【今回レビューする内容】2025年 PC用4K液晶ディスプレイの価格・性能とおすすめ・選び方: 5Kモニター対応:Windows Mac パソコン用4Kモニターの違いと人気・口コミランキング:4K UHD 4KHDR 5K HDR400 600 1000 HDCP 2.2対応
【比較する製品型番】デル U2725QE U2723QE U2723QE-A S2725QC S2725QC-A S2722QC S2725QS S2725QS-A S2721QS LGエレクトロニクス 27BP85UN-W 27UP650K-W 27UP550N-W 27UP660K-W 27US550-W 27US500-W MyView Smart Monitor 27SR75U-W 27UQ85RV-W 27UQ850V-W EIZO FlexScan EV2740X-BK EV2740X-WT EV2785-BK ColorEdge CG2700X CG2700X-BK CS2740-BK CS2740-XBK 27US550-W LG MyView Smart Monitor 27SR75U-W 27SR73U-W アイオーデータ EX-CU271AB-F LCD-CU271AB-FX CD-CU271AB-F DI-CU271AB-F フィリップス 279P1/11 27E1N1900AE/11 27E2F7903/11 ベンキュー MA270U MA270U-JP SW272U SW272U-JP PD2705 PD2706U PD2706UA PD2730S PD2725U PD2725U-JP EW2880U ASUS PA27JCV MS27UC00 VP289Q ProArt PA279CRV PA279CV-J PA279CV-R PA27UCX PA27UCX-K HP Series 7 Pro 727pk 4K UHD Acer KA272Kbmiipx Vero V7 V277KLbmiipxv Vero CB2 CB272Kbmiprux NITRO VG0 VG270KLbmiipx JAPANNEXT JN-272IPSB4FLUHDR JN-iB4FL272U-C6-H JN-i27U JN-i27G120U-C6 JN-i27U-HSPC6 JN-IPS27UHDR-C65W-HSP-W JN-i283U-H JN-IPS28U-HSPC9-DL JN-i283U JN-IPS28U JN-IPS28U-C6 JN-IPS28U JN-IPS28U JN-i28U-C6 JN-IPS282UHDR-C65W JN-IPS275K-HSPC9 Apple Studio Display MMYQ3J/A MK0U3J/A MK0Q3J/A MMYX3J/A MMYW3J/A MMYV3J/A イイヤマ XUB2792UHSU-B6 MSI Modern MD271UL 321CUPDF 富士通 VTU27021BT TCL 27G74 ほか
今回のお題
最新の4K・5Kモニターのおすすめはどれ?
ども、Atlasです。
今日は、2025年5月現在、最新の4Kモニターの比較です。
解像度的に、5Kモニターも含めて見ていきます。
基本となるパネルのスペックほか、スタンド部分の調整力、あるいは、明るさセンサーなどの独自の工夫などに注目しながら、長時間作業でも「目が疲れにくい」モニターを提案していきます。
そのほか、各機の保証期間の長さや保証内容にも注目しました。
1・4Kモニターの比較 (1)
:サイズ:27型・28型
;解像度:4K 5K
2・4Kモニターの比較 (2)
:サイズ:31.5型・32型
;解像度:4K 6K
3・4Kモニターの比較 (3)
:サイズ:40型以上
;解像度:4K
4・4Kモニターの比較 (4)
:サイズ:23.8型以下
;解像度:4K
5・4Kモニターまとめ
=最終的なおすすめ機種の提案
全5回の連続記事です。
1回目記事(今回)は、家庭用として「最も人気」な、27インチ・28インチの4K液晶モニターを比較します。
ただ、今回の記事は、他のサイズを含めた全体の導入編を兼ねます。
かなり特殊といえる、4Kモニターの「選び方の基本」を説明しています。
他のサイズをお探しの方も、1回目記事の冒頭だけでもお読みいただいておけば、ご自身のニーズ合ったモニターが(わりと)選びやすいかと思います。
一方、リフレッシュレート144Hzを超える「ゲーム用4Kモニター」は、記事が完全に別です。
最近だと、10万円以上の高級機だと、パネルスペックも良い機種も増えています。
ゲームはやらず高リフレッシュレート不要な方も、TV並の映像美を楽しみたい場合は 検討する価値はあります。
とくに、現状だとQD-OLEDを含むOLEDパネル(有機EL)を採用するモデルは、ほぼゲーミング用としての展開です。
一応、心にいれておいてください。
よろしくお願いします。
液晶パネルの画質 ★★★★★
目の疲れにくさ ★★★★★
動画・ゲーム対応 ★★★★★
品質保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、各社のモニターを比較していきます。
そして、最後の「結論編」(こちら)では、上表のようなポイントから「Atlasのオススメ機種」を提案していきます。
長い記事ですが、どうかよろしくお願いします。
なお、既に「目当ての機種(型番)」があるかたもいると思います。
ここまでの記事で、各ジャンルの執筆時の最新機は「だいたい網羅」したと思うので、Gooleほかの検索エンジンで「型番+家電批評モノマニア」で検索したほうが、素早くたどりつけるかもしれません。
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1・フルHD液晶モニターの比較
2・2.5K液晶モニターの比較
3・4K液晶モニターの比較
4・タッチパネルモニターの比較
5・ゲーミングモニターの比較
6・曲面・湾曲モニターの比較
7・Mac向けモニターの比較
8・液晶モニターの選び方【まとめ】
なお、今回の記事は、このブログ「モノマニア」の液晶ディスプレイ関連記事全体としては、「3回目記事」として書きました。
1-1・4Kモニターの選び方の基本
1・4K画質の利点と注意点
2・液晶パネル種類と選び方
3・スタンドの稼動性と画面サイズ
具体的な製品の紹介に入るまえに、「4Kモニターの選び方の基本」からです。
主に「目に優しい4Kモニター」を選びたい場合に重要な要素を、3点に分けて順番に解説します。
1・4K画質の利点と注意点
