【今回レビューする内容】2022年 衣類スチーマーの性能とおすすめ・選び方:男性用 女性用 衣類除菌用 人気機種の性能・価格別ランキング
【比較する製品型番】Panasonic NI-FS790 NI-FS430-C NI-FS690 NI-FS580-A NI-FS580-C NI-FS780-C NI-FS780-H NI-FS420-W NI-MS100 SURE SSH-100BK NI-GS400 NI-GS410日立 CSI-RX50-W CSI-RX3 CSI-RX2A W CSI-ST1-P 東芝 TAS-V6 TAS-M4 TAS-X5 TAS-MX6(H) T-Fal DV7530J0 DV7030J0 DV7060J0 DV9120J0 DV9051J0 IRS-01-KN IRS-01-WS RS-01-WPG DT8261J0 T9531J0 DT8100J0 DT8110J0 DT7002J0 DT3030J0 DT6101J0 TWINBIRD SA-4084 SA-D087W MAS-1000/K DT7131J0 アイリス IRS-P2 シロカ LAURASTAR ±0 XRS-D010 HW-SM1-AW HW-SM1-PA HW-SM1-SP SteamOne S-Nomad Black NS1750B NS506SB NS106GW NS1750T SteamOne Stilys ST706SB JPFD130B M95B コンエアー GS-40J GS-55J GS-36J GS-65J GS-88J ほか
今回のお題
忙しい朝に便利な衣類スチーマーのおすすめ機種はどれ?
どもAtlasです。
今日は、2023年3月現在、最新の各社の衣類スチーマーを比較します。
使い方やスチーム量に注目しながら、各社の最新機をみていきます。
本編記事に先立って、あらかじめ、今回の記事構成を示しておきます。
・衣類スチーマーの比較 (1)
:選び方の基本の説明【導入編】
:小型スチーマー
1回目(今回)は、全体の導入編けです。
前半では「衣類スチーマー全体の選び方の基本」を説明します。
その後、小型のプレス兼用型をメーカー別に比較していきます。
スチームだ(左図)だけでなく、プレス(右図)もできる軽量機です。
初めて買う方には、最も人気のあるタイプです。
最近はコードレス機も登場しています。
・衣類スチーマーの比較 (2)
:中型スチーマー
:旅行用スチーマー
2回目は、スチーム専用機を比較していきます。
プレスはできないですが、加圧式で、兼用より強力にシワ伸ばしできます。
仏国のT-Falのアクセススチームほか、中級者以上に人気の機種が多いです。
このほか、パナソニックなど「旅行用」もスチーム専用機なのでこちらで一緒にみます。
・衣類スチーマーの比較 (3)
:大型スチーマー
3回目は、大きめの据置型の紹介です(右図)。
日本では、どちらかと言えば「プロ用」です。
米国のコンエアーや仏国のSteamOneに存在感があります。
4・衣類スチーマーの比較 (4)
:最終的なおすすめ機種の提案【結論】
スチーム力(薄手)★★★★★
スチーム力(厚手)★★★★★
不着臭の除去 ★★★★★
プレス利用 ★★★★★
軽量性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
4回目は、「結論編」です。
目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種を提案します。
結構長い記事なので、素早く「おすすめ」だけ知りたい方は、先にみて頂いても結構です(こちら)。
よろしくお願いします。
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1・コードレスアイロンの比較
2・コード付きアイロンの比較
3・衣類スチーマーの比較
4・ズボンプレッサーの比較
なお、今回の記事は、家庭用のプレス機の比較記事全体としては、3回目記事として書きました。
1-0・衣類スチーマーの選び方の基本!
