2018年10月31日

比較2018'【極上】本格ホームシアタースピーカー35機のおすすめと選び方:5.1chシアターシステムセット

【今回レビューする内容2018年 主要4社の5.1chホームシアターシステム・ホームシアター用スピーカーセットの性能とおすすめ・選び方:ONKYO・DENON・YAMAHA・パイオニア・SONY:5.1ch 7.1ch 7.2ch 3.1.2ch対応:ドルビーアトモス対応 10万円以下の予算で組む単品コンポーネント構成のシアターセット

【比較する製品型番パイオニア S-HS100 ヤマハ NS-P40B NS-PA40B ONKYO D-109X Series D-109XE D-109XC D-109XM SL-T300(B) SKH-410(B) D-309X Series D-309XE D309XC D-309XM SL-D501(B) YAMAHA THEATER SOUND 483 5.1ch NS-F210(B) NS-C210(B) NS-B210(B) NS-SW210(B) THEATER SOUND 583 5.1ch NS-F350(B) NS-P350(B) NS-SW300(B) DENON 17シリーズ SC-T17 SC-C17 SC-A17 DSW-37-K 37シリーズ SC-T37 SC-C37 SC-A37 DSW-37-MS ONY CSシリーズ SS-CS3 SS-CS8 SS-CS5 SA-CS9

今回のお題
ホームシアター用スピーカーセットのおすすめはどの機種?

 どもAtlasです。

 今日は、ホームシアター用のスピーカーセットを比較します。

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 最初からスピーカー5本とサブウーファーがセット販売されてる格安製品は、ほぼ全機種網羅しました。

 その上で、ONKYO・DENON・YAMAHA・SONY単品コンポーネントの推奨セットについても、総額10万円前後のグレードまでフォローしています。

 加えて、最近人気のバータイプを合わせて、全35製品を紹介しました。

 以下の記事では、いつものように、各商品を個別に紹介した後、最後にAtlasのおすすめ機種を提案する形式で書いていきます。

1・シアターシステムの選び方の基本!

1・シアタースピーカー(10機)
2・サウンドバー(25機)

 今回は、総計で35機をフォローします。

 そのため、シアター構築の「入門者」の方に向けて、ホームシアターで利用するスピーカーの基本的な区別について、あらかじめ紹介しておきます。

1・本格的シアター用スピーカー

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 第1に、本格的な「ホームシアター用スピーカー」です。

 一般的に、「ホームシアター入門キット」としてデンキヤで売られているのは、「スピーカー6本」を基本とするこの種のスピーカーセットです。2.1ch・5.1ch・7.2chまで網羅します。

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 この場合、スピーカーにはアンプが内蔵されないため、TVだけでは使えません

 【おすすめAVアンプの比較記事】で紹介したようなアンプを介して利用する必要があります。

2・バーチャルサラウンドスピーカー

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 第2に、「バーチャルサラウンドスピーカー」です。

 基本的にテレビの下か横のみにスピーカーを配置し、後方などは、「バーチャルに音場を再現」する仕組みです。

 このタイプは、アンプ内蔵で、アンプなしでTVから直付けできます。加えて、後方へのスピーカー配線が不要なので「部屋の美観は良い」です。

 決して「本格的ではない」ですが、最近各社が技術競争を繰り広げた結果、「音質はびっくりするほどパワーアップ」しました。

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 なお、こうした製品も、本格的な製品はありますが、システムが異なるので記事を分けました。

 恐れ入りますが、「後方に配線したくない方」「アンプを別に買いたくない方」は、次回記事となる、【おすすめサウンドバーの比較記事】のほうをご覧ください。

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 というわけで、「アンプを内蔵しない本格派タイプ」の紹介をはじめます。

1・各社のホームシアターセットの比較

 はじめに、各社が発売しているホームシアターセットについて紹介します。

 なお、以前は、多くのメーカーが発売していましたが、最近は、【サウンドバー】の流行で、こうした、アンプを内蔵しないセット商品は、一部オーディオメーカーが少数販売しているだけになりました。



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 【2018年12月再入荷予定】

 1・パイオニア S-HS100
  ¥26,784 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 1・パイオニア S-HS100
  ¥18,900 楽天市場 (10/31執筆時)

 チャンネル数:5.1ch

 パイオニアS-HS100は、同社がシアター入門者向けに売っているスピーカーシステムです。

 チャンネル数は、5.1chとなります。

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 センタースピーカー・フロントスピーカーとサラウンドスピーカーは、いずれも7.7cmのフルレンジスピーカーユニットです。また、センタースピーカー以外は、全て同じサイズのスピーカーになります。

 なお、センタースピーカーはTVの下に、フロントスピーカーは左右に、サラウンドスピーカーは部屋の後部左右に配置するスピーカーです。

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 2・パイオニア S-21W
  ¥13,017 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 ウーファーは、パイオニアから単体でも発売されているこちらがセットされます。

 こちらは、16cmコーンを採用し、実用最大出力は160Wとなります。

 サイズは、幅230×高さ408×奥行き344 mmです。

 スピーカーケーブルは、4mが3本と10mが2本付属します。ウーファーと接続するRCAケーブルも3m付属です。そのため、買ってすぐにつなげることができるでしょう。

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 以上、パイオニアS-HS100の紹介でした。格安のセット構成のスピーカーとしては、スピーカーの口径とウーハーの出力が高い点で、実力はあります。

 ウーハーの出力も強めですし、小型というサイズ感を感じさせない実力を持つでしょう。ただし、あくまで「2万円台」で組むならば、良い構成でしょう。


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 【並行輸入品】

 2・Logitech Z906 5.1ch サラウンドスピーカー
  ¥47,800 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 チャンネル数:5.1ch

 LogitechZ906 は、日本では「ロジクール」で知られるPC周辺機器メーカーが海外限定で発売している機種です。日本でも並行輸入品が手に入ります。

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 チャンネル数は、本格的な5.1chとなります。

 センタースピーカー・フロントスピーカー・サラウンドスピーカーは、ユニットサイズは非公開ながら、ヤマハ同様のフルレンジスピーカーです。

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 一方、この機種は(例外的に)アンプが同梱されます。そのため、別に買わなくても良い機種です。能力的には、トータル500Wの出力なので、日本で単品で買えば、2万円ほどの製品です。

 音声入力は、同軸×1・光端子×2・RCA×1という構成です。

 再生周波数帯域は、「非公開」です、米国中心に展開するメーカーは、このあたりには無頓着ですが、音は良いです。

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 サブウーファーは、一方で実用最大出力が165Wです。パワーは期待できそうです。サイズは、幅293×高さ291×奥行き319mmですから、ヤマハと同じほどです。

 スピーカーケーブルは、6本分が付属です。

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 以上、LogitechZ906の紹介でした。

 アンプ部の価格が1万円、輸入送料を5000円と見込む場合、日本でスピーカーのみを買う場合は、ヤマハのNS-P40B同クラスです。

 ウーハーの強さは魅力で、実際の所、低音の重圧感は定評のあるユニット構成です。ただし、アメリカと日本では、コンセントは同じながら多少電圧が異なる点、並行輸入品として保証が得られない点で、リスクはあるため、初心者は、手を出すべきではないでしょう。

2・オンキョーのシアターシステム

 つづいて、メーカーが推奨する「単品スピーカーの5.1chセット」の構成について、紹介していきます。

 はじめに、オンキヨーのシアターシステムです。


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 4・ONKYO D-109X Series 

 【フロントスピーカー 2本組】

 4・ONKYO D-109XE
  ¥30,778 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 【センタースピーカー 1本】

 5・ONKYO D-109XC
  ¥10,900 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 【サラウンドスピーカー 2本組】

 6・ONKYO D-109XM
  ¥7,932 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 【サブウーファー 】

 7・ONKYO SL-T300(B)
  ¥17,000 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 8・ONKYO SL-A251(B)
  ¥16,606 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 チャンネル数:5.1ch(7.1ch可)

 ONKYOD-109X Seriesは、同社の推奨するシアター用スピーカー構成では最も安いといえる構成です。

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 とはいえ、5.1chを構成するとして総額で7万円ほどになりますので「爆安」ではありません。


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 フロントスピーカーは、一番お金を掛けるべき部分ですが、かなり良いものを採用します。

 細長い「トールボーイ」タイプのスピーカーです。同社ではお馴染みのハイブリッド繊維N-OMFを採用した8cmのコーン型スピーカーを2機、2cmのバランスドーム型トゥイーターを1機搭載する、2ウェイ方式バスレフ型のユニットです。

 再生周波数帯域は、55Hz〜80kHzですので、低音も高音もそれなりに出ます。とくに、高音部は、ハイレゾ基準を超えており優秀です。

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 センタースピーカー・サラウンドスピーカーも、フロントスピーカーと同じサイズのユニットを装備し、方式も2ウェイ方式バスレフ型となります。

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 サブウーファーは、推奨構成での選択肢は2つです。

 横型な、SL-T300(B)は、実用最大出力95Wです。サイズは、幅435×高さ144×奥行き377mmです。

 タテ型な、SL-A251(B)は、実用最大出力75Wです。サイズは、幅255×高さ399×奥行き443mmです。

 おすすめはタテ型で、こちらは、他のスピーカーと同じ、ハイブリッド繊維N-OMF素材20cmのスピーカーを採用します。個人的には、システムを組む場合は、素材を揃えたほうが良いと考えていますので。

 スピーカーケーブルは、それぞれの単品ごとに付属します。サラウンドスピーカーは8Mもありますし、音質うんぬんを言わないならば、買い増さなくても即つながります。サブウーファー用の3mのピンケーブルも付属です。

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 以上、D-109X Seriesの紹介でした。このレベルのユニットをそろえると、オーディオとしての音に高い期待が持てます。また、本体にも高級感がでてくるため、部屋のインテリア性を考えても、このグレードは「おすすめ」と言えます。

 また、全てのスピーカーユニットのサイズが統一的なシステムは割と珍しく、端正な音が聴けた一つの要因かなと思っています。

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 9・ONKYO AS-85H スピーカースタンド
  ¥13,290 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 なお、サラウンドスピーカーにスタンドを付ける場合は、上記が純正です。

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 10・ONKYOイネーブルドスピーカー SKH-410(B)
  ¥7,014 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 また、前回【AVアンプの比較記事】で紹介した、「天井からの音のデータ」を反映できる、新しいドルビーアトモス規格の映像ソフトに対応するため、上記のスピーカーを選んでも良いでしょう。

 こちらは、小型スピーカーであり、フロントスピーカーの上に設置します。この場合は、サラウンドスピーカーを買わず、3.1.2chという構成にするのがおすすめでしょうか。


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 5・ONKYO D-309X Series 

 【フロントスピーカー 1本】

 11・ONKYO D-309XE
  ¥24,637 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 【センタースピーカー 1本】

 12・ONKYO D309XC
  ¥16,783 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 【サラウンドスピーカー 1本】

 13・ONKYO D-309XM
  ¥16,128 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 【サブウーファー 】

 14・ONKYO SL-D501(B)
  ¥27,180 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 チャンネル数:5.1ch(7.1ch可)

 ONKYOD-309X Seriesは、オンキヨーの推奨するシアター用スピーカー構成では2番目に安い構成です。 

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 ただし、スピーカー構成数が多いので、5.1chだと12万円前後の予算でそろえる場合におすすめの構成となります。

 なお、フロントスピーカーとサラウンドスピーカーが、下位機種の場合とは異なり「ペア2本組み販売ではない」点には注意しましょう。

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 フロントスピーカーは、写真で見ると同じに見えますが、グレードが異なります。

 ユニットは、ハイブリッド繊維N-OMFを採用した10cmのコーン型スピーカーを2機、3cmのリング型トゥイーターを1機搭載する、2ウェイ方式バスレフ型のユニットです。

 リングツィーターも、オンキヨーの「十八番」であり、このクラスからの採用です。その他、真鍮にメッキを施したプラグを使うなど、「オーディオグレードな」配慮が多くあります。

 再生周波数帯域は、65Hz〜80kHzです。

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 センタースピーカー・サラウンドスピーカーも、やはり同様の構成とし、バランスをとっています。

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 サブウーファーは、実用最大出力100Wです。サイズは、幅285×高さ476×奥行き447mmで、基本的に縦置きするタイプです。

 スピーカーケーブルは、こちらも、それぞれの単品ごとに付属します。サブウーファー用の3mのピンケーブルも付属です。

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 以上、D-309X Seriesの紹介でした。

 オーディオはどれでもそうですが、上位機種になるほど「値段は倍々ゲーム」のように上がります。正直、上位機になるほど、部材費の上昇率に比例せず、あきらかに「プレミア価格」の度合いが増します

 Atlas自身も、オーディオについては「身の丈に確実に合わないスピーカー」を使っているので、人のことは言えませんが、下位機種との価格差ほどの音の差は(多分)ありません

3・ヤマハのシアターシステム

 つづいて、ヤマハのシアターシステムを紹介します。


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 6・YAMAHA THEATER SOUND 483

 【フロントスピーカー 1本】

 15・ヤマハ NS-F210(B)
  ¥7,773 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 【センタースピーカー 1本】

 16・ヤマハ NS-C210(B)
  ¥2,846 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 【サラウンドスピーカー 1本】

 17・ヤマハ NS-B210(B)
  ¥4,394 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 【サブウーファー 】【SW210は廃盤】

 18・ヤマハ YST-FSW150(B)【70W】
  ¥12,563 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 チャンネル数:5.1ch(7.1ch可)

 YAMAHATHEATER SOUND 483 5.1ch は、ヤマハのロングセラーシアター用サラウンドシステムです。

 なお、サブウーファーは、セット構成だとSW210ですが、後継機が出ており、そちらのが安くて性能が上なので、アレンジしています。

 単品コンポーネントにもかかわらず、5.1chだと、5万円以下の予算で組めるので、本格的な割に経済的と言えるでしょう。

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 フロントスピーカーは、「2本組」として考えても、オンキヨーの下位機よりも安いです。

 ユニットは、8cmのコーン型スピーカーを2機、2.2cmのバランスドーム型トゥイーターを1機搭載する、2ウェイ方式バスレフ型のユニットです。

 ONKYOの入門用のD-109X Seriesほぼ同じグレードと言えます。音質の面では、ONKYOと異なり、アルミコーンウーファーを利用します。

 アルミコーンは(昔使っていたので)思い入れがありますが、音のスピード感でるので非常に好みです。クラシックコンサートを含む楽器演奏とは相性が良いと思います。

 再生周波数帯域は、50Hz〜45kHzで、一応、ハイレゾ基準を超える性能となります。

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 センタースピーカー・サラウンドスピーカーは、やはりアルミコーンが採用です。なお、サラウンドスピーカーについては、2ウェイ方式ではなく、8cmのコーン型スピーカー1機でフルレンジを賄っています。

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 なお、ヤマハは、小型スピーカーは「得意ジャンル」で、A-YSTU方式による低音の増幅で、小型スピーカーにしては低音は出やすい設計です。

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 サブウーファーは、実用最大出力70Wです。価格の割に健闘していると思います。このクラスで組むなら十分です。ヤマハの場合、低音再生技術A-YSTUを採用しています。

 スピーカーケーブルは、ヤマハの場合も、それぞれの単品ごとに付属します。サブウーファー用の3mのピンケーブルも付属です。

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 以上、 YAMAHATHEATER SOUND 483の紹介でした。

 本格的に単品をそろえる構成の製品としては、ONKYOよりも低費用で可能です。

 アルミコーンを利用したヤマハサウンドは、好みがありますが、Atlasは好きな音質です。かけた費用以上の音は期待できるでしょう。



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 7・YAMAHA THEATER SOUND 483

 【フロントスピーカー 1本】

 19・ヤマハ NS-F350(B)
  ¥29,182 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 【スピーカーパッケージ】

 20・ヤマハ NS-P350(B)
  ¥25,593 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 【サブウーファー 】

 21・ヤマハ NS-SW300(B)
  ¥31,309 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 チャンネル数:5.1ch(7.1ch可)

 THEATER SOUND 585 5.1ch は、単品で、5.1ch以上が構築できるコンポーネントシアターシステムとしては、ヤマハでは、2番目に安い機種です。

 とはいえ、5.1chだと、10万円強の予算となり、下位機種とは「大差」があります。

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 フロントスピーカーは、3ウェイ・バスレフ型です。高音域を担当するトゥイーターはこの機種ではアルミ製で、3cmアルミドーム型です。アルミは、高音域の素材として非常に「響く」ので良いです。

 中音域は、ヤマハ伝統のPMDコーンを採用した13cmのものが、低音域は、16cmPMDコーン型ウーファーが2機です。

 中音域を分け3ウェイは、高音域と低音域が充実する傾向にありますが、中間のボーカルなどの中音域の受け渡しが難しく、やや「ドンシャリ感」出やすいです。ただ、多チャンネルのシアターシステムならば気にならず、短時間の試聴時は好印象でした。

 再生周波数帯域は、35Hz〜45kHzで、低音域はやはり充実しています。

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 センタースピーカー・サラウンドスピーカーは、「スピーカーパッケージ」としてセット販売です。

 センタースピーカーは、2ウェイの密閉型で、13cmのコーン型ウーファー2機3センチのアルミドーム型トゥイーターです。サラウンドスピーカーは、2ウェイ方式バスレフ型で、同一のユニットとなります。

 トゥイーターをアルミコーンで統一している点にこだわりがあるようで、試聴時の「耳障りの良い綺麗な音」の要因だったのかと思います。

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 サブウーファーは、実用最大出力250Wです。相当な迫力を持って再生できるでしょう。サイズは、幅350×高さ366×奥行き420mmで、常識的なサイズです。

 スピーカーケーブルは、こちらも、それぞれの単品ごとに付属します。サブウーファー用の3mのピンケーブルも付属です。

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 以上、YAMAHATHEATER SOUND 585 の紹介でした。

 「約10万円」というキレの良い数字で組めるコンポーネントです。今回紹介する製品の中では、「やや高級」ですが、ある程度の予算を組めるならば、良いと思います。

 下位機種と較べても、3ウェイ方式を採用したり、強力なサブウーファーを採用したり、分かりやすい技術的優位性を感じられるため、投資の価値はあると思います。

4・DENONのシアターシステム

 つづいて、日本の音響メーカーのDENONのシステムを紹介します。

 10万円以下グレードで組めるのは、2機種です。



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 8・DENON 17シリーズ

 【フロントスピーカー 1本】

 22・DENON SC-T17
  ¥15,314 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 【センタースピーカー 1本】

 23・DENON SC-C17
  ¥7,793 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 【サラウンドスピーカー 1本】

 24・DENON SC-A17
  ¥7,412 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 【サブウーファー 】

 25・DENON DSW-37-K
  ¥18,552 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 チャンネル数:5.1ch(7.1ch可)

 DENON17シリーズは、単品コンポーネントシアターシステムでは、最も安価な構成です。

 5.1chを構築する場合、8万円弱の予算となり、価格的にはONKYOの入門機がライバルと言えそうです。

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 フロントスピーカーは、トールボーイタイプです。3スピーカーから構成されますが、2ウェイ方式バスレフ型です。

 ウーファーは、8cmのDDL(デノン・ダブルレイヤー)コーンです。二重の振動板を採用することで、主に中音域に厚みを出しています。シアターシステムには向いた構成でしょう。

 一方、高音域を担当するのは、2cmのソフトドーム型トゥイーターです。こちらについては、あまり設計思想が強調されず、エントリークラスとして設計されたことが分かります。

 再生周波数帯域は、45Hz〜60kHzです。低音域よりも高音域にある程度比重が置かれているので、サブウーファーの充実度が問われると言えるでしょうか。

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 サラウンドスピーカーは、2ウェイ方式バスレフ型で、コーンのサイズなどをフロントスピーカーと合わせています。

 センタースピーカーは、一方で、5.7cmののDDL(デノン・ダブルレイヤー)コーンであり、設置性を考えてか、径がが小さめですね。トゥイーターは、同じく、2cmのソフトドーム型トゥイーターです。

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 サブウーファーは、実用最大出力100Wです。20Hzからの低音再生力を持ち、低音域を充実させています。

 サイズは、幅225×高さ375×奥行370mmで、意外とコンパクトです。

 スピーカーケーブルは、こちらも、それぞれの単品ごとに付属します。サブウーファー用の3mのケーブルが付属です。

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 以上、DENON17シリーズの紹介でした。

 先述のように、比較対象は、ONKYOの入門機D-109X Seriesでしょう。スペックも似通っており、どちらを選んでも基本的には問題ないと思います。

 あまり「詩的」な音質表現は好きではないですが、DENONのほうが、低音域が充実した「重厚サウンド」で、あえて言えば、オーディオを聞き慣れた「大人向け」の「静かだが濃い」味付けです。

 一方、ONKYOやYAMAHAが持つスピード感やクリアさはやや欠けますが、慣れてしまうと「このメーカーから抜け出せない」中毒性はありそうです。

 DENONは、音質的に言えば、どのようなアンプでも、割と適応的にならせるタイプですし、スピーカーユニットだけの買い換えにも向くでしょう。


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 9・DENON 37シリーズ

 【フロントスピーカー 1本】

 26・DENON SC-T37
  ¥24,321 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 【センタースピーカー 1本】

 27・DENON SC-C37
  ¥13,139 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 【サラウンドスピーカー 1本】

 28・DENON SC-A37
  ¥12,837 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 【サブウーファー 】

 29・DENON DSW-37-M
  ¥17,974 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 チャンネル数:5.1ch(7.1ch可)

 DENON37シリーズは、10万円前後のグレードで考えた場合、DENONでは最も高額と言える構成です。

 5.1chを構築する場合、10万円強の予算となり、価格的には、ヤマハの上位機のTHEATER SOUND 583 がライバルでしょう。

   

 フロントスピーカーは、トールボーイタイプです。下位機種と同じで、2ウェイ方式バスレフ型です。

 ウーファーは、10cmのDDL(デノン・ダブルレイヤー)コーンです。下位機種よりも2cmほど大きいですが、コーンの材質や構造などの明示的変化はありません。

 一方、高音域を担当するのは、2cmのソフトドーム型トゥイーターです。こちらも詳しい言及はないですが、下位機種と同等程度のものと思われます。

 再生周波数帯域は、30Hz〜60kHzです。ウーファーサイズが大きな分、低音域は充実し、よりDENONらしくなっています。

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 サラウンドスピーカーは、2ウェイ方式バスレフ型で、こちらも、コーンのサイズなどをフロントスピーカーと合わせています。

 センタースピーカーは、一方で、8cmののDDL(デノン・ダブルレイヤー)コーンで、こちらの場合も、たのスピーカーユニットと較べると径がが小さめですね。トゥイーターは、同じく、2cmのソフトドーム型トゥイーターです。

 サブウーファーは、下位機種と色が違うだけの同等品で、実用最大出力100Wです。したがって、サイズも同じで、幅225×高さ375×奥行370mmです。

 スピーカーケーブルは、それぞれの単品ごとに付属します。サブウーファー用の3mのケーブルが付属です。

 以上、DENON37シリーズの紹介でした。

 17シリーズとの大きな違いは、ウーファーの大きさの部分だけと言えるので、音の傾向は同じでしょう。ただ、デノンらしい「重厚なサウンド」という点では、ウーファーの部分は大きいので、10万円前後の予算を確保できそうならば、こちらでも良いでしょう。

 なお、メーカー推奨は、木目構成ですが、上記の製品リンク先からは、ブラック構成の写真も見れますので、色で難色があるも大丈夫です。

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 【イネーブルドスピーカー】

 30・DENON SC-EN10
  ¥6,999 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 なお、ONKYO同様に、フロントスピーカーの上に置くイネーブルドスピーカーも発売されており、ドルビーアトモスへの対応可能です。3.1.2chなどを構成したいかたにも向く機種です。

5・SONYのホームシアターシステム

 続いて、SONYのホームシアターシステムです。

 ソニーは、サブウーファーの販売があるため、自社ブランドで「シアターセット」が組める環境にあります。


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 10・SONY CSシリーズ

 【フロントスピーカー 1本】

 31・SONY SS-CS3
  ¥11,946 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 【センタースピーカー 1本】

 32・ソニー SS-CS8
  ¥9,326 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 【サラウンドスピーカー 2本】

 33・ソニー SS-CS5
  ¥15,130 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 【サブウーファー 】

 34・SONY SA-CS9
  ¥15,344 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 チャンネル数:5.1ch(7.1ch可)

 CSシリーズは、SONYのコンポーネントシアターシステムでは、最も安価な構成です。

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 5.1chを構築する場合、8万円弱の予算となり、価格的にデノンの17シリーズや、ONKYOの入門機がライバルと言えそうです。

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 フロントスピーカーは、トールボーイタイプです。

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 25mmのソフトドーム型のトゥイーター・19mmのドーム型のスーパートゥイーター130mmのコーン型ウーハーで、完全な3WAYです。

 注目するべきは、広指向性スーパートゥイーターの搭載です。ソニーは、ハイレゾ対応機としてこの機種を売っているため、特に高音域の再現性には気をつけ、この構成にしているのだと思います。

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 ウーハーも13cmと相当に大きく、総計で2セット付属します。素材的にもSONYがよく使う発泡マイカで特長が出ています。

 3WAYは、中音域のボーカルが弱くなる問題がありますが、この仕様が功を奏してか、ドンシャリ感は薄いです。

 再生周波数帯域は、45Hz〜50kHzです。 ハイレゾ対応の水準を満たします。

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 サラウンドスピーカーも、しっかりスーパートゥイーターを装備する3WAYで、13cmコーンは、サイズを素材をフロントスピーカーと合わせられます。

 センタースピーカーは、2WAYで、10cmコーンですが、素材は発泡マイカです。。

  201807091634.jpg

 サブウーファーは、実用最大出力115Wです。28Hzからの低音再生力で、250mmのユニットはMRC(発泡マイカ)を採用し、素材を統一します。サイズは、幅295×高さ345×奥行400mmです。

 

【1メートル】

 ZONOTONE 6NSP-1500 Meister
 ¥864 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 Amazonベーシック 約15メートル
 ¥1,440 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 スピーカーケーブルは、一方で付属しません。上を見たらキリがないジャンルですが、Amazon製売品ならば、かなりやすく買えます。

 以上、ソニーのCSシリーズでしょう。ハイレゾにスペック的に対応できる機種は他にもあります。ただ、高音域の再現性がとりわけ重要なハイレゾで、スーパートゥイーター式を採用するのは、恐らく「効果的」です。

 低音域の大きなウーハーとサブウーファーでカバーできますし、中音域の受け渡しもフロントスピーカーの試聴の限り問題ありません。

 ハイレゾ音源を聴かない場合も、次世代のUltra HD ブルーレイはこのグレードが標準採用ですので、音質を重視する場合は良い構成です。

今回の結論
ホームシアター用スピーカーセットのおすすめは結論的にこれ!

 というわけで、今回は、ホームシアター向けのスピーカーについて、紹介してきました。

 最後に、いつものように、Atlasのおすすめ機種を提案しておきたいと思います。


 第1に、比較的低予算で組める入門用シアターシステムとしておすすめしたいのは、

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 【2018年12月再入荷予定】

 1・パイオニア S-HS100
  ¥26,784 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 1・パイオニア S-HS100
  ¥18,900 楽天市場 (10/31執筆時)

 チャンネル数:5.1ch

 パイオニアNS-P40Bでしょう。ヤマハやONKYOが格安のシアター用スピーカーから「撤退」したので、現在はこちらが「唯一の選択肢」です。

 とはいえ、小口径スピーカーとしては、口径の大きなスピーカーユニットと、単品で1万円台の出力の強いサブウーファーの搭載で、お買得感はあります。

 5.1chの入門用としては良い構成です。


 第2に、5万円前後の予算で、単品ユニットからなる本格的なシアターシステムを構築するには、

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 4・ONKYO D-109X Series 

 【フロントスピーカー 2本組】

 4・ONKYO D-109XE
  ¥30,778 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 【センタースピーカー 1本】

 5・ONKYO D-109XC
  ¥10,900 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 【サラウンドスピーカー 2本組】

 6・ONKYO D-109XM
  ¥7,932 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 【サブウーファー 】

 7・ONKYO SL-T300(B)
  ¥17,000 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 チャンネル数:5.1ch(7.1ch可)

 ONKYOD-109X Seriesでしょう。単品からなる構成では、他社に比べても非常にお買得です。

 201807091508.jpg

 低価格のスピーカーは、メーカーの個性が出ない場合もあります。

 しかし、ONKYOの場合、ウーファー【SL-A251】にハイブリッド繊維N-OMFを採用しているという明示的な個性があるので低価格製品ながら「ONKYOサウンド」を感じられるでしょう。

 また、全てのスピーカーユニットのサイズが統一的なシステムは割と珍しく、ある程度「説得力」をもって、こちらを選ぶ利用になるでしょう。

 いずれにしても、単品コンポーネントからシアターシステムを作ると、セット品では味わいにくい、シアターシステムを「組んだ」という達成感を得られると思います。その点でもオススメできます。

ーーー

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 9・ONKYO AS-85H スピーカースタンド
  ¥13,290 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 なお、サラウンドスピーカーにスタンドを付ける場合は、上記が純正です。

 201807091557.jpg

 10・ONKYOイネーブルドスピーカー SKH-410(B)
  ¥7,014 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 また、先ほど紹介したように、ドルビーアトモスへ対応したい場合は、イネーブルドスピーカーを選ぶのも手でしょう。


 第3に、8万円以上の予算で、本格的なシアターシステムを構築するには、

 201807091617.jpg

 10・SONY CSシリーズ

 【フロントスピーカー 1本】

 31・SONY SS-CS3
  ¥11,946 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 【センタースピーカー 1本】

 32・ソニー SS-CS8
  ¥9,326 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 【サラウンドスピーカー 2本】

 33・ソニー SS-CS5
  ¥15,130 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 【サブウーファー 】

 34・SONY SA-CS9
  ¥15,344 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 チャンネル数:5.1ch(7.1ch可)

 SONYのSCSシリーズが、おすすめです。

 201807091614.jpg

 価格的には、8万円弱の予算で構築できる機種は多くありますが、その中でも、ハイレゾ音源への対応力が高いのは魅力です。

  201810311033.jpg

 最も重要なフロントスピーカーは、メインユニットに3WAY方式を採用します。高音域を担当するのが、スーパートゥイーターが単独ですから、ハイレゾに向きます。

 その上で、ダブルウーハーですから、低音域も充実します。中音域も犠牲になっておらず、やや派手な音質ながら、良い出来です。

 8万円前後で購入可能なユニットの中では、もっとも、次世代のシアター向きの音質と言えます。

 

【1メートル】

 ZONOTONE 6NSP-1500 Meister
 ¥864 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 Amazonベーシック 約15メートル
 ¥1,440 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 スピーカーケーブルが未付属なのは痛いですが、例えばゾノトーンの高級ケーブルを試すなど「遊ぶ」こともできますし、Amazonのケーブルなら「激安」です。同時に1巻買っておけば良いでしょう。

ーーー

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 8・DENON 17シリーズ

 【フロントスピーカー 1本】

 22・DENON SC-T17
  ¥15,314 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 【センタースピーカー 1本】

 23・DENON SC-C17
  ¥7,793 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 【サラウンドスピーカー 1本】

 24・DENON SC-A17
  ¥7,412 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 【サブウーファー 】

 25・DENON DSW-37-K
  ¥18,552 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 チャンネル数:5.1ch(7.1ch可)

 一方、DENON17シリーズもおすすめです。同社の10万円グレードの上位機とウーファーサイズ以外は同様な構成で、デノンらしい重厚なサウンドが聴けますの。

 ソニーと較べた場合、派手さよりも、聴き疲れしにくい落ち着いた「大人」な音質です。そのため、ゆったり、じっくり、聴きたい方には特に向くでしょう。


 第4に、10万円の予算で、本格的なシアターシステムを構築するには、

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 7・YAMAHA THEATER SOUND 483

 【フロントスピーカー 1本】

 19・ヤマハ NS-F350(B)
  ¥29,182 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 【スピーカーパッケージ】

 20・ヤマハ NS-P350(B)
  ¥25,593 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 【サブウーファー 】

 21・ヤマハ NS-SW300(B)
  ¥31,309 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 チャンネル数:5.1ch(7.1ch可)

 THEATER SOUND 583 でしょう。Atlasが今回試聴できたパッケージのなかでは、最も「好感度の高い」音色を得られた機種です。

 とくに、フロントスピーカーは、アルミ製のトゥイーターの採用で、高音が綺麗にでている上で、ヤマハ伝統のPMDコーン型ウーファーが、シアターに重要な中音や低音をしっかりカバーしています。

 中音域を分離する3ウェイ・バスレフ型という、他にはない「分かりやすい注目ポイント」もあり、シアターを構築したする際の「哲学」の一つとして、家族や友人にも説明できそうです。音的にも面白いです。

 サブウーファーも力強く、映画やゲームにも向きますし、音楽を聴く際のステレオ運用もしっかり使えます。

ーーー

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 ハヤミ工産 SB-109
  ¥7,943 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 スピーカースタンドは、純正品がありませんが、スタンドシェア大手のハヤミ工業のスタンドなら合わせやすいでしょう。

補足:ホームシアター関連記事の紹介

  201803101642.jpg

 というわけで、今回は、ホームシアター向けスピーカーの紹介でした。

 なお、このブログには、ホームシアター関連の記事として、以下のようなものがあります。

1・AVアンプの比較
2・サウンドバーの比較
3・小型スピーカーの比較
4・シアター用スピーカーの比較
5・ミニコンポの比較
6・プリメインアンプの比較
7・ブルーレイプレーヤーの比較
8・ブルーレイレコーダーの比較
9・液晶テレビの比較
10・家庭用プロジェクターの比較

 これらの記事もよろしくお願いします。とくに、同時に必要だろうアンプの記事は、かなり詳しく書いたつもりです。

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 また、最後になりましたが、の記事がもしお役に立ったようならば、Twitter Facebook はてなブックマークで話題を共有していただければ嬉しいです。ではでは。

posted by Atlas at 10:28 | オーディオ製品

比較2018'【高音質で安い】AVアンプ17機の性能とおすすめと選び方【初心者〜中級者】(1)

【今回レビューする内容2018年 高音質なAVアンプ15機の性能と選び方:AVレシーバー ヤマハ・ソニー・マランツ・DENON・オンキヨーの人気AVアンプの違い・価格別の性能ランキング:2万円・3万円〜10万円以内クラスDOLBY Vision HDR10対応

【紹介する製品型番】ONKYO TX-SR343O ONKYO TX-NR686(B) TX-RZ830 ヤマハ RX-V385 RX-S602(B) RX-V585 RX-V485 RX-A780 RX-V383 RX-S601 TX-L50 RX-V583 AVENTAGE RX-A770(B) パイオニア VSX-832 VSX-S520 SONY TX-NR686(B)STR-DH790 DENON AVR-X1500H-K AVR-X2500H-K マランツNR1609

今回のお題
ホームシアター向けのAVアンプのおすすめはどの機種?

 どもAtlasです。

 今日は、AVアンプの比較です。

 201803101642.jpg

 「初めてのAVアンプ」に最適な、2万円前後の製品から10万円程度の製品まで全15機種ほど紹介しました。

 YAMAHAをはじめとして、ONKYO・DENON・マランツ・SONYなどの人気メーカーのAVアンプを紹介します。

 以下の記事では、いつものように、各製品を比較したあと、最後に「結論」として、Atlasのおすすめ機種を提案する形式で書いていきます。

ーー

1・プリメインアンプの比較
2・AVアンプの比較
3・サウンドバーの比較
4・ミニコンポの比較

5・ステレオスピーカーの比較

  なお、今回は、このブログモノマニアの音響関係比較記事の第2回目記事として書きました。

1・AVアンプの選び方の基本

 201807090943.jpg

 AVアンプは、ホームシアター構築に「マスト」のオーディオ機器として、ハウツー本などに紹介されます。

 しかし、ホームシアターを初めて構築しようという初心者の方「全てにおすすめできる機器」ではないことを、あらかじめ断っておきます。

 理由は2つです。

1・「本体が相当大きくて邪魔である」点、
2・「より省スペースで構築する手段もある」点、

 です。

 どういうことか?、ヤマハのAVアンプを例にしつつ、説明してみましょう。


 201803101644.jpg

 AVアンプの設置位置は、ブルーレイプレーヤーとテレビの中間の位置になります。

 その際、プレーヤーから、映像信号音声信号双方を引き込む方式です。

 そして、AVアンプから、映像信号サラウンドスピーカーに、音声信号TVやプロジェクターにケーブルで信号をそれぞれに振り分けます。

 201803101649.jpg

 似たような機器の「プリメインアンプを利用する場合、アンプには映像信号が一切経由しません

 音声信号は、【映像再生機器→TV→アンプ】の順、ないし、【映像関連機器→アンプ】の順での配線となります。

 この場合、音声信号だけがアンプを通過するため、AVアンプと同等性能の機種でも、本体は小型で済みます(左図)。

 AVアンプは、音声端子と映像端子も引き込むため、結構大きいです(右図)。

 高性能なものは、「背丈も高い」ため、オーディオラックの棚の高さに収まらない場合もあり、特段の注意が必要です。

 201803101705.jpg

 したがって、ホームシアターを構築する場合でも、スピーカー2本でステレオ構成にしたい場合(2ch構成)、または、それに低音を強調するウーハーのみ付ける構成(2.1ch)の場合は、基本的に、プリメインアンプ の方が、設置性において有利です。

 とくに、映像より、CDなどの音楽再生をメインに考えたいならば、音質面でもこの方式を「推し」ます。

 5.1chのサラウンド環境の構築が「マスト」ではないならば、この方式が良いでしょう。そうした方は、このブログの【おすすめプリメインアンプの比較記事】をご覧ください。


 201803101704.jpg

 一方、映画館のような臨場感を得たいがために、サラウンドスピーカー(5.1chなど)を設置する場合は、音声出力端子の少ないプリメインアンプでは基本対応できません。

 その場合は、AVアンプが必要です。

 ただし、本格的にシステムを作る場合、部屋の後方への配線が必要である点や、先述のようにAVアンプが「馬鹿でかい」点など、難易度は高いと言えます。

 201803101710.jpg

 その点で言えば、ヤマハなどは、テレビの下の部分に「1つの長いスピーカー」を設置するだけで、壁の反響などを利用して、擬似的に(バーチャルに)5.1chを再現できる「アンプ内蔵スピーカー」を出しています。

 昔は「おもちゃ並み」の音質でした。

 しかし、最近は、4Kテレビなどの大型テレビの普及で需要が伸びた結果、製品の音質は飛躍的に向上しています。初心者には、こちらのほうが「手軽で良い」気がします。

 なお、こうした商品は、音響機器としては別ジャンルになります。

 そのため、このブログでは、【おすすめサウンドバーの比較記事】で、ヤマハの商品を含めて別に紹介しています。

 興味のある方はご覧ください。


 201807090951.jpg

 以上、AVアンプと、そのオルタナティブとなり得る、いくつかの音響機器を紹介しました。

---

 結論的に言えば、、AVアンプは、(バーチャルではない)本格的なサラウンド環境を構築したい覚悟のある方に「のみ」おすすめすできる、「本格派」です。

 とくに、サラウンドスピーカーの配線を有線ケーブルで構築する場合、ケーブルが部屋の美観を損ねて、家族の不興を買うのは必至なので、注意しましょう。

----

 と、ネガティブに書いてしまいました。

 しかし、AVアンプを使うホームシアターは、費用としては、割と安くできるので、挑戦しやすいのも事実です。

 また、正しく音場を構築できたときの「破壊力(迫力)は凄まじい」です。

 

 予算としては、例えばヤマハの場合、入門用のAVアンプが2.5万円前後5.1chスピーカーシステムが(安い構成で)2.5万円前後です。

 合計、5万円あれば、「だいぶ聴ける」システムが完成します。音楽中心ならば2.0chのステレオ構成をおすすめしますが、「映画好き」ならば、このシステムに挑戦すると良いでしょう!

