2020年09月25日

比較2020’【詳しく解説!】サウンドバー36機の音質とおすすめ・選び方 (1)

【今回レビューする内容】2020年 新製品のTV向けサウンドバー・シアターバーの音質とおすすめ・選び方:高音質で安いテレビ用・ホームシアター用の小型サラウンドスピーカー: 機種の違いと人気ランキング:高級品から 安い製品 まで 外付けTV用スピーカー

【比較する製品型番】パナソニック SC-HTB250 SC-HTB200 SC-HTB01 SC-HTB900 SONY HT-S200F Y HT-S100F HT-S350 HT-X8500 HT-X9000F HT-Z9F HT-ST5000 HT-G700 ヤマハ YAS-109 MusicCast BAR 400 SR-C20-A YAS-209 YSP-2700 JBL BAR STUDIO LINK BAR BOSE Solo 5 TV sound system SOUNDBAR 500 700 ハイセンス HS210 HS512 DENON DHT-S216 DHT-S316 DHT-S516H SHARP 8A-C22CX1 ANKER Soundcore Infini Mini DALI KATCH/ONE/IB LG SN7CY SK1D

今回のお題
最新のTVに向いたサウンドバーのおすすめはどの機種?

 ども!Atlasです。 

 今回は、2020年9月現在、TV用のサウンドバーを比較します。

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 大画面4Kテレビ購入し、「画質は良くなったけど、音質が不満」という方で、「あまりオーディオに詳しくない」方が、主要な購買層になっています。

 今回の記事では、「音質面のスペック」を重視しながら、詳しい説明をします。

 しかし、初心者向けに、「選び方の基本」となる部分も、ある程度詳しく説明しました。

1・音質の良さ  ★★★★★
2・聞きやすさ  ★★★★★
3・低音の迫力  ★★★★★
4・サラウンド感 ★★★★★
5・ネットワーク ★★★★★
6・総合評価   ★★★★★

 というわけで、以下では、いつものように、メーカーごと人気製品を比較します。

 そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、「Atlasのおすすめ機種」を提案していきます。

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1・サウンドバーの比較
2・ホームシアターシステムの比較
3・AVアンプの比較
4・PC用スピーカーの比較
5・ミニコンポの比較
6・Bluetoothスピーカーの比較
7・ブックシェルフスピーカの比較

 なお、今回の記事は、このブログ「モノマニア」のスピーカー関係の記事1回目の記事として書きました。

1・サウンドバーを選ぶ場合の注意点

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 サウンドバーは、テレビ番組の音質向上において、手軽に高音質を得られる良い手段です。

 設置面でも、【ホームシアターシステム】と異なり、複数のスピーカーや、【AVアンプ】が不要なので、気軽です。

 費用面でも、同じ予算で組んだ場合、総合的な音質は、サウンドバーのが高いです。今回紹介するのは、製品は「全てこのタイプ」です。

 もちろん、サラウンドは「バーチャル」ですが、近年、各社とも格段の技術進歩を見せたため、違和感は感じにくいです。

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 一方、初心者のかたが、サウンドバーを選ぶ場合、とにかく「注意して欲しい点」があります。

 それは、「接続方法」と「4Kパススルー機能」にかかわる部分です。


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 ご家庭で4Kテレビを利用している方で、ブルーレイレコーダーPS4などの4K対応ゲーム機器・新4K放送用チューナーを使われている方は、まず、接続方法に注意してください。

 「4Kパススルー機能」にかかわる部分ですが、この部分を知っておかないと、せっかく買っても「音質の劣化」が生じてしまいます。

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 サウンドバーの配線ですが、多くの方は、4Kテレビ背面のHDMI端子から、HDMIケーブル経由で、サウンドバーとTVを接続する方法を考えているでしょう。

 ただ、この接続の場合、業界の著作権保護(HDCP2.2)規格に抵触するため、サウンドバーの音質が劣化します。

 なぜなら、一部のマルチチャンネルデータが消され、無圧縮(ロスレス)音声データが、圧縮音声へと自動的にダウンコンバートされ、劣化してしまうからです。

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 結論的に言えば、このようにつなげる場合、音質を高めるためにサウンドバーを購入する意義は、相当薄くなる、と言えます。

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 解決するための方法は、「4Kパススルー機能」を持つ、サウンドバーを選ぶことです。

 その上で、上表のようなケーブル配線にすれば、音質は劣化しません。ゲーム機の場合も同じです。

 対応しない場合、サウンドバーからTVに「4K映像信号」が伝送できないので、さらにサウンドバーを導入する意味がなくなります。

 格安なサウンドバーは、「4Kパススルー非対応」のものがあります。

 今回の記事では、この部分については「特に詳しく説明」したいと思います。

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 ただし、例外があります。それは、SONYなどのサウンドバーです。

 SONYの最新機には(ARCではなく)「eARC対応のHDMI端子」があります。

 その場合、TVと直の接続でも音質情報を劣化させずに転送可能です。

 とはいえ、テレビ側のeArc対応も必須です。例えば、同社の近年のBRAVIAくらいしか対応機がないのが現状です。

 多くのかたにとっては、関係のない話ですから、こちらは「忘れても良い」です。

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 以上、つなげ方に関する注意でした。

 結論的にいえば、4Kテレビ用のサウンドバーを選ぶ場合、「4Kパススルー機能」を持つ製品を選び、「ブルーレイ」との中間につなげるのが「正解」です。

 ただ、劣化した音源を独自の再計算で戻すアップコンバート技術が高く、TVから直接サウンドバーにつなげても「音質に問題ないよ!」と言い切るメーカーや機種もあります。

 そういった機種は、今回の記事の本文で、特に言及することにします。

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1・スピーカーのチャンネル数
2・音圧の強さ(パワー)
3・ドルビーアトモス対応
4・4KHDRパススルー
5・スマホとの連携

 そのほか、上表でまとめたように、選ぶにあたって、重要視するべきポイントは多いです。

 しかし、最初から説明してしまうと「情報過多」で、混乱してしまうでしょう。

 そのため、選ぶ際に大事な専門用語の意味やポイントについては、機種の紹介の中でおいおい書いていくことにします。

3・パナソニックのシアターバーの比較

 はじめに、パナソニックシアターバーを紹介します。

 なお、以下ではいつものように、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。


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 【2018/4】

 【サブウーファー付属】

 1・パナソニック SC-HTB250-K
  ¥23,373 Amazon.co.jp (9/25執筆時)