はじめに、衣類スチーマーの「選び方の基本」の紹介からです。
1・プレス兼用の小型衣類スチーマー
2・プレス専用の中型衣類スチーマー
2・プレス専用の大型衣類スチーマー
多くの機種がありますが、先述のように3ジャンルに分けられます。
それらの違いについて、はじめに解説していきます。
1・プレス「兼用」の衣類スチーマー
第1に、プレス兼用の小型衣類スチーマーです。
各社からだされていて、最も選択肢が多い商品です。
良い部分は、衣類のプレスに対応できることです。
一部機種は、プレス時の温度設定(強・中・弱)が付属するため、麻などのデリケートな繊維にも対応できます。
比較的小型で、使いたいときにすぐ使えるため、気になる時に、ポイントプレスもできる融通性が、他方式に比べて良いところです。
イマイチな部分は、「スチーム力」と「かけ面の狭さ」です。
スチームは、専用機に比べると、蒸気量が少なめです。
本当に頑固なシワの対応力は「イマイチ」です。とくに、コードレス機の一部は、その傾向です。
1・スチームアイロンの比較(コードレス)
2・スチームアイロンの比較(コード付き)
プレスも、家庭用のスチームアイロン (写真)に比べると「かけ面」が狭いため、長めの作業時間が必要です。
プレスを優先で選ぶならば、専用機を選んだ方がよいでしょう(上記リンク)。
T-Falほか、そちらにも、スチームショットが強めな機種もありますから。
ただ、チーム稼働までの準備時間が長いほか、ハンガーショットの持ち方だと重さを感じるので、特化型の「衣類スチーマーが人気」だという側面はあります。
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結論的にいえば、小型衣類スチーマーは、「出かける前の身だしなみ用」として、ポイントプレスも使いたい方、あるいは、「1人暮らしで、Yシャツなどのプレスはたまにだけ」という方に、おすすめです。
2・スチーム「専用」の中型スチーマー

第2に、スチーム専用の中型衣類スチーマーです。
重さは、どれも1kgは超えてくる点で、「本格仕様」な製品です。
良い部分は、「もちやすい構造」と「パワフルさ」です。
形状は、、兼用型より「ハンガーショット」しやすいです。
パワーも、兼用機の約2倍のスチームです。頑固なシワも短時間で処理できます。
そのほか、水タンクもそこそこ大きいので、水補給も少なめで済みます。
イマイチな部分は、「プレス非対応」ということでしょう。
熱をいれてちょっと直したいシーンに、対応できません。
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結論的にいえば、中型衣類スチーマーは、身だしなみに「高レベル」に気を使いたい方向けでしょう。
スチームを「ニオイ取り」として利用したい場合も、蒸気量が多い部分でがおすすめです。
3・スチーム「専用」の大きめスチーマー

第3に、スチーム専用の大型衣類スチーマーです。
据え置き型で、欧米では大昔からあるタイプです。また、一部製品では、ポイントプレスできるものもあります。
良い部分は、毎回水の補充が不要な部分です。
水道水は、腐ったり、ニオイの発生がないので、この部分で有利です。
イマイチな分は、設置性です。
コンセントを取れるような、ウォーキングクローゼットなどに向きます。
値段はさほど高いわけでもないため、置けるならばこれでも良いでしょう。
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結論的にいえば、日本では、基本的には、大量処理が必要な「スタイリスト」などに向く製品です。
ただ、水補給の部分で、スペースと電源が許せば、一般家庭での利用もありでしょう。
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以上、衣類スチーマーの「選び方の基本」でした。
1・衣類スチーマーの比較 (1)
=プレス・スチーム兼用機〈小型〉
1-1:パナソニック〈日本〉
1-2:日立〈日本〉
1-3:東芝〈日本〉
1-4:T-Fal〈仏国〉
1-5:アイリスオーヤマ〈日本〉
1-6:その他〈各社〉
2・衣類スチーマーの比較 (2)
=スチーム専用機〈中型〉
2-1:T-Fal〈仏国〉
2-2:コンエアー〈米国〉
2-3:パナソニック〈日本〉
2-4:アイリスオーヤマ〈日本〉
2-5:その他〈各社〉
3・衣類スチーマーの比較 (3)
=スチーム専用機〈据置型〉
3-1:コンエアー〈米国〉
3-2:SteamOne〈仏国〉
3-3:その他〈各社〉
4・衣類スチーマーの比較 (4)【結論】
=目的別・価格別のおすすめの提案
以下の記事では、この区分をふまえながら、各社の衣類スチーマについて、その機能の違いが分かるように説明していきます。
メーカーごとに区切って、紹介します。
1-1・パナソニックの衣類スチーマー
はじめに、パナソニックの衣類スチーマーからです。
ちなみに、「プレスも、ハンガーショットもできる」2in1タイプの衣類スチーマーは、同社が開発し、他社に拡がったものです。
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なお、以下では、Atlasがおすすめできるポイントを赤字、イマイチと思う部分は、青字で書いていきます。
