【今回紹介する内容】2023年 違いは?新型Mac miniモデルの性能とおすすめ・選び方:8コアCPU 8コアGPU Apple M1チップ搭載 :周辺機器やメモリー増設・性能の違い
【比較する製品型番】MMFJ3J/A MMFK3J/A MNH73J/A MGNR3J/A MGNT3J/A MXNG2J/A MRTT2J/A MD389J/A MD388J/A MD387J/A
今回のお題
Mac miniの新機種のラインナップと機種ごとの性能の違いは?
ども、Atlasです。
今日は、2023年1月現在、最新のMac miniの比較です。
現在のところの最新機種は、2023年1月18日に発表された製品です。
CPUがインテル系から、アーム社系のApple M1チップに変更となってから、2回目の更新で、新しいM2チップ、M2 Proチップが搭載になりました。
後ほど、詳しいベンチマークを出します。
CPUやGPUは、IntelCPU時代からすれば「凄まじく向上」しました。
今までは、Macの中では「性能の低い廉価版」だったMac miniですが、位置づけが変わったと言えます。
今回の記事では、この新しい状況をふまえながら、最新機の機能の違いや選び方を説明していくつもりです。
処理能力 ★★★★★
画像処理 ★★★★★
拡張性 ★★★★★
価格 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最後に「Atlasのおすすめ機種!」を提案していきます。
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1・Macbookの比較
2・iMacの比較
3・Mac miniの比較
4・Mac Studioの比較
なお、今回の記事は、このブログのMac比較シリーズの3回目記事として書きました。
1・Mac miniのラインナップと機能
というわけで、Mac miniの比較を進めていきます。
1-1・ラインナップ
1-2・CPU
1-3・グラフィック
1-4・メモリー
1-5・ストレージ
1-6・接続端子
1-7・ディスプレイとの接続
1-8・ネットワークとの接続
1-9・その他のパーツ構成
はじめに「ラインナップ」を紹介したあと、以上のような項目に分けながら、各機のスペックを見ていきます。
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以下、いつものように、Atlasのおすすめポイントを赤字系で、イマイチと思う部分を青字系で記していきます。
1-1・MacMiniのラインナップ
【2023年2月発売】
1・Mac mini M2チップ MMFJ3J/A
¥84,800 Amazon.co.jp (1/15執筆時)
CPU:Apple M2 3.5GHz(8コア)
メモリ:8GB(増設不可)
ストレージ:256GB SSD(増設不可)
GPU:Apple M2 10コア
2・Mac mini M2チップ MMFK3J/A
¥112,800 Amazon.co.jp (1/15執筆時)
CPU:Apple M2 3.5GHz(8コア)
メモリ:8GB(増設不可)
ストレージ:512GB SSD(増設不可)
GPU:Apple M2 10コア
3・Mac mini M2 Proチップ MNH73J/A
¥184,800 Amazon.co.jp (1/15執筆時)
CPU:Apple M2 Pro 3.5GHz(10コア)
メモリ:16GB(増設不可)
ストレージ:512GB SSD(増設不可)
GPU:Apple M2 Pro 16コア
接続端子:Thunderbolt3×4 USB3.1×2 HDMI
ネットワーク:Wi-Fi6E(11ax)・Bluetooth 5.3
有線LAN:1000Base-T×1
サイズ:幅19.7×奥行19.7×高さ3.6cm
はじめに、最新のMac miniのラインナップの紹介からです。
Mac miniは、上記、3グレードの製品が、現在展開されています。
値段から言えば、最も安い機種と真ん中の機種が、Apple M2採用機、最も高い機種が、Apple M2 Pro採用機です。
前世代は、M1と最上位機と、(Macでは最後まで残った)インテルCPU搭載機でしたが、今回の改変で、直販ではIntel系は手に入らなくなりました。
ある意味、今回は「記念碑的な改変」に思えます。
1-2・CPUの性能の比較
はじめに、CPU(チップ)の話です。
パソコンの「頭脳」であり、その性能を決める最も重要なパーツです。
現行のMac miniのCPUは、Apple M1と、インテルCPUに分かれます。
