【今回レビューする内容】2025年 誰でもプロ級!人気の電動コーヒーミルの性能とおすすめ・選び方: コーヒーグラインダーの機能の違いやランキング
【比較する製品型番】メリタ ECG64-1L ECG65-1B CG-5B ECG71-1B VARIO-E CG-124 デロンギ KG200JN KG79J KG366J KG521J-M bodum 10903-01JP-3 10903-913JP-3 BISTRO 11160-01RC Kalita CM-50 C-90 カリタ ナイスカットミル NEXT G2 KCG-17 61122 61120 ハリオ HARIO V60 EVCN-8B ラッセルホブス 7660JP フジローヤル みるっこDX R-220 wilfa Svart Aroma CGWS-130B Svart Nymalt WSCG-2 ユニーク oceanrich G3 UQ-ORG3CBK oceanrich G2 UQ-ORG2CBK G1 cores C330 cores C350 ・デバイスタイル Brunopasso GB-1 GA-1X-R GA-1X-BR OXO Brew 8717000 ソリス スカラプラス SK1661 HARIO スマートG EMS-1B EMSG-2B EMSGN-2B EMSGN-2B コイズミ KKM-0100 KKM-0400/S レコルト RCM-2 RCM-3 ラッキーコーヒーマシン BONMAC BM-250N プラスマイナスゼロ XKM-J110 ほか
今回のお題
美味しく挽ける!電動コーヒーミルのおすすめはどれ?
どもAtlasです。
今日は、2025年4月現在、最新の電動コーヒーミルの比較です。
コーヒー好きのAtlasが試した機種を中心に「綺麗に挽けて、よく香る」性能のよいミルを探します。
1・コーヒーミルの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2: メリタ〈ドイツ〉
1-3:デロンギ〈イタリア〉
1-4:ボダム〈北欧〉
1-5:カリタ〈日本〉
1-6:ハリオ〈日本〉
2・コーヒーミルの比較 (2)
2-1:みるっこDX〈日本〉
2-2:ラッセルホブズ〈英国〉
2-3:ソリスジャパン〈スイス〉
2-4:ユニーク Cores OXO ほか
3・コーヒーミルの比較 (3)
2-5:最終的なおすすめの提案【結論】
記事では、主要コーヒー器具メーカーの電動ミルは基本的に網羅します。
財布に優しい「プロペラ式ミル」から、味重視の「臼式・カッティング式」まで、いろいろとみていきます。
コーヒー粉の質 ★★★★★
粒度の調整 ★★★★★
静電気対策 ★★★★★
掃除しやすさ ★★★★★
エスプレッソ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
また、最後の「結論」部分では、上表のようなポイントから、予算や味の面から「具体的なオススメ機種」を提案します。
長い記事ですが、よろしくお願いします。
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1・紙フィルタ式コーヒーメーカー
2・ペーパーレスコーヒーメーカー
3・全自動コーヒーメーカー
4・カプセル式コーヒーメーカー
5・デロンギ・エスプレッソメーカー
6・イリーのエスプレッソマシン
7・おすすめのコーヒーメーカー 【結論】
8・コーヒー豆の比較
9・コーヒーミルの比較
なお、今回の記事は、このブログの珈琲関連製品の比較記事の9回目記事として書きました。
1-1・コーヒーミルの選び方の基本
具体的な製品の比較にはいる前に、「電動コーヒーミルの選び方の基本」を書いておきます。
基本となるのは、ミルのカット方式です。
色々な分類法があり得ますが、以上の4種にわけるのが適当かと思います。
それぞれメリットとデメリットがありますので、以下で確認しておきます。
1・プロペラ式ミル
第1に、プロペラ式ミルです。
ブレードグラインダーとも呼ばれます。
5000円以下の格安の電動ミルは、ほとんどすべてこの形式です。
仕組みは、名前通りです。
切れ味の鈍いプロペラカッターが高速回転しながら、豆を粉砕していくというものです。
挽き方は、ペーパードリップ用の中細挽きは無難な水準です。
あえて言えば、プレンチプレスなどに向く「粗挽き」は仕上がりが良いです。
それ以外は「苦手」です。
エスプレッソ用の極細挽きはそもそも非対応です。
熱対策は、イマイチです。
熱が入るので、アロマは飛びやすいです。
微粉も、やはり出やすいです。
ドリップ時、粗めのメッシュフィルタ利用者にはとくに向かないでしょう。
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結論的にいえば、味の面・使い勝手の部分で「入門機」の域をでない製品です。
ただ、「お手入れは簡単」で「超小型」なので、気軽に試したい場合は良いでしょう。
2・臼式ミル
第2に、臼式ミルです。
色々な呼び方があり、グライディング式ミル・グラインダー臼とも呼ばれます。
仕組みは、独特です。
歯を上下でかみ合わせて、臼(うす)のようにすりつぶしてコーヒー粉を作ります。
ゆっくり挽いていくので、挽くまでに時間はかかりますが、まとめ挽きせず、家庭で毎日1回挽くならば、問題ないです。
形状は色々あります。刃(臼)の材質はセラミックの場合が多いです。
挽き方は、中粗挽きまでならば、仕上がりは良いです。
プロペラ式より、コーヒーの味は「格段に良い」です。
上位方式とも、ほとんど変わりません。
ただ、細挽きはさほど精度はでず、エスプレッソの「極細挽き」は非対応です。
熱対策は、摩擦熱は生じるためそこまで高度ではないです。
