Top 自転車関係 比較2024'【高性能】自転車用ポンプ41機の性能とおすすめ・選び方 (1)

2024年10月30日

比較2024'【高性能】自転車用ポンプ41機の性能とおすすめ・選び方 (1)

【今回レビューする製品】2024年 自転車用の高性能フロアポンプ(空気入れ)の性能とおすすめ・選び方:ロードバイク・マウンテン・クロスバイク向け:仏式・米式・英国式・普通自転車・電動自転車も対応

【比較する製品型番】パナレーサー BFP-PGAB2-LH BFP-04AGA3 BFP-02AGEZ2-B BFP-02AGEZ2-S TOPEAK トピーク ジョーブロー スポーツ III ステージ PPF07400 PPF08100 ジョ−ブロー マウンテン X PPF05200 PPF08800 ローディー EX PPF09600 アーバン EX PPF09500 マウンテンU PPF09300 マウンテン EX PPF09900 スプリント PPF04900 スポーツ デジタル PPF08000 ジョーブロー ターボ PPF04700 プロ DX PPF07100 PPF07300 X.O PPF05600 PPF07000 エース DX PPF07000 PPF04500 ランスフォーマー XX PPF06200 PPF06100 eアップ 2ステージ PPF09200 PF09100 ツインターボ PPF08300 ブースター PPF08200 ジョーブロー マックス HP PPF09000 HP U PPF05900 SERFAS FP-200 AF-T3 FP-200 GIYO GF-55P K GF-43P マキタ MP180DZ MP180DRG ほか

今回のお題
自転車用の空気入れ(フロアポンプ)のおすすめはどれ?

 ども、Atlasです。

 今日は、2024年10月現在、最新の自転車用のフロアポンプの比較です。

 普通自転車用も紹介しますが、主にはロード・マウンテン・クロスなどのスポーツ車向けの高性能機の紹介になります。

 対応するバルブ・空気圧の情報はもちろん、1回のポンピングで注入できるエア量の多さにも注目して、各機をみていきます。

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1・自転車用フロアポンプの比較 (1)
 1-1:選び方の基本の説明【導入】
 1-2:パナソニック〈日本〉
 1-3:トピーク〈台湾〉
2・自転車用フロアポンプの比較 (2)
 2-1:サーファス〈米国〉
 2-2:GIYO〈台湾〉
 2-3:マキタ〈日本〉
 2-4:最終的なおすすめの提案【結論】

 記事では、フロアポンプの「選び方の基本」を説明します。

 その後、パナソニックやTOPEAKなどの代表的な製品をメーカー順にみていきます。

安定性の良さ  ★★★★★★
ポンピング速度 ★★★★★
メーター視認性 ★★★★★
最大空気圧   ★★★★★   
総合評価    ★★★★★

 そして、最後の「結論」では、上表のポイントから、最後にAtlasのおすすめ機種を提案していきます。

ーーー

1・自転車用LEDライトの比較
2・サイクルコンピューターの比較
3・自転車用フロアポンプの比較
4・自転車用ヘルメットの比較
5・電動アシスト自転車の比較
6・子ども乗せ電動自転車の比較

 なお、今回の記事は、このブログの自転車関係製品の比較記事の3回目記事として書きました。

1-1・自転車用ポンプの選び方の基本

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 はじめに、自転車用のフロアポンプの「選び方の基本」を書いておきます。

1・バルブの種類
2・最大空気圧
3・ポンピング効率
4・ベースなどの構造

 主にスポーツ車に関する注意点になります。

 初めてポンプを買う方に向けての情報で、上表の4つの注意点について、順番に説明します。


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 第1に、バルブの種類です。

 スポーツ自転車に乗る方はほぼ「常識」でしょうが、改めて書いておきます。

 日本の普通自転車はほぼ「英式」バルブです。スポーツ車については、「仏式」や「米式」という異なったバルブの場合があり、ポンプの口金形式が合わないと、空気が入りません。

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 高性能ポンプの場合、たいてい「全対応」なのですが、アダプタの使い勝手が結構変わります。

仏式」や「米式」はアダプタ交換なしでできる「オーバーヘッド型」が多いです。ただ、ここで紹介しない機種も含めた格安機も含めて、アダプタ式の場合があり、その場合、車種によっては面倒です。

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 一方、普通自転車に多い「英式」は、「洗濯はさみ式(トンボ口金)」が多いです。うまくささないと、結構空気が逃げます。

 結論的にいえば、スポーツ車の場合、「仏式」や「米式」がアダプタ交換なしで使える機種を選ぶと、汎用性がでて良いかと思います。

 (家族で共用する場合など)普通自転車用の「英式」が必要な場合、クリップ式でない一部機種を除けば兼用を考えず、分けて2機持った方がストレスを溜めにくいと思います。


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 第2に、対応する最大空気圧です。

 多くの場合、お使いの自転車のタイヤに「PSI」「kpa」「bar」という数値が印字してあるはずです。

 これは、タイヤの推奨空気圧です。

 ロードバイクなどスポーツ用のタイヤの多くは、結構空気圧を高めに入れるのですが、一般的な家庭用だと70psi(500kPa/5bar)ほどに限界点がある場合が多いです。