はじめに、4Kモニターの利点と問題点を確認しておきます。
フルHD機より高いのに「4Kモニターを選ぶメリットはなにか?」「注意するべき点はどこか」を確認します。
4Kモニター(3840×2160)の自慢は、解像度の高さです。
一般的なフルHD(1920×1080モニターの、4倍の密度で表示できるので、対応する動画や写真を高品質でみることができます。
仕事用としても、4Kモニターは導入意義が大きいです。
これは、細かく表示でき、書類をたくさん並べて「実作業面積を拡大できる」という意味ではありません。
小さい文字でも見えるのでその要素はありますが、小さく表示できても「目が疲れる」だけでしょう。
「目への優しさ」の部分で言えば、4Kモニター導入の一番の利点は、テキストの視認性が向上する部分です。
表示される文字の大きさは「フルHD」モニターと同じままで、その密度を、4倍の細かさにして、テキストなどを高詳細表示できるからです(右図)。
数字で言えば、画面密度(ppi)は、4Kの場合、フルHDの2倍です。
ただ、数字や図では分かりにくいので、例を出します。
スマホ(iPhone)を例にしましょう。
昔のスマホは、画面が粗くて見づらかったと思います。しかし、今では、たいていの場合、細かい文字でも読みやすくなりました。
同じような進化を「PCモニターも遂げたのだ」と考えてください。
一昔前は、4Kモニターだと、システムの文字が小さくなりすぎたり、各ソフトでも文字(ビットマップ)を拡大する際に、文字が「ぼやけて、にじむ」問題がありました。
今では、スケーリング未対応のレトロソフトを除けば、MacでもWindowsでもこうした「問題はない」です。
鮮明に見えるぶん「目に優しい」ので、4K導入は予算が許せば、シニア世代を含め最高の選択肢です。
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ただし、4Kモニターを導入する場合、注意点もあります。
著作権保護コンテンツの視聴に関わる点です。
HDCP2.2という業界規格があります。
この規格に非対応のモニターだと、4K動画サービス・4Kゲーム・Ultra HDブルーレイの映像が表示できません。
HDCP2.2は、モニター側・PC側双方の接続端子がHDMI2.0以降か、DisplayPort 1.4規格のフォローが最低必要です。
「未対応機」はあるので、今回はHDCP2.2の対応の有無も示すようにします。
2・パネルの種類と選び方
つづいて、4Kモニターのパネルの選び方です。
この部分は「映像美」と「目の疲れにくさ」に関係する部分であり、重要です。
以下、4Kモニターで採用例がある、各方式のパネルの概要を順番に説明していきます。
第1に、IPSパネルです。
視野角が広めで、ギラつかず目にも優しい特性がある上で、ある程度の色域を持つパネルです。仕事にも、趣味にもバランスが良く、家庭向きにも人気です。
(こだわりがない場合)一般向けには、IPSが最善の選択肢です。
IPSパネルは、多くの企業が、色々なグレードの製品を生産します。
特に、色域ほか、IPSの弱点と言える黒表現(コントラスト比)や応答速度を、強化したパネルは「固有名」で呼ばれます。
例えば、広色域IPS(色域強化型)Black-IPS(色域・コントラスト比強化型)、Fast-IPS(応答速度強化型)、Nano-IPS(色域、応答速度強化型)などです。
企業ごと名前が微妙に変わったり、単に「IPS」だけの表記の場合もありますが、一般的に、このように区分できます。
製造企業も、IPSパネルは多いです。
上表は、IPS系パネルを製造する企業と、そのパネル名(商標)を示したものです。
日本市場のPCモニターで、採用例が多いと言えるパネルを上から順番に並べています。
大手ならば問題ないですが、上表にない中小ほか、「産業向け」パネルを「流用」したような低スペックな製品もたまにみます。
結論的にいえば、「IPSならどれでも同じ」と考えて選ぶのは駄目です。
スペックをとにかく「細かく見る」のが重要です。
上表は、典型的な4Kモニターの(安めの)スタンダード機のスペックです。
これを基準とすれば、各値のスペックの「上下」はある程度判断がつくと思います。
ただ、値が高ければ「良い」というわけでもないです。
例えば、(最大)輝度が「高すぎる」機種は、仕事に使う際「低輝度に調光できない(=目が疲れる)」などの問題を持つ場合もあるからです。
ややこしいので、今回の記事では、皆さんのニーズに向く製品かどうか、区別が付くように各機を説明するつもりです。ある程度安心してください。
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第2に、VAパネルです。
TVではよく使われる種類です。
Black-IPS(2000:1)と比べても、コントラスト比がさらに良く(3000:1〜)「黒が締まる」性質があります。
この点で「映像美」を追求したい方に人気です。視野角は、実際にはIPSより狭めとも言われますが、そこまで変わりません。
ただ、独特の粒状感(ギラツブ)があり、タイピングなどの際は目疲れします。
応答速度(ネイティブ)も遅いので、本格的なゲームにも向きません。
そこを改良したFast-VAパネルもありますが、4Kでの展開はないです。
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第3に、TNパネルです。
ゲーム向けに応答速度は速いが、視野角が狭く(160°)、色味も悪いパネルです。
応答速度の部分も、最近はFast-IPS・Fast-VAの登場であまり目立たなくなっています。特定の目的がない限り、PC用としては積極的にはおすすめしません。
例外と言えるのが、応答速度がMaxとなるFast-TNです。ただ、一般向けの4Kだとやはり展開がないです。
このブログだと【ゲーミングモニターの比較記事】で該当機を見ています。
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第4に、その他の上位パネルです。
デザイナー向けなどの「超高級機」だと、QLED(量子ドット)技術を採用する機種、あるいは、液晶ではなく、OLED(有機EL)を採用する機種もあります。
それぞれのパネル性質は、街灯機種の紹介にて詳しく解説します。
なお、パネル表面処理は、20型以下と、40型オーバーの大画面機とを除けば、ほぼ全機種ともノングレア(非光沢)です。
照明などの反射が少ない部分で、日本だと人気がある種類です。
