【今回紹介する内容】2024年 新型Mac mini全機種の性能とおすすめ・選び方:AppleシリコンM4 M4 Pro最新モデルの下位機と上位機との違い:Intel系 ・M1 M1Pro M2 M2 Pro搭載旧機種とのベンチマークの違いほか
【比較する製品型番】Apple Mac mini Apple M4チップ MU9D3J/A MMFK3J/A MCYT4J/A Mac mini Apple M4 Proチップ MCX44J/A Apple Mac mini Apple M2チップ MMFJ3J/A MMFK3J/A MNH73J/A MGNR3J/A MGNT3J/A MXNG2J/A MRTT2J/A MD389J/A MD388J/A MD387J/A
今回のお題
Mac miniのラインナップと機種ごとの性能の違いは?
ども、Atlasです。
今日は、2024年10月現在、最新のMac miniの比較です。
2024年10月に発表されたばかりの、Apple M4チップ、Apple M4 Proチップを搭載したMac miniについても、速報的に記事に加えています。
2020年にCPUが、インテル系チップから、アーム社系のAppleチップ(アップルシリコン)に変更となってから、3回目の更新です。
筐体も今回から変更で、幅19.7cm四方の本体から、12.7cm四方の本体に小型化です。
CPUは、2022年前にでた旧機からCPUが2世代あがり、第4世代のApple M4チップ、M4 Proチップ搭載になりました。
昔は「性能イマイチの廉価版」だったMac miniが、現在では「高性能な小型機」に底上げされたと言えます。
のちほど、旧機種ほか、iMacやMacBookと比べた場合のベンチマークスコアも出しますが、十分に優秀な水準といえます。
というわけで、今回は、この新しい状況をふまえつつ、最新機の機能の違いや選び方を説明していきます。
処理能力 ★★★★★
画像処理 ★★★★★
拡張性 ★★★★★
価格 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最後の結論編では、「Atlasのおすすめ機種!」を提案していきます。
よろしくお願いします。
−−
1・Macbookの比較
2・iMacの比較
3・Mac miniの比較
4・Mac Studioの比較
5・Apple iPadの比較
なお、今回の記事は、このブログのMac比較シリーズの3回目記事として書きました。
1・Mac miniのラインナップと機能
というわけで、Mac miniの比較を進めていきます。
1-1・CPU
1-2・グラフィックス
1-3・メモリー
1-4・ストレージ
1-5・接続端子
1-6・ディスプレイとの接続
1-7・ネットワークとの接続
1-8・その他のパーツ構成
1-9・ソフト面の対応
以上のような項目に分けながら、各機のスペックを見ていきます。
----
以下、いつものように、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
1-1・CPUの性能の比較
【2024年11月8日発売予定】
(Appple直販売価:94,800円)
1・Mac mini Apple M4チップ(10コアCPU)MU9D3J/A¥94,800 +945pt Amazon.co.jp (9/4執筆時)
CPU:Apple M4 4.5GHz(10コア)
メモリ:16GB(増設不可)
ストレージ:256GB SSD(増設不可)
GPU:10コア
接続端子:Thunderbolt 4×3 USB-C(3.1)×2 HDMI
(Appple直販売価:124,800)円)
2・Mac mini Apple M4チップ(10コアCPU)MMFK3
¥124,801 +1249pt Amazon.co.jp (10/30執筆時)
CPU:Apple M4 4.5GHz(10コア)
メモリ:16GB(増設不可)
ストレージ:512GB SSD(増設不可)
GPU:10コア
接続端子:Thunderbolt 4×3 USB-C(3.1)×2 HDMI
(Appple直販売価:154,800)円)
3・Mac mini Apple M4チップ(10コアCPU)MCYT4J/A
¥148,545 +1485pt Amazon.co.jp (10/30執筆時)
CPU:Apple M4 4.5GHz(10コア)
メモリ:24GB(増設不可)
ストレージ:512GB SSD(増設不可)
GPU:10コア
接続端子:Thunderbolt 4×3 USB-C(3.1)×2 HDMI
(Appple直販売価:218,800円)
4・Mac mini Apple M4 Proチップ(12コアCPU)MCX44J/A
¥209,960 +2100pt Amazon.co.jp (10/30執筆時)
CPU:Apple M4 Pro 4.5GHz(12コア)