ーー

 というわけで、以下では、AVアンプを紹介します。今回は、3万円台までの格安製品と、4万円以上10万円以下の上級製品とに分けて説明しました。

 なお、10万円以上のグレードの製品は、十分な試聴・調査ができていないので、「次回以降の課題」とさせて頂きます。

2・比較的安いAVアンプ

 では、具体的なAVアンプの比較に入りましょう。はじめに、実売価格で4万円を下回る「入門機」の紹介です。

 以下の本文では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。


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 【2018年】【1月再入荷予定】

 1・ヤマハ RX-V385 【Wi-Fiなし】
  ¥38,447 Amazon.co.jp (7/9執筆時)

 1・ヤマハ RX-V385 【Wi-Fiなし】
  ¥32,540 楽天市場 (7/9執筆時)

チャンネル数:5.1ch
出力:各100W/115W
インピーダンス:6Ω
周波数特性:10 Hz-100 kHz  
4K HDR:両対応
ドルビー対応:DOLBY TrueHD,
DTS対応:DTS-HD Master Audio
ハイレゾ音源:未対応/対応
HDMI入力:4系統
HDMI出力:1系統
オーディオ:光1/同軸2
ネットワーク:BT(Wi-Fi)
AirPlay :未対応
DLNA: 未対応
ラジオ:AM/FM/ワイドFM
サイズ:幅435x高さ151x奥行315mm

 ヤマハRX-V485は、ホームシアター入門用RXシリーズのAVアンプです。

 人気のAVアンプですが「品薄」です。ただ、廃盤ではなく、2019年1月に再入荷予定です。

 ヤマハの場合、AVアンプを「AVレシーバー」と呼び、旧来の用途に問わない多機能性をアピールしています。

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 本体サイズは、幅435x高さ151x奥行315mmです。

 先述のように、AVアンプは基本的には、高さ方向に「デカい」の特徴で、この機種もそう言えます。

 チャンネル数は、最大5.1chです。つまり、センター1本・フロント2本・リア2本のスピーカーと、低音用のウーハー1機を、スピーカーセットの基本構成とします。

 テレビ出力は、4K/60pに対応します。

 4Kに対応するには、HDCP2.2などの新規格のHDMIなどに対応する必要があります。今回紹介する全製品は全て「4KTV対応」ですが、この部分で、中古や型落ち製品も選択肢に入れている方は注意しましょう。4Kアップスケーリングにも対応です。

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 また、4Kに加えてHDR(HDR10)にも対応します。HDRは、従来よりも輝度を上げ、映像のコントラストを上げられる技術です。次世代規格のUltra-HDブルーレイにも採用されました。

 【ブルーレイプレーヤーの比較記事】でも紹介したように、近年の映画のブルーレイ版でも採用されてきています。

 一方、最新のTVは、【4KTVの比較記事】でも紹介しましたが、HDRに対応しない画質をHDR並にアップコンバートする機能を搭載してるため、現状ではAVアンプのHDR対応は「マスト」と言えるでしょう。

 201807091002.jpg

 さらに、LGなどプレーヤー側の対応もはじまった、「HDRの上位互換」となるDOLBY VISIONにも対応し、対応メディアの点では「無双」ですね。


 201803110901.jpg

 アンプのパワーは、各スピーカーに対して100W(6Ω)です。

 再生周波数帯域は、低音域方向(小さいほどスペックが良い)10 Hzで、高音域方向(大きいほどスペックが良い)で100 kHz となっています。いずれも、他社に比べて引けをとりません。なお、重低音については、Extra Bass機能で、より強調することも可能です。

 ハイレゾ音源は、周波数帯域で言えばこなせますが、主要コーデックに非対応のため、対応を明示しません。とはいえ、D/Aコンバーターを、ハーブラウンの384kHz/32bitなどにするなど、この機種は「豪華」です。

 サラウンド技術は、DOLBY TrueHDDTS-HD Master Audioに対応しており、5.1chの再生に問題ない仕様です。

 201803110902.jpg

 仮想的な5.1ch再生も、ヤマハの場合対応します。後方に2スピーカーの設置が無理な場合など、前方にSPを設置しても、音の跳ね返りなどを利用して、擬似的に5.1chを再現できます。シネマDSPという名称です。

 接続端子は、HDMI入力(映像機器から)が4系統、HDMI出力(TVへ)が1系統です。これに、音声出力用の光端子が1つ、同軸端子が2つ付属する構成となります。

 ネットワーク機能は、Bluetoothのみです。Bluetoothは、SBCとAACの対応です。CDレベルの音質での伝送は無理ですね。この部分は期待できないでしょう。

 また、Wi-Fiが搭載されないため、DLNAにも未対応で、PCその他からの映像データの入力には対応できません。その他、Apple系のAirplayにも対応しません

 ラジオは、AM・FM・ワイドFMに対応できます。

 201807091011.jpg

 セッティングについても、外部マイクが付属し、室内の音響特性を最適化する技術(YPO)が使えます。他社に比べても設置の容易性では配慮があります。

---

 以上、ヤマハRX-V385 の紹介でした。

 ネットワーク機能など弱い部分もありますが、音声部分の出力は100Wと十分です。映像もHDR10や最新のDOLBY Visionに対応しますし、基本性能は充実します。ネットワーク機能の部分を除けば弱点らしい部分はないので、不要ならばこの機種は有力な選択肢です。


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 2・ONKYO TX-SR343
  ¥31,959 Amazon.co.jp (7/9執筆時)

チャンネル数:5.1ch
出力:各65W
インピーダンス:8Ω
周波数特性:10 Hz-100 kHz
4K HDR:HDR10未対応
ドルビー対応:DOLBY TrueHD
DTS対応:DTS-HD Master Audio
ハイレゾ音源:WAV
HDMI入力:4系統
HDMI出力:1系統
オーディオ:光2/同軸1
ネットワーク:BT
AirPlay :未対応
DLNA: 未対応
ラジオ:AM/FM/ワイドFM
 サイズ:幅435x高さ160x奥行329mm

 オンキヨーTX-SR343 は、日本のオーディオメーカーである、ONKYOが販売する、ホームシアター入門機です。

 本体サイズは、幅435x高さ160x奥行329mmです。ヤマハよりも多少「大きめ」な機種です。

 チャンネル数は、最大5.1chです。この部分は、ヤマハと変わりません。

 201803110918.jpg

 テレビ出力は、4Kに対応します。しかし、HDR10以降に未対応である点がこの機種の最大の問題点です。新機種の登場が望まれます。

 アンプのパワーは、各スピーカーに対して65Wです。インピーダンスが8Ωであることをふまえても、あまり能率の良いタイプではないでしょう。

 再生周波数帯域は、低音域方向(小さいほどスペックが良い)10 Hzで、高音域方向(大きいほどスペックが良い)で100 kHz となっています。ヤマハと同様です。

 ハイレゾ音源は、スペック的には可能なはずですが、Flacなど主要コーデックに非対応で、対応を明示しません

 サラウンド技術は、こちらも、DOLBY TrueHDDTS-HD Master Audioに対応しており、5.1chの再生に問題ない仕様です。

 201803110928.jpg

 仮想的な5.1ch再生は、Theater-Dimensionalに対応します。こちらは、2.1chのスピーカー構成で、擬似的に5.1chを楽しむという仕組みですね。

 接続端子は、HDMI入力(映像機器から)が4系統、HDMI出力(TVへ)が1系統です。これに、音声出力用の光端子が2つ、同軸端子が1つ付属する構成です。

 ネットワーク機能は、Bluetoothのみで、Wi-Fiが未搭載なのでDLNAにも未対応です。Apple系のAirplayにも対応しません

 ラジオは、AM・FM・ワイドFMに対応できます。

 セッティングについては、ヤマハのYPOのようなシステムは未搭載ですね。

---

 以上、オンキヨーTX-SR343 の紹介でした。

 2015年登場機種ということで、とくに映像方面の技術はやや古くさいです。同社は良い製品も多く出しますが、この機種は除外して良いでしょう。


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 【2018年8月発売】

 3・ヤマハ RX-S602(B) [ブラック]
 3・ヤマハ RX-S602(H)
[チタン]

  ¥59,489 Amazon.co.jp (7/9執筆時)

チャンネル数:5.1ch
出力:各95W
インピーダンス:6Ω
周波数特性:10 Hz-100 kHz
4K HDR:HDR10未対応
ドルビー対応:DOLBY TrueHD
DTS対応:DTS-HD Master Audio
ハイレゾ音源:WAV/Flac/Alac/DSD
HDMI入力:6系統
HDMI出力:1系統
オーディオ:光1/同軸2
ネットワーク:Wi-Fi/BT
AirPlay :対応
DLNA: 対応
ラジオ:AM/FM/ワイドFM
サイズ:幅435x高さ110x奥行328mm

 ヤマハRX-S602は、設置性の良い比較的小型のAVアンプとして売れている製品です。

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 本体サイズは、幅435x高さ110x奥行328mmです。背丈が意外と低いため、比較的狭いスペースでも設置可能な製品です。

 チャンネル数は、最大5.1chです。

 テレビ出力は、4Kに対応します。また、2018年モデルについては、HDR10Dolby visionへの対応を果たしました。 旧機種は未対応でした。

 アンプのパワーは、各スピーカーに対して95W(6Ω)です。小型化しても引き続きパワーは十分です。

 再生周波数帯域は、低音域方向(小さいほどスペックが良い)10 Hzで、高音域方向(大きいほどスペックが良い)で100 kHz となっています。

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 ハイレゾ音源は、対応が明示されます。WAV/Flac/Alac/DSDなど主要コーデックに対応します。DSDは、従来機は5.6MHzまででしたが、新機種から11.2MHzにも対応です。

 サラウンド技術は、こちらも、DOLBY TrueHDDTS-HD Master Audioに対応しており、5.1chの再生に問題ない仕様です。

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 仮想的な5.1ch再生は、ヤマハの下位機種同様に、前方スピーカーのみで擬似的再生を可能にするシネマDSPに対応する上で、シネマDSP<3Dモード>にさらに対応する点が面白いです。

 こちらの場合、TVより後方のプレゼンススピーカーを擬似的に再現することで、より臨場感を得る仕組みとなります。リアスピーカーをしっかり据え付けられる環境の場合、この機能が有効です。

 接続端子は、HDMI入力(映像機器から)が6系統、HDMI出力(TVへ)が1系統です。これに、音声出力用の光端子が1つ、同軸端子が2つ付属する構成です。

 ネットワーク機能は、Bluetoothに加えて、Wi-Fiが搭載です。そのため、DLNA規格に準拠した製品ならば、ネットワーク再生が可能です。

 対応PC(ソフト)からの再生のほか、【おすすめNASの比較記事】で紹介したような、ネットワーク上のサーバーからの再生も可能です。Apple系のAirplayにも対応です。

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 ラジオは、AM・FM・ワイドFMに対応できます。その上で2018年モデルについては、Spotifyとハイレゾ配信サービスのDeezer HiFiに対応します。

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 セッティングについては、外部マイクが付属し、室内の音響特性を最適化する技術(YPO)が使えます。

 また操作については、ファームウェア更新でAmazonのAlexaに対応です。【Amazon Echoの比較記事】で書いたように、音声入力で、AVアンプの操作ができます。

--

 以上、ヤマハRX-S602の紹介でした。

 AVアンプとしては、背が低くて設置性が良いのが「売り」です。小型でも十分な端子の数があるほか、ネットワーク機能も充実します。シネマDSP<3Dモード>も、ヤマハの独自技術であり、「おまけ」としては面白いです。

 こうした点で、このグレードのAVアンプとしては、初心者におすすめしやすい機種の一つとなります。

 一方、旧機種の RX-S601は価格はお買得ですが、HDR10に対応しない点など、仕様としては旧式です。


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 4・ONKYO TX-L50
  ¥35,925 Amazon.co.jp (7/9執筆時)

チャンネル数:6.1ch
出力:各80W
インピーダンス:4Ω
周波数特性:10 Hz-40 kHz
4K HDR:両対応
ドルビー対応:Dolby Atmos
DTS対応:DTS:X
ハイレゾ音源:WAV/Flac/Alac/DSD
HDMI入力:4系統
HDMI出力:1系統
オーディオ:光1/同軸1
ネットワーク:Wi-Fi/BT
AirPlay :対応
DLNA: 未対応
ラジオ:FM/ワイドFM
サイズ:幅435x高さ70x奥行325mm

 ONKYOTX-L50も、比較的小型と言えるボディの人気製品です。

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 本体サイズは、幅435x高さ70x奥行325mmです。

 ヤマハのRX-S601と較べてもさらに背が低いため、設置性は「最高」と言えます。

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 チャンネル数は、最大6.1chです。

 5.1chの構成、つまり、センター1本・フロント2本・リア2本のスピーカーと低音用のウーハー1機に加えて、後方ソファの背後にさらに1本付属させる構成です。

 ただ、その後7.1chが登場した関係で、現在では一般的とは言えないシステムになっています。基本的には、5.1chで使う機種です。

 テレビ出力は、4Kに対応し、またHDR10にも対応します。

 Dolby visionには対応しませんが、パワーユーザー以外は問題ありません。

 アンプのパワーは、各スピーカーに対して80W(4Ω)です。4Ωという点を考慮に入れると、小型化の弊害か、ややパワーは控えめでしょう。

 再生周波数帯域は、低音域方向(小さいほどスペックが良い)10 Hzですが、高音域方向(大きいほどスペックが良い)で40 kHz となっています。

 CDグレードの音質ならば問題ないでしょうが、ハイレゾ相当の高音質の再生においては、やや不利でしょう。

 ハイレゾ音源は、対応が明示されます。

 WAV/Flac/Alac/DSDなど主要コーデックに対応します。DSDは5.6MHzまで対応です。

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 ・ONKYOイネーブルドスピーカー SKH-410(B)
  ¥7,014 Amazon.co.jp (7/9執筆時)

 サラウンド技術は、こちらは、Dolby AtmosDTS:Xに対応です。今までに出てきた、DOLBY TrueHDDTS-HD Master Audioの上位互換です。

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 これらは、ブルーレイ映画に記録された「天井から降り注ぐ方向の音」の情報をフォローできます。

 そのためには、天井に方向にぶつけるイネーブルドスピーカーをフロントスピーカーの上に2本増設します。

 ただ、この機種は先述のように、最大6.1chです。5.1chに追加で2本増設するには端子の数が足りないため、リアの2本を利用しない3.1.2chでしか利用できません

 省スペースモデルの限界ですが、この点で「中途半端」な製品です。

 仮想的な5.1ch再生は、この製品については言及がありません

 接続端子は、HDMI入力(映像機器から)が4系統、HDMI出力(TVへ)が1系統です。これに、音声出力用の光端子が1つ、同軸端子が1つ付属する構成です。

 ネットワーク機能は、Bluetoothに加えて、Wi-Fiが搭載です。ただ、汎用的なDLNA規格には未対応で、ChromecastAirPlayでの運用となります。

 ラジオは、FM・ワイドFMのみの対応です。

 セッティングについては、AccuEQというヤマハのYPOのようにマイクを利用しつつ、自動でスピーカーの位置調整を行う機能が付属です。

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 以上、ONKYOTX-L50の紹介でした。

 コンパクトな機種ながら、Dolby AtmosDTS:Xに対応する機種ですが、スピーカーのチャンネル数が限定される点や、ネットワーク機能の面で、中途半端な製品と思えます。

 とくに、イネーブルドスピーカーを利用したい場合は、きちんと7.1chに対応できる上位機種を選んだ方が満足度が高そうです。


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 5・パイオニア VSX-S520
  ¥40,260 Amazon.co.jp (7/9執筆時)

チャンネル数:6.1ch
出力:各80W
インピーダンス:4Ω
周波数特性:20 Hz-20 kHz
4K HDR:両対応
ドルビー対応:Dolby Atmos
DTS対応:DTS:X
ハイレゾ音源:WAV/Flac/Alac/DSD
HDMI入力:4系統
HDMI出力:1系統
オーディオ:光1/同軸1
ネットワーク:Wi-Fi/BT
AirPlay :対応
DLNA: 未対応
ラジオ:FM/ワイドFM
サイズ:幅435x高さ70x奥行325mm

 パイオニアVSX-S520は、同社の入門用のAVアンプです。同社はオンキヨーと同系列(子会社)であり、現在ではオンキヨーの「別ブランド」と見なせます。

 こちらの製品も、1つ上で紹介したONKYOTX-L50と部分的に似通った構成です。

 本体サイズは、幅435x高さ70x奥行325mmTX-L50と同じです。

 チャンネル数も、同様の最大6.1chです。

 テレビ出力は、こちらも、4Kに対応し、HDR10にも対応します。DOLBY Visionは未対応です。

 アンプのパワーも、各スピーカーに対して80W(4Ω)です。

 再生周波数帯域は、低音域方向(小さいほどスペックが良い)20 Hzで、高音域方向(大きいほどスペックが良い)で20 kHzです。この部分のスペックは、ONKYOTX-L50と比較しても「低い」です。

 ハイレゾ音源は、対応が明示されます。WAV/Flac/Alac/DSDなど主要コーデックに対応します。

 サラウンド技術は、こちらは、Dolby AtmosDTS:Xに対応です。

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 仮想的な5.1ch再生は、ONKYOTX-L50は言及がありませんでした。

 しかし、こちらは、「サラウンドエンハンサー」モードを搭載し、リアスピーカーを仮想的に表現することが可能です。さらに、センタースピーカーも無しで、2.0chだけでサラウンドを実現するフロントステージ・サラウンドも対応です。

 接続端子は、HDMI入力(映像機器から)が4系統、HDMI出力(TVへ)が1系統です。これに、音声出力用の光端子が1つ、同軸端子が1つ付属する構成です。

 ネットワーク機能は、Bluetoothに加えて、Wi-Fiが搭載です。ただ、こちらも、汎用的なDLNA規格には未対応です。AppleのAirPlayは対応です。

 ラジオは、FM・ワイドFMのみの対応です。

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 セッティングについては、MCACCという自動調整システムが装備です。とくに、サブウーファーの低音の遅れについては、他社より配慮があります。

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 以上、パイオニアVSX-S520の紹介でした。

 事実上ONKYOの「兄弟機」です。やや仕様は異なるものの、6.1chという現在では変則的な構成は、引き続きネックでしょう。一方、後方にスピーカーを設置できない環境で使うならば、仮想的なサラウンド再生の豊富さで、ONKYOの TX-L50よりも性能は良いでしょう。


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 【2018年】

 6・SONY STR-DH790
  ¥35,480 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

チャンネル数:7.1ch
出力:各90W
インピーダンス:6Ω
周波数特性:10 Hz-100 kHz
4K HDR:両対応
ドルビー対応:DOLBY TrueHD/Atmos
DTS対応:DTS-HD Master Audio
ハイレゾ音源:未対応
HDMI入力:4系統
HDMI出力:1系統
オーディオ:光1/同軸1
ネットワーク:BT
AirPlay :未対応
DLNA: 未対応
ラジオ:FMのみ
サイズ:幅430x高さ156x奥行329.4mm

 ソニーSTR-DH770は、同社の入門用のAVアンプです。

 本体サイズは、幅430x高さ156x奥行329.4mmとなります。

 一般的なAVアンプと同じで、高さがある機種です。

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 チャンネル数は、最大7.1chです。

 基本的に5.1chの構成に加えて、TVの後ろに「フロントハイ・スピーカーを2機」付ける構成が推奨されます。もちろん、5.1ch以下でも利用できます。

 テレビ出力は、4Kに対応し、HDR10にも対応します。

 DOLBY Visionにも対応であり、現状で全く問題ない水準です。

 アンプのパワーは、各スピーカーに対して80W(6Ω)です。

 YAMAHAなどのライバルに較べると少し数値が低いものの、一般的に全く問題ない水準です。

 再生周波数帯域は、低音域方向(小さいほどスペックが良い)10 Hzで、高音域方向(大きいほどスペックが良い)で100 kHz となっています。

 十分な余裕があり、全く問題ありません。

 ハイレゾ音源は、しかしながら、対応が明示されません

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 サラウンド技術は、こちらは、DOLBY TrueHDDTS-HD Master Audioの対応です。

 7.1chでは、Dolby AtmosとDTS:Xに対応です。「上方降り注ぎ系」の音の再現も可能です。

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 仮想的な5.1ch再生は、S-Force PROフロントサラウンドを搭載です。他社と同じで、前方の3.1chのみで、バーチャル的な5.1chを再現できます。

 接続端子は、HDMI入力(映像機器から)が4系統、HDMI出力(TVへ)が1系統です。これに、音声出力用の光端子が1つ、同軸端子が1つ付属する構成です。

 ネットワーク機能は、Bluetoothのみの構成です。そのため、DLNA規格をふくめて、ネットワーク再生はフォローしません

 ラジオは、FM・ワイドFMのみの対応です。

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 セッティングについては、ソニーも、「アドバンストD.C.A.C.」という付属マイクを利用し、置いたスピーカーの位置を最適化する技術が優秀です。ヤマハも反響音を制御するYPAO‐R.S.Cという技術を持ちますが、定位の容易さは、利用した限り、個人的にはソニーを推します。

 初心者むけの設置性の容易さと言う点ではこちらがおすすめです。

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 以上、ソニーSTR-DH770の紹介でした。

 この価格で7.1chが構成できるのは素晴らしいです。「フロントハイ・スピーカー」などを取り付けられそうならば、面白いでしょう。

3・高音質な上級AVアンプ

 続いて、4万円以上、10万円以下の上級グレードのAVアンプを紹介します。

 引き続き、以下の本文では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。


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 7・パイオニア VSX-832
  ¥40,300 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

チャンネル数:5.1ch
出力:各80W
インピーダンス:8Ω
周波数特性:20 Hz-20 kHz
4K HDR:両対応
ドルビー対応:Dolby Atmos
DTS対応:DTS:X
ハイレゾ音源:WAV/Flac/Alac/DSD
HDMI入力:4系統
HDMI出力:1系統
オーディオ:光1/同軸1
ネットワーク:Wi-Fi/BT
AirPlay :対応
DLNA:未対応
ラジオ:AM/FM/ワイドFM
サイズ:幅435x高さ173x奥行320.5mm

 パイオニアVSX-832は、同社の中級グレードのAVアンプです。

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 本体サイズは、幅435x高さ173x奥行320.5mmとなります。

 AVアンプとしても、高さ17cm以上は大きい方なので、事前に設置可能かラックを確認しましょう。

 チャンネル数は、最大5.1chです。

 高級グレードの機種では7ch以上が普通なので、ややコスパは悪いようにも思えます。

 テレビ出力は、4Kに対応し、HDR10にも対応します。DOLBY Visionは未対応です。

 ただし、普及は相当先ですし、最新のTVでも十分対応できるでしょう。

 アンプのパワーは、各スピーカーに対して80W(8Ω)です。

 下位グレードの機種と較べても、あまり協力ではないです。もちろん、音質面ではパーツ構成も重要です。こちらは、ディスクリート構成で、高性能DAC搭載とのことですが、部品番号の開示はありません。

 再生周波数帯域は、低音域方向(小さいほどスペックが良い)20 Hzで、高音域方向(大きいほどスペックが良い)で20 kHzです。同社の下位機同様に、この部分は、さほど重視しない作りに思えます。

 ハイレゾ音源は、対応が明示されます。WAV/Flac/Alac/DSDなど主要コーデックに対応します。ただ、再生周波数帯域の面で、高音域が20kHzまでの情報もあり、真の意味で再生できるのかは不明です。

 サラウンド技術は、こちらは、Dolby AtmosDTS:Xの対応です。そのため、天井の降り注ぎ音に対応できます。

 ただし5.1chですので、端子数の関係でこちらも、フロントの3.1chに、イネーブルドスピーカーを加える構成です。

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 仮想的な5.1ch再生は、下位機種と同じです。前方の3.1chで擬似的に5.1chを再現する「サラウンドエンハンサー」モードと、2.0chだけでサラウンドを実現するフロントステージ・サラウンドも対応です。

 接続端子は、HDMI入力(映像機器から)が4系統、HDMI出力(TVへ)が1系統です。これに、音声出力用の光端子が1つ、同軸端子が1つ付属する構成です。

 ネットワーク機能は、Bluetoothに加えて、こちらもWi-Fiが搭載です。ただ、汎用的なDLNA規格には未対応です。AppleのAirPlayには対応です。

 ラジオは、AM・FM・ワイドFMの対応です。

 セッティングについては、この機種もMCACCという自動調整システムが装備です。

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 以上、パイオニアVSX-832の紹介でした。

 5.1ch運用のシステムとしてはやや割高に感じます。スピーカーのパワーや、周波数帯域の面でも、スペック的に言えば、積極的に「推す」理由は乏しいですね。


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 【2018年モデル】

 8・ヤマハ RX-V585
  ¥47,700 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

チャンネル数:7.1ch
出力:各115W
インピーダンス:6Ω
周波数特性:10 Hz-100 kHz
4K HDR:両対応
ドルビー対応:DOLBY TrueHD
DTS対応:DTS-HD Master Audio
ハイレゾ音源:WAV/Flac/Alac/DSD
HDMI入力:4系統
HDMI出力:1系統
オーディオ:光1/同軸2
ネットワーク:Wi-Fi/BT
AirPlay :対応
DLNA:対応
ラジオ:AM/FM/ワイドFM
サイズ:幅435x高さ161x奥行327mm

 ヤマハRX-V585は、同社RXシリーズでは最も上位の製品です。

 本体サイズは、幅435x高さ161x奥行327mmとなります。

 AVアンプとしても、高さ17cm以上は大きい方なので、事前に設置可能かラックを確認しましょう。

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 チャンネル数は、最大7.1chです。先述のソニー機のように、5.1ch構成に加えて、TVの後ろに「フロントハイ・スピーカーを2機」付ける構成が普通です。

 ただ、ヤマハの場合、別室に、ステレオスピーカーを2個引き出すような使い方も提案しており、寝室兼用などにもできます。

 テレビ出力は、4Kに対応し、HDR10・DOLBY visionにも、対応します。

 アンプのパワーは、各スピーカーに対して115W(6Ω)です。余裕があり、十分です。

 再生周波数帯域は、低音域方向(小さいほどスペックが良い)10 Hzで、高音域方向(大きいほどスペックが良い)で100 kHz となっています。

 この部分も、同社の下位機種同様に問題ないでしょう。

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 ハイレゾ音源は、対応が明示され、WAV/Flac/Alac/DSDなど主要コーデックに対応します。再生周波数帯域も100kHzまで保証されるので、スペック上問題ないですね。

 サラウンド技術は、DOLBY TrueHDDTS-HD Master Audioの対応です。

 7.1chとしては、2018年モデルからは、イネーブルドスピーカーにより降り注ぎ音を表現できるDolby AtmosとDTS:Xに対応となりました。

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 仮想的な5.1ch再生は、ヤマハの下位機種と同じです。

 前方スピーカーのみで擬似的な5.1ch再生を可能にするシネマDSPに対応します。同様に、5.1ch環境で、擬似的に7.1ch環境を再現するシネマDSP<3Dモード>にも対応です。

 接続端子は、HDMI入力(映像機器から)が4系統、HDMI出力(TVへ)が1系統です。これに、音声出力用の光端子が1つ、同軸端子が2つ付属する構成です。

 ネットワーク機能は、AACまでのコーデックに対応するBluetoothに加えて、こちらもWi-Fiが搭載です。

 DLNA対応なので、PCやNASなどネットワーク上に保存した動画なども再生可能です。AppleのAirPlayにも対応です。

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 ラジオは、AM・FM・ワイドFMに対応できます。また、2018年モデルからは、Spotifyとハイレゾ配信サービスのDeezer HiFiに対応しました。

 セッティングについては、便利なYPOが利用可能です。

 以上、ヤマハRX-V585の紹介でした。

 現在的に、ないし、将来的に「7.1chを試して見たい!」という方には、おすすめできるAVアンプです。

 一方、「5.1ch」システムを買われる予定の方は、音質・映像の質の面で3万円以下の機種とおおきな差異がないため、より安い下位機種を選んでも良いと思います。

 ただ、 ただ、Wi-Fiの搭載で、ネットワーク再生を考える場合は、この機種は大きな魅力です。その意味、将来性の高いのはこちらでしょうね。

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 【2018年】

 9・ヤマハ RX-V485 【Wi-Fiあり】
  ¥37,442 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

チャンネル数:5.1ch
出力:各115W
インピーダンス:6Ω
周波数特性:10 Hz-100 kHz
4K HDR:両対応
ドルビー対応:DOLBY TrueHD
DTS対応:DTS-HD Master Audio
ハイレゾ音源:WAV/Flac/Alac/DSD
HDMI入力:4系統
HDMI出力:1系統
オーディオ:光1/同軸2
ネットワーク:Wi-Fi/BT
AirPlay :対応
DLNA:対応
ラジオ:AM/FM/ワイドFM
サイズ:幅435x高さ161x奥行327mm

 なお、同型の「下位機」としてRX-V485が同時発売されています。

 こちらは5.1chの対応です。ただし、幅435x高さ161x奥行327mmと、上位機と同型状でスリムではないです。

 基本的にチャンネル以外の部分は変わらないので、7.1chを導入するつもりがないならば、こちらでも良いでしょう。ただ、価格差はさほどないので、(将来中古で売る場合も含めて)将来性は上位機でしょう。


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 【2018年】【各色】

 10・ヤマハ AVENTAGE RX-A780
  ¥64,976 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

チャンネル数:7.1ch
出力:各130W
インピーダンス:8Ω
周波数特性:10 Hz-100 kHz
4K HDR:両対応
ドルビー対応:Dolby Atmos
DTS対応:DTS:X
ハイレゾ音源:WAV/Flac/Alac/DSD
HDMI入力:6系統
HDMI出力:1系統
オーディオ:光2/同軸2
ネットワーク:Wi-Fi/BT
AirPlay :対応
DLNA:対応
ラジオ:FM/ワイドFM/ワイドAM
サイズ:幅435x高さ171x奥行380mm

 ヤマハRX-A780は、同社のAVENTAGE<アベンタージュ>シリーズに属する、上級グレードのAVアンプです。

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 今回紹介する10万円以下グレードの機種でも「高級品」の1つになるでしょう。ヤマハの場合、このグレードからが20万円以上に連なる「ハイエンド系」の技術が搭載されはじめます。

 フルディスクリート構成7ch低歪パワーアンプや、各種の防振・耐ノイズ設計など、プラスアルファが見られます。

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 本体サイズは、幅435x高さ171x奥行380mmとなります。大きめの機種です。

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 チャンネル数は、最大7.1chです。

 先述のソニー機のように、5.1ch構成に加えて、TVの後ろに「フロントハイ・スピーカーを2機」付ける構成のほか、5.1chにイネーブルドスピーカーを2機搭載し、「天井降り注ぎ系」のシステム(5.1.2ch)構成も、公式に対応します。

 テレビ出力は、4Kに対応し、HDR10にも対応します。加えてDOLBY Visionにも対応します。

 アンプのパワーは、各スピーカーに対して130W(8Ω)です。大きなトールボーイのような大型フロントスピーカーを利用する場合も、十分なスペックです。

 再生周波数帯域は、低音域方向(小さいほどスペックが良い)10 Hzで、高音域方向(大きいほどスペックが良い)で100 kHz となっています。問題ありません。

 ハイレゾ音源は、対応が明示され、WAV/Flac/Alac/DSDなど主要コーデックに対応します。

 サラウンド技術は、Dolby AtmosDTS:Xの対応です。先述のように、天井の降り注ぎ音に対応できます。

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 仮想的な5.1ch再生は、ヤマハの下位機種と同じです。繰り返しになりますが、前方スピーカーのみで擬似的な5.1ch再生を可能にするシネマDSPに対応します。同様に、5.1ch環境で、擬似的に7.1ch環境を再現するシネマDSP<3Dモード>に対応です。

 接続端子は、HDMI入力(映像機器から)が6系統、HDMI出力(TVへ)が1系統です。これに、音声出力用の光端子が2つ、同軸端子が2つ付属する構成です。

 ネットワーク機能は、Bluetoothに加えて、こちらもWi-Fiが搭載です。下位機種同様に、DLNA対応であり、AppleのAirPlayにも対応です。

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 ラジオは、FM・ワイドFMの対応です。また、FMの空き帯域を利用したワイドAM(補完放送)にも対応します。また、ネットワークオーディオサービスとして、下位機種の2つに加えてradikoに対応します。

 セッティングについては、こちらも定評のあるYPOが利用可能です。

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 以上、ヤマハRX-A770の紹介でした。

 下位機種と同じ7.1ch構成ですが、ドルビーアトモスに対応している点で「上位」です。対応させたい方は良い選択肢です。

 一方、5.1ch以下で検討されている場合について言えば、下位機種と同じDACながら、デジタル・映像・表示・アナログオーディオそれぞれに電源回路を分離するなど、こちらは、ノイズ処理や共振処理がより高グレードです。

 とはいえ、AVアンプは、ピュアオーディオ系機器ではないため、そこまで細かくこだわる必要性はないかもしれません。普通の方は気にせず下位機種で良いでしょう。

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 【2018年】【各色】

 11・ヤマハ AVENTAGE RX-A880
  ¥75,300 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

チャンネル数:7.1ch
出力:各130W
インピーダンス:8Ω
周波数特性:10 Hz-100 kHz
4K HDR:両対応
ドルビー対応:Dolby Atmos
DTS対応:DTS:X
ハイレゾ音源:WAV/Flac/Alac/DSD
HDMI入力:6系統
HDMI出力:1系統
オーディオ:光2/同軸2
ネットワーク:Wi-Fi/BT
AirPlay :対応
DLNA:対応
ラジオ:FM/ワイドFM/ワイドAM
サイズ:幅435x高さ171x奥行380mm

 なお、同じ筐体を使った「1ランク上」のRX-A880も同時発売です。

 こちらについては、5年間に保証が延長される点、前面端子にアルミ製カバーがある点が相違点です。

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 また、セッティングについては、便利なYPOをパワーアップし、最大8地点の計測点でより正確にセッティングする「マルチポイント計測」に対応します。

 一方、それ以外の点では変わらないので、基本的には下位機で良いと思います。


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 12・SONY STR-DN1080
  ¥62,381 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

チャンネル数:7.1ch
出力:各100W
インピーダンス:6Ω
周波数特性:10 Hz-100 kHz
4K HDR:両対応
ドルビー対応:Dolby Atmos
DTS対応:DTS:X
ハイレゾ音源:WAV/Flac/Alac/DSD
HDMI入力:6系統
HDMI出力:2系統
オーディオ:光1/同軸1
ネットワーク:Wi-FiBT(LDAC)
AirPlay :対応
DLNA:対応
ラジオ:FM/ワイドFM
サイズ:幅430x高さ156x奥行331mm

 SONYSTR-DN1080は、同社の上級グレードのAVアンプです。

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 SONYの場合も、このグレードから明らかにパーツ構成を「ハイエンド」系にしており、本格派です。

 ソニーは社是としてハイレゾの普及を図っています。

 この機種もプリアンプ部を高精度にし、高音域の信号が潰れないよにしたり、パワーアンプまでの接続も無酸素銅の銅棒で直結するなど、面白い仕組みです。

 ハイレゾに欠かせない高速応答性も改良されています。Ultra HD Blu-ray規格は、音楽データがハイレゾ仕様ですし、AVアンプとしても今後欠かせない部分です。

 本体サイズは、幅430x高さ156x奥行331mmとなります。AVアンプとして、標準的なサイズです。

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 チャンネル数は、この機種も、最大7.1chです「フロントハイ・スピーカーを2機」付ける構成のほか、天井に「トップミドルスピーカー」を取り付けて振り下ろし音を再現する方法も提案されます。

 テレビ出力は、4Kに対応し、HDR10にも対応します。Dolby Visionにも対応です。

 アンプのパワーは、各スピーカーに対して100W(6Ω)です。必要十分な性能です。

 再生周波数帯域は、低音域方向(小さいほどスペックが良い)10 Hzで、高音域方向(大きいほどスペックが良い)で100 kHz となっています。問題ありません。

 ハイレゾ音源は、対応が明示され、WAV/Flac/Alac/DSDなど主要コーデックに対応します。

 サラウンド技術は、Dolby AtmosDTS:Xの対応です。先述のトップミドルスピーカーや、イネーブルドスピーカーによる、振り下ろし音再生に対応できます。

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 仮想的な5.1ch再生は、下位機種と同じで、S-Force PROフロントサラウンドを搭載です。他社と同じで、前方の3.1chのみで、バーチャル的な5.1chを再現できます。

 さらに、ファントム・サラウンドバック機能を用いた場合、5.1ch構成でも、背面に2本のバーチャルスピーカーを置いた7.1.2ch相当のサラウンド感を再現可能です。

 接続端子は、HDMI入力(映像機器から)が6系統、HDMI出力(TVへ)が2系統です。出力が2系統なので、例えば、TVとプロジェクターを併用したい場合などに有効です。これに、音声出力用の光端子が1つ、同軸端子が1つ付属する構成です。

 ネットワーク機能は、Bluetoothに加えて、こちらもWi-Fiが搭載です。

 DLNA対応であり、AppleのAirPlayにも対応です。

 また、Bluetoothについては、LDACコーデックに対応するため、対応ヘッドホンなどに、ハイレゾ音質で出力することも可能です。なお、対応ヘッドホンについては【おすすめハイレゾ対応ヘッドホンの比較記事】に書きました。

 ラジオは、FM・ワイドFMの対応です。音楽配信サービスは、Spotifyに対応します。

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 セッティングについては、下位シリーズよりも進化したD.C.A.C.EXに対応します。

 この場合、Dolby Atmosなどの7.1ch設定についても最適化できます。それ以外の場合も、周波数特性の補正がより正確で上位です。

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 以上、SONYSTR-DN1080の紹介でした。

 ヤマハRX-A770の事実上のライバル機といえるでしょう。パワーではヤマハにやや劣るものの、補正技術や、とくにハイレゾに関わる部分は期待値が高いです。


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 【2018年】

 13・ONKYO TX-NR686(B)
  ¥65,236 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

チャンネル数:7.2ch
出力:各100W
インピーダンス:
周波数特性:10 Hz-100 kHz
4K HDR:両対応/ドルビービジョン
ドルビー対応:Dolby Atmos
DTS対応:DTS:X
ハイレゾ音源:WAV/Flac/Alac/DSD
HDMI入力:7系統
HDMI出力:2系統
オーディオ:光2/同軸1
ネットワーク:Wi-Fi/BT
AirPlay :対応
DLNA:未対応
ラジオ:AM/FM/ワイドFM
サイズ:幅435x高さ173.5x奥行379.5mm

 ONKYOTX-NR686 は、同社の上級グレードのAVアンプです。

 本体サイズは、幅435x高さ173.5x奥行378mmと、ここまでの製品の中でも「最大級」です。

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 ・ONKYOイネーブルドスピーカー SKH-410(B)
  ¥7,014 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 チャンネル数は、この機種は、最大7.2chです。利用法としては、通常の5.1ch構成に、ONKYOのイネーブルドスピーカーをフロントスピーカーの上に設置し、天井からの反響音をフォローする5.1.2ch構成が推奨されます。

 テレビ出力は、4Kに対応し、HDR10にも対応します。ドルビービジョンにも対応します。

 アンプのパワーは、各スピーカーに対して100W(8Ω)です。劇的に高いわけではないですが、十分な性能です。なお、DACは、AKM384kHz/32bitを利用しているようです。

 再生周波数帯域は、低音域方向(小さいほどスペックが良い)10 Hzで、高音域方向(大きいほどスペックが良い)で100 kHz となっています。問題ありません。

 ハイレゾ音源は、対応が明示され、WAV/Flac/Alac/DSDなど主要コーデックに対応します。DSDは5.6MHz対応です。

 サラウンド技術は、こちらも、Dolby AtmosDTS:Xの対応です。

 仮想的な5.1ch再生は、この機種の場合、言及がありません

 接続端子は、HDMI入力(映像機器から)が7系統、HDMI出力(TVへ)が1系統です。これに、音声出力用の光端子が2つ、同軸端子が1つ付属する構成です。

 ネットワーク機能は、AACまで対応のBluetoothに加えて、Wi-Fiが搭載です。ただし、DLNA規格には未対応です。ただ、AirPlayに対応するほか、Chromecastにも対応します。

201807091218.jpg

 ラジオは、AM・FM・ワイドFMの対応です。加えて、radikoなどのサービスにもネイティブ対応です。他社に比べるとAmazon Musicに対応する点が面白いです。

 201803111235.jpg

  セッティングについては、上下のバランスが難しい、イネーブルドスピーカーに特化したAccuReflexの搭載が魅力です。この部分は、他社より強いでしょう。

 以上、ONKYOTX-NR676Eの紹介でした。7chモデルとしては人気がある製品です。映像・音声面ではとくに弱点もなく、良くまとまって製品でしょう。DLNAに未対応というのは、唯一残念な部分ですね。

次回につづく
ホームシアター向けのAVアンプのおすすめは結論的にこちら

 というわけで、今回は、10万円以下グレードのAVアンプを14機紹介しました。

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 15・マランツ NR1609
  ¥59,778 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 次回の後編記事【こちら】では、今回紹介できなかった、ONKYOの9.2ch対応のTX-RZ830(B)をはじめ、DENONマランツのAVアンプを紹介します。

 そして、ここまで紹介した全製品から、最終的なAtlasのおすすめ機種を提案しようと思います。

 後編記事は→こちら

 また、前編最後になりましたが、この記事がもしお役に立ったようならば、Twitter Facebook はてなブックマークで話題を共有していただければ嬉しいです。

posted by Atlas at 09:32 | オーディオ製品

比較2018'【高音質で安い】AVアンプ17機の性能とおすすめと選び方【初心者〜中級者】(2)

今回のお題
ホームシアター向けのAVアンプのおすすめはどの機種?

