Top 無線LANルーター 比較2022'【速度別】無線LAN子機29機の性能とおすすめ・選び方 (1)

2022年12月11日

比較2022'【速度別】無線LAN子機29機の性能とおすすめ・選び方 (1)

【今回レビューする内容】2022-2023年 小型無線LANアダプターの価格・性能とおすすめ:USB Wi-Fiレシーバー:PCI-Express対応:Wi-Fi6 (802.11ax)対応:機種の違いと速度別ランキング:Windows 11 Mac OS 対応情報

【比較する製品型番】インテル Intel AX200.NGWG.DTK バッファロー WI-U2-433DHP WI-U2-433DMS WI-U3-866DS ASUS USB-AC68 PCE-AX58BT TP-Link Archer T3U nano Archer TX20U Plus TX3000E Archer TX50E Archer T2U Nano TL-WN725N T2U Plus AC1300 Archer T3U T4U V3 Archer T4U Plus AC1900 T9UH T4E ELECOM WDC-867DU3S I-O DATA WN-AC1300UA WN-G300UA WN-AC867U WN-S150UM WLP-U2-433DM T3U Plus T2U V3 ASUS USB-AX56 バッファロー WI-U3-1200AX2 エレコム WDC-X1201DU3-B WDC-867DU3S2

今回のお題
電波が強く信頼性の高い無線LAN子機のおすすめはどの製品?

 ども、Atlasです。

 今日は、2022年12月現在、最新の無線LAN(Wi-Fi)子機の比較です。

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1・無線LAN子機の比較 (1)
 
1-1・格安なUSB無線LAN子機
  速度:433Mbps
  価格:1,000円
 1-2:標準のUSB無線LAN子機
  速度:866Mbps
  価格:2,000円〜
 1-3:高速なUSB無線LAN子機
  速度:1300Mbps
  価格:5,000円
 1-4:PCIe M2接続の無線LAN子機
  速度:2167Mbps
  価格:1万円
2・無線LAN子機の比較 (2)
  
=最終的なおすすめの提案

 上表のように、速度別にわけながら、USB接続タイプPCIタイプの両方を紹介していきます。

 市場にはさほど数はないので、日本のデンキヤで手に入るモデルは全機種紹介するつもりです。

最大速度 ★★★★★
到達距離 ★★★★★
携帯性  ★★★★★
総合評価 ★★★★★

 いつものように、最後の「結論」部分では、上表のようなポイントから、「Atlasのおすすめ機種!」を提案する形で記事を進めていきます。

 よろしくお願いします。

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1・高速な無線LANルーターの比較
2・格安な無線LANルーターの比較
3・超高速 Wi-Fi 6 対応ルーターの比較
4・メッシュWi-Fiの比較
5・無線LAN中継機の比較
6・無線LAN子機の比較

 なお、今回の記事は、このブログ「モノマニア」の無線LAN関係記事の第6回目記事として書きました。 

0・無線LAN子機の選び方の基本

 具体的な製品紹介にはいる前に、無線LAN子機の「選び方の基本」を、書いておきます。

 主には各製品の「最大速度」についての話になります。

 しかし、Macで利用したい場合の注意点や、ルーター(親機)側の性能に由来するネット速度の限界などにも触れます。


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 はじめに、速度についての話からです。

 詳しい方なら常識ですが、無線LANは、5GHz帯と、2.4GHz帯があります。

 特徴が異なるため、「速度重視」で子機を選びたい場合には、この部分の子機のスペックの読み方を理解しておく必要があります。

1・5GHz帯の最大速度

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 第1に、5GHz帯について説明します。

 5GHz帯は、11ac規格(Wi-Fi5)などで利用している帯域です。

 2.5GHz帯に比べて「理論上の最高速度が速い」周波数帯でなので、多くの場合、家庭での通信はこの帯域を使っています。

 5GHz帯は、電子レンジや近隣のWi-Fi電波などとの「混線に比較的強い」周波数帯域でもあり、よく使うので、子機を選ぶ場合にも重視するべき帯域です。

 今どきの無線LAN親機ならば、11ac規格(Wi-Fi5)の通信にはどの機種も対応しています。

 最大速度は、最新の無線LAN親機で、「アンテナ4本」搭載の親機だと1734Mbps(=217MB/秒)」です。少し古い「アンテナ3本」機でも1301Mbps(=163MB/秒)の速度は出せます。

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 しかし、子機のほうが、親機に対応する本数のアンテナを持たないと、この速度には至りません。

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 結論的にいえば、小型サイズのUSB子機(右図)だと「アンテナ2本」が限界です。

 少し大きい(左図)でも、「アンテナ3本」です。

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 「アンテナ4本」は、デスクトップPC用(PCIe接続)のみ存在します。

 こうした点から言えば、一般的には「アンテナ2本」搭載の機種から選ぶのが無難と言えます。

2・2.4GHz帯の最大速度

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  第2に、2.4GHz帯についてです。

 2.4GHz帯は、11g・11bなどの低速通信規格もありますが、速度的には11n(Wi-Fi4)が最も速度が出ます。

 現状で、どんな格安親機でも11n(Wi-Fi4)に対応していないものはないです。

 無線の最大速度は、5GHz帯ほど強くないです。

 特殊な256QAM圧縮をしない限り、最大でも600Mbpsという速度です。

 ただ、2.4GHz帯は、電波自体の到達距離が長いという特長があります。

 フリースポットやホテルのWi-Fi、また家庭用の格安の「無線LAN親機」は、この規格だけ利用している場合、または、それしか受信できない場合もあります。

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 結論的にいえば、子機を選ぶ際は、2.4GHz帯も、専用「アンテナ2本」以上を搭載する製品を選ぶべきでしょう。