メモリ:24GB(増設不可)
ストレージ:512GB SSD(増設不可)
GPU:16コア
接続端子:Thunderbolt 5×3 USB-C(3.1)×2 HDMI
ネットワーク:Wi-Fi6E(11ax)・Bluetooth 5.3
有線LAN:1000Base-T×1
サイズ:幅12.7×奥行12.7×高さ5cm
はじめに、CPUのスペックです。
多くの皆さんが最も興味のある部分でしょうから、最初に取りあげました。
Mac miniは、4グレードの製品が、現在展開されています。
上位機機までが、M4 10コア(4.5GHz×4 2.85GHz ×4)、最上位機が、M4 Pro 12コア(4.5GHz×8 + 2.85GHz ×4)です。
後述するCTO(オーダーメイド)だと、 M4 Pro 14コア(4.5GHz×10 + 2.85GHz ×4)も選べます。
なお、以下、お馴染みの、CPUベンチマークを比べます。
上表は、現状の「AI時代」のMacについて、仕事用・家庭用として個人が使う場合に、Atlasが「快適」と判断するスコアの水準を表したものです。
個人が使う場合に(マルチCPUのスコアで)「20000」のベンチマークスコアを越せば、現状で快適です。
また、25000以上あれば、AI処理も快適にこなせるといえ、30000以上ならば、クリエーターでの対応できる水準です。
上表は、現行のMac mini採用のM4系を含む、CPUベンチマークスコアを示したものです。
M4 Proは、新登場のためユーザーベンチはまだ出そろいません。しかし、Appleの公式情報から読み取れるデータなどから推定はできますので、今回も出しました(加筆予定)。
順番にみていきます。
第1に、M4 10コアモデルです。
ベンチマークは、上表で25000前後です。
アップル公式情報もM1(8コア)1.8倍の能力という説明ですが、ほぼそのスペックです。
クロックは、4つの高性能コア(4.5GHz)と6つの高効率コア(2.85GHz)になります。
前者はパワー重視、後者は省エネ性重視のコアです。最近のCPUだと多い構成です。
第2に、M4 Pro 12コアモデルです。
ベンチマークは、上表で34000あたりです。
クロックは、8つの高性能コア(4.5GHz)と4つの高効率コア(2.85GHz)になります。
下位機と同じですが、高性能コアの数が2倍です。
第3に、 M4 Pro 14コアモデルです(BTOモデル)。
ベンチマークは、上表で40000あたりです。
クロックは、10つの高性能コア(4.5GHz)と4つの高効率コア(2.85GHz)になります。
下位機と同じですが、高性能コアの数が2倍です。
---
結論的にいえば、数字から言えば、普通の仕事用なら、ばM4 10コアモデルでも相当な性能です。
本格的なAI世代の突入で、CPU性能を優先的に伸ばしたとも言えます。
むろんAM4 Pro 12コアならば、より快適です。ただ、多くの方は、ここまでのCPUスペックは不要です。
例えば、メインマシンとして、MacBook Proとどちらを買うか悩んでいるような方、あるいは、(廃版となった)iMac 27インチの旧ユーザーで、余裕のあるCPUパワーが(確実に)必要な方に用意された特別なモデルといえます。
このスコアを出せる製品ならば、ハードな仕事もこなしてくれるでしょう。そうした用途ならば、上位機もおすすめです。
一方、MacBook Proでは、より上位のCPUとなるM4 Maxも展開されます。
ただ、現在のMacBook Proは完全に「プロ用」です。本格的なデザイン用のメインマシンなどに使うのでない限り「オーバースペック」といえます。MacMiniで十分でしょう。
1-2・グラフィック性能の比較
つづいて、グラフィックス(GPU)です。
最近重要視される部分ですが、こちらも、グレードで変わるので、順番に見ておきます。
M4は新発売でベンチがでないため、Appleの公式情報からAtlasが推計しました。
第1に、M4 10コア(4.5GHz×4 + 2.85GHz×6)モデルです。
GPUは、10コアです。
スコアは、およそ10500です。
公式情報だとM1に対して約2.2倍という情報からの判断です。
1世代前のM2もGPUスコアはあまり伸びなかったので、そちらと比べても約1.9倍は上でしょう。
さらに昔の、インテルCPU世代の製品は(比べる意味が無いほど)弱いといえます。
第2に、 M4 Pro 12コア(4.5GHz×8 + 2.85GHz×4)モデルです。
GPUは、16コアです。
スコアは、およそ17000です。
下位機と比べて、40%ほどスコアが大きいです。
これは、かなりの差と言えます。
第3に、Apple M4 Pro(44.5GHz×10 + 2.85GHz×4)です。
直販などに限定のカスタマイズモデルです。
GPUは、16コアです。
スコアは、およそ21000です。
