【今回レビューする内容】 2024年 SDカードの価格・性能とおすすめ・選び方:4K動画対応 U1 U3 V30 8K V90:一眼カメラ ミラーレス・デジカメ・ビデオ・ゲーム機用・常時録画向け産業用SDカード:機種の違いと人気ランキング 1TB 512GB 256GB 128GB 64GB 32GB 16GB
【比較する製品型番】サンディスク SanDisk Extreme Pro 300 SDSDXDK-128G-GHJIN SDSDXDK-256G-GHJIN SDSDXDK-128G-GN4IN SDSDXXD-512G-GN4IN SDSDXDK-064G-JNJIP SDSDXXU-064G-GN4IN SDSDUN4-128G-GN6IN SDSDXV5-128G-GNCIN SDSDXXG-032G-GN4IN SDSDXV5-256G-GNCIN SDSDXEP-1T00-GHJIN DSDXEP-1T00-JNJIP SONY TOUGH SF-G128T SF-E256 SF-E128 トランセンド TS1TSDC300S Transcend DC460T TS1TSDC460 TS256GSDC460T キングストン SDR2/64GB SDR2/128GB SDIT/64GB SDIT/32GB SDIT/16GB SDIT/8GB Lexar LSD2000256G-BNNNJ 128G-BNNNJ サムスン MB-SY512S-IT/EC MB-SY256S-IT/EC MB-SY128S-IT/EC MB-SY64S-IT/EC キオクシア EXCERIA PRO KSDH-B001T EXCERIA PLUS G2 Nextorage エレコムMF-DRSD032GU11 Nextorage NX-F2SE512G NX-F2SE256G NX-F2PRO256G NX-F2PRO128G エレコム MF-FS512GU23V6R Team TESDXC256GIV3069-A TESDXC512GIV30P69-A 旭東エレクトロニクス SE-FS2001T26W1N SE-FS2512G26W1N ほか
今回のお題
高速なSDカードのおすすめはどれ?
ども、Atlasです。
今回は、2024年9月現在、最新のSDカードの比較です。
基本となる「速度」は、メーカーの公称値を出しつつ比べます。
そのほか、耐久性・保証年数などにも注目しながら、各記憶容量の製品をみていきます。
主に、デジカメ・一眼レフ・ビデオカメラユーザーに向けて書きました。
しかし、PC用・ゲーム機用にも参考になるかと思います。
1・SDカードの比較記事 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:超高速なSDカード
用途:8K動画・高解像度連写
読出(最高):250MB/秒〜
書出(最低):90MB/秒〜(V90)
1-3・高速なSDカード
用途:4K動画・超高速連写
読出(最高):200MB/秒〜
速度(最低):30MB/秒〜(V30)
2・SDカードの比較記事 (2)
2-1・速いSDカード(+高耐久型)
用途:4K動画・連写(入門用)
読出(最高):100MB/秒〜
速度(最低):30MB/秒〜(V30)
2-2:普通のSDカード
用途:デジカメ・ゲーム機
読出(最高):10MB/秒〜
速度(最低):10MB/秒〜(U1)
3・SDカードの比較記事 (3)
=目的別のおすすめの提案【結論】
記事では、はじめに「選び方の基本」を説明します。
その後、さんが必要とされる「書込速度」でカテゴリに分けしながら、各社のSDカードをみていきます。
なお、4K動画・8K動画に対応が必要の場合は、(コンデジでも、ビデオでも)規格上注意しなければならない重要なポイントがあります。
このあたりも、詳しく説明しようと考えています。
スピード ★★★★★
4K対応 ★★★★★
価格 ★★★☆☆
保証期間 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
以下では、各社のSDカードのスペックを個別に紹介し、最後に「結論」として、上表の様な観点から「Atlasのオススメ機種」を選定していきます。
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1・ SDカードの比較
2・ MicroSDカードの比較
今回の記事は、一連のSDカード比較シリーズの1回目記事として書いたものです。
なお、スマホなどで使う「MicroSDカード」お探しの方は、お手数ですが、2番のリンク記事をご覧ください。1-1・SDカードの選び方の基本
具体的な製品比較にはいる前に、「SDカードの選び方の基本」を説明しておきます。
SDカードは、同じ容量の製品でも、1000円以下の製品から1万円を超える製品まで多くあります。
Atlasの経験上、過度に安い機種については、多くの難点を抱えるため、選ぶにあたっては注意が必要です。
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1・品質保証
2・必要な容量
3・書込速度の速さ
