2018年12月03日

比較2018' 自炊・事務向けペーパーカッター18機の性能とおすすめ: ディスクカッターの選び方:コクヨ・カール事務器

【今回レビューする製品】2018年 最新のペーパーカッター(ディスクカッター)の価格・性能とおすすめ:カール ディスクカッター・コクヨ ペーパーカッター ナカバヤシ ロータリーカッター:A4 A3 B4 A2サイズ対応 消耗品の入手方法や性能の違い・ランキング

【今回紹介する型番】DC-210N,DC-230N, DC-300,DC-200 DN-T63 DN-T62 DN-T61 DN-600E DN-T63 DN-T62 DN-T61DN-63N DN-62N DN-61N, DN-600A DC-250 DC-2A3N DC-212 DC-218 DC-300N DC-330N ナカバヤシ ロータリーカッター A4 NRC-N2A4DNRC-N2A3D イージースライドカッター

今回のお題
自炊用/事務用ペーパーカッターのおすすめ機種はどれ?

 どもAtlasです。

 今日は自炊やオフィス事務用に使うペーパーカッターを比較します。

 各メーカーの製品を紹介し、最後にAtlasのおすすめ機種を提案する型式で書いていきます。

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 ペーパー・カッターは、ディスクカッター・ロータリーカッターという製品名で呼ばれる文具です。

 丸形カッターを前後に往復させて切る方式で、性能の良い機種では最大50枚程度の紙が切断可能です。 

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 一方、ブレードタイプのカッター(裁断機は、より本格的な「ペーパーカッター」で、60枚以上の紙の同時裁断が可能です。

 大量切断をお考えならば、このタイプが良いでしょう。

 ただ、こちらについては、このブログでは別記事です。恐れ入りますが、【裁断機の比較記事】をご覧ください。

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1・ドキュメントスキャナの比較
2・ブックスキャナの比較

3・裁断機の比較

4・ディスクカッター比較

5・OCRソフトの比較

6・自炊に必要な機材まとめ記事】

 なお、今回の記事は、事務・自炊関連用品の比較記事の4回目記事として書きました。

1・ペーパーカッターの仕組みと選び方

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 はじめに、簡単にですが、ペーパーカッターの仕組みと、基本的な選び方について解説しておきます。

1・ペーパーカッターの仕組み

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 ペーパーカッターの仕組みは、どの製品も共通です。

 刃の付いた円状のローラー・ディスクを前後に押しながら、台座とローラーの間に挟んだ紙を切っていくというものです。

 簡単に言えば、「ピザカッター」のような構造であり、ローラーで切断するタイプの裁断機といえます。

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 細断枚数がさほど多くない場合は、カッターなどの「文具」だけで裁断できます。

 しかし、裁断する書類や本が厚かったり、量が多い場合、処理に相当時間がかかります。また、カッターでは裁断面がそろわないため、スキャナなどにかけるときに斜行してしまうことが多いです。これは、「文具」限界でしょう。

 そうした場合に活躍するものこそ、「文具」の域を超えた「事務機器」であるペーパーカッターです。

2・ペーパーカッターの選び方の基本!

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 ペーパーカッターは、長年の歴史がある「完成された文具」です。

 現在、最大手のカール事務器のほか、コクヨ・ナカバヤシの3社から販売があります。

 しかし、「切れ味」「耐久性」の部分でメーカー間の優劣はほとんどありません

1・最大切断枚数
2・最大切断サイズ

 そのため、「切断できる枚数」と「切断できるサイズ」さえ押さえれば基本的に問題ありません。

 例えば、本の自炊などを考えている方は、「40枚以上の切断枚数に対応する機種」を、事務作業用の場合、これに加えて「A3サイズ以上対応」の機種を選ぶだけで問題ありません。

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 とはいえ、「スリムに畳める」など利便性にかかわる部分については、近年の技術革新が進みましたので、今回は重要視して説明します。

ーー

 なお、今回の記事では、切断サイズ別に4つのカテゴリに分けて紹介します。

1・「少量切断」用モデル【A4-A2】
2・「大量切断」用モデル【A4】
3・「大量切断」用モデル【B4】
4・「大量切断」用モデル【A3】

 上から順番に紹介していきますが、40枚以上同時に切断できる便利なモデルは、2-4番の「大量切断」用モデルとして「サイズ別」にまとめています。

1・少量切断用ペーパーカッターの比較

 はじめに、あまり枚数が切断できないタイプのペーパーカッターを紹介しましょう。

 なお、以下の本文では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。 


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 1・カール ディスクカッター DC-200N【A4】
  ¥2,062 Amazon.co.jp (12/3執筆時)

最大切断枚数:10枚/20ページ程度
最大切断幅:A4長辺
サイズ:W265×L388×H70mm

 2・カール ディスクカッター DC-2A3N【A3】
  ¥3,182 Amazon.co.jp (12/3執筆時)

最大切断枚数:10枚/20ページ程度
最大切断幅:A3長辺
サイズ:W265×L540×H70mm

 DC-200NDC-2A3Nは、カール事務器が販売する比較的価格の安いペーパーカッターです。ホームセンターなどでも見かけるものですね。

 裁断サイズは、A4長辺・A3長辺のもので2種類あります。

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 切断可能枚数は、1度に10枚(20ページ)までです。さほど枚数が切れませんので、職場や自炊などには向かないでしょう。

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 ・丸刃 2枚 K-28
   ¥418 Amazon.co.jp  (12/3執筆時)
 ・丸刃 1枚 K-18 フッ素コート
   ¥452 Amazon.co.jp  (12/3執筆時)
 ・丸刃 1枚 K-29 ミシン目
   ¥397 Amazon.co.jp  (12/3執筆時)

 ・カッターマットM-210 5枚 【A4】
   ¥670 Amazon.co.jp (12/3執筆時)
 ・カッターマットM-218 5枚 【A3】
   ¥837 Amazon.co.jp (12/3執筆時)

 消耗品は、丸刃とカッターマットです。

 丸刃は、非常に切れ味が鋭い日本製です。消耗品は安いため、維持コストの面でもメリット性があります。耐用枚数などの明記はありませんので、切れ味が悪くなったときに交換してください。

 カール事務器の場合、特別な刃が2種類あります。

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 第1に、フッ素加工された特別版の丸刃(K-18)です。

 価格は倍以上高いですが、のりやテープでべたつきにくい特性があります。自炊をする場合、本の接着剤が付着している場合も多いですし、別にこの交換刃を買うのも良いでしょう。

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 第2に、ミシン目(K-29)です。

 こちらは、チケットなどのミシン目などを入れる際に便利な刃です。

 なお、丸刃はA3・A4を問わずに利用できますが、カッターマットは、サイズ別となる点、注意してください。

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 以上、DC-200NDC-2A3Nの紹介でした。

 比較的価格が安いモデルで、導入しやすいのがメリットです。普段あまり使うわけではないならば、このレベルでも良いでしょう。ただし、会社などに備えるには、裁断枚数を含めて貧弱です。


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 3・カール ディスクカッター DC-212 【A4】
  ¥4,362 Amazon.co.jp (12/3執筆時)

最大切断枚数:10枚/20ページ程度
最大切断幅:A4長辺
サイズ:W264×L382×H68mm

 4・カール ディスクカッター DC-218 【A3】
  ¥6,418 Amazon.co.jp (12/3執筆時)

最大切断枚数:10枚/20ページ程度
最大切断幅:A3長辺
サイズ:W264×L534×H68mm

  DC-212DC-218 は、カール事務器が販売する「特殊な」ディスクカッターです。

 裁断サイズは、A4長辺・A3長辺のもので2種類あります。

 切断可能枚数は、1度に10枚(20ページ)までです。ここまでの点は、先ほどの機種と同じです。

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 クラフトブレイド用 B-01 【各種】
  ¥323 Amazon.co.jp (12/3執筆時)

 消耗品は、この機種の最も特徴的な部分で、特殊な波刃などが総計6種類用意されます。

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 立体成型で、曲線に切断できるように工夫があります。

 なお、標準添付されるのは直線刃だけです。ただし、予備刃は、裏面のケースに3つ収納できるため、収納性は良いです。

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 以上、DC-212DC-218 の紹介でした。

 かなりの種類があるので、凝ったクラフトワーク用途に最適でしょう。一方特殊な製品となるので、一般向けにはおすすめできません。


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 5・カール ディスクカッター DC-300N  【A4】
  ¥5,299 Amazon.co.jp (12/3執筆時)

最大切断枚数:20枚/40ページ程度
最大切断幅:A4長辺
サイズ:W264×L382×H68mm

 6・カール ディスクカッター DC-330N  【A3】
  ¥6,980 Amazon.co.jp (12/3執筆時)

最大切断枚数:20枚/40ページ程度
最大切断幅:A3長辺
サイズ:W284×L522×H81mm

 DC-300NDC-330Nは、カール事務器が販売する中型のディスクカッターです。

 裁断サイズは、この場合も、A4長辺・A3長辺のもので2種類あります。

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 切断可能枚数は、1度に20枚(40ページ)までです。

 先ほどのモデルよりも裁断枚数は増えており、事務用としての使い勝手は向上しています。

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 ・丸刃 2枚 K-28
   ¥418 Amazon.co.jp  (12/3執筆時)
 ・丸刃 1枚 K-18 フッ素コート
   ¥452 Amazon.co.jp  (12/3執筆時)
 ・丸刃 1枚 K-29 ミシン目
   ¥397 Amazon.co.jp  (12/3執筆時)

 ・カッターマットM-210 5枚 【A4】
   ¥670 Amazon.co.jp (12/3執筆時)
 ・カッターマットM-230 5枚 【A3】
   ¥829 Amazon.co.jp (12/3執筆時)

 消耗品は、丸刃とカッターマットです。カッターマットを除けば、消耗品は、DC-200NDC-2A3Nの系列と同じものを用いています。

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 その他、この機種では、押さえ板が集光板になっており、切断位置の視認性が下位機種より向上しています。

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 以上、DDC-300NDC-330Nの紹介でした。

 下位機種と同じ刃を使うため、切れ味については同水準です。

 ただ、裁断枚数が多く、ズレを防止する集光板などの工夫は一定の魅力があります。サイズも差して変わらないので、予算がある場合は、こちらを選ぶとよいでしょう。


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 7・ナカバヤシ ロータリーカッター A4 NRC-N2A4D
  ¥2,136 Amazon.co.jp (12/3執筆時)

最大切断枚数:10枚/20ページ程度
最大切断幅:A4長辺
サイズ:W264×D411×H77mm

 8・ナカバヤシ ロータリーカッター A3 NRC-N2A3D
  ¥4,320 Amazon.co.jp (12/3執筆時)

最大切断枚数:10枚/20ページ程度
最大切断幅:A4長辺
サイズ:W348×D540×H77mm

  NRC-N2A4DNRC-N2A3D は、ナカバヤシロータリーカッターです。

 同社は、ペーパーカッターをこのように呼んでいます。なお、コクヨは、小型機から撤退したため、キングジムのライバルはナカバヤシのみの状況です。

 裁断サイズは、この場合も、A4長辺・A3長辺のもので2種類あります。

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 切断可能枚数は、1度に10枚(20ページ)までです。したがって、キングジムの入門機の「ライバル」となります。事務用としては、裁断枚数が少なめでしょう。

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 ・丸刃 2枚 NRC-H1
   ¥376 Amazon.co.jp  (12/3執筆時)
 ・丸刃 2枚 NRC-H2 ミシン目
   ¥370 Amazon.co.jp  
(12/3執筆時

 ・カッターマットNRC-M5A4D 【A4】
   ¥823 Amazon.co.jp (12/3執筆時)
 ・カッターマットNRC-M5A3D 【A3】
   ¥2,880 Amazon.co.jp (12/3執筆時)

 消耗品は、こちらも丸刃とカッターマットです。

 丸刃については、価格はキングジムとそう変わりません。ただ、カッターマットはやや割高です。ナカバヤシの場合、事務用ルートの販売がメインのようで、ネットではあまり見かけないからでしょう。

 以上、NRC-N2A4DNRC-N2A3Dの紹介でした。

 やや「コモディティ化」が進んだ分野ということもあり、こちらのカッターについて、機能面で比較優位の部分はあまり見られません。本体価格を考えても積極的に選ぶ理由には乏しそうです。


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 9・ナカバヤシ スライドカッターA4 NSC-NA4B
 9・ナカバヤシ スライドカッターA4 NSC-NA4P
  ¥800 Amazon.co.jp (12/3執筆時)

最大切断枚数:2枚/4ページ程度
最大切断幅:A4長辺
サイズ:W400×D59×H20mm

  NSC-NA4BNSC-NA4P は、ナカバヤシが「イージースライドカッター」と呼ぶ製品です。

 裁断サイズは、この製品は、A4長辺のみです。

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 切断可能枚数は、1度に2枚(4ページ)までです。非常に簡易的です。

 消耗品は、ありません。基本的に「使い捨て」というモデルですね。

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 以上、 NSC-NA4BNSC-NA4Pの紹介でした。

 スペック的にはあまり優れないモデルです。ただ、重さが116gと軽く、サイズも小さい点で、封筒などの切断作業のために引き出しに備えるには良いものでしょう。ニーズはありそうです。


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 10・カール ディスクカッター DC-250【A2】
  ¥14,667 Amazon.co.jp (12/3執筆時)

最大切断枚数:15枚/30ページ程度
最大切断幅:A2長辺
サイズ:W425×L905×H120mm

  DC-250は、カール事務器の大型のディスクカッターです。

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 裁断サイズは、A2長辺となります。市販されている中では最も大きなモデルで、やや特殊作業用です。

 切断可能枚数は、1度に15枚(30ページ)までとなっています。

 ・カッターマットM-250 5枚 【A2】
   ¥1,425 Amazon.co.jp (12/3執筆時)

 消耗品は、カッターマットのサイズを除いて、下位機種と同じです。

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 以上、 NSC-NA4BNSC-NA4Pの紹介でした。

 スペック的にはあまり優れないモデルです。ただ、重さが116gと軽く、サイズも小さい点で、封筒などの切断作業のために引き出しに備えるには良いものでしょう。ニーズはありそうです。

2・A4ディスクカッターの比較

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 ここからは、40枚/80ページ以上の切断ができる機種を紹介します。

 カール事務器コクヨからそれぞれ発売されています。

 しかし、ブレードの形状、押さえ部分のギミックを含めて、性能に共通する部分が多く、差がほとんどありません。 おそらくですが、両者の部品の入手先の共通化が図られているだと考えられます。


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 11・カール ディスクカッター DC-210N
  ¥11,102 Amazon.co.jp (12/3執筆時)

最大切断枚数:40枚/80ページ
最大切断幅:A4長辺
サイズ:W360×L490×H80mm

 DC-210Nは、ディスクカッターとしては最も売れているカール事務器の製品です。

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 切断可能枚数は、1度に40枚(80ページ)までです。価格も1万円を切りますので、自炊用、一般事務用の手頃な製品として、最も売れています。

 サイズは、A4長辺の切断まで対応します。

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 ・丸刃 2枚 K-28
   ¥418 Amazon.co.jp  (12/3執筆時)
 ・丸刃 1枚 K-18 フッ素コート
   ¥452 Amazon.co.jp  (12/3執筆時)
 ・丸刃 1枚 K-29 ミシン目
   ¥397 Amazon.co.jp  (12/3執筆時)

 ・カッターマットM-210 5枚 【A4】
   ¥670 Amazon.co.jp (12/3執筆時)

 消耗品は、こちらの場合も、丸刃とカッターマットです。

 丸刃は、非常に切れ味が鋭い日本製です。消耗品は安いため、維持コストの面でもメリット性があります。耐用枚数などの明記はありませんので、切れ味が悪くなったときに交換してください。

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 そのほか、先ほども紹介しましたが、のりやテープでべたつきにくいフッ素加工された特別版の丸刃(K-18)と、チケットアドのミシン目が入るミシン刃(K-29)も販売されます。

 自炊をする場合、本の接着剤が付着している場合も多いですし、K-18は購入する意義はあるでしょう。

 DC-210-N_1.jpeg  

 その他の工夫としては、ハンドル部分に光を放つ特性を持つ集光性アクリル板を採用している点があげられます。裁断位置(カットライン)が光って、分かりやすいです。

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 以上、DC-210Nの紹介でした。

 実用的な切断枚数を持ち、事務用・自炊用として標準的なモデルと言えるでしょう。消耗品も入手しやすいため、これを選んでおけば「とりあえず問題ないだろう」といえるオーソドックスな製品ですね。


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 12・カール ペーパーカッタースリム DC-F5100
  ¥13,518 Amazon.co.jp (12/3執筆時)

最大切断枚数:50枚/100ページ
最大切断幅:A4長辺
サイズ:W364×L517×H82mm

 DC-F5100は、カール事務器の新型形状のディスクカッターです。

 サイズは、先ほどの機種と同じで、A4長辺の切断まで対応します。

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 切断可能枚数は、先ほどの機種より強化されます。

 こちらは、100ページ/50枚まで切断できるように改善されています。ただし、これは本体設計の改良の結果です。

 消耗品は、利用する消耗品はDC-210Nと同じです。

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 その他の工夫としては、この機種は、収納時に折りたためる点が特筆されます。

 それほど頻繁に使わない方は、収納性の向上は嬉しいところでしょう。折りたたみ部分が段差になっているわけですが、裁断するときにその段差は、裁断品質にほとんど影響がないと言えます。

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 以上、DC-F5100の紹介でした。

 折りたたんで収納できる点と、切断枚数が向上している点で、自宅の自炊には最も向いた機種の1つです。一方、会社用としても、普段置きっぱなしにせずに、引き出しなどに収納して置くならば、こちらが良いでしょう。


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 13・コクヨ ペーパーカッター DN-T63
  ¥10,900 Amazon.co.jp (12/3執筆時)

最大切断枚数:40枚/80ページ
最大切断幅:A4長辺
サイズ:W354×L501×H96mm

 DN-T63は、コクヨのペーパーカッターです。

 手前の形状が流線型である点など、コクヨらしいデザインです。ただ、実用面では、カール事務器のと仕様がほぼ同じです。

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 例えば、ハンドルを操作し、紙をロック固定して引くという方式も、カール事務器との製品と同じです。また、交換用の備品入れが付属する点も同じです。

 切断可能枚数は、コクヨの DC-210Nと同じで、1度に40枚(80ページ)まで切断できる仕様です。

 サイズも、A4長辺の切断まで対応と同じです。

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 消耗品は、交換用の丸羽とホルダーの形状もほぼ一緒です。

 ただし、丸刃については、コクヨの場合「チタン加工」と銘打っています。そのため耐久性が従来品よりも2倍、刃先の硬度が2.5倍、切れ味が1.1倍に上がっています。

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  丸刃2枚 DN-T600A
   ¥772 Amazon.co.jp (12/3執筆時)
  カッターマットDN-600E 5枚
   ¥713 Amazon.co.jp (12/3執筆時)

 消耗品自体の価格は多少上がっていますが、これはケースごと交換する仕組みだからという部分もあります。安全性は高いでしょう。

 その他の工夫としては、コクヨには、カットラインが分かる集光性アクリル板が採用されていない点や、シールやテープに強い丸刃が用意されていない点が、カール事務器に及ばないと言える部分です。

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 以上、DN-T63の紹介でした。カール事務器の製品に比べると、デザイン的に「事務機」の色合いが強いです。

 実際、多くの人が共用するならば、刃の堅牢性はメリットです。チタン刃の切れ味を重視したい場合は、この機種を選ぶのが良いでしょう。ただし、切断枚数を重要視したい場合は、カール事務器のDC-F5100が良さそうです。

3・B4ディスクカッターの比較

 さて、続いてB4までに対応するモデルを紹介します。


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 14・カール B4 ディスクカッター DC-220N
  ¥13,760 Amazon.co.jp (12/3執筆時)

最大切断枚数:40枚/80ページ
最大切断幅:B4
サイズ:W360×L555×H80mm

 DC-220Nは、カール事務器のディスクカッターです。

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 サイズは、B4長辺の切断まで対応する製品です。

 その代わりに、本体サイズは長さが55cmと設置場所の確保が必要です。この点で言えば、家庭用というより「オフィス用の事務器具」といえます。なお、B4以上は、折りたたみモデルが発売されていないために、このタイプが唯一の選択肢です。

 切断可能枚数は、1度に40枚(80ページ)まで切断できる仕様です。大型化しても、切断枚数は変わりません。

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 ・丸刃 2枚 K-28
   ¥418 Amazon.co.jp  (12/3執筆時)
 ・丸刃 1枚 K-18 フッ素コート
   ¥452 Amazon.co.jp  (12/3執筆時)
 ・丸刃 1枚 K-29 ミシン目
   ¥397 Amazon.co.jp  (12/3執筆時)

 ・カッターマットM-220 5枚  
   ¥985 Amazon.co.jp (12/3執筆時)

 消耗品は、丸刃はA4モデルと同じであり、こちらも、ミシン刃や接着剤に強いフッ素加工の刃が利用可能です。一方、カッターマットは、B4サイズ用が必要です。

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 以上、DC-220Nの紹介でした。会社の備品などで、多少大きめのサイズで探している方は、こちらが良いでしょう。

 ただ、「用紙を半分にする用途」ならば、A4長辺サイズの製品でも対応できる(A4長辺=A3短辺だから)ので、B2用紙など、A3サイズ以上の図面などを利用する方に特化した事務用機器とも言えそうです。


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 15・コクヨ ペーパーカッターB4 DN-T62
  ¥12,386 Amazon.co.jp (12/3執筆時)

最大切断枚数:40枚/80ページ
最大切断幅:B4
サイズ:W354×L568×H96mm

 DN-T62は、コクヨのB4対応機です。

 カール事務器のB4対応機との機能差については、A4の場合と同じです。つまり、こちらの場合も、切断面の視認性が良い集光性アクリル板が採用されていない点がマイナスポイントです。

 切断可能枚数は、1度に40枚(80ページ)まで切断できる仕様です。

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  丸刃2枚 DN-T600A
   ¥772 Amazon.co.jp (12/3執筆時)
  カッターマットDN-600D 5枚
   ¥805 Amazon.co.jp (12/3執筆時)

 消耗品は、一方、通常の丸刃にチタンが配合され、切れ味が高い点が、A4の場合と同じく、カール事務器に比べた場合のこの機種のメリット性と言えるでしょう。

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 以上、コクヨのDN-T62の紹介でした。

 B4モデル同士で比べる場合、コクヨもカール事務器、も切断枚数が40枚/80ページ程度と同様であり、どちらを選ぶか難しいところです。あえて言えば、チタン加工され、耐久性の持続力が良いコクヨはオフィス向けと言えるかもしれません。

4・A3ディスクカッターの比較

 続いて、A3まで対応できるモデルについて紹介します。


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 16・カール A3ディスクカッター DC-230N
  ¥14,222 Amazon.co.jp (12/3執筆時)

最大切断枚数 40枚/80ページ程度
最大切断幅 A3
サイズ W360×L610×H80mm

 DC-230Nは、カール事務器から発売されているA3サイズ対応モデルです。

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 基本的にはB4サイズのDC-220Nを大きくして、A3用紙の長辺が切断できるようにしたものです。サイズから考えて完全にオフィス用でしょう。

 切断可能枚数は、こちらも、1度に40枚(80ページ)まで切断できる仕様です。 

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 ・丸刃 2枚 K-28
   ¥418 Amazon.co.jp  (12/3執筆時)
 ・丸刃 1枚 K-18 フッ素コート
   ¥452 Amazon.co.jp  (12/3執筆時)
 ・丸刃 1枚 K-29 ミシン目
   ¥397 Amazon.co.jp  (12/3執筆時)
 ・カッターマットM-230 5枚
   ¥829 Amazon.co.jp (12/3執筆時)

 消耗品は、丸刃はA4モデルと同じで、こちらもテープやのりに強いフッ素加工の刃も利用可能です。一方、カッターマットは、A3サイズ専用です。

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 以上、DC-230Nの紹介でした。

 「上位機」とはなりますが、切断枚数はA4サイズの製品と変わらない製品です。

 A3の長辺を切断する可能性がある方は限られるでしょうが、A3用紙を四つ切りにしてA5の用紙を4つ作る場面は想定できますね。そのような場合、会社に常備するなどには向くと思います。


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 17・コクヨ ペーパーカッターA3 DN-T61
  ¥12,863 Amazon.co.jp (12/3執筆時)

最大切断枚数:40枚/80ページ程度
最大切断幅:A3
サイズ:W354×L568×H96mm

 DN-T61は、コクヨのA3サイズ対応機です。やはりこちらの場合も、同型のA4・B4モデルをサイズだけ大型化したモデルです。

 切断可能枚数は、やはりこちらも、1度に40枚(80ページ)まで切断できる仕様です。 

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  丸刃2枚 DN-T600A
    ¥772 Amazon.co.jp (12/3執筆時)
  カッターマットDN-600C 5枚
    ¥895 Amazon.co.jp (12/3執筆時)

 消耗品は、下位機種と同じです。コクヨの場合、通常の丸刃にチタンが配合され、切れ味が高い点が、カールジムに比べた場合の優位性です。

----

 以上、DN-T61の紹介でした。

 使い勝手の部分ではカール事務器がやはり譲位だと思いますが、刃の剛性はこちらが高いため、オフィスで多人数で共用する場合はA3についてもコクヨはおすすめです。共用機は、適切な時期に刃を交換しない場合が圧倒的に多いですから。


 201808201652.jpg

 18・カール A3ディスクカッタースリム DC-F5300
  ¥13,636 Amazon.co.jp (12/3執筆時)

最大切断枚数 50枚/100ページ程度
最大切断幅 A3
サイズ W365×L640×H82mm

 DC-F5300は、カール事務器の折りたたみモデルです。

  DC-F2100_feature_4.jpg

 A4サイズの同型を大型にしたA3対応モデルとなります。こちらの場合も、標準モデルとことなり、折りたたんで収納できる点がメリットです。普段は収納しておくという方にも向くでしょう。

 切断可能枚数は、50枚/100ページ程度まで切断できます。A3サイズの機種としては、もっとも枚数が切れる機種です。

 201801192223.jpg

 ・丸刃 2枚 K-28
   ¥418 Amazon.co.jp  (12/3執筆時)
 ・丸刃 1枚 K-18 フッ素コート
   ¥452 Amazon.co.jp  (12/3執筆時)
 ・丸刃 1枚 K-29 ミシン目
   ¥397 Amazon.co.jp  (12/3執筆時)

 ・カッターマットM-230 5枚
   ¥829 Amazon.co.jp (12/3執筆時)

 消耗品は、折りたたみのできない、 DC-220Nと同じです。接着剤に強いフッ素加工刃も利用可能です。

 以上、DC-F5300の紹介でした。

 一般的な「自炊」用には大きすぎるので、雑誌等の取り込みを考えていないならばA4のペーパーカッターで良いでしょう。ただ、大判の雑誌の取り込み用としては家庭でもニーズがあるのかもしれません。

今回の結論
ペーパーカッターのおすすめは結論的にこれ!

