【今回レビューする内容】2024-2025年 ビジネスインクジェットプリンター・複合機の性能とおすすめ・選び方 A4 A3 :FAX付カラープリンター:業務用プリンター・オフィス向けプリンタの性能の違いなど
【比較する製品型番】EPSON PX-S505 PX-S155 PX-M730F EW-M530F PX-S730 PX-S887 PX-M887F PX-S382 PX-S383L PX-M382F ブラザー プリビオ MFC-J939DN MFC-J939DWN MFC-J904N MFC-J739DN MFC-J739DWN DCP-J4143N MFC-J4443N MFC-J4543N キヤノン MAXIFY iB4130 PIXUS TR703 MB2730 MB2130 MB5130 MB5430 リコー RICOH SG 3300 RICOH SG 2300 RICOH SG 3120SF HP OfficeJet Pro 9130b 4U551B#ABJ OfficeJet Pro 9110b 5A0P2B#ABJ 9120b 403W3B#ABJ 9120 403W8B#ABJ ほか
今回のお題
A4ビジネスインクジェットプリンタのおすすめはどれ?
どもAtlasです。
今日は、2024年12月現在、最新のA4ビジネスプリンター(複合機)の比較です。
基本となる印刷速度・印字品質ほか、ビジネス向けに重要な機能性にもこだわりつつ説明しました。
小規模オフィス向け、個人向け双方に対応するように書きました。
1・A4ビジネスプリンターの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:エプソン
1-3:ブラザー
2・A4ビジネスプリンターの比較 (2)
2-1:キヤノン
2-2:リコー
2-3:HP
3・ビジネスプリンターの比較
=最終的なおすすめの提案 【結論】
記事では、はじめに、A4ビジネスプリンタ一般の「選び方の基本」を説明します。その上で、メーカーごとに各機をみていくという構成になります。
・ビジネスインクジェットの比較(A4)
・ビジネスインクジェットの比較(A3)
・エコタンク式プリンタの比較(A4・A3)
今回の記事は「インク」を利用するビジネス用インクジェットプリンタの紹介がメインです。
このタイプのプリンタを比較した、上記記事の1回目記事として書いたものです。
・A4モノクロレーザーの比較
・A4モノクロレーザー複合機の比較
・A4カラーレーザーの比較
レーザープリンターの比較記事もあります。
しかし、このブログでは、トナー式は(完全な)別記事にしています。
お探しだった場合、お手数ですが、以上のリンク記事をご利用ください。
仕事用として、インク型、トナー型、どちらにするか決めかねている場合は、続く「選び方の基本」の項目をこのままお読みいただければと思います。
よろしくお願いします。
インクコスト ★★★★★
画質(普通紙)★★★★★
画質(写真) ★★★★★
印刷スピード ★★★★★
耐久性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下ではいつものように、各社の製品を順番に紹介します。
そして、最後に、上表のような観点から、Atlasの「おすすめ機種」を選定していきたいと思います。
1-1・ビジネスプリンタの選び方の基本
はじめに、「ビジネスプリンター」の選び方の基本の説明からです。
「ビジネスインクジェットプリンタ」は、本来家庭用だった「インクジェトプリンタ」を、ビジネス向けに改良したという、比較的歴史の浅めのプリンターです。
印字画質を「普通紙(コピー用紙)」に最適化させた上で、耐久性・インクコスト・印刷速度を高めたプリンタと言えます。
ライバルとなるのは、いうまでもなく「レーザープリンタ」です。
そこで、比較した場合、どこかメリットで、どこがデメリットなのか、はじめに考えてみます。
1・ビジネスインクジェットの利点
まずは、「ビジネスインクジェット」の良いところの話からです。
他方式のプリンタと比べると、次のような利点があります。
ーーー
第1に、「レーザープリンタ」と較べた場合です。
「ビジネスインクジェット」は、設置性・静音性・カラー印刷費・修理費用の部分で、強みがあります。
加熱定着を伴わないので、電気代が安く、環境にも優しい点もメリットです。
これらの理由から、「ビジネスインクジェット」は、コストや環境への意識が高めな小規模オフィスや個人事業主によく売れています。
第2に、「家庭用のインクジェットプリンタ」と較べた場合です。
「ビジネスインクジェット」は、普通紙に印刷しても文字のにじみが少ないという特長があります。耐水性も高いです。
これは、染料インクを使う家庭用と違い、全色顔料インクを利用するからです(例外あり)。
社内文書や企画書などを普通紙に印刷する場合、とくに、クオリティが高いです。
そのほか、印刷速度・本体の耐久性の高さなども、優位点と言えます。
2・ビジネスインクジェットの弱点
つづいて、「ビジネスインクジェット」のイマイチな部分です。
第1に、画質です。
家庭用と比べた場合、顔料インクは、写真印刷にめっぽう弱いです。
ヘッド自体、ビジネス用と写真用で換えているメーカーも多いです。
「ビジネスインクジェット」は、ふちなし印刷なども基本ないですし、年賀状や光沢紙への印刷の利用は考えない方が無難です。
レーザープリンタと較べた場合、(チラシのような)「インクの乗り」は感じにくいです。
とはいえ、しっかり性能の良い機種を選べば、社内文書はもちろん、「顧客に渡しても問題ない」水準です。
第2に、インクの量です。
「ビジネスインクジェット」は、1本あたりの印刷枚数が多めです。
1本で1万枚に達する場合もあります。