3・Wi-Fi6子機の最大速度

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  第3に、Wi-Fi6(11ax)対応の子機についてです。

 このブログの【Wi-Fi6対応無線LANルーターの比較記事】でも書きましたが、2019年頃から11ac規格(Wi-Fi5)を超えてさらに高速な、Wi-Fi6(11ax)対応するルーターが登場しました。

 最新のルーターの多くが、すでに対応になってきています。

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 Wi-Fi6の場合、新しい圧縮方式を使うので、同じアンテナ本数でも速度が速くなります。

 5GHz帯は、ワイドバンド160MHz)に対応することで2倍の「4804Mbps」の通信速度まで出せます。

 Wi-Fi6(11ax)は、多くの家族がいる方など、複数同時接続時の安定性も高いというメリット性もあります。

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 無線LAN子機も、Wi-Fi6(11ax)対応の子機が出はじめました。

 現状でUSBタイプで「アンテナ2本」、PCI-Eタイプで「アンテナ4本(2401Mbps)」が最大です。

 ノートPCなどに気軽に設置できるUSB子機は、速度的に言って「アンテナ3本」の11ac規格(Wi-Fi5)とさほど変わらない水準です。

 USB子機も「大きめ」なので、現状では特殊でマニアックなニーズと言えます。

 そのため、一般的にはWi-Fi6対応の有無は、まだ気にしなくても良いかなと思います。

4・インターネット速度の限界

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 第4に、「インターネット速度の限界」についてです。

 これは、Wi-Fi6に限られませんが、今回消火する子機のなかには「1000Mbps超え」のモデルがちらほらあります。

 インターネット速度の限界は、しかし、その場合も「1000Mbps」にあります。

 これはルーターとモデム(終端装置)とをつなげるLAN(WAN)の仕様に速度的な限界があるからです。

 上級の親機(2.5Gbps・10Gbpsクラス)は、対処があります。ただ、そういった対策のあるのは、超高速の光回線を契約している方に向けたような、一部の高級機に限られます。

 もちろん、家庭内で完結するネットワーク間の場合は、普通の親機でも(理論上)1000Mbpsは超えられますし、アンテナ数が多いことも、通信安定性の部分で「無駄」ではないです。

 この部分の話は、親機について書いた【無線LANルーターの比較記事】で詳しく書きました。

5・Macでの子機の利用制限

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 第5に、Mac OSでの無線LAN子機の利用についてです。

 Macは、だいぶ昔からWi-Fiが全機内蔵なので、子機のニーズはあまりないかと思います。

 あり得るとすると、内蔵型の調子が悪い場合の交換用、あるいは、速度に不満を感じる場合の交換用です。

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 結論的にいえば、(しかし)OS11.0以降、Macは、「Apple側がドライバを用意しないUSB機器」が「使用不可」という仕様になりました。

 そのため、現状の最新OSを含めて、無線LAN子機の利用は、Macではできない状況です。

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 Apple Thunderbolt - ギガビットEthernetアダプタ
  ¥3,723 Amazon.co.jp (12/11執筆時)

 Anker USB-C to イーサネットアダプタ
  ¥2,690 Amazon.co.jp (12/11執筆時)  

 対応策は、持ち運んで使う方については思いつきません。

 しかし、据置で使う場合は、(有線LANならばドライバがフォローされるので)純正やサードパーティのアダプタを買って使うことはできます。

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 その上で、ケーブルを【無線LAN中継機の比較記事】で書いた製品のうち、LAN端子があるモデルに引き込んで、中間経路を「無線化」するくらいでしょう。

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 以上、無線LAN子機の選び方の基本を4点紹介しました。

 結論的にいえば、性能重視で選びたい場合、各帯域に対応する「アンテナ2本」搭載した、11ac規格(Wi-Fi5)の最大833Mbps(104MB/秒)のUSB子機を選ぶのが、現状では、総合的な満足度が高いと言えます。

 それ以下だと、速度面のボトルネックが出やすいですし、それ以上だと、本体は大きくなりますし、性能的にもオーバースペック気味でと思います。

 今回は、そういった機種を含めて、以上のような順番で、いろいろな製品を見ていこうと思います。

1-1・格安なUSB無線LAN子機の比較

 はじめに、比較的格安で小型な機種から紹介します。

 なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。


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 【2012年発売】

 1・I-O DATA WN-G300UA
  ¥1,245 Amazon.co.jp (12/11執筆時)

速度:最大300Mbps
速度規格:Wi-Fi4  
セキュリテイ:WPA WPA2
対応OS:Windowsのみ
本体サイズ: 約16×152×15mm

  WN-G300UAは、日本の周辺機器メーカーである、アイオーデータの無線LAN子機です。

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 本体形状は、写真のように、「外部アンテナ」を搭載している製品です。

