【今回レビューする内容】 2023年 SDカードの価格・性能とおすすめ・選び方:4K動画対応 U1 U3 V30 8K V90:一眼カメラ ミラーレス・デジカメ・ビデオ・ゲーム機用・違いと人気ランキング 1TB 512GB 256GB 128GB 64GB 32GB 16GB
【比較する製品型番】サンディスク SanDisk Extreme Pro 300 SDSDXDK-128G-GHJIN SDSDXDK-256G-GHJIN SDSDXDK-128G-GN4IN SDSDXXD-512G-GN4IN SDSDXDK-064G-JNJIP SDSDXXU-064G-GN4IN SDSDUN4-128G-GN6IN SDSDXV5-128G-GNCIN SDSDXXG-032G-GN4IN SDSDXV5-256G-GNCIN SONY TOUGH SF-G128T SF-E256 SF-E128 トランセンド TS1TSDC300S キングストン SDR2/64GB SDR2/128GB SAMSUNG PRO plus Evo plus Team 東芝 キオクシア EXCERIA PRO EXCERIA PLUS Nextorage エレコム カーナビ用 MF-DRSD032GU11 Nextorage NX-F2SE512G NX-F2SE256G NX-F2PRO256G NX-F2PRO128G エレコム MF-FS512GU23V6R ほか
今回のお題
高速なSDカードのおすすめはどれ?
ども、Atlasです。
今回は、2023年7月現在、最新のSDカードの比較です。
基本となる「速度」は、メーカーの公称値を出しつつ比べます。
そのほか、耐久性・保証年数などにも注目しながら、各記憶容量の製品をみていきます。
主に、デジカメ・一眼レフ・ビデオカメラユーザーに向けて書きました。
しかし、PC用・ゲーム機用にも参考になるかと思います。
1・SDカードの比較記事 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:超高速なSDカード
用途:8K動画・高解像度連写
読出:250MB/秒〜
書出:90MB/秒〜(V90)
1-3・高速なSDカード
用途:4K動画・超高速連写
読出:100MB/秒〜
速度:30MB/秒〜(V30)
2・SDカードの比較記事 (2)
1-3・速いSDカード
用途:4K動画・連写(入門用)
読出:90MB/秒〜
速度:30MB/秒〜(V30)
2-1:普通のSDカード
用途:デジカメ・ゲーム機
読出:10MB/秒〜
速度:10MB/秒〜(U1)
3・SDカードの比較記事 (3)
=目的別のおすすめの提案【結論】
記事では、はじめに「選び方の基本」を説明します。
その後、さんが必要とされる「書込速度」でカテゴリに分けしながら、各社のSDカードをみていきます。
なお、4K動画・8K動画に対応が必要の場合は、(コンデジでも、ビデオでも)規格上注意しなければならない重要なポイントがあります。
このあたりも、詳しく説明しようと考えています。
スピード ★★★★★
4K対応 ★★★★★
価格 ★★★☆☆
保証期間 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
以下では、各社のSDカードのスペックを個別に紹介し、最後に「結論」として、上表の様な観点から「Atlasのオススメ機種」を選定していきます。
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1・ SDカードの比較
2・ MicroSDカードの比較
今回の記事は、一連のSDカード比較シリーズの1回目記事として書いたものです。
なお、スマホなどで使う「MicroSDカード」お探しの方は、お手数ですが、2番のリンク記事をご覧ください。1-1・SDカードの選び方の基本
具体的な製品比較にはいる前に、「SDカードの選び方の基本」を説明しておきます。
SDカードは、同じ容量の製品でも、1000円以下の製品から1万円を超える製品まで多くあります。
Atlasの経験上、過度に安い機種については、多くの難点を抱えるため、選ぶにあたっては注意が必要です。
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1・品質保証
2・必要な容量
3・書込速度の速さ
4・読出速度の速さ
1・SDカードの品質保証
第1に、SDカードの品質保証についてです。
多くの方は、「速度」の部分には気をつけるでしょう。しかし、Atlasは、ユーザー視点では、まずこの部分が最も重要だと感じます。
正式な代理店を経由しrた「国内正規品」の場合、(正常な利用下では)無期限の品質保証が得られるのが普通です。
基本的に保証が手厚いほど、「メーカーがその製品の耐久性に自信がある」と考えて良いです。
ゲーム用など、あまり、ハードに使わない方でも「壊れにくさ」を示す指標として「保証期間の長さ」は検討材料となるでしょう。
並行輸入品SDカードの場合、しっかりした、輸入業者を選ばないと「偽物リスク」「欠陥品リスク」があります。
