【今回レビューする内容】2024-2025年 誰でもプロ級!人気の電動コーヒーミルの性能とおすすめ・選び方: コーヒーグラインダーの機能の違いやランキング:メリタ・デロンギ・カリタ・ラッセルホブズ・ボダム
【比較する製品型番】メリタ ECG62-3W ECG62-1B ECG64-1L ECG65-1B CG-5B ECG71-1B VARIO-E CG-124 デロンギ KG200JN KG79J KG366J KG521J-M bodum 10903-01JP-3 10903-913JP-3 BISTRO 11160-01RC Kalita CM-50 C-90 カリタ ナイスカットミル NEXT G2 KCG-17 61122 61120 ハリオ HARIO V60 EVCN-8B ラッセルホブス 7660JP フジローヤル みるっこDX R-220 wilfa Svart Aroma CGWS-130B Svart Nymalt WSCG-2 ユニーク oceanrich G2 UQ-ORG2CBK G1 cores C330 cores C350 デバイスタイル GA-1X- Limited GA-1X-R Special GA-1X-BR OXO Brew 8717000 ソリス スカラプラス SK1661 HARIO スマートG EMS-1B EMSG-2B EMSGN-2B EMSGN-2B コイズミ KKM-0100 KKM-0400/S レコルト RCM-2 RCM-3 ラッキーコーヒーマシン BONMAC BM-250N プラスマイナスゼロ XKM-J110 ほか
今回のお題
美味しく挽ける!電動コーヒーミルのおすすめはどれ?
どもAtlasです。
今日は、2024年12月現在、最新の電動コーヒーミルの比較です。
コーヒー好きのAtlasが試した機種を中心に「綺麗に挽けて、よく香る」性能のよいミルを探します。
1・コーヒーミルの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2: メリタ〈ドイツ〉
1-3:デロンギ〈イタリア〉
1-4:ボダム〈北欧〉
1-5:カリタ〈日本〉
1-6:ハリオ〈日本〉
2・コーヒーミルの比較 (2)
2-1:みるっこDX〈日本〉
2-2:Wilfa〈北欧〉
2-3:ラッセルホブズ〈英国〉
2-4:他の製品〈各社〉
3・コーヒーミルの比較 (3)
2-5:最終的なおすすめの提案【結論】
記事では、メリタ・デロンギなど、主要コーヒー器具メーカーの電動ミルは基本的に網羅します。
財布に優しい「プロペラ式ミル」から、味重視の「臼式・カッティング式」まで、いろいろとみていきます。
コーヒー粉の質 ★★★★★
粒度の調整 ★★★★★
静電気対策 ★★★★★
掃除しやすさ ★★★★★
エスプレッソ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
また、最後の「結論」部分では、上表のようなポイントから、予算や味の面から「具体的なオススメ機種」を提案します。
長い記事ですが、よろしくお願いします。
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1・紙フィルタ式コーヒーメーカー
2・ペーパーレスコーヒーメーカー
3・全自動コーヒーメーカー
4・カプセル式コーヒーメーカー
5・デロンギ・エスプレッソメーカー
6・イリーのエスプレッソマシン
7・おすすめのコーヒーメーカー 【結論】
8・コーヒー豆の比較
9・コーヒーミルの比較
なお、今回の記事は、このブログの珈琲関連製品の比較記事の9回目記事として書きました。
1-1・コーヒーミルの選び方の基本
具体的な製品の比較にはいる前に、「電動コーヒーミルの選び方の基本」を書いておきます。
選ぶ際に基本となるのは、ミルのカット方式です。
大きく分けて以上の4つの種類があり、それぞれメリットとデメリットがあります。
これについては、コーヒー専門誌ほか、個人レビュー・メーカーサイト含めて「ネット情報」が多くあります。
Atlasも改めて色々みました。
ただ、カフェ党(カフェ企業)と、エスプレッソ党(エスプレッソ企業)だと、同じ製品(方式)でも、評価が異なる傾向場合がかなり多かったです。
これは、主に、普段の挽き具合がそれぞれ異なるからです。
今回は、そのあたりを織り込みつつ、(家電として)「一般ユーザー」に普遍的に向く製品を選んでいきたいと思います。
というわけで、あらかじめ「4方式」について、Atlasの考え方を解説をしておきます。
1・プロペラ式ミル
第1に、プロペラ式ミルです。
ブレードグラインダーとも呼ばれます。
5000円以下の格安の電動ミルは、ほとんどすべてこの形式です。
挽き方は、名前通りです。
切れ味の鈍いプロペラカッターが高速回転しながら、豆を粉砕していくというものです。
得意な挽き方は、あえて言えば、プレンチプレスなどに向く「粗挽き」です。
格安でも、粗挽きの出来は良いです。しかし、それ以外は「苦手」です。
例えば、ペーパードリップ用の中細挽きや細挽きは粒状感が不揃いです。雑味がでる微粉も出やすいです。そのため、目の粗い金属フィルタを利用している方は注意です。
細挽きはさらに苦手です。エスプレッソ用の極細挽きにも対応できません。
味の部分では、仕組み上、熱が入りやすく、アロマが飛びやすいのも難点です。
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結論的にいえば、味の面・使い勝手の部分で「入門機」の域をでない製品です。