アロマを気にする方は、避けた方が良いです。
微粉は、回転数や刃の材質にもよりますが、一般的に出にくいです。
粉質も良いです。
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結論的にいえば、臼式ミルは、味の面でプロペラ式ミルを上回ります。
その上で、値段もそこそこ安めで、サイズも小さめですむので、初めてコーヒーミルを買うという方に向いた仕様です。
エスプレッソ用を考えていないならば、一般家庭ではこの方式で構わないでしょう。
3・コーン式ミル
第3に、コーン式ミルです。
刃が円すい形な部分でコニカル刃・コニカル式カッターとも呼ばれます。ただ、円すい形でも性質が「臼式」な機種はあるので、ここではコーン式としました。
いずれにしても、エスプレッソほか、コーヒーの「アロマ」にこだわりのある方に、選ばれることの多い方式です。
仕組みは、臼式と似ています。
ただ、基本的にステンレスなどの金属刃を採用し「すりつぶす」と「刻む」の中間くらいの感じでコーヒー粉にする点で、差があります。
挽き方は、ある意味で「万能」です。
粗挽きから、エスプレッソ向きの極細挽きまで、細かい挽き分けができます。
一方、臼式にも言えますが、この方式の場合、「擂る」のに結構パワーが必要です。
そのため、コンセント式ではそこまで問題ないですが、最近増えているバッテリー式の場合、浅煎りだと保水量と硬度の部分で向かないといえます。
熱対策は、回転数の低さと、切削構造の部分で優秀と言えます。
コーヒーのアロマが飛びにくいため、この点でこの方式を好む人は多いです。
挽きムラのない「粉の均一性」も評価が高いです。
ただ、コーン式でも、回転数をあげ「刻む」要素を強めにした機種があります。その場合「フラット式」とほぼ変わらず、熱対策がイマイチになります。
逆に、低速表現が得意なDCモーターを採用するなど、高度な配慮がある機種もあります。
つまり、ここは「機種による」ので、今回詳しくみていきます。
微粉は、刃の材質・形状によります。
ただ、金属刃は、掃除をサボったり、そうでなくても経年劣化で切れ味が劣化しやすいので、長期的には臼式以下でしょう。
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結論的にいえば、コーン式ミルは、味の部分にこだわる場合良い選択肢といえます。
とくに、エスプレッソ用の極細挽きに対応したい場合、この方式が家庭用では「マスト」に近いです。
一方、例外がありますが、本格的な機種は本体が大きい点と、下刃の形状が複雑になる部分で、メンテに手間がかかりがちなのが、この方式の難点といえます。
4・フラット式ミル
第3に、フラット式ミルです。
ほかにもフラットカッター式とか、フラットディスク式・カット臼とも呼ばれます。
仕組みは、コーン式より、さらに「刻む」要素が強めです。
高速に回転する金属の歯のかみ合わせで、「刻む」ように豆をすります
高速に刃を回転させるため処理速度も速く、業務用(豆屋さん)でよく見ます。
挽き方は、この方式も「万能」です。
粒状によらず、仕上がりは良いです。
また、カットしていく仕組みなので、臼式・コーン式と違って、浅煎りの「硬い豆」でも、仕上がりは良い傾向です。
業務用に、フラットカッターがよく採用されるのも、このあたりの理由がありそうです。
熱対策は、ただ、課題です。
プロペラ式と同じで高速で切削するため、アロマが飛びがちです。
微粉は、ただ、コーン式と比べてもでにくい利点があります。
粉の見栄えも良いのも、コーヒー豆屋さんで人気の理由でしょう。
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結論的にいえば、フラット式ミルは、お店などをやっている方が、大量処理する場合、とくに向きます。
個人用で、毎日都度する場合は熱問題ほか、サイズや静音性の部分で、そこまで向かないと言えます。
ただ、個人向けでこの部分の解決を目指した機種はありますので、例外はある印象です。
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以上、コーヒーミルの基本的な仕組みを解説しました。
他にも紹介したい部分がありますが、記事の中でおいおい書いていくつもりです。
1・コーヒーミルの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2: メリタ〈ドイツ〉
1-3:デロンギ〈イタリア〉
1-4:ボダム〈北欧〉
1-5:カリタ〈日本〉
1-6:ハリオ〈日本〉
2・コーヒーミルの比較 (2)
2-1:みるっこDX〈日本〉
2-2:ラッセルホブズ〈英国〉
2-3:ソリスジャパン〈スイス〉
2-4:ユニーク Cores ほか
3・コーヒーミルの比較 (3)
2-5:最終的なおすすめの提案【結論】
以下では、冒頭書いたように、以上のような順番で、方式ごとに順番に紹介します。
1-2・メリタの電動コーヒーミル
はじめに、ドイツのメリタの販売する電動コーヒーミルからです。
コーヒーメーカーやドリッパーも出す世界的なコーヒー器具メーカーです。
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なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で書いていきます。
【2020年発売】
1・メリタ VARIE SIMPLE ECG64-1L
¥3,960 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
サイズ: 幅98×奥行98×高さ183mm
2・メリタ VARIE PIAZZA ECG65-1B