 どもAtlasです。

 今回は、AVアンプを比較しています。

 なお、今回は、前編からの続きの記事となります。前編記事は【こちら】です。

3・高音質な上級AVアンプ

  201807091222.jpg

 【2018年】

 14・ONKYO TX-RZ830(B)
  ¥108,862 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

チャンネル数:9.2ch
出力:各130W
インピーダンス:8Ω
周波数特性5 Hz-100 kHz
4K HDR:両対応/ドルビービジョン
ドルビー対応:Dolby Atmos
DTS対応:DTS:X
ハイレゾ音源:WAV/Flac/Alac/DSD
HDMI入力:7系統
HDMI出力:2系統
オーディオ:光1/同軸2
ネットワーク:Wi-Fi/BT
AirPlay :対応
DLNA:未対応
ラジオ:AM/FM/ワイドFM
サイズ:幅435x高さ201.5x奥行398mm

 ONKYOTX-RZ830 は、同社のハイエンドクラスのAVアンプです。

 本体サイズは、幅440x高さ201.5x奥行376mmとなります。高さは20cmを超え、最も大きな機種です。

  201810310851.jpg

 ・ONKYOイネーブルドスピーカー SKH-410(B)
  ¥7,014 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 チャンネル数は、この機種は、最大9.2chです。

 要するに7chに、天井に向けて設置する跳ね返りスピーカーを使って、天井からの反響音をフォローする7.1.2ch構成が可能なAVアンプです。

 テレビ出力は、4Kに対応し、HDR10にも対応します。

 また、ドルビービジョンに対応するほか、Hybrid Log-Gamma・BT.2020信号のパススルーにも公式対応します。

 アンプのパワーは、各スピーカーに対して130W(8Ω)です。

 大きさと価格に見合って、相当強力です。4Ωの難しいスピーカーでも使えそうです。一方、フィルター回路の工夫などにより、ノイズ対策も万全です。

 再生周波数帯域は、低音域方向(小さいほどスペックが良い)5Hzで、高音域方向(大きいほどスペックが良い)で100 kHz となっています。

 ここまで見た機種に較べて、スペック上低音域の再現性に強い点は言及に値するでしょう。

 ハイレゾ音源は、対応が明示され、WAV/Flac/Alac/DSDなど主要コーデックに対応します。DSDは11.2MHz対応です。

 サラウンド技術は、こちらも、Dolby AtmosDTS:Xの対応です。

 仮想的な5.1ch再生は、この機種の場合、言及がありません

 接続端子は、HDMI入力(映像機器から)が7系統、HDMI出力(TVへ)が2系統です。これに、音声出力用の光端子が2つ、同軸端子が2つ付属する構成です。

 201807091218.jpg

 ネットワーク機能は、Bluetoothに加えて、Wi-Fiが搭載です。

 こちらも、DLNA規格には未対応ですが、radikoなどのサービスにもネイティブ対応する点などは、1つ上の機種と同じです。

 ラジオは、AM・FM・ワイドFMの対応です。

---

 以上、ONKYOTX-RZ830の紹介でした。圧倒的なパワーが自慢の機種です。中級者以上で、ヨーロッパ製などのインピーダンス低めのスピーカーを利用する場合など、需要がありそうです。

 ただし、通常のシアター用スピーカーに使うには、相当程度「オーバースペック」でしょう。


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 15・DENON AVR-X1500H-K
  ¥39,678 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

チャンネル数:7.2ch
出力:各80W
インピーダンス:
周波数特性:10 Hz-100 kHz
4K HDR:両対応
ドルビー対応:Dolby Atmos
DTS対応:DTS:X
ハイレゾ音源:WAV/Flac/Alac/DSD
HDMI入力:6系統
HDMI出力:1系統
オーディオ:光2/同軸0
ネットワーク:Wi-Fi/BT
AirPlay :対応
DLNA:対応
ラジオ:AM/FM/ワイドFM
サイズ:幅434x高さ151x奥行339mm

  AVR-X1500Hは、日本のオーディオメーカーDENONの発売するAVアンプです。同社としては「エントリークラス」という位置づけです。

 本体サイズは、幅434x高さ151x奥行339mmとなります。AVアンプとしては標準的なサイズです。


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 チャンネル数は、この機種も、最大7.2chです。ライバルのONKYOは、「イネーブルドスピーカー推し」の構成でしたが、DENONは、どんな構成でも対応する!という宣伝方法です。

 テレビ出力は、4Kに対応し、HDR10にも対応します。Dolby Visionにも対応します。

 アンプのパワーは、各スピーカーに対して80Wです。やや低めですが、これは8Ωの数値なので、標準的でしょう。

 再生周波数帯域は、低音域方向(小さいほどスペックが良い)10 Hzで、高音域方向(大きいほどスペックが良い)で100 kHz となっています。問題ありません。

 ハイレゾ音源は、対応が明示され、WAV/Flac/Alac/DSDなど主要コーデックに対応します。DSDは5.6MHzまでですが、一般的には問題ないでしょう。

  

 DENON イネーブルドスピーカー 木目 SC-EN10-M
  ¥6,999 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 サラウンド技術は、こちらも、Dolby AtmosDTS:Xの対応です。なお、同社もイネーブルドスピーカーの販売をしています。

 仮想的な5.1ch再生は、この機種の場合、言及がありません

 接続端子は、HDMI入力(映像機器から)が6系統、HDMI出力(TVへ)が1系統です。これに、音声出力用の光端子が2つ付属します。同軸は非対応です。

 ネットワーク機能は、Bluetoothに加えて、Wi-Fiが搭載です。また、DLNAに対応し、AirPlayも使えます。この部分の汎用性はONKYOより優れます。

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 ラジオは、AM・FM・ワイドFMの対応です。音楽配信サービスの対応の幅も広いです。

 201807091245.jpg

 セッティングについては、マイクを利用して音場設定を補正できるAudyssey MultEQ XTが付属です。

----

 以上、DENONのAVR-X1500Hの紹介でした。

 4万円台の7.2ch機ということで、ヤマハRX-V585などのライバルとなります。とくに、7.2ch構成で考えると、様々なスピーカー配置を想定している点で、面白く使えそうです。

 ただ、バーチャルサラウンドに未対応ですので、完全に7.2chを設置して、活かす予定の方以外は、選ばない方が良いでしょう。


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 16・DENON AVR-X2500H-K
  ¥58,746 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

チャンネル数:7.2ch
出力:各95W
インピーダンス:
周波数特性:10 Hz-100 kHz
4K HDR:両対応/ドルビービジョン
ドルビー対応:Dolby Atmos
DTS対応:DTS:X
ハイレゾ音源:WAV/Flac/Alac/DSD
HDMI入力:8系統
HDMI出力:2系統
オーディオ:光2/同軸0
ネットワーク:Wi-Fi/BT
AirPlay :対応
DLNA:対応
ラジオ:AM/FM/ワイドFM
サイズ:幅434x高さ167x奥行339mm

  AVR-X2400Hは、日本のオーディオメーカーDENONの発売するAVアンプの中級機です。1つ上で紹介した機種の上位機にあたります。

 本体サイズは、幅434x高さ167x奥行339mmとなります。AVアンプとしては標準的なサイズですね。

 チャンネル数は、最大7.2chであり、先ほどの機種と同等です。

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 テレビ出力は、4Kに対応し、HDR10にも対応します。また、ドルビービジョンにも対応です。

 他社同様に、4Kアップスケーリングデータのスルーにも公式対応です。これは、地デジや普通のブルーレイなど、4Kに満たない映像をアップコンバートする技術です。

 アンプのパワーは、各スピーカーに対して95W(8Ω)です。パワーが改善された点が、下位機種との最も大きな相違点です。

 再生周波数帯域は、低音域方向(小さいほどスペックが良い)10 Hzで、高音域方向(大きいほどスペックが良い)で100 kHz となっています。下位機種同様です。

 ハイレゾ音源は、対応が明示され、WAV/Flac/Alac/DSDなど主要コーデックに対応します。

 サラウンド技術は、こちらも、Dolby AtmosDTS:Xの対応です。

 仮想的な5.1ch再生は、この機種の場合も言及がありません

 接続端子は、HDMI入力(映像機器から)が8系統、HDMI出力(TVへ)が2系統です。これに、音声出力用の光端子が2つ付属します。同軸はこちらも非対応です。

 ネットワーク機能は、BluetoothとWi-Fiが搭載です。こちらも、DLNAに対応し、AirPlayも使えます。

 201807091249.jpg

 ラジオは、AM・FM・ワイドFMの対応です。配信サービスへの対応は下位機種同様です。

 201807091245.jpg

 セッティングについては、マイクを利用して音場設定を補正できるAudyssey MultEQ XTが付属です。

---

 以上、DENONのAVR-X2500Hの紹介でした。

 AVR-X1500Hと比較すると、最大出力が高い機種です。

 ただ、それに関わる部分以外のパーツは同等程度と言うこともあり、セット販売のシアターシステムを導入するつもりならば、下位機種で良いでしょう。


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 17・マランツ NR1609/FN
 17・マランツ NR1609/FB
  ¥59,830 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

チャンネル数:7.2ch
出力:各50W
インピーダンス:8Ω
周波数特性:10 Hz-100 kHz
4K HDR:両対応
ドルビー対応:Dolby Atmos
DTS対応:DTS:X
ハイレゾ音源:WAV/Flac/Alac/DSD
HDMI入力:8系統
HDMI出力:1系統
オーディオ:光1/同軸1
ネットワーク:Wi-Fi/BT
AirPlay :対応
DLNA:対応
ラジオ:AM/FM/ワイドFM
サイズ:幅440x高さ105x奥行376mm

  NR1608は、高級オーディオメーカーのマランツが販売するAVアンプ入門機です。

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 本体サイズは、幅440x高さ105x奥行376mmなります。AVアンプとしては小型です。5万円を超える機種だけで考えると、最も小型かもしれません。

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 また、比較的小型ですが、フルディスクリート構成のパワーアンプを採用するなど、ヤマハの上位機同様の技術を投入します。

 チャンネル数は、この機種も最大7.2chです。

 テレビ出力は、4Kに対応し、HDR10にも対応します。また、ドルビービジョンにも対応で、Hybrid Log-Gammaにも対応です。

 アンプのパワーは、各スピーカーに対して50W(8Ω)です。サイズ的に仕方ないですが、ライバル機と較べたらやや非力感があります。ただ、4Ωのスピーカにも対応を謳っています。

 再生周波数帯域は、低音域方向(小さいほどスペックが良い)10 Hzで、高音域方向(大きいほどスペックが良い)で100 kHz となっています。

 ハイレゾ音源は、対応が明示され、WAV/Flac/Alac/DSDなど主要コーデックに対応します。DSDは、DENONと同じく、5.6MHzまでの対応ですね。

 サラウンド技術は、こちらも、Dolby AtmosDTS:Xの対応です。

 仮想的な5.1ch再生は、マランツも言及がありません

 接続端子は、HDMI入力(映像機器から)が8系統、HDMI出力(TVへ)が1系統です。これに、音声出力用の光端子が1つ、同軸が1です。

 ネットワーク機能は、BluetoothとWi-Fiが搭載です。こちらも、DLNAに対応します。AirPlayも使えます。

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 ラジオは、AM・FM・ワイドFMの対応です。ネットワークオーディオサービスへの対応も充実します。

 セッティングについては、Odyssey MultEQを装備し、補整力も期待できます。

 以上、マランツが販売するAVアンプの紹介でした。

 売上的には、たいへん人気のある機種です。セットアップもAudyssey MultEQの評判が良く、スピーカーの配置は容易でしょう。

 他社製品と較べるとスペック的に割高感がありますが、割と評判の旭化成の旭化成AK4458VNをDACに使うなど、ピュアオーディオで実績のあるマランツは、音質面の信頼性は高いでしょう。ただ、AVアンプという性質上、この部分を過度に重視する必要性は微妙なところです。

今回の結論
ホームシアター向けのAVアンプのおすすめはこちら!

 というわけで、今回は、10万円以下グレードのAVアンプを10機紹介しました。

 最後に、いつものように、Atlasのおすすめ機種を提案しておこうと思います。


 第1に、3万円台の予算で選べる入門用のAVアンプとしておすすめできるのは、

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 【2018年】【1月再入荷予定】

 1・ヤマハ RX-V385 【Wi-Fiなし】
  ¥38,447 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 1・ヤマハ RX-V385 【Wi-Fiなし】
  ¥32,540 楽天市場 (10/31執筆時)

チャンネル数:5.1ch
出力:各100W/115W
インピーダンス:6Ω
周波数特性:10 Hz-100 kHz  
4K HDR:両対応
ドルビー対応:DOLBY TrueHD,
DTS対応:DTS-HD Master Audio
ハイレゾ音源:未対応/対応
HDMI入力:4系統
HDMI出力:1系統
オーディオ:光1/同軸2
ネットワーク:BT(Wi-Fi)
AirPlay :未対応
DLNA: 未対応
ラジオ:AM/FM/ワイドFM
サイズ:幅435x高さ151x奥行315mm

 ヤマハRX-V385 でしょう。

 先述のように、「製造元品切」状態です。1月再入荷予定とのことですから、納期には注意しましょう。

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 映像出力では、4K・HDR10を通せる点は、長く利用したい場合「マスト」ですが、こちらは対応できます。その上で、上位最新規格のDOLBY Visionに対応するので、相当長く使えそうです。

 音声出力は、その上で、100Wという十分なパワーを持ちますので、出力の弱さに振り回されることもないでしょう。

 201803110902.jpg

 5.1chスピーカーに向く機種です。しかし、シネマDSPに対応するため、後方にスピーカーを配置しなくても、擬似的にサラウンド感が得られる点も、初心者向きかと思います。

 201807091011.jpg

 セッティングについても、多チャンネルスピーカーは、位置合わせが面倒ですが、定評のある室内の音響特性を最適化する技術(YPO)が付属します。こうした点で初心者向けです。

 難点は、ネットワークに未対応の点ですが、それが不要ならば、セットアップの用意さを含めて良い機種です。

ーー

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 【2018年】

 9・ヤマハ RX-V485 【Wi-Fiあり】
  ¥37,442 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

チャンネル数:5.1ch
出力:各115W
インピーダンス:6Ω
周波数特性:10 Hz-100 kHz
4K HDR:両対応
ドルビー対応:DOLBY TrueHD
DTS対応:DTS-HD Master Audio
ハイレゾ音源:WAV/Flac/Alac/DSD
HDMI入力:4系統
HDMI出力:1系統
オーディオ:光1/同軸2
ネットワーク:Wi-Fi/BT
AirPlay :対応
DLNA:対応
ラジオ:AM/FM/ワイドFM
サイズ:幅435x高さ161x奥行327mm

 なお、執筆時現在の価格状況で言えば、(在庫が尽きていない)1つ上の上位機の RX-V485との価格差が詰まっています。

 比較すると、この機種については、Wi-FiとBluetoothを装備しており、ネットワーク面で有利です。DLNAやAirPlay対応で、PCやNASなどネットワーク上に保存した動画再生には、より便利です。

 大きさの部分で許容できるならば、現状ではこれを選ぶのも選択肢です。

ーーー

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 4・ONKYO TX-L50
  ¥35,925 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

チャンネル数:6.1ch
出力:各80W
インピーダンス:4Ω
周波数特性:10 Hz-40 kHz
4K HDR:両対応
ドルビー対応:Dolby Atmos
DTS対応:DTS:X
ハイレゾ音源:WAV/Flac/Alac/DSD
HDMI入力:4系統
HDMI出力:1系統
オーディオ:光1/同軸1
ネットワーク:Wi-Fi/BT
AirPlay :対応
DLNA: 未対応
ラジオ:FM/ワイドFM
サイズ:幅435x高さ70x奥行325mm

 一方で、ラックの関係で設置が難しい場合は、ONKYOTX-L50が選択肢です。

 映像出力では、4KとHDRに対応した上で、音声出力も、80Wと十分な出力を持つ点が評価できます。仮想的なサラウンド再生はできませんが、しっかり5.1chを構築するならば、十分な性能です。

 201810310851.jpg

 ・ONKYOイネーブルドスピーカー SKH-410(B)
  ¥7,014 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

 また、同社のイネーブルドスピーカーを利用して、3.1.2chにチャレンジするのも面白そうです。


 第2に、ワンランク上の高性能機として長く使えそうな機種は、

 201810310859.jpg

 【2018年モデル】

 8・ヤマハ RX-V585
  ¥47,700 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

チャンネル数:7.1ch
出力:各115W
インピーダンス:6Ω
周波数特性:10 Hz-100 kHz
4K HDR:両対応
ドルビー対応:DOLBY TrueHD
DTS対応:DTS-HD Master Audio
ハイレゾ音源:WAV/Flac/Alac/DSD
HDMI入力:4系統
HDMI出力:1系統
オーディオ:光1/同軸2
ネットワーク:Wi-Fi/BT
AirPlay :対応
DLNA:対応
ラジオ:AM/FM/ワイドFM
サイズ:幅435x高さ161x奥行327mm

 ヤマハRX-V585でしょう。

 映像出力では、4Kに対応し、HDR10・DOLBY Visionにも対応します。

 201803110955.jpg

 音声出力では、7.1chを構成できる機種ですが、5.1chの場合でも、擬似的に7.1ch環境を再現するシネマDSP<3Dモード>にも対応でき、面白さがありますから。

 パワー115Wと文句のない大きさです。3万円以下の機種より確実に実力のあると言える製品です。

 パーツ面でも、バーブラウン384kHz/32bitDACを利用するなどのこだわりがありますし、Wi-Fiに対応して、DLNAが利用できるのも良い部分です。

 やや価格が高いものの、便利に利用できるでしょう。

 201807091058.jpg

 セッティングについては、こちらも室内の音響特性を最適化する技術(YPO)が使えます。

 その上で、操作については、YAMAHAは、Wi-Fi対応機(=music cast対応機)全機種について、ファームウェア更新でAmazonのAlexaに対応します。

 AVアンプの面倒なリモコン操作が「音声入力」でできます。なお、この端末については【Amazon Echoの比較記事】で詳しく書きました。


 第3に、5万円を超える高級機で本格的なシアターシステムを整備したいならば、

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 12・SONY STR-DN1080
  ¥62,381 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

チャンネル数:7.1ch
出力:各100W
インピーダンス:6Ω
周波数特性:10 Hz-100 kHz
4K HDR:両対応
ドルビー対応:Dolby Atmos
DTS対応:DTS:X
ハイレゾ音源:WAV/Flac/Alac/DSD
HDMI入力:6系統
HDMI出力:2系統
オーディオ:光1/同軸1
ネットワーク:Wi-FiBT(LDAC)
AirPlay :対応
DLNA:対応
ラジオ:FM/ワイドFM
サイズ:幅430x高さ156x奥行331mm

 SONYSTR-DN1080でしょう。

 201807091202.jpg

 五万円を超えてくると、機器内部のパーツ構成が明らかに「高級化」しますが、ソニーは、音楽やUltra HD Blu-rayの視聴に向く、高レベルのハイレゾ再生を目指す方向性のパーツ選びに好感が持てます。

 映像出力では、4Kに対応し、HDR10・DOLBY Visonに対応します。

201803111205.jpg

 音声出力では、7.1chを構成できる機種で、Dolby Atmos対応のため、5.1.2チャンネル構成で、天井からの反響音を活かした構成も可能です。

 また、5.1chの構成でも、ファントム・サラウンドバック機能で、7.1.2ch相当のサラウンド感を再現可能です。

 ネットワークの部分でも文句の付けられない構成ですし、マルチなAVレシーバーとしても活躍すると思います。スピーカーの位置調整がうまく、初心者むけの設置性の容易さと言う点でもおすすめです。


 第4に、本格的なシアターシステムをできるだけ省スペースで整備したいならば、

 201807091232.jpg

 17・マランツ NR1609/FN
 17・マランツ NR1609/FB
  ¥59,830 Amazon.co.jp (10/31執筆時)

チャンネル数:7.2ch
出力:各50W
インピーダンス:8Ω
周波数特性:10 Hz-100 kHz
4K HDR:両対応
ドルビー対応:Dolby Atmos
DTS対応:DTS:X
ハイレゾ音源:WAV/Flac/Alac/DSD
HDMI入力:8系統
HDMI出力:1系統
オーディオ:光1/同軸1
ネットワーク:Wi-Fi/BT
AirPlay :対応
DLNA:対応
ラジオ:AM/FM/ワイドFM
サイズ:幅440x高さ105x奥行376mm

 マランツNR1609でしょう。

 201803111326.jpg

 本体サイズは、幅440x高さ105x奥行376mmなります。AVアンプとしてはかなり小型で設置性が良いです。

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 中身のパーツ構成も、ヤマハの上位機のように、フルディスクリート構成であり、こだわりがあります。

 映像出力では、4Kに対応し、HDR10・DOLBY Visonに対応します。さらに、Hybrid Log-Gammaにも対応しており、充実します。

 音声出力では、7.1chを構成できる機種で、Dolby Atmos対応です。

 パワーは、さすがにサイズ的に50Wです。しかし、スピーカーは4Ωまで対応ですし、シアター用スピーカーセットを買う分には十分すぎるでしょう。

  201807091259.jpg

 ネットワークオーディオサービスの充実度も高いです。

 

 こうした「聴き放題サービス」をまだお試しでない方は、Amazon Music Unlimited30日間無料体験を登録して、自分に合った楽曲が利用できるか試すのは「あり」でしょう。

 聴き放題サービス自体は、スマホ・PC・Macで試すことができます。このサービスと加入については、【Amazon Music Unlimitedの説明サイト 】をご覧ください。

ーーー

 というわけで、今回はAVアンプの紹介でした。

 201803112023.jpg

1・シアタースピーカーの比較

 なお、今回同時にホームシアター向けのスピーカーをお探しの方、このブログには、AVアンプにつなげて利用する、スピーカーを比較した記事もあります。

 セット価格で、2万円程度から10万円前後まで紹介しています。

 また、このブログ「モノマニア」では、シアター関係の家電について次のような記事もあります。

2・プリメインアンプの比較
3・AVアンプの比較
4・サウンドバーの比較

5・ミニコンポの比較

6・ステレオスピーカーの比較
7・ブルーレイプレーヤーの比較
8・ブルーレイレコーダーの比較
9・液晶テレビの比較
10・家庭用プロジェクターの比較

 これらの記事もよろしくお願いします。

 最後になりましたが、この記事がもしお役に立ったようならば、Twitter Facebook はてなブックマークで話題を共有していただければ嬉しいです。

 (前編からの続き記事なので、前半記事をご紹介頂けるとなお嬉しいです!)

 ではでは!

posted by Atlas at 09:30 | オーディオ製品

2018年10月20日

比較2018'【詳しい】最新プリメインアンプ24機の音質とおすすめ・選び方:ハイレゾ対応(1)

【今回レビューする内容】2018年 高音質で安い!予算別のプリメインアンプの音質とおすすめ・選び方:ネットワークアンプ レシーバーの人気ランキング Wi-Fi・DLNA・Airplay対応

【紹介する製品型番】FOSTEX AP20d DENON PMA-390RE ケンウッド Kseries KA-NA7 ONKYO A-9010 TX-8150 ヤマハ A-S501 R-N602 R-N303 R-N803マランツ PM6006 PM5005 PM8006 PMA-1600NE-SP PMA-60 PMA-2500NE パイオニア SX-S30 パイオニア A-70DA ONKYO INTEC R-N855 A-S801 B WXA-50 PM7005 FN DENON PMA-30-SP パナソニック Technics SU-G30 SONY STR-DH190 Cambridge Audio TOPAZ AM5

今回のお題
音質が良い!プリメインアンプのおすすめはどの機種?

 ども!Atlasです。

 今回は、2018年現在のプリメインアンプ・ネットワークアンプ合計24台比較します。

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 1万円代の入門機から、10万円前後の中級機、20万を超える高級機まで、Atlasが試聴などの結果「良い!」と感じたものを選びました。

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 Atlasは、学生時代は入門機、社会人となって中級機、現在は「そこそこ高級機」と言えるだろうテクニクスのプリメインアンプを利用するに至っています。

 オーディオ好きに評価される、プリアンプパワーアンプが分かれる複雑なシステムは好きではないので、配線のシンプルなプリメインアンプを愛用しています。

 失敗を繰り返しては「売ったり、あげたり」してきましたが、今回はこのような経験をふまえて、「購入時の間違いのない選び方の基本」を紹介するつもりです。

ーー

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 今回は、ハイレゾ対応機・Wi-Fi搭載機を含め、各製品を紹介します。

 その上で、最後に、目的別・価格別に「Atlasのおすすめプリメインアンプ」を提案する形式で書いていきます。

1・プリメインアンプの選び方の基本

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 プリメインアンプは、初めて買われる方は、自分の用途に合わないものを買ってしまいがちです。

1・プリメインアンプ
2・ネットワークアンプ
3・AVアンプ

 少なくともプリメインアンプ」「ネットワークアンプ」「AVアンプの違いだけは、必ず理解してから購入されてください。

 ネット上の比較記事をみても、これらを混同して紹介している場合が見られます。

 多少詳しい人でも、違いが分かっていない場合があるので、簡単にその意味を説明しましょう。


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 第1に、プリメインアンプです。

 ごくごく簡単に言えば「ミニコンポの本体部分」のことです。

 元々、アンプは、弱い電気信号を増幅させるプリアンプと、それをブーストするパワーアンプに分かれていました。しかし、これは、効率が悪いし、価格も高くなるので、中級者以下向けに一体型設計にしたのが、プリメインアンプです。

 もちろん、CDプレーヤーなどは内蔵されません。そういった機種をお探しの場合、このブログでは【ミニコンポの比較記事】をご覧ください。音質面では、プリメインアンプに負けない製品も多いですから。 


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 第2に、ネットワークアンプです

 ごくごく簡単に言えば「プリメインアンプにWi-Fi・Bluetoothを付け足したもの」です。

 PCオーディオの普及で、最近ではじめた新しいタイプのプリメインアンプです。多くの製品はWi-FiとBluetoothが搭載され、CPプレーヤーやTVのほか、PCやNASないし、スマホの音楽も再生にも対応します。

 通常の、光・同軸入力もあるため、普通のプリメインアンプとても利用できます。ただ、無線機能は「ノイズ源」でもあるので、上級者には嫌われる場合もあるカテゴリですね。


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 第3に、AVアンプです

 この製品も「プリメインアンプ」と機能が同じです。

 ただし、プリメインアンプが、2chステレオ、ないし、それにウーハーを付けた2.1chステレオまでの対応に対して、ウーハーとスピーカー5本を使う5.1chサウンド・7.2chサウンドまで対応できる製品です。

 ただ、ステレオで利用する場合は、音質は専門機に劣る機種です。また、その仕組みからいって、とにかく「でかい」です。

 プリメインアンプとは毛色が異なるので、このブログでは、【おすすめAVアンプの比較記事】で、別記事として詳しく紹介しています。

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 なお、TVを中心に、音楽再生も兼ねた音楽再生機器を揃える場合、「AVアンプ」がマストという固定観念があります。

 ただ、最近のプリメインアンプやネットワークアンプは、出力端子が複数あるので、5.1ch対応が不要ならば、プリメインアンプ・ネットワークアンプのが総合的な音質が高く、また、設置スペースを圧迫しません

 今回は、このような意味で、音楽再生機器・TVなどに向く、プリメインアンプとネットワークアンプを比較していきたいと思います。

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1・アンプのサイズ
2・アンプの音質(ハイレゾ含む)
3・ネットワーク対応(Wi-Fiなど

 また、比較にあたっては、以上の3つの観点を特に重要視していきます。

 気になる音質面では、ハイレゾ再生への対応を示すほか、「低音域・中音域・高音域をどの程度鳴らせるか」もスペックや試聴結果をふまえて書いていきます。

2・入門用プリメインアンプの比較

 では、比較をはじめます。

 はじめに、1万円台から3万円前後まで予算で購入可能なモデルを紹介します。ミニコンポから「ワンランク上のシステム」にグレードアップさせたい方に向く製品クラスでしょう。

 なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤字系で、イマイチと思う部分を青字系で記していきます。


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 1・FOSTEXパーソナル・アンプ AP20d
   ¥12,744 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

定格出力(8Ω):20W×2
定格出力(4Ω):12W×2
インピーダンス: 4~8Ω
周波数帯域:20Hz~40kHz
アナログ端子:2
デジタル端子:  
DAC:
ネットワーク:
スピーカー出力:1 (バナナP非対応)
サイズ:幅108×高42×奥行138mm

 AP20d は、日本のフォスター電機が発売する、マイクロサイズのプリメインアンプです。機能を最小限に絞った「D級アンプ」で、手のひらにも載りそうな小型です。

 本体の大きさは、幅108×高42×奥行138mmです。

 アンプのパワーは、4Ω時に最大12Wです。

 この部分は「一体型コンポ並み」のスペックです。ただ、大抵のブックシェルフスピーカーを鳴らすのに問題ない水準といえます。

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 インピーダンスも、欧米に多いと日本に多いのスピーカーに公式対応しています。

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 周波数帯域は、低音域20Hz(値が小さいほど低音域が出る)、高音域40kHz(値が大きいほど高音域が出る)となります。

 高音域が40kHzを超えるので、「CD音源に次ぐ」規格として採用がはじまり、iTunesなどでも採用が噂されるハイレゾ音源にも対応を表明します。ただ、後述するように「デジタル入力」ができないため、他社機では「対応を表明しない水準の機器」ではあります。

 また、数値的にも「ギリギリ対応」といったレベルであり、帯域は狭いです。

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 アナログ入力は、RCA端子(オーディオ端子)が2系統です。

 デジタル入力は、この機種は、DAC=デジタル信号をアナログに変換する装置)を搭載しないので非対応です。

 そのため、例えば、TVやPCならば一般的なオーディオケーブルで接続する必要があります。ただし、この手のAV家電はノイズ問題があるので、「音質はさほど良くない」と考えてください。

 スピーカー端子は、1系統です。バナナプラグが使えない仕様ですね。

 ネットワーク機能は、BluetoothやWi-Fiを含めて未搭載です。

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 以上、AP20d の紹介でした。

 1万円前後の予算で探しているならば、わりと「手堅い選択肢」と言えます。予算が限られている場合は、費用対効果の面から「おすすめ」できます。

 一方、ハイレゾに対応しますが、デジタル入力ができない点で、音質重視の方には「物足りない」でしょう。とくに「音源の進化」を考えると、そう長く使える機種とも言えません。


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 2・SONY ステレオアンプ STR-DH190
  ¥16,673 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

定格出力(8Ω):100W×2
定格出力(4Ω):
インピーダンス: 6~16Ω
周波数帯域:10Hz~100kHz
アナログ端子:4
デジタル端子:  
DAC:
ネットワーク:Bluetooth
スピーカー出力:1 (バナナP非対応)
サイズ:幅430×高133×奥行284mm

 STR-DH190 は、ソニーが発売する入門用のプリメインアンプです。SONYは、これ以上のグレードは5.1chとなるため、プリメインアンプはこれだけですね。

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 本体の大きさは、幅430×高133×奥行284mmです。入門機としては「大ぶり」なのは、先述のように、多チャンネルの上位機と筐体設計を共通化しているためでしょう。

 アンプのパワーは、8Ω時に100Wです。

 かなり余裕を持った設計なのは、やはり上位機との兼ね合いですね。この部分は逆に良い点でしょう。

 インピーダンスは、ただし欧米製に多い4Ωについて公式に対応しません。日本製の10万円以内のスピーカーは6Ω以上ばかりなので、心配不要でしょう。

 周波数帯域は、低音域10Hz(値が小さいほど低音域が出る)、高音域100kHz(値が大きいほど高音域が出る)となります。

 高音域が40kHzを超えるので、やはりハイレゾ音源に対応です。ただ、SONYの場合「デジタル入力」ができない機種は「対応機種」として認定していないですね。

 一方、低音域のスペックを含めて、帯域自体は広いため、低音域と高音域に強い「SONYサウンド」の哲学は感じられるでしょう。

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 アナログ入力は、RCA端子(オーディオ端子)が4系統です。レコード用のフォノもありますね。

 デジタル入力は、この機種はDACを搭載しないので非対応です。

 スピーカー端子は、2系統です。バイワイヤリング用というよりも、複数のスピーカーに分けるための実装のようです。

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 ネットワーク機能は、下位機種では珍しくBluetoothに対応します。

 コーデックは、SBCとAACまでなので、圧縮音源と同等音質です。言いかえれば、iPhoneで採用されるAACと音質は同じです。ネットの「聴き放題」音源程度ならば、再生において問題ないです。その他、ワイドFMチューナーが内蔵です。

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 以上、ソニーのSTR-DH190の紹介でした。

 TV用に、ステレオスピーカーを導入したいと考えている方には「最適」なプリメインアンプでしょう。スマホ音楽の再生もできるため、便利です。

 一方、「純粋なオーディオ機器用」と考えると、「端子部の作り」や「対応インピーダンス」など、上位とは言えない部分も混在します。


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 3・Cambridge Audio TOPAZ AM5
   ¥19,540 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

定格出力(8Ω):25W×2
定格出力(4Ω):
インピーダンス: 6~16Ω
周波数帯域:10Hz~100kHz
アナログ端子:4
デジタル端子:  
DAC:
ネットワーク:
スピーカー出力:1 (バナナP対応)
サイズ:幅430×高80×奥行340mm

 TOPAZ AM5は、英国のケンブリッジオーディオの製品です。

 日本には、バリュートレードが代理店として販売しています。VGPで「2018年度」のエントリーモデルの最高金賞を取っている機種で、案の定、かなり人気になっています。

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 本体の大きさは、幅430×高さ80×奥行340mmです。

 背丈がない機種なので、ラックなどへの設置性はかなり良さそうです。CDプレイヤーと重ね置きでも問題ないでしょう。 

 アンプのパワーは、8Ω時に25Wです。

 さほど余裕のあるとは言えない設計です。

 インピーダンスは、こちらも4Ωについて公式に対応しません。対応は8Ωという表示です。

 周波数帯域は、低音域が10Hz高音域30kHzです。

 上位機のAM10については、低音・高音域双方ともより余裕があることを考えると、哲学に基づくのではなく、コストカットのための仕様でしょう。

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 アナログ入力は、RCA端子(オーディオ端子)が4系統です。

 デジタル入力は、非対応です。

 スピーカー端子は、1系統です。バナナプラグには対応します。

 ネットワーク機能は、非対応となります。

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 以上、ケンブリッジオーディオのTOPAZ AM5の紹介でした。

 フラットで味付けのないサウンドという「哲学」のあるブランドです。アンプのパワーを控えめにすることで、「低価格でも音質のバランスをとった設計」という点では、その路線の製品でしょう。

 ただ、試聴の限りでは、価格相応の音であり、「5万円前後のミドルクラス」に匹敵するというのはややオーバーな表現かなと思います。音質は、確かに日本の賞を得やすいサウンドですね。


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 【2015年発売開始】

 4・ONKYO A-9010
  ¥32,519 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

定格出力(8Ω):44W×2
定格出力(4Ω):85W×2
インピーダンス: 4~16Ω
周波数帯域:10Hz~100kHz
アナログ端子:5
デジタル端子:  
DAC:
ネットワーク:
スピーカー出力:1 (バナナP対応)
サイズ:幅435×高129.5×奥行332.5mm

 A-9010は、日本の老舗音響機器メーカーのONKYOが販売する格安のプリメインアンプです。初心者向けのプリメインアンプです。

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 本体の大きさは、幅435×高129.5×奥行332.5mmです。

 個人的経験で言えば、ラックに入れる場合は特に「高さ」に注意するべきですが、こちらは、背が12.9cmと低いので、この点で問題ありません。リモコンも付属です。

 アンプのパワーは、4Ω時に最大85Wです。

 大抵のブックシェルフ型・トールボーイ型スピーカーを鳴らすのに問題ないスペックです。

 インピーダンスも、4~16Ωのスピーカーに公式対応するため、相性に悩む必要はないでしょう。ミニコンポなどの手持ちのスピーカーを「とりあえず利用」していく場合に便利です。

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 周波数帯域は、低音域が10Hz、高音域が100kHzと、全レンジに余裕がある仕様です。入力音源やスピーカーの性能をプリメインアンプが妨害することはないでしょう。

 一方、スペック的に、高音域が40kHz以上ですから、(ここだけ見ると)ハイレゾには対応です。ただ、ONKYOは、デジタル入力できない機種は「ハイレゾ非推奨」のようで、対応機として売っていません。

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 アナログ入力は、5系統入ります。そのため、CDプレーヤーやTVその他の多数の機器をつなげられます。

 デジタル入力は、この機種は、DAC=デジタル信号をアナログに変換する装置)を搭載しないので、この機種も「非対応」です。

 スピーカー端子は、一方、接続に便利な「バナナプラグ」にも対応するうネジ式の本格的なスピーカー端子を搭載します。

 ネットワーク機能は、BluetoothやWi-Fiを含めて未搭載です。

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 以上、ONKYOのA-9010の紹介でした。

 周波数帯域に余裕があり、本体性能は良い機種です。ただ、2015年発売開始機種ということで、デジタル入力非対応など、多少「古くさい仕様」です。

 単体のCDプレーヤーなどだけから接続をする場合は、デジタル系のノイズの問題がないのは利点とも言えます。しかし、使い勝手の部分では、あまり「おすすめ」とは言えません


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 5・マランツ PM5005
  ¥23,120 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

定格出力(8Ω):40W×2
定格出力(4Ω):55W×2
インピーダンス: 4~8Ω
周波数帯域:10Hz~50kHz
アナログ端子:4
デジタル端子:
DAC:
ネットワーク:
スピーカー出力:1
サイズ:幅440×高105×奥行370mm

  PM5005は、米国発祥の老舗音響メーカーであるマランツの入門機です。

 日本でも古くから進出しているメーカーで、中級グレードの人気機種を多く出していました。現在は日本企業となり、DENONと同グループになっています。

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 本体の大きさは、幅440×高さ105×奥行370mm です。

 とくにこの機種は「背が低い」ので、AVラックに入れる際にメリット性があるでしょう。

 アンプのパワーは、4Ω時に最大55Wです。実用水準とは言え、能力は平均的です。ただ、20万円以下のブックシェルフ型スピーカーならば、インピーダンスを含めて大抵問題なくつながるでしょう。

 周波数帯域は、低音域が10Hz、高音域が50kHzです。

 ONKYOに比べると、高音域にさほど余裕のない仕様です。音質面では、内部の回路がフルディスクリート構成になっている点で、ノイズ対策などの面で有利でしょうが、決定的に音の差が生じているかというと微妙な部分です。

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 アナログ入力は、4系統と充実します。フォノ(レコード)用の端子もあるほどですね。

 デジタル入力は、この機種もDACを搭載しないので非対応です。ハイレゾ音源にも対応を表明していない機種です。

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 スピーカー端子は、バイワイヤリング対応です。

 通常のスピーカーは、スピーカー1つに黒と赤の2芯ケーブルを挿しますが、こちらは、4芯ケーブルも対応します。ただし、これにも、スピーカー側の対応も必要ですので、初心者は気にしなくて良い部分です。

 ネットワーク機能もBluetoothやWi-Fiを含めて未搭載です。

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 以上、マランツPM5005の紹介でした。

 ライバル機のONKYOと比べると多少パワーが落ち、周波数帯域についても、スペック的に劣ります。

 ただ、マランツのアンプは、音の個性が出しやすいフルディスクリート構成ですから、「音の傾向の固定ファン」は一定数いるのも確かですね。


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 6・DENON PMA-390RE【各色】
  ¥23,190 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

定格出力(8Ω):50W×2
定格出力(4Ω):100W×2
インピーダンス: 4~8Ω
周波数帯域:5Hz~100kHz
アナログ端子:4
デジタル端子:
DAC:
ネットワーク:
スピーカー出力:1
サイズ:幅434×高121×奥行308mm

 PMA-390REは、日本のDENONが発売するプリメインアンプです。

 現在は、マランツの「姉妹会社」ですが、音の傾向は明らかに異なります。デノンは、バランス重視ですが、マランツに比べると、「低音重視」の傾向です。

 本体色は、黒色と銀色から選べます。

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 本体の大きさは、幅434×高121×奥行308mm  です。

 奥行が短いので、底の浅いAVラックへの配置に適しています。スピーカー端子は、こちらもネジ式で、全体的に高級感があります。

 アンプのパワーは、4Ω時に最大100WとONKYOと同じく能力が高いです。インピーダンスも4~8Ωに公式対応ですので、問題ありません。

 周波数帯域は、低音域が5Hz、高音域が100kHzです。

 ONKYOと比較すると高音域はそのままに、低音域の出力範囲は、こちらに余裕があります。高音域は、スペックだけならば、ハイレゾ音源にも対応できる品質ですが、残念ながら、ハイレゾ未対応機ですね。

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 アナログ入力は、4系統入ります。

 デジタル入力は、この機種もDACを搭載しないので非対応です。

 スピーカー端子は、2系統あり、この機種もバイワイヤリング対応です。

 ネットワーク機能もBluetoothやWi-Fiを含めて未搭載です。このあたりの仕様は入門機として共通していますね。

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 以上、DENONPMA-390REの紹介でした。

 格安機種のなかでは、周波数帯域が広く、基本性能は他機種を凌駕しているともいえる機種です。

 また、音のクリアさを重視したS.L.D.C.などの本体構造も作用して、音の解像度(分解能)も良いです。とくにバイワイヤ対応ケーブルを使えば、その実力はさらに発揮されるでしょう。「ハイレゾ対応」が当面不要ならば、最も良い選択肢でしょう。