25万円近い構成価格ですし、値段相応に良いです。
---
結論的にいえば、GPU性能は、どのグレードも価格以上の性能です。
M4 10コアでも、入門機としては、相当な性能です。
Apple M4 Proは、相当パワフルなので、ハードな業務用に使う場合、選ぶ価値があります。
高めですが、同価格帯のWindows系ではあり得ないコスパに思えます。
このほか、M4世代になり、どの機種も、レンダリングの部分でハードウェアアクセラレーテッドレイトレーシングに新対応です。
正確には、M3世代で対応でしたが、MacMiniは、M3世代がなかったので、今回からです。
ここを加えて、旧機とは差があるでしょう。
なお、同期採用の Mac Book Pro採用のM4 Maxと比べれば、GPUスコアは負けます。
ただ、先述のように、近年のMac Book Proは、(昔以上に)ハイスペックの「プロ用」になっていて、比べてもあまり意味がないです。
Mac Miniは同社の最高峰ではないです。しかし、コスパは良く、一般ユーザーには「モンスター」であり、現行水準でいっても、十分に快適水準です。
1-3・メモリーの性能
メモリーも、基礎的なパフォーマンスに影響する部分です。
CPUごとに構成が違うので、順番に紹介していきます。
第1に、Apple M4搭載機です。
標準では16GBで、上位機だと24GBです。
旧世代は8GBでしたが、AI処理などの性能向上にともない、増やした形でしょう。
16GBもあれば、クリエイターを除けば、だれでも十分な量でしょう。
メモリ帯域幅は、120GB/sと旧機と同じです。
第2に、Apple M4 Pro搭載機です。
標準で24GBと贅沢な量を積みます。
メモリ帯域幅は、273GB/sと、下位機に対して、約2.2倍増です。
旧上位機(200GB/s)よりも伸びました。アクセス速度が伸びるため、処理面でいくぶん性能差があります。
なお、DIMMスロットはないので、個人での増設は不可です。
いまは、CPU・GPUと統合されユニファイドメモリですので。
ただ、16GBもあれば、そもそも増設はあまり考えなくても良いでしょう。
1-4・ストレージの性能
ストレージ(記憶ドライブ)は、速度的な快適性のほか、容量的な利便性にもかかわる部分です。
速度面で言えば、最近は、HDDは、OSの起動速度などの「ボトルネック」になっています。
しかし、Mac miniの場合全機種が高速なSSDドライブを採用しています。
この部分の更新の話は現時点で公表がないです
引き続きPCI-Express 3.0世代のSSDで、最大3.4GB/sの読込速度のクラスです。
これでも十分に速いので、この部分がボトルネックになる可能性は(ほぼ)皆無です。
1-5・接続端子の構成
続いて、接続端子です。
背面は、LAN端子(1000Base-T)・HDMI 2.1と、ThunderBolt 4端子が3つです。
Apple M4 Pro搭載機は、上位のThunderBolt 4が3つになります。
前面は、USB-C(USB3.1)が2系統と、ヘッドホン端子です。
速度は、前面のUSB-C(USB3.1)端子でも、最大1250メガバイト/秒まで出せます。
ThunderBoltは、上表のように、規格上「爆速」な端子です。
本機の場合、大抵の外部ストレージ(SSD)でも、前側のUSB-C端子で、速度的なボトルネックなしで対応できます。
興味のある方は、【高速なポータブルSSDの比較記事】をご覧ください。
なお、ThunderBoltは、端子形状はUSB-Cと共通です。USB4.0 USB3.1を含めたUSB-Cと、下位互換性があるので、一般ユーザーでも利用価値はあります。
ただし、現行世代は(昔の四角い)USB-A端子は、省略となっています。
1-6・ディスプレイとの接続
ディスプレイは、説明するまでもなく、「別売」です。
久しぶりの買い換えユーザーの方は、以前は、Macの純正モニターを使われていた方も多いかもしれません。
接続端子は、背面のHDMI 2.1端子か、ThunderBoltを利用します。
ディスプレイ1面で利用する場合、8K/60Hz、あるいは、4K/240Hzまで制限なしに使えます。
初心者向けに言えば、市販のディスプレイならば、フルスペックで使えると考えてOKです。
マルチディスプレイの場合、普通に60Hzでつなげる場合、最大3台までつながります。
例えば、4Kパネルを利用するとして、M4機は、ThunderBolt2つとHDMI1つという構成「2枚まで」です。
また、M4Proならば、ThunderBolt3つでも4Kパネルに対応できます。3枚のデイジーチェーンを考えている場合、良いでしょう。
ただし、いずれの場合も、HDMIとThunderBolt端子合わせて合計で3台が最高です。
また、あまりないかと思いますが、8Kモニターの場合最大1台、高リフレッシュレートのマルチモニターは(当然ながら)非対応です。