¥3,300 楽天市場 (4/21執筆時)
サイズ : 幅92×奥行107×高さ194mm
ミル方式:プロペラ式
極細挽き:
ホッパー容量:70g
コンテナ容量:
定格時間: 60秒
粗さ調整:
バリエ シンプルとバリエ ピアッツァは、メリタのコーヒーミルの定番です。
同社のロングセラー機「セレクトグラインド(CG62-1B ECG62-3W)の後継機です。
2機種で形が変わりますが、ミル部分の性能は同じです。
ミルの方式は、プロペラ式です。
容器に写真のようなカッター(プロペラ)が付属しており、中に入れた豆をカッターが砕いていくことになります。

先述のように、熱が入りやすい点と、コーヒー粉の均一性には「課題」があります。
一度に挽ける量は、70グラムです。
1杯に10g使うとして、7杯分です。
中挽きならば、20秒ほどでしょう。
定格時間は、60秒です。
ただ、説明書に、一度使ったら15秒ほどやすませればOKとはあります(真偽不明)。
コーヒー豆の挽き方は、粗挽き〜中細挽きまでなら対応できます。
ただ、スイッチを押している時間で調整するマニュアル式です。
慣れないうちは、挽きすぎてしまいます。
エスプレッソは、細挽きができないので、少し向きません。
コーヒーの味は、カットされる豆が不揃いであるため、イマイチです。
また、プロペラ式に共通する難点ですが、砕く際に豆に熱が多少入りやすいという欠点があります。これらは多少残念と言える部分です。
メンテナンスは、内蔵するカップと刃は取り外せない(水洗いできない)タイプです。
ふき掃除が基本となります。
クリーニングブラシはつきますが、コーヒー豆は細かいために、結構面倒くさいです。
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以上、メリタ社の「セレクトグラインド」の紹介でした。
2000円台で購入できるために、コストパフォーマンスが良いです。
ただ、上に青字で書いたような欠点も目立つ商品といえます。予算があれば、上位タイプを選択した方が良いでしょう。
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【2022年発売】
3・コイズミ KKM-0100
¥2,310 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
ミル方式:プロペラ式
極細挽き:
ホッパー容量:35g
コンテナ容量:
定格時間: 60秒
粗さ調整:
サイズ: 幅101×奥行101×高さ173mm
なお、シンプルな構造の製品なので、他社からも類似品は出ています。
例えば、コイズミの製品は、35gと多少ホッパーの容量が小さいですが、多少軽量と言えます。5杯以内しか淹れないような場合は、こちらでも良いかと思います。
【2013年発売】
4・メリタ パーフェクトタッチII CG-5B
¥3,980 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
ミル方式:臼式
極細挽き:
ホッパー容量:100g
コンテナ容量:100g
定格時間: 90秒
粗さ調整:4段階
サイズ: 幅113×奥行153×高さ219mm
CG-5Bは、メリタの家庭向けでは「中位機種」となります。
「パーフェクトタッチ2」という名前で売られています。
本体サイズは、 幅113×奥行153×高さ219mmです。
同社のプロペラ式と比較すれば、幅はあります。
ただ、十分に小型ですし、基本的に設置に問題ありません。
ミルの方式は、臼(うす)式です。
メリタは、コニカルカッター式と呼びます。
臼を上下でかみ合わせて、すりつぶして、コーヒー粉を作る仕組みです。

先述のように、味の面で、臼(うす)式は、プロペラ式よりはメリット性が高いです。
Melitta コーヒー ドリッパー
¥2,049 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
一度に挽ける量は、100gです。
コーヒー約10杯分が一度で挽けます。
ちなみに、メリタの1つ穴ドリッパーは、コーヒー粉の量を節約できる(1杯=8g)ので、同社の基準だと「もう少し多く取れる」と言えます。
定格時間は、 90秒です。
臼式は、モーターに負荷をかけるので、90秒(1回)利用後は、5分以上休ませる必要があります。
この部分が、家庭用を業務用にできない理由です。
コーヒー豆の挽き方は、粗挽き・中挽き・中細挽き・細挽きに対応できます。
挽き具合はダイヤルで調整できますが、メリタは4段階です。
一般的にはこのくらいあればOKですが、コーヒー好きで、こだわる方は、残念に思いそうです。
エスプレッソ用は、未対応です。
細挽きはできますが、「極細挽き」まではフォローできないためです。
そもそもエスプレッソ利用は目的でない機種です。
挽けるコーヒーの味は、冒頭書いたように、細挽きを除けば問題ないため、豆の引き具合の均一性は評価できます。
ただ、臼式は、冒頭書いたように、摩擦熱の問題があります。
メンテナンスは、上歯は取り外せますし、この方式では平均値でしょう。
ホッパーも受け皿も洗えます。
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以上、メリタの上位機種「パーフェクトタッチ2」の紹介でした。
本格的な臼式のコーヒーミルです。味は期待できますが、メンテナンスが面倒な部分が少しあると言えます。
また、こだわる方には、挽き具合の選択肢が少ない点は物足りなく感じるでしょう。
【2017年発売】
5・メリタ ECG71-1B
¥6,577 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