 というわけで、今日は事務仕事や自炊に使うペーパーカッターを幾つか検討してきました。

 最後にいつものように、用途別・目的別に「Atlasのおすすめ機種!」を提案しておきます。


 第1に、自宅での自炊用として、現状で最もおすすめできるのは、

 201808201634.jpg

 12・カール ペーパーカッタースリム DC-F5100
  ¥13,518 Amazon.co.jp (12/3執筆時)

最大切断枚数:50枚/100ページ
最大切断幅:A4長辺
サイズ:W364×L517×H82mm

 カール事務器のA4ディスクカッター・スリム DC-F5100です。

 以前は結構高価な機種でしたが、実売価格が下がってきました。

  DC-F2100_feature_4.jpg

 単に設置スペースの点で優位というだけでなく、50枚(100ページ)を一気に切断できる点切断位置が分かりやすい点で、A4モデルのなかでは最も使いやすいと思います。

 201801192223.jpg

 ・丸刃 2枚 K-28
   ¥418 Amazon.co.jp  (12/3執筆時)
 ・丸刃 1枚 K-18 フッ素コート
   ¥452 Amazon.co.jp  (12/3執筆時)
 ・丸刃 1枚 K-29 ミシン目
   ¥397 Amazon.co.jp  (12/3執筆時)

 ・カッターマットM-210 5枚 【A4】
   ¥670 Amazon.co.jp (12/3執筆時)

 また、コクヨに比べて、消耗品単価が安いほか、糊に強いフッ素コート刃が選べる点も、この機種の良い部分です。特に、自炊の場合、「本の接着剤」の問題がありますので、この部分は心強いでしょう。

 201307311754.jpg

 オルファ リミテッドNL LTD-07
  ¥700 Amazon.co.jp
(12/3執筆時)
 タジマ カッターガイド スリム300
  ¥773 Amazon.co.jp
(12/3執筆時)
 プラス カッティングマット A3 48-583
  ¥1,079 Amazon.co.jp
(12/3執筆時)

 なお、自炊の場合は、本を「ばらす」のに必須な、大きめのカッターや定規を一緒に買うと良いでしょう。


 第2に、オフィスに備えるモデルとして、最もおすすめできるのは、

  201808201652.jpg

 18・カール A3ディスクカッタースリム DC-F5300
  ¥13,636 Amazon.co.jp (12/3執筆時)

最大切断枚数 50枚/100ページ程度
最大切断幅 A3
サイズ W365×L640×H82mm

 収納性が良いDC-F5300でしょう。

 50枚/100ページと切断枚数も十分ですし、A3長辺まで使えるため、オフィス用として対応の幅が広いと思います。持ちはこびに便利な点もそれに向きます。

 201801192223.jpg

 ・丸刃 2枚 K-28
   ¥418 Amazon.co.jp  (12/3執筆時)
 ・丸刃 1枚 K-18 フッ素コート
   ¥452 Amazon.co.jp  (12/3執筆時)
 ・丸刃 1枚 K-29 ミシン目
   ¥397 Amazon.co.jp  (12/3執筆時)

 ・カッターマットM-230 5枚
   ¥829 Amazon.co.jp (12/3執筆時)

 そのほか、シールやテープなどのついた状態での利用が想定できる場合は、フッ素コートの丸刃が有効ですので、同時に買われておくと良いでしょう。

ーー

 201808201650.jpg

 17・コクヨ ペーパーカッターA3 DN-T61
  ¥12,863 Amazon.co.jp (12/3執筆時)

最大切断枚数:40枚/80ページ程度
最大切断幅:A3
サイズ:W354×L568×H96mm

 一方、収納性を考えないならば、コクヨのA3タイプも良い選択肢です。特に刃の交換における安全性は高いので、教育機関などには向きそうです。

 ただ、コクヨは、この商品を含めてすべてのモデルを「在庫限り」としています。

 そのため、ペーパーカッター市場から撤退の可能性があります。今後後継機が出ない場合は、保守部品の丸刃の入手が面倒になる可能性がある点、注意してください。


 第3に、比較的安価に入手できる家庭用ディスクカッターとしておすすめできるのは、

 201808201628.jpg

 11・カール ディスクカッター DC-210N
  ¥11,102 Amazon.co.jp (12/3執筆時)

最大切断枚数:40枚/80ページ
最大切断幅:A4長辺
サイズ:W360×L490×H80mm

 カール事務器のDC-210Nがオススメです。

 より安い機種もありますが、40枚(80ページ)の対応は、やはり利便性においては重要です。

 そうした機種の中では価格も安いため、選ぶならばこちらでしょう。

 201801192223.jpg

 ・丸刃 2枚 K-28
   ¥418 Amazon.co.jp  (12/3執筆時)
 ・丸刃 1枚 K-18 フッ素コート
   ¥452 Amazon.co.jp  (12/3執筆時)
 ・丸刃 1枚 K-29 ミシン目
   ¥397 Amazon.co.jp  (12/3執筆時)

 ・カッターマットM-210 5枚 【A4】
   ¥670 Amazon.co.jp (12/3執筆時)

 消耗品は、以上の丸刃とカッターマットとなります。

補足:自炊ユーザーのための補足

 というわけで、今日は、ペーパーカッター・ディスクカッターのおすすめ機種についての話でした。

  201806161854.jpg

1・ドキュメントスキャナの比較
2・ブックスキャナの比較

3・裁断機の比較

4・ディスクカッター比較

5・OCRソフトの比較

6・自炊に必要な機材【まとめ記事】

 なお、自炊をする方で、300ページ以上の本を中心とする取り込みを考えている方は、今回紹介したペーパーカッターではなく、裁断機を購入することをおすすめします。

 201808201518.jpg

 裁断機については、【オススメ裁断機の比較記事】で紹介していますので、よろしければご覧ください。

 また、自炊初心者の方で、全体のノウハウを知りたい方は、6番の【自炊に必要な機材のまとめ】記事がお役に立てるかもしれません。こちらもよろしくお願いします。

--

 最後になりますが、この記事がもしお役に立ったようならば、Twitter Facebook はてなブックマークなどで話題を共有していただければ嬉しいです。

 ではでは。

posted by Atlas at 18:19 | 研究上の道具(資料の電子化)

2018年11月21日

比較2018'【ジャンル別】ゲーム用モニター25機の特長とおすすめ:曲面型モニター HDR400対応(前編)

【今回レビューする内容】2018年 最新ゲーミングモニターの性能とおすすめ・選び方:応答速度1ms 144高リフレッシュレート144Hz 曲面型モニター HDR400対応:Eスポーツ アクション FPS RPG シミュレーション アドベンチャー テキストゲームなどのジャンル別のおすすめ・口コミランキング

【比較する製品型番】EIZO FORIS FS2735 FS2434-R ASUS ROG SWIFT PG258Q PG278QR PG279Q XL2411P BenQ ZOWIE XL2546 XL2540 XL2411Z XL2536 IIYAMA ProLite GB2488HSU-B3 GB2560HSU-B1 I-O DATA LCD-GC271XCVB LCD-RDT272XPB LCD-RDT242XPB K242HLbid EX-LD2071TB EX-LD2381DB Acer ET322QKwmiipx BenQ EW277HDR ASUS VP228HE LG 32GK850F-B 32GK650F-B LG 32GK850F-B 34UC79G-B 34UC79G-B Acer XZ271Ubmijpphz XZ321QUbmijpphzx ASUS VA326H

今回のお題
ゲームに向くパソコンモニターのおすすめはどの機種?

 ども、Atlasです。

 今日はパソコン用モニターの比較です。

 201804121333.jpg

 FPSゲームのほか、様々なジャンルのゲームに向く、「ゲーム専用」に開発された液晶モニターを比較します。

第1回・31.5インチの液晶モニタ
第2回・27インチの液晶モニタ
第3回・
24インチの液晶モニタ

第4回・
23インチの液晶モニタ

第5回・
21インチの液晶モニタ
第6回・4K5K解像度の液晶モニタ   
第7回・タッチパネル式モニタ
第8回・ゲーム向けの液晶モニタ
第9回・Mac向けの液晶モニタ
第10回・液晶モニターの選び方【まとめ】

 このブログでは、以上のようなモニターに関する比較記事があります。

 201804121337.jpg

 全部で50機種以上の新製品を比較していますが、今回の記事(7回目)では、とくにゲームをプレイするのに向いたディスプレイ(ゲーミングディスプレイ)をピックアップして、比較します。

 201811211829.jpg

 もちろん、各社のゲーム用曲面型モニターは網羅しますし、HDR400に対応する機種もしっかり比較しました。

 以下では、いつものように、各機種を比較した後、最後に、目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種!を提案する形式で書きたいと思います。

1・ゲーム用モニターを選ぶ場合の注意点

 さて、ゲームに最適化されたPCモニターを選ぶ場合に注意する必要があるのは、「どのようなゲームに最適なモニターが欲しいか?」という点です。

 以下、いくつかにジャンル分けして、ゲーム用モニターの選び方の基本について解説するところからはじめます。

1・FPS・アクション・スポーツなどのゲーム

 201808141405.jpg

  バトルフィールド
  ¥7,750 Amazon.co.jp (11/21執筆時)

 第1に、FPSゲーム(ガンシューティング)・レースゲーム・スポーツゲームです。

 これらのジャンルのゲームは、プレイ中に激しい画面上の動きがあります。

 そのため、「画面の応答速度が1ms」で、「リフレッシュレート(画面の書換)が144Hz以上」の「ゲーミングモニター」を選ぶことが必要です。

 今回の、製品比較の中心となるジャンルですので、具体的なおすすめ製品については、後ほど詳しく紹介していきます。

2・FPS・シミュレーションなどのゲーム

 201804121344.jpg

 信長の野望・大志
  ¥7,899 Amazon.co.jp (11/21執筆時)

 ファイナルファンタジーXIV
  ¥6,264 Amazon.co.jp (11/21執筆時)

 第2に、パソコン用として発売されているシミュレーションゲーム・RPGなどです。

 このジャンルのゲームは、高レベルの「応答速度」「リフレッシュレート」は不要です。

 むしろ、画質面での「目の疲れにくさ」を重視して、「IPS液晶を採用するモニター」を選ぶと満足度が高いでしょう。

 ただし、次の2点は注意してください。


 201804121347.jpg

 1点目は画面の縦横比(アスペクト比)です。

 大抵のゲームソフトは、縦横比16:9を前提にゲームを作っています。しかし、ビジネスモニターに多い24インチのモニターは、縦横比16:10で作られています。

 そのため、「全画面表示」表示すると、アスペクト比が崩れ、画面が横伸びし「顔が太って見える」ようになってしまいます。ビデオカード側で「アスペクト比固定」する方法もありますが、「絶対」ではありません。


 201804111618.jpg

  2点目は画面の大きさと解像度です。

 4K画質のモニターは、画面解像度は3840×2160です。一方、比較的最近のゲームでも、対応解像度の上限は、1280×7201920×1080のものがあります。

 こういったゲームをフル画面表示させる場合、解像度を落として表示することになりますが、そうすると、どうしても(引き延ばしたように)「画面がぼやけ、文字がにじみ」ます。

 とくに、フォントなどの視認性が悪くなるため、こういったゲームに関しては、フルHD(1920×1080)ほどのモニターのほうが「自然な感じで見やすい」です。

 一方、2K解像度4K解像度の高詳細モニターは、改造度が高いです。しかし、対応ゲームで高画質で表示させようとすると、必要なCPUとGPUのスペックが跳ね上がり、カクツクことが多くなります。

ーー

 結論的に言えば、こうしたゲーム用に選ぶ場合、(4K画質対応などを必須と考えないならば)液晶画面の大きさはどれでも良いので、タテヨコの比率が10:9で、解像度が1920×1080(フルHD)のモニターが最適です。

 その上で、レースゲームやスポーツゲームなどにも広く対応させるため「5ms以上の応答速度」をもつ点を考えて、また、視認性を重視するために、IPS液晶採用モニターを選ぶと良いでしょう。

 具体的なおすすめ製品は、後ほど紹介してきます。

3・テキスト中心のゲーム

   

 第3に、静止画中心のテキストゲームゲーム(読みゲー)です。

 このジャンルのゲームは、基本的には、1つ上の、シミュレーション・RPGと同じ選び方で構いません。

  201411061749.jpg

 ただ、その基準に加えて、「文字を見つめるのは意外と疲れる」ので、「目線とモニターを水平に保てる高性能なモニターアームを採用した製品が良いでしょう。

 加えて、長時間ゲームをする方は、「モニター輝度が十分に落とせる」製品を選ぶのもポイントとなります。なお、「PCゲームを中心に考えているが、ワープロその他でも使いたい」という方にもこれらの指標は重要です。

 液晶方式としては、こちらの場合も、静止画表示に定評のあるIPS液晶が良いと言えます。

4・家庭用ゲーム機のソフト

  201808141347.jpg

  PS4 FIFA 18
  ¥5,954 Amazon.co.jp (11/21執筆時)

 第4に、家庭用ゲーム機のソフトです。

 このジャンルのゲームは、激しい動きのあるものでも、高レベルの「リフレッシュレート」は不要です。

 なぜなら、ゲーム機側が高速の画面切替に対応していないからです。ただ、動きのあるジャンルのゲームは、応答速度は、5ms程度はあった方が良いでしょう。

 201801141036.jpg

 また、HDR10という高輝度表示技術の対応の有無は、重視しても良い部分です。最近のゲーム機で対応しつつあるからです。

 なお、家庭用の4K画質のゲームをPC用モニターでプレイしたい場合は、モニター側がHDCP2.2という規格とHDMI2.0という規格に対応しているかについては注意してください

 4Kのデータ量と著作権プロテクトの関係でこれらは必須となります。

ーーー

 というわけで、ジャンル別の選び方の基本を紹介しました。

2・低価格モニター
3・高画質モニター
4・高速対応モニター
5・HDR対応モニター
6・曲面型モニター

 これをふまえて、以下の記事では、次のような順番で、ゲーム用モニターを順番に紹介していくことにします。

 201804121544.jpg

 なお、HDR対応モニターと、曲面型モニターについては【後編記事】での紹介となります。お急ぎの方は、そちらからお読み頂いても分かるように書きました。

2・低価格のゲーム用モニター

 では、ここから、ゲーム用として「デンキヤで売れている機種」を価格の安いものから比較していきたいと思います。

 なお、以下では、おすすめできるポイントを赤字で、イマイチな部分を青字で書いていきます。


  201808141356.jpg

 【23.6インチ】

 1・IODATA EX-LD2381DB
  ¥12,972 Amazon.co.jp (11/21執筆時)

リフレッシュレート: 最大75.0Hz
解像度:1920×1080
輝度:250cd/m
液晶方式: ADSパネル
コントラスト比: 1000:1
応答速度:14ms
倍速液晶: 6.1ms
接続端子:アナログRGB DVI-D HDMI
スタンド: チルトのみ【VESA100mm】
スピーカー: 内蔵(1w×2)
保証期間: 3年間

 はじめに紹介するのは、IO-DATA社のEX-LD2381DBです。

 23.6インチの小型モニターですが、1.5万円を切る価格で人気があります。電気街の専門店では「ゲーム用激安機」として売っていました。

 201804121448.jpg

 モニター解像度は、1920×1080です。最も一般的な「フルハイビジョン画質」で、16;9の縦横比です。PC用ゲームはもちろんのこと、家庭用ゲーム機を含む、多くのゲームに汎用的に使える性能です。

 リフレッシュレートは、この機種は最大75Hz(1秒に75回画面を書き換える回数)です。そのため、ファイナルファンタジーやFPSゲームのような高速描画対応ソフトには対応しません

 201804121417.jpg

 液晶パネルは、ADS液晶パネルを採用します。

 ADS液晶パネルは、視野角が178度と広いパネルで、目が疲れにくい特性があります。一方、応答速度とコントラスト比が出しにくい難点があるので、FPSゲームなどには不向きです。

 なお、ADS液晶パネルは、「目に優しい液晶パネル」としてビジネス用で人気な「IPS液晶パネル」の「ジェネリック」製品です。

 (正確には電界の利用法が異なりますが)特許の関係でIPSを名乗れない中国企業が製造しているものです。性能はIPS液晶に準じますが、完成品の総合的な品質はイマイチです。

 201804121423.jpg

 応答速度は、14m/秒です。

 応答速度とは、つまり、画面の色変化に要する速度です。こちらは、使用するソフトに依存せず、どのソフトにも関係するスペックです。応答速度が早いほど、遅延が少なくなり、ゲームや動画視聴の上で快適です。

 この機種は、14msと非常に遅く、オーバドライブ機能(倍速液晶)を使って6.1msに止まります。この点で、ゲームに向いたモニターとは言いがたい面があります。

 暗部補整については、取り立てて技術はありません。また、ADS液晶の特性として、コントラスト比が1000:1と低いのも多少難点でしょう。

 接続端子は、 DVI-DのほかHDMIが付属します。HDMI端子があるので、PCのほかゲーム機もつなげたい場合には有利でしょう。

 ディスプレイスタンドは、「価格なり」の性能です。上下移動はできず、画面の角度を上下に変えられるだけです。

 以上、IO-DATAのEX-LD2381DBの紹介でした。格安なので、自作PCショップでよく見かける国産モニターです。ただ、「ゲーム」という用途で考えた場合、応答速度などの点で、あまりオススメできる機種ではないですね。

ーーー

 201808141356.jpg

 【20.7インチ】

 2・IODATA EX-LD2071TB
  ¥10,972 Amazon.co.jp (11/21執筆時)

リフレッシュレート: 最大75.0Hz
解像度:1920×1080
輝度:250cd/m
液晶方式: TNパネル
コントラスト比: 1000:1
応答速度:
倍速液晶: 5ms
接続端子:アナログRGB DVI-D HDMI
スタンド: チルトのみ【VESA100mm】
スピーカー: 内蔵(1w×2)
保証期間: 3年間

 なお、姉妹品として、サイズが小さなEX-LD2071TBが売られています。

 ほぼ同じ大きさですが、画面は、視野角の狭いTNパネルです。その割には、倍速時の応答速度も5msに止まるため、総合的な品質はあまり期待できない機種です。

 「安いのが唯一の魅力」といえ、あまりオススメはできません。


 201811211258.jpg

 【21.5インチ】

 3・ ASUS ゲーミングモニター VP228HE
  ¥11,535 Amazon.co.jp (11/21執筆時)

リフレッシュレート:最大75.0Hz
解像度:1920×1080
輝度:250cd/m
液晶方式: TNパネル ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度
倍速液晶:1ms
接続端子: アナログRGB HDMI
スタンド:チルトのみ【VESA100mm】
スピーカー:
保証期間: 3年間

 VP228HE は、台湾のASUSの発売するゲーミングモニターです。

 2018年発売で、その値段設定の絶妙さから、21.5インチの小型入門用ゲーミングモニターとして、すぐに名が知られました。

 モニター解像度は、1920×1080です。一般的な「フルハイビジョン画質」で、16;9の縦横比です。

 リフレッシュレートは、この機種は最大75Hz(1秒に75回画面を書き換える回数)です。

 そのため、ファイナルファンタジーやFPSゲームのような高速描画対応ソフトには対応しません

 201811211304.jpg

 液晶パネルは、ノングレアのTNパネルを採用します。

 TNパネルは、格安パネルです。視野角が狭く、正確な色味が出せない点で、仕事用としては「不評」です。

 ただ、21.5インチほどの個人用ならば、視野角の部分は問題にならないと言えます。また、色味の部分は、(利益が果たして出ているか不思議な)激安価格の製品ですし、ここは「諦めるべき部分」と言えます。

 201811211307.jpg

 応答速度は、一方で、1msと「超高速」です。

 低価格モニターでこの速度というのは「驚き」で、このモニターが売れている最も大きな理由です。TN液晶は、画質がイマイチな反面、応答速度が出しやすいからです。

 このあと紹介していく高級機でも、この点でTN液晶を採用する場合があります。

 201811211309.jpg

 暗部補整については、ASCRテクノロジーが搭載です。

 バックライト制御ではなく、映像の解析処理ですが、このグレードならば十分でしょう。

 接続端子は、アナログ端子のほか、HDMIが付属します。

 ディスプレイスタンドは、この機種も画面の角度を上下に変えられるだけです。

 以上、ASUSVP228HEの紹介でした。

 応答速度が必要なゲームを行う場合、有利な格安モニターです。一方、液晶はTN液晶なので、過度の応答速度が不要ならば、ADS液晶やIPS液晶を採用するタイプの方が満足度が高いでしょう。

 人気のモニターですが、冒頭に書いたように、全てのゲームに向いているわけではない点、注意しましょう


  201808141359.jpg

 【23.8インチ】

 4・IIYAMA ProLite XB2481HSU-B3
  ¥19,800 Amazon.co.jp (11/21執筆時)  

リフレッシュレート: 最大75.0Hz
解像度:1920×1080
輝度:250cd/m
液晶方式: VAパネル
コントラスト比: 3000:1
応答速度:非公開
倍速液晶: 4ms
接続端子:アナログRGB DVI-D HDMI
スタンド:上下左右高さ回転【VESA100mm】
スピーカー: 内蔵(1w×2)
保証期間: 3年間

 XB2481HSU-B3は、イイヤマの小型23.8インチディスプレイです。

 同社は、日本のディスプレイメーカーとしては古株ですが、現在はマウスコンピュータの傘下です。

 201804121501.jpg

 モニター解像度は、1920×1080です。こちらも「フルハイビジョン画質」で、16;9の縦横比ですから、問題ないです。

 加えて、このモニターは、モニター側でのアスペクト比の固定に対応するので、ワイド画面時代以前の「レトロゲーム」とは、親和性が高いでしょう。(未対応でも、OSでソフト的に対応できるので問題ないですが、こちらのが楽)

 リフレッシュレートは、ただし、最大75Hzです。そのため、FPSなどの高速描画対応ゲームで、描画速度を上げたい場合はこれがボトルネックになります。

 201804121431.jpg

 液晶パネルは、VA液晶パネルを採用します。

 VA液晶パネルは、178度とIPS液晶並の視野角がありつつ、コントラスト比が非常に高く設定できる点がメリットです。高級TVによく使われる形式で、「引き締まった黒」が再現できます。

 一方、PC用モニター(としては「ギラツブ」などと言われる独特の粒状感がネックで、長時間のワープロなどは、目が疲れやすいという欠点があります。

 ただ、コントラスト比が高い点で、映像美を楽しむゲームには向いています。目の疲れが問題となるのは、テキストを見つめるような「読みゲー」の類でしょう。

 201804121436.jpg

 応答速度は、通常の値は非公開です。ただし、オーバードライブ利用時で4m/秒です。5msを切っており、低価格機としては優秀な部類です。

 接続端子は、こちらも、DVI-DのほかHDMIが付属します。HDMI端子があるので、PCのほかゲーム機もつなげたい場合には有利でしょう。

 201607301026.jpg

 ディスプレイスタンドは、イイヤマはかなり高機能です。

 上下左右の移動や回転が可能です。基本的に、モニターは目とモニターを90度の角度で合わせると疲れにくく、見やすいと言われます。フレキシブルに調整できるこの機種は、長時間プレイするゲーマーには良い選択肢です。