 【サブウーファーなし】

 2・パナソニック SC-HTB200-K
  ¥18,800 Amazon.co.jp (9/25執筆時)

チャンネル数:2.1ch
実用最大出力:合計120W
TVとの接続:光音声・HDMI(入出力)
サブウーハ接続: 内蔵式
ネットワーク:Bluetooth (AAC対応)
ハイレゾ音源:
パススルー:
サイズ1:約450×51×135mm(本体)
サイズ2:約97×451×307mm(ウーハー)

 SC-HTB200シリーズは、パナソニックのシアターバーでは最も安い製品です。

 昨年まで売られていたSC-HTB175-Kの後継機として登場しました。

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 サイズは、長さが45cm、高さが5.1cmです。

 寸法的にTVの半分程度で、脚の下に収まる点で、設置しやすいといえる機種です。

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 チャンネル数は2.1ch方式です。

 中音域を再生する4×10cmの変則型のコーン型ウーハーと、サイズ不明ながら、高音域に対応するツイーターが2組搭載されるバスレフ式の2ウェイ2スピーカです

 本体価格が安い割にバランスの良い音質です。しかし、出力は合計で80W(ウーハー込みで120W)です。

 上位機と比較すると、サウンドバーとしての音圧は弱めです。

 ただ、この価格帯としては健闘していますし、TV内蔵スピーカーと比較すれば「雲泥の差」です。

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 サブウーファー(重低音)は、こちらの場合、上位機のSC-HTB250-Kのみ搭載です。

 置き方は、縦置きでも、横置きでも構いません。

 ただし、出力は40Wで、さほど強力とも言えません。ただし、ウーハーまでの配線は、Bluetoothにできるため、設置性は良いでしょう。

 一方、本体側については、新開発のダイナミックエアロポートで低音を補う形になっているので、これらを、合わせればある程度の迫力は出せる機種です。

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 TVとの接続は、HDMIケーブルを使う方法と、光デジタル音声ケーブル(オプティカルケーブル)を使う方法とから選べます。

 いずれもケーブルは「別売」です。

 なお、HDMI-CEC規格に対応するため、パナソニックや他社のTVと、音声の電送のほか、TVと連動したON/OFFや音量のリモコン操作も可能です。

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 スマホなどの音源再生は、Bluetooth無線で対応できます。

 その場合の音質、はAAC対応です。MP3のような圧縮音源ならば、ほぼ劣化・遅延なしで送れるでしょう。

 一方、無線LAN/有線LANは非搭載です。そのため、iPhoneからボタン1つで接続可能なAirplayに非対応です。

 スマホの場合は、Bluetoothをペアリングしてから利用する必要があります。

 4Kパススルー機能は、非搭載です。

 この機能の詳細は、この次に紹介する対応機にて詳しく説明します。この部分は、4Kテレビ利用者には重要です。

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 ハイレゾ音源の再生は、非対応です。

 ハイレゾ音源とは、CDの音質を超える、新しい世代の音源で、e-onkyoなどのサイトで販売されているものです。

 テレビの音声の場合、4Kの音声でもハイレゾに満たない情報量です。しかし、新4K放送でこの規格の採用が検討されています。

 また、高級な液晶TVは、地デジなど低質なテレビの音声を再計算し、ハイレゾ音質にアップコンバートできる場合もあるため、高級機の場合、対応していて損はないといえます。

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 以上、パナソニックの入門機SC-HTB200シリーズの紹介でした。

 パナソニック製のテレビユーザーには、特に導入しやすい機種です。

 また、「ワイヤレスサブウーファー付き」を選べば、2万円前後の製品として、スピーカー総合出力では遜色がないといえます。ただ、4K液晶TVに対応できない点は長期間使う予定ならばネックです。


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 【2019/1】

 3・パナソニック SC-HTB01
  ¥32,182 Amazon.co.jp (9/25執筆時)

チャンネル数:2.1ch
実用最大出力:80W
TV接続:光音声・HDMI(入出力)
サブウーハ接続:Bluetooth
ネットワーク:Bluetooth (SBC)
ハイレゾ音源:対応
パススルー:4K
サイズ:約430×52×130mm(据置時)

 SC-HTB01は、パナソニックのシアターバーの中級機です。

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 サイズは、長さが43cmとかなりコンパクトです。

 高さも5.2cmですから、設置性はよいです。

 こちらは、「ファイナルファンタジーXIV」推奨モデルで、小型の24-32インチ前後の小さめのTVユーザーにも売れている機種です。

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 チャンネル数は、下位機種と同じで、2.1ch方式です。

 中音域を再生する4cmコーン型ウーハーと、高音域に対応する1.4cmツイーターが2組搭載されます。

 専門用語で言えば、バスレフ式の2ウェイ2スピーカーです。

 下位機種(サブウーファーなし)と同じで、パワーも80Wと同じです。

 したがって、一般的なサウンドバーとしての音圧は弱めです。しかし、もともと、ゲーム用に「近接視聴」を前提に作られたサウンドバーですし、その用途では十分以上に良いです。

 聴いた感じのバランスも、近接視聴に配慮したバランス設計に感じました。

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 サブウーファー(重低音)は、 設置性の良さを重視するため、内蔵です。

 1ウェイ1スピーカー仕様ですが、単独でのパワーは非開示です。

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 バーチャルサラウンドは、DTS:Virtual:Xに対応します。

 DTS社の仮想的な立体音響技術で、ブルーレイなどのメディア側の対応なしでも「天井からの音」を再現できる再生モードです。

 映画館のような、天井からの音も再現可能です。

 なお、最近の映画やゲームは、メディア自体に立体的な音情報が記憶されている場合もあります。

 そちらの再生規格となる、Dolby AtmosDTS:Xにも本機は対応できます。

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 さらに、音については、内蔵ウーハーのほか、RPGモード・FPSモード・ボイス強調モードなど、ソフト的な処理で、効果を高める仕組みも加わります。