ミル方式:フラット式
極細挽き:
ホッパー容量:200g
コンテナ容量:200g
定格時間:60秒
粗さ調整:17段階
サイズ: 幅97×奥行160×高さ255mm
ECG71-1Bは、ドイツのメリタの製造するカッティングミル式です。
この方式だと「ダントツ安い」と言えます。
本体のサイズは、幅97×奥行160×高さ255mmです。
基本的にカッティングミル式は大きいのですが、本機は、常識的なサイズです。
ミルの方式は、フラット式です。
業務用に多い形式ですが、例外的に採用されます。
挽けるコーヒーの味は、選び方の基本で書いたように、熱対策の部分が課題です。
アロマを特に重視したい場合は、そう言えます。
一度に挽ける量は、200グラムです(約20杯)。
定格時間は、60秒です。その後、5分休ませる必要があります。
メリタが(あえて)フラット式にしたと思われるのはこの部分です。
ようするに、臼式だとモーターが過熱してしまって「200g一気に処理させられない」わけです。そのため、定格時間内に「素早く切れる」フラット式を採用したのだと思います(推定)。
少なくとも「味」の面で、あえて選ぶ必要はないと感じます。
業務用の場合「高速に処理できること」が重要ですが、家庭用では、あまり必要とされないでしょう。
コーヒー豆の挽き方は、粗挽き・中挽き・中細挽き・細挽きなど14段階と細かく対応できます。
エスプレッソは、メリタの粒度表では「極細挽き」まではいっていないので、非対応でしょう。フラット式では例外的です。
メンテナンスの部分でも、上部挽き刃は取り外しができます。
一方、ホッパーも水洗いできるのですが、本機は、コーヒー粉の出口の手入れはまめにしたほうが良いでしょう。
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以上、メリタのECG71-1Bの紹介でした。
基本的には、少し多めに「まとめて処理したい」方に向くでしょう。加えて、粒度の調整が細かくできる部分が良い部分です。
ただ、大量に処理しないならば、あえて選ぶ理由は少ない製品です。
【2020年発売】
6・Melitta バリオ VARIO-E CG-124
¥31,897 楽天市場 (4/21執筆時)
ミル方式:コーン式
極細挽き:対応
ホッパー容量:220g
コンテナ容量:142g
定格時間:60秒
粗さ調整:40段階
サイズ:幅120×奥行160×高さ350mm
VARIO-Eは、メリタの上級者向けのミルです。
2020年に型番が変わりました。
ミルの方式は、コーン式です。
写真のような円錐形の刃(コニカルカッター)を採用します。
挽けるコーヒーの味は、冒頭書いたように、熱の入りにくさと、挽きムラのなさにおいて、この方式は上位です。
エスプレッソは、コーン式は細挽きも自在で、この製品で対応できます。
最小で、250ミクロンまでと極細引きに対応します。
一度に挽ける量は、142gです。
ホッパーについては、最大で220グラムまで貯蔵可能です。
定格時間は、ただし60秒です。
モーターを5分冷やさないといけないので、コンテナ量以上は連続では挽けません。
コーヒー豆の挽き方は、この機種の最も強調するべき部分で、40段階の挽き加減の調整が可能です。
メンテナンスの部分は、コーン式は、取り外せない下刃の部分の構造が複雑なので、面倒と言えばそうです。
豆の種類を換えた際など、手入れしたいならば、他方式のほうが楽と言えばそうです。ただ、この方式のなかで、面倒な機種というわけでもないです。
ただ、受け皿の部分は、素材的にやや静電気を帯びやすいでしょう。
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以上、メリタのVARIO-Eの紹介でした。
「挽き加減の調整」に極限までこだわりたい方にはオススメできます。一方、ライバルは、次に紹介するデロンギのコーン式の上位機でしょう。
比較する場合、DCモーターという新機軸があるデロンギに対して、本機は、どちらかといえばクラシック、ないし、安定的な方式といえるでしょう。
実際、このシリーズは長年の信頼性があります。
1-3・デロンギの電動コーヒーミル
続いて、デロンギのメリタの販売する電動コーヒーミルです。
エスプレッソマシンで有名な会社ですが、それに合わせた製品展開です。
【2024年発売】KG200J後継機
7・デロンギ KG200JN
¥4,200 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
ミル方式:プロペラ式
極細挽き:
ホッパー容量:90g
コンテナ容量:
定格時間: 45秒
粗さ調整:
サイズ: 幅110×奥行110×高さ230mm
KG200JNは、デロンギのグラインダーです。
目立つ同社のロゴを含めて、同社の製品とすぐ分かる独特のデザイン性の高さがあります。
ミルの方式は、プロペラ式です。
エスプレッソは、したがって、本機については未対応です。
挽けるコーヒーの味も、プロペラ式は先述のように、欠点があります。
一度に挽ける量は、90gです。
普通に淹れて、約9杯ほどです。
60gの粗挽きの場合、所要時間は15秒ほどです。
定格時間は、45秒です。
10分間の休止が必要なので、連続使用は難しいと思います。
コーヒー豆の挽き方は、粗挽き・中挽き・細挽きまで対応できます。
しかし、プロペラ式ですので、自分で時間調整するマニュアル方式です。
メンテナンスは、グラインダーが取り外せるタイプで手入れが楽です。
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以上、デロンギのKG200JNの紹介でした。