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結論的にいえば、値段からするとApple M1搭載機のが「安い」ですが、性能は、インテルCPU搭載機より、明らかに「上位」です。
こうした現状は、AppleがApple M1を「推して」戦略的に価格設定しているからだと思います。
一般的な(価格原理に反して)このように言える理由を、以下、2点から、説明します。
Apple M2搭載機
・クロック: 3.5GHz
・コア数:8コア8スレッド
Apple M1搭載機
・クロック: 3.5GHz
・コア数:10コア10スレッド
第1に、CPUの性能の差です。
CPU(チップ)の要素をより細かくみると、両社は、かなり差があることが分かります。
上表はそのベンチマークです。
M2(8コア)は、MacBookで先行搭載があったので数字を示せます。
M2 Pro(10コア)は、コア数とクロック、及び、Apple定例の「●●%アップ」という表現を元に算出した仮の数字です。
実際、ベンチマークスコアを見比べると、M2は、旧世代のM1搭載機と(CPU部分では)さほど差がないが、M2 Pro(10コア)は、明確な差があると現段階では言えます。
Atlasの個人的な感覚では、家庭用・仕事用として、個人が使う場合に(マルチCPUのスコアで)「10000以上」のベンチマークスコアが出せると、快適です。。
しかし、15000に近いApple M1は、実際「圧倒的」です。
従来のIntel系に比べた場合の新CPUの優秀さは、単純にスレッド数とクロック数が多いだけ、という理由だけでは説明できません。
M1系チップの独自の仕組みに由来するというべきです。
実際、本機のCPUは、高性能コアと高効率コアを組み合わせた独自形式で、Macのパフォーマンスを底上げしています。
その上で、機械学習を処理するニューラルエンジンなども、それとは別に備えます。
メモリ・GPU・その他の機能と統合された、フルオーダーメイドのSOC(System-on-a-chip)としての設計ですので、相乗効果でこうしたスコアになります。
実際、Appleは、自社の動画編集ソフトのFinal Cut Proにおける処理では、M1でも旧世代(インテル系)のMac mini(Intel)と比べて、最大3.4倍速いと言っていまた。
同社は、省電力CPUでは「世界最速」を謳います。発熱もしにくいので、静音性も高いCPUといえます。
第2に、iOSネイティブアプリの対応です。
Apple M1 M2搭載機は、iPhoneアプリがそのまま動作します。
iOSと同じアーム社系のCPUに機械学習用の16コアNeural Engineという構成になった恩恵です。
ただし、全てのアプリが起動できるわけでなく、Googleやマイクロソフトなど、特にMac専用の有料アプリがある製品は、非対応の場合もあります。
ーーー
以上、 Apple M1 M2搭載機の優れた部分を2点、みてきました。
1・旧アプリのパフォーマンス
=インテル用アプリが遅い可能性
2・ Windowsの起動
=仮想化ソフト利用の可否・速度
結論的にいえば、後ほど改めて書く、利用するアプリの問題に由来する「特殊事情」がない限り、現状では、M1搭載機を選んだ方が良いと言えます。
1-3・グラフィック性能の比較
つづいて、グラフィックス(GPU)について、詳しくみていきます。
第1に、Apple M2搭載機です。
1.4GHz 10コアのGPUを搭載します。
先述のように、CPUについては、旧世代のM1と差がさほどなかったわけですが、GPUは、33%と目に見える差をつけています。
なお、Apple M1以降は、CPU・GPU・ユニファイドメモリなどが統合されたSOC型構造になっています。
しかし、単独のGPU(Radeon)を搭載していた時代のiMacのGPUの性能は超えるレベルで、しかも省エネになりました。
実際、GPUスコアとしては、M2でもかなり快適な水準です。
第2に、Apple M2 Pro搭載機です。
1.4GHz 16コアのGPUを搭載します。
CTOで、1.4GHz 16コアのGPUにすることも可能ですが、ノーマルな16コアの状態でも、M2に対して40%ほどのはっきりした性能差があります。
グラフィックス部分が高度化した現在のPC(Mac)は、CPUとともにGPUがマシン性能を決めると言えます。その部分でAppleは最近手を入れています。
実際、Universal2対応アプリならば、これほどのパフォーマンスを得られるでしょう。
8Kビデオにも対応できるスペックです。
ーーー
結論的にいえば、CPU・GPU双方を含めて、単独のGPUを積むi製品を除けば、Apple M1搭載機ならば、iMacやMacBookと、性能差を感じずに使えるといえます。