 TVとの接続は、こちらも、HDMIケーブルでつなげる方法と、光デジタル音声ケーブル(オプティカルケーブル)でつなげる方法とから選べます。「HDMI-CEC規格」にも対応し、TVのON/OFFと電源が連動できます。

 スマホなどの音源再生は、Bluetoothを用います。

 一方、この機種は転送規格がSBCで、それより音質の良いAACに非対応です。

 そのため、スマホからの再生の音質に限れば、性能は高くありません。

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 4Kパススルー機能は、搭載です。

 これについては、記事の冒頭で詳しく説明しました。

 繰り返せば、上表のように接続する限りにおいて、音質を劣化させずに、ブルーレイや4K対応ゲーム機の音情報を伝えられます。

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 ハイレゾ音源の再生は、対応です。

 この機種は、周波数帯域が50kHzの高音までフォローできるため、パナソニックで最初に対応した機種となります。

 ただ、ソニーなどに比べると、ハイレゾ音質がない音源(CD音源)のアップコンバート技術などは非採用です。

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 以上、パナソニックのSC-HTB01の紹介でした。

 24インチから32インチ程度の小型テレビないし小型モニターで、おもに「ゲーム用」に近接視聴で利用する場合、これ以上の機種はないでしょう。

 いままで、この層をターゲットにした製品がなかったので「すき間をうまく突いた」製品であるという印象です。

 Dolby AtmosやDTS:Xなどの最新のシネマサウンド規格が試せる点で「遊び心」も高いです。

 リビング用の大きなテレビには(用途的に)合わないですが、小さめのテレビならば、これが良いでしょう


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 【2019/6】

 4・パナソニック SC-HTB900-K
  ¥76,800 Amazon.co.jp (9/25執筆時)

チャンネル数:3.1ch
実用最大出力:合計505W
TV接続:光音声・HDMI(入力2出力1)
サブウーハ接続:Bluetooth
ネットワーク:Bluetooth (AAC対応)
ハイレゾ音源:対応
パススルー:4KHDR対応
サイズ1:約1050×78×129mm(据置時)
サイズ2:約1050×89×133mm (壁掛時)

 SC-HTB690は、パナソニックのシアターバーの最上位機種です。

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 サイズは、長さが95cmと下位機種よりは長いですので、大きなテレビに向けた製品です。

 パナソニックのサウンドバーは、設置性の面ではかなり有利なモデルが多いです

 こちらの機種は、壁掛け金具も同梱されているので、ネジで壁に取り付けすることも可能です。

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 チャンネル数は3.1ch方式です。

 他社の最上位機には、5.1ch式以上もあります。

 ただ、スピーカーの数としては、6.5cmのコーン型スピーカーが6本で、左右のみツイーター2本という豪華な構成ですから、ひけを取っていません。

 おそらく、いたずらにチャンネル数を増やすより、TVとして重要な「人の声の聞き取りやすさ」に配慮した結果だと思います。

 実際、今回は、パナソニックの高級オーディオ部門である「テクニクス」の監修なので、迫力とともに「音そのものの綺麗さ」を追う方向性です。

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 バーチャルサラウンドは、下位機種同様に、DTS社の、DTS:Virtual:Xシステムに対応します。

 メディアに記録された3Dサラウンド情報も、Dolby AtmosDTS:Xにも対応できます。

 サブウーファー(重低音)は、Bluetooth接続タイプです。

 本体のスピーカーと合計で505Wの出力ですから、音圧も十分です。

 TVとの接続は、こちらも、HDMIケーブルを使う方法と、光デジタル音声ケーブル(オプティカルケーブル)を使う方法から選べます。

 「HDMI-CEC規格」にも対応し、TVのON/OFFと電源が連動できます。

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 スマホなどの音源再生は、こちらもBluetooth対応です。

 しかし、圧縮転送規格は、下位機種と比較すると、iPhoneで採用されるAAC対応なので、進化がみられます。

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 4Kパススルー機能は、搭載です。

 その上で、下位機種と比較すると、4KHDRパススルーにも対応する点が重要です。

 新しいU-HD規格のブルーレイを再生したい場合も、映像を劣化させず、そのままパススルー可能です。

 ただし、WQHD(2560×1440p)の解像度は非対応ですが、これは他機も同じです。

 この機能の詳細については、1つ上の機種で詳しく説明しました。

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 ハイレゾ音源の再生は、下位機種同様に対応します。

 Bluetooth経由だと、AACのみ対応なので、ハイレゾ音源は転送できません。

 【パナソニックのディーガの比較記事】で書いたように、最近の同社のレコーダーは、ハイレゾ音源も保存できますので、それ経由での利用を想定しているのでしょう。

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 以上、パナソニックのSC-HTB900の紹介でした。

 「テクニクスブランド」での新設計で、より音質が強化された最上位機として評価できます。

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 音の圧力より、「音の綺麗さ」「聞き取りやすさ」に重点が置かれているので、ゲームやシアターはもちろん、クラシックなど、「従来のオーディオ」が得意とするジャンルには特に向くでしょう。

 実際、ベルリンフィルのホールに出向いて、音響設計を反映しているそうです。

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 なお、パナソニックは、これら以外にいくつかの旧製品を継続販売しています。

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 【2015/4】

 5・パナソニック SC-HTB690-K
  ¥45,700 Amazon.co.jp (9/25執筆時)

 【2017/3】

 6・パナソニック SC-HTB488-K
  ¥16,900 Amazon.co.jp (9/25執筆時)

チャンネル数:3.1ch
実用最大出力:合計350W
TV接続:光音声・HDMI(入出力)
サブウーハ接続:Bluetooth
ネットワーク:Bluetooth(SBC)
ハイレゾ音源:対応
パススルー:4K対応
サイズ1:約950×55×120mm(据置時)
サイズ2:約950×125.5×57.2mm (壁掛時)

 SC-HTB690-Kは、2015年発売の旧型の中位機です。

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 新機種と異なり、Bluetooth接続方式のサブウーファーを採用した3チャンネル機です。

 ただ、フロントスピーカーは、6.5インチのフルレンジスピーカーが3本のみで、トゥイーターを装備しないため、高音域の再生力が弱いです。ハイレゾ音源にも対応できません。

 その上で、最近流行のサラウンド規格である、「天井跳ね返り音」を再現できる、Dolby AtmosやDTS:X、Virtual:X対応しないため、設計としては「古くさい」です。 