 この形状のタイプは、高感度(ハイゲイン)であり、アンテナがない小型タイプよりは無線感度に優位性があります。

 この、アンテナは前後左右に動くので、壁などの遮蔽物が多い部屋での使用には特に効果があります。

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 2.4GHz帯の電波は、IEEE802.11b/g/nに対応します。

 最大速度は、「内蔵アンテナ2本」の機種なので、300Mbps(=37.5メガバイト/秒)となります。自宅の格安無線LAN親機のほか、外出先のフリースポットでも、利用できるでしょう。

 5.0GHz帯の電波は、非対応です。

 先述のように、こちらは、速度が速く、電波干渉に強い帯域です。その点で、ご自宅の無線LAN親機の「性能はフルに活かせない」機種です。

 対応するOSは、Windowsのみです。

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 以上、WN-G300UAの紹介でした。

 形状的に電波の届きやすそうな製品です。ただ、対応規格をは古くさく、自宅用としては、性能はあまり期待できないでしょう。

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 【2020年発売】

 2・I-O DATA WN-S150UM
  ¥1,271 楽天市場 (12/11執筆時)

速度:最大150Mbps
速度規格:Wi-Fi4
セキュリテイ:WPA2 WPA3
対応OS:Windowsのみ
本体サイズ: 約16×17×8mm

 なお、アイオーデータは、WN-S150UMという小型機も出しています。

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 6mmという長さで邪魔にならない点がメリット性です。

 ただ、2.4GHz帯のみのサポートで、速度部分の性能は良くないです。

 発売時期の関係で、WPA3 パーソナルに対応する部分はワンポイントですが、小型機は他社からも出ているため、選択肢にはしにくいです。


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 【2016年発売】

 3・バッファロー WI-U2-433DHP
  ¥2,115 Amazon.co.jp (12/11執筆時)

速度:最大433Mbps
速度規格:Wi-Fi5
セキュリティ:WPA WPA2
対応OS :Windows  Mac (-10.15)
本体サイズ: 約10× 15.1×18mm

 WI-U2-433DHP は、名古屋のPC周辺機器メーカーである、バッファローから発売されている無線LAN子機です。

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 本体形状は、こちらも、外部アンテナを搭載したモデルです。

 アンテナが上下左右に動かせるために、電波干渉に強いモデルと言えます。

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 2.4GHz帯の電波は、対応します。

 最大速度は、「アンテナ1本」なので11nでの接続で最大150Mbps(=18.8メガバイト/秒)となります。

 上表では300Mbsとあります。

 しかし、これは、11nを5GHz帯として利用した場合のスペックです。

 5.0GHz帯の電波も、対応です。

 最大速度は、「内蔵アンテナ1本」で、433Mbps(=54.1メガバイト/秒)となります。

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 通信安定性の面では、BUFFALO機は、ビームフォーミングに対応する点が優秀です。

 親機側の対応も必要ですが、対応機は、親機が子機の一を判別して、適切に電波を飛ばせるため、障害物に強くなります。

 対応するOSは、WindowsとMacです。

 ただ、先述のように、Macは、OS11以降は、OS側のUSBドライバに関する仕様変更があり、使えません。

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 以上、WI-U2-433DHP の紹介でした。

 ルーターから離れた場所で利用するアンテナ付属の高感度タイプとして実力があります。

 ただ、デスクトップPCなどに差して利用する場合は、これ単体での改善効果は乏しいでしょう。

 デスクトップのノイズ範囲内から遠ざけるため、USB延長ケーブルを併用し、できるだけ高い位置にアンテナ設置した方がより効果的です。


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 【通常製品】

 4・バッファロー WI-U2-433DMS
  ¥2,241 Amazon.co.jp (12/11執筆時)

 【法人向け製品】

 5・バッファロー WLP-U2-433DM
  ¥8,990 Amazon.co.jp (12/11執筆時)

速度:最大433Mbps
速度規格:Wi-Fi 5
セキュリティ:WPA WPA2
対応OS :Windows  Mac (-10.15)
本体サイズ:33×18×8mm

 WI-U2-433DMS は、バッファローの11ac対応の小型無線端末です。

 なお、同一形状の製品で、WLP-U2-433DMという製品があります。

 これは「IEEE 802.1X/EAP認証」という法人向けのセキュアなルーターに対応させるための特殊モデルです。一般向けではないので、選択肢にしなくてOKです。

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 本体形状は、この機種もプラネックスほどではないですが、短いです。

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 2.4GHz帯の電波は、こちらも対応します。

 最大速度は、「アンテナ1本」なので、11nでの接続で最大150Mbps(=18.8メガバイト/秒)となります。

 5.0GHz帯の電波は、対応す。

 最大速度は、「内蔵アンテナ1本」で、433Mbps(=54.1メガバイト/秒)となります。

 通信安定性の面では、BUFFALOなので、同社の下位機種と同じで、ビームフォーミングに対応するため、動かして運ぶようなノートPCには、ある程度有利でしょう。

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 対応するOSは、WindowsとMac (-10.15)です。

 Windowsは、ボタン一つで接続でき、セキュリティ設定までやってくれるAOSS機能が使えますし、特に初心者に便利な機種と言えます。

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 以上、WI-U2-433DMS の紹介でした。

 同等の速度を持つ他社製品と比べると、ビームフォーミング機能の搭載が魅力です。

 バッファロー製の親機との相性は特に良いので、ユーザーはこちらを選ぶのも良いでしょう。これは、親機と子機のチップの相性からです。

1-2・高速なUSB無線LAN子機の比較

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 続いて、ここまで見た製品と比較して「高速」と言える上位機を紹介していきます。