1-4・メモリーの性能
メモリーは、CPU・GPUと同じく、基礎的なパフォーマンスに影響する部分です。
第1に、Apple M2搭載機です。
どの機種も標準では8GBです。
Macは、4GBがOSを動かすにあたって最低限の水準です。Mac miniの用途を考えれば、だれでも十分な量でしょう。
第2に、Apple M2 Pro搭載機です。
標準で16GBと贅沢な量を積みます。
そのうえで、メモリ帯域幅がM2の倍の200GB/sメモリで、L2キャッシュも増量されているので、性能面で値段差分の差はつきます。
なお、DIMMスロットはないので、いずれの機種もあとからの増設は不可です。
CPU・GPUと統合され、ユニファイドメモリとなったからです。
ただ、8GBもあれば、そもそも、増設はあまり考えなくても良いでしょう。
1-5・ストレージの性能
ストレージ(記憶ドライブ)は、速度的な快適性のほか、容量的な利便性にもかかわる部分です。
速度面で言えば、最近は、HDDは、OSの起動速度などの「ボトルネック」になっています。
しかし、Mac miniの場合、全機種が高速なSSDドライブを採用しています。
この部分の更新の話は現時点で聞きませんので、引き続き、PCI-Express 3.0世代のSSDで、最大3.4GB/sの読込速度のクラスです。
これでも十分に速いので、この部分がボトルネックになる可能性は(ほぼ)皆無です。
1-6・接続端子の構成
続いて、接続端子について説明しておきます。
(丸い形の)USB-C形状の端子は、速度的にThunderbolt3規格で、2端子あります。
Apple M2 Pro搭載機は、この端子が倍増で、4つです。
(四角い形の)USB-A形状の端子は、速度的にはUSB3.1規格で、どのモデルも2つあります。
そのほか、HDMI2.0端子・ヘッドホン端子から構成されます。
いずれの端子も「高速対応」ですが、とくに、(丸い)Thunderbolt3(USB-C)は、最大速度が40Gbpsと超高速です。
したがって、この端子のスピードを活かして外部ストレージ(SSD)を利用するのは、Mac miniでは良い選択肢と言えます。
興味のある方は、【高速なポータブルSSDの比較記事】をご覧ください。
1-7・ディスプレイとの接続
ディスプレイは、説明するまでもなく、「別売」です。
久しぶりの買い換えユーザーの方は、以前は、Macの純正モニターを使われていた方も多いかもしれません。
しかし、Appleは50万円以下の純正ディスプレイは現在廃止です。
必然的にサードパーティ製のモニターを買うことになるでしょう。
接続端子は、基本的には、HDMI端子でつなげるのが楽です。4K 5K表示(レティナ液晶)ができる高性能ディスプレイともつなげられます。
端子は1つなので、合計1台までです。
4Kまでならば、Thunderbolt 4端子(USB-C)を利用することもできます。
しかし、対応の幅や、ケーブルの値段を含めて言えば、金的にHDMI 2.0で考えるの普通でしょう。
ただ、そちらの端子の併用(あるいはUSBのみ2端子の利用)で、デュアルディスプレイが構築できるため、その部分でのニーズはあるかもしれません。
なお、最新のMac miniについては、最上位のCPU(M2 Pro)の場合は、上表の用にHDMI 2.1規格をフォローしており、8Kモニターも対応です(最大1台)。
なお、このブログでは、液晶ディスプレイを100機種以上比較しています。
Mac向きの製品については、【Mac向けモニターの比較記事】で紹介しました。
同時購入を考えている方は、そちらもご覧ください。
1-8・ネットワークとの接続
ネットワークは、有線LAN(1000Base-T)とBluetooth 5.3に対応します。
Wi-Fiも搭載ですが、規格について少し詳しい説明をしておきます。
Apple M1搭載機は、Wi-Fi6Eです。
上表は、2020年頃から普及してきた(Wi-Fi6Eの前世代の)「Wi-Fi6」の通信速度を示したものです。
「Wi-Fi6」は、その前の規格(Wi-Fi5)と比べると、速度部分他、家族が多い場合など、複数同時通信時の通信安定性が高まるメリット性がありました。
速度的には、Macminiはアンテナ2本(2×2)なので、上表にあるように最大1201Mbps(=150メガバイト/秒)です。
Wi-Fi6E は、2022年末に対応ルーターが現れた新規格で「Wi-Fi6」の改良版です。
「Wi-Fi6」と大きく違うのは、あたらしい6GHz帯を通信に使える点です。
最大速度は変わらないのですが、チャンネル数が5GHz帯より多く、また、世の中で普及していない帯域ので、ご近所との混線による速度低下が少ないメリットがあります。