 下位機種のSC-HTB488-Kは、さらに、2.1chとなるほか、4Kパススルーに対応しません。

 全体的な出力も弱めですし、この値段の製品としても、選択肢にはなりにくいでしょう。

4・SONYのサウンドバーの比較

 続いて、ソニーのサウンドバーの紹介です。

 ソニーは、ハイレゾ音源の再生に力を入れた製品が多いです。


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 【2018/1】

 7・SONY HT-S200F 【各色】
  ¥23,009 Amazon.co.jp (9/25執筆時)

チャンネル数:2.1ch
実用最大出力:合計80W
TV接続:光音声
サブウーハ接続:内蔵
ネットワーク:Bluetooth (SBC)
ハイレゾ音源:
パススルー:
サイズ:580x64x95mm

 HT-S200F は、2018年に登場したソニーの「ミニバータイプ」のサウンドバーです。

 小型で設置性の良さが「売り」の製品です。色は、黒のほか、白も選択できます。

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 サイズは、長さが58cmです。

 パナソニックの入門モデルと同じで、TVの下に無理なく収まる点で人気です。

 大画面TVはもちろんですが、32インチほどの小型でレビでも違和感なく設置できそうです。高さも6.4センチ低いです。

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 チャンネル数は2.1ch方式です。

 フロントスピーカーは、フルレンジの46mmのスピーカーが2機搭載です。

 方式は一般的なバスレフ形で、振動板はペーパーコーンです。

 小型でも低音がしっかり出る構造です。ただし、パワーは、2スピーカーで50Wと多少控えめです。小型機はこのあたりが「弱点」といえます。

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 音質面では、S-Masterというデジタルアンプが注目点です。

 D/Aコンバーターとパワーアンプの一体化を図ることで、出力直前までデジタル伝送するため、音質の劣化は低いと言えます。

 そのほか、小音量再生時に聞きやすくするサウンドオプティマイザーの採用も見所です。

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 バーチャルサラウンドは、自社のS-Force PROフロントサラウンドが対応です。

 ソニーの場合、自社の音響部門が強いため、DTSなど他社の技術を利用せず、自社独自のサラウンド機能を搭載できます。

 一方、このグレードは高さ方向は再現できない2Dですが、仮想的に後方スピーカーの音を再現できます。

 サブウーファー(重低音)は、スピーカーに内蔵される「オールインワン」方式です。

 ただし、パワーは、30Wと劇的に臨場感があるわけではないです。

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 TVとの接続は、HDMIケーブルを使う方法が選べません。

 光デジタル音声ケーブル(オプティカルケーブル)を使う方法のみになります。HDMIと比べてクオリティには影響はありません。

 HDMIは出力のみ対応できますが、こちらは、ソニーの液晶TVであるBRAVIAや他社製品とのON/OFF連動などの目的に使用します。

 スマホなどの音源再生は、Bluetoothにて対応です。

 ただ、SBC規格のみ対応であり、Bluetooth接続の音質にこだわるソニーとしては、性能はイマイチです。

 その他、4Kパススルー機能未搭載で、ハイレゾ音源の再生は、非対応です。

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 以上、ソニーHT-S200Fの紹介でした。

 サブウーファーを内蔵して総計80Wの機種と言うことで、パナソニックの入門機と同等の性能は期待できます。

 一方、面白い部分は、小音量再生時に聞きやすくするサウンドオプティマイザーの搭載です。集合住宅などで夜間に利用する場合は、有利でしょう。

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 【2018/1】

 8・SONY HT-S100F
  ¥19,173 Amazon.co.jp (9/25執筆時)

チャンネル数:2ch
実用最大出力:合計100W
TV接続:光音声/ステレオミニ/USB
サブウーハ接続:
ネットワーク:Bluetooth (SBC)
ハイレゾ音源:
パススルー:
サイズ:960x164x150mm

 なお、ソニーからは、より下位の機種としてHT-S100Fも併売中です。

 ただし、こちらは、サブウーファー未搭載の機種です。その分センタースピーカーの出力が高いですが、さほど価格も変わらないので、上位機を選ぶと良いと思います。


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 【2019/3】

 9・SONY HT-S350 【各色】
  ¥26,955 Amazon.co.jp (9/25執筆時)

チャンネル数:2.1ch
実用最大出力:合計230W
TV接続:光音声・HDMI
サブウーハ接続:有線
ネットワーク:Bluetooth (SBC)
ハイレゾ音源:
パススルー:
サイズ:約900mmx64mmx88mm

 HT-S350 は、ソニーの「ミニバータイプ」のサウンドバーの中級機です。

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 サイズは、長さが90cmと、長めです。

 バランスを考えると、40型以上のテレビに向くでしょう。

 チャンネル数は2.1ch方式です。

 フロントスピーカーは、フルレンジの52mm ×90mmコーン型スピーカーです。

 こちらは、一般的なバスレフ式ではなく、密閉型(アコースティックサスペンション型)スピーカーを採用しています。

 バスレフ型に比べて低音は出にくいですが、共鳴しにくく、中高音の信頼性が高いため、サウンドバー向きです。

 ただし、パワーは65Wと控えめです。

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 音質面では、下位機種同様に、S-Masterデジタルアンプが搭載です。

 バーチャルサラウンドは、本機もS-Force PROフロントサラウンドが対応です。

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 サブウーファー(重低音)は、100Wのものが搭載です。

 日本のリビング環境を考えても、このグレードでは十分でしょう。

 ただし、接続は有線となります。

 TVとの接続は、HDMIケーブルと使う方法が選べません。

 こちらは、光デジタル音声ケーブル(オプティカルケーブル)を使う方法のみになります。

 「HDMI-CEC規格」にも対応し、TVのON/OFFと電源が連動できます。 

 スマホなどの音源再生は、Bluetooth対応です。

 ただ、低音質なSBC規格のみ対応であり、性能はイマイチです。

 4Kパススルー機能未搭載です。ハイレゾ音源の再生非対応です。

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 以上、ソニーHT-S350の紹介でした。

 サブウーファー付属機で、ソニーは「スタンダードサウンドバー」と名づけている標準機となります。

 価格も安く、音圧は十分で、テレビの音声も聞き取りやすい機種です。リビングで普通のニュースなどを見る際にも向く、まさに「標準機」です。


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 【2019/3】

 10・SONY HT-X8500
  ¥36,600 Amazon.co.jp (9/25執筆時)