ノートPCとは違い、ハーフグレア(半光沢)、グレア(光沢)は、テレビ的な利用を志向した一部機種を除けば、皆無に近いです。
特殊なモデルは本編で言及しますが、基本あまり気にしなくて良いです。
3・スタンドの稼動性と画面サイズ
スタンドも「目への優しさ」を重視する場合、重要な要素です。
とくに、27型以下の場合、稼動性が悪いと「目の疲れ」に大きく影響する要素です。
モニターと目線は水平にするのが、目が最も疲れない配置です。
しかし、上下のチルト角度は調整できても、高さが調整できない機種がほとんどです。
そうした機種は「目に優しい」体勢をとろうとすると、椅子の高さを無理に調整する必要がでるため、腰や肩の疲労につながります。
モニターアームなどへの交換を考えている場合は別として、スタンドの調整力の高い製品を選ぶのが、「疲れない」ためのコツです。
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画面サイズも、重要です。
このブログの【PC用デスクの比較記事】でも書きましたが、「目が疲れない」ための適切な視聴距離というものがあります。
画面の左右方向の視線の移動をふまえての数字です。
例えば、上表にあるように、目と画面の距離が80cm以上離せない小机ならば、27インチは大きすぎると言えます。
なお、4Kモニターは高詳細ですが、(テレビと違って、モニターは近接してみるものなので)必要な距離はフルHD機と変わりありません。
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以上、「4Kモニターの選び方の基本」を3点説明しました。
1・4Kモニターの比較 (1)
:サイズ:27型・28型
2・4Kモニターの比較 (2)
:サイズ:31.5型・32型
3・4Kモニターの比較 (3)
:サイズ:40型以上
4・4Kモニターの比較 (4)
:サイズ:23.8型以下
冒頭に書いたように、このブログは、モニターサイズ別に分けて書いています。
そのため、「購入したいサイズ」がお決まりの場合、以上のリンクをご利用ください。
1回目記事(以下)は、27、28インチの紹介です。
4Kモニターで最も種類が多く、4Kのメリット性が最も活かせるサイズといえるので、最初に紹介しています。
その他のサイズをお探しの方は、以上のリンクをご利用ください。
1-2・デルの4Kモニターの比較
ここからは、具体的なモニターの説明にうつります。
はじめに、米国のデルの27型の4Kモニターです。
同社は、開発したての最新パネルを最も速く投入する企業ですので、最初に取りあげました。
1・27型-28型4Kモニターの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:DELL〈米国〉
1-3:LG〈韓国〉
2・27型-28型4Kモニターの比較 (2)
2-1:BenQ〈台湾〉5K
2-2:ASUS〈台湾〉5K
2-3:Apple〈米国〉5K
3・27型-28型4Kモニターの比較 (3)
3-1:EIZO〈日本〉
3-2:アイオーデータ〈日本〉
3-3:フィリップス〈欧州〉
3-4:HP〈米国〉
3-5:ACER〈台湾〉
3-6:TCL〈中国〉
4・27型-28型4Kモニターの比較 (4)
4-1:イイヤマ〈日本 〉
4-2:JAPANNEXT〈日本〉
4-3:レノボ 富士通 ほか〈各社〉
5・4Kモニターの比較
5-1:最終的なおすすめの提案【結論】
今回は、以上のような順番で企業順にみますが、この点でDELLを最初にとりあげました。
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なお、以下では、高評価できる部分は赤系の文字色で、イマイチな部分は青字で、本文を書いていきます。
【27インチ】
【2025年発売】
1・Dell U2725QE
¥119,580 楽天市場 (5/1執筆時)
輝度:450cd/u
コントラスト比:3000:1
リフレッシュレート:120Hz(4K)
HDR:HDR600
USB給電: 140W
接続端子:HDMI2.1 DP USB-C
【2022年発売】
1・Dell U2723QE
¥72,800 楽天市場 (5/1執筆時)
(Amazon限定:5年保証)
1・Dell U2723QE U2723QE-A
¥70,800 Amazon.co.jp (5/1執筆時)
輝度:400cd/u
コントラスト比:2000:1
リフレッシュレート:60Hz(4K)
HDR:HDR400
USB給電: 90W
接続端子:HDMI2.0 DP USB-C
パネル: Black-IPS ノングレア
応答速度:5ms (GTG)
解像度:4K(3840×2160)
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA:100mm
スピーカー:
4K動画再生:HDCP2.3
保証期間:3年
U2725QEは、DELLの27インチの4K液晶モニターです。
デジタルハイエンドシリーズという同社の一般向けの上級ラインの最新機となります。
旧機が残ります。
現在も下位機として販売が続きます。
比べる場合、上表のように輝度、リフレッシュレート、HDR輝度、USB給電力の点で、スペック差があります。
ただ、価格差はある上で、旧機でも、一般向けだと(十分に)良いスペックです。費用対効果は、むしろそちらが高めに思いますし、選んでもOKです。
なお、末尾に-Aがつくのは「Amazon限定」型番ですが、通常機と性能は同じです。
ただ、保証が5年(通常3年)より長いので、お買得です。
パネルは、ノングレア(非光沢)のBlack IPS(=Nano IPS Black)です。
視野角が広く、目にも優しいIPSの改良型のLGの上位パネルです。
IPSだと、1000;1前後の場合が普通ですが、この場合2-3倍の値を出せます。
新型は、3000:1とより高いので、LG製の2025年登場の新型パネルかと思います。
「目の優しさ」の部分というより、映像美の部分の進化として意義深いです。
色域は、DCI-P3のカバー率で99 %です。
動画方面の色域指標で、最近は、sRGB、Adobe RGBより重要になってきています。
高いほど優秀ですが、本機は「広色域パネル」と言って良いです。
本機は、本格的なデザイナー専門機ではないですが、一般的ユーザー向けにはかなり良いスペックです。
液晶の輝度は、450cd/uです。
映像コンテンツの進化で、家庭用機でも、要求される輝度は最近増しています。