 スポーツ車用ポンプならば、160psi(1100kPa/7bar)をクリアして居れば基本的にOKです。

 今回は最大空気圧はデータで示します。

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 なお、空気圧は、メーターでみながら入れるのが「基本」です。

 慣れないうちは、ちょうどに入れるのが難しいので、入れすぎたてしまったエアを、装着したまま逃がせる「エアリリース」ができる機種だと、わりと便利です。

 今回はそういった機種も見ていきます。


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 第3に、ポンピングの効率です。

 ようするに1回のポンピングで、どの程度の空気が入るかという部分です。

 (Atlasのような)物ぐさは、早く乗りたいのでこの部分も気にします。上位機になると、シリンダーの工夫で、この部分に高い配慮があります。

 今回は「1回に入る空気量」を含め、こうした部分も比べます。


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 第4に、ベースなどの構造です。

 この部分は、価格によるのですが、上位機に成る程、ベース部分の剛性と滑りにくさが向上します。意外とポンピング効率に関わる部分でもあるので、今回は重視しています。

 そのほか、エアーゲージの位置も個人的には気になる部分です。

 ベースに近い下部にゲージがあると、空気圧の状況が見にくいため、結局、ポンピング効率に悪影響しがちです。

 今回はこの部分にも注意して比較するつもりです。

ーーー

 以上、自転車用のフロアポンプの「選び方の基本」でした。

 このほか、ガレージとポンプの保管場所が遠い場合は、重さなどにも注意すると、より良いかと思います。

 冒頭で書いたメーカー順に、各製品を比較していきます。

1-2・パナレーサーのフロアポンプ

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 はじめに、パナソニック自転車(パナレーサー)のフロアポンプからです。

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 なお、以下では、高評価できるところは赤系の文字色で、イマイチな部分は青字で記していきます。


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 【新製品】

 1・パナレーサー 楽々ポンプ BFP-PGAB2-LH
 2・パナレーサー 楽々ポンプ BFP-PGAY2-LH
   ¥2,603 Amazon.co.jp (10/30執筆時)

対応バルブ:仏式・米式・英式
エアーゲージ:付属
最大空気圧:100psi
高さ:約610mm
重さ :1.1kg
エアリリース:
ベース:プラスチック製 ベース

 楽々ポンプは、「パナレーサー」の販売するフロアポンプです。

 パナソニック系の自転車ブランドの製品です。

 本体重量は、1.1kgです。

 あまり軽すぎてもポンピングしにくい部分があるのですが、アルミ製の本機は適度な重量感で、バランスは良いです。

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 対応バルブ英式・仏式・米式にフル対応です。

 構成は、仏式と米式はそのままで兼用できます。

 英式は、クリップ(トンボ口金)を装着して空気を入れる方式です。

 最大空気圧は、100psi(約7気圧)です。

 普通自転車(電動含む)については十分で、大抵のスポーツバイクにも対応できます。

 ただ、ロードバイクは、タイヤによっては難しい場合があります。

 一方、1回のポンピングで入る空気量は、非公表です。

 エアーゲージは、本体中ほどに付いており、(まあまあ)見やすいです。

 ただ、メーターの品質は「値段相応」です。

 ベースは、広めです。

 もう少し広いほうがよいですが、値段の割に、使いやすいといってよい機種です。

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 以上、パナレーサー楽々ポンプの紹介でした。

 小刻みにポンピングしながら、空気を入れていく製品です。

 時間はかかるでしょうが堅実な仕様です。

 スポーツバイクには適しませんが、ママチャリや電動用で、英式を付けっぱなしで利用する分には、ホースも長いですし、本体の品質・空気挿入の安定性も良くおすすめできます。


  201912021954.jpg

 【2019年発売】

 3・パナレーサー ブラック BFP-04AGA3
   ¥3,245 Amazon.co.jp (10/30執筆時)

黒:BFP-04AGA3-B
青:BFP-04AGA3-CE
白:BFP-04AGA3-W
黄: BFP-04AGA3-Y

対応バルブ:仏式・米式・英式
エアーゲージ:付属
最大空気圧 160psi
高さ:
重さ:1.1kg
エアリリース:
1回の空気量:
ベース:プラスチック製 ベース

 BFP-04AGA3は、パナソニックのフロアポンプの上位機です。

 本体重量は、1.1kgです。

 軽いと言えます。

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 対応バルブは、仏式と米式のバルブに対応します。

 またトンボ口金が付くため、英国式の普通自転車にも対応できます。

 最大空気圧は、160psi(約11気圧)です。

 ロードバイクでも問題なく使える商品です。

 一方、1回のポンピングで入る空気量は、非公表です。

 見た感じでは、スポーツサイクル用としては、シリンダーがあまり大きくなく、一回に入る空気の量は少なめでしょう。

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 エアーゲージは、下位機種と同じで本体中ほどに付いています。

 メータはさほど見やすくなく、この辺はやはり値段相応です。

 ベースは、下位機より改良されており、滑りにくい工夫があります。

 ただ(もう少し値段がする)スポーツバイク専用と比べると、ベースは小さめで若干踏みにくいとは言えます。

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 以上、パナレーサーアルミ製ポンプの紹介でした。

 流石にパナソニック自転車の製品だけあり、品質は及第点です。

 メーターも下部ですが、ある程度の視認性が確保されています。

 空気漏れなどのトラブルもないので、スポーツバイク専用の入門機として、コストを重要視するならば、選択肢に入れても良いでしょう。


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 【2019年発売】

 4・パナレーサー BFP-02AGEZ2-B
 4・パナレーサー BFP-02AGEZ2-S
   ¥5,105 Amazon.co.jp (10/30執筆時)