なお、このブログでは、液晶ディスプレイを100機種以上比較しています。
Mac向きの製品については、【Mac向けモニターの比較記事】で紹介しました。
同時購入を考えている方は、そちらもご覧ください。高リフレッシュレート対応の部分を含めて書いています。
1-7・ネットワークとの接続
ネットワークは、有線LAN(1000Base-T)とBluetooth 5.3に対応します。
無線LAN(Wi-Fi)は、Wi-Fi6E(2×2)対応です。
MacMiniの場合、内蔵アンテナ2本なので、最大速度は、1201Mbps(=約150メガバイト/秒)です。
Wi-Fi6Eの注目点は、2022年末で日本政府が開放した6GHz帯が使える点です。
速度は5GHz相当なのですが、対応ルーターが必要な部分で「ご近所であまり使われていない」帯域です。
そのため、速度が出やすく、通信も安定的です。
ただし、ご自宅のルーターが、Wi-Fi6E(あるいはその旧規格のWi-Fi6)にも対応しない場合は例外です。
以前のWi-Fi5(11ac)まで対応のルーターの場合、6GHz帯は使えず、また、最大速度も867Mbps(=約108メガバイト/秒)です。
おそらく、2020年以前からルーターを買い替えていない場合、この速度しか出ません。
1・高速な無線LANルーターの比較
2・超高速なWi-Fi 6ルーターの比較
なお、こうしたルーター部分の仕様は、結構複雑な部分があるため以上のリンク記事で、別に詳しく書いています。
Wi-Fi6Eに対応する製品も、2023年以降では安めのものも出てきました。
MacMiniと同時に更新するのも良いでしょう。以上の記事で、「選び方の基本」を含めて詳しく書きました。
いまだと、Apple純正ルーター(写真)が終売なので、その代替案を含めて書いています。
1-8・他のパーツの構成
続いて、ハード面で、ここまで見ていない要素を、まとめてみておきます。
なお、Apple M1搭載機・インテルCPU搭載機ともに違いはないので、共通するものとして読んでください。
第1に、入力デバイスです。
ここは誤解している人がいますが、Mac miniは、(iMacと違い)キーボードもマウスも、標準では未付属です。
別途購入する必要があります。
2・Mac向きのキーボードの比較
3・Mac向きのマウスの比較
このブログでは、以上の2つの記事で、基本的な選び方をフォローしています。
「手が疲れない」という点を重視した記事となりますが、よろしければご覧ください。
【DVDドライブ】
・ロジテック LDR-PVB8U3MSV
¥6,020 Amazon.co.jp (7/28執筆時)
【ブルーレイ】
・BUFFALO BRXL-PUV6U3-BK/N
¥9,280 Amazon.co.jp (10/30執筆時)
第2に、光学ドライブです。
Macはどの製品もそうですが、光学ドライブは内蔵されません。
ソフトのインストールなどをする方は、必要に応じて購入が必要です。
4・Macで使える外付DVDドライブ
5・Macで使えるブルーレイドライブ
6・Mac用のブルーレイ視聴ソフト
とくに、単なるインストールではなく、動画の再生やメディアへの書込にも用いる方は、上記の記事をぜひご覧ください。
とくに、Windowsに慣れている方は、Macの場合、ソフトなどの事情も異なります。
Microsoft Office Home 2024
¥31,023 Amazon.co.jp (10/30執筆時)
第3に、オフィスソフトです。
Macの場合、無料で、Apple純正のワープロ・表計算・プレゼンソフトが無料で付属します。
Microsoft Officに互換しますが、「完全互換」ではなく、書式のズレなどは起こります。また、エクセルマクロなどにも非対応です。
そのため、別に買われる方も多いのが現状です。
こちらについても、以上のリンク記事で、別に書いてありますので、必要があれば、ご覧ください。
第4に、スピーカーです。
Mac miniは、本体内部に簡易的なスピーカーが内蔵されます。
しかし、基本的には、警告音をならすためのものです。
Mac miniは、3.5mmヘッドフォンジャックから、デジタルかアナログで外部スピーカーに音声を出力できます。
そのため、Mac miniで音楽を聴く場合、外部スピーカーを利用すると良いでしょう。
むろん、安定性の高いBluetooth 5.3も備えるので、ワイヤレスでも良いかと思います。
8・PC用スピーカーの比較
9・ミニコンポの比較
10・Bluetoothスピーカーの比較
11・イヤホン・ヘッドホンの比較
興味のある方は、以上のリンク記事をご覧ください。
1-10・ソフト面の対応
最後に、ソフト面について、少し書いておきます。
Intel CPUからの久しぶりの買い換えの方はいるかもしれません。
新CPU用にアプリ更新をしていないアプリも、エミュレータ(Rosetta2)で動くので問題ないです。CPUパワーが段違いなので、エミュレータを通しても処理は速いです。