---

 以上、イイヤマのモニターの紹介でした。

 高性能なスタンドを搭載し、コントラスト比も高い良機種と言えるでしょう。リフレッシュレートを高く設定できない点で、「真のゲーミングモニター」と言えない部分はあります。また、VA液晶ということで、テキスト系のゲームには向かないでしょうが、それ以外の総合力は非常に高いモニターです。


 201808141400.jpg

 5・Acer K242HLbid 【24インチ】
  ¥12,863 Amazon.co.jp (11/21執筆時)

リフレッシュレート:最大75.0Hz
解像度:1920×1080
輝度:250cd/m
液晶方式: TNパネル
コントラスト比:1000:1
応答速度
倍速液晶:5ms
接続端子: アナログRGB DVI-D HDMI
スタンド:チルトのみ【VESA100mm】
スピーカー: 内蔵(1w×2)
保証期間: 1年間

 K242Hは、台湾のACERの24インチのモニターです。視野角が狭い代わりに、格安のTN液晶を利用したお買得モデルですね。

 モニター解像度は、1920×1080で、フルハイビジョン対応です。

 ただ、リフレッシュレート・応答速度ともTN液晶としては並であり、また、視野角・コントラスト比は、イイヤマのモデルと比しても低いため、性能面で強調する部分は少ないです。

 ディスプレイスタンドも、固定式で、角度のみ調節可能な仕様です。

 同社は、ゲーミングモニターに力を入れていて優秀なディスプレイも多いです。しかし、こちらは例外的なので、(できれば)もうすこし予算をかけた方が良いと思います。

3・高画質なゲーム用モニター

 続いて、高リフレッシュレート未対応ながら、それなりの応答速度を持ち、画質も良い製品を紹介します。

 201804121344.jpg

 アクションゲームはやらず、シュミレーションゲーム・テキストゲームなどが「メイン」ならば、このカテゴリがおすすめです。

 ネットワーク上でプレイするRPGの場合もこのグレードの製品のほうが目が疲れにくいので良いと思います。


 201808141401.jpg

 【23.8インチ】

 6・I-O DATA LCD-RDT242XPB
   ¥27,070 Amazon.co.jp (11/21執筆時)

リフレッシュレート:最大75.0Hz
解像度:1920×1080
輝度:250cd/m
液晶方式: IPSパネル
コントラスト比: 1000:1
応答速度:14ms
倍速液晶:3.2ms (GtoG)
接続端子: アナログRGB DVI-D HDMI
スタンド:チルトのみ【VESA100mm】
スピーカー: 内蔵(2w×2)
保証期間: 5年間

 LCD-RDT242XPBは、アイオーデータの23.8インチ中型モニターです。

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 同社のモニターでは「高級ライン」になります。フレームが薄いので、マルチモニターにも向きます。

 モニター解像度は、1920×1080です。24インチ前後は、縦横比の異なる製品もありますが、このサイズならば、問題ないです。

 リフレッシュレートは、こちらについては、、最大75Hzと高速対応しません。

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 液晶パネルは、視野角が広く、視認性のよいIPS液晶パネルを搭載しています。

 先ほど紹介したVA液晶パネルに比較すると、コントラスト比は出せないです。

 しかし、家庭用のTVでも、「20万以上グレード」の各社の「ブランド液晶」を搭載する超高級TVを除き、10万円グレードまでの信頼性のおける高級TVは、IPS液晶パネルを採用します。

 ゲーム用でも、高リフレッシュレートに対応していない「普通のゲーム」ならば、むしろ「目が疲れにくい」点で定評のある、こちらの方が使い勝手は良いでしょう。

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 応答速度は、オーバードライブ(倍速液晶)時、3.2msと確保されます。IPS液晶搭載機としてはかなり高速で、動きのあるゲームも「得意」といえます。

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 画質面での補整機能は、この機種の「売り」です。

 ギガクリアエンジン2という三菱由来の超解像度技術が採用されており、とくに黒つぶれや、ノイズリダクションに強いです。ただ、この側面については、他社の追い上げもあるため、昔に較べると突出してよいというレベルではなくなっている印象です。

 接続端子は、こちらも、DVI-DのほかHDMIが付属します。HDMI端子は4つあるので、複数のゲーム機につなげたい場合は有利です。

 ディスプレイスタンドは、三菱時代からあまりよい印象がないのですが、こちらも、上下の角度調整のみ対応で、高さの調節もできません。別売りのモニターアームが欲しくなります。

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 以上、アイオーデータのLCD-RDT242XPBの紹介でした。

 有名なシリーズの後継機ですが、高リフレッシュレートに未対応のため、動きの激しいゲームへの対応は標準的です。

 ただ、IPS液晶を採用するのは大きな魅力です。高リフレッシュレートに対応するようなアクションゲームをやらないならば、性能のバランスがとれた良い製品と言えます。

 また「普段はワープロなどだが、大画面で、時々ゲームをしたい」という場合には向くと言えます。


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 【23.8インチ】

 【通常型番】

 7・EIZO FORIS FS2434-R
  ¥37,334 Amazon.co.jp
(11/21執筆時)

 【Amazon限定型番】

 8・EIZO FORIS FS2434-RAZ
  ¥38,800 Amazon.co.jp
(11/21執筆時)

リフレッシュレート:最大61.0Hz
解像度:1920×1080
輝度:250cd/m2
液晶の方式:IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:
倍速液晶:4.9ms(GTG)
接続端子: DVI-D、HDMI×2
スタンド:上下左右高さ【VESA100mm】
スピーカー:内蔵(0.5w×2)
保証期間:5年

 FS2434-R は、老舗のディスプレイメーカーEIZOから発売されている、23.8インチのゲーム用ディスプレイです。「ゲーム用」と銘打った製品では、10万円以下では唯一の同社製品でしょう。

 なお、Amazon限定型番は、性能は同じですが、クリーナーがオマケで付きます。

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 写真のように超狭額で、画面の縁が殆ど無い、オシャレで没入感の得やすいディスプレイです。

 モニター解像度は、1920×1080です。縦横比の問題は怒らないでしょう。

 リフレッシュレートは、こちらも、最大71Hzと高速対応しません。

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 液晶パネルは、こちらも視認性のよいIPSディスプレイを搭載します。「目が疲れにくい」良質なディスプレイです。

 一方、EIZOは、自社でパネル生産はしませんが、到着後のパネルの検品と色ムラのチェックなどをかなり厳しくやっています。そのため、個体差が少ない品質の高さが「売り」です。

 また、5年間の長期保証がつく家、大手メーカーでは唯一、「6ヶ月の無輝点保証」が付きます。買ったモニターに、輝点(常時点灯するドット)があっても、他メーカーは「不良ではない」として「交換対象」にならないので、この点はかなりの魅力です。

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 画質面での補整機能は、EIZOも頑張っています。

 例えば、高級テレビでも利用される超解像度技術や暗部視認性向上技術である「Smart Insight 2」が採用されます。

 とくに、「静止画を綺麗にみれる」製品として定評があります。動きの少ないテキスト系のゲームなどとの相性は「折り紙付き」です。また、ワープロや写真を扱う仕事やブラウジングにも向くでしょう。

 応答速度は、オーバードライブ時4.9msと、アイオーデータに比べて多少弱めの水準です。

 ただ、5msという水準は超えるため、高性能TVの2倍速液晶程度の力は期待できるため、(相当こだわりがない限り)動きのあるゲームでも十分対応できる水準です。

 接続端子は、こちらも、DVI-DのほかHDMIが2系統付属します。

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 ディスプレイスタンドは、上下・左右の角度調整及び、モニタースタンドの高さを最大6センチ幅で変えられるスタンドが付属しています。

 こちらもVESA規格に対応しているので、別売りの高性能アームに付け替えることもできます。

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 以上、EIZO FORIS FS2434 の紹介でした。

 見やすいIPS液晶パネルを採用する機種は他社にもあります。ただ、その検品体制の充実度と、5年保証・無輝点保証は、(安い買い物でない点をふまえても)相当な魅力です。

 動くゲームには十分な応答速度が、テキスト系のゲームには、静止画に強い画質調整機能が魅力です。後者はゲームだけでなく、ワープロなど仕事にも使う場合も、良いでしょう。

 色々迷ったら「これを買っておけばとりあえずOK」な機種はこれでしょう。 

4・高リフレッシュレート対応機の比較

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 続いては、144Hz以上のリフレッシュレートが出せるEスポーツ用と言えるゲーミングモニターを紹介してきます。

 なお、メーカーによっては、AMDのビデオカードが必須のFreeSyncテクノロジーか、NVIDIAG-SYNCテクノロジーを用いた場合リフレッシュレートが落ちる場合があります。その場合は註記する予定です。


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 【24.5インチ】

 9・IIYAMA ProLite GB2560HSU-B1
  ¥28,922 Amazon.co.jp (11/21執筆時)   

リフレッシュレート:最大144.0Hz
解像度:1920×1080
輝度:400cd/m
液晶方式: TNパネル
コントラスト比: 1000:1
応答速度:5ms
倍速液晶:1ms
接続端子: DP×1 HDMI ×1
スタンド:上下左右高さ回転【VESA100mm】
スピーカー: 内蔵(2w×2)
保証期間: 3年間

 GB2560HSU-B1は、イイヤマの24.5インチの「ゲーミングディスプレイ」です。

 メーカーが「ゲーム用」と明言する機種としては、格安と言える製品です。

 モニター解像度は、ここまで見た機種と同じ、フルHDで1920×1080です。問題ありません。

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 リフレッシュレートは、最大144Hzです。

 絵の書き換え速度が速いため、高リフレッシュレートに対応するゲーム・ソフトの場合、残像感が大幅に軽減されます。現在の標準では、このレートをクリアしている機種を「ゲーミングモニター」と言うようです。

 また、こちらはAMD FreeSyncテクノロジー対応しますが、リフレッシュレートは変わりません。

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 応答速度は、通常5ms、オーバードライブ時1msと、現状では最も高速なスペックです。

 高いリフレッシュレートと合わせて、「ゲーム向き」な仕様です

 液晶パネルは、TN液晶パネルです。

 このTN液晶パネルは、応答速度とリフレッシュレートを上げやすい点で、ゲーム用の中級モニターに多く採用されます。こちらは、輝度も450cd/mと高いため、映画のような高解像度のゲームでも力を発揮するでしょう。

 一方、視野角が170度とやや犠牲になります。また、画面に黄色系の色味がかかる点で、静止画などの液晶の見やすさ「映像美」の部分でも劣ります。

 その点で言えば、FPSゲームなどの「高速ゲー」専用なゲーマーな方にのみオススメできるタイプです。また、視野角の狭さは、なるべく正面から見るようにすれば、ゲームの場合、問題ありません。

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 画質面での補整機能は、充実します。

 特に魅力なのは、スポーツゲームモード、シューティングゲームモード、シミュレーションゲームモードなどの各種自動調整機能が充実する点です。手動調整するのが面倒な「ライトなゲーマー」には良いでしょう。

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 また、超解像度技術(X-Res Tech)も対応しています。その他、黒つぶれに対処できるBlackTuner調整も、搭載です。

 接続端子は、HDMIとDisplayPortが付属します。

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 ディスプレイスタンドは、イイヤマらしく、柔軟性に富む仕様です。

 先ほども書きましたが、モニターと目線の高さ・角度を合わせることが、長時間プレイ時の疲れ目の低減には重要です。このモニターは、その点で優れます。

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 以上、イイヤマのゲーミングモニターの紹介でした。

 多少価格は高いですが、ゲームに向いた諸機能が網羅されており、お買得感は高いです。ゲーム中心に考えた場合、最も良い選択肢の1つでしょう。


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 【24インチ】

 10・BenQ ZOWIE XL2536
  ¥43,800 Amazon.co.jp (11/21執筆時)

リフレッシュレート:最大144.0Hz
解像度:1920×1080
輝度:320cd/m
液晶方式: TNパネル
コントラスト比: 1000:1
応答速度:
倍速液晶:1ms (GtoG)
接続端子: DVI-D DP×1 HDMI ×2
スタンド:前後左右高さ【VESA100mm】
スピーカー:なし
保証期間: 3年間

 XL2356は、台湾のBenQの発売する24インチのゲーミングモニターです。

 独特の形状は没入感を高めるための「アイシールド」ですが、不要ならば着脱可能です。

 モニター解像度は、ここまで見た機種と同じ、フルHDで1920×1080です。問題ありません。

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 リフレッシュレートは、最大144Hzです。やはり対応するゲーム・ソフトの場合、残像感が大幅に軽減されます

 また、BenQは、独自のDyAc機能を搭載します。これは、フレームとフレームの間に「真黒」なフレームを挿入することで、残像感の低減を目指す技術です。認知科学の成果を活かして「人間の脳を騙す」系の技術ですが、FPSゲームなどに「明瞭さ」を加えます。

 これは、高画質なTVにも使われる手法で、動画全般の「ブレ」の軽減ができます(黒挿入の効果についてはこちら)。

 そのほか、他社も搭載する、黒つぶれの補整機能(Black eQualizer)を搭載します。一方で、低解像画質のアップコンバートを目指すような超解像技術については言及がないです。

 液晶パネルはTN液晶パネルです。この利点と欠点については、先ほど書いたとおりです。

 接続端子は、こちらも、DVI-D・HDMI・Display portです。

 HDMI端子があるので、PCのほかゲーム機もつなげたい場合には有利でしょう。なお、高リフレッシュレートに対応する場合は、DVI-DかDisplayPortを選ぶ必要があります。

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 ディスプレイスタンドは、イイヤマ同様に高機能です。

 また、イイヤマに較べるとゲームに特化した仕様です。高さや角度の調節ができるほか、ヘッドホンフックが付属します。台座も大きめで、キーボードなどの入力振動でモニターがずれないような配慮が成されます。

 そのほか、S-Switchという、手元操作で、ディスプレイの画質設定が1ボタンで変えられる、有線リモコンも付属です。

 以上、BenQゲーミングモニターの紹介でした。事実上のイイヤマのGB2488HSU-B2のライバル機種です。両者を比較すれば、補正性能やディスプレイスタンドなどの点で、より、ゲームに特化された仕様です。ゲーム専用機として購入する場合は、比較優位がありそうです。

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  【24インチ】

 11・BenQ XL2411P 【24インチ】
  ¥29,232 Amazon.co.jp (11/21執筆時)

 なお、BenQ には、XL2411というリフレッシュレート最大144Hz対応の廉価版の24インチモニターもあります。

 また、こちらは、DyAc機能を搭載しないほか、旧式のディスプレイスタンドです。使い勝手がよく、安定感のあるスタンドはBenQの「最大の売り」の1つなので、こちらはあまりオススメできません。


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 【24.5インチ】

 12・BenQ ZOWIE XL2546 【Dyac搭載】
  ¥59,800 Amazon.co.jp (11/21執筆時)

リフレッシュレート:最大240.0Hz
解像度:1920×1080
輝度:320cd/m
液晶方式: TNパネル
コントラスト比: 1000:1
応答速度:
倍速液晶:1ms (GtoG)
接続端子: DVI-D DP×1 HDMI ×2
スタンド:上下・高さ【VESA100mm】
スピーカー: なし
保証期間: 3年間

 XL2540は、台湾のBenQの発売する24.5インチのゲーミングモニターです。

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 基本的には、1つ上の機種のスペックを踏襲しますが、リフレッシュレートは、最大240.0Hzとさらに高く設定できます。この価格でこのレートは貴重で、(対応するソフトの場合)画面のなめらかさはより上位でしょう。

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 その他、色の彩度を数値調整できる機能が搭載されましたが、基本的にはマイナーチェンジです。

 接続端子は、DVIとHDMIが2系統に加えてDisplayPortです。こちらも、高リフレッシュレートに対応する場合は、DVI-DかDPを選ぶ必要があります。

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 以上、BenQゲーミングモニターXL2546の紹介でした。

 高リフレッシュレート対応が魅力の機種です。

 ただ、ここまでのリフレッシュレートは対応するビデオカードも限られるため、相当本格的にEスポーツなどに取り込む人以外は不要そうです。


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 【27インチ】

 13・ASUS ROG SWIFT PG279Q
  ¥112,676 Amazon.co.jp (11/21執筆時)

リフレッシュレート:最大165.0Hz
解像度:2560×1440(2K)
輝度:350cd/m
液晶方式:IPSパネル
コントラスト比: 1000:1
応答速度:
倍速液晶:4ms (GtoG)
接続端子:HDMI・DisplayPort
スタンド:上下左右高さ回転【VESA100mm】
スピーカー: なし
保証期間: 3年間

 ROG SWIFT PG279Qは、台湾のASUSの発売する27インチゲーム専用モニターです。「超高価格」ですが、根強い人気がある機種です。

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 モニター解像度は、この機種は、2560×14402K(WQHD)です。縦横比は、16:9の比率です。アスペクト比の問題はありません。

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 リフレッシュレートは、最大165Hzです。IPS液晶採用機としては「最速」でしょう。レートの変更もワンボタンで可能で、便利です。

 補整面でも、ビデオカードの対応が必要ですが、NVIDIA G-SYNCに対応します。ただ、それを利用しない場合の、リフレッシュレートも同じです。

 液晶パネルは、こちらは、IPS液晶パネルを採用します。

 高級なゲーム専用でIPSを採用するのは珍しいです。高リフレッシュレートでも「高品質で美麗な液晶」を望む方に売れているのだと思います。「目への優しさ」や「映像美」も追求できる点が、人気のある理由でしょう。

 応答速度は、こちらは、オーバードライブ時4msとなります。

 先述のように、IPS液晶パネル応答速度が出しにくい特性があるなかで、十分に健闘しています。

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 画質面での補整機能は、RPGやFPSなどゲームのタイプに合わせた、画面の自動調整機能や、FPSゲームに便利なカウンタータイマーが搭載されています。一方、超解像技術などの画質のアップコンバートについては、記載がないです。

 接続端子は、HDMI・DisplayPortが付属します。

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 ディスプレイスタンドは、角度や高さ回転に対応する、フルスペックの高機能アームが搭載されます。

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 以上、ASUSのゲーミングモニターの紹介でした。応答速度が1ms非対応と言うことで、プロ用のEスポーツには対応しきれない部分のあるモニターです。

 ただ、画質が良いIPS液晶搭載機としては、応答速度が高く、輝度も優れる製品です。リフレッシュレートの点からもガンシューティンなどにも十分快適な製なので、「プロレベルは求めないが、色々なゲームを高画質でやりたい」方には最適な製品でしょう。もちろん、値段はネックです。


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 【27インチ】

 14・ASUS ROG SWIFT PG278QR
  ¥82,393 Amazon.co.jp (11/21執筆時)

リフレッシュレート:最大165.0Hz
解像度:2560×1440(2K)
輝度:350cd/m
液晶方式:TNパネル
コントラスト比: 1000:1
応答速度:
倍速液晶:1ms (GtoG)
接続端子:HDMI・DisplayPort
スタンド:上下左右高さ回転【VESA100mm】
スピーカー: なし
保証期間: 3年間

 PG278QR も、台湾のASUSの発売するROG SWIFTシリーズの27インチのゲーム専用モニターです。

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 モニター解像度は、2560×14402K(WQHD)で、リフレッシュレート最大165Hzです。

 液晶パネルは、しかしながら、この機種は、TN液晶パネルです。視野角が狭く、映像の美麗さの点でもIPS液晶を採用する上位機種に敵いません

 応答速度は、しかしながら、こちらはオーバードライブ時1ms高速です。TN液晶のメリット性を活かした形で、2K解像度では唯一1msを切るので、Eスポーツ用として高度ではあります。

 補整機能は、ビデオカードの対応が必要ですが、NVIDIA G-SYNCに対応します。その他、ゲームのタイプに合わせた、画面の自動調整機能は同様に搭載されています。

 接続端子は、こちらも、DVI-D・DisplayPortが付属します。

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 ディスプレイスタンドは、上位機同様に、角度や高さ回転に対応する、フルスペックの高機能アームが搭載されます。

 以上、ASUSのゲーミングモニターPG278QR の紹介でした。

 液晶画面の品質はPG279Qに及びません。その点を考慮すれば、1msという高速応答や恋うリフレッシュレートを得たいハイレベルなゲーマーで、かつ、2K解像度の27インチの大画面モデルが欲しい方にふさわしいモデルですね。

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 【24.5インチ】

 15・ASUS ROG SWIFT PG258Q
  ¥76,464 Amazon.co.jp (11/21執筆時)

リフレッシュレート: 最大240.0Hz
解像度:1920x1080
輝度:400cd/m
液晶方式:TNパネル
コントラスト比: 1000:1
応答速度:
倍速液晶:1ms (GtoG)
接続端子:HDMI・DisplayPort
スタンド:上下左右高さ回転【VESA100mm】
スピーカー: なし
保証期間: 3年間

 なお、PG258Qという同シリーズの下位モデルがあります。

 スペック面では、パネルがフルHD1,920×1,080解像度の劣る24.5インチパネルを採用している点で、PG278QR に劣ります。液晶は、同じく、視野角の狭いTN型です。 

 一方で、輝度400cd/mリフレッシュレートは、最大240.0Hzとさらに高く設定できるため、画面のなめらかさはより上位でしょう。それ以外のスペックは同等です。

 画面サイズからすると、スペック的にやや「割高」感があるので、選ぶならば、27インチでしょう。


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 【27インチ】

 16・EIZO FORIS FS2735
  ¥109,302 Amazon.co.jp (11/21執筆時)

リフレッシュレート: 最大144.0Hz
解像度:2560×1440(2K)
輝度:350cd/m
液晶方式:IPSパネル
コントラスト比: 1000:1
応答速度:
倍速液晶:4ms (GtoG)
接続端子: DisplayPort×1 HDMI×2
スタンド:上下左右高さ回転【VESA100mm】
スピーカー: 内蔵(1w×2)
保証期間: 3年間 

 FORIS FS2735は、日本のディスプレイ専業メーカーであるEIZOゲーム専用の2Kモニターです。

 モニター解像度は、この機種は、Asusの場行きと同じで、2560×14402K(WQHD)です。縦横比は、16:9の比率です。アスペクト比の問題はありません。

 なお、こちらは、ASUSのROG SWIFT PG279Qと恐らく同じパネルを利用した2K対応のIPS液晶採用の製品です。そのため、サイズ・応答速度・輝度・視野角などは同じスペックです。

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 リフレッシュレートは、ただし、オーバドライブできず、最大144Hzまでと、ASUSよりはスペック的にダウンしています。

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 補整機能は、しかしながら、EIZOの場合は、ソフト的な画像補正機能が充実しています。

 例えば、明暗両方に補整に強い力を発揮するSmart Insight Demolitionの能力は高いです。

 シネマ的な映像効果の再現性はASUSよりも高いと感じます。また、バックライトの制御で高リフレッシュレート時の残像感を軽減するMotion Blur Reductionも搭載します。遅延も、0.05フレーム(0.35ms)未満とかなり優秀です。

 一方、ビデオカードと連動する補整は、AMD FreeSyncに対応します。AsusはNVIDIA系でしたので、この点も異なります。なお、リフレッシュレートは利用しない場合も同等です。

 接続端子は、HDMI・DisplayPortが付属します。

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 ディスプレイスタンドは、EIZOは品質の良さや堅牢性に定評があり、角度や高さ回転にはもちろん対応します。

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 以上、EIZO高級ゲーミングモニターの紹介でした。

 ほぼ同一スペックと言える、ASUSに較べると多少高いのがネックですね。ただ、EIZOは国内工場で生産し、色ムラなどの検品体制がしっかりしているという安心感があります。保証も5年間あるため、その点も、比較優位のポイントですね。

後編につづく!
ゲームに向いたモニターのおすすめは結論的にこの機種!

 というわけで、今回は、ゲーム用のパソコンモニターの比較でした。

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 続き後編記事(こちら)では、HDR10対応機種や曲面型モニターなど、前半に紹介しきれなかった機種をさらに紹介します。

 その上で、今回紹介した製品を含めて、ゲームのジャンル別に、Atlasのおすすめ機種を提案していきたいと思います。

 引き続きよろしくお願いします。

 後編は→こちら

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 最後になりましたが、この前編記事がもし皆さんのお役に立ったようならば、Twitter Facebook はてなブックマークなどで、話題を共有していただければ嬉しいです。ではでは。

posted by Atlas at 19:03 | 研究上の道具(資料の電子化)

2018年10月15日

比較2018'【格安】自炊用裁断機・スキャナのレンタル会社の比較:ドキュメントスキャナ・ブックスキャナー・大型断裁機

今回レビューする製品:2018年 ドキュメントスキャナーと裁断機のおすすめレンタル業者とその製品の選び方:DMMレンタル,ブラス PLUS PK-513L ,PK-513LN, PK-513LN-A, プラタ YG-LN, PFU Scan Snap S1500 S1500M, Plustek Optic Book 3600, SV600【東京・大阪都市圏や地方・全国対応】キンコーズやDMMレンタルなど

今回のお題
自炊用裁断機とスキャナーを「お得」にレンタルする方法は?