大量印刷をするオフィスでは利点になりますが、テレワーク・小規模オフィスだと微妙です。インクには消費期限(2年)があるからです。
ヘッド(ノズル)は繊細なので、「5年間で使い切る」などと考えると、故障可能性が高くなります。
今回の記事ではしっかり書くので、「1本あたりのインク量」に注意してください。
ーーー
以上、ビジネスプリンターの選び方の基本の紹介でした。
結論的にいえば、「ビジネスインクジェット」は、テレワークを含めて、仕事専用で考えているならば、「おすすめ」できます。
注意して欲しいのは、家庭で「仕事と年賀状兼用」などと考える場合です。
そのような用途性は考えられて作っていませんし、あまり「おすすめ」しません。
その場合、家庭用むけ高画質プリンターで、仕事に対応するため「印刷速度の速めのもの」を「仕事兼用」として選んだ方が満足度が高いでしょう。
このブログでは、【高画質なA4インクジェットプリンターの比較記事】で、そうい画質面で特長のある機種を多く紹介しています。
ーーー
1・A4ビジネスインクジェットの比較
2・A3ビジネスインクジェットの比較
3・エコタンク搭載プリンタの比較
というわけで、具体的な比較をはじめます。
先述のように、今回の記事は以上の3つに分けました。
あとは、どこから読んでも同じだと思うので、必要に応じて、以上のリンクをご利用ください。
1-2・エプソンのA4ビジネスプリンター
1・A4ビジネスプリンターの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:エプソン
1-3:ブラザー
2・A4ビジネスプリンターの比較 (2)
2-1:キヤノン
2-2:リコー
2-3:HP
3・ビジネスプリンターの比較
=最終的なおすすめの提案 【結論】
それでは、「A4のビジネスインクジェット」を比較していきます。
A4サイズだけでも、結構製品があるので、メーカー順にみていくつもりです。
はじめに、エプソンからです。
この分野に最初に取り組んだ企業で、力の入れ具合は今でも「フルスロットル」です。
----
以下では、Atlasのおすすめポイントは赤系の文字色で、イマイチと思う部分は青字で記していきます。
【2023年発売】
Windows XP〜11 MacOS 10.9〜15
【A4プリンタ】PX-105後継品
1・EPSON ビジネスインクジェット PX-S505
¥9,264 Amazon.co.jp (12/8執筆時)
耐久性能:5万ページ
インク代:カラー15.3円・モノクロ4.9円
印刷速度:カラー4.7枚/分・モノクロ9枚/分
接続方法:無線LAN 有線LAN USB
両面印刷:不可
給紙容量:100枚
スキャナ:
ADF:
FAX:なし
保証:1年間(持込修理)
サイズ: 幅392×奥行264×高さ148mm
PX-105は、エプソンのA4ビジネスインクジェットプリンタの入門機です。
旧機種(PX-105)から実に10年ぶりに2023年に外観が一新され、本体色が黒から白へと変わりました。
本体のサイズは、収納時に、幅392×奥行264×高さ148mmです。
コンパクトですが、本機はスキャナ・コピー機能がない点は注意しましょう。
プリント速度は、カラー4.7枚/分、モノクロ9枚/分です。
スペック的に言えば、家庭用の普通のプリンタと比較しても貧弱です。速度面は期待できないでしょう。
印刷品質は、健闘しています。
重要なのは、インク構成が4色とも顔料インクであることです。
エプソンの家庭用インクジェットプリンター(=カラリオ)は、染料インクを全色とも使います。
顔料インクは、写真のクオリティを出しにくいのですが、文字印刷、文字/写真混在印刷に強く、ビジネス用に普通紙に印字するにはむしろ適したものです。
にじみが少なく、耐水性があるからです。
この点で「ビジネスに最適化された専用設計のインク」と評価できます。
【黒約900ページ・カラー約150ページ】
EPSON ICBK69L 大容量ブラック
¥1,761 Amazon.co.jp (12/8執筆時)
EPSON IC4CL69 4色パック
¥4,036 Amazon.co.jp (12/8執筆時)
印刷コストは、メーカ公表値だとA4のビジネス文書でカラー15.3円・モノクロ4.9円です。
ただ、Amazonだと1割ほど標準価格より安いので、実際はもう少し低価格になります。
スキャナ・コピー・ファックス機能は、先述のように未搭載です。自動両面印刷も、非搭載です。
「紙代の節約」という点で重要ですが印刷コスト削減効果は中途半端です。
PCとの接続方法は、USBほか、無線LAN(Wi-Fi)に対応できます。
本機は本体に液晶パネルがないですが、スマホアプリ(Epson Smart Panel)を使えば、そちらで設定が可能です。
ネットワーク連携は、同社のWi-Fi製品は「Epson Connect」に対応です。
同社のサーバー経由で、外出先からのリモートプリント・メールプリントもできます。
ただ、この部分は、後述する上位機の方が便利です。こちらだと、上図のクラウド連携については非対応になりますので。
給紙トレイへの給紙は、注意が必要です。
なぜなら、この機種はトレイがなく、背面から給紙する方式だからです。A4サイズまでの用紙を最大100枚まで給紙できる仕様で、少なめです。
本体の耐久性は、5万ページです。
10万円以下のレーザープリンタの耐久性は3万ページ〜8万ページが標準です。
比較しても、こちらは「耐久性がは十分」といえるでしょう。
「5万枚も使わない」という方も、耐久性が高い機種は、作りがしっかりしており故障がしにくいというメリットがあるので、この部分は重要です。
保証は、1年間です。
A4ビジネスインクジェットの中・軽量級は各社とも「持込修理」です。出張修理や送付修理は別途費用がかかります。レザープリンタとすこし違う部分とも言えます。