Mac OS Mojaveで事前に32bitアプリが(そもそも)切られていたこともあり、CPU由来で動かないアプリはほぼないです。
気になる方は、iMobie M1 App Checker で非対応ソフトは確認できます(英語サイト)。
【2024年発売】
・Parallels Desktop 20 for Mac
¥14,000 Amazon.co.jp (10/30執筆時)
Parallelsをはじめとする「MacでWindows11を動かせる」エミュレータソフトも既に対応しています。
ニッチな話ですので、ライバル社の製品を含め、興味のある方は、【Mac用仮想化ソフトの比較記事】のほうをご覧ください。
そのほか、今だと、iPhone用のiOSネイティブアプリの一部も動作します。
ただし、全てのアプリが起動できるわけでなく、Google・マイクロソフトなど、特にMac専用の有料アプリがある製品は、非対応の場合もあります。
3・Mac miniのカスタマイズ
続いて、Mac miniの「オーダーメイド(CTO)」についての説明です。
路面店を含むAppleストアでは、MacMiniのカスタムメイドが可能です。
そのほか、ネットのビックのネット店でも、MacMiniは(発売後しばらくすると)CTOを受け付けている場合がありました。
3・Mac mini 42チップ 10コア
¥154,800 (10/30執筆時)
メモリー:32GB
+ ¥30,000
SSD:1TB
+ ¥30,000
SSD:2TB
+ ¥90,000
10ギガビットLAN
+ ¥15,000
第1に、Apple M4搭載機です。
M4モデルの上位仕様をベースにして示しました。
CPUは、上位のものは、用意されません。
メモリーも、デフォルトで16GBあれば、普通十分以上でしょう。
ストレージは、下位機種でも256GBですし、増設の必要性はあまりないでしょう。
仮に必要でも、本体は据置型なので【外付けポータブルSSDドライブの比較記事】で紹介したような小型ストレージをあとから増設できます。
10Gbit 有線LANは、主には高度なゲーミング、トレードをされる方向けです。
普通の光回線より高速な光回線(フレッツ光クロスなど)を契約して居ないならば、(まあ)不要です。
4・Mac mini M5 Proチップ 12コア
¥218,800 (10/30執筆時)
CPU:M4 Pro(14コアCPU 16コアGPU)
+ ¥30,000
メモリー:48GB
+ ¥60,000
メモリー:65GB
+ ¥90,000
SSD:1TB
+ ¥30,000
SSD:2TB
+ ¥90,000
SSD:4TB
+ ¥180,000
SSD:8TB
+ ¥360,000
10Gbit 有線LAN
+ ¥15,000
第2に、Apple M4 Pro搭載機です。
上表のようなカスタマイズが可能です。
CPUは、カスタマイズするとM4 Pro(14コアCPU 16コアGPU)にできます。
本編で書いたように、約47000のスコアです。
GPUもですが約20%ほど、カスタマイズ前より性能が良いです。
ただ、先述のように、MacMini自体(がちの)「プロ用」のラインではなく「スタンダード」なので、そこまで必要な方は、多くはいないかなと思います。
メモリー・LANは、先ほど説明した通りです。
---
結論的にいえば、BTO(CTO)は、Macは、規定の額(100ドル=15000円)をベースとして、2倍・4倍という価格算出ですので、Appleの場合割高です。
どうしてもという場合でなければ、避けたほうが費用対効果は良くなります。
3・旧機種のMacminiについて
Mac miniは、旧機種が残っています。
中古が多いですが、一部では、新品も手に入ります。簡単に紹介してきます。
【2023年2月発売】
1・Mac mini M2チップ MMFJ3J/A
¥81,374 Amazon.co.jp (10/30執筆時)
CPU:Apple M2 3.5GHz(8コア)
メモリ:8GB(増設不可)
ストレージ:256GB SSD(増設不可)
GPU:10コア
2・Mac mini M2チップ MMFK3J/A
¥110,162 Amazon.co.jp (10/30執筆時)
CPU:Apple M2 3.5GHz(8コア)
メモリ:8GB(増設不可)
ストレージ:512GB SSD(増設不可)
GPU: 10コア
3・Mac mini M2 Proチップ MNH73J/A
¥177,333 Amazon.co.jp (10/30執筆時)
CPU:Apple M2 Pro 3.5GHz(10コア)
メモリ:16GB(増設不可)
ストレージ:512GB SSD(増設不可)
GPU:16コア
接続端子:Thunderbolt3×4 USB3.1×2 HDMI
ネットワーク:Wi-Fi6E(11ax)・Bluetooth 5.3