 どもAtlasです。

 今回は、自炊などに利用する裁断機スキャナレンタルについての話題です。

 Atlasの経験をふまえつつ、業者を選ぶ際のポイントや、トラブルを避けるための注意点などを書きました。

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 とくに、家庭に置くと大きくて邪魔で同居人に敬遠されるだろう「業務用」裁断機については、簡単な機種紹介を交えつつ、詳しく書きました。

1・おすすめ裁断機とスキャナー

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 各製品のレンタル機器の説明にはいる前に、新品を購入した場合の価格と、機種ごとの簡単な機能説明から入ります。

 なぜなら、「購入するか、借りるか迷っている方」もいるだろうし、借りることを決めているにせよ、「どれだけの枚数が切れるのか」などの情報を得たい人もいるだろうからです。

ーーー

1・ドキュメントスキャナーの比較
2・ブックスキャナーの比較

3・裁断機の比較

4・ディスクカッターの比較

 このブログの【おすすめ裁断機16製品の比較記事】や【ドキュメントスキャナの比較記事】でも書きましたが、Atlasの使用経験があるなかで、おすすめ」といって良い裁断機・スキャナは以下のものです。


   

 7・PLUS かんたん替刃交換断裁機 PK-513LN 
  ¥30,270 Amazon.co.jp (10/13執筆時) 

切断可能枚数: 160枚(320頁)
対応用紙: A4長辺
サイズ: W405×D402×H440mm
重さ:12kg

 第1に、事務什器メーカのプラスが販売しているPK-513LNです。

 レンタルで最もよく見かける機種です。

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 裁断枚数は、320ページを誇ります。サイズ的には、A4長辺(=A3短辺)まで切れます。

 利用時の安全性も高く、切断面の安定性(=台形カットにならない)も高い信頼感のある製品です。 

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 購入する場合、替刃に手を触れずに交換ができる点でも安全であり、固定レバーなしでLEDの光のラインに沿って切れる点で性能・利便性が高い機種になります。

 本体サイズは、しかしながら、40.5cm×40.2cm×44cmで、重さは13キロと「ヘビー級」です。

 こうした点で、1人暮らしの方にはとくに「邪魔」であり、「レンタル」が選択肢となってきます。


 

 11・YG-LN 強力改良型裁断機 ペーパーカッター 
   ¥24,800 Amazon.co.jp (10/13執筆時) 

切断可能枚数:400枚(800頁)
対応用紙: A4長辺
サイズ: W380×D630×H320mm
重さ:24kg

 第2に、自炊マニアに知られる機種である「改良型裁断機」です。以前プラタという名前の企業が出していたものです。

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 裁断枚数は、800ページです。A4長辺まで切れます。ただし、たくさん切れる代わりに、固定レバーを引いてから裁断しないと切れない仕様です。

 本体サイズは、幅約38x奥行5x高さ32cmと相当大きく重さが23キロある点で、家庭向きではありません。

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 また、レンタルでもたまに見かける機種ですが、この機種は、(研ぎ直しをまめにしないと)刃のキレ味が露骨に落ちるため、信頼のできるレンタル業者を選ばないと「痛い目」を見るでしょう。


 一方、スキャナのオススメは、

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 Windows 7〜10 Mac 10.6〜10.14

 3・FUJITSU ScanSnap iX500 FI-IX500A
  ¥39.187 Amazon.co.jp (10/15執筆時)

取り込み解像度 片面 両面 全機種中の順位
白黒  600dpi 25枚/分 50面/分 2位
グレー 300dpi 25枚/分 50面/分 8位
カラー 300dpi 25枚/分 50面/分 7位

 富士通の最新型 FI-IX500は、レンタルでは最も見かける機種です。

 というよりは、ScanSnapを「指名借り」する人が多いので、これ以外の機種はほとんどない状況でしょう。

 性能面では、両面原稿で毎分50枚の取り込み速度であり、以前【おすすめドキュメントスキャナの比較記事】で紹介した8台のスキャナの中でも、自炊に重要な白黒の取り込み速度は最高水準でした。

 使い勝手の部分でも、優秀な重送検知機能があり、「限られた日数しか使えない」レンタルにはとくに向いている機種と言えます。


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 Windows 7〜10 Mac 10.6〜10.12

 4・Plustek OpticBook 3800
  ¥39,290 Amazon.co.jp
(10/15執筆時)

 第4に、ブックタイプスキャナーです。

 こちらは、本を壊さずに「非破壊自炊(=裁断機で本をカットせずにスキャニングすること)」する場合に向いた機種です。

 選択肢については、以前【ブックスキャナの比較記事】で紹介しましたが、Plustekが唯一の販売メーカーです。

 基本的に手動で取り込むので、作業時間は多く必要です。レンタルの場合は、日数を長めに借りる方が良いでしょう。


 

 Windows 7〜10 Mac 10.6〜10.13

 5・富士通 ScanSnap SV600 FI-SV600A
  ¥51,800 Amazon.co.jp (10/15執筆時)

 第5に、スタンド型スキャナーです。

 これは、本を下に置いて、上部の装置で撮影していくタイプのスキャナです。

 レンタル利用では、A3原稿以上にも対応できる「非破壊自炊」機としては、おそらく唯一の選択肢ですね。

 かなり特殊な装置で、クオリティは、前2者に負けます。なお、こうした製品については、以前【スタンドスキャナーの比較記事】で紹介しました。

 いずれにしても、この機種については、レンタルされる方は、どちらかといえば「自分の作業に本当に使えるか試したい」という方が大半だと思います。

2・おすすめレンタル業者とその費用 

 さて、ここからは、裁断機・スキャナのレンタルについてです。

 裁断機を買わずに使いたい方には、現在、いくつか方法があります。


 201508171020.jpg

 第1に、レンタル業者に出向いて時間貸しで借りる方法です。

 大阪・東京などの都市圏限定ですが、フェデックスのキンコーズに行くと、簡単に借りれます。

 キンコーズの場合、厚み1cmにつき100円です。それも、正確には「レンタル」ではなく、お店の方が切ります。そのため、精度がばらついており、斜行も多くクオリティは低いです。

 なお、スキャナについては、キンコーズで取扱はありません。


 201806162212.jpg

 第2に、自宅まで配送してくれるスキャナ・裁断機のレンタル業者を利用する方法です。

 自炊ブームの際はレンタル会社がいくつもありました。しかし、「大手企業」で現在もやっているのは、日本の通販レンタル大手のDMMに限られます。

 「裁断機レンタル専門」の「個人事業」「個人企業」で裁断機を専門にレンタルされている会社は、ネットを探せばいくつかあります。

 しかし、(売上高100億を超える規模の)「大手企業」はDMMだけです。

---

 Atlasが思うに、レンタル先として「大手企業」を選ぶのはメリット性があります。

 201806161020.jpg

 なぜなら、裁断機は、「ブレード(刃)」が1000カットほど使い込まれると、切れ味が恐ろしいほど激減するからです。

 201805181528.jpg 

 また、スキャナもローラーが消耗品で、「使い減り」すると、原稿の二重送り(重送)が多発するからです。

 製品の性質上、「レンタル品不良」は(いかに良心的な企業でも)ありえます。

 これらを未然に防ぐためにも、メンテに信頼性が担保される、また、万一の場合にしっかり「クレーム対応」をしてもらえる「大手企業」から借りるのは、安心感性が高いです。


 201411062107.jpg

 レンタルにかかる費用は、詳しくは後ほど、機種ごとに詳しく説明していきます。

 先取りして言えば、裁断機の場合、2日間のレンタル(往復の送料込)で2500円から、スキャナの場合、、2日間のレンタル(往復の送料込)で3000円からです。

 高いわ!と思われた方に2つ補足です。

ーー

 201411062112.jpg

 第1に、これらの料金には往復の送料が入っています

 第2に、「2日間」とは「メーカー必着」ではなく、宅急便が持ってきてから、取りに来るまでの実質の期間です。

 第3に、万一破損しても、(常識的な利用の範囲だったら)修理費用を負担する義務がありません。DMMが全て持ちます。


 201806162219.jpg

 「個人事業」「個人企業」のレンタル店の場合、トラブルが起こると、基本的に「個人対個人」の対応が迫られます。

 DMMの場合は、「個人」対「企業」のやり取りです。大企業は社会的な責任が大きいため、個人情報保護については明確な規定があるほか、「修理費用の請求がない」と最初から明示されている点で安心です。

 「個人企業」の業者さんと価格を較べる場合は、3点のリスクを光量に入れつつ、良心的な方を慎重に選びましょう。

ーー

 201806162220.jpg

 レンタル期間は、DMMのレンタル期間は「(正味)2日間」からです。

 例えば、裁断機の場合、「2日間で何冊処理できるの?」と良く聞かれます。目安としては、「慣れない人でも1時間で30冊」は最低処理できるといえます。

 2日あれば、100冊は余裕で処理できるでしょう。

 作業の準備時間や覚える時間を加えても、200-300冊前後を処理するだけならば、「買うより借りたほうが安上がり」でしょう。

 もちろん、今後購入する本も処理する場合は、裁断機を購入してしまった方がお得です。それでも、もし、購入を考えるかたがおられたら、【裁断機の比較記事】の記事をどうぞ。

3・レンタルできる裁断機


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 プラス 裁断機 裁断幅A4 PK-513L

 レンタル料金の目安(送料・返送無料)  
  2日: 4,940円
  10日:10,500円
 

切断可能枚数: 160枚(320頁)
対応用紙: A4長辺
サイズ: W405×D402×H440mm
重さ:12kg

 PK-513Lは、DMMがレンタルしているプラスの裁断機です。

 先ほど紹介した同社の「販売製品」とは型番が違いますが、機能的には同じです。

 より詳しく言えば、替え刃の形状が違うのが相違点ですが、レンタルの場合自分で刃を交換するわけではないので、無関係でしょう。

 裁断枚数は、この機種の場合、320ページを一度にカットすることができます

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 裁断の精度は、カットラインを光で表示することが可能なため、未経験者でも容易にカットポジションが決められます。ドキュメントスキャナーを使った自炊(PDF化)の場合、断面を水平に切ること、紙の辺の水平を保っていることが、現行を斜行させないポイントであり、この部分は重要です。

 レンタル料金は、送料込みで2日間4,940円でレンタル可能です。

 201307311754.jpg

 ・オルファ カッターリミテッドNL LTD-07
  ¥743 Amazon.co.jp (6/16執筆時) 

 ・タジマ カッターガイド スリム300
  ¥773 Amazon.co.jp (6/16執筆時) 

 ・プラス カッティングマット A3
  ¥791 Amazon.co.jp (6/16執筆時) 

 なお、表紙を「バラし」 たり、大きな本を2分割する ためには、こうした文具が必要 でしょう。ご家庭にない場合は、あらかじめ準備しましょう。


 201602221453.jpg

 2・プラス 裁断機 コンパクト断裁機 PK-113

 レンタル料金の目安(送料・返送無料)  
  2日:4,540円
  10日:9,650円

切断可能枚数: 60枚(120頁)
対応用紙: A4長辺
サイズ: W450×D190×H190mm
重さ:7kg

 PK-113 は、DMMが最近、レンタルのラインナップに加えた「コンパクト断裁機」です。

 201405230737.jpg

 こちらは、先ほど紹介した機種よりも新型で、パワーアシスト機能を持つために、比較的軽く裁断できます。

 裁断枚数は、少なく、120頁までしか裁断できないのが弱点です。

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 ただ、厚いハードカバーなどは写真のように、真ん中あたりで、一旦予備的な切断をしてから行えば問題ありません

4・レンタルできるスキャナー

 明確に自炊したい本が限定されていて、短期間で終わらせたい人のために、スキャナー単品のレンタルもDMMでは可能です。

 なお購入を考えている人は別の記事がありますから、【ドキュメントスキャナの比較記事】をご覧ください。


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  Windows 7〜10対応 Mac 10.6〜10.13対応

 富士通 ScanSnap iX500 FI-IX500-C

 レンタル料金の目安(送料・返送無料)  
  2日: 4,040円
  10日:6,460円

 Windows 7〜10対応 Mac 10.6〜10.13対応

 富士通 ScanSnap iX500 FI-IX500-A

 レンタル料金の目安(送料・返送無料)  
  2日: 4,040円
  10日:6,460円

取り込み解像度 片面 両面 全機種中の順位
白黒  600dpi 25枚/分 50面/分 2位
グレー 300dpi 25枚/分 50面/分 8位
カラー 300dpi 25枚/分 50面/分 7位

 FI-IX500は、先ほども紹介した富士通のスキャナです。

 なお、2製品ありますが、両方とも同じ本体で、機能も同じです。ただし、 FI-IX500-Aのほうが製造開始が最近なので、本体の状態は(多少)良いでしょう。

 先ほど書いたように、白黒の取り込み速度が速く重送や紙詰まりが起こりにいくい点でレンタルに向いています。

 また、スタックへの原稿搭載可能枚数も50枚と十分なサイズがあります。 


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 Windows 7〜10対応 Mac 10.6〜10.13対応

 富士通 ScanSnap SV600 FI-SV600

 レンタル料金の目安(送料・返送無料)  
  2日: 3,540円
  10日:7,520円

 富士通 ScanSnap SV600A FI-SV600A  

 レンタル料金の目安(送料・返送無料)  
  2日: 4,040円
  10日:8,580円

 FI-SV600 は、A3以上も対応できるタイプの非破壊スキャナの富士通のスキャンスナップSV600です。

 こちらの場合も、販売時期の違いで2機種とも性能は同じです。

 やはり、 FI-SV600Aのほうが発売が新しいので、価格差が出ている状況です。

5・裁断機とスキャナのセットレンタル

 さて、明確に自炊したい本が限定されていて、短期間で終わらせたい人のために、裁断機とスキャナがセットでもレンタル可能です。

 レンタル費用もわりと「お得」になっています。


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 Windows 7〜10対応 Mac 10.6〜10.13対応

 【自炊・電子書籍化キット

 プラス裁断機PK-113&ScanSnap iX500

 レンタル料金の目安(送料・返送無料)  
  2日: 4,640円
  10日:9,860円

 第1に、プラスの裁断機PK113最新型のスキャンスナップのセットです。

 人気のあるレンタルセット構成のため予約が多い style="color: #333333;">ですが、初心者向けには一番堅実な組み合わせの1つです。

 サイズが文庫本程度ならば、こちらで間に合うでしょう。


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 Windows 7〜10対応 Mac 10.6〜10.13対応

 【自炊・電子書籍化キット

 プラス裁断機PK-513L&ScanSnap iX500

 レンタル料金の目安(送料・返送無料)  
  2日: 5,040円
  10日:10,710円

 第1に、プラスの裁断機PK513 style="color: #333333;">と、スキャンスナップ style="color: #333333;">のセットです。

 裁断機はこちらのほうが大型で同時切断枚数も多いので、自炊には使い勝手が良いでしょう。

今回の結論
自炊用裁断機とスキャナーのレンタルのおすすめ製品はこれ!

 ということで、今回は裁断機とスキャナーのレンタルについて紹介してきました。

 資料の電子化を考えているが、実際の作業量の想像が付かない方、長期休みにでも一度機械を「借りて」実験してみたらどうでしょうか。とくに裁断機は大きく重く邪魔で、また刃のメンテも必要なので、購入よりも「レンタル」がオススメです。

 返送も宅配便の人に電話できてもらい、専用ボックスに入れて返送するだけなので楽です!

 最後にオススメのレンタル品を提案しておきます。


第1に、初めて裁断機を扱う初心者の方にオススメなのは、

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 プラス 裁断機 裁断幅A4 PK-513L

 レンタル料金の目安(送料・返送無料)  
  2日: 4,940円
  10日:10,500円
 

切断可能枚数: 160枚(320頁)
対応用紙: A4長辺
サイズ: W405×D402×H440mm
重さ:12kg

 安全性の高いこちらをおすすめします。

 切れ味も良く、裁断面が曲がることも少ないので、とても扱いやすい機種と言えます。


 第2に、スキャナと一緒にレンタルする予定ならば、 

 201602221457.jpg

 Windows 7〜10対応 Mac 10.6〜10.13対応

 【自炊・電子書籍化キット

 プラス裁断機PK-113&ScanSnap iX500

 レンタル料金の目安(送料・返送無料)  
  2日: 4,640円
  10日:9,860円

切断可能枚数: 60枚(120頁)
対応用紙: A4長辺
サイズ: W450×D190×H190mm
重さ:7kg


 スキャナと裁断機をセットでレンタルするのがオススメです。一般的には、新しいScanSnap iX500の入る組み合わせが良いでしょう。

 201612061910.jpg

 Windows 7〜10対応 Mac 10.6〜10.13対応

 【自炊・電子書籍化キット

 プラス裁断機PK-513L&ScanSnap iX500

 レンタル料金の目安(送料・返送無料)  
  2日: 5,040円
  10日:10,710円

切断可能枚数: 160枚(320頁)
対応用紙: A4長辺
サイズ: W405×D402×H440mm
重さ:12kg


 ただし、ハードカバーなど厚めの本の裁断を考えるならば、こちらのセットが良いと思います。

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 Windows 7〜10 Mac 10.6〜10.13

 ・FUJITSU ScanSnap iX500 FI-IX500A
  ¥39.187 Amazon.co.jp (10/15執筆時)

 ただし、スキャナーについては、わずかでも将来的にまたやる可能性があるならば、買ってしまった方が良いです。

 特にあまり新しくないPCをお使いの場合、「パソコンとの相性が悪い」などの可能性があり、返却期日のあるレンタルではリスクが多少あるからです。

補足:自炊関連記事の紹介!

 201809130936.jpg

1・ドキュメントスキャナの比較
2・ブックスキャナーの比較

3・裁断機の比較記事

4・ディスクカッターの比較

5・日本語OCRソフトの比較

6・英語OCRソフトの比較

7・自炊に必要な機材のまとめ【結論】

 スキャナの購入を考えているならば、このブログ「モノマニア」の【ドキュメントスキャナーの比較記事 】をご覧ください。

 断裁機についても、この際、「購入」を考えている人は、こちらの【裁断機の比較記事】をご覧ください。

 さらに、上記7番の記事は、初心者向けに自炊についてまとめてありますので、興味のある方はぜひご覧ください。

ーーー

 というわけで、今日は、裁断機及びドキュメントスキャナー・ブックスキャナーのレンタルについてでした。

 最後になりましたが、この記事がお役に立ったようならば、Twitter Facebook はてなブックマークなどで話題をシェアしていただければ嬉しいです。

posted by Atlas at 10:53 | 研究上の道具(資料の電子化)

比較2018'【最新版】本の自炊の手順と必要機材の紹介(3000冊済):スキャナ・裁断機・OCRソフト・ビューア・自炊代行業者などの紹介・比較

今回レビューする製品:2018年 書籍やマンガの自炊の必需品とおすすめ機材のレビュー:初心者向けの自炊のやり方・予算・目的別の最新機種の選び方とおすすめ:本や漫画の取り込みのノウハウ

今回のお題
2018年現在、自炊初心者に必要な機材のおすすめはどの機種か

 どもAtlasです。

 今回は、自炊(資料の電子化)の流れとノウハウの「まとめ」です。

 201806161854.jpg

 自炊に必要な最新機材スキャナ・裁断機・OCR(=テキスト画像を読み取るソフト)やについて書きます。

  201810151033.jpg

 Atlasはこれまで、分厚い英語の研究書(ハードカバー)から、マンガ・雑誌まで、合計3000冊以上を自炊しました。

 また、業務用を含めて、裁断機・スキャナを多数「使い潰し」ました。

 今回は、Atlasの持っている情報を「大放出する!」という企画です。

「全くの自炊初心者の立場に立って、「いったい何からはじめれば良いのか」を丁寧に解説します。

ーーー

1・ドキュメントスキャナーの比較
2・ブックスキャナーの比較

3・裁断機の比較

4・ディスクカッターの比較

5・日本語OCRソフトの比較

 なお、今回の記事は、最新モデルの自炊に関係する機材に関する、このブログの5つの専門記事をまとめて書きました。

1・本を裁断するか?の決断!

  

 自炊したい皆さんに最初に考えて欲しいことは、本を裁断してしまうか、本の状態で残すか、という部分です。

 なぜなら、それにより購入するべき機材が変わるからです。

1・本を裁断せずにPDFにする
 
=ブックスキャナを購入する
2・を裁断してPDFにする
 =ドキュメントスキャナ購入する

 以下、それぞれの方法において必要な機材を紹介していきます。

1・本・コミックを切断しない場合

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 第1に、「本を切断しない方法」をとりたい方です。

 作業量はかなりのものになりますが、「貴重書」の場合は、この方法が妥当でしょう。

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 Plustek ブックスキャナー OpticBook 3800
  ¥39,290 Amazon.co.jp (6/16執筆時)

 この場合、、「ブックスキャナー」を導入するのが良いです。

 201810150903.jpg

 似た形の製品として、キヤノンエプソンが出している普通のスキャナ(=フラットベッドスキャナ)があります。

 201806271345.jpg

 ただ、それらの場合取り込み時に中央に影ができます。

 201806271350.jpg

 ブックスキャナの場合、上図のような置き方でページごと取り込めるため、本の取り込みに適します。

 なお、普通のスキャナは、縁の部分が太いので、同じ置き方でも本の隅まで綺麗に取り込むことができません

 ブックスキャナは、家庭用・業務用機種として、OPTICBOOKが有名です。これについては、格安購入方法を含めて、こちらの【ブックスキャナーの比較記事】でまとめてあります。 

ーーー

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 富士通 ScanSnap SV600 FI-SV600A
  ¥49,249 Amazon.co.jp (10/15執筆時)

 なお、ブックスキャナーと同等な機能を果たすスキャナとして、上部から下に置いた画像を撮影できる「スタンドスキャナ」というジャンルもあります。

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 スタンドスキャナについては、【スタンド型スキャナの比較記事 】を書いています。

 こちらでは、「ブックスキャナ」と「スタンドスキャナ」、各自の目的に沿ってどちらを購入すべきかについても書きました。

2・本・コミックを切断する場合

 第2に、本を切断する選択をした方です。

断捨離」の場合は、この方法が妥当でしょう。作業も、非常に楽です。

  201806161932.jpg

 富士通 ScanSnap iX500 FI-IX500A
  ¥40,680 Amazon.co.jp (10/15執筆時)

 この場合、富士通のスキャンスナップに代表される、ドキュメントスキャナの導入が必要です。

 201809130936.jpg

 ドキュメントスキャナは、各社から20機種以上発売されています。

1・ドキュメントスキャナの比較
2・Wi-Fi対応スキャナの比較

3・モバイルスキャナの比較

4・A3スキャナの比較

 種類が多く、説明がたいへんですが、このブログでは上表4つの記事で、ほぼ全機種比較しています。

 いずれにしても、ドキュメントスキャナで取り込むためには、本を裁断しないといけません。

 そのため、本を裁断する方法について説明したあとで、 改めて、基本的な「ドキュメントスキャナの選び方」を提案したいと思います。

2・書籍の裁断方法の決断!

 201810130920.jpg

 自炊を始めて行うみなさんが、書籍を裁断してスキャニングすることを決断した場合、取り得る選択肢は3つあります。

 選ぶべき機材は次の2通りです。

1・裁断・スキャンを業者に依頼する
2・裁断だけ業者に依頼する
3・裁断機を短期レンタルする
4・裁断機を自分で購入する

 「業裁断を委託する方法」は、いわば「アウトソーシング」で、皆さんの労力が一番かからない方法です。ただし、費用はそれなりにかかります

 それ以外の方法は、人任せにしたくない人に「おすすめ」の方法です。それぞれ「メリット」と「デメリット」があるため、順番に解説しようと思います。

1・裁断・スキャンを業者に依頼!