なお、Wi-Fi6にしても、Wi-Fi6Eにしても、近年普及がはじまったばかりなので、多くのご家庭は、Wi-Fi5(11ac)まで対応のルーターでしょう。
未対応の場合、本機の回線は活かせず、最大速度は、上表の「アンテナ2本」の数字です。回線安定性もやや落ちます。
1・高速な無線LANルーターの比較
2・超高速なWi-Fi 6ルーターの比較
なお、こうしたルーター部分の仕様は、結構複雑な部分があるため以上のリンク記事で、別に詳しく書いています。
現状で、Apple純正のルーター(写真)が終売なので、その代替案を含めて考えてます。
1-9・他のパーツの構成について
最後に、ここまで見ていない部分を、まとめてみておきます。
なお、Apple M1搭載機・インテルCPU搭載機ともに違いはないので、共通するものとして読んでください。
第1に、入力デバイスです。
ここは誤解している人がいますが、Mac miniの場合は、(iMacと違い)キーボードもマウスも、標準では未付属です。
別途購入する必要があります。
2・Mac向きのキーボードの比較
3・Mac向きのマウスの比較
このブログでは、以上の2つの記事で、基本的な選び方をフォローしています。
「手が疲れない」という点を重視した記事となりますが、よろしければご覧ください。
【DVDドライブ】【アマゾン限定型番】
・BUFFALO DVSM-PLV8U2-BK/N
¥2,980 Amazon.co.jp (1/15執筆時)
【ブルーレイ】【アマゾン限定型番】
・BUFFALO BRXL-PTV6U3-BK/N
¥8,380 Amazon.co.jp (1/15執筆時)
第2に、光学ドライブです。
Macはどの製品もそうなのですが、光学ドライブは内蔵されません。
ソフトのインストールなどをする方は、必要に応じて購入が必要です。
4・Macで使える外付DVDドライブ
5・Macで使えるブルーレイドライブ
6・Mac用のブルーレイ視聴ソフト
とくに、単なるインストールではなく、動画の再生やメディアへの書込にも用いる方は、上記の記事をぜひご覧ください。
とくに、Windowsに慣れている方は、Macの場合、ソフトなどの事情も異なります。
Microsoft Office Home and Student 2021
¥23,562 Amazon.co.jp (1/15執筆時)
第3に、オフィスソフトです。
Macの場合、無料で、Apple純正のワープロ・表計算・プレゼンソフトが無料で付属します。
Microsoft Officに互換しますが、「完全互換」ではなく、書式のズレなどは起こります。また、エクセルマクロなどにも非対応です。
そのため、別に買われる方も多いのが現状です。
こちらについても、以上のリンク記事で、別に書いてありますので、必要があれば、ご覧ください。
第4に、スピーカーです。
Mac miniは、本体内部に簡易的なスピーカーが内蔵されます。
しかし、基本的には、警告音をならすためのものです。
Mac miniは、3.5mmヘッドフォンジャックから、デジタルかアナログで外部スピーカーに音声を出力できます。
そのため、Mac miniで音楽を聴く場合、外部スピーカーを利用すると良いでしょう。
むろん、安定性の高いBluetooth 5.3も備えるので、ワイヤレスでも良いかと思います。
8・PC用スピーカーの比較
9・ミニコンポの比較
10・Bluetoothスピーカーの比較
11・イヤホン・ヘッドホンの比較
興味のある方は、以上のリンク記事をご覧ください。
2・M1搭載Mac mini導入時の注意点
つづいて、先ほど簡単に予告した、M1搭載Mac miniを選ぶ場合の注意点についてふれておきます。
第1に、旧アプリのパフォーマンスです。
2020年までに販売されていた既存のソフト・アプリの多くは、Intel社製のCPUを前提に作っています。
そのため、Apple M1 M2搭載機で利用する場合、Rosetta2というAppleの変換プログラム(エミュレータ)がMac OSの中で(ユーザーに意識させず)動作し、利用できるようにしています。
したがって、通常より処理過程が増えるため、旧アプリの実行速度がやや落ちる部分があります。
ただ、この部分は実際心配が要らない場合がほとんどです。
従来機の「35%上のスピード」のCPUなので、この部分の速度低下は感じません。
Atlasも試しましたが、Rosetta2下のアプリでも(気にならない水準で)問題なく動きました。
実際、Apple純正アプリや各社のブラウザをはじめ、Adobe・Microsoftなど、ビジネスに欠かせないアプリをはじめとして、たいがいのメジャー製品はすでに、Apple M1環境にネイティブで対応しています。