---
以上、エプソンのPX-S505の紹介でした。
価格が安く、また印刷コストも安いために、費用的に最も導入しやすいA4ビジネスプリンタです。
印字品質も、全量顔料インクで普通紙印刷のクオリティが期待できます。ただ、スキャナが付属せず、印刷速度が遅く、両面プリントもできないなど、欠点も同時に見られる機種です。
ビジネスに使う場合、もう少し予算をかけてもよいでしょう。
ーーー
【2023年発売】
Windows XP〜11 MacOS 10.5〜15
【A4プリンタ】PX-K150後継品
2・EPSON ビジネスインクジェット PX-S155
¥8,500 Amazon.co.jp (12/8執筆時)
耐久性能:5万ページ
インク代:モノクロ 2.9円
印刷速度:モノクロ 15枚/分
接続方法:無線LAN 有線LAN USB
両面印刷:不可
給紙容量:100枚
スキャナ:
FAX:
保証:1年間(持込修理)
サイズ: 幅392×奥行264×高さ148mm
なおほぼ同一の筐体を利用した、モノクロインクジェットプリンタがPX-K150です。
印刷速度は高速(15枚/分)です。
中身の搬送構造がモノクロに特化していためです。
【約800枚分】
EPSON ICBK73 ブラック
¥2,600 Amazon.co.jp (12/8執筆時)
【約2400枚分】
EPSON ICBK73L 大容量ブラック
¥1,761 Amazon.co.jp (12/8執筆時)
インクは、顔料インクです。
インクコストは、2.9円と安いです。
しかしこれは大容量インク(約2400枚分)を利用した場合の数値です。
普通サイズのカードリッジを利用する場合は、4.3円くらいでしょう。
---
本機は、そもそもの耐久性が5万枚までの製品です。
インクは使用期限がありますし、実際は本体とインク量のバランスが悪い機種だと思います。
Windows XP〜11 Mac OS 10.5〜15
【A4プリンタ】
【2022年発売】PX-S740後継機
3・EPSON ビジネスインクジェット PX-S730
¥17,360 Amazon.co.jp (12/8執筆時)
耐久性能:10万ページ
インク代:カラー11.0円・モノクロ3.7円
印刷速度:カラー11枚/分・モノクロ21枚/分
接続方法:無線LAN 有線LAN USB
両面印刷:搭載
給紙容量:250枚
スキャナ:
ADF:
FAX:
保証:1年間(持込修理)
サイズ:幅425×奥行378×高さ164mm
PX-S730は、エプソンでは、2番目に安いA4ビジネスプリンタです。
以前あったPX-S740の7年ぶりの後継機となる、ビジネス用の入門機です。7年ぶりの更新で、見かけからして完全に一新しました。
本体のサイズは、収納時に幅449×奥行380×高さ171mmです。
先ほどの機種に比べると横幅があります。
ただし、対応する用紙は同じで、A4サイズまでです。
プリント速度は、カラー11枚/分、モノクロ21枚/分です。
モノクロ印刷が、「快適な印字速度の基準」といえる1分20枚を超えています。
下位機種よりも改善しています。両面印刷時も、最大35面(ppm)ので数字は良いです。
一方、カラー印刷の速度はさほど強調できません。
印刷品質は、こちらも4色の顔料インクです。
ただ、こちらの機種は、同社のPrecisionCoreプリントヘッドを採用しています。
印字のクオリティの面で言えば、解像度ベースで600dpiと画質が良いです。下位機種は300dpiなので、単純に2倍です。
これによって、普通紙のカラー印刷のクオリティが上昇するほか、細かい文字の鮮明度も上がるでしょう。
【黒1100ページ・カラー600ページ】
EPSON IB09CL4B 4色大容量パック
¥7,500 Amazon.co.jp (12/8執筆時)
EPSON IB09KB 大容量ブラック
¥3,918 Amazon.co.jp (12/8執筆時)
印刷コストは、カラー11.0円/モノクロ3.7円と下位機種より安くなっています。
タンクサイズが下位機種よりも大きいからです。
アマゾンではインクが市価より1割安いので、実際の印刷コストすこし安く済みます。
スキャナ・コピー・ファックスは、こちらも「未搭載」となります。自動両面印刷は、その一方で、この機種は「対応」します。
両面印刷はビジネス用として不可欠ですので、嬉しい部分です。
搭載メモリー量は、この機種の場合も非開示です。
PCとの接続方法は、こちらも無線LANが搭載されている製品です。
加えて、このグレードからは、Epson iPrint/AirPrintに対応し、スマホ・タブレットからのダイレクトプリントも可能です。
給紙トレイへの給紙は、250枚まで対応です。
下位機種と違って一般的な給紙トレイが装備されます。
耐久性は、先ほど紹介した下位モデルが5万枚でした。
しかし、こちらは10万枚に上昇しています。大量のプリントアウトを予定している場合はメリット性が高いといえます。
エプソン メンテナンスボックス EPMB1
¥1,599 Amazon.co.jp (12/7執筆時)
メンテ性は、言及に値します。
エプソンは、このグレード以降はメンテナンスボックスに対応です。
エプソンの下位機、あるいは、他社機の場合、(使われなかった)廃インクが「廃インク吸収パッド」に溜まりきったら「預かり修理」です。ただ、エプソンの場合、このグレード以降はユーザーが、メンテナンスボックスを交換できるようになっています。
(使い方によりますが、耐用枚数は保つ)吸収パッド方式に比べて、メンテナンスボックスだと、交換頻度は多め(ビジネス印刷なら純正インク利用で目安1万枚〜)です。
大量印刷を前提とするビジネスプリンタの場合、1万円弱はかかる修理費や、修理期間を考えても、この方式のほうが親切でしょう。