対応バルブ:仏式・英式・米式
エアーゲージ:付属
最大空気圧 :160psi
高さ:700mm
重さ:約1kg
エアリリース:可能
1回の空気量:
ベース:プラスチック製 ベース

 こちらも、パナソニックの販売するフロアポンプです。

 「新ワンタッチポンプ」という名前です。

 本体重量は、約1kgです。

 先述のように、パナソニックの製品は「軽め」が多いです。

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 対応バルブは、英式・仏式・米式にです。

 本機は、普通自転車の英式と、スポーツバイク用の仏式がそのまま使え、米式について、アダプターで利用する形式です。

 この2つで「こと足りる」方は、アダプターを介さないで普通自転車に入れられるので、最良の製品かと思います。

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 米式を利用したい場合は、英式側にアダプタをねじ込むことになります。

 最大空気圧は、160psi(約11気圧)です。

 問題ないです。

 エアーゲージは、小さいですが、上部に付くので、視認性は確保されます。

 ベースは、下位機より広めで、及第点です。

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 以上、パナソニック新ワンタッチポンプの紹介でした。

 スポーツ自転車にも向く製品としての発売です。しかし、英式にデフォルト対応する点で、Atlasとしては、普通自転車専用としては「あり」と思います。

 バルブ固定もしやすいですし、ゲージもつくため、普通自転車や電動自転車用で「軽量で、少し良い製品」を選びたい場合には候補となります。

1-3・トピークのフロアポンプ

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 つづいて、台湾のトピーク(TOPEAK)です。

 自転車周辺機器メーカーとして知られますが、フロアポンプの展開数は世界有数かと思います。日本でも多くの自転車ショップで見かけます。

 関西のマルイが代理店です。


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 【2017年発売】【PPF07400】

 5・トピーク ジョーブロー スポーツ III
   ¥5,747 Amazon.co.jp (10/30執筆時)

対応バルブ:仏式・米式・英国式
エアーゲージ:付属
最大空気圧:200psi
高さ:678mm
重さ:1.68kg
エアリリース:可能
1回の空気量: 317.5cc
ベース:ワイド型スチール製 ベース

  ジョーブロー スポーツ IIIは、同社のスポーツ車用のスタンダード機です。

 黄色系の筐体は、同社を代表する「スポーツシリーズ」であり、品質と価格のバランスがよいグレードです。

 Atlasもその昔、これの旧型を持っていました。

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 本体重量は、1.68kgです。

 そこそこの重さで、スチール製の頑丈な製品です。

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 対応バルブは、英式・仏式・米式にフル対応です。

 米・仏は、同社のツインヘッド型のスマート ヘッドDX4 (TRK-JB28)で、レバーで両側で切替です。

 英式は付属のクリップ上のアダプタ(トンボ口金)を装着する方式です。

 最大空気圧は、200psiです。

 ロードバイクでも問題なく使える商品です。

 本機は、ポンピング1回で、317.5cc入ります。

 それなりに効率が良いです。

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 エアーゲージは、一方、下部でやや見にくいのが難点です。

 ただ、黄色の▼の部分が動かせるため、入れるべき空気圧(ロードバイクのタイヤに書いてあります)に合わせて、空気を入れることが可能です。

 また、他社製品に比べて、この部分の見た目も「格好いい」です。

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 エアリリースは、トピークのフロアポンプの「売り」です。

 こちらは本体ボタンを押すと、タイヤに表記された空気圧より、入れすぎてしまった空気を抜くことが可能です。他社には見られない機能ですね。

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 足を踏む部分(ベース)は、踏みやすく安定性があります。

 空気入れは楽な部類です。ハンドルも大きめで、空気を入れるときのストレスがかなり緩和されます。

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 以上、トピークジョ−ブロー スポーツ IIIの紹介でした。

 以前使っていましたが、細かくみれば、ホースやゲージの位置、ハンドルの形状など課題があるとは言えます。

 ただ、ペダルの踏みやすさや、ハンドルの持ちやすさエアーリリース機構は、かなり良く、スポーツ車の入門用として、決して悪くない製品です。

 5000円前後で考えた場合、悪くない選択肢に思えます。

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 なお、「スポーツシリーズ」をはじめとする、同社のロードバイク向きの入門機はほかにもいくつかあります。

 本機との違いを順番にみておきます。

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 6・トピーク ジョーブロー レース
   ¥5,808 楽天市場 (10/30執筆時)

黒:PPF08900
青:PPF08902
白:PPF08901
赤:PPF08903

対応バルブ:仏式・米式
エアーゲージ:付属
最大空気圧:200psi
高さ:676mm
重さ:1.4kg
エアリリース:可能
1回の空気量: 255cc
ベース:プラスチック

 第1に、JOEBLOW RACEです。

 販売価格としては、ジョ−ブロー スポーツ IIIと変わりません。

 対応バルブは、仏式・米式のみです。

 英式用のトンボは付属しません。

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 ヘッドは、レバー切替のスマートヘッド EX (TRK-JB17)です。