4・読出速度の速さ
1・SDカードの品質保証
第1に、SDカードの品質保証についてです。
多くの方は、「速度」の部分には気をつけるでしょう。しかし、Atlasは、ユーザー視点では、まずこの部分が最も重要だと感じます。
正式な代理店を経由しrた「国内正規品」の場合、(正常な利用下では)無期限の品質保証が得られるのが普通です。
基本的に保証が手厚いほど、「メーカーがその製品の耐久性に自信がある」と考えて良いです。
ゲーム用など、あまり、ハードに使わない方でも「壊れにくさ」を示す指標として「保証期間の長さ」は検討材料となるでしょう。
並行輸入品SDカードの場合、しっかりした、輸入業者を選ばないと「偽物リスク」「欠陥品リスク」があります。
SDカードは、メディアのなかでも流通信頼性が低いので、選択肢に国内正規品がある場合は、Atlas的にはそちらをオススメします。
その上で、耐水性・静電耐性・耐X線・耐衝撃性・耐低温性など堅牢性を示す製品を選べば、多少ハードに使っても壊れにくい良いSDカードが選べると思います。
2・SDカードの記憶容量
第2に、SDカードの記憶容量(GB)です。
Atlasとしては、不必要に、大容量ながら低品質なSDカードを買うくらいならば、同じ予算で、高品質で適切な容量のSDカードを選ぶべきと考えています。
記憶容量は、デンキヤで最も売れる64GBのSDカードを利用した場合、上表のようになります。
カメラ(写真)は最高画質(RAW)で換算しています。
結論的にいえば、Atlasとしては、基本的に、以上の容量をオススメします。
多めに提案したのは、前回の撮影で撮ったデータのバックアップを忘れてしまうことが多いからです。
なお、ゲーム機や家電用ならば、16GBもあれば足りると思われます。過度のスピードも不要でしょう。
3・SDカードの書込速度
第3に、SDカードの書込スピード(White)です。
SDカード表面やカタログには、「メーカーが自主公表する速度」が載ります。
上のカードだと120MB/秒です。
ただし、これはそのカードの「最大速度」ですので、撮影方法次第で遅くなる場合があります。
一方、上表は、業界のカンファレンス(SDアソシエーション)が定めた書込速度の規格数値です。
2010年に定められたUHSスピードクラス(U1 U3)や、2017年のビデオスピードクラス(V10 V30 V60 V90)です。
これらの数字は、「最大書込速度」ではなく、これ以上は書込速度が落ちないことを証明する「最低書込速度」です。
4K・8K動画撮影をする場合、書込が落ちて、コマ落ちが発生すると「困る」ので、「最大書込速度」は(ほぼ)どうでも良く、「最低書込速度の保証」が重要です。
コマ落ち防止のために、4KではV30(30MB/秒)以上、8KではV90(60MB/秒)以上が推奨されています。
なお、V30は、U3とカード選びにおいては「同義」と考えてOKです。
先述のカードで言えば、「メーカーが自主公表する速度」は120MB/秒です。
しかし、認定アイコンはV60(60MB/秒)なので、使用状況によっては、V90水準以下に落ちることを示しています。
この部分に注意するべき人は、コンデジ・一眼カメラにかかわらず、4K・8K動画を撮影する人です。
そのほか、高解像での静止画の連写をする場合、連写枚数や、処理待ち時間の短縮につながります。
・8K動画撮影・高速連写
=V90(90MB/秒)
・4K動画・その他
=V30/ U3(30MB/秒)
結論的にいえば、以上の認定基準のものを選べば、書込速度については、失敗は少ないと思います。
4K動画を撮らないならば、V30(U3)の対応自体も不要です。
ただ、下位クラスと価格差はないです。
そのため、信頼性の部分と、SONYのXAVCなど、圧縮フォーマットによって対応が必要な場合もあるので、その場合の「保険」を加味して、こうしました。
4・SDカードの読出速度
第4に、SDカードの読出スピード(Read)です。
読出速度は、書込速度以上に、公的に定められた規格が2006年と古く「陳腐化」しています。
そのため、例えば上図のSDカードに95MB/sとあるような、「メーカーが自主公表する速度」を信頼する以外手段がないです。
格安製品は、理論値と実測値に大きな差があるのはもちろん、製品の個体差もあります。
また、残念なとこに高額品は「偽物」も出回っていますので、現状では、正規パッケージに入った「国内正規品」を選ぶのがとても重要になります。
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・一眼カメラ・ビデオカメラ
=90MB/秒以上
・コンデジ・ゲーム機
=40MB/秒以上
この程度のスペックがあれば、あらゆるシーンで快適に利用できます。
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以上、SDカードの選び方を紹介しました。
以下では、「各メーカーの信頼性」も加味しつつ、速度の速い機種から、各製品をみていきます。
1-2・超高速なSDカード(V90 V60)
はじめに、業界最速クラスのハイアマチュア向けの高速・高級SDカードを紹介します。