印字に影響ない部分なので安い互換品でも良いかと思います。
---
以上、エプソンのPX-S730の紹介でした。
下位機種に較べると、インクコストが低減され、印刷スピードが上がっている点が評価できます。
また、自動両面印刷機能が搭載されているために、用紙コストの面もコスト削減できる点が魅力です。
給紙量も250枚と多いです。
下位機種に較べてやや本体が高価ですが、インク代の安さや印字品質の高さを考えればすぐ元が取れるでしょう。
スキャナ系の機能が不要ならば、A4プリンタでは最もオススメできると言えます。
Windows XP〜11 MacOS 10.6〜15
【2020年発売】【A4複合機】
4・EPSON インクジェット複合機 PX-M730F
¥17,045 Amazon.co.jp (12/8執筆時)
耐久性能:8万ページ
インク代:カラー11.0円・モノクロ3.7円
印刷速度:カラー11枚/分・モノクロ21枚/分
接続方法:無線LAN・有線LAN・USB
両面印刷:搭載
給紙容量:250枚
スキャナ:1200dpi
ADF: 片面・35枚
FAX:搭載
保証:1年間(持込修理)
サイズ: 幅425×奥行378×高さ249mm
PX-M730Fは、エプソンの複合機タイプのビジネスインクジェットです。
現行機で、スキャナ・コピー機能が搭載される複合機としては最も安い機種です。
本体のサイズは、幅425×奥行378×高さ249mmです。
大型化しているのは、複合機化しているせいですね。対応する用紙は同じで、A4サイズまでです。
プリント速度は、カラー11枚/分、モノクロ21枚/分です。
下位機種よりわずかとは言え、速度は向上しています。
カラーのプリント速度は遅いですが、普段はモノクロが中心ならばストレスに感じないでしょう。
印刷品質は、こちらも4色の顔料インクです。
こちらも解像度ベースで600dpiと性能が良い新型のPrecisionCoreプリントヘッドを採用しています。
また、インク配色に多少の変更があり、シアン・マゼンタの鮮明度はよりアップしています。
【黒1100ページ・カラー600ページ】
EPSON IB09CL4B 4色大容量パック
¥7,500 Amazon.co.jp (12/8執筆時)
EPSON IB09KB 大容量ブラック
¥3,918 Amazon.co.jp (12/8執筆時)
印刷コストは、カラー11.0円・モノクロ3.7円です。
利用するインクは下位機種と同じなのでコストも同じです。
ただ、次に紹介する上位機に比べるとコスパは悪いです。
ただ、印刷枚数も、大容量インク黒で1100ページ、カラーで600ページなので、インクの消費期限(2年間)を考えると、個人用では、この程度が良いでしょう。
スキャナ・コピー機能は、搭載です。
スキャナは、1200dpi×2400dpiの解像度(有効画素)です。
家庭用の複合機と同じ程度のクオリティです。ビジネス用ならこれでも問題ないでしょ
ADFは搭載です。
ADFとは、上図のようなADF(原稿自動送り装置)のことです。
300dpiの解像度で、原稿の片面のみですが読取可能です。
速度は、実用水準といえる、A4・片面・200dpiの解像度の場合、モノクロ12面/分、カラー8面/分です。
ファックス機能は、搭載します。
受話子機はないですが、固定電話用の出力があるため、電話と分配しなくても利用可能です。
機能面では、高速送信規格の「スーパーG3ファックス」に対応します。
それ以外にも、専用アプリで、PCでからファックスを送信・受信する機能もあります。また、簡易的ながら、プリンタの液晶画面で、送受信の確認も可能です。
給紙トレイへの給紙は、250枚まで対応です。
PCとの接続方法は、USB・LANのほか、無線LANも選択可能です。
ただし、有線LANと無線LANは、選択的であり、同時には利用できません。
Epson iPrint/AirPrintに対応し、スマホ・タブレットからのダイレクトプリントも可能です。
ネットワーク連携は、これより上位機は、Epson Connectに対応します。
同社の場合、自社クラウドを用意しており、PCの介在なしで直でクラウドにスキャンデータを送れます(キャン to クラウド機能)。
また、サーバーを経由させることで、ドライバなしでも、Eメール添付したファイルをそのまま印刷できます(メールプリント)
同社が無料の自社サーバーを用意しているためで、この方向で便利なのは、同社とブラザーほどです。
耐久性は、こちらも8万枚と十分な強度です。
---
以上、PX-M730F の紹介でした。
個人事業主の方などで、できるだけ低価格でビジネス複合機を買う場合に選択肢になるモデルです。
印刷速度も速く、画質も鮮明で、機能面でも「さすが最新機種」といえる充実度があります
ただ、インクコストは「そこそこ」のレベルなので、大量に印刷する方は、次に紹介する上位機を選んだ方が総合的なコスト削減効果はありそうです。
Windows XP〜11 MacOS 10.6〜15
【A4複合機】
【2022年発売】
5・EPSON インクジェット複合機 EW-M530F
¥15,000 Amazon.co.jp (12/8執筆時)
耐久性能:5万ページ
インク代:カラー15.4円・モノクロ5.3円
印刷速度:カラー8枚/分・モノクロ14.5枚/分
接続方法:無線LAN・有線LAN・USB
両面印刷:搭載
給紙容量:150枚
スキャナ:600dpi
ADF: 片面・30枚
FAX:搭載
保証:1年間(持込修理)
サイズ: 幅375×奥行347×高さ230mm
EW-M530Fは、PX-M730Fとほぼ同時期に発表された製品です。
コンセプトとしては、PX-M730F を小型化し、機能を抑えた「下位機種」となります。
本体サイズは、幅375×奥行347×高さ230mmです。