SDカードは、メディアのなかでも流通信頼性が低いので、選択肢に国内正規品がある場合は、Atlas的にはそちらをオススメします。
その上で、耐水性・静電耐性・耐X線・耐衝撃性・耐低温性など堅牢性を示す製品を選べば、多少ハードに使っても壊れにくい良いSDカードが選べると思います。
2・SDカードの記憶容量
第2に、SDカードの記憶容量(GB)です。
Atlasとしては、不必要に、大容量ながら低品質なSDカードを買うくらいならば、同じ予算で、高品質で適切な容量のSDカードを選ぶべきと考えています。
記憶容量は、デンキヤで最も売れる64GBのSDカードを利用した場合、上表のようになります。
カメラ(写真)は最高画質(RAW)で換算しています。
結論的にいえば、Atlasとしては、基本的に、以上の容量をオススメします。
多めに提案したのは、前回の撮影で撮ったデータのバックアップを忘れてしまうことが多いからです。
なお、ゲーム機や家電用ならば、16GBもあれば足りると思われます。過度のスピードも不要でしょう。
3・SDカードの書込速度
第3に、SDカードの書込スピード(White)です。
SDカード表面やカタログには、「メーカーが自主公表する速度」が載ります。
上のカードだと120MB/秒です。
ただし、これはそのカードの「最大速度」ですので、撮影方法次第で遅くなる場合があります。
一方、上表は、業界のカンファレンス(SDアソシエーション)が定めた書込速度の規格数値です。
2010年に定められたUHSスピードクラス(U1 U3)や、2017年のビデオスピードクラス(V10 V30 V60 V90)です。
これらの数字は、「最大書込速度」ではなく、これ以上は書込速度が落ちないことを証明する「最低書込速度」です。
4K・8K動画撮影をする場合、書込が落ちて、コマ落ちが発生すると「困る」ので、「最大書込速度」は(ほぼ)どうでも良く、「最低書込速度の保証」が重要です。
コマ落ち防止のために、4KではV30(30MB/秒)以上、8KではV90(60MB/秒)以上が推奨されています。
なお、V30は、U3とカード選びにおいては「同義」と考えてOKです。
先述のカードで言えば、「メーカーが自主公表する速度」は120MB/秒です。
しかし、認定アイコンはV60(60MB/秒)なので、使用状況によっては、V90水準以下に落ちることを示しています。
この部分に注意するべき人は、コンデジ・一眼カメラにかかわらず、4K・8K動画を撮影する人です。
そのほか、高解像での静止画の連写をする場合、連写枚数や、処理待ち時間の短縮につながります。
・8K動画撮影・高速連写
=V90(90MB/秒)
・4K動画・その他
=V30/ U3(30MB/秒)
結論的にいえば、以上の認定基準のものを選べば、書込速度については、失敗は少ないと思います。
4K動画を撮らないならば、V30(U3)の対応自体も不要です。
ただ、下位クラスと価格差はないです。
そのため、信頼性の部分と、SONYのXAVCなど、圧縮フォーマットによって対応が必要な場合もあるので、その場合の「保険」を加味して、こうしました。
4・SDカードの読出速度
第4に、SDカードの読出スピード(Read)です。
読出速度は、書込速度以上に、公的に定められた規格が2006年と古く「陳腐化」しています。
そのため、例えば上図のSDカードに95MB/sとあるような、「メーカーが自主公表する速度」を信頼する以外手段がないです。
格安製品は、理論値と実測値に大きな差があるのはもちろん、製品の個体差もあります。
また、残念なとこに高額品は「偽物」も出回っていますので、現状では、正規パッケージに入った「国内正規品」を選ぶのがとても重要になります。
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・一眼カメラ・ビデオカメラ
=90MB/秒以上
・コンデジ・ゲーム機
=40MB/秒以上
この程度のスペックがあれば、あらゆるシーンで快適に利用できます。
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以上、SDカードの選び方を紹介しました。
以下では、「各メーカーの信頼性」も加味しつつ、速度の速い機種から、各製品をみていきます。
1-2・超高速なSDカード(V90)
はじめに、業界最速クラスのハイアマチュア向けの高速・高級SDカードを紹介します。
V90かV60に対応し「書込速度」が(どんな条件でも)それらを下回らない製品です。
一眼カメラで高解像度連写するような方や、4K 8K動画などに安定的に対応したい方向けの「ハイエンド」製品です。
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なお、以下の説明では、Atlasのおすすめポイントを赤字系で、イマイチと思う部分を青字系で記します。
【2021年発売】【国内正規品】
・SanDisk Extreme Pro 300
【256GB】
1・SANDISK SDSDXDK-256G-GHJIN
¥52,894 Amazon.co.jp (7/20執筆時)
1・SANDISK SDSDXDK-256G-JNJIP
¥55,294 楽天市場 (7/20執筆時)