ただ、「お手入れは簡単」で「超小型」なので、気軽に試したい場合は良いでしょう。
2・臼式ミル
第2に、臼式ミルです。
色々な呼び方があり、グライディング式ミル・グラインダー臼とも呼ばれます。
挽き方は、独特です。
歯を上下でかみ合わせて、臼(うす)のようにすりつぶしてコーヒー粉を作ります。
得意な挽き方は、ペーパードリップ用の中細挽きです。
細挽きまではこなせますが、エスプレッソの「極細挽き」は対応できません。
味の部分では、プロペラ式より、コーヒーの味は「格段に良い」です。
次に説明するコーン式ミルと比べれば、摩擦熱は生じるため、熱対策は弱めです。アロマを気にする方は、避けた方が良いです。
しかし、味に影響する微粉もほとんど出ないですし、粉質は良いです。
一方、挽きムラのない「粉の均一性」は、上表では、コーン式などよりも評価を落としています。
ただ、細挽き以外の粒度は、(むろん製品によりますが)フラット式より良いとも言えます。
いずれにしても、大部分の方は、臼式ミルで満足するでしょう。
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結論的にいえば、臼式ミルは、味の面でプロペラ式ミルを上回ります。
その上で、値段もそこそこ安めで、サイズも小さめですむので、初めてコーヒーミルを買うという方に向いた仕様です。
エスプレッソ用を考えていないならば、一般家庭では、この方式で構わないでしょう。
3・コーン式ミル
第3に、コーン式ミルです。
こちらも色々な呼び方があり、コニカル刃・コニカル式カッターとも呼ばれます。
エスプレッソほか、コーヒーの「アロマ」にこだわりのある方に、選ばれることの多い方式です。
挽き方は、臼式と似ています。
こちらも、上下の円錐型の歯ですりつぶすように、コーヒー粉にします。
ただ、低速回転で摩擦熱が生じないように豆をすっていく点が違いです。
「刻む」というニュアンスでこれを説明する人もいますが、良い表現だと思います。
得意な挽き方は、ある意味で「万能」です。
粗挽きから、エスプレッソ向きの極細挽きまで、細かい挽き分けができます。
味の部分では、臼式ミルと違って、回転数と切削構造の関係で熱が入りにくい点が強調できます。
熱が入らないと、コーヒーのアロマが飛びにくいため、この点でこの方式を好む人は多いです。挽きムラのない「粉の均一性」も評価が高いです。
構造的に微粉はややでる傾向ですが、プロペラ式のように気にはなりません。
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結論的にいえば、コーン式ミルは、味の部分にこだわる場合、良い選択肢といえます。
また、エスプレッソ用の極細挽きに対応したい場合、この方式が家庭用では「マスト」に近いです。
一方、価格が高めな点、本体が大きくなる点点、そして、(取り外せない)下刃の形状が複雑になる部分で、メンテの手間が増える点が、この方式の難点といえます。
4・フラット式ミル
第3に、フラット式ミルです。
こちらも色々な呼び方があり、フラットカッター式とか、フラットディスク式・カット臼とも呼ばれます。
挽き方は、コーン式より「刻む」要素が強めです。
高速に回転する金属の歯のかみ合わせで、「刻む」ように豆をすります。
高速に刃を回転させるため、処理速度も速いです。
得意な挽き方は、この方式も「万能」です。
コーン式ミルと同じで、歯の形状的に「刻める」ため、エスプレッソ用の極細挽きまで対応できます。
味の部分は、一方、プロペラ式と似た欠点があります。
高速回転するため、豆に熱が入り、アロマが飛びやすい点です。
一方、味を悪くする微粉は、コーン式よりでにくい利点はあります。
粉の見栄えも良いので、コーヒー屋はこの方式も多いです。
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結論的にいえば、フラット式ミルは、用途性から選ぶ場合は、コーン式ミルとさほど区分する必要はないといえる方式です。
ただ、「速く・大量にすれる」特長から、業務用として発展してきた経緯があります。
その点で、熱問題ほか、サイズや静音性の部分に「課題」があります。ただ、カリタがわりと良い感じにカスタマイズした家庭用を出しています。
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以上、コーヒーミルの基本的な仕組みを解説しました。
他にも紹介したい部分がありますが、記事の中でおいおい書いていくつもりです。
1・コーヒーミルの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:メリタ〈ドイツ〉
1-3:デロンギ〈イタリア〉
1-4:ボダム〈北欧〉
1-5:カリタ〈日本〉
1-6:ラッセルホブズ〈英国〉
2・コーヒーミルの比較 (2)
2-1:みるっこDX〈日本〉
2-2:Wilfa〈北欧〉
2-3:他の製品〈各社〉
2-4:最終的なおすすめの提案【結論】
以下では、冒頭書いたように、以上のような順番で、方式ごとに順番に紹介します。
1-2・メリタの電動コーヒーミル
はじめに、ドイツのメリタの販売する電動コーヒーミルからです。
コーヒーメーカーやドリッパーも出す世界的なコーヒー器具メーカーです。
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なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で書いていきます。
【2020年発売】
1・メリタ VARIE SIMPLE ECG64-1L
¥2,480 Amazon.co.jp (12/3執筆時)
