【今回レビューする内容】2023年 初心者にもおすすめの人気コンデジの性能とおすすめ・選び方:スマホ搭載カメラとコンデジの違い・Wi-Fi・Bluetooth対応コンパクトデジタルカメラ::キヤノン・ソニー・オリンパス・パナソニック・ニコン:iPhone Android Wi-Fi GPS 顔検出 無線LAN スマホ転送など機種の違い
【比較する製品型番】Nikon COOLPIX A1000 パナソニック LUMIX DMC-TZ90 DMC-TZ95 Canon PowerShot SX620 SX720 HS 730 HS ソニー Cyber-shot WX500 DSC-HX99 DSC-WX700 DSC-WX800 CANON PowerShot ZOOM ZOOM-A パナソニック LUMIX DC-TZ90 DC-TZ95
今回のお題
使いやすい!デジカメのおすすめはどれ?
ども、Atlasです。
今回は、2023年1月現在、最新モデルとなるデジカメの比較をします。
1・3-4万円台のデジカメの比較 (1)
1-1:キヤノン〈日本〉
1-2:ソニー〈日本〉
1-3:パナソニック〈日本〉
2・3-4万円台のデジカメの比較 (2)
=最終的なおすすめ機種の提案
ファミリー向け・初心者向けといえる3万円台〜4万円台のデジカメを紹介します。
今回は、スマホ搭載カメラに「画質で勝てる機種」ほか、「スマホとの連携力」に注目しながら、「買って損のない」機種を選んでいくつもりです。
メーカーとしては、キヤノン・ソニー・パナソニックの3社のカメラの比較となります。
スマホカメラの普及で、ニコン・カシオ・オリンパス・リコーほか、多くの企業が、この価格のコンデジ製造から撤退し、この3社が最後に残りました。
画質の良さ ★★★★☆
ズーム倍率 ★★★★★
手ぶれ補正 ★★★★☆
フォーカス・連写 ★★★★☆
スマホ連携 ★★★★☆
動画撮影 ★★★☆☆
軽量性 ★★★★★
総合評価 ★★★★☆
以下の記事では、これら3社の各機を比較していきます。
そして、最後に「結論」として、上表の様なポイントから、予算別・目的別に、「Atlasのおすすめ機種」を提案していきます。
よろしくお願いします。
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1・1万円台のデジカメの比較
2・3万円台のデジカメの比較
3・5万円以上のデジカメの比較
4・高倍率ズームデジカメの比較
5・高耐久・防水デジカメの比較
6・動画撮影向けカメラの比較
7・単焦点カメラの比較
8・ミラーレス一眼の比較
9・一眼レフカメラの比較
10・デジカメ全製品からのおすすめ【結論】
なお、今回の記事は、このブログのデジタルカメラの比較記事全体としては、2回目記事として書きました。
0・中級デジカメの選び方の基本
はじめに、3~4万円台の「中級デジカメの選び方の基本」です。
なお(値段を限定しない)デジカメ全体の選び方は、10回目記事(こちら)をお読みください。
「撮像素子・レンズの明るさ・フォーカス・ズーム」など、基本となる部分について、詳しく書きました。
0-1・価格帯によるコンデジの性能差
3~4万円台の中級デジカメは、「スマホカメラは搭載できない機能」が色々装備される点が魅力です。
例えば、高倍率の光学ズームや水中撮影、セルフポートレートに向く稼働式液晶パネルの採用などです。
デジカメには、もっと安い機種もありますが、「スマホ搭載カメラ」を完全に上回る機種という観点では、3~4万円台の中級デジカメが最低限です。
一方、5万円以上のデジカメと比較すると「差」はあります。
上位クラスだと、カメラの画質を決定する基本部品といえる撮像素子が、1型が選べるからです。
「撮像素子(光を検知する素子)は、カメラの画質を決定づける部品で、サイズが大きいほど高性能です。
そのため、 1/2.3型を基本とする3~4万円台の中級デジカメは、(写真のボケなど芸術的な意味での)「高画質」は、期待できません。
ただ、アルバムとして残したり、写真プリントしたり、SNSへ投稿したりするには、十分すぎる画質です。
購入する意味は、確実にあります。
0-2・スマホカメラとコンデジの性能差
つづいて、3~4万円台の中級デジカメを、スマホと比較する場合どのようにいえるのか、iOSとAndroid双方の「超高性能スマホ」と少し比べて見ます。
iPhone14 Pro
¥149,800〜
撮像素子:1/3.4型〜1/2.55型
広角側の明るさ:F1.78
望遠側の明るさ:F2.8
画素数:4800万画素(最大)
光学ズーム:6倍(ズームレンジ)
焦点距離:13mm,24mm-48mm,77mm
手ぶれ補正:2軸(レンズ)
ファインダー:なし
AF:像面位相差AF
連写速度:(10コマ/秒)
動画:4K対応
サイズ:幅147.5x幅71.5x 厚み7.85mm
重さ:207g(バッテリー含む)
ソニー Xperia1 W
¥190,872
撮像素子:1/3.4型〜1/2.55型
広角側の明るさ:F1.7
望遠側の明るさ:F2.2
画素数:1200万画素
光学ズーム:7.8倍(ズームレンジ)
焦点距離:16mm,24mm, 85-125mm
手ぶれ:2軸+電子式
ファインダー:なし
AF:像面位相差AF(247点)
連写速度:(20コマ/秒)
動画:4K対応
大きさ:71×166×8.2mm
重さ:187g(バッテリー含む)
上表は、高級スマホのカメラ部分のスペックです。
両機とも「3レンズ+3センサー」なので、やや無理やりですが、今回比較するデジカメと同じ基準で並べてみました。
最近はスマホカメラの「高性能化」が著しいです。