 具体的には、11ac規格(Wi-Fi5)の子機のうち、アンテナが2本搭載されている高速モデルとなります。


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 【2022年発売】

 6・エレコム WDC-867DU3S2
  ¥4,488 Amazon.co.jp (12/11執筆時

 【2017年発売】

 7・エレコム WDC-867DU3S
  ¥3,490 Amazon.co.jp (12/11執筆時)

速度:最大866Mbps
256QAM:未対応
速度規格:Wi-Fi5
セキュリティ:WPA WPA2
対応OS :Windows  Mac (-10.15)
本体サイズ:約16×34×8mm

 WDC-867DU3S2は、エレコムの販売する無線LAN子機です。

 2022年型番が変わりましたが、性能面でさはみられません。

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 本体形状は、11acでアンテナを2本搭載する製品としては、22mmの出幅と圧倒的に小型です。

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 2.4GHz帯の電波は、「アンテナ2本」で11nの接続で最大300Mbps(=37.5メガバイト/秒)となります。

 先ほどまでの機種は150Mbpsでしたが、このグレードでは「実用的な水準」になりました。

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 5.0GHz帯の電波は、「アンテナ2本」で、866Mbps(=108メガバイト/秒)となります。他社と同じです。

 エレコムは、実効速度も例示しますが、549MHzとなかなか優秀です。

 最大接続速度は、11ac接続時は、866Mbps(=108.3メガバイト/秒)と他機種と同じです。


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 通信安定性の面では、この機種は、MU-MIMO技術も採用です。親機の対応も必要ですが、例えば、家族でスマホとPC複数台の通信が発生している場合など、通信速度劣化の幅が狭まります。

 割と新しい技術ですので、対応しているのはこの製品の良い部分です。

 ビームフォーミングは、ビームフォーミングZに対応です。

 エレコムの対応ルーターを利用する場合、電波が受信しやすい仕様です。仕組み的に、他社の「ビームフォーミング」対応機でも(おそらく)いけるのではないかと思います。

 対応するOSは、Windowsのほか、OS10.15までならMacにも対応です。

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 以上、WDC-867DU3S の紹介でした。

 価格水準はやや高くなりますが、「2アンテナ機」としては相当小型です。 サイズという分かりやすいメリット性がある製品です。

 その上で、MU-MIMO技術に対応するため、職場での利用や、家族が多く、複数同時通信が発生している場合などには有利でしょう。

 接続についても、WPSに対応するため、スイッチ1つで無線LANとリンクでき、初心者向きでしょう。


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 【2022年発売】

 【極小タイプ】T3U Nano/A

 8・TP-Link MU-MIMO Archer T3U nano
  ¥2,436 Amazon.co.jp (12/11執筆時)

 【小型タイプ】

 9・TP-Link MU-MIMO AC1300 Archer T3U
  ¥2,436 Amazon.co.jp (12/11執筆時)

 【アンテナタイプ】

 10・TP-Link Archer T3U Plus
  ¥2,538 Amazon.co.jp (12/11執筆時)

速度:最大866Mbps
速度規格:Wi-Fi5
セキュリティ:WPA WPA2
対応OS :Windows  Mac (-10.15)
本体サイズ:約20×41×10mm

  Archer T3Uシリーズは、中国のTP-Linkが発売する無線LAN子機です。

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 本体形状は、同じ速度で3種類あります。

 第1に、アンテナタイプは、モバイル性は悪いですが、ハイゲインな外部アンテナ搭載なので、指向性は良いです。

 第2に、小型タイプは、そこそこのモバイル性があるほか、ノイズ対策の部分で極小タイプよりわずかに有利です。

 第3に、極小タイプは、モバイル性が期待できますが、機構的にノイズの影響は受けやすいと言えます。

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 結論的にいえば、モバイルするノートPCに使うならば、「極小タイプ」で良いと思います。 

 外部アンテナについていえば、 指向性は良いですが差は「多少」で、「見かけほどの差は無い」ですので、無理に導入しなくて良いかと思います。

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 2.4GHz帯の電波は、こちらも対応します。

 最大速度は、「アンテナ2本」で、11nの接続で最大400Mbps(=37.5メガバイト/秒)となります。

 先述のように、「アンテナ2本」の最大速度は300Mbpsです。しかし、こちらの場合、256QAMという圧縮に関わる新規格に対応するため、最大速度が上がっています。

 5.0GHz帯の電波は、「アンテナ2本」で、866Mbps(=108メガバイト/秒)となります。

 他社と同じです。

 最大接続速度は、11ac接続時は、866Mbps(=108.3メガバイト/秒)と他機種と同じです。

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 通信安定性の面では、MU-MIMO技術も採用で、複数同時通信に強いです。

 ビームフォーミングは不採用です。

 対応するOSは、Windowsのほか、OS10.15までならMacにも対応です。

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 以上、Archer T3U の紹介でした。

 エレコムと比較すると256QAMに対応し、2.4GHz帯の電波が多少高速なのが「売り」です。

 一方、本体も小型ですが、先述のように、多少幅はあるので、この部分は注意が必要です。

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 【2021年発売】

 11・TP-Link Archer T4U Plus
  ¥3,200 Amazon.co.jp (12/11執筆時)