有線LAN:1000Base-T×1
サイズ:幅19.7×奥行19.7×高さ3.6cm
第1に、Apple M2採用のMacです。
1世代前になります。
冒頭で表で書いたように、M2とM4を比べると、CPUベースで約60%、GPUベースで約90%ほど、新機種は性能が良くなっています。
そのほか、本体がやや大きめになる点、基本メモリー量が8GBと少ない点、M2 Proモデルは、メモリー量帯域幅が新機種狭い点などが、違いです。
---
結論的にいえば、相当の特売がない限り、選ばなくて良いでしょう。
ーーー
【2020年11月発売】
【256GB SSD】
4・Mac mini M1チップ MGNR3J/A¥74,600 楽天市場 (10/30執筆時)
ストレージ:256GB SSD(増設不可)
5・Mac mini M1チップ MGNT3J/A¥85,000 楽天市場 (10/30執筆時)
ストレージ:512GB SSD(増設不可)
CPU:Apple M1 3.2GHz
メモリ:8GB(増設不可)
GPU:8コア
接続端子:Thunderbolt3×4 USB3.1×2 HDMI
ネットワーク:Wi-Fi6(11ax)・Bluetooth 5
有線LAN:1000Base-T×1
サイズ:幅19.7×奥行19.7×高さ3.6cm
第2に、2世代前のM1 CPU搭載機です。
CPUは、(1つ上でみた)M2と8%ほどの差、GPUで20%ほどの差です、
基本性能面で、そう大きな差がないです。
正確には、メモリ帯域幅やニューラルエンジンの世代差などはありますが、普段の処理において、違いが十分実感できるレベルか言えば、微妙です。
ただし、Wi-Fi部分で、Wi-Fi6Eに非対応になるため、6GHz帯が使えません。
----
結論的にいえば、本機も現状の値段差だと少し選びにくい部分があります。
【インテルCPU搭載機】
【2020年3月発売】
7・Mac mini MXNG2J/A¥67,980 楽天市場 (10/30執筆時)
CPU:Intel Core i5-8500 3.0GHz
メモリ:8GB(増設不可)
ストレージ:512GBSSD
GPU:Intel UHD Graphics 630
ネットワーク:Wi-Fi6(11ac)・Bluetooth 5
有線LAN:1000Base-T×1
サイズ:幅19.7×奥行19.7×高さ3.6cm
Intel系CPU搭載機は、ノートを含めた全Macで「最後まで残った」機種にあたります。
CPUは、スコアで10000前後あるので、まだ(最低減)に「現役」水準です。
GPUは、ただ相当弱いので、特殊な目的(M1未対応のごく僅かなアプリなど)がない限りは、今では選択肢にはならないでしょう。
Crucial 2,666MHz DDR4 SO-DIMM 16GB
¥6,680 Amazon.co.jp (10/30執筆時)
なお、インテルCPU搭載機は、DIMMスロットがあるため増設ができました。
2枚単位で、対応するのは「 2666MHz DDR4 SO-DIMM 」です。
今回の結論
Mac miniのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、新型のMac miniを紹介してきました。
最後にいつものように、目的別、予算別に、Atlasのおすすめ機種!を紹介します。
第1に、現状で、Mac miniを選ぶ場合、全方位的におすすめできるのは、
【2024年11月8日発売予定】
(Appple直販売価:94,800円)
1・Mac mini Apple M4チップ(10コアCPU)MU9D3J/A
¥94,800 +945pt Amazon.co.jp (9/4執筆時)
CPU:Apple M4 4.5GHz(10コア)
メモリ:16GB(増設不可)
ストレージ:256GB SSD(増設不可)
GPU:10コア
接続端子:Thunderbolt 4×3 USB-C(3.1)×2 HDMI
(Appple直販売価:124,800)円)
2・Mac mini Apple M4チップ(10コアCPU)MMFK3
¥124,801 +1249pt Amazon.co.jp (10/30執筆時)
CPU:Apple M4 4.5GHz(10コア)
メモリ:16GB(増設不可)
ストレージ:512GB SSD(増設不可)
GPU:10コア
接続端子:Thunderbolt 4×3 USB-C(3.1)×2 HDMI
(Appple直販売価:154,800)円)
3・Mac mini Apple M4チップ(10コアCPU)MCYT4J/A
¥148,545 +1485pt Amazon.co.jp (10/30執筆時)
CPU:Apple M4 4.5GHz(10コア)
メモリ:24GB(増設不可)
ストレージ:512GB SSD(増設不可)
GPU:10コア