とくに、ソニーです。
スマホでは課題だったズームについて、レンズを横にいれて90度鏡で屈曲させるペリスコープ望遠カメラ(潜望鏡式)を採用し、16mm・24mmと(飛んで)85-125mmの1.5倍高額ズームを実現しました。
上表で書いた部分以外でも、瞳AF・リアルタイムトラッキングなど、ソニーが自社カメラに導入している最先端技術を惜しみなく投入しています。
iPhone 14 Proも、ヘリスコープレンズの搭載は見送られましたが、13mmの超広角・24mm-48mmの標準ズーム、77mmの望遠と、3レンズ構成です。
詳しくは、このブログの【iPhoneの比較記事】で書いていますが、メインカメラの画素数を4800万画素にするなど、今回は大幅な改良がありました。
5万円以上のコンデジの場合、撮像素子のサイズや、レンズの口径がスマホと決定的に異なるので、両社の画質差は、目に見えるものです。
一方、今回見る3~4万円台の中級デジカメは、多くの部分で、高性能スマホとカメラ部分の差がなくなってきていると言わざるをえません。
ただ、それでも「スマホが負けている部分」というのはあります。
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結論的にいえば、「スマホが絶対勝てない部分」は、次の3点です。
1・ズーム倍率
:5倍以上のズーム
2・ブレにくさ・操作性
:撮影向きの形状
3・解像感の良さ
:画素数の違い
第1に、光学ズームの倍率です。
ソニーのペリスコープ望遠カメラでも、現状は1.5倍ズームです。
ほかの2カメラが広角域(16mm・24mm)をカバーしますが、いずれも、ズームのない単焦点ですので、そこから拡大すれば、実際は「デジタル」です。
iPhone 14 Proは、「ズームレンジ」で言えば6倍ですが、3レンズを併用する形ですので、標準レンズだけで言えば2倍です。
重さとサイズの制約があるかぎり、仕組み的に5倍以上の光学ズームを搭載するのは、スマホは、今後もやや難しいと考えられます。
第2に、写真のブレにくさ・操作性です。
形状的な部分で、やはり撮影に特化した家電であるコンデジは優れます。
特に、子ども撮りや動物撮りなどにおいて、しっかり持てる部分は、評価できます。
第3に、解像感です。
現状では、画素数の部分で解像感を得やすい点もメリットと言えます。
画素数は、高いとノイズが発生するので高ければ良いものではないですが、2000万画素前後までなら、制御しきっています。
それを考えると、画質面でも(かなり近づいてはいますが)高級スマホに対する、デジカメの勝てる部分でしょう。
先述のように、iPhoneは4800万画素ではありますが、メインレンズ以外は1200万画素ですし、最高級機以外は、この仕様ではないです。
ただし、「画質部分」で差が欲しい、つまり、解像感やボケ味のある「芸術的な写真を簡単に撮りたい!」ならば、今回紹介するクラスだと少し厳しいかもしれません。
【5万円以上のおすすめ高級デジカメの比較記事】に書いた製品のうち、型落ちなどで値下がりしている製品を狙う方が良いでしょう。
0-3・今回の記事構成について
以上、3~4万円台の中級デジカメを買う場合の「選び方の基本」でした。
改めて言えば、このグレードの場合、「ズーム倍率の高さ」の注目点といえるため、その部分をしっかりふまえて機種選びをすると、満足度が高いでしょう。
もちろん、単純に「倍率」だけを見るのではなく、それを補助する、手ぶれ補正、オートフォーカス、連写などのスペックに、注目して選ぶ必要があります。
今回の記事も、そのあたりをふまえて書きました。
1・3-4万円台のデジカメの比較 (1)
1-1:キヤノン〈日本〉
1-2:ソニー〈日本〉
1-3:パナソニック〈日本〉
2・3-4万円台のデジカメの比較 (2)
=最終的なおすすめ機種の提案
今回は、上表のようなメーカー順に各機を比較します。
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ただ、2点だけ注意してもらいたい部分があります。
5・防水防塵・高耐久デジカメ
6・Vlog撮影・自撮り向きデジカメ
第1に、タフネスカメラです。
ただ、海や山、または、工事現場向けの、防水・防塵・耐衝撃性のある機種は、(特殊なので)記事を分けました。
こういったモデルについては、5回目記事(こちら)をご覧ください。
第2に、動画(vlog)・自撮り向きカメラです。
とくに、動画撮影ほか、写真でも「セルフポートレート」を中心に可がえている方は、別に専用の記事があります。
6回目記事(こちら)をご覧ください。
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ややこしいですが、よろしくお願いします。
1-1・キヤノンのデジカメの比較
最初に紹介するのは、キヤノンのデジカメです。
日本の4大カメラメーカーの一角で、コンデジも良い製品を多く出してきた企業です。
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なお、以下では、高評価できるポイントは「赤字」で、イマイチなところは「青字」で表記していきます。
【2016年発売】(在庫限り)
2・Canon PowerShot SX620 【赤】
3・Canon PowerShot SX620 【白】
¥46,800 Amazon.co.jp (1/11執筆時)
撮像素子:1/2.3型CMOS (裏面照射型)
広角側の明るさ:F3.2
望遠側の明るさ:F6.6
画素数:2020万画素
光学ズーム:25倍