チャンネル数:2.1ch
実用最大出力:合計160W
TV接続:光音声・HDMI
サブウーハ接続:内蔵
ネットワーク:Bluetooth (SBC AAC)
ハイレゾ音源:
パススルー:4KHDR
サイズ:890×64×96mm

 HT-MT500 は、ソニーのサウンドバーのもうひとつの中級機です。

 先ほどの機種より、価格的には1グレード上になる製品です。

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 サイズは、長さが90cmと、長めです。

 大画面用に販売されているモデルです。

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 チャンネル数は、こちらも 2.1ch方式です。

 フロントスピーカーは、下位機種と同じで、フルレンジの52mm ×90mmコーン型スピーカーです。

 サブウーファー(重低音)は、この機種の場合、内蔵式となります。

 中央に2本のサブウーファーが、前方に向かって配置されています。

 パナソニックの内蔵機が、サブウーファーを上向き配置でユニークだったのに対して、割とオーソドックスな配置です。ただ音圧自体は期待できる水準で、内蔵ながら、サブウーファー2機で80Wの出力を確保します。

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 バーチャルサラウンドは、ソニーの場合は、自社開発のものを利用します。

 名称は、Vertical Surround Engineです。

 パナソニックが採用していたDTS:Virtual:Xと同じで、地デジ放送など、立体音声の情報のない番組でも、疑似的に「天井からの跳ね返り音」を再現できます。

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 さらに、SONYの場合、S-Force PROフロントサラウンド技術も採用です。

 これは、上からの立体方向に加え、後部スピーカーの音を疑似的に再現するソニーの独自技術です。

 DTS:Virtual:Xは、あくまで「前方横からの音」ですが、ソニーは、あくまで「後ろ」です。

 壁からの跳ね返り音を利用せず後ろからの音が再現できるため、部屋の形状にあまり影響されず高度です。

 ものが多いリビング向けでしょう。

 なお、メディアに記された立体音響の情報についても、Dolby AtmosDTS:Xにも対応ですので問題ありあません。

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 結論的にいえば、後ろ側の音をフォローしている分、3D再生技術は、仕組みとして高度です。

 おそらくコスト的にはDTS社のシステムを買った方が安いのでしょうが、自社開発のものを使うのは自信のあらわれでしょう。

 いずれにしても、「音の再設計」については、昔からソニーの強みです。

 ハイレゾ音源の再生は、この機種は非対応です。

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 TVとの接続は、光デジタル音声ケーブルのほか、HDMIケーブルの入力も受け付けます。

 ソニーとしてはこのグレードからの対応です。また、「HDMI-CEC規格」にも対応し、TVのON/OFFと電源が連動できます。 

 スマホなどの音源再生は、Bluetoothを用います。

 対応するコーデックは、SBCのほかAAC規格までの対応ですから、それなりに音質は期待できそうです。

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 4Kパススルー機能は、搭載です。

 さらに、パナソニックの最上位機と同じで、4K信号のほかHDR信号も通せる4KHDRパススルーにも対応します。

 なお、「eARC対応のHDMI入力端子」を採用するため、冒頭書いたように、ソニーの最新テレビで、テレビ側も対応する場合は、上のような接続でも、音声信号を劣化させずに送れます。

---

 以上、ソニーHT-X8500 の紹介でした。

 ソニーの場合、「本格的」といえるのはこのグレードの製品からです。

 一方、他社より充実した「音響部門」をもつソニーの場合、地デジ放送など、音源自体に3D情報を持たない音の高度な「バーチャル化」技術が利用できるのがメリット性でしょう。

 とくに、前方スピーカーだけしかない、サウンドバーについてはソニーの仮想化技術との親和性は高く、効果は期待できるでしょう。

 いずれにしても、ソニーで選ぶならば、このグレード以上だと思います。


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 【2018/5】

 11・SONY HT-X9000F
  ¥47,000 Amazon.co.jp (9/25執筆時)

チャンネル数:2.1ch
実用最大出力:合計300W
TV接続:光音声・HDMI(入力1出力1)
サブウーハ接続:Bluetooth
ネットワーク:Bluetooth (AAC)
ハイレゾ音源:
パススルー:4KHDR
サイズ:約1000×58×85

 HT-X9000F は、ソニーのサウンドバーの上級機です。

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 サイズは、長さが100cmと、明らかに大画面テレビ専用で開発されています。

 要するに、ソニーの大画面ブラビアの脚にすっぽりと入るサイズです。なお、長めですが、こちらはサブウーファーが内蔵されないタイプです。

 チャンネル数は、大型ですが、こちらも 2.1ch方式です。

 方式は、密閉型(アコースティックサスペンション型)で下位機種と同じです。

 ユニットサイズは大きめで、40 × 100mmコーン型になります。

 パワーは、2本で200Wとかなり充実しています。臨場感の面では、他社に引けを取らないでしょう。

 サブウーファー(重低音)は、ワイヤレスのサブウーファーを設置する方式です。

 一方、パワーは、100Wですから、5万円前後の製品としては、やや非力でしょう。

 ただ、先述のように、日本のリビング環境では、(壁の防音・防振処置の甘さを含め)このくらいが適当、という判断は可能です。

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 ハイレゾ音源の再生は、未対応です。

 バーチャルサラウンドは、下位機種同様の仕様です。

 先述のように、かなり充実します。むろん、Dolby AtmosDTS:Xにも本機は対応できます。

 TVとの接続は、HDMIケーブル・光音声ケーブル双方に対応します。

 スマホなどの音源再生は、Bluetooth対応です。

 ただ、性能面ではAAC規格までの対応です。

 4Kパススルー機能は、搭載です。

 最新のHDRも対応する点は、さすがに最新機です。

 加えて、eARC対応のHDMI端子を装備するため、4K対応度は高いです。

---

 以上、ソニーHT-X9000F の紹介でした。

 サブウーファー付属で100cm前後の機種としては、値段はそこそこで、お買得です。ただ、ウーファーが弱めなので、この価格帯の製品としてはイマイチです。


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 【2018/5】

 12・SONY HT-Z9F
  ¥73,918 Amazon.co.jp (9/25執筆時)