 製品単価で言えば、本機のほうがわずかに高いものの、機能性は変わらないです。

 最大空気圧は、同じく200psiです。

 1回のポンピングでの注入量は、若干少なめに調整されます。

 ベースも、こちらはスチールではなく、プラスチック製です。

 エアリリースは可能です。

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 結論的にいえば、家において使うならば、ジョ−ブロー スポーツ IIIのが良さそうです。

 こちらは、細身のシリンダーで軽めなので、持ち運ん「さっと」取り出して、「さっと」使う感じに向きます。それが、名前の由来でしょう。

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 202407071750.jpg  

 【通常シリンダー】(仏・米)

 7・ジョーブロー マックス HP PPF09000
   ¥4,224 楽天市場 (10/30執筆時)

 【細型シリンダー】(仏・英)

 8・ジョーブロー マックス HP U PPF05900
   ¥4,073 楽天市場 (10/30執筆時)

黒:PPF09000
銀:PPF09001
白:PPF09002
赤:PPF09003

対応バルブ:仏式・米式
エアーゲージ:付属
最大空気圧:160psi
高さ:675mm
重さ:1.39kg
エアリリース:
1回の空気量: 322cc
ベース:プラスチック

 第2に、ジョーブロー マックス HPです。

 スポーツ車用の入門機としては少し安めの下位機です。

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 ヘッドは、ただ、このクラスだと、廉価版のツイン ヘッド (TRK-JB06)です。

 同社の製品の特長と言える、エアリリース非対応な部分が注意点です。

 メーターは、ジョ−ブロー スポーツと同じ位置・文字盤ですが、ベ剛性の関係でメーターが下付けです。

 ベース形状を含めて、ポンピングしやすさでがあります。

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 ジョーブロー マックス HP U、同じシリーズですが、米英対応のヘッドです。

 こちらは、細型シリンダーですので充填量が少なめ(237cc)です。

 やはり、エアリリース非対応です。

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 結論的にいえば、いずれも、あまりおすすめできません。

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 【2023年発売】【PPF09600】

 9・トピークジョーブロー ローディー EX
   ¥3,980 Amazon.co.jp (10/30執筆時)

対応バルブ:仏式・米式
エアーゲージ:付属
最大空気圧:160psi
高さ:660mm
重さ:1.25kg
エアリリース:
1回の空気量: 310cc
ベース:ポリマー製 ベース

 第3に、JOEBLOW ROADIE EXです。

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 こちらは 樹脂製ベースの廉価版です、

 ハンドルを含めて、ここまでの機種とはがある製品です。

 メーターは、大きめなのですが、下部です。

 ヘッドも、英仏共用(自動判定)の同社の廉価版のものとなっています。 

 エアリリースは、こちらも非対応です。

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 結論的にいえば、値段構成的にあって欲しいグレードではありますが、性能面で選ぶのに適した機種ではないでしょう。

 自転車屋さんの店頭にあって、「安いから選ぶ」感じの製品です。

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 【2023年発売】【PPF09500】

 10・トピーク ジョーブロー アーバン EX
   ¥3,168 楽天市場 (10/30執筆時)

対応バルブ:仏式・米式
エアーゲージ:付属
最大空気圧:120psi
高さ:660mm
重さ:1.31kg
エアリリース:可能
1回の空気量: 498cc
ベース:ポリマー製 ベース

 第3に、JOEBLOW URBAN EXです。

 1つ上で紹介したローディー EXとグレードは同じで廉価版です。

 最大空気圧は120psiと低めた代わりに、1回のポンピングで入る空気量を498ccと多くしたモデルです。

 ロード用と言うより、街乗りのクロスバイク用です。 

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 【2021年発売

 【通常製品:PPF08100 】

 11・トピーク ジョーブロー スポーツ 2ステージ
   ¥14,080 Amazon.co.jp (10/30執筆時)

 【チューブレス向け:PPF08500】

 12・トピーク ジョーブロー チュビ 2ステージ
   ¥16,720 楽天市場 (10/30執筆時)

対応バルブ:仏式・米式・英式
エアーゲージ:付属
最大空気圧:160psi
高さ:740mm
重さ:2.5kg
エアリリース:
1回の空気量: 715cc/ 258cc
ベース:ワイド型スチール製 ベース

 第4に、JOEBLOW SPORT 2STAGEです。

 こちらは、外観やベースを含め、同社のスタンダードクラスの「スポーツ」シリーズの製品ですが、以下で書く、機能性の部分で上位な機種です。

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 本機の場合、低圧(30Psi)段階では715ccと高速に入れ、その後レバー切替で、高圧に対応できるようにした「2ステージ」仕様です。

 Wシリンダーにするような工夫を除けば、ロードではおそらくこの方式が、最も短時間で空気が入るでしょう。

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 さらに、同時展開されたJoeBlow Tubi 2Stageは、チューブレスタイヤ向け仕様です。

 装着したままネジ回しで、仏式のバルブコアを外して、空気を効率的に入れられるようにしています。透明なヘッド構造なのは、この仕組みを採用するためです。

 かなり便利でしょう。

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 【TPK - PPF08000】

 13・トピーク ジョーブロー スポーツ デジタル
   ¥11,880 楽天市場 (10/30執筆時)