PX-M730F と比較すると10%以上体積が小さいです。
給紙量や耐久性は、上位機の水準に及びませんが、テレワーク用に自宅に仕事専用の「FAX付きの小型複合機」を探している方のニーズには叶います。
ただし、比較する場合、注意するべき点が2つあります。
【黒600ページ・カラー300ページ】
EPSON IB10CL4A 4色パック
¥5,545 Amazon.co.jp (12/8執筆時)
第1に、印刷コストです。
本機は、大容量インクが使えない仕様であり、カラー15.4円・モノクロ5.3円です。
単純な印刷単価で言えば、【家庭用カラープリンターの比較記事】で書いたような格安機と変わらない水準です。
第2に、印刷品質です。
こちらは、黒のみ顔料インクで、カラーは染料インクです。
家庭用で、写真印刷に対応するならば、この構成はメリットがあります。
エプソンは、ビジネスプリンターは「顔料インク」が向く!とするメーカーです。あえて搭載しても、ユーザーの利益には寄与しないでしょう。
第3に、給紙容量です。
用紙トレイに150枚ですので、他機より少なめです。
---
以上、エプソンのEW-M530Fの紹介でした。
結論的にいえば、本機はランニングコスト削減には、あまり寄与しません。
さらに、印字品質についても割高であり、テレワーク用としても、ビジネスプリンターに臨まれる要素がざっくり削除された機種です。
おすすめできる要素は、ほぼないです。
Windows XP〜11 MacOS 10.6〜15
【2022年発売】
【A4プリンター】
6・EPSON ビジネスインクジェット PX-S887
¥35,000 Amazon.co.jp (12/8執筆時)
【A4複合機】
7・EPSON ビジネスインクジェット PX-M887F
¥45,980 楽天市場 (12/8執筆時)
耐久性能:30万ページ
インク代:カラー8.7円・モノクロ2.7円
印刷速度:カラー25枚/分・モノクロ25枚/分
接続方法:無線LAN・有線LAN・USB
両面印刷:搭載
給紙容量:250枚
スキャナ:600dpi
ADF: 両面・50枚
FAX:搭載
保証:1年間(持込修理)
サイズ:幅425×奥行525(535)×高さ357mm
PX-S887 とX-M887FはエプソンのA4ビジネスインクジェットの上位機です。
普通のインクカードリッジを利用するタイプでは、同社のA4における最上位機です。
なお、プリンタのみのPX-S887と 複合機のPX-M887Fは印刷部分の仕様が同じなので同時に見ていきます。
本体のサイズは、プリンタのみの機種が 幅425×奥行535×高さ357mmです。
複合機の場合もほぼ同じで奥行が10cmほど増えるだけです。
対応する用紙は同じで、A4サイズまでです。
複合機のほうの液晶画面は4.3型ですのでやや大きめです。
プリント速度は、カラー25枚/分、モノクロ25枚/分です。
ビジネス用のレーザーに匹敵する水準でありかなり速いと言えます。
両面の場合は、34面/分です。
印刷品質は、こちらも4色の顔料インクです。
ヘッドは下位機と同じPrecisionCoreプリントヘッドです。
エプソンは先述のように印字品質はよいので、仕事用として問題ありません。
【黒3000ページ・カラー3000ページ】
EPSON IP11KA 黒
¥8,231 Amazon.co.jp (12/8執筆時)
EPSON IP11CA シアン
¥7,155 Amazon.co.jp (12/8執筆時)
【黒1万ページ・カラー5000ページ】
EPSON IP11KB 黒
¥19,060 Amazon.co.jp (12/8執筆時)
EPSON IP11CB シアン
¥8,790 Amazon.co.jp (12/8執筆時)
印刷コストは、カラー8.7円・モノクロ2.7円です。
エプソンとしては安めですが、大容量の方を利用した場合のコストになります。
なお、本機は「インクカートリッジ」ではなく、「インクパック」を利用する形式です。
これは、(同社のエコタンクと異なり)コストカットの側面よりも、インク交換の回数を減らすための工夫です。
以前、メーカーに問い合わせをしましたが、画質への影響は基本的にないとの回答でした。
独特な形状のインクパックですが、普通のカードリッジ式と画質は変わりません。
一方、小容量でも3000枚からですので、インクの消費期限(2年間)を考えると、完全に企業用です。4色セットパックはないですが、利用法を考えれば妥当です。
なお、付属するセットパック用インクパックの印刷可能枚数は示されません。
ただ、上では3000枚用に相当するでしょう。
スキャナ・コピー機能は、搭載です。
スキャナは、600dpiと実用水準の解像度です。
ネットワーク連携は、下位機種同様、Epson Connectに対応します。
その上で、このグレードから業務用複合機としてのグレードがソフト面でも上がります。
スキャン制御のための専用ユーティリティソフト(Document Capture Pro)が利用できるためです。
ジョブ登録をすれば、スキャンボタンを押しただけで、定型の画質処理をし、メールやクラウド(Evernote、Google Drive Dropboxなど)の転送処理まで自動実行にできます。
エプソンと次に見るブラザーは、他社と違って、無料の自社サーバーを用意しているのでそれを経由させる形で、こうした処理が簡単にできます。
なお、Macだと下位版(Document Capture)です。しかしジョブ登録はできます。仕分けやバーコード処理など高度なことができないだけです。
ADF(原稿自動送り装置)は、複合機については搭載です。
下位機種と比較すると、A4・両面読み取りに対応します。
裏表のある書類に強いと言えます。