チャンネル数:3.1ch
実用最大出力:合計400W
TV接続:光音声・HDMI(入力2出力1)USB
サブウーハ接続:Bluetooth
ネットワーク:Bluetooth (LDAC)/LAN 無線LAN
ハイレゾ音源:
パススルー:4KHDR
サイズ1:約1000×64×98(据置時)

 HT-Z9F は、ソニーの「通常サイズ」のサウンドバーのハイスペック機です。

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 サイズは、長さが100cmと、先ほどの機種同様に50インチクラスの大画面に向く仕様です。

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 チャンネル数は3.1ch方式です。

 左右に加えて、バーの中央にセンタースピーカーがある方式です。TVの場合、ニュースなどの聞き取りはこの方式の方が優れます。

 ユニットは、46mmのスピーカーが3つです。

 一方、振動板の素材はマイカ(雲母)です。紙コーンに比べて剛性があり、音質も上です。ソニーの音楽用スピーカーでも採用します。

 パワーは、下位機種よりよく、400Wと向上しています。

 サブウーファー(重低音)は、下位機種と同じ100Wです。

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 ハイレゾ音源の再生は、非対応です。

 バーチャルサラウンドは、下位機種同様に、再生支援機能が充実します。

 TVとの接続は、HDMIケーブルと、光デジタル音声ケーブルを使う方法から選べます。

 HDMIの入力は、多めの2系統です。

 スマホなどの音源再生は、複数の選択肢があります。

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 第1に、Bluetooth方式です。

 こちらは、SBC/AACのほか、LDAC形式に対応します。

 LDAC形式は、Bluetooth方式としては、唯一(容量の大きな)ハイレゾ音源に対応する形式です。

 ただ、音楽機器側の対応が必須で、ソニーのXperiaや、以前比較した【ウォークマンの上位機種】などしか現在は使えません。また、この方式は、音の遅延があるので、音楽プレーヤー専用です。

 第2に、無線LAN・有線LANネットワーク方式です。

 Bluetoothより開戦が太いので、PCやNASなどに保存したハイレゾ音源のに対応できます。

 そのほか、MacやiPhoneユーザーは、ご自宅にWi-Fiがあれば、MacやiPhoneのAirplayボタンを押すだけで、スピーカーで音源の再生が可能です。

 4Kパススルー機能は、対応です。

 4KHDRのパススルーにも対応します。一方、発売時期の関係で、eARC対応ではない点は、注意点です。

---

 以上、ソニーHT-Z9Fの紹介でした。

 3.1ch方式でセンタースピーカーを搭載するため、ニュースなどのボイス再生に強いです。その点で言えば、リビングに置く大画面用テレビには向くでしょう。

 一方、映画や音楽などについては、音質面で下位機種とさほどの差は感じないでしょう。重視する場合は、より上位の機種をオススメします。

−−

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 【2020/5】

 13・SONY HT-G700
  ¥57,390 Amazon.co.jp (9/25執筆時)

チャンネル数:3.1ch
実用最大出力:合計300W
TV接続:光音声・HDMI(入力1出力1)
サブウーハ接続:Bluetooth
ネットワーク:Bluetooth (AAC)
ハイレゾ音源:
パススルー:4KHDR
サイズ1:約980×64×108(据置時)

 なお、2020年に、本機の「プチ下位機」となる、HT-G700が追加販売されました。

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 サイズは、98cmです。

 一方、同じく3.1ch方式ですが、各スピーカーは45×100mmの変則サイズであり、下位機種のHT-X9000Fの仕様に準じています。コーン素材も紙であり、マイカも不使用です。

 そのほか、Bluetoothについてハイレゾ音源に対応するLDAC非対応である点、HDMIが1系統しかない点、Wi-Fiが未装備である点が、HT-Z9Fとの主な違いです。

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 ハイレゾ音源について言えば、ハイレゾ認証マークもないので、アンプ・スピーカーもその水準に達していないと言えます。

 その他の部分は、細かい違いに止まります。

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 結論的にいえば、本機は、ニュースなどの聞き取りに強いセンタースピーカーは欲しいが、ハイレゾに対応する必要は必ずしも必要ない方にむけた、少しお買得な「中・上位機」と言えます。

 需要はあるでしょうが、スピーカーユニットの形状や品質を考えると、(少し予算をかけても)HT-Z9Fを選ぶべきでしょう。 


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 【2017/10】

 14・SONY HT-ST5000
  ¥148,117 Amazon.co.jp (9/25執筆時)

チャンネル数:7.1,2ch
実用最大出力:合計800W
TV接続:光音声・HDMI(入力3出力1)USB
サブウーハ接続:Bluetooth
ネットワーク:Bluetooth (LDAC)/LAN 無線LAN
ハイレゾ音源;対応
パススルー:4KHDR
サイズ1:約1130×64×133(据置時)

  HT-ST5000は、ソニーのサウンドバーでは、最も高価な機種です。

 Amazonのリンク先では、「新しいモデル」としてHT-Z9Fが提案されますが、そちらは、先ほど紹介した下位機種です。

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 サイズは、長さが113cmと先ほどの機種より多少長めです。

 他社製品を含めてもかなりのロングサイズなので、基本的には大型液晶TV用と言えます。


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 チャンネル数は、こちらは、7.1.2ch方式です。

 第1に、「フロントスピーカー」が左右合計で2機あります。

 こちらは、65mmコーン型ウーハーと同軸状に配置された14mmソフトドーム型トゥイーターがの、2ウェイ方式です。

 第2に、「センタースピーカー」は、中央に5機あります。

 サイズはフロントスピーカーと同じですが、中心のスピーカーのみトゥイーターがあります。

 これにより、要するにこれで「7ch」です。

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 加えて、ユニットの両側の内部に、上に向かうイネーブルドスピーカーが合計2機あります。

 これにサブウーファーを0.1chをあわせて、合計で、7.1.2chです。

 相当、複雑なシステムで、音の設計が難しいでしょうが、従来的にソニーは、このような部分が「得意」です。

 臨場感が増すのはもちろん、センタースピーカーも強化されているので、3.1ch方式同様に、ナレーションがはっきり聴き取れるような設計です。

 この点で「よりTV向け」だと言えます。

 パワー的にもサウンドバーの部分だけで800Wと、他社を含めてももっともパワフルです。

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 バーチャルサラウンドは、下位機種と同じく高度に対応します。