【2023年1月発売】
1・Panasonic NI-FS790-C
2・Panasonic NI-FS790-H
¥16,800 Amazon.co.jp (3/2執筆時)
スチーム量:15g/分
ハイパワースチーム:
【2021年3月発売】
3・Panasonic NI-FS780-C
4・Panasonic NI-FS780-H
¥9,709 Amazon.co.jp (3/2執筆時)
スチーム量:11g/分
ハイパワースチーム:44g/分
かけ面:セラミックコート
コード:コード付
かけ面サイズ:幅70×長さ160mm
重さ :690g
NI-FS790-Cは、パナソニックの、兼用型の衣類スチーマーの上級機です。
下位機種もありますが、上位機から説明するほうが「違いが分かりやすい」ので、はじめにみます。
旧機種が残ります。
本体形状と色が異なる旧機種が残ります。新機種は、スチーム機構の改良で、最大スチーム量が平均11gから、平均15gに伸びました。パナソニックは、ここが他社に比べて少し弱かったので、むしろ良い改良に思えました。
その代わり「瞬間4倍パワフルスチーム」が旧機種のみ付属です。
本機は、握り部分にあるトリガーを押すと蒸気が出るのですが、衣類に10秒間スチームをあてるとパワーが溜まります、その際に、ダブルクリックで瞬間的にブースト噴射できるイメージです(上図)。
それを10秒ごと繰り返せば、平均14g分のスチーム力は出せる、という機能でした。
やや分かりにくい仕様で、「瞬間だと意味がない・・・」と感じたカスタマーが多かったため、新機種ではこの機能がなくなりました。
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結論的にいえば、性能面では、新機種が良いです。
ただ、値段差もあるので、下位機種とみなして、旧機種を選んでも良いかと思います。あとは、だいたい同じなので同時にみていきます。
デザイン性は、高いです。
楕円形のフォルムの「格好良さ」もあり、このシリーズは、衣類スチーマーのなかでも「売れている」と言えます。
基本的な用途は、スチームを使ったしわ伸ばしです。
蒸気を服に優しくあてていくだけでさっとシワが伸ばせるので、日本の朝の家庭事情にマッチしている製品と言えます。
水蒸気噴射量は、平均15g/分です。
冒頭で書いたように、新機種で伸びました。
スチーム温度を維持しつつ、噴霧量を増やすのは、簡単なようで割と面倒な技術革新だったかと思います。
一方、多めだと「スチーム残り」があり得ますが、問題がありそうならば、中温でスチームすれば、10g前後に抑えられます。
そのほか、パナソニックの場合、吸水口とハンドル形状の工夫で、どの方向に動かしても、一定量のスチームが出る「360°パワフルスチーム」の仕組みがあります
他社のプレス兼用機の場合、最大水蒸気量は、あくまで「垂直状態」と註ががる場合もあるため、この部分は、パナソニックの良い部分です。
立ち上がり時間も、19秒です。
朝の忙しい時間に向きます。
水タンクは、115mLです。
スチームの持続時間は、約7分です。
なお、旧機はタンクは同じ水量だったので「10分」でした。
重さは、本体部分で690gです。
パナソニック機は、軽量性の部分でも評価できます。
かけ面は、従来的なフラット形状のかけ面を採用します。
ハンガーに掛けてのスチームのほか、パンツのプレスなどにも兼用できます。
先が丸いので、ポイントプレスも割としやすいです。
対応する衣類の種類は、上表の通りです。
皮・合成皮革、100%麻の衣類は、(常識的にも)無理ですが、普通はそうです。
対応幅が広いのは、プレス時の温度が3段階で選べるためです。
デリケートな類の衣類をお持ちの場合、他社機を含めてここを「重視する意味」はあります。
中温でもスチームは利用できます。その場合、やや加減された量のスチームが出ます。
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以上、パナソニックのNI-FS790-Cの紹介でした。
通常利用で多めのスチームが出せる部分ほか、持ち手の工夫で、兼用機としては「最も持ちやすい」機種だと個人的には思います。
この部分は、最もはじめにこのタイプを出した企業としての誇りを感じます。
その上で、温度調整できる部分で、プレスでもスチームでも、デリケートな衣類に対応できる部分で、服を大事にしたい方にも向くと言えます。
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なお、冒頭で触れたように、パナソニックは、同じ形でこれより安い機種が、いくつかあります。
【2023年1月発売】
5・Panasonic NI-FS690-A
5・Panasonic NI-FS690-C
¥14,000 Amazon.co.jp (3/2執筆時)
かけ面:セラミックコート
コード:コード付
注水量:115mL
スチーム量:13g/分
ハイパワースチーム:
かけ面サイズ:幅70×長さ150mm
重さ :670g
第1に、中位機のNI-FS690です。
上位機と較べる場合、スチーム量は13gなので、15%ほど落ちます。
ここは、さほど問題ないのですが、本機の場合、温度調整が1段階です。温度的には、高温(160度)のみとなります。
そのため、デリケートな衣類のプレスは無理です。