V90かV60に対応し「書込速度」が(どんな条件でも)それらを下回らない製品です。
一眼カメラで高解像度連写するような方や、4K 8K動画などに安定的に対応したい方向けの「ハイエンド」製品です。
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なお、以下の説明では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記します。
【2021年発売】【国内正規品】
・SanDisk Extreme Pro 300
【256GB】
1・SANDISK SDSDXDK-256G-GHJIN
¥50,136 Amazon.co.jp (9/20執筆時)
1・SANDISK SDSDXDK-256G-JNJIP
¥55,252 楽天市場 (9/20執筆時)
【128GB】
2・SANDISK SDSDXDK-128G-GHJIN
¥23,984 Amazon.co.jp (9/20執筆時)
2・SANDISK SDSDXDK-128G-JNJIP
¥30,413 楽天市場 (9/20執筆時)
【64GB】
3・SANDISK SDSDXDK-064G-GHJIN
¥13,849 Amazon.co.jp (9/20執筆時)
3・SANDISK SDSDXDK-064G-JNJIP
¥13,200 楽天市場 (9/20執筆時)
【32GB】
4・SANDISK SDSDXDK-032G-GHJIN
¥9,572 Amazon.co.jp (9/20執筆時)
4・SANDISK SDSDXDK-032G-JNJIP
¥8,500 楽天市場 (9/20執筆時)
クラス:U3 V90
読出:最大300MB/秒
書込:最大260MB/秒
保証:無期限保証
Extreme Pro 300は、米国のSanDisk社が発売するSDカードです。
サンディスクは、SDカードの標準規格を作ったメーカーの1つでもある、米国メーカーです。同社の製品はメディアの信頼性が高く、品質管理もしっかりされており、品質が安定していることで有名です。
なお、2系統の型番がありますが、Amazonのほうは限定版です。簡易パッケージですが、現在は正規品と同じで、保証も「無期限保証」です。値段で決めてOKです。
転送速度は、読出は最大300MB/秒 書込みは最大260MB/秒 となります。
同社の「地球最速のSDカード」です。
2021年モデルからは、先述のV90も「公式対応」しました
製品保証は、国内正規品であり、無期限保証になります。
なお、この製品には、今回紹介した通常の大手のデンキヤさんに卸されている型番のほか、海外パッケージ版(並行輸入版)もあります。しかし、海外版は国内保証は付きません。
堅牢性は、防水性については、IPX7をクリアします。
また、耐衝撃性・温度耐性・防水・X線耐性は示されており、安定感があります。
一方、防塵性は示されないので、この部分については、後ほどみるソニー機が優秀といえそうです。
その他、SDカードが壊れてしまったときに使える「レスキュープロ」というソフトの1年間無料利用権も付属します。
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以上、SanDisk Extreme Pro 300の紹介でした。
速度面のメリット性は高い製品であり、4Kニーズに応えるハイエンド機種です。
4K動画でも一般的にここまでの力は必要ないですが、冒頭に書いたような連写などの対応が必要な場合はこの機種は良い選択肢です。
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【2021年発売】
【国内正規品】
・SanDisk Extreme Pro
【1TB】
5・SANDISK SDSDXEP-1T00-GHJIN
¥55,354 Amazon.co.jp (9/20執筆時)
5・SANDISK SDSDXEP-1T00-JNJIP
¥105,471 楽天市場 (9/20執筆時)
【512GB】
6・SANDISK SDSDXEP-512G-GHJIN
¥28,081 Amazon.co.jp (9/20執筆時)
6・SANDISK SDSDXEP-512G-JNJIP
¥55,253 楽天市場 (9/20執筆時)
読出:最大280MB/秒
書込:最大150MB/秒
【256GB】
7・SANDISK SDSDXEP-256G-GHJIN
¥15,960 Amazon.co.jp (9/20執筆時)
7・SANDISK SDSDXEP-256G-JNJIP
¥29,570 楽天市場 (9/20執筆時)
【128GB】
8・SANDISK SDSDXEP-128G-GHJIN
¥8,061 Amazon.co.jp (9/20執筆時)
8・SANDISK SDSDXEP-128G-JNJIP
¥13,980 楽天市場 (9/20執筆時)
【64GB】
9・SANDISK SDSDXEP-064G-GHJIN
¥5,897 Amazon.co.jp (9/20執筆時)
9・SANDISK SDSDXEP-064G-JNJIP