【128GB】
2・SANDISK SDSDXDK-128G-GHJIN
¥22,339 Amazon.co.jp (7/20執筆時)
2・SANDISK SDSDXDK-128G-JNJIP
¥23,300 楽天市場 (7/20執筆時)
【64GB】
3・SANDISK SDSDXDK-064G-GHJIN
¥14,368 Amazon.co.jp (7/20執筆時)
3・SANDISK SDSDXDK-064G-JNJIP
¥13,533 楽天市場 (7/20執筆時)
【32GB】
4・SANDISK SDSDXDK-032G-GHJIN
¥9,538 Amazon.co.jp (7/20執筆時)
4・SANDISK SDSDXDK-032G-JNJIP
¥9,080 楽天市場 (7/20執筆時)
クラス:U3 V90
読出:最大300MB/秒
書込:最大260MB/秒
保証:無期限保証
Extreme Pro 300は、米国のSanDisk社が発売するSDカードです。
サンディスクは、SDカードの標準規格を作ったメーカーの1つでもある、米国メーカーです。同社の製品はメディアの信頼性が高く、品質管理もしっかりされており、品質が安定していることで有名です。
なお、2系統の型番がありますが、Amazonのほうは限定版です。簡易パッケージですが、現在は正規品と同じで、保証も「無期限保証」です。値段で決めてOKです。
転送速度は、読出は最大300MB/秒 書込みは最大260MB/秒 となります。
同社の「地球最速のSDカード」です。
2021年モデルからは、先述のV90も「公式対応」しました
製品保証は、国内正規品であり、無期限保証になります。
なお、この製品には、今回紹介した通常の大手のデンキヤさんに卸されている型番のほか、海外パッケージ版(並行輸入版)もあります。しかし、海外版は国内保証は付きません。
堅牢性は、防水性については、IPX7をクリアします。
また、耐衝撃性・温度耐性・防水・X線耐性は示されており、安定感があります。
一方、防塵性は示されないので、この部分については、後ほどみるソニー機が優秀といえそうです。
その他、SDカードが壊れてしまったときに使える「レスキュープロ」というソフトの1年間無料利用権も付属します。
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以上、SanDisk Extreme Pro 300の紹介でした。
速度面のメリット性は高い製品であり、4Kニーズに応えるハイエンド機種です。
4K動画でも一般的にここまでの力は必要ないですが、冒頭に書いたような連写などの対応が必要な場合はこの機種は良い選択肢です。
【2020年発売】
【256GB】
5・キオクシア EXCERIA PRO KSDXU-A256G
¥27,000 Amazon.co.jp (7/20執筆時)
【128GB】
5・キオクシア EXCERIA PRO KSDXU-A128G
¥17,300 Amazon.co.jp (7/20執筆時)
【64GB】
5・キオクシア EXCERIA PRO KSDXU-A064G
¥6,495 Amazon.co.jp (7/20執筆時)
クラス:U3 V90
読出:最大270MB/秒
書込:最大260MB/秒
保証:5年間
EXCERIA PRO SDXU-Dは、日本のキオクシア(旧東芝メモリー)の発売する製品です。
KIOXIA(キオクシア) は、東芝からメモリー部門が分社化(筆頭株主は東芝)した会社です。
2020年から同社名義で、旧東芝でお馴染みだった「EXCERIA」の販売が始まりました。
メモリーは引き続き、四日市工場の生産が続いており、そのあたりに価値が見いだせそうです。
本機はプロ用として人気があった東芝のEXCERIA PROの名前をそのまま引き継いだ製品です。
カード容量は、こちらは32GBから256GBまでの容量がラインナップされます。
256GBはサンディスクの高級機にはないサイズで、容量が必要な方には良いと思います。
転送速度は、読出最大270MB/秒 書込最大260MB/秒 となります。
サンディスクに比べると多少遅いカードです。
ただ、256GBについては「最速」です。もちろん、ビデオスピードクラス(V90)に対応します。
ただ、先述のSandisk機でも「事実上の対応」であり、明確に、こちらが優れるわけでもありません。
製品保証は、国内正規品については5年間です。
堅牢性は、温度耐性・X線耐性・耐静電気耐性が示されます。
耐衝撃はしめされないものの、カード破損時に発火を防ぐヒューズが搭載です。
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以上、 EXCERIA PRO SDXU-Dの紹介でした。
安心の日本製で信頼感はあります。保証も5年なりますし、パッケージ入りで偽物リスクが低い点からも「オススメ」といえそうです。
【2018年発売】
【256GB】(2023年追加)
6・SONY SF-G256T
¥28,710 Amazon.co.jp (7/20執筆時)
【128GB】
6・SONY SF-G128T