速度:最大867Mbps
速度規格:Wi-Fi5
セキュリティ:WPA WPA2
対応OS :Windows  Mac(-10.15)
本体サイズ:84×156.3×19.2 mm

 なお、T4Uシリーズという、付属のUSB-Aケーブルで外付けするタイプもあります。

 やや大型の高感度アンテナ搭載のモデルです。

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 親機もそうですが、角のような外部アンテナは、実際見かけほどの効果はないです。

 ただ、ケーブルでPCというノイズ源から離せる点で、直付けよりは電波状態は良くなるでしょう。

 また、本機の場合、MU-MIMO技術とビームフォーミングにも対応するので、通信安定性の部分で期待値は高いです。自宅に常において使うならば、選択肢にできます。

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 【2019年発売】

 【極小タイプ】

 12・TP-Link Archer T2U Nano
  ¥1,800 Amazon.co.jp (12/11執筆時)

 【小型タイプ】

 13・TP-Link Archer T2U V3
  ¥2,082 Amazon.co.jp (12/11執筆時)

 【アンテナタイプ】

 14・TP-Link Archer T2U Plus
  ¥2,216 Amazon.co.jp (12/11執筆時)

 【極小タイプ(廉価版9】

 15・TP-Link TL-WN725N
  ¥1,000 Amazon.co.jp (12/11執筆時)

速度:最大433Mbps
速度規格:Wi-Fi5
セキュリティ:WPA WPA2
対応OS :Windows  Mac(-10.15)

 なお、Archer T3Uシリーズの下位シリーズになるのがArcher T2Uシリーズです。

 こちらは、「アンテナ1本」ですので、通信速度が 2.4GHz帯の電波が最大150Mbps(=18.8メガバイト/秒)、5.0GHz帯の電波も、433Mbps(=54.1メガバイト/秒)です。

 TP-Linkの場合、上位機とさほど価格差はないので、あえてこれらを選ぶ必要はないでしょう。

 なお、TL-WN725Nは、激安ですが、2.4Ghz帯のみ対応の廉価版ですので、注意してください。


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【2017年発売】

 16・BUFFALO WI-U3-866DS
  ¥3,480 Amazon.co.jp (12/11執筆時)

速度:最大866Mbps
速度規格:Wi-Fi5
セキュリティ:WPA WPA2
対応OS :Windows  Mac(-10.15)
本体サイズ: 74×27×14mm

 こちらは、バッファロー社の無線LAN子機では最もハイグレードな製品です。

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 本体形状は、一方、エレコムに較べると大きめです。

 PCとアンテナが離れれば、通信安定性の面は寄与するかもですが、一般的に邪魔です。

 旧機に較べると、相当小型化が進んだのですが、もう少しだけ小さいとなお良いです。

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 2.4GHz帯の電波は、256QAMに非対応なので、300Mbpsです。

 5.0GHz帯の電波は、最大866Mbpsと他社と横並びです。

 一方、公開される実測値は、491Mbpsです。

 同じく公開されるエレコムより遅いですが、こちらは測定環境による部分が多いので、一概に劣るとも言えないでしょう。

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 通信安定性の面では、同社の下位機種と同じく、ビームフォーミング機能が搭載です。

 エレコムとことなり、MU-MIMO技術への言及はないですが、持ち運んで電波状況が変わりやすい、ノートPCでは多少有利でしょう。。

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 一方、面白いのは、写真のようなフックと0.5mの延長ケーブルが付属している点です。

 この製品をノートの上部に付けることが可能です。

 電波の飛びが良くなるので、ノートの通信速度が改善が見込めます。

 また、デスクトップユーザー向けにUSB延長ケーブルがセットされます。ただ、短いため、速度改善を目指すならば、長めのケーブルを買うべきでしょう。

 対応するOSは、こちらはWindowsとMac 10.15までです。

 Windows系PCの場合、ボタン一つで同社の親機に接続でき、セキュリティ設定までやってくれるAOSS機能が使えます。AOSSは業界標準規格のWPSとも互換します。

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 以上、バッファローの WI-U3-866DSの紹介でした。

 エレコムよりも大きいですし、持ち運ぶノートPCには向かないでしょう。ただ、自宅や職場に置きっぱなしにする場合などで、設置を工夫する場合、通信安定性の面では、やや有利でしょう。

 とくに、ビームフォーミング機能を搭載するバッファローのルーターとの相性は良いといえます。

 ただ、一般的に言って、家庭内で同時に利用する回線が多い場合は、MU-MIMO技術があるエレコム機のが多少安定性の面では軍配が上がるでしょう。


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 【2013年発売】

 17・I-O DATA WN-AC867U
  ¥2,664 Amazon.co.jp (12/11執筆時)