プロペラ式としては、多少容量が大きいのが魅力といえます。新型になって、格好良くもなりましたが、プロペラ式ですし、機能で選ぶのは難しいです。
【2014年発売】
8・デロンギ DeLonghi KG79J
¥6,282 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
ミル方式:臼式
極細挽き:
ホッパー容量:120g
コンテナ容量:100g
定格時間: 70秒
粗さ調整:(無段階)
サイズ: 幅130×奥行160×高さ260mm
KG79J も、デロンギのコーヒーミルです。
本体サイズは、幅130×奥行160×高さ260mmです。
エスプレッソ対応の(同社の製品としては)小型で、設置性が良いのが「売り」です。
ミルの方式は、臼式です。
先述のように、細挽きを苦手にしますが、それ以外だと、上位方式と変わらぬ性能です。
特に、本機は刃にセラミックを採用します。
コーン式に多い金属刃と違い、金味が付きにくく、熱が入りにくい素材です。
つまり、臼式のなかで、本機は優秀です。
一度に挽ける量は、100グラムです(濃いめで約10杯)。
ホッパーは120gですが、コンテナは100gで、定格時間も70秒ですから、100gが最大量です。
設置性の良い小型の臼式の場合、このあたりに処理能力の限界があります。
コーヒー豆の挽き方は、粗挽き・中挽き・中細挽き・細挽きが選べます。
挽き方は、ダイヤルで「無段階」調整可能です。
臼式は、歯と歯の隙間の間隔で調整するので「無段階」にはできます。
ただ、段階を示さない場合、設定変更後戻したくなったとき、再現性できないので、良いとも思えません。
エスプレッソは、できはするでしょうが、得意ではありません。
臼式は、基本的に細挽きだと「挽きムラ」が出やすいからです。そもそも極細挽きは無理な機種です。
メンテナンスは、上歯も取りはずせますし、この方式の枠内では問題ないです。
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以上、デロンギのKG79J の紹介でした。
同社のプロペラ式の下位機と比較すれば、豆の均一性はこちらの方が上です。
また、セラミック刃の採用で、熱に対する配慮もあります。
後ほど紹介する同社の「カッティングミル式」と較べると、熱とメンテ性の部分では及ばないとはいえ、5000円前後のコーヒー用としては良い選択肢でしょう。
【2019年発売】
9・デロンギ コーン式グラインダー KG366J
¥13,118 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
ミル方式:コーン式
極細挽き:対応
ホッパー容量:310g
コンテナ容量:110g(中挽)
定格時間: 70秒
粗さ調整:16段階
サイズ: 幅135×奥行195×高さ290mm
KG366Jは、イタリアのデロンギのコーヒーグラインダーです。
人気モデルだったKG364Jの後継機として登場しました。
同社は、エスプレッソメーカーでは大手ですが、本機も、エスプレッソ用の「周辺機器」といえます。
本体のサイズは、幅135×奥行195×高さ290cmです。
キッチンに十分におけるサイズですが、臼式やプロペラ式に較べると、一回り大きめです。
ミルの方式は、コーン式です。
写真のような円錐形の刃(コニカル刃)を採用します。
冒頭書いたように、熱の入りにくさと、挽きムラのなさにおいて、この方式は上位です。
一度に挽ける量は、多めの110グラムです(約11杯)。
上側のホッパー自体は310gまで入りますが、下部のコンテナのサイズが、110gとなります。
電動コーヒーミルは、モーター機器なので、定格運転時間(本機は70秒)があります。
休ませず連続使用できるものではないので、だいたいの製品で下部コンテナは、ホッパーよりも小さいです。
コーヒー豆の挽き方は、粗挽き・中挽き・中細挽き・細挽きなど14段階と細かく対応できます。
エスプレッソは、この製品は対応できます。
コーン式ミルは、極細挽きができるからです。
挽けるコーヒーの味は、価格相応に良いです。
コーン式ミルは、熱の入りにくさ、挽きムラの少なさにおいて優秀だからです。
香りを楽しみたい人には最適でしょう。
メンテナンスは、コーン式は、(水洗いできない)ミル形状がやや複雑なので、他方式より少し手間があるといえばそうです。
ただ、ホッパーとコンテナも洗えますし、全体として、この部分にも配慮があるミルです。 そのほか、静音性も高いです。
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以上、デロンギ社のコーヒーグラインダーの紹介でした。
1万円はコーヒーミルとしては効果かも知れませんが、コーヒーの味にこだわるならば、おすすめしたいミルです。
【2017年発売】
10・デロンギ デディカ KG521J-M
¥25,500 楽天市場 (4/21執筆時)
ミル方式:コーン式
極細挽き:対応
ホッパー容量:350g
コンテナ容量:120g(中挽)
定格時間: 40秒×2
粗さ調整:18段階
サイズ:幅155×奥行255×高さ385mm
デディカ KG521J-Mは、イタリアのデロンギが最近発売した、コーン式グラインダーの上位機です。
サイズは、幅15.5×奥行き25.5×高さ38.5cmです。
本機は、性能は良いのですが、一般的なコーヒーメーカー本体より大きいほどです。
設置性の面ではやや不利でしょう。
ミルの方式は、本機はコーン式を採用しています。
本機は、DCリダクションモーターを採用しています。
この場合、回転数を相当低速にできるため、いっそう、熱で香りが飛びにくく、豆の均一性も期待できます。
加えて、刃の改良もあり、アロマの部分で、下位機種以上の実力を持ちます。