あまり高すぎると、輝度を落としにくく、書類仕事に向かない部分がでてきますし、これだけあれば十分でしょう。
応答速度は、オーバードライブ時、5ms (GTG)です。
通常時は8msですが、問題のないレベルです。
HDRは、HDR600です。
必ピーク輝度などの基準を満たします。
リフレッシュレートは、120Hzです。
本格的なゲーミング用のスペックではないですが、PS5には対応水準です。
チラツキ対策もFreeSyncプレミアムなので、ゲーム用の入門機的な水準はあります。
画質調整機能は、わりと「あっさり」です。
「目の優しさ」の部分は、低輝度利用時のチラツキを防止するバックライトのフリッカー対策と、最近搭載が多いブルーライトカット機能は付属です。
これらは、どのモニターでもほぼ対応です。
「映像美」の部分では、一方、特段の機能は明言されません。
米国系の企業は基本、PCに任せる方向性で、最低限レベルの場合が多いです。
ただ、モニターのマニュアル調整については、後面ジョイスティックで操作できるなど、配慮はみられます。
接続端子は、HDMI2.0x2 ・DisplayPort ・USB-Cです。
USB-Cは、アップストリームポートもあるので、デイジーチェーン(数珠つなぎ)が可能です。
また、USB-C端子は、140WクラスのUSB-C(Thunderbolt 4)給電対応です。
MacBookの仕様を出しましたが、Windowsのゲーミングノートでも、速度低下なしに充電もできる水準です。
HDMI端子は、2.1規格なので、4KHDR信号も通ります。
HDCP2.2にも、対応です。
USBハブも、搭載です。
コネクタ形状は(丸い)USB-Cが1つと(四角い)USB-Aが、表裏に総計6つです。
速度は、いずれもUSB3.1クラスですので、高速対応です。
ハブのUSB-Cを給電に使う場合は、USB-C1つは15W給電が可能です。
このほかLAN端子も備えます。
スタンドの品質は、前後左右高さ回転と全てに対応する「フルスペック」です。
調整幅は、チルト角度(上21° 下5°)・高さ(15cm)・左右(90度)です。
他社高級機と比べても可動範囲で引けをとりません。
「目の優しさ」の部分で、アームの性能は重要ですし、本機はこの部分でも優秀です。
Dell SB521A
¥5,219 Amazon.co.jp (1/2執筆時)
スピーカーは、付属しません。
しかし、Uシリーズは別売の専用スピーカーの搭載が可能です。
保証は、3年です(Amazonモデルは5年)。
なお、DELLのハイエンドモニターは、普通の保証以外に、「3年間のプレミアムパネル交換保証(無輝点保証)」があります。
常時消灯(黒点)こそ保証されませんが、この部分も、同社の「売り」と言えます。
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以上、DELLの U2725QEの紹介でした。
良いパネルを使いますが、仕様的に「デザイナー用」ではなく、「デジタルハイエンド」の名前が示すように、一般ユーザーで画質の良いものを探している方に向く機種です。
「映像美」の部分に注目して選びたい場合、IPS Blackパネルは選択肢になります。
QLED(量子ドットLED)を採用する機種と違い、輝度表現や色域の部分で「味付け濃いめ」でもないので、(一般的な)仕事との兼用にも向くと思います。
他社に比べてアイケアの部分で強い仕様でもないですが、モニター用としては向くかと思います。
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なお、DELLからは、この画面サイズの4K機(下位機)の販売がほかにあります。
違いを確認しておきます。
【27インチ】
【2025年発売】1500:1 120Hz
(3年保証)
2・Dell S2725QC
¥(49,800) 楽天市場 (5/1執筆時)
(5年保証)Amazon限定
2・Dell S2725QC-A
¥55,200 Amazon.co.jp (5/1執筆時)
【2021年発売】1000:1 60Hz
(3年保証)
3・Dell S2722QC
¥38,800 Amazon.co.jp (5/1執筆時)
解像度:4K(3840×2160)
輝度:350cd/u
パネル:IPS ノングレア
コントラスト比:1500:1
応答速度:4ms (GTG 最大)
リフレッシュレート:120Hz(4K)
HDR:HDR400
USB給電: 65W
接続端子:HDMI2.1×2 USB-C
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA:100mm
スピーカー:3W
4K動画再生:HDCP2.3
保証期間:3年
第1に、S2725QCです。
先ほどの機種の1グレード下位機種になります。Amazonモデルは、保証5年と長いほかは同じです。
一方、旧機( S2722QC)が残ります。
こちらは、コントラスト比が1000:1、リフレッシュレートが最大60Hzと落ちるほか、ます。あとは、HDMIのバージョンとスタンドの可動範囲が微妙に違う程度です。
ただ、パネルの違いは大きいので、新機種を推します。
形状は、Sシリーズと言うことで、ベゼルを薄くしたことで、多少ですがスリムです。
パネルは、普通のノングレア(非光沢)のIPSです。
コントラスト比と輝度は、1500:1と350cd/uと、上位機ほどではないですが、平均より高めです。
色域は、P3のカバー率は非開示です(sRGBは99%)。
本機はLG(あるいはBOE)のパネルでしょう。
いずれにしても、色域は、DCI-P3 80%台の標準品でしょう。
HDRは、本機は輝度が低めなので、HDR10の水準です。
接続端子は、HDMI2.1が2つと、USB-Cです。
ただ、USB-C給電は多少弱めの65W給電対応です。
デイジーチェーンは、非対応です。
USBハブは、USB-C(USB 3.0)×1、USB-A(USB3.0)×2になります。
スタンドは、上位機より可動幅は少なくなります。
ただ、それでも「前後(上5° 下21°)左右(60°)高さ(13cm)回転」とフル可動です。
保証は、デロンギは、Sシリーズだと、無輝点保証はないです。
3年保証のみです。
その他の仕様は、上位機に準じます。
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結論的にいえば、新機種は、スタンドの稼働性が良い上でパネル品質が上がったので、値ごろ感がある中級機に仕上がっていると思います。