AppleはUniversalという移行用の開発環境を用意し、(概ね)2022年末までの対応をソフト開発者に促していましたし、この部分はほぼ改善しました。
現状で「動かないアプリ」は、iMobie M1 App Checker で確認できます(英語サイト)。
Mac OS Mojaveで事前に32bitアプリが(そもそも)切られたこともあり、動かないアプリは、あまりない印象です。
第2に、仮想化ソフトにおけるWindowの起動です。
インテルCPU搭載機は、OSが基本装備するBoot Campほか、【Mac用仮想化ソフトの比較記事】で紹介した有料ソフトで、Window10が起動できました。
しかし、Apple M1 M2搭載機は、Intel CPUではないので、Boot Campには対応できません。
一方、仮想化ソフト最大手のParallelsは、2021年4月にApple M1搭載機での仮想化ソフトの稼働に成功しています。
正確には試用版の「Windows 10 on ARM 64」の駆動です。ただ、DirectX 11にも対応し、パフォーマンスも上々です。
ニッチな話ですので、詳しくは、【Mac用仮想化ソフトの比較記事】のほうで書きました。
ーーー
以上、Apple M1 M2搭載機の導入時の注意点について書きました。
結論的にいえば、課題はあるにせよ、ロゼッタ2で動く旧アプリを含めて、Apple M1搭載機の方が、現状では、パフォーマンスが高いです。
また、ここまでふれてきたように、多くの問題点が現在までに「解決」されたので、本当に特殊な状況の方を除けば、問題ない状況になっています。
3・Mac miniのカスタマイズ
続いて、Mac miniの「オーダーメイド(CTO)」についての説明です。
路面店を含むAppleストアでは、MacMiniのカスタムメイドが可能です。
そのほか、ネットのビックのネット店でも、MacMiniは(発売後しばらくすると)CTOを受け付けている場合がありました。
【M2 512GBベース】
2・Mac mini M2チップ MMFK3J/A
¥112,800 (1/15執筆時)
メモリー:16GB
+ ¥28,000
メモリー:24GB
+ ¥56,000
SSD:1TB
+ ¥28,000
SSD:2TB
+ ¥84,000
10ギガビットLAN
+ ¥14,000
第1に、Apple M2搭載機です。
中位機をベースにして示しました。
CPUは、上位のものは、用意されません。
メモリーは、ユーザーが後から増設できなくなったため、導入する意義は、一定程度あるでしょう。
ただ、通常モデルでも8GBですし、基本的にはそれで足りると思います。
ストレージは、下位機種でも256GBですし、増設の必要性はあまりないでしょう。
仮に必要でも、本体は据置型なので【外付けポータブルSSDドライブの比較記事】で紹介したような小型ストレージをあとから増設できます。
10Gbit 有線LANについては、ほぼ企業用です。
【M2 Prp 512GBベース】
3・Mac mini M2 Proチップ MNH73J/A
¥184,800 (1/15執筆時)
CPU:M2 Pro(12コアCPU 16コアGPU)
+ ¥42,000
メモリー:32GB
+ ¥56,000
SSD:1TB
+ ¥28,000
SSD:2TB
+ ¥84,000
SSD:4TB
+ ¥168,000
SSD:8TB
+ ¥336,000
10Gbit 有線LAN
+ ¥14,000
第2に、インテルCPU搭載機です。
上表のようなカスタマイズが可能です。
CPUは、カスタマイズするとM2 Pro(12コアCPU 16コアGPU)にできます。
CPU・GPU部分は、先ほどベンチマークを示しましたが、あまり差は付かない(10%ほど)と言えます。
ただ、メモリ帯域幅とL2キャッシュの増量はそれなりに「効く」ので、バリバリにグラフィックを使う場合は、一定の投資価値はあります。
しかし、CTOしていくと【Mac Studioの比較記事】で書いた上位シリーズと、さして値段差がなくなります。
廃熱その他の部分を含めると、Studioのほうが潜在能力はあるので、しっかり比較してください。
メモリー・LANは、先ほど説明した通りです。
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結論的にいえば、BTO(CTO)は、Macは、規定の額(100ドル=14000円)をベースとして、2倍・4倍という価格算出ですので、Appleの場合割高です。
どうしてもというばあいでなければ、避けたほうが費用対効果は良くなります。
3・旧機種のMacminiについて
