-Fi6(11ax)・Bluetooth 5
有線LAN:1000Base-T×1
サイズ:幅19.7×奥行19.7×高さ3.6cm
【インテルCPU搭載機】
【2020年3月発売】
3・Mac mini MXNG2J/A
¥124,080 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
CPU:Intel Core i5-8500 3.0GHz
メモリ:8GB(増設不可)
ストレージ:512GBSSD
GPU:Intel UHD Graphics 630
ネットワーク:Wi-Fi6(11ac)・Bluetooth 5
有線LAN:1000Base-T×1
サイズ:幅19.7×奥行19.7×高さ3.6cm
はじめに、現行のMac miniのラインナップの紹介からです。
Mac miniは、上記、3グレードの製品が、現在展開されています。
値段から言えば、最も安い機種と真ん中の機種が、(新しい)Apple M1 CPU採用機です。
そして、値段が最も高い機種が、(今までの)インテルCPU搭載機となります。
ただし、基本となるスペック面をみれば、値段が機種の性能をそのまま表しているとは、言えない部分があります。
以下、その理由を詳しく見ていきます。
1-2・CPUの性能の比較
はじめに、CPU(チップ)の話です。
パソコンの「頭脳」であり、その性能を決める最も重要なパーツです。
現行のMac miniのCPUは、Apple M1と、インテルCPUに分かれます。
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結論的にいえば、値段からするとApple M1搭載機のが「安い」ですが、性能は、インテルCPU搭載機より、明らかに「上位」です。
こうした現状は、AppleがApple M1を「推して」戦略的に価格設定しているからだと思います。
一般的な(価格原理に反して)このように言える理由を、以下、2点から、説明します。
Apple M1搭載機
・クロック: 3.2GHz
・コア数:8コア8スレッド
・キャッシュ:16MB (L2)
Intel CPU搭載機
・クロック:3.0GHz
・コア数:6コア6スレッド
・キャッシュ:9MB (L3)
第1に、CPUの性能の差です。
CPU(チップ)の要素をより細かくみると、両社は、かなり差があることが分かります。
実際、ベンチマークスコアを見比べると、Apple M1搭載機は、インテルCPU搭載機に対して、40%以上の性能差がみられます。
Atlasの個人的な感覚では、家庭用・仕事用として、個人が使う場合に(マルチCPUのスコアで)「10000以上」のベンチマークスコアが出せると、快適です。
インテル系CPUも「快適に使える水準」の10000に迫るので、悪くはないです。
しかし、15000を軽く越えるApple M1は、実際「圧倒的」です。
このような差は、単純にスレッド数とクロック数が多いだけ、という理由だけでは説明できません。
M1チップの独自の仕組みに由来するというべきです。
実際、本機のCPUは、4つの高性能コアと4つの高効率コアを組み合わせた独自形式で、Macのパフォーマンスを底上げしています。
その上で、機械学習を処理するニューラルエンジンなども、それとは別に備えます。
メモリ・GPU・その他の機能と統合された、フルオーダーメイドのSOC(System-on-a-chip)としての設計ですので、相乗効果でこうしたスコアになります。
実際、Appleは、自社の動画編集ソフトのFinal Cut Proにおける処理では、旧世代(インテル系)のMac mini(Intel)と比べて、最大3.4倍速いと言っています。
同社は、省電力CPUでは「世界最速」を謳います。発熱もしにくいので、静音性も高いCPUといえます。
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第2に、iOSネイティブアプリの対応です。
Apple M1搭載機は、iPhoneアプリがそのまま動作します。
iOSと同じアーム社系のCPUに機械学習用の16コアNeural Engineという構成になった恩恵です。
ただし、全てのアプリが起動できるわけでなく、Googleやマイクロソフトなど、特にMac専用の有料アプリがある製品は、非対応の場合もあります。
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以上、 Apple M1搭載機の優れた部分を2点、みてきました。
1・旧アプリのパフォーマンス
=インテル用アプリが遅い可能性
2・ Windowsの起動
=仮想化ソフト利用の可否・速度
良いことずくめのようです。
しかし、公平を期して言えば、CPUに由来する注意点も2点あります。
以下、この部分について、詳しく見ていきます。
第1に、旧アプリのパフォーマンスです。