焦点距離 :25mm〜625mm
手ぶれ補正:2軸(2.5段)
モニター:3型(92万)
ファインダー:なし
AF:9点(コントラスト式)
連写速度:2.5コマ/秒
動画:フルHD/30p
大きさ:96.9×56.9×27.9mm
重さ:158g(バッテリー含む182g)
PowerShot SX620は、Canonの「パワーショット」シリーズの製品です。
本体の重さは、バッテリー込みで182gです。
一般的なスマホと「同じく位の重さ」であり、軽いです。
ポケットにも入るサイズです。
光学ズームは、25倍です。
スマホの電子ズームと異なり、レンズだけで倍率を調整するため、画質的に劣化しないズーム方法です。
かなり拡大できるため、スマホカメラと差異化できます。
撮像素子は、他社機同様に1/2.3型を採用します。
その上で、本機は、「裏面照射型CMOS」なので、とくに夜間撮影や逆光時の撮影に強いセンサーです。
画素数は、2020万画素です。
最近のスマホの平均値です
ISO感度は、最大でISO3200です。
この数値は、高いほど夜間撮影能力が良い機種となります。
無理やり画素数をあげると、このスペックが落ちるのですが、本機は、このグレードのスマホの平均値をクリアします。
問題ないです。
HDR機能は、未付属です。
HDRは、複数の写真を合成し、夜間や逆光時の白飛び・黒つぶれを補正する機能です。
本機は、合成を伴わない「広ダイナミックレンジ(WDR)」のみ搭載です。
レンズの明るさは、広角(1倍ズーム)側でF値3.2です。
「F値」は、レンズの明るさを示す単位です。
数値が低いほど、「明るいレンズ」で、夜間や逆光時の撮影に強くなります。
その点で言えば、本機は、そこそこ良いレンズです。
オートフォーカスは、性能が良い方式だと、ピント合わせが高精度・高速となり、動く被写体への強さが増します。
本機は、コントラストAFで、コンデジでは最も一般的な方式です。
精度が良く夜間撮影に強い一方、合焦速度と動体対応力がイマイチです。
同じ方式のなかでは、測距点が多いほど性能が良いですが、本機は9点ですので、最低限です。
合焦速度も0.14秒に止まるため、決定的瞬間や動く被写体にさほど強くはないです。
また、動く被写体にピントを合わせつつ追尾する、追尾AFも非搭載です。
よく動く、子どもや動物撮りには向かない仕様です。
顔検出機能は、搭載です。
対応だと、人物ピント合わせが正確・高速になります。
この部分は、各機で差がでる部分です。
本機の場合、瞳の検出まではできないので「そこそこ」レベルです。
便利機能として笑顔やウインクを検出してシャッターを切れる機能はあります。
オート撮影モードは、こだわりオートを搭載です。
これは、カメラが32種のシーンを自動選択して、適切の自動撮影してくれる機能です。
ようするに「シャッター押すだけ」でキレイに撮れるという、初心者向きの装備です。
1万円前後の機種だとこうした機能はないので、この機種の「ワンポイント」です。
連写速度は、2.5枚/秒です。
能力はあまり高くなく、子どもや、動きのあるスポーツの「決定的瞬間」を狙えるようなスペックではないです。
画素数を約500万画素に落として撮影する場合、7.1枚/秒にできるものの、画質は落ちます。
手ブレ補正は、光学式の2軸手ぶれ補正です。
補正力は「2.5段」ですので、この部分も「そこそこ」です。
手ぶれ補正は、「段」が多いほど強力です。
ズーム倍率を上げての撮影はブレやすいので、最低限搭載していることは重要です。
液晶モニターは、3.0型TFTカラー液晶です。
解像度は、92.2万ドットですので、2万円以下の格安機よりは水準は良いです。
ただ、タッチパネルや、(モニターを動かせる)チルト式液晶、は非搭載です。
動画撮影は、4K動画に非対応です。
また、フルHD動画も30フレーム/秒ですので、この部分の性能は良くないです。
ネットワーク機能は、Wi-Fiが搭載されます。
Canon Camera Connectというスマホアプリを経由して、外出先でもスマホに撮影した画像を転送できます。
スマホとカメラを直接Wi-Fiでつなぐ方式なので、Wi-Fiスポットがなくてもどこでも転送可能です。
本機は、Wi-Fi経由でスマホから位置情報(A-GPS)も得られます。ただ、Wi-Fiが電力を食うので、撮影時に自動取得はできなく、アプリ操作が必要です。
そのため、ジオタグ付与にこだわりがある方は、他社機を含めて、Bluetooth LEでGPSの位置情報を転送できる機種が良いでしょう。
バッテリーパック NB-13L
¥5,989 楽天市場 (1/11執筆時)
予備バッテリーは、こちらです。
フラッシュを使っていると、100枚ほどで電池が切れてしまうこともあるので、海外旅行などに持っていると安心です。
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以上、CANONの PowerShot SX610の紹介でした。
軽量で光学ズームが25倍というのが「売り」の機種です。
しかし、レンズや手ぶれ補正は、あまり性能が良くありません。
さらに、次に説明する機種と異なり、単にシャッターを押すだけの「オート撮影」の際の、画質調整力が弱いです。
スマホが高画質化している今、このカメラを持つメリットはさほど高くは無さそうです。
【2016年発売】【各色】
4・CANON PowerShot SX720 HS
¥59,800 Amazon.co.jp (1/11執筆時)
撮像素子:1/2.3型CMOS 裏面照射型
広角側の明るさ:F3.8
望遠側の明るさ:F6.9
画素数:2030万画素