¥28,710 Amazon.co.jp (7/20執筆時)
【64GB】
6・SONY SF-G64T
¥15,625 Amazon.co.jp (7/20執筆時)
【32GB】
6・SONY SF-G32T
¥9,980 Amazon.co.jp (7/20執筆時)
クラス:UHS-3 V90
読出:最大300MB/秒
書込:最大299MB/秒
保証:初期不良のみ(規定なし)
SF-GTシリーズは、ソニーが発売するSDカードとしては最も高速なモデルです。
2023年に、256GBのラインナップも追加されました。
転送速度は、読出最大300MB/秒 書込最大299MB/秒 となります。
V90も対応です。
SONY製ということで、フルサイズ一眼のαシリーズとの相性には定評があります。
同機に相性が最適化されているようで、特にSONY独自のXAVC S 4Kを利用している場合は、その傾向が高いです。
メモリーカードリーダー MRW-S
¥2,972 Amazon.co.jp (7/20執筆時)
また、UHS-II対応で、最大312MB/秒に対応できる専用のSDカードリーダーを購入すれば、PCなどへの転送も高速にできます。(もちろん他社製SDカードの場合も同じですが)
製品保証は、やはり国内正規品でも保証期間の明示はないです。都度のメーカーサポートとの相談となります。
堅牢性は、最高等級となるIP68準拠の防水・防塵性の表明です。
上表は、JISの防水・防塵等級をしめした表です。
SDカードの場合、防水性は他社機でもある場合が被いですが、防塵性については、その限りではないです。
結論的にいえば、これ以上の堅牢なカードは、あまりないでしょう。
加えて、耐温度・耐久・耐エックス線・5mの落下耐性の記載が見られます。このほか、カードの端子(リブとスイッチ)を廃止し、(高価なSDカードが)挿入時に壊れないように配慮されます。
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以上、ソニーのSF-GTシリーズの紹介でした。
SONYのαシリーズで高速連写をする場合はこちらでしょう。
とくに堅牢な機種ですし、この部分の品質を重視する場合は、他社機でも選ぶ理由になるでしょう。
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【2023年発売】
【上位機】NX-F2PROシリーズ
【256GB】
7・Nextorage NX-F2PRO256G
¥------- Amazon.co.jp (7/20執筆時)
【128GB】
7・Nextorage NX-F2PRO128G
¥15,990 Amazon.co.jp (7/20執筆時)
【64GB】
7・Nextorage NX-F2PRO64G
¥8,490 Amazon.co.jp (7/20執筆時)
クラス:UHS-3 V90
読出:最大300MB/秒
書込:最大299MB/秒
保証:5年間
なお、ソニーのSDカードですが、同社の場合、日本のNextorageに、企画・生産を委託しています。
そちらのブランドから、タフの上位( SF-GTシリーズ)と、産業向けのpSLC採用で速度も同様のスペックとなるNX-F2PROシリーズが2023年に出ています。
正確に言えば、防水・防塵等級がIP57(相当)なので、IP68のソニー機ほどスペック上、堅牢ではないことになります。
上表はソニー機の方で示される端子面の説明です。ソニーのタフは、破損を防ぐため、リブ(突起)をなくすなどの工夫があります。
しかし、こちらの場合、リブは見られます。
データシートをみると、上表10点の保護耐久テストを経ているとは言え、供給先のソニーのハイエンドとは、実際的な「差」は付けているようです。
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とはいえ、「最上位の堅牢性」を求めるのでなければ、実際、これで十分には見えます。
こちらについては、5年保証も付くため、その部分でも「選べる」ように感じました。
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【2020年】(2023年追加)
8・SONY SF-M512T 【256GB】
¥22,290 楽天市場 (7/20執筆時)
8・SONY SF-M256T 【256GB】
¥22,290 楽天市場 (7/20執筆時)
8・SONY SF-M128T 【128GB】
¥11,979 楽天市場 (7/20執筆時)
8・SONY SF-M64T 【64GB】
¥8,247 楽天市場 (7/20執筆時)
クラス:U3 V60
読出:最大277MB/秒
書込:最大150MB/秒
保証:初期不良のみ(規定なし)
【512GB】
9・Nextorage NX-F2SE512G
¥19,890 Amazon.co.jp (7/20執筆時)
【256GB】
9・Nextorage NX-F2SE256G
¥10,990 Amazon.co.jp (7/20執筆時)
【128GB】(書込:100MB/s)
9・Nextorage NX-F2SE512G