スチームも、中温がないので、ベルベット・ウール・シルクは、かけ面をあてずに、スチームを離してあてる配慮が必要です。
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結論的にいえば、基本的に、スーツのニオイとりや、ワイシャツの簡単なプレス用と考えて使うビジネスパーソンならば、これでもOKです。
ただし、上位機ほかの旧機との値段差は見てください。
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【2022年3月発売】
6・Panasonic NI-FS580-A
6・Panasonic NI-FS580-C
¥7,555 Amazon.co.jp (3/2執筆時)
かけ面:セラミックコート
コード:コード付
注水量:50mL
スチーム量:11g/分
ハイパワースチーム:33g/分
かけ面サイズ:幅70×長さ150mm
重さ :680g
第2に、中位機の旧機種になる NI-FS580です。
こちらも、温度調整1段階な機種です。
その上で、通常スチーム量が11g/分、水タンクも50mL、持続時間が4分です。
代わりに、一瞬だけ33g/分にできる、「瞬間3倍パワフルスチーム」は備える点は、上位機の場合と同じです。
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結論的にいえば、現状の値段差(特に2022年の上位機との)を考えると、そちらのほうがオススメです。
ただ、予算が限られる場合は、本機でしょう。
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【2023年発売】
7・Panasonic NI-FS430-C
¥9,100 Amazon.co.jp (3/2執筆時
【2021年発売】(オートオフなし)
7・Panasonic NI-FS420-W
¥5,209 Amazon.co.jp (3/2執筆時)
かけ面:セラミックコート
コード:コード付
注水量:50mL
スチーム量:11g/分
ハイパワースチーム:
かけ面サイズ:幅70×長さ150mm
重さ :670g
第3に、NI-FS430とその旧機種の NI-FS420(同性能)です。
下位機種は、スチーム孔の形状が異なり、360度スチームに非対応です。
そのほか、立ち上がり時間が30秒と遅い点が違いです。2021年機は、オートオフ(切り忘れ防止)もないです。
値段差以上の機能差といえますので、やはり、上位機がよいです。
1-2・日立の衣類スチーマー
はじめに、日立の衣類スチーマーです。
パナソニックがブームに日を付けた翌年あたりから、売り出した企業です。
比べると、比較的格安な製品から温度設定ができるプレス向きモデルがあるのが特長です。
【2023年発売】
8・日立 衣類スチーマー CSI-RX50-W
¥13,800 楽天市場 (3/2執筆時)
注水量:130mL
スチーム量:14g/分
【2020年発売】
8・日立 衣類スチーマー CSI-RX3-W
8・日立 衣類スチーマー CSI-RX3-B
¥5,191 Amazon.co.jp (3/2執筆時)
【2021年発売】(Amazon限定)
8・日立 衣類スチーマー CSI-RX2A W
¥5,930 Amazon.co.jp (3/2執筆時)
注水量:80mL
スチーム量:13g/分
かけ面:セラミック
コード:コード付
ハイパワースチーム:
かけ面サイズ:
重さ :690g
CSI-RX50(W)は、日立の衣類スチーマーです。
旧機種が3系統残ります。
新機種と比べて、水タンクが小さいほかは、スチーム量が僅かに違います。
結果、持続時間として、5.5分から9分に伸びました。
マイナーチェンジですので、旧機種で良いと思います。
ただ、CSI-RX2A(W)は、2019年機(CSI-RX2)をベースに、「Amazon限定」で出しているものです。注水量がより少なめ(70mL)で、30秒ほど持続時間が短いです。
比較して、値段差がある場合のみ選べばOKでしょう。
基本的な用途は、パナソニックの上位機と同じです。
3段階の温度調整で、プレスも、スチームショットも可能なコード式です。
ただ持ち手は、アーチ型ではなく、レバー型ハンドルです。
実機を両方みましたが、個人的には、衣類スチーマーは、(プレスと違って)立体的に本体を動かすので、小型機はアーチ型がのほうが使いやすいと思います。
スチーム量とスチームの持続性の関係で(ユーザーが下側に向けて使わない)レバー型ハンドルにせざるをえなかった理由はありそうです。
スチームボタンを1回押せば、1分間出続ける仕様(ワンプッシュ連続スチーム)があるも、この欠点の緩和のためだと思います。
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結論的にいえば、衣類スチーマーとして利用する場合の持ちやすさと追随性は、利用上問題ないとはいえ、比べれば、パナソニックの方が(多少)有利かとは思います。
水蒸気噴射量は、13g/分です。
パナソニックは上位機だと15gなので、そちらと較べる場合は「中位機相当」です。
ただ、発生量としては、このタイプでは「多い方」ですし、問題ないです。