光学ズーム: 40倍
焦点距離 :24mm〜960mm
手ぶれ補正:2軸(3段)
モニター:3型(92万)
ファインダー:なし
AF:コントラスト式(9点)
連写速度:5.9コマ/秒
動画:フルHD/60p
大きさ:109.7×65.8×34.8mm
重さ:245g(バッテリー含む270g)
SX720 HSは、キヤノンの「PowerShot」の中位機です。
「ハイクオリティ・ズームシリーズ」に位置するモデルです。
本体の重さは、270グラムです。
下位機種より少し重量があるかわりに、ズーム倍率が高いほか、本体のダイヤル周りの使い勝手が向上しています。
ズーム倍率は、40倍です。
これは、本格的な一眼レフならば、スポーツカメラマンが持つほどのサイズでなければ撮れないといえる高倍率です。
この点で不満を感じる人は少ないでしょう。

撮像素子は、1/2.3型の裏面照射型CMOSで、下位機種と同じです。
ただし、画像エンジンが「DIGIC 6」という1世代新しいものを採用します。
そのため、後述する手ぶれ補正や連写などに、好影響を与えています。
画素数は、2030万画素で、ISO感度は、最大でISO3200です。
この部分は下位機種と同じですが、問題ないでしょう。
レンズの明るさは、広角側でF3.8です。
下位機種より落ちます。
ただ、望遠鏡と同じで、ズーム倍率の高いレンズを搭載するほど、レンズは暗くなります。
40倍ズーム搭載機としては十分な数値です。
オートフォーカスは、本機もコントラストAFで、測距点も下位機種と同じ9点です。
合焦速度は、約0.13秒と、やはり、ピント合わせは遅めです。
追尾AF(サーボAF)も非搭載ですし、子ども・動物など、動く被写体には弱い製品です。
顔検出機能は、搭載です。
加えて、顔の個人登録機能があるので、年齢に応じて自動的にピントと露出を調整する「個人認証機能」も利用できます。
オート撮影モードは、本機もこだわりオートを搭載です。
初心者でも簡単に撮影できます。
連写速度は、5.9コマ/秒です。
オートフォーカス(ピント合わせ速度)と連写性能は、子どもや動きのあるスポーツなどを撮影する場合に重要です。
その点で、本機は優秀ですが、この部分は、SONYも優れるため、比較は重要です。
手ブレ補正は、3段分の補整です。
下位機種よりも上位です。
ズーム時の手ぶれの問題はより起きにくい構造と言えます。
液晶モニターは、「3.0型TFTカラー液晶」です。
タッチパネルではないですが、約92.2万ドットとこのクラスでは高詳細です。
ただし、タッチパネルは不採用であり、感覚的な操作はできません。
動画撮影は、フルハイビジョン画質ですが、60フレーム秒の記録に対応です。
下位機種と違って、動きのある被写体でも違和感はないでしょう。
また、動画と写真ではブレ方が異なるので、動画専用の5軸手ぶれ補正が付属します。
この点も高度です。
ネットワーク機能は、本機もWi-Fiを搭載します。
スマホアプリを使って外出先でもスマホに画像が転送できます。
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以上、SX720 HS の紹介でした。
40倍ズームと高度な動画撮影機能を搭載した、性能の良いカメラです。
オートフォーカス・連写速度も速いため、小さいお子さんやお孫さんがいるご家庭や、スポーツ観戦が趣味の方などに向くカメラです。
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【2017年発売】
5・Canon PowerShot SX740 HS BK
6・Canon PowerShot SX740 HS SL
¥58,608 Amazon.co.jp (1/11執筆時)
撮像素子: 1/2.3型 高感度MOS
広角側の明るさ:F3.3
望遠側の明るさ:F6.9
画素数:2030万画素
光学ズーム: 40倍
焦点距離 :24mm〜960mm
手ぶれ補正:2軸(3段)
モニター:3型(92万)
ファインダー:なし
AF:コントラスト式(9点)
連写速度:7.4コマ/秒
動画:フルHD/60p
大きさ:109.7×65.8×34.8mm
重さ:299g(バッテリー含む)
なお、このグレードにはもうひとつ新型の上位機( PowerShot SX730)があります。
同じく40倍のズームを搭載する機種ですが、チルト式液晶が付属します。
かなり目的がハッキリした機種なので、この機種については、【自撮り対応デジカメの比較とおすすめ】の記事に詳しく掲載しました。
【2020年発売】
【白】
7・CANON PowerShot ZOOM
¥31,900 Amazon.co.jp (1/11執筆時)
【黒】(性能は同じ)
8・CANON PowerShot ZOOM Black Edition
¥41,979 Amazon.co.jp (1/11執筆時)
撮像素子:1/3型CMOS
広角側の明るさ:F5.6
望遠側の明るさ:F6.3
画素数:1210万画素
光学ズーム:4倍
焦点距離 :100mm〜400mm
手ぶれ補正:光学式
ファインダー:0.39型(236万)
AF:
連写速度:(10コマ/秒)
動画:フルHD/30p
大きさ:109.7×65.8×34.8mm
重さ:145g(バッテリー含む145g)
PowerShot ZOOM は、かなりユニークなキャノン製品です。
コンセプトは、「覗いて撮る、望遠鏡兼用のデジカメ」です。
握りのある部分のスイッチで、100mm(1倍)と、400mm望遠(光学4倍ズーム)、800(デジタル8倍ズーム)に、自動で切り替えられます。