速度:最大866Mbps
速度規格:Wi-Fi5
セキュリティ:WPA WPA2
対応OS :Windowsのみ
本体サイズ:約32×101×14.2mm

 WN-AC867Uは、日本のIODATAが販売している子機です。

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 本体形状は、かなり大きいです。

 大きさは10センチを超えます。ただ、可動アンテナを装備しており、ある程度の方向性の調節ができる点が魅力です。

 2.4GHz帯の電波は、「アンテナ2本」で11nの接続で最大300Mbps(=37.5メガバイト/秒)となります。

 5.0GHz帯の電波は、「アンテナ2本」で、866Mbps(=108メガバイト/秒)となります。他社と同じです。

 通信安定性の面では、ビームフォーミングは非対応です。

 対応するOSは、こちらはWindowsのみです。

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 以上、IODATAの上級機の紹介でした。

 可動式アンテナが、「なんとなく速そう」に見せている製品ですが、同価格帯の製品に較べて、あまりメリット性を感じない製品です。

 AOSSなどの便利機能も付属しませんし、Macにも未対応です。価格以外の点で選ぶメリット性は低いように思えます。

1-3・大型のUSB接続子機の比較

 つづいて、USB接続ながら、大きめでアンテナ数が多いタイプを紹介します。

 このサイズは、すでにほぼWi-Fi6規格(11ax)であり、Wi-Fi5(11ac)のモデルは少し古めのものになります。


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 【2021年発売】

 18・ASUS USB-AX56
  ¥4,980 Amazon.co.jp (12/11執筆時)

速度:最大1201Mbps
速度規格:Wi-Fi6
セキュリティ:WPA WPA2 WPA3
対応OS :Windows のみ

  USB-AX56 は、台湾のASUSが販売する子機です。

 以前販売があったUSB-AC68の後継機です。

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 本体形状は、USBスティック形状です。電源も不要です。

 長さ11.5cm、重さも40.3gと相当な大物ですから基本的にはデスクトップ用と考えましょう。

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 本機の場合も付属の専用台座とUSBケーブルで、外部設置も可能ですし、こちららが常識的な使い方に思えます。

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 2.4GHz帯の電波は、「アンテナ2本」です。

 ただし、Wi-Fi6(11ax)対応機になるので、アンテナ2本でも、最大574Mbps(=72メガバイト/秒)までは出せます。

 5.0GHz帯の電波も、「アンテナ2本」です。

 11axなので、最大1201Mbps(=150メガバイト/秒)まで出せます。

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 ただし、親機側がWi-Fi6非対応ならば、アンテナ数に応じた以上の速度に限界があります。

 これは、他機の場合も同じです。

 通信安定性の面では、ビームフォーミングに対応します。

 その上で、通信保護の面で、最新のWPA3に対応するのがワンポイントと言えます。

 対応するOSは、こちらはWindowsのみです。

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 以上、ASUS USB-AX56 の紹介でした。

 理論値は下回りますが、11axは実効速度に定評があるため、11acのTP-Link機より実際は速度がでる可能性はあります。

 その上、で【Wi-Fi6の比較記事】で書いたように、この方式でつなぐと親機との通信安定性の向上効果もあるため、値段相応の効果は期待できるかと思います。

 値段が許容範囲ならば、中級者以上は導入を考えても良いでしょう。

 ただ、USB子機の場合、相互通信する関係でUSB3.0(USB 3.2 Gen1)の部分もボトルネックになりやすいため、おそらく(個々人の環境要因で)レビューの評価はばらつくかとは思います。


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 【2019年発売】

  19・ TP-Link Archer TX20U Plus
  ¥4,673 Amazon.co.jp (12/11執筆時)

速度:最大1201Mbps
速度規格:Wi-Fi6
セキュリティ:WPA WPA2 WPA3
対応OS :Windows

 Archer TX20U Plus Hは、 TP-Link が販売す無線LAN子機です。

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 本体形状は、1メートルのUSB形状に「外付け」台座という方式です。

 先述のように、この形式の場合、PCノイズ対策と、電波遮蔽物対策が可能なので、感度は良いです。

 指向性アンテナの効果は、先述のように「見かけほどではない」ですが、これらの部分は無視できません。

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 2.4GHz帯の電波と、5.0GHz帯の電波は、双方とも「アンテナ2本」です。

 そのため、最大速度は、それぞれ、最大574Mbps(=72メガバイト/秒)最大1201Mbps(=150メガバイト/秒)です。

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 通信安定性の面では、ビームフォーミングに対応します。

 通信保護の面で、本機もWPA3に対応です。

 対応するOSは、ただ、本機もWindowsのみで、Macには非対応です。

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 以上、TP-LinkのArcher TX20U Plus の紹介でした。

 最初からUSBケーブルが付いているため、PCから離して設置しやすいのが利点です。 

 USB延長ケーブルだけ別に買う手もあると言えばありますが、よりスマートですし、台座も動きにくいでしょう。

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 【2019年発売】

  20・TP-Link Archer AC1900 T9UH
  ¥4,318 Amazon.co.jp (12/11執筆時)

速度:最大1300Mbps
速度規格:Wi-Fi5
セキュリティ:WPA WPA2
対応OS :Windows Mac(-10.15)

 一方、本機「旧機種」といえるのが、Archer AC1900 T9UHです。

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 速度は、Wi-Fi5世代です。

 2.4GHz帯の電波は、しかし「アンテナ3本」です。

 11nの接続で最大600Mbps(=75メガバイト/秒)となります。

 256QAMを利用した場合の数値ですから、対応の親機と合わせる場合は、最大450Mbpsです。

 5.0GHz帯の電波も、「アンテナ3本」です。

 したがって、1300Mbps(=167メガバイト/秒)となります。

 なお、物理的なアンテナ数は4本ですが、内蔵アンテナは3本の3ストリーム機(送信3×受信4)ということです。

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 本体形状は、USBスティック形状でそのままノートPCにもつながります。