一度に挽ける量は、120グラムです(約12杯)。
上部の豆ホッパーには350g入ります。
ただ、定格運転時間は40秒で、下部のコンテナが120gなので、この数値になります。
モーター機器ですし、2回を超えた直後の連続利用はできません。10分間の休止期間を設けるのが普通です。
コーヒー豆の挽き方は、粗挽き・中挽き・中細挽き・細挽きなど18段階とかなり細かく対応できます。
その上、淹れるコーヒーの杯数と濃さが指定できるため、豆の無駄使いが少なくて済みます。
エスプレッソは、この製品は対応できます。
挽けるコーヒーの味は、新型モーターの採用とミルの改良で、下位機種以上のクオリティを期待できるでしょう。
メンテナンスは、先述のように、コーン好きは構造が複雑です。
ただ、下位機と同じく考慮があります。静音性も高いです。
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以上、デロンギのデディカ KG521J-Mの紹介でした。
コーン式ミルは、上位機の基準と言えますが、そういった機種は多くあります。
ただ、DCリダクションモーターの採用で、回転速度に気を使った機種は少なく、本機は貴重です。
とにかく、味と香りにこだわりたい方には、かなり良い選択肢でしょう。
ただ、やや大きめの本体なので、その部分は注意が必要です。
1-4・ボダムの電動コーヒーミル
つづいて、デンマークのボダムの電動コーヒーミルです。
コーヒー器具以外になかなか名前を聞かないメーカーですが、日本での販売歴も長く、Atlasも同社の製品を所有しています。
【2019年発売】
11・bodum 10903-01JP-3 ブラック
¥8,780 楽天市場 (4/21執筆時)
12・bodum 10903-913JP-3 ホワイト
¥12,540 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
ミル方式:コーン式
極細挽き:対応
ホッパー容量:220g
コンテナ容量:100g
定格時間:20秒
粗さ調整:12段階
サイズ:幅156×奥行120×高さ275mm
ボダムは、デンマークのコーヒー機器メーカーです。
北欧製品らしい、独特のデザインな機種です。
サイズは、幅15.6×奥行き12×高さ27.5cmです。
コーン式ですが、設置面積に配慮があります。
ミルの方式は、同社の表現では「コニカルグラインダー」ですが、要するに、コーン式です。
デロンギの最上位機同様に、円錐形の刃(コニカル刃)を採用する本格的なグラインダーです。
一度に挽ける量は、しかし、40gです(約4杯分)。
上部のホッパーは、220グラムです。
しかし、コンテナサイズと、定格運転時間が20秒と短いためです。5分間以上の休息が必要ですので、大人数の利用は向かない機種です。
コーヒー豆の挽き方は、粗挽き〜極細挽き細かく対応できます。
エスプレッソは、コニカル刃ですので、対応できます。
挽けるコーヒーの味は、熱の入りにくさ、挽きムラの部分で、上位です。
メンテナンスは、「お手入れ」という意味では、デロンギと同じです。
ただ、「掃除」という意味では、本機はガラス製の受け皿の採用される点がポイントです。
コーヒーミルは、静電気対策をしないと粉が飛び散りやすいものです。しかし、素材の部分で、抑制効果が期待できます。
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以上、ボダムの製品の紹介でした。
小型で、1度に40gの処理で住むご家庭ならば、小型で設置性の良い部分、静電気対策がる部分で、良い機種だと思います。
ネットではわりと評価が分かれる機種ですが、これは、ホッパーが(無用に)大きすぎるため、その部分を誤解した方が多いからのように思えます。
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【2024年発売】同型
13・ボダム BISTRO 11160-01RC
¥7,150 楽天市場 (4/21執筆時)
ミル方式:プロペラ式
極細挽き:
ホッパー容量:60g
コンテナ容量:
定格時間: 60秒
粗さ調整:
サイズ: 幅94×奥行87×高さ165mm
なお、ボダムは、普通のプロペラ式になりますが、以上の機種の展開もあります。
こちらは、ただ、バッテリー充電式(USB)で、キャンプなどに便利という仕様です。
総稼働時間(回数)は不明ですが、LEDでバッテリーの残量も分かりますし、問題ない仕様です。
なお、形状的にはもともと合ったコード式(11160-01JP-3・11160-913JP-3)を踏襲したものです。そちらには白色があったので、後日発売になるかもしれません。
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結論的にいえば、用途に合えば良いでしょう。ただ、最近は他社から臼式の携帯ミルもでているので、比較しても良いでしょう。
1-5・カリタの電動コーヒーミル
続いて、日本の老舗コーヒー器具メーカーとなる、カリタです。
どちらかといえば、法人に強い会社ですが、家庭向けに、佳作と言える電動コーヒーミルも出します。
【2004年発売】
14・Kalita 電動コーヒーミル CM-50 【黒】
15・Kalita 電動コーヒーミル CM-50 【白】
¥3,980 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
ミル方式:プロペラ式
極細挽き:非対応
ホッパー容量:50g
コンテナ容量:
定格時間: 60秒
粗さ調整:
サイズ: 幅99×奥行82×高さ185mm
カリタは、創業50年以上の日本の老舗のコーヒー機器メーカーです。