 Dolby AtmosDTS Xにも対応します。

 その上で、この機種は、バーチャルでない上向きのイネーブルドスピーカーがあるため、再現される「リアル感」は相当です。 

 一方、地デジなど、多チャンネルの音情報を収録していない番組は、こちらについては、ドルビー社の「Dolby Surround」、DTS社の「DTS Neural:X」技術でのアップコンバートです。

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 ただし、自社技術の「S-Force PROフロントサラウンド」は引き続き採用です。

 さらに、フロント配置の利点を活かして「波面制御技術」を加えることで研ぎ澄ましています。

 サブウーファー(重低音)も、200Wとパワーが増しています。

 接続は、ワイヤレスです。

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 ハイレゾ音源の再生は、この機種は対応します。

 また、単に対応するだけでなく、ハイレゾ以下の音質(圧縮音源や、CDやTVの音質)をハイレゾ相当までアップコンバートするDSEE HX技術も搭載します。

 そのため、特に、高音域での音質は、下位機種に比べても、相当良いです。

 TVとの接続は、光デジタル端子のほか、HDMIでも可能です。HDMI入力端子は3つあります。

 スマホなどの音源再生は、下位機種同等で、LDACを含むBluetoothと、無線LANと有線LANネットワークにももちろん対応です。

 4Kパススルー機能も、HDR10を含めて対応です。

 一方、eARCにも、この機種はファームウェアのアップデートで対応されます。

---

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 以上、ソニーHT-NT7の紹介でした。

 多スピーカーの複雑なシステムを商品化している点で、かなりソニーらしいです。

 実際、10万円を越えるサウンドバーとして音質面でかなりの期待が持てます。

 そのほか、例えば、サッカーのナレーションを消すなど映像に応じたサウンド調整機能も上位機種だけのものであり、使い勝手の部分でも期待できるでしょう。

 問題は価格面と本体のサイズですが、そこをクリアできるならば、買って後悔のない製品だと思います。

5・ヤマハのサウンドプロジェクター

 つづいて、ヤマハの製品を紹介します。


ーーー

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 【2020/6】

 15・ヤマハ SR-C20-A
  ¥21,780 楽天市場 (9/25執筆時)

チャンネル数:2.1ch
実用最大出力:合計70W
TV接続:光音声
サブウーハ接続:内蔵
ネットワーク:Bluetooth (AAC)
ハイレゾ音源:
パススルー:
サイズ:600x64x94mm

 SR-C20-Aは、ヤマハで最も安価で小型な機種です。

 ソニーの入門機(HT-S200F)とほぼ同サイズで、そちらがライバルになる製品です。

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 サイズは、長さが60cmです。

 32インチのテレビでも違和感なく置けるサイズです。

 チャンネル数は2.1ch方式です。

 ユニット構成は、46mmのフルレンジスピーカー2基と、両側のバスレフポートという構成ですから、先行したソニー機とほぼ同じ構成です。

 ただ、2基のスピーカー出力は40Wなので、ヤマハのほうが少し弱めです。

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 音質面では、特段、言及するべき、の技術的工夫はないです。

 ただ、4つのサウンドモードと、ニュースなどが聞き取りやすくなるクリアボイス機能など、カジュアルに使えるだろう便利機能は充実します。

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 バーチャルサラウンドは、本機も搭載です。

 ただし、後方スピーカーの再現のみで、上方向を再現できない2Dです。

 サブウーファー(重低音)は、内蔵式で30Wです。

 クラス相応ではありますが、パワーはないです

 TVとの接続は、光デジタル音声ケーブル(オプティカルケーブル)を使う方法のみです。

 HDMIは出力のみ対応で、TVとの電源連動用です。

 スマホなどの音源再生は、Bluetoothにて対応です。

 SBCのほかAACに対応するほか、接続安定性の高いBluetooth5.0対応です。

 この部分は、入門機としてワンポイントです。

 その他、4Kパススルー機能未搭載で、ハイレゾ音源の再生は、非対応です。

---

 以上、ヤマハのSR-C20-Aの紹介でした。

 後発ですが、他社の入門機と比較すると、オリジナル要素は少なめで、パワーも弱めです。

 型番的にもヤマハの通常ラインの音響製品と分けている「格安機扱い」ですし、小型TV用としても、少し選びにくいです。


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 【2019/6】

 16・ヤマハ YAS-109-B
  ¥23,880 Amazon.co.jp (9/25執筆時)

チャンネル数:2.1ch
実用最大出力:合計120W
TV接続:光音声・HDMI(入出力)
サブウーハ接続:内蔵式
ネットワーク:Bluetooth (AAC)
ハイレゾ音源:
パススルー:4KHDR
サイズ1:約890×53×131(据置時)
サイズ2:約890×131×62(壁掛時)

 YAS-109は、「フロントサラウンドシステム」というシリーズに属するヤマハの入門機です。

 昨年人気のあったYAS-108の後継機となります。

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 サイズは、長さが89cmです。

 小型テレビに合わせるミニタイプを除けば、平均的なサイズよりは短めです。

 チャンネル数は2.1ch方式です。

 中音域を再生する5.5cmコーン型ウーハーと、高音域に対応する2.5cmドームツイータが2組搭載されるバスレフ式の2ウェイ2スピーカーです。

 仕様の面で言えば、本体のサイズ感に対してウーハーが多少小さいです。ただ、出力はサブウーファーと合計で120Wですので、数字として問題ないです。

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 バーチャルサラウンドは、DTS社のDTS Virtual:Xを利用する方式です。