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 第1に、アウトソーシング(業者に依頼する方法)についてです。

 数年前の自炊ブームのおり、「PDF化サービスをやってくれている業者」はたくさんありました。

 しかし、現在は、個人業者が淘汰され、少数の業者だけが残存しました。どのような業者があるか(またはどれだけ淘汰されたか)については、こちらの「まとめサイト」が有用です。

ーー

 一方、現在、「かなり危ない」会社は淘汰されたにせよ、業者を選定するには注意が必要です。

 なぜなら、自宅マンションで行っているような業者から、起業して法人組織として(諸法をふまえて)しっかり対応する業者までバラツキあるからです。預けたものの「ドロン」されるという悪徳業者も過去にありました。

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 とくに、「自炊代行」は、著作権法上問題があるとみなされています。自炊代行は著作権違反だとの判決も出ました

 その結果、例えば、業界最大手のBookSnanの場合、「著作権法」に基づいて「著作権フリー」・「著作権切れ」・「著作権保持者」・「著作権者の許諾を得ている本」以外はアウトソーシングを受け付けないという規則に変わりました。

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 もちろん、図書館法や知る権利などの関連法規に基づき、「研究など情報解析のためのスキャン」・「図書館資料の保存」は受けます。しかし、それ以外は受け付けないという立場です。


 ただ皆さんの中には、法的問題をクリアしたものを代行業者に出す場合もあるでしょう。

1・著作権についての業者の意思表明
 =問題発生時の対応方法の確認
2・ 本の返却サービスの有無
 =原稿をしっかり返却するか
3・住所・電話番号の明記
 =トラブル時迅速な対応が可能か

 その場合、上記の3つのポイントをチェックしてください。

 とくに、電話番号は重要で、できれば、しっかりつながるかの事前確認が重要です。


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1・スキャニング解像度の確認
 = 適切な解像度で取り込むか?
2 ・対応する原稿サイズの確認
 = A4以上の原稿サイズに対応か?
3・仕上がるPDFサイズの確認
 = 超大容量なファイルサイズではないか?

 その上で、クオリティについては、上表の3点に気を払ってください。

 第1に、スキャニング解像度です。

  300dpi以上、できれば400dpi以上でやってくれる業者を探すべきです。

 特に、文字中心の本の場合、それ以下だと、解像度の点で「本文を検索可能なPDF」にできません。また閲覧の場合も、iPadなどの高解像度デバイスでみることを考えると、300dpi以上の解像度がないと「あら」が目立ちます

 第2に、対応する原稿サイズです。

 これは、たいていの業者はスキャナの都合でA4までの対応になっているからです。

 A4サイズより大きな本をPDFにしたい人は確認が必要です。

 第3に、仕上がるPDFサイズです。

 一部の業者から納品されるファイルは、サイズが「巨大」になっている場合があります。

 例えば500ページくらいの本でも、400MB以上という場合もあります。これは作業効率化のため、「白黒」「グレースケール」「カラー」を自動判別して取り込んでいることから生じてしまいます。

 なお、「ファイルの巨大化」は、漫画などではなく、文字中心の本に限ってですが、Acobe AcrobatでOCRにかけることでサイズを1/6程度に縮めることができます。これについては【PDF作成ソフトの比較記事】に詳しい解説があります。

ーーーーー

 以上、6点の注意を書きました。「めんどくさいなあ」と思う人が大半だと思います。実際、トラブルの心配をするのは嫌なものです。

 そのため、自宅で自分で「自炊」する習慣を身につける、個人的に楽しことをAtlasとしては「おすすめ」しています。

 これならば、クオリティの点、納品期間の点、そして費用の点で、最終的には大きなメリットがありますので。

2・裁断を業者に依頼する

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 第2に、裁断だけアウトソーシングする方法についてです。 

 業務用の裁断機を利用して、家庭用より精度高く切ってくれる専門業者がいくつかあります。

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 対応する会社としては、cutbookpro大淀産業があります。

 だいたい「ワンカット100円」ほどが相場で、どのような書物でもカットしてくれます。

 Atlasも自分で裁断機を買う前は利用していました。また、裁断機に入らないような大きな歴史資料などは、今でも利用します。

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 このほか、都市圏に多いコピーショップの「キンコーズ」に依頼する方法も考えられます。キンコーズでは、店舗に書籍を持ち込むと、100ページ/105円でカットしてくれます。

 ただし、電動裁断機を利用せず、普通の家庭用を利用しています。裁断作業自体はお店の人任せで、裁断技術もまちまちです。切断面が文字に対して水平ではなく斜め(台形)になってしまうこともあります(Atlasも経験済み)。

 台形になるとドキュメントスキャナで取り込む際に文字が斜行するリスクが多くなり、ソフト的に補正する必要がでてしまいます。

3・裁断機を短期レンタルする

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 第3に、大型裁断機を2日間〜10日間ほど短期間ネットレンタルする方法です。

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 例えば、大手のレンタル会社であるDMMが、裁断機とスキャナのレンタルサービスをしています。往復送料無料で2,000円台ほどから試せるため、たいへん人気です。

 この方法は、本棚の整理のため、本の「断捨離」は行いたいが、「新しく買う本は、空いた本棚に入れていくという方に向きます。

 休みの日に切って段ボールに詰めておき、後日ゆっくり「自炊」していくという方法です。

 なお、レンタル裁断機については、別の記事に書きました。詳しくは、このブログの【裁断機のレンタル業者の比較記事】をご覧ください。

4・裁断機を自費で購入する

 201803021618.jpg 

 第3に、裁断機を自分で購入する方法です。

 最終的に自分でやったほうが納得できるし、ご自身が望むクオリティを確保できます。

 裁断機は幾つかのメーカーから出ています。そのうち、Atlasの使用経験がある中で初心者向けにおすすめできる機種は以下のモデルです。


   

 ・PLUS かんたん替刃交換断裁機 PK-513LN 
  ¥30,270 Amazon.co.jp (10/15執筆時) 

切断可能枚数: 160枚(320頁)
対応用紙: A4長辺
サイズ: W405×D402×H440mm
重さ:12kg

 第1に、プラスという日本の事務機メーカーが出しているPK-513LNです。

 自炊用の「定番」として人気があります。

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 裁断枚数は、350ページ程度まで対応です。

 コミックならばこれで問題ないですし、それ以上の厚みがある本も、本を図のように配置し、まず半分に切断してしまえば良いだけです。

 安全性は、こちらは、裁断機としては最も配慮が行き届く機種で、刃の交換すら刃に触れずできる点で初心者向けです。

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 性能面でも、切断が斜行しにくく安定的です。

 その他、LEDの光のラインに沿って切れる点で性能・利便性も高い機種になります。

 サイズは、40.5cm×40.2cm×44cmで、重さは13キロになります。


 

 ・YG-LN 強力改良型裁断機 ペーパーカッター 
   ¥24,800 Amazon.co.jp (10/15執筆時) 

切断可能枚数:400枚(800頁)
対応用紙: A4長辺
サイズ: W380×D630×H320mm
重さ:24kg

 第2に、「改良型裁断機」です。こちらは、ノンブランドの製品ですが、自炊マニアの間では、かなりの切れ味で有名な裁断機です。

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 裁断枚数は、800ページの本が一度に切れます

 安全性は、意外と高いです。と言うのも、たくさん切れる代わりに、固定レバーを引いてから裁断しないと切れないからです。

 性能面では、特に不満はない機種です。

 サイズは、ただ、PLUSに較べてもかなり大きなサイズ幅約38 x奥行53x高さ32cm)で、重さは23キロあるので、自宅に置く場合はスペースをはじめに考えてください。

 裁断機ではこれらの2機種がおすすめです。

 他の裁断機や裁断に必要な文房具などについては、別に記事を書いてあります。興味のある方は、このブログの【おすすめ裁断機断機の比較記事】をご覧ください。


 

 1・カール事務器 ディスクカッター DC-210
 
¥11,102 Amazon.co.jp (10/15執筆時)

切断可能枚数:40枚(80頁)
対応用紙: A4長辺
サイズ:W360×L490×H80mm
重さ:2.6kg

 第3に、ディスクカッターを使う方法です。

 裁断機は、巨大で重量があるので自宅に置くスペースがない方も多いです。その場合は、裁断機ではなく、ディスクカッターを購入する方法が良いでしょう。

 サイズは、その分、幅36×奥49×高8cmで、重さ2Kg収納性は高いです。

 201602221522.jpg

 裁断枚数は、しかしながら、80ページと一度にさほど切れません。

 薄い本ならば問題ないですが、コミックはいくつかに分断させるため、カッターの併用が必要です。

 安全性も、刃が見えない構造で、裁断機以上に「安全」です。

 なお、ディスクカッターについてより詳しくは、このブログに【おすすめディスクカッターの比較記事】があります。興味のある方はご覧ください。

ーーー

   さて、裁断機を購入したら、スキャナを購入しないといけません。次の記事では、切断した資料を取り込むために使うドキュメントスキャナについて詳しく書いてみたいと思います。

【E】ドキュメントスキャナの選び方

 201801261541.jpg

 ここからは、切断した書籍のPDF化、または、紙の状態のコピー論文をPDF化する方法について説明します。この作業に欠かせない機材はドキュメントスキャナーです。

1・A4用ドキュメントスキャナ
2・A3用ドキュメントスキャナ

 ドキュメントスキャナーには大きく分けて、上記「2つの種類」があります。

 このうち、一般的に自炊に使うのは、ハードカバーまで余裕で対応する「A4型のドキュメントスキャナ」です。マンガ雑誌を含めてA4のサイズに収まりますし、A3となるのは「写真集」くらいでしょう。

1・据え置き用ドキュメントスキャナ
2・モバイル用ドキュメントスキャナ

 なお、A4ドキュメントスキャナは、モバイル用と据置用に分かれます。

 モバイル用は速度が遅いので、自炊用にはかならず「据え置き用ドキュメントスキャナ」を選んでください。

 以上をふまえて、据え置き型のドキュメントスキャナのなかで初心者にオススメの製品をいくつか提案します。


 第1に、初心者にも使いやすいA4のドキュメントスキャナーとしてオススメできる機種は、

 

 ・EPSON シートフィードスキャナー DS-530
  ¥35,348 Amazon.co.jp (10/15執筆時)

取り込み解像度 片面 両面
白黒  600dpi 17枚/分 34面/分
グレー 300dpi 35枚/分 70面/分
カラー 300dpi 35枚/分 70面/分

 EPSONDS-530が良いでしょう。

 このタイプのスキャナとしては、富士通のScanSnapシリーズが有名ですが、近年新機種が出ず、やや性能が古くなっています。その点で、比較的新しいエプソンの機種が良いと思います。

 取込速度は、小説に使う「白黒」、マンガや挿絵のあるラノベなどに使う「グレースケール」、写真集などにつかう「カラー」を含めて、スピードの平均値が高いです。

  201805181219.jpg

 安定性も、紙送りローラーが高性能で、紙詰まりが起こりにいい機種です。

 とくに、このタイプのスキャナの欠点である、重送(紙が何枚も同時に入ってしまう減少)が起こりにくいのは、作業効率の面でとくに重要です。

 原稿搭載枚数も、紙押さえが広いため、50枚まで一度に差せます。

 OSは、Windows/Mac両対応です。


 第2に、古書など状態のよくない本を取り込む場合、オススメできるのは、


   

 ・Canon imageFORMULA DR-C225W
  ¥32,299 Amazon.co.jp
(10/15執筆時)

取り込み解像度 片面 両面
白黒  600dpi 13枚/分 26面/分
グレー 300dpi 25枚/分 50面/分
カラー 300dpi 15枚/分 30面/分

 CANONのDR-C225Wがオススメです。

 取込速度は、この機種の場合、エプソンに及ばないスピードで、原稿搭載枚数少なめです。

 201001022243.jpg

 ただ、古い原稿の場合、ドライバによる画像補正機能が重要になってきます。その点、キヤノンは、優れた画像補正機能(テキストエンハンスメント)が付いています。

201001022247.jpg

 古い本の他にも「図書館の本などをコピー機でコピーした原稿印刷状態の相当悪い原稿、または、文字と写真が混在した一般雑誌などの原稿の場合、裏移りのしそうな新聞などの場合、きちんと設定さえすれば、こちらの機種はかなりのメリット性を発揮します。

 安定性も、エプソン同様に、紙送りローラーが高性能で、紙詰まり・重送が起こりにくい機種です。

 OSはWindows/Mac両対応です。

ーーー

 なお、A4スキャナは、この2製品以外にも多くのメーカーから発売されています。

1・ドキュメントスキャナの比較
2・Wi-Fi対応スキャナの比較

 自炊用のスキャナのオススメ機種については、自炊用スキャナに関する記事でかなりしっかり比較記事を書いています

 興味のある方は、【おすすめA4ドキュメントスキャナの比較記事】をご覧ください。


 第3に、A3対応のドキュメントスキャナとしてススメできる機種は、

 

 3・富士通 A3対応スキャナー fi-7460
   ¥239,801 Amazon.co.jp (10/15執筆時) 

取り込み解像度 片面 両面
白黒  300dpi 60枚/分 120面/分
グレー 300dpi 60枚/分 120面/分
カラー 300dpi 60枚/分 120面/分

 CANONのDR-C225Wがオススメです。

 A4サイズ以上に対応する機種は、非常に高価です。以前は、コクヨからカミナックスという製品が売られていましたが、終売となっているからです。

4・A3スキャナの比較

 選択肢はこれ以外もありますが、どれも最低20万円以上です。それでも、興味のある方は、このブログの【A3ドキュメントスキャナの比較記事】をご覧ください。

 いずれにしても、A3サイズの取り込みは費用対効果から考えてハードルが高いです。ですから、先ほど書いたように、A4スキャナを買われるのが良いと思います。

 画質の点でも、実際、「大は小を兼ねる」「安物買いの銭失い」とは一概に言えません。例えば、Atlasは、実売40万円ほどのキヤノンのA3スキャナを使っています。しかし、速度はともかく、画像処理に関する技術はA4機と同等です。


 第4に、ブックカバー(カラー表紙)の取り込み用にあると便利なのは、

 

 Canon CanoScan LiDE400
   ¥9,699 Amazon.co.jp
(10/15執筆時) 

 コミックやハードカバーの表紙は、ドキュメントスキャナで取り込むことは可能です。

 201810150946.jpg

 しかし、クオリティを重視したい場合で(予算に余裕があるのならば)、表紙については、フラットベッドスキャナーを使って、1枚ずつ取り込むことをおすすめしています。

 最も安く手軽なのは、USB給電で利用可能な上、小型で取り回しのよい、CanoScan LiDE400です。

 201810151005.jpg

 なお、写真集の場合など、カラーでクオリティを相当程度重要視したい場合は、ドキュメントスキャナは、「紙を送る構造」なので、十分なクオリティをえるのは難しいです。

 その場合は、手間ですが、【おすすめフィルムスキャナの比較記事 】で紹介している、よりグレードの高いフラットベッドスキャナを利用するのが最善でしょう。

4・OCRソフトの選び方

 etypist-42.png

 OCRソフトとは、スキャナに読み込んだ「画像としての文字」を「検索可能なテキスト」に変換するためのソフトウェアです。

 これは、マンガや小説などを、タブレットなどで「読む」だけならば基本不要なソフトです。

 しかし、「本のページから特定のテキストを検索」したい方、図のように、文章をマウスで選択し、「文章をコピー&ペーストできるようにしたい方」には必要なソフトです。

 なお、マンガや小説の場合、ソフトが「テキスト化した文字を間違って認識させて」いたら、本が読み辛くてたまらなくなります。

 自炊の場合、この事態を避けるため、「PDFの裏にテキストファイルを埋め込み、PCの画面上は、画像としての文字を表示しておく」という「透明PDF」という形式を用います。

 なお、スキャナに付属している無料のOCR機能ソフトもあります。しかし、いずれの製品も低機能で、実用的な「透明PDF」を作ることができません。そのため、クオリティを期待する場合「有料の製品版」を購入する必要があります。

ーーー

 OCRは、やはり用途によっておすすめできる商品が異なります。用途別のおすすめを提案すると、以下のようになります。


 第1に、文字画質を含め、高度な透明PDF化を作りたい方におすすめできるソフトは、

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 【Windows用 1年版】 

 Acrobat Standard DC 2018
  ¥16,253 Amazon.co.jp
(10/15執筆時)

 【Windows用 3年版】 

 Acrobat Standard DC 2018
  ¥37,260 Amazon.co.jp
(10/15執筆時)

 【Windows/Mac用 1年版】

 Acrobat Pro DC 2018
  ¥18,607 Amazon.co.jp
(10/15執筆時)

 【Windows/Mac用 3年版】

 Acrobat Pro DC 2018
  ¥45,560 Amazon.co.jp
(10/15執筆時)

 アドビAcrobat DC です。あまり知られていませんが、このソフトにはOCR機能が搭載され、透明PDFが作成できます。なお、無料版のAcrobat readerにはOCR機能は搭載されません

 さらに、こちらの場合「画像としての文字」も「ベクターデータ化」され、画面上で文字の視認性が格段に上昇し、また文字を拡大してもボケません。結果、パソコン画面(スクリーン上)もフォントが見やすくなるというメリットがあります。

 なお、これらの機能については、このブログの【PDF作成ソフトの比較記事】で、具体例を交えつつ詳しく解説しています。

 Acrobatはバージョンが多いです。

 しかし、新規ユーザで最も安く利用できるのはWindowsならばスタンダードMacならば、プロ版です。

 なお、学生・教職員版も含めてAcrobatのお得な買い方については【Adobe DCの購入法の比較記事】で別に紹介しています。

 ただし、Acrobatの場合、OCRをかけた後のデータの編集ができない弱点もあります。そのため、高精度で、本格的にOCR作業を行いたい方は、次に紹介するOCR専用ソフトを購入するほうが良いでしょう。


 第2に、小説などの日本語書籍について、比較的低価格で透明PDF化を考えている方には、

 

 Panasonic・読取革命 Ver.15 製品版
  ¥9,335 Amazon.co.jp
(10/15執筆時)

 読取革命がおすすめです。アドビは、日本語については、縦書き文章が不得手です。そのため、この場合、このようなOCRソフトのほうが良いです。

 潰れ文字に効果的な「文字パターン辞書」がOCRソフトとしてライバルにあたるe.Typist 15にくらべて12万字多く、潰れ文字の認識性能が高い読取革命がおすすめです。

 また、横書きも、縦書きも、比較的高精度に読み取れ、複雑なレイアウトの文章も割と得意です。英語が混在する場合も、精度が高いです。

 OCRソフトの総合性能としては、e.typistよりも読取革命が高いと思います。横書きの英語混在文書の場合も、読取革命の方が認識が良いです。


 第3に、洋書中心に、OCR化を考えているかたですが、

  201510211708.jpg

 Fine Reader 14プロフェッショナル版
  ¥21,600 VECTORシェアレジ (10/15執筆時)

 Abbyy社Fine Readerがよいでしょう。

 英語については日本語OCRソフトとは比べものにならない精度です。英語圏以外でも、このソフトで、ヨーロッパ言語、アジア言語120種類の変換が可能です

1・日本語OCRソフトの比較
2・英語OCRソフトの比較

 なお、OCRについてのより詳しい説明は、以下のリンク記事を参考にしてください。なお、いずれの製品も、マンガの吹き出しのようなものの、OCR化は相当に難しいです。

5・PDF端末の選び方

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 さて、こうして作ったPDFファイルは、パソコン・タブレット・スマホで閲覧が可能です。言うまでもなく、Windows・Macともに現在はOSの標準機能でPDFの閲覧をサポートしてます。

 その他、タブレット・スマホでも、小説やマンガなどのPDFファイルを快適に見るためのビューアソフトが複数あります。

  201709042256.jpg

 i文庫HD
  ¥840 itunes Store   
 i文庫 for Android
  ¥450 googlePlay

 例えば、iPad用やAndroidタブレット用のアプリであるi文庫は、本のようなページめくりや、右開き・左開きの設定などができる高性能ビューアです。タブレットなら、文庫本サイズだと丁度見開き表示ができるので、重宝します。

 Amazon Fire 7 【8GB】
  ¥5,980 Amazon.co.jp(10/15執筆時)  

 

 Amazon 電子ペーパー端末 (ニューモデル)
  ¥13,280 Amazon.co.jp(10/15執筆時)  

 また、Amazonから出ている格安タブレットや、電子ペーパーでも、PDF用のビューアが用意されるので、自炊したファイルの閲覧は可能です。

 自炊した書籍のビューアとして1つ手に入れておくのも良いでしょう。

1・Amazon Fireの紹介記事
2・Amazonの電子ブックの紹介記事
3・Androidタブレットの紹介記事
4・iPadの比較記事

 なお、タブレット端末については、上記の記事をご覧ください。

 Amazon系製品については、Kindle端末での自炊PDFファイルの表示法についても補足的に書いています。その他、高性能タブレットについても比較記事があります。

今回の結論
おすすめの自炊機材セットは結論的にこれ!

 というわけで、今回は、おすすめの自炊機材について、執筆時現在の「おすすめ」を書きました。

 最後に、いつものように、予算別、目的別にAtlasのおすすめセットを提案しておきます。


第1に、自炊初心者で、透明PDFを作りたいと考えている人におすすめの組み合わせは、

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 PLUS かんたん替刃交換断裁機 PK-513LN
  ¥27,515 Amazon.co.jp (10/15執筆時)

 EPSON シートフィードスキャナー DS-530
  ¥35,348 Amazon.co.jp (10/15執筆時)

 Panasonic・読取革命 Ver.15 製品版
  ¥9,335 Amazon.co.jp (10/15執筆時)

 性能面で妥協することなくオススメできる組み合わせは、プラスPK-513LNエプソンDS-530の組み合わせです。

 これは、現状考える限り「初心者向けの鉄板製品」といえます。PK-513LNは、安全性能が高く初心者向きの裁断機ですし、DS-530は他モデルよりも基本性能が高いです。

 さらに、自炊したファイルをパソコンで検索できるようにしたければ、読取革命を買われれば良いでしょう。


第2に、新本だけでなく、黄ばみのある古書などの取り込みも有り得る方におすすめなのは、

 201709042316.jpg

 PLUS かんたん替刃交換断裁機 PK-513LN
  ¥27,515 Amazon.co.jp (10/15執筆時)

 Canon imageFORMULA DR-C225W
  ¥32,399 Amazon.co.jp (10/15執筆時) 

 Panasonic・読取革命 Ver.15 製品版
  ¥9477 Amazon.co.jp (10/15執筆時)

 安全性の高い裁断機であるPK-513LNと、コピー原稿や古い本などの状態の悪い原稿に強いDR-C225Wの組み合わせが良いでしょう。

 また、必要に応じて、比較的格安で性能が期待できる読取革命を加えると良いでしょう。


第3に、初心者の方で自分に本当に自炊が可能か、低予算で試して見たい方は、

 201612061910.jpg

 プラス裁断機PK-513L&ScanSnap iX500

レンタル料金の目安(送料・返送無料)  
  2日: 5,040円
  10日:10,710円

 この場合、裁断機とスキャナの定額レンタルサービスを利用するのが良いでしょう。

 往復送料込みで以下の値段で借りられるため、購入に踏み切る前に「借りて試せ」ます。また、さほど処理する本の量がない方は、10日間位で一気にやってしまう手もあるでしょう。

 なお、こちらの【裁断機とスキャナのレンタルサービスの比較記事】で、もう少し具体的な話を書いています。

補足:自炊関連記事の紹介

 というわけで、今回は、自炊に関するノウハウについてでした。

 201809130950.jpg

1・ドキュメントスキャナーの比較
2・ブックスキャナ(非破壊自炊)の比較

3・裁断機の比較

4・ディスクカッターの比較

5・日本語OCRソフトの比較

6・英語OCRソフトの比較

7・閲覧用タブレットの比較

 なお、具体的な製品については、手に入る現行製品のほぼ全てを以上の記事で比較しています。

 とくに、スキャナと裁断機は機種も多いので、今回、「Atlasがおすすめ」とした上記の機種より、皆さんにマッチした機種がある可能性が高いです。

 上記1番・3番の記事を参考にしていただければと思います。

ーーー 

最後になりましたが、もし今回の記事がお役に立ったようならば、Twitter Facebook はてなブックマークなどで話題を共有していただければ嬉しいです。

 ではでは。

posted by Atlas at 10:34 | 研究上の道具(資料の電子化)

2018年10月13日

比較2018' 自炊やオフィス用の裁断機20製品の性能とおすすめ (1):【初心者編】【プラス・ダーレ・コクヨ・カール事務機・マイツなど】

【今回レビューする内容】2018年 人気裁断機16製品の価格・性能とおすすめの選び方:プラス 断裁機 ダーレ パーソナル断裁機 スタックカッター プラタ マイツ 大型裁断機 カール コクヨ ディスクカッター コンパクト断裁機 人気機種の紹介と安全性 消耗品(替刃・受木)の入手方法・メーカー別の違いと性能ランキング

【比較する製品型番】PK-513L ,PK-513LN, PK-513LN-A, 替え刃PK-513U,PK-513LNU 受け木PK-513H,PK-513LNH プラタ・YG-LN, A3大型裁断機, 改良型裁断機 DC-210N, DC-300,DC-200, HA-F56Y PK-113 Dale STACK CUTTER Durodex 200DX, 200DXW PK-513LN 180DX 内田洋行 180AT-P マイツ 強力裁断機 MC-300 MC-400A/L  MC-380A/L PK-213 A4タテ 26-366 コクヨ DN-G103 DN-G102 DN-G101

今回のお題
自炊やオフィス用として最もおすすめできる裁断機はどれ? 