2020年までに販売されていた既存のソフト・アプリの多くは、Intel社製のCPUを前提に作っています。
そのため、Apple M1搭載機で利用する場合、Rosetta2というAppleの変換プログラム(エミュレータ)がMac OSの中で(ユーザーに意識させず)動作し、利用できるようにしています。
したがって、通常より処理過程が増えるため、旧アプリの実行速度がやや落ちる部分があります。
ただ、この部分は実際心配が要らない場合がほとんどです。
従来機の「35%上のスピード」のCPUなので、この部分の速度低下は感じません。
Atlasも試しましたが、Rosetta2下のアプリでも(気にならない水準で)問題なく動きました。
実際、Apple純正アプリや各社のブラウザをはじめ、Adobe・Microsoftなど、ビジネスに欠かせないアプリをはじめとして、たいがいのメジャー製品はすでに、Apple M1環境にネイティブで対応しています。
AppleはUniversalという移行用の開発環境を用意し、(概ね)2022年末までの対応をソフト開発者に促していましたし、この部分はほぼ改善しました。
現状で「動かないアプリ」は、iMobie M1 App Checker で確認できます(英語サイト)。
Mac OS Mojaveで事前に32bitアプリが(そもそも)切られたこともあり、動かないアプリは、あまりない印象です。
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第2に、仮想化ソフトにおけるWindowの起動です。
インテルCPU搭載機は、OSが基本装備するBoot Campほか、【Mac用仮想化ソフトの比較記事】で紹介した有料ソフトで、Window10が起動できました。
しかし、Apple M1搭載機は、Intel CPUではないので、Boot Campには対応できません。
一方、仮想化ソフト最大手のParallelsは、2021年4月にApple M1搭載機での仮想化ソフトの稼働に成功しています。
正確には試用版の「Windows 10 on ARM 64」の駆動です。ただ、DirectX 11にも対応し、パフォーマンスも上々です。
ニッチな話ですので、詳しくは、【Mac用仮想化ソフトの比較記事】のほうで書きました。
ーーー
以上、Apple M1搭載機の良い部分と、イマイチな部分双方をみてきました。
結論的にいえば、課題はあるにせよ、ロゼッタ2で動く旧アプリを含めて、Apple M1搭載機の方が、現状では、パフォーマンスが高いです。
インテルCPU搭載機は、目的があって、特別なニーズで使おうという方のみに「おすすめ」できます。
例えば、特殊なPC周辺機器を利用している方、業務用などで動かないソフト(64bit)がある方、または、仮想化ソフトの安定起動を求めるなどです。
1-3・グラフィック性能の比較
つづいて、グラフィックス(GPU)について、詳しくみていきます。
Apple M1搭載機とインテルCPU搭載機に分けながら、その違いを説明しようと思います。
第1に、Apple M1搭載機です。
こちらは、8コアのGPUを搭載します。
Apple M1は、CPU・GPU・ユニファイドメモリなどが統合されたSOC型構造なので、単独の評価はしがたいです。
しかし、少なくとも、3500以上のスコアがでています。
iMacなどに搭載となる上位のM1 Maxに及ばないですが、単独のGPU(Radeon)を搭載していた時代のiMacのGPUの性能は超えるレベルです。
実際、GPUスコアとしては、かなり快適な水準です。
Appleは、Shadow of the Tomb Raiderというゲームで、旧世代機に対して約4倍、Final Cut Proで、約6.6倍のパフォーマンス向上というデータが示されます。
実際、Universal2対応アプリならば、これほどのパフォーマンスを得られるでしょう。
8Kビデオにも対応できるスペックです。
ーーー
第2に、インテルCPU搭載機です。
こちらは、GPUとして、Intel UHD Graphics 630を搭載します。
性能差は歴然です。
Mac miniユーザーが行うだろう日常的なタスクには問題ない性能でしょうが、ハードな処理には向きません。
ーーー
結論的にいえば、CPU・GPU双方を含めて、単独のGPUを積むi製品を除けば、Apple M1搭載機ならば、iMacやMacBookと、性能差を感じずに使えるといえます。
1-4・メモリーの性能
つづいて、メモリーについて、確認していきます。
メモリーは、CPU・GPUと同じく、基礎的なパフォーマンスに影響する部分です。
Mac miniの場合、その搭載量は、どの機種も標準では8GBです。
Macは、4GBがOSを動かすにあたって最低限の水準です。
Mac miniの用途を考えれば、だれでも十分な量でしょう。
こちらについても、CPUの種類で違いがあるので、順番にみていきます。