対応バルブ:仏式・米式
エアーゲージ:付属
最大空気圧:160psi
高さ:680mm
重さ:1.8kg
エアリリース:可能
1回の空気量: 318cc
ベース:スチール製 ベース

 第4に、ジョーブロー スポーツ デジタルです。

 こちらも「スポーツ系」の上位機です。

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 最大の特長は、下部のゲージがデジタル式という点です。

 アナログゲージより、細かい単位で調整可能となります。

 調整誤差は100psi以下で±1psi、100ps以上でi±1%です。あとは、特段変わった部分はありません。

 ハンドルやベースは、他の「スポーツ」シリーズを踏襲しますので。

 ヘッドは、ただ、仏式・米式のみですが、バレル型のツインヘッド(TwinHead DX5)なので、上級仕様です。


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 【2023年発売】【PPF09300】

 14・ジョーブロー マウンテンU
   ¥7,920 楽天市場 (10/30執筆時)

対応バルブ:仏式・米式
エアーゲージ:付属
最大空気圧 :60psi
高さ :690mm
重さ: 1.74kg
エアリリース:可能
1回の空気量: 722cc
ベース:プラスチック製 ベース

 JOEBLOW MOUNTAIN IIは、トピークマウンテンバイク向けのポンプです。

 初代(ジョ−ブロー マウンテン PPF05200)の後継機です。

 本体重量は、1.6kgです。

 しっかりとした重さがあります。

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 対応バルブは、仏式・米式に対応です。

 レバー切替式になります。英式はマウンテン用には不要という判断でしょう。

 最大空気圧は、最大60psです。

 その代わりに、太いシリンダーが採用されており、一押しで722ccと大量のエアーが入ります。

 マウンテンバイクは、高い空気圧が必要ないのでこの仕様で、問題ありません。

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 エアーゲージは、下部です。

 ただ、かなり大きなメーターなので、視認性に配慮があります。

 なお、こちらも、本体ボタンでエアリリースが可能です。

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 ベースは、やや微妙な狭さでこの部分は、コツが必要そうです。

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 以上、JOEBLOW MOUNTAIN IIの紹介でした。

 マウンテンバイクを利用する方ならば、効率的に空気が入るこの専用モデルが良いでしょう。ただ、入れやすさの部分で言えば、上位モデルをおすすめします。

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 なお、トピークの場合、マウンテン用はほかにもバリエーションがあります。

 こちらも違いを順番にみておきます。

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 【2018年発売】【PPF08800】

 15・トピーク・ジョ−ブロー マウンテンX
   ¥10,384 楽天市場 (10/30執筆時)

対応バルブ:仏式・米式
エアーゲージ:付属
最大空気圧 :60psi
高さ :720mm
重さ: 2.3kg
エアリリース:可能
1回の空気量: 722cc
ベース:スチール製ベース

 第1に、ジョ−ブロー マウンテンXです。

 ライン的には、JOEBLOW MOUNTAIN IIの上位機で、ベースが大きいです。

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 メーターは、同じサイズ(大きめ)ですが、若干高い場所にあるため見やすいといえます。

 ヘッドは、こちらも英・仏のツインヘッドですが、ハンマー型の TwinHead DX5ですので、仕様としては上級になります。

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 結論的にいえば、若干重くなるのですが、本体の作りの部分では値段差相応に上級です。マウンテン専用で、現状で選ぶならば、完成度の高い製品です。

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 【2023年発売】【PPF09000】

 16・ジョーブロー マウンテン EX
   ¥4,400 楽天市場 (10/30執筆時)

対応バルブ:仏式・米式
エアーゲージ:付属
最大空気圧 :60psi
高さ :660mm
重さ: 1.4kg
エアリリース:可能
1回の空気量: 683cc
ベース:ポリマー製ベース

 第2に、ジョ−ブロー マウンテン EXです。

 こちらは、廉価版といってよいグレードです。

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 ベースが、樹脂製になるほか、ヘッドが仏・米自動調整型のヘッドになります。

 メーターは、同じサイズですが、下部で、本体が短い部分もあり、1回のポンピングでの給気量もすこし少なめになります。

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 【PPF06600】

 17・トピーク・ジョ−ブロー デュアリー
   ¥11,000 楽天市場 (10/30執筆時)

対応バルブ:仏式・米式
エアーゲージ:付属
最大空気圧 :75psi
高さ :690mm
重さ: 1.9kg
エアリリース:可能(英は不可)
1回の空気量: 716cc
ベース:プラスチック製 ベース

 第3に、ジョ−ブロー デュアリーです。

 MTBとファットバイク共用のもでるで少し特殊です。

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 下部に、最大30psi/最大75psiのダブルメーターがある仕様です。

 つまり、仕様的にいえば、ファットタイヤに使う方が選ぶ機種でしょう。


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  【PPF04900】

 18・トピーク・ジョ−ブロー スプリント
   ¥9,680 楽天市場 (10/30執筆時)

対応バルブ:仏式・米式
エアーゲージ:付属
最大空気圧:160psi
高さ:734mm
重さ:1.25kg
エアリリース:可能
1回の空気量: 284cc
ベース:ワイド型スチール製 ベース