噴射口は、十字型に配列されており、上下・左右どちらの方向のハンガースチームでもムラがないよう工夫されます。
水タンクは、80mlの容量です。
本体部分に内蔵されます。
持続時間は、5分30秒です。
本体の重さは、690gです。
問題ないです。
立ち上がり時間は、高温まで30秒です(中温25秒)。
長くもないですが、長いなと感じる心理的な境界線(25秒位)は超える印象です。
かけ面は、ダイヤモンド型です。
本機は完全に「ポイントプレス用」です。普通の「面の作業」には必ずしも向かない形状です。
逆に言えば、ボタン付近などの細かい部分の処理はできるので、衣類スチーマーの方向性としては、良いとも言えます。
かけ面の表面コートは、パナソニックと同じ「セラミックコート」です。
プレスのできる中級機以上はだいたいこの素材です。
対応する衣類の種類は、温度調整対応なので、パナソニックの上位機と同じと考えてください。
やはり、中温スチーム(135°)に対応するため、プレスでも、スチームでもだいたいの繊維に対応可能です。
なお、日立の場合、当て布なしで、低温表示の衣類にスチームショットが可能な、ブラシアタッチメントも付属します。
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以上、日立の衣類スチーマーの紹介でした。
パナソニックの上位機のライバルですが、「値段が安め」な機種です。
先述のように「持ちやすさ」はパナソニックだと感じますが、しっかり温度調整できる上で、平均スチーム量も13g/分と、このタイプの水準を超えるため、「ちょっと試したい」程度の場合は、良い選択肢でしょう。
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【2022年発売】
9・日立 衣類スチーマー CSI-ST1-P
¥4,964 楽天市場 (3/2執筆時)
かけ面:セラミック
コード:コード付
注水量:70mL
スチーム量:(0.4g/2秒)
ハイパワースチーム:
かけ面サイズ:
重さ :660g
なお、本機の下位機種となるのが CSI-ST1です。
プレスは、温度が高温(170度)固定です。
高温なので、綿と麻以外の衣類はプレス非対応です。
スチームも、常時噴射が無理で、プッシュ式です。
そのため、2秒間(0.4g)のスチームショットしかできません。
続けたい場合は、スイッチを都度押すことになりますが、仕組み的に面倒ですし、かけ面の温度の低下で、完全な連続利用は無理です。
これらの部分で「特殊」という部分を理解して選ぶべき製品です。
1-3・東芝の衣類スチーマー
続いて、東芝の衣類スチーマーです。
バッテリー稼働の機種など、一芸を加えた製品が多いです。
ハンドル形状は、アーチ型のパナソニックより、フラットハンドルで日立に近い仕様です。
【2021年発売】
10・東芝 衣類スチーマー TAS-V6(H)
11・東芝 衣類スチーマー TAS-V6(N)
¥5,882 楽天市場 (3/2執筆時)
かけ面:シルバーセラミック
コード:コード付
注水量:120mL
スチーム量:15g/分
ハイパワースチーム:
かけ面サイズ:約170×70mm
重さ :690g
TAS-V6は、東芝の衣類スチーマーです。
基本的な用途は、本機も、スチーム・プレス兼用です。
温度調整もできるので、各社の上位機と同じです。
形状は、日立と同じ、レバー形状です。
1プッシュで、1分間出る部分を含めて同じです。
水蒸気噴射量は、最大15g/分です。
パナソニックの上位機と同じ量であり、パワフルです。
スチームは温度設定と連動し、中11g/分・弱6g/分となります。
弱でもスチームがでるのは「珍しい」と思います。
水タンクは、120mlです。
持続時間は、「中温」で10分50秒です。
ここはスペック上注意するべきところで、「高温」をだす他社と違って「中温(11g/時)です。
15g/分(高温)を出すならば(まあ)6分前後でしょう。
立ち上がり時間は、「高温」で33秒です。
カタログに23秒とありますがこれは低温で、中温で28秒、高温で33秒です。
速くはないです。
かけ面は、先端にポイントプレスしやすい突起があるのが「売り」です。
素材は、シルバーセラミックですので、他社と同じです。
東芝は、「垂直時の利用」で最大15g/分のスチーム量と断りがあります。
ただ、孔の形状や数からすればプレス時もさほど弱くはないでしょう。。
対応する衣類の種類は、3段階の温度設定ができる他社の上位機の場合と同じです。
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以上、東芝のTAS-V6の紹介でした。
先述のように、スペック表記面での「注意点」はありつつも、標準で15g/分だせる機種としては、安いと言えます。ライバルは同じ形状の日立機でしょう。
比較するれば「面の」プレス利用は東芝のが僅かに使いやすいかなと思います。ただ、スチーム時については、日立かなと思います。
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【2020年発売】
12・東芝 衣類スチーマー TAS-M4-H
¥4,549 楽天市場 (3/2執筆時)
かけ面:セラミック
コード:コード付
注水量:60mL
スチーム量:0.6g/分
ハイパワースチーム:
かけ面サイズ:約160×70mm
重さ :600g
なお、この製品の下位機として、TAS-M4シリーズがあります。
価格は安いのですが、スチーム量が0.6g/分であり、実際的には(ほぼほぼ)「プレス専用」なので、注意してください。
【2021年発売】
13・東芝 La・Coo S TAS-X6(L)
13・東芝 La・Coo S TAS-X6(H)
¥9,827 楽天市場 (3/2執筆時)
かけ面:セラミック
コード:コードレス
注水量:115mL
スチーム量:14g/分
ハイパワースチーム:20g/分
かけ面サイズ:約175×70mm
重さ :690g
【2022年発売】(下位機)
14・東芝 La・Coo S TAS-MX6(H)
¥6,534 楽天市場 (3/2執筆時)
かけ面:セラミック
コード:コードレス
注水量:70mL
スチーム量:11g/分
ハイパワースチーム:
かけ面サイズ:約175×70mm
重さ :690g
TAS-X6も、東芝の衣類スチーマーです。
一方、旧型ベースで、やや形状が異なるTAS-MX6(H)は、発売時期は新しいですが「下位機種」です。
水タンクが小さい(70mL)ので持続時間が6分強になるほか、スチーム自体も11gでハイパワースチームに対応できません。そのほか、プレス時の温度調整も不可(中温固定)なので、値段差以上の機能差があります。
選ぶならば上位機でしょう。
基本的な用途は、本機も、プレスとスチームの兼用型です。
しかし、バッテリー稼働のコードレス対応機という部分で、他機と違います。
コード付での運用もできますが、自由に動かせる点で、使いやすさは上級です。
水蒸気噴射量は、コードレス時と、コード付き時で異なります。
コード付き利用の場合、設定温度の違いで、14g /分・12g/分・8g/分の3段階です。
コードレス利用の場合、常に6gです。
充電なしで約2分間動きますが、基本的には「小物やキツくないシワ」用です。
一方、一時的に出力を強化する「シャワー」モードがあります。
コード付きで20g /分・15g/分、コードレスで14g /分・11g/分と、スチーム量が増えます。
ただ、シャワー利用時の持続時間は「温度による」以外の記述はないです。
仕組み的に、コードレスの高出力では、十分な作業時間は賄えないでしょう。
水タンクは、115mlです。
持続時間は、中温(11g/分)設定で、約11分です。
他社と違い、高温(15g/分)はスペックが出ないですが、7分前後でしょう。
充電時間は、1回のチャージでの持続時間は1分です。
コードを付けても2分ですので、他社機より短めでしょう。
立ち上がり時間は、高温設定時に、コードの有無にかかわらず70秒です。
「朝の忙しい時」に、コードレス式が向くかは微妙です。
かけ面は、シルバーチタンコートです。
同社のコード付きと形状は少し違いますが、低温利用時に6gのスチームが出るのは同じです。
対応する衣類の種類は、下位機種と同じです。
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以上、東芝のTAS-X6の紹介でした。
利便性はバッテリー式が良いのはいうまでもないでしょう。
ただ、持続時間・スチーム量の部分が課題があるので、実質的に、コードレス状態で「朝の衣類メンテ」が完全にできるかと言われると「微妙」です。
幸い、コード付きとしても運用できるため「全く使えなくなる」ことはないでしょう。パワー面で、プレスは洗濯後普通にやっている方に限定されるでしょうが、「コードが邪魔に感じていた」方ならば、試しても良いかなとは思います。
1-4・T-Falの衣類スチーマー
続いて、フランスのティファールの衣類スチーマーです。
どちらかというと、2回目記事でみる、欧米風の「中型専用機」を得意としますが、兼用機も日本市場向けに出しています。
【2020年発売】
15・T-Fal スチーム シュシュ DV7530J0
¥8,027 Amazon.co.jp (3/2執筆時)
かけ面:セラミック
コード:コードレス
注水量:100mL
スチーム量: 14g/分
ハイパワースチーム:
かけ面サイズ:
重さ :830g
DV7530J0は、ティファールの衣類スチーマーです。
「女性受けするのデザイン性」を重視した機種と言えます。
基本的な用途は、他社機同様、プレスとスチームショットの兼用です。
東芝と同じで、バッテリーを搭載したコードレス機で、コード付の運用も可能です。
スタンドから電源コードを外し、直接本体に電源をさして「コード式」にします。
本体の重さは、830gとやや重めです。
水蒸気噴射量は、高温時に14g/分です。
中温スチームもできます。
プレス利用時は8gですが、スチームショットでは、コードレス/ コード付きの制限なしに14g/分の値を出していまます。
東芝は6g/分なので、スペックで言えば、T-Falのが強いです。
ただ、孔は中央に重点配置ですので、ハンガーショット利用時に、スチームの全体への拡がりやすさは「課題」でしょう。
水タンクは、100mlです。
稼働時間は中温(11g//分)で約11分です。他社と同じ高温時(15g/分)で言えば、だいたい7分前後と思われます。
持続時間は、コードレス時に最大70秒の持続時間です。その後は再充電が必要です。
立ち上がり時間は、45秒です。
短いとは言えないでしょう。