接続端子:Thunderbolt 4×3 USB-C(3.1)×2 HDMI
ネットワーク:Wi-Fi6E(11ax)・Bluetooth 5.3
有線LAN:1000Base-T×1
サイズ:幅12.7×奥行12.7×高さ5cm
処理能力 ★★★★★
画像処理 ★★★★★
拡張性 ★★★★★
価格 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
新しいApple M2搭載機でしょう。
3種ありますが、基本的には、最安構成で良いでしょう。
ストレージは増設可能ですし、メモリも8GB増えるだけならば、そう大きな違いはないので。
CPUは、Apple M4(10コア)です。
本編で詳しく書いたように、高性能コアのベースクロックの強化で、1世代前の昨年モデル(M2)に比べても、相当性能が良くなりました。
スコアが、25000以上あれば、本編で書いたように、パワーが必要な、AI全盛時代の現在においても「かなり快適」なレベルです。
GPUは、さらに、前世代のM2と比べると、約1.9倍高性能です。
なお、久しぶりの「買い換え」の方はおそらく、インテルCPU搭載機からでしょう。
そちらとはもう比べる意味もないほど良いので、「買い換え決定」で良いかと思います。
なお、先述のように、ストレージの安い下位機で(基本)良いと思います。
本機の場合、前面端子でも、背面端子でも、USB(SSD)ストレージが高速につなげるので、足りない場合、外部ストレージ(SSD)を利用するのが、Mac miniでは良い選択肢に思えます。
興味のある方は、【高速なポータブルSSDの比較記事】をご覧ください。
第2に、仕事他に高パフォーマンスが必要な方にすすめできるのは、
【2024年11月8日発売予定】
(Appple直販売価:218,800円)
4・Mac mini Apple M4 Proチップ(12コアCPU)MCX44J/A
¥209,960 +2100pt Amazon.co.jp (10/30執筆時)
CPU:Apple M4 Pro 4.5GHz(12コア)
メモリ:24GB(増設不可)
ストレージ:512GB SSD(増設不可)
GPU:16コア
接続端子:Thunderbolt 5×3 USB-C(3.1)×2 HDMI
ネットワーク:Wi-Fi6E(11ax)・Bluetooth 5.3
有線LAN:1000Base-T×1
サイズ:幅12.7×奥行12.7×高さ5cm
処理能力 ★★★★★★
画像処理 ★★★★★★
拡張性 ★★★★★
価格 ★★★★☆
総合評価 ★★★★★
Apple M4 Pro搭載の上位機でしょう。
CPUで40%ほど、GPUで20%ほど、それぞれスコアが良いと言えます。
メモリーも帯域幅が広いです。
実際、この機種だけは、標準よりスペックが必要な方に向きの機種と言えます。
CPUの部分で、推定スコア40000というのは、AI世代の開発者にも向けたスペックと言えます。
マルチモニターは、本機ならば、USB-C(ThunderBolt 5)だけで、3モニターです。
デイジーチェーンを考える上級者にも対応できるでしょう。
Macのデスクトップが欲しいが、Mac StudioやMac Proを買うほどではないという方に向けた、ハイグレード機としておすすめです。
補足1:購入に関する補足
というわけで、今回は、Mac miniについて、色々な側面からみてきました。
最後に、Mac miniの購入法についての補足です。
Amazonは、2018年から、Appleの正規ディーラーになりました。
そのため、Amazon直販で正規品が買えます。
(時期によるものの)数%のポイントが付きます。
また、正規代理店なので、購入時に、Appleの正規の延長保証(AppleCare+ for Mac mini - 3年プラン)の追加購入もできます。
一方、楽天市場の場合は、【SPU(スーパーポイントアッププログラム)】で利用サービスに応じたポイントが最大17倍のほか、セール時にはテナント側のポイントが付くため、それを含めた場合、お買得になる場合もあります。
補足2・関連記事の紹介
最後に、Mac miniを買われる方が、検討するだろう、周辺機器についての情報です。
ーーーー
1・31.5型 標準モニターの比較
2・27.0型 標準モニターの比較
3・24.1型 標準モニターの比較
4・23.8型 標準モニターの比較
5・21.5型 標準モニターの比較
6・4Kモニターの比較
7・WQHDモニターの比較
8・タッチパネルモニターの比較
9・ゲーミングモニターの比較
10・曲面モニターの比較
11・Mac向けPCモニターの選び方【まとめ】
12・液晶モニターの選び方【まとめ】
第1に、液晶モニターです。
Mac miniをお探しの方には、特にニーズがあるかと思います。
細かい接続条件やおすすめ機種も紹介していますので、さしあたっては、11回目の【Macにおすすめの液晶モニターの比較記事】をご覧ください。