Crucial 2,666MHz DDR4 SO-DIMM 16GB
¥10,588 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
第1に、インテルCPU搭載機は、DIMMスロットがあるため、増設することもできます。
2枚単位で、対応するのは「 2666MHz DDR4 SO-DIMM 」です。
第2に、Apple M1搭載機は、CPU・GPUと統合され、ユニファイドメモリとなったので、増設はできない仕様です。
ただ、8GBもあれば、そもそも、増設はあまり考えなくても良いでしょう。
1-5・ストレージの性能
ストレージ(記憶ドライブ)は、速度的な快適性のほか、容量的な利便性にもかかわる部分です。
速度面で言えば、最近は、HDDは、OSの起動速度などの「ボトルネック」になっています。
しかし、Mac miniの場合、全機種が高速なSSDドライブを採用しています。
PCI-Express 3.0世代のSSDで、最大3.4GB/sの読込速度です。
したがって、この部分がボトルネックになる可能性は(ほぼ)皆無です。
容量は、Apple M1搭載機は、256GBか512GBです。
インテルCPU搭載機は、512GBのみとなります。
後述するように、Apple M1搭載機でも、高速なThunderbolt3端子があるので、外部ストレージの増設が容易です。
結論的にいえば、256GBでも十分でしょう。
1-6・接続端子の構成
続いて、接続端子について説明しておきます。
Mac miniの接続端子は、Apple M1搭載機・インテルCPU搭載機ともに、同じです。
(丸い形の)USB-C形状の端子は、速度的にThunderbolt3規格で、2端子あります。
(四角い形の)USB-A形状の端子は、速度的にはUSB3.1規格で、同じく2つあります。
そのほか、HDMI2.0端子・ヘッドホン端子から構成されます。
いずれの端子も「高速対応」ですが、とくに、(丸い)Thunderbolt3(USB-C)は、最大速度が40Gbpsと超高速です。
したがって、この端子のスピードを活かして外部ストレージ(SSD)を利用するのは、Mac miniでは良い選択肢と言えます。
興味のある方は、【高速なポータブルSSDの比較記事】をご覧ください。
1-7・ディスプレイとの接続
ディスプレイは、説明するまでもなく、「別売」です。
久しぶりの買い換えユーザーの方は、以前は、Macの純正モニターを使われていた方も多いかもしれません。
しかし、Appleは50万円以下の純正ディスプレイは現在廃止です。
必然的にサードパーティ製のモニターを買うことになるでしょう。
接続端子は、基本的には、HDMI端子を使います。
HDMI2.0に対応するので、これを介して、4K 5K表示(レティナ液晶)ができる高性能ディスプレイともつなげられます。
Thunderbolt 3を利用することもでます。しかし、対応の幅や、ケーブルの値段を含めて言えば、金的にHDMI 2.0で考えるの普通でしょう。
なお、このブログでは、液晶ディスプレイを50機種以上比較しています。
Mac向きの製品については、【Mac向けモニターの比較記事】で紹介しました。
同時購入を考えている方は、そちらもご覧ください。
1-8・ネットワークとの接続
ネットワークは、Apple M1搭載機・インテルCPU搭載機ともに、有線LAN(1000Base-T)とBluetooth 5.0に対応します。
一方、性能差が見られるのは、Wi-Fiの部分です。
第1に、Apple M1搭載機は、Wi-Fi6対応 (11ax)です。
対応するルーターを導入する場合、家族が多い場合など、複数同時通信時の通信安定性が高まります。
Wi-Fi6は、2020年末頃から普及がはじまったばかりので、多くのご家庭は、未対応かと思います。
速度的には、Macminiはアンテナ2本(2×2)なので、最大1201Mbps(5.0GHz帯)です。
第2に、インテルCPU搭載機は、従来のWi-Fi5(11ac)のみの対応です。
ただ、アンテナの本数は3本内蔵なので、実際的な速度は同水準です。
こうしたルーター部分の仕様については、結構複雑な部分があるため、【無線LANルーターの比較記事】のほうで、詳しく書いています。
興味のある方は、のちほどご覧ください。
1-9・他のパーツ構成について
最後に、ここまで見ていない部分を、まとめてみておきます。
なお、Apple M1搭載機・インテルCPU搭載機ともに違いはないので、共通するものとして読んでください。
第1に、入力デバイスです。
ここは誤解している人がいますが、Mac miniの場合は、(iMacと違い)キーボードもマウスも、標準では未付属です。
別途購入する必要があります。
2・Mac向きのキーボードの比較
3・Mac向きのマウスの比較
このブログでは、以上の2つの記事で、基本的な選び方をフォローしています。