スポーツ観戦などの際に、望遠鏡の代わりに、ワンタッチでズームさせ、必要に応じて写真撮影もできる製品です。
本体の重さは、145グラムです。
用途性に沿って、相当軽量化した作りです。単眼鏡と同じほどの軽さです。
ズーム倍率は、光学4倍です。
ただ、焦点距離が100mmからの4倍なので、普通のデジカメとは違います。
光学4倍ズーム時(写真中)で焦点距離400mmなので、通常のデジカメで言えば15倍くらいでしょう。
また、本機は、望遠鏡としての役割もあるため、(写真画質の劣化する)デジタルズームの値も、ある程度まで評価しても良いでしょう。
その場合、8倍ズームで800mmなので、単眼鏡と同等の機能性はあります(右図)。
撮像素子は、1/3型のCMOSです。
正確には、1/2.3型ですが、そのセンサーの中央部だけ使っています。
画素数は、1210万画素で、ISO感度は、最大でISO3200です。
画像エンジンは、一眼にも使われる「DIGIC 8」で、豪華です。
レンズの明るさは、100mmでF5.6、400mmでF6.3です。
本機は、広角側100mmから刻みがはじまる望遠なので、他機と比較はできません。
実際、日中の明るい場所で利用する前提ならば、実用水準です。
一方、性能のよい画像エンジンを積みますが、撮像素子が裏面照射型(高感度)ではない点を含めて、夜間はもちろん、照度の低い屋内での利用には適さないと言えます。
カタログで、暗い場所での利用については情報未記載である点は注意点です。
オートフォーカスは、測距点などの情報は未開示です。
顔検出機能や、多彩なオート撮影モードは、未付属です。
連写速度は、10コマ/秒です。
高速ですが、フォーカス固定時です。
特殊なカメラですし、ここは、これでも良いかと思います。
手ブレ補正は、段数は不明ですが、光学式手ぶれ補正が付属です。
手軽に綺麗な写真が撮りやすい、といえます。
液晶モニターは、未付属です。
その代わりに、小型のミラーレスに匹敵する0.39型のファインダーが付属です。
先述のように、単眼鏡(望遠鏡)代わりという仕様ですから、当然でしょう。
ただ、液晶の種類や、倍率・視野角などの情報は未開示です。
おそらく有機ELで、視野率も100%だとは思いますが。
動画撮影は、フルハイビジョン画質(30p)のみ対応です。
ネットワーク機能は、Wi-FiとBluetooth LEを搭載します。
Bluetoothは回線が細いですが、低消費電力なので、スマホと接続してもスマホとカメラの電池の減りが少ないです。
さらに、本機は、写真や動画の転送時は、アプリ上で、シームレスにWi-Fiに移行できる点で便利です。
アプリは、iOS Android双方ともに用意されます。
あと細かい部分ですが、ストラップホールがあるのは、本製品の用途性から言えば、良い構造です。
バッテリーは、本機の場合、望遠鏡としての映像表示で最大70分、撮影枚数としては150枚、動画撮影で60分というスペックです。
出先では、【USB-C(PD)対応モバイルバッテリーの比較記事】で紹介した製品のうち、18W以上の給電ができる機種ならば、対応できます。
バッテリーの入れ替えは、ただし、未対応です。
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以上、PowerShot ZOOM の紹介でした。
最近、キャノンは、発想が豊かな(頭が柔軟な)カメラを最も出しているという意味で、スマホ全盛期ながら、元気があると思っています。
良い機種ですが、野外のナイトゲームには、おそらくこの明るさでは少し難しいです。
個人的には、(撮影が禁止されない)お寺・古いお堂・美術館などでオペラグラス代わりに利用できるよう、明るさ部分に柔軟性がある上位機があると嬉しいです。
1-2・ソニーのデジカメの比較
続いては、ソニーの「サイバーショット」を紹介していきます。
【2015年発売】【後継機あり】
9・ソニー Cyber-shot DSC-WX500-W
10・ソニー Cyber-shot DSC-WX500-B
11・ソニー Cyber-shot DSC-WX500-R
¥41,800 Amazon.co.jp (1/11執筆時)
撮像素子:1/2.3型CMOS (裏面照射型)
広角側の明るさ:F3.5
望遠側の明るさ:F6.4
画素数:2110万画素
光学ズーム: 30倍
焦点距離 :24mm〜720mm
手ぶれ補正:2軸
モニター:3型(92万)
ファインダー:なし
AF:ファストインテリジェントAF(9点)
連写速度:10コマ/秒
動画:フルHD/60p
大きさ:101.6 x 58.1 x 35.5mm
重さ:209g(バッテリー含む236g)
ソニーのサイバーショットWX500は、サイバーショットWXシリーズ上位モデルです。
2018年に後継機が出ていますが、現在も現役機です。
後継機は、後ほど別に紹介するつもりです。
本体の重さは、209グラムです。
下位機種より重さはあります。
とはいえ、これでも、手のひらサイズでポケットに収納できる利便性をキープしています。
ズーム倍率は、30倍です。
これだけあれば、旅行時を含めて十分でしょう。
撮像素子は、本機も裏面照射型の1/2.3型CMOSです。
画素数は、2110万画素です。
ISO感度は、一方、下位機種より良く、オート時、最大でISO3200です。
5万円以下のデジカメだと、このくらいあると平均点です。
レンズの明るさは、広角側がF3.5です。
下位機種よりズーム倍率が上がっているにもかかわらず、このF値をキープしているのは優秀でしょう。
ドイツの高級カメラメーカーのカールツァイスのレンズです。