Mac miniは、旧機種が残っています。
中古が多いですが、一部では、新品も手に入ります。簡単に紹介してきます。
【2020年11月発売】
【256GB SSD】
4・Mac mini M1チップ MGNR3J/A
¥91,500 楽天市場 (1/15執筆時)
ストレージ:256GB SSD(増設不可)
5・Mac mini M1チップ MGNT3J/A
¥120,800 Amazon.co.jp (1/15執筆時)
6・Mac mini M1チップ MGNT3J/A
¥132,115 楽天市場 (1/15執筆時)
ストレージ:512GB SSD(増設不可)
CPU:Apple M1 3.2GHz
メモリ:8GB(増設不可)
GPU:Apple M1 GPU
接続端子:Thunderbolt3×4 USB3.1×2 HDMI
ネットワーク:Wi-Fi6(11ax)・Bluetooth 5
有線LAN:1000Base-T×1
サイズ:幅19.7×奥行19.7×高さ3.6cm
第1に、1世代前のM1 CPU搭載機です。
冒頭で書いたように、M1 CPUとIntel系CPUを搭載していました。
CPUベンチマークだと、M1搭載機ならば、M2とさほど差がないです。
ただ、GPUだと、先述のように、M2に対して33%の差が付きます。
そのほか、Wi-Fi部分で、Wi-Fi6Eに非対応になるのが、新モデルとの目に付く違いです。
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結論的にいえば、新機種に対して、1-2割程度の価格差がある場合、M1搭載機を現在選んでも良いかと思います。
【インテルCPU搭載機】
【2020年3月発売】
7・Mac mini MXNG2J/A
¥145,860 楽天市場 (1/15執筆時)
CPU:Intel Core i5-8500 3.0GHz
メモリ:8GB(増設不可)
ストレージ:512GBSSD
GPU:Intel UHD Graphics 630
ネットワーク:Wi-Fi6(11ac)・Bluetooth 5
有線LAN:1000Base-T×1
サイズ:幅19.7×奥行19.7×高さ3.6cm
Intel系CPU搭載機は、ノートを含めた全Macで「最後まで残った」機種にあたります。
CPUは、先ほど表で示したように、10000前後あるので、まだ「現役」水準です。
GPUは、ただ相当弱いので、特殊な目的(M1系が対応できない32bitアプリ対応など)がない限りは、今では選択肢にはならないでしょう。
Crucial 2,666MHz DDR4 SO-DIMM 16GB
¥10,588 Amazon.co.jp (1/18執筆時)
なお、インテルCPU搭載機は、DIMMスロットがあるため増設ができました。
2枚単位で、対応するのは「 2666MHz DDR4 SO-DIMM 」です。
今回の結論
Mac miniのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、新型のMac miniを紹介してきました。
最後にいつものように、目的別、予算別に、Atlasのおすすめ機種!を紹介します。
第1に、現状で、Mac miniを選ぶ場合、全方位的におすすめできるのは、
【2023年2月発売】
1・Mac mini M2チップ MMFJ3J/A
¥8,4800 Amazon.co.jp (1/15執筆時)
CPU:Apple M2 3.5GHz(8コア)
メモリ:8GB(増設不可)
ストレージ:256GB SSD(増設不可)
GPU:Apple M2 10コア
接続端子:Thunderbolt3×4 USB3.1×2 HDMI
ネットワーク:Wi-Fi6E(11ax)・Bluetooth 5.3
有線LAN:1000Base-T×1
サイズ:幅19.7×奥行19.7×高さ3.6cm
処理能力 ★★★★★
画像処理 ★★★★★
拡張性 ★★★★★
価格 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
新しいApple M2搭載機の下位機でしょう。
「買い換え」の方はおそらく、インテルCPU搭載機からでしょう。
その場合、CPU・GPU性能の部分でしっかりした差を感じられると思います。
用途によっては、SSDが多めの上位機でも良いです。
ただ、Appleの値付け原則(100ドル単位)だと、上位モデルほど割高感が募る部分があります。
本機の場合、USBストレージが高速につなげるので、足りない場合、外部ストレージ(SSD)を利用するのが、Mac miniでは良い選択肢に思えます。
興味のある方は、【高速なポータブルSSDの比較記事】をご覧ください。