¥12,749 楽天市場 (9/20執筆時)
読出:最大280MB/秒
書込:最大100MB/秒
クラス:U3 V60
保証:無期限保証
なお、同社の1ランク下になるのは、V60クラスのExtreme Proです。
流通ルート(国際型番/日本型番)で型番が変わりますが、性能も保証も同じです。
先ほどの製品と比べる場合、書込速度が落ちるので、ビデオスピードクラスはV60です。表記速度はどれも最大100MB/秒を超えますが、最低速度はその水準に至らないという意味です。
とはいえ、この水準でも「速い」のは間違いないです。V60で十分で、信頼のSandiskプランドを選びたい場合で、コストを抑えたい、あるいは容量を重視したいならば、選択肢になるでしょう。
【並行輸入】
4GB:SDSDXEP-064G-GN4IN
128GB:SDSDXEP-128G-GN4IN
256GB:SDSDXEP-256G-GN4IN
512GB:SDSDXEP-512G-GN4IN
1TB:SDSDXEP-1T00-GN4IN
ただし、同じシリーズで、V60クラスの以上の型番は、並行輸入になります。
少し安めですが、初期不良以外の保証が得られないなどリスクがあるので、おすすめしません。
【2020年発売】
【256GB】
10・キオクシア EXCERIA PRO KSDXU-A256G
¥29,754 Amazon.co.jp (9/20執筆時)
【128GB】
11・キオクシア EXCERIA PRO KSDXU-A128G
¥14,200 Amazon.co.jp (9/20執筆時)
【64GB】
12・キオクシア EXCERIA PRO KSDXU-A064G
¥(8,780) Amazon.co.jp (9/20執筆時)
クラス:U3 V90
読出:最大270MB/秒
書込:最大260MB/秒
保証:5年間
EXCERIA PRO SDXU-Dは、日本のキオクシア(旧東芝メモリー)の発売する製品です。
KIOXIA(キオクシア) は、東芝からメモリー部門が分社化(筆頭株主は東芝)した会社です。
2020年から同社名義で、旧東芝でお馴染みだった「EXCERIA」の販売が始まりました。
メモリーは引き続き、四日市工場の生産が続いており、そのあたりに価値が見いだせそうです。
本機はプロ用として人気があった東芝のEXCERIA PROの名前をそのまま引き継いだ製品です。
カード容量は、こちらは32GBから256GBまでの容量がラインナップされます。
256GBはサンディスクの高級機にはないサイズで、容量が必要な方には良いと思います。
転送速度は、読出最大270MB/秒 書込最大260MB/秒 となります。
サンディスクに比べると多少遅いカードです。
ただ、256GBについては「最速」です。もちろん、ビデオスピードクラス(V90)に対応します。
ただ、先述のSandisk機でも「事実上の対応」であり、明確に、こちらが優れるわけでもありません。
製品保証は、国内正規品については5年間です。
堅牢性は、温度耐性・X線耐性・耐静電気耐性が示されます。
耐衝撃はしめされないものの、カード破損時に発火を防ぐヒューズが搭載です。
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以上、 EXCERIA PRO SDXU-Dの紹介でした。
安心の日本製で信頼感はあります。保証も5年なりますし、パッケージ入りで偽物リスクが低い点からも「オススメ」といえそうです。
【2018年発売】
【256GB】(2023年追加)
13・SONY SF-G256T
¥50,980 Amazon.co.jp (9/20執筆時)
【128GB】
14・SONY SF-G128T
¥29,205 Amazon.co.jp (9/20執筆時)
【64GB】
15・SONY SF-G64T
¥14,200 Amazon.co.jp (9/20執筆時)
【32GB】
16・SONY SF-G32T
¥10,400 Amazon.co.jp (9/20執筆時)
クラス:UHS-3 V90
読出:最大300MB/秒
書込:最大299MB/秒
保証:初期不良のみ(規定なし)
SF-GTシリーズは、ソニーが発売するSDカードとしては最も高速なモデルです。
2023年に、256GBのラインナップも追加されました。
転送速度は、読出最大300MB/秒 書込最大299MB/秒 となります。
V90も対応です。
SONY製ということで、フルサイズ一眼のαシリーズとの相性には定評があります。
同機に相性が最適化されているようで、特にSONY独自のXAVC S 4Kを利用している場合は、その傾向が高いです。
メモリーカードリーダー MRW-S
¥3,600 Amazon.co.jp (9/20執筆時)
また、UHS-II対応で、最大312MB/秒に対応できる専用のSDカードリーダーを購入すれば、PCなどへの転送も高速にできます。(もちろん他社製SDカードの場合も同じですが)
製品保証は、やはり国内正規品でも保証期間の明示はないです。都度のメーカーサポートとの相談となります。
堅牢性は、最高等級となるIP68準拠の防水・防塵性の表明です。