 3D再生に対応するため、地デジなど3Dサラウンド情報がないモデルもサラウンド感が楽しめます。

 その上で、ヤマハは「映画・TV番組・音楽・スポーツ・ゲーム」という5つのサラウンドプログラムと掛け合わせができます。

 SONYのように自社の技術だけ、というわけではないですあ、この部分が、独自性です。

 一方、Dolby AtmosDTS Xへの対応情報はないので、対応機に較べると、ブルーレイやゲームに記憶された立体音響の情報の再現性は低いです。

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 サブウーファー(重低音)は、内蔵です。

 出力は60Wです。同じ内蔵型がある、パナソニックと同等です。

 TVとの接続は、HDMIケーブルを使う方法と、光デジタル音声ケーブル(オプティカルケーブル)を使う方法から選べます。

 HDMI-CEC規格に対応するため、TVと連動したON/OFFや音量のリモコン操作も可能です。

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 スマホなどの音源再生は、Bluetoothで対応できます。

 音質もAACですので、それなりに音質は期待できます。

 その上で、ヤマハ機の場合、同社のアプリで本体の電源や音量が操作できるほか、Amazonの音声コントロールシステムが内蔵されるため、Amazonの音楽サービスの再生や、天気などの情報の取得も行えます。

 この部分は、今回の改変の「売り」ですね。

 なお、スマートスピーカーとしての機能・できることについては、このブログの【Amazon Echoの比較記事】が参考になるかもしれません。

 4Kパススルー機能は、4KHDRパススルーを含めてフル対応です。

 ハイレゾ音源の再生は、非対応です。

---

 以上、ヤマハのYAS-109 の紹介でした。

 実売2万円の入門機です。

 しかし、「3Dサラウンド」の再現にかかわるDTS Virtual:Xに対応し、さらに、ヤマハ独自の「5種類のサウンドプログラム」が利用できるという「面白み」と「実用性」があります。

  価格的に2.1chであるのは仕方ない部分ですが、4Kパススルー機能を入門機ながら持ちますし、サブウーファー内蔵タイプの入門機として、魅力度は高いと言えます。


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【2019/7】

 17・ヤマハ YAS-209-B
  ¥37,450 Amazon.co.jp (9/25執筆時)

チャンネル数:2.1ch
実用最大出力:合計200W
TV接続:光音声・HDMI(入出力)
サブウーハ接続:ワイヤレス
ネットワーク:Bluetooth (AAC)
ハイレゾ音源:
パススルー:4KHDR
サイズ:約980×60×110mm(据置時)

 YAS-209は、ヤマハの中級機です。

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 サイズは、長さが98cmです。

 ワイドサイズですので大画面テレビ向けです。一方、高さは60cmですから、スリムで設置性は良いです。

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 チャンネル数は2.1ch方式です。

 一方、ユニット構成は下位機種と異なります。

 中音域を再生する4.6cmコーン型ウーハーが左右合計で4機と、高音域に対応する2.5cmドームツイータが合計2機です。

 ウーハーは、センタースピーカーとして機能するものではないので、3スピーカーを左右に装備している構造です。

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 技術面では、下位機種同様にDTS Virtual:Xを利用します。

 その上で、同社の5つのサラウンドプログラムを重ね合わせられる仕組みです。

 一方、この機種も、Dolby AtmosDTS Xへの対応情報はないです。

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 サブウーファー(重低音)は、外付けです。

 ワイヤレス式で、しかも、無線安定性が高いWi-Fi(2.4GHz帯)によるワイヤレス仕様です。

 安定性は高いでしょう。

 サブウーファーの出力は100Wです。テレビ用としては、この程度で十分でしょう。

 チャンネル数は、この機種も、最大2.1chです。

 TVとの接続は、HDMIケーブルを使う方法と、光デジタル音声ケーブル(オプティカルケーブル)を使う方法から選べます。

 HDMI-CEC規格に対応するため、TVと連動したON/OFFや音量のリモコン操作も可能です。

 スマホなどの音源再生は、AACまで対応で、Bluetoothを搭載します。

 一方、サブウーファとの接続にはWi-Fiを利用するのですが、他との通信機能はないため、Spotifyなどのストリーミングには非対応です。

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 そのほか、本機も、【Amazon Alexa搭載スピーカーの比較記事】で紹介したAmazonのAlexaデバイスを持っていれば、音声入力で、音量の増減・電源の入切、ミュートなどの変更設定が可能です。

 4Kパススルー機能は、4KHDRパススルーを含めてフル対応です。

 ハイレゾ音源の再生は、可能です。

 ただ、スピーカーの部分で(高音域のスペックが足りてないので)ハイレゾ認証マークはないです。

---

 以上、ヤマハのYAS-408 の紹介でした。

 ニュースなどについての聞き取りも、下位機種よりさらにクリアで、TV向きだと思います。

 一方、Wi-Fi未搭載でできることは限られるとは言えますが、単純に「テレビのスピーカーだけで使う!」という場合は良いでしょう。

 同社の入門機より、人間の声も聞き取りやすいので 同社の製品を選ぶ場合で、この値段を出せるならば、ヤマハ機ではこちらがよいでしょう。

後編に続く!
最新のTVに向いたサウンドバーのおすすめは結論的にこの機種!

 というわけで、今回は、TV用のサウンドバーを比較しました。

 記事は、まだ続きます。

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・ヤマハ
 :YSP-2700
・JBL
 :BAR STUDIO JBLBARSBLKJN
 :BAR 2.0 All-in-one
 :LINK BAR
・BOSE
 :Bose TV Speaker
 :Solo 5 TV sound system
 :SOUNDBAR 500
 :SOUNDBAR 700 WHT BLK

・DENON
 :DHT-S216-K DHT-S316
 :DHT-S516H
 :HEOS-HCHS2
・DALI
 :KATCH/ONE/IB
・シャープ
 :8A-C22CX1
・ANKER
 :Soundcore Infini
・ハイセンス
 HS210 HS512
・LG
  SN7CY SK1D

 次回の2回目記事こちら】では、ヤマハの最上位機のほか、上記の他社製品を順番に紹介していきます。

1・音質の良さ  ★★★★★
2・聞きやすさ  ★★★★★
3・低音の迫力  ★★★★★
4・サラウンド感 ★★★★★
5・ネットワーク ★★★★★
6・総合評価   ★★★★★

 また、その後、今回紹介した全機種から、目的別・予算別に「Atlasのおすすめ機種」を提案したいと思います。

 引き続き、よろしくお願いします。

 後編記事は→こちら

---

 なお、この前編記事がお役に立ったようならば、SNSなどで話題を共有して頂ければ嬉しいです。

posted by Atlas at 13:13 | オーディオ製品

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