望遠側のレンズの明るさも、F値6.5と、高倍率ズーム機としては明るいです。
また、焦点距離は、この機種から広角側24mmなので、風景写真も得意です。
HDR機能は、本機も、搭載です。
オートフォーカスは、本機はファストインテリジェントAFです。
コントラストAFを改良したものです。
上表で言うと(パナソニックの機能名ですが) 空間認識AFに相当する機能です。
この場合、コントラスト式ですが、ピントの事前予測システムを搭載します。
結果、0.09秒の合焦速度と下位機種に輪をかけて能力が高いです。
ソニーは、下位機種もこの部分では十分強いですが、さらに強いと言えます。
顔検出機能は、搭載します。
より高級な機種では、顔にピントを合わせ続けられるのですが、本機は、普通の追尾AF(ロックオンAF)ですので、漠然と動体の追尾だけできます。
オート撮影モードは、先述の「プレミアムおまかせオート」が搭載です。
初心者でもキレイに撮れるでしょう。
連写速度は、10コマ/秒です。
動きのある被写体への対応度は、期待感がもてる数字です。
手ぶれ補正機能は、本機も2軸の光学式補正です。
段数は非公開ですが、劣ることはないでしょう。
液晶モニターは、下位機種より品質が良く3型・92万ドットです。
一方、タッチパネルではないですが、可動式モニターが搭載です。
左手でシャッターを切ることにはなりますが、「セルフポートレート」にも対応できます。
ただ、アングルは上下にしか変えられません。
動画撮影機能は、4K動画は非対応です。
ただ、フルハイビジョン画質(60フレーム秒)で、動画専用の5軸手ぶれ補正が搭載です。
ネットワーク機能は、下位機種同様に、Wi-Fiのみ搭載されます。
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以上、SONY サイバーショット DSC-WX500の紹介でした。
手のひらサイズの軽量性を保ちつつ、高倍率ズームと可動式モニターを搭載する機種です。画質面でも、より強力なオートフォーカスを搭載し、レンズも明るく高性能です。
なお、この部分は、自動撮影(押すだけ撮影)をしがちな、初心者の方にも重要な部分です。
価格は、3万円台とはなりますが、総合力は高く、楽しく使えそうなカメラです。
【2018年発売】
【通常型番】
12・ソニー Cyber-shot DSC-WX800
¥61,500 Amazon.co.jp (1/11執筆時)
【ネット販売用型番】(性能は同じ)
13・ソニー Cyber-shot DSC-WX700
¥70,630 楽天市場 (1/11執筆時)
撮像素子:1/2.3型CMOS (裏面照射型)
広角側の明るさ:F3.5
望遠側の明るさ:F6.4
画素数:2110万画素
光学ズーム:28倍
焦点距離 :24mm〜720mm
手ぶれ補正:2軸
モニター:3型(92万)
ファインダー:なし
AF:ファストインテリジェントAF(25点)
連写速度:10コマ/秒
動画:4K対応 (30p)
大きさ:101.6 x 58.1 x 35.5mm
重さ:207g(バッテリー含む233g)
WX800 は、2018年に発売された DSC-WX500の後継機です。
本機には、型番が2つありますが、どちらも性能は同じです。
一方、1つ上で紹介したWX500と比較すると ズーム倍率が28倍と少し低いです。
しかし、多くの点でパワーアップしています。
第1に、フォーカス性能です。
同様のファストインテリジェントAFですが、測距点が9点から25点まで増えています。
同じ仕組みならば、測距点が多いほどピントが合いやすいです。
顔検出機能も、より詳細で、顔以上に細かい瞳検出に対応します(瞳AF)。
フォーカス性能はさらに高まっています。
第2に、4K動画の撮影への対応です(30p)。
30フレーム/秒と、5万円以上のコンデジ水準となります。
本機も、動画専用の5軸手ぶれ補正も利用できます。
4K動画撮影時は強力なインテリジェントアクティブが選択できないという限界がありますが、問題ないでしょう。
第3に、Bluetoothの搭載です。
本機も、画像転送はWi-Fi回線を利用しますが、Bluetoothの採用で、撮影時、スマホの位置情報(A-GPS)が自動取得できるようになっています。
また、新しいアプリ(Imaging Edge Mobile )では、撮影した画像へのスマホへの自動転送も対応となりますが、200万画素のサムネイル品質となります。
第4に、液晶です。
WXシリーズでは、本機からタッチパネルが採用となります。
タッチシャッターを含めて、感覚的な操作ができます。
これら以外の違いは、一部フォーカスモードの追加程度です。
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以上、サイバーショットのDSC-WX800の紹介でした。
値段は高額となりますが、高度なフォーカス・4K動画・Bluetoothによる位置情報の取得は、デジカメのグレードと新旧の「分水嶺」です。
値段的に、多少高めとはなりますが、値段差分の性能差はあると言えます。
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【2018年発売】
14・ソニー Cyber-shot DSC-HX99
¥70,300 Amazon.co.jp (1/11執筆時)
撮像素子:1/2.3型CMOS (裏面照射型)
広角側の明るさ:F3.5
望遠側の明るさ:F6.4
画素数:2110万画素
光学ズーム: 28倍
手ぶれ補正:2軸
モニター:3型(92万)