上表は、JISの防水・防塵等級をしめした表です。
SDカードの場合、防水性は他社機でもある場合が被いですが、防塵性については、その限りではないです。
結論的にいえば、これ以上の堅牢なカードは、あまりないでしょう。
加えて、耐温度・耐久・耐エックス線・5mの落下耐性の記載が見られます。このほか、カードの端子(リブとスイッチ)を廃止し、(高価なSDカードが)挿入時に壊れないように配慮されます。
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以上、ソニーのSF-GTシリーズの紹介でした。
SONYのαシリーズで高速連写をする場合はこちらでしょう。
とくに堅牢な機種ですし、この部分の品質を重視する場合は、他社機でも選ぶ理由になるでしょう。
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【2023年発売】NX-F2PROシリーズ
【256GB】
17・Nextorage NX-F2PRO256G
¥26,980 Amazon.co.jp (9/20執筆時)
【128GB】
17・Nextorage NX-F2PRO128G
¥13,980 Amazon.co.jp (9/20執筆時)
【64GB】
17・Nextorage NX-F2PRO64G
¥7,280 Amazon.co.jp (9/20執筆時)
クラス:UHS-3 V90
読出:最大300MB/秒
書込:最大299MB/秒
保証:5年間
なお、ソニーのSDカードですが、同社の場合、日本のNextorageに、企画・生産を委託しています。
そちらのブランドから、タフの上位( SF-GTシリーズ)と、産業向けのpSLC採用で速度も同様のスペックとなるNX-F2PROシリーズが2023年に出ています。
正確に言えば、防水・防塵等級がIP57(相当)なので、IP68のソニー機ほどスペック上、堅牢ではないことになります。
上表はソニー機の方で示される端子面の説明です。ソニーのタフは、破損を防ぐため、リブ(突起)をなくすなどの工夫があります。
しかし、こちらの場合、リブは見られます。
データシートをみると、上表10点の保護耐久テストを経ているとは言え、供給先のソニーのハイエンドとは、実際的な「差」は付けているようです。
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とはいえ、「最上位の堅牢性」を求めるのでなければ、実際、これで十分には見えます。
こちらについては、5年保証も付くため、その部分でも「選べる」ように感じました。
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【2020年発売】(2023年追加)
18・SONY SF-M512T 【512GB】
¥37,962 楽天市場 (9/20執筆時)
18・SONY SF-M256T 【256GB】
¥20,543 楽天市場 (9/20執筆時)
18・SONY SF-M128T 【128GB】
¥11,400 楽天市場 (9/20執筆時)
18・SONY SF-M64T 【64GB】
¥7,193 楽天市場 (9/20執筆時)
クラス:U3 V60
読出:最大277MB/秒
書込:最大150MB/秒
保証:初期不良のみ(規定なし)
【512GB】
19・Nextorage NX-F2SE512G
¥12,980 Amazon.co.jp (9/20執筆時)
【256GB】
19・Nextorage NX-F2SE256G
¥8,980 Amazon.co.jp (9/20執筆時)
【128GB】(書込:100MB/s)
19・Nextorage NX-F2SE512G
¥5,380 Amazon.co.jp (9/20執筆時)
クラス:U3 V60
読出:最大290MB/秒
書込:最大170MB/秒
保証:5年間
【256GB】
20・SONY SF-E256
¥17,213 楽天市場 (9/20執筆時)
【128GB】(書込:100MB/s)
20・SONY SF-E128A
¥8,904 楽天市場 (9/20執筆時)
クラス:U3 V60
読出:最大280MB/秒
書込:最大120MB/秒
保証:初期不良のみ(規定なし)
【64GB】
21・SONY SF-E64A
¥5,096 楽天市場 (9/20執筆時)
クラス:U3 V30
読出:最大270MB/秒
書込:最大120MB/秒
保証:初期不良のみ(規定なし)
このほか、双方の企業とも、速度面で下位シリーズとなる製品の展開があります。
最低速度について「V90を保証しない」スペックとなります。冒頭で詳しく説明しましたが、最大速度と、最低速度が一致しない端的な例かと思います。
なお、ソニーのF-E256については、同社自慢のタフネス性能にも非対応です。
【2018年発売】
・Transcend 700Sシリーズ
【64GB】
22・TRANCEND V90 TS64GSDC700S
¥7,980 Amazon.co.jp (9/20執筆時)
【32GB】
23・TRANCEND V90 TS32GSDC700S