 約10cmと決して短くないですが、ノートPC用として許容できる最低限とは言えます。

 ただ、付属の専用台座と1MのUSBケーブルで、外部設置も可能です。

 あとは、ビームフォーミングの対応など、新機種と同じです。

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 結論的にいえば、アンテナ数が多いので、親機のほうがWi-Fi6に対応していない場合は、導入を検討しても良い機種です。

 ただ、それ以外の場合は、あえて買わなくても良いかと思います。


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 【2021年発売】

 21・ バッファロー WI-U3-1200AX2
  ¥5,320 Amazon.co.jp (12/11執筆時)

速度:最大1201Mbps
速度規格:Wi-Fi6
セキュリティ:WPA WPA2 WPA3
対応OS :Windows のみ

  WI-U3-1200AX2 は、BUFFALOの販売する製品です。

 こちらもWi-Fi6対応機です。

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 本体形状は、USBスティック形状です。

 直刺しもできますが、サイズ的に、80×22×30mmで、重さ約45gあります。

 その点で、付属のケーブルを使った設置が基本でしょう。

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 2.4GHz帯の電波は、最大574Mbps(=72メガバイト/秒)です。

 5.0GHz帯の電波は、最大1201Mbps(=150メガバイト/秒)です。

 仕様は、他社機と変わりません。

 通信安定性の面では、ビームフォーミングに対応します。

 対応するOSは、本機もWindowsのみです。

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 以上、バッファローのWI-U3-1200AX2の紹介でした。

 同じタイプ・同じ速度のASUSと仕様面はほぼ変わらないので値段で決めて良いでしょう。

 ただ、同社の親機を利用している方は、相性面のほか、簡単につなげられるAOSSを利用できる部分で、本機を選択するが良いかと思います。

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 【2022年発売】

 23・ エレコム WDC-X1201DU3-B
  ¥5,827 Amazon.co.jp (12/11執筆時)

速度:最大1201Mbps
速度規格:Wi-Fi6
セキュリティ:WPA WPA2 WPA3
対応OS :Windows のみ

 同様に、エレコムからも同時期に、Wi-Fi6対応機が出ました。

 仕様はほぼ同じです。

 ただ、サイズ(約88.0x 28.0 x14.0mm)的に厚みがないほか、重さが25gと割と軽めです。

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 一方、ビームフォーミングが自社仕様(ビームフォーミングZ)なので、実際的には同社のルーターとのコンビが前提である点と、専用台座が未付属となる部分が違いと言えます。

 結論的にいえば、本機についても、やはり、親機のメーカーがエレコムの方が選ぶ機種と言えます。

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 【2022年発売】

 24・IODATA WN-DAX1200U
  ¥5,340 楽天市場 (12/11執筆時)

速度:最大1201Mbps
速度規格:Wi-Fi6
セキュリティ:WPA WPA2 WPA3
対応OS :Windows のみ

 さらに、アイオーデータもWi-Fi6対応機を出しました。

 こちらも仕様はほぼ同じです。

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 サイズは、幅76×奥行28×高さ15mmで、重さ29gですので、エレコムとほぼ同様のサイズです。

 エレコムと同じく後発の利点で、ライバルより小型化したと言えます。

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 一方、小型化する場合、発熱による不安定化が心配になりますが、IODATAについては、放熱板経由で、本体表面とUSBコネクタに熱を逃がす工夫の説明があります。

 熱は筐体表面に主に逃げそうですし、PC側の端子への影響についても問題なさそうです。この部分で、「ワンポイント」の安心感を得られるといえます。

 ビームフォーミングも対応です。

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 結論的にいえば、後発の利点という部分で、サイズ・重さの部分と放熱の部分に説明があるだけ、直挿し前提ならば、本機が良さそうです。

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 一方、延長ケーブルは付属しない機種です。サイズ的に、隣のポートを塞がないかは事前にチェックしておくと良いでしょう。


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 【2020年発売】

 25・IODATA WN-AC1300UA
  ¥6,585 Amazon.co.jp (12/11執筆時)

速度:最大1300Mbps
速度規格:Wi-Fi5
セキュリティ:WPA WPA2
対応OS :Windows Mac (-10.15)

 WN-AC1300UAは、日本のアイオーデータの製品です。

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 本体サイズは、5.9×6.0×2.4mmです。

 ただ、これは本体のみの話で、アンテナを立てた場合は、かなりの専有面積は必要です。

 1mのUSBケーブルで設置する方式です。

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 2.4GHz帯の電波は、本機はWi-Fi5ですが、「アンテナ3本」です。

 11nの接続で最大450Mbps(=56メガバイト/秒)となります。

 ただし、256QAMに対応する場合なので、それいがいは本機も最大450Mbpsです。

 5.0GHz帯の電波も、「アンテナ3本」です。

 したがって、1300Mbps(=167メガバイト/秒)となります。

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 なお、見かけ上「アンテナが4本」ですが、内蔵アンテナは3本の3ストリーム機(送信3×受信4)ですので、最大スピードはこのようになります。