実際、輝度はこの程度の方が(書類)仕事にはよい部分もあります。EIZOなどの専門機を除けば、各機とも、最低輝度をしっかり落とせる仕様にはしないからです。
画質調整はPC任せで、モニター1台で普通に使う分には高品質に思います。
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【27インチ】
【2025年発売】1500:1 120Hz
(通常型番:3年保証)
4・Dell S2725QS
¥(44,800) 楽天市場 (5/1執筆時)
(Amazon型番:5年保証)
4・Dell S2725QS-A
¥50,200 Amazon.co.jp (5/1執筆時)
【2020年発売】1300:1 60Hz
4・Dell S2721QS
¥41,800 Amazon.co.jp (5/1執筆時)
解像度:4K(3840×2160)
輝度:350cd/u
パネル:IPS ノングレア
コントラスト比:1500:1
応答速度:4ms (GTG)
リフレッシュレート:120Hz(4K)
HDR:HDR10
USB給電:
接続端子:HDMI2.1×2 DP1.4
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA:100mm
スピーカー:3W
4K動画再生:HDCP2.3
保証期間:3年
第2に、S2725QCです。
1つ上と同じSシリーズの下位機種になります。
こちらも旧機種(S2721QS)だと、コントラスト比とリフレッシュレートがやや落ちます。そこまで値段差もないので、新機種が良いでしょう。
パネルは、先ほどの機種と同じものを使います。
というより、1つ上の製品と比べる場合、違いは、ノートPCなどへのUSB-C給電に対応しない点と、USBハブが付かない点に止まります。
この部分がマストでないならば、こちらを選んでもOKです。
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【27インチ】
【2025年発売】
5・Dell P2725QE
¥59,780 Amazon.co.jp (5/1執筆時)
解像度:4K(3840×2160)
輝度:350cd/u
パネル:IPS ノングレア
コントラスト比:1500:1
応答速度:5ms (GTG)
リフレッシュレート:100Hz(4K)
HDR:
USB給電: 90W
接続端子:HDMI2.1 DP USB-C
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA:100mm
スピーカー:3W
4K動画再生:HDCP2.3
保証期間:3年
第3に、S2725QCです。
こちらは、同社の(普通の)ビジネス用の上位シリーズとなる「プロフェッショナルシリーズ」の製品です。
パネルは、IPSです。
スペックは、輝度(350cd/u)、コントラスト(1500:1)は、Sシリーズと同じです。
しかし、リフレッシュレートが異なる(100Hz)ため、Sシリーズとは別パネルです。
メーカーなどは、特定できませんが、LGかどこかの新製品でしょう。
色域も、DCI-P3は非開示です。
(基準の緩い)sRGBで99%ですので、スタンダード品ではあります。
HDRは、非対応です。
接続端子は、HDMI2.1と、DP1.4 USB-Cです。
USB-Cは、90W給電にも対応します。
この水準の給電力ならば、ゲーミングノートPCなどではなければ、フル速度で充給電できます。
USBハブも搭載です。
USB-A (USB 3.0)が3つと、USB-C(USB3.0)が1つです。
スタンドは、フル稼動です。
可動幅は「前後(上5° 下21°)左右(60°)高さ(15cm)と回転です。
Sシリーズより若干高さ調整が柔軟です。
あとは、Sシリーズに対して、内蔵スピーカーがないほどの違いです。そもそも、警告音以上の性能は、Sシリーズはないので、不要でしょう。
保証は、3年です。Pシリーズは、無輝点保証は付属です。
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結論的にいえば、ストイックな仕事として、1パネルで利用するならば、選べる製品です。
その用途だとHDRも、色域も不要ですので。
スタンドの仕様も、 90WのUSB給電力も、便利に使えるでしょうし。
ただ、映像視聴などまで含めて、汎用的に使いたい場合は、(輝度や、コントラスト比の数字は良いですが)、色域アー、HDR非対応の部分を含めて、あまり向かないと言えます。
仕事用としても、他社機との仕様の比較は必要でしょう。
1-3・LGの4Kモニターの比較
続いて、LGエレクトロニクスの4Kモニターです。
同社は、自社で(部品としての)IPSが生産できる世界的企業です。性能の良い機種が割安の場合が多いです。
【27インチ】【2022年発売】
6・LGエレクトロニクス 27BP85UN-W
¥56,317 Amazon.co.jp (5/1執筆時)
解像度:4K(3840×2160)
輝度:400cd/u
パネル:IPS ノングレア
コントラスト比:1200:1
応答速度:5ms (GTG)
リフレッシュレート:60Hz(4K)
HDR: HDR400
USB給電:90W
接続端子:HDMI2.0x2 DP USB-C
スタンド:チルト高さ 回転
VESA:100mm
スピーカー:
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間:3年
27BP85UNは、LGエレクトロニクスの製品です。
液晶パネルは、ノングレア(非光沢)のIPSです。
LGのIPSは、いくつか種類がありますが、こちらは普通のものです。
色域は、本機は、sRGB98%・DCI-P3カバー率95%です。
広色域ではない普通のIPSです。
ただ、それでも、他方式に比べて、視野角ほかの性能は良いです。
輝度は、平均輝度で400cd/uです。
HDRは、HDR400に対応します。
そのため、対応するコンテンツ(ゲーム・動画)再生の際、明るい光表現のリアリティが高いです。
さらに、本機は、標準映像(SDR)のHDR映像へのアップコンバートにも対応するため、HDRに未対応のコンテンツの底上げも可能です。
応答速度も、5ms (GTG)です。
動く映像の画質に影響しますが、問題ない数字です。
画質調整機能は、高レベルです。
「映像美」に関する部分では、テレビでお馴染みの超解像技術が採用されます。
画質の粗い動画などを補整できるため、画像全般が高画質化します。