速度も実用水準といえる、A4・片面・200dpiの解像度の場合、モノクロ・カラーとも24枚/分です。
両面読み取りは対応ですが、読み取り面が片方の折り返しスキャンですので7.5面/分です。
ファックス機能も、複合機は搭載します。
仕様は下位機と同じです。受話子機はありません。
エプソン PX4CU4
¥13,773 Amazon.co.jp (12/8執筆時)
給紙トレイへの給紙は、250枚まで対応です。
増設トレイが別売で用意され、最大3段まで増設可能です。こちらは、550枚です。
プリンタ単体モデルでも増設できます。
PCとの接続方法は、USB・LANのほか、無線LAN搭載です。
アプリなどを含めて、仕様は下位機種と同じです。
耐久性は、30万枚です。
業務用で、先述のメンテナンスボックスほか、ローラー関係も保守できるので、この数字が出せます。
保証期間は、1年です。大きく見えますが「持込修理」での無償保証です。
送付・出張は有償になると言えます。
エプソン メンテナンスボックス PX4MB10
¥2,782 Amazon.co.jp (12/8執筆時)
メンテ部分では、本機も、メンテナンスボックスに対応です。交換時期はサインが画面に出ます。
---
以上、 エプソンのPX-S887 とX-M887Fの紹介でした。
かなり「本格的」な企業用と言えます。
印刷コストだけで言えば、ブラザーにもう少し安めがありますし、 エプソンにも(むろん)「エコタンク」があります。ただ、30万枚という業務用レベルの耐久性を持ち、しっかりした両面ADFを装備する頼性重視の機種ですし、単純に比較できません。
A3は不要だが、毎日のように印刷がある事業所向きです。
Windows XP〜11 MacOS 10.6〜15
【2023年発売】
【A4モノクロプリンタ】PX-S380後継機
8・EPSON ビジネスプリンター PX-S382
¥29,747 Amazon.co.jp (12/8執筆時)
【A4モノクロプリンタ・大容量インク対応】
9・EPSON ビジネスプリンター PX-S383L
¥90,519 Amazon.co.jp (12/8執筆時)
【A4モノクロ複合機】
10・EPSON ビジネスプリンター PX-M382F
¥42,835 Amazon.co.jp (12/8執筆時)
耐久性能:15万ページ
インク代:モノクロ0.7円/ 2.2円
印刷速度:モノクロ25枚/分
接続方法:無線LAN・有線LAN・USB
両面印刷:搭載
給紙容量:250枚
スキャナ:1200dpi
ADF: 両面・50枚
FAX:搭載
保証:1年間(持込/出張)
サイズ:幅425×奥行535×高さ357mm
PX-S382ほかは、エプソンのビジネスプリンターの中位機です。
本機は、モノクロ印刷専用で、主にモノクロレーザーの代替用と言える機種です。
3種類あります。
複合機とプリンタの違いほか、4万枚の大容量インクが使えるかどうかで差があります。
大容量インクパックは3.5万枚分のインクパックも付属します。通常モデルは、付属するのが「セットアップ用インクパック」との記載なので、5000枚かそれ以下です。
大容量インク付属モデルが「お得」かはのちほど検証します。
本体のサイズは、幅425×奥行535×高さ357mmです。
複合機、プリンタとも同サイズとなります。
他機種より奥行が深くなっているとはいえ、普通の事務机に、さほど無理なく置けるコンパクト性を保っている点は優秀です。
プリント速度は、モノクロ25枚/分となります。
速度面で言えば、「レーザーと比する本格的な機種」と言えます。
印刷品質は、本機も、顔料インクです。
モノクロ機とは言え、PrecisionCoreヘッドを採用するため、カラーモデルとスペック的に印字品質は変わらないと評価できます。
実際、確認した印字見本もその傾向でした。
【黒 5000ページ】
EPSON IP12KA ブラック 大容量
¥13,500 Amazon.co.jp (12/8執筆時)
【黒 10000ページ】
EPSON IP12KBブラック 大容量
¥17,127 Amazon.co.jp (12/8執筆時)
【黒 40000ページ】
EPSON IP13KA ブラック 超大容量
¥21,509 Amazon.co.jp (12/8執筆時)
印刷コストは、大容量インクパックが使えるモデルかどうかで変わります。
通常モデルはIP12KAとIP12KBが、大容量モデルだと、IP13KBとIP13KAが対応の交換インクです。
エプソンの公称値で、通常機がモノクロ2.2円、大容量インクパックモデルが、モノクロ0.7円です。いずれも機種が許す最大サイズのインクを使う場合の数字です。
初期付属インクは、それぞれ5000枚、35000枚印刷分です。
結論的にいえば、合計で35,000枚以上印刷する場合は、大容量インクを使えるモデルがお買得です。
(Amazonの実売価格をふまえても)インクと本体の合計価格の価格差はこのあたりで逆転し、それ以上の枚数を印刷する場合、どんどん差が付きます。
エプソンはうまく「価格設計」をしていると感じます。
15万ページ/5年間の耐用の機種ですし、少なくとも、35000枚以上は使うならば素直に大容量インクパックが使える方をオススメします。
スキャナ・コピー・ファックス機能は、上位機のみ搭載です。
仕様は、1つ上でみたカラー機と同じです。両面対応になります。
速度も200dpiの数字ではありますが、そこそこ速いと言えます。
なお、書類は50枚までの原稿をストック可能です。
一方、このレベルの上位機は、【スキャナの比較記事】で書いた製品(入門機)と比べても、速度や解像度(画質)の部分ではさほど違いがないです。
ただ、速度ほか、ドライバで補正できる項目(OCR用の処理など)や、ADFについては、重送や紙詰まり起こりにくい工夫の部分では、専門機と差はあります。