2・メリタ VARIE PIAZZA ECG65-1B
¥3,300 楽天市場 (12/3執筆時)
【2016年発売】
3・メリタ ECG62-1B
4・メリタ ECG62-3W
¥2,980 楽天市場 (12/3執筆時)
ミル方式:プロペラ式
極細挽き:
ホッパー容量:70g
コンテナ容量:
定格時間: 60秒
粗さ調整:
サイズ 1: 幅98×奥行98×高さ183mm
サイズ 2: 幅92×奥行107×高さ194mm
バリエ シンプルとバリエ ピアッツァは、メリタのコーヒーミルの定番です。
ロングセラーだった同社の「セレクトグラインド」の後継機となります。
形状以外はどれも同じなので、値段と外観の好みで選んでもOKです。
ミルの方式は、プロペラ式です。
容器に写真のようなカッター(プロペラ)が付属しており、中に入れた豆をカッターが砕いていくことになります。
先述のように、熱が入りやすい点と、コーヒー粉の均一性には「課題」があります。
一度に挽ける量は、70グラムです。
1杯に10g使うとして、7杯分です。
中挽きならば、20秒ほどでしょう。
定格時間は、60秒です。
ただ、説明書に、一度使ったら15秒ほどやすませればOKとはあります(真偽不明)。
コーヒー豆の挽き方は、粗挽き〜中細挽きまでなら対応できます。
ただ、スイッチを押している時間で調整するマニュアル式です。
慣れないうちは、挽きすぎてしまいます。
エスプレッソは、細挽きができないので、少し向きません。
コーヒーの味は、カットされる豆が不揃いであるため、イマイチです。
また、プロペラ式に共通する難点ですが、砕く際に豆に熱が多少入りやすいという欠点があります。これらは多少残念と言える部分です。
メンテナンスは、内蔵するカップと刃は取り外せない(水洗いできない)タイプです。
ふき掃除が基本となります。
クリーニングブラシはつきますが、コーヒー豆は細かいために、結構面倒くさいです。
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以上、メリタ社の「セレクトグラインド」の紹介でした。
2000円台で購入できるために、コストパフォーマンスが良いです。
ただ、上に青字で書いたような欠点も目立つ商品といえます。予算があれば、上位タイプを選択した方が良いでしょう。
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【2022年発売】
5・コイズミ KKM-0100
¥2,496 Amazon.co.jp (12/3執筆時)
ミル方式:プロペラ式
極細挽き:
ホッパー容量:35g
コンテナ容量:
定格時間: 60秒
粗さ調整:
サイズ: 幅101×奥行101×高さ173mm
なお、シンプルな構造の製品なので、他社からも類似品は出ています。
例えば、コイズミの製品は、35gと多少ホッパーの容量が小さいですが、多少軽量と言えます。5杯以内しか淹れないような場合は、こちらでも良いかと思います。
【2013年発売】
6・メリタ パーフェクトタッチII CG-5B
¥3,480 Amazon.co.jp (12/3執筆時)
ミル方式:臼式
極細挽き:
ホッパー容量:100g
コンテナ容量:100g
定格時間: 90秒
粗さ調整:4段階
サイズ: 幅113×奥行153×高さ219mm
CG-5Bは、メリタの家庭向けでは「中位機種」となります。
「パーフェクトタッチ2」という名前で売られています。
本体サイズは、 幅113×奥行153×高さ219mmです。
同社のプロペラ式と比較すれば、幅はあります。
ただ、十分に小型ですし、基本的に設置に問題ありません。
ミルの方式は、臼(うす)式です。
メリタは、コニカルカッター式と呼びます。
臼を上下でかみ合わせて、すりつぶして、コーヒー粉を作る仕組みです。
先述のように、味の面で、臼(うす)式は、プロペラ式よりはメリット性が高いです。
Melitta コーヒー ドリッパー
¥2,430 Amazon.co.jp (12/3執筆時)
一度に挽ける量は、100gです。
コーヒー約10杯分が一度で挽けます。
ちなみに、メリタの1つ穴ドリッパーは、コーヒー粉の量を節約できる(1杯=8g)ので、同社の基準だと「もう少し多く取れる」と言えます。
定格時間は、 90秒です。
臼式は、モーターに負荷をかけるので、90秒(1回)利用後は、5分以上休ませる必要があります。
この部分が、家庭用を業務用にできない理由です。
コーヒー豆の挽き方は、粗挽き・中挽き・中細挽き・細挽きに対応できます。
挽き具合はダイヤルで調整できますが、メリタは4段階です。
一般的にはこのくらいあればOKですが、コーヒー好きで、こだわる方は、残念に思いそうです。
エスプレッソ用は、未対応です。
細挽きはできますが、「極細挽き」まではフォローできないためです。
そもそもエスプレッソ利用は目的でない機種です。
挽けるコーヒーの味は、冒頭書いたように、細挽きを除けば問題ないため、豆の引き具合の均一性は評価できます。
ただ、臼式は、冒頭書いたように、摩擦熱の問題があります。
メンテナンスは、上歯は取り外せますし、この方式では平均値でしょう。
ホッパーも受け皿も洗えます。
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以上、メリタの上位機種「パーフェクトタッチ2」の紹介でした。
本格的な臼式のコーヒーミルです。味は期待できますが、メンテナンスが面倒な部分が少しあると言えます。
また、こだわる方には、挽き具合の選択肢が少ない点は物足りなく感じるでしょう。