 JOEBLOW SPRINTは、トピークのロード向けの中級シリーズです。

 ここまで見た「スポーツ」シリーズより機能面で上位の「ワンポイント」があります。

  floor_pump_02.jpg

 本体重量は、1.25kgです。

 バレルがアルミ製で、軽量化させています。

 持ちはこびがあるマンションでのユーザーには嬉しいでしょう。

 また、こちらは、ポンプが全長約73.5cmとかなり背が高い製品です。

 上下に何回ポンピングしても、わりと楽に空気が入ります。

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 本体は長めですが、「ハンドルロック」が搭載されているのも特長です。

 持ちはこびの際に、ポンプが引っ張り上げられることがありません。

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 対応バルブは、英式・仏式に対応です。

 しっかりした作りの同社のツインヘッド型(TRK-JB03)です。仏式の高圧アダプタも付属です。

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 エアーゲージは、上部にメーターがあります。

 メーターも大きく視認性が良いです。

 エアリリースも、対応です。

 最大空気圧は、160psi(約11気圧)です。

 ロードバイクでも問題なく使える水準です。

 ベースも、スチール製で、かつ、広いです。

 ハンドルも、大型で、空気はとても入れやすいといえます。

---

 以上、トピークの「ジョ−ブロー スプリント」の紹介でした。

 シリンダーが大きく、また、ハンドルやペダルが安定しているため空気が入れやすい機種です。5000円強の製品としては、品質や使い勝手がとても良く、とくにロードバイクにはおすすめできます。

 フロアポンプは滅多に買い換えるものでもないですし、予算が許せば、この機種を選ぶのも「あり」でしょう。


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 【PPF04700】

 19・トピーク・ジョーブロー ターボ
   ¥8,624 楽天市場 (10/30執筆時)

対応バルブ:仏式・米式・英式
エアーゲージ:付属
最大空気圧:160psi
高さ:734mm
重さ:1.45kg
エアリリース:可能
1回の空気量: 277cc
ベース:ラバー付 ワイド型スチール製

 JOEBLOW TURBOは、1つ上で見た「ジョ−ブロー スプリント」の改良機です。

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 本体重量は、1.45kgです。

 重量が多少増加しています。

 これは、「ジョ−ブロー スプリント」に比べて大きめのハンドルと、滑りにくいラバーゴムが採用されているからです。

 細かい点ですが、これによりさらに快適に空気が入れられるようになっています。

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 対応バルブは、英式・仏式・米式に対応です。

 レバー切替式のスマートヘッド(TRK-JB02)です。

 英式は、同社の「スポーツ」と同じく、クリップを装着する方式です。

 仏式用の高圧アダプタも付属です。

 エアーゲージは、上部にメーターがあり、見やすいです。

 エアリリース、も対応です。

 最大空気圧は、160psi(約11気圧)です。

 ロードバイクでも問題なく使える商品です。

 ベースは、滑りにくいラバーゴムで、高品質です。

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 以上、ジョーブロー ターボ の紹介でした。

 上位機は使用が似通った製品が多いです。

 ただ、本機は、ハンドルとベースの形状に優れます。ラバーゴム採用で滑りにくく、空気が各段に入れやすくなっているため、このモデルはオススメです。

 Atlasも現在これを使っています。


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 【2018年発売】

 【上位機】

 20・ジョーブロー プロ DX PPF07100
  
¥19,360 楽天市場 (10/30執筆時)

 【下位機】

 21・ジョーブロー プロ X PPF07300
   ¥13,024 楽天市場 (10/30執筆時)

対応バルブ:仏式・米式・(英式)
エアーゲージ:付属
最大空気圧:200psi
高さ:740mm
重さ:1,8kg
エアリリース:可能
1回の空気量: 337cc
ベース:ラバー付 大型アルミ合金ベース

 JoeBlow Pro DX(DX TJB-PRO-DX)は、トピークの上位機です。

 「プロ」と名前が付くシリーズで、ここまで見た「スポーツ」などとは、別ラインの上級機です。

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 このシリーズの下位機として、JoeBlow Pro X(TJB-PRO3-J PPF07300)があります。

 基本仕様は同じですが、DXのほうが少し軽量化されています。

 ヘッドは、上位機は、 SmartHead DX1です(左図)。

 金属製になり、耐久性と高級感が向上した点でしょう。

 そのほかの部分は、ベース部分が上位になる点と、英式アダプタ(トンボ口金)が下位機のみの付属となる以外は、だいたい同じです。

 本体重量は、2kgです。

 スチールの本体で、下位機種よりも「ずっしり重さ」があります。

 ただ、逆に言えば、空気を入れる際の安定性は向上しますし、実際、持ち歩くのに苦のある重量とも言えないでしょう。

 対応バルブは、英式・仏式にフル対応です。

 仏式と米式はそのままで、英式は付属のクリップ上のアダプタを装着する方式です。

 最大空気圧は、200psi(約13.7気圧)です。

 1ポンピングあたりの空気量も320.7ccと、切替式を除けば優秀です。200psiクラスとしては咲こうレベルでしょう。

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 エアーゲージは、上部にメーターがあります。

 また、下位機種に較べて、かなり大きくなり、視認性も良くなりました。 こちらも、本体ボタンで、エアリリースが可能です。

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 ベースは、アルミとゴムを利用しています。

 広めで、滑りにくく、踏みやすいと言えます。

 下位機の方はスチールですが、広めで踏みやすい部分は同じです。

 ハンドルは上からの力がよりしっかり伝えられる構造です。

 この部分でも、下位シリーズの仕様とは異なります。

---

 以上、ジョーブロー プロ DX の紹介でした。

 ジョーブロー ターボ と比較すると、メーターの視認性が向上したほか、1ストロークあたりの空気量も増加しています。

 多少重さはありますが、1万円前後で高性能な製品を考えている方には、かなり有力な候補でしょう。

ーーー

 なお、プロシリーズもいくつかバリエーションがあります。

 順番にみておきます。

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 【2018年発売】

 22・ジョーブロー プロ X.O PPF05600
   ¥16,720 楽天市場 (10/30執筆時)