ミルの方式は、こちらもプロペラ式です。
一度に挽ける量は、50gまでです(コーヒー約5杯)。
容量から言えば、小さめです。
所要時間は、15秒ほどです。
コーヒー豆の挽き方は、粗挽き・中挽き・細挽きまでなら対応できます。
しかし、プロペラ式なので、コツの必要なマニュアル方式です。
エスプレッソは、未対応です。
挽けるコーヒーの味は、プロペラ式特有の欠点を共有します。
つまり、熱が入りやすい点と、粉が不揃いになる点で、高い期待はできません。
メンテナンスは、コップが取り出せないシンプルなタイプです。
同じ方式の他機より、掃除の面では多少面倒な製品です。
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以上、カリタのCM-50の紹介でした。
これは他社も同じですが、プロペラ式は固有の欠点があります。
味の面では、そう多くの期待はできません。
【2004年発売】
16・Kalita セラミックミル C-90【黒】
17・Kalita セラミックミル C-90【白】
¥10,900 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
ミル方式:臼式
極細挽き:
ホッパー容量:90g
コンテナ容量:90g
定格時間: 90秒
粗さ調整:9段階
サイズ: 幅95×奥行150×高さ215mm
C-90は、カリタの電動コーヒーミルの中位機です。
ミルの方式は、本機は臼式です。
したがって、先述のように、摩擦熱が欠点になります。
ただ、本機は、セラミック臼なので、この部分に対策があるとはいえます。
一度に挽ける量は、最大で90gです(約9杯)。
杯数に応じたボタンはなく、入れた量だけ挽くというシンプルな構造です。
定格時間は、90秒です。
連続の大量処理は向かない、あくまで「家庭用」です。
コーヒー豆の挽き方は、粗挽き・中挽き・中細挽き・細挽きなど、9段階とそれなりに細かく対応できます。
エスプレッソは、臼式ですので、できはするでしょうが、高度には未対応です。
挽けるコーヒーの味は、臼式のなかでは、期待値が高いです。
セラミック刃は、臼式ミルとしては熱が入りにいです。また、硬質な刃でもあるため、中細挽きまでについては、挽かれた豆の均一性も良いです。
メンテナンスも、この方式のなかでは特に問題ないです。
コーン式に較べると、だいぶ楽です。
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以上、カリタのC-90の紹介でした。
セラミック刃の採用は、臼式ミルとしては注目点です。
ただ、同じ方式を採用する製品に比べて、多少売価が高い点と、発売開始年の古さの関係もあり、デザイン性がイマイチなのがネックでしょう。
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【2020年発売】
18・レコルト コーヒーグラインダー RCM-2
¥8,310 楽天市場 (4/21執筆時)
ミル方式:臼式
極細挽き:非対応
ホッパー容量:100g
コンテナ容量:100g
定格時間: 55秒
粗さ調整:(無段階)
サイズ: 幅133×奥行182×高さ250mm
なお、デザイン家電を展開するレコルトも似たような形状のグラインダーを出しています。
ただ、ミルはステンレス製ですので、基本的にはカリタ機が良いでしょう。
【2020年発売】
(ブルー・グリーン)
19・ナイスカットミル NEXT G2 61122
20・ナイスカットミル NEXT G2 61120
¥47,057 楽天市場 (4/21執筆時)
(アクアブルー)Amazon限定 B08R9D4VVQ
21・ナイスカットミル NEXT G2
¥46,363 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
(ボルドーブラウン)24年新色
22・ナイスカットミル NEXT G2 611370
¥56,636 楽天市場 (4/21執筆時)
ミル方式:フラット式
極細挽き:対応
ホッパー容量:60g
コンテナ容量:60g
定格時間:5分
粗さ調整:8段階
サイズ:幅123×奥行215×高さ401mm
ネクストGは、カリタの最上位機種の電動コーヒーミルです。
以前、「ナイスカットミル」として売られていたものの、最新の後継品です。
喫茶店でよく見かけるタイプのものを小型化し、家庭用と共用にしたものです。
本体サイズは、12.3×21.5×40.1cmです。
長細い形状で、高さ方面にスペースはとります。
ミルの方式は、こちらも上位のフラット式です。
冒頭書いたように、上下の2枚の刃を高速回転し「刻む」方式です。
素材としては、ニッケルモリブデン鋼を利用しており、刃の耐久度も高い商品です。
一方、フラット式は、記事の冒頭でも書いたように、挽きムラや微粉が少ないとい言う良い部分がある一方、熱の入りにくさと静音性の部分で課題があります。
しかし、カリタについては、この部分に一定の配慮があります。
第1に、熱対策については、「家庭向き」として、回転速度を一定数落とすことで、摩擦熱を減らしています。
その相乗効果として、粉の粒状の均一性も増したとされます。
第2に静音化処理も、モーター回転数などの改良で、従来機の65%の騒音低減を実現しました。
コーヒー豆の挽き方は、ダイヤルで挽き方を調整できます。
極細挽きから粗挽きまで選択可能です。
ただ、8段階と、挽き分けは少し弱めです。モーターの性質上仕方ないでしょう。
一度に挽ける量は、60gです(約6杯分)。
ただ、定格時間が5分と長いので、ある程度、大量処理も可能です。
家庭用向けにも使えつつ、小規模な喫茶店などにも使える仕様でしょう。