とはいえ、普通に使う分には実用性は十分です。また、とくに、ドライバやユーティリティ部分で、他社のビジネスインクジェットよりエプソンが優れるのは確かです。
増設カセットユニット PX4CU4
¥13,773 Amazon.co.jp (12/8執筆時)
給紙トレイへの給紙は、1段で550枚まで対応です。
増設は1段までです。
PCとの接続方法は、USB・LANのほか、無線LANも選択可能です。
ただし、LANと無線LANは排他利用になります。
耐久性は、15万枚/5年間です。
大量印刷には向くでしょう。
保証期間は、1年です。
本機の場合、大容量インク搭載機は「出張修理」、そうでないものは「持込修理」での無償保証になります。
---
以上、エプソンのPX-S382などの紹介でした。
モノクロ機ですが、サイズ感から言えば、少し大きめな製品です。
個人のテレワーク用というより、モノクロ文書を大量印刷をする個人事業主、企業の印刷室・医療機関のカウンター業務など、1日にかなりの枚数を印刷される方に「優しい」機種でしょう。
一方、本編で書いたように、大容量インクパックを使えるモデルが「だいぶお得」ですので、ビジネス用ならば、基本そちらかと思います。
1-3・ブラザーのA4ビジネスプリンター
つづいて、ブラザーのビジネスインクジェット複合機を比較します。
Windows 7〜11 MacOS 10.14〜15
【2021年11月発売】
【A4複合機 子機電話1台付属】
11・ブラザー プリビオ MFC-J939DN
¥35,780 Amazon.co.jp (12/8執筆時)
【A4複合機・子機電話2台付属】
12・ブラザー プリビオ MFC-J939DWN
¥46,527 Amazon.co.jp (12/8執筆時)
【FAXのみ】(本体黒)
13・ブラザー PRIVIO MFC-J904N
¥27,900 楽天市場 (12/8執筆時)
耐久性能:公表なし
インク代:カラー9.9円・モノクロ3.0円
印刷速度:カラー16.5枚/分・モノクロ17枚/分
接続方法:無線LAN 有線LAN USB
両面印刷:搭載
給紙容量:100枚
スキャナ:1200dpi
ADF: 片面・20枚
FAX:搭載
保証:1年間(持込修理)
サイズ:幅400×奥行402×高さ172mm
MFC-J939は、ブラザーのA4ビジネスインクジェットです。
3モデルありますが、「子機の台数」以外は同じです。
本体のサイズは、収納時に、幅400×奥行402×高さ172mmです。
ただし、電話機能がないMFC-J904Nについては、奥行が341mmです。
いずれも、エプソンの中位機と比較しても、サイズに圧迫感がなく、設置性は良さそうです。
プリント速度は、一方で、カラー16.5枚/分・モノクロ17枚/分です。
小型機の範疇で比べれば、速度は速く、実用水準です。
印刷品質は、エプソンと構成が異なります。
ブラザーは、黒のみ顔料インクで、他の色は染料インクです。
染料インクは、家庭用の写真(フォト)印刷の場合は優れた性能を持ちますが、耐水性やにじみの少なさの点で劣るので、ビジネス用としては一般的に不向きです。
【黒375ページ・カラー500ページ】
Brother 4色パック LC411-4PK
¥3,708 Amazon.co.jp (12/8執筆時)
印刷コストは、カラー9.9円・モノクロ3.0円です。
カードリッジタイプのエプソン機と比較すれば、安い水準です。ただ、家庭用と同じ顔料インクと染料インクの組み合わせなので、一概には比較できません。
ブラザーの場合も、Amazonだと標準価格が1割ほど安いため、実コストはもう少し低くなります。
PCとの接続方法は、こちらも有線LAN・USBのほか、無線LAN(Wi-Fi)が搭載されています。
スキャナは、1200dpiの水準です。
わりと良いと言えます。
ネットワーク連携は、エプソン同様に、強いです。
ブラザーも、無料で自社サーバーを用意しているため、メールほか、スキャンデータのクラウド転送に対応可能です。
定型の取り込み設定(ジョブ登録)も可能ですので、ある程度処理の自動化はできるといえる仕様です。
ADF(原稿自動送り)は、片面読み取りのみ対応です。
ADFでのスキャン速度は、コピー時に、A4・200dpi相当で、10.5面/分(モノクロ)・13面/分(カラー)ほどの能力です。
PCへのデータ転送の場合の速度は非開示です。
原稿のストックは20枚まで対応です。
自動両面印刷は、搭載されます。
ファックス機能も、搭載です。
本機は、PCファックスに対応するため、PCで送受信可能です。ただし、Windowsのみの対応です。
また、EvernoteやDropboxなどにFAXを自動転送し、課内などで共有できる機能が目立ちます。
一方、ブラザーも液晶で内容を確認できる機能がありますが、スーパーG3の高速通信には非対応です。
給紙トレイへの給紙は、1段で100枚までと少ないです。
まめな給紙が必要でしょう。
耐久性は、やはり、ブラザーの場合は数値を出していません。若干不安が残ります。
保証は、1年間です。
持込修理の価格なので送付の場合は実費です。
---
以上、ブラザーのMFC-J939の紹介でした。
実は本機は、中身は同社が「家庭向け」として売っている入門機と同じです。その部分で言えば、写真印刷はそれなりに得意ですから、家庭のファックスの買換用として魅力です。
一方「テレワーク」などの個人のビジネス用と考えると、印刷速度は良いのですが、やはり、にじみやすいカラー染料インクという部分が難点です。
ーーー
Windows 7〜11 MacOS 10.14〜15
【2021年発売】
【A4 子機1台】
14・ブラザー プリビオ MFC-J739DN
¥24,118 Amazon.co.jp (12/8執筆時)