¥5,990 Amazon.co.jp (7/20執筆時)
クラス:U3 V60
読出:最大290MB/秒
書込:最大170MB/秒
保証:5年間
10・SONY SF-E256 【256GB】
¥15,636 楽天市場 (7/20執筆時)
10・SONY SF-E128 【128GB】
¥10,882 楽天市場 (7/20執筆時)
11・SONY SF-E64T 【64GB】
¥6,500 楽天市場 (7/20執筆時)
クラス:U3 V60
読出:最大260MB/秒
書込:最大120MB/秒(64GB除く)
保証:初期不良のみ(規定なし)
このほか、双方の企業とも、速度面で下位シリーズとなる製品の展開があります。
最低速度について「V90を保証しない」スペックとなります。冒頭で詳しく説明しましたが、最大速度と、最低速度が一致しない端的な例かと思います。
なお、ソニーのF-E256については、同社自慢のタフネス性能にも非対応です。
【2018年発売】
・Transcend 700Sシリーズ
【64GB】
12・TRANCEND V90 TS64GSDC700S
¥6,070 Amazon.co.jp (7/20執筆時)
【32GB】
12・TRANCEND V90 TS32GSDC700S
¥3,710 Amazon.co.jp (7/20執筆時)
クラス:U3 V90
読出:最大285MB/秒
書込:最大180MB/秒
保証:5年保証
700Sシリーズは、台湾のトランセンドの4K対応SDカードです。
トランセンドは、中高速モデル以下のSDカードでは世界的なシェアがありま。
こちらは同社ではじめてとなる超高速モデルです。大手企業として、品質保証にも力を入れ、購入に際して十分な安心感もあります。
カード容量は、32GBと64GBという構成です。
大容量モデルはないという構成です。ただ、64GBについては「価格破壊」という水準の値段です。
転送速度は、読出し最大285MB/秒 ・書込み最大180MB/秒 となります。
読出は、他社のハイエンドクラス水準です。
書込は、V90規格にもしっかり対応ですが、最大速度ベースで言えば、他社よりは劣ります。
製品保証は、この製品は5年間です。
堅牢性は、IPX7水準の完全防水を装備する上で、耐温度性・静電耐性・耐X線・耐衝撃性とほぼ「フル装備」です。
他社上位機と比較すると、ヒューズがないくらいです。
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以上、トランセンドの300Sシリーズの紹介でした。
100MB/秒以上の水準をキープできている高級機としては「相当に割安」です。最高性能でなくては良いが、ある程度の高速性を格安で体験してみたい方には良い選択肢となる機種でしょう。
メーカーの日本での実績も長期にあり、安心感も高いです。
【2022年発売】
・Canvas React Plusシリーズ
【256GB】
13・キングストン SDR2/256GB
¥28,980 Amazon.co.jp (7/20執筆時)
【128GB】
13・キングストン SDR2/128GB
¥13,980 Amazon.co.jp (7/20執筆時)
【64GB】
13・キングストン SDR2/64GB
¥7,180 Amazon.co.jp (7/20執筆時)
【32GB】
13・キングストン SDR2/64GB
¥3,700 Amazon.co.jp (7/20執筆時)
クラス:U3 V90
読出:最大300MB/秒
書込:最大260MB/秒
保証:製品寿命時間保証
SDR2は、米国のキングストンのCanvas React Plus SD メモリカードシリーズの製品です。
同社は、どちらかと言えばパソコンのメモリで有名ですが、2019年からSDカードを日本市場に再投入しています。
トランセンド同様、半導体自体の生産はせず、調達したモジュールを組み立てるタイプの企業です。
カード容量は、32GB〜256GBまでとなります。
転送速度は、読出最大300MB/秒 ・書込最大260MB/秒 となります。
サイズによっては、V90対応水準では「最安級」です。
製品保証は、製品寿命期間保証です。
無期限・永久保証という言い回しはWebサイトではなされていませんが、あまり心配は要らないでしょう。
堅牢性は、動作温度として、零下25度〜摂氏85度の範囲が示されます。
それ以外の数値的な保証は明示されません。
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以上、キングストンのSDR2の紹介でした。
V90水準で、大容量を狙う場合、値段面で選択できる製品です。
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【2023年発売】
【512GB】(他サイズあり)
14・エレコム MF-FS512GU23V6R
¥28,980 Amazon.co.jp (7/20執筆時)
256GB:MF-FS256GU23V6R
129GB:MF-FS128GU23V6R
クラス:U3 V60
読出:最大280MB/秒
書込:最大150MB/秒
保証:1年間
このほか、日本のエレコムも高速型を出します。