「手が疲れない」という点を重視した記事となりますが、よろしければご覧ください。
【DVDドライブ】【アマゾン限定型番】
・BUFFALO DVSM-PLV8U2-BK/N
¥2,000 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
【ブルーレイ】【アマゾン限定型番】
・BUFFALO BRXL-PTV6U3-BK/N
¥6,980 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
第2に、光学ドライブです。
Macはどの製品もそうなのですが、光学ドライブは内蔵されません。
ソフトのインストールなどをする方は、必要に応じて購入が必要です。
4・Macで使える外付DVDドライブ
5・Macで使えるブルーレイドライブ
6・Mac用のブルーレイ視聴ソフト
とくに、単なるインストールではなく、動画の再生やメディアへの書込にも用いる方は、上記の記事をぜひご覧ください。
とくに、Windowsに慣れている方は、Macの場合、ソフトなどの事情も異なります。
Microsoft Office Home and Student 2021
¥23,562 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
第3に、オフィスソフトです。
Macの場合、無料で、Apple純正のワープロ・表計算・プレゼンソフトが無料で付属します。
Microsoft Officに互換しますが、「完全互換」ではなく、書式のズレなどは起こります。また、エクセルマクロなどにも非対応です。
そのため、別に買われる方も多いのが現状です。
こちらについても、以上のリンク記事で、別に書いてありますので、必要があれば、ご覧ください。
第4に、スピーカーです。
Mac miniは、本体内部に簡易的なスピーカーが内蔵されます。
しかし、基本的には、警告音をならすためのものです。
Mac miniは、3.5mmヘッドフォンジャックから、デジタルかアナログで外部スピーカーに音声を出力できます。
そのため、Mac miniで音楽を聴く場合、外部スピーカーを利用すると良いでしょう。
むろん、安定性の高いBluetooth 5.0も備えるので、ワイヤレスでも良いかと思います。
8・PC用スピーカーの比較
9・ミニコンポの比較
10・Bluetoothスピーカーの比較
11・イヤホン・ヘッドホンの比較
興味のある方は、以上のリンク記事をご覧ください。
2・Mac miniのカスタマイズ
続いて、Mac miniの「オーダーメイド(CTO)」についての説明です。
路面店を含むAppleストアでは、MacMiniのカスタムメイドが可能です。
一方、ビックカメラ.comでも、他のMacは不可なのですが、MacMiniについてはCTOを受け付けていて、お馴染みの「ポイント還元」もあります。
この場合、追加費用で装備をアップグレードできます。
CPUの違いで、できる内容と価格がことなるため、個別にみていきます。
【M1 256GBベース】
1・Mac mini M1チップ MGNR3J/A
¥79,800 ビックカメラ (3/31執筆時)
メモリー:16GB
+ ¥20,000
SSD:512GB
+ ¥22,000
SSD:1TB
+ ¥66,000
SSD:2TB
+ ¥154,000
10ギガビットLAN
+ ¥1140000
第1に、Apple M1搭載機です。
現状では、以上のカスタマイズが可能です。
CPUは、上位のものは、まだ用意されません。
メモリーは、ユーザーが後から増設できなくなったため、導入する意義は、一定程度あるでしょう。
ただ、通常モデルでも8GBですし、基本的にはそれで足りると思います。
ストレージは、下位機種でも256GBですし、増設の必要性はあまりないでしょう。
仮に必要でも、本体は据置型なので【外付けポータブルSSDドライブの比較記事】で紹介したような小型ストレージをあとから増設できます。
10Gbit 有線LANについては、ほぼ企業用です。
【インテル 512GB ベース】
3・Mac mini MXNG2J/A
¥124,080 ビックカメラ (3/31執筆時)
CPU:Intel Core i7-8700(3.2GHz)
+ ¥22,000
メモリー:16GB
+ ¥22,000
メモリー:32GB
+ ¥66,000
メモリー:64GB
+ ¥110,000
SSD:512GB
+ ¥22,000
SSD:1TB
+ ¥66,000
SSD:2TB
+ ¥154,000
10Gbit 有線LAN
+ ¥11,000
第2に、インテルCPU搭載機です。
上表のようなカスタマイズが可能です。
CPUは、カスタマイズすると、上位のIntel Core i7-8700を選べます。
通常機とは20-30%程の性能差であり、スペック重視ならば導入する意義は、一定程度あるでしょう。