3・中級者向けプリメインアンプの比較

 つづいて、3万円台から5万円前後までの予算で購入できる中級者向けアンプを紹介します。

 なお価格的に「中級者」と分類しましたが、初心者が購入されても全く問題なく、音質面でもワンランク上の水準を体験できます。


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 7・ケンウッド Kseries KA-NA7
  ¥27,500 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

定格出力(4Ω):10W×2
定格出力(4Ω):
インピーダンス: 4Ω
周波数帯域:30Hz~40kHz
アナログ端子:1
デジタル端子:光×1
DAC:192kHz/24bit
ネットワーク:Bluetooth(SBC)
スピーカー出力:1
その他:
サイズ:幅110×高50-×奥行179mm

  KA-NA7は、日本のケンウッドが発売する小型のプリメインアンプです。

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 本体の大きさは、幅110×高50-×奥行179mmです。

 超小型ですので、どこでも置けます。ミニコンポ(システムコンポ)の「上位互換」としての買い換えにも向く仕様です。

 アンプのパワーは、4Ω時に最大10Wです。

 ブックシェルフでも小型のスピーカー以外ではパワー不足です。インピーダンスも対応が4Ωのみですので、こちらは、ケンウッドのスピーカーLS-NA7LS-K901-Mに合わせるべきプリメインアンプでしょう。

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 周波数帯域は、低音域が30Hz、高音域が40kHzです。

 この機種は、40kHzの水準を超えるのでハイレゾ音源対応を表明しています。しかし、高音域が40kHzは最低限のスペックであり、他機と比べた場合も優れているとは言いがたいでしょう。

 さらに、低音域は30Hzからとスペックが低いです。小型ですので、仕方ない部分ではあります。

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 アナログ入力は、1系統です。それも3.5mmステレオミニ端子なので、この製品は、基本的にアナログは「おまけ」です。

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 Amazonベーシック オプティカルケーブル 1.8m
  ¥673 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

 デジタル入力は、対応します。

 ただし、光デジタル音声ケーブルでの接続になります。DAC=デジタル信号をアナログに変換する装置)は192kHz/24bitに対応しており、高音質なハイレゾ音源に対応できます。

 スピーカー端子は、1系統です。しかし端子の作りがレバー式であり、品質的にはミニコンポの延長線上とも言える製品ではあります。

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 以上、ケンウッドのKA-NA7の紹介でした。

 「40kHzの周波数帯域」と、「DAC内蔵でデジタル入力対応」という2点で、(真の意味で)ハイレゾ対応プリメインアンプと言えるのは、このグレード以上でしょう。

 ただし、アンプのパワーは10W小さく本格的なプリメインアンプとは言いがたい機種ですね。


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 8・ヤマハ A-S501
  ¥38,977 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

定格出力(8Ω):85W×2
定格出力(6Ω):100W×2
インピーダンス: 6~8Ω
周波数帯域:10Hz~50kHz
アナログ端子:5
デジタル端子:光×1・同軸×1
DAC:192kHz/24bit
ネットワーク:
スピーカー出力:1(5.1ch出力対応)
サイズ:幅435×高151×奥行387mm

 A-S501は、ヤマハの中級グレードのプリメインアンプです。

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 本体の大きさは、幅435×高151×奥行387mmです。

 多少奥行がある機種ですが、標準的なサイズの域に収まっています。外面端子を含めて、プリメインアンプらしいしっかりとした重量感ある作りです。端子構成的に、TVとの相性も高いでしょう。

 アンプのパワーは、6Ω時に最大100Wと十分なサイズです。ただ、インピーダンスも、 6~8Ωまでと中級アンプとしては多少狭いです。

 周波数帯域は、低音域が10Hz、高音域が50kHzです。

 高音域は40kHzを超えるので、ハイレゾ音源を扱えるスペックです。ただし、他社に比べると、音域にさほど余裕があるわけではありません

 ただ、クリアで中音の厚みに富む「ヤマハサウンド」の特長がみられる設計です。

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 アナログ入力は、5系統と多いです。余り多いと、本体のダイヤル数が増えて却って不便なのですが、場合によっては実用性はあるでしょう。

 デジタル入力は、光デジタル音声ケーブル端子が1系統同軸端子が1系統です。

 TVやオーディオ機器きによってはいずれか一方しか搭載しない場合もあるため、この点は便利です。またPCとTVなど複数とつなげることも可能です。Atlas的には、アナログ端子よりも、デジタル端子が充実していた方が「現代的」だと思います。

 DAC192kHz/24bitに対応です。したがって、ハイレゾ音源が再生可能です

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 スピーカー端子は、2系統あり、この機種もバイワイヤリング対応です。

 ネットワーク機能は、BluetoothやWi-Fiを含めて未搭載です。

 なお、こちらは、スピーカー端子の他、5.1ch用に5系統の出力端子があります。この点では、純粋にステレオ用の「プリメインアンプ」と言えるのか、やや微妙なところですね。

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 以上、ヤマハA-S501の紹介でした。

 「味付けの少ない」サウンドという明確な「思想」があるヤマハサウンドを体験できる中級機です。一定の「企業哲学」を楽しめるのも、オーディオ機器の「楽しみ方」ですから、そういった部分では「面白い機種」です。

 ただし、ハイレゾ再生時の音域の広さやネットワーク機能などの点では、多少「古くささ」も感じる機種です。そういった点では、次に紹介する上位機のが良いでしょう。


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 【2017】【次回入荷:2019年1月】

 9・ヤマハ R-N303【各色】
   ¥38,514 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

定格出力(6Ω):80W×2
定格出力(6Ω):120W×2
インピーダンス: 6Ω
周波数帯域:10Hz~100kHz
アナログ端子:4
デジタル端子:光×1・同軸×1
DAC:192kHz/24bit (DSD 5.6)
ネットワーク:Bluetooth/有線/無線LAN
スピーカー出力:1(2.1ch対応)
サイズ:幅435×高151×奥行340mm

 R-N602は、ヤマハの中級グレードのプリメインアンプです。

 2017年販売の現行機ですが、在庫数の関係で次回出荷は1月予定です。

 本体色は、シルバーと黒モデルも選択できます。

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 本体の大きさは、幅435×高151×奥行340mmです。先ほどの機種とさほど変わらない仕様です。

 このクラスになると、筐体を含めて「存在感」「高級感」が増していきます。

 アンプのパワーは、6Ω時に最大120Wと先ほどの機種と同レベルです。

 インピーダンスは、定格 ですが、能力の上で4Ω~8Ω程度のスピーカーに対応するでしょう。20万円以下クラスのスピーカーならば、問題ありません。

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 周波数帯域は、低音域が10Hz、高音域100kHzです。

 このクラスの製品としては、ONKYO同様に優秀なスペックであり、ハイレゾ向きです。

 なお、ヤマハの場合、PURE DIRECTモードの場合にこの周波数帯域になります。このモードをOFFにもできますが、その場合のほうが、従来的なYamahaユーザーの感性に向く音かもしれません。

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 アナログ入力は、こちらも4系統と多いです。

 デジタル入力は、光デジタル・同軸ケーブル端子がそれぞれ1系統です。十分でしょう。

 DACは、192kHz/24bitに対応し、ハイレゾ音源が再生可能です。また、この機種は、より高音質なDSD音源にも対応で、DSD5.6MHzまで対応できます。

 スピーカー端子は、2系統あり、この機種もバイワイヤリング対応です。

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 ネットワーク機能は、この機種の最も特長と言える部分です。

 AAC規格に対応するBluetooth接続が可能なので、iPhoneなどのスマホなどの音源が直接送れ、また、音量その他の操作も可能です。

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 さらに、Wi-Fiと有線LAN端子も装備されます。

 そのため、ご自宅のPCやタブレットまたは、以前【NASの比較記事】で紹介したような、ネットワーク上のハードディスクなどに、ワイヤレスで接続することが可能です。MacやiPhoneならばAirplayに対応できるので、iTunesからワンボタンで音源再生できます。

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 この機種は、ワイドFM/AM対応のラジオ機能も付属します。Wi-Fi網を利用すれば、radiko.jpや Spotifyなどのラジオや音楽も再生できるため、システムを「多機能ラジオ」的に構築できるのも魅力だと思います。

 以上、ヤマハR-N303の紹介でした。

 5万円前後の製品で選ぶならば、「ベスト」と言って良い製品です。ハイレゾ音源に対応できること、ネットワーク機能が充実していること、この2点は、プリメインアンプが短い期間で「陳腐化」しないためには重要な部分なので、多少高くてもこの機種を選ぶメリット性は高いです。

 その上で、スマホで操作できる利便性も、この機種のたいへん良い部分です。

 費用対効果が高いので、「迷ったらこれを選べば良い機種」だと思います。個人的にも、音質にクセが無いので、友人におすすめしやすいモデルです。

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 10・ヤマハ R-N602
  ¥44,000 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

定格出力(6Ω):70W×2
最大出力(6Ω):110W×2
インピーダンス: 6Ω
周波数帯域:10Hz~100kHz
アナログ端子:5
デジタル端子:光×2・同軸×2・USB×1
DAC:192kHz/24bit (DSD 5.6対応可)
ネットワーク:Bluetooth・有線/無線LAN
スピーカー出力:1(2.1ch対応)
サイズ:幅435×高151×奥行392mm

 なお、こちらはR-N602という2015年発売の製品があります。

 型番上「上位機種」でノイズ対策などは「上位」で、豊富な入力端子の他、AVアンプのようにサブウーファー端子も装備される点で上位なのですが、無線のセキュリティ規格が古いなど、劣る部分もあります。

 新機種で良いと思います。



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 11・マランツ PM6006 FN
  ¥42,317 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

定格出力(8Ω):40W×2
定格出力(4Ω):55W×2
インピーダンス: 4~8Ω
周波数帯域:10Hz~70kHz
アナログ端子:4
デジタル端子:光×2 同軸×1
DAC:192kHz/24bit
ネットワーク:なし
スピーカー出力:1
サイズ:幅440×高105×奥行370mm

 PM6006は、元米国、現日本のマランツの発売する、中級グレードのプリメインアンプです。最近試聴しましたが、マランツらしい、高音域に余裕のあるサウンドでした。

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 本体の大きさは、幅440×高さ105×奥行370mmです。

 高さがなく、設置しやすい機種ですね。ただ、重量感は十分あり、安定性は高いでです。

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 アンプのパワーは、4Ω時に最大55Wです。

 他社よりも多少スペックが低いですが、実用面では問題ないでしょう。下位機種同様に、ノイズがのりにくいフルディスクリート構成ですが、さらに、高速アンプモジュールHDAMを採用し、スピード感あるサウンドです。

 インピーダンス4~8Ωまでと対応性が高いです。

 周波数帯域は、低音域が10Hz、高音域が70kHzです。マランツの下位機種と比べると、高音域に余裕があり、ハイレゾ音源に向く仕様です。

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 アナログ入力は、4系統です。

 デジタルノイズが載らないように、しっかりとシールドされた設計ですので、アナログ・デジタル双方使う方にもおすすめできます。

 デジタル入力は、光デジタル端子が2系統同軸端子が1系統です。コンバータを介さずに済むので、端子の多さは魅力的です。

 DACは、こちらも192kHz/24bitに対応し、ハイレゾ音源が再生可能です。一方、DSD音源には未対応ですね。

 ネットワーク機能は、BluetoothやWi-Fiを含めて未搭載です。

 スピーカー端子は、2系統あり、この機種もバイワイヤリング対応です。

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 以上、マランツPM6006の紹介でした。

 厳選されたパーツによる高音域の「綺麗さ」はマランツの特長ですが、デジタル化された最近の機種にもその傾向は見られます。ネットワーク機能がないなど「古くさい」部分もありますが、純粋にステレオを楽しめる機種です。


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 12・パイオニア SX-S30
  ¥34,662 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

定格出力(4Ω):85W×2
定格出力(4Ω):
インピーダンス: 4Ω
周波数帯域20Hz~40kHz
アナログ端子:2
デジタル端子:光×2 同軸×2 USB HDML×4
DAC:192kHz/24bit (DSD 5.6対応可)
ネットワーク:Bluetooth・有線/無線LAN
スピーカー出力:1(2.1ch対応)
サイズ:幅435×高151×奥行392mm

 SX-S30は、日本のパイオニアの発売するプリメインアンプです。

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 本体の大きさは、幅435×高さ78×奥行330mm です。D級プリメインアンプとしては、背が低い仕様です。ただし、Wi-Fiアンテナを立てると、+5cmになる点は、設置の上では留意事項です。

 アンプのパワーは、4Ω時に最大85Wです。

 このクラスとしては標準的で、十分なスペックです。インピーダンスは、推奨値でですが、出力からすれば、8Ω程度のスピーカーまでなら問題ないです。

 周波数帯域は、低音域が10Hz、高音域40kHzです。

 ハイレゾ音源に対応できるギリギリの水準で、高音域にあまり余裕がないスペックです。

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 アナログ入力は、2系統です。多少少ないですが、この機種はデジタル向きの機種ですので、仕方ない部分です。

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 デジタル入力は、光デジタル端子が2系統同軸端子が2系統・USBが1系統と豊富です。

 さらに、HDMI端子が4つ付属するのが特長です。通常TVとは光デジタル端子でつなぎますが、こちらはHDMIでもつなげます。HDMIは映像を送れるので、この本体で受信した映像情報もスルーして表示できます。

 ちなみに、4K映像をTVで見る祭は、4Kパススルー機能を搭載したアンプにHDMI接続をした上で、TVに配線しないと、著作権の関係で再生できません。この機種の場合は「対応」できます。プリメインアンプでは唯一でしょう。ただし、4K以外は無関係です。

 スピーカー端子は、1系統あり、この機種はバイワイヤリング非対応です。

 ネットワーク機能は、AAC規格に対応するBluetooth接続Wi-Fiと無線LANも装備されます。

 ヤマハと同様の仕様です。こちらも、MacやiPhoneならばAirplayに対応できるので、iTunesからワンボタンで音源再生できます。

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 以上、パイオニアSX-S30の紹介でした。

 プリメインアンプを、TVメインで利用する方で、4K放送の部分を重視するならば、この機種が良いでしょう。

 ただ、4K放送はまだ行われていませんし、同時並行してすすむ、情報量が多い4KHDR放送の音声再生は、この機種では対応できませんので、現状の買い換えで重視しなくても良い部分かもしれません。


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 13・DENON PMA-30-SP
  ¥27,801 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

定格出力(8Ω):25W×2
定格出力(4Ω):40W×2
インピーダンス: 4~16Ω
周波数帯域:非公開
アナログ端子:
デジタル端子:光×2 同軸×1
DAC:192kHz/24bit
ネットワーク:Bluetooth(APT-X)
スピーカー出力:1 (2.1ch対応)
サイズ:幅200×高86×奥行258mm

  PMA-50は、日本のDENONの発売するプリメインアンプです。多機種と較べると、多少特殊なアンプです。

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 本体の大きさは、幅200×高86×奥行258mmです。小型で設置性についてはかなり利点がある機種です。

 アンプのパワーは、4Ω時に最大50Wと、小型機としては健闘しています。

 さほど出力は高いとは言えませんが、この機種と合わせるのは、大抵が小型ブックシェルフでしょうから十分です。インピーダンスも4~8Ωに対応できます。

 周波数帯域は、一方で、非公開です。ただし、ハイレゾ音源への対応は表明しています。

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 アナログ入力は、1系統と少ないです。

 というのも、このアンプは、デジタル信号をアンプまでアナログに変換すること無しに直通できる、DDFA技術を利用したフルデジタルアンプだからです。

 デジタル入力は、光デジタル端子が2系統同軸端子が1系統です。

 プリメインアンプ的に使える10万円以下のデジタルアンプは、現行ではこの機種だけだと思います。フルデジタル構成がアナログ構成を完全に凌駕するとは言えませんが、それでも音の歪みの改善には確実な効果があり、ファンは多いです。

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 ネットワーク機能は、AAC規格に加えて、より音質の良いapt-X規格に対応するBluetooth接続を装備します。正確にはapt-X LL規格なので、遅延は少なめです。

 ただ、無線/有線LANは装備しないので、ハイレゾ音源については、光デジタル端子などを介して再生します。

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 以上、DENONPMA-30の紹介でした。

 DENON製品としては特殊なアンプで音の傾向も異なりますが、5万円前後のアンプでは、良質と言える音を得られます。「2台目」として試す価値は確実にあります。

 ただ、個人的に、過去にいくつかフルデジタルアンプを所有したことがあります。他のスピーカーにない特徴的な音が出るのは確かですが、音質面で同じ価格帯のアナログアンプを「上回る」ということはありません

 経験上、デジタルという表現には何かしら惹きつける「魔力」があるので、選ぶ際は、多少「冷静」になる必要はあるでしょう。

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 14・DENON PMA-60
  ¥51,500 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

定格出力(8Ω):25W×2
定格出力(4Ω):50W×2
インピーダンス: 4~8Ω
周波数帯域:非公開
アナログ端子:
デジタル端子:光×2 同軸×1 USB×1
DAC:192kHz/24bit (DSD 11.2)
ネットワーク:Bluetooth(APT-X)
スピーカー出力:1 (2.1ch対応)
サイズ:幅200×高86×奥行258mm

 なお、同じ筐体を採用する上位機種としてPMA-60も併売中です。

 以前人気があったPMA-50の後継機です。

 こちらは、出力が50Wと増えているほか、下位機種に比べるとUSB出力に対応します。ハイレゾ再生も、実際的に音源は少ないですが、DSD 11.2対応で、PCMについても、PCM 384 kHz / 32 bitまでとなります。

 ただ、FLACなどの普通のハイレゾ音源の再生を成す分には、音質部分の核心的構造は下位機種と同じですので、コスパは下位機種のが良さそうです。

4・高性能プリメインアンプの比較

 つづいて、各社の上位機と言える価格帯のプリメインアンプを紹介しましょう。 


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 15・ONKYO INTEC R-N855
  ¥56,300 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

定格出力(4Ω):70W×2
定格出力(6Ω):85W×2
インピーダンス: 4~16Ω
周波数帯域:5Hz~60kHz
アナログ端子:2
デジタル端子:光×1・同軸×1・USB
DAC:192kHz/24bit(DSD 11.2対応)
ネットワーク:Bluetooth/有線/無線LAN
スピーカー出力:1
サイズ:幅275×高87.7×奥行283.2mm

 INTEC R-N855は、ONKYOのプリメインアンプの上位シリーズです。

 こちらには「ネットワークレシーバー」という名前が付いており、同社では、このクラスからネットワーク接続に対応します。

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 本体の大きさは、幅275×高87.7×奥行283.2mmです。プリメインアンプとしては、十分に小型サイズで、設置性の面で有利といえそうです。

 アンプのパワーは、6Ω時に最大85Wと、標準的なパワーを持ちます。

 インピーダンスの幅も広く、このクラスの製品に合わせる20万円以下のスピーカーならば、問題なく合いそうです。こちらはアンプ部分はデジタルアンプですが、入力はアナログにも対応するVL Digital形式です。

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 周波数帯域は、低音域が5Hz、高音域が60kHzです。

 ハイレゾ音源にも余裕があるスペックですが、下位機種よりも高音域でスペックダウンしているのは、デジタルアンプの採用にみられるように、設計思想が下位機種と異なるからでしょう。

 実際、こちらは、低音域については5Hzまで伸びており、ステレオの臨場感という意味では、価格なりのバージョンアップが見られます。

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 アナログ入力は、2系統です。少ないのは、やはりデジタル優先の設計だからでしょう。

 デジタル入力は、光デジタル音声ケーブル端子が1系統、同軸端子が1系統、USB接続が1系統という構成です。DAC192kHz/24bitに対応し、ハイレゾ音源が再生可能です。DSD音源については、11.2Mhzまで対応します。

 スピーカー端子は、1系統あり、この機種は(無理やり2本差す方法以外)バイワイヤリングには非対応です。

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 ネットワーク機能は、AAC規格に対応するBluetooth接続Wi-Fiと無線LANとに対応します。

 Airplayやradiko.jpにも公式対応しており、スマホでの各種操作に対応するなど、この面で優れるヤマハ同様の使い勝手があります。一方、ヤマハに比べると、ワイドAM/FMに未対応ですね。

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 以上、ONKYOINTEC R-N855の紹介でした。

 機能面では、ネットワーク再生において必要な機能が「完備された」といえるモデルです。

 ただ、こうした機能は、他社の場合、もう少し下の価格帯でも実現している点で、多少割高感はあります。その点では、デジタルアンプを使用した新設計にどの程度の「価値」を見いだせるか、という話になりそうです。


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 16・ヤマハ A-S801 B 【黒】
 16・ヤマハ A-S801 S 【シルバー】
  ¥63,300 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

定格出力(8Ω):100W×2
定格出力(6Ω):120W×2
インピーダンス: 6~8Ω
周波数帯域:10Hz~50kHz
アナログ端子:5
デジタル端子:光×1 同軸×1 USB×1
DAC:192kHz/24bit(DSD 5.6)
ネットワーク:
スピーカー出力:1(5.1ch出力)
サイズ:幅435×高152×奥行387mm

 A-S801は、ヤマハの高級プリメインアンプです。色違いで2機種の展開です。

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 本体の大きさは、幅435×高さ152×奥行387mmです。

 プリメインアンプとしては、標準的なサイズです。大きくて重量感のあるほうが、基本性能的には良いのですが、高さの方面で設置スペースは考える必要はありそうです。

 アンプのパワーは、6Ω時に最大120Wと、プリメインアンプとしては上位クラスのパワーです。

 鳴らないスピーカーというのはまずないでしょう。ただ、

 インピーダンスは、推奨値で6~8Ωの幅なので、低インピーダンスのスピーカーは、ボリュームに多少気を使っても良いでしょう。

 周波数帯域は、低音域が10Hz、高音域が50kHzです。ハイレゾ対応とはいえ、あまり余裕のないスペックです。


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 アナログ入力は、5系統です。筐体が大きな分、数にも余裕があります。

 デジタル入力は、光デジタル端子が1系統同軸端子が1系統、USB接続が1系統という構成です。

 DAC192kHz/24bitに対応し、ハイレゾ音源が再生可能です。DSD音源については、5.6Mhzまで対応します。

 スピーカー端子は、2系統あり、この機種もバイワイヤリング対応です。なお、こちらは、「プリメインアンプ」として売られているものの、例外的に、スピーカー端子の他、5.1ch用に5系統の出力端子もあります。

 ネットワーク機能は、非搭載です。この部分は、価格を考えると残念です。

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 以上、YAMAHAA-S801の紹介でした。

 ステレオ再生機器と考えると、パワーもあり良い機種ですが、ネットワーク機能未搭載と考えると、価格面で多少割高感はありますね。ヤマハから選ぶ場合でも、別の機種が良いでしょう。


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 17・ヤマハ WXA-50
  ¥44,550 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

定格出力(6Ω):50W×2
定格出力(4Ω):115W×2
インピーダンス: 4~6Ω
周波数帯域:10Hz~80kHz
アナログ端子:1
デジタル端子:光×1 USB×1
DAC:192kHz/24bit (DSD 5.6)
ネットワーク:Bluetooth/有線/無線LAN
スピーカー出力:1(2.1ch対応)
サイズ:幅215×高51.5×奥行251.4mm

 WXA-50は、ヤマハの高級プリメインアンプです。A-S801と異なり、小型モデルとなります。

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 本体の大きさは、幅215×高51.5×奥行251.4mmです。

 ヤマハ製品としてはかなり小型で、設置性がよいモデルです。

 アンプのパワーは、4Ω時に最大1115Wです。

 小型機ですがパワーは十分確保されます。こちらもデジタルアンプを採用した機種ですね。推奨インピーダンスは4~8Ωの幅なので、大抵のスピーカーで問題ありません。

 周波数帯域は、低音域が10Hz、高音域が80kHzです。

 小型機種ですが、ハイレゾ音源にも余裕で対応できる能力です。

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 アナログ入力は、1系統です。こちらについては、デジタル優先設計です。

 デジタル入力は、光デジタル端子が1系統USB接続が1系統という構成です。

 同軸端子が付属しませんが、たいていの場合は問題ないでしょう。DAC192kHz/24bitに対応し、ハイレゾ音源が再生可能です。DSD音源は、5.6Mhzまで対応します。

 スピーカー端子は、1系統でバイワイヤリングには非対応です。一方、サブウーファー用の端子があるので、2.1chとしても利用できます。

 ネットワーク機能は、AAC規格に対応するBluetooth接続と、Wi-Fiと有線LANに対応します。こちらも、Apple製品ならAirplayに対応し、radiko.jpなども対応します。もちろん、スマホでの音量などの操作に対応するなど、機能面でも充実します。

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 以上、YAMAHAWXA-50の紹介でした。

 小型のデジタル搭載機ですが、十分な出力が保証されます。ネットワーク機能もほぼフルスペックで搭載されますし、音質面でもウルトラロージッターPLL回路の採用など、クリアさに定評のあるヤマハのクオリティを確保できていると思います。


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 【2017】

 18・ヤマハ R-N803 【各色】
   ¥75,520 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

定格出力(6Ω):120W×2
定格出力(4Ω):170W×2
インピーダンス: 6Ω
周波数帯域:10Hz~100kHz
アナログ端子:5
デジタル端子:光×2・同軸×2 USB×1
DAC:192kHz/24bit (DSD 5.6)
ネットワーク:Bluetooth/有線/無線LAN
スピーカー出力:1(2.1ch対応)
サイズ:幅435×高151×奥行392mm

  R-N803 は、ヤマハの上位グレードプリメインアンプです。ネットワーク機能が付属するため、ネットワークアンプという言い方もできるでしょう。

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 本体の大きさは、幅435×高151×奥行392mmです。やや背丈はありますが、このクラスのプリメインアンプとしては普通ですね。

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 アンプのパワーは、6Ω時に最大170Wと、価格相応に強力です。インピーダンスは、定格 ですが、能力の上で4Ω~16Ω程度のスピーカーにも対応するでしょう。

 なお、ヤマハは、「ハイエンド機」に限り、パワーアンプをシンメトリック(左右対称)配置としたうえで、回路を可能な限りミニマムで通すToP-ART技術を採用します。

 これは、ヤマハの「ピュアオーディオ」における核心的技術の1つで、同社は「思想」とまで言い切っているものです。プリメインアンプの場合、このグレードから採用ですね。

 周波数帯域は、低音域が10Hz、高音域が100kHzです。

 ヤマハの場合は、先ほども書いたようにPURE DIRECTモードの場合にこの周波数帯域になります。なお、このスピーカーは、外部マイクを搭載し、室内の音響特性を測定し、スピーカーを最適化する「YPAO」を搭載しますが、これもハイレゾ信号に対応しています。

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 アナログ入力は、5系統と多いです。

 デジタル入力は、光デジタル音声ケーブル端子が1系統です。最新機としては「少なめ」です。

 DACは、192kHz/24bitに対応し、ハイレゾ音源が再生可能です。DSD音源にもDSD5.6MHzまでは対応します。

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 ネットワーク機能は、Wi-Fi・Bluetooth・有線LANが搭載です。

 無線はノイズ源となるので、嫌われる場合がありますが、こちらは、ノイズが少ない専用回路を搭載し、対策があります。一方、Bluetoothは、SBCとAAC規格のみ対応で、音質はCD以下のグレードに限定される点はネックです。高級機だけに改善が欲しい部分です。

 その他、この機種は、ワイドFMradiko.jpSpotifyなどのラジオや音楽も再生できるため、システムを「多機能ラジオ」的に構築できるのも魅力だと思います。また、出力側は、サブウーファーに対応しますね。

 以上、ヤマハR-N903の紹介でした。

 やや価格が高いですが、ヤマハの「ピュアオーディオ系」の音が楽しめるネットワークアンプを探しているならば、良い選択肢です。音質部分も、ToP-ART技術の採用など、同じ系統の本体を採用する同社の下位機種とは格段に違う音を出してくれるでしょう。

後編につづく!
音質が良いプリメインアンプのおすすめは結論的にこの機種!

 というわけで、今回の「モノマニア」は、新製品のプリメインアンプを比較・紹介してきました。

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 次回の後編記事【こちらでは、引き続きマランツPM7005FNPMA-1600NEを紹介します。

 加えて、Atlasが導入したTechnics SU-G30をはじめ、DENON PMA-2500NEパイオニアA-70DAなども比較したいと考えています。

 その上で、今回紹介した全てのアンプから、価格別・目的別にAtlasのおすすめ機種を提案したいと思います。

 引き続き、よろしくお願いします!

 後編はこちら

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posted by Atlas at 17:09 | オーディオ製品

比較2018'【詳しい】最新プリメインアンプ24機の音質とおすすめ・選び方:ハイレゾ対応(2)

今回のお題
音質が良いプリメインアンプのおすすめはどの機種?

 ども!Atlasです。

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 今回は、【プリメインアンプの比較記事】の後編記事です。

 前編記事では、低価格製品から10万円程度の製品を計17製品を比較しました。→こちら

 後編記事では、「ハイエンド」な高級プリメインアンプを比較します。

 その上で、前編記事で紹介した機種を含め、全機種から、価格別・性能別にAtlasのおすすめ機種を提案していきたいと思います。

5・ハイエンドなプリメインアンプの比較

 ここからは、いわゆる「ハイエンドクラス」のプリメインアンプを2機種紹介します。

 「オールインワン」タイプのプリメインアンプは、際限なく高い「ハイエンド機」は、存在しなくはないですが、数は少ないです。


 

 19・マランツ PM7005 FN
  ¥64,301 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

定格出力(8Ω):60W×2
定格出力(4Ω):80W×2
インピーダンス: 4~8Ω
周波数帯域:5-100 kHz
アナログ端子:4
デジタル端子:光×1 同軸×1 USB×1
DAC:192kHz/24bit (DSD 5.6)
ネットワーク:
スピーカ出力:1
サイズ:幅435×高125×奥行379mm

 PM7005 FNは、マランツの上級アンプです。どっしりとした重量感が感じられる外観ですが、実際10kgの重さがあります。

 本体の大きさは、幅435×高さ125×奥行379mmです。以外と背丈が低いので、設置性は良いと思います。

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 アンプのパワーは、4Ω時に最大80Wです。

 この価格帯の製品としては標準的な実力です。パワーの点では全く問題ありません。インピーダンスも 4~8Ω対応であり、大抵のスピーカーは問題なく駆動します。もちろん、下位機種同様のフルディスクリート構成で、同社の特長とも言えるスピード感を感じられます。

 周波数帯域は、低音域が5Hz、高音域が100kHzです。

 高音域はハイレゾ音源にも余裕で対応できる能力で、この方面の得意なマランツの特長が生きるでしょう。また、低音域も5Hzと相当能力が良いので、お持ちのスピーカーの特性は十分引き出せると思います。


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 アナログ入力は、4系統です。これだけあれば十分だと思います。

 デジタル入力は、光デジタル端子同軸端子USB接続端子がそれぞれ1系統という構成です。DACは、192kHz/24bitに対応し、ハイレゾ音源が再生可能です。DSD音源は、5.6Mhzまで対応します。

 スピーカー端子は、1系統でバイワイヤリングには非対応です

 ネットワーク機能は、この機種の場合、未搭載です。新機種ではありますが、最近のプリメインアンプの傾向を取り入れない「堅実路線」のアンプですね。

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 以上、マランツPM7005 FNの紹介でした。

 高音域が綺麗に出るマランツの特長をキープしたまま、低音域についても実力を伸ばした良い機種です。本体の作りも堅実で、パーツも良いものを選んでおり、プリメインアンプとして、スピーカーの性能をフルに出し切れる性能があると思います。

 一方、ネットワークに未対応である点、「オールインワン」の設置性に魅力のあるといえるプリメインアンプとしては、多少残念かと思います。

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 【2017年】

 20・マランツ PM8006
  ¥105,700 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

定格出力(8Ω):70W×2
定格出力(4Ω):100W×2
インピーダンス: 4~8Ω
周波数帯域:5 - 100 kHz
アナログ端子:5
デジタル端子:
DAC:
ネットワーク:
スピーカ出力:2
サイズ:幅435×高125×奥行379mm

 なお、上位機として2017年にPM8006が発売されました。

 ただこちらは、デジタル入力・DACを搭載しないタイプで、どちらかといえば、レコードを含む「アナログユーザー」をターゲットにした仕様です。

 ネットワーク関係の機能もない、ハイアマチュア向けの製品になりますので、注意しましょう。


  

 21・パイオニア インテグレーテッドアンプ A-70DA
  ¥129,706 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

定格出力(4Ω):90W×2
定格出力(4Ω):
インピーダンス: 4~16Ω
周波数帯域:5-50 kHz
アナログ端子:7
デジタル端子:光×1 同軸×1 USB×1
DAC:192kHz/24bit (DSD 11.2
ネットワーク:
スピーカ出力:1
サイズ:幅435×高141.5×奥行370mm

  A-70DA は、パイオニアの上級のプリメインアンプです。

 姉妹機にA-70Aもあります。そちらは、デジタル入力が付属しないタイプですので、付属するこちらの機種が上位です。

 本体の大きさは、幅435×高141.5×奥行370mmです。こちらは、普通の背丈の製品なので設置場所の寸法は気にかけましょう。

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 アンプのパワーは、定格出力のみ開示です。

 定格出力は4Ω時に最大90Wですので、10万円前後のグレードの他機種と同等レベルです。その上で、同グレードのヤマハやマランツと同じように、ダイレクトでシンプルな回路構成でスピード感を高める仕組みDirect Power FET)をやはり採用します。

 その上で、プリアンプ・パワーアンプ部・電源部を3室に区切り、一体型のプリメインアンプでもノイズに悩まされないような配慮があります。

 周波数帯域は、低音域が5Hz、高音域が50kHzです。

 マランツのPM7005 FNと比較すると、高音域においてややスペックが低いので、ハイレゾ再生はあまり強調されません。というより、中音域の充実を最優先した設計なのだと思います。自然な音質ですね。

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 アナログ入力は、7系統です。これだけあれば足りない端子はないでしょう。

 デジタル入力は、光デジタル端子同軸端子USB接続端子がそれぞれ1系統という構成です。DACは、192kHz/24bitに対応し、ハイレゾ音源が再生可能です。DSD音源は、USB入力時に11.2Mhzまで対応します。

 ネットワーク機能は、この機種も未搭載です。ノイズ対策重視という意味では好感がもてますが、最近のオーディオ事情からすると利便性は悪いです。

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 以上、パイオニアA-70DAの紹介でした。

 効果ですが、値段相応の音質を期待できます。マランツPM7005 FNと選ぶのが難しいですが、ハイレゾ音源も使うならば高音域に余裕があるマランツで、そうでないならば、こちらが良いでしょう。


  

 22・DENON PMA-1600NE-SP
  ¥111,600 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

定格出力(6Ω):70W×2
定格出力(4Ω):140W×2
インピーダンス: 4~16Ω
周波数帯域:5Hz~100kHz
アナログ端子:3
デジタル端子:光×2 同軸×2 USB×1
DAC:384 kHz/ 32 bit (DSD 11.2)
ネットワーク:
スピーカ出力:2
サイズ:幅435×高135×奥行410mm

 PMA-1600NEは、DENONのプリメインアンプの上位機です。

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 本体の大きさは、幅435×高135×奥行410mmです。

 上位機はあえて重量感を増し、ノイズ・振動対策とするものですが、こちらも17.6kgと「ずっしり重い」安心感のある機種です。

 アンプのパワーは、4Ω時に最大140Wと10万円前後のレンジの製品としてはかなり強いです。

 大抵のスピーカーは鳴しきるでしょう。

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 周波数帯域は、低音域が5Hz、高音域が100kHzです。

 DENONは、従来的に中音・低音方面に強い印象でしたが、ハイレゾ時代になってからは、バランスをより重視した構成になっている気がします。あくまでスピーカーが主役と考えると、これは良い傾向に思います。

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 アナログ入力は、3系統です。

 また、アナログ接続の際は、デジタルへの給電を完全に断った上で、ランプまで消灯させる徹底したノイズ管理をしているので、アナログ・デジタルを併用したい方には、この機種はかなり良い選択肢です。

 デジタル入力は、光デジタル端子が2系統、、同軸端子・USB接続端子が1系統という構成です。

 DACは、最大384kHz/32bitに対応します。あまり見かけないスペックで、プリメインアンプではこの機種だけでしょう。DSD音源は、11.2Mhzまで対応します。

 スピーカー端子は、2系統あり、この機種もバイワイヤリング対応です。

 ネットワーク機能は、この機種の場合、未搭載です。おそらく、ノイズ面を考えてあえて搭載していないのだとは思いますが、こちらも、利用しない時は完全に「オフにする」モードなどは(作ろうと思えば)作れるとは思います。

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 以上、DENONPMA-1600NEの紹介でした。

 およそ音質の点で言えば、非の打ち所がない機種です。デジタル・アナログ共に、スピーカーの実力を邪魔しない再生が可能だと思います。


 

 23・DENON PMA-2500NE
  ¥186,000 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

定格出力(6Ω):80W×2
定格出力(4Ω):160W×2
インピーダンス: 4~8Ω
周波数帯域:5Hz~100kHz
アナログ端子:4
デジタル端子:光×2 同軸×2 USB×1
DAC:384 kHz/ 32 bit (DSD 11.2)
ネットワーク:
スピーカ出力:1
サイズ:幅435×高182×奥行431mm

 PMA-2500NEは、DENONのプリメインアンプの最上位機です。1つ上で紹介したPMA-1600NEの上位機ですね。

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 本体の大きさは、幅435×高182×奥行431mmです。

 下位機種も重量感がありましたが、さらに、こちらは、25kgと「下手に持つと腰が抜けそうなほど重い」機種です。制震性は高いでしょう。。

 アンプのパワーは、4Ω時に最大160Wと、下位機種より上位です。

 周波数帯域は、一方で、低音域が5Hz、高音域が100kHzと基本仕様は同じです。

 要するに、下位機種よりもパワーを持たせた製品です。安定的な再生が可能ですが、その分消費電力は高く、また、夏場に発熱するので、このクラスの導入は、「苦労を厭わないオーディオ好き」意外にはオススメしません


 201806231418.jpg

 アナログ入力は、下位機より1系統多く、4系統です。デジタルノイズの管理は、下位機種同様の仕様です。

 デジタル入力は、光デジタル端子同軸端子が2系統、USB接続端子が1系統という構成です。

 DACは、最大384kHz/32bitに対応します。

 スピーカー端子は、2系統あり、この機種もバイワイヤリング対応です。

 ネットワーク機能は、この機種の場合、未搭載です。

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 以上、DENONPMA-2500NEの紹介でした。

 下位機種に比較すると、アンプ回路の見直しで、デノンの「哲学」である低域再生力が向上しています。回路的な安定性も増しています。ただ、下位機種の方が発売が新しいため、そちらには、高速デジタルアイソレーターなど新技術が搭載されています。

 発熱や商品電力の問題もあるため、結論的にいえば、現状では、PMA-1600NEのほうがよいかなと思います。

 ただ、Atlasの試聴結果は良好で、デジタル・アナログ共に、スピーカーの実力を邪魔しない再生が可能だと思います。こちらは、Atlasの「買い換え候補」でしたが、ネットワーク再生にはやはり対応して欲しかったです。


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 24・パナソニック Technics SU-G30
  ¥432,000 Panasonic(受注生産) (10/20執筆時)

定格出力(6Ω):50W×2
定格出力(4Ω):100W×2
インピーダンス: 4~16Ω
周波数帯域:5Hz~90kHz
アナログ端子:1
デジタル端子:光×1 同軸×2 USB×1
DAC:384 kHz / 32 bit (DSD 11.2)
ネットワーク:Bluetooth(APT-X)有線/無線LAN
スピーカ出力:1(2.1ch対応)
サイズ:幅430×高98×奥行424mm

  SU-G30は、テクニクスというブランド名でパナソニックが販売しているプリメインアンプです。

 テクニクスは、アナログ時代には有名なオーディオブランドでしたが、最近「デジタル時代」に合わせた製品をうるブランドとして再登場しました。ただ、受注生産品で、ネットでは購入できない量販店専売モデルです。

 Atlasは結局、これに買い換えました。なお、本体の液晶は、曲名表示に対応します。

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 本体の大きさは、幅430×高さ98×奥行424mmです。

 背丈については、プリメインアンプとしてもかなり低いので、高級機としては設置性が良い機種です。重さは11.5kgとそれなりにあります。

 アンプのパワーは、4Ω時に最大100Wと、DENONには及びませんが、十分な能力がある機種です。インターネットも、4~16Ωと大抵のスピーカーに問題なく利用できるスペックです。

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 周波数帯域は、低音域が5Hz、高音域が90kHzです。自身が所有して使っている製品は「詩的で主観的な表現」が出がちなので、自省しますが、音源の種類を問わず、素直に音が出る点で気に入っています。

 ただ、公平を期して言えば、10万円以下のプリメインアンプでも、十分な音は出ていましたし、受注生産品という分、かなり割高だとは思います。

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 アナログ入力は、1系統です。端子数からも分かりますが、アナログ利用前提なら、この機種は全くおすすめできません。とくに核心的技術も使われていませんから。

 デジタル入力は、光デジタル端子が1系統、同軸端子が2系統、USB接続端子が1系統という構成です。

 DACは、最大384 kHz / 32 bitに対応します。ただし、USB接続時に限ります。同軸だと最大192kHz/24bit、光端子だと最大 96kHz/24bitです。DSD音源は、11.2Mhzまで対応します。

 スピーカー端子は、1系統あり、この機種はバイワイヤリング非対応です。


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 なお、ハイレゾについて言えば、パナソニックは、High Res Re-masterというソフト的な技術を採用します。

 こちらは、ハイレゾに満たない低音質の音源をアップコンバートする技術です。こうした技術は、どちらかといえばAV家電によくみられる技術で、パナソニックは家電メーカーとしてのノウハウがあるので、採用できたのだと思います。Airplayなどで再生する圧縮音源・ロスレス音源の再生品質は確かに高いです。

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 ネットワーク機能は、AACとapt-X規格に対応するBluetooth接続と、Wi-Fiと有線LANに対応します。

 Airplayに対応し、radiko.jpなども対応します。専用のアプリで、スマホでの音量などの操作に対応するなど、他社同様の使い勝手があります。

 なお、SU-G30のスピーカーは、バナナプラグにも対応できる仕様です。バイワイヤではないです。

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 以上、テクニクスSU-G30の紹介でした。

 背丈が低く設置性が良くネットワークにフル対応するハイレゾ機種で、アップコンバート技術で、通常音源の再生能力も高い機種といえます。

 ただ、価格が高い点と受注生産品でなかなかおない点は間違いなくネックです。

 10万円代のスピーカーでも能力が高い機種はありますし、ネットワーク系を搭載しているので、プリメインアンプとしては故障の頻度と陳腐化の危険性が高い点がネックでしょう。

今回の結論
音質が良いプリメインアンプのおすすめは結論的にこの機種!