¥4,980 Amazon.co.jp (9/20執筆時)
クラス:U3 V90
読出:最大285MB/秒
書込:最大180MB/秒
保証:5年保証
700Sシリーズは、台湾のトランセンドの4K対応SDカードです。
トランセンドは、中高速モデル以下のSDカードでは世界的なシェアがありま。
こちらは同社ではじめてとなる超高速モデルです。大手企業として、品質保証にも力を入れ、購入に際して十分な安心感もあります。
カード容量は、32GBと64GBという構成です。
大容量モデルはないという構成です。ただ、64GBについては「価格破壊」という水準の値段です。
転送速度は、読出し最大285MB/秒 ・書込み最大180MB/秒 となります。
読出は、他社のハイエンドクラス水準です。
書込は、V90規格にもしっかり対応ですが、最大速度ベースで言えば、他社よりは劣ります。
製品保証は、この製品は5年間です。
堅牢性は、IPX7水準の完全防水を装備する上で、耐温度性・静電耐性・耐X線・耐衝撃性とほぼ「フル装備」です。
他社上位機と比較すると、ヒューズがないくらいです。
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以上、トランセンドの300Sシリーズの紹介でした。
100MB/秒以上の水準をキープできている高級機としては「相当に割安」です。最高性能でなくては良いが、ある程度の高速性を格安で体験してみたい方には良い選択肢となる機種でしょう。
メーカーの日本での実績も長期にあり、安心感も高いです。
【2022年発売】
・Canvas React Plusシリーズ
【256GB】
24・キングストン SDR2/256GB
¥30,480 Amazon.co.jp (9/20執筆時)
【128GB】
25・キングストン SDR2/128GB
¥13,480 Amazon.co.jp (9/20執筆時)
【64GB】
26・キングストン SDR2/64GB
¥6,980 Amazon.co.jp (9/20執筆時)
【32GB】
27・キングストン SDR2/64GB
¥4,300 Amazon.co.jp (9/20執筆時)
クラス:U3 V90
読出:最大300MB/秒
書込:最大260MB/秒
保証:製品寿命時間保証
SDR2は、米国のキングストンのCanvas React Plus SD メモリカードシリーズの製品です。
同社は、どちらかと言えばパソコンのメモリで有名ですが、2019年からSDカードを日本市場に再投入しています。
トランセンド同様、半導体自体の生産はせず、調達したモジュールを組み立てるタイプの企業です。
カード容量は、32GB〜256GBまでとなります。
転送速度は、読出最大300MB/秒 ・書込最大260MB/秒 となります。
サイズによっては、V90対応水準では「最安級」です。
製品保証は、製品寿命期間保証です。
無期限・永久保証という言い回しはWebサイトではなされていませんが、あまり心配は要らないでしょう。
堅牢性は、動作温度として、零下25度〜摂氏85度の範囲が示されます。
それ以外の数値的な保証は明示されません。
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以上、キングストンのSDR2の紹介でした。
V90水準で、大容量を狙う場合、値段面で選択できる製品です。
【2023年発売】
・Lexar Professional 2000xシリーズ
【256GB】
28・Lexar LSD2000256G-BNNNJ
¥79,800 楽天市場 (9/20執筆時)
【128GB】
29・Lexar LSD2000128G-BNNNJ
¥27,118 楽天市場 (9/20執筆時)
64GB:LSD2000064G-BNNNJ
32GB:LSD2000032G-BNNNJ
クラス:U3 V90
読出:最大300MB/秒
書込:最大260MB/秒
保証:制限付無期限保証
Lexar Professional 2000xシリーズは、Lexarブランドの上級SDカードです。
レキサーメディアはプロ用のカードで定評のある米国老舗で、 オールドファンに名前が通るので、カメラ系デンキヤ中心に取り扱いがみられます。
現在は、マイクロンを経て、今は中国のLongsysのブランドです。
同社は、先ほどみたNextorageのように企画・開発企業の系統です。以前、 旭東が輸入していた記憶がありますが、2022年からは加賀電子(加賀ソルネット)が代理店のようです。レキサーの日本オフィスはまだありますが、販売は、という話です。
カード容量は、32GB〜256GBまでとなります。
転送速度は、読出最大300MB/秒 ・書込最大260MB/秒 となります。
中身のNANDの製造企業は不明ですが、SANDISKとスペックが似るのと、価格の部分で、ブランドイメージを疎外しないように、信頼性は重視していそうです。
製品保証は、制限付無期限保証です。
過失と経年変化はフォローしない書き方かと思います。
堅牢性は、動作温度として、0度〜摂氏70度の範囲が示されます。
耐低温部分はスペックがないですが、耐衝撃性・耐振動性・X線耐性は、スペック表記があります。