【2017年発売】
7・メリタ ECG71-1B
¥6,930 Amazon.co.jp (12/3執筆時)
ミル方式:フラット式
極細挽き:
ホッパー容量:200g
コンテナ容量:200g
定格時間:60秒
粗さ調整:17段階
サイズ: 幅97×奥行160×高さ255mm
ECG71-1Bは、ドイツのメリタの製造するカッティングミル式です。
この方式だと「ダントツ安い」と言えます。
本体のサイズは、幅97×奥行160×高さ255mmです。
基本的にカッティングミル式は大きいのですが、本機は、常識的なサイズです。
ミルの方式は、フラット式です。
業務用に多い形式ですが、例外的に採用されます。
挽けるコーヒーの味は、冒頭でも書いたように、臼式より優れるわけでもないです。
一度に挽ける量は、200グラムです(約20杯)。
定格時間は、60秒です。その後、5分休ませる必要があります。
メリタが(あえて)フラット式にしたと思われるのはこの部分です。
ようするに、臼式だとモーターが過熱してしまって「200g一気に処理させられない」わけです。そのため、定格時間内に「素早く切れる」フラット式を採用したのだと思います(推定)。
少なくとも「味」の面で、あえて選ぶ必要はないと感じます。
業務用の場合「高速に処理できること」が重要ですが、家庭用では、あまり必要とされないでしょう。
コーヒー豆の挽き方は、粗挽き・中挽き・中細挽き・細挽きなど14段階と細かく対応できます。
エスプレッソは、メリタの粒度表では「極細挽き」まではいっていないので、非対応でしょう。フラット式では例外的です。
メンテナンスの部分でも、上部挽き刃は取り外しができます。
一方、ホッパーも水洗いできるのですが、本機は、コーヒー粉の出口の手入れはまめにしたほうが良いでしょう。
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以上、メリタのECG71-1Bの紹介でした。
基本的には、少し多めに「まとめて処理したい」方に向くでしょう。加えて、粒度の調整が細かくできる部分が良い部分です。
ただ、大量に処理しないならば、あえて選ぶ理由は少ない製品です。
【2020年発売】
8・Melitta バリオ VARIO-E CG-124
¥31,898 楽天市場 (12/3執筆時)
ミル方式:コーン式
極細挽き:対応
ホッパー容量:220g
コンテナ容量:142g
定格時間:60秒
粗さ調整:40段階
サイズ:幅120×奥行160×高さ350mm
VARIO-Eは、メリタの上級者向けのミルです。
2020年に型番が変わりました。
ミルの方式は、コーン式です。
写真のような円錐形の刃(コニカルカッター)を採用します。
挽けるコーヒーの味は、冒頭書いたように、熱の入りにくさと、挽きムラのなさにおいて、この方式は上位です。
エスプレッソは、コーン式は細挽きも自在で、この製品で対応できます。
最小で、250ミクロンまでと極細引きに対応します。
一度に挽ける量は、142gです。
ホッパーについては、最大で220グラムまで貯蔵可能です。
定格時間は、ただし60秒です。
モーターを5分冷やさないといけないので、コンテナ量以上は連続では挽けません。
コーヒー豆の挽き方は、この機種の最も強調するべき部分で、40段階の挽き加減の調整が可能です。
メンテナンスの部分は、コーン式は、取り外せない下刃の部分の構造が複雑なので、面倒と言えばそうです。
豆の種類を換えた際など、手入れしたいならば、他方式のほうが楽と言えばそうです。ただ、この方式のなかで、面倒な機種というわけでもないです。
ただ、受け皿の部分は、素材的にやや静電気を帯びやすいでしょう。
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以上、VARIO-Eの紹介でした。
「挽き加減の調整」に極限までこだわりたい方にはオススメできます。一方、ライバルは、次に紹介するデロンギのコーン式の上位機でしょう。
比較する場合、DCモーターという新機軸があるデロンギに対して、本機は、どちらかといえばクラシック、ないし、安定的な方式といえるでしょう。
実際、このシリーズは長年の信頼性があります。
1-3・デロンギの電動コーヒーミル
続いて、デロンギのメリタの販売する電動コーヒーミルです。
エスプレッソマシンで有名な会社ですが、それに合わせた製品展開です。
【2024年発売】KG200J後継機
9・デロンギ KG200JN
¥4,606 Amazon.co.jp (12/3執筆時)
ミル方式:プロペラ式
極細挽き:
ホッパー容量:90g
コンテナ容量:
定格時間: 45秒
粗さ調整:
サイズ: 幅110×奥行110×高さ230mm
KG200JNは、デロンギのグラインダーです。
目立つ同社のロゴを含めて、同社の製品とすぐ分かる独特のデザイン性の高さがあります。
ミルの方式は、プロペラ式です。
エスプレッソは、したがって、本機については未対応です。
挽けるコーヒーの味も、プロペラ式は先述のように、欠点があります。
一度に挽ける量は、90gです。
普通に淹れて、約9杯ほどです。
60gの粗挽きの場合、所要時間は15秒ほどです。
定格時間は、45秒です。
10分間の休止が必要なので、連続使用は難しいと思います。
コーヒー豆の挽き方は、粗挽き・中挽き・細挽きまで対応できます。
しかし、プロペラ式ですので、自分で時間調整するマニュアル方式です。
メンテナンスは、グラインダーが取り外せるタイプで手入れが楽です。
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以上、デロンギのKG200JNの紹介でした。