ーーー
第2に、光学ドライブです。
Mac miniの現行機種はどの機種も、DVDドライブが本体に内蔵されません。
したがって、ソフトのインストールなどのために、DVDドライブか、ブルーレイドライブを別に購入する必要があります。
1・Macで使える外付DVDドライブ
2・Macで使えるブルーレイドライブ
3・Mac用のブルーレイ視聴ソフト
ただし、Macの場合、ブルーレイ関係の書込/読み込みに公式に対応しないなど、気をつけるべきいくつかの問題があります。
詳しくは、上記の3つの記事でフォローしていますので、よろしければご覧ください。
ーーーー
1・標準の無線LANルーターの比較
速度: 2402Mbps(最大)
用途:2LDK・一戸建て
2・安めの無線LANルーターの比較
速度:1300Mbps(最大)
用途:1LDK・ワンルーム向け
3・高速なWi-Fi 6ルーターの比較
速度: 4803Mbps(最大)
用途:大家族・ゲーマー・トレーダー
4・最速なWi-Fi 7 ルーターの比較
速度: 11520Mbps(最大)
用途:高速10G回線ユーザー
5・メッシュWi-Fiルーターの比較
速度: 11520Mbps(最大)
用途:旅館・自営業・3F建ての家庭
第3に、ネットワークについてです。
今回紹介したM1プロセッサ搭載機は、新しいWi-Fi6規格に対応します。
対応するルーターが必要ですが、ご家族との同時通信時の通信安定性について、新しいルーターで改善する可能性があります。
詳しくは、このブログの【無線LANルーターの比較記事】の記事をご覧ください。
ーーーー
Microsoft Office Home 2024
¥31,023 Amazon.co.jp (10/30執筆時)
第4に、Mac用のオフィスソフトです。
先述のようにMacには、Apple純正のワープロ・表計算・プレゼンソフトが付属します。
これらは、Microsoft Officeに互換しますが、「完全互換」ではなく、書式のズレなどが起こります。
これを避けるためには、Microsoftが販売するMac用のオフィスソフトを別途購入する必要があります。
なお、こちらについても【Mac用のOffice2021の選び方の記事】を別に書いてありますので、必要があればご覧ください。
ーーーー
【2024年発売】
・Parallels Desktop 20 for Mac
¥14,000 Amazon.co.jp (10/30執筆時)
第5に、Windowsについてです。
WindowsからMacに移行した人で、どうしてもMacでWindowsのソフトを動かしたい場合、上のような仮想化ソフトで、WindowsがMac上で利用可能です。
これについても【Mac用仮想化ソフトの比較記事】記事がありますので、よろしければご覧ください。
ーーーー
第6に、音響機器についてです。
Mac miniはスピーカーを内蔵しますが、その音質はイマイチのレベルです。
1・PC用スピーカーの比較
2・ミニコンポの比較
3・Bluetoothスピーカーの比較
4・イヤホン・ヘッドホンの比較
そのため、例えば、デスクトップで音楽を聴きながら作業をする場合、1万円ほどのスピーカーなどを買われると満足度が高いです。
これについては、上記1番の記事で特集しました。
現在は、無線でミニコンポやスピーカーに飛ばせる機種もあり、配線の自由度も高まっています。興味のある方は、上のリンク記事をご覧ください。
ーーー
第7に、プリンタです。
1・A4インクジェット複合機(4色)
2・A4インクジェット複合機(6色)
3・A3インクジェット複合機
4・ビジネスインクジェット
5・A4モノクロレーザー
6・A4モノクロレーザー 複合機
7・A4カラーレーザープリンタ
8・A3カラーレーザープリンタ
9・プリンターの基本的な選び方
また、このブログでは100機以上のプリンターを比較する記事があります。
MacOSに対応した、最新のインクジェットプリンターや、レーザープリンターの導入を考えている人は、とりあえず、導入編となる、【Mac用プリンターの比較記事】をぜひご覧ください。
ーーーー
第8に、マウスとキーボードです。
Mac miniは、いずれ付属しません。
このブログでは、「疲れにくい」キーワードに、いずれの入力デバイスについても、記事があります。
興味のある方は、こちらもよろしくお願いします。
ーーー
1・Macbookの比較
2・iMacの比較
3・Mac miniの比較
4・Mac Studioの比較
そのほか、Mac系の他のパソコンと、どちらを買おうか迷われている場合、同じように比較をした記事もあります。
あわせて、検討している方は、どうかご覧ください。
ーー
最後になりましたが、この記事がもし皆さんのお役に立ったようならば、Twitter Facebook はてなブックマークで話題を共有していただければ嬉しいです。
ではでは。