対応バルブ:仏式・米式・英国式
エアーゲージ:付属
最大空気圧:200psi
高さ:740mm
重さ:1,69kg
エアリリース:可能
1回の空気量: 370cc
ベース:アルミ合金ベース(掘削加工)

 第1に、ジョーブロー プロ X.Oです。

 日本サイトに記述がなくなったので、現在は並行輸入かもしれません。

 こちらは、アルミの掘削加工をした本体を採用して、「デザイン性の高さ」を売りにしたものです。

 軽量化の側面で、素材的な貢献はありますが、美観を重視したため、メーターの視認性が悪いほか、ベースは固定しにくいです。

 結論的にいえば、実用性で選ぶ製品ではないでしょう。

ーーー

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 23・ジョーブロー プロ デジタル PPF07000
   ¥18,480 楽天市場 (10/30執筆時)

対応バルブ:仏式・米式
エアーゲージ:付属
最大空気圧:200psi
高さ:735mm
重さ:1,97kg
エアリリース:可能
1回の空気量: 337cc
ベース:スチール製 ベース

 第2に、JoeBlow Pro Digitalです。

 下位の「スポーツ」にもあった、デジタルゲージ採用製品です。

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 仕様は「プロ」とほぼ同じですが、ベースがスチール製で、少しだけ重いです。

 デジタルゲージは、堅牢性の部分ではすこし課題があるります。本機の場合、それなりに高級ですし、どうしても「デジタルゲージ」という方以外は、耐久性を重視して普通のモデルでも良いでしょう。


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 【2016年発売】 

 【上位機】

 24・ジョーブロー エース DX PPF07000
   ¥25,410 楽天市場 (10/30執筆時)

 【下位機】

 25・ジョーブロー エース PPF04500
   ¥9,900 楽天市場 (10/30執筆時)

対応バルブ:仏式・米式・(英式)
エアーゲージ:付属
最大空気圧 :260psi
高さ:740mm
重さ:2.45kg
エアリリース:可能
1回の空気量: 586cc   
ベース:ラバー付大型アルミ製

 ジョーブロー エース DXは、同社のハイエンドクラスのフロアポンプです。

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 機能面でもそうですが、陽極酸化アルミを使った外観を含めて、そのように言えます。

 本機も、(DX表記がない)下位機種があります。

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 先ほどみた「プロ」シリーズの場合と同じで、DXのほうだけが左図の上級のヘッド(SmartHead DX1 )です。

 そのほか、4インチの大きめのゲージを採用した部分が違いになります。

 このシリーズは、ゲージが下部なので、視認性は重要でしょう。とくに、視力があまり良くない方は、上位機を選んでも良いでしょう。

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 本体重量は、2.4kgです。

 しっかりした重量がある機種です。

 本体素材は、アルミ合金で腐食しにくいです。

 対応バルブは、英式・仏式に対応です。

 本機も、下位の「エース」のみ、英式ようクリップがつきます。

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 最大空気圧は、この機種は空気圧が 260psiまで対応します。

 ごく一部のレース用のチューブレスタイヤなどは、高い空気圧が必要で、それに対応しているという点で「プロモデル」と言えます。

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 また、本機は、シリンダーが2本採用されているため、60psiまで通常より30%程早く空気が挿入できます。

 1回の空気量は、586ccですから、切替式を除くと、ここまで紹介した製品では「最高レベル」です。

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 エアーゲージは、先述のように、下部です。

 これはダブルシリンダーという形状的にはしかたないことでしょう。

 ただ、大きめのゲージのため視認性はそれほど悪くないです。

 ベースは、ラバーグリップ仕様で滑りにくく、ハンドルも人間工学的なデザインで入れやすいです。

---

 以上、ジョーブロー エース の紹介でした。

 高機能ですが、値段もそれなりにすることがネックです。

 ただ、車庫などに据え置いて使う用途で、予算が許せば、この機種を導入するのは十分「あり」でしょう。


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 【PPF06100】

 26・TOPEAK トランスフォーマー X
   ¥12,320 楽天市場 (10/30執筆時)

対応バルブ:仏式・米式
エアーゲージ:付属
最大空気圧 :160psi
高さ:740mm
重さ:2.21kg
エアリリース:可能
1回の空気量:344cc
ベース:

 トランスフォーマー XX もトピークの製品です。

 ただ、スタンド兼用の結構特殊なモデルなので「ジョーブロー」の名は冠しません。

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 というのも、本機は、バイクスタンドが一体型で、込みで考えると収納性がよいという一芸があるからです。

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 この構造にするため、前輪まで長めのホースがとられており、固定しつつ前輪の空気をいれるのが、通常の利用法です。