プロペラ式としては、多少容量が大きいのが魅力といえます。新型になって、格好良くもなりましたが、プロペラ式ですし、機能で選ぶのは難しいです。
【2014年発売】
10・デロンギ DeLonghi KG79J
¥6,555 Amazon.co.jp (12/3執筆時)
ミル方式:臼式
極細挽き:
ホッパー容量:120g
コンテナ容量:100g
定格時間: 70秒
粗さ調整:(無段階)
サイズ: 幅130×奥行160×高さ260mm
KG79J も、デロンギのコーヒーミルです。
本体サイズは、幅130×奥行160×高さ260mmです。
エスプレッソ対応の(同社の製品としては)小型で、設置性が良いのが「売り」です。
ミルの方式は、臼式です。
また、刃にはセラミックを採用します。
金属より、鉄味や熱が入りにくい素材ですので、臼式の弱点の克服を目指してると言えます。
一度に挽ける量は、100グラムです(濃いめで約10杯)。
ホッパーは120gですが、コンテナは100gで、定格時間も70秒ですから、100gが最大量です。
設置性の良い小型の臼式の場合、このあたりに処理能力の限界があります。
コーヒー豆の挽き方は、粗挽き・中挽き・中細挽き・細挽きが選べます。
挽き方は、ダイヤルで「無段階」調整可能です。
臼式は、歯と歯の隙間の間隔で調整するので「無段階」にはできます。
ただ、段階を示さない場合、設定変更後戻したくなったとき、再現性できないので、良いとも思えません。
エスプレッソは、できはするでしょうが、得意ではありません。
臼式は、基本的に細挽きだと「挽きムラ」が出やすいからです。そもそも極細挽きは無理な機種です。
メンテナンスは、上歯も取りはずせますし、この方式の枠内では問題ないです。
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以上、デロンギのKG79J の紹介でした。
同社のプロペラ式の下位機と比較すれば、豆の均一性はこちらの方が上です。
また、セラミック刃の採用で、熱に対する配慮もあります。
後ほど紹介する同社の「カッティングミル式」と較べると、熱とメンテ性の部分では及ばないとはいえ、5000円前後のコーヒー用としては良い選択肢でしょう。
【2019年発売】
11・デロンギ コーン式グラインダー KG366J
¥14,440 Amazon.co.jp (12/3執筆時)
ミル方式:コーン式
極細挽き:対応
ホッパー容量:310g
コンテナ容量:110g(中挽)
定格時間: 70秒
粗さ調整:16段階
サイズ: 幅135×奥行195×高さ290mm
KG366Jは、イタリアのデロンギ社のコーヒーグラインダーです。
人気モデルだったKG364Jの後継機として登場しました。
同社は、エスプレッソメーカーでは大手ですが、本機も、エスプレッソ用の「周辺機器」といえます。
本体のサイズは、幅135×奥行195×高さ290cmです。
キッチンに十分におけるサイズですが、臼式やプロペラ式に較べると、一回り大きめです。
ミルの方式は、コーン式です。
写真のような円錐形の刃(コニカル刃)を採用します。
冒頭書いたように、熱の入りにくさと、挽きムラのなさにおいて、この方式は上位です。
一度に挽ける量は、多めの110グラムです(約11杯)。
上側のホッパー自体は310gまで入りますが、下部のコンテナのサイズが、110gとなります。
電動コーヒーミルは、モーター機器なので、定格運転時間(本機は70秒)があります。
休ませず連続使用できるものではないので、だいたいの製品で下部コンテナは、ホッパーよりも小さいです。
コーヒー豆の挽き方は、粗挽き・中挽き・中細挽き・細挽きなど14段階と細かく対応できます。
エスプレッソは、この製品は対応できます。
コーン式ミルは、極細挽きができるからです。
挽けるコーヒーの味は、価格相応に良いです。
コーン式ミルは、熱の入りにくさ、挽きムラの少なさにおいて優秀だからです。
香りを楽しみたい人には最適でしょう。
メンテナンスは、コーン式は、(水洗いできない)ミル形状がやや複雑なので、他方式より少し手間があるといえばそうです。
ただ、ホッパーとコンテナも洗えますし、全体として、この部分にも配慮があるミルです。 そのほか、静音性も高いです。
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以上、デロンギ社のコーヒーグラインダーの紹介でした。
1万円はコーヒーミルとしては効果かも知れませんが、コーヒーの味にこだわるならば、おすすめしたいミルです。
【2017年発売】
12・デロンギ デディカ KG521J-M
¥19,764 Amazon.co.jp (12/3執筆時)
ミル方式:コーン式
極細挽き:対応
ホッパー容量:350g
コンテナ容量:120g(中挽)
定格時間: 40秒×2
粗さ調整:18段階
サイズ:幅155×奥行255×高さ385mm
デディカ KG521J-Mは、イタリアのデロンギが最近発売した、コーン式グラインダーの上位機です。
サイズは、幅15.5×奥行き25.5×高さ38.5cmとなります。
本機は、性能は良いのですが、一般的なコーヒーメーカー本体より大きいほどです。
設置性の面ではやや不利でしょう。
ミルの方式は、本機はコーン式を採用しています。
本機は、DCリダクションモーターを採用しています。
この場合、回転数を相当低速にできるため、いっそう、熱で香りが飛びにくく、豆の均一性も期待できます。
加えて、刃の改良もあり、アロマの部分で、下位機種以上の実力を持ちます。
一度に挽ける量は、120グラムです(約12杯)。