それ以外の数値的な保証は明示されません。
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以上、Lexar Professional 2000xシリーズの紹介でした。
サンディスクの上位機のライバルでしょう。ただ、NANDの調達の関係か、容量に比した値ごろ感はあまりない感じです。
ーーーこのほか、高速タイプで目に付いた製品を、以下でみておきます。
【2024年発売】(一部未発売)
・Lexar Professional 1800xシリーズ
【1TB】(海外リテール版)
30・Lexar LSD1800001T-BNNNJ
¥49,999 楽天市場 (9/20執筆時)
【512GB】(海外リテール版)
30・Lexar LSD1800512G-B1NNJ
¥28,999 楽天市場 (9/20執筆時)
【256GB】
30・Lexar LSD1800256G-B1NNJ
¥25,020 楽天市場 (9/20執筆時)
30・Lexar LSD1800128G-B1NNJ
¥15,890 楽天市場 (9/20執筆時)
【64GB】
31・Lexar LSD1800064G-B1NNJ
¥8,991 楽天市場 (9/20執筆時)
クラス:U3 V60
読出:最大280MB/秒
書込:最大210MB/秒(一部205MB/s)
保証:製品寿命時間保証
第1に、Lexar Professional 1800xシリーズです。
こちらもレキサーの製品です。
書込の「最大速度」は高速ですが、全モデルともV60規格なので、「最低速度」は、V90水準に至らないというスペックです。
先ほどみた、サンディスクの下位モデルに相当するでしょう。
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【2023年発売】
【512GB】(他サイズあり)
32・エレコム MF-FS512GU23V6R
¥17,511 Amazon.co.jp (9/20執筆時)
256GB:MF-FS256GU23V6R
129GB:MF-FS128GU23V6R
クラス:U3 V60
読出:最大280MB/秒
書込:最大150MB/秒
保証:1年間
第2に、エレコムのMF-FSU23V6Rシリーズです。
PC周辺機器やサプライでは有名な大阪の大企業です。
ただ、他社機より書込速度が落ちるほか、1年間保証となる点で、スペックからだとやや選びにくいです。
保証期間内に限り、同社(ロジテック)のデータ復旧サービスが1回限り無償になるのは、ワンポイントですが、それも1年間だけです。
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【2023年発売】
【1TB】
33・旭東エレクトロニクス SE-FS2001T26W1N
¥39,800 Amazon.co.jp (9/20執筆時)
【512GB】
33・旭東エレクトロニクス SE-FS2512G26W1N
¥20,880 Amazon.co.jp (9/20執筆時)
【256GB】
33・旭東エレクトロニクス SE-FS2256G26W1N
¥11,780 Amazon.co.jp (9/20執筆時)
【128GB】
33・旭東エレクトロニクス SE-FS2128G26W1N
¥7,280 Amazon.co.jp (9/20執筆時)
クラス:U3 V60
読出:最大275MB/秒
書込:最大145MB/秒
保証:3年間
第3に、大阪の旭東エレクトロニクス(SUNEAST)が販売する、高速なマイクロSDカードです。同社は、工場を持たない企業なので、調達して販売している形です。
速度は、エレコムより表記上の速度がやや低いですが、誤差の範囲でしょう。
逆に保証期間は、3年と長めです。
堅牢性は、あまり詳しい情報がないです。
ただ、動作温度は-25℃〜85度なので、耐低温部分のスペックは良いです。
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結論的にいえば、V60対応製品ではかなり安いです。
容量タイプはとくに安めなので、メーカー製のブランド品にこだわらない場合は選択肢でしょう。
1-3・高速なSDカード(V30)
続いて、4K録画対応の高速タイプのSDカードを紹介します。
ここまで紹介してきた「アルティメット」な最高性能SDカードには及びませんが、V30(U3)規格をクリアし、コンデジ・一眼・ビデオカメラによる4K動画に対応する機種です。
ここでは、書込でV30規格をクリアする製品のうち、読出も高速の製品をみていきますj。
【2024年発売】
・Samsung PRO Ultimate
【512GB】MB-SY512S-IT
34・サムスン MB-SY512S-IT/EC
¥14,479 Amazon.co.jp (9/20執筆時)
【256GB】MB-SY256S-IT
34・サムスン MB-SY256S-IT/EC
¥7,380 Amazon.co.jp (9/20執筆時)
【128GB】MB-SY128S-IT
34・サムスン MB-SY128S-IT/EC