第2に、仕事他に高パフォーマンスが必要な方にすすめできるのは、
【2023年2月発売】
3・Mac mini M2 Proチップ MNH73J/A
¥184,800 Amazon.co.jp (1/15執筆時)
CPU:Apple M2 Pro 3.5GHz(10コア)
メモリ:16GB(増設不可)
ストレージ:512GB SSD(増設不可)
GPU:Apple M2 Pro 16コア
接続端子:Thunderbolt3×4 USB3.1×2 HDMI
ネットワーク:Wi-Fi6E(11ax)・Bluetooth 5.3
有線LAN:1000Base-T×1
サイズ:幅19.7×奥行19.7×高さ3.6cm
処理能力 ★★★★★★
画像処理 ★★★★★★
拡張性 ★★★★★
価格 ★★★★☆
総合評価 ★★★★★
M2 Pro搭載の上位機でしょう。
CPUもGPUも処理部分で40%ほどの性能差がM2に対して見込めます。
その上で、16GBのメモリを標準とした上で、メモリ帯域幅とL2キャッシュがM2より多いため、価格差は納得感があり、投資は損ではないように思えます。
CTO(カスタマイズ)をしすぎると、先述のようにMacStudioと価格差があまりなくなります。
かなりの省電力(小発熱)CPUではありますが、筐体設計の部分で差はあるといえます。
ただ、MacStudio(2022)は、8Kを扱えません(上表)
上位構成は途中でも書いたように、1台ならば8Kを扱えるので、プロ用に何らかのニーズはあるかもしれません。
加えて、20万円以内に収まる値頃感もあるため、そこまで「プロ」な仕事ではない方が、処理が欲しい場合、本機はとても良い選択肢に思えます。
第2に、わりと特殊なソフトや周辺機器を使う方や、Windows環境の構築がマストというかたには、
【2020年3月発売】
7・Mac mini MXNG2J/A
¥145,860 楽天市場 (1/15執筆時)
CPU:Intel Core i5-8500 3.0GHz
メモリ:8GB(増設不可)
ストレージ:512GBSSD
GPU:Intel UHD Graphics 630
ネットワーク:Wi-Fi6(11ac)・Bluetooth 5
有線LAN:1000Base-T×1
サイズ:幅19.7×奥行19.7×高さ3.6cm
処理能力 ★★★☆☆
画像処理 ★★☆☆☆
拡張性 ★★★★☆
価格 ★★★★☆
総合評価 ★★★☆☆
Intel Core i5搭載機のMRTT2J/Aでしょう。
すでに生産終了ですので、新品が欲しい場合は急ぐ必要があります。
先述のように、本当に特殊な用途がある場合以外は、もはや費用対効果が悪いため、Apple M1搭載機を選んでください。
補足1:購入に関する補足
というわけで、今回は、Mac miniについて、色々な側面からみてきました。
最後に、Mac miniの購入法についての補足です。
Amazonは、2018年から、Appleの正規ディーラーになりました。
そのため、Amazon直販で正規品が買えます。
(時期によるものの)数%のポイントが付きます。
また、正規代理店なので、購入時に、Appleの正規の延長保証(AppleCare+ for Mac mini - 3年プラン)の追加購入もできます。
一方、楽天市場の場合は、【SPU(スーパーポイントアッププログラム)】で利用サービスに応じたポイントが最大16倍のほか、セール時にはテナント側のポイントが付くため、それを含めた場合、お買得になる場合もあります。
補足2・関連記事の紹介
最後に、Mac miniを買われる方が、検討するだろう、周辺機器についての情報です。
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第1に、液晶モニターです。
Mac miniをお探しの方には、特にニーズがあるかと思います。
細かい接続条件やおすすめ機種も紹介していますので、【Macにおすすめの液晶モニターの比較記事】をご覧ください。
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第2に、光学ドライブです。
Mac miniの現行機種はどの機種も、DVDドライブが本体に内蔵されません。
したがって、ソフトのインストールなどのために、DVDドライブか、ブルーレイドライブを別に購入する必要があります。
1・Macで使える外付DVDドライブ
2・Macで使えるブルーレイドライブ
3・Mac用のブルーレイ視聴ソフト
ただし、Macの場合、ブルーレイ関係の書込/読み込みに公式に対応しないなど、気をつけるべきいくつかの問題があります。