また、主にゲーム向けですが、暗部補正技術(ブラックスタビライザー)も備えます。
「目の優しさ」の部分では、基本となるフリッカーフリー機能も搭載されます。
なお、ゲーム専用機ではないものの、AMD FreeSyncに対応します。
また、DASモードを搭載しているため、ビデオカードが対応している場合、環境によってはゲームの応答速度の強化も望めます。
スタンドの品質も、結構良いです。
上位機はチルト角度(上20° 下5°)と縦表示(ピポット)のほか、110mmの高さ調整が可能です。
左右角度の調整はできないですが、台座を動かせば良いだけですし、それなりに性能は期待して良いでしょう。
ただし、下位機種は角度のチルトのみですので、イマイチです。
接続端子は、DisplayPort 1.2、HDMI 2.0ポートが2つという構成です。
ケーブルは、いずれも付属です。
HDMI2.0規格対応ですので、HDMI端子経由でもPCに接続可能です。
USB-C給電は、90Wで対応です。
発売時期の関係もありますが強力で、大画面ノートPCでも速度低下せずに給電できるでしょう。
HDCP2.2には、対応です。
保証は、3年間です。
LG機も、保証期間内における無輝点保証をなします。ドット欠け(黒点)保証はないですが、これは他社もそうです。
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以上、LGの27BP85UNの紹介でした。
格安に購入でき、特に動画面に強い高画質な27インチモニターといえます。費用対効果はかなり高いでしょう。
HDR400に速くも対応しているほか、スタンドの品質も十分ですから、ビジネスに、ゲームに万能に使いやすい4K機と言えます。
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なお、LGの場合、本機の下位機種が他にいくつかあります。
順番に確認しておきます。
【27インチ】
【2025年発売】1200:1
7・LGエレクトロニクス 27UP650K-W
¥44,799 楽天市場 (5/1執筆時)
USB給電:
接続端子:HDMI×2 DP
スタンド:チルト・高さ・回転
【2021年発売】300cd/u 1000:1
8・LGエレクトロニクス 27UP550N-W
¥39,800 楽天市場 (5/1執筆時)
USB給電: 90W
接続端子:HDMI×2 DP USB-C
スタンド:チルト・高さ・回転
【2025年発売】(Amazon限定)1200:1
9・LGエレクトロニクス 27UP660K-W
¥32,800 Amazon.co.jp (5/1執筆時)
USB給電:
接続端子:HDMI×2 DP
スタンド:チルト
解像度:4K(3840×2160)
輝度:400cd/u
パネル:IPS ノングレア
コントラスト比:1200:1
応答速度:5ms (GTG)
リフレッシュレート:60Hz(4K)
HDR: HDR400
VESA:100mm
スピーカー:
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間:3年
第2に、27UP550N-Wなどです。
2021年旧機が残ります。
ただ、パネルが旧水準で、コントラスト比( 1200:1→1000:1)と輝度(400cd/u→300cd/u )、色域(もDCI-P3 90%→95%)と、新機種より弱いです。
この世代だけ、USB-C接続(90W給電)に対応ですが、新機種が良くみえます。
加えて、Amazonモデルがあります。2025年モデルでパネルは新仕様ですが、スタンド稼働がチルトのみになるのが注意点です。
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結論的にいえば、パネルとスタンド共に性能が良い、27UP650Kが特に良くみえます。
パネルは、IPSです。
最新機は、1つ上の上位機とパネルスペックも同じで、お買得感があります。
スタンドは、上位仕様だと、左右が以外は対応です。
可動幅は、チルト(下5° 上20°)と高さ(11cm)と縦回転です。
上位機と変わりません。
ただし、Amazonモデルは、チルトのみです。
接続端子は、新機種は、HDMI×2とDPが1ポートです。
あとは、1つ上の製品に対して、言及したい違いはないです。
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結論的にいえば、こちらの上位モデル(27UP650K)については、先ほどみた上位製品と同じパネルスペックでありつつ安いので、USB-C給電が不要なら「選べる」と言えます。
パネルスペックも、現行の各社のスタンダード機としては、1ランク良いですし、費用対効果の部分を含めて、評価できます。
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【2024年発売】【27インチ】
(上位機:スタンドフル稼動)
10・LGエレクトロニクス 27US550-W
¥34,199 Amazon.co.jp (5/1執筆時)
(下位機:チルト稼動のみ)
10・LGエレクトロニクス 27US500-W
¥37,800 Amazon.co.jp (5/1執筆時)
解像度:4K(3840×2160)
輝度:300cd/u
パネル:IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:5ms (GTG)
リフレッシュレート:60Hz(4K)
HDR: HDR10
USB給電:
接続端子:HDMI DP
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA:100mm
スピーカー:
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間:3年
第2に、27BP85UNです。
同社では最も安い4Kパネル採用機です。
パネルは、同じIPSです。
しかし、輝度が300cd/u、コントラスト比(1000:1)色域もDCI-P3 90%と、上位機より劣ります。
それでも、冒頭の「選び方の基本」で書いた、各社のスタンダード機の水準はありつつ「安い」ので、入門機として、悪くないとは言えます。
HDRは、ノーマル(HDR10)水準です。
画像調整は、フリッカー対策など、一通りあります。
「映像美」に関わる部分でも、超解像技術、暗部補正を含めて、上位機の機能性は持ちます。
スタンドは、一方、上位機は、フル稼動です。