 通信安定性の面では、MU-MIMO技術とビームフォーミングにも対応する製品です。

 対応するOSは、こちらはWindowsとMacに対応します。

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 以上、 WN-AC1300UA の紹介でした。

 かなり「邪魔なサイズ」といえばそうですが、置き場所と美観さえ気にしなければ、USBで取り付けられるタイプとしては「最も受信感度が良さそう」です。

 個人的には、ここまで露骨に長くする必要はなく、ある程度「見た目のインパクト」を狙ったような気がしないでもないですが、競合機はないですし、Wi-Fi6に対応しないルーターをお使いならば、良いかと思います。

1-4・PCIeなどの無線LAN子機の比較

 つづいて、デスクトップ専用となるPCIeM2接続の無線LAN子機です。

 デスクトップPC専用の話となるので、ノートPC用に探している方は、この部分は読み飛ばして、この記事の結論編こちら)に行かれても結構です。


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 【2019/11】

 25・TP-Link Archer TX3000E
  ¥6,500 楽天市場 (12/11執筆時)

速度:最大2402Mbps
速度規格:Wi-Fi6
セキュリティ:WPA WPA2 WPA3
対応OS :Windowsのみ

 TX3000E は、中国のTP-Linkが発売する上位機です。

 本体形状は、デスクトップPCのPCI Expressスロットに挿入して利用する方式です。

 磁石付きの台座が付属し、離れた場所で安定的に受信させることが可能な仕様です。

 ロープロファイルも標準対応です。

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 2.4GHz帯の電波は、「アンテナ2本」です。

 ただし、冒頭で紹介した11ax規格(Wi-Fi 6)に対応するため、新しい送信圧縮規格が使えます。

 そのため、「アンテナ2本」としては高速といえる最大574Mbps(=72メガバイト/秒)です。

 5.0GHz帯の電波は、「アンテナ2本」です。

 11ax規格(Wi-Fi 6)の場合、USBモデルにもあったように、アンテナ2本だと、1201Mbpsが最大です。

 ただ、ワイドバンド(160 MHz)対応する場合、あるいは、複数の帯域のチャンネルボンディング(80MHz)ができる場合、乗数換算され2401Mbps(=300メガバイト/秒)となります。

 現状では、これが子機の場合は「世界最高峰」となります。むろん親機側の対応もマストです。

 通信安定性は、可動式の高感度アンテナ搭載のほか、Wi-Fi6はMU-MIMO技術は、標準採用です。

 ただし、ビームフォーミングなどの技術は不採用です。

 対応するOSは、こちらはWindowsのみです。

 一方、Bluetooth5.0とWPA3に対応するため、汎用の通信モジュールとして利用可能です。

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 以上、 TX3000E の紹介でした。

 日本市場では、まだ数が少ない11ax規格(Wi-Fi 6)に対応する子機です。

 アンテナの本数が少なくて済むため、この値段が実現できていると言えるでしょう。

 一方、Asusに較べると、ビームフォーミング技術は不採用ですし、あくまで「新しい世代のスタンダード機」ではありますが、先行的に試す価値はあります。

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 なお、これらの製品を利用するには、本体(親機)も11ax規格(Wi-Fi 6)に対応することが必須です。

 詳しくは、【Wi-Fi6対応の無線LANルーターの比較記事】で紹介していますので、ご覧ください。

ーーー

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 【2020/10】

 26・TP-Link Archer TX50E
  ¥6,480 Amazon.co.jp (12/11執筆時)

速度:最大2402Mbps
速度規格:Wi-Fi6
セキュリティ:WPA WPA2 WPA3
対応OS :Windowsのみ

 なお、本機については、2020年末に TX3000E という姉妹機が登場しました。

 基本的に、TX3000E の仕様と同じで、Bluetooth5.0にも対応します。

 ただ、写真のように直付け前提の製品で、その部分が唯一の違いとなります。ただ、PCはノイズ源なので、台座を利用する形式の方が安定的だと思います。

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 27・TP-Link AC1200 11ac Archer T4E
  ¥3,500 Amazon.co.jp (12/11執筆時)

速度:最大867Mbps
速度規格:Wi-Fi6
セキュリティ:WPA WPA2
対応OS :Windowsのみ

一方、お、同社から、PCI Expressスロットを利用する下位製品もあります。

 こちらも「2本アンテナ」が、11axは非対応なので、、2.4GHz帯の電波は300Mbps、5GHz帯の電波は867Mbpsと、それぞれ「落ち」ます。

 通信安定性の面では、ビームフォーミングは対応するのですが、「2本アンテナ」はUSBでも十分なので、内蔵スロットを1つ「潰す」意義はあまりない気がします。

次回に続く!
USB無線LANの子機のおすすめは結論的にこれ!

 というわけで、今回はUSB無線LANの子機について書きました。

 しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。

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最大速度 ★★★★★
到達距離 ★★★★☆
携帯性  ★★★★★
総合評価 ★★★★★

 続く2回目記事こちら)では、インテルの製品(Intel AX200.NGWG.DTK)ほか、ASUSの製品(PCE-AX58BT)をもう1機だけ紹介します。

 その上で、いつものように、目的別、予算別に「Atlasのおすすめ機種!」を提案します。

 引き続き、よろしくお願いします。

 後編記事は→こちら

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posted by Atlas at 17:39 | 無線LANルーター

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