数値的には、M1プロセッサに近い数字でもあります。
しかし、先述のように、GPUやユニファイドメモリなどを含めて、これでも差はあるでしょう。
メモリーの増設は、こちらならば、ユーザー後からでも行えます。
割高と言えるBTOする意味は、ほとんどないと思います。
10Gbit 有線LANについては、ほぼ企業用です。
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結論的にいえば、BTOは相当程度割高なので、基本的に、通常機の上位機種を選び、その枠内で、将来的に増設を考える方向性が良いと思います。
3・旧機種のMacminiについて
Mac miniは、旧機種が残っています。
中古が多いですが、一部では、新品も手に入ります。簡単に紹介してきます。
【インテルCPU搭載機】【在庫限り】
【2020年3月発売モデル】
4・Mac mini MXNF2J/A
¥75,200 楽天市場 (3/31執筆時)
CPU:Intel Core i3 3.6GHz
メモリ:8GB(増設不可)
ストレージ:256GB SSD(増設不可)
GPU:Intel UHD Graphics 630
ネットワーク:Wi-Fi6(11ac)・Bluetooth 5
有線LAN:1000Base-T×1
サイズ:幅19.7×奥行19.7×高さ3.6cm
MXNF2J/Aは、2021年初頭まで売られていたモデルです。
そのため、新品の在庫がまだあります。
本機は、現行機のインテルCPU搭載機からCPUのグレードとストレージ量を減らした「下位機種」と考えてOKです。
CPUは、ベースクロックは3.6GHzと高いですが、4コア4スレッドのCorei3になるため、総合性能は、40%程低いです。
ただ、「そこそこ快適」といえるベンチマーク5000は上回るので、(値段によっては)軽い処理をするための格安機としては、ニーズがあると思います。
【2018年モデル】
5・Mac mini MRTR2J/A
¥73,800 楽天市場 (3/31執筆時)
CPU:Intel Core i3 3.6GHz
メモリ:8GB(増設不可)
ストレージ:128GB SSD
GPU:Intel UHD Graphics 630
ネットワーク:Wi-Fi6(11ac)・Bluetooth 5
有線LAN:1000Base-T×1
サイズ:幅19.7×奥行19.7×高さ3.6cm
【2018年モデル】
6・Mac mini MRTT2J/A
¥74,930 楽天市場 (3/31執筆時)
CPU:Intel Core i5-8500 3.0GHz
メモリ:8GB(増設不可)
ストレージ:256GB SSD
ネットワーク:Wi-Fi6(11ac)・Bluetooth 5
有線LAN:1000Base-T×1
サイズ:幅19.7×奥行19.7×高さ3.6cm
こちらは、こちらの2018年発売モデルです。
2機種ありますが、Intel Core i3機は1つ上でみた製品、Intel Core i5機は、現行のインテルCPU搭載機と仕様は同じです。
ただし、ストレージ量の部分で、旧機種は、下位機種が128GB、上位機種が256GBと新機種に較べて、半量です。
それ以外の部分は、本体の筐体の形状や、CPUなどのハードの部分を含めて新機種と同じです。OSも更新すれば同じですし。
一方、新品価格は、値ごろ感がない状況ですが、中古で状態も良さそうで、安いものがあれば、狙っても良い状況ではあります。
今回の結論
Mac miniのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、新型のMac miniを紹介してきました。
最後にいつものように、目的別、予算別に、Atlasのおすすめ機種!を紹介します。
第1に、現状で、Mac miniを選ぶ場合、全方位的におすすめできるのは、
【M1搭載機】
【2020年11月発売】
【256GB SSD】
1・Mac mini M1チップ MGNR3J/A
¥79,800 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
1・Mac mini M1チップ MGNR3J/A
¥75,844 楽天市場 (3/31執筆時)
1・Mac mini M1チップ MGNR3J/A
¥79,800 ビックカメラ (3/31執筆時)
CPU:Apple M1 3.2GHz
メモリ:8GB(増設不可)
ストレージ:256GB SSD(増設不可)
GPU:Apple M1 GPU
接続端子:Thunderbolt3×4 USB3.1×2 HDMI
ネットワーク:Wi-Fi6(11ax)・Bluetooth 5
有線LAN:1000Base-T×1
サイズ:幅19.7×奥行19.7×高さ3.6cm
1・処理能力 ★★★★★
2・画像処理 ★★★★★
3・拡張性 ★★★★★
4・価格 ★★★★★