 というわけで、今回はプリメインアンプの紹介でした。

 最後に、いつものように、Atlasのおすすめ機種!を提案しておきます。


 第1に、3万円以内の入門用のプリメインアンプとしておすすめできる機種は、

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 6・DENON PMA-390RE【各色】
  ¥23,190 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

定格出力(8Ω):50W×2
定格出力(4Ω):100W×2
インピーダンス: 4~8Ω
周波数帯域:5Hz~100kHz
アナログ端子:4
デジタル端子:
DAC:
ネットワーク:
スピーカー出力:1
サイズ:幅434×高121×奥行308mm

 日本の音響メーカーDENONPMA-390REがおすすめです。

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 こちらは、4Ω時に最大100Wと十分なアンプのパワーがあり、インピーダンス 4Ωからとなるため、スピーカー側のインピーダンスに左右されず、十分に「鳴らして」くれるでしょう。

 周波数帯域幅も、5Hz~100kHzと、低音域、高音域ともに広がりがあるため、お持ちのスピーカーの実力を引き出してくれると思います。

 

 カナレ/CANARE ★切売販売★ 4心スピーカーケーブル
  ¥330 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

 4芯ケーブルの「バイワイヤ対応」ですので、対応スピーカーならば、こちらを使ってみるのも面白いでしょう。

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 ただ、この価格帯の製品の場合、ネットワーク再生やデジタル接続に対応しませんので、こういった性能を求める場合は、もう少し予算が必要です。


 第2に、5万円以内の中級者向けのプリメインアンプとしておすすめできる機種は、

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 【2017】【次回入荷:2019年1月】

 9・ヤマハ R-N303
   ¥38,514 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

 9・ヤマハ R-N303(S) 【予約可】
 9・ヤマハ R-N303(B)【予約可】
   ¥33,480 楽天市場 (10/20執筆時)

定格出力(6Ω):80W×2
定格出力(6Ω):120W×2
インピーダンス: 6Ω
周波数帯域:10Hz~100kHz
アナログ端子:4
デジタル端子:光×1・同軸×1
DAC:192kHz/24bit (DSD 5.6)
ネットワーク:Bluetooth/有線/無線LAN
スピーカー出力:1(2.1ch対応)
サイズ:幅435×高151×奥行340mm

 ヤマハR-N303でしょう。

 120Wというパワーと、ハイレゾにも対応できる10Hz~100kHz という余裕のある再生周波数帯域を持つ点上、ネットワーク再生やデジタル接続にフルで対応できる機種だからです。

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 とくに、ネットワーク再生については、この価格で付属するのは非常にお買得です。ご自宅にWi-Fi環境さえあれば、PCなどに保存したオーディオも手軽に遠隔再生できますので、ニーズは確実にあると思います。

 また、【NASの比較記事】で紹介したような、ネットワーク対応のハードディスクを導入すれば、より便利に使えることでしょう。

 そういった用途に興味のない方でも、スマホでシステムが操作できたり、AirplayやBluetoothで、「ちょっとスマホ音源を再生したい」場合などに、この機種は便利です。Bluetoothならば、訪れた友人も接続できますね。

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 入力系統も多く、デジタルも2系統ですし、音質面と機能面からすれば、最も「買って後悔のしないだろうモデル」だと思います。 


 第3に、小型で高性能な高級プリメインアンプとしておすすめできる機種は、

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 17・ヤマハ WXA-50
  ¥44,550 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

定格出力(6Ω):50W×2
定格出力(4Ω):115W×2
インピーダンス: 4~6Ω
周波数帯域:10Hz~80kHz
アナログ端子:1
デジタル端子:光×1 USB×1
DAC:192kHz/24bit (DSD 5.6)
ネットワーク:Bluetooth/有線/無線LAN
スピーカー出力:1(2.1ch対応)
サイズ:幅215×高51.5×奥行251.4mm

 ヤマハのWXA-50でしょう。

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 小型機種ですが、デジタルアンプの採用で115Wというパワーをもつ優秀な機種です。

 周波数帯域幅も10Hz~80kHz と十分なものがあり、ハイレゾ音源も余裕を持って対応します。機種のサイズで性能が決まらないという、好例といえるでしょう。

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 難点は、デジタル接続できる系統の数ですが、光端子をオーディオ機器に、USBをPCになどと工夫すれば良いでしょう。

 ネットワーク再生の部分でもBluetooth・無線LAN・有線LANに完全対応していますので、購入してから、どのようにシステムを構築したら良い音が得られるかなど、色々楽しんで使えると思います。

 なお、必ずしも小型である必要がない場合は、5万円以下クラスですが、先ほど紹介したヤマハ R-N602 で十分かと思います。10万円以下クラスの他製品は、先ほど書きましたが多少割高ですので。


 第4に、音質と機能性を最大限重視するならば、

 

 19・マランツ PM7005 FN
  ¥64,301 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

定格出力(8Ω):60W×2
定格出力(4Ω):80W×2
インピーダンス: 4~8Ω
周波数帯域:5-100 kHz
アナログ端子:4
デジタル端子:光×1 同軸×1 USB×1
DAC:192kHz/24bit (DSD 5.6)
ネットワーク:
スピーカ出力:1
サイズ:幅435×高125×奥行379mm

 マランツPM7005 FNがおすすめです。

 例えば、オーディオだけであったり、同じ部屋にあるTVとCDプレーヤーの出力に使うなどの場合は、ネットワーク再生未対応ながら、この機種は最適でしょう。

 マランツのシステムは、「スピード感」と形容できる小気味よい音がなります。こちらは、本体の重さも十分あり、振動やノイズ対策もきっちりなされているため、普段の使い方において、ネットワーク再生が不要ならば最もおすすめできる機種です。

 パワーも80Wと十分ありますし、再生周波数帯域も5 - 100 kHzと広いです。マランツがもともと得意な高音域に加えて、低音域もしっかりとした製品ですので、スピーカーの実力を遺憾なく発揮してくれるでしょう。

 201806231232.jpg

 端子も多く、デジタル入力の2系統あるため、この部分でも安心です。

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 11・マランツ PM6006 FN
  ¥42,317 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

定格出力(8Ω):40W×2
定格出力(4Ω):55W×2
インピーダンス: 4~8Ω
周波数帯域:10Hz~70kHz
アナログ端子:4
デジタル端子:光×2 同軸×1
DAC:192kHz/24bit
ネットワーク:なし
スピーカー出力:1
サイズ:幅440×高105×奥行370mm

 予算が不足しているようならば、同じくフルディスクリート構成である下位機種を選んでも良いでしょう。

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 サイズも高さがなく、コンパクトですし、ネットワーク再生の部分を考慮に入れないならば、5万円以下クラスでも「おすすめ」にしたい機種です。


 第5に、予算10万円前後で、音質と機能性を最大限重視した場合おすすめできるのは、

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 【2017】

 18・ヤマハ R-N803 【各色】
   ¥75,520 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

定格出力(6Ω):120W×2
定格出力(4Ω):170W×2
インピーダンス: 6Ω
周波数帯域:10Hz~100kHz
アナログ端子:5
デジタル端子:光×2・同軸×2 USB×1
DAC:192kHz/24bit (DSD 5.6)
ネットワーク:Bluetooth/有線/無線LAN
スピーカー出力:1(2.1ch対応)
サイズ:幅435×高151×奥行392mm

  R-N803 でしょう。Atlasも2017年に新調したとすればこの機種を選んでいたと思います。

 音質面は、ハイレゾの再生を余裕でこなす上で、ヤマハの高級機に採用されるToP-ART技術で、マランツなどの他機同様に、そのスピード感が期待できます。中音域は元々強いので、ピュアオーディオ系にも向く製品です。

 その上で、ネットワーク機能を標準装備するため、Wi-Fiなどで、ネットワークを構築する方は、この機種が良いでしょう。

ーーー

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 24・パナソニック Technics SU-G30
  ¥432,000 Panasonic(受注生産) (10/20執筆時)

定格出力(6Ω):50W×2
 定格出力(4Ω):100W×2
 インピーダンス: 4~16Ω
 周波数帯域:5Hz~90kHz
 アナログ端子:1
 デジタル端子:光×1 同軸×2 USB×1
 DAC:384 kHz / 32 bit (DSD 11.2
 ネットワーク:Bluetooth(APT-X)有線/無線LAN
 スピーカ出力:1(2.1ch対応)
 その他:
 サイズ:幅430×高98×奥行424mm

 ネットワークに対応する上位のプリメインアンプは、1つ上位グレードだとテクニクスの SU-G30です。

 価格差がある点で一般的にはオススメできませんが、「生涯の買い物」と考えるならば、選択肢になるでしょう。アップデートも頻繁にあり、現在の所、陳腐化の心配もありません。


 第6に、1万円代の低予算で、おもに、TVシステムのオーディオ用として考えたい場合は、

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 2・SONY ステレオアンプ STR-DH190
  ¥16,673 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

定格出力(8Ω):100W×2
定格出力(4Ω):
インピーダンス: 6~16Ω
周波数帯域:10Hz~100kHz
アナログ端子:4
デジタル端子:  
DAC:
ネットワーク:Bluetooth
スピーカー出力:1 (バナナP非対応)
サイズ:幅430×高133×奥行284mm

 SONYSTR-DH190でしょう。

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 デジタル入力系統はないものの、定格出力が高く、TVやゲーム用として割と好ましい仕様かと思います。やや大きいですが、テレビ用のラックに入るならば、これでしょう。

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 Bluetoothにも、AAC規格まで対応するため、スマホなどの音楽も「テレビと同じシステム」再生再生させるには良い選択肢です。

ーー

 201804211207.jpg

1・サウンドバーの比較
2・ホームシアターシステムの比較
3・AVアンプの比較
4・ミニコンポの比較

 一方、「TV用」としては、アンプ内蔵型で、サラウンド感が強い「サウンドバー」や「5.1chホームシアターシステムAVアンプのコンビ」という選択肢も考えられます。

補足:合わせて買いたいスピーカー

 というわけで、今回は、プリメインアンプの紹介でした。

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5・ブックシェルフスピーカの比較  
6・PC用スピーカーの比較
7・Bluetoothスピーカーの比較

 なお、合わせてスピーカーを選びたい方、このブログ「モノマニア」にはスピーカーの記事もあります。

 プリメインアンプ用は、アクティブスピーカーでは駄目なので、上記5番の記事をご覧ください。

ーー

 201806231448.jpg


7・学習リモコンの比較記事
8・スマートスピーカーの比較記事

 また、アンプをTVなどと同時に利用する場合など、複数の機器を操作できる高性能リモコンがあります。 

 リモコンだけではなく「電気を付けて!」など、声でも操作したい方は、AmazonやGoogleの音声入力端末を購入するだけで、簡単に可能です。詳しくは、上記の記事をご覧ください。


 

 Amazon オプティカルケーブル 1.8m
  ¥673 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

 なお、今回紹介した各製品には、ケーブル類は基本未付属ですので、ネットで購入を検討されている方は、お忘れなく。

ーー

 以上、前後編に渡った記事はこれで終わりです。

 最後になりましたが、この記事がもしお役に立ったようならば、Twitter Facebook はてなブックマークなどで話題を共有していただければ嬉しいです。

 (前半からの続きなので、前半記事を共有して頂けると、なお嬉しいです)

 ではでは。

posted by Atlas at 17:08 | オーディオ製品

比較2018'【グレード別】小型スピーカー22機種の音質とおすすめ:ブックシェルフ型小型ステレオスピーカー(1)

【今回レビューする内容】2018年 小型ブックシェルフスピーカー最新22機種の音質とおすすめ・選び方人気機種の機種の違いとランキング・ピュアオーディオ・ハイレゾ対応

【比較する製品型番】ヤマハ NS-BP200 NS-BP182 NS-BP401 NS-B330 NS-B500 DALI ZENSOR PICO ZENSOR1 ZENSOR3 DENON SC-M41-CW SONY SS-CS5 SS-HW1 SS-HA1 JVC SX-WD9VNT ONKYO D-055 D-NFR9TX D-112NFX D-112EXT JBL STAGE A130 A120 ケンウッド LS-K901 パイオニア S-CN301-LR S-HM86-LR Wharfedale DIAMOND 225

今回のお題
小型で快適な音が出るスピーカーのおすすめはどの機種?

 ども!Atlasです。

 今回は、オーディオ製品の比較で、小型スピーカーの比較します。 201806221100.jpg

 ブックシェルフ型のステレオスピーカーのうち、ペアで1万円から5万円前後までのおすすめ製品を比較します。

 201806221253.jpg

 PC用スピーカー は、アンプ内蔵タイプでないと音が鳴らないので、別の記事にしています。

 Bluetooth接続の製品も同様です。

1・ブックシェルフスピーカーの比較  
2・PC用スピーカーの比較
3・Bluetoothスピーカーの比較

4・ホームシアタースピーカーの比較

 そのため、小型でもPC用のスピーカーを探していらっしゃる方は、上記の2番か3番のリンク記事をご覧ください。 

 201803111929.jpg 

 シアター用スピーカー も、やはり別記事です。

 4本以上のスピーカーを利用したい方は、4番の記事をご覧ください。

ーー

 以下では、いつものように、各製品を紹介した後で、最後にAtlasのおすすめ機種を提案する形式で書いていきます。

1・スピーカーの選び方の基本

 はじめに、イマイチ分かりにくい、スピーカーのランクや選び方つぎ込むべき予算額について、Atlasの意見を書いていきます。

1・かけるべきおすすめ予算額は?

 201803051055.jpg

 スピーカーは、小型製品に限定しても、1万円台の格安機種から、100万円オーバーの高級機種まであります。

 「専門誌の定説」は、「出力の部分なのでオーディオで最もお金を掛けるべき部分」という表現で定まっています。

 Atlasも若い頃、予算的に「アンプの2倍の金額がおすすめ」という説を聴き、(長いこと)この基準を信じてきました。

 201803051103.jpg

 しかし、時を経て考えると、とりわけ、35cm以内の小型ブックシェルフ型スピーカーについて言えば、「必要以上の予算を無理して掛ける必要がない」と結論づけています。

 特に、「高級スピーカー」の音質の違いは、いわば「魔術」の類であり、科学的・客観的な評価不可能です。

 その点で言えば、「口コミ評価」は、完全に個人の好みに左右される話として聴くべきものです。例えるならば、「お寿司が好きか、天ぷらが好きか」という感じです。

 本体の値段にこだわるより、配置やスピーカー台を工夫するなどしたほうが、よほど「生産的・合理的」です。

2・価格によるグレードの違いは?

1・入門グレード【1万円〜】
2・中級グレード【3万円〜】
3・上級グレード【5万円〜】

 ただし、各社とも、部材費の関係で3万円前後・5万円前後で「スピーカー音質の分かれ目」といえるものはあります。

 その点で言えば、掛けるべき予算は、15万円以下のアンプならば、ペアで5万円前後、10万円以下のアンプやの買い換えならば、ペアで3万円が妥当です。

 また、ミニコンポ付属スピーカーの買い換えならば、1万円〜2万円の予算が妥当でしょう。

ーー

 同じ価格帯の製品間での優劣は、最近の製品については、あまりありません

 たしかに、設計の際のレファレンスに使う音楽が違う以上、「メーカーごとの音の傾向」・「向いた音源」というのはありますし、今回も解説しています。

  201806221118.jpg

 しかし、単体スピーカーは、他社製の色々なアンプで鳴らされることを前提に作っています。

 そのため、「ミニコンポ」などにくらべて、音質が偏った特長のある製品というのは、とくに入門機では「稀」です。

 インピーダンス(4Ω・6Ω)などをアンプの指示に合わせて選べば、たいがいの製品は、どのジャンルの音源でも良い音を得られます。

ーーー

 201810201121.jpg

 一方、他の家電製品に比べて、スピーカーはどの価格帯でも、低評価のユーザーレビュー・口コミが少ない傾向にあります。

 これは、評価基準が個人差のある「耳」なので、購入した製品に対する納得感を得たい(後悔をしたくない!)ための錯覚(「プラシーボ効果」)が生じやすいからです。

 言うまでもなく、価格が高い製品ほど、それは強まります(Atlasもそうです)。

 ちなみに、スピーカーを使い込むことによる「エイジング効果」についても、生理学的な「耳馴れ」と「プラシーボ」の要素は排除できない気がしています。

C・おすすめ機種の選び方は?

  201803051057.jpg

 ・・・と、スピーカーについては、思うところが多い「家電」なので、色々書きました。

 とりあえず、言いたかったのは、「あんまり予算を掛けなくても、いい音が楽しめるよ!」ということです。価格的に上を見たらキリがない家電ですが、低予算でも十分「面白いシステム」は組めます.。

 今回の記事では、オーディオ記事やレビューに多くある「詩的な・主観的な表現」はなるべく控えながら、試聴の成果をふまえつつも、主にスペック面から客観的な比較を心がけたいと思います。

 もちろん、「スピーカーはスペックだけでは評価できない」という意見を否定するものではありません。これはこれで「事実」であり、否定できません。

2・ペア1万円前後のスピーカーの比較

 では、早速比較をはじめましょう。最初に紹介するのは1万円台の「お値打ち」スピーカーです。

 格安なので、2スピーカーのステレオ用のほか、5.1chなどのホームシアター用にも人気のある機種です。


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 1・ヤマハ NS-BP200(BP) 【ペア】
  ¥7,050 Amazon.co.jp (6/22執筆時)

インピーダンス:6Ω
再生周波数帯域:55Hz〜28kHz
許容入力:40W
最大入力:110W  
バナナプラグ:対応
サイズ:幅154×高さ274×奥行287mm

 NS-BP200は、ヤマハの小型スピーカーです。

 同社のフラッグシップ製品は、クラシックなどの再生に向く傾向があるといわれます。こちらについては、低音もそれなりに響き、バランス感がある汎用スピーカーです。

 本体のサイズは、幅154×高さ274H×奥行287mmです。背丈がややありますが、典型的なブックシェルフ型のサイズです。また、幅もさほどないのでデスクトップにおいても使えるでしょう。

 インピーダンスは、です。アンプやミニコンポの本体は、6Ωを推奨している場合が多いですし、この点ではどのシステムにも合いそうなモデルです。

 パワーは、許容入力が40Wまでと、さほどパワフルではないです。あまり大きな音で楽しむシステムではないと思います。

 201401261031.jpg

 再生周波数帯域は、低音域(数値が小さいほど優秀)が55Hz、高音域(数値が高いほど優秀)が28kHzです。

 低音域はそれなりに出ますが、高音域については、基準の40kHzに満たないので、高音質なハイレゾ音源に対応できない水準です。このあたりは、ヤマハの上位機種との明らかな違いです。

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 スピーカーは、中・低音域を担当する12cmコーン型ウーファーと、高音域を担当する3cmソフトドーム型ツィーターのコンビからなる、典型的な2ウェイバスレフ型のユニットです。

 やや大きめのウーファーを採用し、低音を響くようにしたのは、シアターシステムに対応できるようにしたためでしょうか。価格的にもステレオのピュアオーディオ系の作りではないですね。

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 バナナプラグには、対応します。

---

 以上、NS-BP200の紹介でした。

 1万円以下のスピーカーとしては、バランス良く性能が期待できます。ただ、ステレオ用のオーディオとしては、ややパワーが物足りない部分があります。


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 2・ヤマハ NS-BP182(MB)【ペア】
 3・ヤマハ NS-BP182(BP)【ペア】
  ¥10,422 Amazon.co.jp (6/22執筆時)

インピーダンス:6Ω 
再生周波数帯域:60Hz〜40kHz
許容入力:40W
最大入力:110W
バナナプラグ:対応
サイズ:幅154×高さ273×奥行230mm

 NS-BP182は、ヤマハのスピーカーです。こちらも、2.0chのステレオシステムに開発された機種です。

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 本体のサイズは、幅154×高さ273H×奥行230mmです。ブックシェルフ型としては標準的なサイズですね。

 インピーダンスは、です。

 入門用に最も多いのが6Ωですが、これならば大抵のアンプに無理なくつなげられるので、初心者向きです。

 パワーは、許容入力が40Wで、最大入力が110Wと、小型スピーカーとして標準的です。

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 再生周波数帯域は、低音域(数値が小さいほど優秀)が60Hz、高音域(数値が高いほど優秀)が40kHzです。

 高音域は、ギリギリですが高音質なハイレゾ音源の再生に対応する基準ですが、音量を-30dBと絞れば、100kHzまで対応とされます。こちらは他社にはみられない表記法ですね。

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 スピーカーは、中・低音域を担当する12cmコーン型ウーファーと、高音域を担当する3cmソフトドーム型ツィーターのコンビからなる2ウェイバスレフ型のユニットです。

 サイズ面では、他社製品とほとんど同じです。しかし、ホワイトコーンウーファーを採用します。素材的には、A-PMDという、雲母の高分子ポリマー製です。

 「ペーパーコーンと樹脂製コーンの特長を併せ持つ」とされる製品で、多くのヤマハ製品に採用されるものです。

 音質は、ヤマハらしい、中音域に暖かみがある「ヤマハのナチュラルサウンド」です。

 やはり、A-PMDの採用が大きいでしょう。 クラシックなどの再生には伝統的に「強い」と言われる素材ですし、実際に聴いてもそうですね。

 バナナプラグには、対応します。

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 以上、ヤマハのNS-BP182の紹介でした。

 パイオニア製品に比べると、中音・高音域に強みのある機種です。バランスの良い機種ですが、クラシックやジャズなどには特に向くでしょう。


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 4・DENON SC-M41-CW 【ペア】
  ¥12,385 Amazon.co.jp (6/22執筆時)

インピーダンス:6Ω
再生周波数帯域:45Hz〜40kHz
許容入力:60W
最大入力:120W
バナナプラグ:
サイズ:幅145×高さ238×奥行234mm

 SC-M41は、日本の老舗の音響メーカーであるDENONのスピーカーです。

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 本体のサイズは、幅145×高さ238H×奥行234mmと標準的で、インピーダンスで、初心者向きですね。

 パワーは、許容入力が60W、最大入力が120Wと、かなり力強いです。

 再生周波数帯域は、低音域(数値が小さいほど優秀)が45Hz、高音域(数値が高いほど優秀)が40kHzです。

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 スピーカーは、中・低音域を担当する12cmコーン型ウーファーと、高音域を担当する2.5cmのソフトドーム型ツィーターのコンビからなる2ウェイバスレフ型のユニットです。

 コーンは、一般的な「ペーパーコーン」です。素材的な面であまり工夫が見られない機種ですが、安定感がある素材です。ただ、最近の解像度の高い音は多少ぼやけて聞こえる傾向があり、どちらかと言えばアナログ音源に向く仕様だと言われます。

 音質は、先述のように、「パワー前面に出る」製品です。

 再生周波数帯域でみても、低音はかなり優秀です。高音部もそれなりに優秀ですが、低音を「ドドドン」と鳴らすような音楽には向きます。DENONの「伝統」で、こだわりですね。

 バナナプラグには、対応します。

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 以上、DENONの紹介でした。

 1万円以下で、低音重視ならばこちらが良いでしょう。ただ、試聴すれば、中音・高音もまるきり出ていないわけではないです。冒頭に書いたように、最近のスピーカーはどのスピーカーもバランス重視の設計ですから。

 なお、こちらは、低音が出すぎることがあるため、低音を軽減させるための吸音スポンジが付属します。


 

 5・SONY SS-CS5 【ペア】
  ¥15,130 Amazon.co.jp (6/22執筆時)

インピーダンス:6Ω
再生周波数帯域:53Hz〜50kHz
許容入力:
最大入力:100W
バナナプラグ: 対応
サイズ:幅178×高さ335×奥行220mm

 SS-CS5 は、ソニーのスピーカーです。

 家電メーカーですが、音響でも伝統的に力を入れており、最近は、ONKYOとともに、ハイレゾ音源を「推している」メーカーです。

 本体のサイズは、幅178×高さ335H×奥行220mmと多少縦方向に長い構造です。

 インピーダンスで、初心者向きの標準値ですね。

 パワーは、最大入力が100Wです。

 パワーの点では、他に優れる機種がありますので、どちらかといえば、落ち着いた音量でじっくり聞くスピーカーですね。

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 再生周波数帯域は、低音域(数値が小さいほど優秀)が53Hz、高音域(数値が高いほど優秀)が50kHzです。

 ハイレゾ音源に対応できるスペックです。

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 スピーカーは、その構成がこの機種の大きな特長です。

 なぜなら、中・低音域を担当する13cmコーン型ウーファーと、高音域を担当する2.5cmのソフトドーム型ツィーター、そして超高音域を担当する1.9cmのドーム型スーパトゥイーターという3ウェイバスレフ型のユニットだからです。

 3ウェイシステムを採用するのは、低価格機ではソニーだけです。

 その分、音の分離はしっかりしており、クリアに聞こえます。また、高音部の音圧も通常より感じられます。スピード感もあるため、デジタルアンプにも向くと思います。

 3WAYは複雑なシステムですが、音の受け渡しもうまく設計していると思います。

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 コーンは、MRCという素材です。発泡マイカという素材で、こちらもペーパーコーンの繊維質に雲母をかけたハイブリッド素材です。ONKYOのコーン素材に結構近い感じなバランスタイプです。

 音質は、やはり音の解像感の高さが強調できます。

 低音は、MRCの採用でそれなりに出ており、高音域もハイレゾスペックに対応しています。音域が広い機種は、どの音源にも合いやすいですし、サラウンド感も良いです。

 高音域と低音域の特性が強いので「派手」な色つけですが、そこまで華美ではありません。いろいろな音楽を聴きたい人に向きます。

 バナナプラグには、対応します。

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 以上、SONYのSS-CS5 の紹介でした。

 先ほど書いたように、いろいろな音楽を聴きたい方にむいたオールマイティの1台です。技術的にも3ウェイという面白い技術を採用しているので、「スピーカーで色々試したい」、「試して色々語りたい方」にも向く製品です。


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 6・ONKYO D-055(B) 【ペア】
  ¥12,500 Amazon.co.jp (6/22執筆時)

インピーダンス:4Ω
再生周波数帯域:55Hz〜35kHz
許容入力:
最大入力:70W
バナナプラグ:対応
サイズ:幅154×高さ245×奥行き258mm

  D-055(B) は、ONKYOのスピーカーです。

 同社はコンポでも有名ですが、比較的低価格で品質の良いステレオ用スピーカーを出しています。

 イギリス製などの海外メーカーよりも割安で、品質の良いスピーカーを得れます。ただ、ONKYOも設計・チューニングなどは英国でもやっているようですが。

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 本体のサイズは、幅154×高さ245×奥行き258mmです。

 こちらもブックシェルフ型としては標準的なサイズです。

 インピーダンスは、です。問題ないでしょう。

 パワーは、最大入力が70Wと、標準よりも少し低い程度です。

 大きなボリュームでも余裕を持って楽しむというより、「夜間でも綺麗に聴ける系」のスピーカーです。

 再生周波数帯域は、低音域(数値が小さいほど優秀)が55Hz、高音域(数値が高いほど優秀)が35kHzです。

 ONKYO製品としては低音域はそこそこ出ますが、ハイレゾ音源に力を入れる同社の特長は高音域です。その部分で能力がやや劣るため、やはりこの機種については、ONKYO製品としては、やや特殊な製品と言えます。

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 スピーカーは、中・低音域を担当する12cmコーン型ウーファーと、高音域を担当する2.5cmのリング型ツィーターのコンビからなる2ウェイバスレフ型のユニットです。

 こちらも白いコーンですが、N-OMFというオンキヨー独自のハイブリット繊維になります。不織布とアラミド繊維を合成したユニットですが、いわゆる「ペーパーコーン」の特性に近いと思います。

 ただし、トゥイーターについては、ONKYOの中級機にほぼ装備されるリング型振動板が未採用です。この部分にグレードの違いが見いだせます。

 バナナプラグには、対応します。

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 以上、ONKYOの D-055の紹介でした。

 後述するように、ONKYOは2万円前後の価格では面白い製品を複数出しています。

 ただ、この機種について言えば、他社に比して、魅力に欠けていると言わざるを得ないでしょう。

3・ペア2万円前後のスピーカーの比較

 つづいて、2万円前後のスピーカーを紹介します。

 このクラスだと、ミニコンポ付属のスピーカーよりも明示的に性能が良いので、そうしたシステムを活かしつつも、スピーカーだけ買い換える場合に向きます。


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 7・ONKYO D-NFR9TX(D) 【ペア】
  ¥21,852 Amazon.co.jp (6/22執筆時)

インピーダンス:6Ω
再生周波数帯域:45Hz〜100kHz
許容入力:
最大入力:70W
バナナプラグ: 対応
サイズ:幅167×高さ260×奥行299mm

  D-NFR9TX(D) は、ONKYOの中級グレードを代表するスピーカーです。

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 本体のサイズは、幅167×高さ260×奥行299mmです。

 先ほどの機種よりも大型化していますが、小型と言えるサイズをキープします。

 インピーダンスは、です。最も扱いやすいといえる数値です。

 パワーは、最大入力が70Wと、標準よりも少し低い程度です。

 再生周波数帯域は、低音域(数値が小さいほど優秀)が45Hz、高音域(数値が高いほど優秀)が100kHzです。

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 スピーカーは、中・低音域を担当する13cmコーン型ウーファーと、高音域を担当する3cmのリング型トゥイーターのコンビからなる2ウェイバスレフ型のユニットです。

 こちらも白いコーンですが、N-OMFというオンキヨー独自のハイブリット繊維になります。

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 一方、この機種からリング型のトゥイーターと、上位のバスレフ構造を採用します。

 リング式トゥイーターは、ONKYOの技術的特長の1つで、高音域の鮮明さに好影響します。また、上位のバスレフ技術の採用で、低音の抜けも良いです。

 音質は、伸びやかな高音域に特長があります。低音域も、大きめのウーファーと、バスレフの採用で充実します。高音はクリアに聞こえるので、一般的に女性ヴォーカル曲などに向いています。 

 ヤマハ同様の「ナチュラル系」ではありますが、低音についてはONKYOの方が総じて出るため、どの音楽にも合わせやすいでしょう。

 バナナプラグには、対応します。

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 以上、ONKYOの D-NFR9TXの紹介でした。

 2万円前後のスピーカーはライバルも多く激戦ですが、この製品もよい出来だと思います。スピーカーユニットにONKYO独自の工夫も見られますし、低音域・中音域・高音域も一部が強調されていない良い作りです。


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 8・ケンウッド Kseries LS-K901【ペア】
  ¥20,700 Amazon.co.jp (6/22執筆時)

インピーダンス:4Ω
再生周波数帯域:40Hz〜100kHz
許容入力:
最大入力:80W
バナナプラグ: 対応
サイズ:幅160×高さ271×奥行271mm

  LS-K901  は、ケンウッドのスピーカーです。

 高級オーディオではあまり存在感はないですが、こちらは面白い素材を採用したスピーカーですね。

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 本体のサイズは、幅160×高さ271×奥行271mmと、使い勝手の良い一般的なサイズです。

 インピーダンスは、です。

 一般的な6Ωではないので、アンプの対応状況をみてから選ぶとよいでしょう。

 パワーは、最大入力が80Wです。4Ωのスピーカーとしては、これで問題ありません。

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 再生周波数帯域は、低音域(数値が小さいほど優秀)が40Hz、高音域(数値が高いほど優秀)が100kHzです。低音域・高音域ともスペック的にはとびきり優秀です。

 スピーカーは、中・低音域を担当する12cmコーン型ウーファーと、高音域を担当する2.0cmのドーム型トゥイーター2ウェイバスレフ型のユニットです。

 この部分だけとれば「普通のスピーカー」ですが、素材の部分が面白いです。

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 ウーファーは、力強いサウンドが出るグラスファイバー製のコーンを採用します。

 その上で、トゥイーターは、アルミハードドームトゥイーターというアルミ素材のトゥイーターが使われています。ハイレゾ音源にも向くでしょう。

 音質は、傾向としてはONKYOと似ており、音域での偏りがない設計です。

 実際に鳴る音も余裕があるのですが、これは、ケンウッドが高級オーディオを作っていないことが逆に奏功したのでは?と思います。逆説的ですが、高級オーディオがないと、自社の上位機種と差を付けなくても良いからです。

 バナナプラグには、対応します。

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 以上、ケンウッドのLS-K901の紹介でした。

 スペック上の能力では、非常に優秀と言わざるを得ない機種です。試聴しましたが、実際音がAtlasの好みに近かったです。ハイレゾに対応できる格安システムを組むにはもってこいの機種です。


 

 9・パイオニア S-CN301-LR 【ペア】
  ¥19,323 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

インピーダンス:6Ω
再生周波数帯域:45Hz〜40kHz
許容入力:
最大入力:100W
バナナプラグ: 対応
サイズ:幅125×高さ230×奥行220mm

  S-CN301 は、パイオニアのスピーカーです。

 本体のサイズは、幅125×高さ230H×奥行220mmです。

 横方面にコンパクトなので、テーブルの上などにミニシステムを組む場合に向くでしょう。

 インピーダンスは、一般的なです。

 パワーは、最大入力が100Wです。基本十分でしょう。

 再生周波数帯域は、低音域(数値が小さいほど優秀)が45Hz、高音域(数値が高いほど優秀)が40kHzです。

 ハイレゾ音源に対応するものの、数値的に、高音域はやや伸びないですね。

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 スピーカーは、中・低音域を担当する10cmコーン型ウーファーと、高音域を担当する2.0cmのドーム型トゥイーター2ウェイバスレフ型のユニットです。

 素材的には、ウーファーのコーンにグラスファイバー素材を利用してパワーを出せるようにした点が目立ちます。

 他社の場合もそうですが、硬質の繊維素材を使うと、低音に力強さが増します。反面、音に堅さがでて、艶やかさが削がれるという意見もありますが、いずれにしてもデジタル時代向きの素材だとはいえます。

 音質は、ウーファー素材の特性が良く表れていてやはり、「低音がしっかり出せる」と言えます。

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 バナナプラグには、対応します。

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 以上、パイオニアのS-CN301 の紹介でした。

 2万円前後のスピーカーで、低音を響かせたい場合は向いている機種です。その方面に期待するならば、選んで良いと思います。


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 10・パイオニア S-HM86-LR【ペア】
  ¥24,884 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

インピーダンス:4Ω
再生周波数帯域:45Hz〜40kHz
許容入力:
最大入力:100W
バナナプラグ:対応
サイズ:幅165×高さ280×奥行259mm

 S-HM86-LR も、パイオニアのスピーカーです。

 こちらは、コンポなどのステレオスピーカー用に開発された機種です。

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 本体のサイズは、幅165×高さ280H×奥行259mmです。

 サイズ的には先ほどの機種より一回り大きいです。構造は似ていますが、大きい分、単純に音域の余裕は高まっているでしょう。

 インピーダンスは、です。

 一般的なスピーカーの6Ωより低い値ですが、推奨6Ωのアンプ・ミニコンポでも利用は可能です。

 ただ、ボリュームを過度に上げないように注意する必要はあるので、やはりシステムに合ったものを選ぶとよいでしょう。

 パワーは、許容入力の明示はありませんが、最大入力100Wです。

 4Ωのスピーカーとして十分な出力でしょう。

 再生周波数帯域は、低音域(数値が小さいほど優秀)が45Hz、高音域(数値が高いほど優秀)が40kHzです。

 高音域はこちらもギリギリですが高音質なハイレゾ音源の再生に対応するといえるスピーカーです。

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 スピーカーは、中・低音域を担当する13cmコーン型ウーファーと、高音域を担当する2.5cmソフトドーム型トゥイーターのコンビかです。

 こちらも、2ウェイバスレフ型のユニットです。ウーファーは強度のあるグラスファイバー製です。

 音質は、ウーファー素材の特性をそのまま感じるものです。

 強度の高いコーンは、音圧が強く、映画やバンド演奏などの再生が得意な傾向があります。その点では、思想のある機種です。

 バナナプラグには、対応します。

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 以上、パイオニアのS-HM86-LR の紹介でした。

 4Ωに対応できるアンプで、音質の良いものを探しているならば、候補にしても良さそうな品質です。音質的には、低音・高音域ともそれなりに出るため、音源を選ばずに使えそうです。


 

 11・ヤマハ NS-BP401【ペア】
  ¥24,980 Amazon.co.jp (10/20執筆時)  

インピーダンス:6Ω
再生周波数帯域:50Hz〜40kHz/100kHz
許容入力:60W
最大入力:120W
バナナプラグ: 対応
サイズ:幅176×高さ310×奥行327mm

  NS-BP401 は、ヤマハの中級グレードのスピーカーです。

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 本体のサイズは、幅176×高さ310H×奥行327mmと小型のブックシェルフ型としては、少しだけ大きめです。

 インピーダンスは、一般的なです。

 パワーは、最大入力が120W,、許容入力が60Wと余裕があります。

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 再生周波数帯域は、低音域(数値が小さいほど優秀)が50Hz、高音域(数値が高いほど優秀)が40kHzですが、-30dB時には100kHzまで対応で、ハイレゾ音源にも対応します。

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 スピーカーは、中・低音域を担当する13cmコーン型ウーファーと、高音域を担当する3.0cmのドーム型トゥイーター2ウェイバスレフ型のユニットです。本体が少し大きい分、ユニットも大きめで余裕があります。

 また、ユニットは、こちらは、ウーファーに、アルミニウムを使います。ケンウッドはツイーターがアルミ製でしたが、こちらはウーファーがアルミ製になり、独特の音質が得られます。非常に素直で透明感のある高音を得られます。

 「ナチュラル系」のピュアオーディオ系を狙うならばかなり良い選択肢でしょう。トゥイーター部分も含めて、うまく設定すれば、弦楽器を弾く音などの素晴らしい「つや感」を得られます。

 バナナプラグには、対応します。

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 以上、ヤマハのNS-BP401 の紹介でした。

 あまり「売れ筋」とは言えない機種なのですが、アルミニウムコーンの出来が良く、Atlasの好みの音色です。ヴォーカルや弦楽器の音を綺麗に再生できるので、ピュアオーディオ系・ハイレゾ音源の再生には、この価格帯では最もおすすめです。


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 12・DALI ZENSOR PICO  【ペア】
  ¥21,870 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

インピーダンス:6Ω
再生周波数帯域:62Hz〜26.5kHz
許容入力:125W
最大入力:
バナナプラグ: 対応
サイズ:幅141×高さ231×奥行195mm

  ZENSOR PICO は、デンマークのダリの小型スピーカーです。

 ダリは、欧州ではあまり古いメーカーではありませんが、音質では特長のある製品を多く出します。

 本体のサイズは、幅141×高さ231H×奥行195mm、となかなか小型で設置性が良い機種です。

 インピーダンスも、海外製ながら、日本でも一般的なですね。

 パワーは、推奨入力が125Wまでとなります。

 作りとしてあまりアンプに負担を掛けないスピーカーです。

 再生周波数帯域は、低音域(数値が小さいほど優秀)が62Hz、高音域(数値が高いほど優秀)が26.5kHzです。現代的なスピーカーとしては狭いです。

 ハイレゾ音源にも対応しません。

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 スピーカーは、中・低音域を担当する13cmコーン型ウーファーと、高音域を担当する2.4cmのソフトドーム型トゥイーター2ウェイバスレフ型のユニットです。