上部の豆ホッパーには350g入ります。
ただ、定格運転時間は40秒で、下部のコンテナが120gなので、この数値になります。
モーター機器ですし、2回を超えた直後の連続利用はできません。10分間の休止期間を設けるのが普通です。
コーヒー豆の挽き方は、粗挽き・中挽き・中細挽き・細挽きなど18段階とかなり細かく対応できます。
その上、淹れるコーヒーの杯数と濃さが指定できるため、豆の無駄使いが少なくて済みます。
エスプレッソは、この製品は対応できます。
挽けるコーヒーの味は、新型モーターの採用とミルの改良で、下位機種以上のクオリティを期待できるでしょう。
メンテナンスは、先述のように、コーン好きは構造が複雑です。
ただ、下位機と同じく考慮があります。静音性も高いです。
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以上、デロンギのデディカ KG521J-Mの紹介でした。
コーン式ミルは、上位機の基準と言えますが、そういった機種は多くあります。
ただ、DCリダクションモーターの採用で、回転速度に気を使った機種は少なく、本機は貴重です。
とにかく、味と香りにこだわりたい方には、かなり良い選択肢でしょう。
ただ、やや大きめの本体なので、その部分は注意が必要です。
1-4・ボダムの電動コーヒーミル
つづいて、デンマークのボダムの電動コーヒーミルです。
コーヒー器具以外になかなか名前を聞かないメーカーですが、日本での販売歴も長く、Atlasも同社の製品を所有しています。
【2019年発売】
13・bodum 10903-01JP-3 ブラック
¥7,580 楽天市場 (12/3執筆時)
14・bodum 10903-913JP-3 ホワイト
¥6,290 Amazon.co.jp (12/3執筆時)
ミル方式:コーン式
極細挽き:対応
ホッパー容量:220g
コンテナ容量:100g
定格時間:20秒
粗さ調整:12段階
サイズ:幅156×奥行120×高さ275mm
ボダムは、デンマークのコーヒー機器メーカーです。
北欧製品らしい、独特のデザインな機種です。
サイズは、幅15.6×奥行き12×高さ27.5cmです。
コーン式ですが、設置面積に配慮があります。
ミルの方式は、同社の表現では「コニカルグラインダー」ですが、要するに、コーン式です。
デロンギの最上位機同様に、円錐形の刃(コニカル刃)を採用する本格的なグラインダーです。
一度に挽ける量は、しかし、40gです(約4杯分)。
上部のホッパーは、220グラムです。
しかし、コンテナサイズと、定格運転時間が20秒と短いためです。5分間以上の休息が必要ですので、大人数の利用は向かない機種です。
コーヒー豆の挽き方は、粗挽き〜極細挽き細かく対応できます。
エスプレッソは、コニカル刃ですので、対応できます。
挽けるコーヒーの味は、熱の入りにくさ、挽きムラの部分で、上位です。
メンテナンスは、「お手入れ」という意味では、デロンギと同じです。
ただ、「掃除」という意味では、本機はガラス製の受け皿の採用される点がポイントです。
コーヒーミルは、静電気対策をしないと粉が飛び散りやすいものです。しかし、素材の部分で、抑制効果が期待できます。
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以上、ボダムの製品の紹介でした。
小型で、1度に40gの処理で住むご家庭ならば、小型で設置性の良い部分、静電気対策がる部分で、良い機種だと思います。
ネットではわりと評価が分かれる機種ですが、これは、ホッパーが(無用に)大きすぎるため、その部分を誤解した方が多いからのように思えます。
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【2024年発売】同型
15・ボダム BISTRO 11160-01RC
¥7,433 楽天市場 (12/3執筆時)
ミル方式:プロペラ式
極細挽き:
ホッパー容量:60g
コンテナ容量:
定格時間: 60秒
粗さ調整:
サイズ: 幅94×奥行87×高さ165mm
なお、ボダムは、普通のプロペラ式になりますが、以上の機種の展開もあります。
こちらは、ただ、バッテリー充電式(USB)で、キャンプなどに便利という仕様です。
総稼働時間(回数)は不明ですが、LEDでバッテリーの残量も分かりますし、問題ない仕様です。
なお、形状的にはもともと合ったコード式(11160-01JP-3・11160-913JP-3)を踏襲したものです。そちらには白色があったので、後日発売になるかもしれません。
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結論的にいえば、用途に合えば良いでしょう。ただ、最近は他社から臼式の携帯ミルもでているので、比較しても良いでしょう。
1-5・カリタの電動コーヒーミル
続いて、日本の老舗コーヒー器具メーカーとなる、カリタです。
どちらかといえば、法人に強い会社ですが、家庭向けに、佳作と言える電動コーヒーミルも出します。
【2004年発売】
16・Kalita 電動コーヒーミル CM-50 【黒】
17・Kalita 電動コーヒーミル CM-50 【白】
¥4,082 Amazon.co.jp (12/3執筆時)
ミル方式:プロペラ式
極細挽き:非対応
ホッパー容量:50g
コンテナ容量:
定格時間: 60秒
粗さ調整:
サイズ: 幅99×奥行82×高さ185mm
カリタは、創業50年以上の日本の老舗のコーヒー機器メーカーです。
ミルの方式は、こちらもプロペラ式です。
一度に挽ける量は、50gまでです(コーヒー約5杯)。