5・総合評価 ★★★★★
新しいApple M1搭載機の下位機でしょう。
本編で書いたように、CPU・GPU性能の部分で、インテルCPU搭載機を選ぶ意義は、現状ではほぼないです。
逆に、Apple M1搭載機は、単独のGPUを搭載する機種を除けば、iMacやMacBookとほぼパフォーマンスは変わらないです。
iMacなど他のMacと比べても、費用対効果は高いため、導入する意義はあるでしょう。
懸念だった互換性も、「ほぼ問題」ないことが現状では明らかになっています。
Appl社の製品や、MicrosoftやAdobeといった大手のソフト、基本ブラウザなどは、すでにユニバーサルアプリ化もされました。
そうでない製品も、CPUパワーにものを言わせて、実際的なパフォーマンスは、インテルCPU搭載機と変わらないか、それより良いです。
さらに、iOSネイティブアプリに対応し、iPhoneアプリがそのまま動作するのも、Apple M1搭載機だけです。
現在的にそこに利便性を感じない方も、将来を見こせば、この部分は重要です。
おそらく、Mac OS自体が今後、両者の間の垣根をなくす方針であることから、Apple M1チップ搭載機でないと実行できない、機能が今後増えていくでしょうから。
また、「格安な下位機」からAppleが M1チップを展開したのは、「基本ソフトの動作なら問題ない!」という自信からでもあると思います。
第2に、わりと特殊なソフトや周辺機器を使う方や、Windows環境の構築がマストというかたには、
【インテルCPU搭載機】
【2020年3月発売】
3・Mac mini MXNG2J/A
¥124,080 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
3・Mac mini MXNG2J/A
¥139,983 楽天市場 (3/31執筆時)
3・Mac mini MXNG2J/A
¥124,080 ビックカメラ (3/31執筆時)
CPU:Intel Core i5-8500 3.0GHz
メモリ:8GB(増設不可)
ストレージ:512GBSSD
GPU:Intel UHD Graphics 630
ネットワーク:Wi-Fi6(11ac)・Bluetooth 5
有線LAN:1000Base-T×1
サイズ:幅19.7×奥行19.7×高さ3.6cm
1・処理能力 ★★★☆☆
2・画像処理 ★★☆☆☆
3・拡張性 ★★★★☆
4・価格 ★★★★☆
5・総合評価 ★★★☆☆
Intel Core i5搭載機のMRTT2J/Aでしょう。
先述のように、本当に特殊な用途がある場合以外は、もはや費用対効果が悪いため、Apple M1搭載機を選んでください。
補足1:購入に関する補足
というわけで、今回は、Mac miniについて、色々な側面からみてきました。
最後に、Mac miniの購入法についての補足です。
Amazonは、2018年から、Appleの正規ディーラーになりました。
そのため、Amazon直販で正規品が買えます。
(時期によるものの)数%のポイントが付きます。
また、正規代理店なので、購入時に、Appleの正規の延長保証(AppleCare+ for Mac mini - 3年プラン)の追加購入もできます。
−
さらに、Amazonの場合、「Amazonギフト券チャージタイプ 」の販売があります。
銀行経由でプリペイドしておけば、年間ライセンスならば、実質で最大2%引で購入可能です。クレジットカードのポイント割を除けば、この方法での購入が一番安い価格だと思います。
ギフトカードは、Amazonの別の買い物でも利用でき、有効期限は10年です。
検討しても良いでしょう。詳しくは【こちら】に解説があります。
一方、楽天市場の場合は、利用サービスに応じたSPUポイントが最大15倍のほか、セール時にはテナント側のポイントが付くため、それを含めた場合、お買得になる場合もあります。
ビックカメラも、店舗と共通化できるポイントが5%付与されます。
また、同社の場合、ネット購入の場合、他社製クレカでもポイントが減額されないメリット性があります。
補足2・関連記事の紹介
最後に、Mac miniを買われる方が、検討するだろう、周辺機器についての情報です。
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第1に、液晶モニターです。
Mac miniをお探しの方には、特にニーズがあるかと思います。
細かい接続条件やおすすめ機種も紹介していますので、【Macにおすすめの液晶モニターの比較記事】をご覧ください。
ーーー
第2に、光学ドライブです。
Mac miniの現行機種はどの機種も、DVDドライブが本体に内蔵されません。
したがって、ソフトのインストールなどのために、DVDドライブか、ブルーレイドライブを別に購入する必要があります。
1・Macで使える外付DVDドライブ
2・Macで使えるブルーレイドライブ