ただ、他社機より書込速度が落ちるほか、1年間保証となる点で、スペックからだとやや選びにくいです。
一応、保証期間内に限り、同社(ロジテック)のデータ復旧サービスが1回限り無償になりますが、1年間だけです。
1-3・高速なSDカード(V30)
続いて、4K録画対応の高速タイプのSDカードを紹介します。
ここまで紹介してきた「アルティメット」な最高性能SDカードには及びませんが、V30(U3)規格をクリアし、コンデジ・一眼・ビデオカメラによる4K動画に対応する機種です。
もちろん「4K専用」ではなく、その他のカメラやビデオでも高速に利用できます。
【2020年発売】 【アマゾン限定型番】
・サムソン Pro Plusシリーズ
【256GB】
15・Samsung Pro Plus MB-SD256K/EC
¥4,280 Amazon.co.jp (7/20執筆時)
【128GB】
15・Samsung Pro Plus MB-SD128K/EC
¥2,440 Amazon.co.jp (7/20執筆時)
クラス:U3 V30
読出:最大160MB/秒
書込:最大120MB/秒
保証:10年保証
Pro+シリーズは、韓国のサムスンが販売するSDカードです。
本製品は、EC専用型番として「Amazon限定」で売っています。
カード容量は、128GBから256GBです。
転送速度は、読出最大160MB/秒 ・書込最大120MB/秒 となります。
2022年に新型になり、より高速になりました。
なお、規格はV90をクリアしそうな勢いですが、認定基準は(最高速ではなく)「最低保証速度」なので、V30(U3)ということになります。
いずれにしても、4Kなら問題ありません。
製品保証は、Amazon限定品を含めて10年保証です。
堅牢性は、IPX7等級の完全防水のほか、耐温度・耐磁・耐衝撃・耐落下・耐摩耗・耐X線を謳っており、堅牢性の面も「売り」です。
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以上、サムソン PRO+シリーズの紹介でした。
4K対応の高速モデルとしては価格が安く、人気のある理由も分かります。保証面でも問題ないのでネットで買える「高性能で安い」SDカードとしてかなり有力な候補です。
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【2020年発売】 【アマゾン限定型番】
・サムソン Pro Plusシリーズ
【256GB】
16・Samsung Pro Plus MB-SD256H/EC
¥5,947 Amazon.co.jp (7/20執筆時)
【32GB】(書込60MB/秒)
16・Samsung EVO Pro Plus MB-SD32H/EC
¥1,295 Amazon.co.jp (7/20執筆時)
クラス:U3
読出:最大100MB/秒
書込:最大90MB/秒
保証:10年保証
なお、このシリーズの旧モデルはこちらです(一部サイズ終売)。
速度は少し落ちますので、較べる場合、価格に注意してください。
とくに、32GBだけは書込速度が60MB/秒に落ちますので。
なお、V30表記はないですが、冒頭書いたように、U3=V30と考えて差し支えありません。SDカードカンファレンス自体そのように説明しています。
・サムソン EVO Plusシリーズ
【アマゾン限定型番】
【256GB】
17・Samsung EVO Plus MB-SC256K/EC
¥4,490 Amazon.co.jp (7/20執筆時)
【128GB】
17・Samsung EVO Plus MB-SC128K/EC
¥1,780 Amazon.co.jp (7/20執筆時)
【64GB】
17・Samsung EVO Plus MB-SC64K/EC
¥930 Amazon.co.jp (7/20執筆時)
【32GB】
17・Samsung EVO Plus MB-SC32K/EC
¥550 Amazon.co.jp (7/20執筆時)
クラス:U3 V30
読出:最大130MB/秒
書込:最大118MB/秒
保証:10年保証
EVO+シリーズも、韓国のサムスンが販売するSDカードです。
上で見たPRO+の下位機種です。
本製品もEC専用型番として「Amazon限定」で売っています。
カード容量は、32GBから256GBです。
転送速度は、読出最大130MB/秒 ・書込最大118B/秒 となります。
同社の上位機(PRO+)と大きく異なるのは読出速度のほうです。
この点で言えば、撮影後の転送速度が不要ならば、安いこちらでも良いかと思います。
規格的にはV30(U3)をクリアします。
製品保証は、10年保証です。
堅牢性は、本機も、IPX7等級の完全防水のほか、耐温度・耐磁・耐衝撃・耐落下・耐摩耗・耐X線を謳っており、堅牢性の面も「売り」です。
ただし、防塵性は担保されません。
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以上、サムソン PRO+シリーズの紹介でした。