調整幅は、チルト(下5°・上21°)と左右(90°)と高さ(15cm)と縦回転です。
左右調整できる部分で、1つ上の製品より良いです。
ただ、左右(まあ)、台座から動かせば良いでしょうし、マストでないです。
上位機は、設置しやすいワンクリックになる関係もあります。
接続端子は、HDMIとDPという構成です。
保証年数は、3年です。
無輝点保証もあります。
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結論的にいえば、上位機は、飛び抜けた個性はないものの、4Kのスタンダード機として、価格面で値ごろ感のある製品です。パネル・スタンド・フリッカー対策という「目の優しさ」に関わる部分も問題ないです。
同クラスの他社機と比べる必要はありますが、「ベター」な4Kスタンダード機として候補にできると言えます。
【2024年発売】
(チルト+高さ)
11・LG MyView Smart Monitor 27SR75U-W
¥52,800 楽天市場 (5/1執筆時)
(チルトのみ)
11・LG MyView Smart Monitor 27SR73U-W
¥52,680 Amazon.co.jp (5/1執筆時)
解像度:4K(3840×2160)
輝度:350cd/u
パネル:IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:5ms (GTG)
リフレッシュレート:60Hz(4K)
HDR:HDR10
USB給電: 65W
接続端子:HDMI×2 USB-C(Wi-Fi)
スタンド:チルト・高さ
VESA:100mm
スピーカー:5W×2
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間:3年
MyView Smart Monitor 27SR75Uは、LGエレクトロニクスの中級機です。
このシリーズは少し特殊で、どちらかと言えば、チューナーレステレビに近い感じです。
実際、LGのWebOSを積んでいて、アプリ対応できる定額動画サービスなどの視聴が可能です。
リモコンも付属します。また、【LGの4Kテレビの比較記事】でみている同社のTV用の上位リモコンも使えます。むろん、TVチューナーは、未付属です。
そのほか、本機は、Wi-Fiを搭載するので、同社のアプリ(LG ThinQアプリ)で、スマホをリモコンとしての操作にも対応できます。
加えて、スマホからの映像のキャストも、AppleのAirplay2や、ミラキャストに対応するため、専用のSTB機器がなくても可能です。
液晶パネルは、非光沢のIPSです。
色域は、DCI-P3カバー率90%で、輝度は、平均輝度で350cd/uです。
広色域ではない普通のIPSです。
HDRは、HDR10には対応です。
応答速度は、IPSとしては平均値と言える5ms (GTG)です。
画質調整機能は、自動輝度センサーの言及があります。
周囲の明るさから、画面輝度を適切に調整する機能です。ただ、部屋の照明色などまでみる環境光センサーではないようです。
また、コンテンツ自体の輝度を測定して「映像美」を高めるような使い方は、(ベンキューと違い)言及がないです。
とはいえ、TVでもこの仕様は効果的ですし「目の優しさ」に寄与するとも言えます。フリッカーフリーも、むろん対応です。
一方、TV的な部分での画像補正は言及がないです。ここは(大画面の)4Kテレビとの差とと言えそうです。
スタンドは、上位仕様だと、チルト(上5° 下15°)と、高さ(11cm)の調整ができます。
下位機はチルトのみですが、主にテレビ的につかうならば、この仕様でも良いように思います。
接続端子は、HDMIが2系統とDP・USB-Cという構成です。
一方、本機は、Wi-Fi内蔵なので「コードレス接続(Win)」の提案もあります。いわゆる「キャスト」ですが、場合によっては便利でしょう。
USB-C給電は、65Wの給電ができます。
ノートPCの接続を予定している方は便利でしょう。
HDCP2.2には、対応です。
スピーカーは、総合10Wです。
PCモニターとしては、充実しますが、テレビ用としては最低減でしょう。
ただ、本機はHDMIについてeARCに対応なので、【サウンドバーの比較記事】で書いたような高性能な外部スピーカーを簡単につなげられます。
保証は、無輝点保証を含めて、3年間です。
LG機も、保証期間内における無輝点保証をなします。ドット欠け(黒点)保証はないですが、これは他社もそうです。
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以上、LGのMyView Smart Monitor 27SR75Uの紹介でした。
家庭用として「動画も見られたら便利だな」という場合に良い選択肢です。Wi-Fi経由のキャストも実用性がありますし、家庭向きには意外と良い構成に思います。
パネルも、スタンダードなIPSです。明るさセンサーの工夫で「目の優しさ」にも配慮があります。こうした点をふまえると、主には「趣味用」だが、たまに「仕事」というような場合に合いそうです。
スタンドは、主にテレビ的な運用ならば、チルトだけの下位機でも良い気がします。
【27インチ】
【2024年発売】27UQ850-W後継機
(キャリブレーションセンサー付属)
12・LGエレクトロニクス 27UQ85RV-W
¥84,810 Amazon.co.jp (5/1執筆時)
(キャリブレーションセンサーなし)
13・LGエレクトロニクス 27UQ850V-W
¥63,690 Amazon.co.jp (5/1執筆時)
解像度:4K(3840×2160)
輝度:350cd/u
パネル:Black IPS ノングレア
コントラスト比:2000:1
応答速度:5ms (GTG)
リフレッシュレート:60Hz(4K)
HDR:HDR400
USB給電: 90W
接続端子:HDMI2.0x2 DisplayPort USB-C
スタンド:チルト 高さ 回転
VESA:100mm
スピーカー:5W×2
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間:3年
27UQ85RV-Wは、LGのデザイナー向けの上位仕様です。
なお、キャリブレーションセンサーが未付属(別売)となる27UQ850Vもありますが、パネル部分の性能は同じです。
専用設計ですしキャリブレーターとしては値段も安めですから、必要ならば付属モデルが良いでしょう。
仕様としては、別売のハードウェアキャリブレーションに対応する製品です。