 どもAtlasです。

 今回は、2018年現在最新の、自炊やオフィス事務に使う裁断機(断裁機・ペーパーカッター)について書きます。 

 201803021618.jpg

 Atlasが自炊のために所有している裁断機と、見本市などで試した裁断機を中心にレビューしました。

---

 いつものように、最初に商品を紹介したあと、最後に「Atlasのおすすめ機種」についてまとめていきます。

1・裁断に必要な文具について

 裁断機の紹介に入る前に、「本や冊子帯の切断(=自炊)」目的のために裁断機を買う方のための文具に関する補足情報からはじめます。

1・絶対必要な文具!

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 「カッター」・「定規」「カッターマット」という、3点の文具は、大型裁断機を使うにしても、ペーパーカッターを使うにしても、常備する必要がある文具です。

 ハードカバーの場合、大型断裁機にかける場合でも表紙については、あらかじめカバーを切断して取り除く必要があるからです。

 コミックの場合も、糊付けや製品の不揃いなどでページとページがくっついている場合があります。そのような際に、性能の良いカッターの常備は必須です。

---

 いずれの場合も、カッターを直線に切るには、しっかりした(ずれない)金属定規が必要で、床や机を間違って傷つけないためにはA3サイズのカッターマットが必要になります。 

 というわけで、この3点は、ドキュメントスキャナにかける場合には必需品と考えてください。

2・文具のおすすめ製品!

 これをふまえて、切断向けの「オススメ文具」をいくつか紹介しておきます。

ーー


 ・オルファ カッターリミテッドNL LTD-07
  ¥749 Amazon.co.jp (10/13執筆時) 

 第1に、カッターは、オルファ社からでている高性能カッターをおすすめします。

 ラバーグリップ式で持ちやすく、1本1本をバフ研磨してあり、カッターの外観も質も最上です。作業効率が上がります。

ーー

  

 ・タジマ カッターガイド スリム300
  ¥773 Amazon.co.jp (10/13執筆時) 

 第2に、定規は、タジマカッターガイド滑り止め付きの安全定規です。自炊には定番です。

ーー

  

 ・プラス カッティングマット A3
  ¥844 Amazon.co.jp (10/13執筆時) 

 第3に、カッターマットは、(地味ですが)Atlasも利用している頑丈なPLUS社のものをオススメします。

ーーー

 ちなみに、新書程度の厚さの本を切る場合、上の3点があればそれなりに「快適ではないにせよまあ切断」できます。  

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 ・OLFA ポキステーション 214BS

  ¥1,300 Amazon.co.jp (10/13執筆時) 

 OLFA ロータリーカッターLL型 136B
 
 ¥1,375 Amazon.co.jp (10/13執筆時) 

 なお、カッターは斜行しないためにも切れ味の確保が重要です。

 カッターの刃が上手に折れない人は、「ポキステーション」がオススメです。また、カッターの代わりにロータリーカッターを導入しても良いでしょう。

2・ディスクカッターについて

 201806160959.jpg

 続いて、もう少し本格的な裁断用機材といえる「ディスク・カッター(ペーパーカッター)」について紹介します。

 取り込む予定の方本が2-3冊程度ならば、上で紹介したようなカッターなどの道具だけで何とかなるでしょう。しかし、取り込む本が10冊単位になると話は別です。

 上の作業では、1冊解体し、使える状況になるまで準備するのに結構時間がかかります。断面もそろいません。そのため、大量に処理するとなれば、ここで紹介するようなディスクカッターか、次に紹介する裁断機が必須となります。

 201012282347.jpg

 仕組みとしては、カッターの入った円状のローラー・ディスクを前後に押しながら、台座とローラーの間に挟んだ紙を切っていくタイプの裁断機です。


 

 1・カール事務器 ディスクカッター DC-210
 
¥11,102 Amazon.co.jp (10/13執筆時)
 

サイズ:W360×L490×H80mm
重さ:2.6kg

 もっとも多くの人におすすめなのが、カール事務機ののDC-210Nです。

 一般的なドキュメントスキャナーで取り込む人はA4サイズでしょうから、これで十分です。なお、切断できる枚数はどれも同じで80ページまでです。   

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 DC-210Nの場合90ページくらいの小冊子(例えば上記の本など)などなら、数回往復させれば切れます

 もちろん、新書(文庫本)などの場合、大きめのカッターで40ページくらいごとに切断してから、ディスクカッターに挿入することになるわけですが、大きめのカッター、カッターマット、鉄の物差し「だけ」に比べれば、効率は段違いに上がります

 201806161002.jpg

 ただし、丸刃とカッターマット(=刃を受ける部分)は消耗品です。

 丸刃は、300~500カット前後で切れ味がにぶくなります。

 カッターマットもこれくらい使うと傷のために垂直切断が難しくなります。ただ、消耗品はそれ程高くないし、アマゾンで全て揃うので、最初に合わせて購入することをおすすめします(上のディスクカッターの説明欄に対応する消耗品のリンクがあります)。

1・おすすめディスクカッターの比較

 これ以外のディスクカッターについては、このブログの別の記事【ディスクカッターの比較とおすすめ】で紹介しました。

3・比較的低価格な裁断機の比較

 続いて、比較的安価に購入できる裁断機を数機種紹介します。

 なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチな部分を青字で記していきます。


  

 2・ビューティーライフ 裁断機【A4】
   ¥3,490 Amazon.co.jp (10/13執筆時)

切断可能枚数: 10-15枚(20-30頁)
対応用紙: A4
サイズ:A4 310×305×350m
重さ:1.9kg

 3・ビューティーライフ 裁断機【A3】
   ¥3,990 Amazon.co.jp (10/13執筆時) 

切断可能枚数: 10-15枚(20-30頁)
対応用紙: A3
サイズ;A3 666×35m×40mm
重さ:3.6kg

 ビューティーライフは、ノーブランドの時計ケースなどを売っている上海の会社です。

  201810130857.jpg

 裁断機もOEMにて格安のものを売っています。2サイズあり、A4までとA3まで対応の2種類となります。

 とくに、A3対応の機種は、各社に較べても値頃であり、格安機として存在感があると言えます。

 裁断できる枚数は、最大15枚(約30頁)です。

 言うまでもなく、自炊には向かないでしょう。また、小型機種は総じて同じですが、刃は使い捨てで、耐用枚数の明記はありません。また、このタイプの刃の場合、切る際、裁断機のブレードの卸方に多少コツが必要です。  

 安全面では、ガードがなく、刃が完全に露出するタイプになります。ただ、値段面で言えば、仕方のない部分です。

---

 以上、ビューティーライフの裁断機の紹介でした。

 自炊作業に使わない方向けの格安裁断機という市場の製品はなかったので、貴重と言える製品です。格安である回転刃タイプの「ライバル」と言えますが、安全性・耐久性の面で多少注意も必要です。


 201810130852.jpg

 【2018年】

 【A4】

 4・コクヨ 裁断機 PPC用紙10枚 DN-G103
    ¥11,924 Amazon.co.jp (10/13執筆時)

 【B4】

 5・コクヨ 裁断機 PPC用紙10枚 DN-G102
    ¥14,438 Amazon.co.jp (10/13執筆時) 

 【A3】

 6・コクヨ 裁断機 PPC用紙10枚 DN-G101
    ¥15,437 Amazon.co.jp (10/13執筆時) 

切断可能枚数: 10枚(20頁)
対応用紙: A4/B4/A4
サイズ: W281×D528×H185mm (A4)
重さ:3.1kg (A4)

  DN-G103は、文具大手のコクヨが販売する押し切り式の裁断機です。

 「直刃」で裁断するタイプの製品で「国産」を選ぶ場合、最も格安な製品の1つです。

 201810130904.jpg

 重さは、A4モデルでも3.1kgと結構あります。

 ただ、これくらいあった方が、安定するため一長一短です。また、直刃タイプは、写真のように切断面がしっかり見えるため、枚数はないが、正確さが求められる作業には向きます。

 裁断できるサイズは、製品によって異なりますが、A4-A3までです。

 裁断できる枚数は、この製品も、最大10枚(約20頁)です。

 オフィス用・工作用の文具であり、自炊には不向きです 。 

 裁断機の刃の耐用枚数は、非開示です。切れ味で枚数を切る製品ではないですが、2000カット程度でしょう。研ぎ直しに対応せず、部品も売られないため、ヘビーに利用する場合は注意が必要そうです。

 安全面では、刃が手に触れないような安全ガード安心ロックがが付属します。その上で、持ち運ぶシアに上刃ロックが利用できるため、安全性の面では高い品質があります。

 以上、コクヨのDN-G103の紹介でした。

 しっかりした文具屋さんが、ライトユーザーのために新開発してくれたモデルです。切断面を視認しながら正確に切りたい方にオススメできます。 

4・各社の大型裁断機の比較

 続いて、やや大型の裁断機を比較していきます。

 100ページを越える本など、さらに本格的にやろうと思う場合、業務用断裁機を視野に入れないといけません。

 ここでもいくつかおすすめの機種を紹介していきます。


   

 7・PLUS かんたん替刃交換断裁機 PK-513LN 
  ¥30,270 Amazon.co.jp (10/13執筆時) 

切断可能枚数: 160枚(320頁)
対応用紙: A4長辺
サイズ: W405×D402×H440mm
重さ:12kg

 PK-513LNは、日本の事務機メーカーのプラスが販売する裁断機です。

 大型の裁断機ででは代表的な裁断機であり、オフィスのほか、自炊用にも人気です。

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 裁断できる枚数は、最大160枚(約320頁)です。

 これは業務用裁断機としては多い方です。多少厚みのある本でも切断できます。

 裁断できるサイズは、A4長辺サイズ(299mm)までです。

 A3サイズでも横辺ならば切れるサイズであり、こちらも業務用としては一般的なサイズです。

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 自炊の場合、ある程度のサイズの本(400ページくらい)までならば、カッターであらかじめ「バラさ」なくても、写真のように本の真ん中ほどのページを挿入し、予備的に本を半分に切断することが可能です。

 裁断前の下処理として利用できます。

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 使用されている刃は、通称「簡単替え刃交換」裁断機です。

 多くの業務用裁断機の場合、ブレード(刃)を交換する際、分解には、ドライバー・スパナが必要です。この際、ブレード(刃)に手を触れないといけないのでたいへん危険な作業でした。

 しかし、この機種は、専用カバー付きの替刃であり、特別な道具なしで、また直接ブレード(刃)に触れずに刃の交換ができます。

 その点で、初心者に優しい機種です。

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  替刃 26-301 PK-513LNH 【消耗品】
  ¥8,254 Amazon.co.jp (10/13執筆時) 

 裁断機の刃の耐用枚数は、一度に100枚切断したとする場合、2000カット程度です。

 処理しようと思っている本が多い方は、この機種を選ぶメリット性は高いです。ただし、刃は消耗品であり、近所の刃物屋さんなどでの研ぎ直しには非対応です。

  受木 26-302 PK-513LNU 【消耗品】
  ¥1,027 Amazon.co.jp (10/13執筆時) 

 受木の耐用枚数は、300枚ごとに受木の面を替えた場合、寿命が1200カットです。 

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 独自機能として面白いのは、カットラインを光で表示する機能です。この機能を利用すれば、未経験者でも容易にカットポジションが決められるでしょう。

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 以上、プラスのPK-513LNの紹介でした。

 「自炊用」「業務用」として、オーソドックスですが、最も売れている機種です。

 利用時における刃の安全性は高いですし、光のカットラインガイドも便利なので、初心者の最初の1台として最もおすすめできる機種です。


 

 【裁断機のみ】

 8・プラス コンパクト断裁機 PK-113
  ¥23,800 Amazon.co.jp (10/13執筆時) 

 【カッターマット・ナイフセット】

 8・プラス コンパクト断裁機 PK-113
  ¥25,952 Amazon.co.jp (10/13執筆時) 

切断可能枚数: 60枚(120頁)
対応用紙: A4長辺
サイズ: W450×D190×H190mm
重さ:7kg

 PK-113 は、ブラス社の「コンパクト断裁機」です。

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 この裁断機の大きな特長は「コンパクトさ」と「軽量性」です。

 原稿台を省スペース化することで、従来的な裁断機の大きな欠点だった設置性と収納性を良くしています。

 それに伴い、重さも5キロほど軽量化されて、持ち運びやすくなっています。

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 さらに、パワーアシスト機構と新採用の鋭角刃により、従来の25%の力で紙を切断できます。パワーアシスト機構は、プラス社の2穴パンチでも採用されている特許技術で、反発力を利用した装置です。とくに力のない女性には嬉しい機構です。

 なお、上部に見えるのはあくまで「レバー」です。刃は常に内部にあり、安全性は極めて高いです。

 裁断できる枚数は、最大60枚(約120頁)です。

 先ほどの機種に比べると小型機種であるため、ハードカバーや専門書など、大きな本には向きません。ただ、薄めのコミックや新書中心に切断するならば、カッター併用で対応可能でしょう。場所も取らずオススメです。

 裁断できるサイズは、A4長辺(299mm)です。

 つまり、A3サイズの短辺をA4サイズにカットできる性能で、業務用としても問題ないでしょう。

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  替刃 PK-113H 26-311【消耗品】
  ¥2,675 Amazon.co.jp (10/13執筆時) 

 使用されている刃は、こちらも「簡単替え刃交換」です。特別な道具も不要で、初心者向けに優しい機種ですね。

 裁断機の刃の耐用枚数は、一度に100枚切断したとする場合、1000カット程度です。

 耐久枚数の点では、多少大型機種に劣っていますが、この製品は替刃の価格がかなり安いため、交換の手間を考えなければ、コスパは良いです。

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  受木 PK-113U 26-312【消耗品】
  ¥961 Amazon.co.jp (10/13執筆時) 

 受木の耐用枚数は、下位機種と同じであり、300枚ごとに受木の面を替えた場合、寿命が1200カットです。

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 独自機能として、こちらも、カットラインを光で表示する機能が搭載です。斜めに切ってしまうと、スキャニング時の斜行の源院になるため、この機能の付属は、自炊ユーザーにも有用です。

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 以上、PK-113の紹介でした。

 軽く切断ができる点で、革新的な新製品です。しかし、最大切断枚数が、PPC用紙60枚、120ページ程度に止まるために、自炊にはやや不向きかと思います。

 ただ、オフィス用に備えるならば、従来の裁断機の難点がいくつもクリアされた商品であるため、ニーズがありそうな野心作です。今後かなり売れていくのではないでしょうか。


 

 9・プラス コンパクト断裁機 PK-213
  ¥24,570 Amazon.co.jp (10/13執筆時) 

切断可能枚数: 60枚(120頁)
対応用紙: A4
サイズ: W450×D190×H190mm
重さ:7kg

 PK-213 は、ブラス社の「コンパクト断裁機」の上位機です。ただ、上で紹介したPK-113との差はわずかです。

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 第1に、カットラインの光の長さが10cmから21cmに伸びた点第2に、カットガイドの入り口カバーの形状を見直し、カットラインの視認性を向上させた点が、主な改良点です。

 使い勝手は向上しており「進化」と言えますが、旧機種PK-113との価格差を吸収するほどではないため、基本的には従来機種を選ぶべきですね。

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  替刃 PK-213H 26-367【消耗品】
  ¥2,500 Amazon.co.jp (10/13執筆時) 

  受木 PK-113U 26-312【消耗品】
  ¥961 Amazon.co.jp (10/13執筆時) 

 消耗品はこちらとなります。


 

 10・大型裁断機 ペーパーカッターBA58A4
  ¥13,800 Amazon.co.jp (10/13執筆時) 

 10・大型裁断機 ペーパーカッター 書籍断裁可
  ¥--------- Amazon.co.jp (10/13執筆時) 

切断可能枚数: 400枚(800頁)
対応用紙: A4長辺
サイズ: W380×D530×H175mm
重さ:17kg

 つづいて、「大型裁断機」の紹介です。

 輸入元が複数あるため、同一商品で別の値段・型番が存在します。ただ、全部同じ商品です。

 Plata_04-2.jpeg

 裁断できる枚数は、最大400枚(約800頁)です。

 日本で入手可能な裁断機では、最大量といえる給紙量であり、下準備無しにハードカバーが切れるスペックです。

 裁断できるサイズも、A4長辺・A3短辺(310mm)までです。

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  替刃 BA58A4-14【消耗品】
  ¥2,680 Amazon.co.jp (10/13執筆時) 

 使用されている刃は、ボトル固定式の旧式タイプです。交換には手間が必要で、安全性の点もイマイチだと言えます。

 刃の耐用枚数は、厚みのあるものを切って500カット〜1000カット程度です。

 ただ、100枚から200枚程度で切れ味が鈍る傾向です。ただし、このタイプの刃は研ぎ直しが効くため、近所の刃物屋さんに持ち込むのもありでしょう。

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  受木 BA58A4-14【消耗品】
  ¥1400 Amazon.co.jp (10/13執筆時) 

 受木の耐用枚数は、500枚ごとに受木の面を替えて寿命が2000カットとなります。

 PC009_2.jpeg  

 固定方式は、やや特殊です。 

 こちらの機種の場合、多く枚数を一度に切るために、レバーを押し下げて切断の所作に入る前に、写真で丸を付けた部分にある2カ所のハンドル(安全ハンドル)で本を固定する所作をする必要があります。そのために、プラスに比べて切断にようする動作が1つ多くなります。

 また、しばらくの間「油くさい」「切断面が水平にならない」など難点も報告されています。プラスに備わっている切断面の光ガイドもこちらには付きません。

--- 

 以上、「大型裁断機」の紹介でした。

 厚みのある本などを切る場合で、設置スペースが十分にあれば、選んでも良いと思います。ただ、安全性や利便性の点で必ずしも初心者向きではありません。また、プラスと違って大きなメーカーで作っている商品ではないです。

  そういった点で、コミックや新書程度の厚さがメインの人は、上で紹介したプラスの機種で良いでしょう。たまに厚い本があったら、カッターで一カ所切断すれば対応可能です。


 

 11・YG-LN 強力改良型裁断機 ペーパーカッター 
   ¥24,800 Amazon.co.jp (10/13執筆時) 

切断可能枚数:400枚(800頁)
対応用紙: A4長辺
サイズ: W380×D630×H320mm
重さ:24kg

 「改良型裁断機」は、YG-LN社が輸入している裁断機です。「大型裁断機」の改良型です。

 裁断できる枚数は、通常と変わらず、最大400枚(約800頁)です。

 裁断できるサイズも、A3短辺(A4長辺)サイズです。

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  替刃 BA68A4 B004BDFCXC【消耗品】
  ¥2,680 Amazon.co.jp (10/13執筆時) 

  受木 BA58A4-14【消耗品】
  ¥1400 Amazon.co.jp (10/13執筆時) 

 使用されている刃刃の耐用枚数は、種類は違いますが、能力は旧型と同系列です。

 詳しくは、1つ上の機種の情報をご覧ください。

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 固定方式は、一方、改良されています。

 上で紹介した機種は、ハンドル(安全ハンドル)で本を固定する方式でした。

 しかし、こちらは上の図で丸で囲んだレバー(安全でバー)で固定する方式になっています。ハンドルを回す所作よりも、レバーを降ろす所作の方が手軽で時間がかからないため、作業効率があがります

 ただ、プラス 断裁機も安全レバーですが、これに較べると写真で見て分かるように装置が大がかりです。

 本体の重さは、24キロと重量級です。

 本体の重さは取り回しの点でデメリットとも言えます。しかし、Atlasとしてはむしろ重量がある点は評価します。というのも、特に厚い本を切る場合、本体の重量が軽いと裁断機をしている際に本体が浮いてしまい、危ない場合があるからです。この点で、重さはむしろメリット性があると思います。ただし、家庭に置くには大きすぎです。

 以上、改良型裁断機の紹介でした。

 ニッチな製品ですが、同時切断枚数の多い機種として、安全性が高い点は魅力でしょう。なお、こちらの機種の場合、初期状態で「油くさい」という状況は少ないようです。


  

 12・マイツ 強力裁断機 MC-300
  ¥36,882 Amazon.co.jp
(10/13執筆時 

切断可能枚数:150枚(300頁)
対応用紙: A4長辺
サイズ: W450×D405×H510mm
重さ:15kg

 MC-300はマイツの裁断機です。

 同社は、日本の裁断機専門メーカーです。今回紹介する中では自社工場で作っている唯一の製造メーカーです。他社はいずれも中国などの工場に発注したものですが、マイツは国内の裁断機工場で作った製品を売っています。

 このモデルは同社の「強力裁断機」シリーズの中位モデルです。大きなハンドルを装備し、比較的軽く裁断ができる機種です。

 裁断できる枚数は、最大150枚(約300頁)です。オフィス用として考えれば「十分な枚数」です。一方、自炊用としては、ややスペック面で心配です。

 裁断できるサイズは、一方で、A3サイズ(310mm)までと、プラスより優れます。この点でも「オフィス用」の什器としてオススメできます。

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 使用されている刃は、ボトル固定式の旧式タイプです。そのため「かんたん裁断機」に比べると交換に手間が要ります。

 ただし、利用時の安全性については、後方にガードカバーがある点、安全ロックがそれと連動する点で、「値段なりに性能が高い」です。

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 MC-300用替刃セット 刃1本受木5本付き
  ¥20,385 Amazon.co.jp (10/13執筆時) 

 刃の耐用枚数は、100枚の原稿を切り続けたとして、2000-2500カット程度です。

 耐久性はこの刃の「良い部分」で、長持ちです。交換は手間で消耗品費も高いですが、研ぎ直しも効きますし、この面では「什器向け」でしょう。

 受木の耐用枚数は、500枚ごとに受木の面を替えて寿命は2000カットほどでしょう。

 201806161031.jpg

 固定方式は、プラスと同様です。

 ただし、作りはよりしっかりしており、スライドゲージがボルトで固定できる機種です。

 他社のマグネット式に比べて裁断時に原稿がずれにくいため、とても綺麗に裁断できます。カットラインを示すLEDランプは、もちろん装備です。

 本体の重さは、15キロとこのクラスでは軽めです。

 ただ、逆に事務用としては堅実です。安定して切断できるハイス鋼を使用したブレードの切れ味も良いですし、研ぎ直しも効きます。事務用で切断品質重視ならば選んで良いモデルですね。

---

 以上、MC-300の紹介でした。

 先述のように、安全性と刃の耐久性の面で「業務用の什器としてはオススメできる」製品です。ただし、刃の交換は面倒ですので、「総務の方のスキルは必要」ではあります。

 この点さえクリアするならば、作りの堅牢性・合理性を含めて最も良い選択肢の1つです。

  
 マイツ 裁断機専用台 CT-01B
  ¥32,748 Amazon.co.jp (10/13執筆時) 

 なお、同社が「法人用の什器」を販売している利点ですが、専用台の販売があります。合わせて導入しても良いでしょう。


  

 13・マイツ 強力裁断機 MC-400A/L
  ¥58,311 Amazon.co.jp (10/13執筆時) 

  消耗品の値段 (10/13執筆時) 
  替え刃+受木 MC-400  font color="#FE2517">¥29,540

切断可能枚数: 150枚(300頁)
対応用紙: B4長辺
サイズ: W460×D578×H168mm
重さ:22kg

 MC-400Aは、マイツの裁断機の上位機です。

 裁断できる枚数は、最大150枚(約300頁)です。この点では下位機種と同じです。

 裁断できるサイズは、一方で、B4サイズ(400mm)までと伸びます。八切り画用紙もこの幅で切れるので、学校用としても需要がありそうです。

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 MC-400A/L用替刃セット 刃1本受木5本付き
  ¥29,355 Amazon.co.jp (10/13執筆時) 

 使用されている刃は、型番は異なりますが、安全性・堅牢性などなどは同じなので、詳しくは下位機種の説明をご覧ください。

---

 以上、MC-400Aの紹介でした。

 引き続き安全性と刃の耐久性の面で「業務用の什器としてはオススメできる」製品です。一方、会社では、B4サイズに対応する必要があるシーンは少ないでしょうから、基本的には、「学校用」なのかもしれません。

ーーー

  

 14・マイツ 強力裁断機 MC-380A/L
  ¥56,021 Amazon.co.jp (10/13執筆時) 

切断可能枚数: 120枚(240頁
対応用紙: B4長辺
サイズ: W450×D460×H168mm
重さ:20kg

 なお、マイツからはB4対応機下位機もでています。

 ただし、こちらは、最大切断幅が380mmで八切り画用紙は対応できないほか、切断可能枚数120枚と少なめです。

 価格差もさほどないので、2機から選ぶならば、上位機で良いかと思います。

今回の結論
自炊用裁断機として最もおすすめできるのはこの機種!