かけ面は、セラミックです。
持ち手は、パナソニックと同じ、ハンドル式なので、体重を使ってプレスします。
ボタン周りの、ポイントプレス用の突起もあるので、割と使いやすそうです。
対応する衣類の種類は、強・中・弱の温度設定ができる仕様なので、日立・東芝同様です。
革製品など以外は対応できるでしょう。
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以上、T-FalのDV7530J0の紹介でした。
本体がやや重めに思えますが、コードレス運用時のスチームは強力といえます。
1回最大70秒の持続時間ですので、1着ならば十分に処理して余るかと思います。
ただ、重さほか形状設計も、スチーマーとしての利用より、やや「プレス利用優先」かなと思う部分はあるので、そちらであまり使わないならば選択肢にはしづらいです。
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【2019年発売】
16・T-Fal スチーム シュシュ DV7030J0
17・T-Fal スチーム シュシュ DV7060J0
¥5,920 楽天市場 (3/2執筆時)
かけ面:セラミック
コード:コード付
注水量:70mL
スチーム量: 11g/分
ハイパワースチーム:
かけ面サイズ:
重さ :780g
なお、同社からは、本機の「旧モデル」的な位置づけで、コード付き専用のスチーム シュシュも売られます。
この場合、他社のコード付との比較になりますが、本体が重い割に、スチーム量が少ないです。
外観のデザイン性の高さは、さすがにT-falなのですが、性能で見劣りするのも確かです。
【2019年発売】
18・T-FAL オートスチーム DV9120J0
¥5,478 楽天市場 (3/2執筆時)
かけ面:セラミック
コード:コード付
注水量:50mL
スチーム量:15g/分
ハイパワースチーム:45g分
かけ面サイズ:調査中
重さ :0.83kg
T-FAL オートスチーム DV9120J0 は、T-Falが発売しているスチーマーです。
昔ながらの形状の衣類スチーマーです。
基本的な用途は、本機も、プレストの兼用型です。
水タンクは本体一体型です。
重さは、水が空ならば830gです。
水蒸気噴射量は、15g/分です。
昔は本機が「抜けて多かった」時期もありましたが、最近は他社が追いつきました。
いずれにしてもニットなど厚手の生地を「しっとり」にさせるには向く機種です。
「パワフル連続スチーム」モードでは、3秒間のみですが45g/分となります。
時間が短いので、利用法は限定的ではあります。
水タンクは、60ml・稼働時間は標準で4分となります。
形状的な限界で、水タンクは小さめです。
かけ面は、他社にも採用が多いセラミックかけ面です。
対応する衣類の種類は、少なめです。
温度が、中温固定の1段階ですので。
なお、麻(100%)については、プレスだと「伸びにくい」という表現です。
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以上、T-falのトゥイニー オートスチームDV9120J0の紹介でした。
愛用者は多い機種で、個人的にも利用時に「持ちやすい」と思う機種の1つです。
ただ、重さの割に、水タンクが小さい欠点はあるので、突出してよいと思える機種ではなくなってきています。
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【2021年発売】
19・T-Fal ジェットスチーム 9051 DV9051J0
¥3,367 楽天市場 (3/2執筆時)
かけ面:アルミニウム
コード:コード付
注水量:50mL
スチーム量:
ハイパワースチーム:
かけ面サイズ:調査中
重さ :0.65kg
なお、似た形状の他機として、トゥイニー ジェットスチーム 9051もでます。
本機は、 3段階の温度調整ができるプレス兼用ですが。
ただ、正確に言えば、基本的にはプレス専用で、スチームショットのパワーなどの公開はないです。
1-5・アイリスオーヤマの衣類スチーマー
続いて、日本のアイリスオーヤマの衣類スチーマーです。
格安家電に強い、日本企業です。
【2017年発売】
20・アイリスオーヤマ IRS-01-KN
21・アイリスオーヤマ IRS-01-WS
22・アイリスオーヤマ IRS-01-WPG
¥5,338 Amazon.co.jp (3/2執筆時)
かけ面:
コード:コード付
注水量:60mL
スチーム量: 11g/分
ハイパワースチーム:
かけ面サイズ:幅70×長さ160mm
重さ :790g
IRS-01は、アイリスオーヤマが販売する衣類スチーマーです。
基本的な用途は、本機もプレス兼用です。
水蒸気噴射量は、11g/分です。
実用水準ですが、最近の他社機に比べると、多いとは言えないです。
スチームの噴射口は直列に6つです。
その点で、広がりは、他社よりは劣るといえます。
水タンクは、60mlです。
稼働時間は5.5分です。
本体の重さは、790gです。
立ち上がり時間は、35秒です。
他社の平均より遅いです。
かけ面は、素材は非開示です。
おそらくフッ素コートです。すべりの面では「価格なり」でしょう。
対応する衣類の種類は、温度が1段階(中温固定)です。
デリケートな繊維は、対応できません。