4K対応の高速モデルとしては価格が安く、人気のある理由も分かります。保証面でも問題ないのでネットで買える「高性能で安い」SDカードとしてかなり有力な候補です。
・【国内正規品】SanDisk Extreme Pro
【2022年発売】
【1TB】
18・SANDISK SDSDXXD-1T00-JNJIP
¥50,910 楽天市場 (7/20執筆時)
【512GB】
18・SANDISK SDSDXXD-512G-JNJIP
¥26,100 楽天市場 (7/20執筆時)
クラス:U3 V30
読出:最大200MB/秒
書込:最大140MB/秒
保証:無期限保証
【2019年発売】
【1TB】
19・SANDISK SDSDXXY-1T00-JNJIP
¥34,360 楽天市場 (7/20執筆時)
【512GB】
19・SANDISK SDSDXXY-512G-JNJIP
¥21,110 楽天市場 (7/20執筆時)
【256GB】
19・SANDISK SDSDXXY-256G-JNJIP
¥8,999 楽天市場 (7/20執筆時)
クラス:U3 V30
読出:最大170MB/秒
書込:最大90MB/秒
保証:無期限保証
Extreme Proは、アメリカのSanDiskのSDカードです。
2022年に後継機が出ました。上表のように速度が向上しています。
カード容量は、1TBギガバイトという、現状では最も多い超大容量のモデルがラインナップされています。
転送速度は、読出し最大200MB/秒 ・書込み最大140MB/秒 となります。
書込はそこそこで、読出は、高速な製品といえます。
こちらも、V30基準をクリアします。
製品保証は、国内正規品については無期限保証です。
堅牢性は、海外製品なのでJIS規格では示されないものの、耐衝撃性・温度耐性・防水性は示されており、安定感があります。
ただし、X線耐性はないため、空港などでは注意です。
その他、正規品については、「レスキュープロ」というソフトの1年間無料利用権も付属します。
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以上、SanDiskExtreme Pro 90の紹介でした。
信頼のブランドの製品で、高速で、かつ1TBの超大容量を欲しい方に向く製品です。
ただ、他社モデルと比較する場合相当高く、先ほどみた「アルティメット」な上位カードに匹敵する水準であるのは、信頼性が担保されるとはいえ、高すぎると思ざるを得ないです。
【2022年発売】
・Transcend 340Sシリーズ
【Amazon限定型番】
【512GB】TS512GSDC340S
20・トランセンド TS512GSDC340S-E
¥7,480 Amazon.co.jp (7/20執筆時)
【256GB】TS256GSDC340S
20・トランセンド TS256GSDC340S-E
¥3,999 Amazon.co.jp (7/20執筆時)
【128GB】TS128GSDC340S
20・トランセンド TS128GSDC340S-E
¥2,480 Amazon.co.jp (7/20執筆時)
【64GB】TS64GSDC340S
20・トランセンド TS64GSDC340S-E
¥1,380 Amazon.co.jp (7/20執筆時)
クラス:U3 V30 A2
読出:最大160MB/秒
書込:最大90MB/秒
保証:5年保証
340Sシリーズ(Ultra Performance)は、台湾のトランセンドに属する高速SDカードです。
カード容量は、64GB〜512GBまでです。
転送速度は、読出最大160MB/秒 ・書込最大90MB/秒 となります。
より高速なモデルも他社からありますが、U3(=V30)対応で、一般的に4K動画を扱う上で、問題のない水準をクリアします。
製品保証は、トランセンドの場合、5年保証です。
Amazon限定型番(型番末尾に-E)も同じ保証です。
堅牢性は、IPX7水準の完全防水を装備する上で、耐温度性・静電耐性・耐X線・耐衝撃性と、防塵性を除けばほぼ「フル装備」です。
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以上、Transcend 340Sシリーズ(Ultra Performance)の紹介でした。
4K動画対応モデルとして、オススメできるモデルの1つです。価格的にはサムスン(Pro+)がライバルでしょう。比較すると、速度はわずかに及びませんが、価格が安めと言えます。
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・Transcend 300Sシリーズ(2022)
【1TB】
21・Transcend TS1TSDC300S
¥10,800 Amazon.co.jp (7/20執筆時)
クラス:U3 V30
読出:最大100MB/秒
書込:最大85MB/秒
保証:5年保証
なお、トランセンドの下位シリーズ( 300S)のうち、1TBは、速度が高速です。
1TBのカードは珍しいですし、大容量カードが必要な場合は、選択肢になるかと思います。
堅牢性や保証の部分は、340Sシリーズと同じです。
【2022年発売】
・SandiskExtreme Plus