また、マシンスペック的にも、静止画・動画問わずに便利に使えそうな水準です。
液晶パネルは、 Black IPS(=Nano IPS Black)です。
IPS液晶の「進化形」です。とくにIPS液晶が苦手な「黒の締まり」を強化できます。
結果、コントラスト比は2000:1と、(VAに及ばないものの)IPS系では高水準です。
繰り返しになりますが、「目の優しさ」の部分では、コントラストはあまり意味がないです。
しかし、「階調表現」が良くなることで、IPSの品質そのままで、映像美の部分で性能が良くなります。
色域は、DCI-P3カバー率98%と、「デザイナー向け」です。
静止画の諸指標は開示がないですが、sRGBは、DELLの例からして100でしょう。
輝度は、350cd/uです。
輝度も高いです。輝度ピークは400cd/uなので、HDR400には対応です。
画質調整機能は、下位機種と同様ですが高レベルです。
ブラックスタビライザや、超解像処理など、一通りの技術を持ちます。
スタンドの品質は、左右の調整(スイーベル)ができない部分は少し注意です。
あとは「フルスペック」です。
調整幅は、高さ11cm、チルト角度(上20° 下5°)と縦回転です。
大画面の場合は、(個人用なら)スイーベルは要らない場合が多いので、これでも良いかと思います。
接続端子は、HDMI2.0x2・DisplayPort・USB-Cです。
USB-C端子は、90W給電です。
16インチのノートPCなら速度低下なしに充電できます。
ただし、出力はないのでPCのデイジーチェーン(数珠つなぎ)は、想定されません。
USBハブは、USB-A(USB3.0)が1つとUSB-B(USB2.0)が1つ用意されます。
KVM対応なので、複数のPCを利用する場合、マウスやキーボードををつなげておくとディスプレイ側で、一括した同時切替が可能です。
ケーブルは、各種ケーブルが全て同梱されます。
スピーカーは、総合10Wで付属です。
HDCP2.2にも、対応です。
TVなど著作権保護された4K接続にも使える点で、汎用性がある製品です。
保証は、3年です。
無輝点保証もしっかりあります。
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以上、LGの32UQ850Vの紹介でした。
他社提供もありますが同社が開発するNano-IPS Black搭載の「LGのご本家版」と言えます。例年DELLが先行して、LGが後から出すような順番ですが、今回もそうでした。
値段差を見ずに言えば、LGのほうが映像部分の調整においては上位です。DELLはどちらかと言えば、ビジネスニーズをくみ取る方向なので、同じパネルでも、意外と「住み分け」はされている印象です。
あえて言えば、デザイン用としてだけでなく、楽しみのために利用する場合、先述の「ブラックスタビライザ」ほか、テレビ系の画像補正が(テレビ屋さんとして)LGは強いと言えます。
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【27インチ】
【2023年発売】
14・LG UltraGear 27GP95RP-B
¥83,694 Amazon.co.jp (5/1執筆時)
解像度:4K(3840×2160)
輝度:400cd/u
パネル:nano-IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:1ms (GtoG)
リフレッシュレート:144Hz(4K)
HDR:HDR600
USB給電:
接続端子:HDMI2.1x2 DPx1
スタンド:チルト 高さ 回転
VESA:100mm
スピーカー:
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間: 3年
なお、LGの場合、本機以上に性能の良い27型の4K上位機は、高リフレッシュレート対応機です。
パネルは、同社の広色域パネルとなるNano IPS(DCI-P3 98%)になります。
あとは、主にはゲーミング用に必要な部分の強化です。
具体的には、リフレッシュレート(144Hz)ほか、応答速度(1ms)、そして、高リフレッシュレートに必要な、端子規格の変更などです。
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結論的にいえば、FPSのような速度が要求されるゲーム用としてだけではなく、普通の動画視聴時などの「映像美」などを得たい場合、この水準の製品を(一般人が)選ぶ意味はあるとはいえます。
ただ、ゲーミング用の場合、通常65W・最大95Wと電気を食います。翻せば、夏場は発熱も問題となるので、設置環境については購入前にしっかり考えた方が良いでしょう。
なお、本機は、リフレッシュレートが120Hzより高いタイプなので、(今回の一連の記事ではなく)以上の記事で、メインの紹介文を書いています。
次回に続く!
おすすめの4K・5Kモニターは結論的にこれ!
というわけで、今回はは、PC用の27型28型の4Kモニターの比較の1回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。
2・27型-28型4Kモニターの比較 (2)
2-1:BenQ〈台湾〉5K
2-2:ASUS〈台湾〉5K
2-3:Apple〈米国〉5K
3・27型-28型4Kモニターの比較 (3)
3-1:EIZO〈日本〉
3-2:アイオーデータ〈日本〉
3-3:フィリップス〈欧州〉
3-4:HP〈米国〉
3-5:ACER〈台湾〉
3-6:TCL〈中国〉
4・27型-28型4Kモニターの比較 (4)
4-1:イイヤマ〈日本 〉
4-2:JAPANNEXT〈日本〉
4-3:レノボ 富士通 ほか〈各社〉
5・4Kモニターの比較
5-1:最終的なおすすめの提案【結論】
続く、2回目記事(こちら)では、台湾の大手2社の製品とAppleの純正モニターをみていきます。
液晶パネルの画質 ★★★★★
目の疲れにくさ ★★★★★
動画・ゲーム対応 ★★★★★
品質保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、結論編(こちら)へと向かいます。
いつものように、紹介した全てのモデルから、予算別・目的別のAtlasのおすすめ機種を提案していきたいと思います。
引き続き、よろしくお願いします。
2回目記事は→こちら
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