ファインダー:0.2型有機EL(63万)
AF:ファストインテリジェントAF(25点)
連写速度:10コマ/秒
動画:4K対応 (30p)
焦点距離 :24mm〜720mm
大きさ:101.6 x 58.1 x 35.5mm
重さ:216g(バッテリー含む242g)
なお、5万円をオーバーしますが、本機の上位機として、DSC-HX99 という製品の販売があります。
仕様は、WX800とほぼ同じです。
違いは、本機のみ、電子ビューファインダー(EVF)が装備される点だけです。
0.2型と小さめで、倍率は0.5倍、解像度も62万ドットなのであまり良くはないです。ただ、しっかり視野角100%の製品ですし、「オマケ」としては評価できます。
接眼検知機能があるために、目を近づけると自動でモニターからファインダーに撮影モードが切り替わります。
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それ以外の部分は、基本的にDSC-WX800と同じです。
基本的にEVFが欲しい人が選ぶと良いという製品です。
1-3・パナソニックのコンデジ
はじめに、総合家電メーカーのパナソニックの中級コンデジを比較しましょう。
パナソニックは、光学メーカーではないですが、ビデオカメラで存在感がある会社なので、動画周りに力を入れた機種が多いです。
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なお、以下では、高評価できるポイントは「赤字」で、イマイチなところは「青字」で表記していきます。
【2019年発売】
15・パナソニック LUMIX DC-TZ95-W
16・パナソニック LUMIX DC-TZ95-K
¥56,890 楽天市場 (1/11執筆時)
撮像素子:1/2.3型高感度MOS
広角側の明るさ:F3.3
望遠側の明るさ:F6.4
画素数:2030万画素
光学ズーム:30倍
焦点距離 :24mm〜720mm
手ぶれ補正:2軸
モニター:3型タッチパネル(104万)
ファインダー:有機EL(約233万)
AF:空間認識AF(49点)
連写速度:10コマ/秒
動画:4K対応 (30p)
大きさ:約112.0 x 67.3 x 41.2mm
重さ:286g (バッテリー含む328g)
DC-TZ95は、パナソニックの発売する中級デジカメです。
時期的な問題もあって、4万円台を少しオーバーしています。
本体の重さは、やや重い328グラムです。
ズーム倍率は、光学30倍ズームです。
先述のように、スマホカメラとの「違い」として重要な部分です。
本機は、かなりの高倍率ですし、十分「デジカメを買う意義」がある倍率です。
撮像素子は、裏面照射型の1/2.3型CMOSです。
このクラスでは標準的なスペックです。
画素数は、2030万画素です。
ISO感度は、最大でISO3200です。
ただし、拡張ISO使用時はISO6400まで伸ばせますので、暗いシーンでもそこそこ使えるでしょう。
レンズの明るさは、広角側(1倍ズーム)がF3.3です。
30倍ズームという倍率からすると、かなり明るめの良いレンズです。
パナソニックは、ドイツのライカ社のDC VARIO-ELMARレンズが採用します。
広角側も焦点距離は24mmからですので、ズームだけでなく、広くも撮影できる機種です。
HDR機能は、本機も採用ですが、オートモードのみ有効です。
合成枚数も非開示で、暗部や逆光補正には、さほど力を入れていないように思えます。
ただ、本機は、合成せずに計算で補正するインテリジェントDレンジコントロールを採用します。他の対策があるため、明確な弱点ではないです。
さらに、画質の部分で言えば、超解像技術や回折補正、広帯域輪郭強調処理など、特に風景写真などで有効な機能を網羅します。
全体的な画質調整力は、他社に負けていません。
オートフォーカスは、空間認識AFを採用しmす。
測距点49点、0.12秒の合焦速度です。
空間認識AFも、コントラスト式AFを改良したものです。
合焦が速い一眼レフなどの位相差AFに近づけるための技術です。
パナソニックは、10万円以上の製品にもこの方式を取り入れていて、こだわりがあります。
追尾AFも、しっかり搭載です。
顔検出機能は、瞳が検出できる精度の顔・瞳認識AFです。
ただ、追尾AF利用時には、この仕組みは利用されません。
この部分で、他社と比べて優れてはいません。
オート撮影モードは、「おまかせiA」という自動シーン調整機能もあります。
そのほか、暗い場所でのAFに便利なローライトAFも付きますし、全体として、平均点以上の水準です。
連写速度は、ピント固定時に、10コマ/秒です。
本機については、先述のように追尾AFを備えます。それを利用する場合でも、5コマ/秒で使えます(AFC)。
さらに、パナソニックは、最Kフォトという「30枚/秒」の高速撮影モードを搭載します
要するに「4K動画」から静止画を「切り出す」仕組みで、ベストショットが残しやすい方式です。
画素数は、約880万画素(4K)でクオリティは落ちます。また、あくまで「動画の撮り方」ですので、画質に高い期待はできません。
しかし、「決定的瞬間」を逃す確率は低くなりますし、プリントアウトしないならば十分実用的でしょう。
また、この発想を応用して、フォーカスポイントを「後から選べる」撮影モードを利用することも可能です。
手ぶれ補正機能は、光学式の2軸手ぶれ補正が搭載です。
段数は非公開ですが、実質的に3段前後だと思われます。
液晶モニターは、3.0型で約104万ドットモニターです。
また、ソニー同様にチルト式で、わりと性能は良いです.