 というわけで、今日は自炊に使う裁断機を9機種ほど紹介しました。  

 最後にいつものように、Atlasのおすすめ機種!について書いてみます。


 第1に、自炊用として、500ページ以内の本の取り込みを考えている方におすすめなのは、

   

 7・PLUS かんたん替刃交換断裁機 PK-513LN 
  ¥30,270 Amazon.co.jp (10/13執筆時) 

切断可能枚数: 160枚(320頁)
対応用紙: A4長辺
サイズ: W405×D402×H440mm
重さ:12kg

 プラスの改良型のPK-513LN がよいでしょう。

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 320頁まで切断できるスペックは自炊用としては十分ですし、なにより、ブレードの交換が簡単です。通常時の安全性能も高いことも最大のメリット性です。

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 また、ある程度のサイズの本(400ページ強くらい)ならば、ハードカバーでも表紙をカッターで切るなどして「バラさ」なくても、写真のように本を挿入し切断することで、表紙ごと切ることは可能です。

 光のガイドも付いているし、スキャナで取り込むには十分な精度で切ることができます。初心者にはこれが良いでしょう。


 第2に、自炊用として、500ページ以上のハードカバーの取り込みを考えている方、

 

 11・YG-LN 強力改良型裁断機 ペーパーカッター 
   ¥24,800 Amazon.co.jp (10/13執筆時) 

切断可能枚数:400枚(800頁)
対応用紙: A4長辺
サイズ: W380×D630×H320mm
重さ:24kg

 改良型裁断機をおすすめします。

 800枚までの切断に対応し、表紙を「バラす」手間がありません。また、プラタの通常型よりも、バー式に変更されている改良型のほうが取り込みスピード上のメリットがあります。

 ただ、切れる反面、安全面はPLUSに劣ります。刃の交換や手入れの難易度も高いので、初心者には向きません。。一般向け、初心者向けには、国内メーカーとしてメーカー保証がしっかりしているPLUSの裁断機がおすすめです。


 第3に、オフィス用として、性能の良い裁断機を探している方は、

 

 【裁断機のみ】

 8・プラス コンパクト断裁機 PK-113
  ¥23,800 Amazon.co.jp (10/13執筆時) 

 【カッターマット・ナイフセット】

 8・プラス コンパクト断裁機 PK-113
  ¥25,952 Amazon.co.jp (10/13執筆時) 

切断可能枚数: 60枚(120頁)
対応用紙: A4長辺
サイズ: W450×D190×H190mm
重さ:7kg

 プラス社の「コンパクト断裁機」が良いでしょう。

  201810130930.jpg

 「コンパクト」で「軽量」なために、オフィスでも取り回しやすいですし、パワーアシスト機構採用で女性でも力をかけずに切断できます。

 なお、使用時や買えば交換時の安全性や、軽量性の点で、子どもでも使いやすいので、学校での導入も増えているそうです。

ーー

  

 16・マイツ 強力裁断機 MC-300
  ¥36,882 Amazon.co.jp
(10/13執筆時 

切断可能枚数:150枚(300頁)
対応用紙: A4長辺
サイズ: W450×D405×H510mm
重さ:15kg

 一方、「オフィス用」として、本格的に運用するならば、専門メーカーのマイツの裁断機が良いでしょう。

 サイズとしては、A4横(A3縦)幅まで対応できるこちらの機種が「一般的」でしょう。厚みも150枚まで対応と十分です。

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 マイツの裁断機は、他社に比べると、安全性が高く、刃の耐久性の面でも優れます。刃の交換は手間なので、取り扱う方の知識は必要ですが、研ぎ直しに対応できるなど、コスト面ではメリット性があるでしょう。

 逆に、「交換するほど大量に切断しない」場合も、逆にこちらが良いと思います。


 第4に、さほどの枚数は切断しないが、切断面の正確さにこだわる方は、

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 【2018年】

 【A4】

 4・コクヨ 裁断機 PPC用紙10枚 DN-G103
    ¥11,924 Amazon.co.jp (10/13執筆時)

 【B4】

 5・コクヨ 裁断機 PPC用紙10枚 DN-G102
    ¥14,438 Amazon.co.jp (10/13執筆時) 

 【A3】

 6・コクヨ 裁断機 PPC用紙10枚 DN-G101
    ¥15,437 Amazon.co.jp (10/13執筆時) 

切断可能枚数: 10枚(20頁)
対応用紙: A4/B4/A4
サイズ: W281×D528×H185mm (A4)
重さ:3.1kg (A4)

  文具大手のコクヨが販売するDN-G103でしょう。

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 枚数は全く期待できないですが、直刃タイプは、写真のように切断面がしっかり見えるため、正確さは最も期待できます。

 その上で、安全面も配慮があるため、この用途には向くと思います。


 第5に、自炊の上級者の方などで、さらに厚い原稿に対応できる高性能機をお探しのかたは、

     

 15・ダーレ Durodex 200DX【黒色】
 16・ダーレ Durodex 200DXW 【白色】
  ¥38,257 Amazon.co.jp (10/13執筆時) 

切断可能枚数: 最大200枚(400頁)
対応用紙: A4長辺
サイズ: W405×D402×H145mm
重さ:9.8kg

 実は、今回紹介しなかった、中級者以上向けの機種がドイツのダーレ社から出ています。

 今後、1000冊以上の大量に本を切る中級者以上の方、垂直切断性能を追い求める自炊に慣れた方は、こちらの機種がおすすめです。

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1・裁断機の比較(後編)

 なお、ダーレ社の裁断機のほか、より高級な電動裁断機など、本格的な裁断機については、今回のブログ記事の後編記事にあたる、「裁断機の選び方:中級者編」でより詳しく紹介しています。

 よろしければ、引き続き、【こちら】のリンクから、後編記事をご覧ください。

ーーー

 というわけで、今日は、裁断機の話でした。

 なお、このブログ「モノマニア」では、最新の自炊に関係する機材について、以下のような記事をこれまで書いてきました。

1・ドキュメントスキャナの比較
2・ブックスキャナーの比較

3・自炊に必要な機材の総まとめ 【結論】

 これらの記事もよろしくお願いいたします。

posted by Atlas at 11:10 | 研究上の道具(資料の電子化)

比較2018' 自炊やオフィス用の裁断機20製品の性能とおすすめ (2): 【中級者・上級者編】A3対応の強力裁断機・ ダーレ Duprodex 200DXとプラス裁断機 PK-513Lとの比較

【今回レビューする内容】2018年 中級者用の高性能裁断機・電動裁断機の比較:ダーレ Dale パーソナル断裁機 STACK CUTTER Durodex 200DX, 200DXW PK-513LN 180DX

今回のお題
自炊を本格的に行う中級者以上におすすめな裁断機はどの機種?

 どもAtlasです。

 今回は、裁断機の比較の2回目記事です。

 201806161135.jpg

 1回目記事こちら】では、プラスの裁断機PK-513LNや、同社の小型機種、また、プラタの改良型裁断機などを、主に初心者向けに紹介しました。

 今回は、ドイツのダーレ・Duprodex 200DXDuprodex 180DXや、マイツ電動裁断機など、業務用にも利用できる本格的な裁断機を紹介していきます。

 おもに「自炊上級者向け」に書きました。

5・ダーレの裁断機の比較

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 15・ダーレ 自炊裁断機 Durodex 200DX
  ¥38,257 Amazon.co.jp (6/16執筆時)   

 16・ダーレ 自炊裁断機 Durodex 200DXW
  ¥38,800 Amazon.co.jp (6/16執筆時)

切断可能枚数: 最大200枚(400頁)
対応用紙:A4長辺
サイズ: W405×D402×H145mm
重さ:9.8kg

 【消耗品】

 ・スタックカッター替刃  ¥10,080
 ・スタックカッター刃受け ¥799

 Durodex 200DXは、ドイツの刃物メーカーのダーレが出している裁断機(スタックカッター)です。

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 今回の紹介記事では、主目的となる商品です。

 ダーレは、ドイツの刃物の町ゾーリンゲンの会社です。

 1930年創業の老舗ブランドです。刃物では信頼のドイツブランド!とはいえ、この製品は日本製で、ダーレ社がOEMで作って貰っている製品のようです。

   

 ・PLUS かんたん替刃交換断裁機 PK-513LN 
  ¥30,270 Amazon.co.jp (10/13執筆時) 

切断可能枚数: 160枚(320頁)
対応用紙: A4長辺
サイズ: W405×D402×H440mm
重さ:12kg

 【消耗品】

  受木 26-302 PK-513LNU ¥1,027
  替刃 26-301 PK-513LNH  ¥8,254

 前回紹介した初心者向けには最もおすすめといえるプラスのPK-513LNのスペックは、以上の通りです。 

 プラスPK-513LNDurodex 200DXとを比較する場合、Durodex 200DXは、切断可能枚数が最大200枚(400ページ)とわずかに多いです。

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 裁断できる枚数の差は、小さいようで大きな違いです。

 というのも、日本で販売されている本は、400ページ前後のサイズが結構多いからです。PK-513LNを使っていると、「あと少しでカッターで切らずに入るのに」と思ったことは、Atlasは何回もありました。

 その点で言えば、Durodex 200DXは、事務用に紙を切る道具ではなく、本を切るための自炊専用裁断機として便利です。裁断できるサイズも、A4長辺サイズ(302mm)と多少広いです。

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 使用されている刃は、Durodex 200DXの機種の最大の特長です。  

 こちらは、「日本刀の切れ味」というキャッチフレーズです。しかし実のところは、OEM製品であり、昔はプラスの裁断機でも使われていたものです。

 ただ、プラスの「現行製品」であるPK-513LNは、「簡単替え刃」に代わりました。  

 これに較べると、Durodex 200DXの切れ味はかなり鋭いです。切れ味が鈍りにくく、切断面の品質もDurodex 200DXのほうが高いです。

 刃の耐用枚数は、一度に100枚切断したとする場合、2000カット程度です。

 受木の耐用枚数は、300枚ごとに受木の面を替えた場合、寿命が1200カットです。

 これらの点では、プラスのPK-513LNと差はありません。  

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 刃の交換は、ややコツが要ります

 なぜんら、Durodex 200DX、「簡単替え刃交換タイプ」ではないため、取り外しに、ドライバーや特殊レンチが必要だからです。難易度はプラスのPK-513LNと比べると高いと言えます。

 しかし、この困難さは、実は回避可能です。

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 というのも、Durodex 200DXの場合、同社が斡旋する「メンテナンスパック」が利用できるからです。

 これは、研ぎ直しをメーカーが有料でやってくれるサービスです。元箱に裁断機ごといれて業者に送ると、刃を研ぎ直してくれます。

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 価格は、上記の通り(こちら)です。依頼については、申込用紙(こちら)を記入の上、群馬県にある工場に宅急便で発送します。送る際の運賃は自己負担です。

 返送料は無料(込み)で、総計で7,980円で済みます。刃の交換についても15,120円でやってもらえます。

 研ぎ直しの期間は1週間かかります。ただ、研ぎに出せることを考えると、刃が使い捨てであるPK-513Lよりも維持コストが安いです。

 なお、この裁断機は、アマゾンなどの店舗で買えます。メーカーに直接問い合わせたところ、「どこで購入した場合でもメンテナンスパックのサービスは受けられる」そうです。

 ちなみに、その際に、以前販売されていたPLUSのPK-513Lの刃とは、使っているブレードの種類・材質・形状とも同じ(互換)という回答を貰いました。

 他にも、個人の自炊には嬉しい独自機能があります。

  201602221734.jpg

 第1に、横置き保管に対応していることです。

 受木を一旦外す必要こそがありますが、収納スペースが節約できる点は、スペースの節約ができるため個人ユーザーにはとても便利です。

 さらに、作業中机が傷つかないように、机と接する面に保護パッドを採用していたり、細かいところにも自炊ユーザーへの配慮があります。

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 第2に、カットラインを赤色LEDランプで表示する機能の搭載です。同等の機能はブラスにも付属しますが、こちらも便利な機能です。

 1点だけ気になるところは重さです。ダーレは、9.8キロと軽量化し、「女性でも楽に持てる」と売り出しています。これはその通りです。

 しかし、軽量化することによって切断時の安定性がそがれるのではないかという心配があります。特に表紙などの厚い本を押切りするときにより、多少「浮きやすい」のではないかという懸念があります。

 ただ、その他の機能が優秀なので、大きなマイナス材料ではないです。 


 

 17・パーソナル断裁機 Durodex 180DX
  ¥29,931 Amazon.co.jp (10/13執筆時)

切断可能枚数: 最大180枚(360頁)
対応用紙 A4長辺
サイズ: W400×D340×H145mm
重さ:9kg

 【消耗品】

 なお、ダーレからは、Durodex 180DXという機種も発売されています。違いは切断枚数であり、こちらはDurodex 200DX よりも少ない180枚です。

 201810131047.jpg  

 それ以外は、 ハイス鋼を使ったブレードを利用できる点、安価な替刃が入手できる点、メンテナンスパックが利用できる点など、性能としては、Durodex 200DXとほぼ同様と考えられます。

 異なる点は、先ほど書いた切断枚数のほか、縦置きの時に受け木を保管するホルダーがつかない点と、机と接する面に保護パッドがない点のみです。

 Durodex 200DXに比べて本体価格は安いためあまり、厚い本を切断しない中級者にはおすすめできる機種でしょう。

6・マイツの裁断機の比較

 続いて、今回の記事の「もうひとつの目玉」としている、マイツの裁断機を紹介します。

 マイツの場合、「手動裁断機」のほか、「電動裁断機」もラインナップしています。


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 18・マイツ 強力裁断機 MC-4300
   ¥22,800 Amazon.co.jp (10/13執筆時) 

切断可能枚数: 最大240枚(480頁)
対応用紙 A3長辺
サイズ: W720×D57.4×H47mm
重さ:30.5kg

 【消耗品】

 ・替刃   ¥35,346
 ・刃受け ¥1,000

 MC-4300は、国内の裁断機専門メーカーのマイツ社の製品です。同社は国内に製造工場がありますが、こちらはドイツ製です。

 重さは、30.5kgと大型で重量があるモデルです。取り回しの点では「自炊では上級者向け」でしょう。

 裁断できる枚数は、20mm厚まで切れますので、最大240枚(480ページ)です。Durodex 200DXよりも強力と言えます。

 裁断できるサイズは、430mmですから、A3長辺も切断できるスペックです。

 使用されている刃は、こちらも、Durodex と同じく、通常ブレード採用のため、取り外せば複数回研磨に出すことが可能です。ただし、レンチなどの工具は必要で、どちらかと言えば、業務用の製品です。

 裁断機の刃の耐用枚数は、メーカー公式には示されませんが、構造上、一度に100枚切断したとして、2000-2500カット相当はあると思います。

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 以上、マイツのMC-4300の紹介でした。

 どちらかと言えば、業務用とはいえ、A3長辺対応の機種としては、設置スペースがさほど必要ない機種です。(無理をすれば)個人宅で扱うことも可能でしょう。

 A3横サイズの大判書籍や図面などの裁断を考えている方は、このグレードの機種が必要ですね。


  

 19・マイツ 電動裁断機 A4長辺対応 CE-31DS
   ¥249,700 Amazon.co.jp (10/13執筆時) 

 【消耗品】

  ・替刃セット  ¥26,261

切断可能枚数: 最大230枚(460頁)
対応用紙:A4長辺
サイズ: W471×D708×H341mm
重さ:42kg

 CE-31DSは、マイツ電動裁断機です。

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 こちらは、紙をセットした後は、ボタン操作で裁断ができる電動裁断機です。

 サイズは、大きそうなイメージです。

 しかし、実際は、マイツの強力裁断機に比べても大きくかわらず、幅47×奥行き70.8×高さ34cmの設置スペースです。

 
 マイツ 裁断機専用台 CT-01B
  ¥32,748 Amazon.co.jp (10/13執筆時) 

 オフィス用ですが、家庭でも(それなりに無理をすれば)置けるでしょう。 こちらの製品には専用台が販売されていますので、設置については、この台が置けるか?が1つの基準ですね。

 裁断できる枚数は、23mm厚まで切れますので、最大230枚(460ページ)です。

 裁断できるサイズは、A4までの対応です。なお、この厚みを切れる手動裁断機もありますが、電動は力が均等に入るため、綺麗に切断できます。

 使用されている刃は、こちらも、通常ブレード採用のため、取り外せば複数回研磨に出すことが可能です。

 裁断機の刃の耐用枚数は、メーカー公式には示されませんが、構造上2000カット相当はいけるでしょう。

---

 以上、マイツのCE-31DS の紹介でした。

 このグレードまで行くと「商用」といえます。高性能スキャナとセットで揃える「強者」も中にはいるでしょう。いずれにしても、電動の場合この程度が「最低価格」となります。 

 以前、仕事で指定業者に見積もりをとったことがあります。その時はほぼ定価でした。ネットは値引率が高いですね。

ーーー

  

 20・マイツ 電動裁断機 A3対応 CE-43DS
   ¥335,500 Amazon.co.jp (10/13執筆時) 

 なお、同じタイプでA3に対応する機種はこちらです。

今回の結論
本格的な自炊に向く裁断機のオススメはこの機種!

 というわけで、今回は、自炊上級者向けの裁断機について検討しました。

 最後にオススメの機種をあげておきます。


 第1に、厚めの本をかなりの頻度で自炊をする方で、クオリティを重要視したいと考えている方は、

  201810131040.jpg

 15・ダーレ 自炊裁断機 Durodex 200DX
  ¥38,257 Amazon.co.jp (10/13執筆時)   

 16・ダーレ 自炊裁断機 Durodex 200DXW
  ¥38,800 Amazon.co.jp (10/13執筆時)

切断可能枚数: 最大200枚(400頁)
対応用紙:A4長辺
サイズ: W405×D402×H145mm
重さ:9.8kg

 【消耗品】

 ・スタックカッター替刃  ¥10,080
 ・スタックカッター刃受け ¥799

 Durodex 200DXでしょう。

 自炊用としては絶妙な切断可能枚数で、また、大量切断後に、切れ味が悪くなった場合の対処法も手軽かつ、低コストですから。縦置きできて、設置スペースが不要な点も嬉しい部分です。

ーーー

   

 7・PLUS かんたん替刃交換断裁機 PK-513LN 
  ¥30,270 Amazon.co.jp (10/13執筆時) 

切断可能枚数: 160枚(320頁)
対応用紙: A4長辺
サイズ: W405×D402×H440mm
重さ:12kg

 【消耗品】

  受木 26-302 PK-513LNU ¥1,027
  替刃 26-301 PK-513LNH  ¥8,254

 ただし、Durodex 200DXは、交換の手順が多少複雑であり、本体価格も(競合製品が少ないこともあり)割高です。

  201810130920.jpg

 前編で書いたように、カッターを併用すれば、PK-513LNでも十分便利に裁断できます。

 安全性の面なども考慮に入れれば、初めての自炊ならばこちらの方が良いと思います。


   第2に、さほど厚い本は切断しないが、クオリティを重視したい中級者におすすめな機種は、

 

 17・パーソナル断裁機 Durodex 180DX
  ¥29,931 Amazon.co.jp (10/13執筆時)

切断可能枚数: 最大180枚(360頁)
対応用紙 A4長辺
サイズ: W400×D340×H145mm
重さ:9kg

 【消耗品】

 Durodex 180DXでしょう。

 切断枚数以外の性能は上位機種と同じで、本体価格も安いですから。  

  また、ある程度使ったら、メーカーに「研ぎ直し」に出すことを前提に使うとすれば、縦置きできる設置性を重視した初心者が選んでも、問題ないでしょう。

補足:裁断機などの自炊関連記事の紹介

 というわけで、今回は中級以上向けの自炊用裁断機の話でした。

 最後におまけで、裁断機のレンタルの話です。

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 プラス 裁断機 裁断幅A4 PK-513L

 レンタル料金の目安(送料・返送無料)  
  2日: 4,940円
  10日:10,500円
 

 継続的に自炊はするつもりがない方や、一度「お試し」で裁断機を使ってみたい方は、裁断機をレンタルする手もあります。

 【裁断機のレンタルについてはこちら】に、別の紹介記事を書きましたので、よろしければご覧ください。


 201809130950.jpg

   また、モノマニアには、自炊に関係する以下のような記事もあります。

1・ドキュメントスキャナーの比較記事
2・ブックスキャナーの比較記事

3・初級者用裁断機の性能比較記事

4・ディスクカッターの比較記事

5・日本語OCRソフトの比較記事

6・英語OCRソフトの比較記事

7・自炊に必要な機材の総まとめ記事 【結論】

 よろしければ、これらの記事もよろしくお願いいたします。

--

 それでは、最後になりましたが、この記事が皆さんのお役に立ったようならば、Twitter Facebook はてなブックマークなどのボタンから話題を共有して頂けると嬉しいです。

 (前半からの続きとなりますので、前半記事をご紹介いただけると、一層嬉しいです!)

 ではでは。

posted by Atlas at 11:07 | 研究上の道具(資料の電子化)

2018年09月19日

比較2018' 英語OCRソフトの変換精度とおすすめ・格安購入法:Abbyy Fine Reader 12 Professional, OmniPage 18.0, US English, Readiris pro 14【アメリカ英語・ドイツ語・フランス語・イタリア語・ロシア語・スペイン語など多言語も対応!】

今回のお題
変換精度が信頼できる英語や多言語対応の専用OCRソフトはどれ?