【A4 子機2台】
15・ブラザー プリビオ MFC-J739DWN
¥33,636 Amazon.co.jp (12/8執筆時)
インク代:カラー9.4円・モノクロ2.9円
印刷速度:カラー9.5枚/分・モノクロ17枚/分
本機には、下位シリーズとして以上の機種があります。
下位機種のため、機能面で自動両面印刷・ADFに非対応であるほか、カラーの印刷速度が遅くなります。また、有線LANも省略です。
インクはむろん、染料インクですし、性能面で妥協が激しいため、この機種は選ばない方が良いでしょう。
Windows 7〜11 MacOS 10.14〜15
【2023年発売】
【FAXなし】
16・BROTHER PRIVIO DCP-J4143N
¥32,118 Amazon.co.jp (12/8執筆時)
【A4複合機・FAXあり】
17・BROTHER PRIVIO MFC-J4443N
¥40,000 Amazon.co.jp (12/8執筆時)
【A4複合機・FAX+2段トレイ】
18・BROTHER PRIVIO MFC-J4543N
¥45,000 Amazon.co.jp (12/8執筆時)
耐久性能:公表なし
インク代:カラー4.1円・モノクロ0.8円
印刷速度:カラー19枚/分・モノクロ20枚/分
接続方法:無線LAN 有線LAN USB
両面印刷:搭載
給紙容量:150枚(350枚)
スキャナ:1200dpi
ADF: 片面・20枚
FAX:搭載
保証:1年間(持込修理)
サイズ:幅435×奥行343×高さ195mm
DCP-J4143N など、これらは、ブラザーのA4ビジネスインクジェットの上位機です。
本体のサイズは、収納時に幅435×奥行343×高さ195mmです。
ただし、2段トレイモデルは、幅435×奥行355×高さ250mmとなります。
プリント速度は、カラー19枚/分、モノクロ20枚/分です。
下位機種より、速度は速くなっています。
印刷品質は、一方、下位機種と大きく異なります。
本機は、全量顔料インクだからです。
カラー文書印刷時ほか、黒インク印刷時も、染料インクが混ざらないので、にじみにくく、時のつぶれが目立ちにくい点でメリット性があります。
ヘッドの違いもありますが、エプソンに普通紙印刷は、ほぼ「追いついた」と言えます。
【各色】(黒は増量版)
【黒6000ページ・カラー1500ページ】
インクカートリッジ LC416
¥3,536 Amazon.co.jp (12/8執筆時)
印刷コストは、しかしながら、カラー4.1円・モノクロ0.8円です。
注意点としては、この製品は、セット販売がなく単品販売のみだと言うことです。
ただし、この機種は「ファーストタンクモデル」として、モノクロにして6000枚の印刷可能枚数を実現しています(カラーは、1500枚)。これは、後述するエプソンの「エコタンク」を除けば、劇的に安い水準です。
スキャナ・コピー機能は、対応です。
ADFは、下位機種同様の仕様です。両面同時スキャンはできない片面スキャンです。
速度は、A4・200dpiで、カラー10.5面/分・モノクロ13面/分です。
20枚までストックできます。
自動両面印刷も、搭載です。
ファックス機能は、 DCP-J4143N を除いて、その他の機種は搭載です。
PCファックスに対応するほか、通信については、スーパーG3にも対応です。
給紙トレイへの給紙は、通常モデルは、1段で150枚までなので、基本家庭用です。
ただ、2段トレイのMFC-J4540Nは、150枚トレイのほか、250枚の2段目があるので、小規模なオフィスにも良いかもしれません。
PCとの接続方法も、有線LAN・USBのほか、Wi-Fi(Wi-Fi5)が搭載されています。
耐久性は、やはり、ブラザーの場合は数値を出していません。
メンテ性も、ブラザーは全機とも廃インク吸収パッドを利用する方式です。
エプソンで書いたように、この場合交換修理しかできないといえます。
同社の業務用で耐用枚数表記があるモデル(A3機)だと、その容量内は保つような大きな装置が装備されます。本機のように、耐用枚数表記のないものは、そこまで保たないかな(1~2万枚)かと思います。
---
以上、ブラザーのDCP-J4143N などの紹介でした。
インクコストの削減を目指したモデルです。この部分では、カードリッジ式では最安と言えます。
その上で、印刷速度も速めで、全量顔料インクですから、エプソンの中級機は少し脅威でしょう。
ただ、エプソンのインクコスト削減機である「エコタンク」とコストや性能を比べる必要があるため、最終的な「オススメ」はこの記事の最後に改めて提案したいと思います。
次回につづく!
ビジネスインクジェットのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回はA4のビジネスインクジェットの比較のの1回目記事でした。
しかし、記事は、まだまだ「続き」ます。
2・A4ビジネスプリンターの比較 (2)
2-1:キヤノン
2-2:リコー
2-3:HP
3・ビジネスプリンターの比較
=最終的なおすすめの提案 【結論】
続く2回目記事(こちら)では、キヤノンほかのA4ビジネスプリンタを引き続きみていきます。
インクコスト ★★★★☆
画質(普通紙)★★★★★
画質(写真) ★★★★☆
印刷スピード ★★★★☆
耐久性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、結論編(こちら)では、紹介した全製品から、Atlasのおすすめ機種!を最終提案していきます。
そちらも、よろしくお願いします。
2回目記事は→こちら
ーー
今回の記事がもしお役に立ったようならば、以下のTwitter Facebook はてなブックマークなどで記事を共有していただければ嬉しいです。ではでは