また、高温でも利用できる綿素材などのプレスも時間がかかることになります。
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以上、アイリスオーヤマの IRS-01の紹介でした。
以前は、価格面でプレゼンスがあった機種ですが、最近は大手の(特に旧機種が)値崩れしてきたので、その方面でも目立たないと言えます。
1-6・そのほかの衣類スチーマー
最後に、ここまで見たメーカー以外の、プレス兼用の衣類スチーマーを製品をまとめて「ざっくり」と紹介します。
23・TWINBIRD SA-4084BL【青】
24・TWINBIRD SA-4084P【ピンク】
¥5,800 Amazon.co.jp (3/2執筆時)
かけ面:フッ素樹脂
コード:コード付
注水量:100mL
スチーム量: 0.2g/分
ハイパワースチーム:
かけ面サイズ:W 56 × D 124 mm
重さ :930g
SA-4084は、ツインバード工業の衣類スチーマーです。
この形状は、日本では同社が先発で、30年近いロングセラー機で。
基本的な用途は、この機種もプレス兼用です。
水蒸気噴射量は、0.2g/分です。
他機と違い連続ショットができるわけではない(単発ショット)なので、霧吹きでの事前処理が推奨されています。
水タンクは、100mlとやや大きめです。
立ち上がり時間は、40秒です。
かけ面は、普通のフッ素加工でありとくにこだわりはありません。
対応する衣類の種類は、3段階の温度調整はできるので、プレスにおいては、柔軟性はあるていどあります
付属品は、ほこりや小さなゴミを取り除くのに向いた衣類ブラシと、大きなゴミや糸くずが取れる毛ブラシです。
家庭には必要なものですし、兼用できるのは良い部分だと思います。
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以上、ツインバード工業の衣類スチーマーの紹介でした。
衣類スチーマーという製品名ですが、他機と意味するところが違います。
その部分に注意してください。どちらかと言えば、プレス用です。
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【2019年発売】
25・TWINBIRD SA-D087W
¥3,556 Amazon.co.jp (3/2執筆時)
かけ面:フッ素樹脂
コード:コード付
注水量:80mL
スチーム量: 0.4g/分
ハイパワースチーム:
かけ面サイズ:
重さ :640g
一方、ツインバード工業からは、上位機としてSA-D087Wが発売されています。
水蒸気噴射量は、0.4g/分で、11孔と数も増えているため、下位機種より性能はアップしています。
毛ブラシと衣類ブラシも付属しますし、その上で、軽量化されているため、純粋に「上位機」と言えます。
ただ、やはり、最近の衣類スチーマーとは用途が違います。
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【Amazon限定】
26・モノクローム MAS-1000/K
¥2,571 Amazon.co.jp (3/2執筆時)
かけ面:フッ素樹脂
コード:コード付
注水量:150mL
スチーム量: 0.5g/分
ハイパワースチーム:
かけ面サイズ:W 56 × D 124 mm
重さ :
MAS-1000/Kは、アマゾンのPB(プライベートブランド)となるモノクロームから販売される、衣類スチーマーです。
日本の小泉成器が作ります。
アタッチメントも、機能性が同等と言えるものが添付されます。
ただ、本機も、チームが弱い機種なので、衣類スチーマーとしてはあまり高機能ではないでしょう。
次回につづく!
衣類スチーマーのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、衣類スチーマーを比較の1回目記事でした。
しかし、記事は、まだまだ「続き」ます。
2・衣類スチーマーの比較 (2)
=スチーム専用機〈中型〉
2-1:T-Fal〈仏国〉
2-2:コンエアー〈米国〉
2-3:パナソニック〈日本〉
2-4:アイリスオーヤマ〈日本〉
2-5:その他〈各社〉
3・衣類スチーマーの比較 (3)
=スチーム専用機〈据置型〉
3-1:コンエアー〈米国〉
3-2:SteamOne〈仏国〉
3-3:その他〈各社〉
4・衣類スチーマーの比較 (4)【結論】
=目的別・価格別のおすすめの提案
続く2回目記事(こちら)では、T-Falのアクセススチームシリーズほか、プレスができないかわりに、スチームが強力な衣類スチーマーを紹介します。
また、あまりパワーは期待できないが格安な専用機もフォローします。
スチーム力(薄手)★★★★★
スチーム力(厚手)★★★★★
不着臭の除去 ★★★★★
プレス利用 ★★★★★
軽量性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、4回目記事となる結論編(こちら)では、全ての衣類スチーマーから、予算別・目的別に、Atlasのおすすめ機種!を提案していきます。
引き続き、よろしくお願いします。
2回目記事は→こちら
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