 ども、Atlasです。

 今日はOCRソフトの比較です。

 201809190819.jpg

 具体的には、英語OCRソフト(及びアメリカ英語・ドイツ語・フランス語・イタリア語・ロシア語・スペイン語のOCRソフトについて書きます。

---

1・日本語OCRソフトの比較
2・英語OCRソフトの比較
3・PDF作成ソフトの比較
4・iPhone用のOCRアプリの比較

 なお、今回の記事は、PDF・OCRソフト比較シリーズの2回目記事として書きました。

1・日本語OCRソフトの英語対応力

 はじめに、日本語のOCRソフトの英語認識について説明しておきます。


 【製品版】

 Panasonic 読取革命 Ver.15
  ¥9,335 Amazon.co.jp
(9/17執筆時)

 【バージョンアップ版】

 Panasonic 読取革命 Ver.15
  ¥4,372
Amazon.co.jp (9/17執筆時)

 日本語OCRの比較記事でも少し触れましたが、日本語のOCRソフトでも英語をOCR認識させることができます。→こちら

 しかし、英語だけで書かれた論文の読み取り能力は相当低い」と言わざるを得ません。

 認識はするのですが、変換エンジンや辞書を用いた内部処理の方法が異なるため、正確性のレベルで英語専用ソフトには全く敵いません。たぶん、日本語のOCRソフトで英語論文をOCR化させている人が、一度英語圏のOCRソフトを使うと、その高性能に驚くでしょう

2・英語専用OCRソフトの種類

 続いて、英語専用ソフトを見ていきましょう。

 世界における、英語(+ヨーロッパ言語)対応ソフトとしての「三強」と言えるのは、OmnipageReadiris ProAbbyy Fine Readerです。


 【ダウンロード版】

 1・OmniPage 18.0, US English
  $ 149.99 Amazon com (9/17執筆時)


  201805251621.jpg

 2・Fine Reader 14プロフェッショナル版
  ¥21,600 VECTORシェアレジ (9/17執筆時)

  
 3・Readiris Pro 14
  ¥ 5,930 Amazon co.jp
(9/17執筆時)

 Atlasは、すべてのソフトを所有していますので、これらは全部試しました。

 認識性能は、FinereaderOmnipageがほぼ互角です。

 ちなみに、これら2メーカーは、Finereaderが「読取革命」と、Omnipageが「e.Typist」協力関係にあり、英語の部分で技術提供をしています。Atlasは、古い英字新聞のような状態の悪い原稿をOCR化させるのですが、FinereaderOmnipage の場合は素直に読み取ってくれます。

 一方、Readiris Proは、この3機種で唯一Macで使えるソフトです。しかし、認識できるペーパーの枚数制限(50枚まで)がある点と、レイアウト認識がイマイチな店で残念でした。

ーー

  201805251621.jpg

 ソフトの安定性は、普通に使う分には、どのソフトも問題ありません。ただ、Atlasのように、「ハードカバー丸々1冊OCRにかける」などの「ハードな作業」を強いる場合、最も安定しているのはFine Readerです。

 旧バージョンから、この点では定評があり、現行バージョンでもその特色は続いています。

3・Fine Readerの紹介

 201805251621.jpg

 結論的にいえば、Atlasのおすすめソフトは、Finereaderとなります。そこで、ここからはFine Readerを中心にしながら、幾つかのポイントにわけながら、紹介してみます。

1・対応する言語

 Atlasは英語以外はほぼ使いません。

 しかし、FinereaderOmnipageは、ヨーロッパ系の言語については、英・独・仏・伊・露・西をふくめほぼ全ての言語が単に文字が認識できます。

 アジア系言語についても、日・中・韓が網羅されます。ただし、単語辞書を搭載しているという点で、アジア言語については、Finereaderのほうが出来が良いです。英語については、同レベルです。

 Finereaderは190言語、Omnipageは120言語に対応しています。

2・インターフェース

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 左がFinereaderで、右がOmnipageのインタフェースです。両者ともに、インタフェースは使いやすいです。

 サムネイルの表示形態など細かい点では異なりますが、甲乙付けがたいです。いずれも、初心者についてもボタン一つで実行できるので、この手のソフトにありがちな使いこなせず放棄してしまうと言うこともないでしょう。

3・認識精度について

 Finereaderも、Omnipageも、認識言語を自動でソフトが解析して、適切な言語で認識をしてくれます

 これは、英・独・仏で試しましたが、うまくいきました。

 ただ、正確を期する場合はあらかじめ言語を指定した方が良いでしょう。スペルチェック機能もうまく働いていました。あと面白いところでは、Fine Readerは、バーコードの認識もしてくれます

 論文・新聞のように、2段に分かれているようなレイアウトが複雑な配列の文章も、解析して(前ページのレイアウトを参考にしつつ)識別してくれます

 ヘッダーやフッター、ページナンバーなどの認識精度も高いです。

 日本語のOCRでは、図表と本文の区分けが自動ではうまくいかないことが多いです。しかし、これらはほとんど正確に解析してくれます。

 manfgetsun-2.jpg

 上図は、Finereaderで行った読み取りの例です。

 古い新聞の記事(19世紀末)を画像データにしたものをこのソフトにかけたものです。レイアウトがかなり正確に認識されています。

 manfgetsun-1.jpg

 曲がっている原稿ですが、コラムとコラムの区切り認識がとても優秀です。

 アルファベットは、日本語に較べて数が限られているからという事情もありますが、古い活字でもほぼ完全に認識ができています。

 透明PDFとして埋め込まれるのは、書式も保存されるリッチテキストファイルのため、複数のフォントから最も近いフォントが自動で選ばれます。原文に近い状況のフォントが選択されるので、レイアウトも綺麗です。これは日本語のOCRソフトと較べた場合の大きな違いです。

ーー

 余談ですが、オンラインで入手できるフルテクスト学術論文(ProquestやJstorなど)は、業者が事前にOCRをかけた論文があります。ただ、一部、かなり精度の悪いOCRがかかっている場合があります。とくに、Proquestの古新聞データベースはひどいので、AtlasはFine ReaderでOCRをかけ直しています。

 英語以外の原稿についても、昔、頼まれてドイツ語について作業したことがありましたが、ウムラウトを含めて問題ないレベルでした。

4・PDFへの出力

 OCRソフト、ファイルの種類によっては、先ほど書いたように、透明PDFにすると元のファイルよりも爆発的にファイルサイズが大きくなってしまうことがあります。

 しかし、FinereaderOmnipageともに、圧縮効率が良く、解像度を落とさないまま、ファイルサイズを抑えてくれます。圧縮率の点で、Omnipageは前バージョンではFinereaderの後手を踏んでいました。しかし、新バージョンでは並んだといえます。

4・Acrobatの英語OCR機能

 201809190826.jpg

 つづいて、別の分野のソフトのOCR機能を見ていきましょう。

 具体的には、Adobe社のPDF作成ソフトである、Acrobat DCに内蔵される英語OCRの変換性能についてです。


 201805251645.jpg

 【Windows・Mac】

 Acrobat Pro DC 2018 12ヶ月版
  ¥18,607 Amazon.co.jp
(9/17執筆時)

 【Windowsのみ

 Acrobat Standard DC 2018 12ヶ月版
  ¥16,253 Amazon.co.jp
(9/17執筆時)

 Adobe社Acrobatにも、OCR機能があります。こちらのシステムを使った場合も、検索できるPDF(透明PDF)を作ることが可能です。

 Windowsならば価格の安いスタンダード版から、Macはプロ版から利用可能です。

 もちろん、無料で手に入るAcrobat Readerにこの機能はありません

 Arobat DCも、英語以外のヨーロッパ言語(フランス語・ドイツ語・スペイン語・ロシア語)韓国語・中国語などの東アジア言語にも対応します。

 少し実験してみました。


 rararapodasimu-6.jpg

  この英語原稿を取り込んでみます。実験のために、コピーの状態が悪く曲がっている原稿を選びました。

  rararapodasimu-11.jpg

 Adobeの場合は、ディスプレイに表示される「画像としての」フォントをベクター化して、擬似的な「カスタムフォント」にすることで、画像として見やすくするという、Clearscan機能があります。

 かみ砕いて言えば、単に埋め込まれたテキストが検索ができるだけではなく、ディスプレイ上に見えている(画像としての)文字の見やすさも輪郭が強調されて改善されます。透明PDFの「お化粧」機能は、他機種にはない特長で、さすがは、IllustratorやPhotoshopを出している会社だなと感じました。とにかく、透明PDFの見やすさが抜群に良くなります

 加えて、Clearscan機能を使うと、画像がベクター化されるため、ファイルサイズも格段に縮小されます。

 肝心のOCR認識率はどうでしょうか。

  201504281604.jpg

 これは、認識結果のテキストをWordにコピー&ペーストしたものです。細かくは見ませんが、「Wiebe(ウィービー)」という名字(固有名詞)を含めて精度高く認識しています。ただ、「Reform」という単語を間違っていたり、完璧ではありませんでした。

 ちなみに、同じ原稿をFinreader 12で認識させたところ、Reformという単語も含めて、より高精度に認識されました。


 rararapodasimu-17.jpg

 では、もっと状態の悪いものではどうでしょうか?こちらは、マイクロフィルムからコピーした相当状態の悪い資料です。

 rararapodasimu-18.jpg

 まず、英語専用OCRソフトのFIne Reader の(埋め込まれた)認識結果の紹介から。

 Fieldという単語など、かなり誤ってはいますが、状態の悪い画像の割にうまく認識しています。

 rararapodasimu-19.jpg

 一方、Acrobatの場合、 見せたくないくらい、壊滅的な有様です・・・。

 結論的に言えば、例えば、オンラインデータベースからダウンロードしたような綺麗な論文(画像ファイル)や、コピー機で自分でコピーしたものをスキャニングしたデータについては、アクロバットでも実用に足ると言えます。

 ClearScanにかけると、ディスプレイの見かけ上の見やすさも向上するので、PDFファイルの運用面でもメリット性が高いでしょう。

 その一方で、上で実験したような状態の悪い画像の場合認識は厳しいと言えます。結論的に言えば、マイクロ資料の電子化が主ならば、英語OCR専用ソフトを導入した方が無難です。しかし、自分で自炊したものや、オンラインから取るような雑誌論文の場合は、Adobe Acroba DCで十分対応します。

今回の結論
変換精度が信頼できる英語専用OCRソフトはこれ!

 さて、今回は、英語OCRソフトについて書いてみました。

 最後に、目的別、用途別にAtlasのおすすめソフトを提案しておきます。


 第1に、自炊したコピー論文や資料など現在的な資料をOCR化したい場合は、

  201805251645.jpg

 【Windows・Mac】

 Acrobat Pro DC 2018 12ヶ月版
  ¥18,607 Amazon.co.jp
(9/17執筆時)

 【Windowsのみ

 Acrobat Standard DC 2018 12ヶ月版
  ¥16,253 Amazon.co.jp
(9/17執筆時)

 「完璧な検索精度は求めず、特定の単語をざっと拾えるようにしたい」というレベルのニーズの場合、利便性が最も高いのは、Acrobat DCです。

 検索できるようにするだけはなく、PDF上の論文の視認性も良くなるので、Atlasも基本的に状態の良い論文については、最近はAcrobatDCを使っています。

 多少価格は高いですが、PDF作成ソフトとして他にもかなり多機能ですので、お持ちでないのならば買って損はないでしょう。なお、他の機能については、【PDF作成ソフトの比較記事】も作っているので、興味がある方は、ご覧ください。


第2に、英語を中心としたヨーロッパ言語のOCRソフトとして比較的値頃感のある製品としてオススメなのは、

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 2・Fine Reader 14プロフェッショナル版
  ¥21,600 VECTORシェアレジ (9/17執筆時)

 Abbyy社Fine Readerです。

 実際、Fine Readerの信頼性と安定性は評判が高く、ヨーロッパ言語についてはおそらくこれ以上の精度のOCRは、一般販売されていません。また、アジア言語も、単語辞書が入っています。

 この商品、決して安くないですが、費用以上の効果が期待できますし、研究者には特にオススメです。頁数限定ですが、試用もできますので安心です。

ーーー

 というわけで、今日は英語OCRについて紹介しました。日本語のOCRで英語を扱っている方、精度にびっくりすると思いますので、ぜひ導入を検討してみてください。

 なお、本ブログ「モノマニア」ではOCRソフトについては以下のような記事があります。---

1・日本語OCRソフトの比較
2・英語OCRソフトの比較
3・PDF作成ソフトの比較
4・iPhone用のOCRアプリの比較

 これらもよろしくお願いします。

 世界における、英語(+ヨーロッパ言語)対応ソフトとしての「三強」と言えるのは、OmnipageReadiris ProAbbyy Fine Readerです。

posted by Atlas at 08:36 | 研究上の道具(資料の電子化)

2016年03月10日

比較2016' SnapLiteとe.Typist Mobileの紹介と評価:PFU PD-SL01, iPhone用のOCRソフト「イータイピストモバイル」

今回紹介する製品群:PFU SnapLite スナップライト PD-SL01 ScanSnap SV600との違い: iPhone5〜iPhone 6、6 Plus対応 Spacer for SnapLite(スナップライト専用スペーサ) PZ-ESSL01

今回のお題
スナップライトはA4書類のスキャニングに十分使えるだろうか?

 どもAtlasです。今日は、PFU SnapLite スナップライト PD-SL01についてとiPhone/iPadアプリのOCRソフト「イータイピストモバイル」の性能の調査の2本立てです。

1. スナップライトの機能

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 PFU SnapLite スナップライト PD-SL01
 ¥12,800 Amazon.co.jp
(16.3.10日執筆時)

 PFU SnapLite スナップライト PD-SL01
 ¥12,800 楽天市場
在庫あり (16.3.10日執筆時)

 こちらは今年発売されたiPhoneようの新型「スキャナー(書画カメラ)」です。


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 これは、写真のようにiPhoneを上段にセットアップして、書類を撮影するための装置です。赤色レーザーがスキャニング範囲を示していますので、それに沿って原稿を置けば綺麗に取り込める仕組み。iPhoneとの間はBluetoothで通信をします。

 サイズ的にはiPhone5〜iPhone 6、6 Plusまで使うことができます。

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 専用ソフトが用意され、傾き補正などにも対応し、綺麗に取り込めます。

 201407011624.jpg

 また、iPhoneで照度がコントロールできるLEDデスクライトとしても使えます。原稿はA4サイズまで取り込めます。

 画質としては、iPhoneのカメラを使うので、その解像度に寄ります。A4程度のサイズならば、OCR化も可能なクオリティです。

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 Spacer for SnapLite(スナップライト専用スペーサ) PZ-ESSL01
  ¥1,620 Amazon.co.jp
在庫あり (16.3.10日執筆時)
 なお、SnapLiteは単独では充電ケーブルをつなげたままの状態ではつかえません。しかし、(かなりニッチですが)スペーサーが用意されており、これを使うと、充電ケーブルをつなげたままでも理容可能です。主にiPhoneをLEDライトとして利用したい方向けの製品ですね。


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 Windows XP〜10対応 Mac 10.6〜10.11対応

 5・富士通 ScanSnap SV600 FI-SV600A【2年保証モデル】
  ¥54,799 Amazon.co.jp
在庫あり (16.3.10日執筆時)

 一方、類似の機能を持つ機器として FI-SV600Aがあります。こちらは、iPhoneで運用すると言うよりも、パソコンで取り込むためのスキャナーになります。

 価格が高いですが、こちらはA3まで取り込めます。また、カメラで原稿を撮影するのではなく、スキャナと同様の方式で取り込む方式のために、取り込む画像の品質も高いです。とくに、構造的に本のとじしろの部分が水平に置けない(=綺麗に取り込めない)スタンドスキャナ欠陥の是正が見られる点に特徴があります。詳しくは【こちら】で解説しましたので、興味のある方はご覧ください。

 ただ、A4の会議資料を取り込むなど、保存目的でないならば、iPhoneで気軽に取り込めるスナップライトで十分です。

 以下で紹介するソフトを使ってOCR化も十分可能です。

2.イータイピストモバイルについて

 さて、ここからは、OCRソフトの紹介です。ここで紹介するのは、本格OCRソフトのiPhone版である「イータイピストモバイル」です。なお、パソコン用の日本語OCRソフトについては【こちら】に別に書いてありますのでご参考に!


 201303051114.jpg

Media Drive Corporation e.Typist Mobile
 ¥960 itunes Store

 パソコン用の日本語OCRソフトの「御三家」の1つであるイータイピストが、モバイル用のOCRを出しています。

 早速、これを使って実験をしてみましたので、報告します。


 一応3種類の原稿を実験してみました。


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 それぞれ、日本語の横書きの文章日本語の縦書きの文章英語の文章です。

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 ユーザーインターフェースはかなり作り込まれていて、説明書なしで直感的に操作できました。良くできたアプリだと思います。起動して、ファイルを選択して、読み取り範囲を変更し、出力先を選ぶ形です。出力はテキストファイルのほか、透明PDF化もできる高性能です。ただ、複数ページの連続読み取りには未対応で、1ページづつの読み取り・出力になります。

 そのため、おそらく用途としては、新聞や雑誌の特定の記事を高性能にOCR化して、検索にして、Evernoteなどに放り込むといった使い方でしょうか。

 出力自体は、GoodReader、Dropbox、SugarSyncに対応していました。なお、このアプリのサイズは22メガバイトほどでしたが、クラウド上でOCRを認識するタイプではなさそうです。



 201303051043.jpg

 透明PDFは次のようにできます。といってもよく分からないでしょうが、最初の二行が反転選択できるようになっていることから、OCRがかかっていることは分かるでしょう。

 とはいえ、これでは、どれくらい正確にかかっているのか分からないでしょうから、テキストファイルの認識結果を提示します。



 201303051047.jpg

 こちらは横書きの認識結果です。改行は取ってあります。写真からのOCRにしてはそこそこいけています。精度80%と言ったところでしょうか。繰り返しますが、今回はiPhone4でやっています。iPhone5でやればもう少し精度が上がるかもしれません。

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 こちらは縦書きの認識結果、元画像は、下部に横書きの部分がありましたが、そこは全て飛びました。ですが、縦書きの部分は読めるくらいの精度で認識できてます。90%ほどの精度でしょうか。日本の新聞は縦書きなので、縦書きの精度は重要ですが、実用に足るレベルと言えます。ただ、ルビが入ると少々難しい部分もありますが。

 201303051053.jpg

 続いて、英語です。英語は「英語モード」にきちんと替えて認識させましたが、使い物にならないレベルです。認識率は10%を切るプアな結果です。


 以上、イータイピストモバイルの実機調査でした。日本語については、縦書き、横書き共に実用に足る精度だと思います。もちろん、正確に取り込みたい場合は、パソコン用の日本語OCRソフトを使うべきですが、簡易的にOCRをかけたい場合ならば、900円を出す価値があるソフトと言えます。

 例によって、アプリのレビューには★1つの評価の人が結構いますが、おそらくOCRソフトについてあまり詳しくなく、使いこなせない人だと思います。Atlasならば、日本語に関しては★4つはつけると思います。今後に期待が持てるソフトと言えるでしょう。

今回の結論
スナップライトとイータイピストモバイルは書類の取り込み用にオススメできる機種!

  というわけで、今回は、iPhone用のOCRソフトについて書きました。

 41s3zF0lZJL._SL1500_.jpg

 PFU SnapLite スナップライト PD-SL01
 ¥12,800 Amazon.co.jp
(16.3.10日執筆時)

 PFU SnapLite スナップライト PD-SL01
 ¥12,800 楽天市場
(16.3.10日執筆時)


 201303051114.jpg

Media Drive Corporation e.Typist Mobile
 ¥960 itunes Store

 結論から言えば、A4書類を手軽に電子データ化をするにあたっては上記の組み合わせは鉄板であると言えます。

 上で紹介したスキャンスナップのSV600は、性能的にはたしかに高いですが、本体が大きく、デスクの上に備えるのには不向きです。しかし、スナップライトは小型で、普段はデスクライトとして使えますから、この用途には鉄板でしょう。

 ただし、取り込んだ書類を再印刷して、再利用するほどのクオリティは発揮できません。あくまで、自分用に取り込んで、OCRにかけて、パソコンで文字列を検索できれば良い、という方におすすめです。それ以外の方は、【こちら】で紹介したような、より本格的なスキャナーを買われた方が良いでしょう。

 取り込みソフトのイータイピストモバイルについては、縦書き・横書き共に実用レベルなので、900円出す価値は十分にあると思います。変換精度はスキャナ付属のOCRソフトの域に達しています。例えば、新聞記事や雑誌記事で気になった部分をOCR化する場合などには有用でしょう。また、名刺レベルならほぼ完全な精度で取り込めると思います。

 ただやはりiPhone用ということで、緊急的なOCRの使用にシーンは限定されるかな?常用するならば、iPhone用ではなくパソコン用のOCRソフトを使うべきですね。

 パソコン用の日本語OCRソフトについては、以下の記事を参考になさってください。

1・日本語OCRソフトの比較記事こちら


ーーー

 というわけで、今回はSnapLiteとiPhone用のOCRソフトの話題でした!

posted by Atlas at 18:42 | 研究上の道具(資料の電子化)

2014年03月20日

比較2014' 英語論文についての補足記事

以下は、【こちら】の記事の補足記事です。基本、そちらからお読みください!!

自炊PDFの最適な取扱方法(英語編)

 ここでは、自炊したPDFデータ(英語)を電子端末で最適に読み込む方法を検討します。まずは英語の場合についてから説明していきます。

 本ブログ「モノマニア」では、英語OCRソフト(文字データをテキスト化する)話、Adobe AcrobatのOCR化機能であるClearScan機能についてそれぞれ別の所で記事を書いています。

 そこでも説明しましたが、英語はアルファベット数が限られているため、ほぼ完璧な精度でOCRをかけることができます。そのために、KPWで読む場合は、文字をPDFの状態(画像)のままで読むよりも、OCR化(電子テキスト化・スクリーンフォント化)してデータで読む方が格段に読みやすいといえます。後者の場合だと、KPWに内蔵されているフォントを使うため、文字がスムースに拡大可能なベクトルデータです。

 hukurou3g-47.png

Adobe Acrobat 11 Standard Windows  
通常版 

Adobe Acrobat 11 Pro Windows  
学生・教職員版

Adobe Acrobat 11 Pro Macintosh  
通常版 


Adobe Acrobat 11 Pro Macintosh  
学生・教職員版

 さて、Atlasは、英語のOCR化に関する過去のブログ記事で、iPadやパソコンなどのカラー端末で英語を読む場合は、AdobeのClearscan 機能が読みやすくて良いと書きました。これは、ClearScanにかけると、PDF「画像」の「文字」部分がベクター化され拡大時でもギザギザが少なく読みやすくなり、また、透明PDFに埋め込まれたOCRテキストの精度もある程度は正確だからでした。とりわけ、ClearScanをかけて作った透明PDFファイルの場合、我々がスクリーンで目にするのは「画像」としての文字で、OCRテキストは画像の下に埋め込まれていて通常「見えない」状況なので、多少OCR精度が劣っても視認する上では問題ありませんでした。

 しかしKPWの場合は、電子ペーパー専用の.AZW形式して、文字を画像からスクリーンフォント化するのが、最も読みやすい方式になります。つまり、KPWの場合、画像としての文字がスクリーンに表示される「透明PDF」ではなく、「OCR処理してテキスト化した文字がスクリーン表示されるPDF」のほうが、見やすいということです。

 201302221055.jpg

 とはいえ、スキャナから取り込んだままのPDFや、ClearScanしたPDFファイルでも上記画像程度の精度ならば表示できます。ただ、スクリーンフォント化されていないため、普通にAmazonサイトで販売されている電子ブックを買った場合と違って、画像自体の拡大表示はできるが、(例えばワードファイルのフォントの大きさを変えるように)文字の大きさを拡大することができません。それでも、画面をダブルタップすることで、画面の幅に文字を合わせられますし、上図の画像のようにある程度快適に読めます。

 しかし、今日は「より高度なレベルで快適に読みたい」という話なので、もう少し話を続けます。

  201302221104.jpg

 こちらは、これから書く「ワードファイル」を介したやり方で、PDFファイルを独自の.AZW形式に変換したファイルを撮影したものです。このやり方だと、アマゾンで買った電子書籍のように、文字の大きさを変えることもできます。また、「本を読み終えるまで●●分」などの固有の表示もされます。

 このようなファイルの具体的な作り方ですが、

41O51SRwoDL._SL500_AA300_.jpg

1・OmniPage 18.0, US English

 以前紹介した英語専用のOCRソフトを使います。これは、OCR化結果をレイアウトを保存したままワード形式(docx)で出力できます。

 201302221115.jpg
 イメージとしては、出力されるワードファイルは上図のような感じ。1ページ毎ではなく、全てのページが一括して変換できます。このワードファイルを、直接、.azw形式にコンバートします。具体的には、購入後、個人に振られるメールアドレス宛に、「変換」ないし「convert」という標題をつけて、変換したいファイルを添付してメールを出します。そうすると、2つ上の写真のような「非常に読みやすい」K書籍ファイルが作れます
 
 ただし、添付するファイルのサイズ(ZIPファイルの場合は、圧縮前のサイズ)は、1点当たり50MB以下でなければなりません。

 ここでポイントとなるのは、ワードファイルで出力したことです。というのも、OCRソフトは透明PDFとして出力することができるからです。しかし、PDFで出力場合、.AWE.に変換する過程で上図にあるような「挿絵」や、図表などがことごとく「消えて」しまいます。

 また、Adobe Acrobatを通してClearScanした画像ファイルを、割り振られたアドレス宛にメールをを送ることで「convert」した場合も画像が同じく消えます。また、この方法を使うと、ClearScanの中に埋め込まれたテキストデータが、スクリーンフォントになり、「拡大」「縮小」ができる形式のファイルになります。しかし、画像としてのページが丸ごと表示された後で、フォント化された文字データが続くという、へんてこなファイルになってしまいます。また、ClearScanのOCR認識は、とくに埋め込みフォント文字の大きさにばらつきがでて美しくない場合が多いので、やめた方が無難です。

 一方、これは研究者向けの話ですが、最近の論文PDFデータベースは「MUSE」をはじめとして、元原稿(ワードやインデザインなど)から、直接PDFにすることで、視認性の高い透明PDFを掲載していることがあります。このようなスクリーンフォントと埋め込みフォントが一致しているPDFファイルの場合は、直接メールを介して「convert」するだけで、完全な状態のファイルになります。
 以上、英語についての説明でした。ここまでの話をまとめると次のようになります

 1・最も綺麗に見たい場合は、英語用OCRソフトを導入し、ワードで出力する。その後「変換」と標題に入れたメールを送信して.azw形式に変換する

 2・パソコン用やiPad用に作っているPDFファイルをそのままKPWで利用したい場合は、そのままのファイルをUSB経由でKPWに移す。azw形式に「変換」はしない。

 2の場合、グレースケールではなく、白黒2値で作ったPDFを使った方が視認性が高いです。

 201302221224.jpg
 なお、reFlowerというソフトを使うと、グレースケールのPDFでも2値化してくれます。また、上記のようなコラム(段組)PDFを一段形式にしてくれる機能も持ちます。

 ただ、先ほど上で紹介したような、FineReader経由でワードファイルを使って変換する場合は、Wordファイル上で段組を解除するほうが容易です。
ーーー
 というわけで、今回は、自炊PDFに関する補足記事でした。


posted by Atlas at 11:21 | 研究上の道具(資料の電子化)

2011年02月06日

専門書のPDF化(洋書自炊)に必要な機器について:OPTICBOOK 3600, PK-513L 26-106, Canon imageFORMULA DR-2510C, FUJITSU ScanSnap S1500 FI-S1500,  Adobe Acrobat X Standard

 どもAtlasです。

 この記事は、主に研究者がスキャナで資料を電子化する際に必要な機器についての話です。 しかし、この記事を書いてからだいぶ時間が経過したため、廃盤になった商品などがでています。そのために、新しく記事を書き直しました(2013年3月)。紹介する機種も大幅に増やしてあります。

 検索エンジンから来て頂いた方はお手数ですが、新しい記事に再度ジャンプして頂けますよう、どうかよろしくお願いします。

→【新しい記事はこちら


posted by Atlas at 05:48 | 研究上の道具(資料の電子化)

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