容量から言えば、小さめです。
所要時間は、15秒ほどです。
コーヒー豆の挽き方は、粗挽き・中挽き・細挽きまでなら対応できます。
しかし、プロペラ式なので、コツの必要なマニュアル方式です。
エスプレッソは、未対応です。
挽けるコーヒーの味は、プロペラ式特有の欠点を共有します。
つまり、熱が入りやすい点と、粉が不揃いになる点で、高い期待はできません。
メンテナンスは、コップが取り出せないシンプルなタイプです。
同じ方式の他機より、掃除の面では多少面倒な製品です。
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以上、カリタのCM-50の紹介でした。
これは他社も同じですが、プロペラ式は固有の欠点があります。
味の面では、そう多くの期待はできません。
【2004年発売】
18・Kalita セラミックミル C-90【黒】
19・Kalita セラミックミル C-90【白】
¥10,700 Amazon.co.jp (12/3執筆時)
ミル方式:臼式
極細挽き:
ホッパー容量:90g
コンテナ容量:90g
定格時間: 90秒
粗さ調整:9段階
サイズ: 幅95×奥行150×高さ215mm
C-90は、カリタの電動コーヒーミルの中位機です。
ミルの方式は、本機は臼式です。
したがって、先述のように、摩擦熱が欠点になります。
ただ、本機は、臼の部分に、硬質のセラミックを採用している点がポイントです。
セラミックは熱が入りにくいので、弱点は少し緩和できています。
一度に挽ける量は、最大で90gです(約9杯)。
杯数に応じたボタンはなく、入れた量だけ挽くというシンプルな構造です。
定格時間は、90秒です。
連続の大量処理は向かない、あくまで「家庭用」です。
コーヒー豆の挽き方は、粗挽き・中挽き・中細挽き・細挽きなど、9段階とそれなりに細かく対応できます。
エスプレッソは、臼式ですので、できはするでしょうが、高度には未対応です。
挽けるコーヒーの味は、臼式のなかでは、期待値が高いです。
セラミック刃は、臼式ミルとしては熱が入りにいです。また、硬質な刃でもあるため、中細挽きまでについては、挽かれた豆の均一性も良いです。
メンテナンスも、この方式のなかでは特に問題ないです。
コーン式に較べると、だいぶ楽です。
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以上、カリタのC-90の紹介でした。
セラミック刃の採用は、臼式ミルとしては注目点です。
ただ、同じ方式を採用する製品に比べて、多少売価が高い点と、発売開始年の古さの関係もあり、デザイン性がイマイチなのがネックでしょう。
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【2020年発売】
20・レコルト コーヒーグラインダー RCM-2
¥6,600 Amazon.co.jp (12/3執筆時)
ミル方式:臼式
極細挽き:非対応
ホッパー容量:100g
コンテナ容量:100g
定格時間: 55秒
粗さ調整:(無段階)
サイズ: 幅133×奥行182×高さ250mm
なお、デザイン家電を展開するレコルトも似たような形状のグラインダーを出しています。
ただ、ミルはステンレス製ですので、基本的にはカリタ機が良いでしょう。
【2020年発売】【Amazon限定色】
21・ナイスカットミル NEXT G2
¥42,398 Amazon.co.jp (12/3執筆時)
【2020年発売】KCG-17
22・ナイスカットミル NEXT G2 61122
23・ナイスカットミル NEXT G2 61120
¥51,282 楽天市場 (12/3執筆時)
ミル方式:フラット式
極細挽き:対応
ホッパー容量:60g
コンテナ容量:60g
定格時間:5分
粗さ調整:8段階
サイズ:幅123×奥行215×高さ401mm
ネクストGは、カリタの最上位機種の電動コーヒーミルです。
以前、「ナイスカットミル」として売られていたものの、最新の後継品です。
喫茶店でよく見かけるタイプのものを小型化し、家庭用と共用にしたものです。
本体サイズは、12.3×21.5×40.1cmです。
長細い形状で、高さ方面にスペースはとります。
ミルの方式は、こちらも上位のフラット式です。
冒頭書いたように、上下の2枚の刃を高速回転し「刻む」方式です。
素材としては、ニッケルモリブデン鋼を利用しており、刃の耐久度も高い商品です。
一方、フラット式は、記事の冒頭でも書いたように、挽きムラや微粉が少ないとい言う良い部分がある一方、熱の入りにくさと静音性の部分で課題があります。
しかし、カリタについては、この部分に一定の配慮があります。
第1に、熱対策については、「家庭向き」として、回転速度を一定数落とすことで、摩擦熱を減らしています。
その相乗効果として、粉の粒状の均一性も増したとされます。
第2に静音化処理も、モーター回転数などの改良で、従来機の65%の騒音低減を実現しました。
コーヒー豆の挽き方は、ダイヤルで挽き方を調整できます。
極細挽きから粗挽きまで選択可能です。
ただ、8段階と、挽き分けは少し弱めです。モーターの性質上仕方ないでしょう。
一度に挽ける量は、60gです(約6杯分)。
ただ、定格時間が5分と長いので、ある程度、大量処理も可能です。
家庭用向けにも使えつつ、小規模な喫茶店などにも使える仕様でしょう。
エスプレッソは、対応します。
挽けるコーヒーの味は、フラット式は、コーン式と有意の差はないとも言われるようになっています。
本機もそう言って良いですが、それは、先述のように、「家庭向けにしっかり改良」したからでしょう。実際、微粉のない均一感のある粉が得れます。