エスプレッソは、対応します。
挽けるコーヒーの味は、フラット式は、コーン式と有意の差はないとも言われるようになっています。
本機もそう言って良いですが、それは、先述のように、「家庭向けにしっかり改良」したからでしょう。実際、微粉のない均一感のある粉が得れます。
カリタ クリーニングブラシ
¥1,247 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
メンテナンスは、コンテナとコップは取り外して洗うことが可能です。
ただし、刃の部分の掃除は、コーン式と同じく水は厳禁なので、ブラシを使う必要があります。専用ブラシがないと割とたいへんですので、最初から同時に購入すると良いでしょう。
「掃除」という部分では、粉受けがステンレスカップになっている仕様です。家庭用では、静電気が生じにくいこのタイプは、使いやすいと思います。
一方、好きな容器も利用できる形状です。その際にも、静電気対策があります。
というのも、本体に静電気除去効果のあるマイナスイオン発生機能があり、排出地の粉の飛散がほぼなく、直線的に粉が落ちてくるからです。
従来、この形状のコーヒーミルは静電気のせいでコーヒー粉が飛び散る問題があり、家庭用とは言えませんでした。これを改良したのも、本機の素晴らしい部分です。
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以上、ナイスカットミル NEXT G2の紹介でした。
一度に、高速に大量に挽ける機種ではないので、業務用には向きません。しかし、家庭用の高級機として、フラットカッター式では、最も完成度が高いです。
ただ、コーン式ミルに比べて、はっきりと優位と言えるのは、微粉が少ない点と、定格時間の長さ以外はないといえばそうです。
効果はありますが、値段を考えると、一般家庭には趣味性が少し強すぎるとは言えます。
1-6・ハリオの電動ミル
続いて、ハリオのコーヒーミルです。
ガラス器具を得意とするコーヒー器具メーカーです。
コーヒー関係では、円錐型のV60型のドリッパーで世界的に知られます。
【2024年発売】EVCN-8-B
23・ハリオ HARIO V60 EVCN-8B
¥13,780 楽天市場 (4/21執筆時)
ミル方式:コーン式
極細挽き:
ホッパー容量:100g
コンテナ容量:100g
定格時間: 30秒
粗さ調整: 39段階
サイズ: 幅130×奥行185×高さ312mm
EVCN-8Bは、HARIOがV60シリーズの1つとしてだすグラインダーです。
「V60 電動コーヒーグラインダーコンパクトN」という製品名です。
本体サイズは、幅130×奥行185×高さ312mm です。
旧機(EVC-8B)はV60ドリッパーを摸したホラ貝のようなデザインでしたが、新機種はスッキリしたデザインです。
ミルの方式は、コーン式です。
他社にもありました、コニカル刃を採用した製品です。
同社の場合は、ステンレス製になります。旧機もおなじ刃でした。
一度に挽ける量は、100gです。
粉うけもホッパーも同サイズにしていて「一度で挽ききる」仕様です。
豆の挽き方は、一方、粗挽き〜細挽きです。
アナログ目盛で39段階から調整できます。
エスプレッソは、コニカル刃ですので、対応できます。
ただ、最小は「極細挽き」ではなく「細挽き」という表現にしています。
実際、粒度からすると、最小サイズは極細挽きと表現しても良さそうです。
ただ、構造的に補足挽く場合、詰まりやすい場合が多いようです。
説明書に注意があります。
他社機だとあまり見られない注意書きです。
旧機も同じでした。そのような部分は、一部ユーザーに指摘されています。
挽けるコーヒーの味は、他のコーン式と同じでしょう。
メンテナンスは、本体内部が静電気除去対応とされます。
粉受けはふた付きで、構造的にも無対策の機種よりはこの部分の期待値は高いでしょう。
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以上、HARIO V60 EVCN-8B の製品の紹介でした。
旧機も評価が割れる機種でしたが、本機もそうなりそうです。
V60シリーズという部分からして、コーヒー用に中細挽きで利用する場合、しっかり挽ける上で、粉も飛び散らず使いやすいと言えそうです。
逆に、エスプレッソ用に細挽きにする場合、先述のような理由から評価が落ちるといえそうです。そちらには向かないでしょう。
次回につづく!
電動コーヒーミルのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、電動コーヒーミルの比較の1回目記事でした。
しかし 記事は、まだまだ「続き」ます。
2・コーヒーミルの比較 (2)
2-1:みるっこDX〈日本〉
2-2:ラッセルホブズ〈英国〉
2-3:ソリスジャパン〈スイス〉
2-4:ユニーク Cores ほか
3・コーヒーミルの比較 (3)
2-5:最終的なおすすめの提案【結論】
続く2回目記事(こちら)では、今回紹介できなかった各社の電動コーヒーミルを紹介していきます。
コーヒー粉の質 ★★★★★
粒度の調整 ★★★★★
静電気対策 ★★★★★
掃除しやすさ ★★★★★
エスプレッソ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回となる3回目記事(こちら)では、今回紹介した、電動コーヒーミル全製品から、目的別・予算別に、Atlasのオススメ機種を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら!
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