 本体重量は、2.21kgです。

 スタンド込みと考えると、重いとも言えないです。なお、スタンドは耐荷重25kgです。

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 対応バルブは、英式・仏式に対応です。

 ヘッドは、「エース」などにも使われていた、仏米兼用のスマートヘッド(TRK-JB09)です。同社の中級品です。

 最大空気圧は、標準的な160psiまで対応します。

 エアーゲージは、一方、ハンドルに組み込まれた形式です。

 利便性には問題ないですが、重さとバランス面については、論争的です。

 ベースは、一方、あまり広くなく、特段個性はないです。

---

 以上、トランスフォーマー XX の紹介でした。

 スタンドを使って、しっかりとした姿勢でポンピングしたい人に向けた、アイデア商品と言えます。

 ただ、長めのホースは結構邪魔ですし、前輪をポンピングする際、また確認する際に、結局往復する必要はあるので、人は選ぶでしょう。

ーーーー

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 【スタンド分離型 PPF09200】

 27・トランスフォーマー eアップ
   ¥16,720 楽天市場 (10/30執筆時)

 【スタンド固定形 PPF09100 】

 28・トランスフォーマー eアップ 2ステージ
   ¥25,520 楽天市場 (10/30執筆時)

対応バルブ:仏式・米式
エアーゲージ:付属
最大空気圧:160psi
高さ:740mm
重さ:2kg
エアリリース:可能
1回の空気量: 341cc   
ベース:

 なお、TOPEAKには、トランスフォーマーについて「eアップ」という製品もあります。

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 こちらは、スタンドの耐荷重がやや強化(30kg)さたほか、ゲージがハンドルではなく上部に固定される形式になります。

 車重的に、電動型のスポーツサイクルなどに対応させるようにした製品と言えそうです。

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  eアップ 2ステージは、本機の上位版で、Wシリンダーです。

 似たような製品を先ほどもみましたが、40psiまでは急速充填(766cc)で空気を入れ、スイッチで切り替えて、160psiまで高圧充填(273cc)できるようにした「高速仕様」です。その代わり、重量は2.4kgになります。

 やはり、用途は電動型のスポーツサイクルなどを扱う方で、プロの自転車屋さんの利用を想定していそうです。


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 【PPF08300】

 29・ジョーブロー ツインターボ
   ¥32,120 楽天市場 (10/30執筆時)

対応バルブ:仏式・米式
エアーゲージ:付属
最大空気圧 :200psi
高さ:720mm
重さ:3.8kg
エアリリース:可能
1回の空気量: 858cc   
ベース:ラバー付 大型アルミ製 ベース

 JoeBlow Twin Turboは、トピークのハイエンドモデルです。

 名称的に先ほどみた「ターボ」の上位品とも言えますが、少し特殊です。

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 2シリンダー方式で、高速に空気入れが可能な製品です。

 先ほど「スイッチ切替式」をみましたが、あちらは低圧時に空気を大量に入れる工夫でした。

 こちらの場合、太いシリンダー細いシリンダーを用意し、ポンプの引き上げ動作の際に細いシリンダーに空気を充填させることで、特に高圧を手早く入れることに力点が置かれる仕様です。

 1回の空気量は、858ccです。

 ジョープローエースを抜いて「最高」です。

 本体重量は、3.8kgとなるほか、最大空気圧は、200psiまでとなっている点は、(上位機としては)注意点となります。

--

 以上、JoeBlow Twin Turboの紹介でした。

 かなり特殊な仕様なので、一般向きではないでしょう。プロの自転車屋さんや、チーム用のニッチな製品と言えます。

ーーー

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 【PPF08200】

 30・ジョーブロー ブースター
   ¥25,410 楽天市場 (10/30執筆時)

対応バルブ:仏式・米式
エアーゲージ:付属
最大空気圧 :160psi
高さ:740mm
重さ:2.9kg
エアリリース:可能
1回の空気量:303cc
ベース:スチールベース

 このほか、ジョーブロー ブースターも、TOPEAKの上位機としては特殊なモデルです。

 ただ、本機も「特殊なモデル」であり、チューブレスタイヤ向けです。

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 シリンダーが2つですが、太いシリンダーに空気を貯めてから放出する「チャージモード」が選べます。

 チャージした一定量の空気を一気に送れるので、要するに、電動のコンプレッサーなしでも、ビード上げができるというものです。

 やはり、用途的には特殊と言えます。

次回の予告
自転車ポンプのおすすめは結論的にこの機種!

 というわけで、今回は、自転車用のエアポンプの比較の1回目記事でした。

 しかし、記事は、まだまだ「続き」ます。

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2・自転車用フロアポンプの比較 (2)
 2-1:GIYO〈台湾〉
 2-2:マキタ〈日本〉
 2-3:最終的なおすすめの提案【結論】

安定性の良さ  ★★★★★
ポンピング速度 ★★★★★
メーター視認性 ★★★★★
最大空気圧   ★★★★★   
総合評価    ★★★★★

 続く2回目記事こちら)は、GIYOマキタの電動式フロアポンプをみていきます。

 その上で、「結論」として、いつものように、用途別、目的別に、Atlasのオススメ機種を提案していきます。

 ひきつづき、よろしくお願いします。

 2回目記事は→こちら

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posted by Atlas at 23:05 | 自転車関係

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