 コーンの素材は、ウッドファイバーです。

 ペーパーコーンに比べると剛性が高い素材ですが、繊維系ほど硬い音がしないといえます。完全木製のウッドコーンとは音色は異なるのですが、どっしり落ち着いた「オトナな」音質です。

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 これは同社が、全商品で、周波数帯域ではなく、位相特性を重視しているからです。

 音質は、こちらは、重低音を重視した再生や、ハイレゾ音源の再生などには全く向かないものです。

 しかしリスニングポイントの柔軟性が高いので、スピーカーの配置などをあまり考えずに「ぽん」と置くても良い音がします。デンキヤの色々なスピーカーを並べた試聴機でも、「良く聞こえて目立つ」機種ですね。

 バナナプラグには、対応します。

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 以上、ダリのZENSOR PICOの紹介でした。

 普通の音源を普通に気取らずに聴くという意味で、非常に完成度を感じる製品です。初心者にも結構良い機種だと思います。


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 【2018年】

 13・JBL STAGE A130 【ペア】
  ¥24,173 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

インピーダンス:6Ω
再生周波数帯域:55Hz〜40kHz
許容入力:125W
最大入力:
バナナプラグ: 対応
サイズ:幅190×高さ321×奥行245mm

 STAGE A130 は、アメリカのJBLが販売するブックシェルフスピーカーです。

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 ホーン式のトゥイーターに特色のある同社ですが、普及価格帯のブックシェルフスピーカーは日本初登場です。5.1chのリア用に導入したものだと思います。

 本体のサイズは、幅190×高さ321×奥行245mmです。

 同価格帯の他社機と比べると、19cmと幅がある大きな機種です。ただ寸胴な形状は、同社の上位機にも共通する「アイデンティティ」で、音質にも関わる部分です。

 インピーダンスも、日本でも一般的なですね。

 パワーは、推奨入力が125Wまでとなります。

 再生周波数帯域は、低音域(数値が小さいほど優秀)が55Hz、高音域(数値が高いほど優秀)が40kHzです。

 ハイレゾ音源にもギリギリながら対応します。

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 スピーカーは、中・低音域を担当する13cmコーン型ウーファーと、高音域を担当する2.5cmのトゥイーター2ウェイバスレフ型のユニットです。

 コーンの素材は、ポリセルロース素材です。あまり聞かない素材名ですが、植物繊維である点では、ファイバーコーンと似た特性でしょう。

 一方、トゥイーターは、同社独自のホーンデザインを採用します。同社の高級機でも採用される「スピーカーの顔」といえる部分で、特徴的です。形状が示すとおり、リスニングポイントの柔軟性に寄与します。

 音質は、JBL共通の特長として中音域の安定性が強調できます。

 また、ダリなど欧州のスピーカーに比べて低音と高音も伸びやかです。本体サイズ自体が大きめで、余裕があるためでしょう。

 バナナプラグには、対応します。

---

 以上、JBLSTAGE A130 の紹介でした。ステレオ用に開発されたものではないですが、ステレオファンには、JBLで格安な2chシステムが組める点が魅力です。

 ホーンデザインのトゥイーターなど、JBLらしさもしっかり出ている製品です。外国製という意味では、ダリのZENSOR PICOがライバルでしょう。

 どちらも良い製品ですが、JBLの本体の幅が長い点がどうにかできるならば、総合的な音質はこちらのほうが良さそうです。

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 【2018年】

 14・JBL STAGE A120 【ペア】
  ¥16,964 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

 なお、あまり値段が変わらず、A120 という下位機種があります。

 ステレオ用として考えた場合、ウーファーが11.4cmと小さい点がネックです。長さも17cmであり、2cmしか変わらないので、価格差を考慮しても、上位機が良いでしょう。

4・ペア3万円前後のスピーカーの比較

 つづいて、3万円以上の価格帯のスピーカーを紹介します。

 10万円以内のアンプならば、この程度のクラスで十分に良いサウンドが得られるでしょう。システムコンポの買い換え用としては、多少「贅沢」でしょうか。


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 15・DALI ZENSOR1 【ペア】
  ¥25,481 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

インピーダンス:6Ω
再生周波数帯域:53Hz〜26.5kHz
許容入力:100W
最大入力:
バナナプラグ: 対応
サイズ:幅162×高さ274×奥行228mm

 ZENSOR1 も、デンマークのダリの小型スピーカーです。

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 本体のサイズは、幅274×高さ162H×奥行228mmです。

 したがって、こちらはENSOR PICOのより一回り大きい機種です。といっても、他社製品よりは多少小型ですね。

 インピーダンスも、同じくです。

 パワーは、推奨入力が100Wまでとなります。

 再生周波数帯域は、低音域(数値が小さいほど優秀)が53Hz、高音域(数値が高いほど優秀)が26.5kHzです。

 スピーカーが大きい分、低音方向で余裕がありますが、音の傾向は先ほどの機種と同じです。

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 スピーカーは、中・低音域を担当する13.5cmコーン型ウーファーと、高音域を担当する2.5cmのソフトドーム型トゥイーター2ウェイバスレフ型のユニットです。

 コーンの素材は、ダリの下位機種と同じくウッドファイバーです。

 ただし、ウーファーもトゥイーターも先ほどの機種よりも大きくなっています。その分、低音方面に余裕がある音ですので、ダリから選ぶ場合で、スペース上の問題がないならば、こちらが良いでしょう。

 音質は、下位機種に準じた良質な中音域を保ちつつ、とくに低音方向で重層感が増した印象ですね。

 バナナプラグには、対応します。

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 以上、ダリのZENSOR1 の紹介でした。

 低音方面に余裕が出ていますので、ダリのスピーカーとしては、こちらの方がバランスが取れていそうです。


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 16・ヤマハ NS-B330 B 【黒・ペア】
 17・ヤマハ NS-B330 MB 【茶・ペア】
  ¥29,170 Amazon.co.jp (10/20執筆時)  

インピーダンス:6Ω
再生周波数帯域:55Hz〜45kHz/100KHz
許容入力:40W
最大入力:120W
バナナプラグ: 対応
サイズ:幅183×高さ320×奥行267mm

 NS-B330 は、ヤマハのスピーカーです。

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 本体のサイズは、幅183×高さ320H×奥行267mmです。

 小型のブックシェルフ型としては、少しだけ背が高いですね。

 インピーダンスは、一般的なです。

 パワーは、最大入力が120W,、許容入力が60Wとなります。

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 再生周波数帯域は、低音域(数値が小さいほど優秀)が55Hz、高音域(数値が高いほど優秀)が45kHzです。

 ただし、YAMAHAの場合、-30dB時には100kHzまで対応です。ハイレゾ音源の対応力としては、45kHzでも対応範囲と言うことで、NS-BP401より上位です。

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 スピーカーは、中・低音域を担当する13cmコーン型ウーファーと、高音域を担当する3.0cmのドーム型トゥイーター2ウェイバスレフ型のユニットです。

 この点では、先ほど見た同社の下位機種であるNS-BP401 と同じです。

 ただし、こちらはコーンに、雲母の高分子ポリマー製A-PMDを、トゥイーターにアルミツイーターを採用する構成です。

 音質は、この新構成ゆえに、高音域のクリアさがより増しています。また、小音量で再生時の音の安定性も評価が高いです。

 バナナプラグには、対応します。

---

 以上、ヤマハのNS-B330  の紹介でした。

 ナチュラル系のサウンドをハキハキ鳴らせる優秀なスピーカーです。予算があれば、ハイレゾ用として選んでよいでしょう。

 伝統的なヤマハのシステムを踏襲したモデルなので、クラシックなどの再生はとりわけ得意です。ただ、メディアを選ばず使えるでしょう。


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 18・ヤマハ NS-B500(B) 【単品】
  ¥14,504 Amazon.co.jp (10/20執筆時)  

インピーダンス:6Ω
再生周波数帯域:50Hz〜50kHz/100kHz
許容入力:120W
最大入力:30W
バナナプラグ: 対応
サイズ:幅190×高さ284×奥行177mm

 NS-B500(B) も、ヤマハのスピーカーです。

 こちらは「ペアではなく単品」であるため、ステレオを構成するには2個買う必要があるため、3万円台のカテゴリーで紹介しています。

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 本体のサイズは、幅190×高さ284H×奥行177mmです。

 サイズはさほど大きくなく、中々珍しい山型です。ヤマハらしいピアノブラックの本体で、ちょっとしたインテリアともなりそうです。

 インピーダンスは、一般的なです。

 パワーは、最大入力が120W,、許容入力が30Wとなります。

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 再生周波数帯域は、低音域(数値が小さいほど優秀)が55Hz、高音域(数値が高いほど優秀)が50kHzで、-30dB時には100kHzまで対応です。ハイレゾ音源の対応力としては50kHzでも十分対応範囲であり、45kHzのヤマハのNS-B330より優秀です。

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 スピーカーは、中・低音域を担当する12cmコーン型ウーファーと、高音域を担当する3.0cmのドーム型トゥイーター2ウェイバスレフ型のユニットです。

 システムは、コーンに、雲母の高分子ポリマー製A-PMDを、トゥイーターにアルミツイーターを採用する構成で、こちらは、先ほど見たヤマハのNS-B330 と同じですね。ただ、ユニットはオシャレな分わずかに小さいです。

 バナナプラグには、対応します。

 以上、NS-B500(B) の紹介でした。ハイレゾ対応で、インテリア性が高いという特長があるモデルですね。

 この点では、良い機種の一つかと思います。しかし、性能だけで言えば、ヤマハの下位機種とさほど変わらないでしょう。


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 【2017年】

 17・ONKYO D-112NFX(D)【ペア】
  ¥39,364 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

インピーダンス:6Ω
再生周波数帯域:60Hz〜100kHz
許容入力:
最大入力:80W
バナナプラグ: 対応
サイズ:幅162×高さ267×奥行272.5mm

 D-112NFXは、ONKYOのスピーカーです。

 スピーカーは、10年スパンの更新の製品もあるほど「息の長い」家電ですが、こちらは割と最近の製品です。


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 本体のサイズは、幅162×高さ267×奥行272.5mmです。

 ブックシェルフスピーカーとして問題ないサイズです。

 インピーダンスは、一般的なです。

 パワーは、最大入力が80Wです。

 201401261031.jpg

 再生周波数帯域は、低音域(数値が小さいほど優秀)が60Hz、高音域(数値が高いほど優秀)が100kHzまで対応です。

 同社が力を入れているハイレゾに高度に対応できる製品です。

 201810201331.jpg

 スピーカーは、中・低音域を担当する10cmコーン型ウーファーと、高音域を担当する3cmのリング型トゥイーター2ウェイバスレフ型のユニットです。

 同社の下位機種で紹介したように、ONKYOは、真っ白の「A-OMFコーン」を中上位機種には伝統的に採用してきました。

 201810201335.jpg

 ただ、SC-3という最近発売されたセットで50万ほどのスピーカーでは、セルロースナノファイバーを使った、墨色のウーファーを新採用しています。実際、墨コーティングしています。

 今回、この上位技術がD-112NFXまで下りてきた形です。

 新素材ですが、鉄と比較して「5倍軽量で、5倍剛性が強い」新素材となります。

 音質は、低音部の特性に評価が高く、従来ONKYOが弱かった部分を確実に補強できています。

 ただ、公平を期して言えば、いかに新素材とはいえ、ウーファーが10cmとこのクラスでは小さめですから、(素材は良いとしても)他社を完全に出し抜いているとも言えません。

 バナナプラグには、対応します。

--

 以上、D-112NFXの紹介でした。

 2017年開発で新しく、新技術も楽しめる機種です。華美でもなく、ナチュラルでもない、中庸なサウンドを楽しめる良い機種だと思いました。

 ただ、個人的にはウーファーがあと一回り大きく(13cmクラス)で、価格も同じほどだったらなあ、と思ったのも事実ですね。

ーーー 

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 18・ONKYO D-112EXT(D)【ペア】
  ¥24,980 Amazon.co.jp (10/20執筆時)
 

 なお、 D-112EXTという同型の旧機種がまだ残っています。

 ただ、こちらは、ウーファー素材が下位機種に準じており、あまり面白くないですね。

5・ペア5万円前後のスピーカーの比較

 最後に5万円前後の、比較的高額なスピーカーをレビューしていきたいと思います。


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 19・Wharfedale DIAMOND 225 [黒・ペア]
 
20・Wharfedale DIAMOND 225 [茶・ペア]
 ¥58,700 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

インピーダンス:8Ω
再生周波数帯域:45Hz〜20kHz
許容入力:100W
最大入力:
バナナプラグ:
サイズ:幅196×高さ355×奥行290mm

  DIAMOND 225 は、英国のWharfedale のスピーカーです。

 人気のあったDIAMOND 220の後継機として2017年に発売されました。日本ではあまり有名なメーカーではないのですが、このスピーカーは、口コミ情報でその音質について評判を呼び、結構「売れて」います。

 ちなみに、この価格帯のスピーカーでは、時を変え品を買えつつ、周期的にこのような現象が起こっています。

 本体のサイズは、幅196×高さ355H×奥行290mmです。結構背が高いと言えるスピーカーです。。

 インピーダンスは、英国製としてスタンダードなです。

 パワーは、許容入力が100Wとなります。

 再生周波数帯域は、低音域(数値が小さいほど優秀)が45Hz、高音域(数値が高いほど優秀)が20kHzです。ハイレゾには対応しません

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 スピーカーは、中・低音域を担当する16.5cmコーン型ウーファーと、高音域を担当する2.4cmのソフトドーム型トゥイーター2ウェイバスレフ型のユニットです。

 コーンは、防弾チョッキなどに使われる硬い繊維であるケブラーが使われます。

 中級グレードのスピーカーに伝統的に使われる高級素材です。レンジが広くとくに中音域に強い特性があります。B&Wの特許でしたが、既に切れたそうで、日本のメーカーでもいくつか採用しています。

 音質は、ケプラーを使ったスピーカーに共通しますが、中音域を犠牲にせず、力強く安定した低音が持ち味です。一方、トゥイーターにはあまり工夫がない機種で、高音域はとくに見所はないです。

 バナナプラグには、対応します。

--

 以上、DIAMOND 225 の紹介でした。

 ケブラーコーンが安価に試せるのが最大の魅力だと思います。ただ、トゥイーター部分にあまり工夫がなく、スペック的に現代的ではない点と、輸送賃分のプラスアルファが価格に転嫁されているだろう点は、気をつけても良いと思います。


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 21・DALI ZENSOR3 【ペア】
  ¥46,220 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

インピーダンス:6Ω
再生周波数帯域:50Hz〜26.5kHz
許容入力:125W
最大入力:
バナナプラグ: 対応
サイズ:幅351×高さ205×奥行293mm

 ZENSOR3は、デンマークのダリの5万円台の上級機です。先ほど見たZENSOR1の上位機ですね。

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 本体のサイズは、幅351×高さ205H×奥行293mmと、より大きくなり、ブックシェルフ型として良くあるサイズになっています。

 インピーダンスは、同じくです。

 パワーは、推奨入力が125Wまでとなります。

 ダリは、どの機種もかなり余裕がありますね。

 再生周波数帯域は、低音域(数値が小さいほど優秀)が50Hz、高音域(数値が高いほど優秀)が26.5kHzです。

 位相変化を重視する構造のため、スペックは良くないですが、それでもユニットが大型化したため、低音域は下位機種より広がりました。

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 スピーカーは、中・低音域を担当する18cmコーン型ウーファーと、高音域を担当する2.5cmのソフトドーム型トゥイーター2ウェイバスレフ型のユニットです。

 搭載されるウーファーの大きさは注目点で、デザイン的にうまく詰め込めるものだなと思いました。素材は、下位機種と同じウッドファイバーです。

 音質は、ユニット素材と哲学が同じ以上、音の傾向は下位機種と同じ方向性です。アナログ的なサウンドに強い仕様です。

 バナナプラグには、対応します。

---

 以上、ダリのZENSOR3の紹介でした。

 聴き疲れしにくい、まろやかな「ダリサウンド」を楽しみたいならばこちらですね。多少高いアンプで、面白い特性のあるスピーカーを試して見たいならこれでしょう。ハイレゾとは違った方向で楽しめると思います。


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 22・SONY SS-HW1 【ペア】
  ¥46,073 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

インピーダンス:4Ω
再生周波数帯域:50Hz〜50kHz
許容入力:
最大入力:100W
バナナプラグ: 対応
サイズ:幅171×高さ309×奥行273mm

 SS-HW1 は、ソニーの中級グレードのスピーカーです。

 SS-CS5 の上位機です。

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 本体のサイズは、幅171×高さ309H×奥行273mmです。

 下位機種と同じように、多少縦方向に長いです。

 インピーダンスは、一方こちらはです。

 最近のアンプならば問題ないでしょうが、ミニコンポの場合は、お持ちのシステムの対応状況を確認しましょう。

 パワーは、最大入力が100Wです。

 4Ωでこれなら問題のない水準です。

 再生周波数帯域は、低音域(数値が小さいほど優秀)が50Hz、高音域(数値が高いほど優秀)が50kHzです。

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 スピーカーは、中・低音域を担当する13cmコーン型ウーファーと、高音域を担当する2.5cmのソフトドーム型トゥイーター、そして超高音域を担当する1.9cmのドーム型スーパトゥイーターという3ウェイバスレフ型のユニットです。

 この点では2万円前後の下位機種と同じです。

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 しかし、こちらはスーパートゥイーター上下に二系統ある点でとても斬新です。

 音の鳴る部分が多いと、調律がたいへんそうですが、鳴る音の解像感は高いので、たいへんな技術水準だと思います。また、上方向への照射は、リスニングポイントが広がる点でもメリットがあるため、スピーカーの配置の自由度は高いです。

 音質は、解像感の高さがやはりソニーのポイントです。

 その上で、サラウンド感も強調できます。おそらく、このグレードでは最も良いと言える水準です。

 ヤマハのナチュラルサウンドとは真逆の特性ですが、綺麗で華やかな「ソニーサウンド」を堪能できます。ハイレゾ音源にも向くでしょう。

 バナナプラグには、対応します。

---

 以上、SONYのSS-HW1 の紹介でした。

 5万円前後で、ハイレゾ音源などに対応させたい場合は、良い選択肢の製品だと思います。高音域は、スペック値以上に綺麗にでますので。リスニングポイントの自由度も高いため、初心者でも無理なく使いこなせるでしょう。

後編につづく!
小型スピーカーのおすすめは結論的にこの機種!

 というわけで、今日は、最新の小型スピーカーを紹介しました。

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 24・JVC SX-WD9VNT [ペア]
  ¥54,678 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

 次回の後編記事こちら)では、今回紹介できなかったJVCなどの小型スピーカーを数機紹介します。

 その上で、今回紹介した全機種から、予算別、目的別にAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。

 引き続きよろしくお願いします。

 後編は→こちら

 最後になりましたが、今回の前編記事がお役に立ったようならば、Twitter Facebook はてなブックマークなどで話題を共有していただければ嬉しいです。

posted by Atlas at 15:39 | オーディオ製品

比較2018'【グレード別】小型スピーカー22機種の音質とおすすめ:ブックシェルフ型小型ステレオスピーカー(2)

前編からの続きです。前編は→こちら

今回のお題
小型で快適な音が出るスピーカーのおすすめはどの機種?

 ども!Atlasです。

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 今回は、オーディオ製品の比較で、小型スピーカーの比較の2回目記事です。

 前編記事(こちら)で紹介できなかった機種を紹介していきます。

5・ペア5万円前後のスピーカーの比較

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 23・SONY SS-HA1 【ペア】
  ¥38,580 Amazon.co.jp (10/20執筆時)  

インピーダンス:4Ω
再生周波数帯域:48Hz〜50kHz
許容入力:
最大入力:100W
バナナプラグ: 対応
サイズ:幅185×高さ312×奥行312mm

 SS-HA1  は、ソニーのもう一つの中級グレードのスピーカーで、SS-HW1 の姉妹機です。


201806221351.jpg

 本体のサイズは、幅185×高さ312H×奥行312mmとこちらが多少大きいです。

 本体は剛性の高いアルミ製で、曲線的なデザインは、強度のアップにもつながってます。アルミ製は共振が心配ですが、その点も吸音素材の採用でクリアています。

 インピーダンスは、こちらもです

 パワーは、おなじく最大入力が100Wです。4Ωでこれなら問題のない水準ですね。

 再生周波数帯域は、低音域(数値が小さいほど優秀)が48Hz、高音域(数値が高いほど優秀)が50kHzです。ほぼ同じですが、形状の変化からか多少ですが低音域が強化されます。

 スピーカーは、中・低音域を担当する13cmコーン型ウーファーと、高音域を担当する2.5cmのソフトドーム型トゥイーター、そして超高音域を担当する1.9cmのドーム型スーパトゥイーターが上下2個と下位機種と全く同じ構成です。

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 ただ、本体に角がないバッフル形状にしているため、干渉がなく、音はこちらの方がより自然に広がります。おそらく木製では造形が難しいために、アルミ製にしたのでしょう。

 バナナプラグには、対応します。

--

 以上、SONYのSS-HA1 の紹介でした。

 アルミ製のモダンなデザインは、部屋やシステムにマッチングするか心配な部分もあるかもしれません。

 ただ、実物は高級感があり、インテリア性も感じられます。音質を最大限に重視するならば、この機種はハイレゾ音源対応機種として最も良い選択肢でしょう。


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 24・JVC SX-WD9VNT [ペア]
  ¥54,678 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

インピーダンス:8Ω
再生周波数帯域:55Hz〜30kHz
許容入力:
最大入力:50W
バナナプラグ: 対応
サイズ:幅120×高さ161×奥行264mm

 SX-WD9VNT は、日本の音響メーカーJVCが発売する小型高級スピーカーです。

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 本体のサイズは、:幅120×高さ161H×奥行264mmと、ここまで紹介してきたブックシェルフ型に比べてかなり小さく、設置性に富む製品です。

 インピーダンスは、です。

 欧米で売れるメーカーで、そちらの基準に合わせてあるようです。

 パワーは、最大入力が50Wまでとなります。

 再生周波数帯域は、低音域(数値が小さいほど優秀)が55Hz、高音域(数値が高いほど優秀)が30kHzです。高音域について、さほど性能が高くなく、ハイレゾ未対応です。1WAY方式ですので仕方ないでしょう。

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 スピーカーは、1WAY方式で、90mmウッドコーンが1つ搭載されています。

 面白いのは、本当の木である「チェリー材」をコーンに貼り付けている点です。これ以外にも、内部に人工熟成チェリー響棒を採用するなど、木を音響に最大限利用しているのがこの製品の特長です。

 同社の音響製品は、このような製品が最近多いですが、それらと同じで、中音域が充実した音質で人気です。

 音質は、1ユニットで全域をまわすため、継ぎ目無く豊かな中音域です。「ドンシャリ(低音+高音重視)」とは正反対な性質です。

 バナナプラグには、対応します。

--

 以上、SX-WD9VNT の紹介でした。単に小型なだけでなく、音質も評判の製品です。中音域に厚みがある、落ち着いて音楽が聴ける良いスピーカーですね。

今回の結論
小型スピーカーのおすすめは結論的にこの機種!

 というわけで、今回は、最新の小型スピーカーの比較でした。

 最後に、いつものように、、目的別・予算別に、Atlasのおすすめ機種を提案していきたいと思います。


第1に、比較的低予算で購入できるスピーカーのなかでオススメな機種は、

 

 5・SONY SS-CS5 【ペア】
  ¥15,130 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

インピーダンス:6Ω
再生周波数帯域:53Hz〜50kHz
許容入力:
最大入力:100W
バナナプラグ: 対応
サイズ:幅178×高さ335×奥行220mm

 ソニーのSS-CS5 がおすすめです。

 180622-0089-13%.png

 他機種が2ウェイが多い中で、3ウェイバスレフ型のユニットを採用し、技術的にも面白い機種だと思います。

 こうした「差異」から「音質の違い」を楽しめるのは、オーディオ機器の良い部分だと思います。

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 実際、3ウェイシステムが奏功して、音の分離はしっかりしており、クリアです。

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 低音も、高音も十分な広がりがあり、ハイレゾ音源にも対応できる機種です。

 とくにウーハーは、MRC素材で、この部分も面白いですね。どの音源にも合いやすいですし、ミニコンポなどの付属スピーカーのグレードアップを狙うならば、こちらでしょう。

 

【1メートル】

 ZONOTONE 6NSP-1500 Meister
 ¥864 Amazon.co.jp (10/20執筆時)   

 なお、こちらはスピーカーケーブルが付属しませんので、別に購入しておきましょう。ちなみに、Atlasは、ZONOTONEのケーブルを愛用しています。

ーーーー

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 【2018年】

 14・JBL STAGE A120 【ペア】
  ¥16,964 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

インピーダンス:6Ω
再生周波数帯域:60Hz〜40kHz
許容入力:125W
最大入力:
バナナプラグ: 対応
サイズ:幅175×高さ285×奥行185mm

 ただし、ソニーは、解像感が高く華やかさが際立つ「若々しい」音がするスピーカーです。

 そのため、小さめの音量で、落ち着いてじっくり聴きたい「オトナ世代」な方には、この価格帯ならば、JBLのSTAGE A120 のほうが合うと思います。

 201810201508.jpg

 充実した中・低音域をキープしつつ、ホーン型トゥイーターで高音も綺麗に出ます。

 もちろん予算があれば、上位の A130をオススメしますが、2万円を超える点をふまえると、こちらが良いでしょう。

 ただし、逆に言えば「迫力不足」ではあるため、バンド音楽やロックなどを大きめに出すならば、ソニーをオススメします。また、ハイレゾ音源に対応させたい場合についても、SONYでしょう。


第2に、2万円台の予算で選ぶ場合に、最もおすすめできる製品は、

 

 11・ヤマハ NS-BP401【ペア】
  ¥24,980 Amazon.co.jp (10/20執筆時)  

インピーダンス:6Ω
再生周波数帯域:50Hz〜40kHz/100kHz
許容入力:60W
最大入力:120W
バナナプラグ: 対応
サイズ:幅176×高さ310×奥行327mm

 ヤマハNS-BP401です。

 201806221248.jpg

 アルミ製ウーファーを採用し、とくに中音域で高い音質を感じられる点を評価しました。ヤマハらしい「綺麗な音」が出る一方で、低音域も品があり、2万円前後では最もバランスが取れていると思います。

 アルミコーンでは、昔、ALR/JORDANEntrySが一世を風靡しましたが、こちらも同じような傾向を感じました。得意なクラシック系に加えて、ヴォーカルなども綺麗に聞こえるでしょう。

 201806221247.jpg

 サイズ的はやや大きめですが、その分余裕を持った音質です。

 なお、こちらは、スピーカーケーブルが付属します。


第3に、3万円前後の予算で選ぶ場合に、最もおすすめできる製品は、

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 14・ヤマハ NS-B330 B 【黒・ペア】
 15・ヤマハ NS-B330 MB 【茶・ペア】
  ¥29,170 Amazon.co.jp (10/20執筆時)  

インピーダンス:6Ω
再生周波数帯域:55Hz〜45kHz/100KHz
許容入力:40W
最大入力:120W
バナナプラグ: 対応
サイズ:幅183×高さ320×奥行267mm

 ヤマハNS-B330 でしょう。

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 ナチュラルで聞き心地のよいダリと迷いました。しかし、最近のアンプと合わせやすいのは、ハイレゾ音源に対応できるスペックのあるこちらだと思います。

 201806221323.jpg

 こちらもアルミ製ウーファーを採用した、艶やかなサウンドで、クラシックや女性ボーカルなどの再生はとりわけ得意です。

 低音も出るため、メディアを選ばず使える汎用性もあります。バランスが良く味付けも少ないため、ピュアオーディオ系におすすめできます。

  

 WYVERN AUDIO バナナプラグ付属ケーブル
 ¥2,980 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

 なお、こちらの機種は、スピーカーケーブルは付属しません

 あわせて購入を検討しましょう。「ケーブルで音質が劇的に変わる」とは言いませんが、バナナプラグ付属の製品を購入すると、面倒なスピーカー線の処理をしなくて済みます。

ーーー

 201810201326.jpg

 【2017年】

 17・ONKYO D-112NFX(D)【ペア】
  ¥39,364 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

インピーダンス:6Ω
再生周波数帯域:60Hz〜100kHz
許容入力:
最大入力:80W
バナナプラグ: 対応
サイズ:幅162×高さ267×奥行272.5mm

 一方、ヤマハのNS-B330は、ピュアオーディオ志向であり、良い音源の音楽はそれ以上によく再生します。しかし、イマイチな音源は、素直に、イマイチなまま再生してしまうところがあります。

 そのため、再生する音源の質にこだわらず、「普段着」で楽しみたいという場合は、ONKYOのD-112NFXのほうが相性が良いと思います。

 201810201331.jpg

 ウーファー素材に、ペア50万クラスのONKYOの上位機にも使われるセルロースナノファイバーが初めて使われた中級機で、音源的な楽しみもあります。

 トゥイーターも、定評のあるONKYOのリング型トゥイーターを採用しますし、実力は引けを取らない機種だと言えます。


第3に、5万円前後の予算で選ぶ場合に、最もおすすめできる製品は、

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 20・SONY SS-HW1 【ペア】
  ¥46,073 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

インピーダンス:4Ω
再生周波数帯域:50Hz〜50kHz
許容入力:
最大入力:100W
バナナプラグ: 対応
サイズ:幅171×高さ309×奥行273mm

 SS-HW1が良いと思います。 

 姉妹機のSS-HA1の方がスピーカーとしての性能は上ですが、やはりデザイン性の面では万人にお勧めできません。

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 上下に二系統あるスーパートゥイーターを含む3ウェイバスレフ型のユニットというのはやはり斬新で、音質にも好影響しています。ハイレゾ音源に対応できる音域もありますし、パワーもあります。

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 多少高いですが、スピーカーが壊れることはまずないので、長く使うことを考えれば買って後悔することはないでしょう。

 

【1メートル】

 ZONOTONE 6NSP-1500 Meister
 ¥864 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

 なお、こちらは、スピーカーコードが付属ですが、こだわりたい場合は、購入しても良いでしょう。

ーーーー

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 19・DALI ZENSOR3 【ペア】
  ¥46,220 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

インピーダンス:6Ω
再生周波数帯域:50Hz〜26.5kHz
許容入力:125W
最大入力:
バナナプラグ: 対応
サイズ:幅351×高さ205×奥行293mm

 ただし、ソニーは、サラウンド感と解像感を重視した、どちらかと言えば、華やかな音質のスピーカーです。

 ジャズ・ロックから、ボーカルまで相当高レベルに再生されるのは、間違いありません。

 201806221343.jpg

 とはいえ、ピュアオーディオ系の方で、「落ち着いて聴きたい」というニーズを追求するならば、ダリのZENSOR3のほうが適合的だと思います。

 スピーカー感覚をとって、クラシック音楽などをゆっくりじっくり聴きたい「落ち着いた世代」の方は、こちらでしょう。ただ、再生するソースは(割と)選びますし、ハイレゾ音源には向かない点で「クラシック」なスピーカーです。

補足:スピーカー関連記事の紹介

 というわけで、今回は、小型スピーカーの紹介でした。

  201809041634.jpg 

1・プリメインアンプの比較
2・ミニコンポの比較

3・PC用スピーカーの比較
4・Bluetoothスピーカーの比較

 なお、このブログ「モノマニア」では、スピーカー関連製品として次のような記事があります。

 こちらの記事もよろしくお願いします。

 最後になりましたが、この記事がもしお役に立ったようならば、Twitter Facebook はてなブックマークなどで話題を共有していただければ嬉しいです。

 (今回は後編なので、前編記事を共有して頂ければなお嬉しいです)

 ではでは。

posted by Atlas at 15:38 | オーディオ製品

比較2018'【グレード別】PCスピーカー52機の音質とおすすめ・選び方:ハイレゾ対応(1)

【今回紹介する内容】2018年 パソコン用スピーカー人気46製品の性能とおすすめ:ハイレゾ対応アクティブスピーカー・アンプ内蔵デスクトップスピーカー・機種の違いやグレード別ランキング ONKYO JBL BOSE Fostex SONY YAMAHA マランツ DENON クリプトン

【紹介する製品型番】FOSTEX PM0.1e PM0.4c PEBBLES JEMBE JEMBEBLKJ NX-50 (B) Companion 2 Series III multimedia speaker system FOSTEX PM0.3(B) Bose Companion20 multimedia speaker system Bose M2 Computer MusicMonitor 77monitor GX-77M(B) WAVIO GX-70HD2(B) GX-D90(B) GX-100HD(B) GX-500HD SONY CAS-1 NX-N500(B) PM0.3H Studio Scope 3 MACKIE CR3 Denon Professional DN-304SKRIPTON KS-3HQM KS-1HQM KS-9Multi

今回のお題
最新のPC用スピーカーのおすすめはどの機種?

 どもAtlasです。

 今日は、PC用のデスクトップスピーカー比較です。

201810201107.jpg

 Atlasが所有したり、試聴した、最新のPC用スピーカーを「音質重視」で46機種紹介します。

 格安な機種から、ハイレゾ音源対応機まで扱います。

 以下では、各製品の詳細を説明し、最後に「結論」として、目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。

ーーー

1・PC用スピーカーの比較【有線】
2・Bluetoothスピーカーの比較
【無線】

 なお、今回は、有線方式(28機)Bluetooth形式(24機)と多いので2回続きの記事としています。

 201809041634.jpg

 そのため、Bluetoothでつなぐ方式でお考えの方は、恐れ入りますが、2番の記事【こちら】をご覧ください。

 よろしくお願いします。

1・PC用スピーカーの選び方の基本!

 「PC用のスピーカー」を選ぶ場合に最も重要なのは、「オーディオ用のスピーカーとの違い」を知ることです。

 両者は仕組みが異なるため、選び方自体も異なると言えます。特に、次の2点は必ず理解してから、具体的な購入製品を検討しましょう。

1・スピーカーにアンプが内蔵される点

 201601121735.jpg   

 第1に、PCスピーカーは、アンプが内蔵されたスピーカーであるという点です。

 パソコンの場合、本体で音を十分に増幅する機構がないため、アンプが内蔵されたスピーカーでないと音が出ません

 その点で、PCスピーカーとは、「ミニコンポ」の本体部分が内蔵されたスピーカー」と理解できるでしょう。

ーー

 結論的に言えば、PCスピーカーは、音質を重視する場合、アンプ部分の性能も考慮に入れながら製品を選ぶ必要があります。

2・視聴距離が近接視聴になるという点

 201810200940.jpg

 第2に、PCスピーカーは、耳の近くでの近接視聴するスピーカーだあるという点です。

 机の上に設置するため、スピーカーが大きすぎると、良好なステレオ感が得られません

 とくに小音量で再生したい場合、大きなスピーカーだと中・低音域が相当「劣化」します。ボーカルの再生や、セリフのある動画の再生がひどく聴き取りにくくなってしまう場合もあります。

ーー 

 結論的に言えば、PCスピーカーは、サイズを考慮して選ぶ必要があります。

 「オーディオ用スピーカー」は「サイズが大きい」ほど音質が良いというのが基本であり「常識」ですが、PCスピーカーの場合は異なる点、注してください。

3・スピーカーユニットが小さい

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 第3に、PCスピーカーに搭載されるユニットが小さい点です。

 PCスピーカーは小さいので、構造的な工夫がないと「低音域が弱くスカスカな音」しかでません。

 ピュアオーディオ系の音を好まれる方は、低音が無理に強調される傾向のサウンドを嫌う人が多いです。

 しかし、PC用のスピーカーの場合、ボリュームを下げた場合など、低音域が足りない場合の支障が大きいです。

 そのため、ある程度「妥協」して、「PC用とはそういう類のスピーカー」だと思って楽しんだ方が、納得のいくスピーカーが選べるでしょう。

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 なお、今回の記事では、高音域の再生力が高いハイレゾ音源に対応できる高級PCスピーカーも紹介します。

 ハイレゾ対応高級機の場合も、(多少ドンシャリしても)「低音が強い」という観点で選ぶと、近接視聴に向いたスピーカーを選べると思います。

ーーー

 というわけで、PC用スピーカーの選び方において「とくに重要な部分」を3点紹介しました。

 こうした観点に基づいて、以下具体的な機種の比較に入ります。

2・格安で音質の良いPCスピーカーの比較

 最初に比較するのは、「格安」で購入できるPCスピーカーです。

 音質面で良い傾向を持つ製品を中心に選びました。

 なお、以下の本文では、Atlasのおすすめできるポイントについては赤字で、イマイチな部分については青字で書いていきます。


 

 【2017年】

 1・FOSTEX アクティブスピーカー PM0.1e
  ¥6,242 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

ハイレゾ音源:未対応
スピーカー出力:5W
スピーカー直径:5.5cm
高音再生力:★★★☆☆ 35kHz
低音再生力:★★★☆☆ 80Hz
小音量再生:★★★★☆
ボリューム:調整可
PC接続方法:アナログ
サイズ:幅8.6×高さ17.5×奥行15.2cm

  PM0.1eは、日本の音響機器メーカーであるFOSTEX(フォスター電機)の発売するPC用スピーカーです。

 同社は、iPhoneの部品を供給するOEM企業としても有名ですが、「フォステクス」ブランドでPC用スピーカーも直売しています。

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 大きさは、幅8.6cm× 高さ17.5cm× 奥行15.2cmです。

 写真にあるように、小さいですので、耳までの視聴距離が短くても、ステレオ感が比較的得やすいです。本体は木製です。

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 PCとの接続は、アナログ方式です。

 1.5mのオーディオケーブルをパソコン本体の音声出力(ヘッドフォン端子)に接続すればそのまま使えます。ケーブルは付属しますが、音質面から市販のケーブルに替えることも可能です。

 定格出力は、5Wです。問題ないでしょう。

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 スピーカーユニットの直径は、5.5cmです。トゥイータなしで、全音域をならすフルレンジユニットです。素材はグラスファイバー繊維ですね。

 あまり大きなユニットではないですが、低音が得やすいリアバスレフ構造を採用するため、試聴の限り、このクラスでは、それなりの音圧がありました。 

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 ボリューム調節は、調整つまみが本体の裏側にあります。

 そのため、普段の音量調整はパソコン側の音量で行うのが良いでしょう。

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 以上、FOSTEXPM0.1eの紹介でした。

 1万円以下の格安スピーカー中では安定した音が得られる製品です。音質は上位機種には及びませんが、費用対効果は高いです。


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 【ブラック】

 2・JBL PEBBLES JBLPEBBLESBLKJN
 3・JBL PEBBLES JBLPEBBLESWHTJN
  ¥5,248 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

ハイレゾ音源:未対応
スピーカー出力:−−
スピーカー直径:5cm
高音再生力:★★★★☆
低音再生力:★★★☆☆
小音量再生:★★★★☆
ボリューム:調整不可
PC接続方法:USB接続/アナログ
サイズ:幅7.8cm× 高さ13.2cm× 奥行15.0cm

 JBL PEBBLES は、アメリカの音響機器メーカーであるJBL発売するPC用スピーカーです。

 格安製品から超高級製品までラインナップがあり、味付けの少ない「JBLサウンド」は世界中にファンを持ちます。

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 大きさは、幅7.8cm× 高さ13.2cm× 奥行15.0cm です。机に無理なく置けるサイズです。

 PCとの接続は、この製品はデジタル方式です。

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 そのため、パソコン(Win&Mac)とは、付属のUSBケーブルでつなぐのが標準です。

 デジタル信号(0と1)でデータを送るためノイズに強く、雑味が少ない点で高音質です。ただし、デコードに使うコンバーター(D/Aコンバーター)の種類は不明です。

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 スピーカーは、直径は5cmのフルレンジユニットです。

 低音については、こちらもリアバスレフ構造を採用し、そこそこ低音がでます。入力ソースを選ばないでしょう。

 ボリューム調節は、調整つまみが本体の側面にあります(回転式)。電源スイッチもかねるので、背面にあるフォスター電機の製品より操作はしやすいでしょう。

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 以上、JBL PEBBLESの紹介でした。

 D/Aコンバーター内蔵の製品ですので、音質の劣化が少なく、クリアなサウンドが得られます。

 面白い形状をしていますが、奇をてらったものではなく、音質は良いです。価格も安いですし、音質を重視した場合、5000円前後の製品としては、この機種はおすすめです。


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 【各色】

 4・ヤマハ パワードスピーカー NX-50 (W)
 5・ヤマハ パワードスピーカー NX-50 (B)
  ¥10,399 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

ハイレゾ音源:未対応
スピーカー出力:7w
スピーカー直径:7cm
高音再生力:★★★☆☆ 20kHz
低音再生力:★★★★☆ 55Hz
小音量再生:★★★★★
ボリューム:調整可(フロント)
PC接続方法:アナログ
サイズ:幅8.3×高さ18.4×奥行18.4cm

 NX-50 は、日本の音響機器メーカーであるヤマハから発売されているPC用スピーカーです。

 本体色は、多様で、白・黒・オレンジ・紫・シルバーから選択可能です。

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 大きさは、幅8.3cm× 高さ18.4cm× 奥行18.4cm  です。