【256GB】(190MB/130MB)
22・ SANDISK SDSDXWA-256G-JNJIP
¥15,042 楽天市場 (7/20執筆時)
【128GB】(190MB/90MB)
22・ SANDISK SDSDXWA-128G-JNJIP
¥9,913 楽天市場 (7/20執筆時)
【64GB】(170MB/90MB)
22・SANDISK SDSDXWH-064G-JNJIP
¥5,210 楽天市場 (7/20執筆時)
【32GB】(100MB/60MB)
22・SANDISK SDSDXWT-032G-JNJIP
¥1,837 楽天市場 (7/20執筆時)
クラス:U3 V30
読出:最大190MB/秒
書込:最大130MB/秒
保証:無期限保証
・Sandisk Extreme
【Amazon限定】
【256GB】(180MB/130MB)
23・SANDISK SDSDXVV-256G-GHJIN
¥5,609 Amazon.co.jp (7/20執筆時)
【128GB】(180MB/90MB)
23・SANDISK SDSDXVA-128G-GHJIN
¥2,847 Amazon.co.jp (7/20執筆時)
【64GB】(170MB/90MB)
23・SANDISK SDSDXV2-064G-GHJIN
¥1,892 Amazon.co.jp (7/20執筆時)
【32GB】(100MB/60MB)
23・SANDISK SDSDXVT-032G-GHJIN
¥1,466 Amazon.co.jp (7/20執筆時)
クラス:U3 V30
読出:最大180MB/秒
書込:最大130MB/秒
保証:無期限保証
SandiskExtreme Plusは、サンディスクの中級グレードのSDカードです。
同時期に発売となった、Amazon限定のSandisk Extremeも(わずかに速度表記を落としつつも)ほとんど変わらないので、同時にみていきます。
カード容量は、256ギガバイトまでの構成です。
先ほど書いたように、4K動画では、64GBで約2時間の撮影が可能ですので、このグレードは長時間もこなせる製品が多いです。
転送速度は、256GBのみ、読出し最大190MB/秒 ・書込み最大130MB/秒 です。
このグレードだと容量で速度差がありますが、64GBまでは、U3(V30)対応水準です。
Amazonモデルは読み出しが180MB/秒ですが、実際のところベンチマーク上で速度差があるかは不明です。かなり値段が安いのでこちらで良い気はします。
性能面で言えば、十分に「高性能」であり、UHSスピードクラス3正規対応モデルでもあります。
ただし、32GBについては、いずれも低速です。
製品保証は、【国内正規品】については無期限保証です。
また、本品については安い【Amazon限定】製品でも、Amazon本体から買う分には無期限保証です。偽物リスクもないため、良いです。
堅牢性は、海外製品なのでJIS規格では示されないものの、耐衝撃性・温度耐性・防水性・X線耐性が装備です。
Amazon限定のSandisk Extremeは、この部分の記述が確認できないですが、シリーズ名が、同じ旧機の例をみても、この部分で差をつけているとは考えにくいです。
正規品については、「レスキュープロ」の1年間無料利用権はこちらでも付属です。
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以上、サンディスクのExtreme Plus の紹介でした。
ライバルはトランセンドでしょう。比較すると、一般的にサンディスク製品のほうが高いのですが、本製品については、より高速でより速いです。
また、Amazon限定が長期保証で安いという点あh、大きなメリットです。
同社は、伝統的なSDカードメーカーとしての信頼性と、組み立ては海外ながら、中身の生産は(東芝とタッグを組んでいるので)四日市工場で作られた安心の日本製である点も評価できます。
カメラなど、堅実性・信頼性が尊ばれる用途に使う場合は、(中級機ならば)この機種がとくにオススメです。
次回につづく!
おすすめのSDカードは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、SDカードの比較の1回目記事でした。
しかし、記事は、まだまだ「続き」ます。
2・SDカードの比較記事 (2)
1-3・速いSDカード
用途:4K動画・連写(入門用)
読出:90MB/秒〜
速度:30MB/秒〜(V30)
2-1:普通のSDカード
用途:デジカメ・ゲーム機
読出:10MB/秒〜
速度:10MB/秒〜(U1)
3・SDカードの比較記事 (3)
=目的別のおすすめの提案【結論】
続く2回目記事【こちら】では、比較的価格の安いカードを中心に紹介します。
スピード ★★★★★
4K対応 ★★★★★
価格 ★★★☆☆
保証期間 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回の3回目記事(こちら)で今回紹介した全機種から、目的別、予算別にAtlasのおすすめ機種について提案していきたいと思います。
引き続き、よろしくお願いします。
2回目記事は→こちら!