3・Mac用のブルーレイ視聴ソフト
ただし、Macの場合、ブルーレイ関係の書込/読み込みに公式に対応しないなど、気をつけるべきいくつかの問題があります。
詳しくは、上記の3つの記事でフォローしていますので、よろしければご覧ください。
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第3に、ネットワークについてです。
今回紹介したM1プロセッサ搭載機は、新しいWi-Fi6規格に対応します。
対応するルーターが必要ですが、ご家族との同時通信時の通信安定性について、新しいルーターで改善する可能性があります。
詳しくは、このブログの【無線LANルーターの比較記事】の記事をご覧ください。
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Microsoft Office Home and Student 2021
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第4に、Mac用のオフィスソフトです。
先述のようにMacには、Apple純正のワープロ・表計算・プレゼンソフトが付属します。
これらは、Microsoft Officeに互換しますが、「完全互換」ではなく、書式のズレなどが起こります。
これを避けるためには、Microsoftが販売するMac用のオフィスソフトを別途購入する必要があります。
なお、こちらについても【Mac用のOffice2021の選び方の記事】を別に書いてありますので、必要があればご覧ください。
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【2021年】
・Parallels Desktop 17 for Mac
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第5に、Windowsについてです。
WindowsからMacに移行した人で、どうしてもMacでWindowsのソフトを動かしたい場合、上のような仮想化ソフトで、WindowsがMac上で利用可能です。
これについても【Mac用仮想化ソフトの比較記事】記事がありますので、よろしければご覧ください。
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第6に、音響機器についてです。
Mac miniはスピーカーを内蔵しますが、その音質はイマイチのレベルです。
1・PC用スピーカーの比較
2・ミニコンポの比較
3・Bluetoothスピーカーの比較
4・イヤホン・ヘッドホンの比較
そのため、例えば、デスクトップで音楽を聴きながら作業をする場合、1万円ほどのスピーカーなどを買われると満足度が高いです。
これについては、上記1番の記事で特集しました。
現在は、無線でミニコンポやスピーカーに飛ばせる機種もあり、配線の自由度も高まっています。興味のある方は、上のリンク記事をご覧ください。
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第7に、プリンタです。
1・A4インクジェット複合機(4色)
2・A4インクジェット複合機(6色)
3・A3インクジェット複合機
4・ビジネスインクジェット
5・A4モノクロレーザー
6・A4モノクロレーザー 複合機
7・A4カラーレーザープリンタ
8・A3カラーレーザープリンタ
9・プリンターの基本的な選び方
また、このブログでは100機以上のプリンターを比較する記事があります。
MacOSに対応した、最新のインクジェットプリンターや、レーザープリンターの導入を考えている人は、とりあえず、導入編となる、【Mac用プリンターの比較記事】をぜひご覧ください。
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第8に、マウスとキーボードです。
Mac miniは、いずれ付属しません。
このブログでは、「疲れにくい」キーワードに、いずれの入力デバイスについても、記事があります。
興味のある方は、こちらもよろしくお願いします。
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1・Macbookの比較
2・iMacの比較
3・Mac miniの比較
4・Mac Studioの比較
そのほか、Mac系の他のパソコンと、どちらを買おうか迷われている場合、同じように比較をした記事もあります。
あわせて、検討している方は、どうかご覧ください。
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最後になりましたが、この記事がもし皆さんのお役に立ったようならば、Twitter Facebook はてなブックマークで話題を共有していただければ嬉しいです。
ではでは。