 多少「背の高さ」があるモデルですが、実際は写真のように、台形をしているため圧迫感はありません。、机に無理なく置けるサイズですし、斜め上に向かう形状的に、ステレオ感が得やすいフォルムです。


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 PCとの接続は、アナログ方式です。

 付属のケーブルをPCのステレオミニジャックにつないで使いますD/A変換は、PC側任せです。

 定格出力は、7Wです。小さめモデルとしては、割と余裕があります。

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 スピーカーの直径は、7cmです。

 フルレンジを再生する7cmのユニットが下部に付き、上部のバスレフポートが低音を補う構造です。チューニングもさほど偏りがなく、低音域がやや強調されつつもバランスの取れた、ヤマハらしいサウンドです。

 また、この機種には、入力音量の大小により自動で低音域の補整する機能が付属します。そのため、小音量でもボーカルや台詞などが飛ばない点で優れます。

 ただ、この機能は、オフにできない仕様なので、小音量でも、低音を強調せずフラットに再生するのを好む方は、選ばない方が良いでしょう。

 ボリューム調節は、調整つまみが本体の前面にあるため、PCのほか、本体でも音量調節が可能です。

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 以上、ヤマハのNX-50 の紹介でした。

 1万円前後のスピーカーでは、音質が良く、オススメできる製品の一つです。スピーカーのサイズを含めて、基本スペックが上位のため、5000円前後のPCスピーカーとの機能差は明確に感じられます

 とくに、小音量でリスニングすることが予想できる方には、続いて紹介するBoseの機種と共に、オススメしたい機種の1つです。 


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 6・Bose Companion 2 Series III
  ¥12,420 Amazon.co.jp
  (10/20執筆時)

ハイレゾ音源:未対応
スピーカー出力:ーーー
スピーカー直径:ーーー
高音再生力:★★★★☆
低音再生力:★★★★☆
小音量再生:★★★★★
ボリューム:調整可(フロント)
PC接続方法:アナログ
サイズ:幅8.0× 高さ19.0×奥行15.0cm

  Companion 2 Series III multimedia speaker systemは、アメリカの大手音響機器メーカーであるBOSEのエントリーモデルのPC用スピーカーです。

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 BOSEは、世界的な音響メーカーです。

 創業者のボーズ博士の「アコースティックマス理論」以来、伝統的に「低音の迫力を重視」した構造を社是としています。

 独特の「味付け」を嫌う人もいますが、低音を重視するべきPCスピーカーには、その傾向がマッチしていると言えます。

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 大きさは、幅8.0cm× 高さ19.0cm× 奥行15.0cm  とヤマハとほぼ同様のサイズです。

 机に無理なく置けるサイズです。また、この機種も斜め上に向かう形状で、ステレオ感が得やすいフォルムです。

 PCとの接続は、アナログ方式です。

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 スピーカーの直径は、Boseは一切非開示です。

 ただ、目測数値で、5cmほどです。低音域は、リアダクトのバスレフ式ですが、ヤマハ以上に出ている印象です。

 また、入力した音源を独自にデジタル処理しているので、明瞭感も高いです。とくに無音時のノイズのなさは、BOSEは定評があります。

 小音量の再生も、ヤマハのように、入力音量の大小により自動で低音量の補整する機能が付属します。

 さらに、「TrueSpace ステレオ・デジタル・シグナル・プロセッシング回路」を搭載しています。近接視聴時は、音の広がりを得にくいことが多いですが、 これにより、同社特有のサラウンド感を得ることができます。

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 以上、Companion 2 Series IIIの紹介でした。おそらく、ヤマハのNX-50 とどちらを選ぶか悩ましい機種です。

 優秀な機種で「BOSEサウンド」特有の「低音の味付け」も好ましい方向で作用していると思います。一方、外国ブランドである分だけ、ヤマハに比べるとやや「プレミア価格」ですね。


  

 7・マランツ プロ Studio Scope 4
  ¥14,800 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

 7・マランツ プロ Studio Scope 3
  ¥------ Amazon.co.jp
(10/20執筆時)

ハイレゾ音源:未対応
スピーカー出力:20w
スピーカー直径:10.2cm+2.5cm
高音再生力:★★★☆☆ 20kHz
低音再生力:★★★☆☆ 75Hz
小音量再生:★★★☆☆
ボリューム:調整可(フロント)  
PC接続方法:アナログ
サイズ:21.3 cm x 14.6 cm x 18.8 cm

 Studio Scope 4は、音響メーカーのマランツが販売するPC用スピーカーです。

 兄弟機として「Studio Scope 3」も併売していましたが、こちらは「終売」のようです。

 マランツは、ハイグレードなアンプ類も発売する「著名オーディオブランド」の1つです。

 大きさは、幅13.0cm× 高さ19.0cm× 奥行15.6cmです。

 幅が10cmを超えており、机におくと多少圧迫感があるかもしれません。棚などに置きたいところです。

 PCとの接続は、アナログ方式です。

 付属のケーブルをPCのステレオミニジャックにつないで使います。また、こちらの機種の場合は、アナログRCAケーブルにも対応します。

 定格出力は20Wです。本体が大きいこともあり、PC用スピーカーとしてはパワーがあります

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 スピーカーの直径は、低音再生用のウーハーが10.2cm高音再生用のツイーターが2.5cmです。

 このような「ダブル構造」の場合、一般的に、低音域と高音域の品質がアップします。一方で、「音の受け渡し」のある中音域(ボーカルなどの音域)は難が出る場合もありますが、そのあたりの調整はうまく行っています。

 素材的には、ツイーターがシルクコーンで、ウーハーがPPコーンです。同社のオーディオでよく見られる構成です。

 小音量での再生は、一方、ここまで大きなスピーカーユニットの場合、夜間など、近接して小音量で再生する場合に、バランスが取れなくなる(もわっとした感じになりやすい)傾向です。

 ある程度の音量で聴く「デイタイム用」のPCスピーカーですね。

 ボリューム調節は、調整つまみが本体の表面にあるため、便利です。

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 以上、マランツのStudio Scope 4の紹介でした。

 この価格・サイズでツイーターが別にある構造を取っているのは面白いです。試聴の限り音質も良かったのですが、本体サイズの点と、特に小音量で再生をする場合は、慎重になるべき部分もあります。


  

 8・MACKIE マッキー CR3 ペア 【2014】
  ¥12,096 Amazon.co.jp
(10/20執筆時)

ハイレゾ音源:未対応
スピーカー出力:50w
スピーカー直径:7.6cm+2.5cm
高音再生力:★★★☆☆ 20kHz
低音再生力:★★★☆☆ 80Hz
小音量再生:★★★☆☆
ボリューム:調整可(フロント)  
PC接続方法:アナログ
サイズ:幅14.0×高さ20.8×奥行15.8cm

 CR3 は、MACKIEの販売するマルチメディア対応スピーカーです。

 マッキーは、ミキサーなどスタジオの音響機器の会社で、この機種もDTM用のスピーカーという位置づけです。

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 大きさは、幅14.0cm× 高さ20.8cm× 奥行15.8cm となります。

 こちらも、幅が10cmを超えており、机におくと多少圧迫感があるかもしれません。もちろん、DTM用として、スピーカーが「主要な仕事」をすべき環境ならば、良いでしょう。

 PCとの接続は、アナログ方式です。付属のケーブルをPCのステレオミニジャックにつないで使います。

 また、こちらの機種の場合は、アナログRCAケーブルにも対応します。仕組み上面白いのは、アンプや電源が搭載される側のスピーカーを左右どちらでも選べる仕様である点ですね。このための切替スイッチがあります。

 定格出力は、DTM用の音楽専用機と言うことでかなり強めの50Wです。

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 スピーカーの直径は、低音再生用のウーハーが7.6cm高音再生用のツイーターが1.9cmです。

 「ツイン構造」である点で、マランツと同じ特長欠点を抱えるでしょう。

 小音量での再生は、とくに、音圧を重視した設計であるため、得意ではない仕様です。ワンルームマンションなど、隣人がいる環境では、夜中に使わない方が良いでしょう。

 ボリューム調節は、調整つまみが本体の表面にあるため、便利です。

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 以上、マッキーのCR3 の紹介でした。

 ホームスタジオを作ろうと考えている方向けの実用モデルでしょう。ただ、「聴き疲れしやすい」仕様とも言えますので、ゲームなど普段使い用・長時間再生用に向いている機種ではないと言えます。


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 9・FOSTEX アクティブスピーカーPM0.4c
  ¥19,224 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

ハイレゾ音源:未対応
スピーカー出力:30w
スピーカー直径:1.9cm+10cm
高音再生力:★★★☆☆ 20kHz
低音再生力:★★★★☆ 20Hz
小音量再生:★★☆☆☆
ボリューム:調整可(フロント)  
PC接続方法:アナログ
サイズ:幅13× 高さ22× 奥行16.9cm

  PM0.4cは、日本のフォスター電機が発売するステレオスピーカーです。

 本体色は、白と黒から選択可能です。

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 大きさは、スピーカーユニット単体で、幅13× 高さ22× 奥行16.9cmです。アンプ内蔵スピーカーですが、机の幅で納めるには大きすぎるでしょう。近接視聴には向きません。

 PCとの接続は、アナログ方式です。

 アナログRCAケーブルのみ付属します。

 定格出力は30Wです。

 ほぼ同じサイズのマッキーと比べると出力は控えめです。

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 スピーカーの直径は、低音再生用のウーハーが10cm高音再生用のツイーターが1.9cmです。

 ウーハーは、割と大きめですので低音は充実するでしょう。ただし、音場を作るにはある程度スピーカーを離さないと行けないため、やはり、デスクトップ用ではないですね。

 ボリューム調節は、後部にあります。

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 以上、フォスター電機のPM0.4cの紹介でした。

 今回はPC用スピーカーと銘打った比較なので、残念ながら選外とはなりそうです。ただ、アンプ搭載型のアクティブスピーカーと考えれば、値段以上の働きをしてくれそうです。

 近接視聴をする必要がない環境ならば、こちらを導入するのも手でしょう。


  

 10・Bose Companion20
  ¥30,240 Amazon.co.jp
(10/20執筆時)

ハイレゾ音源:未対応
スピーカー出力:ーーー
スピーカー直径:7.0cm
高音再生力:★★★★☆
低音再生力:★★★★★
小音量再生:★★★★★
ボリューム:調整可(コントールポッド)
PC接続方法:アナログ(オーディオケーブル)
サイズ:幅9.0× 高さ22.0×奥行14.7cm

 BOSECompanion20 multimedia speaker systemは、アメリカのBOSEのPC用スピーカーの最上位機です。

 なお、以前は、Bose M2 Computer MusicMonitorというハイエンド製品がありました。しかし、2018年2月に生産終了となっており、これが「最上位」です。

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 大きさは、幅9.0cm× 高さ22.0cm× 奥行14.7cmとなります。

 先ほど紹介したBoseのスピーカーより僅かに大きいです。ただ、机に無理なく置けるサイズである点では同じです。

 PCとの接続は、他社同様に、ステレオミニケーブルを使うアナログ方式です。

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 スピーカーの直径は、直径7cmです。

 下位機種と同じく、ウーハーとツイーターを分けない、フルレンジタイプです。

 低音域は、Bose独自の「カタツムリ型」バスレフ構造とあわせて、省スペースモデルの能力を越えた音圧です。

 中・高音域の再生力についても、優れており、音潰れが少ないと言えます。綿密な筐体設計をするBOSEらしく、無音時のノイズもなく、また、再生時の臨場感もかなり高いです。

 小音量での再生は、もちろん、バランス感があり高レベルです。

 PCとの接続は、アナログ方式です。ただ、入力してからはやはりDSP技術でデジタル処理がなされ、音質は高いです。

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 ボリューム調整は、丸いコントローラーで行います。こちらは、電源ボタンとしても機能するほか、ヘッドホン端子も付属します。

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 以上、Bose Companion20の紹介でした。

 下位機種と2万円ほどの差がありますが、そもそもスピーカーユニットのサイズや構造が異なるため、聞き比べてもその違いは明確に分かります。

 PC用として音質は相当良いので、予算があれば、選んで良い機種だと思います。

3・ハイレゾ対応のPCスピーカーの比較

 つづいて、ハイレゾ音源に対応するタイプのPC用スピーカーについて書きます。

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 ハイレゾとは、業界ではSONYなどが主導している、CDを超える音質の音源です。

 CD音源や無圧縮音源は、音楽メーカーが録音したマスター音源などを加工する際、高域帯の原音については約20kHzで切られてしまいます。データ容量を節約するためです。

 しかし、アーティストがスタジオで録音する際のマスターテープは、これ以上のクオリティで取るのが普通です。電子化される以前のものも然りで、クラシックやジャズの名盤が、最近ハイレゾで再編集されて販売されています。

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 例えば、E-ONKYO やSONYのMoraどが有名で、多くのアーティストの作品がハイレゾ音源で入手できます。

 なお、現在的には、こうした音源をお持ちでない方が大半でしょう。しかし、この先数年で、Apple itunesその他が導入するという観測もあります。

 また、通常音源の再生についても、音質が期待できるモデルですから、よろしければ、引き続きご覧ください。

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高音再生力:★★★★☆ 40kHz

 なお、規格値としては、各製品の「スペック表」で出している高音再生力の値が40kHz以上であるスピーカーが「ハイレゾ対応機」となります。

 以下では、こうした機種だけを選りすぐって紹介していきます。


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 11・FOSTEX PM0.3H(B) 【黒】
 12・FOSTEX PM0.3H(W)【白】
  ¥11,426 Amazon.co.jp   (10/20執筆時)

ハイレゾ音源:未対応
スピーカー出力:15w
スピーカー直径:7.5cm+1.9cm
高音再生力:★★★★☆ 40kHz
低音再生力:★★★☆☆ 110Hz
小音量再生:★★★☆☆
ボリューム:調整可(リア)  
PC接続方法:アナログ
サイズ:幅10.0× 高さ18.5×奥行13.0cm

 PM0.3Hは、FOSTEX(フォスター電機)が販売するハイレゾ音源対応スピーカーです。

 全メーカー通してみても、ハイレゾに対応するスピーカーとしては最安レベルです。

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 大きさは、幅10.0cm× 高さ18.5cm× 奥行13.0cm  となります。

 同社の下位シリーズと異なり新しく設計した本体で、全体的にコンパクトです。こちらも、机に無理なく置けるサイズです。

 PCとの接続は、アナログ方式です。付属のケーブルをPCのステレオミニジャックにつないで使います。ケーブルは、1.5メートルのものが付属します。

 定格出力は15Wです。

 スピーカーの直径は、低音再生用のウーハーは7.5cm高音再生用のツイーターは1.8cmです。

 同社の下位機と同じですが、改良により、ハイレゾに最低限必要な40kHzに対応させています。

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 13・FOSTEX PM-SUBmini2
  ¥12,204 Amazon.co.jp   (10/20執筆時)

 なお、メーカーでは、上図のような出力50Wのサブウーハーとのセットも提案されています。

 配線は、PCからサブウーハーのRCA(アナログ端子)に付属ケーブルでつなぎ、そこから付属ケーブルで、PCスピーカーに接続する方法です。難点は、配線が複雑で、机上の美観の維持が難しい点ですね。

 ボリューム調節は、同社の下位機種と同じで、調整つまみが本体の裏面にあるため、レベル設定後は、PC本体で調整するのが通常の使用法です。

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 以上、フォステックスPM0.3Hの紹介でした。

 ハイレゾ対応の「入門機」としてコスパが圧倒的に良い製品です。DTMでのハイレゾ再生を試して見たい方に良いでしょう。ただ、イレゾ再生に重要な高音再生力は、40kHzと最低限である点で、入門機の域を脱してはいません。


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 【各色】

 14・ONKYO WAVIO GX-70HD2(B)
 15・ONKYO WAVIO GX-70HD2(W)
  ¥12,999 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

ハイレゾ音源:対応
スピーカー出力:11w
スピーカー直径:10cm+2cm
高音再生力:★★★★ 100kHz
低音再生力:★★★★☆ 48Hz
小音量再生:★★★☆☆
ボリューム:調整可(フロント)
PC接続方法:アナログ×2
サイズ:幅12.3×高さ22.5×奥行20.3cm

 GX-70HD2は、ONKYOのハイレゾ対応スピーカーです。

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 スピーカーの大きさは、幅12.3m× 高さ22.5cm× 奥行20.3cm  となります。

 幅が10cmを超えます。ギリギリの水準で机に置けないこともないですが、書棚やスピーカースタンドなどに置くのが望ましそうです。

 PCとの接続は、アナログ方式です。ハイレゾ音源の再生については、PCのDACの品質に左右される部分もあるでしょう。

 定格出力は、11Wです。サイズ感からすれば、平均値より低いでしょうか。

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 スピーカーの直径は、低音再生用のウーハーが10cmで、高音再生用のツイーターが2cmです。

 ツイーターとウーハーのツイン構造です。ハイレゾに多く見られる構成ですが、高音域の解像感は高いです。

 ただ、低音は、スピーカー出力が11Wと小さいことや、オンキヨースピーカーの「売り」であるA-OMFコーン素材をウーファーに採用していない点が作用して、イマイチです。

 小音量での再生も、イマイチです。

 ボリューム調節は、こちらも、前面で調整が可能です。また、ボリューム以外に、高音と低音のトーンの調整も可能です。

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 以上、ONKYOGX-70HD2の紹介でした。

 あまり小さいとは言えないため、机上ではステレオ感は得られないでしょう。ただ、比較的広めの机で利用する、デスクトップPC用の中型スピーカーとしては、優秀なモデルの1つだと思います。


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 16・ONKYO WAVIO GX-D90(B)【黒】
 17・ONKYO WAVIO GX-D90(Y)【木目】
   ¥18,222 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

ハイレゾ音源:対応
スピーカー出力:15w
スピーカー直径:9cm+2cm
高音再生力:★★★★☆ 90kHz
低音再生力:★★★★☆ 48Hz
小音量再生:★★★☆☆
ボリューム:調整可(フロント)
PC接続方法:アナログ+光デジタル
サイズ:幅12.3×高さ22.9×奥行19.5cm

 GX-D90(B) も、ONKYOの中位モデルのハイレゾ対応スピーカーです。

 スピーカーの大きさは、幅12.3m× 高さ22.9cm× 奥行19.5cm となります。

 サイズ感は、1つ上の製品とほぼ同じです。無理なく机における「ギリギリ」でしょう。

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 PCとの接続は、この製品は、アナログ方式デジタル方式が選べます。

 ただし、デジタル入力は、光デジタル入力を利用します。この場合、内蔵されるDAC(デジタル方式の際に、信号をスピーカーに出力するためアナログに変換する回路)は、24bit/96kHz対応となり、「ハイレゾ基準」です。

 定格出力は15Wです。

 スピーカーの直径は、低音再生用のウーハーが9cmで、高音再生用のツイーターが2cmです。

 こちらも、A-OMFコーン素材をウーファーに採用していない機種は残念です。

 ハイレゾ再生については、高音再生力90kHzと余裕があります。一方、低音については、フロントのバスレフ式で、わりと充実します。

 小音量での再生は、ある程度の距離をとらないと、音質的には、やや「厳しい」でしょう。

  ボリューム調節は、こちらも、前面で調整が可能です。また、ボリューム以外に、高音と低音のトーンの調整も可能です。

---

 以上、ONKYOGX-D90の紹介でした。

 デジタル接続に対応する本格的な機種です。お持ちのPCに光出力端子がある場合は、良い選択肢でしょう。ハイレゾ用と考えた場合も高音再生力90kHzと十分なスペックです。


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 18・ONKYO 77monitor GX-77M(W)
 19・ONKYO 77monitor GX-77M(B)
  ¥16,800 Amazon.co.jp
(10/20執筆時)

ハイレゾ音源:対応
スピーカー出力:15w
スピーカー直径:10cm+2cm
高音再生力:★★★★ 100kHz
低音再生力:★★★★☆ 40Hz
小音量再生:★★★☆☆
ボリューム:調整可(フロント)
PC接続方法:アナログ+光デジタル
サイズ:幅13.7× 高さ22.9×奥行19.6cm

  GX-77M も、日本の音響機器メーカーであるONKYOのハイレゾ対応スピーカーです。

 スピーカーの大きさは、幅13.7m× 高さ22.9cm× 奥行19.6cm と、こちらも幅がある機種です。

 大きいため、長さ1〜1.2メートルほどの標準的な学習机・事務机ほどのサイズだと、ステレオ感が若干得にくいと思います。どちらかと言えば、机上棚などのラックに入れて、机に向けて音楽を流すのに向くサイズです。

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 PCとの接続は、こちらも、アナログ方式デジタル方式が選べます。

 内蔵されるDACは、イギリスのWolfson社の高性能DACが採用されています。ソニーのアンプなどにも採用されている実績のあるDACです。24bit/192kHzの音源まで対応できます。

 定格出力は、15Wです。それなりのパワーです。

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 スピーカーの直径は、低音再生用のウーハーが10cmで、高音再生用のツイーターが2cmです。

 下位機種と見比べて貰うと分かりやすいですが、こちらは、ツイーターがウーハーの真ん中に内装されており、同心円構造になっています。ONKYOの上位機にも搭載される方式です。

 音波の到達距離が一致することなどから、「ツイン方式」の難点である、音を受け渡す「中音域の音質のつながりの違和感」が緩和できています。

 また、ツイーターにイコライザーを搭載することで、再生周波数範囲が広く100kHzという広い再生域を持ちます。ハイレゾ再生機として十分なスペックです。

 低音域40Hzまで再生可能です。ONKYOらしく、4重構造のA-OMFコーンを採用しており、低音域の再生力は高いです。

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 小音量での再生は、意外に大丈夫です。

 口径の大きなスピーカーですが、キチンと調整したら小音量でも聴かせてくれます。同社の最上位機のスピーカー(50万クラス)で培ったTAS方式(同心円構造)であるからでしょうか。

 ボリューム調節は、前面で調整が可能です。また、ボリューム以外に、高音と低音のトーンの調整も可能です。

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 以上、ONKYOGX-77Mの紹介でした。

 ハイレゾに高度に対応するスピーカーとしては価格も安く、導入しやすいスピーカーです。ONKYOのスピーカー限定で考えても、このグレードから「A-OMFコーン」や「TAS方式」など、独自技術が使われます。

 ただ、サイズ的な問題で、一般的なサイズの机の上にスピーカーを置いて利用する場合、(ギリギリまで)両脇によせるなどの工夫は必要でしょう。


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 20・ONKYO GX-100HD(B)
  ¥26,200 Amazon.co.jp  
(10/20執筆時)

ハイレゾ音源:対応
スピーカー出力:15w
スピーカー直径:12cm+3cm
高音再生力:★★★★★ 100kHz
低音再生力:★★★★☆ 50Hz
小音量再生:★★★☆☆
ボリューム:調整可(フロント)
PC接続方法:アナログ+光デジタル
サイズ:幅14.0×高さ26.0×奥行18.0cm

 GX-100HDは、ONKYOのハイグレードなハイレゾ対応スピーカーです。

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 スピーカーの大きさは、幅14.0m× 高さ26.0cm× 奥行18.0cmです。

 ここまで紹介してきた機種よりも一回り大きいです。机で置く場合は、幅と高さについてよくよく注意してください。

 PCとの接続は、こちらはデジタル方式が可能です。内蔵されるDACは、24bit/96kHz対応GX-D90と同じです。

 定格出力は12Wです。

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 スピーカーの直径は、低音再生用のウーハーが12cmで、高音再生用のツイーターが3cmです。

 下位機種と比べた場合、こちらは「ツイン方式」です。また、ツイーターが高性能なリングツィーターです。

 そのため、ノイズレスで伸びやかな高音を得ることができます。実際、高音再生力も100kHzとなります。さらに伸びやかですね。 高音域のボーカルなどがより鮮明に聞こえるでしょう。低音域についても4重構造のA-OMFコーンを採用し、十分な音量が出ます。

 小音量での再生は、一方で、あまり向かない仕様で、昼間限定に利用したいものです。

 ボリューム調節は、こちらも、前面で調整が可能です。また、ボリューム以外に、高音と低音のトーンの調整も可能です。

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 以上、ONKYOGX-100HDの紹介でした。

 価格は高いですが、高性能なリングツィーターと性能の良いA-OMFコーンを採用している点で、下位機種と明確な性能差があると言える機種です。「ちょっと高級な」ハイレゾ対応スピーカーを選びたいならば、選んで良い機種です。

 ただし、サイズの面と音量の面で、完全に「音楽再生用途にPCを利用する方」以外は「邪魔」でしょう。


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 21・ONKYO GX-500HD
  ¥40,080 Amazon.co.jp
  (10/20執筆時)

ハイレゾ音源:対応
スピーカー出力:40w
スピーカー直径:10cm+3cm
高音再生力:★★★★★ 100kHz
低音再生力:★★★★★ 50Hz
小音量再生:★★★☆☆
ボリューム:調整可(フロント)
PC接続方法:アナログ+光デジタル
サイズ:幅16.9×高さ26.3× 奥行24.0cm

 GX-100HDは、ONKYOの、最も高級なハイレゾ対応PCスピーカーです。

 スピーカーの大きさは、幅16.9m× 高さ26.3cm× 奥行24.0cmです。

 GX-100HDに比べても一回り大きなスピーカーです。PC用スピーカーの部類とは言え、専用スタンドが必須の機種と言えます。

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 PCとの接続は、こちらについてもデジタル方式が可能です。内蔵されるDACは、24bit/96kHz対応GX-100HDと同じです。

 定格出力は40Wとかなり強力です

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 スピーカーの直径は、低音再生用のウーハーが10cmで、高音再生用のツイーターが3cmです。 

 ウーハーについては、この機種は一体成形の新型ユニットを採用します。

 そのため、低音域の力強さは、下位モデルと明確な機能差があります。また、電源周りも高性能部品を使うなど強化されており、低ノイズ化と強力なパワーを両立させています。

 小音量での再生は、近接視聴を前提とした機種ではないので比較できません。ただ、スタンド利用など、ある程度離れた場所から聴く場合は、それなりです。

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 以上、ONKYOGX-500HD の紹介でした。

 GX-100HDとは5000円ほどの価格差ですが、とくに低音再生に影響する部分の強化が見られます。ある程度広い部屋で、スタンドなどで運用するつもりならば、この機種を選ぶのもありでしょう。

 ただし、下位機種と同じく、USB接続非対応なので、デジタル接続には、光デジタル端子が必要な点は注意してください。


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 22・SONY CAS-1 W コンパクトオーディオシステム
  ¥73,860 Amazon.co.jp
(10/20執筆時)

 23・SONY CAS-1 B コンパクトオーディオシステム
  ¥73,860 Amazon.co.jp
(10/20執筆時)

ハイレゾ音源:対応
スピーカー出力:24w
スピーカー直径:6.2cm+1.4cm
高音再生力:★★★★★ 50kHz
低音再生力:★★★★★ 60Hz
小音量再生:★★★★★★
ボリューム:調整可(フロント)
PC接続方法:USB/アナログ/光デジタル/無線
サイズ:幅9.5× 高さ17.8×奥行17.2cm

 CAS-1は、SONYから発売されているハイレゾ対応スピーカーです。

 ONKYO同様に、SONYもハイレゾに力を入れているメーカーです。

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 スピーカーの大きさは、幅9.5m× 高さ17.8cm× 奥行17.2cm  です。

 こちらについてはかなり小さく机の上に置いても、ステレオ感を得られるサイズです。

 こちらの場合、写真のように、幅5.5cm×高さ17.8mm×奥行き21.0mmのコントロールユニットが別に必要です。ただ、それを加味しても、写真のように机に十分置けるサイズです。70センチほどスピーカーから距離が取れれば十分です。

 201806221004.jpg

 PCとの接続は、複数選べますが、デジタル方式をオススメします。

 WindowsやMacから付属のUSBケーブルで接続すれば、ハイレゾ音質のデータ転送が可能です。

 また、こちらはブルトゥース接続にも対応します。ただし、ハイレゾ音質で転送したい場合、LDACという圧縮規格に機器側が対応する必要があります。PCで対応しているものはありませんので、現状はUSB接続を選ぶ必要があります。

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 定格出力は、24Wと強力です

 スピーカーの直径は、低音再生用のウーハーが6.2cmで、高音再生用のツイーターが3.4cmです。

 下部にバスレフ用ダクトがある設計です。長めのスパイクを採用し、空いた空間を上手に利用しています。特にウーハーは、カーボンファイバー製で低音の響きが良いです。

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 小音量再生については、ON/OFF式のLow Volume Modeが採用されます。

 これが結構良くできており、BOSEのスピーカーなどと同じく、音量を下げてもボーカルなどが隠れずに再生してくれます。この部分の性能はONKYOよりもだいぶ良いと思います。

 ボリューム調節は、コントロールユニットが付属するため、こちらも前面で調整が可能です。また、この機種はリモコンも付属するため、リモコンでの操作も可能です。

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 以上、SONYCAS-1の紹介でした。

 現在的にデスクトップで近接視聴できるハイレゾスピーカーとしては唯一の選択肢です。音質も良く、小音量再生も対応できるため、「ハイレゾ対応スピーカーとして買って間違いない機種」だと思います。

 なお、AtlasもiMacをハイレゾに対応させるため、最近このスピーカーを導入しました。

 BOSEとの音質の違いになれるまで1週間ほど費やしましたが、導入した甲斐がありました。通常音源(CD音源や圧縮音源)の再生も、スピーカーに搭載されるDSEE HXにより、ハイレゾ音質までアップスケーリングしているためか、音質が高いです。


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 24・ヤマハ パワードスピーカー NX-N500(B)
  ¥68,400 Amazon.co.jp
(10/20執筆時)

ハイレゾ音源:対応
スピーカー出力:45w
スピーカー直径:13.0cm+3cm
高音再生力:★★★★★ 40kHz
低音再生力:★★★★★ 54Hz
小音量再生:★★★☆☆
ボリューム:調整可(リア)
PC接続方法:USB/アナログ/光デジタル/無線
サイズ:幅17.0× 高さ28.5× 奥行23.8cm

 NX-N500は、ヤマハが発売しているハイレゾ対応スピーカーです。

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 スピーカーの大きさは、幅17.0m× 高さ28.5cm× 奥行23.8cmです。

 ONKYOの上位機並みに大きいため、机の上での利用はやや難しい仕様です。

 PCとの接続は、こちらもデジタル方式です。

 光デジタル端子のほか、WindowsやMacから付属のUSBケーブルで接続が可能です。ブルトゥースにも対応しますが、Bluetoothの場合はハイレゾ音質は不可能です。

 定格出力は、45Wとパワフルです。

 スピーカーの直径は、低音再生用のウーハーが13cmと特大で、高音再生用のツイーターが3cmです。

 DACについては、384kHz/32bitまで対応します。スピーカーについて高音域の再生可能音域は最大40kHzであるため、高解像度のハイレゾ音源のソースを十分に活かせるかどうかは、やや心配です。また、小音量再生時については、特段の機能は付属しません。

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 ボリューム調節は、後面にあるツマミで調整が可能です。また、リモコンも付属するため、リモコンでの操作も可能です。また、【Amazon Echoの比較記事】で書いたようなEchoを利用する場合、搭載のBluetoothを活かして、音声でこのスピーカーの音量を制御できます。

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 以上、ヤマハのNX-N500の紹介でした。どちらかといえば、PC用ですが、個人視聴ではなく、部屋全体に音を飛ばしたい方向けの製品です。その用途には向くでしょう。


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 25・クリプトン KRIPTON KS-3HQM
  ¥80,646 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

ハイレゾ音源:対応
スピーカー出力:25w
スピーカー直径:
高音再生力:★★★★★
低音再生力:★★★★★
小音量再生:★★★★★
ボリューム:調整可(リア)
PC接続方法:USB/アナログ/光デジタル/無線
サイズ:幅8.7× 高さ17.3× 奥行10.5cm

  KS-3HQM は、日本のクリンプトンが発売するPCオーディオです。

 メインは医療用映像機器の会社ですが、超高額のPCオーディオを日本で唯一販売する会社です。その中でもこのシリーズは「入門機」にあたります。

 スピーカーの大きさは、幅8.7× 高さ17.3× 奥行10.5cmです。相当に小型ですが、写真のように台座のが幅はあるため、設置寸法は、10×12cmとなります。

 台座は、ハイカーボンスチール製で、700gと重量感があり、防振性が期待できます。

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 PCとの接続は、こちらもデジタル方式です。

 USBか光デジタル端子でつなげる方式です。

 定格出力は、25Wとソニーと同等ですね。

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 スピーカーの直径は、この製品は6.35cmのスピーカーユニットが1つのみのフルレンジ型です。

 他社の上位機は、ウーハーとツイーターを分離する2WAYですが、それに比べると、中音域の受け渡しのない分、聴きやすい音質です。

 ただ、一般的にこの構造は、高音域の解像感がイマイチでハイレゾ向きではないでしょう。ユニットは、自社生産できず、デンマークのティンファニー社のものを採用します。

 DACについては、3192kHz/24bitまで対応します。

 一方、スピーカーユニットの再生周波数帯域は非公開です。DACの部分は確かにハイレゾ対応ですが、スピーカーユニットがそれに耐えうる業界基準があるか不明瞭です。

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 したがって、ハイレゾ認証マークも公式サイトには見られませんね。

 ボリューム調節は、調整用のリモコンが付属します。

 以上、クリンプトンの KS-3HQMの紹介でした。初登場は、2011年頃の製品で、「息の長い」製品です。ただ、2018年にもVGPの部門賞を取っていますし、試聴の限り、音質も他社の高級機に引けを取らない水準です。

 ただ、フルレンジのスピーカー採用で、果たしてスピーカーがハイレゾに対応する水準なのかについては、もう少し丁寧な説明が欲しい製品です。

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 【直販限定】

 26・クリプトン KRIPTON KS-1HQM
 27・クリプトン KRIPTON KS-1HQM
  ¥51,300 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

 なお、クリンプトンの直販限定で、下位機種が販売されています。

 こちらは、色以外ほぼ同じ仕様ですが、DACが96kHz-24bitまでと落ちています。シャーシもアルミ製ではなく、このあたりでコストカットがなされています。

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 28・クリプトン KRIPTON KS-9Multi
  ¥279,936 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

 逆に「とことん予算をつぎ込んで」PC用のハイエンドモデルとしているのがこちらです。

 84mmウーハーと30mmツイーターを採用した2Way仕様で、パワーも40Wに上がっています。ツイーターの再生周波数帯域は60kHzと公開されているため、こちらは、しっかり、ハイレゾ音源に対応できるスピーカーユニットでしょう。

 サイズも、13×20×170 mmと大きめです。

 ニッチな製品だけあって価格は相当高いので、「オーディオファイル」の方の専用製品です。

後編の予告!
パソコンスピーカーのおすすめは結論的にこの機種!

 というわけで、今回は、PC用スピーカーを比較・紹介しました。

 201810201107.jpg

 続く後編記事(こちら)では、今回紹介した全機種から、目的別・予算別に「Atlasのおすすめ機種!」を提案していきます。

 引き続きよろしくお願いします。

 後編は→こちら

 最後になりましたが、今回の前編記事がお役に立ったようならば、Twitter Facebook はてなブックマークなどで話題を共有していただければ嬉しいです。

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比較2018'【グレード別】PCスピーカー52機の音質とおすすめ・選び方:ハイレゾ対応(2)

前半からの続き記事です。前半記事は→こちら

今回の結論
パソコンスピーカーのおすすめは結論的にこの機種!

 というわけで、前半記事こちら)では、PC用スピーカーを比較・紹介してきました。

 最後に、いつものように、「Atlasのおすすめ機種!」を提案しておきたいと思います。


 第1に、1万円以内の予算で、机の上で使えるスピーカーとしてオススメできる機種は、

 201803050950.jpg
 【各色】

 4・ヤマハ パワードスピーカー NX-50 (W)
 5・ヤマハ パワードスピーカー NX-50 (B)
  ¥10,399 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

ハイレゾ音源:未対応
スピーカー出力:7w
スピーカー直径:7cm
高音再生力:★★★☆☆ 20kHz
低音再生力:★★★★☆ 55Hz
小音量再生:★★★★★
ボリューム:調整可(フロント)
PC接続方法:アナログ
サイズ:幅8.3×高さ18.4×奥行18.4cm

 NX-50でしょう。

 1万円以下のスピーカーとしては、音質面で最もバランスが取れています。

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 冒頭で述べたように、PC用の小口径スピーカーの場合、低音の充実度が極めて重要ですが、独自のバスレフ構造を採用しており、サイズからすると考えられないほどのパワーが出ます。

 その上で、高級機のように、入力音量の大小により自動で低音量の補整する機能が付属するため、小音量での再生も優秀です。

 201810200911.jpg

 デザイン性も高いです。こうした点で、予算が限られた中での選択肢としてはとても良いと思います。

ーー

 201803051020.jpg

 【ブラック】

 2・JBL PEBBLES JBLPEBBLESBLKJN
 3・JBL PEBBLES JBLPEBBLESWHTJN
  ¥5,248 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

ハイレゾ音源:未対応
スピーカー出力:−−
スピーカー直径:5cm
高音再生力:★★★★☆
低音再生力:★★★☆☆
小音量再生:★★★★☆
ボリューム:調整不可
PC接続方法:USB接続/アナログ
サイズ:幅7.8cm× 高さ13.2cm× 奥行15.0cm

 一方、USB経由で接続したい場合は、JBLのPEBBLESが良いと思います。

 格安機では例外的に、DACを搭載しています。デジタル接続ができるので、ノイズは少ないでしょう。

 201806211828.jpg

 迫力ではヤマハに負けますが、5000円前後のスピーカーの中では、最も性能が充実しており、高音質を得やすいと思います。


 第2に、机の上で使える高級スピーカーとしてオススメできる機種は、

  

 10・Bose Companion20
  ¥30,240 Amazon.co.jp
(10/20執筆時)

ハイレゾ音源:未対応
スピーカー出力:ーーー
スピーカー直径:7.0cm
高音再生力:★★★★☆
低音再生力:★★★★★
小音量再生:★★★★★
ボリューム:調整可(コントールポッド)
PC接続方法:アナログ(オーディオケーブル)
サイズ:幅9.0× 高さ22.0×奥行14.7cm

 BoseCompanion20でしょう。

  201810200940.jpg

 ロングセラーの名機だけあって、小型サイズのスピーカーとは思えないクオリティの高い音質が得られます。

  201601121806.jpg

 音質は、しっかりボーカルが聞こえつつ、充実した低音という、伝統的なBOSEサウンドの技術と傾向を引き継ぎます。

 とくに、夜間に小音量で再生する場合の音のバランスは、BOSEは最も優れると言えるでしょう。

 普段使いで、飽きの来ないサウンドだと思います。多少高いですが「買って後悔のない機種」です。


 第3に、ハイレゾに対応するPCスピーカーとしてオススメできる機種は、

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 22・SONY CAS-1 W コンパクトオーディオシステム
  ¥73,860 Amazon.co.jp
(10/20執筆時)

 23・SONY CAS-1 B コンパクトオーディオシステム
  ¥73,860 Amazon.co.jp
(10/20執筆時)

ハイレゾ音源:対応
スピーカー出力:24w
スピーカー直径:6.2cm+1.4cm
高音再生力:★★★★★ 50kHz
低音再生力:★★★★★ 60Hz
小音量再生:★★★★★★
ボリューム:調整可(フロント)
PC接続方法:USB/アナログ/光デジタル/無線
サイズ:幅9.5× 高さ17.8×奥行17.2cm

 SONYCAS-1が良いでしょう。

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 ハイレゾとしては唯一無理なく、デスクトップにおけるサイズの機種です。

 また、USB-DAC内蔵型の機種で、音質は数ランク高いです。小音量再生も対応できるため、「ハイレゾ対応スピーカーとして買って間違いない機種」だと思います。

 ただ、きちんと音が鳴るまで、1週間ほどは「エージング」期間が必要でしたので、最初は満足がいかなくても、しばらく使い続けて見てください。また、小音量で使う場合は、LVMを必ず「ON」にしてください。さもないと、180度異なる評価になるでしょう。

 なお、こちらは、スピーカーケーブルが変更できます。デンキヤで買って交換するのも面白いでしょう。

 なお、3万円以下の予算の場合、「ハイレゾ対応」「近接視聴向き」という機種は、あまり見られません。冒頭で述べたように、PC用スピーカーは「特殊」なので、この場合、BOSEなどのハイレゾに対応しない高級機種を選ぶ方が無難です。

ーーー

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 20・ONKYO GX-100HD(B)
  ¥26,200 Amazon.co.jp  
(10/20執筆時)

ハイレゾ音源:対応
スピーカー出力:15w
スピーカー直径:12cm+3cm
高音再生力:★★★★★ 100kHz
低音再生力:★★★★☆ 50Hz
小音量再生:★★★☆☆
ボリューム:調整可(フロント)
PC接続方法:アナログ+光デジタル
サイズ:幅14.0×高さ26.0×奥行18.0cm

 ただし、PC用スピーカーでも、部屋の机が150cm以上に幅広な場合、スタンドやラックに収納する予定の場合、または、部屋でソファに座りながら聴くようなシーンを想定するならば、GX-100HD(B)をオススメします。

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 スピーカーの大きさは、幅14.0m× 高さ26.0cm× 奥行18.0cmと大きいので、事務机程度の幅の机にて近接視聴で聴いてもあまり楽しめません。

 しかし、逆に言えば、部屋中に広く流すならば、このスピーカーのサイズ感が生きてきます。

補足:オルタナティブな選択肢について

 以上、今回は、PCスピーカーの話でした。

 201809041634.jpg

 なお、このブログモノマニアには、スピーカー関係の記事は以下の3つがあります。

1・PC用スピーカーの比較
2・
ミニコンポの比較
3・Bluetoothスピーカーの比較
4・サウンドバーの比較
5・ブックシェルフスピーカーの比較  

 これらの記事もよろしくお願いします。とくにPCで使うならば、3番・4番の選択肢も「あり」だと思いますので。

 なお、現在的には、こうした音源を利用しない方が大半でしょう。しかし、通常音源の再生についても、価格双方に音質が期待できるモデルがありますので、よろしければ、引き続きご覧ください。

ーー

 最後になりましたが、今回の記事がお役に立ったようならば、Twitter Facebook はてなブックマークなどで話題を共有していただければ嬉しいです。(今回は後編なので、前編記事を共有して頂ければなお嬉しいです)

 ではでは。

posted by Atlas at 11:12 | オーディオ製品

2018年10月13日

比較2018'【ハイレゾ対応】最新ポータブルアンプ17機のおすすめ・選び方:iPhone Android スマホ対応

【今回レビューする内容】2018年 ハイレゾ対応ポータブルヘッドホンアンプの性能とおすすめ・選び方:人気機種の違いと人気ランキング iPhone Android対応

【紹介する製品型番】ONKYO DAC-HA200(B) DENON DA-10SPEM TEAC HA-P50SE-B HA-P90SD-B SONY PHA-1A PHA-2A PHA-3 JVC SU-AX7 Pioneer XPA-700iFi Audio iFi nano iDSD OPPO Digital OPP-HA2SE FiiO Q1 MarkII Fiio A5 A3 CHORD Mojo MOJO-BLK iFi xDSD FiiO Q5 FIO-Q5-AM3B FIO-Q5-AM3A

今回のお題
音質の良いハイレゾ対応ヘッドホンアンプのおすすめはどれ?