加えて、タッチパネル式でもあるので、タッチでのピント合わせなど、使い勝手はかなり良いです。
ファインダーは、116万ドットの有機ELファインダー付属します。
視野角100%ですが、0.21型とやや小さく、倍率も0.53倍です。
実用性は少し落ちます。
動画撮影は、4K動画が撮影できるのが特長です。
4Kの場合、フレームレートは、30コマ/秒ですが、フルHDではハイスピード撮影に対応し、5軸手ブレ補正が搭載されます。
4Kについても、アクティブモードで手ぶれの補正ができます。
また単に撮影できるだけでなく、ズームイン・アウトなどの操作やスローモーション撮影など、動画撮影の「面白さ」「快適度」では、群を抜いています。
動画専用で強力な5軸ハイブリッド手ブレ補正も搭載され、フルHDまでならば補整が有効です。
ネットワーク機能は、Wi-FiとBluetoothLEを搭載です。
スマホでは、同じアプリでシームレスに移行するので、接続法の違いは意識する必要はないです。
例えば、画像の自動転送はWi-Fiで対応し、スマホの位置情報の取得はBluetoothLEで自動対応します。
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以上、パナソニックのDMC-TZ95の紹介でした。
SONY DSC-HX99Vと同じく、ファインダーやチルト式液晶を装備する本格的な中級機です。
ファインダー部分の性能はイマイチですが、そのほかは問題ないです。
あえて言えば、動く被写体への対応力はソニーが少し良さそうですが、風景写真などの解像感はパナソニックでしょう。
技術的にパナソニックは割と面白い新機能もあるため、新しもの好きならば本機が良いでしょう。
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【2017年発売】【後継機あり】
17・パナソニック LUMIX DC-TZ90-K
18・パナソニック LUMIX DC-TZ90-S
¥46,500 Amazon.co.jp (1/11執筆時)
撮像素子:1/2.3型高感度MOS
広角側の明るさ:F3.3
望遠側の明るさ:F6.4
画素数:2030万画素
光学ズーム: 30倍
焦点距離 :24mm〜720mm
手ぶれ補正:2軸
ファインダー:有機EL(約233万)
AF:空間認識AF(49点)
連写速度:10コマ/秒
動画:4K対応 (30p)
大きさ:約112.0 x 67.3 x 41.2mm
重さ:280g (バッテリー含む322g)
なお、本機には、旧世代となるDC-TZ90があります。
ただ、新機種との違いは、4Kフォトモードにかかわる使い勝手の改良です。
具体的には、新機種は、30コマ連写の際に、「顔検出・「動き検出」を併用し、「割と良く撮れた」写真を、カメラが自動でオートマーキングして、見つけやすくしてくれる機能が付属しました。
これ以外は、軌跡合成機能が追加されたくらいなのですが、ネットワーク面で、旧機種は、Bluetoothに非対応(Wi-Fiのみ)という点には注意が必要です。
次回に続く!
初心者におすすめのデジカメは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、3-4万円台の価格帯のデジカメを紹介しました。
しかし、記事はもう少しだけ、続きます。
1・3-4万円台のデジカメの比較 (1)
1-1:キヤノン〈日本〉
1-2:ソニー〈日本〉
1-3:パナソニック〈日本〉
2・3-4万円台のデジカメの比較 (2)
=最終的なおすすめ機種の提案
画質の良さ ★★★★☆
ズーム倍率 ★★★★★
手ぶれ補正 ★★★★☆
フォーカス・連写 ★★★★☆
スマホ連携 ★★★★☆
動画撮影 ★★★☆☆
軽量性 ★★★★★
総合評価 ★★★★☆
次回の2回目記事(こちら)では、ここまで紹介した全機種から、目的別・予算別ににおすすめ機種をあげていきます。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら
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