¥3,980 Amazon.co.jp (9/20執筆時)
【64GB】MB-SY64S-IT
34・サムスン MB-SY64S-IT/EC
¥2,680 Amazon.co.jp (9/20執筆時)
クラス:U3 V30
読出:最大200MB/秒
書込:最大130MB/秒
保証:10年保証
Samsung PRO Ultimateシリーズは、韓国のサムスンが販売するSDカードです。
本製品はEC専用型番として「Amazon限定」で売っています(末尾にEC)。このほか、通常の型番の製品も発売予定があるようです。
カード容量は、128GBから256GBです。
転送速度は、読出最大200MB/秒 ・書込最大130MB/秒 となります。
2024年に新型になり、より高速になりました。
なお、規格はV90をクリアしそうな勢いですが、認定基準は(最高速ではなく)「最低保証速度」なので、V30(U3)ということになります。
いずれにしても、4Kなら問題ありません。
製品保証は、Amazon限定品を含めて10年保証です。
堅牢性は、IPX7等級の完全防水のほか、耐温度・耐磁・耐衝撃・耐落下・耐摩耗・耐X線を謳っており、堅牢性の面も「売り」です。
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以上、サムソン PRO+シリーズの紹介でした。
4K対応の高速モデルとしては価格が安く、人気のある理由も分かります。保証面でも問題ないのでネットで買える「高性能で安い」SDカードとしてかなり有力な候補です。
・【国内正規品】SanDisk Extreme Pro
【2022年発売】
【1TB】
35・SANDISK SDSDXXD-1T00-JNJIP
¥94,781 楽天市場 (9/20執筆時)
【512GB】
36・SANDISK SDSDXXD-512G-JNJIP
¥53,781 楽天市場 (9/20執筆時)
クラス:U3 V30
読出:最大200MB/秒
書込:最大140MB/秒
保証:無期限保証
【2019年発売】
【1TB】
37・SANDISK SDSDXXY-1T00-JNJIP
¥36,800 楽天市場 (9/20執筆時)
【512GB】
37・SANDISK SDSDXXY-512G-JNJIP
¥13,300 楽天市場 (9/20執筆時)
【256GB】
37・SANDISK SDSDXXY-256G-JNJIP
¥10,100 楽天市場 (9/20執筆時)
クラス:U3 V30
読出:最大170MB/秒
書込:最大90MB/秒
保証:無期限保証
Extreme Proは、アメリカのSanDiskのSDカードです。
2022年に後継機が出ました。上表のように速度が向上しています。
カード容量は、1TBギガバイトという、現状では最も多い超大容量のモデルがラインナップされています。
転送速度は、読出し最大200MB/秒 ・書込み最大140MB/秒 となります。
書込はそこそこで、読出は、高速な製品といえます。
こちらも、V30基準をクリアします。
製品保証は、国内正規品については無期限保証です。
堅牢性は、海外製品なのでJIS規格では示されないものの、耐衝撃性・温度耐性・防水性は示されており、安定感があります。
ただし、X線耐性はないため、空港などでは注意です。
その他、正規品については、「レスキュープロ」というソフトの1年間無料利用権も付属します。
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以上、SanDiskExtreme Pro 90の紹介でした。
信頼のブランドの製品で、高速で、かつ1TBの超大容量を欲しい方に向く製品です。
ただ、他社モデルと比較する場合相当高く、先ほどみた「アルティメット」な上位カードに匹敵する水準であるのは、信頼性が担保されるとはいえ、高すぎると思ざるを得ないです。
次回につづく!
おすすめのSDカードは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、SDカードの比較の1回目記事でした。
しかし、記事は、まだまだ「続き」ます。
2・SDカードの比較記事 (2)
2-1・速いSDカード(+高耐久型)
用途:4K動画・連写(入門用)
読出(最高):100MB/秒〜
速度(最低):30MB/秒〜(V30)
2-2:普通のSDカード
用途:デジカメ・ゲーム機
読出(最高):10MB/秒〜
速度(最低):10MB/秒〜(U1)
3・SDカードの比較記事 (3)
=目的別のおすすめの提案【結論】
続く2回目記事【こちら】では、比較的価格の安いカードを中心に紹介します。
また、堅牢性(繰り返しの書込/消去)に強い産業用SDカードも見る予定です。
スピード ★★★★★
4K対応 ★★★★★
価格 ★★★☆☆
保証期間 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回の3回目記事(こちら)で今回紹介した全機種から、目的別、予算別にAtlasのおすすめ機種について提案していきたいと思います。
引き続き、よろしくお願いします。
2回目記事は→こちら!