 ども、Atlasです。

 今日は、ハイレゾ対応ポータブルヘッドフォンアンプを比較します。

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 ポタアンは、スマホPCなどの音質アップにおいて、最も手軽かつ最適な機器です。

 以下の記事では、「ポタアンの選び方の基本」を紹介したあと、それに基づき、最新製品のスペックを詳しく比較します。

 その上で、「結論」として、予算別に、Atlasのおすすめ機種を提案します。

1・ポータブルアンプの選び方の基本

 ポータブルアンプは、かなりニッチな製品であり、5年以上前に製造された機種もまだ「最新機」だったりします。

 物によっては、「在庫があるから仕方なく売っている」というものもあるため、「現在の水準」に見合った製品を選ばないと、「失敗」することもあります。

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 結論的にいえば、10万円以内のポタアンを選ぶ場合、「ハイレゾ音源に対応」できていれば、陳腐化が進んでいない「現在水準の機種」と見なせます。

1・サンプリング周波数
 = 96kHz以上
2・ビット数
 = 24bit以上

 「ハイレゾ音源に対応」させる場合、各製品のサンプリング周波数ビット数でいう2つの数値が、上表の基準を(最低限)上回る必要があります。

 CD音源時代は、33.1kHz/16bitあれば良かったため、要求水準は「厳しい」と言えます。

 今回の記事は、こうした基準をクリアした機種「だけ」紹介しています。


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 ハイレゾ音源は、E-ONKYO や、MORA など売られています。これらのハイレゾ音源(Flac/WAV)は、たいていのソースは、96kHz/24bitの音源です。

 201806151631.jpg

 5万円以上の高性能なポタアンは、このスペックを超えた周波数・ビット数の音源も再生できます。

 ただ、こうした音源は、「多くの音楽を楽しむ」というより「音の良さを楽しむ」類のものです。そのため、「音楽を聴きたい」方は、あまり考慮に入れなくて良いでしょう。

 結論的にいえば、96kHz/24bit基準さえ超えたポタアンなら、そうそう「ハズレ」はありません。十分な性能なポータブルアンプと言えるでしょう。


 201806041239.jpg

 一方、ハイレゾの音質を「フル」に活かして聴きたい場合、ポタアンに付ける再生機器(イヤホン/ヘッドフォン/スピーカー)もハイレゾに対応する必要があります。

 具体的に言えば、高音域の再生周波数帯域40kHz以上出せる再生機器(イヤホン/ヘッドフォン)でないと、ポタアンの性能を活かせません

 それぞれの対応機器の探し方については、今回のポタアン紹介記事の記事の最後で、改めて説明します。

 201508161527.jpg

 なお、iOS系のスマホで再生したい場合、iTunesはハイレゾ再生に未対応です。

 そのため、ONKYOのHFプレーヤーなどの、ハイレゾ音源専用のアプリをダウンロードして使います。こちらは無料でダウンロードできます。

 以上、ポータブルアンプを選ぶ場合の基本を紹介しました。

 こうした要素をふまえつつ、以下で、価格別にポタアンを細かく比較していきます。

2・低価格なポータブルアンプの比較

 ここからは、ハイレゾ対応のポタアンとしては、比較的値頃と言える1万円〜3万円台の製品を紹介します。

 なお、以下の本文では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。


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 1・ONKYO DAC-HA200(B) ブラック
  ¥14,800 Amazon.co.jp
(10/13執筆時)

サンプリング周波数: 96kHz/24bit
バッテリー:8時間
サイズ:64x21.7x112 mm
重さ:210g
対応OS:iPhone Android Windows Mac  

 DAC-HA200は、オンキヨーから発売されている、ハイレゾ対応ポータブルアンプです。

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 重さは、210gと比較的軽量小型です。

 バッテリー持続時間も8時間と長めで、サイズ的にポケットインで持ち運べないこともないため、使い勝手の部分からも人気な製品です。

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 DACは、デジタル音声をアナログ音声に変換する回路です。音質傾向に影響を与える部品です。

 この製品の場合、DACは、バーブラウン社PCM5102 搭載します。I/V(電流-電圧)変換回路を搭載する製品で、据え置き型のアンプだと、5万円〜7万円ほどの機種によくみかけるもので、性能は良いです。

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 オペアンプは、アナログ音声を増幅する回路で、やはり音質傾向に影響を与える部品です。

 この製品は、新日本無線のMUSES892を搭載します。こちらも評判の良いもので、パーツ単位でも売れています。

 音質は、原音に忠実なオンキヨーの特長が出ており、また、突き抜ける感じのスピード感もありレベルは高いです。

 201806151631.jpg

 サンプリング周波数は、96kHz/24bit対応となります。

 問題ない数値ですが、最近のポタアンは、192kHz/24bit対応がまでが標準となりつつあることを考えると「やや物足りない」とも言えます。

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 スマホへの接続については、USB端子を利用します。

 iPhoneの場合、本体のUSB端子をケーブルでつなげるだけでハイレゾ音質を得られます。

 Androidの場合、AOA2.0に対応していますので、USB端子を利用して接続すれば同じクオリティを得られます。

 201508161527.jpg

 スマホでハイレゾ音源を聞くには、先ほど紹介したように、ONKYOのHFプレーヤーというアプリを使います。

 他社のポタアンでも、このソフトは利用できます。しかし、こちらの機種は、通常1000円のアプリ内課金のあるHDプレーヤーパックが無料で利用できるため、実質的には「1000円分」お得です。

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 以上、オンキヨーDAC-HA200の紹介でした。

 ハイレゾ特有のクリアさ・のびが良く、音の解像感もしっかり出ています。この価格帯のハイレゾ音源用のアンプとして、「比較基準」となりえる優秀作です。


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 2・TEAC HA-P50SE-R 【赤】
  ¥16,800 Amazon.co.jp (10/13執筆時)

 3・TEAC HA-P50SE-B 【黒】
  ¥16,800 Amazon.co.jp (10/13執筆時)

サンプリング周波数:96kHz/24bit
バッテリー:8時間
サイズ:64×21.7×130mm
重さ:210g
対応:iPhone Android Windows Mac

 HA-P50SEは、日本の音響メーカーであるTEAC(ティアック)から発売されているポータブルアンプです。

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 重さは、210gです。

 サイズはONKYOより一回り大きいですが、持ち運べないこともないでしょう。

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 DACは、オンキヨーと同じです。バーブラウン社PCM5102を搭載します。

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 オペアンプは、テキサスインスツルメンツのOPA1602を採用します。旧製品はOPA1652の採用でしたが、新型のこちらはさらにレンジが広がった上位機です。

 音質は、オンキヨーに比べると、味付けがないクリアな感じです。この組み合わせは、いわゆる「原音に忠実な」ピュアオーディオ系の音です。

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 サンプリング周波数は、こちらのアンプも、96kHz/24bitまでの対応です。

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 スマホへの接続は、こちらもUSB端子を通します。

 iPhone系端末も、Android系端末も、つなげ方はONKYOと同じです。両者は昨年まで協業関係にあったため、機構も似ています。

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 TEAC HR Audio Player for iOS
 ¥0 iTunes Store

 再生ソフトは、Windows用Mac用と両方用意されています。また、iPhone向けに、TEAC HR Audio Player for iOS という専用再生アプリも用意されています。

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 以上、TEACHA-P50-Bの紹介でした。

 音質面で優れた機種で、サイズも、バッテリーの持続時間(8時間)も、DACもオンキヨーと同様なものを装備しています。味付けがないクリアな感じの音質が好みならば、TEACを選ぶのもありでしょう。



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 4・TEAC HA-P90SD-R
 5・TEAC HA-P90SD-B
  ¥27,300 Amazon.co.jp  (10/13執筆時) 

サンプリング周波数: 192kHz/24bit
バッテリー:7時間
サイズ:69.6×21.5×123mm
重さ:280g
対応:iPhone Android Windows Mac

  HA-P90SDは、TEAC(ティアック)のポータブルアンプの上位機種です。

 重さは、280gです。

 上位機種の宿命とは言え、本体サイズと重さは下位機種より増えてきます。

 どちらかと言えば、メインは自宅で楽しみたい方向けのサイズでしょう。

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 DACは、先ほどの機種よりも上位のテキサスインストルメントのPCM1795を搭載します。高級機にも利用される品質の良い製品です。

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 オペアンプは、下位機種と同じでテキサスインストルメンツ社のOPA1652を採用します。こちらも比較的新しく、特に増幅時の音の歪みが生じにくいと評判です。

 音質は、TEACの下位機種を踏襲したナチュラル系です。一方、2種のマスタークロックを採用するなど、音質はさらに洗練されています

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 サンプリング周波数192kHz/24bitまで対応と、下位機種よりも高音質な音源の再生に対応します。

 そのため、通常のハイレゾ音源のほか、特に高音質な、DSD 5.6MHzPCM 192kHz/24bitの音源にも対応できます。ただ、対応する音源(音楽)は、少ない状況です。

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 スマホへの接続は、USB端子を利用します。一方、この機種は前面に液晶モニターが、側面にmicroSDカードスロットが装備されており、単体の音楽プレーヤーとしても利用できる構造です。

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 再生ソフトは、下位機種と同じです。ただし、高性能化に伴って、本体の重さは280gとやや増加していますね。

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 以上、TEACHA-P90の紹介でした。

 多少高価な機種ですが、プレーヤーとして使える利便性や、対応音源の多さ、使われているパーツのグレードなど、多方面にわたりパワーアップしている機種です。こうした点で、この機種を選ぶのも「あり」でしょう。


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 5・SONY ポータブルアンプ PHA-1A
  ¥25,300 Amazon.co.jp  
(10/13執筆時)

サンプリング周波数:192kHz/24bit
バッテリー:6時間
サイズ:約62 ×18.5×109 mm
重さ:145g
対応:iPhone Android Windows Mac

  PHA-1A は、SONYのポータブルヘッドフォンアンプです。

 同社は、ポタアンのラインナップが多めですが、こちらは、現状において最も安いモデルです。

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 デザインは、アルミケースを使用したスタイリッシュなものです。

 重さも、145グラムです。

 ここまで見てきた製品よりも30%は軽量化されています。サイズも小さいので、持ちはこびも楽でしょう。

 アルミの採用で、外部からのノイズにも強くなっています。ただし、バッテリー持続時間は6時間と少し短いです。

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 DACは、定評のあるイギリスのWolfson社の高性能DAC(WM8740)を使っています。

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 オペアンプは、テキサスインストルメンツ社のLME49860です。部品単価は他社機とそうかわりません。

 音質は、他社にないパーツの組み合わせから、割と個性的です。とはいえ、高音から低音までのバランス感覚が良く、音の広がりが楽しめるものです。味付けもなく、ハイレゾ向きです。

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 サンプリング周波数は、 192kHz/24bitまで対応です。

 TEACの上位機と同様に、高音質なハイレゾ(PCM音源)にも対応できます。クラシックや過去の名曲は、少数ですがこのグレードの音源もあるので、ファンには嬉しいでしょう。

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 スマホへの接続は、こちらは本体にUSB端子が付きます。

 iPhoneは、スマホに付属している通常のUSBケーブルで利用可能です。

 iPhoneの場合は、ONKYOと同じで、最大96 kHz/24 bitまでの対応です。

 Androidは、ソニー社のXperiaウォークマンに限って対応します。

 こちらは、 192kHz/24bitまで対応です。

 パソコンの場合は、付属するUSBケーブルで利用できます。

 面白い部分は、この機種にUSB給電機能があることです。ポタアンを充電している際、本体につなげたウォークマンも充電できます。ただ、出力は弱く、スマホの充電は非対応です。

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 以上、SONYの PHA-1Aの紹介でした。

 パソコンなどで使う場合、 192kHz/24bitまで対応という余裕のあるスペックが魅力です。オンキヨーTEACのポタアンよりも30%は軽いために、持ちはこびの利便さを得たい場合は選択した製品と言えます。


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 6・JVC ポータブルヘッドホンアンプ SU-AX7
   ¥35,900 Amazon.co.jp   (10/13執筆時)

サンプリング周波数: 192kHz/24bit
バッテリー:5時間
サイズ:75.2× 25 ×140.2mm
重さ:280g
対応:iPhone Windows Mac

  SU-AX7 は、JVCのポータブルアンプです。性能的にSONYPHA-1Aと近く「ライバル」と言える機種ですね。

 重さは、280gです。

 ソニーの2倍以上、他社の同クラスとくらべても多少重いと言える機種です。

 また、バッテリー持続時間も5時間と短いです。持ち歩きの利便性」はさほど考慮されない機種です。

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 DACは、旭化成エレクトロニクスのAK4390を採用します。

 日本製のDACを採用している機種は珍しく、搭載機種も他にみられません。実質的には32bitまで対応できる性能で、余裕があります。

 オペアンプは、テキサスインストルメンツ社のTPA6120です。

 部品単価では、ソニーのLME49860よりも高級で、音質についての評判も高いです。音質をソニーと較べた場合、原音への忠実性がより高い仕様です。

 音質は、価格に比して優れます。洗練された部品を利用していることから、音の解像感や、無音時の静寂感は、ワンランク上という印象です。「音の良さ」自体を楽しむ類の音源では、2万円台の下位機との違いを、比較的容易に感じられるでしょう。

 サンプリング周波数(ビット数)としては、 192kHz/24bitまで対応ですので、ソニーと同等です。4万円前後までの価格の機種では、最高性能に近いです。

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 また、メカ的に言えば、K2テクノロジーという音源の再計算・アップコンバート技術は注目に値します。

 こちらは、ハイレゾ音源の補整だけでなく、非ハイレゾ音源(通常音源)のハイレゾ相当へのアップコンバートに対応できますので、通常音源メインのユーザーには最適です。

 なお、SONYDSEE HXという同等のコンバート技術をもっています。しかし、ポタアンには8万円以上の最上位機種のみの搭載となります。

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 スマホへの接続は、こちらは本体にUSB端子が付きます。

 iPhoneは、この機種、専用のケーブルが付属します。iPhoneの場合は、最大96 kHz/24 bitまでの対応です。

 Androidは、この機種については対応の明示はありません。

 パソコンは、付属するUSBケーブルで利用できます。

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 以上、JVCのポータブルアンプの紹介でした。

 価格は多少高いですが、質の良いDACとオペアンプを採用している点や、なにより、非ハイレゾ音源のアップコンバート技術の搭載は魅力です。


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 7・iFi Audio iFi nano iDSD
  ¥19,795 Amazon.co.jp
(10/13執筆時)

サンプリング周波数: 384kHz/32bit
バッテリー:10時間
サイズ:158x68x28 mm
重さ: 162g
対応:iPhone Windows Mac  

 こちらは、iFi Audioのハイレゾ対応アンプです。

 台湾のオーディオメーカーの製品で割と「古豪」ですが、現在でも一定のニーズがある機種です。

 本体の重さは、162gです。

 長さは16cmほどあるものの、わりと軽量です。

 DACは、バーブラウンのDACです。型番がでておらず、独自モデルのようです。

 オペアンプも、型番非公開です。

 音質は、定評通りです。発売から5年経ちますが、価格以上の解像感を得られる点ではさすがに「名機」です。

 サンプリング周波数は、 384kHz/32bitまで対応しています。

 上表で示した一般的な音源レベルを超える、32bitのPCM音源や、12.4MHzまでのDSD256(Direct Stream Digital)音源の再生にも対応します

 ただ、これは「規格としての対応」であり、このレベルの音源は、ほぼ普及していません

 その点で言えば、好きな音楽を聴く」のではなく、「音質の良い音楽を聴く」ことを楽しみにする人以外は、さほど意味がありません

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 とはいえ、96kHz/24bitの音源の再生の場合も、AMRの「クリスタルクロック」を採用しているため、デジタルノイズやジッターの軽減は期待できます。

 メーカー曰く、この性能は「もっとずっと高価なDACと争える」とのこと。専門誌での評価も高いです。

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 A・アップル カメラアダプタ MD821ZM/A
  ¥5,620 Amazon.co.jp
   (10/13執筆時)

 B・変換名人 USB3.0接続ケーブル
   ¥362 Amazon.co.jp
(10/13執筆時)

 スマホへの接続については注意が必要です。

 第1に、iOS系端末との接続は、カメラアダプタ(A)を経由させてから、その先に変換ケーブル(B)をつける型式にしないと、音質が劣化します。

 第2に、Android系端末は、お使いのスマホがUSB On-The-Goに対応ならば、市販のUSB-OTGケーブルを利用すれば可能と思います。

 しかし、しっかりとした対応の明示がない状況です。

 パソコンは、付属のUSBケーブルだけで対応可能です。

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 以上、 iFi nano iDSDの紹介でした。

 高音質音源が聴けますが、スマホの場合接続は面倒なのが難点です。

 多数の変換ケーブルを利用しないとスマホには接続できないため、ケーブルが不格好になるのが最大のネックです


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 【2018年3月発売】

 8・FiiO Q1 MarkU FIO-Q1MK2
  ¥14,250 Amazon.co.jp (10/13執筆時)

サンプリング周波数: 384kHz/32bit(PC)
バッテリー:10時間
サイズ:99x59x12.5mm
重さ:101g
対応:iPhone Windows Mac

  FIO-Q1MK2 は、アキバの有名音楽家電店オヤイデ電気が輸入しているポータブルアンプです

 性能からすると、価格が信じられないほど安い製品です。

 重さは、101gと軽量・コンパクトで、携帯性も良い機種です。

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 DACは、旭化成エレクトロニクスAK4452です。市販のポタアンではあまり見かけた記憶がないですが、3-4万ほどのパワーアンプに搭載される製品ですね。

 オペアンプは、OPA926です。こちらは、注文生産品で市販されていないものです。恐らく、Ti製だと思います。

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 サンプリング周波数は、 384kHz/32bitまで対応しています。 iFi nano iDSDと同水準です。

 音質は、 iFi nano iDSDとの比較になるでしょう。その場合、低音の重層感がやや欠けるほか、高音域についても、クラス上位の解像感を感じる水準とはいかないほどです。

 この点で言えば、サンプリング周波数が高ければ「音質が全体的に良くなるわけでもない」と言えそうです。

 ただ、1万円台後半のポタアンとしては、音質は良いと言えます。

 スマホへの接続は、iOS系のみフォローし、Androidは明示がない機種です。

 iOS系については、AppleのMFI認証を取っておりリンクは保証されます。また、Lightning-to-micro USBケーブルが付属します。

 その他、Windows/MacにもUSBケーブルでつなげられます。

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 以上、FIO-Q1MK2 の紹介でした。

 同社の旧機種に較べて、基本的スペックが大幅に上がった製品です。バッテリーも10時間保ちますし、入門用のハイレゾ対応ポタアンとして、有力な製品が現れた印象です。

 ただし、192kHz/24bitまの対応であっても、他社の3万円台のポタアンとは明確な音質差はある製品です。

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 9・Fiio A5 ヘッドホンアンプ
  ¥18,570 Amazon.co.jp (10/13執筆時)

  10・Fiio A3 ヘッドホンアンプ
  ¥9,000 Amazon.co.jp (10/13執筆時)

 なお、同社のヘッドホンアンプとしては、Aシリーズが人気です。

 fiio DAコンバーター D03K
  ¥4,150 Amazon.co.jp (10/13執筆時)

 ただし、これらはDAC未搭載のアンプで、別に単体のDACが必要です。なお、同社からは同軸とオプティカルケーブルを変換できるDACが売られています。

3・高性能なポータブルアンプの比較

 続いて、5万円を超えるグレードの、高性能なポータブルヘッドホンアンプを比較します。 


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 11・SONY ポータブルヘッドホンアンプ PHA-2A
  ¥51,304 Amazon.co.jp
(10/13執筆時)

サンプリング周波数: 192kHz/32bit
バッテリー:5時間
重さ:290g
サイズ:80x23x133 mm
対応:iPhone Android Windows Mac  

 PHA-2A は、SONYのポータブルアンプの中級機です。

 重さは、290グラムです。

 軽量だった同社の下位機種と比較すると、性能が良い分、小型のデジカメほどの重さがあります。

 バッテリーは、5時間持ちます。

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 DACは、米国のESSテクノロジーES9018K2Mを搭載します。

 初見ですが、ESSにデータスペックはありました。メーカーによると、S/N耐ジッターに優れたDACです。

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 オペアンプは、テキサスインストルメンツ社のTPA6120です。

 JVCも採用していましたが、こちらはWで採用です。やはり、原音への忠実性がより高い仕様です。

 サンプリング周波数は、 PCM音源は192kHz/32bitまで、DSDもPCならば、5.6MHzまで対応しています。一般的に販売されている音源は、どれにも対応できます。

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 音質は、静寂感が下位機種より相当上がっている上で、ノイズも少なく解像感も上位です。

 高音域も余裕があり、一昔前ならば10万円近いグレードはしただろう音質です。バランス接続に対応しているので、可能ならば、試して見ると良いでしょう。

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 スマホへの接続については、USB端子を経由します。

 iOS系は、付属のデフォルトのケーブルでそのままデジタル接続可能です。

 ただし、その場合は(92kHz/24bit)が最大です。ハイスペック対応したい場合は、先述の他機のように、カメラアダプタを利用する型式です。

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  Androidは、市販のOTG対応のUSBケーブルで利用可能です。もちろん、お使いのスマホがUSB On-The-Goに対応していることが必要です。

 ただし、ソニーのXperiaやウォークマンならば、専用デジタル端子により192kHz/24bitの出力に対応します。

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 以上、PHA-2A の紹介でした。

 上位機として平均以上のスペックのある機種です。利用方法としては、重さが270グラムである点から言えば、USBオーディオを使って自宅で利用するために開発された製品と思います。


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 【2018年】

 12・iFi Audio iFi xDSD
  ¥58,320 Amazon.co.jp
(10/13執筆時)

サンプリング周波数: 768kHz/24bit
バッテリー:6時間
サイズ:158x68x28mm
重さ:127g
対応:iPhone Windows Mac Android

 xDSDは、iFi Audioのハイレゾ対応アンプの最新機です。

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 重さは、127gと従来機同様の軽量性を保ちます。

 バッテリー量も6時間と十分でしょう。


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 DACは、バーブラウンDSD1793です。生産は、テキサスインスツルメンツですが、合併する前のバーブラウンの設計となる「最終モデル」です。

 オペアンプは、情報非開示です。

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 サンプリング周波数は、 768kHzまで対応します。音源的には完全に「ほぼ皆無」な世界でしょう。

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 音質は、一方で、従来機よりも低音の充実度とサラウンド感を重視した仕様になったようです。

 XBass+システムの効果で、やや「品の良すぎる」感のあった従来機の特性を改善しています。

 また、ヘッドホン特有の「耳の中からきこえてしまう」という位置感覚を是正する3D+Matrixは、もうひとつの魅力でしょう。

 その上で、新しい、サイバードライブ・アンプ設計ノイズ対策も高度化しました。バランス接続にも対応します。

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 スマホへの接続については、下記の通りです。

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 A・アップル カメラアダプタ MD821ZM/A
  ¥5,550 Amazon.co.jp
   (10/13執筆時)

 第1に、iPhone系との接続は、音質を重視したいならば、カメラアダプターを利用し、その先にUSBAケーブル(オス-オス)を差せば良いでしょう。

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 【純正ケーブル】

 USB On-The-Goケーブル
   ¥3,456 Amazon.co.jp (10/13執筆時)

 第2に、Android系は、USB OTGに対応するケーブルを買えば良いでしょう。こちらには、スマホ側USB-Cタイプと、Micro USBタイプがあります。

 パソコンの場合は、付属のUSBケーブルだけで対応可能です。

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 一方、この機種は、Bluetooth接続にも対応します。ただし、コーデックが、AACaptXなので、ハイレゾ音源の伝送には非対応です。この場合はCD音源レベルとなります。

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 以上、iFi Audio xDSDの紹介でした。2018年の「最新設計」であり、5万円台のライバル機を研究して、それを上回ることを目標にしただろう機種です。

 音質的には、より力強く、ノイズレスですから、iFi Audioの既存ユーザーの買い替え需要もありそうです。SONYPHA-2A がライバルでしょう。

 その場合、デスクトップで利用することを前提とするならば、恐らく音質は(後発の)こちらの方が良いでしょう。一方、スマホ利用時は、音質を優先すれば、カメラアダプターを利用せざるを得ない点がネックです。

 一長一短があるので「高級機を狙う初心者」はSONYが良いでしょうが、細かい設定を厭わない中級者以上は、こちらでしょう。


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 13・CHORD Mojo MOJO-BLK
   ¥53,980 Amazon.co.jp (10/13執筆時)

サンプリング周波数:768kHz/32bit(PC)
バッテリー:8時間
サイズ:82x 60x22mm
重さ:180g
対応:iPhone Android Windows Mac  

 MOJO(モジョ)は、英国の音響メーカーのCHORDが発売する、小型のポータブルアンプです。

 2015年の発売ですが、サンプリング周波数の広さから、オーディオフリーク中心に人気が出た機種です。

 重さは、180gと高性能なポータブルヘッドホンアンプとしては軽量です。バッテリー量も8時間と十分な水準です。

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 DACは、XilinxArtix7 FPGAを採用しています。

 オペアンプは、型番は非公開です。

 サンプリング周波数は、高性能なDACなどが奏功し、他社にはみられない、PCM 768kHz/32bitDSD256(11.2MHz/1bit)に対応します。ただ、市販でここまでの音源はほぼないので、完全に趣味の世界のものではあります。

 音質は、一方、このような超高音質音源は、世の中にさほどないわけですが、パーツ自体が高品質な組み合わせであるため、音の分解性・立体感は定評があります。

 その他、新世代のデジタル信号処理技術で最近注目される FPGAを最大限活かした設計で、音のスピード感、ノイズ処理、分解性などを高める工夫がなされます。

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 A・アップル カメラアダプタ MD821ZM/A
  ¥6,055 Amazon.co.jp (10/13執筆時)
 B・エレコム 変換アダプター USBケーブル
  ¥743 Amazon.co.jp   (10/13執筆時)

 スマホへの接続については、やや面倒ですが、小型なので、工夫できそうです。

 iPhone系端末の場合、付属ケーブルとカメラアダプターで接続できます。

 Android系は、市販のUSB OTGケーブルでつなげられます。

 なお、ソニーのハイレゾ対応ウォークマンの場合は、専用ケーブルであるSony WMC-NWH10にて接続が可能です。

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 以上、MOJOの紹介でした。

 iFi Audio xDSDと、おそらく購入層が重複しているだろう機種です。

 ただ、聴き疲れしなさそうという傾向から言えば、どちらかといえば、こちらは第1の選択肢としてよい製品です。技術的にも独自の路線を行っており、面白いポタアンです。


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 【4.4mmバランス出力】

 14・FiiO Q5  FIO-Q5-AM3B
  ¥58,800 Amazon.co.jp (10/13執筆時)

 【2.5mmバランス出力】

 15・FiiO Q5  FIO-Q5-AM3A
  ¥47,880 Amazon.co.jp (10/13執筆時)

サンプリング周波数: 384kHz/32bit(PC)
バッテリー:10時間
サイズ:99x 59x12.5mm
重さ:101g
対応:iPhone Windows Mac

  FIO-Q5は、アキバの有名音楽家電店オヤイデ電気が輸入しているポータブルアンプの上位機です。

 重さは、195gです。

 ポタアンとしては十分軽量と言えます。バッテリー量は、最大で10時間とスタミナもあります。

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 なお2機種あります。この機種は、下部のアンプがモジュール式で交換可能ですが、バランス接続時の端子の幅がことなる仕様です。いずれも、普通のヘッドホン端子は付属します。

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 DACは、旭化成エレクトロニクスAK4490ENです。割とマイナーですが、「小型高級機向けハイエンド」として、2016年に出されたものです。これを、左右にWで搭載する仕様です。

 オペアンプは、AD8620と、テキサスインスツルメンツのOPA92の改良型が利用されています。

 サンプリング周波数は、 384kHz/32bitまで対応しています。

 音質は、バランス接続でヘッドホンに出した際の解像感は、言及に値します。気持ちよい音が鳴りました。

 スマホへの接続については、一部対応します。

 iOS系端末の場合、Lightning-to-micro USBケーブルは付属します。そのまま利用が可能です。AppleのMFi認証もとっています。

 Android系の場合、公式にはフォローされません。

 その他、Windows/MacにもUSBケーブルでつなげられます。また、Bluetooth接続もフォローされますが、コーデックはApt-Xまでなので、CD音源レベルです。

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 以上、FIO-Q5の紹介でした。

 高級機として、かなり作り込まれた製品です。パーツ選びも、コストより音質を優先した傾向が見られ、値段以上の音質を確認できました。

 ポタアン初心者には、ややオーバースペックで、クセが強い気もしますが、バランス接続を目的に購入する中級者以上には、オススメできる新機種ですね。


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 16・SONY ヘッドホンアンプ PHA-3   
  ¥69,437 Amazon.co.jp
(10/13執筆時)

サンプリング周波数:384kHz/32bit(PC)
バッテリー:5時間
サイズ:80×29×140.5mm
重さ:290g
対応:iPhone Android Windows Mac  

 PHA-3は、ソニーの最新ポータブルアンプ最上位機です。

 重さは、290gと重い機種です。一方、バッテリー量は、下位機種と同じ水準で5時間ですね。

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 DACは、定評のある32bit対応の高級DACであるES9018Sを搭載します。ES9018K2Mに先行した製品ですが、全体の性能はこちらが上位です。

 オペアンプは、OPA2604LME49860をダブルで使っており、ノイズの少ないクリアな音質です。

 サンプリング周波数は、 PCM音源は192kHz/32bitまで、DSDもPCならば、5.6MHzまで対応しています。

 音質は、このグレードの製品まで来るとPHA-2Aとの差を言葉で表すのは難しいです。

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 しかし、この機種は、JVCのポタアンに採用されていたK2テクノロジーと同じく、ハイレゾに満たない音質の通常音源を最大192kHz/24bit相当までアップコンバートするDSEE HXに対応する機能が付属します。

 その点で言えば、通常音源の音質向上は期待できる点では有利です。


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 スマホへの接続は、対応します。制限などについては、ソニーの下位機種のPHA-2Aと同じです。

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 以上、PHA-3の紹介でした。

 重さがある製品ですが、使われている部品の品質は上位です。DSEE HXに対応する部分で音質の底上げもできています。ただ、PHA-2Aとの価格差を正当化するほどの明示的な音質差は感じられない機種ではあります。


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 17・Chord Electronics Hugo 2 Black
   
¥258,000 Amazon.co.jp   (10/13執筆時)

サンプリング周波数:768kHz/32bit(PC)
バッテリー:内蔵(7時間)
サイズ:130x100x22mm
重さ:450g
対応:iPhone Android Windows Mac  

 Hugo 2 は、英国の音響メーカーのCHORDが発売する超高性能なポータブルアンプです。前モデルのHugoの後継機種として2017年に発売されるものです。

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 DACは、MOJOと同じく、XilinxArtix7 FPGAを採用します。

 オペアンプは、型番は非公開です。

 PCM 768kHz/32bitDSD256(11.2MHz/1bit)に対応します。

 サンプリング周波数は、Mojoと同じです。

 音質は、しかし、パーツを含めて性能はこちらが圧倒します。

 ポータブルアンプでは同社が唯一であるFPGA技術を活かしながら、音の立体感やノイズ処理を高度に行える端末ですね。パーツも航空機グレード堅牢なシャーシを採用し、外的な振動要因を排除するなど、高レベルにまとめています。

 スマホへの接続は、対応します。

 この機種は、USBのほか、オプティカルケーブル・同軸端子・Bluetoothでも接続が可能です。

 ただし、Bluetoothの場合は、CDグレードの音質です。ただ、同軸端子にせよ、USB以外の接続手段は、基本的には、PCM 768kHz/32bitには対応できないので、基本的にはUSBで楽しむべきものです。

---

 以上、Hugo 2 の紹介でした。

 非常に高額な製品もラインアップする同社の中位機種の新製品です。音質は、後日確認する物の、いずれにしても、趣味性の強い製品であり、本格的に極めるつもりがなければ選ぶ必要はなさそうです。

今回のお題
ポータブルヘッドフォンアンプのおすすめは結論的にこれ!

 というわけで、今回は、ポータブルヘッドフォンアンプを紹介しました。

 最後に、いつものように、予算、目的別に、Atlasのオススメ機種を提案しておきます。


第1に、スマホ用・自宅PC用として、軽量性と音質が両立した機種としておすすめなのは、

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 5・SONY ポータブルアンプ PHA-1A
  ¥25,300 Amazon.co.jp  
(10/13執筆時)

サンプリング周波数:192kHz/24bit
バッテリー:6時間
サイズ:約62 ×18.5×109 mm
重さ:145g
対応:iPhone Android Windows Mac

 軽量性 ★★★★★★
 音質  ★★★★★

 SONYのポータブルアンプPHA-1Aが良いと思います。

 まず、本体の重さが145gと他社モデルよりも軽量で持ち運びやすい点が、評価できます。

 201806151631.jpg

 音質面でも、スマホ利用時でも 96kHz/24bitまでの音源に対応し、iPhoneでもiPhone付属のケーブルで使えるというメリットがあります。

 高性能で高価な機種もありますが、人間の聴覚可能領域や費用対効果・発売されている音源の数を考えると、この機種がベストだと思います。

 さらに、自宅でPCなどで使う場合には、192kHz/24bitまで再生可能ですし、持ちはこびと、自宅兼用としてもオススメできます。

  

  Logitec LHC-UAL01BK
  ¥999 Amazon.co.jp
(10/13執筆時)

 なお、短めのライトニングケーブルを別に購入すると、携帯が楽です。【Lightningケーブルの比較記事】でより詳しく各種ケーブルを紹介してありますので、興味のある方はご覧ください。


 第2に、ハイレゾ音源以外の通常音源も高品質に視聴したい方にオススメできるのは、

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 6・JVC ポータブルヘッドホンアンプ SU-AX7
   ¥35,900 Amazon.co.jp   (10/13執筆時)

サンプリング周波数: 192kHz/24bit
バッテリー:5時間
サイズ:75.2× 25 ×140.2mm
重さ:280g
対応:iPhone Windows Mac

 軽量性 ★★★★☆
 音質  ★★★★★

  JVCから発売されているSU-AX7 が良いと思います。

 この機種に搭載されるK2テクノロジーは、通常音源のアップコンバートに対応しますので、メインが通常音源でも、音質を強化可能です。

 ハイレゾについても、 192kHz/24bit対応と十分なスペックです。


 第3に、スマホ用・自宅PC用として、比較的格安で音質が良いと言える機種は、

 201810122251.jpg


 1・ONKYO DAC-HA200(B) ブラック
  ¥14,800 Amazon.co.jp
(10/13執筆時)

サンプリング周波数: 96kHz/24bit
バッテリー:8時間
サイズ:64x21.7x112 mm
重さ:210g
対応OS:iPhone Android Windows Mac  

 軽量性 ★★★★☆
 音質  ★★★★★

 ONKYOのヘッドフォンアンプ(ポタアン)です。

 高品質なパーツを使っている割に、価格が安いですし、サイズもコンパクトです。最も音源数の多い96kHz/24bitにも対応しています。

 とくに、iPhoneAndroidでハイレゾを運用される方は、同社のHFプレーヤーを使われるでしょう。通常1000円のアプリ内課金のあるHDプレーヤーパックのフル機能が無料で利用できるのもメリットです。

  201810122252.jpg

 本体も割と小型ですから、スマホ向けですね。


 第4に、スマホ用・自宅PC用として、高音質を求める方におすすめできるのは、

 201810122322.jpg

 11・SONY ポータブルヘッドホンアンプ PHA-2A
  ¥51,304 Amazon.co.jp
(10/13執筆時)

サンプリング周波数: 192kHz/32bit
バッテリー:5時間
重さ:290g
サイズ:80x23x133 mm
対応:iPhone Android Windows Mac  

 軽量性 ★★★★☆
 音質  ★★★★★★

 SONYのPHA-2 が良いでしょう。

 201806151631.jpg

  同社には、PHA-3という上位機もあります。しかし、サンプリング周波数的に考えると、「良音を楽しむ」のでなく、「音楽を楽しむ」のならば、ややオーバースペックだと感じます。音質の相違も、価格差ほどは感じませんし、このグレードで良いと思います。

 一方、3万円台の製品と比較すると、ノイズも少なく解像感において明らかな音質差を感じます。「ちょっと良い」製品を探しているならば、この機種は有力な選択肢です。

ーーーー

  201810122325.jpg

 【2018年】

 12・iFi Audio iFi xDSD
  ¥58,320 Amazon.co.jp
(10/13執筆時)

サンプリング周波数: 768kHz/24bit
バッテリー:6時間
サイズ:158x68x28mm
重さ:127g
対応:iPhone Windows Mac Android

 軽量性 ★★★★★★
 音質  ★★★★★★

 ただ、自主録音した音源の再生など、「楽曲を楽しむ」というより「ハイレゾを楽しむ」面が強いならば、技術的・性能的には、iFi Audio iFi xDSDが面白いと思います。

 201810122328.jpg

 完全に「趣味の品」で、それも輸入品なので、詳しい説明書などは期待できません。ただ、使っているパーツは洗練されており、「価格以上の音」という同社の良い部分を受け継いだ最新機ですから。

 スマホは、iPhoneでもAndoridでも割と簡単につなげられますが、USB-OTGケーブルで直付できる点で、Andoridには(見映えの面でも)特にオススメでしょう。

補足:ハイレゾ再生に必要な機器について

 というわけで、今回は、USBポータブルヘッドフォンアンプの話でした。

 なお、このブログには、ハイレゾ再生に対応する音楽関連機器について、以下のような比較記事があります。

 181007-0022-24%.png

1・ハイレゾ対応ヘッドホンの比較
2・ハイレゾ対応イヤホンの比較

 先述のように、ハイレゾ音源に対応するためには、再生機器側の対応も必須です。

 ポタアンと一緒にそうしたヘッドホンを探している方、「ハイレゾ対応」製品を紹介したこれらの記事もよろしくお願いします。

3・Bluetoothヘッドホンの比較
4・Bluetoothイヤホンの比較
5・完全ワイヤレスイヤホンの比較
6・ノイキャンヘッドホンの比較
7・ノイキャンイヤホンの比較
8・Beatsのヘッドホンの比較
9・ライトニング端子イヤホンの比較
10・ウェアラブルネックスピーカーの比較
11・おすすめヘッドホンの選び方 【結論】

 その他、再生機器については、総計で8つの記事があります。こちらもよろしくお願いします。

 なお、11番は、「多すぎて選び方が分からない」傾向のあるこれらの商品をAtlas流に「まとめ」ています。

ーー

 最後になりましたが、もし今回の記事がお役に立ったようならば、Twitter Facebook はてなブックマークなどで話題を共有していただけれ嬉しいです。

posted by Atlas at 00:54 | オーディオ製品

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