詳しくは、上記の3つの記事でフォローしていますので、よろしければご覧ください。
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第3に、ネットワークについてです。
今回紹介したM1プロセッサ搭載機は、新しいWi-Fi6規格に対応します。
対応するルーターが必要ですが、ご家族との同時通信時の通信安定性について、新しいルーターで改善する可能性があります。
詳しくは、このブログの【無線LANルーターの比較記事】の記事をご覧ください。
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Microsoft Office Home and Student 2021
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第4に、Mac用のオフィスソフトです。
先述のようにMacには、Apple純正のワープロ・表計算・プレゼンソフトが付属します。
これらは、Microsoft Officeに互換しますが、「完全互換」ではなく、書式のズレなどが起こります。
これを避けるためには、Microsoftが販売するMac用のオフィスソフトを別途購入する必要があります。
なお、こちらについても【Mac用のOffice2021の選び方の記事】を別に書いてありますので、必要があればご覧ください。
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【2022年発売】
・Parallels Desktop 18 for Mac
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第5に、Windowsについてです。
WindowsからMacに移行した人で、どうしてもMacでWindowsのソフトを動かしたい場合、上のような仮想化ソフトで、WindowsがMac上で利用可能です。
これについても【Mac用仮想化ソフトの比較記事】記事がありますので、よろしければご覧ください。
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第6に、音響機器についてです。
Mac miniはスピーカーを内蔵しますが、その音質はイマイチのレベルです。
1・PC用スピーカーの比較
2・ミニコンポの比較
3・Bluetoothスピーカーの比較
4・イヤホン・ヘッドホンの比較
そのため、例えば、デスクトップで音楽を聴きながら作業をする場合、1万円ほどのスピーカーなどを買われると満足度が高いです。
これについては、上記1番の記事で特集しました。
現在は、無線でミニコンポやスピーカーに飛ばせる機種もあり、配線の自由度も高まっています。興味のある方は、上のリンク記事をご覧ください。
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第7に、プリンタです。
1・A4インクジェット複合機(4色)
2・A4インクジェット複合機(6色)
3・A3インクジェット複合機
4・ビジネスインクジェット
5・A4モノクロレーザー
6・A4モノクロレーザー 複合機
7・A4カラーレーザープリンタ
8・A3カラーレーザープリンタ
9・プリンターの基本的な選び方
また、このブログでは100機以上のプリンターを比較する記事があります。
MacOSに対応した、最新のインクジェットプリンターや、レーザープリンターの導入を考えている人は、とりあえず、導入編となる、【Mac用プリンターの比較記事】をぜひご覧ください。
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第8に、マウスとキーボードです。
Mac miniは、いずれ付属しません。
このブログでは、「疲れにくい」キーワードに、いずれの入力デバイスについても、記事があります。
興味のある方は、こちらもよろしくお願いします。
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1・Macbookの比較
2・iMacの比較
3・Mac miniの比較
4・Mac Studioの比較
そのほか、Mac系の他のパソコンと、どちらを買おうか迷われている場合、同じように比較をした記事もあります。
あわせて、検討している方は、どうかご覧ください。
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最後になりましたが、この記事がもし皆さんのお役に立ったようならば、Twitter Facebook はてなブックマークで話題を共有していただければ嬉しいです。
ではでは。