カリタ クリーニングブラシ
¥1,318 Amazon.co.jp (12/3執筆時)
メンテナンスは、コンテナとコップは取り外して洗うことが可能です。
ただし、刃の部分の掃除は、コーン式と同じく水は厳禁なので、ブラシを使う必要があります。専用ブラシがないと割とたいへんですので、最初から同時に購入すると良いでしょう。
「掃除」という部分では、粉受けがステンレスカップになっている仕様です。家庭用では、静電気が生じにくいこのタイプは、使いやすいと思います。
一方、好きな容器も利用できる形状です。その際にも、静電気対策があります。
というのも、本体に静電気除去効果のあるマイナスイオン発生機能があり、排出地の粉の飛散がほぼなく、直線的に粉が落ちてくるからです。
従来、この形状のコーヒーミルは静電気のせいでコーヒー粉が飛び散る問題があり、家庭用とは言えませんでした。これを改良したのも、本機の素晴らしい部分です。
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以上、ナイスカットミル NEXT G2の紹介でした。
一度に、高速に大量に挽ける機種ではないので、業務用には向きません。しかし、家庭用の高級機として、フラットカッター式では、最も完成度が高いです。
ただ、コーン式ミルに比べて、はっきりと優位と言えるのは、微粉が少ない点と、定格時間の長さ以外はないといえばそうです。
効果はありますが、値段を考えると、一般家庭には趣味性が少し強すぎるとは言えます。
1-6・ラッセルホブズの電動ミル
続いて、ハリオのコーヒーミルです。
ガラス器具を得意とするコーヒー器具メーカーです。
コーヒー関係では、円錐型のV60型のドリッパーで世界的に知られます。
【2024年発売】EVCN-8-B
24・ハリオ HARIO V60 EVCN-8B
¥13,960 楽天市場 (12/3執筆時)
ミル方式:コーン式
極細挽き:
ホッパー容量:100g
コンテナ容量:100g
定格時間: 30秒
粗さ調整: 39段階
サイズ: 幅130×奥行185×高さ312mm
EVCN-8Bは、HARIOがV60シリーズの1つとしてだすグラインダーです。
「V60 電動コーヒーグラインダーコンパクトN」という製品名です。
本体サイズは、幅130×奥行185×高さ312mm です。
旧機(EVC-8B)はV60ドリッパーを摸したホラ貝のようなデザインでしたが、新機種はスッキリしたデザインです。
ミルの方式は、コーン式です。
他社にもありました、コニカル刃を採用した製品です。
同社の場合は、ステンレス製になります。旧機もおなじ刃でした。
一度に挽ける量は、100gです。
粉うけもホッパーも同サイズにしていて「一度で挽ききる」仕様です。
豆の挽き方は、一方、粗挽き〜細挽きです。
アナログ目盛で39段階から調整できます。
エスプレッソは、コニカル刃ですので、対応できます。
ただ、最小は「極細挽き」ではなく「細挽き」という表現にしています。
実際、粒度からすると、最小サイズは極細挽きと表現しても良さそうです。
ただ、構造的に補足挽く場合、詰まりやすい場合が多いようで説明書に注意があります。他社機だとあまり見られない注意書きです。
これは旧機も同じで、そのような部分は一部ユーザーに指摘されています。
挽けるコーヒーの味は、他のコーン式と同じでしょう。
メンテナンスは、本体内部が静電気除去対応とされます。
粉受けはふた付きで、構造的にも無対策の機種よりはこの部分の期待値は高いでしょう。
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以上、HARIO V60 EVCN-8B の製品の紹介でした。
旧機も評価が割れる機種でしたが、本機もそうなりそうです。V60シリーズという部分からして、コーヒー用に中細挽きで利用する場合、しっかり挽ける上で、粉も飛び散らず使いやすいと言えそうです。
逆に、エスプレッソ用に細挽きにする場合、先述のような理由から評価が落ちるといえそうです。そちらには向かないでしょう。
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なお、同社からはこのほか、ハンディ型が出ていますが、それは2回目記事の後半で改めてみるつもりです。
次回につづく!
電動コーヒーミルのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、電動コーヒーミルの比較の1回目記事でした。
しかし 記事は、まだまだ「続き」ます。
2・コーヒーミルの比較 (2)
2-1:みるっこDX〈日本〉
2-2:Wilfa〈北欧〉
2-3:ラッセルホブズ〈英国〉
2-4:他の製品〈各社〉
3・コーヒーミルの比較 (3)
2-5:最終的なおすすめの提案【結論】
続く2回目記事(こちら)では、今回紹介できなかった各社の電動コーヒーミルを紹介していきます。
コーヒー粉の質 ★★★★★
粒度の調整 ★★★★★
静電気対策 ★★★★★
掃除しやすさ ★★★★★
エスプレッソ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回となる3回目記事(こちら)では、今回紹介した、電動コーヒーミル全製品から、目的別・予算別に、Atlasのオススメ機種を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら!
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